モバP「予防接種だ」(119)

ちひろ「予防接種?インフルエンザのですか?」

P「はい。既に事務所の会議室に、先生をスタンバらせてます」

P「親御さんには許可を得てますし、代金も俺が負担してますので。準備は万端です」

ちひろ「ず、随分と用意がいいんですね……」

P「かかってからでは遅いですから。今回は板杉内科の先生にお願いしました」

ちひろ「(うわぁ、絶対痛そう)」

P「と言う訳で、だ。丁度今ここにいるお前達4人には早速、予防接種を受けてもらう!」

薫「えーっ!?」

蘭子「……風が……変わった……!?」

拓海「チッ……」

未央「ゲホッゲホッ!……ゲーホッ!ゲーホッウェホッ!」

P「ん?」

未央「す、すいませーん!私、風邪引いちゃってるみたいでー」

P「そうかそうか。じゃあ、未央はパスするんだな」

未央「はーい」ニヤ

P「他にパスしたい奴はいないかー」

拓海「お、おい!未央の奴はいいのかよ?」

P「あぁ、仮病だろ?いいよ、別に」

未央「えっ」

P「昔から言うじゃないか、『バカドルは風邪引かない』って」

P「自分の健康を守るか、アイドルとしての尊厳を失うか。好きに選んでいいぞ」

薫「………」

蘭子「………」

拓海「………」

P「他にパスしたい奴はいないかー」

未央「あ、あの~……さっきのパスは、ナシで……」

P「ではまず、受ける順番を決めよう」

未央「若い子からでいいと思いまーす!」

薫「えぇっ!?」

蘭子「愚かな……暁より来たりし少女から時を進めるのでは、因果律に反する」

蘭子「やはりここは、黄昏に染まりし淑女より始め……」

拓海「誰が淑女だ、誰が」

未央「じゃあ、バストの小さい子からで!」

薫「そ、それじゃ変わんないよー」

未央「あーそっかぁ、デカいもんなぁ姐御は」

拓海「う、うっせーな!!」

P「あーもういいから。薫と拓海がジャンケンで決めろ、ジャンケンで」



薫「かおる、いきます!」

拓海「仕方ねぇなぁ……」

薫「さーいしょーは!グー!」グー

拓海「パー」パー



薫「……えぇっ!?」

拓海「っしゃぁおらぁぁぁあぁあああ!!!」グッ

蘭子「世界が、終わる?……たった一人の、イカサマで……!?」

未央「流石姐御……薫ちゃんにも容赦ねぇ」ゴクリ

蘭子さんの現代語訳をお願いします

P「最初は薫か。今日の先生は、こっちだよ」

薫「や、やだぁ……そっちのせんせぇ、やだぁ……やだよぉ……!」ガタガタ

P「大丈夫大丈夫。先生はプロだから」

薫「……いたく、しない?」

P「しないしない」

薫「……せんせぇ……」グスッ





P「……薫は俺のこと、信じられないか?」キリッ

薫「そ、そんなこと、ない……!」

P「薫はきっと、この苦難を乗り越えられる。俺は薫を、そう信じてる」

薫「………」

P「だから……薫も、俺を信じてくれ」キリリッ

薫「………」



薫「……じゃ、じゃあ……かおる、がんばるっ!」

P「おう!その意気だ」





\ウワァァァァァァァァン/

薫「……せ、せんせぇ……」ゴシゴシ

P「終わったか……よく、頑張ったな」

薫「……かおるね、いたかったけど、泣かなかったよ!すごいでしょ!」

P「そうかぁ!薫は偉いなぁ」ナデナデ

薫「えへへ……」





P「だのに、こいつらと来たら……」ハァ

未央「いやいや、まだ受けないとか言ってないでしょ!?」

薫ちゃん、めっさ泣いとるやん

全然勧誘できないぞ薫ちゃん!どうなってんだ支援

未央「しかし薫ちゃん、もう済ませちゃったかぁ~」

蘭子「ククク……彼女は、私達四天王の中でも最年少……」

未央「蘭子ちゃんは、もう準備の方はいいみたいだね」

蘭子「……神は言っている。ここで死ぬ運命ではない、と」

蘭子「であるから、次に神罰を受けるのは……私ではなく、あなた」ビシッ

未央「ち、ちょっと待ってよ!何なのそれ!?」

蘭子「これは天啓……運命からは、逃れられない」



未央「……あっ!私にもその天啓来た!今来た!!」

蘭子「!……お、同じ『力』を、持っていると言うの……!?」

拓海「(ゴチャゴチャうるせぇなぁ)」

未央「フッフッフ……どうやら死ぬ運命ではないのは、私のようね?」

蘭子「それは否。傷一つ負う事を許されぬ我が身をおいて他に……」

未央「いやいや、だからそれ私なんだって」

蘭子「選ばれし者である私であればこそ……」

拓海「さっきからグダグダうるせーよお前ら。どっちだっていいだろ、んなもん」

未央「……姐御は予防接種、イヤじゃないの?怖くないの?」





拓海「ベ、別に?……イヤじゃ、ねーけど?」

未央「………」チラッ

蘭子「………」コクッ

蘭子「フッ……刺し穿つ死棘の槍を恐れぬ、か。虚言ね」

拓海「……あん?」

未央「姐御……怖いなら怖いって言ってもいいよ。誰も責めたりしないから」

拓海「ふ、ふざけんじゃねーよ!注射が怖い?ハッ!」

拓海「あんなもん、怖くも何ともねーから!バッカじゃねーの!?」

未央「そうだよね!特攻隊長の姐御に怖いもんなんて、ある訳無いよね!」

拓海「たりめーだろっ!針の二本や三本、どうってことねーよ!!」

P「そうかそうか。じゃ、次は拓海でいいんだな?」

拓海「!?」

拓海「い、いや!今のはだな、違っ……!」

蘭子「プロヴァンスの風よ……此度の生贄に捧げるは、向井拓海なる者」ニヤニヤ

未央「姐御~、往生際が悪いですぜ~?」ニヤニヤ

拓海「て、テメェらぁ……アタシを、ハメやがったなぁ!?」

P「ほら、さっさと来い。今更嫌がる歳でもないだろ」グイッ

拓海「ぐぅぅ……わ、わぁったよ!やりゃいいんだろ、やりゃあ!!」





未央「いやー、チョロ甘だったねぇ」

蘭子「……“不運”(ハードラック)と“踊”(ダンス)ってしまったのね……」

拓海「く、クソがぁ……あ、あんのヤブ医者ぁ……!」

拓海「刺し直しとか普通あり得ねーだろよぉ……!」ポロポロ

拓海「……痛くしねぇっつったじゃねーか、チクショォ……!」ポロポロ

P「終わったかー?」ヒョコッ





拓海「痛っ……くねぇー!全っ然、痛くねぇー!」プルプル

拓海「ハッ!こ、こりゃ見た目ほど痛くねーなぁ、マジでよ!」プルプル

P「(無茶苦茶震えてるぞ……)」

かわいい

P「蘭子ー、次はお前なー」

蘭子「!?」

未央「ご指名入りましたー。よかったね、蘭子ちゃん」ニヤニヤ

蘭子「………」



蘭子「……闇に……」

未央「?」

蘭子「闇に、飲まれよ!」ダッ

P「未央ー、捕まえるの手伝ってくれー」

未央「アイ・アイ・サー!」

その後、天啓を受けし少女の行方を知る者は、遂に現れなかった。

一説には、神をも恐れぬ異端者の手にかかり、命を落とした、とも。

だが例え肉体が滅びようとも、彼女が死ぬことはないだろう。



人々の記憶に残る限り、彼女は生き続けるのだ。永遠(とわ)に。



~fin~



P「コラ」

蘭子「あっ」

P「勝手に終わらせるんじゃない。ほら、こっちだ」

蘭子「あぅぅ……や、やだぁ~……」ズルズル

P「……さーて、残りは未央だけか」

未央「うーん」

P「どうした?」

未央「ここまで来ちゃったし、受けてもいいんだけどさぁ」

未央「一つ条件、付けてもいいかなー?」

P「……いいだろう。条件は?」





未央「私にキス!キスして!そしたら、受けてあげてもいいよ」ドヤッ

ここは尻に注射だな

未央「(へっへーんだ……そう簡単に受けてたまるもんですかっての)」

未央「(ま、流石のプロデューサーも、私にそんなマネ出来るはz)」


チュッ


P「これでいいか?」

未央「」





未央「……ふぇ?」

P「ほれ、とっとと行く!」

未央「あ、ちょっ……」

医者「はーい、痛くないからねー」

未央「(えっと……あれ?何で?)」

未央「(マジで?……えっ?………)」

未央「(ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!?)」



未央「(……キス、された?……されちゃったの、私!?)」

未央「(いやいやいやいや!おかしい!おかしいってば!!)」

未央「(何で?何であんな躊躇なく出来ちゃうわけ?キス魔!?)」

未央「(……うわぁ……ってか、まだ額に感触残って……ん?)」



医者「はーい、終わりましたよー」

未央「デコチュー!?」ガタッ

医者「!?」ビクッ

拓海「つぅぅ……ふ、ふざけやがって……」

薫「……まだ、いたむの?」

拓海「い、痛くねーよ!全然痛くねーからなっ!!」

薫「あ、そうだ!かおる、拓海おねえちゃんにおまじない、かけてあげるね!」

拓海「……あ?」



薫「いたいのー、いたいのー、とんでけー!」

拓海「だ、だから!痛くねぇっつってんだろーがぁ!!」

薫「」ビクッ

拓海「あっ……」

薫「ご、ごめんなさいぃ……」ガタガタ

拓海「わ、悪ぃ……デケェ声出しちまって……」

拓海「……薫は、アタシを心配してくれてたんだよな……」

薫「うん……」

拓海「……そ、その……あ、ありがとな?」

薫「う、うん!どういたしまして!……えへへ」



蘭子「ぐあぁ!……こ、刻印がっ……破邪の刻印が、疼いて……!!」ジタバタ

薫「ら、蘭子おねえちゃん!」

拓海「……アレはほっといても大丈夫だろ」

未央「………」

薫「あ、未央ちゃん」

拓海「何だァ、その浮かねぇ顔は?」

蘭子「刻印の儀式……やはり、耐えられなかったのね」

未央「いやぁ……全然痛くなかったっていうか……」

薫「未央ちゃんも、おまじないかけたの?」

未央「うーん」





未央「……おまじない、かなぁ?……でへへへ」

拓海「気持ち悪ぃなオイ」

P「やれやれ、4人の方は何とか済ませられたな。あとは……」

ちひろ「あとは?」

P「ちひろさん、ですかね」

ちひろ「えっ?……わ、私ですか!?」

P「もちろんです。日頃アイドルと接する機会が多いのに、受けないなんてダメですよ」

ちひろ「そういうプロデューサーさんはどうなんです?」

P「俺はもうバッチリ受けた後です」

ちひろ「そ、そうですか……」

P「それじゃあ早速、ちひろさんも会議室に」

ちひろ「ちょっと待ってください!」

P「……何です?」

ちひろ「この際、他のアイドルにも受けさせた方がいいですよね!ねっ!?」

P「それは、そうですけども……」

ちひろ「私なら電話一本でアイドルの一人や二人、即呼び出せますから!皆呼んじゃいましょう!」

ちひろ「アイドルの健康の方が大事ですからね!さぁ、誰から呼びましょうか!?」

P「……うーん。となると、こりゃいくら掛かるかな……」



ちひろ「(そう、それでいい……忘れろ……私の番は、忘れろ……!)」



おわり

いやいや

全アイドルはよ!

好きに書いたってええんやで(提案)

だりーな!だりーなはよ!

勧誘自体は確率高いと思う
運悪く薫ちゃんだけ勧誘できないままツリーエリア突破しそう

李衣菜「今日もおはロック!りーなです!」バンッ

P「おー李衣菜。今日は予防接種があるからな」

李衣菜「……」

李衣菜「りーなはクールに去るぜ」バタン

P「チョイ待ち」ガチャ

ガシッ

李衣菜「いやですー!」ズルズル

P「ロックが逃げんなよー」

李衣菜「にわかです! にわかでいいですからぁ!」

P「さすがロックの鑑! 李衣菜はロックだなぁ!」

李衣菜「やだああああ!!」

おわりーな

李衣菜「うっ……うっ……」グスグス

P「そんなに嫌か……」

李衣菜「だって、だってぇ……」

P「まぁ嫌がっても、もう予約しちゃったしな。諦めろっく」

李衣菜「ばかぁ……」シクシク

ガチャ

医者「やぁ」

P「どうも先生。こいつです、よろしくどうぞ」

医者「はいはい、どうも。やぁ君か、すぐ終わるからね。じっとしててね」テキパキ

李衣菜「やだやだやだあ! プロデューサー代わってぇっ」

P「いやいや無理だろ……さぁ先生、抑えとくんで」グイッ

李衣菜「あ……あああ……!」ガタガタ

いやあああああ……

諦めろっくワロタ

李衣菜「痛くありませんでした」ケロリ

P「当たり前だ。小さい子も所属してる事務所なんだから」

李衣菜「いやぁぜんっぜん痛くなかったなぁ! あと何本かいっても大丈夫でしたよ、うん!」

P「はぁ……そうかい」

李衣菜「なんでそんな蔑んだ目で見るんです」

P「いや、いいよ……さて、李衣菜さんや」

李衣菜「はい?」

P「注射跡に巻いた大げさな包帯はなんでしょか」

李衣菜「ふふふ、ロックでしょう!」

P「お前バカだろ」

李衣菜「そんなっ!? せめてにわかと言ってください!」

P「言って欲しかったんかこのやろーが! ああん!?」グリグリ

李衣菜「あっ注射跡グリグリしないで、ああああいだだだだ!!」



おわり

無理だろこれ……大人しくモバカル行こうか(提案)

今日の参加型スレはここですか?

まゆ「予防接種ですか?」

P「あぁ、まゆも受けてくれるか?」

まゆ「もちろんですよぉ♪あなたの頼みなら、まゆは断りません♪」

P「(こういう時、まゆは聞き分けが良いから助かるな)」

まゆ「でも、針で刺すわけですから、血が出ちゃいますね」

まゆ「うふふ…ねぇ、Pさん?血ってどんな味がすると思います?」

P「(こういうフリさえ無ければなぁ…)」

ままゆー
支援

(1レスで終わりなんて言えない)

えー

「保険証の方お願いしマース」

留美「…」スッ

P「何で俺の保険証出すんですか」

「あのー、ご本人様保険証でお願いします…」

留美「問題無いわ。彼の扶養に入る予定だから」

P「まだ入ってないのに無茶言わないでください」

留美「そう、『まだ』なのね…フフフ…」

P「ヤバイ墓穴掘った」

みたいなね

仁奈「薫も予防接種、受けやがったですか……」

薫「うん。でも、いたくなかったよー」

P「仁奈はどうだ?」

仁奈「……薫に出来て、仁奈に出来ねぇ訳がねぇですから。楽勝なのですよ」

P「そうかそうか。じゃあこっちだ」グイッ



仁奈「でも今やるのはちょっと……」

仁奈「って、プロデューサー?仁奈の話、聞いてやがりますか?」

仁奈「………」

医者「……いいですね、しっかり押さえてて下さいよ」

P「はい」



仁奈「プロデューサー、質問なのです」

P「おう」

仁奈「どうして仁奈はベッドの上でうつ伏せに拘束されてやがるんです?」

P「そりゃ、注射するからな」

仁奈「……注射って……肩に、するんじゃ……?」

P「違う違う。薫はそうだったけど、仁奈の場合はやり方が少し違ってな」

仁奈「ど、どこに刺すつもりでいやがりますか!?」

お尻はいてーぞマジで

医者「ちょっとチクッとするけど、ガマンしてねー」

仁奈「い、いやな予感しかしないのです……!」ガタガタ

仁奈「や、やめるです……い、今すぐ、やめやがれなのですっ!!」

P「仁奈……」

仁奈「プロデューサー……!」



P「俺が手をしっかり握っててやるから。なっ?」ギュッ

医者「はーい、行きますよー」ゴゴゴゴゴ

仁奈「あぁ、ぁ……やめっ……!!」





プスッ

仁奈「………」グスッ

P「あー……その、何だ……正直、すまんかった」

仁奈「に、仁奈のお尻に……ブッ刺すなんて!信じらんねぇ変態なのです!!」ポロポロ

P「あ、あれも立派な方法なんだよ。肩と違って効きはいいからな」

仁奈「仁奈は……仁奈は、普通ので良かったのです!」ポロポロ

P「お前が風邪引いたりしない為にした事なんだ……分かってくれ」

仁奈「………」



仁奈「……分かったです。今回だけは、許してあげるのですよ」

P「ほ、ホントか?」

仁奈「その代わり!お尻の責任、ちゃんと取りやがれです!」ギュッ



おわり

ニナチャーン乙

P「あ、真奈美さんおはようございます」

真奈美「やぁおはよう、今日も元気そうだね」

P「えぇ、こちらはいつも通りバリバリ仕事こなしてますよ!」

P「……ところで、この季節はやっぱり寒さもあって体調管理が難しくなっていると思いますよね」

真奈美「まぁ……冬はどうしても周りで風邪が流行ってしまったりするしね」

P「アイドル達の健康管理もプロデューサーとしての仕事のだと思ってまして」

P「今予防接種の注射をアイドル達に受けさせているんです」

真奈美「ほぅ……それはいい事だな、中にはまだまだ若い子も居ることだしな」


真奈美「で、もしやそれを私にも受けさせようと?」

P「ええ勿論、いくら真奈美さんが常日頃から体調管理を怠っていないとしても」

P「万が一……という事もありえますし、インフルエンザなんて何時うつされるか分かりません」

真奈美「確かに……自己管理を怠っているつもりは毛頭ないが、君の考えも十分理解できる」

真奈美「私も念を入れて受けておくとしようか」

P「わかりました! では是非こちらに……既に医者を呼んでまして、あとは注射を受けるだけです」

真奈美「随分手早いんだね……まぁこちらとしてもサッと終わるならそれに越した事はないか」


真奈美「因みに信用できる医者かい?」

P「……当然です! 大事なアイドル達を適当な医者になんて任せられませんよ」

真奈美「ふむ…………」


――――
―――
――

医者「えぇー……それでは注射しますんで、腕出して下さい」

真奈美「宜しくお願いします」グイッ


スッ……

医者(……ぇーと……ここだな……タブン)ボソッ

真奈美「!」

真奈美「先生、少々失礼をします」パシッ!

医者「あっ!? 注射器が!」


チクッ……グググッ……

医者「じ、自分で迷い無く注射を……!」


真奈美「ふぅ……申し訳ないが先生の様子では適切な治療が見込めないと思いましたので」

医者「い、いやしかし素人には注射なんて簡単には……!」

真奈美「ま、色々ありましてね」


真奈美「……それと、ウチのプロデューサーも予防接種をしていない様子なので」

真奈美「『先生ご自身の手』で是非彼にもお願いします」

~その日プロデューサーは一番の絶叫を上げたそうな~

木場さんなら何でもできる(断言)
短いけどおわた

木場さんは血清とか普通に打ってそう乙

芽衣子「予防接種?」

P「ああ、今回待ちに待った海外ロケってことでしっかり準備しておかないといけないしな」

芽衣子「えっ、今度のロケ海外行くの!?」

P「うちに入った時から色んなところに行きたいって言ってたからな。そういうオファーが今回来たんだよ」

芽衣子「えへへ、嬉しいなぁ~、プロデューサー覚えててくれたんだ♪」ギュッ

P「まあそういうわけだから今日は病院に行こう」

医者「はーいそれじゃ腕出してくださいねー」

P「大丈夫か芽衣子」

芽衣子「心配しすぎだよプロデューサー?私子供じゃないんだからっ!」

P「まっ、そりゃそうか。芽衣子なら注射でも楽しんでクリアしそうだけどな」

芽衣子「と言いたいところなんだけど…、さすがに注射は楽しめないな…」

P「予防接種は痛いしな…」

芽衣子「ねえ、プロデューサー!手、握ってもらえるかな?注射しないほうでいいからっ」

P「ん?それくらいならお安い御用さ」ギュッ

芽衣子「ありがと。それじゃ、私もっ♪」ギュッ

医者「チッ…あーじゃいきますよー」

しえんた

P「痛くなかったか、芽衣子?」

芽衣子「ちょっと痛かったけど、もう大丈夫!全然痛くないよ!」

P「そうかそうか。俺も昨日アレやったけど、一時間位注射跡が疼いてかなわんかったわ」

芽衣子「プロデューサーに手を握って貰ったのが良かったのかな、なんてっ♪」

P「なんか終始笑顔だったし、結局楽しんでたような気がするんだけど…」

芽衣子「私、プロデューサーと一緒ならねっ、どんなことでも楽しいなって思えるんだよ!」

P「ほぉ~、ならもうちょっとくらい頑張れそうだな」ニヤニヤ

芽衣子「えっ、それってどういう――」

P「実はな、このあといくつか受けてもらいたい予防接種があってな」ニヤニヤ

芽衣子「」

P「まあ初の海外ってなるとそれなりに準備が必要になるとは最初に言ったしな」ニヤニヤ

芽衣子「」

P「俺も昨日受けたが地獄ってレベルじゃなかったけど、一緒なら楽しめるよな、うん」ニヤニヤ

芽衣子「」

しえんぬ

芽衣子「う~、酷い目にあった気がする…」

P「でもまあこんだけ打てば病気の心配はないだろ」

芽衣子「あんなに注射しなきゃいけないなんて聞いてなかったよ~…」

P「言ってないしな」

芽衣子「Pさんのイジワル…」

P「いやー後半涙目になりながら注射受ける芽衣子ちゃんはさいこーでしたよ」

芽衣子「ひどいよ…」

P「まあそう気落とすなって。海外行くのは本当だし、期待してもらって構わんぞ」

芽衣子「本当に海外ロケなんだよね?期待しちゃっていいんだよね?」

P「ああ、旅好きアイドルの本領を十分に発揮してくれ!」

芽衣子「よーし、海外でも笑顔で頑張っちゃうよ!」




芽衣子(ま、注射の間ずっと手を握って貰えたし、たまには悪くないかな、なんてっ♪)



とかそういう芽衣子ちゃんとイチャイチャしちゃうSSもっとあってもいいじゃないですか

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