妹「兄さん大好きですよ?」(71)

よしみんな任せたよ

兄「あ、うん、ありがと」

妹「えっと、それで一つだけお願いがあるのですが……」

兄「何だよ」

妹「久しぶりに、一緒に寝てもいいですか?」

妹「兄さんも私のことが好きですよね?」

兄「家族としてね」

妹「抱きしめたいくらい好きですよね」

兄「家族としてね」

妹「チューしたいくらい好きですよね」

兄「家族としてね」

妹「赤ちゃんを」

兄「やめろ」

妹「えへへ」

兄「何年ぶりかな、こうして一緒に寝るのは」

妹「兄さんが中学生に上がる時に一緒に寝ました」

兄「そうだっけ?」

妹「私がTVの心霊特集を見て夜中にトイレに行けなくなってしまって、兄さんにお願いして一緒に行ってもらいました」

妹「その後も一人が怖くて、兄さんの布団に潜り込んだんですよね」

兄「よく覚えてるなそんなコト。すっかり忘れてたよ」

妹「兄さんとの思い出は全部覚えてますよ」

妹「昔はよくいっしょに遊びましたよね」

兄「そうだなぁ」

妹「お医者さんごっことか」

兄「よくやったな」

妹「私が患者で、兄さんが産婦人科医」

兄「なぜ産婦人科に限定した」

妹「後は、電車ごっことか」

兄「あれ、二人でやってもあんまり面白くなかったな」

妹「ふふっ、そうですね」

兄「懐かしいな」

妹「久しぶりにやりますか? 今ならリアルで連結できますよ」

兄「思い出に泥を塗らないで」

兄「うーんまあ大事に思ってくれてるのはありがたいけどさ、そろそろ兄離れしろよ」

妹「どういう事ですか?」

兄「いや暇さえあれば俺のとこに来てるしお前」

妹「そんな事ありませんよ」

兄「せめて高校は俺とは違うところに行くべきだったと思う」

妹「後は……おままごととか」

兄「それもよくやったな」

妹「これも懐かしいですけど、またやろうとは思いませんね」

兄「そうか?」

妹「数年後には実現しますから」

兄「何が? ねえ何が?」

妹「昔はお風呂も一緒に入ったじゃありませんか」

兄「まあ、小さい頃の話だけどな」

妹「私と兄さんは、互いのホクロの数まで知っている仲」

兄「いや、んなわけないだろ」

妹「24個ですよね?」

兄「嘘だろ」

妹「肩甲骨のところに2つ」

兄「嘘だ、えっ自分で見えないから怖い」

妹「なぜそんな事言うんですか」

兄「休憩時間の度にメール来るし」

妹「兄妹のなにげないやりとりじゃないですか」

兄「毎日一緒に弁当食べに来るし」

妹「だってお弁当持って行かないと」

兄「朝渡してくれ」

妹「早弁を防ぐためです」

兄「登下校も一緒だよな」

妹「どちらも帰宅部で、通るルートも終わる時間も同じなのに、わざわざ別々に行動する事もないじゃないですか」

妹「むしろ兄さんこそ、さっさと妹離れしてください。全く兄さんはいつも手がかかるんですから」

続けて

いや同時進行はどうかと思って

>>21
同時進行でいいんじゃないか?

兄「わかった、じゃあ明日からそうする」

妹「えっ?」

兄「お前の世話にならないようにするよ。朝は一人で起きるし、昼飯も自分でなんとかする。テスト勉強も一人でやるよ」

妹「え、えっと……」

兄「ごめんなお前に迷惑ばっかりかけて、俺もっとしっかりするから」

妹「あぅ──」

妹「ふ、ふん。兄さんのことです、どうせすぐにボロが出るんだから無駄なことはやめてください。余計な手間が増えそうですから」

兄「へ? そんなせっかくのやる気を削ぐような」

ガバッ

兄「お、おい?」

ぎゅっ

妹「……」トク トク…


続きは明日の夜

>>22
つい読みながら書いてしまって頭の中がゴチャゴチャになるからなぁ……

妹「だって、おかしいじゃないですか」

兄「何が」

妹「兄さんは私が大好きです」

兄「うん、家族としてね?」

妹「私は兄さんが大好きです」

兄「うん、家族としてだよね?」

妹「これはもう結婚するしかないですよね」

兄「ちょっと冷静になろうか」

妹「でも、いいんです」

兄「いいって?」

妹「体だけの関係でも」

兄「」

妹「二番目でも愛人でも妾でもいいですから」

兄「いや、あの」

妹「さあ召し上がれ」

兄「やめろ脱ぐな」

─夜─

ガチャ

妹「……」

兄「……」スゥ、スゥ

妹「寝て……いますよね?」

兄「……」スゥ、スゥ

妹「」キュン

妹「兄さんの寝顔、かわいすぎます……」

兄「……」スゥ、スゥ

妹「今日も……いただきますね」

チュ

チュ チュ

妹「兄さん……兄さん……」ムチュー

チュ チュ

妹「んふぅ……」ムチュー

チュ チュ

妹「んん……んちゅ」ムチュー

チュ チュ

兄「んー……」

妹「!」ハッ

兄「……」

妹「……」

兄「んー……zzz」スヤスヤ

妹「」ホッ

─朝─

兄「おはよう」

妹「ふぁ……おはようございます」

兄「随分と眠そうだな、ちゃんと寝てる?」

妹「大丈夫ですよー……」

妹(朝まで兄さんと唇を重ねていたなんて言えるはずないですし)

妹(いつからでしょう)

妹(私が夜に寝ている兄さんの唇を奪うようになったのは)

妹(小さい頃は遊びでよく兄さんとちゅーはしていましたが)

妹(あの頃とは意味合いが違います)

妹(それにしても。よく起きないものですね、私の兄さんは)

─夜─

ガチャ

妹「……」

兄「……スゥ、スゥ」

妹(そして私は、今日も今日とて兄さんの唇を求める)

妹(兄の唇は反則です、卑怯です)

妹(柔らかくて、温かくて、優しげで、愛しくて)

妹(いっつも私に優しくしてくれる大好きな兄さん)

兄「……」スゥ、スゥ

妹「……今日も、いただいちゃいますね」

チュ チュ

妹「はぁ……んちゅっ……」チュ

兄「……」スヤスヤ

妹「ちゅ……兄、さん……」チュ チュ

兄「んー……」

妹「ちゅ……んんっ……」チュ チュ

兄「んー……」zzz

妹「らいしゅきぃ……にいしゃんらいしゅきぃ……」チュ チュ

兄「スピー」zzz

妹「はぁ……はぁ……足りない……」

チュ チュ

兄「んー……ふあ……」ギュ

妹「!」

妹(だ、抱きしめられちゃいました……)

妹「に、兄さん……?」

兄「妹ー……」

妹「!お、起こしてしまいましたか……?」

兄「んー……ムニャムニャ」zzz

妹「……」

妹「寝言、でしたか……でも」

ドキ

妹(……どうしましょう、兄さんに抱きしめられて)

ドキドキ

妹(愛が、溢れ出してしまいます……!)

妹(兄さん……兄さん兄さん……)ギュ

兄「んーzzz」ギュウ

妹(兄さんの匂いが……私を包んでくれてる……)ギュウ

妹(でも、どうしましょう動けません……)

妹(うぅ、ちゅーしたいのに……)

ガンバ

妹(さて……どうやって兄さんの唇までたどり着きましょう)ギュ

兄「……スゥ、スゥ」ギュー

妹(兄さんの両腕は私の背中。これは嬉しいですね)ギュギュ

妹(しかし迂闊に動けば兄さんを起こしかねません)ギュ

兄「すぅ……すぅ……」zzz

妹「」チラ

妹(この天使の寝顔を起こさせたくはないですし)

妹(ちょっとずつ……ちょっとずつ動けばいけるのかもしれません)スリ スリ

妹「」チラ

妹(現在時刻は午前二時。毎朝起きる時刻は午前六時)

妹(今日は少し短いですが……)

妹(四時間、たっぷり堪能させていただきましょう!)

妹(すりすり、すりすり)

妹(ん……もうちょっと)

妹(……しかし)

妹(さすがに睡眠無しの96時間は少しきついのかもしれません)スリスリ

妹(日中は学校、夜は家事)スリ

妹(ちなみにその片時も兄さんの傍から離れていませんが)スリスリ

妹(さすがの私も、うとうとしてきました)ウトウト

妹(しかし寝てる時くらいしか……ちゅーできないのでしたら)

妹(寝る時間なんて惜しみません)

妹(うんしょ、うんしょ)

妹「……」ウンショ、ウンショ

妹「……えへ、兄さんの顔にたどり着きましたぁ」

妹「兄さん……」スリスリ

兄「……」ギュ

妹「大好きですよ?」

兄「……」ギュ

妹「私の思いは兄さんにとって重荷になるのかもしれません、枷になるのかもしれません」

妹「私は、拒まれるのを怖がっている弱い女です」

妹「なので、寝込みを襲うような形でしか思いをぶつけることは出来ません」

兄「……」ギュ

妹「今この瞬間、この時間だけは」

妹「私だけしか、知らないこと」

妹「大好きです……いただきます」

兄「俺も……大好きだぞ、妹」チュ


妹「!?」

                               ヽ`
                              ´
                               ´.

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                      ..‐´      ゙          `‐..
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                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

仕事いってきます
お目汚しすまそでした

いもうとかわいいよいもうと

妹「兄さん、お昼出来ました」

兄「お、いい匂いだな」

妹「会心の出来です、熱いうちに召し上がれなのです」

兄「そっかそっか、それじゃご褒美に頭を撫でてあげよう」

妹「あ……はい、お願いします」

兄「よしよし、妹は俺の自慢のイイ子だなー」

妹「……」

兄「妹? この前教えたよね?」

妹「……『頭を撫でて貰う時は目をつむること』ですか?」

兄「キスの時も目をつむるだろ? アレと同じだ」

妹「キスと同じ、なのですか?」

兄「どっちも親愛を表すスキンシップさ、親しくもない奴に頭撫でさせないだろ?」

妹「それは……そうですね」

兄「では改めて」

妹「……んっ」

兄「妹の髪はサラサラで綺麗で触り心地が良いなぁ」

妹「ありがとう……ごさいます」

兄「良く見ると耳とかもちっちゃくて可愛い」

妹「きゃっ」

兄「じっとしてないと撫でにくいよ? 逃げちゃダメだ」

妹「……ごめんなさい」

兄「でも反射的に動いちゃう時もあるか……仕方が無い、うなじの部分を押さえててあげようね」

妹「はぅ……」

兄「なでなで……すりすり……さすさす……」

妹「あの……『なでなで』とか口に出されると恥ずかしいです」

兄「そうか、じゃぁ実況に変えよう」

妹「実況?」

兄「優しく髪を撫でてやるとうっとりとした表情になってくる妹がとても愛しい」
 「気持ちいいのかだんだん頬が染まってきてる所とかもう反則だろ」
 「小さく震える睫毛とか、少しだけ開いた唇とか、全部俺の物におっといかんついつい願望が」

妹「だだだだめですっ実況禁止ですっ」

兄「珍しく慌てちゃうところまで可愛らしいなぁ」

妹「ううぅ……」

兄「唇と言えば、妹の唇はちょっと荒れ気味だな」

妹「そ、そうでしょうか?」

兄「うむ、こうやって指で撫でてだな……」

妹(兄さんの指が私の下唇をなぞって……く、くすぐった気持ちいいですっ)

兄「ちょっと引っかかる感じだろう? 妹にはもっとプルプルつやつやの唇でいてもらいたい」

妹「あ……ぅ……(何度もなぞられちゃうと……なんだかぽーっとします……)」

兄「なので俺が良くなるものを塗ってやろう」

妹(んっ……なにか生温かくて湿ってる物が私の唇を……)

兄「んっ……んちゅっ……」

妹「んっんっ……んぁ……」

兄「ふぅ、良くなってきたけど念のためにもう一度だ」

妹「……兄さん」

兄「どうした?」

妹「私、なんだか、身体に力が入りません……」

兄「そっか……ちゅっ」

妹「んっ……あっ……そんな、中まで……」

妹「兄さん……兄さん……」

兄「どうした?」

妹「私、良く分からないですけど切ないです、胸が苦しいです」

兄「お昼作るのを頑張って疲れたのかもしれないな……少し横になると良い」

妹「胸が苦しいのも何とかしてくれますか?」

兄「苦しいのが収まるまで、ずっと撫でてやるからな」

妹「……うれしい、兄さん大好きです」

兄「愛しい妹の為ならこれくらい、な
  ああそうだ、昼飯は別の誰かに譲ることにしよう」

おなかすいたひるやすみまだか

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