照「またの名があるという事は元の名がある」

照「亦野の股にまつわる本来の名称を教えて欲しい」

淡「……」

淡「あわ！？」

淡（わ、笑ってもらえないどころか　いつもより数倍
　　　無表情でテルーがこっちに詰め寄ってくるー！？）

照「さぁ！　さぁ……！」

淡（鼻息もなんか荒い！　怖いよぉ……）

淡（と、とにかくごまかさないと）

淡「そ、そんなことよりさぁテルー　今のダジャレ――面白くなかった……？」

照「オモシロカッタヨ？　だから早く答えて
　　　お股の本来のお名前を　あと五秒以内に」

淡「あわ！　あわわわわわ！」

淡「テ、テルー！　あそこに冬季限定のポッキーがあるよ！
　　　たべなくちゃ！　ほら使命感に駆られるように今すぐ！」

照「いま私が知りたいのはあそこにあるポッキーの味より
　　　淡のアソコの味なんだよスカタンが！」

淡「ぎゃー！　なんかもう色々と順序とばしすぎだって！
　　　しっかりと連続和了しなよ！」

照「ギギギー」

淡「あーついにソレ使っちゃうんだ――って制服ぬがせちゃダメェー！」

淡「やだよぉ……返して！　後輩に淫語を言わせるだけで満足できた
　　　　あの頃のピュアな変態テルーを返してよ！　返して！」

　＞ドスッ

照「きゅう」

淡「……へ？　テルー？」

菫「安心しろ　峰打ちだ」

淡「いやいや　眉間に思いっきり弓矢つき刺さってますけど」

菫「何をしてるのかと思えば――まぁ大方
　　　オマエの無防備な言動にﾑﾗﾑﾗした照が
　　　　オマエを襲っていた現場に私が出くわしたって所だろ」

淡「スゴい分析！」

菫「で、どんな事を照に告げたんだ？」

淡（……テルーは笑わなかったどころか　頭がﾊﾟｰになってたけど
　　　もしかしたらスミレなら笑ってくれるかも――！）

菫「遠慮せずに言ってみろ　ん？」

淡「う、うん――じゃあいくよ」

　＞バンッ

淡「亦野先輩の股のまたの名をスパッツという！」

菫「じゃあ元の名はなんだ？」

淡「！？」

菫「元の名だよ　是非、淡の口から聞きたい」

淡（な、なんでスミレまで破廉恥モードに！？
　　　と、とにかく急いで軌道修正を）

菫「そんなに震えることはないだろ？　だけど
　　　恐怖におののく淡もスゴく魅力的だな」

淡「え、えっとスミレ　今のダジャレどうだった？
　　　亦野先輩と股とまたの名をかけてみたんだけどー」

菫「大丈夫　最初はいつだって怖いものらしい　でもな
　　　追々と病み付きになる行為とは　総じてそういうモノだ」

淡「聞けよ」

菫「ほら　言ってみるんだ」

淡「ス、スミレってば近い！　近いから！　あとフツーにキモイ！」

菫「安心しろ　無駄撃ちで痛みを長引かせたりはしない
　　　淡のアソコをまっすぐ狙い撃ってやる　すぐに気持ちよくなれるハズだ」

淡「テルーもオマエも一気に階段とばしすぎだろー！」

菫「可愛いな淡　ブラジャー外すよ？」

淡「う、うぅ……この　この」

淡「ノーコンシャープシューターのくせにー！」

　＞グサッ

菫「ぐっ」

淡「ゲーム出演して再現してもらった能力も
　　　マークで標的バレバレだし　直後にアタリ牌つかませてくるから回避余裕だし」

　＞グサッ

菫「ぐはっ」

淡「極めつけは何！？　あの水着！
　　　敵狙わないでウケ狙うのも大概にしてよ！」

　＞グサッ

菫「や、やめろ……淡　それ以上いわれると」

淡「わ、私なんて……私なんて
　　　狙っても面白いこと一つも言えないのに
　　　　なんでスミレはそんなにみんなの笑い者になれるの！」