男「都市伝説を攻略する」(38)

俺はフリーター…て言うかフリーターだ。もう爆発する位フリーターだ
親からは「まとーもなしょくーぎょうにつけー」と言われている。
俺的には今の生活に満足している。しかしこの生活には難点がある。
それは絶望的に退屈と言う事だ。いやマジで退屈、
そこで俺は考えた。最近ネットで良くでる都市伝説を解決してやろうと
そうすれば、もしかして幽霊と友達になれたりしたりして…
と言う事で今回は【メリーさん】とやらを解決する

【スッテプ1 人形を捨てる】

メリーさんは捨てられた人形の怨念らしい人形を無残に捨てれば寄ってくるだろう
まず昔、母に買ってもらった人形にマジック(油性)で額に肉の文字
その後氷漬けにして髪の毛を短髪にして茶髪にする。
そして
ゴキブリと一緒のビニール袋に入れてその上から潰す。ゴ
キブリの汁が顔に付いて気持ち悪すぎだ。
そしてそれをハンマーで更に叩き潰して捨てる。

【ステップ2 ん…?電話かかってきた…】プルルルルル

来ちゃったよ…もうステップでも何でもないな…まぁ良いか、続けよう
俺はそのまま携帯の【応答】を押した。

メ「私メリーさん、今ごみ捨て場にいるの…お前絶対殺しすからな…逃げんなよ」

男「えー…めんどい…友達になろうよ…」【プー、プー】

電話が切れてしまった。全く平和的に解決しようと思っていたのに…酷いなぁ…
さてと…これで殺されたら俺はただのバカだ。罠でも用意しますか…

【用意する物、】
・愛と勇気 ・アンパン ・スゲェ身体能力 ・発狂した精神 
・弓矢 ・稲 ・カマンベールピッツァ ・ポルポル君

男「まず弓矢をポルポル君の頭に撃つ」

ポ「ギイヤアアアアアアアアアア!!!」【ポルポルクンハニゲタ!】

プルルルルルルル
罠をセットし終えた。良かった。意外とペースが遅いんだな
しばらくすると、また電話が来た。正直に言うと少しホっとしている。
何故ならこのまま電話をかけてこないかもしれないと言う事を心配してたからだ。

「ん…?」

そういや思ったんだがこのまま出なければどうなるんだ…?まさかコレが対処法とかか?
だとしたらかなりガッカリだ。天下のメリーさんともあろう御方が無視で解決とは…
まぁでも俺は出よう。

メ「遅い…私メリー、今貴方の家の前にいるの…」

男「ようこそ我トラップタワーへ…足元に気をつけろよ。」

メ「へ?うわ!」ツルン!プ‐プ‐

あらかじめ玄関前にオイルをまいといた。
それと玄関前には段差があるので多分顔をぶつけて今頃悶えているだろう
あ、それと後片付けの事忘れてた…母さんに怒られる…

男「リダイアル」プルルルルルル ガチャ

メ「お前…殺してやるぅ…後呪ってやるぅ…うぅ…痛いよぉ…」グス

男「ハハww取り合えず上がれよww殺すんだろ?(可愛い…癖になりそうだ…)」

メ「言われなくても…!え?」ツルン!プ‐プ‐

きっと彼女は転んだ後にその転んだ段差に手をかけて体制をもどそうとしたんだろう
もちろん段差にもオイルを塗ってある。うん…その後は想像して…

その後メリーさんからの電話は、しばらく来なかった。
きっとずっと転んだり起き上がったりを繰り替えしているんだろう

5分後…

プルルルルルルルルル
メ「ハァ…ハァ…私メリー…ハァ……今階段のまぇあ!」ツルン!プ-

男「少しは目を凝らせよ…バカなのか…」

今までの経験上分かるだろう…オイルが万能みたいになってきてるぞ…
ハ!もしかしてメリーさんって皆こんな感じなのか!?
いや…これ以上考えない事にしよう。

男「さて…ゲームでもするか…!何!?」

プルルルルルルルル

俺の後には確かな存在感と言う物があった。
もっともそれは人間なんかよりも深く濃い物だった。
腐ってもメリーって事か…

メ「なめないで…下さい…私は…メリーさんです…貴方の命…いただきます!」

男「お前…どうやってあのオイル地獄から…」

メ「ちょっと爪を全部無くしましただけです…さぁお喋りの時間は終わりですよ」

ふ…残念だったなメリー、お前の性質は知っている。
振り向けば殺され、振り向かなければ刺される。だったら…

男「飛び上げれば良いじゃないの!」

メ「な…なんだってー!?」

【さっき用意する物】の中に『発狂した精神』と『スゲェ身体能力』ってあったよな
それを使いました。勢い良く飛びあがりバク宙する。
そのままメリーの首を足で掴み窓へ投げ捨てる。

メ「いやああああああああああ!!!」パリン!

男「それと君の携帯のメアド交換しといたからー!またこいよー!」

メ「お化けよりお前の方が怖いわあああああ!!!」キラン☆

メリーさんは星になった。これでメリーとはもう友達だ。
あわよくばもしかして彼女になってくれるかも!
幽霊の彼女何てロマンチックだ。ぜひともこれから連絡を取り合おう

【メリーさん編 終わりンコ】

何かこれ書いてる途中に電話入ると怖くてしょうがない…

【きさらぎ駅】

男「ふぅ…」

俺ちゃんは今電車に乗っている。友達の家から帰ってくる途中だ。
貴重な休日を使っているのだ。その価値に見合った面白さだった。
しかし友人と言う物はとても大切だ。いざと言う時の助けになる。

男「な?」

メ「…うん…」

ハハ…驚いただろ?テケテケも宇宙にブッ飛ぶ衝撃だ
メリーさんとはこの前の件から友達になった(てかならせた)
こうやっていつ心霊体験に直面しても大丈夫な様にするのだ。

メ「すぅ…すぅ…」

メリーさんはよっぽど疲れたのかすぐ眠ってしまった。
ふぅ…人の寝顔って言うのは見ると眠たくなるものだ。俺も眠いぞ…
しょうがない…少し仮眠でもするか…

30分後…

「…と…!」

ん…何だ?意味わかんねぇぞ…

「…とこ!」

そうだ…俺は電車で眠って…でそれで…
メリーがどうたらこうたらで本当にありがとうございました…

メ「男!」

男「どうしたどうした…」

メ「あのさ、いつ着くんですか?もう20分は経ってますよ…」

あー…?嘘こけ…普通なら5分位で…
は?24分?なめてるだろ…この電車おかしいんじゃないの?

男「周りは全員寝てるし…こいつは異常事態だね。メリーさん、どう思う?」

メ「これは如月駅と言う怪奇現象です。ちょっとネットで調べて見て下さい…」

えっと…き、さ、ら、ぎ、え、きっと…
するとスマホには幾つか情報が出てきた。やはり都市伝説に属する物だった。
要点をまとめるとこんな感じになる。
・何かヤバくて片足オッサン&独り言オジサンマジスゴウィッシュ

男「よし、まずは周りの生死を確認する」

都市伝説を攻略するとか言う前に人が巻き込まれたらシャレにならないしな
俺は軽く横でグッタリしている人を揺さぶった。

人「…え…き…き…」

多分きさらぎ駅とブツブツ呟いているが生きてはいる。
取りあえず一安心って所っすな。良し、早速このきさらぎ駅を攻略しますか…
ちなみに俺は攻略本を始めの方だけ見る派だからスマホは封印します

プシュウウウウウウ…
【如月駅ー、如月駅ー…】


男「よし、着いたな、外でるぞ」

メ「えー、眠いですー」

男「ハイわがまま言わない、」

俺はブーブー言っているメリーさんに肩を貸した。
あっちで酒を少し入ったからか少し顔が赤い、めんどくさいなぁ…
この先頼りになるのだろうか少し心配になるがここで置いていく訳にもいくまい

【ティロン、ティロン】

男「ふぅー、って何だコレ…サビの塊?」

メ「おー、これはスゴイですねー、良くみると【きさらぎ駅】って書かれてますよ」

メリーさんはヒョイっと自ら立って話し始めた。(立てるのかよ…)
電車から降りて初めに見た物は何と、サビきった駅の看板だった。
良くまんべんなくサビていてこれだけになるにはには7-80年かかるだろう

男「えーっと…駅にあるのは…」
・ボロボロのベンチ(木製) ・サビた看板 ・自動販売機

メ「本当に何も無いですね…」

男「んー、でも俺は好きだよ。こういうシンプルな駅は、」

俺はボロボロのベンチにゆっくりと腰をかけた。
ちょうど一箱煙草があった。煙草は心の安らぎだ。落ちついて吸おう
喉も渇いて来たな…金もあるし何か買うか…

男「メリーさん、何か飲み物でも買うか?」

メ「ファ○タをお願いします」

男「以外と現代っ子なのね、っと…あいよ」ピピ、ガシャン、ガシャン

メ「ん」

メリーさんキャラ崩れてるなぁ…
そして勿論俺はにごりがうまみの綾鷹だ。良いだろー軽ーく振ってー
…ん?そういやメリーさんは飲めるのか?幽霊なのに?

男「メリーさんは何で幽霊なのに飲めるのー?」

メ「あぁそれは昔人間だったからです。幽霊に取って人の記憶は大切な物なのです」

なる程、記憶で幽体を作っているんだな、
面白い事を知ったな、今度論文を出すのも良いかもしれない、

男「ふー、生き返るね」

煙草は三日に一本と決めている。
毎回毎回パックに『警告』っつって書いてあるからね。
おかげでゆっくりと一パックを長く楽しめるよ。

男「よし、探索するか」

メ「はい、酔いもさめました。行きましょう」

いきなり真面目なモードになるなこの人は…
まぁ良い、取り合えず線路に降りよう、それが攻略への道だ
うんとこしょっと…

男「メリーさん、俺が先に進むぞ」

メ「ハイ、敵が出てきたら援護します」

そう言うとメリーさんは懐のナイフを取りだした
いつも持ってたんか…いつか銃刀法違反で捕まるぞ…

男「さて、俺も武器を用意しようかな…」

メ「え!?男も武器を用意してるんですか!?銃ですか!?拳銃ですか!?」

俺を何だと思っているんだこいつは…
元傭兵か何かとでも思っているのか?

男「こいつだよ。」

メ「どれどれー…ハイ?鉛筆?」

そう鉛筆だ。鉛筆は万能の物だ。
書くもよし、先を尖らせれば突く事も切る事も出来る。

男「体のあらゆる部分に最大まで尖らせた物をを隠している」

メ「半端ないですね…」

石がゴロゴロしている道を進んでいく
しかし線路を歩いたのは初めてだ。珍しい体験ができた。
やったね。これをツイッt…やめておこう

男「むぅ…?」

虚ろながら何か奥に人影が見える。
なるほど、俺達以外にも被害を受けている人がいるのか
二人きりだと流石の俺でも心細かった。少し安心だ。

男「オーイ、大丈夫ですか?…な…何ぃ!?」

ミスった…ををって何だよ…

その男は何の変哲もない只の男だった。
服もきているし首が無い訳でもない、そう本当に只の男




ただ片足が無いと言う所に目をつぶれば…




メ「男!伏せて下さい!」

男「おっしゃ!」

【ヒュン!】【ザク!】
 
?「うぅ!?」

俺はメリーさんの声で伏せた。
そして次の瞬間彼の顔にはナイフが刺さっていた。
流石メリーさんナイフの扱いには慣れてますな

?「あうぅ…?」

メ「あれ?まだ生きてますね…」

近くで見てビックリした事がある。
刺さったナイフが体に取り込まれて傷が回復しているのだ
持ち帰ったら解剖しても治る人として医学を発展させるだろう

男「でも可哀そうだからなぁ…、ココらへんに貼り付けにしておくか」

メ「ナイフが…まぁスペアあるから良いから良いですか、」

スペアがあるんかい、怖なコイツ…
俺にも一本くれよ。鉛筆研ぐのに使うから

サックサクと…腕力の事もあって案外簡単に張り付ける事ができた。
んっと…良し、これ以上ここにいる必要はないし先に進むか…

【青少年&亡霊移動中…】


トコ、トコ、トコ、トコ、タタタタタッタタタタタタッタタン、チャン♪

17分後

メ「…まだつかないんですか?」

確かに遠いな…もう10分位ずっと歩いているぞ…
あ、でも何か遠くの方に人が手を振ってるな、
もしかしてアレと会えばこの悪い旅夢遊病気分を攻略できるかも!

男「もうちょっとだ…ほれ、アイツに会えばおkだ。」

メ「よし、ナイフを用意して…と…」

男「ちょっと待てコラ」

メ「?」

男「お前それで普通の人だったら通報一直線だぞ」

自分のやろうとしている事に微塵も疑問を感じていないお前が怖いよ
…と言う事で本人は気づいていませんが全てすらせてもらいました。

メ「アレ?…ナイフがない!?ちょっと!勘弁して下さい!お気に入りの奴だったのに!」

男「落としちゃったんじゃね?まぁ帰りに買ってやるからそう悲しむな」

もちろんオモチャの奴を(刺すとカシャカシャ言って引っ込む奴)
もちろん影でナイフを全部粉々に粉砕する。

男「そしてもちろん鉛筆を…投げる!」【ヒュン!】

メ「え」

?「ガハ!?」

男「もちろん大好きもちろん博士です」

メ「何テンションで人の持ち場取ってるんですか!!」

フフ…正直言って俺はボケキャラだからね。
これ以上ペースに乗せられてたまるかってんだ。

男「それにどうせ一般人じゃないでしょ?流れ的にwwww」

メ「さっきと言っている事が真反対ですよ!」

男「大丈夫ですかー?そっちに何か飛んで行きましたよー」

メ「おぉ…」(スルーの上さりげなく自分を第三者に…)

するとしばらく頭を押さえてうずくまっていた人が気づいた。
かなり苦しそうだが何とか起きあがれそうだ。

?「だ…大丈夫ですよ…」

メ「ホラ、何とか立てるみたいですよ。どうやらまともな人みたいですし…」

…へぇ…
てかお前が『まともな人』とか言うな、

?「私はここの近くに家がある者なんですがね。良ければ道案内しましょうか?」

メ「本当ですか!男!良かったですね!親切な人ですよ!」

男「そうだな、本当に良かったよ。








                   これでハッキリした







                                      」

確信した俺は奴の懐にもぐりこみ鉛筆を顎に叩きこんだ。
あまりに一瞬の出来事にメリーさんも奴も反応しきれていない

?「か…かく…!?」

メ「おおお男ぉ!?どうしt「良く見て見ろ」

俺が指差した先にメリーさんの目が行く
そこに顎に鉛筆を刺されながら血1滴たらしていなく
ギョロリと『反撃するぞ』と言わんばかりの目を向ける怪物がいたのだ。

?「おおおおおお…おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

おおスゲェ、しがみついてきた。腕力も強いし…
流石都市伝説パワー、とりあえず鉛筆をもう一本さs

メ「男!我慢してください!」

後ろからの殺意を感じて本能的にひざ蹴りし距離をとる。
すぐにしゃがむとあら不思議、オッサンの顔に足がめり込んでました。

?「ぶべら!?」

メ「チ!何で避けるんですか!」

男「俺にはコイツよりもお前の方がこわく見えるよ」

でも確かに俺がつき離した事で少し蹴りのダメージが逃げた。
その証拠に吹っ飛ばされたオッサンの起き上がりが速い

?「まだだぁ…まだ終わらないんだぁ…」

メ「…?何か言ってますよ?頭が揺らいで混乱しちゃったんでしょうか…」

男「いや、その事についてはもう見当が付いている。」

メ「何なんですか?もしかしてこの現象の秘密ですか?」

男「そうだ。ようやく分かった。コイツは【旧如月駅】の駅長だ」

メ「旧如月駅?」

男「確かお前達は人の記憶や想いで存在してるんだろ?
お前の場合は【都市伝説】と言う呼び名と人だった頃の記憶で存在を支えられている。」

メ「そうですけど…それがどうしたんですか…?」

男「実はかなり昔だが如月駅は実際に存在していた。
コイツは昔から如月駅に深く関わる人間だった。だから多分駅長だろう
コイツはそれだけ如月駅を愛していた。しかし駅は戦争か何かでブッ壊れちまったんだろう。
そしてそれを惜しむ駅長の心が【如月駅】と言う現象を作ってしまったんだ。」

メ「なるほど…それなら納得がいきますね…でもそれとさっき言った事の関係はあるんです?」

実はさっき>>15の時に気になる話しを見た。
それは最近頻繁に周りで如月駅に遭遇した人間が増えていると言う事だ。
しかも全員生き延びている。
今まで話した事は衝撃の事実だ。しかしそれはあくまで今までの事
そして次に話すのはどこで起こるかも分からない、誰にも完全に止める事のできない話しだ。

男「コイツは生きている頃から如月駅を作っている。と言う事は死んだ後はどうするんだ?
お前みたいに都市伝説として知られなかった頃はどうしたんだ?」

メ「そ…それは…」

男「答えは【生きている奴】を使ったんだ」

メ「!」

今更言うのもなんだがこれは俺の勝手な考えだ。
真面目に信じるのはあまりお勧めしない

男「おそらく今までに被害にあった人に何かをして世代を交代させていったんだろう
ホームの方に7~80年かけて錆びた看板があっただろ?
多分あの頃からきっと如月駅の現象が成り立ったんだ」

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