響「貴音の尻枕はふかふかさー……」(178)

貴音「響、そろそろ収録にいかないといけませんよ」

響「ん~……もうちょっとだけ」モフモフ

貴音「そんなに、わたくしの臀部が心地良いのですか?」

響「うん、なんだか落ちつくんだ」

貴音「まったく、響は甘えたがりですね」

響「優しさに包まれてる気持ちがする……」スリスリ

貴音「ふふっ仕方ありませんね、あと5分だけですよ」

響「うん」

貴音「……」ペラ……ペラ……

タッタッタッ

貴音「……おや」ピクッ

ピンポーン

響「はぁ……はぁ……貴音、はいさーい!」ガチャッ

貴音「響、仕事の帰りですか?」

響「たかねっ、今日も尻枕してっ」

貴音「響、外は寒かったでしょう」

響「うん」ズズ……

貴音「頬が真っ赤ですよ」スリスリ

響「うぅ~貴音の手温かいな……」ホッコリ

貴音「……仕方ありませんね」ゴロン

響「やったー!」ボフッ

貴音「ふふっ響……おかえりなさい」

響「ただいま!貴音!」モフモフ

ピンポーン

響「たかねっ!たかねっ!今日もしてっ!」ニコニコ

貴音「ダメです」

響「うっ……」ビクッ

貴音「最近毎日しているでしょう」

響「だって……だって……」

貴音「わたくしに頼ってばかりではいけませんよ」

響「ご、ごめん……」ショボン

貴音「……」

響「もうワガママ言わないから、だから……」ジワッ

響「貴音、自分のこと嫌いにならないでほしいさー……」

貴音「響、冗談ですよ」ニコッ

響「えっ」

貴音「響が望むのならば、いくらでもしましょう」ゴロン

響「たかね……」キュン

貴音「……」ペラ……ペラ……

響「ぷっあはは!」ペラ

貴音「……」

貴音「ひびき、ひびき」ユサユサ

響「ん、どうしたんだ?」ガバッ……

貴音「少々、体制を変えてよろしいでしょうか、凝ってきました」

響「あ、ごめん、貴音」

貴音「二人とも書物に熱中してしまいましたね」

響「歴史の本なんか読んで面白いのか?」

貴音「えぇ、まこと興味深い内容です」

響「ふーん自分にはイマイチよくわからないぞ」

貴音「ですが、この書物よりも響の方が興味深いですね」ゴロン

響「んーそうなのか?」ボフッ

貴音「はい、ふふっ」ペラ……ペラ……

響「……ぷっこの漫画面白いさー」モフモフ

響「たかねぇ……自分、もう眠いぞ~……」

貴音「そうですか、わたくしはもう少し読書をします、さぁ、どうぞ」ゴロン

響「ん……おやすみ……」ポフッ

貴音「響、友達はもうできましたか?」ペラ……

響「ん~まだ……」スリスリ

貴音「ふふっ、いつかこちらでも出来るとよいですね」

響「うん」

貴音「それまでは、わたくしがこうして響の傍らにずっといますから」

響「それまで……じゃないぞ……」グッ

響「これからもずっとずっと一緒じゃないとイヤだぞ、貴音」スリスリ

貴音「……申し訳ございません、少々言葉を間違えてしまったようです」フッ

貴音「あなたを、不安にさせてしまいましたね、おや?」

響「……すぅ……すぅ……」

貴音「涙のあと……」

貴音「……おやすみなさい、響」ペラ……ペラ……

ピンポーン
響「たかねっ、今日はレッスンすっごく頑張ったんだ!」ワクワク

貴音「それは、まことよき事ですね。」ナデナデ

響「んん~くすぐったいさー……」テレテレ

貴音「響は頑張り屋ですね、わたくしはあなたのそのような所が大好きです」

響「今は、全然仕事ないけどいつかみんなに負けないくらいのアイドルになるぞ!」

貴音「はい、響ならきっとなれますよ」ナデナデ

響「……」モジモジ

貴音「どうしたのですか?」

響「ナデナデだけちゃイヤだぞ……」

貴音「……」

響「今日もして、貴音の尻枕」カァ……

貴音「ふふっ、そうでしたね」ゴロン

響「ん……」ポフッ

貴音「今日は疲れたでしょう、このまま寝てしまってもよろしいですよ」ニコッ

響「ありがと……貴音の尻枕は柔らかくて、グッスリ眠れるんだ……」スリスリ

ピンポーン……
響「貴音のお尻はおっきくて最高さー」モフモフ

響「……」スリスリ

貴音「響、今日は休日ですよ」

響「んー?」ポフポフ

貴音「どこかに出掛けなくてよろしいのですか?」

響「ん?んー……」キュッ

貴音「……っ……響、つねってはいけませんよ」

響「んんー……気持ちいいさー……」スリスリ

貴音「最近レッスンが忙しいのでしょう?」

響「うん」

貴音「気晴らしにあなたのの好きなところに行きましょう」

響「んー……今日はずっとこうしていたい」スリスリ

貴音「……仕方ありませんね」

響「貴音のお尻より落ちつく場所なんて無いんだからね」スリスリ

貴音「ふふっ褒め言葉として受け取っておきましょう」

貴音「さて、今日の夕飯は……」ジャー

ピンポーン!
貴音「おや」

響「たかねっ今日も……」

貴音「えぇ、少々お待ちください」フキフキ

響「早くっ早くっ!」ソワソワ

貴音「どうぞ」ゴロン

響「たっだいまー!たかねぇ!」タタタッ

響「だーん!」ボフッ

貴音「おかえりなさい、響小腹がすいたでしょう」

響「うん、今日も食べに行くのか?」

貴音「いいえ、あなたが来ると思って二人分の料理を作っておきましたよ」

響「貴音は優しいな……貴音、大好きだ……すぅ……」スリスリ

貴音「わたくしの臀部が気持ちいいからといって、すぐに寝てはいけませんよ」ユサユサ

響「あっごめんさー」

貴音「ふふっ」

ピンポーン

貴音「ふふっ今日も来たのですね」

貴音「響、おかえりな──」

響「うっ……ぐす……」

貴音「どうしたのですかっ!」バッ

響「うっ……765プロに……オーディション負けた……」ポロポロ

貴音「響……」

響「自、分、貴音や……うっ……美希に必死で、追い、つか、なきゃって思って、今日のためにレッスン……うぐっ」

貴音「……」

響「いっぱいいっぱい頑張ったのに、ダメだった……貴音応援してくれたのにゴメン……ぐぅぅ……」ポロポロ

貴音「響、あなたの努力はわたくしが一番見ていますから、そんなに気を落とさないでください」

響「うぅ……悔しいぞ……」ボロボロ

貴音「はい、どうぞ泣きやんでください」ゴロン

貴音「心が落ちつく場所でしょう?さぁ」ポンポン

響「たかねっ……!」

響「うぅ……黒井社長に、お前は役立たずだって……」オシリググッ

貴音「えぇ」

響「自分、本当に今回は自信あったんだ……!」グッ……!

貴音「はい、わかっていますよ」

響「貴音が、遅くまでレッスン付き合ってくれて…うっ…」

貴音「はい、二人で共に歩いてきましたね」

響「だから、ごめん……貴音っ……」ギュウウウ

貴音「いいえ、謝ることは無いですよ」

響「うっ……!」

貴音「わたくしも、あなたが居なければ、きっと耐えられないでしょうから」アタマポンポン

響「……ぐすっ……貴音のお尻……あったかい……」ホッコリ

貴音(ふふっ衣服がビショ濡れになってしまいましたが、良しとしましょう)

ピンポーン!

響「貴音っただいま~!」

貴音「おかえりなさい、今日はあなたの好きな【ごーやちゃんぷるー】ですよ」

響「わっ美味しそうだな~」

貴音「響の教え方が上手だったからですよ」

響「そ、そうか? へへーん、じ、自分完璧だからなっ」テレテレ

貴音「さて、お風呂にしますか、ご飯にしますか? それとも……」

響「もちろん貴音の尻枕さー!」ニッ

貴音「少々お待ちください、着替えますから」トトトッ

貴音「どうぞ、これなら痛くないですね?」ゴロン

響「たっかっね~!」ボフンッ

貴音「……」ピクッ

貴音「おや、今日は少し熱があるようですね」

響「え゛っ……お尻でわかるのか……」

響「う~そういえばクラクラしてきた……」

貴音「今日はお預けですね、ベッドで寝ましょう」

響「ん、移っちゃうと悪いから今日は帰るさー」

貴音「気にしなくてよいですよ、失礼します」オデコピトッ

響「ひゃっ」ビクッ

貴音「ふむ、38度6分といったところでしょうか……」

響「たっ、貴音っかおっ近いっぞっ」ドキン……

貴音「これは、失礼しました、不快でしたか?」

響「ちょ、ちょっと反則さー、それ……」ドキドキ

貴音「申し訳ありません、今救急箱を取ってきます」トトッ

貴音(……その小さな小さな体で、あなたはどれだけの重荷を背負っているのでしょう)

響「き、きっとドキドキするのは風邪のせいだよね……」ドキドキ……

響「ただいま~貴音が看病してくれたおかげで自分すっごい元気になったさー!」 ピンポーン!

貴音「おかえりなさい、風邪もすっかり良くなりましたね」ニコッ

貴音「さぁ、どうぞ」ゴロン

響「やったー!貴音のお尻久々さー!」ポフッ

貴音「響、あなたと会えたのは運命だと思うのです」

響「ど、どうしたんだいきなり」スリスリ

貴音「あの日、事務所で出会わなければお互いに知らないままだったのですね」

響「ん、たしかに……こうして、貴音のお尻で寝転がることも無かったんだな……」オシリポンポン

貴音「響、大切な人はこちらの地で見つかりましたか?」

響「……」ボソッ

貴音「よく聞こえませんでしたね」

響「な、何でも無いぞ……」モジモジ

貴音「そうですか、それはまこと残念です、わたくしは響なのですが」フッ

響「なっ……たっ、たかねのイジワルっ! も、もう知らないんだからねっ!」キュッ

貴音「つねってはいけませんよ、響」

ピンポーン

響「貴音っただいまー!」

貴音「毎日、動物の世話をしてから来たのでは大変でしょう」

響「なんくるないさー!」

貴音「少々、わたくしもレッスンで筋肉痛ですが」ゴロン

響「うっ、じゃあやめておくぞ」

貴音「気にすることは無いのですよ、さぁ」ポンポン

響「うぅ~……」

響「──そうだ、今日は貴音のお尻をマッサージしてあげるさー!」ティン!

貴音「そんなに気を使うことは……」

響「いいからいいから!」モミモミ

貴音「はぁ……面妖な手つきですね……」ホッコリ

響「貴音のお尻って柔らかいなー……マシュマロみたいだ……」モミモミ

響「わっすっごく凝ってるぞ、貴音もレッスン頑張ってるんだな」モミュモミュ

貴音「えぇ、もうすぐライブですので……ふぅ……」トロン

響「あはは、形がぐにゃぐにゃ変わるな~」グニャグニャ

貴音「響、人の体で遊んではいけませんよ」

響「ねぇ、貴音は、故郷から離れて寂しくないのか?」モミモミ

貴音「わたくしは、目指した高みの景色を見るまで……」

貴音「それまでは過去を振り返っていけないと思っています」

響「そっか、強いんだな、貴音は」

貴音「響は寂しがり屋な一面がありますから、不安になってしまうのでしょう」

響「そ、そんな事ないぞ、じ、自分は完璧だから……」

貴音「そうですか、それではわたくしが居なくなっても平気ですね」

響「そっそれはダメだぞっ!」アタフタ

貴音「ふふっ冗談です、手が止まっていますよ」

響「……自分が居なくなったら、貴音のお尻をマッサージする人もいなくなっちゃうぞ」モミモミ

貴音「それは困りますね、これからずっと願いたいほどに心地よいのですから」

ピンポーン!

響「たかねぇ今日も尻枕してっ!」ワクワク

貴音「はい、ではこちらへ頭を」ゴロン

響「今日も、貴音のお尻は自分の特等席さー!」ポフッ

響「ん~貴音のお尻は本当に温かいさー……」スリスリ

貴音「今日は疲れたでしょう、このままお休みなさい」ペラ……ペラ……

響「う゛う゛ぅ~なんだか悪いなぁ、いつも自分ばっかりいい思いしちゃて……」

貴音「それは言わない約束でしょう?」

響「ごめん……すぅ……すぅ……」

貴音「……」

貴音「響、わたくしもあなたの肌の温もりを感じていますよ」

貴音「あなたは、暖かな陽だまりのようにわたくしをいつも照らしてくれます」

響「……すぅ……すぅ……」

貴音「……おやすみなさい、響……」ナデナデ

貴音「響、今日はまだ正午です、公園にいきませんか?」

……。

響「こ、このサンドイッチ、貴音が作ってくれたのか?」

貴音「えぇ、美しい草原に、陽気な気候、手料理に……そしてあなた」ニコッ

……。

響「すっごく美味しかったぞー!」

貴音「食後は眠くなるでしょう」ゴロン

響「えっ、外はちょっと恥ずかしいぞ……」テレッ

貴音「良いではないですか」

響「それじゃ……」ポフッ

チチチ……チュンチュン……

響「シアワセだなー」ボソッ

貴音「えぇ」

響「この気持ちをあえて言葉にするなら、『ありがとう』……かな?」

貴音「ふふっ響は詩人ですね」

ワァァァ!

貴音「響、今日こそあなたの正念場のライブですっ!」

響「う、うん自分、絶対成功させるぞ!」

貴音「ステージ衣装、似合っていますよ」ニコッ

響「ありがと」

貴音「応援していますから、ひび──」

響「……」ギュッ

貴音「ひびき?」

響「今まで頑張れたのは、貴音のおかげさー……」ギュウウ

貴音「……ふふっ、では頑張った貴音にご褒美です」スッ

貴音「心を落ちつかせるおまじないです」ゴロン

響「……」ポフッ

響「……」スゥゥゥ

響「よっし!たかねっ行ってくるっ、ずっと見てて絶対だぞ!」ガバッ

貴音「えぇわたくしは、最前列で応援していますから」

いかん誤字ったスマン

ピンポーン!

響「はいさーい!いやーもうクタクタさー」

貴音「響、おかえりなさい。最近仕事が増えてきましたね」ゴロン

響「貴音のお尻もただいまー!」スリスリ

……。

響「すぅ……すぅ……」

貴音「……」ゴロン

響「ん……むにゃ……」コテン

貴音「……」スッ

貴音「……」ジリジリ……

貴音「……」ソー……

ちゅっ

響「んん……すぅ……」

貴音「……おやすみなさい、響」

ピンポーン

響「ただいまー!」

貴音「……おかえりなさい……」

響「どうしたんだ、なんか昨日から貴音変だぞ?」

貴音「何でもありません、少々、先に進むのが怖くなっただけです」ゴロン

響「う~ん貴音の言うことは難しいぞ~」ポフッ

貴音「響、これから961プロで高みを目指すにつれて……」

響「……ん~?」スリスリ

貴音「変わっていく景色を、変わっていくわたくしを受け入れてくれますか?」

響「なんくるなさいさー、貴音は、貴音だろ?」ニカッ

貴音「……」

響「貴音のお尻も変わらないさー……」スリスリ

貴音「……あなたは、ライブでの成功を期に、まこと、成長したようですね」

響「うーんそんなこと無いぞ、貴音や美希にはまだまだ追いつかないさー」ハムハム

貴音「響、甘噛んではいけませんよ」

ピンポーン

響「いやー仕事のオファーがドンドンきて困るさー!」

貴音「……おかえりなさい、響」ゴロン

響「貴音の尻枕も、これからあんまり出来なくなっちゃうかもな……」ポフッ

貴音「……」キュッ

響「うっ、貴音っお尻固くしてるなっ」グイグイ

貴音「……響」グッ

響「ん、どうしたんだ?」

貴音「……月が綺麗ですね」

響「ん、今日は曇りだぞ?」

貴音「……」

響「たかね……?」

貴音「なんでもありません、それよりもう、このままお休みなさい」ニコッ

ピンポーン
貴音「響、久しぶりですね」

響「中々、お互いの時間が合わないな……ハハ……」

貴音「さぁ、用意しておりましたよ」ゴロン

響「ん……」ポフッ

響「いやー貴音の尻枕じゃないとグッスリ眠れないさー」モフモフ

貴音「響は甘えん坊ですね」

響「……」

貴音「響?」

響「ん、何でもないさー」

貴音「今気付いたのですが……」

響「うん」

貴音「この体制だとお互いの顔が見えませんね」

響「そうだな」

貴音「あなたは今どんな気持ちでいるのですか?」

響「ん~貴音の久々のお尻が気持ちいい」

貴音「……」ソワソワ

ピンポーン!

響「はいさーい!」

貴音「お待ちしておりました、こうして部屋に来るのは1か月ぶりですね」

響「うん、でも最近こっちに友達がいっぱい出来たんだ」

貴音「そうですか、それは、よかった、ですね」

響「うん、自分もう寂しがりなんて言わせないぞー!」

貴音「いいえ、響は寂しがりでしょう、さぁ」ゴロン

響「……」

貴音「響、どうしたのですか?」ポンポン

響「……」ポフッ

貴音「……」

響「自分、もう貴音に頼ってちゃ、いけないんだと、思う」スリスリ

貴音「……」

響「これから、自分も貴音も仕事いっぱい忙しくなってコレもあんまり出来なくなるし……」スリスリ

貴音「……」

響「貴音、前言ってたよね? 過去を振り返っちゃいけないって」

響「だから自分、もう貴音に甘えちゃダメなんだ……だよね」ポフポフ

貴音「そうですね、響は間違っていません」

響「貴音、今どんな顔してるんだ?」スンスン

貴音「さぁ、この体制ではお互いの顔はわかりませんね」

響「でも、メールは毎日するから」

ガチャ

貴音「ふぅ……」

貴音「【ごーやちゃんぷるー】は2人前しか売っていないのですね……」

ジャアア……

貴音「では、いただきます」モグモグ

貴音「ごちそうさまでした」スッ

貴音「……」ピッピッ

貴音「今日も、来ていないですね」パタン

貴音「……」

貴音「歴史の読み物でも読みましょう」ゴロン

貴音「……」ペラ……ペラ……

貴音「少し、肌寒いですね」

貴音「……」ペラ……ペラ……

貴音「もう寝ましょう」パタン

貴音「テレビでも見ましょう」ピッ

[我那覇響主演映画、近日公開]

貴音「おめでとうございます、響」

貴音「あなたはもう、わたくしがいなくても高みを目指すことが出来るのですね」

貴音「……」

ピンポーン

貴音「!」ピクッ

貴音「ひびきっ来るならば一報くらい──!」

「郵便でーす」

貴音「……」

貴音「さて、一体、誰からでしょう」

貴音「これは響の……あの日のライブDVD……」

貴音「と手紙……」

[最近忙しくて全然メールできなくてごめん!]

貴音「……」パラ……

[このライブが成功したから、今の自分があるんだ。貴音がリラックスさせてくれたおかげさー!]

貴音「……」パラ……

[最近、新しい枕を買ったんだけど、やっぱり貴音の尻枕には適わないな~]

貴音「……」パラ……

[でも、我慢するしかないよね、また今度行くからよろしくね!]

貴音「響……」キュッ

ガチャ

貴音「ふぅ……今日も疲労が……」

貴音「それにしても最近の961プロの強引な方針は、いささか不安ですね……」ゴロン

貴音「つっ……」

貴音「臀部が筋肉痛になってしまいました……」

貴音「……」

貴音「確か湿布が……」タタッ

貴音「救急箱に……」ピタッ……

貴音「あの時、己の気持ちに気づいていれば……」

貴音「あれからもう2カ月なのですね」

貴音「」ペタリ

貴音「……過去を振り返ってはいけないのですね、響」

貴音「……」ポロッ

ピンポーン

響「はいさーい!貴音ぇ、久しぶりだなー!」

貴音「……えぇ、もう季節も移ろいましたね」

響「貴音のごーやちゃんぷるーが久々に食べたいぞー」

貴音「響、どうぞ」ゴロン

響「えっ」

貴音「さぁ」ポンポン

響「い、いいぞ……そんな……」

貴音「たまにはわたくしが甘えても良いではないですか」

響「えっ」

貴音「さぁ、何時間でもどうぞ」ポンポン

響「ごめん、実は今日時間無いんさーハハ……」

貴音「……」

響「社長に無理言って、貴音に会うために20分だけ作ったんだ」

貴音「……では……だけ」

響「貴音?」

貴音「20分だけ、そうしていってください」

響「貴音……なんか変だぞ……?」

貴音「どうぞ」ポンポン

響「……うん、それじゃ」ポフンッ

貴音「……」

響「やっぱり貴音の尻枕はふかふかさー……」

響「それに、やっぱり甘いいい匂いがする……」スンスン

貴音「響、いけませんよ」

響「何だろう、どこかで嗅いだことあるぞ」スンスン

貴音「さて、一体どこで──」

響「わかった!」ティン!

響「貴音と二人で公園に行った時に咲いてた花と同じ匂いがする!」

貴音「…っ…!」ピクッ

響「あれからもう数カ月もたっちゃったんだな~」

貴音「響、あの日からわたくしは変わりましたか?」

響「ん、そんなこと無いさー!貴音はずっと貴音のままだぞ!」スリスリ

貴音「そうですね、きっと響も響のままなのでしょう」

響「たかね……泣いてるのか……?」

貴音「……」

響「ねぇ、ここからじゃ見えないぞ……ねぇ……」

貴音「お願いです。そのままじっとしてください」

響「……」

貴音「我那覇響、好きです」

響「……う、うん、自分も貴音のこと大好きだぞ!」

貴音「ふふっ……」

響「……」フカフカ

響「……貴音、自分、海外活動の話が出てる」スリスリ

貴音「……」

響「もうそうなったら名実共にトップアイドル、だって」キュッ

響「ねぇ、自分行っていいのかな、貴音」ユサユサ

貴音「どうしてわたくしに聞くのですか?」

響「……ん、実は自分、もう答え出てるんだ、断ろうかなって」

貴音「何故です」

響「それは、貴音と一緒に居たいからに決まってるさー」

響「こっちで初めて出来た友達が貴音で」スリスリ

響「それからずっとずっと一緒だったし」モフモフ

響「最近、全然会えないけど……」

響「ホントはね、貴音のこのお尻が恋しいんさー……」ギュッ

貴音「響いけませんよ」

響「えっ」

貴音「約束したでしょう、変わる景色を恐れてはなりません、と」

響「……」

貴音「頂点から見えるものがどんなものか、一足先にわたくしに教えてくれませんか?」

響「……貴音の尻枕は、やっぱりふかふかさー」フカフカ

響「ふかふかさー」

貴音「響」

響「ん?」スンスン

貴音「もう20分になりますね」

響「うん」

貴音「海外でのアイドルでの仕事、応援していますから」

響「ありがと、またね」スリスリ

貴音「今宵も月が綺麗ですね」

響「今日も曇り空だぞ?」

貴音「……申し訳ありません、聞きたいことはそれではありませんでした」

貴音「本当は、思い出よりも、仕事よりも、もう一度聞きたい言葉があるのです」

貴音「響、いま、大切な人はいますか?」

響「それはもちろん……」

響「昔も今もこれからも、ずっとずっと貴音に決まってるさー!」

おわり

閉店です!

ひびたか増えろ!
響爆発しろ!

さすがにひびたかが尻枕するだけの話は色々と限界があった
甘甘な百合に本気で挑戦してみた

支援してくれた方、読んでくれた方ありがとうございました

あずささんの乳輪がシングルCDくらいあるっていう話と
こっちどっち書こうか迷ったけどこっちにしました!

オヤスミー(^o^)ノ

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