男「量子テレポーテーション?」女「そう」 (52)
このSSは量子テレポーテーションについて小学校低学年でもわかるように作りました。
男さんと女さんのほのぼの説明。どうぞ
男「何それ」
女「同じ奴が同じ動きするって話」
男「…???」
女「じゃあ実践する?」
男「どうやって?」
女「あそこに少女がいるでしょ?」
男「ああ、いるな。可愛い」
少女「~♪」
黒服「…」
男「お、おい黒服が…」
少女「きゃ…!?い、いや…!!むぐ…」
男「おい!誘拐じゃねーかあれ!」
女「あの少女はある特別な物質を体の中に隠し持っているのよ。それに」
女「科学に犠牲はつきものよ」
女「ここに切断機を用意したわ」
男「…いやな予感しかしないんだが…」
女「少女を用意するわ」
少女「い、いや…やめて…お母さん…怖いよ…」
男「おい」
女「では切断機のスイッチをオン」
少女「いや、いや…いやだぁ…やだよぉ…いっ…イダッイ!?イッ!!ギャアァアェアアアガアチアヤタサアイアアアアア!!!!!」
キィィィィィィィィン
甲高い、そして何かの悲鳴のような、そんな音が響いた。
キィィィィィィィィン
少女は手足を固定させられて股の方から頭へ切断するように固定されている。
キィィィィィィィィン
俺は悪意を感じた。
頭からやれば苦しまずに済むのに…
キィィィィィィィィン
甲高い音がした。
それはもはや悲鳴ともつかない。
耳が痺れたのか一つの芸術を感じたのは気のせいだろうか?
きになる
少女1「」
少女2「」
男「オゲロロロロロロ」
女「完璧ね。みなさい男、今あの少女達は完全に質量が同じなのよ」
男「オエエエエ…意味わからん…ゲロロロロ」
女「全く…この完全に正確に、同じ原子レベルで切り分けられる切断機が何百兆すると…」
男「オゲゲゲゲゴ」
少女1「」
少女2「」
女「少女2をエジプトに配置しなさい。ええ、マッハ16よ」
男「オロロ…結局何がしたいんだ…」
女「まあ見てなさい。いまあの特別な物質を持った特殊な少女たちを特殊な環境に放り込むわ。少女達は重力ねじれと言う状態にあるの」
男「…??」
女「このモニターに少女2がうつってるわね?」
男「うお…スフィンクス…エジプトかよ…」
女「その少女を回すわ」
男「え?」
少女2「」クルクル
男「おっ、えっぐっほオロロロ」
少女1「」クルクル
女「あちらにある少女2を回すとこちらにある少女1も回ったわね?」
女「これが量子テレポーテーション、よ」
女「分かった?」
男「オゲゲロゲロオロロロロロ」
女「つまりこの技術を応用すれば多少の問題があれど相対性理論を破綻させるわ」
男「おロロロロ」
女「かつてアインシュタインはこれを知り、『気味が悪い』と言う言葉を残したともいわれているの」
男「お、俺はお前が気味が悪いよ…」
完
初回予約特典:人物紹介
男「何それ」
女「同じ奴が同じ動きするって話」
男「…???」
女「じゃあ実践する?」
男「どうやって?」
女「あそこに少女がいるでしょ?」
男「ああ、いるな。可愛い」
男(23) 本名: シリア・クロニクフ
昔、乞食として生活していたが、偶然財閥の一人息子が亡くなり、狂った財閥の主が息子と思いこんで育てた。
それ以来自分を強く隠し、財閥の息子として振舞うようになる。
もはや彼の本来の性格は影を潜めており、時折出てしまう本来の性格に苦しみ、義理の父親のように半分狂いかけている。
俺「~♪」
黒服「…」
男「お、おい黒服が…」
俺「きゃ…!?い、いや…!!むぐ…」
男「おい!誘拐じゃねーかあれ!」
女「あの少女はある特別な物質を体の中に隠し持っているのよ。それに」
女「科学に犠牲はつきものよ」
女(24) 本名:ラシニア・ヘレン
今回一番の人格者である。
男とは違う財閥主であり、合併を狙う男の財閥の父親により、事実上の政略結婚をする事がすでに決定された。
彼女の猟奇的な性格は幼児期の過酷な教育で、反面的に培われたものであり、本来の温和な彼女との違いに苦しんでいる。
やがて幼児期に過酷な教育を施した親を怨むようになり半年前に財閥の引き継ぎと言う形で、両親は隠居した事になるが実際は死にたいが絶対に死ねない、気も狂えないと言う地獄に両親を突き落とした。
俺「量子テレポーテーションってゼミか。受講しよう」
――――――ガイダンス――――――
講師「えーまず言うと、テレポートは出来ません」
俺「は?」
受講を取り消した
少女(43) 本名:アナスタシア・アクロワ(Anastassia・Akulova)
ロシア人。
体に特別な物質を宿しており、ある研究機関から逃避行していた。
唯一の母親がおり、この日に誕生日プレゼントを届けようとしていた。
ちなみに、ロシアで連続強盗殺人魔の被害がぱったりと止んだのは、この少女が亡くなったこの日からである。
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