アスカ「最近、シンジの様子がおかしい」 (31)

アスカ「おかしい…」

※初投稿です。
※EOE後、ご都合主義的に平和になった世界です。
※ギャグです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1602768126

シンジ「あ、綾波さ…今日の放課後って何か、予定ある?」

アスカ「おかしい…」
ヒカリ「おかしい?碇君が?」

シンジ「いや、あ、その大したことじゃないんだけど、夕飯の買い出し付き合ってもらえないかなって…」

アスカ「うん、なんかヘン。明らかに何かおかしいのよ…」

シンジ「ッ!え、ええと別に特別な事とか何もなくてその、嫌なら全然いいんだけど」

アスカ「…………」
ヒカリ「アスカもしかして」

シンジ「!、そっか、ありがとう。じゃあ放課後また声かけるから…!」

ヒカリ「嫉妬?」

アスカ「バッ……!違うわよ!全然そんなんじゃないから!」
ヒカリ「だって綾波さんとおしゃべりしてる碇君をずっと睨んでるんだから、普通そう思うでしょう?」

もう書き上がってるんで、ちょこちょこ上げていきます。

アスカ「ハァ…そうじゃなくて、なんかここ数日、ファーストに対するシンジの態度が明らかにいつもと違うのよ。なんかぎこちないっていうか、挙動不審?」
ヒカリ「それは確かにそうかも」

シンジ「あっそういえば綾波、今日は本、何読んでるの?楽しそうに読んでるから気になってさ…」

ヒカリ「でもそれってほら、今まで何でも無かった女子がある日急にかわいく見えて…みたいなやつじゃない?」

アスカ「いや、アレは多分…」

シンジ「…?、!?、ちょ、綾波!?」

アスカ「…警戒?」

ーーーーーーーーーーー

シンジ「…………疲れた」
アスカ「アンタ、何朝からずっと一人でテンパってるワケ?」

シンジ「ッ!!げ、アスカ…なんだよ、別に僕はいつも通りだよ」
アスカ「げ、じゃないわよバカ。アレがいつも通りだったらアンタどんだけファーストにベッタリなのよ気持ち悪い」

シンジ「べ、別に、アスカには、関係ないだろッ…」
アスカ「大アリよ!ったく朝からやれ綾波それ綾波って常にアタシの目の端でキョドってる自覚ある?鬱陶しいったらありゃしない!なんかあったのはバレバレなんだから、さっさと白状したらどうなの?」

シンジ「あぁもう…まあ僕一人じゃ荷が重そうだし、アスカなら別にいいかな。」
アスカ「ハァ?アンタバカァ?アタシまだ何をするともしないとも言ってないんだけど?」

シンジ「…聞いたら協力せざるを得なくなると思うよ」

~ちょっち前の碇家、夕食の場にて~

ゲンドウ「シンジ、最近学校のレイの様子はどうだ」

シンジ「…?綾波がどうかしたの?」

ゲンドウ「特に変わったことは無いか?」

シンジ「いや特に…でも、綾波も最近はクラスメイトと混ざって話すことが増えてさ、前よりずっと表情も豊かになったと思うよ。学校生活、楽しめてるんじゃ無いかな?」

ゲンドウ「…そうか」

シンジ「父さん?」

ゲンドウ「シンジ、忠告しておく」

シンジ「忠告?急にどうしたのさ」

ゲンドウ「レイから目を離すな、行動に注意しろ」

シンジ「なッ……!?」

ゲンドウ「アレは危険だ」

シンジ「父さん!どういうことだよ!もう使徒との戦いも人類補完計画も、全部終わったじゃないか!!」

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「今更綾波に何があるっていうんだよ!?綾波はもうエヴァもリリスも関係ない普通の女の子だよ!それとも父さんは、父さんはまだ綾波について何か隠してることがあるのかよ!?」

ゲンドウ「シンジ、落ち着け。この話には、エヴァも使徒も、ゼーレもネルフも無関係だ」

シンジ「じゃあ何だって…!」
ゲンドウ「ユイだ」
シンジ「…!」

ゲンドウ「これはお前の母さん、つまりレイのオリジナルと深く関わってくる話だ。座れシンジ、続けるぞ」

今日はここまで。
誰か読んでてくれるといいんだが。

いるぞ

>>10
ありがとう。短編なので、よかったら最後まで。

シンジ「……」
ゲンドウ「シンジ、母さんのことはどれくらい覚えている?」

シンジ「まだ小さかったから全然思い出とかは無いよ。でも凄く、優しかった思う」

ゲンドウ「そうだな、ユイは本当に優しい人間だった。誰よりもお前と、そして私を愛してくれていた」
シンジ「…父さん」








ゲンドウ「だがそれ以上に、クソブッ飛んだ女だった」

シンジ「!?!?!?」

ゲンドウ「この話をするためには、そうだな…随分昔の思い出話をすることになる。お前が生まれるより前、私とユイがまだ結婚もしていなかった頃の話だ。」

シンジ「父さんと母さんの結婚前…」

ゲンドウ「アレは付き合い始めてから間もない頃、ユイとドライブで海に行った時のことだった」

ユイ「ゲンドウさん見て!凄いキレイ!」
ゲンドウ「見えてるよ、あんまりはしゃいで転ぶなよ?」
ユイ「大丈夫よ!早くこっちこっち!」
ゲンドウ「急がなくても海は逃げんよ」

ユイ「きゃっ…!ふふっ!」

パシャパシャ

ゲンドウ「おいおい…サンダルくらい脱いだらどうだ?」

バシャバシャバシャバシャ

ゲンドウ「全く…あれじゃまるで」

バッシャア、ザバッ、ザッパァ

ゲンドウ「子供じゃ…」

ザブッ、ザブッ、ザブッ…

ゲンドウ「無い…か…」

ザブッ…………………

ゲンドウ「…ユイ?」

…………………………………………

ゲンドウ「…………ユイ!?!?!?」

ーーーーーーーーーー

ゲンドウ「今でもハッキリと目に焼き付いている。アレは車から降りるなり一目散に浜へと駆け出し、白いワンピースにサンダル、麦わら帽子という格好のまま一切の躊躇なく真っ直ぐ海へと突入し、そのまま海に消えた」

シンジ「」

ゲンドウ「呆気に取られた私が思考力を取り戻してユイを追って浜を駆け出すまで、10秒ほどの時間が必要だった」

ーーーーーーーーーー
ゲンドウ「ユイ!?ユイ!!!大丈夫か!?しっかりしろ!!」

ユイ「ゴボッ、ゲッ、ゲボっ……っハッ………ハァっ…ハァッ………ハァっ…………ゲン…ドウ、さん……」

ゲンドウ「一体どうしたんだ!何を考えてる!?とにかく、一旦車に戻るぞ…!クソ、まさか着替えなんか持ってきている訳も無いし…」

ユイ「ハァ…ッハァ…ハァ…ゲンドウさん…ちょっと聞いて欲しいんだけど…」

ゲンドウ「こんな時になんだ!?」

ユイ「溺れて、思ったん…だけど…ッ、ハァ、ハァ、生理食塩水のような、体液と浸透圧が等しい液体に…ッ、過飽和まで酸素を溶かし込んだものを肺に、充填したら…呼吸って、できるのかしら……?」
ーーーーーーーーーー

ゲンドウ「この時のユイのアイデアが、後のLCLの利用で活かさせることになる。LCLは本来神経接続の媒介のみを目的としエントリープラグ内での呼吸は補助器具で行う予定だったが、LCL自体から肺に直接酸素を取り込むことでその必要はなくなった」

シンジ「……………」

ゲンドウ「同時にエントリープラグ内でのパイロットの溺死や身体の自由度についての問題も解消されることになる」

シンジ「………大分、規格外だったんだね……母さん………」

朝はここまで、続きはまた夜に。

好き

続きです。

ゲンドウ「ユイは天才だった。理解できないほどに。何度心臓が止まったかわからん。」

シンジ「他にも色々あったってこと?」

ゲンドウ「そうだ。ダイビングで遭遇したジンベエザメに飲まれようとする、自分が宙に浮くまで風船を貰い続ける、噛んだ米が口の中で発酵して酒になるまで一切の食事を拒むなど、この手のユイの奇行は枚挙にいとまがない。」

シンジ「完全なヤバいじゃないか…良くそれで結婚したよね。まぁその結果僕ははここいるわけだけど」

ゲンドウ「むしろそれが決定打だった。私はユイを深く愛していたが、この時から私は『目を離すとこの女は死んでしまう』と思うようになり、それが結婚における1番強い動機になった。」

シンジ「よくそれで父さんと出会うまで生きてこれたね…」

ゲンドウ「そうだ、そこが問題だ」

>>18

ミス
>>18
その一言で生きていけるよ

シンジ「問題?」

ゲンドウ「ユイは常識外れに破天荒だったが、常識が無いわけではなかった。アレは時と場所、相手を選んだ上でタガを外す。さもなくば高校卒業も危うかっただろう。」

シンジ「なんだ。じゃあ何も問題は無いじゃないか。ある意味父さんへの信頼の証なわけだし。」

ゲンドウ「ユイはな。だが、レイは?」

シンジ「綾波は、って…どういう意味?」

ゲンドウ「私はレイに常識を教えてはいない。今だからこそ言えるが、アレが外で普通の少女として自由に生きることは全くの予定外だった。レイがネルフの外でも問題が起きないよう、とるべき行動は学ばせたが、その前提にあたる社会通念、即ち常識は欠落している。」

シンジ「…!」

昨日上げ切るつもりが寝ちまった
続きです

ゲンドウ「14年間、ネルフで実験動物のように飼われてきたレイは全くの無垢だった。行動の良し悪しの判断基準どころか、何かをしたいという欲求自体が無い。自発的な行動が無いのだから、教えるべきは『すべきこと』だけだった。しかしそのペルソナはオリジナルであるユイと同一、これの意味することがわかるな?」

シンジ「ま、待ってよ!確かに綾波は最初自分の感情もわからないって感じだったけど、今ではちゃんとコミュニケーションも出来てて、常識だってこれからその中で…」

ゲンドウ「無理だ。人間の常識というのは、10歳前後には概ね形成が完了する。常識とは共通認識だ。その多くは親や教師からだけではなく、常識が未形成のもの同士の社会の中でそれを獲得する。だが中学生2年生ともなれば、もはやそれは『あるもの』として互いに認識するために常識が表立って出てくることは無い。文字通り暗黙の了解だ。」

シンジ「………」

ゲンドウ「レイは最低限の振る舞い自体は知っているために、その暗黙の了解に不和を生まない。しかしそれは、自発的な行動が少なかったこれまでの
話だ。これからは違う。」

シンジ「それは、つまり…」

ゲンドウ「そうだ。レイはもはや語られることのない常識が抜けたまま、中学生が好き好む娯楽、文化、その他あらゆるに触れることになる。私はレイに街中で大声を出してはいけないと教えていない。レイが大声を出す理由を持たなかったからだ。だがその理由をレイが獲得するまでに、そう長くはかかるまい」

シンジ「例えば、海に潜りたいと思ったら」

ゲンドウ「躊躇なく着の身着のまま一目散に突っ込んでいくだろうな、ユイがそうしたように。ユイと違うのは、そばに私やお前がいてもいなくてもそれをするだろうということだ。」

楽しみ

>>24
ありがとう、でも今回のはもう少しで終わるよ

シンジ「なるほどね…よく分かった。綾波のことは気にかけておくようにするよ」

ゲンドウ「ん、くれぐれも気をつけることだ」

シンジ「…最後に、一つだけいい?」

ゲンドウ「なんだ」












シンジ「なんてことをしてくれたんだよアンタは!!!」

ーーーーーーーーーー
シンジ「とまぁ、そういう訳なんだよ」

アスカ「……………なかった」

シンジ「だから綾波が何かしてたら話しかけに言ったり、校外でも何かしらの理由をつけてそばで目を光らせていようかと…アスカ?」

アスカ「聞きたく……なかったわよ……!」

シンジ「うん、そうだよね。わかる。凄いわかる。でも『関係ない』って言ったのに聞いてきたのはアスカだからね?」

アスカ「信じらんない…何死ぬほど面倒なことに自分から首突っ込んでんのよこのバカアスカ…!こんなに自分を恨めしいと思ったのはこれが初めてよ」

シンジ「ちなみにこの話の後『綾波を生んだのも育てたのも外に出したのも父さんなんだから全ての元凶として責任とれよ!』ってドヤしたら、『こんなシナリオじゃなかった』『ユイがいなくて寂しかった』『ユイのせいで寿命縮まくったからこれ以上は許して』とか、見たこともないほどしどろもどろにみっともない言い訳始めて閉口したよ」

アスカ「司令をそこまで崩壊させるほどの問題児ってわけね…」

シンジ「曰く、体の運動機能が年齢相応な分、乳幼児より遥かに目が離せないってさ」

アスカ「それ学校通わせちゃダメじゃない?」

シンジ「そういうわけだから、アスカもちょっと気にかけといてよ。本当に何するかわからないってことはその影響はアスカも受けるかもしれないわけだし、自分の身のためと思ってさ?」

アスカ「分かってるわよ…でもまあ今のところいつも通りじゃない?今日の休み時間も大人しく本とか読んでたし、そんなすぐヤバい方向に走り出すとは思えないんだけど」

シンジ「…その、本なんだけどね」

アスカ「なによ?」

シンジ「ケンスケから借りたらしくてさ、『僕がずっと探してた本で、どうしても今すぐ読みたいから』って言って、さっき読んでる途中なのを強引に借りてきたんだ…これ…」

【部外秘】爆発物製造マニュアル~ダイナマイトからC4プラスチック爆弾まで

アスカ「頭が痛い!!」

                    糸冬 劇

おしまいです。
初めて書いたSSだからあんま自信ないけど、ちょっとでも楽しんでもらえたなら。

また同じ舞台設定でこの続き書くかも。

そんじゃHTML化依頼?ってのをしてきます。

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