貴音「『初めての実験』?」 (30)

貴音「次は絵の具を」ムニ

千早「はい」

伊織「こうね」

貴音「また先ほどと同じように混ぜます」クルクル

千早「ふぅ」

伊織「ムラなんてありえないわ」






響「……なにしてんの?」

貴音「すらいむ」

千早「スライムね」

伊織「スライムよ」

響「スライム?」

貴音「すらいむ」

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貴音「響はこれを」サッ

響「なにこれ」

貴音「ほう砂水溶液です」

響「ほぅ」

貴音「溶けきるまで振ってください」

響「」






響「うりゃああああ」シャカシャカシャカシャカ

伊織「綺麗なピンクになったわ!!」

千早「私のは青よ」

貴音「次は、と」ペラ

響「と、溶かしきったぞ……」ヘト

貴音「『溶けきらずにペットボトルの底に少し残るくらいが良い』、……溶かしてしまったのですか?」ハァ

伊織「あーあ」ジト

千早「我那覇さん……」

響「」






響「うわあん、あうあうあう!!」ギュッ

律子「おー、よしよし」ナデナデ

貴音「いけませんよ、千早」

伊織「響がかわいそうじゃないの」

千早「」

響「……ぐすっ、自分も作る」クルクル

律子「私も」



貴音「ほう砂水溶液を入れ、混ぜます」コポポ

貴音「『注意!! とにかく素早く!!』」

伊織「素早く?」

貴音「はい」






千早「んああああああ!!」グルグル

伊織「にひいいいいい!!」

貴音「はやあああああ!!」

貴音「面妖な」プル

千早「ふふふ」

伊織「なんか水っぽいんだけど」デロデロ

貴音「……失敗ですね」

伊織「」






伊織「ねぇ律子、そのスライムとっても綺麗ね」

律子「しっしっ」

響「んふっ、あの子のスライム気持ち悪いぞ」

伊織「」

貴音「このようなぷるぷるを見ると口に入れたくなりますよね」

貴音「わかりますぅ」

貴音「ちゅるるんて吸いたくなるかなーって」

貴音「あらあら、貴音ちゃんも?」






あずさ「見ちゃだめよ、二人とも」

雪歩「はい」

やよい「うわぁ」

貴音「」

千早「春香、良いものをあげるわ」

春香「本当に?」

千早「というわけでね、目を瞑ってほしいのよ」

春香「えっ」

千早「なにもしないわ」

春香「んふっ、どうしてなにもしないなんて言うの?」

千早「いいから、ふふっ、目を閉じて手を出して」

春香「あっ、千早ちゃんが悪い顔してる」

千早「この純真な笑顔を見て」ニヤァ

春香「んふふ、今鏡見せてあげるから」

千早「い、いいから早く目と手をだしなさい、んふふ」

春香「……はい」






春香「きゃああああ、なにこれ!! 助けて!! 千早ちゃん助けて!!」ジタバタ

千早「……っ」フルフル

<チハヤチャアン!! ギャアアアア!!

貴音「お嬢さん」

伊織「……なによ」ショボン

貴音「すらいむが、欲しいか?」

伊織「……っ!?」






貴音「動いてはなりません」トロッ

伊織「凸が!! 凸がぁ!!」

貴音「桃色が映えますよ?」

伊織「ぬるぬるしてぇ!! いやあああああ」

伊織「ネーブラ……、ネーブラ……」フラフラ

真美「いおりん!!」

真「よくも伊織を!!」キッ






貴音「……座右の銘は『すべすべまんじゅうがに』」ボソッ

真「うわあぁ」バタッ

真美「まこちん!?」

真「ヒエ……、ムス……」

真美「お姫ちん……!!」グッ

貴音「真美は」






貴音「……なんだったでしょうか」

真美「うああぁ!!」バタン

響「貴音!!」

貴音「……おや」






小鳥「亜美ちゃん、そこの絵の具取って」クルクル

亜美「ほい」

響「こんな酷いことを……、いったいなにが目的だ!!」

貴音「はらゆみくす」

響「やめろォ!!」

貴音「邪魔者には消えていただかねばならないのです」

響「それで……、真と真美を……!!」

貴音「『えいち・えぇ・わい・えぇ・あぁる』」

響「っ!?」

貴音「ふふっ、世界征服も夢っ……、由実ではありません!!」

響「うがああああ!!」ダッ






貴音「その程度でわたくしを?」プニ

響「ぐっ……!!」

貴音「舐められたものです」プニプニ

響「や、やめてぇ……」






美希「響!!」

貴音「ちっ、次から次へと」プニプニ

美希「響を離すの!!」

貴音「やみつきです」プニュ

響「うぅ……」ポロポロ

美希「律子!!」

律子「はい」ポイ

貴音「っ!?」

美希「……これ、なんだか分かる?」

貴音「それは……、わたくしの……!!」

美希「そう、スライムだよ?」

貴音「い、今すぐ返しなさい!!」

美希「それで、こっちがね」

美希「響のスライムなの」






響「えっ」

美希「こら」ポカ

響「うぎゃあ」パタッ

貴音「いったいなにを……!!」

美希「この二つのスライムを……」

貴音「あっ」

響「や、やめろォ!!」






美希「混ぜちゃうの」コネコネ

貴音「」

響「」

美希「あーあ、変な色」

貴音「あぁ……、わたくしのすらいむが……」

響「た、貴音のせいだぞ!!」

貴音「なっ!?」

響「貴音が変なこと始めるから!!」

貴音「それを止めるのが響の役目でしょう!!」

響「そんなのめちゃくちゃだぞ!!」

美希「やめて二人とも!! ミキのために争わないで!!」

ギャー!! ギャー!!






小鳥「ぷにぷにですね」プニ

あずさ「ですねぇ」

やよい「ねぇ」

P「楽しいですね、これ」クルクル

高木「黒を取ってくれたまえ」

P「……黒いスライムですか?」






高木「それにしても」

P「平和ですねぇ」


ゲームのやつはもう書かないの?

貴音「……」クルクル

貴音「出来ました」



貴音「……」クンクン

貴音「……」

貴音「……っ」チュル






貴音「……っ!! ……っ!!」ゴロゴロ

響「……知ーらない」

貴音「はやあああああ!!!!」

本当に終

ありがとう、スライム
そしてごめんなさい、はらみー

今日スライム作る由実見たのでつい

>>22
また頑張るの

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