~兄の部屋~
妹「いい加減働こうよ…」
兄「……」
妹「お母さん、今日も台所で泣いてたよ?」
兄「……」
妹「もう2年だよ?私も去年から働き始めたのにどうして?どうして働こうとしないの?二人でお母さん楽させてあげようよ」
兄「……」
妹「はぁ…」
兄「……」
妹「……おっぱい触らせてあげようか?」
兄「!!」
妹「キモっ」バタン
兄「っ~~~!!」
兄「あ"ぁ"あがぁああぁああ!!!」
兄「くそくそくそっ!くっっっそ!!!」
兄「うぎゃぁあいぁぁああぁぁあ!!」
ガチャ
妹「ねぇ、うるさいよ」
兄「……」
妹「……知ってる?キスってね、甘い味がするんだよ」
兄「……」
妹「試して……みる?」
兄「!!」
妹「オェッ」バタン
兄「~~~~!!」
「きも」てこの場合褒めてるんでしょ?
兄「がぁがががががががががが!!」
兄「むきぃいぃいぃぃ!ふんむぁあああぁぁあぁぁあぁ!!」
兄「なーーーんっで!なんっっで!はぁああん!はぁあああぁぁあぁああん!!」
ガチャ
妹「いい加減にしてよ」
兄「……」
妹「お母さん、もうご飯作らないって言ってたよ」
兄「……」
妹「けどね、それじゃあ可哀相だから」スッ
妹「味の保証は出来ないけどさ、私が作ってきたから…」
兄「!!!」
妹「んなわけ無いでしょ、お母さんがスーパーで買ってきた半額の惣菜だっつーの」バタン
兄「~~~っっっ!!!」
兄「ふんぬがぁあ"ぁあああ!!!」パクパクパクッ
兄「もうふぅぅうぅう!むぎぃいぃきゃあぁああ!!」パクパクパクッパクパクパクッ
兄「はいぬぅへやぁああぁぁあ!!」ゴチソウサマー
ガチャ
妹「ねぇ、食べるか叫ぶかどっちかにしたら?」
兄「……」
妹「………美味しかった?」
兄「……」
妹「……大好きだよ、お兄ちゃん♪」
兄「!!!」
妹「あ"ー言ってて気持ち悪くなってきた。食器は自分で下げて自分で洗ってよね」バタン
兄「っ!!~~~っ!!!」
~台所~
兄「はぁあああぁあんはぁあああぁっっん!!」カチャカチャカチャ
兄「むっきぃやぁああぁぁあ!!」フキフキフキ
兄「んなぁ"あ"ぁああぁぁああ!!」
スタスタスタ
妹「ねぇ、もう夜の10時なんだよ?近所迷惑だからやめてよ」
兄「……」
妹「まったく、お母さんも寝てるってのに無神経すぎない?つーか皿洗いにくるの遅すぎ」
兄「……」
妹「はぁ、せっかく部屋に行ったのに居ないからどこいったのかなって探しにきたらこれだもん」
兄「……」ピクッ
妹「たまには……え、えっと…い、一緒に寝たいな~ってさ……だ、だめかな…?」
兄「!!!」
妹「 早く風呂はいれよ臭いんだよばーか」スタスタスタ
兄「~~~~~!!!??!?!」
兄貴遊ばれすぎワロタ
妹「ねえ、私としたくない?」
兄「!!」
妹「したいならさせてあげてもいいよ」
兄「でも…またキモいとか…」
妹「今度は本当だよ?」
兄「い、妹…」
妹「うわっマジありえない」
とか少しずつ緩めてほしいです
~弟の部屋~
弟「ちょっと兄ちゃん!やめてってば!やめてよ!」
兄「ふあぁあぁああ"ん"!はぁ"あ"ぁああん"!!」
兄「ぬぐるぁああぁああ!!ぎぃやがぁああぁぁああ!!」
弟「兄ちゃん!ベッドの上で暴れないでよ!明日学校なんだからゆっくりさせてよ!!」
兄「があぁぁあ"ぁ"ああぁあ!!ふるぬわぁああぁぁああ!!」
ガチャ
妹「……」
弟「あっ、お姉ちゃん、助け
バチーン
兄「!!?!」
弟「うわっ、痛そう」
妹「いい加減にしろよ……」バタン
兄「………」
弟「……」
兄「……」
弟「あ、あのさ…だ、大丈夫?」
兄「……」
弟「冷えピタ、ほっぺに貼りなよ。すんごい赤くなってるし腫れてんじゃんか」ペタ
兄「いたっ」
ガチャ
妹「……」スタスタスタ
バチバチバチバチーン
弟「うわっ、えぐっ」
妹「弟に息吹き掛けんなよ汚れるだろうが」バタン
弟「マクラかしたげるからさ……泣きなよ」
兄「うぉぉぉぉぉ!!」
弟「大丈夫?往復ビンタは無いよね…」
兄「んぁ"ぁ"ぁ"ぁ"っ!!ん"ぁっあ"っぁあぁ"」
~翌日~
兄「……(パズドラしよう)」
兄「……(ガチャ引くかな、5200円購入っと)」
兄「!?(なっ…金色の卵が一つも出なかっただと…?)」
兄「……(まぁいいや、また5200円購入っと)」
ガチャ
妹「なにしてるの?」
兄「……」
妹「ちょっと見せてよ」ヒョイ
兄「……」
妹「魔法石85個…ボックスにNEW表示が17…………」
ドボオォ
兄「かっ"!?!!」
妹「携帯没収お小遣い今月無し、どうせ誰からも掛ってこないんだからいいよね」バタン
兄「……」ピクピク
いや兄より妹の方が病んでるんだが…
~昼間~
ガチャ
妹「ねぇ」
兄「……」
妹「どうせ暇なんでしょ?お使い行ってきてよ。スーパーで豆腐と赤味噌、白ネギにぶどうね」
兄「!!!」
妹「まぁ、その…ぶどう好きだったよね?さすがにノーリターンは可哀相だから…お願いしてもいいかな?」
兄「……」
妹「着替えてるって事はOKって事だよね?ありがと、じゃあ財布はここに置いとくからね」バタン
兄「……」
兄「ふるるるるふぃぃいぃぶぅわぁああぁあ!!」
兄貴の思考がもう全くわからない
参考BGM http://youtube.com/watch?v=paOVevjKI0g
兄「~♪」スタスタスタ
近所のおばちゃん「あら~、兄くん?久しぶりね~」
兄「♪~~♪」スキップスキップ
近所のおっさん「おぉっ、お前が昼間っから外にでるなんて今日は万馬券でも買いにいくかのー!」
兄「~~♪」
幼馴染「!?」
兄「?」
幼馴染「わっ、わわっ!」ササッ
兄「???………~♪」スキップスキップ
幼馴染「な、なんで…なんであいつが外に…って、なんで隠れたの私?!」
幼馴染「……(ま、まぁ…久しぶりに会ったんだしもう少しくらいなら後をつけていっても大丈夫だよね)」
~近所のスーパー~
兄「……」ガサガサ
店員のおばちゃん「あらまぁ、久しぶりね~。しばらく見ない内に大きくなったわね~」
兄「??」アセアセッ
店おば「ん?あぁ、赤味噌ならあの棚よ。買い物?偉いわね~」
兄「……」ヒョイ
幼馴染「……(う~ん、買い物してるのかぁ。けど、久しぶりなのになーんにも変わって無いなぁ。また二人で遊んだり出来ないのかなぁ)」
兄「……」スタスタスタ
幼馴染「!!(わわっ、こっちくる!か、隠れなきゃ)」ササッ
店おば「白ネギは向こうだからね~」
兄「♪~~」
機嫌いいな対人恐怖症ではないのか
~公園~
兄「……」パクパク
幼馴染「……(ぶどう食べてる)」
兄「!!」
鳩「ぽっぼー」
兄「…………」ポイッ
幼馴染「……(鳩にぶどうあげてる)」
幼馴染「けど懐かしいなぁこの公園、小学生の時とかよく二人で遊びにきたっけな~
」
幼馴染「………ん?確かこの光景、以前にも…」
幼馴染「あれは確か……2年くらい前だったような」
>>46
ぶどうパワー
~2年前~
兄「ははは、お前、鳩のくせにぶどう食べるんだな」
鳩「ぴじょー!」パクパク
兄「あははは、鳴き声もなんか変だなお前。決めたぞ!お前の名前は鳩山ポッポだ!」
鳩「ぴじょー?」
兄「かわいいなおい」
幼馴染「……やっぱりここにいた」
兄「えっ?あぁ、お前か。どうしたんだ?」
幼馴染「えっと、ね…あの……あのね」
兄「?んだよ、言いたい事あるなら早く言えよ。俺はこの鳩山に餌あげなきゃいけな
幼馴染「ずっと!!ずっとずっとずっと前からさ!!好きだったの!兄のこと!大好きなの!」
兄「……は?」
鳩山「ぴじょ?」
妹が原因とみた
兄「いや、は?なにいってんだお前」
幼馴染「保育園の頃からずっとずーっと一緒だったから!その時から今迄ずっと好きだったの」
鳩山「ぴじょっとー!!」
兄「………ははは」
幼馴染「あ、あのっ!」
兄「ごめん、俺さ、お前は幼馴染としてしか見てなかったんだよ。いきなりそんな事言われてもさ……悪い」
幼馴染「………」
幼馴染「あ、あははは、な、なに本気にしちゃっ天皇!!じょ、冗談だよ冗談!」
幼馴染「………ありがと」タッタッタッタ
兄「!!お、おい!ばか!」
幼馴染「えっ」
運転手「!?Nooooo」キキィイィイ!
車「急ブレーキで車が即座に止まれたら事故なんざ起きてねぇよ」
ガシャアァァアン
幼馴染「………いった…」
幼馴染「……!?あ、あれ?!な、なんで私、無事なの!!」
運転手「ゴールド免許の夢、終わってしまいましたー!ダイジョブですかー!」
幼馴染「いや、私は大丈夫ですけど…」
運転手「違いまーす!youをかばったボーイに言ってるのでーす!」
幼馴染「ボーイ…?……えっ、えっ…」
兄「……」
鳩山「ぽっ……ぽっぽ?」
幼馴染「い、いやぁああぁあああぁぁあ!!」
運転手「あまり騒がしくすると警察呼ばれまーす!!」
ピーポーピーポー
運転手「waht's!?ジャパニーズ警察、対応早過ぎまーす!」
~病室~
ガチャ
弟「兄ちゃん!」
兄「……」
弟「よかった、無事だったんだね。はぁ、よかったぁ」
母「ぅぅっ、うっぐ……ぅぁ"ぁ」
弟「母さん?な、なんで泣いてんのさ!ほら、兄ちゃん!無事だったんだか
母「喋れなく……なったの」
弟「………えっ?」
母「私たちの事も…わからないの、わからないのよおぉ!!」
弟「は、ははっ…に、兄ちゃん?ほら、俺だよ。兄ちゃんの弟だよ」
兄「……?」
弟「!!!」
弟「に、兄ちゃん……にいちゃぁああぁああん!!」
~隣りの病室~
医者「ショック症状による軽い記憶喪失ですね」
幼母「娘は大丈夫なんですか?!」
医者「……(いや、だから今軽い記憶喪失って言っただろ)」
幼母「先生、娘は大丈夫なんですか?」
医者「はい。ムチ打ちはしてますがすぐ回復しますよ。ただ、衝突事故に関しましてはその時の記憶が無いようですのであまり触れてあげないでください」
医者「それを思い出した際にショックでどうなるかわからないので……それと、彼とは合わせない方がいいでしょうね。なんらかの手違いで当時の記憶を思い出すかもしれないですしお寿司」
幼母「そうですか…ありがとうございます」
幼馴染「……花、綺麗な花」
幼馴染「……?」
鳩「ぽっぽぉ」
幼馴染「ふふっ、おいき」
鳩「……ぽ」バサバサバサ
~そして現在~
幼馴染「……私の、せいだ…」
幼馴染「私のせいで兄が…わ、私の……私の」
兄「~♪」ポイッ
鳩「ぽぽぽぽ」パクパク
兄「……」
鳩「ぽっぽ!」バサバサバサ
兄「~~」スタスタスタ
幼馴染「あっ!!ま、まっ
ドテッ
幼馴染「あいたっ!」
幼馴染「いたたた、だ、誰?!」
妹「……」
幼馴染「あっ、い、妹ちゃん」
妹「……」スタスタスタ
幼馴染「ま、待って!」
妹「なんの様ですか?足を掛けたのは謝ります、後で通帳に10万振りこんどくので許してください」
幼馴染「違うの、わ、、たし…私!」
妹「今更?」
幼馴染「えっ…」
妹「……さよなら」スタスタスタ
幼馴染「あっ……」
幼馴染「はは……今更だよね、今更…」
幼馴染「…っ…ぅぅ…ぁっ…うぐっ…」
~自宅~
ガチャ
兄「……」ドサッ
妹「あっ、帰ってたんだ。ちょっと飲み物買いに行ってた」
兄「……」
妹「?どしたの」
兄「……」
妹「……キス?」
兄「!!!」
妹「絶対にねーよ、早く部屋に戻れ」
兄「っ~~~!!!」
~自室~
兄「あががががががながががががががが!!」
兄「もんきぃいぃいぃいたぁあぁぁああぁん!!」
兄「んぎぃっひぃがぁああぁぁぁああ!!」
ガチャ
妹「……」
兄「……」
妹「………はぁ」ギュー
兄「!!?!」
妹「……」モギュー
兄「?!!??!」
妹「……くっさ」バタン
兄「っっっ~~~~!!」
モンキーターン…
しえ
~体育館表~
DQN「ぎゃはははははは」
弟「…らうな……」
DQN「はぁん?なぁにいっ天皇?聞き取れナイチンゲールwwww」
弟「兄ちゃんを…兄ちゃんを笑うな…」
DQN「引きこもりで無口なんだろろう???完全にゴミwwww」
弟「うるせぇ!取り消せよ!」
DQN「wwwwwww」ハラパーン
弟「ぉがっ」
DQN「確か交通事故で壊れたんだろ?お前も壊してやんよwww兄弟揃って池沼wwwwwおらお前らもやれよ」
とりまき君「どぉうわはははは」ドカッ
弟「たっつぅ」
DQN「wwwwwww」
ドカッバキッベキッコーン
ハラパーン
DQN「じゃあなーwwwwwww」スタコラサッサ
弟「ぐぅ……」
弟「……ちくしょう…ちくしょっちくしょう…ぅ"っ、ぅぅっ…ぁぁっぐぎ…」
ブス「あ、あの…だ、大丈夫ですか」
弟「なんだよ…お前も笑いにきたのかよ…」
ブス「ち、違います!ただ、心配で…」
弟「……キモいんだよ、そうやって偽善者ぶるやつ」
ブス「…私、キモいとかブスとか言われ慣れてるから平気」
弟「……ごめん」
ブス「わ、私のことはいいから早く保健室に!」
弟「いいって、それに保健室いったのがあいつらに知られたらまたからかわれるだろ……じゃあな」スタスタスタ
ブスかわいそう…(´・ω・`)
ブス可愛い(^。^)
~屋上~
弟「……はぁ」
カワE娘「なーにしょげてんの?」
弟「んだよ別にいいだろ…」
E娘「ふ~ん、ほんとはあの時私が駆けつけてあげる予定だったのにな~」
弟「はぁ?なんのことだよ」
E娘「B組のブスが弟に寄ったじゃん?あいつ臭いしキモいから近寄りたくなくてさぁ?だから屋上で二人きりになれて私は幸せだよ」
弟「……」スタスタ
E娘「?授業サボっちなんじゃないの?あっ!早退?だったら二人でどっかに
弟「近寄んなよブス」
E娘「へ!?」
弟「お前、顔だけだな。中身はゴミムシ以下だよ……もう二度と俺の前に現れるな話かけるな」
弟「じゃあなブス、お前もDQNとなんら変わりないわ」バタン
ブス√キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!??
~放課後~
弟「……」スタスタ
弟「ん?」
ブス「……」
弟「なにしてんの?」
ブス「ひっ!」
弟「へぇ、花に水やってんだ」
ブス「あっ、ごめんなさい。私、急に話し掛けられる時ってあまり得意じゃなくて…」
弟「……いつ帰んの?」
ブス「えっ?あっ、ここの花達に水与え終わったら……だけど」
弟「ねぇ、一つ質問していい?」
ブス「な、なにかな」
弟「………」
弟「いくら話し掛けても答えてくれない花にさ、水なんかやってなんになんの?アンタがやってることをその花が理解してると思ってんの?なぁ、そんな事して虚しくなんないの?」
ブス「えっ…」
弟「自分のやってる事、自分がした事、無意味って事に気づかないの?」
弟「その花だってお前が世話しなくても先生がやってくれるだろ?お前が頑張ったとこでなんになるの?世話されてる花はお前に何も言わないんだぞ?その花はお前という存在自体認知してないかもしれないんだぞ?!なぁ!そんな事して虚しくなんねーのかよ!なぁ?!」
弟「あっ…ご、ごめん。あはは、俺ってばなに勝手に熱くなってんだろ」
ブス「私はそうは思わないから」
弟「んだよそれ、意味わかんねーよ」
ブス「私は私のしてる事が無意味と思った事は一度も無いから」
ブス「確かにこの花は私に話し掛けてくれるわけでも私の事を理解してくれてるわけでも無いよ……けど」
ブス「私は自分のしてる行動に見返りなんて求めた事、無いから」
弟「……」
ブス「お節介かもしれない、けど誰かに迷惑を掛けてるわけでも無いから…それに、私は自分のしてる事に誇りを感じてます」
弟「強いんだな、アンタ」
ブス「えっ?」
弟「いや、なんでもない…なぁ、俺にも手伝わせてくれないかな?」
ブス「……う、うん」
~通学路~
ブス「えぇ?い、いいです!いいですよ!」
弟「どうせ帰ってもする事ないんだろ?ご飯の時間になったら帰っても良いからさ。俺の家にきてくれよ」
ブス「けどっ、私みたいなブスが弟さんの家になんて」
弟「あっ!どうせなら家でご飯たべてく?」
ブス「!?い、いいですいいです!」
弟「ブスのお母さん、働いてるの?」
ブス「きょ、今日は帰るの遅いから私が作るんですけど…」
弟「はいなら決まりな」
ブス「で、でも…」
弟「はいはい、じゃあ早くいこうぜ。母さんびっくりするだろうな~」
ブスのお母さんで噴いたwww
~自宅~
弟「ただいまー」
ブス「お、お邪魔します」
母「あらこんにちは、どうしたの?女の子なんて連れてきちゃって」
弟「うーん、まぁ……あっ、母さん、今日はこの子もご飯食べるからさ、よろしくね」
ブス「す、すみません…」
母「別にいいわよ~。じゃあご飯ができるまで部屋で待っててね」
弟「うん、じゃあいこうか」
ブス「は、はい!(うぅ、異性の人の部屋になんて入った事ないのに…)」
~弟の部屋~
兄「みぎぃぃいぃい!!ぉなほぉおぉお!!」
ブス「……あ、あの」
弟「わぁあ!に、兄ちゃんなんでこのタイミングで部屋に居るんだよー!」
兄「まだ名前がありまぁああぁあせえぇぇえん!!んぁがぁああぁぁあ!」
ガチャ
妹「……」
ブス「あっ、は、初めまして(わわっ、綺麗な人、きっと優しい人なんだろうなぁ)」
ドカッベキッグシャッドボルザァアク
ブス「……」
妹「弟の大切な時間を邪魔するなやおい、こい!」ズルズル
兄「んぁああぁぁああぁぁあ!!」
バタン
弟「……あ、あはは。ふ、普段は優しいんだけどね」
~妹の部屋~
妹「……」
兄「……」
妹「頼むから、今日だけは弟の部屋に入らないでね」
兄「……」
妹「……いきたいの?」
兄「!!」
妹「お手」
兄「?」
ガチャリ
妹「手錠かけたからここで夜が明けるまでまってろよ」バタン
兄「~~~っっ!!」
ブスが帰るまでじゃなく夜明けまで…だと…
ブス「えっと」
弟「まぁ……あれが兄ちゃん、よくDQN達が兄ちゃんを引き合いにして俺をからかうんだけど」
ブス「確か、交通事故で…」
弟「最初はなんとかしようと思った。けど何をしても変わらない兄ちゃんを見てると今迄自分のしてきた事は無意味だったのかなって思い始めてた。だって2年だよ?」
ブス「……でも」
弟「うん。君と向き合って話したらさ、その考えが変わった」
弟「俺は自分の意志で兄ちゃんを助けてる。それを無駄だとか意味の無い行為だとは思わない……君に出会えてよかった」
ブス「わ、私も!私も弟さんと会えてよかった、です…あの時も本当はこわくて…私みたいなブス、行っても意味が無いんじゃないかって」
弟「……ありがと」
ブス「い、いえ…こちらこそありがとうございます」
弟「……」
ブス「……」
ブスって単語だけでこんなにも性格がいいのにこんなにも何も思わない
やっぱ顔って大切だなー
~翌日、公園にて~
兄「……」
ホームレス「あんやぁ?けったぁたまげた。お前さん、確か引きこもりで有名な人やねーの!」
兄「……」
ホームレス「んじゃまっ、俺は寝っから!ガキが俺をからかいに来たら全力で阻止しんなーや!」
兄「……?」
鳩「ぽっぽ」
兄「……」
鳩「……」
鳩「楽しかったか?この2年間は」
兄「…ぽ…」
>>125
ブス(巨乳)だったら?
鳩「俺は楽しかったぜ?なんせあの日の願いが叶ったんだからな」
兄「……ぽぽっぽ」
~2年前、幼馴染がくる直前~
兄「……はぁ」
鳩「ぽっ?」
兄「お前は良いよな。逃げたくなったらその羽で何処へでも行けるんだから…俺は逃げれないよ。この酷い現実からは」
兄「前にも話したよな?俺には出来の良い二人の妹弟がいるって話」
鳩「ぽっぽ!」
兄「親からも、周りからも比べられ続け、貶され、批判され…毎日が地獄だよ。おかげで今はこうしてこの公園で黄昏てる……お前と一緒にさ、嫌な現実からここに逃げてきてるんだよ」
鳩「ぽ…」
兄「どうせならお前になってみたいわ。一度で良いから思い切り飛んでみたい、何も考えず空を飛んどきたいよ」
鳩「ぽっぽ、ぽぽぽっぽ」
鳩「まさか本当にお前になるなんて思いもしなかったがな、楽しかったよ。」
兄「ぽ……」
鳩「?元に戻る方法なんざ無いさ、それに俺はもうやりのこした事は無いんだ。最後にお前の……いや、自分の顔を目に焼き付けておこうと思ってな」
兄「……」
鳩「……こんな事言うのは無責任なのかもしれないけどさ」
鳩「弟と妹、母さんを頼んだぞ」
兄「ぽぽ…ぽっぽ」
鳩「じゃあな相棒、道路にでも出て終わらせてくるわ」バサバサバサ
兄「ぽぽ!」ダッ
~道路~
鳩「まっ、この辺に居れば誰かが引いてくれるだろ…」
ブロロロロロロ
鳩「おっ、迎えかきたみたいだな」
鳩からしたら迷惑この上ない話なんじゃ…
キキィィイィ!! ガシャァアァアン
『……あれ?なんだここ、さっきの音的に完全に死んだと思うんだけど』
(ぽぽっぽっぽ!)
『えっ?!な、なんでお前がここに居るんだよ鳩!って、ガシャーンて音、まさかお前!』
(ぽっぽ…ぽぽぽ)
『え…?この2年間、人間として生活できて楽しかったよ?はは、そうか?人間なんて不自由極まりない生きものだと思うけどな』
(ぽぽっぽ……ぽぽぽ)
『気づいた?気づいたって何がだよ』
(ぽぽぽっ…ぽっぽ)
『……俺がどれだけ家族に愛されていたか、か…』
(ぽっぽぽっ)
『!?お、おい、どこ行くんだよ!おい!どうせなら二人一緒の方がいいだろ?!ま、待ってくれ、いくな!おい!鳩!俺を一人にすんなよ!』
(ぽぽ……ぽ……あり、がとう…)
~病室~
兄「おい!いくなっ!」ガバッ
母「!!」
妹「お兄ちゃん!?」
弟「…zzZ」
兄「はぁっ、はぁっはっはぁ…」
母「よ、よかった…よかったぁ」
妹「お、お兄ちゃん…?」
兄「……!は、鳩は!?おい妹!は、鳩!きっと事故の現場にいた筈だ!なぁ、知らないか!?」
妹「あっ……喋ってる」
兄「はぁ?!ん、んな事はどうでもいいんだよ!鳩は!い、いつも公園で俺が会ってた鳩だよ!」
妹「さ、さぁ…私たちは現場にいった訳じゃないから……って、私たちの事、わかるの?」
兄「は、はやくいかないと……ぐっ!?」
妹「あぁ、身体ボロボロなんだから動いちゃダメだってば」
兄「は、鳩は、鳩は……鳩はどこに」
>>36見たら絶対鳩とは思えないよな
~6分後~
兄「……」
妹「落ち着いた?お母さん達は帰っちゃったけど……それにしてもどうしたの?鳩鳩って」
兄「いや…なんでもない」
妹「ふ~ん、なら良いんだけどさぁ……よかった、お兄ちゃんが戻ってきて」
兄「え!?」
妹「へ?あぁ、お兄ちゃん、2年間ずっと記憶無くしてたし喋らないし大変だったんだよ?」
兄「あぁ、なんだ…」
妹「なんだじゃありませんー!ったく、私たちがどれだけ苦労したと思ってんの?」
兄「……ごめん」
妹「はぁ、分かれば良いのよ分かれば…じゃあ私、ちょっとトイレいってくるから。いい?無理に身体動かしちゃダメだよ」バタン
兄「………ん?」
兄「なんだ?患者服の中になにか入って」ガサガサ
兄「あっ……これって」
~2年と3ヶ月前、公園にて~
兄「やってらんねぇ」
兄「大学落ちたとか笑えねぇよ…はは、どうしよっかなこの先」
兄「土方?いやだ絶対に嫌だ!アルバイト?いや、なんつーか、嫌だ」
鳩「ぽっぽっぽ」
兄「ん?どしたー、お前も途方に暮れてんのかぁ?って、鳩が途方に暮れるなんてありえねーか」
鳩「?ぽっぽっぽ」
兄「あー、腹減ってんだな。って、お前にやれるもんなん…て……あ、あるな」ガサガサ
兄「ばあちゃんの墓に持ってく予定だった花と、よくばあちゃんが食べてたから買ったぶどう……鳩にぶどうって与えても大丈夫なのかな?まぁいいか」ポイッ
鳩「ぽっぽっぽっぽ」
兄「美味いか?」
鳩「ぽっぽ!」
兄「そうかそうか、まだたくさん有るからなー!ばあちゃんも許してくれんだろ」
兄「……ははっ…っ…ぅっ…は、ははっ…」
兄「あの野郎…最後の、っ最後でっ…洒落たもんプレゼントしやがる…」
兄「……俺、がんばっから…俺……もう、逃げねーから…」
兄「だからさ…空の上から……俺を応援してくれっかな…」
ガチャ
妹「お兄ちゃ~ん……って、なに泣いてんの?どこか痛むの?」
兄「いや…そうじゃないさ…」
兄「俺、決めた」
妹「決めたって、なにを?まさか麻薬?」
兄「ちげーって、将来の夢」
妹「ふ~ん。まっ、期待しないでおく」
兄「焼き鳥屋になるわ」
妹「」
~そして月日は流れ~
巨乳のねーちゃん「それでは、日本鳥類保護連盟会長、兄さんによる演説を始めます。兄さん、どうぞ」
兄「皆様、この度はお忙しい中わたくしの演説に集まってくれた事、まことに感謝します。」
兄「えー、話は変わりますが私は全くと言っていいほど鳥類に興味が有りませんでした。今でもぱっと見てすぐ名前が出てこないほどです」
\\クソワロタ//
兄「ですが、私はこの連盟の人たちの中で一番鳥類を愛しています。何故なら私の人生を変えたのは一羽の鳩なのです」
兄「今でも彼の姿を探してしまう程、私にとっては掛け替えのない存在なのです」
兄「………お手数ですが、今日は私とその鳩のエピソードを少し語りたいなと思っています。」
兄「多分ですが、皆様がたは私の話を信じないと思います。笑ってくれても構いません。」
兄「それでは、まずは私と彼の出会いから話したいと思います……あれは私が全てを投げ出そうとした時の事でした…」
妹「働かないで食べるご飯ってどうなの?」兄「…」
おわり
ぽぽぽっぽ、ぽぽっぽ。
ぽっぽ、ぽぽぽ?ほっぽ、ぽっっぽぽ
ぽっぽ!
>>1ぽつ
後の鳩山か…
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