ベルトルト「おめでとうございます」カネキ「ありがとうございます」(55)


ベルトルト「お久しぶりです」

カネキ「久しぶり」

ベルトルト「3カ月ぶりですか?」

カネキ「そうなるね」

ベルトルト「またこうして会うことができて嬉しいです」

カネキ「うん、僕も嬉しいよ」



前作
ベルトルト「人を食う巨人と」カネキ「人を喰らう怪人」
ベルトルト「人を食う巨人と」カネキ「人を喰らう怪人」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/internet/14562/storage/1381758794.html)


ベルトルト「さて、早速本題ですが」

カネキ「うん」

ベルトルト「アニメ化おめでとうございます!」

カネキ「ありがとうございます!」

ベルトルト「とうとう『東京喰種 トーキョーグール』がアニメ化するんですね」

カネキ「正直今でも信じられなくて。まだ詳細を聞かされていないからっていうのもあるけど」

ベルトルト「カネキさんもとうとうテレビデビューですか」

カネキ「なんか恥ずかしいねその言い方」


ベルトルト「アニメ化ってことは、今こうしてカネキさんが動いてしゃべる姿を、一般の読者にも見られちゃうってことですよね……」

カネキ「どうしたの?」

ベルトルト「……絶対人気出るじゃないですか」

カネキ「は?」

ベルトルト「カネキさんかっこいいし、主人公だからセリフも出番も多いし、人気出ないわけないじゃないですか!」

カネキ「え、ベルトルト君?」

ベルトルト「たとえマスクつけてたって、見てる人はカネキさんが戦ってるってわかるし!」

ベルトルト「僕なんで皮膚むき出しの巨人ですよ!? 誰も僕だってわからないですよ! アニメ期間中に僕だって名言されないで終わっちゃったし!」

カネキ「ちょ、ちょっと落ち着いてベルトルト!」


ベルトルト「すみません嫉妬しました」

カネキ「うん」

ベルトルト「だって僕、人間としてまともに話す時間全然なかったし」

カネキ「うん」

ベルトルト「看板巨人とはいえ、本編で具体的にやったことといえば壁から顔出して開閉扉を蹴るだけ」

ベルトルト「エレンとの戦闘シーンはエレンが映えるだけだし、のろいっていう弱点が早くも明かされちゃう」

カネキ「うん」

ベルトルト「同郷のメンバーの中でも、ライナーは女型の巨人の手から抜け出すシーンとか見せ場あったし台詞も多かった」

ベルトルト「アニなんか後半は女型の巨人としてメインに取り扱われるし、ちゃんと正体も明かされる」

ベルトルト「なのに僕は……」

カネキ「うん……」


ベルトルト「言いながらどんどん悲しくなってきました」

カネキ「でも、そっちはもう2期やるのは確定みたいなものじゃない。それまで気長に待っていれば、後はもう君の見せ場を待つばかりだ。前向きにいこうよ」

ベルトルト「そう……ですね、ありがとうございます」

カネキ「僕らのアニメも、君たちのように成功を収められたらいいな」

ベルトルト「それは、本当に感謝しています。熱意のあるスタッフさん達のおかげですから」

カネキ「そうだね。作り手が真剣に作っているかって、見てる側は敏感に感じとるから」

ベルトルト「アニメの『東京喰種 トーキョーグール』も、そんないいスタッフさんとの出会いがあるといいですね」

カネキ「うん」


ベルトルト「カネキさん的にはアニメ化にあたって、ここだけはこだわってほしいってところはあるんですか?」

カネキ「こだわってほしいところ、か……そうだね」

カネキ「やっぱり、僕らがどれほど苦しんで、悩んで、傷ついて……必死に足掻いているのかを、アニメでもちゃんと伝えて欲しいな」

カネキ「人を喰らうことで生きる『喰種(グール)』は、どうしたって正しく生きることが出来ない」

カネキ「人間にとっては命を脅かす外敵だけど、僕らにも意思が、感情が、理性があるということを、見てくれる人にもわかってもらいたいんだ」

ベルトルト「そう、ですね……わかってもらえたら、いいですね」

カネキ「君はわかってもらえる人、もう見つかったの?」

ベルトルト「えっ?」


カネキ「前に話した時、悩んでいる君を見つけてくれる人がきっといるよって話したの、覚えてない?」

ベルトルト「……覚えてます」

カネキ「その後どう?」

ベルトルト「……」


『お前の声が聞こえちまったからかな』


ベルトルト「――希望は、見えたと思います」

カネキ「そっか。よかった」


カネキ「アニメ化に関してはベルトルト君の方が先輩だから、今のうちに聞いておきたいんだけど」

カネキ「アニメ化することの、メリットとデメリットって何だと思う?」

ベルトルト「メリットとデメリット、ですか……そうですね」

ベルトルト「どんな形であれ、アニメ化することで知名度は上がると思いますよ」

ベルトルト「今まで僕らのことを知らなかった人が僕らのことを知って、僕らの作品を好きになってもらえるのって、凄くありがたいことです」

カネキ「確か、アニメ化で原作の売り上げが1000万部以上跳ね上がったんだよね。僕らは流石にそこまで望めないだろうけど」

ベルトルト「いや、わかりませんよ。一度注目されればもう待ったなしですから。アニメ化の影響は」

ベルトルト「アニメそのものだけでなく、商品展開などの関連事業でアニメの絵が使われたりすることで、作品の存在がどんどん世間に知られるようになるんです」


ベルトルト「デメリットとしては……正直、僕がこんなことを言ってしまうのは気が引けるんですが」

ベルトルト「大きな力を持つ物は、大きなリスクを伴うものでもあると思います」

ベルトルト「アニメは原作とはまた違う商売形態ですから、アニメ化するに当たってどうしても、原作との違いが出てしまうのは避けられません」

ベルトルト「アニメは監督やスタッフだけじゃなくスポンサーやメディアも絡む一大事業ですから、原作がこれらに関わるすべての人に受け入れられるのは、とても難しいと思います」

ベルトルト「時には原作のシーンが削られたり、改変が入ることもあります。僕らの意にそぐわないこともあります」

ベルトルト「そういうのは、柔軟に受け止める必要が出てくるんです」

カネキ「……」

ベルトルト「ご、ごめんなさい、脅かすようなこと言って。別に悪いことばかりじゃないんですよ?」

カネキ「いや、わかってるよ。ありがとう」


カネキ「大きな力を持つ物には、大きなリスクを伴う、か……ベルトルト君」

ベルトルト「はい」

カネキ「そのリスクを伴う大きな力は、僕に制御しきれると思う?」

ベルトルト「カネキさんに、ですか?」

カネキ「そう」

ベルトルト「……」

ベルトルト「カネキさんなら出来ます、って言いたいところですけど、本当に大きな力なので」

ベルトルト「一人では、難しいと思います。みんなで分かち合わないと」

ベルトルト「そうやって、色々な人達と絆が深まるようになることも、アニメ化のメリットだと思いますよ」

カネキ「……そうだね。ありがとう」


カネキ「ベルトルト君」

ベルトルト「はい」

カネキ「……ベルトルト」

ベルトルト「はい?」

カネキ「うん、やっぱりこっちの方がいいや」

ベルトルト「何がですか?」

カネキ「君を年下の男の子としてじゃなく、対等の友達として扱いたいってこと」

ベルトルト「え……?」

カネキ「僕の方が対等を申し込むなんて、逆におこがましいかもしれないけど」


ベルトルト「そ、そんなことないです! 僕の方こそそんな……いいんですか?」

カネキ「勿論。敬語なんで使わないでよ。あと、カネキって呼び捨てでいい」

カネキ「本当は前回の対談の時から、そうするべきだったんだ」

ベルトルト「カネキさ……えっ、と」

カネキ「カネキ」

ベルトルト「カネ、キ……本当にいいの?」

カネキ「うん。君と友達になりたいんだ」

ベルトルト「――!」


カネキ「えっ、ちょっ、ベルトルト、泣いてるの?」

ベルトルト「だい……じょぶ。ただ」

カネキ「ただ?」

ベルトルト「……初めてなんだ」

ベルトルト「同郷の仲間以外で……僕を巨人だと知った上で、友達だと言ってくれる人は」

カネキ「……」

ベルトルト「嬉しいんだ、本当に」

カネキ「じゃあ君も、僕を受け入れてくれるかな? ベルトルト」

ベルトルト「うん。友達に、なってくれ。カネキ」

カネキ「……ありがとう」


カネキ「もう時間が来ちゃったね」

ベルトルト「また会えるかな?」

カネキ「会えるよ。これが最後にはきっとならない。せっかく友達になったんだから」

ベルトルト「そうだよね……じゃあ、また会おうね。カネキ」

カネキ「またね。ベルトルト」




終わり

読んでくださった方、支援してくださった方ありがとうございました。


ここからは、>>1以外の人も書き込める参加型スレにしようかと思います。
進撃の巨人×東京喰種キャラで、こんな対談があったら面白そうだという案があったら、話がまとまり次第、誰でも自由に書いてくださって結構です。
キャラが被ってもいいですし、前作で>>1が書いた組み合わせを使ってもかまいません。
>>1はなかなか時間がとれませんが、出来ればバンジョイ+リヴァイ対談をスレが落ちる前に書きたいと思います。


イチミ「一体この部屋は何なんだ?」

ジロ「私に聞かれても……」

サンテ「万丈さんが人類最強と対談するっていうから、てっきり俺らも護衛についていくもんだと思ってたのに」

イチミ「いざ部屋の前まで来たら、俺らは入れないなんてな」

ジロ「どうなってるんだろうね。この部屋」

サンテ「万丈さん、無事なのか……?」



室内


リヴァイ「……」

万丈(丸聞こえだよお前ら)


リヴァイ「お前の部下は随分騒がしいな」

万丈「す、すみませ……」

万丈(はっ、待てよ。向こうが敬語じゃないなら、俺も別に敬語でなくてもいいんじゃないか?)

万丈(見たところこいつ、まだ若いよな? カネキより小せぇし、下手したら俺よりずっと年下かもしれねぇ)

万丈(何か人類組織の幹部らしいが、別にアオギリの幹部なわけではないし……)

リヴァイ「何をジロジロ見てやがる」

万丈「あ、いや、すみません」

万丈(悲しい性)


リヴァイ「謝れとは言っていない。何を見ていたのかと聞いているんだ」

万丈「えっと……」

リヴァイ「デカイのは図体だけか? てめえも人を食う種族だと聞いたが、とてもそうは見えねぇな。立体機動なしでも戦えそうだ」

万丈「ぐっ……俺だって、普通の人間よりは強い」

リヴァイ「ほう」

万丈「武器を持っていないなら、あんたを喰うことだって出来る……多分」

リヴァイ「弱気だな」


リヴァイ「なら試してみるか?」

万丈「え?」.

リヴァイ「俺は武器を持たない。お前が俺を食えると言うのなら、食おうとしてみろ」

万丈「……本気で言ってるのか?」

リヴァイ「あぁ」

万丈(この野郎……余裕だって顔してやがる)

万丈(いくらなんでも、クインケも持たない人間になら負けるわけねぇ。ましてやこんな子供みたいな奴に!)

万丈「上等だ!」


<ドガッ! バキ! ドシャア!!


イチミ「万丈さん!?」

サンテ「やべえ、やられたか?」

ジロ「万丈さーん!!」


リヴァイ「お前の部下は、お前の実力を正確に把握しているようだな」

万丈「うるせぇよ……くそっ」

リヴァイ「身のこなしといい、速さといい、人間と大して変わらない」

リヴァイ「本当にお前達は、人間を食う種族なのか?」

万丈「別に俺が弱いだけで、他の奴らは普通の人間よりは強ぇよ」

万丈「それに、お前も人間にしちゃ強いだろ。捜査官並じゃねえのか?」

リヴァイ「捜査官なんてものは知らねぇが、一応、訓練した兵士だ」

万丈「それにしても、こんな小さい人間に負けるなんて……」

リヴァイ「やはり見てたのはそこか」

万丈「はっ! ……すまねぇ」


リヴァイ「……どんな気分なんだ」

万丈「え?」

リヴァイ「人を食うってのは」

万丈「……」

リヴァイ「俺達の世界にも人を食う奴らはいる。巨人と呼ばれるそいつらとは、基本的には会話は出来ない」

リヴァイ「だが、お前は言葉が通じるし、俺達の敵なわけでもない」

リヴァイ「お前が持っている情報が、俺達にとって何か有益なものになるかもしれない」

リヴァイ「答えられる範囲でいい。答える義務もないからな」

リヴァイ「……教えてくれ」


万丈「……」

リヴァイ「答えにくいか」

万丈「いや……そうだな、何というか」

万丈「何を言っても、正解じゃないような気がしてな」

リヴァイ「どういうことだ」

万丈「人間にもいろんな奴がいるのと同じだ。その答えはおそらく、喰種によって違う」

万丈「俺自身は、食うためとはいえ人の死体を見んのは、あんまり気分のいいもんじゃねぇ……けど、人の命を本当に何とも思ってない喰種も多い」

万丈「それこそお前らが家畜を食うのに、何も罪悪感を持たないみたいにな」


万丈「ただ、そうして人の命を軽く扱うことを許さない喰種もいる。俺たちのリーダーがそうだ」

リヴァイ「リーダー? お前が外の奴らのリーダーじゃないのか?」

万丈「俺はなんつうか、ほんの一時期だけある区のリーダーをやっていたんだ」

万丈「俺が弱いせいですぐ他の区の奴に乗っ取られちまったけど、元々俺の仲間だったあいつらは俺を信頼してくれている」

リヴァイ「ならお前が言うリーダーとかいうのは、後から乗っ取ってきた奴のことか?」

万丈「いや、それも違う」

リヴァイ「?」

万丈「今の俺たちのリーダーには……カネキには、俺が望んでついていったんだ」


万丈「俺たちはあいつに、カネキに救われたおかげでここにいられる。カネキの強さが、俺たちを守ってくれるんだ」

万丈「ただ、あいつの強さには、どこかすぐに壊れちまいそうな脆さがある」

万丈「俺には何があったのか言わねえけど、カネキはある日を境に、敵に対して容赦無く振る舞うようになった。それでいて、前までの優しさも変わらず持っている」

万丈「俺にはカネキが、その二つの側面をかなり無理して共存させているように見えるんだ」

万丈「俺たちにはもう一人、小さな女の子が仲間にいるんだが、その子も似たようなことを言っていた。『あいつが寂しそうだから、一緒にいる』と」

万丈「俺も、腕っ節が弱ええから力になれることなんて限られているんだが……傍にいて、壊れそうなあいつを支えてやりたいと思ってるんだ」


リヴァイ「……」

万丈「おかしいか? 人間を喰う俺たちが、こうして悩んだり助け合ったりしてるのは」

リヴァイ「いや、そうじゃない」

リヴァイ「……少し考えていた。俺の部下たちのことを」

万丈「え、部下?」

リヴァイ「何だ、俺に部下がいちゃおかしいか?」

万丈「いや、その……まぁ、そうか、実力があんなら、若くても幹部にはなれるよな。アヤトみてぇに」

リヴァイ「若い? ……お前、俺をいくつだと思ってるんだ?」

万丈「え?」



<ハアアアアアア!?


イチミ「あ、万丈さん生きてら」

ジロ「元気そうだね」


リヴァイ「話を続けてもいいか?」

万丈「お、俺より年上だったなんて……信じらんねえ」

リヴァイ「おい、いつまでこだわってるつもりだ」

万丈「すんません。どうぞ」

リヴァイ「……敬語は使わなくていい」

万丈「いやでも」

リヴァイ「いい。今更へりくだられても気持ち悪いだけだ」


リヴァイ「それで、俺の部下の話だったな」

リヴァイ「俺の部下は……調査兵団の兵士たちは、巨人を殺すために望んで壁外に出ようとする奴らだ」

リヴァイ「最初の壁外遠征で新兵の半数以上が死ぬ兵団だ。そもそも入ってくる新兵の数なんでたかが知れてるんだが」

リヴァイ「それでも入ろうとする奴は、明確な目的意識を持ってる奴が多い」

リヴァイ「特に壁が壊されて以来、入団する理由に挙げられるのに最も多いのは、『身内や知り合いを巨人に殺されたから』というものだ」

万丈「……」

リヴァイ「巨人に故郷を奪われ、家族や友人、恋人を食われた奴は、その瞬間から面構えが変わる」

リヴァイ「巨人を殺すのに、恨みという明確な理由が加わるからな」

リヴァイ「そういう奴らの表情は、強さと同時に、どこか危うさを感じることがある」


リヴァイ「……皮肉なことだが、目的を強く持ってる奴ほど、無理に突っ走って早死にすることが多い」


『俺は人類の役に立てたでしょうか』


リヴァイ「だがたとえ誰かが死のうとも、後に続く者がその意志を繋げば、そいつの心までは死なない」


『このまま何の成果もあげられずに、死ぬのでしょうか』


リヴァイ「それを組織でやろうとしているのが、俺たち調査兵団だ」

リヴァイ「俺は奴らの意志を死なせないために……巨人を絶滅させるために、ここにいる」


万丈「……あー、その」

リヴァイ「何だ」

万丈「話はまぁわかった。わかった上であえて聞きたいんだが」

リヴァイ「あ?」

万丈「お前自身は、自分が危ういと感じたりはしないのか?」

リヴァイ「……どういうことだ」

万丈「今の話を聞くと、無理をしてすぐに壊れちまうのは、俺にはお前の方に見えるんだよ」

万丈「他のやつの思いを背負いこんでる分、荷物が重たいんだ」


万丈「だからその、なんつーか、うまく言えねえけどさ……」

万丈「もっとお前自身の肩の荷を下ろしてもいいんじゃねえか?」

万丈「簡単に言えば、仲間を頼れってことだけどよ」

万丈「組織っていうんなら、仲間がいるんだろ?」

リヴァイ「……あぁ」

万丈「巨人っていうのは俺にはよくわかんねぇけど、あんたみてぇな強い奴がいる組織なら、あんたを支える仲間だっているだろ」

万丈「もっと周りを頼れよ。俺なんか、外にいるあいつらに頼りっぱなしだぞ」

リヴァイ「……」

万丈「何だよその目」

リヴァイ「三秒で俺に倒された奴に励まされるとは思わなくてな」

万丈「言うな!」


リヴァイ「まぁいい……考えておく」

万丈「中途半端な返事しやがって」

リヴァイ「……名前」

万丈「ん?」

リヴァイ「名前、何と言った」

万丈「俺か?」

リヴァイ「他に誰がいるんだ」

万丈「……万丈だ。万丈数壱」

リヴァイ「万丈」

リヴァイ「お前の名前、覚えておく」


室外


サンテ「あっ、万丈さん! 無事でよかった!」

ジロ「お疲れ様っす。怪我ないですか」

万丈「大丈夫だ。ありがとうな」

イチミ「どんな感じでした? 人類最強って」

万丈「んー……そうだな」


『全部僕に任せて。僕がみんなを守るから』


万丈「ぜんっぜん似てねぇんだけど.カネキみてぇな奴だったな」



ハンジ「あっ、リヴァイ!」

エルヴィン「リヴァイも終わったか。ご苦労だったな」

リヴァイ「何だ、お前らはもう終わっていたのか」

ハンジ「聞いてくれよ! 私の対談相手、すっごく面白そうな武器をたくさん持ってたんだ! 持ち帰れなくって本当に残念だよ!」

エルヴィン「ハンジの相手は、捜査官だったのか?」

ハンジ「そうだよ。骸骨みたいなおっさんでさ、でもクインケっていう武器を振り回す姿は圧巻だったよ!」


リヴァイ「エルヴィンはどっちだったんだ。人間と、喰種と」

エルヴィン「老紳士の喰種だったよ。捜査官のこととか、喰種の生き方のこと、自身が喫茶店を経営してることなんかを話してくれた」

エルヴィン「ただ、どうも何か隠している風だったな。こちらが質問をしても、あまりはっきりとした返答をくれない時もあった。なかなか難しい人だったよ」

リヴァイ「ほう、お前が手こずるとは珍しいな。そのじじいのツラを拝んでみたいもんだ」

ハンジ「ねーリヴァイー! 聞いてくれってば、クインケがさぁ」

リヴァイ「やかましい。後にしろ」

ハンジ「ひでぇ!」


リヴァイ「……」

エルヴィン「リヴァイ? どうした」

リヴァイ「……頼れる仲間、か」

ハンジ「え?」

リヴァイ「何でもねぇ」


リヴァイ「行くぞ」




終わり

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