アイドルのあの娘 (16)
モバP「おーい準備出来たか~?」
「はーい。お待たせそれじゃあお仕事行こうか。」
モバP「よーしそれじゃあ大人気アイドルの今日のスケジュールを発表するぞ!」
「はやく早く。」
モバP「まずはじめに雑誌の取材、その次にトーク番組の出演、その最後にラジオのゲストだ。」
「分かったよありがとう。でも大人気アイドルの割には仕事の量少ないような気がするんだけど?」
モバP「何をおっしゃいます表紙撮影は檸檬のアレだしトーク番組は長年続いてるやつだしラジオなんて公録だぞ?」
「そう考えると確かに大人気アイドルだね。」
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モバP「わかればよろしい!それじゃあ出発しんこー!」
「うわぁ…。」
モバP「おいおいどうした大人気アイドルなんだから笑顔が大事だぞ!ほら出発しんこー!」
「お、おー…。」
モバP「うんよろしい!それじゃあシートベルトして。」
「はーい。」
モバP「お前が売れてから他の子達も続くように売れていって事務所としては嬉しい限りだよ。」
「それじゃあもっと私を大事にしなきゃね。」
モバP「はーいそれじゃあお姫様今日のお昼は何がよろしいでしょうか?」
「ん~そうだな~それじゃあ今日は松屋にしましょう爺や。」
モバP「かしこまりましたお嬢様。ってだれが爺やだ誰が…。」
「あはは面白ーい!もっとやってもっと!」
モバP「もうやらん!というより女の子が昼飯が松屋ってのもどうよ?しかもこんなに売れてる娘が…。」
モバP「いいか今の世の中なに起きてもおかしくないんだ!変な輩が盗撮とかしたら俺の心臓が保たん。」
「心臓っていうか…この間は直ぐ手出してたよね。」
モバP「ちひろさんに助けてもらわなかったら危うくブタ箱行きだったな…ハハハ!」
「ハハハじゃないよ…ブタ箱なんかに行ってもらったらこっちが困るんだから…まったく。」
モバP「すまんすまん、ほら着いたぞ。」
「ありがとう。それじゃあ行ってくるね!」
「売れていても女の子でもたまには松屋行きたくなるのー!もっと乙女心学んだほうがいいよ?」
モバP「へいへい私が悪うござんしたお嬢様。でもドライブスルーでいいか?さすがにお前が店内で食ってたら変な輩が湧いてしまう…。」
「松屋の食べられればドライブスルーでもいいよ。店内で食べても大丈夫だと思うんだけどな。」
モバP「甘い!里美の食べてる菓子より甘い!!」
「ソレって結構甘いね…。」
モバP「いいか今の世の中なに起きてもおかしくないんだ!変な輩が盗撮とかしたら俺の心臓が保たん。」
「心臓っていうか…この間は直ぐ手出してたよね。」
モバP「ちひろさんに助けてもらわなかったら危うくブタ箱行きだったな…ハハハ!」
「ハハハじゃないよ…ブタ箱なんかに行ってもらったらこっちが困るんだから…まったく。」
モバP「すまんすまん、ほら着いたぞ。」
「ありがとう。それじゃあ行ってくるね!」
モバP「おう頑張ってこい!」
それがアイツにかけた最後の言葉だった。
アイツは俺が迎えに来るのを外で待っていた時に信号無視で突っ込んできたトラックに…
皆は俺のせいじゃないと言うけど俺がちゃんと取材に同伴していればこんなことにはならなかったのは事実だ
なぁ…戻ってきてくれよ…ちゃんと牛めしも買ってくるよ。ちゃんと女の子の気持ちもわかるようになるからさ……頼むよ…お願いだ……
加蓮「いやちょっと待って勝手に殺さないでくれる?」
モバP「え?」
加蓮「いや…え?じゃないから私生きてるから。だいたいこの『加蓮物語』って私しょっぱなから死んでるじゃん。」
モバP「いや俺の妄想を書き綴った悲恋譚。」
加蓮「それでも私を殺しちゃうのってどうなの?」
モバP「いやいや皆も死んでるぞ?」
加蓮「みんな?みんなってウチの事務所のみんな?」
モバP「おうそうだぞ!」
加蓮「いやそんなに元気に返事されても。ていうかなんで私の名前付けてるのに他の娘まで死んでるわけ?」
モバP「ん?コレで死ぬのは加蓮だけだから大丈夫だぞ!」
加蓮「いやいや大丈夫じゃないから…ってことは他の娘の妄想も書いてるの?」
モバP「モチのロンだ。因みに前に書いたのはまゆと凛だ。」
加蓮「まーたややこしい人たち書いたね…。」
モバP「出来上がったの二人に見せても何も言わなかったぞ?逆ににこにこしながら大事そうに抱えて鞄にしまってたな。」
加蓮「あ~…なんか死んで一生Pさんの心の中に生き続けてPさんのモノになれたって思ってそう。」
加蓮「……でもそういうのもありかな…」
モバP「ん?どうした加蓮?」
加蓮「いやいやなんでもないよ!うんなんでもない!」
モバP「そうか…変な加蓮だな。」
加蓮「いやいやPさんにだけわ言われたくないし。」
モバP「なにをー!」
加蓮「それに私そんなに牛めし好きじゃないし…てかなんで松屋なの?」
モバP「なんでってそりゃ最近オレが松屋にハマってるから。」
加蓮「あぁ…そう…。」
加蓮「ところでさこの話しの続きってどうなるの?」
モバP「加蓮物語?」
加蓮「やめてよその名前…ちょっと引く…。」
モバP「んー…じゃあ加蓮悲恋譚?アイドル加蓮とPの涙、LOVE~加蓮~…」
加蓮「あーやめてやめて聞いてるこっちが恥ずかしくなってくる!!もう加蓮物語でいいから!」
モバP「そうか?どれもいいと思うんだけど加蓮がコレでいいならそのままにするからな。」
加蓮「いや…うん……もうそれでいいや。それで続き聞かせてよPさん。」
モバP「あぁそうだったな、この地の文の後に加蓮と結婚してプロデューサー活動再開して一生独身を貫き通して死ぬ時に加蓮が迎えに着てくれるって感じ。」
加蓮「へ…へぇ~……改めて聞くけど凛とまゆのも同じ感じで書いてたの?」
モバP「うん。もちろん。」
加蓮「あの二人…今度知り合いのお医者さんに診てもらおう。」
モバP「医者がどうしたって?…はっ!もしかして加蓮どこか病気か!毛布いるか?いやここはさっさと119番しなきゃ!!」
加蓮「大丈夫だから!毛布もいいから電話なんてヤメて!!」
モバP「ホントか?季節の変わり目は風邪ひきやすいっていうから心配なんだぞ。」
加蓮「もう心配しすぎ!昔の私とは違うんだからね!」
モバP「確かにココ最近体調は崩してないよな…。」
加蓮「ね、だからもうちょっとした事で騒がないでね?」
モバP「は~い。」
加蓮「うんよろしい!」
加蓮「それとねPさんもう一つ。」
モバP「どうした?」
加蓮「私、Pさんのモノになってあげるから他の娘でそういうの書かないでね?」
モバP「加蓮……あぁ…「Pさぁん?」「加蓮ちょっと来てくれる?」
加蓮「ん~?凛どうしたの~?」
モバP「ん~?まゆなんだ~?」
その後Pと加蓮を見たものは居ない。
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