佐天「すごいテニスが出来る能力かぁ」(337)
初春「やりましたね、佐天さん!」
佐天「これで私も能力者かぁー」
初春「レベルはいくつなんですか?」
佐天「えっとね、レベル5で第8位だってさ」
初春「えっ!いきなりレベル5になるなんて凄いじゃないですか!」
佐天「いやー、そんなことないよ。それに私の能力科学技術とかには応用できないというか、意味わかんない能力だから序列は1番下だし」
初春「それでも凄いですよ!それで、一体どんな能力なんですか?」
佐天「うーん、説明するより見た方が早いかも」
初春「じゃあ早速見せて下さいよ」
佐天「いいよ、じゃあテニスコート行こっか」
初春「へ?どうして、テニスコートなんですか?」
佐天「まぁまぁ、行けば分かるから」
初春「はぁ」
~とあるテニスコート~
初春「あのー佐天さん、私テニスじゃなくて能力が見たいんですけど‥」
佐天「だから、今から見せて上げるって。危ないから私より後ろにいてね」
初春「もう一体何なんですか‥」
佐天「じゃあ、行くよ」
佐天「ネオスカッドサーブ!」 ドガァ!
初春「え‥‥、今何が起こったんですか?突然向こう側のコートに大きな穴が・・」
佐天「どう?これが私の能力だよ」
初春「佐天さん、何やったんですか?」
佐天「今のはボールを超高速で打っただけだよ。他にも色んな事が出来るみたいなんだけどね」
佐天「取り敢えず、凄いテニスが出来る能力って認識してるんだ」
初春「いや、どう見ても凄いテニスどころじゃありませんよ。もしかしたら御坂さんより強いんじゃないですか?」
佐天「さすがに御坂さんには勝てないよー。他にどんなことが出来るかもまだわかんないし」
初春「でも、もっと自分の能力を理解すれば行けるかもしれませんよ?」
佐天「うーん、そうかなぁ」
黒子「佐天さん!初春!これはどういうことなのです!」
初春「あ、白井さん。聞いて下さいよ、佐天さんがとうとう能力者になったんですよ」
黒子「本当ですの!?それはおめでとうございます、と言いたいところですが、つまりこの惨状は佐天さんの仕業ということですのね」
佐天「いやー、すみません。まだ自分の能力がよくわからなくって」
黒子「まぁ、相当な被害ではありますが状況が状況なので始末書だけにしておいてあげますわ」
佐天「そんなぁ」
~翌日~
美琴「聞いたわよ佐天さん。能力者になったんだって?それもレベル5なんて凄いじゃない!」
佐天「でも序列は1番下ですし、自分でも能力がよくわからなくって」
美琴「そうなんだ‥だったら私を実験台にして自分の能力のこと調べてみたら?」
佐天「え?いいんですか?」
美琴「もちろんよ。同じレベル5が相手ならそんなに被害も出ないと思うし、それに佐天さんが超能力者になったなんて自分の事のように嬉しいもの」
佐天「御坂さん‥ありがとうございます。それじゃあ、お願いしちゃおっかな」
美琴「気にしないでいいのよ。それじゃあ‥テニスコートでいいのかしら?」
佐天「いえ、別にテニスをやるわけじゃないのでどこでもいいですよ。むしろ被害を抑えるならテニスコートは止めた方がいいですね」
美琴「そうね、じゃあ行きましょう」
~とある空き地~
美琴「じゃあ、まずは何か能力使ってみてよ。私も間近で見てみたいわ」
佐天「わかりました。じゃあ行きますよ」
佐天「ビッグバン!」ドン
美琴「(なっ、地面にクレーターが出来た‥私のレールガン程じゃないけど凄い威力だわ‥)」
佐天「どうですか御坂さん?」
美琴「えっと、つまりもの凄い威力のテニスボールを放てるって能力でいいのかしら?」
佐天「いえ、他にも色々出来るみたいですよ。例えば‥」
佐天「佐天印のステップ!」ヒュンヒュン
美琴「佐天さんが二人に分身した!?」
佐天「正確には高速で移動して残像を見せてるんですけどね。三人にもなれますよ」ヒュンヒュンヒュン
美琴「本当によくわからない能力なのね。でもなんで自分の能力を理解出来てないのにどんな技かわかるの?」
佐天「うーん、そこがよくわかんないですよねー。このステップは今朝突然思い付いたというか、いつの間にか分かるようになってたというか」ヒュンヒュン
美琴「ふーん、そんなことってあるのねぇ。じゃあ、いっそのこと戦ってみない?」
佐天「え、でも‥」
美琴「ほら、実戦の中で成長して行くって展開とかよくあるし、私も本気はださないから、ね?」
佐天「そこまで言うなら、わかりました。他にも使ってみたい技もありますし」
美琴「決まりね。佐天さんから来ていいわよ」
佐天「じゃあ早速行きますよ」
佐天「ナックルサーブ!」バン
美琴「ちょっと、佐天さん?どこ狙って・・」
ギュイン
美琴「(地面に当たった瞬間軌道が変わった!?)」
美琴「くっ!」ビリビリ
佐天「どこに跳ねるかわかりませんよ。私以外にはね」
美琴「今のは驚いたわ、そんなことも出来るのね。次は私から行っていいわね?」
佐天「はい、どこからでも来ていいですよ」
美琴「手加減はするけど当たったら痛いから気を付けてね」ビリビリ
佐天「きゃあっ!」
美琴「しまった!?まさか避けようともしないなんて‥」
美琴「佐天さん!大丈‥」
佐天「なんてね、当たったのは佐天ステップの残像ですよ」
美琴「なんだ、びっくりしたぁ‥でももう少し本気でもよさそうね」
佐天「えぇ、大丈夫だと思いますよ。私もこんなもんじゃありませんから」
佐天「飯匙倩(ハブ)」バン
美琴「(なんて、複雑な軌道なの)でも‥」ビリビリ
美琴「どんな複雑な軌道でも私を正面から狙って来てるのなら、正面を防げばいいだけよ」
美琴「それに、どうやら遠距離の攻撃ばかりで近距離は苦手みたいね?」
美琴「砂鉄剣で行かせてもらうわよ!」ギュイィン
佐天「ありゃー、やっぱそうきますよねー」
美琴「そのラケットで応戦したらどう?」
佐天「御坂さん、ラケットは人を傷付ける物じゃないんですよ。それと‥」ヒュン
佐天「後ろからボール来てるので気を付けて下さいね」
美琴(そんな!?まずい当たるっ‥) バァン
佐天「白鯨」
美琴「くっ‥一体いつの間に?」
佐天「私が飯匙倩を打ったと同時に白鯨も打ったんですよ」
佐天「飯匙倩の軌道に目がいって気づかなかったみたいですね」
美琴「やるわね。でも佐天さん、ちょっと私を甘く見過ぎよ」バチバチ
佐天(周りに鉄材が‥!?)
美琴「くらいなさいっ!」バチバチ
佐天「きゃあぁぁぁ!!」ドカァン
佐天「あれ?なんともない?」
美琴「まさか本当に鉄材をぶつけるわけないでしょ。さすがに痛いじゃ済まないもの」
佐天「えへへ、やっぱり御坂さんには敵わないみたいですね」
美琴「そんなことないわよ。私も危なかったもの」
美琴「もっと能力を把握できれば強くなれるわ」
佐天「私もっと頑張ります。なのでまたお願いしますね」
美琴「ええ、いつでも来なさい」
~後日~
初春「えっ?御坂さんと戦ったんですか!?」
佐天「うん、負けちゃったけどね」
佐天「でも、能力を把握できればもっと強くなれるってさ」
佐天「だから私、最近凄く頑張ってるんだよ」
佐天「ちょっと出掛ける時なんかも能力使うようにしてるし、思い付いた技は全部使うようにしてるし」
初春「そうなんですか。でも‥強くなることだけに執着しないで下さいね」
初春「能力だけが佐天さんじゃないですからね‥」
佐天「やだなぁ初春ったら。別に学園都市最強を狙ってるわけじゃないよ」
佐天「自分の能力がどこまで出来るか知りたいだけだよ」
初春「それならいいですけど‥」
佐天「あっ、そろそろトレーニングの時間だ。じゃあまたね初春」
初春「佐天さん‥」
黒子「おや、佐天さんは今日は来てないのですか?」
初春「いえ、さっきまでいたのですが‥」
黒子「・・何かありましたの?」
初春「佐天さん、能力が発現してからちょっと変わった気がして‥」
黒子「無能力者だった人が能力者になったときにありがちな事ですの」
黒子「しかし、佐天さんの場合は異例中の異例ですので少し不安ですの」
初春「でも佐天さんに限って最悪の事態にはならないですよね?」
黒子「初春の言っている最悪の事態が何のことかは分かりませんが大丈夫だと思いたいですわね‥」
~後日~
佐天「白井さん、私を風紀委員にして下さい!」
初春「突然どうしたんですか佐天さん!?」
佐天「あれから頑張って能力も結構把握出来たし、せっかくなら人の為に使いたいなぁと思ってさ」
白井「その心意気には感心しますし、歓迎もしますわ。でも風紀委員になるには試験や長期間の研修が必要ですの。私の一存でどうこうできることではありませんわ」
佐天「えー、でも私レベル5ですよー。研修なんかしなくても即戦力になりますよ」
黒子「風紀委員は軍隊ではありませんの。戦闘力が高いだけで入れるものではありませんのよ」
佐天「むぅー、白井さんのケチ」
黒子「ケチではありませんの」
初春「でも今の佐天さんなら、絶対合格出来ますよ」
佐天「私は今すぐなりたいのー」
初春「そうは言っても‥」ピピッ
黒子「初春!スキルアウトの報告ですの!スキルアウトが一般生徒に暴行を加えてるようですわ」
初春「わかりました。位置情報を調べます!」
佐天「・・・」
黒子「大体の場所は分かってますの、詳細な位置を随時報告して下さいな」ヒュン
初春「了解です!」
初春「佐天さん、すみません。仕事が入ったのでまた今度‥あれ?」
~学園都市上空~
黒子「初春、位置情報を報告しなさい」ヒュン
初春『大変です!佐天さんがいつの間にかいなくなってます!』
黒子「何ですって!?もしかしたら、さっきの話を聞いてスキルアウトの所へ行ったのかもしれませんわね」
初春『急いで下さい!佐天さんが着く前に!』
黒子「わかってますの!」
~同時刻・とある路地裏~
佐天「えっと、風紀委員です!でいいのかな?」
スキルアウトA「おいおい、お嬢ちゃんなんの真似だ?」
スキルアウトB「風紀委員の腕章が見えねぇが、俺たちを舐めてんのか?」
佐天「あちゃー、そういえば腕章あったの忘れてたよ」
スキルアウトC「お嬢ちゃんもこいつみたいになりたくなかったらとっとと消えな!」
スキルアウトB「俺たちは今こいつをボコして機嫌がいいんだよ。だから俺たちの気分が変わらねぇうちに早くしな」
佐天「・・その人、何かしたんですか?」
スキルアウトA「はぁ?w生意気に俺たちの前を横切りやがったからボコしただけだよ」
スキルアウトC「無能力者の癖にデカイ顔しやがってなw」
佐天「・・私、最近まで無能力者だったから分かるんです」
佐天「あなたたちのような人が本当に怖かった。でも自分には能力がないから何も出来ない」
佐天「自分が襲われても何も出来ないし、人が襲われてるのを見ても何も出来ない」
佐天「でも、もう私はレベル0じゃない。自分も守れるし、人も守れる」
佐天「だから、私はあなた達のような人を許さない」
佐天「破滅への輪舞曲」
黒子「これは一体どういうことですの‥」
初春『白井さん!どうしたんですか!?』
黒子「スキルアウトが既に全滅してますの‥全員生きてはいますが酷い状態ですの」
初春『それって、もしかして‥』
黒子「佐天さんの仕業で間違いないですわね。テニスボールが落ちていますの」
初春『そんな‥佐天さんはどこにいるんですか!』
黒子「わかりませんの。どうやら初春の言う最悪の事態になってしまったようですわね‥」
~後日・第177支部~
初春「またしてもスキルアウトの人達が襲撃されました‥皆さん重傷のようです‥」
黒子「これで5回目ですわね‥いずれも佐天さんの仕業でほぼ確定ですの‥」
初春「佐天さん‥どうしてこんなことを‥」
黒子「わかりませんの‥風紀委員と警備員も総動員で捜索してますがほとんど足取りが掴めませんわ」
黒子「事件が発生しても我々が行く頃には既に佐天さんの姿はありません」
初春「目撃者によれば、一瞬"雷"のようなものが見えた、とのことです」
黒子「佐天さんの能力が更に不可解なものになっているのも問題ですわね‥」
美琴「黒子!初春さん!」
黒子「あ、お姉様」
美琴「最近のスキルアウト襲撃事件は佐天さんの仕業って本当なの!?」
初春「まだ確実ではないですが、ほぼ間違いないと言うのが私達の総意です‥」
美琴「佐天さん‥くっ!」
黒子「お姉様!?どちらに行かれるおつもりですの!?」
美琴「佐天さんの所に行くのよ。悪いけど黒子、 止めても無駄よ‥」
黒子「‥止めませんわ」
美琴「えっ?」
黒子「正直、今の佐天さんを止める力は風紀委員にも警備員にもありませんの」
黒子「ですがお姉様ならきっと佐天さんを止めれますの」
初春「御坂さん、どうか佐天さんをお願いします」
美琴「わかってるわよ、佐天さんは私達の友達だもんね」
~学園都市のどこか~
佐天「いやー、能力があるって言ってもスキルアウトを何十人も相手にするのは疲れるなー」
佐天「でもこれは学園都市の平和のためだもんね。頑張らなくっちゃ!」
佐天「さてと、このノートによると次の目標は・・」
?「うふふ、あなたが佐天涙子ねぇ」
佐天「あなたは・・えっと、第5位の食蜂操祈さんですね?よく私の場所がわかりましたね」
食蜂「私の情報力はすごいのよぉ」
佐天「それで、何かご用ですか?これでも私は結構忙しいんですよ」
食蜂「実はね、私達はあなたの抹殺指令を出されてるのよ。正確には暗部組織に出されてるから私は関係ないんだけど」
食蜂「でも、あなた御坂さんとお友達なんですってねぇ?」
佐天「えぇ、そうですよ。御坂さんは私の大切な友達です」
食蜂「だからねぇ、あなたを殺したら御坂さんどんな顔するか凄く気になるのよぉ」
食蜂「悲しむのかしらねぇ、怒るのかしらねぇ、もうそれを考えたら妄想力が止まらなくってぇ」
佐天「つまり、あなたは私の邪魔をしに来たわけですね?」
食蜂「まぁ、あなたから見ればそうなるかしらねぇ?」
佐天「だったら容赦はしませんよ?平和のためですから」
食蜂「平和のためぇ?随分と幼稚なことを言うのねぇ?」
食蜂「力が手に入って、それを振りかざしたいだけじゃないのぉ?」
佐天「それこそ幼稚な考えですね。私は無能力者の人達が平和に暮らせる環境を作りたいだけです」
食蜂「ふーん、ま、私の能力であなたの本音なんて全部わかっちゃうんだけどねぇ」ピッ
食蜂(・・あれ?彼女の考えが読めない!?)
食蜂「あなた‥どんな能力を‥」
佐天「知り難きこと陰の如く」
食蜂(なるほど、いく通りもの思考パターンを匂わせることで考えを読ませていないのね)
佐天「あなたの能力は私に効かないと思いますよ?」
食蜂「あら、私の能力は考えを読むだけじゃないわよぉ」ピッ
食蜂(考えなんか読まなくったって、洗脳しちゃえばそれで終わりよ)
佐天「・・・」
食蜂「うふふ、洗脳かんりょー☆」
食蜂「さてと、どうしてあげようかしらぁ?自分の手で殺すのもなんか嫌だしぃ、ここは自殺でもして貰おうかしらねぇ」
食蜂「さよなら、佐天涙子さん。短い間でも超能力者になれて良かったわねぇ」ピッ
佐天「・・・」
食蜂「うふふ、御坂さんにこの子の死体を見せつけたらどんな顔するかしらねぇ。楽しみだわぁ☆」
‥‥
‥‥‥
‥‥‥‥
………‥
佐天「夢の続きはゆっくり見るといいですよ・・1人でね」
~同時刻・学園都市のどこか~
初春『御坂さん、佐天さんの場所がわかりました』
美琴「わかったわ。ありがと、初春さん」
黒子『お姉様、佐天さんの能力にはくれぐれも気を付けて下さいですの』
黒子『お姉様が戦った時とは比べものにならないくらい強大になってると思いますの』
美琴「わかってるわよ。今度は手加減はしないわ、本気で佐天さんを止める!」
~1時間前・学園都市のどこか~
上条「どういうことだよ、土御門!?」
土御門「どうもこうも今言ったとおりだにゃー。新しいレベル5・第8位の佐天涙子を鎮圧するのを手伝って欲しい」
土御門「第8位の能力ははっきり言って意味不明だ。どういった系統の能力かもわからない」
土御門「場合によっては一方通行や未元物質の能力でも敵わないかもしれない」
土御門「だけど上やんの右手なら相手が能力者である以上関係ない。生身はただの女子中学生だ」
上条「‥佐天涙子って確か御坂の友達だったよな?」
上条「と言うことは御坂は佐天涙子を止めに行くはずだ!」
土御門「恐らく超電磁砲じゃ歯が立たないだろうな。流石に友達を手に掛けることはないだろうが、佐天涙子は信条を持って行動している」
土御門「そういう確信犯相手に友情がどこまで通用するかはわからないにゃ」
上条「‥わかった、協力する」
土御門「ちなみに、暗部組織には佐天涙子を抹殺するよう命令されてる。だから上やんより先に他のレベル5と遭遇したら危険な状況になる」
上条「わかった、それでどこに行けばいいんだ?」
土御門「佐天涙子の行動から分析するに奴の次の目標は・・・」
おもしろいぞ
~学園都市のどこか~
佐天「第5位もこの程度かぁー、なんか拍子抜けだなぁ。おっと、すっかり忘れてた。早く作業に戻らないと‥」
美琴「みつけたわよ、佐天さん!」
佐天「御坂さん⁈しまった、同じ場所にいすぎちゃったかな?」
美琴「・・そこにいるのは、もしかして食蜂操祈!?まさか、佐天さん‥!」
佐天「やだなぁー、大丈夫ですよ。ただ気絶してるだけですって」
美琴「そう、人を殺してたなら佐天さんを敵に回さなきゃいけなかったわ」
佐天「あれ?ということは御坂さんは今のところ敵じゃないってことですよね?」
美琴「えぇ、私はそう思ってるわ」
佐天「じゃあ御坂さんは何をしに来たんですか?」
美琴「決まってるでしょ!佐天さん、あなたを止めに来たのよ!」
佐天「・・そうですか。そういうことなら御坂さんは私の敵です。私は学園都市のために、無能力者の人達が安心して暮らせるためにやっているんです」
佐天「それを邪魔するなら、御坂さんでも、学園都市でも、無能力者でも、私の敵です」
美琴「‥もう前の佐天さんじゃないのね」
美琴「いいわ、私が佐天さんを正気に戻してあげるわ」
佐天「だから私は正気ですってば」
美琴「正気じゃないやつは皆そう言うのよぉ!!」ビリビリ
佐天「うわっと!?御坂さん本気ですねー」
美琴「友達を助けるためなんだから本気に決まってるでしょおがぁ!」ビリビリ
佐天「処刑法其ノ十二・電気椅子」ビリビリ
美琴「きゃあっ!」
佐天「電気に耐性がある御坂さんでもこれは効いたんじゃないですか?」
美琴(なんて威力なの!?でも‥)
美琴「まだまだよっ!」キュイィン
佐天「また砂鉄剣ですか、馬鹿の一つ覚えですね」
佐天「なら近寄らせなければいいだけですよ」バンバンバン
美琴「そんなボールが当たるかぁ!」ヒョイ
佐天「いいえ、違いますよ。そのボールは御坂さんに当てるためじゃありません」
美琴「何を言って‥」
佐天「Southern Cross(サザンクロス)」バァン
美琴「だからそんなボールが‥」
美琴(避けられない!?)ドゴォン
美琴「かはぁっ!?」
佐天「これでわかったでしょう?御坂さんじゃ私には勝てませんよ」
美琴「‥くっ、舐めんじゃ‥ないわよぉー!」
美琴「レールガン!!!」ドゴォン
佐天「佐天ファントム」
美琴「レールガンの軌道が逸れた!?」
佐天「壱式波動球!」ドゴォン
美琴(速い!?)
美琴「きゃあぁぁ」 ドカァン
佐天「見事ですね、御坂さん。でもそのレールガン、私の壱式波動球と同等程度です。それが切り札と言うんなら哀れですね」
佐天「だったら先に言っておきます」
佐天「私の波動球は百八式までありますよ」ドン
御坂(そんな・・私のレールガンで佐天さんの壱式程度なんて、もはや防げるとかいうレベルを遥かに超えてるわ)
佐天「どうします?まだやりますか?」
美琴(だめ・・私じゃ佐天さんに勝てないわ。ごめんね黒子、初春さん‥)
上条「御坂ぁ!!」
美琴「あ、あんたがなんでここに!?」
上条「そんなことより大丈夫なのか!?」
美琴「え、えぇ。大丈夫よ‥」
上条「そうか‥おい!お前が佐天涙子か?」
佐天「そうですよ。えっと‥あなたは?」
上条「上条当麻だ」
佐天「上条さんですね。私は佐天涙子です、って上条さんは私のこと知ってるんでしたね」
上条「お前、御坂の友達なんじゃないのか?」
佐天「えぇ、そうですよ。私の大切な友達です。今更そんな分かりきったこと聞いてどうするんですか?」
うむ
上条「じゃあ、なんでその友達にこんなことしてんだよ!」
佐天「確かに御坂さんは大切な友達ですよ。でもほら、私って仕事とプライベートは分ける人なんですよ」
上条「仕事だと!?スキルアウトを襲撃するのが仕事だってのか!?」
佐天「仕事っていうか治安維持活動のボランティアみたいな感じですかねぇ」
佐天「スキルアウトがいなくなれば治安もよくなります。何より無能力者の人達が怯えることなく生活できる環境が作れるんですよ」
佐天「高位能力者は無能力者の人達のことなんて考えてもいません」
佐天「だから私がやるしかないんですよ。つい最近までレベル0だった私がね」
佐天「それが、私に与えられた使命なんですよ」
初春「糞スレが伸びてる理由もわかりませんし」
初春「百番煎じのSSは、書いてる奴も読んでる奴も何考えてるんですかねぇ」
初春「独自性出せないなら創作やるんじゃないっつーの」
初春「臭過ぎて鼻が曲がるわ」
佐天「初春?」
初春「結果として面白くないのは許せます。許せるだけで面白くはないんですが」
初春「パクリ二匹目のドジョウ百番煎じは許せませんね。書いてて恥ずかしくないんですか?」
初春「ドヤ顔してる暇があればとっとと首吊って死ねよ」
初春「そうネットに書いてありました」
佐天「なあんだネットかあ」
初春「一番の害悪はそういったSSを持ち上げてる人たちなんですけどね」
佐天「ふーん」
上条「そうか‥よくわかった‥」
上条「お前がそのクソみたいな信条で御坂や他の人達を傷つけるっていうんなら‥」
上条「そのふざけた幻想をぶち殺す!」
佐天「あなたも邪魔をするんですか。どうして私には敵しかいないんでしょうね‥」
上条「うおぉぉぉぉ!」
美琴(大丈夫、佐天さんの能力と言えどあいつの右手なら‥)
>>110
これ、くぅ~疲wと違って改変できなくてどこか1行NGワードに入れられたら終わりだからもうちょい考えたほうがいいよ
くぅ~疲wからこれに貼られるコピペが変わったのは明らかな退化
佐天「ブラックジャックナイフ」ドォン
上条「そんな攻撃、俺には‥」ドォン
上条「ぐはぁ!(なっ!?無効果出来なかった!?)」
美琴「そんな!?なんであいつに攻撃があたるのよ!?」
佐天「なるほどなるほど。上条さん、どうやらあなたは超能力を無効果できる能力を持っているようですね?」
佐天「でなきゃ、あんな真正面から自身満々に突っ込んでくるわけないですもんね」
上条「くっ‥お前、本当に能力者か‥?」
佐天「もちろんですよ」
上条「だったら俺の右手で打ち消せないはずがない‥」
佐天「ふふん、じゃあ教えてあげましょう。まずあなたの能力は異能そのものを打ち消すことは出来ても、異能の力によって発生した二次的な物理現象は打ち消すことが出来ない。違いますか?」
上条「‥あぁ、その通りだ」
佐天「そして私の能力、系統で分類するなら身体強化系に分類される能力です」
佐天「私が今まで出してきた技の多くはただの物理現象。パワーと技巧、それと丈夫なラケットとボールがあれば誰でも出来るんですよ」
佐天「到底、ただの人間が生身で実現させることが出来る領域ではありませんがね、それでも物理現象には違いないんですよ」
佐天「例えて言うなら、筋力が100倍になる身体強化系の能力者が凄まじい威力とスピードで石を投げる、それと状況は一緒なんです」
美琴(なるほど‥佐天さんの打つテニスボールには超能力の力場が干渉していないのね)
佐天「つまり、それらの技を出すことが出来るだけのパワーと技巧を身に付ける能力」
佐天「それが私の能力“庭球超越(テニヌ)”です」ドン
上条(くそっ‥!じゃああいつに直接触れないと幻想殺しは役に立たねぇのか‥!)
佐天「でもまぁ、技の中には物理現象では説明出来ないものもあるので、そういうのは上条さんの能力で打ち消せると思いますよ」
佐天「さてと、それじゃあそろそろ・・」
美琴(まずい‥このままじゃ2人とも‥)
これってセロリに勝てなくね?
佐天「私は作業に戻りますね」ニコッ
美琴「へっ?」
上条「お前‥何のつもりだ‥?」
佐天「いやぁ、いくらなんでも命までは取りませんよ。上条さんはともかく、御坂さんは私の敵以前に大切な友達です」
佐天「でも、もう次はないですからね?それじゃ」
上条「おいっ!待てっ!」
美琴「佐天さん!!!」
佐天「動くこと雷霆の如し」バリィ
美琴「佐天さん・・なんで、なんで‥こんなことになっちゃったんだろ‥」
上条「御坂‥」
黒子「お姉様!」ヒュン
初春「御坂さん!」
美琴「黒子!初春さん!」
黒子「お姉様、大丈夫ですの!?」
美琴「え、えぇ‥」
上条「何が大丈夫だよ、立ってるのも辛いんじゃないのか?」
黒子「げっ、あなたは類人猿!」
上条「お前なぁ‥」
初春「あのぉ‥佐天さんは‥」
美琴「‥ごめんなさい、私じゃ止めれなかったわ‥それどころか、こいつが来なかったらもっと危なかったかも・・」
黒子「そうでしたの‥上条さん、お姉様を守って下さったこと感謝しますの」
上条「感謝なんてやめてくれ‥俺は何も出来なかったんだ」
上条「御坂と佐天を助けに来たっていうのに、結局御坂は怪我しちまったし、佐天のことも止めれなかった‥」
上条「‥‥そうだ、お前達には言っとかなきゃな‥.」
上条「学園都市から暗部組織へ佐天の抹殺指令が出されてるんだ‥」
美琴「なんですって!?」
初春「そんな!?佐天さん‥」
黒子「上条さん!それは本当ですの!?」
上条「あぁ、本当だ。だから佐天が組織と接触する前に止めようと思ったんだ」
美琴「‥だったら、もたもたしてられないわね‥」
初春「御坂さん!その怪我では無茶です!」
美琴「平気よこのくらい‥」
黒子「お姉様‥」
美琴「お願い‥止めないで‥」
黒子「お姉様!!!!」
美琴「!?」
黒子「‥お姉様‥もっと私達を見てて下さいの」
美琴「黒子‥」
黒子「私達だって、佐天さんの友達ですの。助けたい気持ちはお姉様と同じです」
初春「そうですよ、御坂さん。1人じゃ重過ぎるものは皆で背負えばいいんですよ」
美琴「初春さん‥」
上条「上条さんもついて行きますよ」
美琴「私‥また見失うところだったわ‥」
美琴「そうね、行きましょう。みんなで」
佐天「もう、御坂さん達のせいで予定がめちゃくちゃになっちゃったなー」
佐天「それに私の抹殺指令が出てるっていうし」
佐天「また他のレベル5が来るんだろうなぁー、嫌だなー、めんどくさいなー」
?「そう?私はそんなことないわよぉ」
佐天「うわー、図ったようなタイミングで来たよ。私忙しいのに‥」
?「言っておくけど、あんたの行動は暗部に筒抜けだからね」
佐天「まぁ、なんとなく分かってましけどね‥」
佐天「一応、お尋ねしますけどぉ、第4位の麦野さんは私になんのご用ですか?」
麦野「そんなの、あんたをブチコロシに来たに決まってんでしょぉ」
佐天「ですよねー、聞くだけ無駄でしたね。じゃあ、ちゃっちゃとやりましょうか」
麦野「あら、随分と血の気が多い女ねぇ」
佐天「それって、自分のこと言ってるんですか?」
麦野「ほざいてんなよ!このアマがぁ!」バキューン!
佐天「それが"原子崩し"ですかー」
佐天「ビームなんてロマンの塊みたいな能力ですねー」
麦野「随分と余裕だなぁ、第8位」
佐天「だって、このくらい大したことないですもん」
佐天「動かざること山の如し」
麦野「ふん、ラケットで防いだか」
うむ
佐天「それに・・」
佐天「レーザービーム」バキューン
麦野「へぇ」パァン
佐天「私もビーム出せますし」
麦野「こりゃ、楽しめそうだねぇ」
佐天「だから私忙しいんですってば」
麦野「そんなの知るかよ!」ドキューン!
佐天「まったく、年を取ると人の話聞かなくなるって本当なんですね」
佐天「百錬自得の極み」ドキューン!!
麦野(原子崩しを跳ね返しやがった!?)バァン
麦野「くっ、跳ね返しただけかと思ったら倍返しとはね‥」
佐天「今思ったんですけど、麦野さんって御坂さんより弱いんですよね?だったら私に絶対勝てないと思いますよ?」
麦野「ハァ!?」ブチッ
麦野「原子崩しの出力上げればなぁ!超電磁砲ごとき相手じゃねぇんだよぉ!」
佐天「ぷぷっ、なんか負け惜しみみたいなセリフですねー」
麦野「」ブチブチブチッ
麦野「調子乗ってんじゃねぇぞ、このクソアマがぁ!!!」バキューーン!!
犬みたいな奴がサテンサン!!的な事を言ってるAA見たくなってきた
佐天「無駄です」
佐天「動くこと雷霆の如し」バリィ
麦野「き‥消えた!?」
佐天「確かに凄い威力ですね。でも、私のビームも更に上があるんですよ」
麦野(後ろ!?いつの間に!?)
佐天「ジャイロレーザー」バキューーン!!!!
麦野「ぐはぁ!!」
佐天「まだまだですね」
麦野「な‥舐めんじゃ‥‥」
佐天「動かないで下さい。これ以上邪魔するなら本当に命は保障しませんよ」
麦野「くそっ‥‥」
佐天「それでいいです。私も無駄に人は殺したくありませんし」
麦野「ちっ、とんだ甘いやつだな‥」
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>>116
貼ってるの一人だけだよ
佐天「それに、どーせまた誰かそこら辺で見てるんでしょ?レベル5と連戦なんて疲れるから嫌なんですけどねぇ」
麦野「そんなん知るかよ‥」
佐天「面倒くさいので、もうここで相手して上げますよ」
佐天「次の人誰ですか?出て来ていいですよ」
佐天「・・・」
麦野「・・・」
佐天「・・・」
麦野「・・・」
佐天「・・来ないじゃないですか」
麦野「いや、私に聞かれても」
佐天「勝ち抜き戦みたいになってるんじゃないんですか?」
麦野「だから知らないわよ‥」
佐天「はぁ~、じゃあここで待たせて貰いますね。どーせ来るんだし」
麦野「・・・」
~10分後~
?「ふふふふ、情けねぇなぁ第4位」バッサバッサ
麦野「ほら、お待ちかねの第2位だよ」
佐天「あぁ、やっと来ましたね。男の人が遅れてくるとかありえないですよ」
垣根「なんでお前らそんなに緊張感ないの?」
佐天「気にしないでいいですよ。早速やりますか?」
垣根「ふん、なんだかよくわからねぇが話が早くて助かるぜ。それとも自殺願望でもあんのか?」
佐天「そんなのあるわけないじゃないですか。少なくとも目的を達成する前に死ぬつもりはありませんよ」
垣根「まぁ、お前の意思なんて関係ないけどな。俺が殺すって言ってんだからお前は死ぬんだよ」
佐天「あなたの能力‥確か"未元物質"でしたっけ?」
垣根「あぁ、そうだ。お前の能力も色々と調べさせて貰ったぜ」
垣根「おもしれぇ能力だが、俺には勝てねぇな」
佐天「残念ですけど、今まで私が見せてきた技の数は全体の一割にもなりません」
佐天「それだけで私の能力を判断するのは早計だと思いますよ」
垣根「お前が他にどんな技を持っていようが関係ねぇよ」
垣根「俺の未元物質に常識は通用しねぇ!」ファサァ
佐天「避けなきゃマズイんですよねぇ。厄介な能力だなぁ‥」バリィ
垣根「どうしたぁ、避けてばっかじゃ俺は倒せねぇぞ」
佐天「まったく、人の気も知らないで‥」バリィ
佐天「ジャイロレーザー」バキューーン!‼!
垣根「効かねぇよ」ファサァ
佐天「くっそ~、私の能力も常識外れでは負けない筈なのに」
垣根「お前の能力は所詮常識の範疇ってことだよ!」
佐天「佐天ファントム」ヒュオー
垣根「それも効かねぇんだよ!」
佐天(ファントムをすり抜けてきた!?)
佐天「くっ‥」バリィ
垣根「ちっ、かすっただけか」
佐天「いやー、正直今のは危なかったですよ」
垣根「はっ、それにしては余裕そうだなぁ」
佐天「えぇ、すでにデータは収集出来ましたからね」
垣根「へぇ、俺のデータをねぇ」
佐天「あなたこそ、その余裕をどうにかした方がいいですよ」
垣根「勝手に言ってな!」
佐天「氷の世界」ピキィン
佐天「人間である以上、死角は存在するんですよ」
垣根「なんだぁ?」
佐天「動くこと雷霆の如し」バリィ
佐天「加えて、疾きこと風の如く」ヒュン!!!
垣根「なっ・・ぐおぉぉ!?」バコォン
佐天「流石のあなたでも一瞬で死角に入られて、そこからの超光速の攻撃には反応できないみたいですね」
垣根「てめぇ‥死角が見えてんのか?」
佐天「不可能だと思いますか?ですが不可能を可能にするのが私なんですよ」
垣根「はっ‥だったらよぅ、こうやって全方位を覆っちまえば死角なんて関係ねぇだろ!」バッサァ
佐天「やばっ、対応早過ぎですって」
垣根「どんな小細工を使おうが、最初っからてめぇに勝ち目なんざ無かったんだよ!」
佐天「本当のところその通りなんですよねぇ」
垣根「はぁ?」
佐天「正直、あなたと第1位はどう倒したものか悩んでたんですよ」
佐天「戦ってるうちに何か見つけられると思ったんですが、さっきので精一杯ってとこですね」
佐天「どうやら、今の私ではあなたに勝てないとわかりました」
垣根「なんだぁ?命乞いでもしてるつもりかぁ」
佐天「なので、今回はあなたが絶対に勝てない相手を用意させて貰いました」
垣根「さっきから何言って・・」
こいつはテニヌの技をもってすれば余裕で倒せそうなもんだけどな
佐天「イリュージョン」ヒュオー
垣根「なっ‥‥!?」
垣根「バカなっ!?あ‥一方通行だとぉ!?」
佐天(一)「くくくく、第1位対第2位なんて盛り上がるじゃねェか!」
垣根「はん!一方通行に化けたくらいで俺をペテンにかけたつもりかぁ!?」
佐天(一)「ペテンかどうか、自分の目で確かめてみなァ!!」ドゴォッ
垣根「バカなっ!?」バッサバッサ
垣根「てめぇ、どういうことだ!今のは間違いねぇ、一方通行の能力だ」バッサバッサ
佐天(一)「俺のイリュージョンはなァ、その気になればなんにだってなることが出来るんだよォ!」
垣根(あり得ねぇ⁉姿形はともかく能力までコピー出来るだとぉ⁉)
垣根「バカなっ!?」バッサバッサ
かわいい
垣根「だがなぁ、俺がいつてめぇに勝てねぇなんて言ったよぉ!!」ビュオー
佐天(一)「諦めなァ!お前じゃ俺には絶対に勝てねェよ!!」バキィ‼
垣根「何ぃ!?俺の未元物質を弾きやがっただとぉ!?いつの間に解析しやがった?」
佐天(一)「さっき言っただろォ、データは収集出来たってなァ!」
垣根「あ‥あの時に未元物質のデータまで解析してやがったのか!?」
佐天(一)「残念だったなァ、垣根くゥん。どうやら、てめェは死ぬまで俺の格下ってことみてェだなァ!!」ドガバキィ
垣根「ぐわぁぁぁ!!」
おもろい
佐天「ハァハァ、つ、疲れたぁ~」
麦野「まさか、第2位にも勝つなんてね‥レベル5の中でも第1位と第2位は次元が違うのよ」
佐天「まぁ、倒したのは第1位みたいなもんなんですけどね。あんな複雑な演算をずっと出来る第1位って、どんな頭してるんですかね?」
佐天「ハァハァ、ところで生きてますか垣根さん?」
垣根「ぐっ‥」
佐天「とりあえず生きてはいるみたいですね」
佐天「麦野さん、この人のことお願いしますね。私はもう行きますんで」
麦野「第2位のことなんて知ったこっちゃないわよ。それよりアンタ、次は第1位と戦うんじゃないの?」
佐天「勘弁して下さいよ‥今の戦いで、と言うかベクトル操作使ったせいでホントに疲れてるんですって」
佐天「こんな状態で本家本元なんかとても相手に出来ませんよ」
麦野「ふーん、アンタでも疲れたりするのね」
佐天「生身はただの女子中学生ですからね。それより麦野さん、私このままどっか行っちゃいますけどいいんですか?」
麦野「好きにすれば?今回の私の仕事は失敗。ただそれだけよ」
佐天「そうですか。今度はもっとマシな形で会いたいですね」
麦野「そう?私は死んでもお断りだけどね」
佐天「あらら、随分嫌われちゃってますね。それじゃあ、さようならです」バリィ
~翌日~
土御門「第8位は今のところ未元物質、超電磁砲、原子崩し、心理掌握、それと幻想殺しを相手にして全勝している」
一方通行「あァ?3、4、5位はともかく、第2位と上条のやろうにも勝ったってのか?」
土御門「そうだ、それも上やんは第8位の攻撃を直接幻想殺しで打ち消そうとしたのに打ち消せなかった」
一方通行「つゥことは、そいつの攻撃には能力の干渉がねェってことか?」
土御門「そういうことで間違いないはずだにゃ。だが、それだと何故第2位が負けたのかがわからない」
土御門「超能力者と言っても、つい最近まではレベル0の中学生だったやつが、上やんに勝って、第2位にも勝つ。はっきり言ってこれは矛盾に近い」
土御門「異能の力じゃなければ第2位には勝てないが、異能の力では上やんには勝てない」
一方通行「だったら答えは一つしかねェだろォ。第8位は能力の干渉がある攻撃と、能力の干渉がない攻撃を持ってる」
土御門「あぁ、俺もそう思っている。だが、それは今だ実現していない"多重能力"みたいなものだ。いや、もしかしたらそれ以上の"多才能力"とも言えるかもしれない」
一方通行「ふゥン、多才能力ねェ。それで、お前は俺に何が言いてェンだ?」
土御門「気を付けろ、とにかく第8位の能力はわけがわからない。お前の能力以外に未元物質を倒せる能力があるとは思わなかった」
土御門「序列は1番下だが、実質的な強さでは今のところお前と同じと言える」
一方通行「何を言い出すかと思えば下らねェ。余計なお節介をどーも」
土御門「それともう一つ、第8位は殺さないで欲しい」
一方通行「はァ?何を言ってやがんだテメェは?第8位は抹殺しろって命令が出てんだろォが?」
土御門「そうだ、でも上やんは第8位を助けようとした。多分、まだ諦めてはいないだろう」
一方通行「ふゥん、さすがはヒーローってとこだなァ」
土御門「俺はお前にも同じことが出来ると思うぞ」
一方通行「・・・」
土御門「‥頼んだぞ、一方通行」
一方通行「ちっ、気が向いたらなァ」
佐天「ふぅ、今日明日中には終わりそうかな」
佐天「終わったら何しよっかなぁー?そうだ、御坂さん達と一緒に新しくできたケーキ屋に行こう」
佐天「御坂さんには怪我させちゃったし、いっぱい奢ってあげなきゃね」
佐天「それと、上条さんって人にも謝らなきゃなぁ。御坂さん、上条さんのこと好きみたいだし、上条さんも誘ってケーキ屋に行けばいいんだ」
佐天「う~ん!楽しみだなぁ」
一方通行「残念だが、それは叶いそうにねェな第8位」
佐天「とうとう来ましたね、第1位さん。当然あなたも私を倒しに来たんですよね」
一方通行「別に率先して倒したいわけじゃねェけどな」
佐天「そうですか、なら見逃してくれませんか?」
一方通行「ほとンどのレベル5を倒したやつが吐くセリフじゃねェな」
佐天「私の能力を持ってしても、あなたに勝てる確率は50%です。私って危ない橋は渡らない主義なんですよ」
一方通行「50%ねェ、俺はお前が勝てる確率は0%だと思うがなァ」
佐天「どうでしょうねぇ。それで、見逃しては貰えるんでしょうか?」
一方通行「ンなの、無理に決まってンだろうが。だがまァ、命だけは勘弁してやるよ」
佐天「一方通行さんって、案外甘いんですね」
一方通行「てめェに本気なンざ出すまでもねェってことだよ」
佐天「でも、私は本気で行きますよ?どんな手でも使わせて貰います」
一方通行「上等だァ!三下がァ!」ピッ
いいぞ
佐天「ウォーターフォール!」ドゴォォォン!!!!
一方通行「確かにこの攻撃には能力の干渉はねェみたいだな」パキーン
佐天「ホントに無茶苦茶な能力ですね」
一方通行「そりゃどーも」バキィ
佐天「あなたの攻撃だって当たりませんけどね」バリィ
一方通行「瞬間移動もできるたァ便利な能力だなァ?」ドゴォ
佐天「光速で移動してるだけですよ」
佐天「消失(バニッシュ)」バァン!
一方通行「あァ?ボールが消え‥」パキーン
一方通行「なンだ?突然下から来やがったな」
佐天「げっ、オートで能力を展開してるなんて汚いですよ」
一方通行「こンなことやるだけ無駄だぜ。物理攻撃は俺には効かねェ」
一方通行「第2位を倒した技があるンだろォ?それを使えば俺に傷の一つも付けられるかもしンねェぜ?」
佐天「それもあなたに通用するとは思わないんですけどねぇ。まぁやってみる価値はありますか」
佐天「イリュージョン」ヒュオー
佐天(垣)「お望み通りやってやったぜぇ、一方通行!」
一方通行「垣根だァ!?‥なるほどな、つまりお前は他人を模倣出来るってわけか」
一方通行「それも、外見だけじゃなくて能力までもな。じゃなきゃ垣根を倒せるわけもねェからなァ」
佐天(垣)「さすがに第1位様は鋭いねぇ」
一方通行「てことは、垣根を倒したとき俺をコピーしたってことか」
佐天(垣)「あぁ、そういうことだ」
一方通行「てめェバカだろ?俺より弱いやつに化けて俺を倒せると思ってンのかァ?」
佐天(垣)「あの時は事前に未元物質を解析したからなぁ、だが本物のお前はまだ解析出来てねぇだろ?」
一方通行「ふン、面白ェかかってきやがれ!」
佐天(垣)「おらぁ」ファサア
一方通行(ちっ、確かにベクトルの操作が出来ねェな)
佐天(垣)「どうしたよ第1位様?でかい口叩いてた割には逃げるだけかぁ?」
一方通行「てめェを黙らせる算段を立ててンだよ」
佐天(垣)「無駄だぜ、俺の未元物質に常識は通用しねぇ!」ファサア
一方通行(解析しろ、能力の物理法則を理解しろ‥‥)
佐天(垣)「はっ、とんだ拍子抜けだな。俺が化けた一方通行の方が強いんじゃねぇか?」
一方通行「・・・」
佐天(垣)「急に黙ってどうしたんだよ。もう参っちまったのかぁ?」
一方通行「」ニヤッ
佐天(垣)「なに笑って…」 ドゴォ
一方通行「くっくっくっ、待たせたなァ垣根くン。いや、第8位だったなァ」
佐天(垣)(バカな!?もう能力が解析されたのか?この短時間で…)
一方通行「おいおい、まさか今のワンパンでノックアウトしちまったのかァ?」
佐天「ま、まさか、この短い時間で未元物質を解析するとはね。あなたが解析するまでにいくらかのダメージを与えられたらなぁくらいの気分だったんですけどねぇ」
佐天「第2位と結構使えませんね」
一方通行「もう手品はおしまいかァ」
佐天「まだまだですよ!」
一方通行「そりゃあ楽しくなりそうだなァ!」
佐天「超ウルトラグレードデリシャス大車輪山嵐!」バゴオォォン!!!
一方通行「どんなにパワーがあろうと俺には関係ねェ」パキーン
佐天「くっそぉ…」
一方通行「おらおらァ!まだ終わってくれるンじゃねェぞ」ドゴォ
佐天「うぐっ‥!」
一方通行「弱えェな、これじゃうっかり殺しちまいそゥだ」
佐天「侵略すること火の如く」バゴォォン!‼
一方通行「しつけェ!」パキーン
佐天「きゃあぁぁぁ!」
一方通行「もうわかっただろォ、お前のその能力じゃ俺には勝てねェンだよ」
佐天「ハァハァ、いえ、まだです。まだ手段はあります」
一方通行「へェ、まだなンか隠してるのかァ?」
佐天「ハァハァ、これを使うのは正直、気が進まないんですけどね」
一方通行「強力な代わりに、自分にもダメージが来るってやつかァ?いいねェ、カッコいいじゃねェの」
佐天「いいえ、違いますよ。モラルの問題です」
一方通行「モラルだァ?」
佐天「私はつい最近までレベル0のただの中学生でしたからね、あなた達のように精神は破綻していませんから一般的なモラルは持ち合わせてるつもりです」
佐天「ですが、これを使うとモラルは崩壊します。とても卑怯極まりない手段です」
一方通行「俺はてめェがスキルアウトの連中を無差別に襲撃してる時点で精神は破綻してると思ってたけどなァ」
佐天「そうですか…私もすっかりレベル5の仲間入りですね」
一方通行「御託はいい、とっとと来やがれ」
佐天「わかりました」
佐天「イリュージョン」ヒュオー
一方通行「はっ、何をするかと思えば、またそれかよ。今度は一体誰に化ける気…」
佐天(打)「正解はミサカでしたってミサカはミサカはサプライズ的な展開をしてみたり 」
一方通行「な・・!?ら、打ち止めだとォ!?」
佐天(打)「ミサカはアナタの1番大切な存在だけど、最大の弱点でもあるんだよねぇってミサカはミサカはアナタの弱点を吐露してみたり」
一方通行「てめェ、ふざけンじゃねェぞ!!愉快なオブジェになりたくねェンなら、今すぐ元に戻れ!!」
佐天(打)「それは無理な話、ミサカを言わば人質として使うのがアナタを倒すには1番効果的なのってミサカはミサカはまるで悪役のようなセリフを言ってみたり」
一方通行「ちっ!けどよォ、打ち止めの姿じゃ負けないかもしれないが、俺は倒せねェンじゃねェか?」
佐天(打)「それは心配しなくてもいいよってミサカはミサカは自分の計画に一部の隙もないことを教えてみたり」
佐天「攻撃するときだけ元に戻ればいいんですからね」
一方通行「てめェ!卑怯だ…」
佐天「てめェ!卑怯だぞ!と、あなたは言う。でも私から言わせればあなたの能力も十分卑怯です」
一方通行「俺の能力は自ぶ…」
佐天「俺の能力は自分の力だ、と、あなたは言う」
佐天「あなたがそう言うなら私もこう言いましょう」
佐天「この能力は私の、自分自身の力です」
一方通行「くっ…」
佐天「能力者同士の戦いで相手の能力を卑怯だと言うのはナンセンスですよ」
佐天「さて、ちょっと喋り過ぎちゃいましたね」
佐天(打)「続きをやろっかってミサカはミサカは提案してみたり」
一方通行「間違いねェよ、てめェはレベル5に相応しいクソ野郎だ」
佐天「それはどーも」
佐天「処刑法其ノ二・銃殺」バキューン
一方通行「お前の攻撃が効かねェことには変わりねェ。それにてめェが元に戻ってるときに攻撃すりゃあいいだけだ!」パキーン
佐天(打)「無駄だよ、イリュージョンのラグはほとんど0だからねってミサカはミサカは自分の能力の凄さをアピールしてみたり」
一方通行「ちっ…」
佐天「あなたがいつまで持つか見ものですね」
一方通行(…あいつの変身より速く動かなきゃなんねェのか)
佐天「あばれ球!」ドカァァン
一方通行「ボールが増えたからってなンだァ!」パキーン
一方通行「おらァ!」
佐天(打)「残念、また間に合わなかったねってミサカはミサカはあなたをおちょくってみたり」
一方通行(くそっ、攻撃が終わった瞬間にはもう打ち止めになってやがる)
佐天(打)「やっぱりこの戦法、アナタにはテキメンだねってミサカはミサカは当たり前のことをみたり」
強すぎ
~数分後~
一方通行「うおらァァ!!」
佐天(打)「うーん、さっきからちょっとずつ速くなってきてるけどまだまだだねってミサカはミサカはアナタの適応の悪さに落胆してみたり」
一方通行(ハァハァ、マズイこのままじゃジリ貧だ。それに…嫌な光景がフラッシュバックしやがる…)
佐天(打)「さて、そろそろなんじゃないの?ってミサカはミサカはアナタに確認をとってみたり」
一方通行「そろそろ?俺のチョーカーの充電のこと言ってんのか?残念だが、それならまだ半分以上あるぜ」
佐天(打)「違うの違うの、チョーカーじゃなくて、アナタ自身のことだよってミサカはミサカは意味深なセリフを言ってみたり」
一方通行「俺自身のことォ?なんの話だ?」
佐天(打)「なーんだ、まだなのかなぁ。でも多分次くらいで来ると思うよってミサカはミサカは警告してみたり」
一方通行「てめェ、俺に何かしやがったのか?」
佐天「さぁ、それはどうでしょうね?」
佐天「慟哭への舞曲!」バアァァン‼
一方通行「くっ、だったらその前に終らせてやンよォ!!」パキーン
佐天(打)「おぉ、すごいすごい、あと一瞬速ければ成功してたよってミサカはミサカはアナタの爆発的な成長に驚きを隠せなかったり」
佐天「でも、もう間に合わなかったみたいですね」
一方通行(なンだこりゃ!?感覚が、触覚が感じねェ?)
佐天「イップスというものを知っていますか?」
佐天「精神的な原因で自分の思い通りの動作が出来なくなる病気です」
佐天「今あなたに起きてるのはそれと似たような症状です」
佐天「あなたは先程から私に攻撃をしようとしていましたが、寸前のところで私が打ち止めちゃんになったため攻撃は出来なかった」
佐天「あなたにその意思はないと思いますが状況だけ見れば、あなたは一瞬だけでも打ち止めちゃんを攻撃しそうになっていたんです」
佐天「あなたからすれば打ち止めちゃんはあなたのトラウマそのものです。打ち止めちゃんを攻撃しそうになる度に、あの嫌な光景を思い出しそうになるんじゃないですか?」
佐天「それが、何度も何度も繰り返されることであなたのトラウマはより顕著なものになっていき、最期には感覚がなくなるまでに精神的なダメージを受ける」
佐天「と言ってももう、聞こえていないみたいですね」
一方通行(なんなんだよ!?自分の声が聞こえねェ、目も見えねェ、精神系の能力か?)
佐天「あなたは恐らく、何かの能力で感覚が奪われたと思っているでしょうね。ですが、それは精神的なダメージによる弊害です。あなたのベクトル操作でもどうにもならないでしょうね」
一方通行(だ…めだ、感覚が、五感がなくなっていきやがる…)
佐天「こんな手を使って、悪いとは思ってますよ、一方通行さん」
一方通行(・・・)
佐天「終わった、これで私の脅威はもう…」
まだ、まだ第七位がいる
第七位ならなんとかしてくれる
こまけえこたあいいんだよ
初春「佐天さん!!!」
佐天「初春!?なんでここに!?」
美琴「初春さんだけじゃないわ!」
佐天「御坂さん!?それに白井さんに上条さんまで」
上条「そこにいるのは、一方通行!?」
佐天「大丈夫ですよ、一方通行さんは気絶してるだけです」
美琴「あの一方通行まで倒しちゃうなんて…」
初春「佐天さんもうやめて下さい!」
佐天「ゴメンね、初春。もうすぐで終わるんだよ。終わったら、元の私に戻るから、だから…」
美琴「ダメよ!それが終わったら佐天さんはもっとおかしくなるわ」
黒子「そうですの!佐天さん、それ以上してしまったら、もう戻れなくなりますの」
上条「友達を犠牲にしてまでやることじゃねぇだろ!目を覚ませ!」
佐天「もう遅いんだよ…ここまでやって…どの道もう戻れないよ」
初春「…佐天さん!」
佐天「お願いだから…邪魔しないでえぇぇ!!!」
美琴「初春さん!下がって!」
初春「佐天さん!佐天さん!」
黒子「初春、言う通りにして下さいの」ヒュン
美琴「佐天さん、今度こそ絶対に佐天さんを止めて見せるわ」
佐天「何人で来ようと同じことです!」ビキビキ
黒子「佐天さんの身体が赤く!?」
美琴「何よアレ、まるで悪魔みたいじゃない」
上条「気を付けろ!」
佐天「次はないと言った筈ですよ、御坂さん!」
ドゴォ‼
黒子「お姉様!」ヒュン
美琴「ありがと黒子」
美琴「佐天さんを助けるまで何度だって来るに決まってるでしょ!」ビリビリ
佐天「だったら2度と来れないようにしてあげますよ!!」バリィ
上条「うおぉぉぉ!」
佐天「上条さん、あなたもですよ!」ドゴォ
上条「くっ、まだまだぁ!」ブン
佐天「ふん」バリィ
黒子「佐天さん、お願いですの。どうかもう…」
佐天「聞く耳を持ちませんよ。止めたいなら力づくで来て下さい」バゴォン
黒子「くっ…」ヒュン
美琴「はあぁぁ!!」ビリビリ
佐天「効きませんよ」ドガァ
美琴「黒子!」
黒子「はいですの!」ヒュン
佐天「回避は白井さんに任せるなんて、さすがお二人のコンビネーションはピッタリですね」
上条「俺を忘れんなよ!」ブン
佐天「ちっ、上条さんも結構戦い慣れてますね」
佐天「ですが、もう誰も私に近づけさせませんよ」
佐天「百腕巨人の門番」ドン
佐天「これで、上条さんだけを注意すればいいだけですね」
美琴「くっ、レールガン!!」チュドーン!!!
佐天「無駄ですよあなた達の技はもう私に届きません」
美琴(なんなの!?レールガンが急に失速した!?)
黒子「テレポートでも近づけませんの」
上条「だったら俺が打ち消してやる!」
佐天「右手以外は常人のあなたが私のスピードについて来れますか?」ドゴォ
上条「ヤバイっ…!」
美琴「ハァッ!」ビリビリ
上条「み、御坂!?」
美琴「いいから!あんたは私が守るわ、だから佐天さんのところに!」
黒子「私もお手伝いしますの!」
上条「‥わかった、頼んだぞ!」
佐天「だから、何をやっても無駄なんですよ!!」バゴォン
美琴「させないわ!」ビリビリ
佐天「うっとおしいですよ!!」
黒子「お姉様!!」ヒュン
佐天「あーもう!ちょこまかと!」
佐天「佰八式波動球!!!」ドガァァァン!!!!
美琴「きゃあぁぁぁ!」
黒子「きゃあぁぁぁ!」
上条「御坂!白井!」
佐天「ふふふふ、これであとはあなただけですよ!」
上条「くそぉぉ!」
美琴「ハァハァ、佐天さん!まだ私達は諦めないわよ!」
佐天「なっ、アレを受けてまだ立てるんですか!?」クルッ
美琴「ニヤッ 」ピカッ!
佐天「な、目くらまし!?こんな古典的なことを!?」
上条「うおぉぉぉ!!!」ブン
佐天(くっ!?危なかった…)
上条「しまった!?」
佐天「惜しかったですね上条さん」
まだ亜久津とか山吹組の技が出てない気がする
佐天「佐天ホームラン!!」カキーン!!!
上条「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
美琴「おりゃぁ!!」ビリビリ
佐天「くっ、今度は天井を破壊して視界を遮るつもりですか?」
佐天「ですが、こんなの時間稼ぎにしか…」ヒュン
上条「…佐天涙子、歯ぁ食いしばれぇ」
佐天(え、なんで目の前に上条さんがいるの!?違う、私がを移動してる…白井さんに移動させられたんだ!)
佐天(まさか、さっきの上条さんの右手が当たってて百腕巨人の門番が!?まずい回避を…)
佐天「う、動くこと…」
上条「その幻想をぶち殺す!!」ドゴォ!!!
佐天「きゃあぁぁぁ!!!」
上条「ハァハァ」バタッ
美琴「ハァハァ、佐天さん、力づくで止めて見せたわよ」
初春「佐天さん!」
佐天「う、初春…やっぱり御坂さん達は凄いね…」
初春「もう…もう、こんなことしませんよね?」
佐天「…私、やっぱり間違ってたのかなぁ。無能力者の人たちの平和を守りたかったんだけどなぁ…」
美琴「佐天さん、その思いは私わからなくはないの。人の為にっていう考えは悪いことじゃないわ。でもね、佐天さんはそのやり方を間違っちゃっただけなのよ」
佐天「私…また前みたいに戻れるのかな?皆にヒドイことしちゃったし」
美琴「間違っただけなら、またやり直せばいいのよ」
黒子「それに、佐天さんには私たちがついていますの」
初春「佐天さんはいつまでも私達の大切な友達ですよ」グスッ
佐天「御坂さん‥白井さん‥初春‥」グスッ
佐天「みんな、ごめんなさい!!」
初春「そうだ、佐天さん、何かしたいことはありませんか?」
佐天「じゃあ‥」
佐天「新しくできたケーキ屋に上条さんもいれて、みんなで行きたいなぁ…」
初春「‥はい!」
ー終わりー
終わり方がいい
佐天さんを強くし過ぎちゃったせいで収集が付かなくなり最後の方は微妙な感じに終わってしまいました
>>305
よかったよ
途中で色々あがってた疑問にお答えします
疑問か・・・カバジ出してほしかった
>>309
かばじは仁王の下位互換みたいなもんなのでお察しです
削板だしたら俺の頭じゃ説明ができないくらいカオスになりそうだったんで
2部ですかー、考えておきます
木原くんは考えたんですが、五感剥奪を使いたかったんでやめました
修造「もっと熱くなれよ!!!」
リョーマ「まだまだだね」
のどっちかが来ると思ってた
あと、天衣無縫は佐天さんは別にテニスを楽しんでるわけじゃなかったので使えませんでした
上条さんにならなかったのは幻想殺しがあるので変身できなかったというわけでした
それではアデュー
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