愛梨「甘いですよー♪」マキノ「甘いわよ」(49)

のんびりと書いていきます

愛梨「おはようございまーす!」

ちひろ「おはようございます愛梨ちゃん、今日も元気ですね」

愛梨「えへへ♪、今日も頑張ります!」

マキノ「.....」ペラッ

愛梨「マキノさん、おはようございます♪」

マキノ「あら、おはよう十時さん」

愛梨「何読んでるんですか?」

マキノ「心理学に関しての本よ」

愛梨「わぁ...なんだか難しそうな本ですね」

マキノ「極限状態に陥った人間はどんな心理状態になるのか、とか...まあそういった内容かしら」

愛梨「うぅぅ...私には無理です、そんなの読めないかも....」

マキノ「十時さんは本は読まないの?」

愛梨「読まないわけじゃないですけどそういう難しそうなのはちょっと....」

マキノ「まあ、興味があったら貸してあげるわ」

愛梨「はーい、あれ?ところで....」キョロキョロ...

愛梨「ちひろさん、Pさんは?」

ちひろ「それがまだ来てないんですよ、珍しいですね遅刻するなんて...」

マキノ「寝坊でもしているんじゃないの?」

ちひろ「それにしたって...」


prrrrrr♪



ちひろ「はいCGプロです」カチャッ

ちひろ「あっ、プロデューサーさん!どうしたんですか今日は?」

ちひろ「えっ、風邪?」




愛梨「っ!?」

マキノ「むっ....」

ちひろ「はい...はい....」

ちひろ「病院には?そうですか、それならもう少し熱が下がってからの方がいいかもしれませんね」

ちひろ「わかりました、社長には私から言っておくのでゆっくり休んでください」

ちひろ「はい...とにかく早く治してくださいね、それでは失礼します」カチャッ

ちひろ「はぁ....」

愛梨「ち、ちひろさん!Pさんは!?」

ちひろ「どうも風邪をひいたらしいです、朝起きたら熱が出たらしくて...」

マキノ「大丈夫なの?」

ちひろ「なんでも高熱が出てて今は動けないらしいので、少し時間をおいてから病院に行くそうです」

愛梨「そ、そんな....」

マキノ「P....」

ちひろ「とにかく、二人ともプロデューサーさんが心配でしょうけど今日の現場には一人で行ってもらえますか?」

愛梨「でも、でも....Pさんのお見舞いに行かないと....」

マキノ「ダメよ十時さん」

愛梨「マキノさん....」

マキノ「私たちがPのお見舞いに行くために仕事をキャンセルしたなんて事になったらPに迷惑がかかっちゃうでしょう?」

マキノ「それに、Pだって仕事を休んでまでのお見舞いなんて望んでいないはずよ」

愛梨「うぅぅ....」

ちひろ「マキノちゃんの言うとおりですよ、プロデューサーさんに心配をかけないためにも頑張ってお仕事してきてください」

愛梨「....わかりました、それじゃ行ってきます...」ガチャッ

ちひろ「はい、いってらっしゃい」

マキノ「さてと、それじゃ私も行ってくるわ」

ちひろ「ええ、気をつけてくださいね」

マキノ「当然よ」

ちひろ「それにしても愛梨ちゃん、プロデューサーさんの事ずいぶん心配してましたねぇ」

マキノ「そうね、でも気持ちは分からなくもないわ」

ちひろ「あら、マキノちゃんがそんなこと言うなんて....」

マキノ「それにしても本当にPは大丈夫かしら?確か一人暮らしだったわね」

ちひろ「そうですね、高熱で動けないとなるとちょっと心配ですね、一応大丈夫だとは言ってたんですけど....」

マキノ「ふむっ.....」クイッ

ちひろ「んっ、どうかしました?」

マキノ「なんでもないわ、それじゃ行ってくるわね」ガチャッ

ちひろ「はーい、いってらっしゃい」

ちょっと中断します 少ししたら再開します

------


「はいOK!お疲れさまでした!」

愛梨「お疲れさまでしたー!」

「お疲れ愛梨ちゃん、今日も可愛かったよー」

愛梨「はい、ありがとうございますディレクターさん!」

「ところでこのあとヒマ?今から打ち上げやるんだけど良かったら愛梨ちゃんも....」

愛梨「ゴメンなさい、今日はちょっと用事があるので....」

「そっか、じゃあ次の機会にするね」

愛梨「はい、また誘ってくださいね、それじゃ失礼しまーす!」タッタッタ...

「なんかずいぶん急いでるな?まあいいけど」

---Pの自宅前---



愛梨「来ちゃった...」

愛梨「やっぱり病人のPさんを一人にしておいたら心配だもんね」

愛梨「いろいろ用意してきたし、いっぱいお世話してあげようっと♪」

愛梨「普段Pさんには迷惑をかけてるからこんな時こそ私が面倒を見てあげなくっちゃ!」

愛梨「それに、そうすればきっと....」

愛梨「Pさん、おかゆ出来ましたよ♪」

P「ゲホッ、ゲホッ!ありがとう愛梨、悪いな」

愛梨「気にしないでください、Pさんは病人なんですから」

P「すまないな、じゃあありがたくいただくよ」

愛梨「あっ、そのままでいいです」

愛梨「ふー、ふー....」

愛梨「はい、あーん♪」

P「あーん」パクッ

愛梨「どうですか?」

P「すごく美味しいよ、やっぱり愛梨の料理は最高だな」

愛梨「そんなことないですよー♪」

愛梨「Pさん、気持ちいいですか?」フキフキ

P「すごく気持ちいいよ....」

愛梨「やっぱりすごく汗をかいてますね、Pさんの身体ベタベタしてます」

P「助かったよ愛梨、身体を拭いてくれるなんて気が利くなぁ」

愛梨「えへへ♪なんでも言ってくださいねー♪」

P「なんでも?」

愛梨「はい♪Pさんのためならなんでもしちゃいますよ♡」

P「じゃあ...一緒に寝てくれないか?」グイッ

愛梨「あっ、Pさん....」

P「愛梨....」



愛梨「えへへ....ダメですよぉ、まだ心の準備が....」ニヤニヤ...

愛梨「あっ、いけない!早く中に入らなきゃ....」


ガチャッ


愛梨「失礼しまーす...」

P「ゲホッ、ゲホッ!んっ....愛梨?」

愛梨「お邪魔しますPさん、大丈夫ですか?」

P「お前、なんでここに....」

愛梨「Pさんが風邪を引いたって聞いて来ちゃいました♪いろいろとお世話をしに♪」

P「でも仕事が...」

愛梨「ちゃんと終わらせてきました!それよりPさんの具合は....」

「あら、十時さん?」

愛梨「あ、あれ?マキノさん!?」

マキノ「貴女も来たの?」

愛梨「マキノさんは?」

マキノ「病人のPが一人じゃ不安だから見に来たのよ

------


愛梨(まさかマキノさんが先に来てたなんて....)

愛梨(私がPさんのこと全部お世話してあげようと思ったのになぁ...)

P「愛梨、どうかしたか?」

愛梨「えっ?べ、別に何でもないですよ?」

P「そうか、なんだか元気ないから変だなと思ってさ...ゲホッ、ゲホッ!」

愛梨「あっ....」

愛梨(Pさん風邪なのに私の事心配してくれてる....)

愛梨(....嬉しい♡)

マキノ「P、おかゆができたから食べて」

P「ああ、ありがとうマキノ」

マキノ「少し濃いめの味にしておいたわ」

P「悪いな、材料まで買ってきてもらって....」

マキノ「気にしないで、余計な事は考えずに風邪を治すことに専念してちょうだい」

P「わかってるよ、それじゃいただき....」

マキノ「そのままでいいわ」

マキノ「ふー、ふー...」



マキノ「はい、あーん」

P「い、いいよ別に....」

マキノ「いいから食べて、あーん」

P「でも...」

マキノ「食べなさい」

P「あ、あーん....」パクッ

マキノ「どうかしら?」

P「んぐんぐ...うん、おいしいよ」

マキノ「そう、よかった....」



愛梨(わ、私がやってあげようと思ってたのに....)ズーン...

マキノ「ほらもっと食べて、あーん」

P「じ、自分で食べれるから....」

マキノ「ダメよ、ワガママ言わないの、ほら....」

P「わ、わかったよ...あーん...」パクッ

愛梨(うぅぅ...マキノさんばっかりズルい...)

愛梨(私もなにかしないと、このままじゃ...)

愛梨(あっ、そうだ!こういう時こそこれを....)

愛梨「Pさん、ちょっと奥の部屋借りてもいいですか?」

P「んっ、別にいいけど?」

愛梨「じゃあちょっと失礼します、覗いちゃダメですからね?」パタン

P「なんだろ?」

マキノ「P、口についてるわ」フキフキ

P「んぐっ....」



愛梨「よーし、これさえあれば私も....」

P「ふぅ...ごちそうさま」

マキノ「はい、お粗末さま」

P「ありがとなマキノ、とってもおいしかったよ」

マキノ「そう、気に入ってもらえてよかったわ」


ガチャッ!


愛梨「お待たせしました♪」

P「おお、あい....」

愛梨「えへへっ、似合います?」

P「愛梨、それは....」

愛梨「今回のイベントで使ったメイド服です♪」

愛梨「Pさん、じゃなかった...えーっと...」

愛梨「ご主人様、今日は私が精一杯ご奉仕させていただきます♡」

愛梨「よーし!」

P「なあ愛梨、別に無理しなくても...」

愛梨「いいんです!Pさ....ご主人様はゆっくり休んでてください♪」

P「でもな.....」

愛梨「それにしてもご主人様の部屋、ずいぶん散らかってますね....」

P「片付けは苦手でさ....」

愛梨「安心してください、愛梨が綺麗にしてあげますから♡」

P「大丈夫かな.....」

愛梨「とりあえず物を片付けないとですね!」

愛梨「うんしょ、よいしょ....」

P「そんないっぺんに運ぶと....」

愛梨「大丈夫です♪ちょっと前が見づら....きゃあっ!」バターン!

P「ですよねー....」

愛梨「いたた....転んじゃった....」

P「大丈夫か愛梨?」

愛梨「はい、すみません....」

マキノ「っ!」パッ!

P「うおっ!?どうしたマキノ?急に目を塞いで」

マキノ「見ちゃダメよ」

P「えっ、なにが....」

マキノ「十時さん、服を直して」

愛梨「服?」

愛梨「あっ、メイド服がずれちゃった!」

マキノ「早く、胸を隠してちょうだい!」

愛梨「うぅぅ....すみません...」

愛梨「ゴメンなさい、ご主人様....」

P「いいよ、気にするなって」

愛梨「今度はちゃんと綺麗にしますから....」

マキノ「P、こんな感じでいいかしら?」

P「おぉ...すごくキレイになってる...」

マキノ「もう少しこまめに片付けたほうがいいわ、不衛生よ」

P「ああ、悪いなマキノ」

愛梨「すみませんマキノさん....」

マキノ「気にしなくてもいいわ」

愛梨「でも、確かにキレイにしてた方がいいと思います!不潔にしてるとよくないですから」

P「うん、気をつけるよ」

マキノ「それじゃ私はこれを洗濯するわ、なにか洗い物はある?」

P「いや、それで全部のはずだ」

マキノ「ダメよ、定期的に洗濯しないと、それじゃあね」テクテク...

愛梨「マキノさんすごいなー....」

P「そうだなぁ、なんでも手際よくこなすなあいつ...」

愛梨「私もなにかしないと....えーっと...」

P「別にそんな...」

愛梨「あっ、そうだ!空気の入れ替えをしないと♪」

P「おい愛梨、今は確か....」

愛梨「えっ、どうかしました?」ガラッ


ビュオオオオオオ.....


愛梨「きゃあっ!すごい風です!」

P「さ、寒い....」

愛梨「ゴメンなさい....」

P「いいって、そんなに落ち込むなよ」

愛梨「今日はご主人様のお世話をしようと思って来たのに....」

マキノ「P、洗濯が終わったわ、ここに置いておくわね」

P「ありがとう、助かるよ」

マキノ「それと身体が冷えちゃったでしょうからこれを着て、少しは暖まると思うわ」

P「ああ、なにからなにまでありがとな」

マキノ「いいのよ、それより洗剤が切れたからちょっと買いに行ってくるわ」

P「そっか、気をつけてな」

マキノ「なにか欲しいものはある?」

P「いや、大丈夫だ」

マキノ「そう、わかった」

愛梨「マキノさんはあんなにテキパキできてるのに、私は....」シュン...

マキノ「....十時さん」

愛梨「はい?」

マキノ「...ちょっと出てくるから、Pの事お願いね?頼むわよ」ガチャッ

P「ふぅ、今日は二人に世話になりっぱなしで....愛梨!?」

愛梨「うぅ~....」モゾモゾ

P「お、おい!なにしてるんだ!」

愛梨「いっしょの布団でご主人様をあっためてあげるんです!」

P「バカな事言うな、風邪が伝染るだろうが」

愛梨「だって....私にはもうそれくらいしか....」

P「ダメだ、やめなさい」

愛梨「でも....」

P「ダメ!」

愛梨「.....グスッ」

P「....どうしたんだ?」

愛梨「だってぇ....Pさんのお世話をしようと思って来たのにぃ.....」

愛梨「部屋を綺麗にしようとしても余計に散らかしちゃうし、本棚の資料も床に落としちゃうし....」

愛梨「ドジばっかりで全然役に立たないから.....迷惑かけちゃって....」

愛梨「Pさんだって、私みたいなダメダメな人よりマキノさんみたいにしっかりした人の方が.....」

P「....愛梨」


ナデナデ...


P「まったくお前は....」

愛梨「Pさん....」

P「本当に仕方のないやつだな」

愛梨「うぅぅ....ゴメンなさい....」

P「愛梨、別に俺はお前が役に立たないとか、ダメダメだなんて思ったりしないよ」

愛梨「でも....」

P「そりゃあ確かにマキノの方がいろいろな事ができるかもしれないけどさ....」

P「だけど愛梨にしかできない事もあるんだぞ?」

愛梨「私にしか?」

P「それはな、俺を笑顔にしてくれることだ」

愛梨「Pさんを笑顔に...ですか?」

P「うん、愛梨が側にいてくれるだけで自然と笑顔になるんだ」

P「いつも俺の横でニコニコしてて、目が合うと嬉しそうに微笑んでくれる」

P「ドジも多いし、すぐに服を脱ごうとするから目が離せないけど....」

P「そういう所も全部含めて、愛梨といっしょにいると楽しくて仕方がない」

P「楽しくて楽しくていつも笑っていられるんだ」

P「役に立たないなんて思っちゃダメだ、お前はいてくれるだけで十分俺の役に立ってくれてるんだ」

P「だから元気出せよ、愛梨が笑ってないと俺まで落ち込んできちゃうからな」

愛梨「....本当ですか?」

P「ああ、本当だよ」

愛梨「本当に本当?」

P「ウソなんかつくもんか、本当にほんと.....」


ダキッ!


愛梨「えへへ....Pさん♪」ギュウウウウウ

P「こら愛梨、風邪が....」

愛梨「ちょっとだけ、ちょっとだけです、ねっ?」

P「...仕方のないメイドだな」ナデナデ

愛梨「はい、ご主人様♡」

P「もういいか?」

愛梨「もうちょっと♪あと、ギューッてしてください♡」

P「はいはい」ギュッ

梨「ご主人様の腕、あったかいです....」

P「そうか?」

愛梨「はい、この腕に包まれてると安心します♪」

P「もういいだろ?そろそろ離れろ、本当に風邪が伝染っちゃうから...」パッ

愛梨「むー...名残惜しいですけど、ご主人様が休まないと私がここに来た意味がないですよね」

P「そうそう、それに愛梨に風邪が伝染ったら俺が悲しいからな」

愛梨「じゃあちょっと残念ですけど、このくらいにします」

P「やれやれ....」

愛梨「あっ、でも最後に....」

P「なんだ?」

愛梨「んっ♪」

P「ダメだ!キスはダメ!」

愛梨「チュッってするだけです!お願いします♪」

P「ダーメ、それはダメ」

愛梨「えー....」

マキノ「十時さん、無理を言ってはダメよ」

愛梨「あっ、マキノさん....」

P「ようマキノ、おかえり」

マキノ「ええ、ただいま、足りない生活用品は一通り買ってきたから置いておくわね」

P「悪いなぁ、本当に....」

マキノ「だから気にしないでって言ってるでしょう?それと....」

P「それに?」

マキノ「十時さんのおかげでずいぶんと具合が良くなったみたいね」

愛梨「えっ?私なにもしてないですよ?マキノさんの邪魔ばっかりで....」

マキノ「いえ、貴女がPの側にいてくれたおかげでPがだいぶリラックスできたみたいだわ」

マキノ「体調が悪い時は安心できる人が側にいた方が気持ち的にも楽でしょうし....」

マキノ「その点だったら私よりPとの付き合いが長い貴女がいてくれた方がPも安心するもの」

マキノ「貴女がいてくれるだけでPも具合が良くなったと思うわ、ありがとう十時さん」

愛梨「マキノさん...」

P「なっ?だから言っただろ愛梨、お前がいてくれるだけで俺は元気になれるんだよ」

愛梨「はい、ありがとうございます♪」

P「でもなマキノ、今日はお前がいろいろとやってくれたおかげですごく助かったんだぞ」

マキノ「あれくらいなら誰でもできるわ」

愛梨「そんなことないですよ、マキノさんはご主人様が欲しい物を言われなくても用意してたじゃないですか、それってすごいことですよ♪」

マキノ「それは...データから推測したものだから...別に....」

P「照れるなよ、素直な気持ちなんだからさ」

P「ありがとうマキノ、お前のおかげでだいぶ楽になったよ」

マキノ「.......本当にそう思う?」

P「もちろんだ、感謝してるよ」

マキノ「...口だけなら何とでも言えるわ」

P「じゃあどうすればいいんだ?」

マキノ「P、私は今日貴方が風邪で休むんでもきちんと仕事を終わらせて、それからここへ来たわ」

マキノ「だから...その....なにかゴホービがあっても...いいと思うのだけど.....」

P「ゴホービ?うーん、それじゃ....」


ナデナデ


マキノ「あっ....」

P「今はこれくらいしかできないんだ、勘弁してくれ」

P「風邪が治ったらどこか連れて行ってやるからさ」

マキノ「....約束よ?」

P「ああ、約束だ」

愛梨「むぅぅ....ずるいです二人とも!」

愛梨「ご主人様、私も今日お仕事頑張りましたよ?」

P「そうだな、愛梨もえらいな」ナデナデ

愛梨「えへへ、はい♪」

マキノ「P、私も....」

P「はいはい」ナデナデ

愛梨「ご主人様、私もどこかへ連れて行ってください!」

P「ああ、治ったらな、今回のお礼も兼ねてだけど」

愛梨「えへへ、それで充分ですっ、早く治してくださいね♪」

------


愛梨「それじゃPさん、私たちはこれで失礼します♪」

マキノ「ちゃんと薬を飲んで暖かくして寝ていてね」

P「わかってるよ、ありがとな二人とも」

愛梨「いえ、いいんです、それじゃお邪魔しましたー♪」バタン


テクテク....


愛梨「Pさん、ちょっとは元気になれましたかね?」

マキノ「そうね、私が来た当初よりは顔色が良くなってたと思うわ」

愛梨「マキノさん、今日はすみませんでした、いろいろとご迷惑をかけちゃって....」

マキノ「気にしなくていいのよ、あれくらいなんてことはないし、迷惑とも思ってないから」

梨「でもマキノさんはすごいですねー、私と同い年なのになんでもできるんですもん♪」

マキノ「そんなことないわ」

愛梨「すごいですよー、ちょっと羨ましいです、私もマキノさんくらいお料理とかお掃除とかできたらなって...」

マキノ「....私からすれば、十時さんの方が羨ましいわ」

愛梨「そうですかぁ?」

マキノ「私も....貴女くらい素直に気持ちを表わせたらって思うと....」

愛梨「表わしたらいいじゃないですか、そんなに難しいですか?」

マキノ「私のキャラじゃないのよ、そういうのは....」

愛梨「そんなことないですよ、もっと自分の気持ちに素直になった方がPさんも喜ぶと思いますよ♪」

マキノ「....そうかしら?」

愛梨「はい♪それにマキノさん美人ですし、もっと笑った方が可愛いです♪」

マキノ「十時さん....」

愛梨「愛梨でいいですよ、マキノさん♪」

マキノ「...ありがとう、愛梨さん」

愛梨「えへへっ♪」

愛梨「今日はいっぱいドジしちゃったから、次は別の事でPさんに喜んでもらいたいなー」

マキノ「別の事?」

愛梨「はい、私ケーキ作りが得意だから今度はそれを持って行こうかなって」

マキノ「なるほど...確かにPは甘いものが好きだから喜ぶかもしれないな....」

愛梨「Pさん明日も休むって言ってましたよね、マキノさん明日はどうするんですか?」

マキノ「そうね、明日は午前で仕事が終わりだからその後でもう一度お見舞いに行こうと思っていたんだけど....」

愛梨「私も明日午後から行こうと思ってたんです!よかったらまたいっしょに行きませんか?」

マキノ「ええ、そうしましょうか」

愛梨「あっ、どうせならこういうのはどうでしょう?」

マキノ「なに?」

愛梨「えーっとですね....」ヒソヒソ

---翌日---



P「はい...はい....身体はだいぶ良くなりました」

P「ええ、ちゃんと病院も行って薬をもらったので大丈夫です」

P「明日には職場へ復帰できると思いますので」

P「はい...ちゃんと休みますよ、だから安心してくださいちひろさん」

P「大丈夫です、ちゃんと栄養のあるものを食べてますから」

P「はい...わかりました、では失礼します、はーい」

P「ふぅ...」

愛梨「ちひろさん、なんて言ってましたか?」

P「ちゃんと休んでるのかって心配されたよ」

愛梨「ちひろさんもご主人様の事が心配なんですね♪」

P「そうなのかなぁ」

愛梨「きっとそうですよ♪それよりご主人様、あーん♡」

P「あーん」パクッ

愛梨「おいしいですか?」

P「ああ、おいしいよ、ありがとな愛梨、わざわざケーキを作ってきてくれて」

愛梨「いいんです、ご主人様が喜んでくれるなら♪」

P「だけどな、もう風邪は治りかけだから自分で食べれるんだけど....」

愛梨「ダメです、またぶり返すかもしれませんからお世話してあげます♪」

P「しかし....」

マキノ「愛梨さんのいうとおりよP、普段働き過ぎなのだからこういう時くらいはおとなしくご奉仕されておきなさい」

P「なぁマキノ、ひとつ聞いていいか?」

マキノ「なあに?」

P「なんでお前までメイド服を着てるんだ?」

マキノ「昨日愛梨さんのメイド服姿を見た貴方の反応を見るに、Pはメイド服に対して特別な感情を抱いている事がわかったわ」

マキノ「貴方の好みだというのならば、その格好をして看病をしていればPがリラックスできる、論理的でしょう?」

P「でもさ...」

マキノ「メイド服は嫌い?それとも似合っていないかしら?」

P「いや...とてもよく似合ってるよ」

マキノ「そう、よかったわ....それよりP、あーん」

P「だから自分で....」

マキノ「往生際が悪いわよ、あーんしなさい」

P「あ、あーん....」パクッ

マキノ「どうかしら?愛梨さんのケーキのように手造りではないけれど、貴方の好みのお菓子を買ってきたつもりよ?」

P「うん....これは俺の好みの味のパイだよ」

マキノ「そう...どうやら正確なデータだったみたいね、よかった....」

愛梨「マキノさん、Pじゃなくてご主人様ですよ」

マキノ「ああ、そうだったわね....じゃあご主人様、もう一つパイをどうぞ」

P「だからさ...二人とも、そこまでしてくれなくても....」

愛梨「もう...ご主人様、これは私たちがしたくてしているんです」

マキノ「そう、ご主人様が少しでも楽になるようにと思ってしている事よ、そう無下に断らないで」

P「し、しかしだな....」

愛梨「ご主人様あーんしてください、こっちのケーキは甘いですよー♪」

マキノ「あーんしてご主人様、こっちのパイは甘いわよ」

P「い、いっぺんには無理だって.....」

愛梨「じゃあどっちかを選んでもらわないとですね♪」

マキノ「そうね、そうしてもらいましょう」


愛梨「ご主人様♡」

マキノ「ご主人様♪」


愛梨・マキノ「どちらをお召し上がりになりますか?」


おわり

駄文失礼しました~
とときんきた!これで勝つる!
ちょうどとときんのSSを書こうとしていた矢先の再登場だったので非常に嬉しいです
速報が復旧してから書こうと思ったのですが我慢できずに投稿しました
今度はみくにゃんと志希の絡みとか書いてみたいです
ではまた~

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