妹「ちょ、何してんの!?」
兄「これはパンツですか?」
妹「だから何してんのって!なにパンツ握りしめてんの?」
兄「これはパンツですか?」
妹「いい加減にしてよ!パンツじゃなきゃ何だってのよ!」
兄「そうですか、パンツですか…」
妹「きも…」
兄「きもいとは心外だな」
妹「ちゃんと聞こえてんじゃん。無視しないでよね」
兄「そうか、俺に無視されるのがそんなに辛かったか。
ごめんな兄ちゃん、お前の気持ちに気付いてやれなくて…」
妹「なんか変なこと口走り始めたんですけど…」
兄「ところで妹よ」
妹「なによ」
兄「これは妹のパンツですか?」
妹「しばき倒されたいのか、てめえ」
兄「質問に答えてくれ」
兄「これは妹のパンツですか?」
妹「それがお父さんやお母さんのパンツに見える?」
兄「見えないな」
妹「……だったらあたしのに決まってんでしょ、返してよ!」
兄「why?」
妹「なぜそこで疑問符を使う」
兄「いやいや。なんで俺がお前にパンツを返さにゃならんのだ」
妹「逆に聞いていい?なんであんたがあたしのパンツ持ってんの?」
兄「そこにパンツがあったから」
妹「そこに山があるからみたいな良い台詞を改悪しないでくれる?」
兄「じゃあお前のパンツでいろいろしたかったからと答えるしかないな」
妹「いろいろってなに!?」
兄「いろいろはいろいろさ。それともお前は俺に言わせたいのか?
後悔するぞ」
妹「口にするのも憚られるようなことするつもりなの?」
兄「まあな」エッヘン
妹「誇るな変態!」
兄「それほどでも」テレッ
妹「褒めてないからっ!」イラッ
兄「まあしかし、お前が怒るのも尤もかもしれないな」
兄「いいだろう!お前のパンツで俺が何をしようとしてたか説明
してやろうではないか!」
妹「あっ、もういいです」
兄「その1、かぶる!」バッ
妹「おいっ!」
兄「その2、嗅ぐ!」スンスン
妹「ちょ、やめて!」
兄「くんかくんか!くんかくんかくんか!」
妹「くんかくんかすんな!」
兄「くんかくんかくんかくんか!」ダダダッ
妹「こらっ、逃げんな!」ダッ
10分後
兄「すーはーすーはーすーはー」
妹「ぐぬぬぬぬ…」
兄「ふはははははは!この兄に足で勝てると思ったのか!」
妹「そんなトコだけ無駄にスペック高いのがムカつく!」
兄「ふははははははは!すーはーすーはー!」
妹「なんでこんな変態があたしの兄ちゃんなんだ…」
兄「ドンマイ♪」
妹「死ね!」
兄「ところで妹よ」
妹「今度はなに?」
兄「まさかこれで終わりとは思ってないだろうな?」
妹「まだあんの!?」
兄「当り前だ!メインディッシュがまだ残ってる!」
妹「メ、メインディッシュ?」
兄「そう!その3、舐める!」
妹「おい!」
兄「ふはははははは!今日も良い味をしておるわ!」レロレロレロ
妹「ぎゃあああああ!」
兄「ふひひひひひ」
妹「うわぁ、もうやめてよ……なんか涙出てきた…」
兄「でもやめないけどな♪」レロレロレロ
妹「死ね!死んじゃえ!」
母「ちょっとさっきからうるさいわよ、何やってんの?」ガラッ
妹「おか~さん!聞いてよ、お兄ちゃんが~…」
兄「げっ」
母「お兄ちゃん?あら、あんた何であたしのパンツかぶってんの?」
兄「えっ」
妹「えっ?」
兄「ちょ、冗談ですよね。母上」
妹「これあたしのじゃないの?」
母「あんた、こないだ一緒に買い物行った時おそろいで買ったじゃない。
忘れたの?」
妹「そ、そういえば…」
兄「う、うそだ…」
母「嘘なもんですか。ちゃんと横の方にMって書いてるでしょ」ビッ
妹「ホントだ」
母「間違えないようにあたしのに印つけといたのよ」
兄「じゃ、じゃあこれは本当に…」
母「あたしの」
妹「……お、お兄ちゃん」
兄「ふ…」
妹「ふ?」
兄「ふはは…」
兄「ふははははははははは」
兄「ふはははははははははははははははははははははははは!ぐふっ!」バタン
妹「お、おに~ちゃ~~~~~~ん!!!」
数日後 病院
チュンチュン
兄「ここは…」
看護師「気がつきましたか?」
兄「あなたは…」
看護師「急に倒れて救急車で運ばれたんですよ。でも、もう大丈夫ですからね」
兄「そうか、俺はあのまま…」
兄「…………」
看護師「どうかしました?」
兄「看護婦さん」
看護師「看護師です」
兄「それはストッキングですか?」
看護師「はあ?」
おわり
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