シンジ「アスカのドヤ顔がヤバイ」(178)

代行です

マジでありがとう。●買ってきちゃった(テヘ
2、3分おきに投下します

ミサト「えー……それでは、今回のテスト結果ですが」


綾波「……」

シンジ「……」

アスカ「……」ドキドキ


ミサト「一番結果が良かったのは、式波・アスカ・ラン―――」


アスカ「―――いよっしゃああ!!」

アスカ「やりぃ!」



アスカ「(`・ω・´)ドヤァ」

アスカ「へっへーん、エコヒイキもバカシンジも、てんで大したことないんだから」

ミサト「こら、アスカ。一位といっても他の二人とも大差ないんだからね」

アスカ「そんなの知らないよーだ。一番は一番だもの」

ミサト「まぁ、そう言われればそうなんだけど」

アスカ「(`・ω・´)フフン」


ミサト「他の二人も、アスカの向上心を見習うように」

綾波「はい」

シンジ「…………」

ミサト「シンジ君、聞いてるの?」

シンジ「……」

ミサト「……シンジ君?」

シンジ「あ、はい、なんですか、ミサトさん」

ミサト「どうしたの。体調でも悪い?」

シンジ「い、いえ、そういうわけじゃないんですけど」

ミサト「それじゃ、どうしたの。なにか気になることでもあるの?」

シンジ「ええと……」


シンジ「……」チラ

アスカ「……?」

アスカ「なによ、バカシンジ。私に文句でもあるっていうの」

シンジ「そんなつもりないよ」

アスカ「じゃあ、なによ」

シンジ「……あの」

アスカ「……?」

シンジ「……」

アスカ「言いたいことあるなら、はっきりしなさいよ」

シンジ「その……」


ミサト「……?」

アスカは俺の嫁

アスカ「なによ、こいつ」

シンジ「……」


ミサト「それはともかく、今日はもう帰っていいわよ」

アスカ「いいの?」

ミサト「私はまだ帰れないけど……」

アスカ「ざまぁないわね」

ミサト「ちょっとは労いなさいよ」


アスカ「じゃ、おっさきー」

シンジ「……」

綾波「……」

アスカ「はー、今日も疲れた」

シンジ「……」

アスカ「まったく、テストの回数もちょっとくらい減らしたっていいじゃない」

シンジ「……」

アスカ「ま、今日は一位だったから気分いいけどね」

シンジ「……」

アスカ「そもそも、アンタたちとこのエリートのアスカ様を比べるのが間違いなのよね」

シンジ「……」


アスカ「…………ちょっとバカシンジ!! なに黙りこくってんのよ!!」

シンジ「……え?」

シンジ「ご、ごめんアスカ。なにか用?」

アスカ「なにも聞いてなかったの!?」

シンジ「う、うん……」

アスカ「ほんと、アンタってやつは……そういえば、さっきなにか言いたげだったわね」


シンジ「……」

アスカ「文句あるなら言いなさいよ、ほら」

シンジ「別に文句ってわけじゃないけど」

アスカ「じゃあ、なによ」


シンジ「……言っても、怒らない?」

アスカ「怒らないから言いなさいよ!!」

シンジ「もう怒ってるじゃないか!」

アスカ「いいから、言えっつってんのよ!」

シンジ「……あの顔、やめてよ」

アスカ「はぁ?」

シンジ「だから、あの顔だよ。やめてよ」

アスカ「あの顔って、どの顔よ」

シンジ「『ほらみたことか』みたいな顔するでしょ、たまに」

アスカ「……全っ然、わかんないんだけど」


シンジ「してるじゃないか! 『私が一番ね!』みたいな顔!」

アスカ「なによそれ! そんな気持ちが籠った表情してないわよ!」

シンジ「してるんだよ……それが気になって気になってしょうがないんだ……」

アスカ「なによ、それ……」

アスカ「そもそも『私が一番ね!』みたいな顔ってどういう意味よ」

シンジ「うまく言えないけど、そういう表情なんだよ」

アスカ「全く想像つかないわ」

シンジ「なんて言ったらいいんだろ。『したり顔』が一番近いような気もするし、でも微妙に違う気も……」



綾波「―――ドヤ顔」

アスカ「はぁ?」

綾波「あの顔は、ドヤ顔」


アスカ「あんた、一体なに言って……」

紫煙

シンジ「そ、そうだよ綾波! あの顔はドヤ顔だよ!!」

アスカ「は?」

シンジ「そうなんだよ……どやぁってしてるんだ……言い得て妙だよ、全く……」

アスカ「ドヤ顔って、なによ」

シンジ「だから、アスカがたまにしてる顔だよ。もうしないでよね」


アスカ「だから!! そんな顔した覚えないってば!!」

シンジ「してるよ!! 一日に三回以上は欠かさずしてるよ!!」

アスカ「してないって言ってんでしょ!!」

シンジ「絶対してるよ!! 気になって、ずっと見てるから分かるんだ!!」


アスカ「……は、はぁ?」

シンジ「僕の見てないところでアスカがドヤ顔してるんじゃないかって思うと、気が気じゃないなんだ……」

アスカ「……」

シンジ「そのせいで、もう寝ても覚めてもアスカのドヤ顔だよ……」

アスカ「……」

シンジ「夢の中でアスカのドヤ顔を見ない日はないし……」

アスカ「……」

シンジ「仮に見れなかったとしたら、その日一日は体調不良でまともに食事も摂れないよ……」

アスカ「……」

シンジ「ほんと、勘弁してほしいよ……」

アスカ「……」

アスカ「……アンタ、自分がなに言ってるか分かってるの?」

シンジ「だから、ドヤ顔やめてって」

アスカ「……嫌なのよね?」

シンジ「嫌だって言ってるじゃないか!」

アスカ「そ、そうよね……」

シンジ「はぁ……」


綾波「……私、こっちだから」

シンジ「あ、うん。じゃあね、綾波」

アスカ「……」

シンジ「アスカも、ほら」

アスカ「え、ええと……じゃ、また」


綾波「……ええ」テクテク

人が来ないな

シンジ「僕たちも帰ろうか」

アスカ「う、うん」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「やめてくれる気になった?」

アスカ「え?」

シンジ「ドヤ顔」

アスカ「だから、ドヤ顔がなんなのか、分かんないし……」

シンジ「じゃあ、アスカがどやったら指摘するから」

アスカ「……うん」


アスカ「……」テクテク

シンジ「……」テクテク

ミサト「たっだいま~」

シンジ「お帰りなさい、ミサトさん」

ミサト「うっひゃー、ご飯出来てるぅー!」

シンジ「ご飯、盛りますね」

ミサト「ありがと、シンちゃーん、嫁に来て―」

シンジ「はいはい」


アスカ「……」モソモソ

ミサト「あら、アスカ。どうしたの。大人しいじゃない」

アスカ「……別に」

ミサト「あっ、そういえば~、あの後なにかあったー?」


アスカ「……」ピタ

ミサト「ん、なにかあったの?」

アスカ「……なにもなかったわよ」

ミサト「ホントに?」

アスカ「……」コクリ


ミサト「なぁんだ~、なんかしらの進展があったのかと思ったのに」

アスカ「……進展って、なによ」

ミサト「え、言わせたいの?」

アスカ「……ミサト、うざすぎ」


ミサト「やーん、シンちゃん! アスカが反抗期ー!!」

シンジ「はいはい……ていうかミサトさん、もしかして少し飲んできました?」

ミサト「飲んでないわよー。ビール三杯くらいだけー」

シンジ「やっぱり……」

アスカ「私たちを待たせておいて……」


ミサト「んふふー、でもやっぱりお家が一番ねー」

アスカ「私は、酔っ払いがいるのが嫌だけど」

ミサト「酷いこと言わなーい。スーパーエリートアスカ様―」

アスカ「……馬鹿にしてるの?」

ミサト「してないわよー。純粋に褒めてるんだから」


アスカ「……?」

ミサト「見知らぬ土地で、14歳の女の子が命がけで頑張るなんて、なかなか出来ることじゃないでしょ?」

アスカ「……」

ミサト「今日だって、一番の成績を収めて、保護者としては鼻高々なんだから」

アスカ「……ふーん」

ミサト「これからも期待してるわよー」


アスカ「……言われなくたってそうするわよ」

アスカ「私はスーパーエリートなんだからね!」


アスカ「(`・ω・´)フフン」




シンジ「―――あっ!!」

アスカ「……!」ビクッ

アスカ「な、なによ」


シンジ「ミ、ミサトさん、今見ましたか?」

ミサト「えー?」

シンジ「今のアスカのドヤ顔、見たでしょ!?」

ミサト「んー?」

シンジ「ちょっと弱めのタイプのやつだったけど、どやったんだ! いつものやつだ!!」

ミサト「なにそれ、わかんなーい」


アスカ「……なんなの!?」

シンジ「なんなのって、だから今のがドヤ顔だよ!」

アスカ「そんなこと言われても、どんな顔してたかなんか分かんないわよ!!」

シンジ「なんでだよ!! 完璧にどやってたじゃないか!!」

アスカ「どやってない!」


シンジ「嘘つくなよ! アスカのドヤ顔に関しては僕が世界一詳しいんだ!!」

アスカ「……う、うう」

シンジ「世界アスカドヤ顔選手権優勝だよ!!」

アスカ「なに言ってんのよ!」


シンジ「僕だって分かんないよ!!!」

ミサト「シ、シンちゃーん、アスカが怯えてるわよ~……」


シンジ「あ……ご、ごめん、アスカ。つい興奮しちゃって」

アスカ「ほんとよ……まぁ別に怯えてないけど……」

シンジ「駄目なんだ。アスカのドヤ顔を見ると、僕が僕じゃなくなるっていうか、とにかく、凄いんだ……」

アスカ「……そ、そんなに変な顔してるの?」

シンジ「変っていうか、ヤバイっていうか……」

アスカ「……ずいぶん抽象的ね」


シンジ「言葉では言い表せない衝撃があるんだ」

アスカ「そう、なんだ」

シンジ「うん……」

シンジ「ごめん……僕、お風呂で頭冷やしてくるよ……」

アスカ「あ、うん」


ミサト「……」

アスカ「……」

ミサト「……ドヤ顔って、なに?」

アスカ「こっちが聞きたいわよ……」

ミサト「あんなに興奮してるシンジ君。エヴァに乗ってる時だって見れないわ」

アスカ「ほんとにね……」


ミサト「……ちょっち怖かったわね」

アスカ「……うん」

アスカ「ねぇ、ミサト。私、どんな顔してた?」

ミサト「どうだったかしら……」


アスカ「こんな感じ?」ムニョーン

ミサト「うーん」

アスカ「それとも、こう」ウニョーン

ミサト「うーん……」


アスカ「あー、もう! わっかんない!!」

ミサト「……そうねぇ」


アスカ「はぁ…………」

シンジ「……」ジー

アスカ「……」

シンジ「……」ジー

アスカ「……」


シンジ「……」ジー

アスカ「……」

シンジ「……」ジー

アスカ「……」

トウジ「おやおやセンセ、朝から熱心に式波を見つめて、どないしはったんですかぁ?」

ケンスケ「とうとう愛に目覚めちゃったのかぁ?」


シンジ「……茶化さないでよ、僕は本気なんだ」

トウジ「……!?」

ケンスケ「……!?」


トウジ(ほ、本気ってどういう意味や!?)

ケンスケ(告白でもする気なのか!?)



シンジ「……」ジー

先生「ほら、みんな席に着け―」


ケンスケ「お、やべ」

トウジ「はぁー、今日もかったるい一日が始まるで」

シンジ「……」ジー


先生「じゃあ、HRを……って、なんだ碇、どうしたんだ」

シンジ「……気にしないでください」ジー

先生「気にしないわけにはいかないだろ。ほら、前を向け」

シンジ「……すみません、出来ません」ジー

先生「なにを言ってるんだ!?」

先生「そもそもお前、いったい何を見てるんだ!?」

シンジ「……はい。式波・アスカ・ラングレーを監視しています」ジー

先生「……は?」



ザワ……ザワ……



「え、ちょっと今の聞いた?」

「監視ってなに!?」

「碇のやつ、こんな大勢の前で堂々と……」



アスカ「……ぐっ」ワナワナ

先生「変なこと言ってないで、ちゃんと前をだな」

シンジ「無理だって言ってるでしょ! 一瞬たりともアスカから目を離すことなんてできないんだ!!」

先生「な、なに!?」



ザワ……ザワ……



「きゃ、キャー!!」

「公開告白! 情熱的ぃ!」 

「ヒューヒュー!」



アスカ「……クソバカシンジィ……!」ワナワナ

シンジ「罰なら後でいくらでも受けます。ですから今この時だけは見逃してください」ジー

先生「う……そ、そこまで言うなら……」

シンジ「……」ジー


アスカ「……」

シンジ「……」ジー

アスカ「……」

シンジ「……」ジー


シンジ「……」ジー

アスカ「うぐぐ……」

先生「よし、それじゃ授業始めるぞー」

シンジ「……」ジー


トウジ「……センセは一日中、式波を見とったな」

ケンスケ「けっきょく、なにが目的だったのか、わからなかったね」

トウジ「もう周りもふっつーにスルーしとるし」

ケンスケ「見てるだけからね。害はないよ」


トウジ「……いや、当の式波はどないや?」

ケンスケ「……そういえば」

アスカ「……」

シンジ「……」ジー


ケンスケ「今日の式波、ちょっと大人しくなかった?」

トウジ「そうやなぁ。いつもは天上天下唯我独尊って感じやのに」

ケンスケ「それ誤用だからね」

トウジ「ま、そりゃあんだけ見つめられれば大人しくもなるやろ」

ケンスケ「やっぱ、そういう理由なのかな」

トウジ「知らんけど」

先生「えー、じゃあこの問題を、式波」

シンジ「……!」ジー

ケンスケ「おっ」

トウジ「おっ」


アスカ「……はい」

先生「前に出てやってみろ」

アスカ「……はい」


アスカ「……」カキカキ

シンジ「……」ジー

アスカ「……どうですか」

先生「うん、正解だ」

アスカ「……はい」

先生「じゃあ、この問題もついでに頼む」


アスカ「……んー、と」

シンジ「……」ジー

アスカ「……」カキカキ


シンジ「……」ジー

アスカ「……終わりました」

先生「うん、それも正解だ! この問題はかなり難易度が高めだったんだがな!」

アスカ「そうですか」

先生「さすが式波だ。皆もよーく、見習うように」


アスカ「……ふーん」

アスカ「ま、別に? これくらい? どうってことないけどね?」

アスカ「(`・ω・´)ドヤァ」




シンジ「―――きたぁ!!」ガタッ

アスカ「!」ビクッ

先生「ど、どうした、碇」

シンジ「どうしたもこうしたもないですよ! 見たでしょ! 今のドヤ顔!!」

先生「……ど、ドヤ顔?」

シンジ「しかも完璧なやつだ! 一日に一回見せてくれるかどうかのトビキリのやつ!!」

先生「な、なにを言ってるんだ?」


シンジ「ねぇ、みんなも見たでしょ! アスカのドヤ顔!?」




シーン……




アスカ「……」プルプル

トウジ「せ、センセ、ちょっと落ち着き」

シンジ「落ち着いてられないよ! 一日中見てて、ようやくどやったんだ!」

ケンスケ「碇がなに言ってるのか、よく分からないよ」

シンジ「はぁ、もうホント、吐き気がするよ。なんであんな顔するんだアスカは……」


ケンスケ「な、なぁ、ホント落ち着けって」

トウジ「せや、保健室。保健室いこ。な?」

シンジ「……」ハァハァ

シンジ「……うん」


トウジ「よし、ワシらが連れてったる」

ケンスケ「落ちつけよ、ゆっくり深呼吸だからな……」

ヒカリ「碇君、どうしちゃったんだろ?」

アスカ「……知らないわよ」

ヒカリ「あんな碇君、初めて見た」

アスカ「……」


ヒカリ「……あ、あれ、アスカ? 大丈夫?」

アスカ「……なにがよ」

ヒカリ「え、だ、だって」

アスカ「―――なにも変わりないわよ!!」


ヒカリ「……そ、そっか」

アスカ「…………」

シンジ「ただいまぁ」

アスカ「……」

シンジ「よいしょっと……わっ、アスカ、いたの!?」

アスカ「……」

シンジ「どうしたの、電気も点けずに、こんなところで」

アスカ「……」

シンジ「遅くなってごめんね。今、ご飯作るから」

アスカ「……」

シンジ「……電気、点けるね?」

アスカ「……」

シンジ「……あ、アスカ!?」

アスカ「……なによ」

シンジ「もしかして……泣いてたの?」

アスカ「……泣いてないわよ」

シンジ「いや、でも……」


アスカ「泣いてないって、言ってんでしょ!!」ガシッ

シンジ「うわ、痛い痛い、やめてよアスカ!!」

アスカ「このクソバカシンジィ!!」ボカスカ

シンジ「やめて、やめてよ!」

アスカ「アンタなんか……アンタなんかぁ!!」ボカスカ

シンジ「痛いって、やめてってば!!」

アスカ「死ね! 死んじゃえ!!」ボカスカ

シンジ「ぐへっ……や、やめろってば!」ガシッ


アスカ「……はぁっ……はぁっ……」

シンジ「いたた……」

シンジ「どうしたんだよ、アスカ……」

アスカ「……」

シンジ「話なら、聞くからさ」

アスカ「……」

シンジ「暴力は、やめようよ」

アスカ「……」

シンジ「ね、ほら……」



アスカ「う、うううううううううう」ストン

シンジ「あ、アスカ?」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」


アスカ「…………私」

シンジ「……え?」

アスカ「もう、二度と、アンタに顔、見せないから」

シンジ「え?」

アスカ「……ここも引っ越すし、NERVでも、出来るだけ会わないようにする」

シンジ「学校は?」

アスカ「……転校する」

シンジ「……無理だよ」

アスカ「無理じゃない!!」


シンジ「そもそも、どうしてそんなこと言うのさ!!」

アスカ「あんたが変なこと言うからでしょ!!」

シンジ「変なことってなんだよ!!」

アスカ「ドヤ顔のことよ!!」


シンジ「あ」

|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' ④ <コトッ



| ミ  ピャッ!
|    ④

アスカ「一日気をつけても、結局どやっちゃったし、もう私はどうあがいでもドヤ顔しちゃう運命なのよ……」

シンジ「いや、別に、その、嫌ってわけじゃないし」

アスカ「……嫌って言ったじゃない」

シンジ「言ってないよ!」

アスカ「やめろって言ったし、ヤバイって言ったし、吐き気がするって言った!!!」



シンジ「……言ったかもしれない」

アスカ「……言ったわよ」

アスカ「もういいから。引っ越すまでは部屋に引きこもるから」

シンジ「そ、そんなこと言うなよ」

アスカ「うるさい、バカ」

シンジ「ま、待ってよ、アスカ!」ガシ


アスカ「触るな!!」

シンジ「でも、離したら行っちゃうじゃないか!!」

アスカ「だから、構うなって言ってんのよ!」

シンジ「やだよ!」

アスカ「なんでよ!!」

シンジ「なんでって、それは……」

アスカ「あんたにとって私は、吐き気がするような顔の持ち主なんでしょ。だったら、ほっときなさいよ」

シンジ「それは、違うよ、アスカ……」

アスカ「違わないでしょ!」

シンジ「だから、その……」


アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「もう、いいわ」ペシッ

シンジ「ま、待ってよ」

アスカ「……」

シンジ「待って……」

アスカ「……」

シンジ「あ……」



シンジ「……」

シンジ「……うう」

シンジ「……ああああ!!」

シンジ「……」スゥ


シンジ「―――だから、そのヤバいくらい可愛い顔をもっと見せろって言ってんだよ!!!」








シンジ「あ」

アスカ「ふぇ」

アスカ「……」

シンジ「……」


アスカ(変な声でた)

シンジ(なにか、凄いことを言ってしまったような気がする)


アスカ「……」

シンジ「……」


アスカ(なんだろう、これ)

シンジ(どうしよう、これ)

やるじゃないシンちゃん(`・ω・´ )

シンジ「……えっと」

アスカ「!」

シンジ「とりあえず、引きこもるのは撤回してくれない、かな」

アスカ「……ま、まぁそこまで言われたら、アスカ様は寛大だから、考えないでもないけど……」

シンジ「……」

アスカ「……」


シンジ「その、えっと……」

アスカ「な、なによ」

シンジ「つまり、そういうこと、だから……」

アスカ「……どういうことよ」

シンジ「こ、ここまで言えば分かるだろ!」

アスカ「分かんないわよ!」

シンジ「なんでだよ!」

アスカ「直接、言いなさいよ!!」

シンジ「え」

アスカ「……」


シンジ「だから、その」

アスカ「……」

シンジ「あ、アスカのドヤ顔は……」

アスカ「……」

シンジ「か、可愛い……と、思う、よ……」

アスカ「……ふ、ふーん」

アスカ「まったく、なにがドヤ顔よ」

シンジ「……ごめん」

アスカ「人をこんだけ悩ませておいて」

シンジ「……ごめん」

アスカ「いや、ほんとは? 少しくらいしか? 悩んでないけどね?」

シンジ「……ごめん」


アスカ「……ドヤ顔……」

シンジ「……」

アスカ「……こんな感じ?」

アスカ「(`・ω・´)」


シンジ「!」

シンジ「そ、そうだよアスカ! 可愛いよアスカ!!」

アスカ「な」

シンジ「も、もっと見せてよ!!」

アスカ「ち、近づくんじゃないわよ!」

シンジ「無理だよ!! その可愛いのちょうだいよ!!」

アスカ「ううう」


アスカ「よ、寄るなって言ってんでしょ!!」ゲシッ

シンジ「あいたぁ!」

アスカ「もう、この顔は二度としないから!」

シンジ「意識してもどうにもならないって、自分で言ってたじゃないか」

アスカ「も、もっと気を付ければ大丈夫だもの」

シンジ「諦めなよ……諦めて、もっとどやってよ」

アスカ「死んでもしないわよ!!」


シンジ「アスカぁ」

アスカ「うるさい! さっさとご飯作れバカシンジ!!」

ミサト「たっだいまー」

シンジ「お帰りなさい、ミサトさん」

ミサト「今日もご飯出来てる―。私の子供産んでシンちゃーん」

シンジ「はいはい」


アスカ「……」モソモソ

ミサト「あら、アスカ。今日もおとなしいわね」

アスカ「……別に」

ミサト「…………ドヤ顔の件で、なにかあった?」


アスカ「……」ピタ

アスカ「……ミサト」

ミサト「なに?」

アスカ「その話は、二度と、しないで」ギロ

ミサト「ひっ」


シンジ「……どうかしたんですか?」

アスカ「……なんでもないわよ。女同士の話」

ミサト「そ、そうねー」

シンジ「……?」



ミサト(こっわ。シンちゃん、なにしたのよ)

>>92
よう俺

ミサト「それはそうと、アスカ」

アスカ「なに?」

ミサト「しばらくの間、二号機、乗れないから」

アスカ「……は!? なんで!?」

ミサト「んー、ちょっと色んなメンテがあってね。時間かかりそうなの」

アスカ「そんなの聞いてない!」

ミサト「急に決まったことだから、ごめんねぇ」


アスカ「そんなぁ……」

アスカ「(´・ω・`)シュン」


シンジ「……」

シンジ「…………!?」

シンジ「あ、アスカ?」

アスカ「え?」

シンジ「今の……なに?」

アスカ「今のって……私、なにかした?」

シンジ「顔だよ、顔!」

アスカ「……か、顔って……別に、どやってないでしょ」

シンジ「どやってないよ! なんかしょぼんってしただろ!!」

アスカ「ショボンってなによ!!」

シンジ「知らないよ!! でも可愛いから、もっとやれって言ってんだよ!!」


アスカ「あう」

ミサト「あら」

>>95
おい俺

アスカ「わ、私、もうご飯いらない。ごちそうさま」

シンジ「待てよ、逃げるなよ!!」ガシ

アスカ「いや、やめて、ミサト! 助けて!」

ミサト「今日もシンちゃんのご飯は美味しいわぁ」

アスカ「ミサト!!」


シンジ「アスカ可愛いよ! もっとさっきの顔見せてよ!!」

アスカ「いや……いや……」



シンジ「アスカ!!」


アスカ「いやあああああああああああああ!!」

エピローグ



シンジ「あ、来たよ、アスカ」

アスカ「……」


シンジ「ここ座るね。アスカも、ほら」

アスカ「……」ストン


シンジ「アスカの部屋、あんまり入らないから、ちょっと新鮮だな」

アスカ「……」


シンジ「じゃあ、その……早速だけど、お願いして、いいかな」

アスカ「……」

アスカ「……こう」ムニョン

シンジ「ううん、違うよ」


アスカ「……じゃあ、これ」ムニュ

シンジ「うーん……」


アスカ「……こんなの?」ウニュ

シンジ「ちょっと、違うなぁ」


アスカ「…………」クニャ

シンジ「はなれたかも」

アスカ「出来ない!」

シンジ「諦めが早いよ、アスカ」


アスカ「だいたいなんなのよ、ショボンとした顔って!! 意味分かんない!!」

シンジ「一回やったんだから、出来るよ」

アスカ「たまたまでしょ!! 意図的につくることなんて出来ないわよ!!」

シンジ「ドヤ顔の時は出来たじゃないか」

アスカ「あれは、その……なんか出来たんだもん」


シンジ「今回も、なんとなく出来るよ。挑戦していれば」

アスカ「無理よ……」

シンジ「無理じゃないよ」

アスカ「……」

最高です

アスカ「……」ウー

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「(´・ω・`)ムー」




シンジ「―――来たぁ!!」


アスカ「えっ」

アスカ「私、ショボンとしてるの?」

シンジ「してるよ! すごいよアスカ!」


アスカ「よく分かんないわ」

アスカ「(´・ω・`)シュン」


シンジ「あああ、ヤバイよアスカ……携帯持ってきて良かった、写真撮るからね」

アスカ「え」

シンジ「なんだこれ……どうなってんだよこれ……」パシャパシャ

アスカ「……」

シンジ「うわぁ……たまんないや……」パシャパシャ


アスカ「(;´・ω・`)ウウ」

シンジ「駄目だ、写真なんか撮ってる場合じゃないよ」

アスカ「え?」

シンジ「もっと、近くで見ないと……」

アスカ「―――だ、だめっ!!」


シンジ「酷いよ! なんでショボンをやめるんだよ!!」

アスカ「だ、誰だって、顔近づけられたらおかしくなるわよ!」

シンジ「ならないよ!!」


アスカ「じゃあ、私がやってみるから耐えてみなさいよ!!」

シンジ「望むところだよ!!」

なんだろうな新劇にゆるゆるな場面が少なかった事やシンエヴァンゲリオンへの不安というかそういう気持ちからかほのぼのを欲している俺

アスカ「……ほらっ!」グイ

シンジ「わっ」



アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」



アスカ「…………」ボッ

シンジ「…………」カァ

アスカ「……!!」ズサァ

シンジ「……!!」ズサァ


シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」

アスカ「……」


アスカ「……だ、だから、駄目だって言ったでしょ!」

シンジ「……う、うん、これは駄目だね。これは駄目だよ!」

アスカ「……はぁ、もう、本当に」

シンジ「ごめん……」

アスカ「大体、変な顔してるときばっかり褒めてきて、普段はどう思ってるのよ……」

シンジ「普段って、そりゃ……」


アスカ「なによ?」

シンジ「き、決まってるだろ、そんなの」

アスカ「はぁ!?」


シンジ「そ、そんなの、か、可愛いと思ってるに、きまってるだろ!」

アスカ「え」

        ┏┓                ┏┓         巛 ヽ.                     ┏┓      ┏┳┓
┏━━━┛┃┏┓        ┏━┛┗━┓  ┏┓ + 〒ー|    ┏┓    ┏┓┏━━┛┗┓┏┓┃┃┃
┗━┓┏━╋┛┗━┳┳┳╋━┓┏━╋━┛┗┳━|  |┳━┛┗┳━┛┗╋━┓  ┏┻┛┗┫┃┃
    ┃┃  ┗┓┏┓┃┃┃┣┓┃┃┏╋┓  +┻ +/ /┻┓  ┏┻┓  ┏┛  ┃┃┃┏━┓┃┃┃
    ┃┃    ┃┃┗╋┻┛┃┃┃┃┃┣┛ ∧_∧/ / .┏┛┃┃┏┛┃┃┏━┛┃┣╋━┛┣╋┫
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     |  |  ( ´∀`)  |   人l ァ'`・ω・)〉/_ュヘ〈|7  | *   (゚∀゚ `ァ ノ +   |  | ( 个  ) |  |
 +  |  {  |   .|   {  .(__)、   ○〈_}ノ :   |  +  O    /:-一;:、 / /. |    | ./ /*
    ヽ ヽ |   .|.ヽ ヽ (___)  、 〈   く/ ヽ__,」 +    )   ミ;;★:;:;:;ミ/ /   |    |/ /
     ヽ  ヽ,, ´∀`) ヽ  ヽ ´∀`)__ノ ヽ__) /  ,ヘ   | __,, '´ ̄`ヽ__ (・ω・´/ /  (・∀・ / /
 ,.へ ■ヽ ヽ     ー、 ヽ     ー、     /  / |.  | ★((ハヾヽ,.べ, ミ三彡 f  ,-     f+
 l ァ'^▽^) i     ,rュ ', i     rュ ', |||  (   〈  .|  .|  ハ^ω^*`ァノュヘ    |  / ュヘ    |
 ヽ    ○.|    /{_〉,.へ∧ ∧{_〉  << \ ヽ .|  .|   O☆゙ _ノ_,} )   | 〈_} )   |
  |  、 〈 |    〈   l ァ';・∀・)        \ノ |_,,|   ノ´ ̄ゞ⌒'ーァ    ! |||  /    ! |||
||| l__ノ ヽ__)|   ,ヘ. ヽ  ヽ    ○ヽ  +    |__ノ|  )  `7゙(´〈`ー''´     |   /  ,ヘ  |   ガタタタン!!!!

アスカ「ふ、ふーん……」

シンジ「……うう」

アスカ「まぁ、別に、バカシンジに言われても、嬉しくないし……」

シンジ「……」

アスカ「どもりまくってるのが、モテナイ男丸出しで気持ち悪いだけだし……」

シンジ「……」

アスカ「……」

シンジ「……」



アスカ「( ^ω^)ニヘラ」


シンジ「……!?」

シンジ「なんだよそれ!!」

アスカ「えっ」ビクッ


シンジ「なんでまた新種の顔見せるんだよ!!」

アスカ「し、新種の顔……?」

シンジ「今度こそ説明できないような妙な顔、してただろ!」

アスカ「してないわよ!」


シンジ「なんだよ、なんなんだよ……どこまで僕を苦しめれば気が済むんだよ……!!」

アスカ「こっちの台詞よ!!」

「―――ただいまー」



シンジ「!」

アスカ「!」



「―――シンちゃーん、アスカー、いるのー?」



シンジ「ミサトさん、帰ってきた……」

アスカ「そ、そうみたいね」

シンジ「はぁ……」

アスカ「……」

シンジ「今日は、もうこれでいいよ」

アスカ「……」

シンジ「だけど、僕は一生、アスカを逃がす気はないから」

アスカ「……」

シンジ「今度こそ、その顔の秘密を暴いてみせるからね」

アスカ「……」


シンジ「じゃ、僕は行くよ……」

アスカ「……」

アスカ「……」

アスカ「いや、一生って」


アスカ「……」

アスカ「……」

アスカ「……一生って、なによ」


アスカ「……」

アスカ「……」



アスカ「うううううううううううう」ジタバタ



終劇

乙!(`・ω・´ )

オワタ。
船堀パロみたいなのがやりたかっただけやってん(´・ω・`)

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