7:00 妹の部屋
母「ちょっと、起きなさい!」
妹「むにゃむにゃ……もう少し……」
母「遅刻するよ!」
妹「うーん……どっこいしょういち」
母「朝ごはんは出来てるよ」
妹「はーい……」
リビング
妹「おっはよー、お兄ちゃん」
兄「ああ、おはよ
お前も早く朝ごはん食べろよ」モグモグ
母「全く……兄妹でどうしてこうも違うのかしら」
妹「もしかして私、本妹じゃないんじゃない?」
母「何言ってるの、あんたも兄も私も当然血は繋がってるわよ」
妹「えへへ、だよね」
兄「ごちそうさま
じゃあ母さん、学校行ってくるよ
今日は帰り早いから16:10ぐらいに帰るよ」
母「行ってらっしゃい」
母「妹も早くしなさい」
妹「分かってるって」モグモグモグ
8:00 玄関
母「おやつにプリン用意したからね」
妹「うん!行ってきまーす」
友「あ、おはよう!あのさ」
妹「おはよう!いつも待たせてごめんね」
友「あ……慣れてるから大丈夫だよ」
妹「じゃ、れっつらごー!」
8:20 学校
幼馴染み「お2人とも、おはようございます」
妹「おっはよ!」
友「おはよう!」
妹「相変わらず幼馴染みは学校に来るの早いねー」
幼馴染み「ええ、毎朝執事であるじいやが車で送ってくださいますから」
妹「凄ーい
私にも執事がいたらなあ……」
幼馴染み「そうだ、良ければ一緒に温泉にでも行きませんか?私の姉や妹さんのお兄さんも一緒に
じいやに頼んで車を出してもらいましょう」
友「あ、それいいね」
妹「ご、ごめん、私はやめとくよ」
友「え?何で?」
妹「は、恥ずかしいから!(おっぱいにホクロがあるなんて私だけの秘密、恥ずかしくてみんなには見せられないよ!)」
幼馴染み「それは残念ですわ」
妹「代わりにあの遊園地に行こうよ!まだお父さんあの遊園地のオーナーと仲良いんでしょ?」
友「あの遊園地?ああ、あそこの遊園地のこと?」
幼馴染み「あの遊園地……(あの思い出の……)
そうですね」
友「(友達なのに無視……)」
妹「決定!」
キンコンカンコン
妹「あ、授業始まっちゃう!」
友「私達席に戻らないと」
幼馴染み「ええ、また昼休みに」
16:05 校門
幼馴染み「では、また明日
行きましょう、じいや」
じいや「はい」
妹、友「また明日ー!」
友「じゃあ、私こっちだから」
妹「うん、ばいばい!」
友「また明日!」
妹「(そういえば今日はお兄ちゃん帰り早いんだっけ
またゲームに付き合ってもらおーっと!)」
16:23 自宅前
ガチャ
妹「ただいまー」
妹「ん?何この赤いの……リビングから?」
リビング
妹「え……お母さんと……警察と……お兄ちゃん……?」
兄「妹……!」
妹「(お母さんは血まみれで倒れてて、お兄ちゃんは警察の人に捕まってて、これってつまり……)」
兄「違う!俺がやったんじゃない!」
妹「じゃあ何で……」
兄「分からない……気づいたら……
いや……確か……」
妹「(お兄ちゃんは嘘をつくような人じゃない……何よりお兄ちゃんがお母さんを殺したりするはずない!)」
妹「……信じる
信じるよ、お兄ちゃんのこと」
兄「妹……ありがとう……お前だけでも信じてくれて嬉しいよ」
警察「とっとと歩け!」
妹「お兄ちゃん……」
20:00
妹「あれから何時間経ったっけ……
お母さんは死んで、お兄ちゃんは逮捕されて……
少し考えすぎちゃった……
喉を通らなくても、何か食べなきゃ天国のお母さんが心配するよね……」
妹「今すぐ食べられるのはプリンだけ……か……」
妹「……」モグモグ モグモグ
妹「うぅ……」グスッ
?「時間びったしに来たみたいね」
妹「え!?
……あ、あなたは……?」
?「いきなり現れてごめんね、私」
妹「え?」
?「私は、未来から来たあなた」
妹「……え?どういうこと……?」
未来の妹「今日はお兄ちゃんが捕まり、お母さんが死んだ日、そうでしょ?」
妹「そ、そうだけど……本当に私なの?」
未来の妹「もちろんよ
今はもう消えちゃったけど、言えば分かるかしら
『おっぱいにほくろ』」
妹「私だけの秘密を!ということは本当に私……?
というかほくろ消えるんだ!」
妹「と、それは置いといて……どうやって過去に、何で過去に……?」
未来の妹「それは今から説明するわね
お兄ちゃんが逮捕されてからしばらく経った後、ようやくお兄ちゃんは釈放されたわ
でも、お母さんが殺され、お兄ちゃんが殺したわけでもないのに逮捕されたということに未だに私もお兄ちゃんも納得がいっていなかった
そして大学の教授をしていた私とお兄ちゃんで協力して、とある研究をしていた
それは時間移動」
妹「時間移動……」
未来の妹「そしてついに完成したの
これがね」
妹「この腕に巻いてる腕時計みたいなのが……?」
未来の妹「そう
簡単に説明すると、このタイムデバイスは、空中に画面を映してパソコンみたいに使ったり、同じタイムデバイスを持っている相手と通信をしたりできる機能も持っているんだけど、
何よりこのタイムデバイスは時間軸から独立して存在していて、タイムデバイスの出す特殊な電波によって電波を受けたものも同時に時間軸から独立させることが出来るの
要は時間を移動出来るってこと」
妹「これを私とお兄ちゃんが開発したなんて……信じられないよ」
未来の妹「私も信じられないわ
偶然の産物だもの
でもそんな矢先……お兄ちゃんが死んだ」
妹「え!?」
未来の妹「治らない病での病死だったから回避することは出来なかった
でもお兄ちゃんは病気にかかった事を全く教えてくれなかった
多分心配すると思ったんでしょうね……」
未来の妹「そしてお兄ちゃんの遺品を整理していたら……これを見つけた」
妹「USBメモリ?」
未来の妹「そう
私宛って書いてあるからとりあえず中身を見ようとしてみたの
そしたらロックがかかっていた、パスワードのヒントと共にね
そしてそのヒントが……『母を殺した犯人の名前』」
妹「!?」
未来の妹「びっくりしたわ
私はてっきりお兄ちゃんが犯人のことを知らないと思っていたから
でも、私宛にこのUSBメモリがあって、その為にパスワードが必要ってことは、多分、私にその犯人の名前を探らせると同時に、お母さんが死ぬという未来を変えて欲しかったんだとすぐに気づいたわ
だからこうして過去に来たってわけ」
妹「じゃあ一緒に……」
未来の妹「それは容量の関係で出来ないわ
一人で頑張って」
妹「頑張ってって言われても……」
未来の妹「大丈夫、機会は無限にあるから」
妹「え?それってどういう……」
未来の妹「さっき言ったでしょ?このタイムデバイスは電波を受けたものを時間軸から独立させるって。このタイムデバイスを使って今日1日とあなたを時間軸から独立させるの。ちなみに、容量が足りないのはこの大きな2つを独立させ続ける必要があるからよ」
妹「???」
未来の妹「つまり、今日1日をあなたにループしてもらうわ」
妹「なるほど!でももしお兄ちゃんが捕まるのを、お母さんが死ぬのを避けられたとして、そこからどうするの?」
未来の妹「それはね……」ゴソゴソ
未来の妹「はい」
妹「もう一つのタイムデバイス!」
未来の妹「これは時間軸から独立してるから、この赤いボタンを押して未来で待機する私にも連絡が来るわ
あなたが結果を変えたあと、私が今日を元の時間軸に戻して終わりってわけ」
未来の妹「あ、そうだ
困った時は黄色いボタンを押してね
物を出し入れできるから、私が入れたお助けグッズが出てくるわ!」
妹「そういえば、USBメモリはどうするの?」
未来の妹「そのUSBメモリは私に未来を変える決心をさせるためだろうし、そもそも未来が変わったらUSBメモリのことなんか私は綺麗さっぱり忘れちゃうから、あなたに渡しておくわ
黄色いボタンを押して収納してね」
妹「タイムデバイスなんて大事なもの渡してもよかったの?」
未来の妹「大丈夫よ、あなたは私だし、悪用しないって分かってるわ
何より使い方がほとんど分からないから悪用できないでしょ?」
妹「そうだけど……悪用しないって分かってるなら、私がタイムデバイスを使って失敗したら過去に戻るを繰り返せばいいんじゃ?
これなら容量の問題もないから未来の私も一緒に……」
未来の妹「うーん、それは今のあなたにも話してもわからないと思うわ
確かにそれでお兄ちゃんは救われるけど、本当に救われたことにはならない」
妹「?」
未来の妹「じゃあ、私はそろそろ行くわね
頑張って!」
妹「あ、消えた……」
妹「突然のことばかりで上手く頭が働かないけど……何回ループしてでも犯人を見つけてお母さんとお兄ちゃんを助け出す!おー!」
1回目 7:00 妹の部屋
母「ちょっと、起きなさい!」
妹「むにゃむにゃ……」
母「遅刻するよ!」
妹「うーん……お母さん!?」
母「な、何よ急に」
妹「……何でもない……」
妹「(お母さんが生きてる……本当にループしてるんだ)」
リビング
妹「(お兄ちゃんもいる……!)」
妹「おはよう、お兄ちゃん」
兄「ああ、おはよ
お前も早く朝ごはん食べろよ」モグモグ
妹「うん!」
兄「やけに嬉しそうだな
いい夢でも見たのか?」
妹「そんなんじゃないよ」
妹「(そうだ、喜んでる場合じゃないよね
お母さんとお兄ちゃんを守らないと
そのためには……とりあえずお兄ちゃんを尾行してみようかな……
でも知らない高校には入れないよね……どうしよう)」
兄「ごちそうさま
じゃあ母さん、学校行ってくるよ
今日は帰り早いから16:10ぐらいに帰るよ」
母「分かった、行ってらっしゃい」
母「妹も早くしなさい」
妹「う、うん(……チャンスは無限にある
焦るのはやめよう!)」モグモグ
母「あら、あんたその腕時計みたいなアクセサリーどうしたの?」
妹「こ、これ?買ったんだよ」
母「ふーん……」
妹「ごちそさま!」
母「はーい」
妹の部屋
妹「とりあえず着替えよう……」
妹「あ、そういえば……
(未来の妹『困った時は黄色いボタンを押してね
物を出し入れできるから、私が入れたお助けグッズが出てくるわ』)」
妹「」ポチッ
妹「これは……カメラとテレビ?
あ、説明書がある
『追跡カメラとテレビ
指定した物や人物をカメラが追っかけ、その様子をテレビに表示する』」
妹「これなら尾行も出来そう!」
トントン
母「ちょっとあんた、まだなの?」
妹「今日具合悪いから休むー
友にはごめんって言っておいて」
母「そう……」
妹「じゃあ早速……お兄ちゃんを追尾しよう!」
8:00 妹の部屋
妹「お、映った」
妹「お兄ちゃんは今授業中かー……なんか覗き見してるみたいでやだな」
……
妹「あ、授業終わった」
妹「あ、始まった」
……
15:41 妹の部屋
妹「ふぁーあ、放課後まで何もなしか。ここから何か起きるってことかな」
妹「あ!誰かお兄ちゃんに近づいてる!」
妹「あれは……幼馴染みのお姉ちゃん!そういえば同じ高校だったっけ……」
幼馴染みの姉『………兄……』
兄『?』
幼馴染みの姉『あな……言いたい……るの
ちょっ……ださら……?』
妹「距離があってあまり声が聞こえない……でも近づきすぎてカメラに感づかれるのも……」
兄『言……って?』
幼馴染みの姉『…………』バキュン
兄『……!?』
妹「え……銃……!?」
幼馴染みの姉『今……ちゃ……学……
……家……殺……きて…………』
兄『…………』
幼馴染みの姉『……………………』
兄『……』
妹「どういうこと……?何で幼馴染みのお姉ちゃんが……
それに銃に撃たれたのにお兄ちゃんが動けてる……?
と、とにかく行かないと!」ダッ
16:00 道
妹「お兄ちゃん!」
兄「……」
妹「どうしちゃったの?お兄ちゃん!」
兄「……」グサッ
妹「え……?」
妹「なん……で……」バタン
兄「……ハッ
ここは……」
兄「!!」
兄「妹!どうした!」
兄「って……俺の手に……ナイフ……?
まさか……俺が妹を……
いや……確か……」
……
2回目 7:00 妹の部屋
母「ちょっと、起きなさい!」
妹「え……」ガバッ
母「朝ごはん出来てるわよ」
妹「(私は確かあの銃でおかしくなったお兄ちゃんを止めに行って……
死んでもまたやり直すことが出来るってことなんだ)」
リビング
妹「おはよう、お兄ちゃん」
兄「ああ、おはよ
お前も早く朝ごはん食べろよ」モグモグ
妹「うん……」
妹「(何で幼馴染みのお姉ちゃんがあんなことを……
それにあの銃は一体……
とにかく未来のお兄ちゃんが残したUSBメモリに幼馴染みのお姉ちゃんの名前を入力してみよう)」
兄「ごちそうさま
じゃあ母さん、学校行ってくるよ
今日は帰り早いから16:10ぐらいに帰るよ」
母「行ってらっしゃい」
母「妹も早くしなさい」
妹「う、うん……今日はなんか具合が悪いから寝てていい?」
母「風邪?安静にしておきなさいよ
……あら、あんたその腕時計みたいなアクセサリーどうしたの?」
妹「これ?買ったんだよ」
母「ふーん……」
妹「じゃあ、私部屋で寝てるね」
妹の部屋
妹「パソコンを起動してUSBメモリを挿して……」
妹「出た出た」
妹「幼馴染みのお姉ちゃんの名前を入力して……」
『パスワードが違います』
妹「あれ?
そういえばあの時お兄ちゃんはナイフを持ってた……
自分がやったと考えたんじゃ……
お兄ちゃんの名前を入力してみよう」
『パスワードが違います』
妹「違う……真犯人は別にいるってこと?
でもあの時のお兄ちゃんの行動からして、お兄ちゃんは犯人が幼馴染みのお姉ちゃんだと思うはずなんだけど……」
妹「考えてもしょうがないよね、幼馴染みのお姉ちゃんを止めて、お兄ちゃんを助けないと!
それにはあの銃やナイフを何とかしないと……
そういえばお助けグッズは他にもあるんだっけ……色々道具を出してみよう」ポチッポチッポチッ
妹「熊の人形に、量子何とかって書かれたミニカーに、無駄に長いマジックハンド……他にないのかな」ポチッポチッ
妹「これは……水鉄砲?威嚇ぐらいには使えるかな
こっちは……スイッチのついたボール?押してみよう」ポチッ
妹「わっ!半円型のシールド!これなら!」
15:00 妹の部屋
妹「そろそろ行かなきゃ
行ってお兄ちゃんを助けて、本当の犯人を見つけよう!」
15:41 兄の学校
妹「時間的にはそろそろだね……
あ、来た!」
幼馴染みの姉「あのね、兄くん」
兄「?」
幼馴染みの姉「あなたに言いたいことがあるの
ちょっと体育館裏まで来てくださらない?」
兄「ああ、いいよ」
妹「(道具はちゃんとあるよね!)」
体育館裏
兄「言いたいことって?」
幼馴染みの姉「それはね……」
妹「させない!」
幼馴染みの姉「妹ちゃん!何でここに!?」
妹「その銃を渡して!」
幼馴染みの姉「……嫌!」バキュン
妹「このシールドで……」ポチッ カキーン
幼馴染みの姉「え!?」
妹「えいっ!」ドピュッ
幼馴染みの姉「きゃあっ!」
妹「お兄ちゃん、今の内にその銃を!」
兄「あ、ああ!」
幼馴染みの姉「返して、兄くん!」
兄「何をするつもりだったのか聞いてからだ」
幼馴染みの姉「……全てあんたが悪いのよ!この泥棒猫!」
兄「俺が……泥棒猫?」
妹「どういうこと……?」
幼馴染みの姉「妹ちゃん、この男は害悪よ
私達と一緒に来ましょう……?」
妹「え……?」
幼馴染みの姉「昔は、私と私の妹、そして妹ちゃんとよく遊んだわよね」
妹「うん……」
幼馴染みの姉「あの時からあなたはお兄ちゃんのことばかり口にするお兄ちゃんっ娘だった
でもそんなある日、私達があなたの家に遊びに行った日、私達は知った……
あなたの家でのあなたの待遇を!
母はこいつを贔屓してあなたを卑下し、こいつはあなたがこいつのことを好きだったにも関わらずバカにする……
こんな家庭にいたあなたがかわいそうだった……
こいつや、こいつの母を崩壊させて私達の両親の養子として迎え入れれば、妹ちゃんはしあわせになれる
だから決めたの
私達の会社の力を駆使して作ったこの洗脳銃であなたの周りの癌を取り除いてあげようとね」
兄「お前……狂ってる……狂ってるぞ!」
幼馴染みの姉「うるさい!」
妹「私はお母さんもお兄ちゃんも大好きだよ?私は癌なんて思ってない!
だからやめて……!」
幼馴染みの姉「かわいそうに……癌に侵されてしまったのね……」
幼馴染みの姉「でも、私達が治療してあげるわ!」ダッ
兄「!」
幼馴染みの姉「たあっ!」
兄「っ!しまった!」
幼馴染みの姉「銃は取り返したわ……
これは一度撃ち込めば言われた一つの命令をこなすまで従順な人間になるよう洗脳される……
私の会社の優秀な学者達が作ってくれた優秀な銃!
ふふ……これでおしまいよ!兄くん、くらいなさい!」バキュン
妹「させない!」ドピュッ
幼馴染みの姉「水鉄砲で弾の勢いを止めた……!?
どうしてそこまで……!」
妹「大好きな人だからに決まってるでしょ!」
幼馴染みの姉「まだそんなことを……!」
妹「お姉ちゃんが私のことが大好きなら、守りたくなるのも分かる
でも、周りの人を傷つけるのは良くないよ!
当たり前でしょ!」
幼馴染みの姉「くっ……」
兄「諦めて銃を捨てろ!」
?「それは出来ませんわ」
妹「え……!?」
?「」バキュン バキュン
妹「!?」
兄「ぐ!?」
?「あなたは私の家へ、そしてあなたは、あなたの母を殺してきなさい」
妹、兄「はい……」
16:10
妹「うっ……ここは……」
幼馴染み「お目覚めですか?」
妹「幼馴染み!ということはここは幼馴染みの部屋……
……そうだ、幼馴染みのお姉ちゃんが!!」
幼馴染み「姉がどうかなさいましたか?」
妹「幼馴染みのお姉ちゃんが……いや」
妹「(
幼馴染みの姉『妹ちゃん、この男は害悪よ
私達と一緒に来ましょう……?』
幼馴染みの姉『でもそんなある日、私達があなたの家に遊びに行った日、私達は知った……』
私゛達"……
そしてあの謎の声……)
まさか!」
幼馴染み「気づきましたか?」
妹「幼馴染み……あなたも……」
幼馴染み「そう」カチャ
妹「それは!!」
幼馴染み「洗脳銃ですわ
今頃あなたのお兄さんはこの銃で洗脳されて家族を殺しているでしょうね」
妹「どうしてこんなこと!!」
幼馴染み「決まってるでしょう
あなたを助けるためよ」
妹「お母さんやお兄ちゃんに危害を加えて私が助かるわけないでしょ!」
幼馴染み「まだそんなことをおっしゃるのですか?
考えてみてください
嘲笑する家族より愛し合う家族の方が良いでしょう?」
妹「お兄ちゃんやお母さんも私のこと愛してるよ!」
幼馴染み「どうやら洗脳されてるのは妹さんの方みたいですね……
じいや、あの部屋に妹さんを連れていってあげて下さい」
じいや「かしこまりました」
あの部屋
じいや「ではごゆっくりおくつろぎ下さい」
バタン
妹「!」
ガチャガチャ
妹「出られない……!」
幼馴染み「ドア越しですが聞こえますか?妹さん」
妹「幼馴染み!」
幼馴染み「これから明日も明後日も明明後日も、一生あなたを可愛がってあげますわ」
妹「幼馴染み……どうしてこんなことに……」
幼馴染み「逃げられては困るので、しばらくその部屋で過ごしていて下さい
カメラで妹さんを観察していますので変なことしないでくださいね
もちろん、トイレやお風呂にも設置してありますよ」
妹「……(とりあえず明日、いや、今日の朝までに次の行動を考えなきゃ……)」
3回目 5:10 兄の部屋
妹「(どうやら12:00になったら私の体とか私のいる場所とか、何もかも元通りになるみたいだね……
とにかく、まずお兄ちゃんに外に出ないよう言って幼馴染みのお姉ちゃんに狙われるのを回避してから、今日は学校を早めに出て、友がいない時に、なんとか幼馴染みに説得してみよう)」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」ユサユサ
兄「うーん……?妹……?どうした?」
妹「お願い、今日は外に出ないでほしいの!」
兄「え?何で?」
妹「理由は言えない……でも、とにかく出ないでほしいの!お願い!」
兄「……まあ……学校は1日ぐらい休んでも支障はないし用事もないからいいけど……」
妹「ありがとう、お兄ちゃん!」
兄「後で理由を聞かせてくれよ?」
妹「うん!やっぱりお兄ちゃんは優しいね!」
7:20 玄関
妹「じゃあ行ってくるね、お母さん
友には先に行ったって言っておいて!」
母「ええ、行ってらっしゃい」
母「今日は兄が休むわ妹が早起きするわどうしたのかしら」
7:39 学校
妹「さすがにこんな時間に幼馴染みはいないよね
ちょっと早く来すぎちゃったかな」
ガラッ
ガタゴト
妹「物音……?」
妹「あ、幼馴染み!」
幼馴染み「い、妹さん!今日は早いんですね」
妹「幼馴染みこそ、いつもこんな時間に?」
幼馴染み「え、ええまあ(朝早く来て妹さんの椅子を……なんて言えない……)」
妹「今日は幼馴染みに大事な話があって早めに来たんだ」
幼馴染み「大事な話?」
妹「うん
お兄ちゃんやお母さんを狙うのはやめてほしい」
幼馴染み「!!
……どうしてそのことを?」
妹「ちょっとね
私にとってお兄ちゃんやお母さんはとっても大事な人なの、お願い!」
幼馴染み「出来ませんわ
悪い虫が湧いたなら殺虫剤を撒く、そうでしょ?」
妹「だから私にとっては悪い虫じゃないの!」
幼馴染み「あなたが気づいていないだけです」
妹「……幼馴染みは友のこと、どう思ってる?友には危害を加えないの?」
幼馴染み「友さんは妹さんの友達ですから、危害は加えません」
妹「同じだよ!
友も家族も、私にとっては大事な人
だから、友と同じように、お兄ちゃんやお母さんには手を出さないで!」
幼馴染み「……」
ガラッ
妹「友!?」
友「やっぱり先に来てたんだ……
妹ちゃん……私もう我慢できない」
妹「え……?どういうこと?」
妹「お前がぁ!お兄ちゃんを殺したぁぁぁぁぁ!!」ドピュ
幼馴染「アハギャハッ!」
友「朝、一緒に行こうって約束してくれたの、妹ちゃんだよね
それなのにいつも遅刻して、しかも今日は私を置いて二人でお喋り?」
妹「違うよ!これは……」
友「私がこの学校に転校したとき、正直友達が出来るか不安だった
そんな時妹ちゃんが話しかけてくれて、すぐに仲良くなって、幼馴染みちゃんとも友達になれて凄い嬉しかった
それなのに最近は私のこと、あんまり友達として思ってくれてるようには思えないよ……」
妹「それは睡魔が……」
友「ごめん、妹ちゃん……
今日は私に話しかけないで……」ダッ
妹「友!」
幼馴染み「……
友さんはあなたを裏切った
どうやら友さんも害となる存在みたいですね……」
妹「違うよ……友は転校してきたから不安でつい私に当たっちゃっただけで……」
幼馴染み「とにかく、私は妹さんの為に、やめませんから」
妹「……」
妹「(まさか友があんな風に思ってたなんて……)」
16:05 校門
妹「……」
妹「(でも、お兄ちゃんとお母さんは助かったはず……
お祝いに高級プリンでも買っていこうかな)」
17:20 自宅前
妹「行列が長くて時間かかっちゃった
って……え……?」
妹「家の前にパトカー……!?
どういうことですか!?」
警察「君は……」
妹「この家に住んでるんです!何があったんですか!?」
警察「家族かい?かわいそうに……
この家の息子が母を刺殺したんだよ……」
妹「そんな……!そんなはず……!」
妹「(確かに今日お兄ちゃんは休んでくれた……
つまり幼馴染みのお姉ちゃんとは会っていないはず……
だったら洗脳銃を一体どこで……
お兄ちゃんが自分からこんなことするわけない……
でもお兄ちゃんは外に出ないって言ってくれたし洗脳銃を撃たれる暇がない……
じゃあどうして……?
とにかく次の今日に幼馴染みから聞き出すしか……)」
4回目 5:10 兄の部屋
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」ユサユサ
兄「うーん……?妹……?どうした?」
妹「お願い、今日は外に出ないでほしいの!」
兄「え?何で?」
妹「理由は言えないけど……とにかく出ないでほしいの!お願い!」
兄「……まあ……学校は1日ぐらい休んでも支障はないし用事もないからいいけど……」
妹「ありがとう、お兄ちゃん!」
兄「後で理由を聞かせてくれよ?」
妹「うん!絶対出ないでね?」
兄「お前がこんなにお願いをしてくるんだからきっと深い理由があるんだろ?
そんなときに約束を破るわけないだろ」
妹「お兄ちゃん……ありがとう!」
妹「(お兄ちゃんに釘を差しておいたし、友と一緒に学校へ行って普通の会話をして、放課後幼馴染みと話そう
幼馴染みを説得してお姉ちゃんを止めても間に合わないかもしれないけど、次があるしとりあえずやってみるしかない
それに詳しい話を聞かなきゃいけないし!)」
玄関先で撃たれたか
8:00 玄関
母「おやつにプリン用意したからね」
妹「うん!行ってきまーす」
友「あ、おはよう!あのさ」
妹「おはよー、じゃあ行こっか」
友「……あのさ」
妹「ん?」
友「また遅刻して謝りもしないの?」
妹「え?」
友「一緒に行こうって言ったの妹ちゃんだよね?」
妹「そ、それは……(今日は特に何もしてないのに起きることが変わった……?)」
妹「(あっ……
そうだ……最初の今日の日、私はさりげなく謝ったんだ……
最近お兄ちゃんやお母さんを助けることに必死になって、それに伴って幼馴染みの事も気にかかってた……
そのせいでこの前あんなことがあったのに私は友のことをほとんど気にしてなかった……
いくらループ出来るからって自分勝手なんてダメだよね……こんな形でお母さんとお兄ちゃんを救ってもきっと私自身がそれを許さない……
ちゃんと謝らなきゃ!)」
妹「ごめんなさい!」
友「えっ!?」
妹「いくら睡魔が強いからって私から誘っておいて遅刻して待たせるなんてダメだよね
ごめんなさい!」
友「お、お辞儀までしなくていいよ!
私もちょっと強い言い方になっちゃったしごめんね!」
妹「うんうん、友は悪くないよ!」
友「妹ちゃん……
私ね、この学校に転校してきた日、実は友達が出来るか不安だった
そんなとき、妹ちゃんが話しかけてくれて、すぐに仲良くなって、幼馴染みちゃんとも仲良くなれて嬉しかった
でも、最近は私のこと、友達として思ってくれてないような気がしちゃって……
でもそんなことはなかった、妹ちゃんは私の為にこんなに謝ってくれるんだもん
ありがとう!」
妹「友……」
友「じゃあ、学校行こうか!」
妹「うん!」
8:26 学校
幼馴染み「お2人とも、おはようございます」
妹「おっはよ!」
友「おはよう!」
幼馴染み「今日はいつもより遅いのですね」
妹「ちょっとね」
友「えへへ」
幼馴染み「……?」
妹「そろそろチャイムなるから、座ってるね」
友「あ、本当だ」
幼馴染み「ええ、また昼休みに」
12:45 教室
幼馴染み「ごちそうさまでした」
妹「まだ時間あるね」
友「じゃあもっと話そっか!
幼馴染みちゃんの弁当って誰が作ってるの?」
幼馴染み「じいやですわ」
友「へえ……じいやって凄いね」
幼馴染み「ええ、まあ
困ったときは手助けもしてくれますし」
妹「(こうして見るとあんな事を企ててるなんて考えられないよ……)」ジーッ
幼馴染み「どうしました?」
妹「な、何でもない!」
幼馴染み「そうだ、良ければ一緒に温泉にでも行きませんか?私の姉や妹さんのお兄さんも一緒に
じいやに頼んで車を出してもらいましょう」
友「あ、それいいね」
妹「ごめん、私はやめとくよ」
友「え?何で?」
妹「恥ずかしいから!」
( ^) だから♪
( ) ̄
( | | )
( )|
( | | )
( ^o) 1秒ー♪
 ̄( )
( // )
(o^ ) ごとに~♪
( )ヽ
| |
..三 \ \ V / (o^ ) 三 世界ー♪
三 \ \ V / ( )ヽ 三
三 \ \ | / / / 三
三 ( ^o) \ V // / / 三 線をー♪
三/( ) \ V / (o^/ 三
三 ヽヽ \ | /( / 三
..三/( ) \ V / (o^ ) 三 越ーえてー♪
三 ヽヽ^o) \ V / ( )ヽ 三
三 \ )\ | (o^/ / / 三
幼馴染み「それは残念ですわ」
妹「代わりにあの遊園地に行こうよ
お父さんあの遊園地のオーナーと仲良かったでしょ?」
友「あの遊園地?ああ、あそこの遊園地のこと?」
幼馴染み「あの遊園地……(あの思い出の……)
そうですね」
友「決定!」
妹「あ、そろそろ授業始まっちゃう!」
幼馴染み「では、また放課後に」
16:01
友「じゃあ帰ろっか!」
妹「ごめん!幼馴染みと大事な話があるの
いい?」
友「うん、どうせ帰り道バラバラで一人だしね
また明日!」
妹「ばいばーい!」
幼馴染み「また明日」
……
幼馴染み「で、大事な話とは?」
妹「うん、お兄ちゃんとお母さんを狙うのはやめてほしいの!」
幼馴染み「!!
……どうしてそのことを?」
妹「ちょっとね
幼馴染みは友のことは狙わないの?」
幼馴染み「友さんは妹さんの友達ですから危害は加えません」
妹「同じだよ!
お兄ちゃんとお母さんも、友と同じくらい私にとって大切なの!
だから友と同じようにお兄ちゃんとお母さんも狙わないで!お願い!」
幼馴染み「……遊園地」
妹「え?」
幼馴染み「今日あなたの話で思い出しました
遊園地での思い出を」
妹「遊園地での思い出……あっ!」
幼馴染み「そう、あの時私は決心したんです
あなたを守ると……」
~~~
数年前 幼馴染みの家
過去の妹『うわああああん!』
過去の幼馴染み『あらあら、どうしたのですか?急に我が家にかけこんできて』
過去の妹『うぅ……お兄ちゃん……ひっぐ……』
過去の幼馴染み『落ち着いてからで大丈夫ですよ
そうだ、遊園地に行きましょう!そこで楽しめばきっと落ち着きますよ』
遊園地
過去の幼馴染み『どうでしたか?』
過去の妹『うん!ジェットコースターとか楽しかった!
落ち着いたよ!』
過去の幼馴染み『そうですか、それは良かった』
過去の妹『あのね、幼馴染み……』
過去の幼馴染み『何ですか?』
過去の妹『今日ね、お兄ちゃんとお母さんが喧嘩したの……すっごい怒ってて恐くて……うぅ……』
過去の幼馴染み『そうでしたか……
そうだ、私が、あなたを敵から守ってあげましょう』
過去の妹『敵?』
過去の幼馴染み『ええ、私はあなたが大好きですから』
過去の妹『本当?』
過去の幼馴染み『もちろんですわ!
よしよし』
過去の妹『幼馴染み……』
~~~
妹「……」
幼馴染み「あの時私は約束したんです
あなたを敵から守ると
こんな大事な話を忘れていたとは我ながら恥ずかしいですわ……」
妹「……」
妹「確かにあの時、私を守るって言ってくれて嬉しかった!」
幼馴染み「でしょう?」
妹「でも!今のあんたには二つ間違いがある!」
幼馴染み「え……!?」
妹「一つは、守るからって傷つけてはいけないってこと!
そしてもう一つは、あんたが、どれだけ私がお兄ちゃんとお母さんを好きか分かってないこと!
お兄ちゃんもお母さんも敵なんかじゃない!」
幼馴染み「まだそんなことを?あなたのお兄さんとお母さんは敵
そうでしょ?」
妹「違う!幼馴染みは私のこと全然分かってないよ!」
幼馴染み「分かってない……?私があなたのことを分かってないわけないでしょう!」
妹「分かってるなら私がどれだけ家族が好きかも分かるでしょ!」
幼馴染み「それは……」
妹「それに遊園地のとき、幼馴染みは誰も傷つけず、私を支えてくれた
その頃の幼馴染みはどこ行っちゃったの!?」
幼馴染み「……」
妹「今の幼馴染みは自分の考えに固執してるだけだよ!!」
幼馴染み「(固執……?
私は妹さんを守ろうと……
『でも!今のあんたには二つ間違いがある!』
『違う!幼馴染みは私のこと全然分かってないよ!』
『その頃の幼馴染みはどこ行っちゃったの!?』
『そしてもう一つは、あんたが、どれだけがお兄ちゃんとお母さんを好きか分かってないことよ!』
違う……私は……妹さんを守るため……
『今の幼馴染みは自分の考えに固執してるだけだよ!!』
………………
……私が……間違ってた……?)」
幼馴染み「……」
妹「幼馴染み?」
幼馴染み「ごめん……なさい……」
妹「!!」
幼馴染み「私は……いつの間にか守るという目的が手段にすり替わっていた……
そのせいで妹さんまで傷つけてしまった……」
妹「幼馴染み……!」
幼馴染み「その事を守るべき妹さんに言われて気づくなんて……私は……」
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(´;ω;`)威力業務妨害☆脅迫罪☆なりすまし☆盗聴☆住居不法侵入☆殺人未遂 (´;ω;`)
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>趣味はネカマ(´;ω;`)妄想なりすまし、忍法帖Lv=40
>自称にわかではないアニヲタ
>風呂も入らないし歯も磨かない
妹「うんうん、気づいてくれたから良いんだよ」
幼馴染み「妹さん……」
妹「守るって言われると照れ臭いけどね」
幼馴染み「本当にごめんなさい!」
妹「もう良いよ!
それよりお兄ちゃんを止めないと!」
幼馴染み「そうですわね……
私が自分の考えに固執したばかりに、あなたのお兄さんとお母さんを巻き込んでしまった……
洗脳銃の洗脳を解く方法を教えましょう」
妹「それは?」
幼馴染み「それは、キスすることです」
妹「き、きききキス!?お兄ちゃんと!?
って動揺してる場合じゃないよね!すぐに行かないと!」
幼馴染み「じいやの車に乗せてもらいましょう」
妹「いいの?」
幼馴染み「ええ、何より私の間違いが原因ですから……
その代わり、聞きたいことがあるので着いていっても構いませんか?私が原因にも関わらず図々しいかもしれませんが……」
妹「もういいって!幼馴染みが反省してくれたのはよく分かるから!
それに私も聞きたいことあるし
さっ、急ご!」
16:41 玄関
妹「良かった、まだ何も起きてないみたい」
母「あら、お帰り」
妹「ただいま!今日は幼馴染み連れてきたから」
母「こんにちは」
幼馴染み「こちらこそこんにちは
……そして、ごめんなさい」
母「え?」
妹「急がないと!」
幼馴染み「ええ!」
母「???」
兄の部屋
妹「お兄ちゃん!」
兄「おお、お帰り」
幼馴染み「こんにちは」
兄「久しぶりだね、こんにちは」
幼馴染み「そして、ごめんなさい」
兄「え?何が?」
妹「お兄ちゃん!ごめん!」
兄「何が?ってうわぁ!!」ドサッ
妹「……ふう……間に合った」
幼馴染み「(本当は興奮作用が働きさえすれば解除されるんですが、キスするとは本当に家族のことが好きなんですね……
私にもしてくれればいいのに……)」
兄「ってあれ?ここは……俺の部屋?」
妹「お兄ちゃん……?」
兄「妹、今日何日だ?って幼馴染みも来てたのか
久しぶりだな」
幼馴染み「こんにちは」
妹「今日は△△日だけど……どういうこと?」
幼馴染み「洗脳銃を受けてる間の記憶は、命じられたことを成し遂げた後か洗脳を解いた後、無くなるのです
お兄さんは3日程記憶が無くなってるはずでしょう」
妹「(ということは私がキスしたことも忘れてるのか……ちょっと残念
ってそれより)3日って?」
幼馴染み「私がお兄さんに洗脳銃を撃ってしまった、3日前からです……
その時、私はこう命令しました
普段通りに過ごし、3日後、母を殺せと」
兄「え?話が見えないんだけど……」
幼馴染み「つまり、私は3日前、お兄さんに母を殺すよう洗脳したんです……
ごめんなさい……」
兄「あ、ああ……洗脳?」
妹「話が長くなるからあとあと
(つまり私が幼馴染みのお姉ちゃんから洗脳銃を撃たれるのをお兄ちゃんに回避させたあの時……私が高級プリンを買って帰ったあと、事件が起きたのはそういうことだったのね……
そして3日前、洗脳銃を撃たれる少し前にお兄ちゃんと幼馴染みが接触していたから、未来のお兄ちゃんは真犯人が幼馴染みだと分かったわけね)」
幼馴染み「で、私に聞きたいこととは……」
妹「ああ、もう分かったからいいの
それより幼馴染みの聞きたいことって?」
幼馴染み「はい……何故あなたは私がお兄さんやお母さんを狙っていたことに気づけたか、です」
妹「それは……!」
幼馴染み「誰にもバレずにやってきたはずです……それなのにあなたは気付いた
追撃を狙ってるわけではありません!
単に気になったのです……」
妹「えっとそれは……(話しても別に支障はないよね……)」
妹「かくかくしかじかなの」
幼馴染み「そんなことが……私の起こした行動で、未来の妹さんやお兄さんにまで迷惑をかけてしまっていたのね……」
兄「しかし本当にタイムワープが存在するなんてな……
しかも未来の俺が開発したなんて信じられないな
妹、わざわざ俺や母さんの為に苦労してくれたなんて感謝してもしきれん
ありがとう」
妹「えへへ
早速、このUSBメモリの中身を見てみよう?
(お兄ちゃんにわけを話すって約束……覚えてないと思うけど守れたよ、お兄ちゃん!)」
……
妹「幼馴染みの名前を入力して……ポチッとな!」ポチッ
妹「ロックが外れた!中には……pdfファイル?」カチッカチッ
妹「なになに……『今、この文章を読んでくれているということは、まだ未来を変える前だが、未来の時間に住む妹がこのUSBメモリを見つけ、
未来を変えるために過去の時間にいる妹に協力してもらい、過去の時間にいる妹が恐らく時間をループして無事に結果を変えてくれたということだ
ありがとう』
ここまで予測してたの?お兄ちゃん」
兄「俺に聞かれても……」
妹「『しかし、まだ一つ、残された問題がある
それは、タイムデバイスである
俺が偶然発見した物質によって、生まれた代物であるが、タイムデバイスは残しておくと非常に不味いことになる
それは、タイムデバイスが時間軸から外れているのが原因で、俺と妹がタイムデバイスを開発しない未来に切り替わったとしても、都合良く消えはしない、つまり残り続けてしまうということだ
このまま残り続けると、悪用されかねない
そこで、今この文を読んでいる人には、タイムデバイスを消すのに協力してもらいたい
偶然発見したその物質は、反する電子を持つその物質と接触すると、超対称性という対称性から、とてつもないエネルギーを放ちながら消滅する
未来の時間の妹のタイムデバイスと、恐らく通信用に渡された過去の時間の妹のタイムデバイスはちょうど相反しており、上手くその二つを接触させれば消えるはずだ
しかし、消すときはエネルギーに巻き込まれないよう注意してほしい
そして、その為に何をすればいいのかだ
まず、未来を変えてもらいたい
先にタイムデバイスを消去すれば、過去の時間の妹がループするために独立させたものを元に戻せなくなる
しかし、未来を変えると、未来の俺や未来の妹がタイムデバイスを作らなくなり、その影響で時間全体に修正が働き、過去の時間の妹が作ってくれた母さんが死なないという結果は残るものの、
未来の時間の妹がタイムデバイスを過去の時間の妹に渡すときから今までの事実と記憶が失われる
だが、その記憶を維持する方法がある
過去の時間の妹が今持っているタイムデバイスには、今までの行動をオートで記す日記とメモ帳が内蔵されている
それを読めば状況を把握することが可能だ
しかし、これは妹が一番ふさわしい
なぜな……』
ゴホッゴホッ
えーと……
『そして、未来を変え、状況を把握した後、○○年○月○日、○○という場所に来てほしい
タイムデバイスは時間軸から独立し、常に存在するが、見た目も常に存在するわけではない
この空間内であるべき姿に変化するのだ
つまり、○○年○月○日、○○という場所で私と妹はタイムデバイスを開発するが、
それ以前にもタイムデバイスは存在し、しかも未来の妹が持つ方は目に見えない状態になっているということだ
よって、目に見えるようになると考えてよい○○年○月○日、タイムデバイスが生まれる○○という場所に今未来の時間の妹が持つタイムデバイスが目に見える形で存在するはず
それを回収し、未来に残ったまま消せば帰れなくなるので過去に帰ったあと、タイムデバイスを消して終了である
なお、タイムデバイスの回収は一人でやってもらいたい
万が一未来ではぐれた場合、誰かが過去に帰れなくなるかもしれないからだ
簡単に言えば、一人で未来に行ってタイムデバイスを拾ったら、過去に戻り離れた場所で二つをくっつけてほしいということだ
非常に面倒だが頼む
以下タイムジャンプの仕方を書く……』
だって……はあ、読み疲れた……」
兄「長いが……何となく状況は分かった
ここは俺がタイムデバイスを回収しに行こう
妹にまた苦労をかけさせるわけにはいかない」
幼馴染み「いえ、事の発端は私ですし……」
妹「うんうん、私が行く!」
兄「妹……」
妹「私が未来の妹と通信して未来を変えたあと、状況を把握するのは私が一番ふさわしいって書いてあったし
私が行けとは書いてないけど、私にしか出来ないよ!」
兄「しかし……
そういえば咳き込んだとき、なんて書いてあったんだ?」
妹「そ、それは内緒!(というか……未来のお兄ちゃんは私の秘密知ってるんだ……)」
妹「記憶がなくなっちゃうらしいし、今のお兄ちゃんや幼馴染みとはお別れだね」
兄「そうだな……
出来れば俺が行きたかったが……」
幼馴染み「妹さんが次に会う私は、こんなこと知らずにきっと普通に暮らしているのね……」
妹「じゃあ、私は部屋に戻るね
私は記憶を失ったあとの私にこのタイムデバイスでメッセージを書かなきゃいけないから
ばいばい!」
幼馴染み「ええ、別の私とまた会いましょう!」
兄「またな!」
妹の部屋
……
妹「これでよしと
じゃあそろそろ……
赤いボタンだっけ……」ポチッ
未来の妹『ついに終わったのね?』
妹「うん、全て終わったよ(未来の私はタイムデバイスのことを知らないのかな……)」
未来の妹『じゃあ、あなたとこの時間を戻すわよ!』
妹「うん、お願い!(なんか記憶を失うって自分を失いそうで怖いけど……タイムデバイスの中の日記とメモ帳に残したメッセージがあるし……お兄ちゃんのお願いだもんね!)」
未来の妹『えい!』
妹「!?
頭痛が……!」
……
妹「はっ!ここは……私の部屋だ
って学校から帰ってきて、部屋でおやつのプリンを食べただけだし……私の部屋だなんてわざわざ再確認しなくても……
え……?」
妹「私こんなのつけてたっけ……?
適当にボタン押してみよっと」ポチッ
妹「空中に画面が表示された!
何か書いてある……
『私へ、緑のボタンを押して』
私へ?とりあえず押してみるか」ポチッ
妹「これは……文章?
なになに……『私へ、信じられないと思うけど……
…………
お願い!
私より』
なにこれ……嘘だよね……?
でも私だけの秘密を知ってるってことはこれを書いたのは私……
洗脳されたお兄ちゃんがお母さんを殺す?それを止める為にループした?そんなSSみたいなことあるわけないよね……?
でも私だけの秘密を知ってる以上……信じるしかないのかな……
とりあえずこの文章に書いてある通り、タイムジャンプ?してみよう」ポチッポチッポチッ
……
○○年○月○日 ○○
妹「……え!?
(ここは……?
まさか本当にタイムジャンプした……?
じゃああの文に書いてあったことは本当に本当……?
ここでタイムデバイスを開発したらしいけど、ここ病院だよね……?
未来が変わったから施設も変わったってことなのかな……
とりあえず今日の日付を聞いて確認してみよう)
すみません!」
ナース「はい!なんでしょうか」
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橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ
橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ橋本K郎スレ
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威力業務妨害☆脅迫罪☆なりすまし☆盗聴☆住居不法侵入☆殺人未遂 (´;ω;`)
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>趣味はネカマ(´;ω;`)妄想なりすまし、忍法帖Lv=40
>自称にわかではないアニヲタ
>風呂も入らないし歯も磨かない
>「両津勘吉の~」、「佐藤真由紀」のスレ主
//www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4133553.jpg.html
パス→micro1
妹「今日は何年何月何日ですか?」
ナース「はい?○○年○月○日ですけど……」
妹「(本当にタイムジャンプしてる……!)
ありがとうございました!」ダッ
ナース「いえ別に……
行っちゃった……」
妹「じゃあやっぱり文章に書かれていたことも本当……!!
とりあえずタイムデバイスの手がかりを探すしかない……
すみません!」
?「なんでしょうか?ってあなたは……」
妹「え?あ……もしかして……友?」
未来の友「妹ちゃん……?何だか小さいけど……」
妹「未来の友はナースになるんだ……!」
未来の友「未来の私?どういうこと?」
妹「これに似たの見つけなかった?」
未来の友「ああ、それなら確かポケットに……」ゴソゴソ
未来の友「これ?」
妹「それ!」
未来の友「てっきり患者さんの落とし物かと……
何があったの?」
妹「実はかくかくしかじかで……」
未来の友「へえ……これでタイムジャンプできるんだ……」
妹「そう、危険な物なの!」
未来の友「ちなみに妹ちゃんはどうやってタイムジャンプしたの?」
妹「こことここを押して時間を設定して……記憶や肉体を時間軸から独立させて……」
未来の友「ふーん……」ポチッポチッ
妹「え?何やってるの?」
未来の友「ごめんね、妹ちゃん
正直、昔からあなたのわがままにはついていけないと思ってたの……
そして今度は私を置いて結婚……
一生独り身でいようねって約束したくせにさ……
もう裏切られるのは嫌
だから変えてくるね、過去を」
妹「待っ!……て……
消えた……!
とにかく追っかけないと!でもどこに……
しょうがない、とりあえず友が転校してきたあの日に!」
友が転校してきた日
妹「ここなら誰にも見つからないよね
日記に書いてあったあれを……
追跡カメラとテレビ~
お願い、未来の友を探して!
……
……動かない……
つまりこの時間にはいないってこと?
……
!……頭が……痛い……」
……
0:00
妹「」ガバッ
妹「こ、ここは……私の部屋だよね……
あれ?こんなのつけてたっけ
とりあえずボタンを押してみようっと」ポチッ
……
妹「うーん……私の秘密を知ってるってことは信じるしかないのかな……
日記によれば記憶を失うのは二回目、それも二回目は未来の友がタイムデバイスを持っていって過去を変えちゃったから……
しかも追跡カメラは時間を越えては反応しないから未来の友がどこに行ったか分からない……
一体どうしたら……
とりあえず未来の友が私と会った時間に行ってみよう……!
もしかしたらタイムデバイスを持ってるかも!」
○○年○月○日 ○○
妹「到着っと……
あれ?そういえばこのタイムデバイス?って時間だけじゃなくて場所も指定出来るんだ……
何でだろう……
ま、いいや
とりあえず未来の友を探さないと!」
……
妹「(いない……何で……?
そっか、未来が変わったから友はナースじゃなくなったんだ……
そしたらもう打つ手がない……
あそこの公園でとりあえずまとめよう……)」
妹「(えっと確か……
未来の私と協力して、私はお母さんが死ぬ運命を変えた
でも、タイムデバイスというアイテムが危険で、2つくっつければ消せるから私にやってほしいと未来のお兄ちゃんが頼んだ
そして2つ目のデバイスを探しに未来にやってきたのに、友に持っていかれた……ってところかな
そういえば……
私が未来へ来た時点で、未来が変わって私が記憶を失うことがないのは何でだろ……でも、お兄ちゃんとお母さんを助けた後の時間の修正の時に一緒に修正されたことから考えれば、どこかで記憶が改ざんされるから今は問題ないってことなのかな……
それに未来が変わるとき、私も他の人と同じように記憶を失ってるはずなのに、日記には私は頭痛が起きてるって書いてある……何で……?)」
?「妹……さん?」
妹「え?……あ!」
未来の幼馴染み「少し小さくなられました?……ってそんなわけないですよね」
妹「未来の幼馴染み……!お願い!助けてほしいの!」
未来の幼馴染み「え?ええ、もちろんですわ」
未来の幼馴染みの家
未来の幼馴染み「何があったんですか?」
妹「実は……かくかくしかじかで……」
未来の幼馴染み「そんなことが……!
その私はお馬鹿さんですね……妹さんの気持ちも汲み取ってやれないなんて……」
妹「私は覚えてないから別にいいんだけど……」
未来の幼馴染み「そのタイムデバイスを持った友さんを探せばいいんですね?」
妹「うん、友は私に裏切られたって言ってたし……私が謝りに行かないと」
未来の幼馴染み「では、少しタイムデバイスをお借りしてもよろしいですか?」
妹「でも見たことも聞いたこともない物質が入ってるらしいし……」
未来の幼馴染み「大丈夫です
信頼のおける学者を揃えておきますから
まあ調べてる間に歴史が変わり、妹さんがタイムデバイスを手放す可能性は否定出来ませんが……」
妹「うんうん、大丈夫!
日記によれば、歴史が変わったら私もタイムデバイスも私が本来いた場所に戻されるみたいだから」
未来の幼馴染み「分かりました
では、じいや!」
じいや「はい」
妹「(どこから現れたの?というかまだ執事やってたんだ……)」
未来の幼馴染み「これを彼らに」
じいや「かしこまりました」
未来の幼馴染み「では、その間ゲストルームで休んでましょうか
未来の娯楽もたくさんありますよ」
妹「未来の娯楽!?どんなのだろう!」
……
未来の幼馴染み「研究が終わりました
これを」
妹「ありがとう、幼馴染み!」
未来の幼馴染み「そしてその未知の物質ですが、この地球……いえ、この宇宙には存在しないことがわかりました」
妹「へ?」
未来の幼馴染み「この宇宙は4次元時空です
しかし、未知の物質は、7次元+4次元の11次元、しかも、11次元時空ではなく時間を含めた11次元空間からこの世界にやってきたと考えられます」
妹「時間を含めた11次元空間?」
未来の幼馴染み「時間を含めたほにゃらら次元空間とは、私達が縦横自由に移動出来るように時間を自由に移動出来る空間のことです
ちなみにほにゃらら次元時空は時間を自由に移動出来ない空間ということです
その11次元空間の別の宇宙からこの宇宙にやってきた物質、それがこの未知の物質と考えられます
この物質が時間軸から独立しているというのは、時間を自由に移動できる11次元空間に存在しているからでしょう
あくまで3次元空間にも姿を表せるだけ、ということです」
妹「つまり、別の宇宙から流れてきた物質が未来のお兄ちゃんと私のところへやってきたってこと?」
未来の幼馴染み「そうなりますね」
妹「分かったような分からないような……とにかく!これで友を探せるよ!」
未来の幼馴染み「そのボタンを押してみてください」
妹「これ?」ポチッ
妹「あっ!画面に友の現在地が!」
未来の幼馴染み「そのタイムデバイスは時間だけでなく空間も渡り歩ける機能を持っていますよね
恐らくそれは高次元に存在するからなのですが、それを改良したものです
好きな物を探知できるはずです
では、頑張ってください!」
妹「うん!行ってくるよ!」
夜 学校の教室
妹「友!」
未来の友「妹ちゃん……どうしてここが」
妹「幼馴染みに手伝ってもらったの」
未来の友「幼馴染み……!」
妹「そう」
未来の友「そっか……幼馴染みは大企業の社長の娘、お嬢様だもんね……
そんなこともできちゃうのね」
妹「未来がしばらく変わらなくて変だって思ってた
未来が変われば私の記憶もなくなるからわかる、それなのに全然なくならない……
そしてこの場所……
友は私と幼馴染みの思い出を振り返ってたんでしょ?」
未来の友「……」
妹「友は裏切られたって思ったかもしれないけど、私は友を裏切ったりしない」
未来の友「今の妹ちゃんに何が分かるの?」
妹「分かるよ!幼馴染みや友、お兄ちゃんやお母さんのことが好きな気持ちはずっと変わらないから!」
未来の友「……」
未来の友「相変わらず……優しいね……
こんな……勝手に裏切ったなんて思って大事な物を持っていく自己中のことなんか好きなんて……」
妹「うんうん、私も同じだから……」
未来の友「同じ?」
妹「私も、お兄ちゃんとお母さんを助けるとき、友のこと考えてなかった
自己中だったの
私も友と同じ……
だから裏切ったりしないよ」
未来の友「妹ちゃん……
まさか10代に諭されるなんてね……」グスッ
妹「さ、未来に戻ろう?」
○○年○月○日 ○○
未来の友「これは返すね
本当にごめん……」
妹「うんうん、もう良いよ!
じゃあ、幼馴染みにお礼言ってくるから、ばいばい!」
未来の友「ばいばい!」
未来の幼馴染みの家
妹「幼馴染み!」
未来の幼馴染み「妹さん!ということは……」
妹「うん、友も許してくれたし、タイムデバイスもくれたよ
幼馴染みのおかげだよ、ありがとう!」
未来の幼馴染み「いえいえ」
妹「じゃあ、過去に帰ってタイムデバイスを消去してくるね!」
未来の幼馴染み『ええ、行ってらっしゃい』
現代 裏山
妹『よし、離れたところでタイムデバイスを……って、離れたところからどうやってくっつければいいんだろ?
……あっ、そういえば!』ポチッ
妹『あったあった、未来の私が入れてくれたお助けグッズ、無駄に長いマジックハンド!
これなら……』
妹『限界ギリギリまで離れたし……えい!』
妹「はっ!……ここは……」
未来の友「起きた?」
未来の幼馴染み「目が覚めましたか?」
妹「友が働いてた病院……?どうして?」
未来の友「何があったか忘れちゃった?」
未来の幼馴染み「私にお礼を行って過去に行こうとした直後、急に頭を抱えて倒れたんですよ」
妹「倒れた……?
あっ……頭が……!ぐぅっ……!」
未来の幼馴染み「大丈夫ですか!?」
未来の友「大丈夫!?」
妹「……
……思い出した……」
未来の友「思い出した?」
妹「お兄ちゃんとお母さんを助ける為にループ……タイムデバイスを消すためにタイムジャンプ……初めてじゃない……」
未来の友「え?初めてじゃないって……」
未来の幼馴染み「どういうことですか?」
妹「私がこの後、タイムデバイスを消したら……時間は修正される……」
未来の友「確かに妹がここに来た理由がなくなっちゃうから修正しないとダメだよね……」
妹「修正された後……お母さんはお兄ちゃんに殺され……また私はループし……タイムデバイスを消し……お母さんはお兄ちゃんに殺され………………」
未来の友「それって……」
未来の幼馴染み「多重ループ……ですか?」
妹「十数回は経験した……」
未来の友「そんな……!」
未来の幼馴染み「妹さん、今までと違ったことは何かありませんか?」
妹「何より補正によって消えた記憶が戻ったこと……
それと……」
未来の幼馴染み「それと?」
妹「未来が変わって記憶が失われるとき……頭痛がした……」
未来の幼馴染み「頭痛……
電話で知り合いに聞いてみます」
未来の友「でも病院内で電話は……」
未来の幼馴染み「ええ、ちょっと外へ行ってきます」
未来の友「えっと……今までは倒れずに過去に戻って、タイムデバイスを消す
すると、時間が修正されて歴史が変わる
その変わった歴史が、事の発端である妹ちゃんのお母さんが殺される歴史
ってことだよね?」
妹「うん……」
未来の友「つまり妹ちゃんはこんな大変なことを何十回も……
お疲れ様」
妹「でもまだ終わりじゃ……」
未来の友「そうだけど……今の内に言っておかないと言えないかもしれないし」
妹「……そうだね
ありがとう、友」
未来の友「あっ、そうだ!
せっかく未来に来たんだし、今まではこんな状況なかったんだから、未来の話をしようよ」
妹「未来の話?」
未来の友「うん
今までは使命を果たすことに必死になって、のんびりすることもできなかったんでしょ?
せっかく今回はのんびりした話をする機会が出来たんだし、妹ちゃんも未来の話は気になると思うから……
つまりほんの少しの間の休息ってこと」
妹「友……ありがとう」
未来の友「うんうん、妹ちゃんが忙しくなってるのはタイムデバイスを勝手に持っていっちゃう私も原因だからこれくらいしないとね
まず何から話そっか……」
妹「そういえば友はタイムデバイスで、何を変えたの?」
未来の友「ああ……聞いてもつまらないと思うけど、失敗したお見合いをやり直して来たの」
妹「へぇ~」
未来の友「って、まだ妹ちゃんには早いよ!
それよりね、この前PS7が出て、それが凄いんだよ!
まるで自分がゲームの中にいて、自分が主人公になったみたいなんだよ」
妹「あ、それ幼馴染みの家でやったよ!本当にすごかった!」」
未来の友「え?やったの?
ってことはのんびりする時間あったんだ……
私の気づかいは一体……」
妹「でも、やったのちょっとだけだったし、もっと未来の話が聞きたい!」
未来の友「妹ちゃん……(また私を慰めてくれてる……)
じゃあね、妹ちゃんが結婚することは前に言ったと思うんだけど、誰と結婚したと思う?」
このSSまとめへのコメント
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