シンジ「カヲル君が最近おかしい」 (14)

こっち方面は苦手だから更新は遅め(一応短編)
久々でちょこちょこミスがあるかも知れない

前回の作品
http://minnanohimatubushi.2chblog.jp/archives/1927020.html#comments

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早朝 登校中



シンジ「...あ、カヲル君おはよう!」

カヲル「......」ボー

シンジ「...?カヲル君、どうしたの?」

カヲル「......」ボー

シンジ「カヲル君ッ!!!」

カヲル「...!」ハッ

カヲル「...シンジ君?」

シンジ「どうしたのカヲル君、体調でも悪いの?」

カヲル「...別に大したことないよ」

シンジ「う、うん...それなら良かったや」

カヲル「何だよ、昨日はあんなに怒ってたクセに」

カヲル「僕急いでるから先行くね、じゃあ」

シンジ「えっ?」

最上さんか
消しといた方がいいゾ

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登校後 教室内




ガラガラ


アスカ「グーテンモーゲン!」

シンジ「......」ズーン

アスカ「何よ、気味悪いわね」

シンジ「カヲル君が何だかおかしいんだ」

アスカ「そんなのいつものことじゃない」

シンジ「それは違うよ!」ロンパ!

シンジ「おかしいというか...やけに素っ気ないんだ」

アスカ「え、アイツが?」

シンジ「...僕、きっとカヲル君を無意識に傷付けてたんだよ」

アスカ「...は?アンタバカァ?」

アスカ「仮にアンタがアイツに『クソゲルマンはドイツに帰れ』だとか言ったとして」

アスカ「アイツはアンタにその後もニコニコついてくるわよ」

シンジ「その暴言はアスカ専用じゃないか」

シンジ「...まあ、否定はしないよ。今までカヲル君が怒ったことなんて無いし」

シンジ「そもそもカヲル君は僕の前じゃ常に笑顔なんだ」

アスカ「(この前シンジと一緒に下校してたら後ろで超睨んできてたんだけど)」

アスカ「ともかく、これは只事じゃなさそうね」

アスカ「まずはもう少し様子を見てみましょうよ」

アスカ「もしかしたらただ朝で機嫌が悪かっただけかもしれないわ」

シンジ「...そうだね、そうするよ」

>>3

使わないGmail垢だったから機能がどんなものかと思って入れてただけなんだ
ともあれいまいち要らない機能だし設定は解除しとくよ、ありがとう

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昼 教室前廊下




シンジ「カヲル君、一緒にお昼どうかな?」

カヲル「...昨日は必死に僕の前歯全部折ろうとしてきたのに」

カヲル「君ってつくづく不思議だよね」

カヲル「いいよ、屋上でいい?」

シンジ「前歯...?う、うん!」



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屋上



シンジ「カヲル君、これ。君の分のお弁当だよ」

カヲル「...?今日のシンジ君、何か変な感じ」

シンジ「(それはこっちの台詞だよ!)」

カヲル「シンジ君の手料理なんて初めてだなあ」カパッ

シンジ「(毎日作ってるんだけどな...)

カヲル「わ、僕の好物ばっかり。誰に聞いたんだろう」モグモグ

シンジ「(君が教えてくれたんだろ)」

カヲル「大体、いきなり名前呼びなんてやけに積極的だね」ハムハム

シンジ「(いつも名前呼びじゃないかあ!)」

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屋上




アスカ「これは明らかにおかしいわね」

綾波「ええ」

トウジ「頭イッたんちゃうか?」

アスカ「普段の気持ち悪い口説き文句が一切無いなんて」

アスカ「しかも、ここまでまるでシンジと話が噛み合ってない」

マリ「これは記憶喪失かもにゃ~」

アスカ「その可能性は低いわね」

アスカ「だって、カヲルはカヲルでシンジとは違うシンジと過ごした記憶があるんですもの」

アスカ「ひょっとしたら、シンジが覚えていないだけでカヲルの方の記憶が正しいのかも」

マリ「もし王子の記憶が正しいとしたら、私達の記憶までバグってるってことににゃらないかい?」

マリ「わんこ君が王子を名前呼びしてたのは私も覚えてるにゃあ」

綾波「確かに、そうね」

アスカ「うぐぐ...。どうやらもっと入念な調査が必要みたいだわ」

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放課後 下校中




シンジ「結局、お弁当を食べたカヲル君はあの後午後の授業までサボって屋上で昼寝し始めた」

シンジ「はあ...どうしちゃったんだよカヲル君」

アスカ「アイツがあんなんだと私も調子狂うわ...」

シンジ「もしカヲル君が何かの病気にかかってたらどうしよう?」

アスカ「ほんとバカねアンタ...。きっとただ寝不足だったのよ」

アスカ「明日はきっと元通りのホモになってるはずよ!」



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翌朝 登校中




カヲル「♪~♪~♪♪」

シンジ「...あ、カヲル君!」

カヲル「!」ピクッ

カヲル「やあ、おはようシンジ君」ニコッ

シンジ「(やった、元通りのカヲル君だッ!)」

カヲル「こんなにも清々しい朝に君に会えるとは、僕は何て幸運なんだろうね」

シンジ「え、いや、そんな///」

カヲル「ふふ、じゃあ行こうか」ギュッ

シンジ「手...何だか恥ずかしいな///」


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登校後 教室内



ピシャシャ


カヲル「おはよう」

シンジ「お、おはよう」

アスカ「あ、バカシンジやっと来t...ってぇ!?」

アスカ「アンタ達、朝から男同士で手なんか繋いでんじゃないわよ!」

シンジ「え、あ...ああッ!カ、カヲル君、手、手!///」パッ

カヲル「おや、シンジ君の手が暖かくてつい離すのを忘れてしまっていた」

カヲル「やっぱり嫌だったかい?」

シンジ「い、いや、別に嫌じゃなかったけど...恥ずかしいというか//」

カヲル「ふふふ、そうやって恥じる君もまた美しい」

シンジ「だからそんなことないってば///」

アスカ「」

アスカ「今日のホモも、何かおかしい」

アスカ「いくらアイツでもシンジとの距離が近過ぎる...」

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お昼 教室前廊下




カヲル「シンジ君、屋上で昼食をとろう」

シンジ「カヲル君!?凄いね、今四時限目終了のチャイムが鳴ったばかりなのに」

シンジ「少し待っててね、今行くよ」



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屋上




シンジ「カヲル君、はいお弁当!」

カヲル「僕の為に作ってきてくれたのかい?嬉しいな」パカ

シンジ「(...?何だか違和感があるけどいつものカヲル君だよね)」

カヲル「凄く美味しそうだ...ありがとうシンジ君」ニコ

シンジ「ううん、カヲル君だって練習すればすぐにこれくらい作れるよ」

カヲル「そんなことはない。僕にとってはシンジ君が作るお弁当だからこそ美味しいんだ」

カヲル「実は前々から君がセカンドに与えていたお弁当を僕も食べてみたかったんだ」

カヲル「でも、セカンドにお願いして分けて貰うわけにもいかないしね、結局一口も食べれなかったよ」

カヲル「シンジ君が今日、僕にお弁当を作ってくれたと聞いてとても嬉しいよ」

カヲル「僕は君のお弁当を食べる為に生まれてきたのかもしれない」

シンジ「(セリフ長いなあ)」

シンジ「(しかも、今までも毎日お弁当を作ってきているのに何で忘れているんだろう)」

シンジ「(今日のカヲル君も、どこかがおかしい)」

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アスカ「ホモが悪化してるだけじゃなさそうね」

綾波「今日のフィフスも昨日のフィフスと同様、碇君のお弁当の味を忘れている」

トウジ「ワシには違いがさっぱり分からんわ」

アスカ「このままだとシンジの貞操が危ないわよ、絶対」

アスカ「...今日は、徹底的にカヲルを尾行するわ」


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放課後 下校中



シンジ「カヲル君は芸能人だと誰が好きなの?」

カヲル「シンジ君だよ」

シンジ「いや、僕は芸能人じゃないよ!」

カヲル「君は自分の魅力にまだ気付けていないだけさ。」

カヲル「僕は君の全てが魅力的だと思うよ」

アスカ「(言ってることは普段と何ら変わらないけど...)」

アスカ「(距離詰め過ぎなのよ!間にまるで隙間が無いじゃない!)」

シンジ「そ、そんなの。そんなのカヲル君だって魅力的だから!」

シンジ「君が魅力的過ぎるから学校中の女子は君に夢中なんだよ」

カヲル「何かシンジ君に不快な思いをさせてしまったようだね、謝るよ」

シンジ「そ、そうじゃないよ!...ただ、心配なんだ」

カヲル「心配?」

シンジ「カヲル君が...誰か他の可愛い子と付き合ったら」

シンジ「僕は毎朝カヲル君のことを考えながらカヲル君にお弁当を作れなくなるし」

シンジ「僕を一番解ってくれる人は...カヲル君だから」ニコ

カヲル「シンジ君...」

シンジ「って、うわ!?ちちち、近い近い近いよカヲル君、アーッアスカ「ストップ!ストップ!」

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カヲル「何だ、セカンドか。僕達に何の用だい?」シラッ

シンジ「助かった...」ホッ

アスカ「何だとは何よ!昨日のアンタといい今日のアンタといい、変なのよ!」

カヲル「変...?僕は昨日も今日もいつも通りだよ」

アスカ「...まさか」

アスカ「アンタ、昨日は何をしてた?」

カヲル「何って、放課後にシンジ君の家でゲームを」

アスカ「やっぱり...」

シンジ「どうしたのアスカ?」

アスカ「このカヲルは、ニセモノなのよ!」ズバッ

カヲシン「「え?」」

アスカ「だから、このカヲルは全くのダミーで...」

シンジ「いやちょっと待ってよ。カヲル君のニセモノなんて居る訳ないだろ」

ゲルマン「だってそうとしか考えられないじゃない!これが事実に決まってるわ!」

カヲル「アッハゾー」

シンジ「酷いよアスカ、アスカがそんなに非道な人間だとは思わなかったや」

アスカ「言ってなさい!明日アンタが私に土下座するの、楽しみにしとくわ!」

シンジ「......」グス

カヲル「何だかごめんねシンジ君...。」

カヲル「僕が居たらこの場は中々静まらないだろうし、今日は御暇させて貰うよ」

シンジ「ううん、良いんだ。アスカが全部悪いんだもん」

アスカ「......」イライラ

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翌朝 登校中




シンジ「昨日は帰ってからもアスカと口喧嘩ばっかりしちゃった」

シンジ「流石に言いすぎたかな...」

カヲル「元気少ないね」

シンジ「...ワッ!?おおおおはようカヲル君!」

カヲル「おはよう。どうしたんだい、悩みがあるなら聞くよ」

シンジ「...昨日の件でアスカと結構衝突しちゃってて。」

シンジ「やっぱり一度謝った方がいいのかな」

カヲル「?昨日、何かあったのかい?」

シンジ「...また、覚えてないんだね......」

シンジ「一体どうしちゃったんだよカヲル君!またいつものカヲル君に戻ってよ!」グスグス

カヲル「...ごめんね」

シンジ「...?」

カヲル「今日の僕はいつも通りだよ。」

カヲル「やっぱり興味本位で使うべきではなかったんだ...結果としてシンジ君を傷付けてしまった」ブツブツ

シンジ「え、ちょ、カヲル君!」

シンジ「今日のって...一昨日と昨日のカヲル君は何だったの!?」

カヲル「尻大会」

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カヲル「実はね、赤木博士が僕に実験中の薬をくれたんだ」

カヲル「その薬にはどうやら、異世界へ行ける要素が含まれているらしくてね」

カヲル「飲む時に誤って二粒分飲んでしまったから、二日間違う僕だったのはそのせいじゃないかな」

カヲル「まさか異世界の方に居る僕がこっちの世界へ入れ替わりでやってくるとは知らなかったけどね」

シンジ「そうなんだ...リツコさんに聞いてみればよかった」

カヲル「二日の間、随分迷惑をかけてしまったね。これからは気を付けるよ...」シュン

シンジ「いや、いいんだよ!異世界に居るカヲル君も凄くカッコ良くて」

シンジ「これはこれで新鮮な経験、というか思い出というか」

カヲル「ふふ、僕も異世界のシンジ君をとても堪能出来たよ」

シンジ「ちょっと待ってよ、僕も居たの!?」

カヲル「勿論さ。向こうのシンジ君はね―――――...」







アスカ「(忘れられてる)」



終わり

最後の方全く閃かなくて参りました
万能りっちゃん乱用してごめんなさい

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