佐天「七つの罪源を数値化する能力かぁ」 (49)
注意
・ご都合展開アリ
・間違った設定があるかもしれません
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初春「凄いですね!」
佐天「ちなみに大能力者だよ」
初春「いきなり大きい能力者なんて凄いですよ佐天さん!」
佐天「そ、そうかな?」
初春「ところで、七つの罪源ってなんですか?」
佐天「十字教の言葉で、七つの大罪とも言うよ」
佐天「高慢、嫉妬、貪欲、食欲、憤怒、怠惰、色欲といった人間の七つの欲望や感情のことだよ」
佐天「ヨハネス・カッシアヌスやグレゴリウスⅠ世以来、カトリックでは罪の源として言及されているみたいだね」
初春「詳しいんですね」
佐天「自分の能力に関係することは、ひと通り調べたよ」
初春「その努力が、大能力者に繋がったんですね」
佐天「……ありがと」
佐天「まあ、まず初春で実演してみるね」
初春「はい」
【初春飾利〈ウイハル カザリ〉
測定結果――
高慢……2
嫉妬……4
貪欲……4
食欲……6
憤怒……2
怠惰……1
色欲……5――合計値24.平均値、3.4】
佐天「こんな感じだね」
初春「これは何点満点なんですか?」
佐天「一応、10点満点だよ」
初春「平均値が半分以下で安心しました」
佐天「しっかし、色欲は二番目に高いね? どーいうことかな初春」
初春「うっ、それは」
白井「面白そうなことをしてますわね?」
佐天「白井さん」
白井「なんですの? 平均値? この数字は一体」
初春「佐天さんが能力者になったんです! それも、大能力者ですよ!」
白井「いきなり大能力者? 凄いですわ!」
佐天「えへへ」
白井「で、どういった能力ですの?」
佐天「七つの罪源を数値化する能力です!」
白井「七つの罪源? といいますと、十字教の?」
佐天「はい」
白井「面白そうですわね。わたくしにもやっていただけませんか?」
佐天「いいですよ」
【白井黒子〈シライ クロコ〉
測定結果――
高慢……3
嫉妬……5
貪欲……3
食欲……4
憤怒……3
怠惰……1
色欲……7――合計値26.平均値、3.7】
佐天「怠惰が1なのは初春と同じですね」
白井「しかし、色欲が7とは信じられませんわ」
佐天「えっ」
初春「またまたぁ~」
白井「わたくし、これでも淑女ですのよ」
佐天「そ、そうですね」
初春「あはは」
白井「……そうですわ! お姉様にその能力を!」
初春「御坂さん? そういえば御坂さん今どこに?」
白井「……チッ。類人猿の家ですの」
佐天「類人猿? 猿ですか? 動物園に居るんですか」
白井「あながち間違ってはいませんの」
初春「どういうことなんでしょう」
白井「さぁ、行きますわよ二人共」
佐天「えっちょっと」
初春「歩いていきません? アレ酔うんですよ」
白井「そんな時間はありませんの!」
*
・とある男子高校生の寮室
「とうま!」
上条「いや、違うんだインデックス。俺は悪くないんだ!」
インデックス「何が違うっていうのかな!?」
上条「こ、これは不慮の事態でございましてですね私は何も関与していないのでしてね!!」
インデックス「何を言っているかわからないかも! ならそれは一体何なの!」
上条「お、起きたら隣にいたんだ」
インデックス「……三人も?」
上条「Yes」
インデックス「苦しい言い訳なんだよ。私は慈悲深きシスターさんだから、懺悔はきくかも」
上条「何も懺悔することはない」
インデックス「本当に?」
上条「ああ」
インデックス「私に嘘をつくってことは、神なる父に嘘をつくのと同義かも」
上条「……」
インデックス「なんで黙ったのかな」
インデックス「はっきり言うといいかも! 私は同性愛者ですって!」
上条「ちげええええ!! 俺はホモでもゲイでもねえ! 至ってノーマルだ!」
インデックス「信用出来ないかも」
上条「ぐぬぬ、ならば。上条さん特選の薄い本を見るがいい! これで俺はノーマルだということを証明できただろう」
インデックス「サイテー! 私はこれでもか弱い乙女なんだよ!?」
上条「いや、違う。これは……そうだ幻想だ! オティヌスとかウートガルザロキ辺りに何かやられたかな?」
トール「んんっ……うるせえぞ上条ちゃん」
白垣根『おはようございます』
一方通行「ッ………もォ朝か」
上条「なんでお前ら俺の布団に居るんだ!」
一方通行「あァ? なンでお前がいンだよ。打ち止めは、黄泉川は?」
上条「知らねえよ」
白垣根『私が連れてきました』
上条「なんで!?」
白垣根『何かが私を駆り立てたのです』
トール「ったく……俺の起こさずに連れ出すとはなかなか手練だな第二位」
白垣根『造作もありません』
一方通行「なンだかしンねェが、俺は帰るぞ」
トール「朝飯くらい食っていけよ」
白垣根『しかし冷蔵庫には何もないようですが』
白井「ふひっ」
上条「なんでお前がここに居るんだ」
白井「お姉様を連れ帰ろうと思えば、とんだ収穫でしたわねえ」
上条「やめろ白井。お前は風紀委員だろ、善良な市民を護る名誉ある職務についているだろ?」
白井「今日は非番ですの」
上条「やめろ」
白井「あっ、手が滑りましたの」
上条「なにを……した」
白井「私がよく検挙する……なんて言いましたっけ。青い髪にピアスをした180センチくらいの男……」
上条「青髪、ピアス」
白井「あまりにも交換しろ交換しろとひつこいのでメールアドレスを交換したのですが、こんなところで役に立つとは」
上条「あいつに、送ったのか?」
白井「謝罪しますの。不慮の事故ですわ」
上条「」
佐天「何やら大変そうですね」
初春「少し可哀想になってきました」
白井「佐天さん、この男に能力を」
佐天「了解しました」
【Unknown〈名前不明〉
測定結果――
高慢……3
嫉妬……3
貪欲……4
食欲……4
憤怒……6
怠惰……3
色欲……4――合計値27.平均値、3.8】
佐天「それほど悪くない数字ですね」
白井「面白みがありませんの」
上条「なんだこれ」
佐天「人間の七つの欲望と、感情を数値化したものです」
上条「憤怒だけ高いのはなんでだ?」
インデックス「とうまの場合、敵に怒ることが多いからね」
上条「そうなのか」
インデックス「七つの罪源を数値化できるなんて面白いかも」
佐天「シスターさん?」
インデックス「そう。カトリック系の。イギリス清教のシスターだよ」
インデックス「私も測定してほしいんだよ」
佐天「わかりました」
【イギリス清教の修道女〈名前不明〉
測定結果――
高慢……2
嫉妬……6
貪欲……4
食欲……10
憤怒……4
怠惰……5
色欲……1――合計値32.平均値、6.4】
佐天「食欲が……10?」
白井「平均値が6.4だなんて」
初春「欲望にまみれたシスターさんですか」
インデックス「こ、これはなにかの間違いなんだよ!」
上条「ふっ。ツケが回ってきたようだな。神様がぐーたらシスターにもっと働けと啓示したんだよ」
インデックス「そ、そんな」
トール「なんだなんだ面白そうじゃねえか。俺にも頼むよ」
【Unknown〈名前不明〉
測定結果――
高慢……3
嫉妬……1
貪欲……7
食欲……1
憤怒……4
怠惰……1
色欲……1――合計値18.平均値、2.8】
上条「確かにお前は戦いに貪欲だよな」
インデックス「戦い以外には興味ないって感じかも」
トール「そんなつもりはないんだけどな」
初春「某戦闘民族を思い出しますね」
上条「ついでにそこの白髪と、羽根男も頼むよ」
初春「あの羽根男どこかで……」
白井「どうかしましたの?」
初春「いえ……」
【白髪の男〈名前不明〉
測定結果――
高慢……4
嫉妬……1
貪欲……3
食欲……4
憤怒……7
怠惰……5
色欲……2――合計値26.平均値、3.7】
【羽根の男〈名前不明〉
測定結果――
高慢……1
嫉妬……1
貪欲……1
食欲……1
憤怒……1
怠惰……1
色欲……5――合計値11.平均値、1.5】
上条「垣根のやつ、なんで色欲だけ人並みにあるんだ」
インデックス「変態なんだよ」
トール「なんだ第一位のやつ。割りと感情豊かだな」
上条「ははは」
白井「そんなことよりも、お姉様はいらっしゃっていませんの?」
上条「御坂か? 来てないけど」
白井「一度電話をしたほうがいいですわね」prrrrrrr
白井「お姉様? 今どちらに?」
御坂『黒子? 今はねえ……えーっとファミレス』
白井「ファミレス? あの類人え、いえ上条さんの家に行くのではなかったのですの?」
御坂『それが厄介なのに捕まっちゃって』
白井「厄介とは」
御坂『食蜂操祈と、アイテ……いや、麦野沈利とその愉快な仲間たちよ』
白井「食蜂操祈……第五位の精神操作系でしたわね。それと麦野沈利?は聞かない名前ですの」
御坂『まあ、第四位の超能力者よ。と、そいつの仲間』
白井「今からそこに行きますの。どこのファミレスですの?」
御坂『第七学区の、いつものあそこ』
白井「わかりましたわ」
麦野『第三位ィィィ! なぁにが愉快な仲間だァぁああああ!』
御坂『うるさいわね!』
食蜂『これだからオバサンは』
浜面『おい、やめろ第五位!』
麦野『こ、この雌ブ』ブチッ
白井「カオスですの」
終わりです。
では、続きを書きためてきます。
投稿は少し遅くなるかもしれません
佐天「どうかしたんですか?」
白井「お姉様が、いつものファミレスにいるそうですの」
初春「御坂さんが?」
白井「ですの」
佐天「行くんですか?」
白井「はい。あなた達二人は?」
初春「行きます」
佐天「あたしも」
白井「わかりましたの」
上条「もう行くのか?」
白井「ええ。一刻も早くお姉様とお会いしたいので」
上条「そっか。気をつけてな」
白井「言われずとも」
白井「ああ、それと。青髪の男へ、メールはしてませんわ」
白井「少しからかっただけですの」
上条「そ、そーか。安心したよ」
白井「では」
佐天「さようならー」
初春「では」
ヒュッ
上条「行ったか」
一方通行「おい三下ァ! こんな安物のインスタントコーヒーしかねェとはどォなってやがンだァ!?」
上条「勝手に漁んじゃねーよ!」
白垣根『しかし冷蔵庫にお茶とマーガリンと賞味期限切れの牛乳しかないとは』
トール「カップラーメンあったから貰ってるぞ」
上条「トォォォル! 勝手に食うんじゃねぇええええ!」
インデックス「あっ! それは私が今日食べようと思ってたラーメン!」
上条「不幸だああああああ!」
・第七学区のファミレス
御坂「ったく」
御坂「店員さんに怒られちゃったじゃないのよ!」
麦野「ああん? そんなの気にしてたらハゲるぞ」
食蜂「そーそー。そんなのは勝手に言わせとけばいいのよぉ」
浜面「そーだぞお前ら。もっと大人しくできないもんか」
滝壺「そんなむぎのは応援できない」
麦野「あーうるせえな」
「お」
御坂「?」
「姉」
御坂「っ!」
麦野「なんだ?」
「さ」
御坂「くろッ!」
「まああああああああ!!」
御坂「黒子!」
初春「あはは」
佐天「白井さん……」
御坂「佐天さんに初春さんも」
佐天「どーもー。こんにちわ」
白井「会いたかったですわあああああ!」
麦野「ん? ああ、あんときの」
白井「む。どこかで見た顔ですわね」
麦野「初めまして……でもないか。私は麦野沈利。別によろしくしなくてもいいわ」
白井「あの失礼なハンチング帽の金髪女は一緒ではないのですわね」
浜面「……」
滝壺「……」
絹旗「……」
麦野「ああ、フレンダか。そいつは」
浜面「やめろ麦野!」
麦野「……」
白井「どうかしましたの?」
浜面「いや、なんでもねえよ。今日は一緒じゃないんだ」
白井「そうですの?」
浜面「ああ」
初春「白井さん。それよりも、御坂さんにやるんじゃなかったんですか?」
白井「ああ、そうでしたわね! 佐天さん、早速おねがいしますわ!」
佐天「はいはーい」
【御坂美琴〈ミサカ ミコト〉
測定結果――
高慢……3
嫉妬……7
貪欲……2
食欲……3
憤怒……4
怠惰……2
色欲……3――合計値23.平均値、3.2】
佐天「意外と嫉妬深いんですね」
御坂「なにこれ」
佐天「私の能力『七つの罪源を数値化する能力』です」
御坂「佐天さん、能力者になったのね!」
佐天「はい!」
麦野「面白そうな能力ね。ぜひとも試してみたいわ。その金髪男にお願いできる?」
佐天「いいですよ」
【金髪男〈名前不明〉
測定結果――
高慢……2
嫉妬……3
貪欲……2
食欲……3
憤怒……3
怠惰……3
色欲……7――合計値23.平均値、3.2】
麦野「えっと、一応訊いておくけどこの『色欲』ってのは?」
佐天「そのままの意味ですよ」
佐天「男女間の性的な欲望の事です」
麦野「はぁまずらぁ……」
浜面「違う……それは違う」
絹旗「何が違うんですか? 超説明してください、エロヅラ」
浜面「ほら、いやほら! 男なら誰でもそうだというか、むしろ7という数字が平均値なんだよきっと!」
佐天「ちなみに、上条さんという方は4で白髪の方は2でしたよ」
浜面「そそそそそいつらが枯れてんじゃねえのか、ほら上条とか絶対枯れてるだろアイツは」
佐天「白い羽根の方は5で、金髪の方は1でした」
佐天「なんどか街中の人に試しましたけど、大方2~6の間でしたね。7は少数派です」
浜面「何かの間違いだ! そーに違いない!」
滝壺「変態」
絹旗「ぷっ、超憐れですね」
麦野「テメェいっつも私らの事、性的な目で見てんじゃねえのかぁ?」
浜面「そ、それはないぜ」
浜面「じゃあお前らのやつも見せてみろよ! もしかしたら俺よりド変態かもしれねえだろ!」
麦野「はぁ? なんで私らが」
浜面「逃げんのかよ」
麦野「……上等だ無能力者ォォォォおおおお!」
浜面「頼む、佐天さん」
佐天「は、はい」
【麦野沈利〈ムギノ シズリ〉
測定結果――
高慢……6
嫉妬……5
貪欲……2
食欲……3
憤怒……8
怠惰……2
色欲……4――合計値28.平均値、4.0】
浜面「う、うそだろ? お前、あのときあんなに規制されるような言葉吐いてたのに」
御坂「意外と耳年増だった訳ね?」
食蜂「耳だけじゃなくて、全体的に年増だけどねえ」
麦野「て、テメェら……」
絹旗「落ち着いてくださいよ」
絹旗「次は私ですよね、超お願いします」
佐天「はい」
【ショートボブの少女〈名前不明〉
測定結果――
高慢……4
嫉妬……2
貪欲……2
食欲……3
憤怒……4
怠惰……2
色欲……5――合計値22.平均値、3.1】
滝壺「そういうのに興味がある年頃なのかな」
絹旗「う、ぐぅっ!」
浜面「ははは、なんだ、人のこと言えねえじゃんか」
絹旗「ぐぬぬ、ですが浜面よりは低いですよ」
滝壺「次は、私」
【おとなしそうな少女〈名前不明〉
測定結果――
高慢……1
嫉妬……5
貪欲……2
食欲……3
憤怒……3
怠惰……2
色欲……6――合計値22.平均値、3.1】
滝壺「合計値がきぬはたと一緒」
絹旗「色欲が超高いですね。少し癪ですが、お似合いのカップルということでしょうか」
佐天「この人と、さっきのえろい人ってカップルなんですか!?」
絹旗「そうらしいんです」
麦野「本当はもっと、格好良くて性格が良くて、頭がいい男が良いんだけどね」
麦野「ま、私が滝壺の選んだ道に文句をつけるのも筋違いだけどさ」
滝壺「私ははまづらがいい」
浜面「滝壺ぉぉおおお!」
食蜂「佐天さん、私にもやってくれないかしらあ」
佐天「わかりました」
【常盤台のお嬢様〈名前不明〉
測定結果――
高慢……3
嫉妬……1
貪欲……2
食欲……4
憤怒……3
怠惰……3
色欲……4――合計値20.平均値、2.8】
食蜂「そんなものねえ」
佐天「うーん。これで全部ですか」
麦野「楽しかったわ。ありがと佐天」
御坂「ありがとう、佐天さん」
白井「そろそろ帰りましょうか」
佐天「ですね」
初春「パフェも食べましたし、満足です」
滝壺「ありがとう、さてん」
浜面「じゃあな佐天さん」
食蜂「ばいばい、佐天さん。御坂さん」
絹旗「さようならです」
・柵川中学
先生「佐天、お前にお客さんだ」
佐天「お客さん?」
先生「ああ、なんでも有名な研究室の科学者らしい」
先生「いらっしゃったぞ」
「初めまして」
佐天(こんな小さな女の子が、科学者?)
「私の名前は木原円周。よろしくね」
円周「今日から佐天の能力開発の担当になったよ」
佐天「担当?」
円周「稀有な能力だって、上がそう判断したの」
円周「じゃあ、早速行こうよ」
佐天「どこに?」
円周「『木原』の研究所だよ」
佐天「『木原』? えっと、円周……さんも木原だよね?」
円周「そっかそっか。佐天さんは知らないのかな、『木原一族』を」
円周「少なくとも関わりはあると思うけど」
佐天「?」
円周「夏にあなたたちが解決した、乱雑開放事件の首謀者。テレスティーナの本名は『テレスティーナ=木原=ライフライン』」
円周「大覇星祭での騒乱。御坂美琴にウィルスに感染したミサカネットワークぶち込んで、絶対能力者を目指したあの騒乱を引き起こしたのは『木原幻生』」
佐天「……え?」
円周「この学園都市の科学には、何かしら『木原』が関わってるんだよ。日用品含め、軍事兵器まで」
佐天「今から、私がそこに?」
佐天「あんな事件を起こしたやつらの、ところに?」
円周「もちろん、皆が皆そうじゃないよ。もう死んじゃったけど、木原加群は比較的善人だった」
円周「大丈夫。テレスティーナおばさんは拘置所だし、幻生おじいちゃんは、行方不明」
円周「それに、あなたはこの世界で最も『最新』の能力開発を受けることになるんだから」
……
…
…
・三日後、とあるアパート
トール「お前のいう『目的』とやらに、それは必要なのか?」
「当然だ。相手のステータスを知ることも重要だと、確か本に」
トール「しかし、前回の作戦は失敗だったな」
ウートガルザロキ「あれじゃ成功しないに決まってたがな」
「いやあれは完璧だった! あれは第二位が悪い」
垣根「俺のせいにするんじゃねえよ」
「お前があいつのソフトをもっとキチッとしておけば! 色々破綻してるんだよ!」
垣根「あの時は咄嗟だったんだよ、とにかくフロイライン=クロイトゥーネと最終信号を始末できればそれでいいかなって」
「くそ……」
マリアン「私はそーいうの知らないからわかんないんだけど、そんなの拉致って既成事実でも作れば勝ちじゃないの?」
トール「うーん。俺もそう思うんだよ」
ウートガルザロキ「そーいうもんじゃねえんだよ多分」
「もっと慎重に頼む」
トール「取り敢えず……えーと。佐天とやらを適当に捕まえればこっちの勝ちだろ?」
「そうだな」
トール「ヨルムンガンドとロキを日本に送った。だが、情報によれば学園都市は佐天を『保護観察下』に置いたらしい」
ウートガルザロキ「マリアンとシギン、俺がバゲージシティで戦った『木原一族』だ」
マリアン「厄介だね」
トール「……で? どうする。オティヌス」
オティヌス「ヨルムンガンドとロキを信用していない訳じゃないが……やはりこういうのは自分でやったほうがいい」
オティヌス「学園都市へ向かうぞ」
今日の所は終わりです
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