貴音「SSというものを書いてみたいのです」 (29)


響「…」

貴音「書いてみたいのです」

響「…うん」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396104796

響「で、自分は何を手伝えばいいの?」

貴音「…わたくしから言っておいてなんですが、随分と物分かりがよろしいですね」

響「うん、こういう時の貴音は何を言っても無駄だからな」

貴音「面妖な…」

響「まぁまぁ、ちゃちゃっと書いてはやく帰r

貴音「響」

響「…なにさ?」

貴音「そんな心構えでSSを書けるなどとお思いですか?」

響(あ、これめんどくさい貴音だ)



貴音「そもそもSSというのは……であるからして…

響(あーこれは長くなるね間違いなく)

…のような感じで…

響(そいえばハム蔵機嫌直してくれたかなぁ)

…響?

響(確かに自分が悪かったけどあんなに怒らなくたっていいj 貴音「響!!!」

響「ひゃい!!」

貴音「聞いているのですか!!!」


響「うん!?聞いてた!しっかり聞いてたぞ!いやー貴音の話は本当にためになるなぁ~うんうん」


貴音「」イラッ


貴音「チッ… まあいいです。心構えについては後程しっかりとお教え致します」


響(あれ?自分今舌打ちされなかったか?)

貴音「折角の半日おふなのですから早いところ本題に取り掛かるとしましょう」

響「…うん、そうだね」


貴音「では…早速ですが響、どんな題材にすれば良いのでしょうか?」

響「…えっ?」

貴音「ですからどの様な題材にすべきかと」

響「いやいや、ちょっと待って」

貴音「…はて?」

響「うーん… てっきり書きたい事があったからSSを書くだなんて言い始めた思ってたんだけど…」

貴音「いえ… 具体的に書きたい事がある訳ではないのです」

響「と言うと?」

貴音「まずはこれを見てください」スッ

PC『SS速報vip』

響「…この掲示板がどうかしたのか?」

貴音「様々なSSが書いてありますよね?」

響「うん。 …あっ、765プロを題材にしたお話も結構あるみたいだぞ!」


貴音「…そうです!!!」

響「!?」

貴音「その内容が問題なのですっ!!」

響「問題って?…もしかして何か悪口でも書かれてるのか?」

貴音「いえ、そうではありません」

響「じゃあ何が気に食わないのさ?」


貴音「…わたくしです」

響「?」

貴音「…ですから、わたくしなのです」

響「ん?もしかして作中の貴音の事を言ってるのか?」

貴音「…はい」

響「うーん、それこそ何が不満なのかわからないぞ… なんていうか、賢そう…というか、何でも出来そうで格好良く書かれてるじゃないか」

貴音「そこです!!!」

響「…えっ!?」



貴音「わたくしは!!」

貴音「万能では!!」

貴音「ありません!!!!!」


響(あー…)

貴音「…大体ですね、ちょっと困った展開になったらお姫ちん面妖パワーで解決というのが間違いなのです、とっぷしぃくれっとなら何でもできるとでも思ってるのでしょうか?あぁまったくもう…」ブツブツ

響「」

響「ま、まぁそれだけファンに愛されてるって事じゃないか…?」

貴音「」ビクッ


貴音「……ふぉろーのつもりですか?」ボソッ

響「…えっ?」


貴音「ふぉろーのつもりかと聞いているのです!!!」

響「」ビクッ

貴音「…たしかにそうかもしれません、誇張されてはいても、わたくしの特徴をよく捉えて書かれています」

貴音「それはわたくしのふぁんであるからこそ書けるという事も理解しています」

貴音「…ですがわたくしも人に見られる立場にあるのです」

貴音「万能万能!という認識が浸透してしまったらはーどるがどんどん上がってしまうではないですか!!」

貴音「…勿論わたくしも高みを目指す者として、どんな期待にだって答えるつもりでいます!」

貴音「…ですが、いくらなんでも人智を越えた能力は持ち合わせていません…」

貴音「…なんですか月が故郷とは」

貴音「何呼吸しろっていうんですか!!」

響「……ッ」プルプル

響(何呼吸とかそういう問題じゃないでしょ!)クスクス



響(だ、駄目だ笑いを堪えきれないぞ)クスクス

貴音「…」

響「…」プルプル

貴音「…」

響「…」プルプル



貴音「…」ブチッ

貴音「…すみません響、わたくしとした事が少々冷静さを失っていたようです」

響(お?急に大人しくなったぞ)

響「うんうん、そんな熱くなってたら見えるものも見えなくなっちゃうぞ」

貴音「まさにその通りです響、冷静に考えてみればわたくしよりもっと酷い扱いのアイドルがいるではありませんか」

響「…! …誰の事?」

貴音「言って見ればオチ担当といったところでしょうか? あぁ…!なんて可哀想に…文章の中核を成すわたくしよりも雑な扱いを受けているのです…!」

響(…っ!)

響「…あ、あーもしかして春香の事か?確かに最近はバラドルなんて言われt

貴音「響」

響「…」

貴音「本当は気付いているのでしょう?」

響「…うるさいぞ」

貴音「765プロのオチ担当が」

響「…やめろ!」

貴音「あなたであることを」

響「うがあああああああああ!!!」

貴音「ふふふ…大丈夫ですよ響、なんくるないなんくるない」ニッコリ

響「…」

響「…尻呼吸してるくせにうるさいぞ」グスッ

貴音「な゛っ… ! し、尻呼吸!? あなた今尻呼吸と言いましたか!?」

響「うん、言ったさー!貴音なんか宇宙で尻呼吸して暮らしてればいいんだよ!」

貴音「言ってくれますね…このゴーヤ娘!!」

響「うるさいぞ!この…面妖星人!!」


………………10分後


響貴音「「はぁ…はぁ…」 」



貴音「も、もうやめましょう…こんな争いは何も生みません」

響「そ、そうだね…自分も熱くなりすぎたぞ…」


貴音「響…申し訳ありませんでした」

響「うん…」

響「自分もごめん…」

貴音「はい…」

貴音「…ですがこれでわかってもらえたのではないですか?わたくしがSSを書きたい理由を」

響(そういえばそんな話だったね、すっかり忘れてたぞ)


貴音「ずばり…いめーじの改善!」

貴音「ちょっぴりどじなわたくし!そうですね…例えば春香のようなわたくしを書く事によって完璧ないめーじを崩し!ふぁんの皆に親しみやすい印象を与えるのです!」

響「なるほどー、たしかに春香みたいな少しの抜けは今の貴音の印象を崩すのに最適だと思うぞ!」

貴音「我ながら妙案だと思うのです」ドヤ

響(かわいい)

響「うん!じゃあさっそく試し書きしてみようよ!」

貴音「ええ、お任せ下さい!」


下書き①

貴音「おっはようございまーす!!」

貴音「あっ、あなた様あなた様!今日はくっきーを焼いてきたのですよ!」

貴音「さっそく食べてみてくださ…ってうわあ!」ドンガラガッシャーン

貴音「あはは…また転んじゃいました」テヘッ


……



響「没だぞ」

貴音「ええ、没ですね」

響「あざといぞ」

貴音「あざといですね」

響「ドジを足すのはやめやめ!明るさと元気を前面に押し出していこう!」

貴音「なるほど 。 …となると次に参考にするのは」

響貴音「やよい「だぞ!」ですね」


下書き②

貴音「うっうー!おはようございますー!」ガルーン

貴音「今日は隣町のスーパーでバーゲンな


………



貴音「…///」

響「ん?似合ってる!似合ってるって!早く続きー」ニヤニヤ

貴音「」

貴音「…」グリグリ

響 「いたっ…痛い痛い! わかった!ごめん!ごめんって!」

貴音「…わかればいいのです」

貴音「大体、遊んでる場合じゃないのです、仕切り直しますよ」

響「ていうか765プロの皆を参考にするのはやめた方がよさそうだね、貴音のキャラとあまりにもミスマッチだぞ」(なんで自分が責められているんだろう…)

貴音「わたくしもそう思ってたところかなーって」

響「うんうん、極端な個性が必要なんじゃないみたいだね、親近感を覚えるような人柄を書ければいいんじゃないかな?」

貴音「あ、あの…響?」

貴音「わたくし今やよいの物真似を…」

響「貴音」

貴音「はい」

響「遊んでる場合じゃないぞ」

貴音「面妖な…」

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