のんびりと書いていきます
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P「.....」
茄子「....」ムスー
P「....なあ茄子?」
茄子「ふんっ!」プイッ
P「機嫌直せって....」スッ...
茄子「んっ!」ペシッ
P「あいたっ...」
茄子「触らないでください」
P「そんなこと言わないでさ...」
茄子「ダメです、ダーメ!」
P「はぁ...弱ったなぁ...」
茄子「Pさんなんて知らないですっ!」クルッ
---少し前 事務所---
茄子「すごい雪ですねぇ...」
ちひろ「ええ、電車も全部止まってる状態みたいです」
茄子「ちひろさん帰りは大丈夫なんですか?」
ちひろ「大丈夫ですよ、なんとかなります」
茄子「それならよかったです♪」
ちひろ「茄子ちゃんは?」
茄子「私は歩いて帰れますから♪」
ちひろ「なるほど...それにしてもプロデューサーさん大丈夫ですかねぇ、だいぶ帰りが遅れてます」
茄子「今日はせっかくバレンタインなのに...」
ちひろ「あっ、そういえばそうでしたね、茄子ちゃんはもちろんあげるんですよね?」
茄子「はい、今年はがんばっちゃいました♪」
ちひろ「あらあらお熱いことで....」
茄子「ちひろさんもPさんにあげたりするんですか?」
ちひろ「まっ、義理ですけど....同じ事務所の同僚ですし」
茄子「ありがとうございます、きっとPさんも喜びますよ」
ちひろ「あら、イヤじゃないんですか?てっきり私がプロデューサーさんにあげたら嫌がるものかと...」
茄子「もう...私そんな子供じゃないですよ♪」
ちひろ「へぇ、茄子ちゃんはもっとPさんに独占欲強いのかと思ってました」
茄子「独占欲ってことはないですけど、Pさんがみんなに好かれてるのは悪い気分がしないです」
ちひろ「ああ、なるほど...でもどうします?両手いっぱいのチョコもらってたりしたら」
茄子「ふふっ、どうしましょうねぇ♪」
prrrrr♪
ちひろ「はい、CGプロです...あっ、プロデューサーさん」
ちひろ「えっ?はい...はい...」
ちひろ「わかりました、無理しないでくださいね?」
ちひろ「はい、それじゃ失礼します」
茄子「Pさん、なんて言ってました?」
ちひろ「雪で交通規制されているので、帰るのがもう少し遅れるそうです」
茄子「そうですか....」ショボン
ちひろ「そんなに悲しそうな顔しないでください、いいニュースもありますよ」
茄子「いいニュース?」
ちひろ「今日はそのまま家に直帰するそうです、なので茄子ちゃんに先に帰るように伝えてくれ、だそうです」
茄子「えっ?じゃあ....」
ちひろ「茄子ちゃん、このあとはもうオフですよね?だからこのまま帰っちゃって大丈夫です」
茄子「いいんですか?」
ちひろ「ええ、プロデューサーさんを待っててあげてください」
茄子「はーい♪ありがとうございます♪」
ちひろ「あっ、ついででいいんでこのチョコ渡してもらえますか?私からってことで」
茄子「はい、確かに渡しますよ、では♪」ガチャッ
ちひろ「まだ雪が降ってますよ、大丈夫ですか?」
茄子「平気です、それじゃ失礼します♪」バタン
ちひろ「....満面の笑みでしたね」
ちひろ「いいなぁ...私もあんな風にラブラブできる人欲しい....」
茄子「わぁ...結構降ってる...」
茄子「でも走れば平気!」ダッ!
茄子「ここのところPさんバレンタインのライブや企画で忙しかったら...」
茄子「今日は美味しいお料理作って癒してあげなくちゃ♪」
茄子「それにこのチョコもちゃんと渡して...」
茄子「そのあとはいーっぱいラブラブ♡」
茄子「うふふふ....きゃっ..」ズルッ
ビターン!
茄子「あいたたた....お尻うった...」
茄子「もう少しだからがんばろうっと....」テクテク...
------
茄子「フンフン♪」トントントン...
茄子「Pさんの~♪冷たい身体をあっためましょー♪」
茄子「美味しいお料理でー♪心も身体もポッカポカー♪」
茄子「速くー♪帰ってこないかなー♪」
茄子「よし、できた!」
茄子「まだ降ってる....」
茄子「こんなに寒いのにPさん大変だなぁ....」
茄子「帰ってきたら心をこめておかえりって言ってあげなくちゃ♪」
茄子「それにしても....遅いなぁ...」
------
『この降雪で都内では車両事故が多発し、現在だけで...』
茄子「わぁ、怖い...」
茄子「今日は雪だけじゃなくて風も強いんだ...」
茄子「Pさん...」
ガチャッ
茄子「あっ♪」
P「ただいまー...いやー、寒かった...」
茄子「おかえりなさーい!」ダキッ
P「うおぅ!元気だな...」
茄子「お疲れさまでした、本当に大変でしたね♪」
P「まあな、いろいろ大変だったよ」
茄子「わっ、身体中雪まみれじゃないですか!」
P「ああ、ここに来る途中に風で傘が壊れちゃってさ...」
茄子「手もこんなに冷たく...」
P「たいしたことないよ、これくらい」
ギュッ
P「茄子?」
茄子「あったかくなーれ、あったかくなーれ♪」スリスリ...
P「いいよ、茄子の手まで冷たくなっちゃうぞ?」
茄子「いいんですよ、そうしたら今度はPさんにあっためてもらいますから♪」
P「そっか...」
茄子「Pさん♪」ダキッ
P「おー...茄子はあったかいなぁ...」
茄子「癒されますか?」
P「ん~...柔らかくてすっごい癒されるよ...」
茄子「ふふっ、はやくコートを脱いで楽な格好になってくださいね、ごはんすぐ用意します♪」
------
P「ふぅ...今日のごはんはすごく美味しいよ」
茄子「本当ですか?」
P「うん、身体があったまるよ、すごくありがたい」
茄子「今日は本当に寒かったですからねぇ」
P「ああ、まさしく身体の芯から冷え切ってたな」
茄子「でももう大丈夫ですよ、今日は私が心も身体もいーっぱい暖めちゃいます♪」
P「おっ、そうなのか」
茄子「はい、うふふ♪あっ、ところで...」
茄子「どうでした、今日は?」
P「どうでしたって?」
茄子「だってほら、今日はバレンタインですよ?」
P「えっ...あ、ああ...全然だったよ、今日は忙しかったし俺はたかがいちプロデューサーだからさ、あははは...」
茄子「あら、それは残念でしたねぇ」
P「で、でも茄子からもらえればそれでいいかなって...ははは...」
茄子「ふふっ、ちゃーんと用意してますよ♪ごはん食べ終わってから、です」
P「うん、楽しみだな」
茄子「それよりほら、もっと食べてください!このかぼちゃの煮つけ、とっても美味しくできたんですよ♪」
P「ああ、もらうよ」
茄子「あーん♪」
P「あーん」パクッ
------
P「ごちそうさまでした」
茄子「はい、お粗末さまでした、ちょっと休んでてくださいね、洗い物を先にやっちゃいますから」
P「そうさせてもらうよ、うーん...」ゴロン
茄子「フンフフーン♪」
茄子「あっ、Pさんの荷物....片付けておかないと♪」
ドサッ
茄子「あらあら、倒しちゃった...」
茄子「んっ、これって...」
P「おーい茄子、どうかしたか?」
茄子「Pさん?」
P「なんだ....げっ!」
茄子「これ、Pさんのですよね?」
P「そ、それは....」
茄子「『いつもありがとう、残さず食べてね?』こっちは『だいすき!』って書いてある...」
茄子「こんな紙袋いっぱいのチョコ、すごいですね♪」
P(や、ヤバい!)
P「ち、違うんだ茄子!それは違う!」
茄子「違う?」
P「そうだ!それはだな...その...なんでもないんだ!」
茄子「なんでも...ない?」
P「あ、ああ...別にお前の考えてるような事は....」
茄子「......い」
P「えっ?」
茄子「なんでもなくないじゃないですか!」
P「か、茄子...」
茄子「どうしてそんなことが言えるんですか!?」
P「い、いや...その...」
茄子「ちゃんともらってるでしょう!?なんでもなくないですよ!」
P「お、おい...」
茄子「どうして...ふんっ!」プイッ
P「えっ、茄子?」
茄子「....もう知らない」
P「知らないって...」
茄子「....ひどいですよ、Pさん」
------
P(参った...あんなに怒るなんて...)
P(まさか茄子が大声を上げるとは....)
P(しかも全然取り合ってくれないし....)
茄子「.....」ツーン
P(向こうを向いちゃってる...)
P「はぁ...」
茄子「....むぅ」チラッ
P「なあ茄子?」
茄子「....」プイッ
P「そのままでいい、聞いててくれ」
P「そのチョコだけどさ、今日のバレンタインライブが終わった後にアイドルたちがくれたんだ」
P「あっ、もちろん義理だぞ?みんな本命は好きな人とか、自分のプロデューサーに渡してると思うし...」
P「その『だいすき!』ってのは年少組のアイドルたちがくれたもので...」
P「笑顔で渡してくるから断れなくてさ...」
P「その...悪かったよ、茄子がいるのに他の人からもらったりして...」
茄子「....別にそんな事を怒ってるんじゃないです」
P「えっ?じゃあもらったのにもらってないってウソをついたこと...」
茄子「それもちょっとだけあります、ほんのちょっとですけど」
P「ちょっと?それじゃいったい...」
茄子「Pさん...」クルリッ
P「....はい」
茄子「どうして人からもらったチョコを『なんでもない』なんて言っちゃうんですか?」
P「...」
茄子「義理だったり、そうじゃなかったり、渡した人の気持ちは様々でしょうけど...」
茄子「でも、みんなPさんにもらってほしくて渡したんですよ?」
茄子「それはなんでもなくなんかないです、みんなの気持ちがこもってるんです」
茄子「そんな人たちの気持ちを、粗末にするような事を言ったらダメじゃないですか」
P「....うん」
茄子「ねっ?ちゃんともらってあげてください、じゃないと皆さんが悲しみますから...」
P「ゴメンな茄子...本当にゴメン...」
茄子「いえ、私も大声出してゴメンなさい...」ギュッ
P「どうせ俺なんか...」
茄子「もう...そんなこと言わないで...」チュッ
茄子「そう自分を卑下しないでください、Pさんが落ち込んじゃうと私も悲しいです」ギュウウウウウ
P「...ありがとう」ギュッ
茄子「んっ♪」
P「てっきり他の人にもらったら、茄子が怒るかと思ってさ」
茄子「そんなことしませんよ♪」
P「そうか?」
茄子「...ちょっとだけイヤかもしれません...」
茄子「私の大好きなPさんがモテモテだと、私もちょっと嬉しいですけど...」
茄子「でもやっぱりPさんを一番好きなのは私で...」
茄子「Pさんが一番好きなのは私であってほしいですから...」
P「...ああ、俺の一番はいつだって茄子だよ」
茄子「嬉しい♪」チュッ
P「茄子、さっきはゴメン、もうしないよ」
茄子「ふふっ、わかりました♪」
P「もう許してくれるか?」
茄子「はい、許してあげます」
茄子「だから、ギューッてしてください♪」
ギュッ
茄子「んふふっ、Pさーん♪」
P「あぁ...やっぱり茄子だ...」
茄子「はい、カコですよー♪」
P「よかった...茄子を抱きしめられないと...泣きが入りそうになる...」
茄子「あらあら、甘えん坊さんですね♪」
P「そうだな...ずいぶんと甘えん坊になっちゃったな...」
茄子「いいんですよ、甘えてくれて」
茄子「お仕事がんばってるんですから、それ以外は私に甘えてくださいな♡」
P「茄子....」
茄子「んっ...」
P「ちゅっ...」
茄子「んっ....んっ...ちゅうう...」
P「茄子...」
茄子「んんっ...まだダメ♪」ピトッ
茄子「ちゃんとチョコを受け取ってからにしてください」
P「うん、そうするよ」
茄子「じゃあこれ、ちひろさんから預ってきました」
P「おお、まさかちひろさんから貰えるなんて」
茄子「ふふっ、明日ちゃんとお礼を言ってあげてくださいね」
P「必ず言うよ...それで?」
茄子「うふふ♪」ススッ
茄子「はい、ハッピーバレンタイン♡」
P「ありがとう、茄子」
茄子「お正月が終わってもカコですよー♪バレンタインもPさんに幸せをお届けですよ!」
P「うん、すごく幸せだよ、嬉しいな」
茄子「うふふ、Pさんが幸せだと私も幸せなんですよー♪」
P「すごく綺麗にラッピングしてあるな...」
茄子「はい、がんばっちゃいました♪」
P「それじゃ、食べてもいいか?」
茄子「どうぞ♪」
P「では...」ペリペリ... パカッ
P「.....あれ?」
茄子「どうかしましたか?」
P「な、なんでも...すごくいい出来だなと思って...」
茄子「ありがとうございます♪嬉しいです♪」
P「本当に...食べるのがもったいないっていうか....」
茄子「むっ、Pさん?」
P「な、なんだ?」
茄子「またウソついてますね?」
P「ま、まさか...」
茄子「ごまかしてもダメです、Pさんすぐ顔に出るんですから...」
P「いやいや、本当に...」
茄子「しょうがないですね、じゃあ私が食べさせてあげます♪」
P「い、いや、いいって....」
茄子「もうー、遠慮なんかしないで...あっ!」
茄子「割れてる....」
茄子「えっ、どうして?ちゃんと綺麗なハートになってたはず....」
茄子「あっ!さっき帰り道で転んだ時...」
茄子「あそこで転んだ拍子に....」
茄子「....ツイてないなぁ」
P「茄子、そう落ち込むなよ」
茄子「...ゴメンなさい」
茄子「ちゃんとできてたんですけどね....本当ですよ?」
P「ああ、もちろんだよ」
茄子「Pさんに喜んでもらおうと...思って....」
茄子「い、一生懸命....」
茄子「ふえぇぇぇぇん.....」
P「ああもう...泣くな泣くな」ギュッ
茄子「綺麗にできたのにぃ....グスッ...」
P「よしよし、そうだな」ナデナデ
茄子「ゴメンなさいぃ....ヒック....」
P「謝ることなんてないよ、だから泣かないでくれ」ナデナデ
茄子「グスッ...本当にゴメンなさい...」
P「いいって、確かに割れちゃってたけどちゃんと綺麗にできてるじゃないか」
茄子「これじゃダメですね...Pさんは他のチョコを食べて....」
P「茄子」チュッ
茄子「んっ....」
P「気持ちを粗末にしちゃいけないんだろ?」
茄子「....はい」
P「割れたのは残念だけど、ちょうど小さくなって食べやすくなってる」
P「食べさせてくれないのか?」
茄子「...いいんですか?」
P「もちろん、俺はこのチョコレートが食べたいな」
茄子「....じゃあ」
茄子「はい、あーん♪」
P「あーん」パクッ
P「んぐんぐ...」
茄子「どうですか?」
P「うん、とってもよくできてるよ、甘くて美味しい」
茄子「本当に?」
P「本当だよ、茄子も食べてみろよほら」スッ
茄子「....はい♪」
P「あーん」
茄子「あーんっ♪」パクッ
P「美味しいか?」
茄子「んっ...甘くて美味しいですね...」
P「ああ、上手にできてるよ茄子」
茄子「そうだ、この際だから...」パキッ パキッ
P「どうするんだ?」
茄子「えへへ、ふたりで全部食べちゃいましょ♪」
P「それもそうだな」
茄子「Pさん、あーん♪」
P「あーんっ」パクッ
P「茄子もあーんだ」
茄子「あーん!」パクッ
P「美味しいな...」
茄子「はい、とっても...」
茄子「Pさん、あーん♪」
P「茄子、あーん」
------
P「ふぅ、最後の一個か...」
茄子「Pさんがどうぞ」
P「茄子が食べろよ」
茄子「私はいいですよ、Pさんのために作ったんですから」
P「いやいや、茄子が作ったものだし」
茄子「もう....こうなったら...」
P「ああ、二人で食べよう」
茄子「....あむっ」パクッ
茄子「どうぞ....」
チュッ
茄子「んんっ...」
P「んむっ...茄子...」
茄子「美味しいですね...」
P「うん...美味しい...」
茄子「ちゅっ....んっ...はむっ...」
P「んんっ...んっ....」
茄子「んん~.....ぷはっ...」
P「はぁ...はぁ...」
茄子「ふふっ、美味しかったですね♪」
P「...そうだな」
茄子「...Pさん、今日はゴメンなさい」
P「なにがだ?」
茄子「今日はPさんにイヤな思いをさせちゃったかと思って...」
茄子「怒っちゃったり....チョコも割れたりで...」
P「まだそんなこと言ってるのか?大丈夫だよ」ギュッ
P「怒られたことだって俺が悪かったんだ、むしろ俺が謝らなきゃいけないんだぞ?」
茄子「でも...」
P「茄子は優しいなぁ...」
P「さっきだって俺にチョコを渡してくれたアイドルの事を思って、俺を叱ってくれたんだもんな」
P「それに、茄子の食べさせてくれたチョコも茄子の気持ちが感じられてとても美味しかったよ」
P「割れたのはそりゃ残念だったけど、こうして茄子と食べさせあいもできたし...」
P「本当にありがとう茄子、おかげですごく幸せなバレンタインだったよ」
茄子「Pさん!」ギュッ
P「んぐっ...」
茄子「Pさん...Pさん...」チュッ チュッ チュッ
P「んんっ...か、茄子....」
茄子「んっ...Pさん....」
P「茄子、まだシャワーも....」
茄子「いやぁ...」
P「仕方ないな....明日は今日の報告とかあって早いのに...」
茄子「私まだ怒ってるんです....いっぱい愛してくれないと許しません...」
P「なるほど、しかし...これ以上どうやって愛したら...」
茄子「んんっ...チョコレートみたいに甘くして下さい...」チュッ
P「ふぅ....おりゃ!」グイッ
茄子「やん♡」
P「ちゅっ....茄子...」
茄子「んんっ....」
P「いーっぱい幸せにしてやるからな...」
茄子「はい...幸せにしてください...」
P「ハッピーバレンタイン、茄子」
茄子「はい、ハッピーバレンタインです....」
おわり
駄文失礼しました~
なんとか間に合いましたがバレンタインSSです
茄子さんの『お正月が終わってもカコですよー』はかわいかったです
あと泣く茄子さんっていうのが書いてみたかったので書いてみました
ではまた~
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