友「Zillions of enemy X?」男「略してZ/X」 (9)

友「なんだそれ?」

男「一年ちょい前から発売されたTCGの1つだよ」

男「今期にアニメも放映されるから名前だけなら聞いたことある人も多いんじゃないかな」

友「あー、確かに聞いたことがあるような……」

男「でしょでしょ! というわけで始めようぜ!!」

友「えー、なんでまたいきなりそんなことを」

男「アニメ化されたからその波に乗ってプレイヤーを増やそうかと思って」

友「果たして乗る波はあるのだろうか」

男「うるせえ!!いいから始めるぞ!!!」

友「なんでそんなに必死なんだよ……こえーよ」

男「いやー、やっぱり大手のタイトルと比べるとプレイヤーがすくなくてねぇ…… 特に地方は」

友「あーなるほどなるほど 気持ちはわかるがやっぱりマイナーTCGに投資するのは勇気がいるんだよなぁ……」

男「ふっふっふ、その点は安心したまえ! 今からこの俺が『思わず始めたくなるZ/Xの三つの魅力』を紹介してやろうじゃないか!!」

友「なんだよそれ…… まぁ、話を聞くだけなら」

男「友ならそう言ってくれると信じてたぜ! 早速Z/Xの魅力その1『無料で始められる』!!」

友「無料?」

男「その通り! Z/Xでは新弾発売の約二ヶ月前から新弾のカードの一部を先行体験できる通称『フリー冊子』というのが発行されるのだ!」

男「これはカードショップに行けば山積みにされてるから自由に取っていくことができるのだ! さらにこのフリー冊子は製品版と混ぜて使うことも出来る!」

友「もし積まれてなかったら?」

男「そんな時でも大丈夫! Z/Xの公式HPでいつでも無料でDLできるからそれをカラーコピーすればオッケーだぜ!」

友「す、すげえ…… で、でも話がうますぎる!何かウラがあるはずだ!!」

男「……」

友「おいこら、なんとか言えや」

男「……確かにフリー冊子のカードは製品版と比べるとパワーが低かったりコストが高かったりと弱体化されているのは事実だ」

友「ほらやっぱり!!!!そんなの実質使えないようなものじゃないか!!インチキめ!親友を騙してまで始めさせたいのか!」

男「だがそれも過去の話! 現在ではその新弾が発売する月の月末までという制限はあるが製品版と同じ性能で使うことが出来るのだ!!」

友「な、なんだってー」

男「いざ投資して始めてみたもののゲーム性が自分に合わなくてお金が無駄になった、なんてことも無くなるから安心して始められるぞ」

友「なるほどねー ちなみに今Z/Xではどんなデッキが環境トップなの?」

男「いい質問だ! その答えこそがZ/Xの魅力その2『好きなカードで勝つことができる』だ!!」

友「!?」

男「まだ歴史が浅いという理由もあるかもしれないが現在Z/Xには他にくらべて突出した性能を持つテーマやカード、所謂『壊れ』が存在しない!」

男「確かに環境によってある程度勝ちやすいデッキはあるがそれでも他に比べて少し勝ちやすい程度だ 他のデッキでも充分太刀打ち出来る」

男「とはいえ使いたいカードと相性が悪いカードが多い環境では勝ちにくいかもしれない……しかしそれはTCGである以上仕方の無いことでもある」

友「ふむふむ」

男「ちなみにZ/Xにはドラゴン、ロボ、女の子、虫、獣、天使、悪魔、マッチョな戦士etc…と様々なカードが存在してる!」

男「きっとお前好みのカードが見つかるはずだぜ」

友「俺……ゼクス始めてみるよ!!」

男「やったぜ!流石友だ!わかってる~」

友「おだてても何も出ないぞ ちなみに三つ目の魅力ってなんだったんだ?」

男「おっと、忘れるところだったぜ Z/Xの魅力その3『最後までどっちが勝つかわからないスリル』だ!」

友「と言うと?」

男「詳しくはルールを見てくれれば分かるかもしれないがZ/Xにはワンキルや勝ち確というのがほぼ存在しない」

男「序盤からどんどん攻めて優位に立っていたのに気付いたら負けていたというのはよくある話で、たった一枚のカードで形成逆転も充分にあり得るんだぜ」

男「人によってはこれがデメリットに感じるかもしれないがそれは仕方ない Z/Xに向いてなかっただけだ」

友「つまり良くも悪くも運ゲーってことか?」

男「そういうことー」

友「なるほどね まぁ、俺はそういうの嫌いじゃないしとりあえずフリー冊子で始めてみるわ」

男「よし!じゃあ早速ショップに行くか!」

友「おうよ」


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