エレン「愛」(117)

溜まったら。


エレン『誰かを愛した場合、その人間を信用するものだ。』


エレン『全財産を入れた秘密の鍵さえも渡す。』


エレン『それが"愛"というものだろう。』


エレン『ある時期、俺はそんな愛を見つけたと思っていた。』


エレン『俺の名はエレン・イェーガー。』


エレン『カジノを経営したり車を爆破されたりする以前の俺はスポーツ賭博の予想屋だった。』


エレン『的中率が高いので俺の賭けで予想屋はオッズを変える程だった。』


エレン『御蔭で俺は"地上の天国"を手に入れた。』


エレン『ラスベガス一のカジノ"タンジール"の経営を任された。』


エレン『俺を見込んだのはカジノを買うために必要な6470万ドルで―』


エレン『それを工面できる裏社会のボス達だ。』


エレン『裏の経緯は知らん。』


リヴァイ『その通りだ―』


リヴァイ『本当の事は誰も知らねぇが それでいい。御膳立ては揃っていた。』


リヴァイ『親友の俺がエレンの用心棒として支えた。』


リヴァイ『それに奴の傍には恋女房のクリスタ。結婚もした。』


リヴァイ『だが結局、全てが、何もかもがパアだ。』


リヴァイ『夢の様な話だった。』


リヴァイ『だが路上から這い上がって来た者に』


リヴァイ『あんなチャンスはもう二度と訪れねぇだろう、そしてそれが最後だ。』


エレン『その当時、ラスベガスには年に何百万ものカモがやってきては十億ドルもの金を落としていくところだった。』


エレン『夜になるとベガスの砂漠は見えない。』


エレン『その砂漠は、多くのトラブルを解決するところだった。』


エレン『砂漠に穴を掘って、トラブルの素をその穴に埋める。』


リヴァイ『ただしやりかたがある。』


リヴァイ『トランクの"荷物"を持っていく前に穴を掘っておくことだ。』


リヴァイ『そうでないと穴を掘る三十分間から四十五分が厄介だ。』


リヴァイ『そこに誰も通らないという保証などどこにもねぇ。』


リヴァイ『"そうなった場合"また余計な穴を掘るハメになり一晩中穴掘りだ。』



THE STRIP


LAS VEGAS


TEN YERS EARLIER


エレン『カジノの運営を持ち掛けられたら飛び付くのは当然だ。』


エレン『俺は何時もサツに睨まれているノミ屋だった。』


エレン『それがここでは―』


エレン『"イェーガーさん"と呼ばれた。』


エレン『合法的にカジノを運営して人々に一攫千金の夢をばら撒いた。』


エレン『俺は餓鬼の頃からの幼馴染で卓越した頭脳とそれに似合った経歴を持つアルミン・アルレルトを支配人として雇った。』


エレン『ベガスは"泥"を洗い流す洗車場の様な所だった。』


エレン『謂わば"道徳の洗車場"』


エレン『カジノは合法的に金を稼げる所だ。』


エレン『それも莫大な。』


エレン『俺が砂漠の"ど"真ん中でしていること―』


エレン『それは金の為。』


エレン『カジノは輝くネオンやシャンペン―』


エレン『若い女達を用意して客を待つ。』


エレン『宿泊代がタダの招待旅行もある。』


エレン『全て客の金で巻き上げるための仕掛けだ。』


エレン『それがベガス。』


エレン『勝のは俺だけ。』


エレン『客に勝つチャンスはない。』


エレン『テーブルの"あがり"はテーブルから会計係を通って箱に入れられ―』


エレン『カジノの最も神聖な部屋に運ばれる。』


エレン『店のすべての"あがり"を勘定する聖域。つまり集計室だ。』


エレン『関係者以外入れない。』


エレン『俺でさえも入れなかった。』


エレン『ここに金を送り込むのが俺の仕事だ。』


リヴァイ『そこには大量の札束があった。』


リヴァイ『100ドル紙幣の束で家が出来る程。』


リヴァイ『しかし間抜けなことにカジノの重役達はそこで何が行われているか知らなかった。』


リヴァイ『キチンと集計されている?クソが、とんでもねぇ...』


リヴァイ『そこには様々な手を使って収益金を誤魔化すためにボスたちが送り込んだクズ共が居た。』

リヴァイ『帳簿を誤魔化したり、レシートを抜き取る者もいたり、"もろ"現金を取りさえもした。』


リヴァイ『凡そ金庫の200万ドル金の前に立つ男は現場の重役たちや税務署に気づかれずに―』


リヴァイ『収益を誤魔化す仕切り屋だ。』


リヴァイ『この部屋では他人の手が何をしているか誰も見ない。』


リヴァイ『男たちは脇目も振らずせっせと金を数えている。』


リヴァイ『それを邪魔しちゃいけねぇ。』


リヴァイ『ミスをしてはいけねぇし、同時に金もクスめなければならない。』


リヴァイ『その間人が出て行って、入っていく。』


リヴァイ『"ただドアを見ているだけ"の警備員に100ドル札を握らせる。』


リヴァイ『これはごく在り来たりな光景だ。』


リヴァイ『中に入ってきて"やあ どうだ?" "じゃあまた"。 』


リヴァイ『それで全てが片付く。』


リヴァイ『男はスーツケースを片手にカジノから出ていく。』


リヴァイ『スーツケースの行先は一つだ カンザスシティ。』


リヴァイ『ベガスに近く、ボス達が逮捕されずに行ける近い町だ。』


リヴァイ『ボス達が待っているのはスーツケース。』


リヴァイ『ボスたちは毎月それを要求する。』


リヴァイ『デブ野郎は月に一度スーツケースを持って慣れた様子で通う。』


リヴァイ『ボスたちは中西部の彼方此方からやってくる。』


リヴァイ『奴等はカンザスシティの商店の奥の部屋でこっそり会合を開く。』


リヴァイ『ここならだれにも気づかれない。』


リヴァイ『ボスたちはここの御袋に手料理を作らせた。』


リヴァイ『肥え太ったデブが(ボス1)他でもない、タンジールを実績に操っている。』


リヴァイ『彼らがカジノの融資金をゆした労働組合に大きな影響力を持っているからだ。』


リヴァイ『内地出身の"じい"様(ボス2)は"クソ"がつく程の業突張りだった。』


リヴァイ『そしてファミリーのドン、ピクシスはとくにだ。』


ピクシス「全部で幾らだ?」


リヴァイ『ピクシスは超大物だ。』


ボス1「10kgほど...ざっと70万ドルです」


ピクシス「...そうか」


キース「ラスベガスでは遊ぶにはまだ早い」


キース「しかし賭博業界の皆さん、今夜はようこそおいで下さいました。」


エレン『年金局長、キース・シャーディスは―』


エレン『人の知る限りでは堅気で―』


エレン『力を持っていた。顔の広い有力者で大統領とゴルフをしたこともある。』


エレン『だがその彼も親分衆には従順だった。』

キース「6470万ドルの小切手です。」


キース「タンジールに寄金致します。どうぞお受け取り下さい。」


エルヴィン「ありがとうございます。」


エレン『受け取った大柄の奴はエルヴィン・スミス・』


リヴァイ『エルヴィンは操り人形だ。』


リヴァイ『内情は知らされていなかった、それにボス達のどす黒い融資に纏わる話なんて本人も知る気がねぇ。』


リヴァイ『自分は頭が良くて出世したと思い込んでる"おめでたい"野郎だ。』


エルヴィン「競争の激しいベガスの数多くのカジノの中、タンジールに寄金して頂き光栄です。」


リヴァイ『エルヴィンの前歴?知るか。』


リヴァイ『わかってるのは奴がテキサスの悪徳不動産屋をやっていて例の6000万ドルの小切手を受け取りに来ることと―』


リヴァイ『その時にはガソリン一リットルの代金すら手にしてなかったことだ。』


リヴァイ『裏で采配を振るったのはピクシスの息がかかったイアン・ディートリッヒで―』


リヴァイ『エルヴィン・スミスじゃねぇ。』


リヴァイ『後に必要になったのはカジノの経営を任せられる男だ。』


リヴァイ『エレンを置いて他にない。』


リヴァイ『エレンは数年前からカジノを知り尽くしていた。』


リヴァイ『だが何でも一応尻込みするのがエレンって奴だ。』

エレン「引き受けたくても恐らく無理だと思う」


エレン「不法賭博で20回以上挙げられてるし―」


エレン「賭博監視委員会がライセンスを出さんだろう。」


ボス1「カジノで働くのにライセンスは必要ない」


ボス1「ただ申請さえすればいいのだ」


ボス1「条例では申請手続き中でも通るまでは営業は許される」


ボス1「その間十年かかるだろう。」


エレン「もし申請が却下されたら―」


ボス1「却下するはずがない」


ボス1「カジノはこの街の財政を大いに潤してる、追い出すと思うか?」


ボス1「それに心配することはない」


ボス1「次々に仕事の肩書を変えていればいい」


ボス1「例えば"カジノ支配人"とか"飲食責任者"とか―」


ボス1「そのたびに申請書の順番はケツに回る」


ボス1「ライセンスなしに30年間働いてる者だっている」


エレン「....」スパー

エレン「もし引き受けるとしたら―」


エレン「俺なりの経営方針で運営したい」


ボス1「よくわかった」


エレン「口を出されるのは困る」


ボス1「君のやり方に干渉する人はいないだろう、これは保証する。」


リヴァイ『こうして経営者はエレンに決まった。』


リヴァイ『賭博を人生にすることができる男だったからだ。』


リヴァイ『ボスたちはエレンに上手い肩書を付けた。』


リヴァイ『タンジールの"宣伝広報部長"。』


リヴァイ『だが実質的にはカジノを取り仕切っていた。』


リヴァイ『エレンは12の時から博打をして以来負け知らず。』


リヴァイ『そしてその賭け方は俺達と違って、真剣そのものだった。』


エレン「それでプロか?」


ディーラー「すいません。」


リヴァイ『まるで賭博の脳外科医のように。』


エレン「チップはこうやってきちんと置け」


ディーラー「はい。わかりました。」


リヴァイ『エレンは徹底的に情報を手に入れる男だった―』


リヴァイ『誰も知らない裏の裏まで調べ上げて、それから金を賭けた。』


リヴァイ『昔故郷の町で知り合った頃も―』


リヴァイ『選手がヤクをやっていることとか』


リヴァイ『気持ち悪ぃが、女の妊娠日や―試合日のフィールドボールまでも調べ上げた。』


リヴァイ『バスケでは床の木材によるボールの弾み方の違い、コートの特徴までも掌握した。』


リヴァイ『自分の試合で知らないことはなかった。』


リヴァイ『そして他の奴等もエレンと同じ番号に掛けた。』


リヴァイ『毎シーズン俺の知る限りエレンだけは勝っていた。』


リヴァイ『だがいつだって真剣で楽しむことはなかった。』


リヴァイ『それがエレンのやり方だった。』


リヴァイ『エレンが楽しんでいようがどうしようがボス達には関係ねぇ。』


リヴァイ『奴はレジスターのようなものでボスたちはレジの金を懐へ。』


リヴァイ『その最たる奴はピクシス、強欲なヘボ・ギャンブラー。』


リヴァイ『まさにエレン様々だ。』


ピクシス「またか!!やってられんわい!!」バン


ピクシス「もううんざりじゃ!!」バシ


リヴァイ『週末にはボスたちがエレンの情報で大儲け』


リヴァイ『それは俺の一月の稼ぎ以上だった。』


リヴァイ『エレンはおいしい情報を持ってくるとそれをピクシスに流した。』


リヴァイ『ボクシングの八百長試合。』


リヴァイ『馬のドーピング 買収されたイカサマ審判員。試合の点差。』


リヴァイ『エレンは何でも教えた。それを責めるつもりはねぇ。』


リヴァイ『ピクシスを満足させるのは最高の保険だったからだ。』


ピクシス「どうしてじゃ...」


ピクシス「なぜトニーが勝つと分かったのだ?」


ピクシス「誰もトニーなどにかけてなどいなかっただろ!なんでじゃい」


エレン「"情報が入った"もので。」


リヴァイ「....」


ピクシス「ほらみろリヴァイ、いつも理由を言わん」ヤレヤレ


リヴァイ「....」プカー


エレン「....」


ピクシス「エレン、来週は何に賭ければいい?」


エレン「まだ早すぎます、木曜日までには知らせますよ。」


ピクシス「分かった、うちで待ってるぞ」


エレン「はい。」


ピクシス「では七時にな。」


エレン「はい。」


ピクシス「よくやった、また頼むぞエレン」パンパン


エレン「わかってます、失礼しました。」


リヴァイ「エレン、また近々。」


エレン「ああ。」


スタスタスタ バタン


ピクシス「おいリヴァイ」


リヴァイ「...はいなんでしょうか」


ピクシス「リヴァイ、あの男のガード役をやってくれ。」


ピクシス「金を稼がせてるし、これからもたんまり儲けさせてもらわないといけないから大事な男じゃ。」


リヴァイ「....」


ピクシス「他の能無しどもは穀潰しだ。だがあの男は違う、しっかり見張れぃ。いいな。」


リヴァイ「...わかりました。」


ピクシス「よし、お前も頼りにしてるぞ。」


リヴァイ「はい。」


リヴァイ『そういうわけで俺はゴールデンボーイの御守役になったわけだ。』


エレン『俺とリヴァイはいいコンビだった。』


エレン『俺が胴元、リヴァイは確実な集金役だ。』


エレン『ボス達に気に入られたのは当然だ。金がもうかったのだから。』


エレン『リヴァイの集金方法?』


エレン『これは訊かないで欲しい。』

婦人1「はーい、エレン。」

エレン「ああ。」


モブ男1「コイツ誰だ?」


婦人1「ここらで稼ぐ凄い人なのよ。」


リヴァイ「エレン、今週の予想は」


エレン「8だ」


リヴァイ「お前の言葉は確かだ、そう知らせておく。」


エレン「ああ頼む。」


モブ男1「~お前がアホだからさ」ペチャクチャ


ボールペン「....」チンザ


エレン「....」ツカミ


モブ男1「~しっかりやってんのかってマジ」ペチャクチャ


エレン「あー....あの、失礼」トントン


モブ男1「ぁあ"?」クル


エレン「これあんたのか?」


モブ男1「そうだ、俺のペンだ、なぜ?」


エレン「いいペンだ、誰のかと思って…」


リヴァイ「....」ジー


エレン「あんたのならなくさな――」


モブ男1「チッ...ありがとよ、でもお前にやるよ そのペンを尻の穴に突っ込んでやろうか?あ?」


エレン「ぁ...」




リヴァイ「...」スクッ


モブ男1「馬鹿が」


エレン「フゥー...いいペンだと思って俺はただ――」


リヴァイ「...」ヌッ


モブ男1「まったく酔いで気持ちわるいぜ...」スルー


店主「き、気をつけろ!!」ガタッ



パシッ

モブ男1「あ?ちょ俺のペンws――」


ガシッ!!



リヴァイ「....」ブンッ


グサッ!! グサ!! グサッ! ブシュッ!!


婦人1「きやあああああああああああああああああっ!!!」


エレン「」

モブ男1「ぐああああああっ!!!」ドクドクドク


エレン「」


リヴァイ「.....」ブスブスブブスッ


モブ男1「あああああああああああっ!!!ぁぁあぁ...あ」ドクドクドク



ブスブスブスブスッッ!!! グサッ! ブッシャッ!!



リヴァイ「....」ゲシッゲシッ


モブ男1「うっ....ごほっ....あぁあ..ぁ」ドクドクドク


グサグサブシュブシャッ!!!!  ゲシッゲシッゲシッ!!


リヴァイ「....」ゲシッゲシッ


モブ男1「ぁ...ぅぅうう...ああぁ..うぁああ」ドクドク


リヴァイ「情けねぇ...女みてぇにピーピー泣きやがって...」ゲシッッ!!


エレン「」


リヴァイ「...俺の親友に"ケツの穴に突っ込む"っていったんだろ?もう一回言ってみやがれ...」


リヴァイ「汚ねェ...」ゲシッ


エレン「お、おいもうやめろ」トントン


リヴァイ「フゥ...」


エレン「落ち着けリヴァイ、そこまで躍起になることはない。」


モブ男1「ぅぁあああぅ...ぁああ....」


リヴァイ「.....」フゥー


エレン「....」アゼン


エレン『その男が何故そんなことをいったのか考えてるうちにリヴァイがペンを刺しにかかった。』


エレン『リヴァイは相手がどんな大男だろうと怯まない。』


エレン『素手で殴られれば斧で斬り返す。』


エレン『相手がナイフを持ち出せば銃でやり返す。』


エレン『中途半端で殴る位なら―』


エレン『一思いに殺したほうがいい。』


エレン『でないとリヴァイに死ぬまで攻撃されることになるだろう―』


エレン『執拗に。』


リヴァイ『俺はエレンをガードし、エレンはボスに大金を稼がせた。』


リヴァイ『それがカジノに繋がった。』


リヴァイ『エレンは"マネーマシーン"だ。』


リヴァイ『ボス達に大金を送り込んだ。』


リヴァイ『カジノの運営を任された途端売り上げは倍以上に跳ね上がった。』


リヴァイ『それまでなら考えられないほどの収益。』


リヴァイ『当然ボス達はご満悦だ。』


エレン『ベガスでは―』


エレン『土地の有力者と繋がりのある連中を雇わなければならなかった。』


エレン『連中の力を無視できなかった。』


エレン『カジノがなければ今頃ラバの糞始末でもしてるくらいのたかが知れてる奴らだ。』


エレン「おいなんだこれは、ごみが落ちてるぞ 掃除婦にちゃんとやらせろ。」


コニー「わかったぜ"エレン"。」


エレン「"エレン"...?」ピクッ


エレン「"イェーガーさん"だ。」


コニー「い、イェーガーさん。気をつけますイェーガーさん!」スタスタ


エレン「....」プカー


エレン「あいつも役立たずらしいな、首にできないのか。」


アルミン「しょうがないんだよエレン...」


エレン「アルミン、どういう男だ。」


アルミン「州役人の"いとこ"だよ...汚い話だけどコネがあって...。」


エレン「奴は給料泥棒だ。」


エレン『とはいっても面倒をみなければならない。』


エレン『上院議員が動いてる。』


エレン『法をつくり、裁判所を動かすことができる連中だ。』


エレン『カジノには毎週政治家や役人、国の重鎮がごまんといた。』


エレン『サービスしなければならない。』


エレン『上院議員のような政治家が来た場合は―』


エレン『全て店の"おごり"だ。』

エレン『当選すれば様々な役得があり、それを利用するのは当然だろう。』


エレン『議員の威光をとことん利用しようって魂胆だ。』


エレン『それでも政治家との付き合いは安上がりだが厄介であり...。』


安倍「よし、これも持っていくぞww」


エレン『この安倍のようにバカラの一手に三万ドルも賭ける男こそ警戒を要する客だ。』


エレン『大金をスピーディに賭け、現金とクレジットを使って―』


エレン『カジノの金庫をカラにする。』


エレン『約一年前、ケイマン諸島のカジノを破産させた奴だ。』


安倍「アメニティ全部盗ったったwwwww」


エレン『階下で200万稼ぎ、上階の部屋からは石鹸やシャンプー、タオルまで持っていく。』


エレン『200万ドル稼いでも、"無料"の部屋と"無料"の自家用ジェットを使うケチな億万長者だった。』


エレン『パイロットの芝居で飛行機は引き帰させた。』


アルミン「...も、もうしわけありません。ご迷惑をおか―」


安倍「どうしたんだよまったく!!」


アルミン「わかりません、計器の故障だとか...事故でもあったら大変ですから。」


アルミン「飛行中に事故が起きなくて良かったですよ本当に。」ニヤニヤ


エレン『これで阿部は日本行きの飛行機に乗り損ねた。』


アルミン「今日のチケットはないそうです。」ニヤニヤ


安倍「ざけんな冗談だろ!!!」バンッ


エレン『我々は安倍にホテルのワンフロアを提供した。』


エレン「本当に御気の毒です。」


安倍「ふざけやがって取り返す陰謀だろ!!!」


エレン「ははは、御冗談を。」


エレン『引き返してからは賭ける金額が小さくなった。』


エレン『普通は一手3万賭けるところが、1000だ。』


ディーラー「8のナチュラルでバンカーの勝ち。」


エレン『でも安倍のような派手なギャンブラーは少額の賭けが長くは続かない。』


安倍「...」 


エレン『一万ドル賭けたとは思わず9万ドル損したと思うのだ。』


エレン『そこで掛け金を上げる。』

エレン『結局安倍は前日の稼ぎを全部吐き出した上、100万ドル損をした。』


安倍「」 


エレン『カジノの鉄則は客に賭け続けさせること、またやってくるように仕向けることだ。』


エレン『賭ければ賭ける程客は損をする。』


エレン『儲けるのはカジノだ。』


エレン『ベガスでは常に誰かを監視している。』


エレン『客はカジノで儲けようと虎視眈眈。』


エレン『だからディーラー(配り手)は客を監視。』


エレン『ボックスマン(箱係)はディーラー(配り手)を監視。』


エレン『フロア主任はボックスマン(箱係)を―』


エレン『ピット主任はフロア主任を。』


エレン『シフト主任はピット主任を監視する。』


エレン『カジノマネージャー(カジノ支配人)はシフト主任を監視する』


エレン『俺は支配人を見張る。』


防犯カメラ「......」


エレン『加えて、この監視の目。』


エレン『更にカジノの天井では元イカサマ師がイカサマを見張ってる。』

クリスタ「きゃ~っ!!!やったぁああっ!!」ウキウキ


クリスタ「今夜はついてるよ~♪」


エレン「.....................」ジーッ


クリスタ「~♪」カサコソ


客「次はクリスタの台に賭ける!」


エレン「.......................」ジーッ


客「.....よしやったぜ!!!とったぁああっ!!」グググッ


クリスタ「皆ありがと~今日は楽しかったよ♪」


クリスタ「これ受け取って~」パシッ


配り手「ありがとうございます!」


客「今日は俺も儲けさせてもらったよ、クリスタ、これは礼だ。」ササッ


クリスタ「....いいよ」


客「は?どうしたんだいったい」


クリスタ「儲けさせてあげたんだからもう少しくれたっていいじゃない!」


客「はぁ?さっき俺のチップ"くすね"たろ?」


クリスタ「な、なによ!これだけ大儲けさせてあげたのに」ギクッ


客「そんなんでシラを切るきか!これと"くすね"たのは別問題だろうが!」バンッ


クリスタ「うぅ....そもそも私が盗んだって証拠あるのっ!?」


客「あああああっ!!!もううんざりだ出てけ目障りだ!!!」


クリスタ「うああっ...!ならこうしてやる!」


チップの山凸


ガシッ ザザザザァアアッ!!!


客「うおおおおおい!!なにしやがる手前ェ!!!」


クリスタ「皆受け取ってっ♪」


客たち「おおおおおおまじかぁあああ!!!」ヨッテタカリ


客「ああああああああああっ!!!?!?!?!なにしてくれるんだああああ!!!」


エレン「.................」ジーッ


クリスタ「あははははっ♪~」


客「嘘だろぉおおおおおお!!!」


エレン「.........」ジーッ


クリスタ「....」チラッ


エレン「.....」


エレン『凄い女だ、俺はその瞬間恋をしてしまった。』


エレン『だがベガスではクリスタのような女に恋をすると高くつく。』

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-----------

チュパッ クチュ ジュルッ...


エレン「プハッ.....」


クリスタ「パッ..お化粧直してくる♪」


エレン「ああ、いってこい。」


クリスタ「...」ジーッ


エレン「....」ササッつ【$100】


クリスタ「...」ジーッ


エレン「.....」ササッつ【$100】


クリスタ「ありがとっ♪」


エレン『クリスタの生甲斐は金だった。』


エレン「....」


クリスタ「すぐ戻るよ♪」


エレン『彼女はカジノの女王だった。』


エレン『大きくかけるギャンブラーを見つけては大金を稼ぐ手助けをした。』


エレン『誰もがクリスタと寝たがった。』


エレン『彼女のことは皆が知っていて注目をおかれている女ハスラー。』


エレン『彼女の様な腕のいいハスラーは2、3日男を喜ばせ有頂天にさせる。』


エレン『そして最後は身ぐるみ剥ぎ取ってポイだ。』

クリスタ「ふぅ♪」スワリ


エレン「....."お釣り"はどうした。」


クリスタ「途中でスロットをしたの、全部スっちゃった」ニコニコ


エレン「.....」


エレン『それは大嘘で、金はバッグに入れた。』


エレン『クリスタはハスラーを心得ていた。』


エレン『誰にでもチップをやった。ベガスでは大事なことだ。』


エレン『リベートは欠かせない。』


エレン『配り手やピット主任、フロアマネージャーにも。』


エレン『特に駐車係を大切にした。』


エレン『彼らは貴重な存在でなんでも面倒を見てくれる。』


エレン『駐車係はホテルの警備員や警官に金を渡しクリスタの"仕事"をやりやすくしてくれた。』


エレン『駐車係は魅入りがいいのでこの職を続けるためにホテルの支配人にリベートを払った。』


エレン『ただ一つ理解できなかったのは―』


エレン『全てに利口なクリスタがポン引き野郎のボーイフレンド、ジャンに惚れていたことだ。』

ジャン「なぁクリスタ、この仕事にはいいパートナーが要るんだ。」


ジャン「だからよ、金を貸てくれれば絶対お前に損はさせねぇ!」


ジャン「本当だ。」


ジャン「必ず金を返すからよ。」


クリスタ「........」


ジャン「なぁいいだろ?」


クリスタ「うん。」ハァ


ジャン「おい、なぁどうしたんだよ"うわ"の空だぜ...まさかなぁ...?」


クリスタ「............違うよ」


ジャン「おい言えよ、誰だ....」


クリスタ「............」


ジャン「おい誰だよ、誰のこと考えてるんだ。」


クリスタ「ジャンのことで頭がいっぱいだよ」


ジャン「ほんとか...?」


クリスタ「本当だよ...」


エレン『クリスタがこんなカス野郎の言い成りになるとは。』


クリスタ「はいお金...頑張ってね..♪」サッ


ジャン「ああ、勿論ジャン!www」


エレン『ジャンは金をたかりイカサマや詐欺をし―』


エレン『数ドルの金を追うどうしようもない男だった。』


クリスタ「気を付けてね....」フリフリ


エレン『いつも金を借りために"いい話"があると言い―』


エレン『クリスタはその都度金をかした。』


エレン『"ジャンは運が悪いだけだから誰かが面倒をみてやらなきゃ"、クリスタはそう言った。』


エレン『かわってリヴァイだが、彼は面倒をみる必要がなかった。』


エレン『それどころかどんなことまで遣って退けた。』


エレン『だから警察はリヴァイを逮捕しようと狙った。』


税関「........」メクリメクリ


ハンジ「ちょ、折角綺麗に畳んだんだからやめてくれっ!!」ヒッパリ


税関「....」メクリメクリ


ハンジ「ちょっと訊いてる!?」ガシガシ


リヴァイ「....。」


エレン『リヴァイとハンジは旅行から帰ると、ちゃんと警察がお出迎えをしていた。』


エレン『今回はアントワープでダイヤ強盗があって、その容疑で逮捕しようとした。』


エレン『リヴァイはどこで犯罪を起そうと真っ先に彼が疑われた。だが当の本人は全く気にする様子はなかった。』


エレン『それは当然だった。』


ハンジ「よ~し髪に入れてきた宝石を出すよ~。」


リヴァイ「待てっていったろうが。」バサバサ


エレン『彼はギャング稼業を気に入っていたからだ。』


ハンジ「さぁさぁダイヤを出すぜっ!!」グイグイ ワシワシ


リヴァイ「.....さっさとしろ」


ポトポトポトッ ポトッ


ハンジ「うほ~っっ!!!出てきたっ!!来たぜっ!!」ワシワシブンブン


リヴァイ「.........」


ハンジ「綺麗なもんだなぁリヴァイ!!」ワシワシ ポトポト


リヴァイ「.......」


エレン『そのリヴァイがベガスにやってくる、俺は不安だった。』


ハンジ「よっしゃぁこれで全部だ~」


リヴァイ「まだあるだろうが。」


ハンジ「へっ!?こ、これで全部だって!」アセアセ


リヴァイ「いいやまだあるってるだろ、いいから全部振り落せ。」


ハンジ「ほらないだろ!?リヴァイの勘違いだってば。」ブンブン


ガシッ


リヴァイ「ちゃんとわかってんだよ...!」グイグイワッシワッシ


ハンジ「えちょwリヴァイ強いってwww強すぎるってwww」

ポトッ


ハンジ「」


リヴァイ「ほらあったろ。これはなんだハンジ」


ハンジ「えっと~」アセアセ


リヴァイ「おいこれはなんだって訊いてんだよ...!」パチンッ


ハンジ「いってwwww」


リヴァイ「...」


ハンジ「良いってw気にすんなってリヴァイ。」ダキッ


リヴァイ「何もいってねぇだろ。離れろ。」

リヴァイ『俺は早くベガスに行きたかった。』


リヴァイ『ボス達が俺をベガスに送り込んだのは遊ばせるためではなく―』


リヴァイ『エレンの用心棒役と上納金を順調におさめさせるためだったが。』


ガチャ


ハンジ「やあエレン~元気かい?」ダキッ


エレン「ああ。」


リヴァイ「来たぞエレン。元気か?」


エレン「ああ、順調だ。」アクシュ


ハンジ「........」


リヴァイ「........」


リヴァイ「すげぇ部屋じゃねぇか...」


ハンジ「本当だね~素晴らしいぜ~」


エレン「ありがとう。」


リヴァイ「ほう、眺めもいい。」


エレン「夜景はとくにな。」


リヴァイ「上手くやってんじゃねぇか。」フッ


エレン『食後ハンジとクリスタを残してリヴァイと話すためにクルマでドライブに出た。』


エレン『恐れてることが現実となった。』

リヴァイ「.....エレン、俺がここに来るのはどう思う」


エレン「」


リヴァイ「.......」


エレン「.....」プカー


リヴァイ「どうしたマズイのか?」


エレン「あ、ああ...そんなことはない。」


リヴァイ「じゃあ来ても文句ねぇな。」


エレン「............」


エレン「勿論いいさ、だがここでは慎重にしてくれないとヤバいぞ。」


エレン「成るべく人の注意を引かないようにしないとな。」


リヴァイ「..........」


エレン「ここはベガスだ、今までのようにはいかない。」


エレン「人間を砂漠に埋めるくらい、やりかねない。」


リヴァイ「......」

リヴァイ「平気だろう、それに暫く故郷を離れてぇしな...」


リヴァイ「クソサツ共がうるせぇ...」


エレン「......」


リヴァイ「ここには金が集まってる。」


リヴァイ「ここの良い所は...ボス達の目も届かねぇ、そして何をやっても自由だ。」


エレン「.........俺は理由もなくしょっぴかれた。」


リヴァイ「......」


エレン「とにかく気を付けたほうがいい。俺は合法的にカジノを経営してるんで。」


リヴァイ「心配はするな迷惑はかけねぇ...お前を巻き込むようなことはしねぇ。」


エレン「......」プカー


リヴァイ『エレンの見方は一方的だ。』


リヴァイ『俺の見方は違った。』


リヴァイ『ベガスはまだ手つかずだった。』


リヴァイ「おい行くぞオルオ。」


オルオ「はい!」


ガチャ バタンッ


リヴァイ『カモれるノミ屋、ポン引き、ヤクの売人がいた。』


リヴァイ『邪魔をする奴はいるか。俺は早速始めた。』


リヴァイ『なんといっても生れてはじめて絶対に負けないやり方を思いついたからだ。』


ノミ屋「.......ハァ」



ツカツカツカツカ


リヴァイ「.....」


オルオ「......」


エレン『確かにリヴァイは上手い必勝法を考え付いた。科学的ではなかったが。』


エレン『勝てば金を取りたて、負ければ脅した。』


エレン『ただ、リヴァイを恐れた。』


ガシッ


リヴァイ「よう...元気か。」


ノミ屋「おう元気だ。」


オルオ「....」


リヴァイ「金は落ちたか?」


ノミ屋「金って?あれでチャラになったはずだ。」


リヴァイ「とんでもねぇ...前の借りは埋め合わせた。」


ノミ屋「確かかよ。」


リヴァイ「ああ、勿論だ。」


ノミ屋「あ、頭が混乱してきた....」ガクガク


リヴァイ「混乱した?」


ノミ屋「ぁ、ああ....」


リヴァイ「....そこの窓ガラスに頭をぶち込めば頭がスッキリするだろう。」


ノミ屋「ぁ...ぁあぁ...」ブルブル


リヴァイ「さっさと金を払え。」


ノミ屋「」サッ


リヴァイ「それでいいんだよ、ったく。」パシッ


ノミ屋「すまねぇ....」


オルオ「まったくふざけやがってトンチキめ!」


エレン『暫くはなに何事もなく上手く行っていた。』


エレン『クリスタと俺はリヴァイとハンジを普通の夫婦として皆に紹介した。』


リヴァイ『エレンの口利きで息子をリトルリーグにいれた。』


リヴァイ『コーチの一人はサツだったが、それは別に問題じゃなかった。餓鬼のことだから。』


コーチ「熱をいれて頑張ってますよ息子さん。」


リヴァイ「そうか、それならいいんだ。」



カキーン


リヴァイ「さすが俺の息子だ、やるじゃねぇか。」ウンウン


エレン『だがリヴァイはすぐに本性を現して表に出始めた。』

エレン『特にカジノでは責任者どころか何の資格もないのに口を突っ込み始めた。』


リヴァイ『そうだ....そのためにボスが俺を送り込んだわけだ。』


リヴァイ『よその組織がカジノの金を盗らねぇように。』


リヴァイ『例えば今会計しようとしてるこの二人だ。』


男1「.....」


男2「.....」


リヴァイ「よう...」トントン

リヴァイ『こいつらは20万ちょろまかそうとした。それは違いねぇ。』


男1「やぁリヴァイ。なにしてんだ?」


リヴァイ「ここに"いる"んだよ...。」


男1「ここにいるって?ずっとか。」


リヴァイ「ああ、エレンとな。」チラッ


エレン「.......」プカー ジーッ


アルミン「.......」ジーッ


男2「へ、へぇ、そうか。」


リヴァイ「.......」


男12「........」


リヴァイ「......」


男1「カーマインを捜してる。」


男2「そ、そうカーマインをな、」


リヴァイ「あぁそいつならスーツケースをもって出てった。」


男1「...出てったって?」


リヴァイ「ああ。」


男2「....それは本当か?」


リヴァイ「......」


男1「....出てった?いねぇのか。」


リヴァイ「.......」


男2「...」


男1「出てったのか...」


リヴァイ「通りを突っ切っていった、向かいの店だ、捜してみな。」


男1「じ、じゃあリヴァイまたな。」スタスタスタ


リヴァイ「....」


会計「これにサインしてません。お金を受け取らずに。」


リヴァイ「...ああいいんだよ。」


エレン『何もしなくても他の組織の奴等は逃げ出した。』


エレン『他の連中にも警告するだろう、リヴァイの威光だ。』


エレン『リヴァイの事もボス達のこともしらない土地の者もいた。』


エレン『そういう連中は厄介だ。』


エレン『イカサマで蹴り出しても、付髭やカツラで変装してまた戻ってきた。』


エレン『よく観察していて、現場を抑えるしかない。』


禿男「....」


エレン『この男は500ドルを賭けて勝ち続けていた。』


エレン『勝ち続けたのがミスだ。』


エレン『欲をださなきゃ見破られないのに、つい欲を出す。』


エレン『後に回って配り手は下手だがグルでないことがわかった。カードの扱い方が不注意だ。』


エレン『カードを高く持ち上げすぎていた。』


髭男「....」チラッ....チラッ


エレン『....この男が配り手のカードを見てテーブルの相棒に合図をしているの。』


髭男「.....」ピィーピッ...ピッ..ピッピッ...ピピッ


エレン『これこそハスラーが狙う獲物だ。』


禿男「」カタッカタッ....カタッ...カタッカタッ...カタタッ


エレン『イカサマ師は下手な配り手に食いつく。』


エレン「交換手、アルミンを二番ピットへよこしてくれ。」カチャ


交換手「了解いたしましたイェーガーさん。」


アルミン「エレン。」


エレン「19番、髭面の男だ。」


アルミン「わかった。」


髭男「....」カサコソ


アルミン「....」ノソッ...ノソッ


髭男「.....」カサコソ


アルミン「....」サッ



バヂヂヂヂヂヂッ!!!!!

警備員「おいどうしたお前!?...よし医務室に運ぶぞ。」ガシッ


アルミン「....」


禿男「.....」ガクガク


警備員「心臓発作だな、道をあけてください!」グイグイ


エレン「....」スパー


アルミン「やってきたよエレン。」


エレン「ああご苦労。あの禿男がクスねて持ち逃げしないように見張ってろ。」


アルミン「わかった、後で連れていく。」


エレン『男は何が起こったのか分からなかったと思う。』


エレン『牛用のスタンロッドで失神させたからだ。』


エレン『いっそ殺されてたほうが良かったかもしれない。』


エレン『後の制裁は本当の心臓麻痺より怖い。』


ガチャッ


エレン『この男と相棒はもう何年もこのカジノをカモってた。』


髭男「う...ぁあ」ズルズルズルッ


警備員「さぁそこに寝ろ早く!!!」グイッ


髭男「おいぃ!!止めろぉぉ!!なにをするんだ!?」


警備員「うるせぇんだよ黙ってろ!!」ガシッ ドン


ウィィィィィィィィイイインッ!!!!!!


警備員「...」ウイイイイイインッ


髭男「ああああああああああ!?!?!?電ノコじゃねぇかああやめろぉぉやめてくれぇええ!!!」ジタバタ


警備員「....」ウィイイイイイイインッ!!!!


髭男「やめろぉぉぉぉ!!!マジでやめてくれぇえええ」


エレン『ここは他のカジノとは違うことを知らせたかった。』


コツッコツッコツッ...


エレン「....」スパァー ポイッ


ウィィイイイイインン.....


髭男「ぁああぁ...ぁ」ハァハァ


エレン『甘い汁はもう吸わせない。』


エレン「ちょっと訊くが、お前さっき右手で合図してたな。両利きなのか。」


髭男「...いいや」


エレン「両利きじゃないのか。」


髭男「違う。」


エレン「じゃあ左利きか。」


髭男「いいややったことがない。」


エレン「右利きか。」


髭男「あぁ...」


エレン「」クイッ




警備員「」つハンマー


バキッ!!!!


髭男「ああああああああああああああああっ!!!!」


ゴキャッ!!! バキャッ!!!バッキャッ!!!


髭男「ああああああああああああああああああああああああああああっっ!!?!!?」


髭男「ああああああうおおぉぉああああぁ...ぁああああ」ビクビク


エレン「これからは左手で練習しろ。」


髭男「うぉぉおおおっ....ぁ...ぉぉおおっ」ビクビク


バンッ!!!


アルミン「ほら入れ!」パシンッ


禿男「」アゼン


髭男「おい見てくれぇ!!手を潰されたぁ!!!」ビクビク


アルミン「....」


エレン「二つに一つだ、金を手にして手を潰されるか金を諦めて黙って出ていくか、どっちにする。」


禿男「か、金はいらない。」ガクガク

エレン「ここでイカサマをやったらどうなるか仲間に伝えろ、わかったな。」


禿男「わかった、悪かったよ。」


エレン「その通り、イカサマは許さない。」


禿男「.....」


エレン「今度面を見せにきたらこのノコギリを使うぞ。」


禿男「は、はい。」


エレン「頭蓋骨を叩っ斬って脳みそをばら撒いてやる、これが見えるな本当にこれを使うぞ、分かったか。」


禿男「あ、ああ...!。」


エレン「出てけ。」


禿男「...どうも」


エレン「アルミン、轢き逃げだと言って警察に届けるんだ。」


アルミン「わかった、後処理はしておくよエレン。」


エレン「ああ頼む。いつも面倒事を押し付けてすまない。」


エレン『トラブルはすぐ解決することだ。』


エレン『イカサマギャンブラーは消すしかない。』


エレン『そうすると収益は上がり、カジノは安泰というわけだ。』

エレン『ところで俺の人生の賭けをする時がやってきた。』


エレン『常に石橋を叩いて渡る男が危険な賭けをしようというのだ。』


エレン「...もう若くはない。潮時だと思った。」


クリスタ「......」


エレン「君だってもう飽きただろ...今のような暮らしは。」


クリスタ「....私を縛り付けようってこと?」


エレン「もっといい暮らしができる―」


エレン「結婚したいんだ。」


クリスタ「....」


エレン「俺と結婚してくれ。」


クリスタ「....」


エレン「本気なんだ。」


クリスタ「....」


エレン「もう落ち着きたいし...家庭が欲しい。」


クリスタ「フフッ...相手を間違えてるんじゃないエレン?」

エレン「俺達はきっと良い父親と母親にな―――――」


クリスタ「でも...まだ知り合って3か月だよ...」


エレン「...俺はもう43だ。」


クリスタ「....」


エレン「もう待てないよ君を愛してるのは分かってるだろ。」


クリスタ「....」


エレン「結婚相手は君しか考えられない、早く結婚したいんだよ。」


クリスタ「...幸せな夫婦知ってる?私は知らないよ...」


エレン「大勢知ってるよ。」


クリスタ「...エレンの事は好きだよ..でも.."愛"じゃないの...」


エレン「.....」プカァー


クリスタ「...ごめんなさい、愛してないの...」


エレン「...分かった。」


クリスタ「ごめんね...」


エレン「ふぅ....」


クリスタ「本当にごめんなさい...」


エレン「...いやそれはいいんだ。」


クリスタ「.....」


エレン「つまり、互いに尊重しあう気持ちがあれば...愛は育んでいけるものじゃないだろうか。」


クリスタ「....」


エレン「俺は現実主義だが、そう信じてる。今は愛してなくていい。」


クリスタ「....」


エレン「でもクリスタ、互いに尊重しあったり相手の事を思いやったり労りあったり、相手に尽したりする心が愛だと思うんだ。」


クリスタ「...」


エレン「だから...お互いそういうものを大切にして信頼関係を築いていけば、そのうちに俺を愛してくれるようになると思う。」


クリスタ「...」


エレン「それでいいんだよ。」


クリスタ「..うまくいかなかったら私はどういうことになるのエレン。」


エレン「今は仕事は順調だ、もっと収入も多くなる。だから何があろうと―」


クリスタ「...」


エレン「別れるようなことがあろうと君は暮らしに困るようなことはない。」


エレン「それに子供ができたら尚更だ。」

男女じゃダメなの?
なぜに進撃キャラ


クリスタ「保証してくれるの?」


エレン「今言っただろ?君は一生安泰に暮らせる。約束するよ。」


クリスタ「....」


エレン「賭けてみないか?」


エレン『俺はクリスタと結婚した時まわりはとやかく止めろといった。』


エレン『でも俺は気にしなかった、彼女を支えられると思ったからだ。』



TO BE CONTINUED

>>108
進撃ssっていうとこうなんというか結構在り来たりなパターンばっかりなよな気もしたし
男女でやるのもいいんだけど進撃キャラでやっても悪くはないかなと思っただけ。

また書き溜めたら投下。

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