レイ「ハズレね」【エヴァ】 (78)

シンジ「やっぱりかぁ…」シャクシャク

トウジ「やっぱな、そんな簡単には当たれへんわ」

ケンスケ「いいや、ここの駄菓子屋は当たりやすいんだ!俺の小学生の頃からの経験がそう言ってる!!」

トウジ「そうは言うてもさぁ、ワシはもう4本、センセは3本、綾波は6本食っとんのやぞ?」

レイ「私は問題ない」ケプッ

シンジ「あんまり食べすぎると…お腹壊すよ…って、もう遅いかな……」

ケンスケ「いいや、俺は諦めない!この目で、当たりアイスの棒を見るまでは諦められない!!」

ヒカリ「諦めも肝心よー」

シンジ「ねぇケンスケー、そろそろ別のところに行こうよー、そうじゃないと……」

アスカ「…………」ジーッ

シンジ「………炎天下の中、アスカ何し出すか分かんないよ…」ボソボソ

ケンスケ「ぐぐぅ……仕方がない、今日は出直すか…?」ボソボソ

アスカ「何か言った!?」

シンジ/ケンスケ「「いいえ何も!!」」

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アスカ「全く…どうせならハーゲンダッツの蓋裏とかに当たり外れ作ればいいのに!」

シンジ「そんなの中学生には高すぎるよ…ハーゲンなんて…」

ケンスケ「そうそう。庶民は庶民らしく、ガリガリ君を食べてればいいんだよ」ムシャムシャ

トウジ「ガツンとみかんにも当たり外れありゃあなぁ」ムシャムシャ

シンジ「僕はジャンボかモナ王がいいなぁ」

ヒカリ「待って待って好きなアイス大会に話がズレてる」

シンジ「委員長は、何のアイス好きなの?」

ヒカリ「え、私は…パルムかなぁ」

アスカ「前、お徳用みたいなたくさん入ってる箱買ってたもんね」

ヒカリ「あ、アレは妹達も食べるから…!」

ヒカリ「す、鈴原は何が好きなの?」

トウジ「ワシか?ワシは…棒ならやっぱガツンとみかんやなぁ」

トウジ「カップなら…しろくまとか好きやねん」

ケンスケ「アレって、80年近く昔に存在していた熊に見た目が似てるからそう名付けられたらしいよ」

シンジ「熊が…白いんだ…」

アスカ「想像つかないわねー」

トウジ「ケンスケは何が好きなんや?」

ケンスケ「僕はやっぱり、パピコだね」

アスカ「あー、アレ美味しいわよね。特にコーヒーのやつが好きね」

ケンスケ「いつか彼女とデートに行って、パピコを買って半分こするのが夢なんだぁ…」

シンジ「そういうことね……」

>>3
×ケンスケ「僕はやっぱり、パピコだね」
○ケンスケ「俺はやっぱり、パピコだね」

アスカ「シンジは何が好きなのよ」

シンジ「僕は…さっきも言ったけど、ジャンボとかモナ王とか、iceboxとかクーリッシュとか好きだよ」

ケンスケ「異端児だな…」

トウジ「異端児やな…」

アスカ「異端児ね…」

レイ「異端児よ」ムシャムシャ

ヒカリ「わ、私は好みって人それぞれだと思うの」

シンジ「何でここまでボロクソに言われなきゃいけないんだろ…」

アスカ「あの辺はアイスと言うより、最中だとか氷とか、特殊な部類じゃない」

シンジ「じゃあアスカは何が好きだって言うんだよ」

アスカ「ふふん!!ドイツ人はかのジェラート発祥の地イタリアにも引けを取らないほどにアイス好きなのよ!」

アスカ「ズバリ!モーベンピックね!!」

シンジ「もーべん…?何それ」

アスカ「立ち位置で言ったら…日本のハーゲンダッツね」

トウジ「なんや!金持ちのボンボンめ!!」

アスカ「オホホホホ。ドイツに来たら、スパゲティアイスとアイスカフェーも試してみることね。日本のアイスが可愛く思えてくるわ!」

シンジ「ははは……綾波は、何のアイスが好き?」

レイ「好き嫌いは…ない。ただ……」ムシャムシャ

シンジ「ただ…?」

レイ「ガリガリ君は、当分食べたくないわ」ケプッ

シンジ「ケンスケ……」

ケンスケ「結局全員合わせて15本。当たりなし…か」ズーン…

シンジ「今晩お腹壊したら、ケンスケ恨むからな……」

とりあえずこれだけ。
今晩は予定あるから更新は夕方超えたら明日になるかも。

少しだけ落とします

………in新箱根湯本駅前

ケンスケ「……ここも随分と賑やかになったよなぁ」

トウジ「なんや、おっさんくさいこと言いおって」

ケンスケ「セカンドインパクト前はこの辺は観光地として有名だったらしいけど」

ケンスケ「ここよりも旧小田原の方が全然発展してたんだってさ」

トウジ「はえー、想像つかんなぁ」

ヒカリ「観光地だった頃の第三新東京、どんな風だったんだろ」

アスカ「旧小田原って、小田原城があるんでしょ?」

ケンスケ「そうだけど…まさか、今から行くとか言うなよな?」

アスカ「え、ダメなの?」

シンジ「流石にそんな時間はないかなぁ…」

レイ「………碇君」

シンジ「どうしたの、綾波」

レイ「あれ、飲みたい」

シンジ「……あれは」

ケンスケ「陽キャの聖地……」

トウジ「スターバのフラペティーノやないかい…」

レイ「いいえ、今日はフラペティーノじゃない」

シンジ「え?」

レイ「カフェモカが飲みたい…少し寒い…」ブルッ

シンジ「ああもう!アイス8本なんて食べるから!!」

………inスターバ

女性店員A「いらっしゃいませーこんにちはー!」

アスカ「こんなところにスターバあったのね」

シンジ「最近出来たんだよ。この辺、人多いしさ」

アスカ「ふーん。じゃあ私きーめた」

女性店員A「ご注文をお伺いしますー」

アスカ「トールチェンジホワイトモカエクストラソースアドチョコレートチップエクストラコーヒーエクストラホイップキャラメルフラペチーノ」

シンジ「!?」

ケンスケ「!?」

トウジ「!?」

ヒカリ「!?」

レイ「……」

女性店員A「はい、トールチェンジホワイトモカエクストラソースアドチョコレートチップエクストラコーヒーエクストラホイップキャラメルフラペチーノですね」カキカキ

女性店員A「松本さーん、トールチェンジホワイトモカエクストラソースアドチョコレートチップエクストラコーヒーエクストラホイップキャラメルフラペチーノお願いしまーす」

男性店員松本「かしこまりましたー」ガサゴソ

シンジ「………今、何が起きたのかな…」

トウジ「………分からへん、何も分からへん……」

ケンスケ「…………呪文だ」

シンジ「じゅ、呪文?」

ケンスケ「あぁ……限られた陽キャにしか扱うことが許されない、ここスターバでのみ通用する我々の扱う言語とはまた別次元の言語…」

ケンスケ「通称『呪文』だ……」

ケンスケ「都市伝説だと思ってた……まさか使い手が存在するとは……」ガクブル

シンジ「呪文って………いったい何でアスカが……」

ヒカリ「アスカが…私の知らない世界に…」

アスカ「まあ、私クラスになるとこの程度の言語もお茶の子さいさいってことよ」フフン

アスカ(いつかここに来る日の為に今まで隠れて練習しておいて良かったぁ!)

レイ「……私も、決めた」

女性店員B「ご注文をお伺い…って、あれ、レイちゃん!!」

シンジ「!?」

トウジ「!?」

ケンスケ「!?」

ヒカリ「!?」

アスカ「!?」

レイ「……こんにちは」

女性店員B「相変わらずクールビューティーねー!あれ、後ろの方々は、お友達?」

レイ「うん」

女性店員B「そっかー、じゃ、レイちゃんは今日もいつもの?」

シンジ「!?!?」

トウジ「!?!?」

ヒカリ「!?!?」

ケンスケ「!?!?」

アスカ「」

レイ「いいえ…今日は、リストレットトールヘーゼルナッツソイエクストラソースアドホイップモカを」

女性店員B「お、今日はカフェモカなんだね。ソイミルクもスッキリしていいよ!松本さーん、リストレットトールヘーゼルナッツソイエクストラソースアドホイップモカお願いしまーす」

男性店員松本「かしこまりましたー」ガサゴソ

シンジ「」

トウジ「」

ケンスケ「」

ヒカリ「」

アスカ「……まさか、レイが常連客…あのスターバの……?」

説明しよう!!

現代を生きる子供達において、何か他の人から秀でている事はステータス以外の何者でもない!!

そして子供達はそのステータスを日々求めている!!

その中でもポイントが高いステータスの一つが、『スターバで注文ができる』!!

しかし!!その高いステータスにもさらに上がある!!

それが『スターバで常連になり、いつもの、と頼んで通じる事』である!!

お洒落な建物、綺麗な店員、知的でクールなミュージック、大人の雰囲気の象徴であるコーヒー。

並の中学生なら、その場に佇むことさえままならない芸当を、お世辞にもコミュニケーションが上手いとは言えないレイが、なんと常連にまで成り上がっている!!!

その事実は、少年少女に深い衝撃を与えた!!!

女性店員B「……はい、お釣りね。黄色のランプの下で渡すからねー。お次のお客様ー」

シンジ「え、ちょ、ま、誰が行く?」

トウジ「何言うとんのや!センセが先頭やろ!?」

シンジ「そんなこと言ったってぇ……」

ヒカリ「早く行かないと、迷惑になっちゃうよ!」

ケンスケ「……ここは、俺に任せて」スッ

シンジ「け、ケンスケ……」

トウジ「ケンスケ……オノレ、やるんやな…今ここで…」

ケンスケ「あぁ…勝負は今、ここで決める!!」

女性店員C「ご注文をお伺いしまーす!」キラキラ

ケンスケ「ぐぅぅぅっ!?」

シンジ「まずい!!かなり可愛い顔立ちの店員だ!!あんなタイプの顔をケンスケが持っていた雑誌で見たことあるよ!!」

トウジ「最強の…小動物タイプっちゅうわけやな……」

ケンスケ(逃げちゃダメだ…)

ケンスケ(逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!!!)

ケンスケ「あ、アイスの…抹茶クリーム…フラペティーノを…と、トールで……チョコチップは…いいかな、うん」財布チラッ

女性店員C「クスッ、はーい。抹茶フラペティーノトール入りましたー」カキカキ

男性店員松本「か、かしこまりましたー」ガサゴソ

ケンスケ(や、やり切った……)チラッ

シンジ「……」プルプル

トウジ「………」プルプル

ヒカリ「……」メソラシ

アスカ「アンタばかぁ?フラペティーノは、ホットもアイスもないわよ」

ケンスケ「っ!!!」カァァァッ

女性店員C「はい、抹茶クリームフラペティーノトールですね。キンキンに冷やしておきましたよ!」

ケンスケ「あ…」

女性店員C「今日も暑いですもんねー!」

女性店員C「……特別に、チョコチップ入れときました。また、来てくださいね」コソコソ

ケンスケ「っ!!は、はい!!」

女性店員C「ありがとうございましたー、良い1日をー!」

とりあえず今日はここまで。
終始このテンションで進むから、「俺はもっとドロドロしたエヴァが見たいんだ!!!」って人は旧劇見て精神落ち着かせてください。
今回は戦闘もエヴァのドロドロさも皆無なんで。

やあ。
投下してくよ。

トウジ「つ、次はワシが行く」

シンジ「だ、大丈夫?足が生まれたての小鹿みたいだけど…」

トウジ「かめへん、いけるで」ガガガガ

ヒカリ「これは…速すぎて遅く見える現象…!?」

トウジ「す、すんまへん…」

男性店員A「はい、ご注文をお伺いします」

トウジ(お、女やない。かっこいいけど、男や。これなら緊張せえへん!)

トウジ「ど、ドリップの…ホット…トールで…しょ、ショット追加で…」

レイ「!?」

アスカ「…?レイ、どうしたのよ」

レイ「…今、鈴原君は凄いことをした」

アスカ「…何よ?」

レイ「ただでさえ苦いドリップコーヒーに…ショット、要するにエスプレッソを追加…」

レイ「並の覚悟で飲んだら…味覚がバグるわ……」

アスカ「な、何ですってぇ!?」

トウジ「ま、まぁワシはもう大人やからな、この程度の苦味ならわけへんわ!」

レイ「そう言って…私はここで、何人もの中学生が…味覚をバグらせて出ていくのを見た…」

トウジ「……」ダラダラ

男性店員A「……鈴原君、と言ったね?」

トウジ「え、あ、はい」

男性店員A「コーヒーを飲む時、舌の端っこじゃなくて、中央にだけ乗せて、すするようにして飲んでみて。苦味が感じづらくなるから」

トウジ「あ、ありがとうございます…」

男性店員A「どうしてもダメだったら、この砂糖使ってみて。僕も高校生まで、ブラックは飲めなかったから。松本くーん、ドリップトールホットショットねー」ニコッ

男性店員松本「か…かしこ、まりました…」

トウジ「……かっこええ………」キラキラ

ヒカリ「……あとは、私たちだけだね」

シンジ「……うん、どうしよう…みんなみたいに、色々言ってみたいけど…どうしたらいいかわかんないよ…」

ヒカリ「私も……」

レイ「大丈夫」コクコク

シンジ「綾波…」

レイ「誰しも、皆初めてを経験している」コクコク

レイ「まず最初は、無難にノーマルで頼んでみて」プハッ

レイ「カスタムするのは、その飲み物の特徴を知ってからでもいいわ」

レイ「カスタムしなくても、スターバの飲み物は美味しいもの」

シンジ「……綾波」

シンジ「ミルクの髭を作りながら言われても…説得力ないよ……」プッ

ヒカリ「……本当だ…可愛い…」ププッ

レイ「………?」コクコク

ヒカリ「…じゃあ、決まったから行くね」

シンジ「うん、頑張って」

アスカ「何よ、大袈裟ねぇ」

ケンスケ「誰しも、初めての時は緊張するだろ」

ヒカリ「すみませーん」

女性店員D「はい、ご注文をお伺いします」

ヒカリ「えっと…キャラメルマキアートの…トールを」

女性店員D「はい、キャラメルマキアートのトールですね」カキカキ

ヒカリ「……意外と呆気なかったわ」

レイ「でしょう。そこまで気張る必要はないの」プハッ

ヒカリ「だから……ミルクの髭が……」ププッ

レイ「………?」

シンジ「…あとは、僕だけか」

シンジ「………やってやる、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!!」

アスカ「行きなさいシンジ…」

アスカ「誰かのためじゃない…あんた自身の願いのために」

女性店員C「ご注文をお伺いしまーす!」

シンジ「ぐぁぁっ!」

トウジ「ここでも…立ちはだかるっちゅうんか…」

レイ「最強の…小動物タイプ…」

シンジ「え、あ、その、あの…」

シンジ(まずい!衝撃でメニューが飛んだ!!)

女性店員C「……あのー?」

シンジ(考えろ…活路を見出すんだ…どこかに…抜け穴が……)

シンジ(……っは!そうだ!前にYout○beで見たあの技を!!)

シンジ「あの…店員さんの、1番のおすすめをお願いします」

トウジ「!?」

ケンスケ「!?」

ヒカリ「!?」

アスカ「!?」

レイ「!?」

女性店員C「……ふふっ、いいわよ。私の一押しのにしたげるね!」

女性店員C「松本さーん、トールホワイトモカアドリストレットショットエクストラソースキャラメルマキアート!」

男性店員松本「……か、かしこ……まり………」

トウジ「なんか…消えかかってへんか?」

女性店員B「ん、ああいいの。松本君、仕事増えてくるとああやって逃げ出そうとするから」

アスカ「消えて逃げるの!?」

………in店外

シンジ「………暖かい」ゴクッ

レイ「……まさか、店員さんのおすすめを聞くとは思ってなかったわ」コクコク

アスカ「全くね。そんなテクニック、どこで身につけたのよ」チュー

トウジ「ホンマになぁ」ゴクゴク

ケンスケ「……意外とゴクゴク行くねぇ」チュー

トウジ「…想像ほど、苦くなかった」ゴクゴク

ヒカリ「鈴原が…大人になっちゃった……」コクコク

シンジ「ケンスケはよくあんなにアイス食べてまだフラペティーノ飲めるな…」

ケンスケ「自慢じゃないけど、俺腹は強いんだ」チュー

シンジ「次はどうする?門限まで全然時間あるけど」

アスカ「ゲームしましょうよ!この前、某有名レースゲーム買ったのよ!」

トウジ「マニカーか!!」

ケンスケ「決まりだな、次はシンジの家に乗り込むぞー!」

ヒカリ「え、急にいいの?」

シンジ「まあミサトさんは今日も残業って言ってたし、問題ないよ」

トウジ(なんや、おらへんのか)

ヒカリ「……鈴原、今何かふしだらなこと考えたでしょ」

トウジ「い、いや、なーんも」

………in葛城宅

シンジ「どうする?コントローラー4つしかないけど」

アスカ「3人ずつ分かれて勝った2人で決勝やりましょ!」ガサゴソ

アスカ「そして!こんな事もあろうかと作っておいたクジがこちらよ!」バン

ヒカリ(準備いいわね…)

トウジ(準備ええなぁ…)

ケンスケ(準備いいなぁ…)

レイ(ゲームってやったことないわ…)

シンジ(昨日の夜中、何かゴソゴソしてると思ったらこれ作ってたのか…)

………そして

アスカ「私と鈴原とヒカリ、シンジと相田とレイ…ね」

トウジ「惣流には絶対に負けへんからな!!」

ヒカリ「私だって、全力を尽くすわよ!」

シンジ「綾波、操作分かる?」

レイ「いいえ…分からないわ」

ケンスケ「これは、碇と俺の一騎討ちになりそうだな、こっちは」

アスカ「じゃあ私たちから行くわよ!!」

アスカ「私が使うのはもちろん滾る情熱の赤!マニオよ!!」ヤッフゥゥゥ!

トウジ「分かっとらんなぁ、惣流。このゲームの最強キャラは、ワリィージって決まっとんのや!!」ワリィィィジィ!

ヒカリ「私は……可愛いから、キノピコンで!」ハァーイ!

アスカ「コースは至ってシンプルマニオカートスタジアム!!私のホームグラウンドよ!!」

トウジ「ハン!ビジターやろうが関係ない!!」

ヒカリ「頑張るわよ!」

アスカ「3!!」

トウジ「2!!」

ヒカリ「1!!」

ケンスケ「スタートォォォ!!」

ケンスケ「さぁ各車一斉にスタートダッシュを決めて1コーナーへと曲がり込んでいく!!」

ケンスケ「実況私相田ケンスケ、そして解説席にはエヴァンゲリオン初号機パイロットである碇シンジさん、零号機パイロットである綾波レイさんをお招きしております」

ケンスケ「碇さん、綾波さん、本日はよろしくお願いします」

レイ「よろしくお願いします」

シンジ「え、何これ、急に何?」

ケンスケ「順位は現在首位が惣流、背後でスリップを狙うのがトウジ、少し遅れて三番手が委員長、順々にアイテムを回収していきます!」

アスカ「ちぃ!バナナか!」

トウジ「緑甲羅…でもここでは使えへん、バナナ持っとるしな」

ヒカリ「キノコ一個…どこで使おう…」

ケンスケ「さぁ集団はキツいRの第二コーナーへと差し掛かる!」

レイ「アスカのライン取りが良いですね。鈴原君はここで少し離されますね」

ケンスケ「流石は家事を碇さんに押しつけて磨いてきたドライビングテクニックといったところか!!」

シンジ「最近は色々と手伝ってくれるようになりました」

ヒカリ「ここよ!」ハァイ!

ケンスケ「第三コーナーで華麗にキノコを使ったショートカットで委員長が首位に躍り出る!!」

レイ「最終コーナーの土管エリアまで持ち込みたかったですが、序盤出遅れた借りを返しましたね」

シンジ「綾波……このゲーム、初めてだよね?」

レイ「ええ、そうよ」

ケンスケ「集団は団子状態のまま第四第五複合コーナー、通称ヘアピンカーブを抜けていきます!!」

アスカ「ほいっと」バナナポイー

トウジ「んなぁ!?」ヒュー

ケンスケ「おおっと!!惣流がジャンプ台前に置いたバナナにすぐ後ろを走っていたトウジが直撃!!トウジはコース外へ落下!!」

レイ「性格の悪さが滲み出ていますね」

シンジ「綾波……」

ケンスケ「これでトウジは二人から大きく離されます!」

トウジ「まだ終わっとらへん!!」

ケンスケ「前二人は最終コーナーをクリア、2週目に入ります!!」

レイ「バランス型のマニオに対して、コーナリング型のキノピコン。ストレートが多いこのコースでは、委員長は少し不利ですね」

シンジ「もう何も言わないからね」

ケンスケ「さぁ逃げる惣流!!追う委員長!!均衡状態のままレースは半分を超えます!!」

ケンスケ「涙のチェッカーを最初に受けるのは誰か!!CM入ります!!」

シンジ「CM!?」

~~~♪Fly me to the moon

ーー心の中にある、ここを守るためにーーー

ーもう誰も、失わないようにーーーー

ーーー私達は、世界を護りますーーーー

ーーどうか手を、貸してくれませんかーーーー

ミサト「私達は、あなたの助けを求めています」

ゲンドウ「………来い」

特務機関ネルフーー

ーースタッフ募集中

ゼーレは、この活動を支援しています。

シンジ「………何今の」

ケンスケ「さぁレースは流れファイナルラップへ突入!!順位は入れ替わって首位委員長、二番手惣流、三番手のトウジはかなりの追い上げを見せています!!」

レイ「スター二枚引きがかなり効いていますね。このコースはショートカットポイントが多いですから」

シンジ「ねぇ無視?一応この家、僕の家なんだけど、何今の?」

ケンスケ「インを固く守る委員長!!アウトから攻める惣流!!しかしなかなかこじ開けられない!!」

ケンスケ「ファイナルラップ2度目のアイテムボックス!!ここは勝負が大きく分かれます!!」

アスカ(……来た!!赤甲羅!!)バシュッ

ヒカリ「!?」オゥ!?

ケンスケ「なんとここで引いたのは赤甲羅!!委員長に当て、惣流が首位に躍り出る!!」

ケンスケ「もう彼女の邪魔をする人は、誰もいません!!」

アスカ「ハッハッハー!!大逆転!!正義は勝つのよ!!」

トウジ「そいつはどないやろ…?」ゴォォォォ

ケンスケ「っ!?こ、ここでトウジ、何と引き当てたのはキラー!!」

ケンスケ「グングン差が縮まる!!しかし惣流ここで最終コーナーをクリア!!ホームストレート勝負!!」

ケンスケ「並ぶ!並ぶ!並んだ!!ここでキラー切れる!!前にいるのは……」

ピュゥゥゥ!!

ケンスケ「……惣流だぁぁぁぁ!!!」

アスカ「いよっしゃぁぁぁぁ!!!」

トウジ「あの……バナナさえ……へんかったら……」ガクッ

アスカ「覚えておくことね…バナナは、最強アイテムよ」

ヒカリ「あー、楽しかった!アスカ、次も頑張ってね!」

アスカ「当然よ!!向こうで怖いのなんていないじゃない!」

ケンスケ「……さて、次は俺らの番だな」

レイ「碇君……操作、どうするんだっけ……」

シンジ「…………」

ケンスケ「俺はルウィーズィにするぜ!」ルゥウィィィズィ!!

レイ「………このキャラ、可愛い」デッテイウ‼

シンジ「…僕はビビンバにするよ」グォォォ!!

シンジ(こうなりゃヤケだ…)

シンジ(日々アスカに付き合わされ、人並み以上には上手い自信があるんだ)

シンジ(世界TAランキングだって、他のコースでは200位に入ってるんだ…)

シンジ(ランカーとして、負けられない…!!)

ケンスケ「3!!」

レイ「…2」

シンジ「1!」

アスカ「スタートォォォ!!」

アスカ「さぁレイを除いて二人は元気にスタートダッシュ!!レイはスタートダッシュの概念を知らなかった模様!!」

シンジ「あんなに解説してたのに!?」

アスカ「実況は私エヴァンゲリオン弍号機パイロット惣流・アスカ・ラングレーが担当します。解説席にはフォースチルドレンの鈴原トウジさん、その彼女の洞木ヒカリさんに来ていただいております」

アスカ「お二人とも、本日はよろしくお願いします」

トウジ「よろしゅうたのんます」

ヒカリ「よ、よろしくお願いします…///」

アスカ「現在先頭は優柔不断の具現体!!完全無敵の碇シンジ!」

シンジ「集中してる時に煽るのやめて!?」

アスカ「二番手は先日の人気投票で新劇場版で一度も出ていない時田シロウに負けた相田ケンスケ!!」

ケンスケ「誠に遺憾である」

アスカ「三番手は首位の座を先日私に奪還された綾波レイ!!」

レイ「………」

アスカ「さあ二人は第三コーナーのアイテムボックスを回収!!」

トウジ「ええドライビングやな。ミニターボのチャージが二人ともめっちゃ速い」

シンジ「くっ、コイン!」コイーン

ケンスケ「バナナか、シールドとして取っておこう」

アスカ「ここでレイが遅れてアイテムを取ります…サンダーです!!」

シンジ「!?」

ケンスケ「!?」

レイ「……どこを押したら良いか分からない」

アスカ「なんとレイ、サンダーを保持したままヌルヌルと前を追いかける!!」

シンジ(まずいな……このままだとケンスケと共倒れになってしまう…)

ケンスケ(そこを綾波に刺される事だけは避けなくては…)

ケンスケ(かくなる上は!)バナナポイー

レイ「どうやって避けたらいいのか…分からない…」クルクルー

アスカ「レイが落ちているバナナに引っかかってスピン!!」

トウジ「アイテムか何かと勘違いしたんとちゃうか?」

ヒカリ「何で誰も操作教えてあげないの…?ほら綾波さん。ここ押したらアイテムが出せるの」

レイ「……えい」ポチッ

シンジ「!?」ビシャァン!!

ケンスケ「!?」ビシャァン!!

アスカ「何というグッドタイミング!ジャンプ台に入り、仲良く大空を飛んでいた二人に襲い掛かる天の怒り!!」

トウジ「今のは…二人が飛び立つところを狙っとったね」

シンジ「操作もわからなかったのに!?」

アスカ「二人が救出されている間にレイがヌルヌルと単独首位に躍り出る!!」

レイ「操作は分かったわ」

アスカ「レースは2週目へ!」

ケンスケ「碇。このまま二人で潰し合っていたら、綾波に全部持っていかれる…ここは協力して…」

シンジ「少し卑怯だけど…仕方がない…!!」

アスカ「二人は2週目最初のアイテムボックスへ!先頭レイとはストレート一本分開いています!!」

ケンスケ「…来た!赤甲羅!碇!!」

シンジ「うん!!」ググッ

アスカ「あっとぉ!?シンジがここで急ブレーキ!!後ろの相田に順位を譲る!!」

ケンスケ「いっけぇぇ!!」バシュッ

アスカ「2位に浮上した相田が即赤甲羅を発射!!狙われているのはレイです!!」

トウジ「確実に綾波を潰す、二人の連携プレーやね」

ヒカリ「卑怯よそんなの!」

ケンスケ「悪く思わないでくれよ綾波、これもゲームなんだ!!」

レイ「……」ポコッ

シンジ「えっ」

ケンスケ「えっ」

アスカ「あぁーっとレイ!ここで引いていたのは三連バナナ!!」

ケンスケ「何ぃぃぃ!?」

トウジ「首位で引く三連バナナ…一体どんな豪運の持ち主なんや…」

シンジ「こんなの勝てっこないよ!!」

アスカ「さぁバナナを二つ保持したままレースはファイナルラップへ!!アイテム神に微笑まれたレイを止めることはできるのか!?一体CMです!」

シンジ「また!?」

>>49
×一体
○一旦

~~~♪Beautiful World

ーー日々進化を遂げる世界ーーー

ーここでは誰もが、主人公ーーーー

ーーーさぁ、貴方も歴史の一ページに名前をーー

冬月「私達は、君の助けが必要なのだ」

ゲンドウ「時計の針を、共に進めよう」

特務機関ネルフーー

ーースタッフ募集中

ゼーレはこの活動を支援しています。

アスカ「さぁ、レースはファイナルラップも半分を超え、依然として首位はレイ!次から次へと襲い掛かる後続の攻撃を全て無に返す女!!」

シンジ「なんなんだ今の…?ネルフのCMなんて、作って良いの…?ゼーレって…?父さんは何をしているの…?」

ケンスケ「碇ダメだ!レースに集中しろ!!くっ、これでもダメか!?」バシュッ

レイ「効かないわ」ポコッ

ケンスケ「もうダメだぁ………」

アスカ「圧倒的なアイテム運を見せつけ、最終コーナーを立ち上がるレイ!後方に敵影は確認できない!!」

アスカ「勝ったのは、綾波レイだぁぁぁぁ!!」

レイ「やったわ」

トウジ「ズバリ決め手は、CMによる精神汚染やね」

シンジ「何だったんだよ…あの映像は…」

ヒカリ「アスカが仕掛けたんじゃないの?」

アスカ「誰があんな気持ち悪いものを作るのよ。雰囲気で言ってみたら流れ始めるし、キミ悪いわね」

ケンスケ「俺も、あのCMは無しだな。上に言っといてよ碇」

シンジ「僕も何が何だか…」

レイ「勝つって…嬉しい。ゲームって…楽しい」ムフー

……コソコソ

冬月「………」

ゲンドウ「………不評のようだな」

冬月「仕方があるまい。私もアレは反対だ。引き上げるぞ」

ゲンドウ「スタッフが…足りないのだ……」ズル…ズル…

アスカ「さーて、最後は私とレイの一騎討ちね!!」

レイ「……私、やめるわ」

アスカ「え、ちょ、どーいうことよ!?」

レイ「集中して…目がチカチカする…休ませて…」

シンジ「…ゲームの光は、多分初めてだもんね」

アスカ「しょーがないわねー、じゃあ次は大乱トゥーやりましょ!!」

トウジ「次は絶対負けへんからな!!」

ヒカリ「今度はこっち私がやった事ないんだよね…」

トウジ「お、教えたるわい。このボタンとこのボタンで攻撃してな…」

………数時間後

トウジ「いよっしゃぁぁぁぁ!!!見たか今の横スマぁ!!」

アスカ「きぃぃぃぃっ!!もう一回!!もう一回勝負よ!!」

ケンスケ「すっかりハマっちゃったなぁ…」

シンジ「トウジ上手いなぁ、僕には出来ないよ…」

ヒカリ「………」スヤスヤ

レイ「………」クゥクゥ

シンジ「ありゃ、委員長も寝ちゃったか…ってもうこんな時間。夕飯作らないと」

ケンスケ「そいじゃ、俺らはお暇するかな。委員長、綾波、起きて。トウジー、帰るよー」

トウジ「これで16対16やな…続きはまた明日や!!」

アスカ「シンジ!!今晩特訓よ!付き合って!!」

シンジ「特訓だかなんだか知らないけど、夕飯作るよ。手伝って」

アスカ「はーい」

トウジ「ほなセンセ、また明日や」

ヒカリ「おやすみ……」ムニャムニャ

ケンスケ「綾波と委員長は俺らで送るから、心配しないで夕飯作ってよ」

レイ「………ゲームは………楽しい……フフ」ムニャムニャ

アスカ「トウジ!!ヒカリに何かしたら許さないからね!!」

トウジ「何もせんわ!!」

ヒカリ「何もしないの……?」ムニャムニャ

トウジ「~~~~~っ!!帰るぞ!!ケンスケ!!」

ケンスケ「ほーい、じゃあ碇、惣流、また明日なー」

シンジ「おやすみー」

シンジ「………さて、夕飯は何が残ってたかな」

アスカ「私今日はスパゲティがいい!」

シンジ「その心は?」

アスカ「スパゲティアイスで思い出した!」

シンジ「手伝ってね?」

アスカ「もちろんよ!」

シンジ「……まずは、パスタとその材料を用意します」

アスカ「パスタにナスに玉ねぎ、ベーコンに唐辛子、オリーブオイルに粉チーズ、トマト缶と調味料…あ、何作るか分かったわ!」

シンジ「オーケー、アスカが何を作るか分かったところで始めて行こう」

シンジ「まずナスは輪切りに、玉ねぎは薄切り、ベーコンは1センチ幅に、ニンニクはみじん切りにしよう」トントン

アスカ「………」スチャッ

シンジ「…何そのゴーグル」トントン

アスカ「玉ねぎしみ防止策よ」トントン

シンジ「古典的だけど…効果は期待出来そうだね」トントン

シンジ「……次にフライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火にかけるよ」カチッ

アスカ「オリーブオイル、少なくない?」

シンジ「そんな事ないと思うけど」

アスカ「前にYout○beで見た人はダバダバ入れてたわよ」

シンジ「……因みに誰?」

アスカ「MOC○'sキッチンだったかしら」

シンジ「アスカはオリーブオイルのパスタ添えを作りたいの?」

シンジ「香りが出てきたら、ベーコン、ナス、玉ねぎの順に入れていくよ」ドポドポ

アスカ「トマトはまだ?」

シンジ「うん、まだだしいい加減にゴーグル外して良いよ」

アスカ「こういうの、ついついつけてるの忘れちゃうのよねー」カポッ

シンジ「言いたいことはわかるけど…」

シンジ「いい具合に火が通ってきたら唐辛子を一本ポイッとして、トマト缶、塩胡椒、醤油大さじ1/2を加えて煮込む…パスタ茹でなきゃ」

アスカ「パスタなら任せて!」

アスカ「一人当たり80gを取って……塩はお湯に対して1%を入れる…と」ザパァ

シンジ「よく知ってるね」

アスカ「アレから多少は料理について勉強したのよ」フフン

アスカ「で、お湯が沸騰したらパスタを持ってツイストして…こう!」バッ

シンジ「おおーーーー…無駄にアクロバティックだね」パチパチ

アスカ「エースたるもの、魅せるプレーも心がけなきゃね」

アスカ「で、しんなりとしてきたら麺同士がくっつかないようにかき混ぜる…と」グルグル

アスカ「……規定時間の1分半前に上げて水切って、ソースの中にホォイ!」ザバァ

シンジ「よし、あとは絡めるだけだね」

シンジ「で、さらに盛り付けて…完成!!」

アスカ「随分と早く終わったわね」

シンジ「アスカが手伝ってくれたからね。粉チーズでもかけて…と」サラサラ

シンジ「じゃあ早速、いただきます」アムッ

アスカ「いっただっきまーす!」ハムッ

シンジ「…ん!」モグモグ

アスカ「ふぉれふぁ…!(これは…!)」モグモグ

シンジ「麺は程よく硬く、しっかりと塩味も残っている…!」モグモグ

アスカ「トマトの酸味とナスとベーコンのジューシーさの中に一撃入れる唐辛子!」モグモグ

シンジ「ニンニクの香りもちょうどいい具合に残ってる!」モグモグ

アスカ「スタミナ抜群ね!」モグモグ

シンジ「ミサトさんの今日の酒のつまみはこれでいいかな」モグモグ

シンジ「……それにしても、アスカ本当に色々できるようになったんだね」モグモグ

アスカ「当然よ!私はやるって決めたらやり切るのよ!」モグモグ

シンジ「うん。アスカのそういうところ、いいと思う」モグモグ

アスカ「ありがと!」モグモグ

ウィーン

ミサト「たっだいまぁ~」

ミサト「さぁ家主のお帰りよ出迎えなさい子供たち~!」ガラッ

シンジ「あ、お帰りなさいミサトさん。夕飯すぐ茹でちゃいますね」

アスカ「いいわよシンジ座ってて。私がやるから」

シンジ「そう?ありがとうアスカ」

アスカ「とーぜん!」

ミサト「あらー見せつけちゃってぇ」ニヤニヤ

アスカ「はいはい。今日はトマトソーススパゲティよ」カチッ

ミサト「あり、からかい甲斐ないじゃない」

アスカ「今の言葉、そのまま本部に通達するわよ」グツグツ

ミサト「申し訳ありませんもう降格は勘弁です許してください」

アスカ「分かればよろしい」グツグツ

アスカ「………っと、ソースもあったまったわね。じゃあまたポォイ!!」

シンジ「何でスパゲッティ移し替えるだけでそんなに騒げるの…?」

アスカ「へいお待ちぃ!!」ドン!

ミサト「あらーいい香り!!ありがと二人とも!!いただきまーす!!」

ミサト「シンちゃん、私はビールなんて安っちぃ酒よりワインを開けるわ、グラスと栓抜き頂戴!」

シンジ「代わりに、今日は肴ないですからね。スパゲッティで飲んでください」ドン

ミサト「このスパゲッティならよゆーよゆー!」

シンジ「ご馳走様。じゃあ、僕は風呂洗ってくるんで」

アスカ「頼んだわよー」モグモグ

ミサト「あ、やば!!唐辛子噛んだ!!ぎゅ、牛乳ーー!!!」ドタバタ

アスカ「流石にそれは自分で出してください」モグモグ

………十分後

シンジ「アスカー、風呂洗ったけど沸かす?あと10分で入れるけど」

アスカ「うん、沸かしといてー。じゃあこれがラストバトルね…」ピコピコ

シンジ「特訓?」

アスカ「そ。私が鈴原と互角の勝負をしちゃいけないのよ。仮にも戦闘経験は私の方が上なんだから!」ピコピコ

シンジ「ふーん…」

アスカ「………今っ!っああ!何でガード間に合うのっ!?...よし、落とした!」ピコピコ

シンジ(……そこ、復帰狙えるよ)

アスカ「っ……今度こそ」ガキィィィン!!

アスカ「やったー!あんな見え見えの復帰ルート使っちゃダメよねー!」

シンジ「おめでとう。風呂まで微妙に時間あるけど、何か飲む?」

アスカ「私が取ってくるわよ。今日お風呂洗ってくれたじゃない」

シンジ「そう?じゃあお言葉に甘えて。コーラがいいかな」

アスカ「はいはーい」シュワワワワ

アスカ「お待たせ」コトッ

シンジ「どうも」ゴクッ

アスカ「それにしても、シンジお腹大丈夫?あんなにアイス食べて」

シンジ「忘れてればいけるかなって思ってたのに……何で思い出させるんだよ……」

シンジ「あ……思い出したら痛い…」グキュルルル

シンジ「ちょっとトイレ……コーラ飲みたかったら飲んでいいよ……」ヨロヨロ

アスカ「あっははははは!!」

シンジ「ケンスケ…本気で恨んでやる………」ヨロヨロ

………30分後

シンジ「………ふぅ、本気で死ぬかと思った」

アスカ「お帰り。生きてるわね」

シンジ「何とか。あれ、ミサトさんは?」

アスカ「ワイン抱えてベランダ」

シンジ「放っといて問題ないね」

アスカ「私はもうお風呂入ったから、シンジ入ってきなさいよ」

シンジ「じゃあ、そうさせてもらうかな」ガラッ

ペンペン「クエェェェェッ!!」

シンジ「あ、ペンペン一緒に入る?」

ペンペン「クエっ!」

アスカ『あれー?ペンペンなら私と入ったわよー?』

シンジ「ペンペン………メス……だよね?」

ペンペン「クエ~?」

………十数分後

シンジ「ミサトさーん、お風呂空きましたよー」

シンジ「さて、皿をチャチャっと洗っちゃおう」

シンジ「……あれ、アスカはどこ行ったんだろ」ジャー

シンジ「部屋かなぁ」ジャー

シンジ「やっぱり一皿ドーンっていう料理は洗うのは楽だから助かるなぁ」ゴシゴシ

シンジ「オリーブオイルとかベーコンとかの油だけは面倒だけど」ゴシゴシ

シンジ「……ミサトさんはまだ飲んでるのかな?ミサトさーん?」スタスタ

ミサト「zzzzzzzzzzzzzz」

シンジ「……寝ちゃってる」

シンジ「ミサトさん!?起きてください!いくら暑いからって、流石に風邪ひきますよ!!」グイグイ

ミサト「………んぅぅぅ~~?あれ、シンちゃ~ん」グイッ

シンジ「わ、ちょ、何するんですか!?」

ミサト「いいじゃないの~たまにはさ~」ギュウウウ

シンジ「この人酔っ払いだ!!アスカー!?助けてー!?」

アスカ「はいはい」ヒュッ

ミサト「うっ!?」ドサッ

アスカ「ミサトは私が運んどくわ。どうせミサトは明日休日らしいし、朝風呂入るわよ」

シンジ「………そっか。そうだね」

シンジ「それより、アスカどこ行ってたの?」

アスカ「部屋よ。ヒカリが勉強教えてくれって電話してきてね。待たせてるからサッサと運んでくるわ。ほらミサト!起きなさい!」

ミサト「ここは…どこ…?私は…四十路…?」ズルズル

アスカ「もうちょい幸せな夢見なさいよね…」

シンジ「……さて、あと少しだけやったら僕も宿題しなきゃ」

………十数分後

シンジ「……さて、今日の課題は英語と数学か…」

シンジ「えーっと……This window was broken by Tom.は…この窓は…トムによって…壊された…か」カリカリ

シンジ「……大学出てるアスカには簡単だろうなぁ……」カリカリ

シンジ「………この単語なんていう意味だっけ」

シンジ「………あ、これウォッシュね」

シンジ「………………」カリカリ

シンジ「えっと…….これは……この絵はピカソに描かれた絵ですかって問題だから……答えはいいえだ」カリカリ

シンジ「………………」カリカリ

………約一時間後

シンジ「……ふう、英語も数学も終わった。数学少なくて助かったよ」ピロン!

シンジ「……あれ、トウジからだ」

トウジ『センセ!今日の数学の宿題の範囲教えてくれ!!』

シンジ「トウジ……先生にあんなに釘刺されてたのに……」タプタプ

シンジ『p165の問7と8と9だよ』

シンジ「送信っと」

シンジ「さて、僕はもう寝るかな」

アスカ「シンジー?課題終わったー?」

シンジ「うん、終わったけどー」

アスカ「大乱とぅーやるわよ!!付き合って!!」

シンジ「覚えていたか……」

アスカ「ほら!部屋から出てきて!」グイグイ

シンジ「今晩寝れるかなぁ……」ズルズル

………数時間後

シンジ「………勝った」

シンジ「もう何試合やったっけ……アスカ、何で急に攻撃しなく……」

アスカ「zzzz」スゥスゥ

シンジ「………目の前で対人やってて寝落ちする?」

シンジ「アスカ、起きて。ここで寝てたら身体痛くなるよ」ユサユサ

アスカ「zzzz」スヤスヤ

シンジ「……全く、しょうがないな」グイッ

シンジ「よっ…と、あれ、意外と軽い」

アスカ「zzzz」スヨスヨ

シンジ「…両手が塞がってると、ドア開けづらい……」スーッ

シンジ「よいしょ…っと」ドサッ

アスカ「zzzz」スヤスヤ

シンジ「全く………」

シンジ「………おやすみ、アスカ」スーッ

トン

ケンスケ「……これは、その辺にいる中学生が過ごすような日常」カリカリ

ケンスケ「でも、彼らは決して味わうことのなかった日常」 カリカリ

ケンスケ「彼らは僕たちとは違う、運命を仕組まれた子供たち」カリカリ

ケンスケ「その身に、幸せになることなど許されない呪縛を纏う彼らに」カリカリ

ケンスケ「束の間の幸せを与えることは、悪いことなんかじゃない」カリカリ

ケンスケ「今まで、散々辛い目にあってきたんだ。少しくらい楽しい思いをしたっていいだろ」カリカリ

ケンスケ「そう、この話は現実じゃない」カリカリ

ケンスケ「誰かが描く、夢物語なんだから」カリカリ


終劇

以上になります。

ただただ、みんなに普通の中学生の生活をして欲しかっただけです。

シンジ「流石にもう怒った」【エヴァ】
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(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590475897/1-96)

アスカ「シンジの察しが良すぎる」【エヴァ】
アスカ「シンジの察しが良すぎる」【エヴァ】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1590287018/l50)

こっちもよろしくね。

次は多分眼帯の話にします。
気長に待っててね。

ほな。ノシ

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