佐天「絶対遵守の力?」(154)

 
【柵川中学】


教員「それではシステムスキャンを始めます。まずはこの針を手を触れずに動かしてみてください」
 
佐天「わっかりました!! ふんぬううううううううううううう!!!」

教員「…………」

佐天「ぐぬぬぬぬううううううううふんがあああああああああああ!!!!!」

教員「…………も、もういいわよ?」

佐天「まだまだ!!! おりゃああああああああああ!!!」

教員「あ、あのね……超能力って気合だけじゃどうにもならないのよ?」

佐天「ぐぅ……」ションボリ

教員「それじゃあ残念だけどレベル0で……あら?」

佐天「……? あっ、もしかしてほんのちょっとだけ動きましたかっ!?」

教員「その左目、どうしたの?」

佐天「左目? 鏡鏡……えっ!?」

佐天(なんか変な模様浮かんでる!? しかも真っ赤だし!!)

 
教員「保健室行く? あ、それとも、もしかしてそれって能力かしら?」

佐天「能力?」

教員「えぇ、あくまで可能性だけど……何か変わったこととかできないかしら?」

佐天「そう言われても」

教員「そっか……仕方ないわね」

佐天「あ、でもなんか能力っぽいですし、今回はレベル1って事で! なんて、あはは」


キュイーン


教員「分かったわ」

佐天「え?」

【教室】


佐天「ホントにレベル1って事にしてくれた……」

初春「凄いじゃないですか佐天さん!」

アケミ「へぇ、涙子がついにレベル1かー。生意気だぞこのこの~!」グリグリ

佐天「いたたたたた!!」

むーちゃん「それでそれで? どんな能力なの?」

佐天「左目に変な模様を浮かび上がらせる能力」


「「…………」」


アケミ「……なにそれ」

マコちん「か、変わった能力だね」

むーちゃん「ていうか役に立たなそうっていうか……」

佐天「ぐぬぬ……いいじゃん、能力は能力だし!!」

初春「まぁまぁ、みなさん。せっかくですし、見せてみてくださいよ佐天さん!」ニコ

佐天「よしきた!」

 
佐天「ふんぬうううううううううううううう!!!」

アケミ「力みすぎてオナラとかしないでよ」

佐天「しないって! ていうか今集中してるから余計なこと言わないでよ!」

マコちん「……あ、涙子、目!!」

むーちゃん「おぉー、ホントだ。なんか変な模様浮かんでるー!!」

初春「ほぇ~」

佐天「ふふん」ドヤァ

アケミ「涙子涙子、あれやってよ! 『ぐっ、左目がうずく……っ!!』みたいの!」

佐天「やんないっての! まっ、これで信じてくれたでしょ?
    とりあえずみんなには、お祝いって事でケーキでも奢ってもらおうかね。それも黒蜜堂の高いやつ!」ニシシ


キュイーン


「「うん、分かった」」

佐天「……え?」

【黒蜜堂】


佐天(まさかみんな本当に奢ってくれるとは……)

「「それじゃあたし達はもう帰るねー」」

佐天「あ、うん!」

初春「佐天さん、これからお時間はありますか?」

佐天「ん、あー、特に予定はないけど?」

初春「実は今日、白井さんにお願いして、御坂美琴さんに会わせてもらう約束があるんです! 佐天さんも一緒にどうですか?」

佐天「白井さんって、風紀委員の白井黒子?」

初春「はいっ! そして御坂さんはなんとレベル5の第三位なんですよ!!」

佐天「レベル5の第三位ねぇ……」

初春「あれ、反応薄いですね」

佐天「だってレベル5なんて上から人を見下す人しかいないんじゃないのー」

初春「もう、ダメですよそんな偏見は。実際会ってみればそういう見方も変わりますって」グイグイ

佐天「え、あっ、ちょ、あたしはまだ行くとは」ズルズル

初春「まぁまぁ」

 
佐天「そういえば初春さ、あたしから奢ってって頼んでおいてなんだけど、お金は大丈夫なの?」

初春「え、私佐天さんに何か奢りましたっけ?」

佐天「……はい?」

初春「あれ、そういえば何で私達黒蜜堂に居たんでしたっけ……あれ?」

佐天「ちょ、ちょっと初春何言ってんのよ。あんたがあたしにケーキ奢ってくれたんじゃん」

初春「私が? でも私そんな余裕は…………ぬっふぇ!!? いつの間にかお財布の中が氷河期に!?」

佐天「…………」

初春「うぅ、何でこんなことに…………って佐天さん? どうしました?」

佐天「あ、いや、ゴメンゴメン。ちょっとぼーっとしてた」アセアセ

初春「?」キョトン

佐天(これってもしかして……)

 佐天(先生にレベル1っていう事にしてくれって言ったらその通りにしてくれた。
    その後みんなに高いケーキを奢ってって言ったらそれもその通りに……)

佐天(どっちも普通なら断られるはずなのに。それもそのどっちもが、あたしの左目に模様が浮かんでいる時)

佐天(それらの事から考えられる能力は…………)


佐天(あの目で見た相手を……操ることができる能力?)


佐天「……まっさかぁ」

初春「佐天さん?」

佐天「あーごめん、何でもない。それよりここじゃない? その待ち合わせのファミレス」

初春「あ、そうですね。それでは……」


「黒子はもうどうにかなってしまいそうですの!!!」

「ええい、離れろ暑苦しい!!!」


佐天「ひ、昼間っから何してんだろあの人達……」

初春「し、白井さん?」

佐天「えっ…………じゃあ…………」

 
数分後


白井「うぅ……あそこまで思い切り叩かなくても……」ズキズキ

美琴「うっさい、アンタが悪い」

白井「えーと、それではご紹介しますの。こちら柵川中学一年の初春飾利さんですの」

初春「よ、よろしくお願いします!」ドキドキ

白井「えーと、それでこちらが……」

佐天「あ、初春の友達やってます佐天涙子でーす! ちなみに能力はレベル0でーす!」

初春「さささ佐天さん! それにもうレベル0じゃないじゃないですか!!」

佐天「そういえばそうだった」

美琴「初春さんに佐天さんね。私は御坂美琴。よろしく」ニコ

佐天(……あれ、想像してたのよりもずっと感じいいかも)

佐天(あ、そうだ)

佐天(この機会だし、あたしの能力が本当に相手を操るものなのかどうか確かめてみようかな。
    もちろん相手は御坂さん。レベル5に効けばもうそれは間違いないし)

佐天(そうと決まれば……)

美琴「それじゃお互い紹介は済んだって事で……とりあえずゲーセンでも行こっか?」

初春「げ、ゲーセンですか?」

美琴「あれ、ごめん嫌だった?」

初春「あ、いえ、ちょっと意外だなぁって……」

美琴「意外、なのかなぁ」

白井「まぁ常盤台生という事を考えると珍しいかもしれませんわね」

美琴「な、なによ、別に私はお嬢様とかそういう柄じゃないし……」

初春「でも、ゲーセンなら私も佐天さんに連れられて行ったりしますよ! ね、佐天さん?」

佐天「…………」

初春「佐天さん? どうしたんですか、目なんか閉じて」

佐天「御坂さん」スゥ

美琴「ん?」

 
佐天(この感じ……たぶん今左目にはあの模様が浮かんでる。これで相手の目を見て……)

美琴「どうしたの、佐天さん?」ニコ

佐天(後は命令するだけ――っ!)


佐天「>>22

 

なんだこれw

 
佐天(この感じ……たぶん今左目にはあの模様が浮かんでる。これで相手の目を見て……)

美琴「どうしたの、佐天さん?」ニコ

佐天(後は命令するだけ――っ!)


佐天「>>25

ぬげ

 
佐天「ぬげ」


キュイーン


初春「さ、佐天さん?」

白井「ちょっとあなた、失礼ですわよ!!」

美琴「分かったわ」ヌギヌギ

初春「……え?」

白井「ちょ、え……お姉様!!?」

美琴「よいしょっと」ヌギッ

白井「お、お待ちくださいの!!! こんな所で何を」

美琴「邪魔しないでよ!」バチン!!

白井「あふん!!!」


ザワザワ


「おいやばくねあれ?」「精神系の能力?」「撮るのはやめとけって」

 
タッタッタ……


佐天「はぁはぁ……!!!」ゼイゼイ

佐天(ヤバイ……これ本物だ。どうしよう、思わず逃げ出してきちゃったけど大丈夫かな御坂さん……。
    いや、でもあそこには風紀委員が二人も居たし、大丈夫だよね、うん……)

佐天(あ……でもこのままじゃあたし、風紀委員に捕まるんじゃ……。そうだよ、常盤台のお嬢様をあんな所で脱がせるなんて……)

佐天「……やだ、捕まりたくない。どうしようどうしようどうしよう」ガタガタ

 

ドカーン!!!


佐天「わっ」ビクッ

「おいあそこ銀行だろ?」「爆発って」「とりあえずアンチスキルに連絡しようぜ」

佐天(ぎ、銀行強盗? もう、こんな時に! ここは関わらないように……って何でアイツラこっち来てんの!?)

男「どけクソガキッ!!」

佐天「あ、えと……」


どうする? >>34

上手投げ

書き込む前に更新する
   ↓
レス数を確認する
   ↓
安価出すなら4つくらいは離す


こんな感じでやってもらえればみんなも色々考えられると思います

 
佐天(あぁ、もう、ここはヤケクソだ!!)

佐天「そりゃあああああ!!!」

男「なんだこのガキ!!」

バキッ!!

佐天「あべしっ!!!」

男「ったく、おい行くぞてめえら!! 車に乗れ!!」


ブゥーン!!


佐天「うぅ……」ガクッ

>>36
おk

 
【風紀委員一七七支部】


佐天「こ、ここは……」

白井「お目覚めですの?」

佐天「ひっ!!」ビクッ

初春「佐天さん、大丈夫です。銀行強盗は逃走しました」

佐天(そうじゃない!! そっちじゃ……)

白井「その顔、おおよその事は理解できているようですわね。
    なぜ怪我人のあなたを病院ではなく、風紀委員支部へと連れてきたのか」

佐天「ッ!!」ゾクッ

初春「…………」

 
白井「あの後、あなたはどこかへ行ってしまったので、どうなったかは知らないですわよね?」

佐天「…………」

白井「お姉様はあの後も脱ぎ続けました。生まれたままの姿になるまで。そこまでいって、初めて我に返りましたわ」

佐天「ひっ」

佐天(怖い……怖いよこの人の目!!)

白井「お姉様は今アンチスキルの取り調べを受けておりますわ。精神的にも相当堪えているようです。
    それも醜態を晒された事よりも、自分が他人の能力に屈した事によるショックのほうが大きいようですわね」

初春「佐天さん、私達ははっきり聞きました。あなたが御坂さんに向かって『脱げ』と言ったのを」

佐天「…………」

 
白井「佐天さん、少し捜査に協力してもらいますわよ」


ガチャリ


女「どうも」ペコリ

白井「この方は精神系統の能力者ですの。今からあなたの頭の中を覗かせていただきますわ」

佐天(あ、あたしを疑ってる……あれ?)

佐天「こ、これ……」ガチャガチャ

白井「今頃気付きましたの? それは能力を封じる手錠ですわ」

初春「ごめんなさい、佐天さん。でも、これでハッキリしますから」

女「それじゃあ……やるわよ」

佐天(いやだ……いやだ!!!)


どうする? >>49

精神系統の子をギアスの精神世界みたいなのへご案内

 
佐天(もうダメ……っ)


キュイーン


女「え……」ゾクッ

白井「? どうなさいました?」

女「あ……あぁ……」ガクガク

初春「え……だ、大丈夫ですか!?」


女「いやああああああああああああああああ!!!!!」


白井「こ、これはまさか能力……!? 嫌でも能力封じの腕輪が……」

初春「それよりもこの人を何とかしないと!!」

白井「え、えぇ、とにかく病院へ……」

佐天(うそ……これって…………)

 
佐天(まさか、能力封じがあたしに効いていない……? よし、これなら!!)

佐天「ねえ、二人とも」

白井「なんですの! 今忙しいので後に……」


佐天「>>57

わたしを全力で見逃せ!

 

佐天「わたしを全力で見逃せ!」ギロ


キュイーン


白井「分かりましたの」

初春「ごめんなさい、佐天さん。疑いは晴れました」

佐天「じゃあこの手錠外してよ」

白井「はい」


ガチャ


佐天「……あ、あたしホントにもう行っていいんだよね?」

初春「はい」

佐天(やった……やった……!!)

【夜・常盤台寮】


美琴「ねぇ黒子、私今すっごいキレてるんだけど分かるかなぁ……?」ニコニコ

白井「それは当然ですの。あれだけの事をされて……」

美琴「ううん、私がキレてるのは……アンタによ!!!!!」バチン!!

白井「ぴぎゃああ!!!」ビリビリ!!

白井「お、お姉様、あれは……」マックロコ

美琴「何か言い訳があるわけ!?
    アンタ、絶対に私にあんな事させた奴を捕まえるって言っておいて、上にはただ私が勝手に脱ぎだしただけって報告したらしいじゃない!!
    路上でいきなり脱ぎだすとか私はどんな変態よ!!!!!」

白井「それがおかしいですの!! そんな事した記憶はないですの!!!」

美琴「この期に及んでそんな苦しい言い訳…………いや、待って」

白井「お、お姉様……?」ビクビク

美琴「……そういえば、私も服を脱いだ時の記憶がないのよね。これって」

白井「まさか、わたくしも……!? いえ、でも能力封じの手錠は確かに!!」

美琴「…………」

 
【一週間後・放課後・柵川中学教室】


佐天(この一週間であたしのこの能力を色々試してみた)

佐天(分かったことは、同じ相手には一度しか効かないこと。
    それと直接相手の目を見る必要があること。あ、でもメガネくらいなら問題なく効いたっけ)

佐天(あと何かをトリガーにさせる命令も有効みたいね。
    例えば「あたしが片手を上げたら、同じ様に腕を上げるように」っていう命令はその通りに実行してくれた)

佐天(あと操れる行動時間だけど、これも結構長い間効くみたい。
    マコちんに「これから毎日、平日の朝7時にあたしにモーニングコールすること」って命令をしたらここ一週間はその通りに実行してる)

佐天「ギアス……か」

初春「ギアスってなんですか?」ヒョコ

佐天「うひぃ!!」ビクッ

初春に二回使ってんぞ

>>73
おうふ……

>>73
よし、それじゃあ「見逃せ」っていうギアスは一緒に居た精神系統の風紀委員にもかかってた
その子がギアスを遂行しようとして、初春を洗脳した

これでどや

マコちんも2回かかってるけど

>>81
ぐほぁ……

マコちんはギアスにかかる前に帰りました!!!

 
佐天「えっと、都市伝説!! そういう都市伝説があったの!!」

初春「都市伝説ですか? 佐天さん、好きですねそういうの」

佐天「あ、あはは……」

佐天(まぁギアスの都市伝説があるのは本当なんだけどね)

アケミ「ねぇねぇ、涙子ー。あたし達本当にアンタにケーキ奢ったわけ? よく覚えてないんだよね」

むーちゃん「うん、でもお財布は確かに軽くなってるし……」

佐天「え、えっと、それは……」

マコちん「あはは、二人共寝ぼけてたんじゃない?」

アケミ「あれ、マコちんは一緒に行かなかったんだっけ」

マコちん「うん、習い事の時間が迫ってたから……一応みんなには一言声かけたんだけど、盛り上がってたから聞いてなかったんじゃないのかな」

 
佐天(マコちんはあの時慌てていて、あたしの目を見てなかったと……。
    風紀委員支部ではあの精神系能力の女の人が初春を洗脳したみたいだし、能力を使わせることもできるみたいね)

初春「――さん」

佐天(まぁとにかくこの力は無闇に使わないように……)

初春「佐天さん!」

佐天「わっ、な、なに?」

初春「もう、どうしたんですか、ぼーっとして。アケミさん達行っちゃいましたよ?」

佐天「う、うん、じゃああたし達も」

初春「あの佐天さん、今日なんですけど、御坂さん達の寮にお邪魔してみませんか?」

佐天「えっ」

 
佐天「えっと……なんでまた……」

初春「だってお嬢様の寮ですよ!! 気になるじゃないですか!!」キラキラ

佐天「……へ?」

佐天(なんだ、てっきりあたしをまた調べるのかと……)

初春「というわけで佐天さんも一緒に行きましょう!」

佐天「…………」

佐天(うーん、初春はこんな感じだけど、白井さんと御坂さんは分からないんだよね。これはどうしたものか)


どうする? >>99

寮監を下僕にしてみる

初春「ダメですかね……?」

佐天「…………」
 
佐天(そういえばウワサでは常盤台の寮監はすっごく怖いって聞いたことある……。
    つまり、あの人を押さえれば御坂さんや白井さんの動きをかなり制限することが出来るかも)

佐天「うん、分かった」

初春「良かったぁ!」ニコ


【美琴と黒子の部屋】


佐天初春「おじゃましまーす」

美琴「いらっしゃい。ゆっくりしていってね」ニコ

初春「はいっ、ありがとうございます!」

白井「…………」ジー

美琴「…………」

佐天(やっぱりこの人達、あたしの事すっごく疑ってるうううううう)

 

ワイワイ……


美琴「それじゃ、そろそろ乾杯しよっか!」

佐天「え、乾杯……?」

美琴「うん、佐天さん達と友達になって一週間記念って事で!」

初春「わぁぁ、いいですね!!」

白井「それではお飲み物を……佐天さんは何をお飲みになりますの?」

佐天「あ、あたしやりますからいいですよ」

白井「まぁまぁ、あなた方は客人ですので座っていてくださいな」ニコ

佐天「はぁ……えっと、じゃあ…………」


どうする? >>106

ひとまず大人しくしておく

 
佐天(ここは大人しくしておこう)

美琴「それじゃ、友達記念一週間を祝って!」


「「カンパーイ!!」」


美琴「……ぷはー!! やっぱりヤシの実サイダーね!!」

白井「お姉様、はしたないですわよ」

初春「白井さんの、乾杯におしるこっていうチョイスもどうなんですかね……」

佐天「あたしも喉乾いちゃった……」ゴクゴク

美琴白井「…………」ジー

佐天「……?」

佐天(なんだろ、二人共。あたしの事じっと見て……)

クラッ


佐天「えっ……」フラッ

佐天(な、なに……? 急に眠気が……っ)

初春「ごめんなさい、佐天さん」

佐天「初春……? あっ」フラフラ

佐天(まさか、さっきの飲み物!!)

美琴「これでハッキリする。流石に意識を奪っちゃえば……」

白井「ご安心を、ただの睡眠薬ですの。あなたが眠っている間に読心能力者(サイコメトラー)の方に記憶を読んでいただきます。
    目が覚めら檻の中。そうならないと良いですわね」

佐天「くっ……!!!」


どうする? >>115

call寮監

 
佐天(このままじゃダメっ!! とにかく外へ!!!)

佐天「っ!!」ダダッ!!

白井「どこへ行きますの」ヒュン

佐天「うっ」

白井「テレポーターから逃げられるとでも?」

佐天(も、う……意識が……)フラッ


バタッ


美琴「大人しくそのまま眠ってね」

初春「佐天さん……」

佐天(誰か……とにかく誰か呼ばないと……!!!)スゥー


佐天「誰かあああああああああ!!!!! 助けてええええええええええええええ!!!!!」


美琴白井初春「!!!!!」

 

ダダダダダダダダダダ……バタン!!!


寮監「何の騒ぎだ!!!」

白井「ひっ!!!」ビクッ

美琴「あ、あのこれはその……!!」

佐天(やっ……た………。あ、とは……こっちを見て、くれれば…………)

寮監「ん、どうした君。大丈夫か?」

佐天(い、ま……だ…………ギアス……を……っ!!!!!)ギロ


佐天「>>121

私を助けて

 

佐天「あたしを……助けて……!!」


キュイーン


寮監「あぁ、分かった」

佐天(やった……これ、で…………)ガクッ


【夜・病院】


佐天「……ん」

カエル「おや、起きたかな?」

佐天「……あれ、あたし…………そうだ、薬を盛られて!!!」

カエル「うん、そうみたいだね。一応僕が見てみたけど、普通の睡眠薬だったから安心して大丈夫だよ?」

佐天「そう、ですか…………あっ、あの、あたしはどうやってここまで……!!」

カエル「常盤台の寮監さんが連れてきてくれたんだよ。今頃君に薬を持った子をお説教しているんじゃないかな?」

 
佐天(たぶんあたしの記憶は読まれてないはず。もしそうだったら今頃少年院だろうし。
    でもこれじゃあ寮監さんに御坂さん達を押さえてもらうのは難しいかな……「あたしを助けて」っていうのがどこまでカバーしてるのか分からないし……)

カエル「それじゃ、目が覚めたなら今日は退院して大丈夫だよ」

佐天「あ、ありがとうございます」ペコリ

佐天(ひとまずは派手に動かずに様子見……かな)


【次の日、教室】


初春「本当に昨日はごめんなさい!」ペコリ

佐天「あはは、そこまで気にしてないから大丈夫だって。でも何であんなコソコソしてたの?
    事件性があるなら風紀委員の権限で強制的に……」

初春「それが、あの事件はもう御坂さんの暴走っていう事で処理してしまったので、公的には……」

佐天「ふぅん……」

 
佐天(そりゃ当事者からすれば違和感ありまくりだよね。知らない内に勝手に事件を処理してたなんて)

佐天(ギアスにかかった人はその前後の記憶を失う。
    御坂さん自身はあたしに命令された記憶は無くなってるけど、白井さんと初春はハッキリと聞いていて覚えてる。そりゃ疑うわけだ)

佐天(いつまでもこんな穏便に済ませてくれるとも限らない。
    その気になれば白井さんのテレポートであたしの背後に近づいて、御坂さんの電撃で強制的に気絶させる事もできるはず)

佐天(なにか……手を打つべきなのかな……。でもあの二人にはもうギアスを使っちゃったし……)


どうする? >>132

もう二回かかってるひといるしやっちゃえ

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