【ファイブレ】ノノハ「安価でハーレム?」 (123)

[概要]
ファイ・ブレイン-神のパズル-の安価SSです
主人公は井藤ノノハ
攻略対象は女性に限られます
つまり百合スレです

[ルール]
・一期からの原作の流れに適当に沿いつつ女性キャラを攻略していきます
・原作通りになるとは限りません
・原作の進行がある程度進むorフラグを立てなければ攻略できないキャラがいます
・以前から知り合いのキャラは最初から攻略できます(水谷アイリ、千枝乃タマキ、塔野マドカ等)
・安価で男性キャラやNL・BL展開が指定された場合は安価下もしくは強引に百合に繋げます


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410397310

【今回までのあらすじ】
ジーニアス奥寺「湖の底!」

―学園長室―

学園長「腕輪、似合ってますよ。君のどんな能力が覚醒したのか大変興味深い…」

カイト「どうでもいいけどこれ外せよ」

学園長「分かっているのは君にPOGのギヴァーと戦ってもらうということ。いや、戦ってもらいたい」

カイト「説明しろ! 説明しろよ!」

~学園長と軸川によるオルペウスの腕輪やPOG、賢者のパズルや神のパズル、POGの目的についての説明~

学園長「と、いうわけです。タダとは言いません。解放した財は学園とカイト君で…」

カイト「パズルは好きだが、あんたらに利用されんのはごめんだ」アッカンベー

バターン!

ノノハ「カイト、怒って出て行っちゃった…」

ノノハ「それじゃあ私もこれで…」シツレイシマス

学園長「待ってください。君にもお話があります」

ノノハ「はい、何でしょう?」

学園長「井藤ノノハ君。君にはこれからハーレムを作ってもらいます」

ノノハ「ええっ!? ど、どういうことですか!?」

学園長「カイト君にはこれからPOGのギヴァーと戦ってもらうことになる。パズルに集中してもらうためには、他所に目を向けてもらっては困る。彼の周囲から女性を排除しろ、と上層部から指示がありましてね」

ノノハ「何それ!?」

学園長「私もできる限りの抵抗はしたのです。しかし、上層部は頑として譲らず…折衷案として、彼の幼馴染であり、信頼できる人間であるとして私が推薦した女性、つまり君に彼の周りの女性の目を集めてもらうことになったのです」

ノノハ「意味分かんない…」

学園長「君に拒否権はありません。もし君がこの提案を断るなら…」

ノノハ「断るなら?」

学園長「君にもカイト君から離れてもらうことになります。彼はこれから苦難の道を歩むことになりますが、たった一人ではどうなることやら…誰か彼のそばにいてくれる人がいればいいのですが」

ノノハ「…」

―√学園食堂―

ノノハ(学園長にはああ言われたけど、私はどうしたらいいんだろう…)

ノノハ(あれ? あそこにいるのは…>>3?)

ホモアニメで百合だって?

安価なら軸川先輩

あれ、この場合アナはどうなるんだ……?

>>4
アナは性別:アナです

ノノハ「軸川先輩! あの、ちょっと聞きたいことがあるんですけど、今いいですか?」ヒソッ

軸川「いいよ。何について聞きたいんだい?」

ノノハ「さっき学園長が言っていたことについてなんですけど…あれってマジな話なんですか?」ヒソヒソ

軸川「…そのことについては、場所を変えて詳しい話をしてあげるよ。生徒会室に行こうか」

―生徒会室―

軸川「ここなら僕たち以外の人に聞かれないからね」

ノノハ「で、実際のところどうなんですか?」

軸川「さっきは詳しい話をすると言ったけどね、実を言うと僕もあまり詳細な部分までは知らされていないんだ…。
   けれど、本来ならば、カイト君の周囲の人間は男女を問わず排除するというプランもあったらしい」

ノノハ「なんでそんなことを」

軸川「馴れ合いは成長の障害になる。カイト君を孤独にさせる必要があると上層部は考えているんだ」

ノノハ「なんでカイトがそんな目に…」

軸川「もう計画は動きだしていて、僕たちでは止められない。
   しかしそれではカイト君が潰れてしまうと学園長は懸念した。
   そこで、君がカイト君の周囲の女性でハーレムを築くことにより、
   幼馴染が遠くに行ってしまう喪失感や周囲の人間を奪われることに対しての嫉妬が生まれる、
   こちらの方がカイト君が孤独を感じやすい、と上層部を説得したんだよ」

ノノハ「はあ、そうなんですか…」

軸川「まあ適当に女性陣と仲良くして間違ってもカイト君とフラグを立てないようにしてくれればいいから」

ノノハ「そういうことならできるだけがんばります…」

軸川「おっと、そろそろ昼休みも終わりかな」

軸川「そうだ、今日の放課後、よかったらまたここに来てね」

ノノハ(軸川先輩はそう言い残して去っていった)

ノノハ(私も授業に遅れないように教室に戻った)

―教室―

キーンコーンカーンコーン

ノノハ(放課後になった)

ノノハ(この後どうしよう…軸川先輩に呼ばれてたけど、そういえばパズル部に用事があるんだった)

ノノハ(どうしようかな?)

>>7
1 生徒会室に行く
2 パズル部部室に行く

あっ馬鹿なことを
安価>>9

1

ノノハ(パズル部の方は急用じゃないし、生徒会室に行こう)

ガチャッ

ノノハ「失礼しまーす」

タマキ「こんにちは、井藤ノノハさん。軸川会長からあなたが私に話があると聞いたわ」

ノノハ「副会長?」

ノノハ(軸川先輩が…これってつまり、そういうことだよね…)

タマキ「井藤さん?」

ノノハ「話…ああ話ですね! えっと、あの、その。私、副会長に憧れてて!」

タマキ「えっ?」

ノノハ「いつも全校生徒の模範としてきっちりしていて尊敬してるんです!」

タマキ「ありがとう。あなたも優秀な生徒だと評判よ。話はそれだけ?」

ノノハ「って、あの、話を軸川先輩にしたら、たぶん直接伝えてあげようと思って副会長をここに呼び出したんじゃないかな、って……あはは……」

タマキ「そう、会長が…」

ノノハ「…」

タマキ「…」

ノノハ(やばい、話題がない)

ノノハ(何かないか何かないか…そうだ!)


>>11
1「今日、一年は家庭科の授業でクッキー作ったんですよ!」
2「そう言えば、この間はカイトが勝手に机を出して迷路を作ってごめんなさい!」

1

ノノハ「今日、一年は家庭科の授業でクッキー作ったんですよ! せっかくなので味見しませんか?」

タマキ「そんな、いただけないわ」

ノノハ「副会長はいつも生徒会のお仕事がんばってますもん、大変ですよね。お腹空くでしょう?」

タマキ「そんなこと…」キュー

タマキ「…///」

ノノハ「はい! 余ってるのでぜひどうぞ!」つノノハクッキー

タマキ「あ、ありがとう……」モグモグ

タマキ「…あ、美味しい」パアッ

ノノハ(好感度上がったっぽいわね)

タマキ「こういうの、あまり得意じゃないのよね。私もこんな風に素敵なクッキーが作れたらいいんだけど」ハァ

ノノハ「副会長って器用そうですけど」

タマキ「型抜きが上手くいかなくて…」

ノノハ「普段はどうしてるんですか? よかったらそばについて教えますよ」

タマキ「……お願いしてもいいかしら」

―家庭科室―

ノノハ(人手が足りない時に助っ人として協力したことがあったので、調理部には顔がきく。「あのときのお礼として受け取って」と材料器具その他諸々を貸してもらえることになった)

タマキ「(真剣)」コムギコフルイ

ノノハ(副会長は温めたバターに塩と間違えることもなく砂糖を加え、卵と牛乳を足して丁寧にかき混ぜている)

タマキ「ああっミリグラム単位の誤差が気になるわ…」計量機ジーッ

ノノハ(危なげのない手付きだ。ふるった小麦粉を足してよく混ぜたら形を整えて、後はオーブンで焼くだけだ)

タマキ「……」ピタッ

ノノハ「あれ、どうしたんですか…?」

タマキ「クッキーをりんごの形にしたいんだけど…茎と葉の部分を作ろうとすると失敗するのよ。細すぎると焼き上がったときに折れてたりするし、太くし過ぎると造形の意味がないし…」

ノノハ「なるほど。りんごのモチーフを使いたいんですね?」

タマキ「ええ」

ノノハ「そういうことなら…これなんてどうですか?」つ絞り袋

タマキ「ホイップクリームは乗せない予定なんだけど」

ノノハ「クッキーのもとをこれで絞るんですよ。これ、口金が桜ですから花弁は五つなんです」

タマキ「?」

ノノハ「りんごの花も、花弁は五つなんですよ」

タマキ「!」

タマキ「りんごの花型クッキーね…いいかも♪」

ノノハ「花の色も白なので、プレーンクッキーと見た目の相性いいですよ。ホワイトクッキーにしても合いますね」

タマキ「どうしてもりんごの実の形を再現したいなら市販の型抜きを使うしかないみたいね」

ノノハ「そうですね」

タマキ「とにかく、いいアイデアをもらったわ。これでやってみる」

(数十分後)

タマキ「クッキーが焼けたわ!」

ノノハ「美味しそうですねー」アトカタヅケ

タマキ「さっきはごちそうになったから、今度は井藤さんどうぞ」つリンゴクッキー

ノノハ「わー、いいんですか? ありがとうございます! ちょっと手ぇ塞がってるので失礼しますね」パクッ

タマキ「」

タマキ(ててて手渡そうとしたらそのまま直接パクッてパクッって)

ノノハ「美味しい! 美味しいですよ、副会長! 副会長ってお菓子作り上手ですね~」ニコニコ

タマキ(笑顔が眩しいどうしよう女子ってこんな感じのコミュニケーション取るのかしら浮ついた行動をしないよう普段から襟を正し過ぎてて今時のJKの感覚が分からない)

ノノハ「りんごの花言葉っていろいろあるらしいですけど、『最も優しい女性へ』って副会長にぴったりですよね。厳しくも優しいって言いますし、なんて…」

タマキ「……」

タマキ(それはあなたの方よ)

ノノハ「…?」

おかしい
ノノハさんの女子力が高いぞ

タマキ「井藤さんにはこんなに良くしてもらって、自分が情けないわ。最近軸川先輩がちゃんと仕事してくれないからってイライラしてて…。最初会ったときちょっとアタリがきつかったでしょう?」

ノノハ(あー話続かなくて空気重かったの意図的だったのか…)

ノノハ「そうですか? 気づきませんでしたよ。忙しい中呼び出すような形になっちゃって申し訳ないなーって思いましたけど」

タマキ「ごめんなさい、井藤さんには善意しかなかったのに…クッキーご馳走になって、お菓子作りにまで付き合わせちゃったし…」ドンヨリ

ノノハ「わーわーストップ! 副会長、いつもがんばってるじゃないですか」ワタワタ

タマキ「そうかしら」

ノノハ「私、いろんな部活に知り合いがいるんですけど、みんな部長会議のとき副会長のおかげでスムーズに会議が進むって言ってましたよ。調理部だって、副会長にはお世話になってるって言ってました」

ノノハ(軸川先輩は何してるのそれ…って思ったな)

タマキ「そう言ってもらえるとありがたいわ。会長、よく会議と名のつく物から出奔しちゃうのよね」

ノノハ(おおう)

ノノハ「あとは…尊敬している先輩と、もっとお近づきになりたくて、だから今日はチャンスでした。存分に生かしました。一緒にお菓子作りしちゃいました。できることなら、もっと仲良くできたらいいなって、えへへ」

タマキ「…私も、いい後輩と一緒に時間を過ごせて楽しかったわ。今日は本当にありがとう。井藤さんとは、できることなら今度ゆっくりお話したいわ」

ノノハ「私もです。副会長!」

タマキ「放課後は生徒会室で雑務を片づけているから、いつでもいらっしゃいね」

ノノハ「はい!」

タマキ「生徒の手本として、あなたを特別扱いはできないけど…」

ノノハ「けど?」

タマキ「今度から私のことは、千枝乃先輩って呼んでちょうだい」ニコ

ノノハ「と、いうわけで千枝乃先輩とちょっと仲良くなりました」ホウコクニマイリマシタ

ソウジ「うん、そんな感じでよろしく頼むよ。その調子でどんどん仲良くなってって」

ノノハ「これ別にカイトと関係なくないですか…?」

ソウジ「最近千枝乃君が仕事しろってうるさいから愚痴り相手ができればマシになるかなって
    (それは僕には何とも言えないことだよ。上層部の判断だからね)」

ノノハ「あの」

ソウジ「はい」

ソウジ「まあ生徒会室の出入りは自由にしておくし、カメラの映像もチェックしないから不純同性交友に励んでも問題はないよ。安心してね」

ノノハ「何言ってるんですか! しませんよあんな真面目な先輩にそんなこと!」

ノノハ(その後、生徒会室に出入りして簡単な仕事を手伝ったりしているうちに、ついに生徒会の助っ人にまでなったのかと噂をされるようになった)

ノノハ(「生徒会の仕事を優先してたから、最近の女子高生の流行りについていけてないかもしれないの」という不安をもらす千枝乃先輩は年上なのになんだかかわいい)

ノノハ(校則違反だから校内ではつけられないけど、そのうちアクセサリーとか贈ってあげたいなあ)

>>16
ノノハさんは女子力高いだろ! 普通ならモテモテだぞ!

今回のクッキーイベントでタマキとの関係は知人→友達レベルに上がりました
知人→友達→そして…?
という感じでイベント消化して関係を進めていきます
あとだんだんノノハさんのSAN値が下がっていきます

書き溜めてないので遅いのが申し訳ないです
もうちょっとさくさく進めたい

【前回までのあらすじ】
町造課長「愛の建蔽率100%」
キュービック「カイト、なんだかかっこよかった…///」

――――――――――


ノノハ「千枝乃先輩、いい人だったな…」

ノノハ「…」



(回想)

ソウジ「冗談はほどほどにしても、君には感謝しているんだ」

ソウジ「報告を上げた結果、ノノハ君のおかげで千枝乃君は要観察対象ではなくなったからね。元からさほど重要視はされてなかったとはいえ安心したよ」

ノノハ「要観察対象?」

ソウジ「言っただろう? 上層部はカイト君が孤独になることによる成長を期待していると」

ソウジ「少しでも彼に近づき親しくする可能性のあると”見られる”人間は…本人にそのつもりがなくても強制的に排除されるかもしれないね?」

ソウジ「…君の虜でもない限り」

(回想終了)



ノノハ「…カイトのためにも、みんなのためにも、私ががんばらないと」

ノノハ「最初だからうまくつかめなかったけど、要は女の子のみんなとすっごく仲良くなればいいのよね」

ノノハ「うん、いいことじゃない! と、なれば…」

>>21
1ノノハ「千枝乃先輩ともっと仲良くなろう」
2ノノハ「アイリちゃんとも仲を深めておくか」
3ノノハ「カイトと同じ称号持ちの中に女の子っているのかな?」

2来たれメガネっ子

ノノハ「アイリちゃんとも仲を深めておくか」

ノノハ「パズル部に用…というか、アイリちゃんに頼まれごとをしてたしちょうどいいかも」

―パズル部部室―

ノノハ「アイリちゃーんいるー?」ヤッホー

アイリ「あっノノハ先輩! こんにちは!」ペコ

アイリ「今日はカイト先輩は一緒じゃないんですか?」

ノノハ(カイトのことを気にしている…?)

ノノハ「やだアイリちゃん、今日来たのは例の件でよ。カイトは関係ないわ」

アイリ「了解です! じゃあ、さっそくお願いできますか?」

ノノハ「ええ、今からね。着替えてきてちょうだい」

アイリ「はーい」

―体育館―

ノノハ「…はっ!」つバスケットボール

ヒューン パスッ

アイリ「命中です! やっぱりノノハ先輩、スポーツ万能~」

ノノハ「身体を動かすのが好きなだけよ」

ノノハ「で、アイリちゃんは球技大会でバスケに出るのよね? それで特訓をお願いしたいと」

アイリ「そういうことです…バスケはチーム戦ですし、何としてでもクラスのお役に立ちませんと!」

ノノハ「じゃあまず、普通に投げてみて」

アイリ「はいっ!」つバスケットボール

ヒョロッ ロロロロロ… ポテッ

ノノハ「…」

アイリ「…」

そんなガッチリとボールを掴まないで左手は添えるだけ…
投げるときにはラジオ体操で足を地面から離さないけどジャンプするときのようにしなやかさに膝を使って
そうそうそんな感じ上手上手…

一時間後

アイリ「ノノハ先輩のアドバイスの結果、割と高確率でシュートが入るようになりましたよ!」

ノノハ「この短時間でそれだけできるようになれば十分よ」

アイリ「ノノハ先輩のおかげです」

ノノハ「アイリちゃんが努力したからよ」

アイリ「…」

ノノハ「?」

アイリ「ある程度までは、報われないこともないんです」

アイリ「でも、努力したからって、どこまでも行けるわけじゃないんです」

アイリ「そう簡単に何でもできるようにはなりませんよね」

アイリ「…バスケに限らず」

ノノハ「…」

ノノハ「それはまあ、人には適不適があるしね」

ノノハ「私だって、パズルはからっきしだもの」

アイリ「そうですか?」

アイリ「私からしたら、ノノハ先輩って、何でもできそうな気がします」

アイリ「明るくて、優しくて、勉強も運動もできて…」

アイリ「私…私は、結構根暗だったり、優しくなかったり、勉強も運動もそれほど得意じゃないし」

アイリ「でもパズルは得意で」

アイリ「…得意だと思ってたんですけど」

アイリ「でも…」

ノノハ「…私もね、何でもはできないよ」

ノノハ「てか汗かいたね、タオル貸すよ。ほら、このくらいしかできない。何でもできるなら体育館の冷房完備するのに」つタオル

アイリ「あはは…ありがとうございます」

ノノハ(眼鏡の奥で涙を浮かべる女の子に気付いてないふりをしてタオルを差し出すことしかできない私が何でもできるわけないじゃない)

ノノハ(アイリちゃんにもいろいろあるんだな…積極的に関わってみようとしなきゃ知らないままだったかも)

アイリ「これ、預かっててくれませんか」つ眼鏡

ノノハ「いいわよ」

ノノハ(アイリちゃんが貸したタオルで顔を拭っている)

アイリ「タオル、ありがとうございました」つタオル

ノノハ「どういたしまして。はい眼鏡」つ眼鏡

アイリ「どうも」眼鏡装備

アイリ「ごめんなさい変なこと言って」

アイリ「付き合ってもらったのはこっちなのに」

ノノハ「いいのよ」

ノノハ「悩みを打ち明けてくれるくらい気を許してくれたってことでしょ?」

ノノハ「大歓迎よ。このノノハ先輩が受け止めてあげるから、黙ってぶちまけなさい!」

ノノハ「あ、黙ってちゃあ意味ないか…」

アイリ「…」

アイリ「ノノハ先輩って、お人好しですね」クスクス

アイリ「身体を動かしたら、なんか心もスッキリしました。運動部と兼部しようかな」

ノノハ「汗を流したいならいつでも付き合うわよ」

アイリ「…私、先輩に甘えてばっかり」ハア

ノノハ「だから甘えていいんだってば!」

ノノハ「アイリちゃんは頑張り屋さんの気遣い屋さんだよ。もっと先輩に、私に頼っていいんだからね?」

アイリ「……本当ですか?」

アイリ「あとで、『そんなこと言ったっけ?』なんて言いませんか?」

ノノハ「ないない! 忘れたの?」

ノノハ「私は忘れないんだよ」

アイリ「…」

アイリ「そうでしたね。アイリ、うっかりしちゃってました!」エヘヘ

―報告―

ノノハ「と、いうことでアイリちゃんからしょっちゅうメールが来るようになりました」

ノノハ「教室離れてるからかな? 中学生って若いですよねえ…」

ノノハ「アイリちゃんってパズル部でいじめられてたりしませんよね?」

ソウジ「僕のところにはそういった報告は届いてないけど…」

ノノハ「もしそういう事実が発覚したら私がアイリちゃん引き取るんで」

ソウジ(おや…ノノハ君の様子が…?)

―アナ・グラムについて―

ノノハ「ところでアナ・グラムって人が美術室に引き籠っているらしいじゃないですか」

ソウジ「ああ、アナ君か」

ノノハ「美人だと聞いたんですけど(称号持ちだと聞いたんですけど)攻略した方がいいですよね?」

ソウジ「アナ君はファイ・ブレインの子供だからね。育成の対象である以上、保護の手段としてのハーレム入りをさせる必要はないよ」

ノノハ「そうですか」

ノノハ(次の日曜日、カイトとアナがペアを組んで賢者のパズルに挑戦するということで、私はギャモン君をぱしってツンデレおばあちゃんの家を覗いたりなんだかんだしたのだが、最終的に保留という形に落ち着かせることにした)

ノノハ(アナはつかめない性格をしているけれど、結局のところ好ましい人間だと思う)

ノノハ(態度がつんけんしているカイトにも臆せず積極的に絡みに行くし、幼馴染としてはありがたい存在だ)

ノノハ(私が攻略することで守ってあげられたらよかったのにと、ちょっと思った)

【あらすじ】
ノノハ「カイトがいきなり一人称を『僕』に退行させたときはびびったけどタイガーアンドホースならしょうがないよね」

ノノハ「巫女さんギヴァーとの戦いに巻き込まれて死にそうになったけど元気です生きてます」

ノノハ「マドカさんをひどい目に合わせて、やっぱりPOGにはいい印象がないなあ」

――――――――――

ノノハ「そんなわけで>>30

1(マドカさんに改めてお詫びをしたいと呼び出された)
2(北海道に行ったらなぜかホテルの従業員として鬼の手姫がいたんですけど)
3(北海道(ry 奥寺六美? 七美? ジーニアスさんカイトの他に兄妹まで誘ってたのか)

1

―√幼稚園―

ノノハ(マドカさんに改めてお詫びをしたいと呼び出された。悪いのは婚約者のマモルさんが亡くなった心の隙に付け込んだPOGなのに…)

幼稚園児A「怪獣のおねーちゃーん!」ワーワー

幼稚園児B「今日はカレシいないのー?」キャーキャー

ノノハ「カレシじゃないっちゅーの! もう…あ、マドカ先生!」

マドカ「ノノハちゃん、来てくれてありがとう。この前のことは…」

ノノハ「大丈夫ですよ、ほら、この通り怪我一つしてませんし!」

マドカ「でも、私のせいでノノハちゃんには辛い思いをさせたわ。今日はそのお詫びよ。もうすぐ仕事も終わるし、帰りは私が送って行くから、二人で美味しい夕食を食べましょう」

>>32
1 マドカ「いいお店を知ってるの」
2 マドカ「久しぶりに私の家に来ない?」

2

>>32
了解です
これからバイトがあるので投下は9時以降になります

今更ですがあまり百合百合していない…
ノノハ(ガチレズ)「ハーレムを作るわ!!」
みたいなアホ百合にした方がよかったのかもしれない…

>>7>>18
原作2話あたり
千枝乃タマキ√開通編

>>20>>27
3話~4話あたり
水谷アイリ√開通編



>>28
7話後
塔野マドカ√開通編

その後学園祭編で三人の攻略を完了させて
POGからの百合刺客としてエレナがやってくる…というところで〆る予定です

すみません
バイト長引いちゃって投下遅れます

把握
今のゆるーい感じの百合感好きだからこのままで良いのよ

>>36
ありがとうございます

3/4まで書き溜めできたので投下始めます
ノノハ→マドカ要素が強いです

マドカ「久しぶりに私の家に来ない?」

ノノハ「マドカさんの手料理! 行きます行きますお邪魔します!」


ブロロロロ…


ノノハ(というわけで、マドカさんの家についた)


バタン


マドカ「昔はけっこうノノハちゃん遊びに来てたわよね。いつ頃からかしら、遠慮するようになったの…」カチャリ ドウゾー

ノノハ「あはは、覚えてないです…」オジャマシマース

ノノハ(もちろん覚えている)

ノノハ(マドカさんの家に積極的に遊びに行かなくなったのはあの人が現れてからだ)

マドカ「あの人が、僕がいるから恥ずかしがって来なくなっちゃったのかなってぼやいてたわ」

ノノハ「そうですか」ドキッ

マドカ「作り置きしていた肉じゃががあるの。火にかけて温めるから待っててね」

ノノハ「私、手伝います」

マドカ「いいから座ってて」

マドカ「マドカお姉さんに任せなさい」ニコ

カチッ ゴー―

アトハタシカレイゾウコニキンピラガ…
オミソシルアカデイイ? イイデス

ノノハ(私は手持無沙汰にマドカさんの部屋のあちこちを見る)

ノノハ(見覚えのあるキャラクターのグッズ、きれいに掃除されているけれど傷の増えた家具、新しくなったテレビ)

ノノハ(……それから、伏せられた写真)

ノノハ(マドカさんとは小さい頃からの知り合いだ。マドカさんは、私からすると大人できれいで、大好きなお姉ちゃんだった)

ノノハ(カイトがイギリスに行っちゃって落ち込んでいた私を慰めてくれたのは、マドカさんだった)

ノノハ(『私は将来幼稚園の先生になって、子供たちのためにがんばるのが夢なの。なのに、目の前で寂しくて泣いてる子供を放っておけるわけがないわ』)

ノノハ(そう言って、私をぎゅっと抱きしめてくれた。あったかくて、うわんうわん泣いて、『マドカお姉ちゃんどこにも行かない?』って聞いて)

ノノハ(そしてマドカさんは、そのときは、『うん。どこにも行かない』って、言ってくれたのだ)

ノノハ(私は覚えている…)


ノノハチャン…ノノハチャン…


マドカ「ノノハちゃん」

ノノハ「は、はいっすみませんちょっとぼーっとしてて」ワタタ

マドカ「できたわよ」カチャ

ノノハ「きゃー美味しそー! ごちそうになって本当にいいんですか? いいんですね! いただきます!」

マドカ「おかわりあるから、遠慮しないでね」ウフフ

ノノハ(マドカさんと最近の話をした)

ノノハ(幼稚園の子供たちの話を聞いたり、私の学校の話をしたり)

ノノハ(だんだん話題は時を遡って行って)

マドカ「それで、マモルはね、そのとき…」

ノノハ(マドカさんは、あの人の話を始める)

マドカ「マモルったら、料理しててもこれはあのパズルに生かせるな! とか…」

マドカ「デート先もね、美術館とかでパズル展なんてやってたらもう子供並みに目を輝かせていって」

マドカ「でも、君のために作ったんだって言われてパズルを渡されたときには、意味分からないんだけどこの人って思いながらもなんだかどきっとしちゃって…」

ノノハ(あの人とどんな会話をしたか。どこに行ったか。どんな風に仲を深めていったのか)

ノノハ「マドカさ~ん、のろけ話はもうたくさんですよ~」

マドカ「そう言わずにもうちょっとだけ聞いて?」デネ、マモルハ…

ノノハ(分かっている。マドカさんは話したいのだ。話してもいい相手が現れて、いくら話しても話の種が尽きないのだ)

ノノハ(婚約者がPOGのギヴァーだったのだから、親にも友達にも誰にも話せないことがあるのだろう…)

マドカ「初めてマモルを家に呼んだのは…」

マドカ「…そうね。そのときに、ちょうどノノハちゃんもマモルに会ったのよね」

ノノハ「……そうでしたっけ?」

マドカ「それからよね。ノノハちゃんが、お家に来なくなったの」

ノノハ「……記憶にない、かもです」

マドカ「嘘ね。ノノハちゃんは物覚えのいい子だもの」

ノノハ「…」

ノノハ(やっぱり、小さい頃からお姉ちゃんだったマドカさんに嘘はつけない)

マドカ「ねえ、どうして?」

マドカ「いくらでも来てくれればよかったのに、そうしたら…」

マドカ「…そうしたら、ノノハちゃんとあの人の話ができたわ」

マドカ「私以上にノノハちゃんがマモルのことを覚えていてくれた」

マドカ「おかしいでしょう。婚約者のことなのに、絶対に忘れられない、忘れたくないって思ったのに、マモルとの思い出、全部覚えてないの」

マドカ「ノノハちゃんなら覚えていられただろうに。一緒に食べた食事のメニューもその味も、見た映画の内容も感想も、何をしたときにあの人が笑っていたか、何もかも全部」

ノノハ「…逐一デートに私を連れ回すんですか?」ハア

ノノハ(行為のときですら、三人でいろと?)

マドカ「そ、それは…………」

マドカ「……ごめんなさい。駄目ね。本当にごめん。ひどいこと言ったわ、私……」グスッ

ノノハ「マドカさんは、何を覚えているんですか?」

マドカ「私?」

マドカ「私は…私は、楽しかったことしか覚えてない。なんで楽しかったかも思い出せないの」

ノノハ「だったら、いいじゃないですか」

マドカ「…?」

ノノハ「……幸せだったことを、忘れていないんでしょう?」

マドカ「…!」

マドカ「…そうね」

マドカ「ノノハちゃんの言うとおりだわ」

ノノハ「泣かないでマドカさん…」つティッシュ

マドカ「だって…だって私…大切なこと、またなくしかけてた…」グスグス

ノノハ「…ねえ、マドカさん、私がマドカさんのお家に行かなくなった理由、教えてあげる」

ノノハ「マドカさんがあの人といるときの笑顔が私がそれまで見た中で一番幸せだったからなんだよ」

ノノハ「邪魔しちゃ悪いなって思ったの。その選択が正しかったんだって知れて、私はよかったよ」

ノノハ(だから、マモルさんがPOGだったと聞いたとき、裏切られたように思ったのだ…)

マドカ「…ノノハちゃん」

ノノハ「でも本当は、最初はマドカさんが私のお姉ちゃんじゃなくなったみたいで、ちょっと嫌だったって言ったら、どうします?」クスッ

マドカ「え?」

ノノハ「邪魔しちゃ悪いってのも本当だけど、きっかけは子供っぽい独占欲から。知らない男の人がマドカさんの一番になっちゃったんだって思って、ショックで」

ノノハ「馬鹿ですよね、ほーんと子供だったんだから、私最初から…マドカさん?」


ノノハ(マドカさんが、私のそばに来て、昔みたいにぎゅーってしてくれた)


ノノハ(エプロン越しにマドカさんの胸の音が聞こえて、安心ってこんな感じだったんだと私は久しぶりに思い出した)

マドカ「ノノハちゃんは昔からずっと私のこと大好きでいてくれたのね」

マドカ「ごめんね、マドカお姉ちゃん、お姉ちゃん失格だ」

ノノハ「そんなこと…マドカさんは悪くない!」


ノノハ(本当はマモルさんのことだって、大好きなお姉ちゃんをPOGなんかに引き入れて、危ない目に合わせて)

ノノハ(事情があったって…なんて、絶対に言えない。言っちゃいけないことくらい、分かってるよ、マドカお姉ちゃん。…マモルさん)

ノノハ(大好きな人の笑顔を曇らせることなんて、自分でしちゃいけない)

ノノハ(…嫌われたくないだけなのかもしれない)

ノノハ(臆病なのは……)



マドカ「マドカお姉ちゃんはね、ノノハちゃんのこと、最初から、今までも、これからもずっと大好きよ。忘れないでね。私も忘れない」



マドカ「もう、大切なことは忘れない」



ノノハ「言いましたね? 私、物覚えのいい子ですよ」






マドカ「望むところよ」ニコ






塔野マドカ√開通編 おわり

マドカ先生編終了です
○○編 おわり ってつけると区切りがよく見えるとか
改行使ってみるとかいろいろ試してみました

見てくださっている方ありがとうございます
初SSなので、投稿形式についてこうした方がもっと×2読みやすいのではというアドバイスをいただければ幸いです

次回は学園祭編です
今までに攻略したキャラと仲を深める回なので、この場合
タマキ アイリ マドカ
の3人のそれぞれとの話になります
投下は明日の夜になると思います

バイトが朝8時からなので24話見たらすぐに寝なければ…

レスありがとうございます
これから学園祭編を投下します

>>1にも書いてありますが、今回は原作通りになりません
つまりノノハが極東本部長にさらわれません 演劇に出るしその後も学園祭を満喫します
ご了承ください

私立√学園 学園祭当日


ザワザワ

ガヤガヤ

コテンハドコカネ

スバラシイハツメイヒンダ

オバケヤシキヨッテイキマセンカー

ジョソウコンテストカー

ネーアノコカワイクナイ?オトコノコ?


ノノハ(本日は待ちに待った学園祭!)

ノノハ(部活の助っ人に入りすぎて五分刻みのスケジュールだけど、スキマ時間を活用してがんばろう)

ノノハ(だって……)

回想

アイリ「ノノハ先輩! 私のクラス、パズルカフェやるんです。サービスしますから、ぜひ来てくださいね!」

タマキ「井藤さん……その……私は何かトラブルがあったときのために本部に待機してるから残念ながら井藤さんのところには行けないんだけど……暇なときにでも顔を出してくれたらうれしいっていうか……」

マドカ「ノノハちゃん、演劇に王子様役で出るのよね? 楽しみにしてるわ。劇のとき以外にも会ってゆっくり話せたらいいわね」

回想終了

ノノハ(……ハードスケジュールの隙間を縫って、パズルカフェに行き、本部に顔を出し、マドカさんの前で男装した姿を披露する)

ノノハ(全部やらなくっちゃあならないってのができる女の辛いところだわ……)

ノノハ(まずは>>58に会いに行きましょうか)

踏み台

タマキ

>>58
把握しました
タマキ編投下します

千枝乃タマキ編


ノノハ(いろいろ手伝いしてたら時間が経っちゃった)

ノノハ(これからお昼を食べて、助っ人に入りつつ展示を見て、演劇は午後から、と……)

ノノハ(そうだ、タマキさんのところに顔を出しに行こう)

ノノハ(と、その前に……)


スミマセーンコレフタツ
ハイマイドー
アトコレモー
ハイドウゾー

学園祭本部

ザワザワ

ガガッ ピー
実行委員「無線連絡入りましたー3階女子トイレでポーチの落し物ー」ドウゾ
実行委員「拾った場所と時間の付箋つけてこっち持ってこさせろ」
実行委員「フリマのエリアで財布なくしたって人がいるって」
実行委員「それこれじゃね? 身分証入ってるから本人確認取れたら引き渡しな」

ガヤガヤ

生徒会役員「だから当日に書類持ってこられてもですね……」
生徒「でもこれが最後の学園祭なんです、みんな今日のために練習してきたんです、思い出を残したいんです!」
生徒会役員「いやですから有志の出し物はステージの時間の都合もあるから申し込み忘れは気の毒だけどどうしようも……」

ワーワー

生徒「机類の備品の数が配布されるはずのと合わないんですが……」
生徒会役員「少ないんですか多いんですか?」
生徒「机が二つ足らなくて」
生徒会役員「えー……分かりましたちょっと待ってくださいね……副会長! 予備の机ってどこにありましたっけ」
タマキ「ちょっと待って。その前に人をやって書類上の備品の数と現場の数が合ってるかどうか確かめなさい、一応ね。実際に足らなかったら技術室から取ってきなさい」
生徒・役員「「はーい」」


ノノハ「……」

ノノハ(すごい忙しそう)

十五分後

タマキ「あら井藤さん。来てくれてたのね」

ノノハ「千枝乃先輩、大丈夫ですか? 込み入ってるようですけど」

タマキ「学園祭だもの、トラブルは起きるわ。そのために実行委員と役員がいるのよ。みんなそれぞれ受け持ちのところでがんばってるわ。あちこち走り回らなきゃならない人もいるし」

ノノハ(そう言えば軸川先輩がいない)

タマキ「会長は行方不明だけどね」

ノノハ(軸川先輩ェ…)


生徒会役員「副会長、副会長」

タマキ「どうしたの? ……ごめんなさい井藤さん、せっかく来てくれたけど……」

生徒会役員「あ、いえ。仕事じゃないです。休憩の時間ですよってことを伝えようと」

ノノハ「休憩?」

タマキ「役員は交代で休憩の時間を取ってるのよ。下手したらお昼ご飯も買いに行けないし」

生徒会役員「そんなわけなので副会長は休憩に入ってください」

タマキ「そういうことなら甘えさせていただくわ」

ノノハ(グッドタイミング)

生徒会室

タマキ「本部の人は休憩のときここで休むの。……はあ、さすがに少し疲れたわ」クテー

ノノハ「引っ切り無しに問い合わせの電話とかかかってきてましたもんね……お疲れさまです」

タマキ「ごはん買いに行かなくちゃ……井藤さん、何かおすすめある?」

ノノハ「あ、それなんですけど」ゴソゴソ

ノノハ「差し入れです! どうぞ!」バーン

タマキ「焼き鳥クレープタピオカミルクケーキ焼きそばイカ焼きたこ焼き水炊き……」ヒイフウミ

タマキ「多っ! え、これ買ってきてくれたの? お金払うわ、いくらした……?」アワアワ

ノノハ「気にしないでください、焼き鳥とクレープは買いましたけど他のは助っ人で入ったところから手間賃代わりにもらった奴なんで」

タマキ「こんなにたくさんもらうくらい助っ人に入ってたの? 体力あるわね」

ノノハ「そんなわけなんで、どうせ一人じゃ食べきれませんし、一緒に食べましょう?」

タマキ「じゃあ、そうさせてもらうわ。ありがとう」


マアダトシテモヤキトリトクレープダイハハラウワ
キチョウメンデスネーハイワカリマシタ

昼食後


タマキ「それにしても……軸川先輩はどこに行ったのかしら」


ノノハ(千枝乃先輩は最初は学園祭の準備がどんなに大変だったか話していたけれど、そのうち軸川先輩の話をするようになった)

ノノハ(疲れているんだろう……そっとしておいてあげよう)


タマキ「軸川先輩はいつもカイト君を見てばかり」

タマキ「私のことなんて見てないのよ」


ノノハ(適当に聞き流していたらなんだか話がおかしな方向になってきた)

ノノハ(……いい加減、はっきりさせようか)


ノノハ「さっきから軸川先輩の話ばかりしてますよね。好きなんですか?」

タマキ「す、好き…とかじゃ、そんなんじゃ」カアア


ノノハ(千枝乃先輩は顔を赤くして慌てている)


タマキ「ただ……私のこと、見てほしいって……思って……」

ノノハ「……」


ノノハ(軸川先輩は千枝乃先輩を何とも思ってないわけではないだろう)

ノノハ(ハーレム入りさせて危険を減らそうとしてるし、彼なりに彼女を気にかけている)


タマキ「私、学園祭を成功させるためにがんばってきたわ」

タマキ「そのがんばりを認めて……ううん、がんばっているところを見てもらえるだけで、それだけでいいのに……どこにいるのかしら、あの人」


ノノハ(もしかすると、軸川先輩が姿を消している理由にはPOGが絡んでいるのかもしれないと私は思う)

ノノハ(だとしたら、だとしても私は何も言えない。彼女を危険に巻き込みたくない。軸川先輩だって、きっとそうだ)

ノノハ(ただ、この人の恋が報われることはないのかもしれないと思うと)

ノノハ(なんだか胸が苦しくなった)

ノノハ「学園祭の日(今日)ルート学園(ここ)では、千枝乃先輩が一番生徒のためにがんばってますよ」

ノノハ「私が、さっきの実行委員や役員の人、お世話になった人みんなが証人です」


タマキ「でも軸川先輩は、ここではないどこかでカイト君しか見てないのよ」

タマキ「なんとなく分かるの。私、空回りしてるって」

タマキ「なんだかいつか、私のことを見てもらうためだけにとんでもないことを仕出かしそうよね、ここまで思い詰めてると」アハハ


ノノハ「しませんよ」

ノノハ「千枝乃先輩はそんなことしません」


タマキ「……」

タマキ「井藤さんにそこまで言われたら、そんなことするわけにはいかなくなっちゃうわね」クスクス

タマキ「らしくなく愚痴っちゃって。ストレス貯まってるのかなー。みんな学園祭だからって遊びまわって、私はずっとここでクレーム対応」ウーン

タマキ「私はどこにいるのかしらって気分になってくるわ」

ノノハ「どこってそりゃ、私のそばにいるんですよ」


ノノハ(そうね、そうだったわ、と千枝乃先輩は虚をつかれたような顔をして笑った)


タマキ「……」

ノノハ「……」



タマキ「ちょっと疲れちゃった。肩貸してくれる?」

ノノハ「いくらでも」




タマキ「休憩終わったら起こしてね」コテン

ノノハ「了解です、副会長」




タマキ「あなたのこと、好きになりそう」

ノノハ「なっちゃえばいいんですよ」






タマキ「……」

タマキ「うん……」



ノノハ(うん、うん、と千枝乃先輩は何度も頷いた。彼女の閉じた目から涙が流れるのを、私は見ないふりをした)


ノノハ(休憩が終わる時間まで、私は黙って寄り添っていた)




千枝乃タマキ編 おわり

タマキ攻略完了です
お付き合いいただきありがとうございました

ところで>>57の踏み台は(カイトのファイ・ブレイン覚醒的な意味で)ギャモンのことでしょうか?
つまりアイミハフラグでしょうか?
考えてみれば妹登場回の前ですが兄の通う学校の学園祭に来ているというのは当然ありえる……
となればそこに出会いが生まれる可能性 いや出会いは必定
それとも二期的な意味で実験台組だったのか
どちらにせよ百合おいしいです

          ハ ハ                                           
         (*゚ヮ゚)                                           
        ~(,,u,,u             ;'⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ 、_        
      /´     ヾヽ         /                        ヽ      
        {  |i /へト|ソ         (       HAPPY BIRTHDAY!!.    )      
     _ノ ,l|ll.゚▽゚ノi》ゝ         )  アナちゃん誕生日おめでとう!!   (       
     彡》_,》リ⊃-0,〉 ハ,,ハ       (         ねこだいすき         )     
      (_,,ノ´《彳八ヽ, (゚ー゚*)       )                        ノ      
    ~( ``'┴=='='''′ cuuc,,)~      ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒~        
                                                       

アナ誕おめ
AA改変むずい 似ない

ということで今日はこれで終了します

次に攻略するキャラ>>71

1 アイリ
2 マドカ
3 好きなキャラを指定(アイリ・マドカに比べて軽めのものになります)

安価くれた方、見てくれた方ありがとうございましたノシ

>>67 アイミハじゃないノノミハ
眠気で頭がどうかしてましたでもアイミハもありだと思います

乙ー
タマキ先輩きゃわわアナちゃんぺろぺろ

安価連続で取っちゃうのアレなので安価下

マドカ編投下します

塔野マドカ編




ノノハ(さて、千枝乃先輩と会った後のスケジュールに詰め込まれていた助っ人行脚も一段落……時間に余裕ができたわ)

ノノハ(次はマドカさんに会いに行くか……携帯に電話しよ)ピポパ


トルルルル…


マドカ『もしもし、塔野です』

ノノハ「もしもし、マドカさん? 井藤ノノハです」

マドカ『ノノハちゃん? ああ、会いに行こうと思ってクラスを覗いてもいなかったから気にしてたのよ』

ノノハ「あちこち助っ人に行ったりしてるんで……これからちょっと時間に空きがあるんですけど、会えますか?」

マドカ『ええ大丈夫よ。どこで待ち合わせる?』

ノノハ「体育館の入口なんてどうでしょう」

マドカ『待って待ってパンフ見るから……あ、フリーマーケットやってる所よね? 分かったわ』

ノノハ「ではそういうことで」シツレイシマス


ピッ…

体育館前


ノノハ(待ち合わせ場所の体育館についた)


マドカ「ノノハちゃん、待った?」

ノノハ「いいえ、今来たところです」


ノノハ(お約束のやり取りをして、せっかくだからとマドカさんと二人で体育館の中で開催されているフリーマーケットを見て回る)


マドカ「私が学生のときもこんな感じだったなー」テクテク

ノノハ「いろいろ売ってますね。漫画とか服とかぬいぐるみとか」テクテク

ノノハ(タオル、食器、時計、人形、ラジカセ、ポプラやハンカチ、みんないろいろ持ってきてるなあ)

ノノハ(これはジューサーか……ってリンゴジューサーってそれジューサーの意味ないんじゃ?)

ノノハ「こういうのって、まともな品からなくなっていきますよね」テクテク

マドカ「でも、もしかしたらまだ残ってる物の中にも何か掘り出し物があるかもね?」テクテク

店の前


マドカ「あ……」ピタ

ノノハ「何かいい物ありました?」

マドカ「……これ」

ノノハ(マドカさんが手に取ったのは、三本の棒が生えている台板とそれぞれ大きさの違う中央に穴の開いた幾つかの円盤だった)

ノノハ「玩具か何かですか?」

マドカ「パズルよ。ハノイの塔って言うの」

マドカ「最初は左端の杭にある円盤を、ルールに従って全て右端の杭に移すの」

ノノハ(そう言ってマドカさんは詳しいルールの説明をする)

マドカ「世界の中心にあるといわれる寺院にはハノイの塔というものがあると言われている。それは青銅の板の上にダイヤモンドでできた針が三本立てられていて、純金の円盤が六十四枚重ねられたもの。その寺院に務める司祭たちは一日中ずっと円盤をルールに従って移し替えていて、全ての円盤の移し替えが終わったときに世界は滅びる」

マドカ「……なんてのが、このパズルが作られて売り出されたときの触れ込みだったそうよ? もちろん事実じゃないけどね」

ノノハ「事実だったら大変ですね」

マドカ「全ての円盤を移し替えるのには途方もなく大きな時間がかかるらしいけどね。最低でもこの宇宙が生まれてから今までの年月×40くらい」

ノノハ「それ解ける頃には世界の方が先に終わってるって話じゃないですか?」

マドカ「……解けば世界が滅びるなんて縁起でもない話をして、私にこのパズルをプレゼントしたあの人の気持ちが知りたいわ」ハア

ノノハ(マドカさんは溜息をつきながらも、優しい眼差しでパズルを見つめている)

マドカ「そうだ、ノノハちゃん挑戦してみる?」

ノノハ「えー、私絶対解けないですよ」

ノノハ(貸してもらって自分でも触ってみる。……全然解き方が分からない)

ノノハ(マドカさんに解き方を講釈してもらっても分からないものは分からない……ていうか)

ノノハ「こんなの解ける時点でマドカさんすごいですよ。由来まで知ってて物知りですね」

マドカ「昔、教えてもらっただけよ。それにこれ、幼稚園でも子供たちのおもちゃとして用意されてたりするわよ?」

ノノハ「そうなんですか? じゃあそれすら解けない私って……あ、すみませーんこれ値札ついてないんですけど」バリバリー

マドカ「えっ」

店番「100円でーす」

ノノハ「はいどうぞ」チャリン

店番「ありがとうございましたー」

ノノハ「というわけでどうぞ」つハノイノトウ

マドカ「ノ、ノノハちゃん!?」

ノノハ「気になってたんでしょう? 今日の思い出の品ってことでどうぞどうぞ。私パズル苦手ですし」

マドカ「こんなことしてくれなくても自分で払うわよ」

ノノハ「もしかして怒ってます? 嫌でしたか?」

マドカ「嫌ってわけじゃなくてね」

ノノハ「ごめんなさい! マドカさんに何か贈り物したかったんです。最近、会う機会が増えてうれしくて」

マドカ「……怒ってないわ。私だってうれしかった。ただちょっとね、こういうことをさらっとするのはモテる男の子のすることよ?」

ノノハ「あはは……気をつけます」

マドカ「ならよろしい。ありがとう、ノノハちゃん。これ、大事にするわ」


ノノハ(マドカさんはパズルを懐かしむように見つめていた)

ノノハ(そのパズルをプレゼントしてルールを教えてくれた人って、十中八九あの人だろうなあ……)

ノノハ("円"盤"の塔"だから塔野マドカに贈ったのかな)


ノノハ「……」


ノノハ(それを言おうかとも思ったけれど、マドカさんが知りたいのはそういうことじゃいような、言う必要はないような、そんな気がしたので私は黙っていることにした)

マドカ「ノノハちゃん今日は忙しいってことだったけど、そろそろ時間じゃない?」

ノノハ「あ、ホントだ、そろそろ行かなくちゃ」アタフタ

マドカ「この後色々な所の手伝いをして、劇もあるんでしょう? 観に行くね、場所はここで合ってる?」パンフユビサシ

ノノハ「そうですそうです、何事もなければ」

マドカ「それじゃあ一旦ここでお別れね。劇、がんばってね。応援してるわ」ニコ

ノノハ「ありがとうございます! では、行ってまいります」ピシッ


タタタ…

クルッ


ノノハ「マドカさーん! 言い忘れてました! 短い間でしたけど一緒に巡れて楽しかったです!」

ノノハ「ではまた!」


タタタタタ…


ノノハ(話していて思ったけれど、やっぱりマドカさんはまだ婚約者のマモルさんのことを引きずっている)

ノノハ(別にそれが悪いことだとは思わないけれど、少しずつ、マドカさんが前に進みだすお手伝いをしてあげられればいいと……)

ノノハ(ううん、違う)

ノノハ(私は、マドカさんが前に進む手伝いをしたいと思っている)

ノノハ(それは、昔からの知り合いのお姉さんが苦しんでいるから、それだけだろうか?)

ノノハ(千枝乃先輩のことも、アイリちゃんのこともそうだ。思っていたよりも彼女たちの問題に深く入り込みすぎなんじゃないか?)

ノノハ(なんでこんなに気になるんだろう、行動してしまうんだろう、きっかけは別にあるにしても……)

ノノハ(考えても仕方ない、とりあえず今は助っ人に急ごう)


タタタ……




マドカ「……」

マドカ「ノノハちゃんには、敵わないなあ」クスッ

マドカ「学園祭……楽しいなあ。雰囲気とか、出し物とか」

マドカ「楽しむことって大事よね。それを忘れてちゃ、駄目よね」

マドカ「そう思うよね、マモル?」




塔野マドカ編 おわり

>>81
× ノノハ(それを言おうかとも思ったけれど、マドカさんが知りたいのはそういうことじゃいような、言う必要はないような、そんな気がしたので私は黙っていることにした)

○ ノノハ(それを言おうかとも思ったけれど、マドカさんが知りたいのはそういうことじゃないような、言う必要はないような、そんな気がしたので私は黙っていることにした)

あとはプロット通りに進む予定です
次はアイリ編です

乙乙
ファイブレの女性キャラいいよね。マドカさんとかもっと登場してほしかったわ
いちばん好きなのはソリティアさんだけどな!

乙です

SS速報復活おめ
ファイブレ最終回お疲れさまでした

数日前にマドカさんの婚約者はマモルではなくマサルだったことに気が付きました
訂正しようとアクセスして落ちているのを知りました
マサルさんマドカさんごめんなさい
何となくで書いちゃ本当駄目ですわ 思い込んでましたわ
せめて資料集を確認するべきでした

>>85
ソリティアさんいいですよね
DIYとか得意そうだなって勝手に思ってます

>>86
ありがとうございます

水谷アイリ編



ノノハ(アイリちゃんのクラスはパズルカフェだって言ってたわよね)

ノノハ(パズルカフェって何をするのかしら? まさかと思うけど、北海道のあのホテルみたいにパズルが解けなきゃ何も食べれないってわけじゃないわよね……)

アイリのクラス


アイリ「いやーカイト先輩女装似合ってましたね! 優勝間違いなしですよ!」

ノノハ「でっしょー? 私の目に狂いはないわ」


キャイキャイ


ノノハ(簡単なパズルを解いたらトッピング無料というサービスがつくパズルカフェ)

ノノハ(そりゃさすがに解けなきゃ何も食べれないなんて内容だと問題よね。学園祭には一般の人も来るんだし)パズキチバカリガキャクジャナイ

ノノハ(なお、パズルといっても見たことある奴だったので無問題……初見じゃない限りは私のターン!)


アイリ「クラスでパズルカフェやるって決まって、私がパズル作成を担当したんですよー!」エッヘン

ノノハ「へー、そうなんだ。すごいね、大活躍じゃない!」トコロデオススメノメニューハナニ?

アイリ「先輩たちにも相談したりしてがんばったんです」アップルパイデスカネ

アイリ「ところでノノハ先輩って、演劇に出るんですよね」スミマセーンチュウモン アップルバイヒトツ

ノノハ「うん。午前じゃなくて午後の部だけど」ワタシモアップルパイデ

アイリ「かっこいいですよねきっと~! 私、その時間カフェのシフト入ってるんで見れないんですよ……友達に代わってもらいたい……」ショボン

ノノハ「それは残念ねー」

アイリ「ノノハ先輩は王子様役なんですよね」チュウモントドキマシタネ

ノノハ「うん、そうだよ」コノパイオイシイ

アイリ「王子様っていうと、シンデレラとか、白雪姫とか」デスヨネ

ノノハ「『このガラスの靴に、ぴったり合う足を持った女の子と結婚しよう』、ね」ヤキタテナノカナ?

アイリ「シンデレラは女の子の夢って言いますもんね。王子様に迎えに来てもらいた~い! みたいな?」レンジデアタタメテルダケデハ?

ノノハ「アイリちゃんは白馬の王子様とか好きなの?」ソッカソンナモンカ…

アイリ「え~だってえ、ノノハ先輩の男装姿、男以上にかっこよくて素敵です!」ショセンガクサイノダシモノデスシ

ノノハ「そういうことじゃなくてね……」マアコレガオイシイコトニハカワリナイワ

アイリ「てか白雪姫って王子様の影薄くないですか? 台詞ないじゃないですか。『鏡よ鏡……』って女王様の台詞だし! 王子喋りませんよね」

ノノハ「一応白雪姫の王子にも台詞はあるよ」

アイリ「何て台詞です?」

ノノハ「…ええっと、『この棺を私に譲ってください。そのかわり、私は何でもあなたたちのほしいと思うものをあげましょう』」

アイリ「小人は何て答えたんでしょう」

ノノハ「『世界中のお金をみんないただいても、こればかりは譲れません』」

アイリ「そりゃあそうですよ」

ノノハ「あらなんで」

アイリ「今まで怖い女王様から白雪姫を匿ってやっていたのは小人なんですよ? 死んでから現れたぽっと出の王子に持って行かれちゃかないません」

ノノハ「持って行かれるけどね」

アイリ「所詮この世はイケメンが勝つんですね……」

ノノハ「生き返ったんだから結果オーライじゃない?」

アイリ「ですけどね」

ノノハ「『白雪姫にかわるものなどあるものか。けれど私は彼女なしではもう生きていられない。お礼なんてしようのないことはしない。私の生きている間は彼女を何より大切にするから』」

ノノハ「そう頼み込む王子様があんまりにも気の毒で、小人たちは白雪姫を渡してあげることにしましたとさ」オシマイ

アイリ「お礼しないってどういうことですか」イヤソレソノツヅキガジュウヨウデショ

ノノハ「引き換えにできるようなものがないほど貴重なものを要求しているのであって、その価値に見合わないお礼を返す方が逆に無礼とかそんな感じ?」

アイリ「娘さんを僕にください、きっと幸せにしますから。って台詞の方がマシですよね」

ノノハ「生き返ったんだから結果オーライだけどね」

アイリ「いくら綺麗だからって死体をお持ち帰りとかやばいですよねー」

アイリ「何の話をしてるんでしょう私たち」

ノノハ「白雪姫トーク?」

アイリ「そこはコイバナって答えるところですよ」

ノノハ「あらそうだったの」イツカラ?

アイリ「じゃあ今から更にコイバナ要素増やしましょうか」

ノノハ「露骨な方針転換というかテコ入れね」

アイリ「ノノハ先輩。実はですね。私、カイト先輩のこと好きなんです」

ノノハ「うん」

アイリ「あ、もちろんノノハ先輩のことも大好きです」

ノノハ「うんうん」

アイリ「カイト先輩ってパズルが好きですよね。カイト先輩を振り向かせるにはパズルしかないって思うんですけど、私そこまで得意じゃないし」

ノノハ「私よりは得意だよ」

アイリ「とか、なんかこういうこと考えるのも私小さい頃からカイト先輩関係なくパズルが好きなのにパズルを手段にしちゃってるみたいで嫌な感じだなーっても思います」

ノノハ「考え過ぎよ」

アイリ「自分に自信がないんです」

ノノハ「うん」

アイリ「昔は得意だったけど、今は違う。私の価値はどんどんなくなっていくんです」

ノノハ「そんなこと絶対にないよ」

アイリ「ありがとうございます」

アイリ「好きな人に好きって言ってもらえると、好きな人が好きになってくれるくらいには自分にも価値があるのかなって考えるんです」

ノノハ「尊敬してる人に褒められるとすごくうれしいもんね」

アイリ「でもなんだかこれだと、自分に自信を持ちたいから好きな人に好きになってもらいたいみたいですよね。ていうかたぶんそうなんですよ」

ノノハ「アイリちゃんはそう考える子かー」

アイリ「ノノハ先輩はどう考えますか?」

ノノハ「好きな人には元気でいてほしいかな」

アイリ「ノノハ先輩らしい」クスッ

アイリ「なんでカイト先輩が好きなのかよく分からないんですよ」

ノノハ「カイト訳わかんないもんね」

アイリ「パズルが好きだったからカイト先輩に興味持ったのかなあ」

ノノハ「きっかけはそれじゃない?」ヤッパリ

アイリ「もし私がカイト先輩に告白したら、ノノハ先輩傷つきますか?」

ノノハ「え?」

アイリ「……」ジーッ

ノノハ「私はカイトのこと好きな人がいるとうれしいよ」

アイリ「そうですか」

ノノハ「だって、それっていいことじゃない」

アイリ「そうですね」

ノノハ「と、こうしてるうちに時間だわ。行かなきゃ」時計確認

アイリ「お別れですね。ではその前に」

ノノハ「?」

アイリ「ノノハせんぱ~い、頭撫でてくださーい」キャルン

ノノハ「いいわよ。ほ~れ」ナデナデ

アイリ「えへへへへ…ノノハ先輩の手のひらあったかい…アイリ、幸せ~……あ~名残惜しいなあ……」

アイリ「ノノハ先輩、劇、がんばってくださいね!」イッテラッシャイ

ノノハ「うん。ありがとう」イッテキマス

舞台


ザワザワ

ガヤガヤ


ノノハ(幕が上がるのを待ちながら、私はふとアイリちゃんとの最後の会話を思い出す)




アイリ「安心してください。ノノハ先輩を傷つけるようなことは、アイリ絶対にしませんから」

ノノハ「なんで?」




アイリ「ノノハ先輩が好きだからです」



ブーーーーーー……

ガガッ

タダイマヨリ、ルートガクエンエンゲキブノコウエンヲハジメマス…



ノノハ(最近、アイリちゃんの考えてることがよく分からないな、と私は思った)




水谷アイリ編 おわり

>>101
ありがとうございます

エピローグ投下します

安価でハーレム終了編



ルート学園屋外 キャンプファイアー場


パチパチパチパチ…


アイリ「ノノハ先輩! 今日は一日お疲れさまでした!」ハイサシイレノジュースデス

ノノハ「ありがとうアイリちゃん! 楽しかったねー」コレハドウモ

アイリ「はい! 先輩大活躍でしたね!」

ノノハ「劇の他にも女子プロ同好会の助っ人、クラスの喫茶の手伝い……私はやり遂げたわ!」

アイリ「カイト先輩の女装も素敵でしたねー! ……ギャモン先輩はアレでしたけど」ボソッ

ノノハ「そういえば、私演劇に出るため急いで廊下を走っていたんだけど、角を曲がりながら劇の成功に向けての気合が入りすぎてつい「がんばるぞーっ!」って叫びながら拳を振り上げちゃったらたまたま向こうから歩いてきた人の顎をきれいに打ちぬいちゃって……体を揺すっても完全に落ちてたから、仕方なく保健室に担いで行ったの」

アイリ「うわー、その人不幸でしたね」

ノノハ「劇が終わった後に保健室行ったらいなくなっちゃってて……あの人大丈夫かな……」

アイリ「きれいに入ったんならむしろ後遺症は少ないですよ!」


ガガガガッ ブツッ……


タマキ(放送)『全校生徒の皆さん。重要な連絡です。ゴミ捨て場は第二体育館の裏、分別はきちんと行ってください。点検は午後五時です。それまでに片づけを完了してください……』




アイリ「裏方担当は最後まで大変ですね」

ノノハ「喫茶の余りものだけど、カフェオレでも持って行ってあげようかな」

アイリ「いいですねそれ。喜びますよ」




タマキ(放送)『……連絡は以上です。ルート学園生徒の皆さん、お疲れさまでした。一般来場者が帰ったとはいえ羽目を外し過ぎることなく後夜祭を楽しんでください……』


……ブツン

マドカ宅

ガチャリ バタン

マドカ(ノノハちゃん、凛々しくなっちゃって……王子様役似合ってたわね)クスッ

マドカ(……)スッ


カタン


マドカ(マサルの写真、本当にいい笑顔で撮れてるわ)

マドカ(伏せておくなんて、もったいないもんね)ニコ


サーテキョウノユウハンハー…ヤタイデカッタヤキソバデイイカナ レンジデチン

ノノハ(学園祭と言う非日常が終わっても)


ノノハセンパーイ ハヤクフクカイチョウノトコロイキマショウヨー
ハーイ


ノノハ(私たちの日常はこれからも続いていく)


オツカレサマデース!
コレ、サシイレデス
ミズタニサン イトウサン アリガトウ…


ノノハ(前よりも近くなった距離はまだ慣れないけれど嫌いじゃない)


ヨーシジャア、アイリチャンチエノセンパイヲツカマエテ!
ハイ、リョウカイデス!
エッナニナンナノ…チョットハナシテ?


ノノハ(それどころか……)


シャシントリマショーヨシャシン! チエノセンパイウラカタデシャシントレテナイジャナイデスカ
ワタシトノノハセンパイトイッショニトリマショ! ココニタッテ、サンニンデ…ヤッパリイヤデスカ?
……イヤジャナイワヨ モウ、ショウガナイワネ

ハイ、チーズ……



パシャ!



……アッワタシヘンナカオデウツッチャッテマス モウイチマイ!
エエ? ヘンジャナイワヨ?
ノノハセンパイハドウオモイマスカー?
カワイクウツッテルトオモウヨ? ア、デモ……


ノノハ「思い出の一枚はこれ一枚じゃさみしいのでもう一枚! ほら千枝乃先輩もっとこっち左来てください! 隣隣!」

タマキ「えっ、あ……よ、よろしく」

アイリ「ノノハ先輩私は私はー?」

ノノハ「アイリちゃんは……こっち側の隣においで!」

アイリ「ノノハ先輩の右隣いただきです!」


ジャアトリマスヨ、ゴ、ヨン、サン、ニ、イチ……






パシャ!










ノノハ(もっと縮めたいくらいだと、心から思った)




安価でハーレム終了編 終了

と、いうことで強引に終了
見てくれた方、安価・レスくれた方ありがとうございました



安価SSなのにあまり安価していない
自分でルールを決めておいて生かせてない
反省します…

次から投稿するのは学園長とソウジの会話とエレナ様登場回です
おまけです
元はオチにするつもりだったんですが雰囲気ぶちこわしなので>>103->>107に差し替えました
蛇足です

学園長室

学園長「カイト君たちは学園祭を満喫したようですね……」

ソウジ「まさかノノハ君が出会いがしらにそれと知らず極東本部長を一発KOしてしまうとは……誤算でした」

学園長「大勢に影響はないでしょう」

ソウジ「裏山の空き地にあった不審なテントはどうしましょうか」

学園長「こちらで処分しておきましょう」

学園長「ところで、例の件ですが進捗はどうですか?」

ソウジ「順調です」

学園長「結構なことです。恋愛は人を浮つかせパズル道の邁進を阻む……カイト君の周りの女性との間に立つ恋愛フラグを防ぐというのも目的の一つですが」

ソウジ「真の目的は、幼馴染であり大門カイトにとって近しい女性である井藤ノノハの恋愛対象を女性にすること。これによりNLフラグの芽を根本から摘み後の憂いを断てとの上層部からの指令……」

学園長「彼の精神的な支柱を完膚なきまでに折る……恐ろしい計画です」

ソウジ「単なる独占欲と嫉妬では?」

学園長「その結論はまだです」

ソウジ「井藤ノノハの場合、持ち前の母性本能、保護欲などが活発に刺激されることで同性に深い関心を抱きつつあります」

学園長「ですがまだ、友情、あるいは淡い憧れの域に留まっている……我々が彼女に到達してほしいのは、そのさらに先にあります」

ソウジ「学園長、少し行き過ぎではありませんか?」

学園長「どういうことでしょう」

ソウジ「僕たちの狙いはカイト君をファイ・ブレインにして神のパズルに挑ませ、解放された神の書を抹消すること、ですよね」

学園長「はい。そのためにはやはり彼を一人にしてはいけない。誰かがそばにいて彼をサポートする必要がある」

ソウジ「分かり易い障害として幼馴染の女性である井藤ノノハに目を向けさせつつ、その実切磋琢磨できるライバルあるいはパズルのサポート要員として男性のファイ・ブレインの子供たちを用意する……井藤ノノハは囮、ということではなかったのですか?」

学園長「おや、そう思っていたのですか? 君は井藤ノノハ君を単なる目眩ましだと?」

ソウジ「違うのですか?」

学園長「神のパズルは一人では解けません」

ソウジ「最高のギヴァーと最高のソルヴァーがその命をかけて戦うとき、神のパズルは開かれる……」

学園長「そしてさらに研究により、神のパズルはホモでなければ解放に失敗することが分かりました」

ソウジ「!?」

学園長「そして百合はホモです」

ソウジ「……!?」

学園長「失礼、ホモというのは言いすぎでした。言いたいことはこうです。つまり、男女間の友情は成立しない。異性間である限り必ず雑念が生まれる」

学園長「しかし同性同士なら……そこに存在する感情は限りなく透明であり、存在しないものとして考えることもできる」

学園長「つまり同性に向けた純粋な思慕の感情が人間をファイ・ブレインの領域へと押し上げる」

ソウジ「僕にはちょっと何が何やら」

学園長「調査の結果、ノノハ君には類まれなポテンシャルがあることが分かりました」

学園長「彼女ならば……腕輪なしでもファイ・ブレインに至ることが可能かもしれません」

学園長「こうは考えられませんか。オルペウスの腕輪による感情の暴走の恐れのない人間が神の書を手に入れたなら、そのとき、あるいは世界は真の平和を……」

ソウジ「学園長、まさかあなたは……」



学園長「井藤ノノハ 百合ブレイン 神のパズル」

学園長「これが私の計画です」



ソウジ「……」

ソウジ(ノノハ君……君は一体……)

ソウジ宅


ソウジ(まさか学園長があんなことを考えていたなんて……)



回想


ソウジ「あなたの言うとおりだったとして、井藤ノノハの相手となる女性は誰なんですか」

ソウジ「僭越ながらパズル能力の面において、ノノハ君の潜在能力が異常だとしても、千枝乃君も水谷君も、塔野さんも力不足では……?」

学園長「POG内で私の理想に賛同してくれるギヴァーには既に協力を要請してあります」

学園長「彼女……"アントワネット"からの招待が、ノノハ君を導くでしょう」


回想終了



ソウジ(……)
リンゴジュース「」グシャッ









???「博愛と献身、ナイチンゲール、ね……」

???「と、なれば看護プレイは基本よね?」

???「顔を合わせるのが楽しみだわ……」





下僕「女王様! 私めにお慈悲を!」

???「お黙りなさい! この下僕が!」ビシィ

下僕「アアアッ!!!」




???「完全記憶能力者……いいじゃない、言いつけを忘れたの? ってプレイができるわね……」

???「この私、姫川エレナが」

エレナ「女王様になってあげるわ!」ババーン








今度こそおわり

こういう あほなのりでのあほえろっぽいあほゆりにしたかった
次あったら時系列とか何も考えないで安価に従って百合ハーレム作らせたいです
お付き合いいただきありがとうございました

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