千川ちひろ「ここまで非道じゃないですよ!」 (27)




ーーー深夜・事務所ーーー



ちひろ「疲れた・・・・・・」グッタリ
ちひろ「でも!これで終わりっ!」ターン

ちひろ「事務仕事を私一人に押し付けるのは、やめてほしいわね」
ちひろ「社長も早く事務員増やしてくれないかしら」

ちひろ「・・・・・・帰ろ」ガサゴソ

ガチャ

ちひろ「お疲れ様でした」

シーン

バタン



ーーー翌朝・ちひろの家ーーー



ピピピッピピピッ

ちひろ「うーん、ダルい」グッタリ

ピッ

ちひろ「んー」ゴソゴソ

Trrrrrrrrrr

ちひろ「あっ、社長ですか?」
ちひろ「申し訳ないんですけど、今日はちょっと体調が悪いので、昼から出社でもいいですか?」

ちひろ「はい、はい。ありがとうございます」
ちひろ「それでは失礼します」

ちひろ「はぁー。寝よう」
ちひろ「携帯の電源も切っておこうかしら」ピッ


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ーーー事務所ーーー



P「おはようございます」ガチャ
P「あれ?・・・・・・誰もいない」

P「また社長が、鍵をかけ忘れたのか」
P「それにしても、ちひろさんは今日休みだっけ?」

P「ってそんなこと考えてる場合じゃない!急がないと」アセアセ
P「あっ!でも他のアイドルが事務所に来るとマズイな。開けっ放しはもっとマズイけど」ウーン

ガチャ

アイリ「おはようございます」

P「アイリか・・・ちょうど良かった!ちょっと留守番しといてくれるか?」

アイリ「えっ?ええ。今日はオフなので、いいですけど」
アイリ「どうしたんですか?そんなに慌てて」

P「遅れると大変な事になる打ち合わせがあるからな。昼には戻るから、頼む!じゃっ」バタン

アイリ「忙しそうですね、プロデューサーさん」



ーーー



アイリ「暇ですね。本当はプロデューサーさんとお話する予定だったのに・・・・・・」ガックリ
アイリ「電話とかかかってきたら、受けた方がいいのかな」
アイリ「だけど事務仕事なんて、分からないよー」ウーン

ガチャ

ミホ「おはようございますっ!」
ミカ「おっはよー★」

アイリ「おはよー」

ミホ「あれ?プロデューサーさんは?」キョトン

アイリ「プロデューサーさんは打ち合わせだって、なんかちひろさんも居ないから、私が留守番頼まれたの」

ミホ「大変ですね」


ミカ「ちぇっ、プロデューサーが居ないなら帰ろ」

ミホ「それではアイリさん、お疲れ様でした」

アイリ「ちょっと待って!」ガシッ

ミカ「なんだよ〜」

アイリ「せ、せっかく来たんだから、ゆっくりしていくのがいいよ!」

ミカ「えー、嫌だ」

ミホ「まあ、そう言わずに。わたし達も暇ですし〜」

ミカ「そうだけどさ〜」

アイリ「座って座って」

ミカ「しょうがなー」ポリポリ



ーーーお昼前ーーー



アイリ「プロデューサーさん、遅いねー」

ミカ「もう帰ってもいい?」

アイリ「もうちょっとだけ、待ってよ」
アイリ「プロデューサーさんもお昼には戻るって言ってたし」

ミホ「そう言えば、ちひろさんが居ないなんて珍しいですね!」

アイリ「そうだよね。私も思ってたの」




ーーー事務所前ーーー



ちひろ「なんとか体調も回復したし、今日も頑張らないと」
ちひろ「ん?誰か居るのかしら?」

>「ちひろさんって、いつも事務所に居るイメージあるよね」

ちひろ「・・・・・・」ピタッ
ちひろ「盗み聞きなんてよくない、よくないけど気になる・・・・・・」



ミカ「むしろ事務所の置物っぽいよね★」ケラケラ

アイリ「うーん、なんか分かる気がする。備品的な感じだよね」

ミホ「ちひろさんには悪いですけど、分かる気がしますっ!」

アイリ「そういえばちひろさんって、何物なんだろ」ハテナ

ミカ「そりゃ、人間でしょ〜」

アイリ「そうじゃないって!」
アイリ「事務仕事なんて1人じゃ大変じゃない?」

ミホ「いつも忙しそうですもんねっ!」
ミホ「わたしが最初に事務所に来た時は、先輩アイドルかと思いましたっ!」

アイリ「あっ、私も!ちひろさん綺麗だよね」


ちひろ「・・・・・・」テレテレ
ちひろ「私もデビューしようかしら」ニコニコ


ミカ「綺麗なのは分かるけど、最近口うるさいよー」」

アイリ「うーん、確かに」


ちひろ「そ、そうかしら・・・・・・」ショボン


ミホ「けれど、それはわたし達の為を思って・・・・・・」

ミカ「でもお母さんみたいじゃない?正直ちょっとウザい」

アイリ「だよねっ。プロデューサーさんとお話したいのに、何かと割り込んでくるよね」

ミカ「前も事務所で少し話してたら、『用がないなら帰りなさい』って言ってくるし」

アイリ「だね。お母さんにも嫌というほど言われてるのにね」

ミホ「そうですね。ちょっとしつこい事もありますね〜」


ミカ「でしょ〜!」
ミカ「私達を早く帰して、プロデューサーとイチャつきたいんじゃない?」ケラケラ

アイリ「えっ?あの2人って付き合ってるのっ?!」

ミカ「さ〜?けど社内恋愛ってよく聞くよね?」

ミホ「他に事務員の方も、いらっしゃらないですし」ニコニコ

アイリ「えー、そうだったら嫌だな」ショボン
アイリ「私、プロデューサーさんの事、狙ってたのにな」ガッカリ

ミカ「大丈夫だって。あのプロデューサーって童貞臭いし、色仕掛けでコロッといくって」ケラケラ

ミホ「アイリさんの方が、断然若いですしいけますよっ!」ニコニコ

アイリ「う、うん!頑張ってみようかな」ニコニコ

ミカ「というか、そもそも事務仕事ってそこまで大変なの?」
ミカ「1日中座ってるから、楽なんじゃない?」

アイリ「うーん、どうなんだろうね」

ミカ「案外、サボってるかもねっ」ケラケラ


ちひろ「誰があなた達の仕事の書類を処理してると思ってるのよ」ワナワナ
ちひろ「・・・・・・ふぅー。落ち着きましょう、相手は子どもよ」


アイリ「そういえばさ、ここだけの話なんだけど・・・・・・」

ミホ「どうしたんですか?」

アイリ「この前、たまたま聞いちゃったんだけど・・・・・・」

ミカ「早く言えよ」

アイリ「ちひろさんって、プロデューサーさんに貢がせてるらしいよ」ヒソヒソ

ミカ「うわー、最低〜」

アイリ「確かここに・・・・・・」ガサゴソ
アイリ「あった」ジャラ

ミカ「うわー、すげー高そうだ」

ミホ「綺麗なネックレスですね〜」


ちひろ「あれ?そろって確か・・・・・・」


ミカ「ちょっと付けてみよっか★」

アイリ「えー、壊したらヤバイよ?」アセアセ

ミカ「大丈夫だって」

アイリ「じゃ、じゃあ付けてみようかな」

ミホ「大丈夫ですか?」


ミカ「バレないって。アタシが付けてあげるよ」

アイリ「じゃあお願い」ジャラ

ミカ「よっと」
ミカ「あれ?難しいな・・・・・・」

ミホ「あんまり無茶しないほうが・・・・・・」アセアセ

ミカ「あっ、ヤバッ」

ミホ「こ、壊れてないですかっ!?」

あいり「ええっ?!」


ちひろ「えっ・・・・・・」


アイリ「直せない・・・・・・よね」

ミカ「・・・・・・捨ててもいいんじゃない?」

アイリ「うーん、そうだね。捨てちゃおっか」

ミカ「事務所に捨てるとバレるし、誰か捨ててきて」

アイリ「えー、私は嫌だよ」

ミカ「じゃあ、ミホが捨ててきて」

ミホ「こ、困りますよ〜」アセアセ

アイリ「ミカちゃんが壊したんだから、捨ててきてよ」

ミカ「えー、しょうがないなー」
ミカ「ついでにコンビニ寄って行こっか」

アイリ「あっ、もうすぐお昼だね。じゃあ私のご飯も買ってきて」

ミカ「金くれ」

アイリ「はいはい、じゃあお願いね」
アイリ「私は留守番頼まれてるし」

ミカ「まったく、こういう時だけ都合いいよね」ガチャ


ちひろ「やばっ」アセアセ
ちひろ「とりあえず非常口に隠れよう」バタン


>「じゃあ行ってくるわ」テクテク

シーン

ちひろ「・・・・・・行ったわね」ガチャ
ちひろ「あのネックレスは、プロデューサーが私の誕生日に・・・・・・許さないわ」ワナワナ




ーーー夕方・事務所ーーー



ちひろ「すみません、今日は体調が優れないので定時で帰ります」

P「大丈夫ですか?」

ちひろ「今日も昼出社でしたし、明日には治ってると思います」
ちひろ「ご迷惑をおかけします」

P「大丈夫ですよ。お大事にしてくださいね」

ちひろ「はい、お疲れ様でした」ガチャ

バタン

ちひろ「ふふふっ」ニヤリ



つづく

今日は終わりです。
続きは明日にでも投下できると思います。

城ヶ崎美嘉(17)
http://i.imgur.com/NyWzrU2.jpg

十時愛梨(18)
http://i.imgur.com/QERAgvg.jpg

小日向美穂(17)
http://i.imgur.com/eBKvDMJ.jpg




ーーー翌日ーーー




P「ドッキリ企画ですか?」

ちひろ「ええ。プロデューサーが居ない間に連絡があったんですよ」

P「へー。誰がターゲットですか?」
P「まさか、俺じゃないですよね?」アセアセ

ちひろ「ドッキリなのに、ターゲットにバラしてどうするんですか」ハァ

P「そ、それもそうですね!あははっ」

ちひろ「今回のターゲットは、アイリちゃんとミホちゃんとミカちゃんですね」

P「面白そうですね」

ちひろ「ええ、とっても、ね」ニヤリ



ーーードッキリ当日ーーー



P「なんで俺とちひろさんが、モニタールームに居るんですか?」

ちひろ「さあ?経費削減じゃないですか?」

P「どこにお金かかってるんですか?ターゲットのアイドルも、正直売れっ子じゃないですよ?」

ちひろ「きっと、仕掛けにすごいお金がかかってるんですよ」

P「そうですかね」
P「まあ、テレビ出演なんて滅多にありませんから、良い経験になると思いますし」

ちひろ「そうですよ!何事も経験です」
ちひろ「あっ、そろそろ時間ですね」チラッ


ーーー事務所ーーー


ガチャ

アイリ「おはようございます!」
アイリ「あれ?」

ミカ「どうしたの?早く入って」

アイリ「・・・・・・誰もいないよ?」

ミホ「プロデューサーさんは、まだ来てないんでしょうか?」キョトン



ーーー


P「あれ?俺、何もしてないですよ?」

ちひろ「私がプロデューサーの名前を使って、メールを送っておきました」

P「え・・・え?」
P「ま、まあそれはいいですけど、どうして夜なんですか?」

ちひろ「これからドッキリが始まるからですよ」フフフッ


ーーー事務所ーーー


アイリ「じゃあ、ちょっと待ってようか」カチッ

ミカ「電気付けても、夜のビルってなんか不気味だよね」ドキドキ

アイリ「そうかな?ミカちゃん、怖いの?」ニヤニヤ

ミカ「ちっ、違うっ!」アセアセ

アイリ「へぇ〜」ニヤニヤ

バタンッ!

ミカ「ひっ?!」ビクッ

アイリ「あれ?ミホちゃんがドア閉めた?」

ミホ「え?ミカさんが閉めたんですよね?」

ミカ「」ガクガク

アイリ「・・・・・・え?」

カチッ

アイリ「きゃあっ!」

ミホ「・・・・・・停電でしょうか」


ーーー


P「随分と古典的なドッキリですね」

ちひろ「ミホちゃんは、なかなか肝が座ってますね」

P「ミカが少し心配だな」

ちひろ「さて、次の仕掛けが動きますよ」



ーーー


ミホ「アイリさんも、ミカさんも意外とこういうのに弱いんですね」ニコニコ

ミカ「ここ、こ怖がってるフリをしただけだし★」ビクビク

アイリ「ふ、ふふ。足が震えてるのに?」ニヤニヤ

パタン

ミカ「ひゃっ?!」ガクガク

アイリ「な、なにっ!?」アセアセ

ミホ「それよりも、懐中電灯を探しましょうよ〜」

アイリ「そ、そうだね」アセアセ

ガシッ

アイリ「ひぃっ!」

ミカ「うぅ〜」ウルウル

アイリ「なんだ、ミカか。ちょっと離してよ!」

ミカ「・・・・・・きたい」ボソッ

アイリ「え?どうしたの?」

ミカ「だから、トイレに行きたくなったの!」ウツムキ

アイリ「トイレは、確かあっちだったよ」ユビサシ

ミカ「・・・・・・無理」ビクビク

ミホ「どうしたんですか?」

アイリ「ミカが一人でトイレに行けないんだって」

ミホ「大丈夫ですっ!幽霊が出ても、人間には触れられないです!」ニコニコ

ミカ「いやあーっ!」

アイリ「行けないなら、我慢するしかないね!」

ミカ「それも無理ーっ!」
ミカ「・・・・・・付いて来て」ボソッ

アイリ「えー」

ミカ「お願い・・・・・・」ウルウル

アイリ「しょうがないね」

ミカ「あ、ありがとう」ボソッ

ミホ「わたしは、その間に何か明かりになる物を探しておきますね」



ーーー


ちひろ「あらら、ミカちゃんは我慢出来なかったみたいですね」

P「あ、あの・・・・・・これ、放送できるんですか?」

ちひろ「BDとかDL販売では収録させますよ」

P「」


ーーー



ミホ「ど、どうしたんですかっ?!」ピカッ

アイリ「あっ、と、トイレが・・・・・・」ビクビク

ミホ「床がビショビショですけど、水が溢れたんですか?」

アイリ「と、トイレがかか勝手に・・・・・・」ビクビク

ミホ「幽霊は水場を好むらしいですよ」ニコリ

アイリ「・・・・・・」ゾォー

ミホ「それにしてもアイリさん。服がびしょびしょですよ?」
ミホ「早く着替えないと風邪引きますよ?」ニコニコ

アイリ「あ、うん」ヌギヌギ


ーーー


P「ち、ちひろさんっ!?」

ちひろ「いい画ですね」

P「いやいやいやっ!」

ちひろ「大丈夫ですよ。アイリちゃんは18歳ですし」
ちひろ「ジュニアアイドルのイメージビデオでも、服を脱ぐシーンとかあるじゃないですか」

ちひろ「それと一緒ですよっ!」

P「そ、そうかなー?」

ちひろ「そうですっ!」バンッ
ちひろ「まあ、これでドッキリは終わりなんですけどね」

P「ちなみにミホは・・・・・・」

ちひろ「仕掛人ですよ」ニッコリ

P「それで?」

ちひろ「なんですか?」

P「え?いつネタばらしに行くんですか?」

ちひろ「あっ、あー。今から私が行くんでプロデューサーは、もう帰ってもいいですよ」

P「は、はあー。じゃあお疲れ様でした」ガチャ




ーーー3日後・事務所ーーー



アイリ「おはようございます!ガチャ

P「おはよう」カタカタカタ

アイリ「プロデューサーさん!どうして、この前の夜は来なかったんですか!」

P「え?それなら・・・・・・」

ちひろ「こほんっ!」
ちひろ「ミカちゃんが来てから、お話しますね」

P「そう、ですか」

アイリ「え?なんですか?」キョトン

ガチャ

ミカ「おっはよー★」バタン

ちひろ「じゃあ会議室に行きましょうか」

アイリ「は、はい」

ミカ「えっ?」



ーーー会議室ーーー



バタン

アイリ「あの、ちひろさん?」

ちひろ「まずは、これを見てね」カチッ

ミカ「なになに?おもしろ動画?」ニコニコ

アイリ「あれ?これって事務所の・・・・・・」

ミカ「・・・・・・えっ」ゾォー



ーーー


ちひろ「この動画が、”なぜか”ネット流出してしまったの」

ちひろ「あと、もう一つだけ見てもらいたい物が・・・・・・」ジャラ

アイリ「っ!?」
ミカ「っ!?」

ちひろ「”たまたま”手に入れた物なんだけど、これ、私のネックレスなのよね」

アイリ「あっ、で、で、でも!どうしてちひろさんの物だと分かったんんですか?」アセアセ

ミカ「そ、そうだよっ!アセアセ

ちひろ「これはね、プロデューサーが私の誕生日にわざわざ買ってくれた物なのよ」
ちひろ「限定品で、エディションナンバーとイニシャルが裏側に彫ってあるのよ」

ちひろ「まあこれは、私の不注意で壊したかもしれないのよね」

アイリ「ほっ」アセアセ

ミカ「あ、アイリ!」アセアセ

ちひろ「だけどね。私の家に、匿名でボイスレコーダが届いたのよ」カチッ


>ミカ「綺麗なのは分かるけど、最近口うるさいよー」」

>アイリ「うーん、確かに」

>ミホ「けれど、それはわたし達の為を思って・・・・・・」

>ミカ「でもお母さんみたいじゃない?正直ちょっとウザい」


カチッ

ちひろ「この後も酷い悪口が飛び交っていたわ」
ちひろ「嘘だと思ったけれど、実はさっきのネックレスも同封されていたのよ」

シーン

ちひろ「はあー。ネックレスの話を出した時に、素直に謝ってくれると信じていたのに・・・・・・」


アイリ「・・・・・・ですよ」ボソッ

ちひろ「なにかしら?」

アイリ「酷いですよっ!こんな動画まで流して!」

ちひろ「動画流出は誰かがハッキングした、らしいのよ。私じゃないわ」

ミカ「うっ、嘘だっ!」

ちひろ「なんとでも言いなさい。そして最期の話よ」スッ

アイリ「ご、ごまかさないでくださいっ!」

ミカ「そうだ!ボイスレコーダも、そのハッキングした奴の仕業で捏造されたのよ!」

ちひろ「・・・・・・辞表の書き方を教えてあげるわ」

アイリ「っ!?」
アイリ「わっ、私はアイドルを辞める気はないですよっ!」

ミカ「あっアタシも!」バンッ

ちひろ「器物破損罪。という言葉を知ってる?」ギロッ
ちひろ「私が被害届を出せば、あなた達は3年以下の懲役刑を受ける事になるかもしれないけど、いいのかしら?」

ミカ「そんなのハッタリだっ!」

ちひろ「あなた達は若いわ。若いけれど、前科持ちが楽に暮らせる世の中じゃないのよ」
ちひろ「辞表を書かないと言うのなら・・・・・・」

アイリ「それは脅迫じゃないんですか?!」

ちひろ「書かないなら、私はそれでもいいんだけれど、未来ある若者を投獄させるのは心苦しいのよ」
ちひろ「自分の為にも、私の為にも、書いてくれないかしら?」

アイリ「・・・・・・」

ミカ「あ、アイリ?」

アイリ「・・・・・・分かりました」

ミカ「・・・・・・アイリ」



こうして、アイリとミカは事務所を去った。
他のアイドルには、家の都合という事で納得してもらっている。
かく言うプロデューサーである俺も、詳しい事情は解らない。




ーーー



P「っていう同人誌を、今描いているんですけど許可貰えないですか?」

ちひろ「・・・・・・同人誌なら無許可で出せばいいじゃないですか」

P「どうせ出すならたくさん売りたいじゃないですか!公式と名乗れれば、たくさん売れると思って」ニコニコ

ちひろ「そんな事したら、事務所の名前に傷や泥のレベルじゃないですよ?」

P「心配は要りませんって!絵は愛梨や美嘉に似ていますけど、最後のページに『この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません』と書いてありますから!」ニコニコ
P「ちなみにこの後、アイリとミカは悪い大人に言い包められて、AV業界で活躍するというシーンがまた官能的で・・・・・・」ウキウキ

ちひろ「まあ、百歩譲って私はいいですよ。売上の一部を貰えるなら」

P「よしっ!じゃあさっそく印刷所に連絡して・・・・・・」

ちひろ「あとは後ろの3人の許可も、もらってくださいね」ユビサシ

P「えっ?」クルリ



短いですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
たくさんのレス、ありがとうございます。

次こそは、ちひろさんのシリアス物を書きたいです。

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