シンジ「ミサトさんの頭がおかしくなっちゃった」(259)

ミサト「おぎゃwwwwwwぱしへろんだすwwwwwっw」

リツコ「松代での爆発の時にね頭を強く打っちゃったみたい」

リツコ「幸い命は助かったけれど……」

シンジ「回復の見込みは?」

リツコ「奇跡でも起きない限り無いわね」

シンジ「そんな………」

リツコ「これからミサトはネルフの病室に入院させるわ」

シンジ「退院にはどれくらいかかるんですか?」

リツコ「退院?そんなものあるわけ無いでしょう」

リツコ「今言った通り奇跡でも起きて治らない限り一生病室ぐらしよ」

シンジ「なんですかそれ?……いくらなんでも可哀想じゃないですか!?」

リツコ「しょうがないでしょう、こんな状態のミサトを野放しには出来ないわ」

ミサト「あうあうあーwwwwwwwwっw」

シンジ「こんな状態って………ミサトさんだってなりたくってこうなったわけじゃないのに」

リツコ「でもこの状態のミサトをウロウロさせたら周りに凄い迷惑がかかるわ」

リツコ「そんなのミサトだって望まないでしょう」

リツコ「残酷かもしれないけれどこれはミサト本人のためでもあるのよ」

リツコ「分かって頂戴」

シンジ「嫌だ……」

リツコ「えっ?」

シンジ「そんなの納得できませんっ!」

リツコ「シンジ君っ!」

シンジ「ミサトさんは僕の家族なんですよ!いくらこんなことになったからって見捨てるなんて出来ません!」

リツコ「じゃあどうするつもり?」

シンジ「僕が面倒を見ます」

リツコ「無茶よ……いい、こんな風になった人間を面倒見るのはとっても大変なのよ」

リツコ「それを中学生のましてやエヴァパイロットのあなたがやるなんて不可能だわ!」

シンジ「不可能だとしてもやって見せます!」

リツコ「意地を張るのはやめなさい、そんなことしてもお互い不幸になるだけよ」

シンジ「ミサトさんにとっては病室に隔離される方が不幸です!」

リツコ「それはあなたのエゴでしょ!」

シンジ「リツコさんだってミサトさんの親友でしょう!?どうしてそんなに冷たいんですか!?」

リツコ「これが最良の選択だからよ」

シンジ「もういい!話しても無駄みたいなんでミサトさんと帰ります!」

リツコ「いいかげんにしなさい!」

シンジ「行きましょうミサトさん」

ミサト「あそぶのれすwwwwwwwしんしくんとあそぶのれすwwwwおぎゃwwwwっw」

バタン!

リツコ「………」

リツコ「大馬鹿者よシンジ君……」

帰宅途中

シンジ「ミサトさん、今日は何が食べたいですか?」

ミサト「しんしくんwwwwwしんしくんwwwwwwwおぎゃああwwwっw」

シンジ「ハハッ……ミサトさん、僕は食べ物じゃないですよ」

ミサト「びーるwwwwwwびーるおいひいのれすwwwwwあうあうあーwwwっw」

シンジ「やっぱりビールが好きなんですね、分かりました今日は特別にたくさん飲ませてあげます」

ミサト「おぎゃwwwwwwwおぎゃおぎゃwwwwwwwっわうあうあーwwっw」

自宅

シンジ「ミサトさん、お家に着きましたよ」

ミサト「たらいまなのれすwwwwwたらいまーwwwwwwwっw」

アスカ「あらバカシンジ帰ってきたの…………って」

アスカ「ミサトどうしたのよ!?」

シンジ「あれ?アスカ聞いてないの?ミサトさんこの間の爆発事故で頭打ってケガしたって聞いただろ?」

アスカ「それは知ってるけれどこんなんなってるなんて聞いてないわよ!」

シンジ「なんか思った以上に脳にダメージがいっちゃっておかしくなっちゃったんだってさ」

アスカ「これ治るの?」

シンジ「リツコさん曰く奇跡でも起きない限り治らないって」

アスカ「うそ……?」

アスカ「じゃあミサトは下手したら一生このままってこと!?」

シンジ「そうみたい」

アスカ「そうみたいって………ていうかあんたなんでそんな平然としてるのよ!?」

シンジ「なんでってどうなろうとミサトさんはミサトさんだからだろ」

シンジ「こうなっちゃったのは残念だけどだからってずっと悲しい顔してたらそれこそミサトさんがかわいそうじゃないか」

アスカ「でも………」

シンジ「それとも何?アスカはミサトさんを見捨てろとでも言いたいの?」

アスカ「別に……そうは言ってないわよ……」

シンジ「ならアスカもこのミサトさんを受け入れようよ、僕達家族なんでしょ?」

ミサト「とりさんwwwwとりさんがいるのでしゅwwwwwあうあうわあーwwっw」

ペンペン「ク、クエッ!?」

アスカ「…………(これがミサト?今となってはミサトの形したただのキチガイでしょ)」

夕食時

シンジ「もうすぐご飯できますから、ビールでも飲んで待っててくださいね」

ミサト「おぎゃwwwwwwびーるwwwwwびーるなのれすwwwwwっw」

アスカ「ちょっと!あんたこのミサトに酒飲ませるつもりなの!?」

シンジ「ダメなの?」

アスカ「暴れたりしたらどうすんのよ?」

シンジ「ミサトさんはそんな事しないよ」

アスカ「どこにそんな確証が……」

ミサト「ハミィだニャ!」

シンジ「うわぁ・・・」

シンジ「じゃあ飲ませるなっていうの?ミサトさんは好きなモノを食べたり飲んじゃダメなの?」

シンジ「アスカは自分の好きなもんばっか食べるくせにミサトさんには我慢させるの?」

アスカ「べ、別にそんなんじゃ……」

シンジ「でもアスカの言うとおりにしたらそうなっちゃうよ」

アスカ「………」

アスカ「分かったわよ、そこまで言うなら飲ませればいいじゃない」

アスカ「ただしどうなったって知らないからね」

数分後

ミサト「だりない!びーるだりない!あうあうあー!」

アスカ「足りないって……まだ食事前なのに5本も飲んでるじゃない」

ミサト「のませろ!もっとのませろっ!うわああああああああああ!」

ブンブンッ!

アスカ「ちょ、ちょっと!?手を振り回すんじゃないわよ!」

ミサト「ああああああああああああああああ!だりない!もっとのみだい!うわあああああああ!」

アスカ「シ、シンジ!ミ、ミサトをどうにかして頂戴!」

シンジ「今御飯作ってるから無理だよ、飲みたいって言ってるんだから飲ませてあげなよ」

アスカ「はあ!?まだ飲ませるつもりっ!?」

シンジ「飲みたいって言ってるんだからしょうがないじゃないか」

アスカ「こ、これ以上飲ませたらどうなるかわかんn……キャッ!?」

ミサト「あうがあああああ!のまぜろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

アスカ「ひいいっ!な、何よ!?」

ミサト「あああああああああああああああ!のみだい!びーるのみだい!のまぜろおおおおお!」

ガシッ

アスカ「痛っ!は、放せ!放しなさいよ!」

ミサト「びーる!さけ!のむ!あずがあああああああ!のまぜろおおおおおお!」

ギシッ!ギシッ!

アスカ「ぎゃあああああああ!痛い!痛いって!や、やめっ」

ミサト「あがああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

ギチギチッ!

アスカ「痛あああっ!………この野郎……」

アスカ「離せっつってんだろうがっっっっ!」

ドカッ!

ミサト「っ!?」

アスカ「あっ……」

ミサト「…………」

ミサト「…………」



ミサト「いだいよおおおおおおおおおおおおおお!アズガになぐられだあああああああああああ」

シンジ「アスカっ!ミサトさんに何したんだっっ!?」

アスカ「わ、私は悪くないわよ……」

ミサト「いだいっ!いだいっ!いだいよおおおおおお!うわあああああああああああああああああああ!」

ゲンドウ「コポォwww」

ユイ「キモッwww」

ゲンドウ「...(もう笑うのやめよう)」

シンジ「悪くないって……ミサトさんこんなに痛がってるじゃないか!」

アスカ「か、軽く殴っただけなのに大げさなのよ!」

シンジ「なんてこと言うんだアスカ!アスカが乱暴したからこんなことになってるんだろう!」

アスカ「さ、先に乱暴してきたのはミサトの方よ!」

シンジ「アスカっっ!」

アスカ「なによ!?」

ミサト「うわああああああああああああああああああん!」

シンジ「はあ……もういい、アスカは自分の部屋に行っててよ」

シンジ「ミサトさんのことは全部僕がやるから」

アスカ「ふん……言われなくたって私もこんなキチガイゴメンだわ」

シンジ「………」プツンッ

シンジ「おい………」

アスカ「な、なによ?」

シンジ「今、お前なんつった?」

アスカ「へ?」

シンジ「お前、今ミサトさんのことキチガイっつっただろ?」

アスカ「そ、それの何が悪いのよ?じっさいキチg……‥」

パシンっ!

アスカ「っ!?」

アスカ「何すんのよ!?」

シンジ「何すんのよじゃねえだろ!」

シンジ「自分が言ったこと考えろよ!」

アスカ「な、なによ……」

シンジ「いくらアスカだからって言っていいことと悪いことがある!」

シンジ「よりによってミサトさんをキチガイ呼ばわりするなんて………」

シンジ「ふざけんじゃねえぞこのやろうっっっ!」

アスカ「ヒッ!?」

シンジ「家族だろう!?ミサトさんは家族だろうっ!?」

シンジ「アスカにとっては違うのか!?ただの他人なのか!?」

シンジ「そうなのか!?そうなんだな!?」

シンジ「ならば………」

シンジ「こ の 家 か ら 出 て け っ っ !」

シンジ「そしてもう二度とこの家に来るな!顔も見せるな!」

シンジ「僕やミサトさんとも関わるな!出てってよお!」

アスカ「………」

アスカ「うっ……」

シンジ「なんだよ……?」

アスカ「ううっ………」

シンジ「泣いたって許さないからな」

アスカ「うううっ……」

シンジ「泣いてる暇があるならとっとと出てけよクズ!」

アスカ「うわああああああああああああああああああああああああああああああん!」

タッタッタッ

シンジ「ハァハァ………まったく、アスカがここまで酷い女だとは思わなかった……」

ミサト「あずが……あずが……」

シンジ「いいんですよミサトさん、あんな女のことなんて気にする必要無いんです」

ミサト「あうぅ………」

シンジ「ミサトさんは優しいんですね、僕はあれ以上アスカがここにいたら殺しちゃったかもしれませんよ」

ミサト「あ、あうあ!あうあ!ごはん!ごはん!」

シンジ「あっ、そうだ御飯作ってたんだ……あの女のせいで危うく忘れるとこだったよ」

シンジ「もう少しでできるんで待っててくださいね」

ミサト「うーうー!」

数日後

シンジ「ミサトさん!今日はジオフロントに散歩に行きましょう!」

ミサト「おでかけwwwwwおでかけなのれすwwwwwwwwwwwwwwww」

ジオフロント

シンジ「今日は天気いいねー」

ミサト「おぎゃwwwwwwwwwwおざんぼびよりなのれすwwwwwあうあうあー」

シンジ「ハハッ、本当だね」

マヤ「あれは……シンジ君と葛城さん?」

シンジ「あっ、マヤさんじゃないですか‥‥‥こんにちわ」

マヤ「あっ、どうも」

ミサト「こんにちわwwwwwwwwこんにちわwwwwwwwっw」

マヤ「か、葛城さんもこんにちわ……(葛城さん、本当におかしくなっちゃったんだ)」

シンジ「マヤさんはどうしてここに?」

マヤ「ちょっと休憩に……」

シンジ「ああなるほど」

マヤ「シンジ君の方は?」

シンジ「見ての通りミサトさんと散歩に来たんです」

マヤ「そう……(シンジ君ちょっとやつれてるわね、大丈夫かしら)」

シンジ「今日はいい天気ですねえ」

マヤ「そうね………」

マヤ「………」

マヤ「ん?」

チョロロロ

マヤ「え?……うそ……これって……」

マヤ「嫌ああああああああああああああああああああ!」

シンジ「どうしたんですか!?………って」

シンジ「ダメじゃないですかミサトさん、マヤさんの足はおトイレじゃないんですよ」

ミサト「うーうー!おトイレwwwwwおトイレwwwwまやちゃんのあしにおしっこなのれすwwwwwっw」

ジョロロロロロ

シンジ「すいませんマヤさん、今回だけは許してくれませんか?」

マヤ「いやっ……ふ、不潔っ!」

シンジ「不潔……?」ピクッ

シンジ「今マヤさん不潔って言いました?」

マヤ「だ、だって……」

シンジ「ミサトさんのおしっこが不潔………」

シンジ「マヤさんがそんな事言う人だったなんて……」

シンジ「見損ないましたよマヤさん」

マヤ「ど、どうして?」

シンジ「ミサトさんのおしっこが不潔なわけ無いでしょう?」

シンジ「いいですか、ミサトさんはですね天使なんですよ……そう天使」

シンジ「天使ってどういう意味だかわかりますよね?神聖なる神の使いです」

シンジ「そのですよ、神聖なる神の使いの天使ミサトさんのおしっこを貴方あろうことか不潔といった」

シンジ「これがどれくらい重い罪かわかりますか?」

マヤ「ひいいっ!ごめんなさい!」

シンジ「ごめんで済んだら警察いらないんですよ」

シンジ「あなたはねえ中世ヨーロッパなら魔女として火あぶりにされても文句言えないほどの暴言を吐いたんです!」

マヤ「そ、そこまで」

シンジ「当たり前でしょう?神の僕を冒涜したんですよ!」

シンジ「さあ謝ってください!天使に謝ってください!」

マヤ「ごめんなさいごめんなさい」

ミサト「うーうー!うーうー!」

シンジ「ミサトさんはまだ怒っています!あなたの謝りが足らないからですよ!」

マヤ「そんな……(怒ってるって………さっきからずっとうーうー言ってるだけじゃない)」

シンジ「さあもっと謝ってください!懺悔してくださいっ!

マヤ「すいませんでしたすいませんでしたすいませんでしたすいませんでした」

リツコ「ん?あれってマヤとシンジ君達?」

リツコ「……って、何をやっているのあの子は!?」

シンジ「心の底から申し訳ないと思うならミサトさんのおしっこを飲み干すのです!」

シンジ「そして悔い改めなさい!」

マヤ「ううっ………」

リツコ「ちょっとシンジ君!あなたマヤに何してるの!?」

シンジ「おや?あなたは親友を平気で病院に隔離しようとした血も涙もない女赤木リツコさんじゃないですか?」

リツコ「ばかみたいなこと言ってないでマヤを解放しなさい!」

シンジ「親友には冷たいのに後輩には優しいんですね、でもだめです」

シンジ「マヤさんは今、罪を償い悔い改める儀式を行なっているんです」

シンジ「それが終わるまでは解放できません」

リツコ「何が儀式よ!あなた自分が何をやっているのかわかっているの!?」

シンジ「もちろんわかっていますよ」

リツコ「わかっているなら尚更よ!こんな狂った行為はやめなさい!」

シンジ「狂ってる?どこが狂ってると言うんですか!?」

シンジ「まさかあなたもミサトさんのおしっこが汚いとか言うんじゃないでしょうね!?」

シンジ「親友でしょ!?ミサトさんの親友なんでしょ!?親友のおしっこが汚いわけ無いですよね!?」

リツコ「お、落ち着きなさいシンジ君、今の貴方どうかしてるわよ」

シンジ「どうかしてるのはそっちでしょう!」

シンジ「親友や家族に冷たくされるミサトさんの気持ちがわからないんですか!?」

リツコ「………」

ミサト「りづごwwwwwりづごwwwwすぎよwwwwwwあうあうーwwwっw」

マヤ「ううっ……もう嫌……」

リツコ「ならこうしましょう」

リツコ「私が飲むわ」

シンジ「というと?」

リツコ「私がマヤの代わりにミサトの尿を飲むわ」

リツコ「だからマヤはもう許してあげて」

シンジ「つまり罪を被ると?」

リツコ「そうよ」

シンジ「なるほど………」

シンジ「………」

シンジ「分かりましたいいでしょう」

シンジ「リツコさんの親友や後輩への思いに免じてそれで許します」

シンジ「マヤさん、ちゃんと先輩に感謝してくださいよ」

マヤ「先輩っ!……先輩っ!」

リツコ「それで尿は?」

シンジ「このペットボトルに入ってます」

リツコ「そう……(これをいつも持ち歩いてるの?本当にいかれてるわね)」

シンジ「量は500ミリリットル、一気飲みでお願いしますよ」

リツコ「一気じゃないとダメなの?キツイわね」

シンジ「それが償いですから」

リツコ「わかったわ、一気飲みね」

シンジ「物分かりが良くて助かります(どっかのわがまま赤毛女とは大違いだよ)」

キチッ

シンジ「蓋を開けました、どうぞ」

リツコ「………(まさかこんなモノ飲むことになるとはね)」

ミサト「のむの?のむの?りづこがのむのwwwwwwwwwwっw」

リツコ「………(どうせミサトは意味もわかってないでしょうね)」

シンジ「それじゃあそろそろ飲んでください」

リツコ「ええ……」

リツコ「…………(いくわよ)」

リツコ「ん」

ゴクゴクッゴクゴクッ

リツコ「んっ……ん……(何も考えちゃダメ、無心で飲むのよ)」

ゴクゴクッゴクゴクッ

ミサト「おいじぞうwwwりづこがのんでるのおいじぞうなのれすwwwww」

シンジ「ミサトさんには帰ったらビールを飲ませてあげます」

ミサト「びーるwwwwwびーるだいすきなのれすwwwwwwwwっw」

リツコ「んんっ……ん……(後少し……後少し……)」

ゴクゴクッゴクゴクッ

マヤ「先輩………」

リツコ「んんんっ……(これで終わりよ)」

ゴクッ

リツコ「ぷはっ!」

シンジ「ごちそうさまがwwwwwwwwきこえないwwwwwww」

シンジ「ペットボトルは………うん、しっかり空になってますね」

リツコ「ハアハアハアハア………これで許してもらえるかしら?」

シンジ「ええ、約束は守ってくれましたからね」

ミサト「おぎゃwwwwwおいじがっだ?wおいじがっだりづこ?w」

リツコ「えっ……ええ、と…とても美味しかったわ」

ミサト「ごめんなさいねリツコ……こんな事させちゃって」

リツコ「えっ?」

ミサト「びーるのみだいwwwwwびーるのむのれすwwwwwっw」

シンジ「よし、じゃあ儀式も終わったしそろそろ帰ろうか」

ミサト「かえるwwwwおうちかえるwwwwwwおぎゃwwwっw」

リツコ「…………(気のせいよね……そうよ、あの脳のダメージじゃ戻るはずないもの)」

(^p^)(…・・・最近よく思うことだが)

(^p^)(位相幾何学というものはあらゆる物体に通用するのではないのか?)

(^p^)(たとえば立方体を正面から観察する。次に俯瞰で観察する)

(^p^)(私の主観では感じることができないが、
   理論上同一のものを別の方向から観察する)

(^p^)(つまりA→Bに変わるまでの→の時間を入れるとすれば)

(^p^)(位相幾何学に分類されるのではないか……?)

母「たかしちゃんどうしたの? ブロック見て俯いて……」

(^p^)「あうあうあーwwwwwwww」

帰り道

シンジ「いやあ、リツコさんはやっぱミサトさんの親友でしたね」

ミサト「しんゆうwwwwwwっwわたしとりづこはしんゆうなのれすwwwwwwww」

シンジ「アスカだったらああは行かなかったよ」

シンジ「ってまた嫌なやつのこと思い出しちゃったよ」

シンジ「そうだ!ミサトさん今日は何が食べたいですか?」

ミサト「にくwwwwwさかなwwwwwwやさいwwwwwwっw」

シンジ「全部ですかあ?ミサトさんは欲張りだなあ」

シンジ「でもいいでしょう、何とかしてその全部を揃えて見せます」

ミサト「シンちゃんwwwwwwシンちゃんwwwwwすきよおwwwっw」

シンジ「それ愛の告白ですか?嘘でも嬉しいですよ」

ミサト「こくはくwwwwwwこくはくしちゃったのれすwwwっw」

加持「よお、シンジ君じゃないか」

シンジ「加持さんじゃないですか……どうしてここに?」

加持「いや、偶然通りがかったらシンジ君と葛城の姿が目に入ってな」

加持「そういえばシンジ君、葛城の面倒を見てるそうじゃないか」

加持「若いのに頑張るねえ」

シンジ「そんな事無いです、僕は当たり前のことをしているだけです」

加持「当たり前って言うと?」

シンジ「ミサトさんは家族ですから、ミサトさんの世話をするのは当たり前なんですよ」

加持「家族かあ……中学生でそんな考えを持てるなんて凄いなシンジ君」

シンジ「褒めても何にも出ませんよ?」

加持「そんなんじゃないさ……(葛城お前相当な幸せものだぞ、他人でここまでやってくれる奴なんてそうそういないぜ?)」

加持「あっ、そうだ」

シンジ「?」

加持「スイカが一つとれたんだがいるか?」

シンジ「頂けるんですか?ミサトさんスイカですよスイカ!」

ミサト「すいか!?wおいしいの?wすいかおいしいの?w」

加持「ああ旨いぜ……(葛城……どうしてこんなことになっちまったんだ?)」

ミサト「たべたい!wwwwすいかだべたい!wwwwwwww」

シンジ「すいません加持さん」

加持「気にするなって、葛城も喜んでるしな(そういえばあの日松代で爆発がおきた時葛城もリッちゃんもほぼ同じ所にいたはず……)」

シンジ「本当ですか?なら遠慮無く頂きます」

加持「おう、持ってけ持ってけ(体の傷は二人共それほど変わりないのにどうして頭だけ葛城が?)」

シンジ「それじゃあこのあと買い出しがあるのでそろそろ帰りますね」

加持「おう、気をつけてな」

ミサト「さよならwwwwwwさよならなのれすwwwwwっw」

加持「葛城もまたな」

スタスタスタ

加持「………」

加持「ちょっと調べてみるか」

深夜、ネルフ本部

リツコ「はぁ~……出来ればさっきみたいなのはもう勘弁願いたいわね」

加持「よおリッちゃん、元気にしてるか?」

リツコ「あら?こんな時間までお仕事?ご苦労なことね」

リツコ「でもあんまり深入りすると死ぬわよ?」

加持「なあに、今日はそんなヤバイことじゃないさ」

加持「ちょっち、リッちゃんに聞きたいことがあってね」

リツコ「ちょっちってミサトの真似?」

リツコ「………まあいいわ、それより私に聞きたいことって?」

加持「松代でのことさ」

リツコ「………」

加持「あの日、葛城とリッちゃんはほぼ同じ場所にいたはずだ」

加持「体の怪我もそんなに差はない」

加持「しかし、にも関わらず葛城は脳に傷が入るほどのダメージを貰った」

加持「リッちゃん、君は大した怪我を負ってないというのに……」

加持「君と葛城、どうして頭部のダメージに差がある?」

リツコ「単なる偶然よ、ミサトは運がなかった……それだけのこと」

加持「本当にそうかな?」

リツコ「何が言いたいの?」

加持「あの日の事故報告書なんかをちょっと調べてみたんだが」

加持「君と葛城が発見された時の位置関係やがれきの状態などを見るにだ」

加持「ちょうど葛城がリッちゃんを瓦礫から守るように倒れていたことが分かった」

加持「もし運悪く葛城と君の位置関係が少しでもズレていたらああなるのは君の方だったかもしれないんだ」

リツコ「ミサトが私を庇ったと言いたいの?でもあの爆発の時そこまで判断する余裕があったかしら?」

加持「だが君たちの最初の位置関係を見ると偶然葛城が君を庇うように倒れるのは不可能に近い」

リツコ「………」

加持「つまりこの状況から推理するに葛城はあの日とっさの判断で君を守ったってことになる」

リツコ「そう……ミサトが私を………」

加持「俺もこれを調べた時は驚いたよ、あいつの判断力の凄さに」

加持「いや……これは判断力とかそういう問題じゃないな」

加持「親友を守ろうという気持ちが起こしたまさに奇跡ってやつだ」

リツコ「奇跡ねえ………」

加持「まっ、今更こんな事言われたって困るかもしれないが」

加持「たまには顔出しくらいしてやるといいと思うぜ」

リツコ「そう……」

加持「おっと、いけねえもうこんな時間じゃないか」

加持「俺はこのあとももう一仕事あるのでそろそろ御暇するぜ」

リツコ「待って」

加持「ん?」

リツコ「その………今の話……」

リツコ「教えてくれてありがとね」

加持「なにお礼なんて必要ないさ……元はといえば俺が個人的に気になって調べたことだしな」

リツコ「そう………」

加持「また機会があったら3人で飲みに行こう……じゃあな」

リツコ「………」

リツコ「………」

リツコ「………」

リツコ「本当馬鹿ね……」

リツコ「そこまでして私なんか助けたってしょうがないでしょうに………」

リツコ「………」

リツコ「………」

リツコ「ううっ………バカ……」

数日後

ミサト「うあうあーwwwwwとりさんあそぶのれすwwwwあそぶのれすwwwwwwwwっw」

ギチギチっ

ペンペン「グエッ!?グエエエエエエエエッ!」

シンジ「よかったねペンペン、ミサトさんに遊んでもらえて」

ギチギチギチ

ペンペン「グゲエッ!グゲエエエエエエエエ!」

シンジ「ハハッ、ペンペン嬉しそうだね」

ミサト「たのしいのれすwwwwwとりさんたのしいろれすwwwwwwwww」

ピンポーン

シンジ「ん?誰だろ?」

シンジ「ちょっと見てきますね」

ミサト「いってらっしゃいなのらーwswwwwwwwwwwwwっw」

シンジ「はいはーい」

ガチャ

リツコ「お邪魔するわよ」

シンジ「リツコさん?」

シンジ「それで?ご用件は?」

リツコ「ミサトの様子を見に来たのよ」

シンジ「ああ、そういうことですか……リツコさんはミサトさんの親友ですし大歓迎ですよ」

シンジ「どうぞ、お入りください」

リツコ「ええ」

リビング

ミサト「とりさんおそらとぶのれすwwwwとぶのれすwwwwwっw」

ペンペン「クエッ!?クエエエエエエエエエエエ!」ジタバタ

リツコ「何やってるのミサト!」

ミサト「わあ!りづこだ!りづごがぎだのれすwwwwwwwww」

バタン

ペンペン「ぐえええ」

リツコ「とりさんを苛めちゃダメでしょう?」

ミサト「とりさんとあそんでたのれすwwwあそんでたのれすwwwwwwww」

リツコ「あれは遊びとは言わないわ、なぜならとりさん嫌がってたでしょう」

ミサト「いやがってないれすwwwwwいやがってないれすwwwwwwwっw」

リツコ「でももがいてたでしょう?」

リツコ「それに今とりさんのことベランダから落とそうとしていたでしょう」

リツコ「あれはだめよ」

ミサト「とりさんおそらとべるwwwwだからとばしたのれすwwwwwっw」

リツコ「あの鳥はお空飛べないの、だからベランダから落としたら死んじゃうわ」

ミサト「とりなのにとべないwwwwおかしいwwwおかしいのれすうwwwwっw」

リツコ「そういう鳥も居るもいるのよ」

ミサト「うーうー!うそうそwwwとりはみんなとべるのれすwwwwwwwっw」

ミサト「とりさんこんどこそとぶのれすwwwwwとぶのれすwwwwwwwっw」

ガシッ

ペンペン「ク、クエッ!?」

リツコ「やめなさいミサトっ!」

パシッ

ミサト「っ!?」

ミサト「………」

ミサト「うわあああああああああああああああああああああ!りずこがぶったあああああああああああああああああああ!」

シンジ「なんてことするんですかリツコさん!見損ないましたよ!」

リツコ「悪いけど今は黙ってて頂戴」

シンジ「親友をぶつなんて最低ですよリツコさん!」

リツコ「親友だからよ!」

シンジ「えっ?」

リツコ「親友だからこそぶつのよ」

シンジ「意味がわかりません」

リツコ「冷静に考えてご覧なさい、あのままミサトの好きなようにやらせていたらペンペン死んでるのよ!?」

シンジ「でもミサトさんはペンペンと遊びたかったんですよ!」

リツコ「本来のミサトを思い出しなさい、本来のミサトは自分の手でペンペンを殺すことを望むと思う?」

シンジ「そ、それは………」

リツコ「私は思わないわ」

リツコ「万が一にもミサトが奇跡の回復を遂げたとして、もし自分がペンペンを殺したなんて知ったら今度は別の病気になるわよ」

シンジ「………」

リツコ「それに今のミサトは正しい善悪がつかない状態なのよ」

リツコ「ここで彼女が間違ったことをした時誰かが注意してあげないと周りにも迷惑だしなにより本人にもよくないわ」

リツコ「シンジ君……あなたがそんなにもミサトを大切に思ってくれてること私も嬉しいわ」

リツコ「でもだからと言って甘やかしちゃダメなのよ」

リツコ「本当に大切に思うなら時には叱ることも必要なの、分かる?」

シンジ「………」

ミサト「ううっ……うううっ……」

リツコ「ミサト、私が何故ぶったか分かる?」

ミサト「ううう~……うーうー」

リツコ「ミサトっ!」

ミサト「わるいごどじだから?」

リツコ「そうよ、で何が悪かったかわかる?」

ミサト「とりさんのいやがること?」

リツコ「そう、あの鳥さんは本当にお空を飛べないの、嘘じゃないわ」

ミサト「とべないの?」

リツコ「そう、飛べないからベランダから落としたら死んじゃうの」

猿ってた

ミサト「しんじゃう……」

リツコ「とりさん死んじゃったら嫌でしょう?」

ミサト「やだやだ!とりさんじぬなんてやだあ!」

リツコ「ならもうああ言うことしちゃダメよ?」

ミサト「りづこがいうならそうするー」

リツコ「わかってくれて嬉しいわ」

しばらくして

リツコ「ミサトは寝たみたいだわ」

シンジ「そうですか………」

リツコ「さてシンジ君、さっきの私何か間違ってたかしら?」

シンジ「………」

リツコ「はっきり言って頂戴」

シンジ「何も……間違っていなかったと思います」

リツコ「でしょう?さっきも言ったけれど、本当にミサトを思うなら時にはああやって叱ることも必要なの」

リツコ「分かるでしょう?」

シンジ「はい……」

リツコ「それから以前のマヤの時みたいなことも二度とやっちゃダメよ」

シンジ「…………」

リツコ「次にああいうことをしたらあなたは本部で拘束、ミサトも病院送りになるわ」

リツコ「いいわね?」

シンジ「はい……」

リツコ「分かったならそれでいいわ」

ウ~ン!ウ~ン!

リツコ「っ!?」

シンジ「まさかっ!?」

リツコ「使徒っ!?」

デーンデーンデーンデーンドンドンドンドン

日向「パターン青!使徒です!」

ゲンドウ「総員第一種戦闘配置」

冬月「葛城くんが残念なことになってしまったがこの戦闘の指揮はどうするつもりだ?」

ゲンドウ「私が行う……初号機パイロットと赤木博士はどこにいる?」

マヤ「両者ともに葛城三佐の自宅です!」

ゲンドウ「至急呼び戻せ」

日向「まずい!使徒の進行方向が葛城三佐のマンションのある方だ!」

ゲンドウ「零号機と弐号機を先に出動、初号機パイロット及び赤木博士到着まで時間を稼がせろ」

リツコ「マズイわ!使徒はこのマンションの方向に来てるって情報よ!」

シンジ「そんな!?」

リツコ「シンジ君!あなたは先に本部に行って!」

シンジ「リツコさんはっ!?」

リツコ「ミサトとペンペンをシェルターに入れてから向かうわ!」

シンジ「僕もついていきます!」

リツコ「ダメよ!パイロットは先に行かないと!」

シンジ「くっ………」

リツコ「安心して……まだ死ぬつもりはないから……」

シンジ「先に本部に行っています!」

タッタッタ

リツコ「さあて、カッコつけてあんなコト言っちゃったけれど無事で居られるかしらね?」

リツコ「ミサト!悪いけど起きて頂戴!大変なことが起きたの!」

野外

使徒「っ!」ピカッ

ズゴーン

零号機「くっ……」

弐号機「なんなよこいつは!」

零号機「過去の使徒より強いわ」

本部

日向「零号機、弐号機ともに劣勢!」

ゲンドウ「初号機パイロットはまだか?」

シンジ「父さん!」

ゲンドウ「遅い……」

シンジ「ご、ごめん……ってそれより早く乗せてくれないとミサトさんとリツコさんが危ないんだ!」

ゲンドウ「初号機の発進を急げ」

野外

リツコ「ミサト!お願いだから早く歩いて!」

ミサト「おさんぽwwwwおさんぽwwwwたのしいのれすwwwwwっw」

リツコ「ああもう!車まであと少しなのに!」

リツコ「こうなったら……ミサトを背負っていくしかないわね!」

ガシッ

ミサト「わあ!りづこのおんぶwwwwwおんぶなのれすwwwwwっw」

リツコ「重っ!ミサト……あなたもっとダイエットしておきなさいよっ!」

ミサト「おんぶたのしいのれすwwwwあうあうあーwwwwwwwっw」

リツコ「唯でさえ重いのに動かないでっ!」

本部

日向「初号機発進します!」

シンジ「………(早く助けに行かないとっ!)」

ガシャン!

初号機「走れ!走れ!走れ!もっと早く走らないと!」

車中

リツコ「あそこに見えるのは初号機!……シンジ君無事に乗れたようね」

ミサト「うわあ!うしろからおっきなかいじゅうさんきてるのれすwwwwww」

リツコ「ウソッ!?もう使徒がそこまで来ているの!?」

初号機「使徒は………あいつかっ!」

初号機「うおおおおおおおおおおお!」

使徒「っ!」

ドシーン

リツコ「くっ!……(地面の衝撃でうまく走れない!)」

使徒「っ!」ピカッ

初号機「はっ!しまった!」

ドゴーン

初号機「うわああああああああああああああ!」

ドンガラガッシャン

リツコ「きゃあああっ!?」

リツコ「っ!?」

リツコ「そんな……瓦礫で道が塞がれるなんて!」

ドシーン ドシーン

リツコ「使徒がこっちに来てる……」

ドシーン ドシーン

リツコ「こりゃあ私たちの人生も終わりかしらね」

ミサト「かいじゅうさんwwwwあそぶのれすwwwwwwっw」

リツコ「まあ、親友と一緒に死ねるならそれもいっか」

リツコ「………ん?(あそこのスペース、車じゃ通れないけれど徒歩でならいける?)」

リツコ「………」

リツコ「どうやらまだ死ぬのは早いみたいね」

リツコ「ミサト!またおんぶよ!」

ミサト「おんぶwwwwwおんぶおばけwwwwおんぶたのしいのれすwwwっw」

リツコ「さあ早く乗って!」

ミサト「あうあうあーwwwwっw」

初号機「うっ…うう……」

初号機「そうだ使徒は?」

ドシーン ドシーン

初号機「っ!?」

初号機「まずい!あの方向はリツコさんたちの方だ!」

ドシーン ドシーン

リツコ「ハアハア………ミサトを背負って使徒から逃げるのはキツイわね」

ミサト「かいじゅうさんおおきいのれすwwwwwあそびたいのれすwwwwっw」

リツコ「頼むから静かにしてよミサト……」

初号機「うおおおおおおおお!もっと早く走ってよおおお!」

ドシーン ドシーン

リツコ「初号機早く来て頂戴!」

使徒「っ!」ピカッ

初号機「っ!?まずい!使徒が光線を放つつもりだ!」

ミサト「うわああかいじゅうさんひかったーwwwwwwwwっw」

リツコ「なんですって!?」

リツコ「うそでしょ………!?」

初号機「うおおおおおおお!間に合えええええええええええええええええ!」

バシューン!

初号機「ぐわああああああああああああああああああああああああああ!」
本部

日向「初号機右腕切断!」

冬月「手で光線を止めるとは……」

野外

リツコ「………」

リツコ「………」

リツコ「あ、あれ?」

リツコ「こ、光線がこない?」

初号機「…………」

ミサト「しゅごいのれすwwwwwしゅごいのれすwwwwwwwwっw」

リツコ「初号機がギリギリで間に合った……」

リツコ「……使徒は初号機に目が言ってる、今のうちに走ればあと少しね」

リツコ「ミサト!もうひと踏ん張りよ!」

リツコ「………って!(まずい!ミサトの上にある瓦礫が落ちてくる!)」

リツコ「危ないミサトっ!」

ミサト「うー?」

ガッシャーン!


ネルフ本部

ゲンドウ「戦闘被害を報告しろ」

日向「はい!零号機と弐号機は大破、初号機も右腕切断と一部装甲破損と被害は甚大です」

冬月「かなり厳しい損害だな、これはキツイぞ碇」

ゲンドウ「ああ………だが使徒には勝利した今回はそれで十分だ」

冬月「確かにな、エヴァなど修理すればまた使えるしな」

ゲンドウ「むしろ今回は人的被害のが大きいといえる」

日向「戦闘に巻き込まれた葛城三佐と赤木博士が意識不明の重体、確かにこれはエヴァの被害以上に痛いですね」

冬月「回復の見込みはあるのかね?」

日向「両名共に山場は超えたため命自体は助かったようです……ただ意識の回復についてはまだ不透明なようです」

冬月「なんということだ………」

日向「とにかく今は回復を祈ることしかできませんね」

冬月「まあ起きてしまったことを悔やんでも仕方あるまい、今は回復を祈りつつ今後のことを考えよう」

ゲンドウ「ああ………」

数日後

ミサト「…………」

ミサト「……ん……んん……」

ミサト「こ……ここは………?」

シンジ「っ!?」

シンジ「ミサトさん!?意識が戻ったんですね!?」

ミサト「シンジ……君?」

シンジ「ミサトさん!?もしかして頭も正常になったんですか!?」

ミサト「ごめんなさい……言ってる意味がわからないわ」

ミサト「なんだかここ最近の記憶が無いのよ………」

シンジ「じ、実は―」

数分後

ミサト「嘘っ!私、そんな状態になっていたの!?」

シンジ「はい………」

ミサト「………苦労をかけたわね、シンジ君」

シンジ「い、いえ……」

ミサト「ねえ、ところでリツコは?」

シンジ「まだ意識が戻らないって……」

ミサト「そんな………」

シンジ「ごめんなさい!僕がもっとしっかり戦えてれば………」

ミサト「いやシンジ君、あなたはよくやったわ」

ミサト「だから悔やまなくてもいいのよ……」

シンジ「…………」

数日後

ミサト自宅

ミサト「アスカにちゃんと謝ったんでしょうね?」

シンジ「はい………まだすっごく怒ってましたけど」

ミサト「当たり前よ、いくらなんでもあれは言い過ぎだもの」

シンジ「すいません………」

ミサト「はぁ~でも私もアスカにだいぶ迷惑かけちゃったみたいだし謝らないとなー」

ミサト「あとマヤちゃんにもだいぶエグいことしちゃったわね、謝っとかないと」

プルル!プルル!

ミサト「電話?」

ガチャ

ミサト「はい葛城です」

ミサト「……なんですって!?」

ミサト「分かりましたすぐそちらに向かいます」

ガチャ

シンジ「どうしたんですか?」

ミサト「リツコの意識が戻ったんですって!」

シンジ「本当ですかっ!?」

ミサト「ええ、だから早速病院に行くわよ!」

病院内

ミサト「それでリツコの病室は!?」

医師「こちらになります………ただ」

ミサト「ただ?」

医師「お会いになるのにある程度覚悟をお持ちください」

ミサト「それって………まさかっ!?」

医師「はいっ……!」

ミサト「リ、リツコーッ!」

バタンッ!

リツコ「うー?」

ミサト「リツコ!私よ!ミサトよ!もとに戻ったの!」

リツコ「みさと?w」

ミサト「そうよ私よ!」

リツコ「みさと?wみさと?wみさとってだ~れ?wwwwっw」

ミサト「え?」

リツコ「あうあうあーwwwwwwみさとってだ~れ?wwwwっw」

ミサト「折角の再開を冗談で返すとはいい度胸じゃない」

リツコ「みさとってだ~れ?wwwwっwだ~れ?wwww」

ミサト「あんたにそんな遊び心があるとはね」

ミサト「でもちょっち不謹慎じゃない?」

リツコ「あそびごころ?wあそび?wおねーさんあそんでくれるの~?wwwwっw」

ミサト「………」

リツコ「あそんで~wwwwあそんで~wwwwwwおぎゃあwwwwwっw」


ミサト「ううっ………」

リツコ「うー?」

ミサト「うううっ……」

ミサト「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああん!」

リツコ「っ!?」

ミサト「何よこれ……っ!何よこれ……っ!こんなのおかしいじゃないっ……!」

ミサト「どうして……どうしてリツコがこんなんなっちゃってるのよおおお!」

リツコ「うー?おねえさんないてるのー?wどうしてー?w」

ミサト「あんたがお馬鹿さんだったからよ………っ!」

リツコ「おばかさん?wおばかさんってな~に?w」

ミサト「私みたいな女を助けて自分が身代わりになっちゃうような奴の事よ………っ!」

リツコ「よくわかんな~いwwwwwwwwwwwwwwっw」

ミサト「ほんっとう………大馬鹿者よ………!」

ミサト「うううっ……ううっ……」

リツコ「うー?wまだないてるの~?っw」

ミサト「そうよっ……!文句あるっ………!?」

リツコ「うーwwwwおねえさんないちゃダメーwwwwwwwうわうわーwっw」

ミサト「そんなの………無理よっ……!」

リツコ「じゃあwwwwナデナデしたげるーwwwwwwwっw」

リツコ「ナデナデーwwwwwナデナデーwwwwwwwっw」

ミサト「………」

ミサト「………」

ミサト「うううっ………」

ミサト「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!」

ミサト「もういやあああああああああああ!」

リツコ「なきやんでーwwっwなきやんでーwwwwww」

ミサト「ううううっ……うううううううううっ……」

リツコ「うー?なきやんでくれないのー?wwwwっw」

ミサト「ううううううっ……」

リツコ「…………」

リツコ「うううっ……」

リツコ「うわあああああああああああああああああああああああああああああん!」

ミサト「あああああああああああああああああああああああああっ………!」

リツコ「なぎやんでよおおおおおおおおおお!うわああああああああああああああああああああああん!」

ミサト「うわあああああああああああああああああああああああああああああああ!」

シンジ「…………」

病室で泣き叫ぶミサトさんとリツコさんを見て僕は何も言えなかった。
当たり前じゃないか、リツコさんがああなったのには僕にも責任があるし………
あの日、僕がもっとちゃんと戦っていればこうならなかったかもしれない。
でもそしたら今度はミサトさんがずっとあのままだったのかも………
どうすれば二人共無事になれたのかな?僕にはわからないや………
ごめんミサトさん………ごめんリツコさん………
あの後ミサトさんは今までの飲みっぷりが嘘のように酒をやめた。
そして暇さえあればリツコさんの病室に行って世話をしている。
でもリツコさんは元に戻る気配もなく、医師からも諦めたほうがいいと言われたそうだ。
だけどそれでもミサトさんはめげずにリツコさんが治ることを信じている。
僕もできることなら前みたいに戻って欲しいと思う。
そうじゃないと謝ることもできないしね…………
でも心なしかミサトさんとリツコさんの距離は前より近くなったような気がする。
親友と言いつつもどこかに溝があったような気がする以前と違って今は本当に素直になったと思う。
でも……こんな形でないと分かり合えない親友っていうのも悲しいな………
いつか、本当の意味で二人が分かり合える日が来るといいんだけど………

                                              終劇  

以上で終わりです、ご鑑賞ありがとうございました。

最初はあうあうあーなミサトさんと病んでるシンジ君の危ない日々を書こうかと思っていたんですが
なぜか最終的にミサトとリツコの話に……

まあ行き当たりばったりで書いてたんでしょうがないですね
それではまた

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