P 「そろそろ契約更新か」(129)

律子 「プロデューサー今年の更新についてなんですけど……」

P 「ああ、そろそろだもんな、いいよ去年と一緒で」

律子 「すみません、助かります」

小鳥 「更新ってアイドルの子たちの契約更新ですか?」

P 「ええ、あずささんを除いてみんなまだ未成年ですからね、親御さんに会ってお話をするんですよ」

小鳥 「律子さんが謝っていたのは?」

P 「問題なく更新が済めばいいんですけどね」

小鳥 「あ、なるほどちょっと大変そうな家庭もありますもんね」

P 「そういう家は俺が行ってお話をしようかと」

小鳥 「んー、春香ちゃんの家とかは問題なさそうですね」

P 「そうですね、学業とかスキャンダルについては釘をさされますけど大きな問題は無いです」

小鳥 「美希ちゃんの所はどうなんですか?」

P 「基本大丈夫ですよ、美希の好きな事をさせてあげたいっていう感じです」

小鳥 「あずささんは大丈夫ですよね」

P 「はい、あずささんと貴音は書類さえ渡せば問題ありません」

律子 「やよいと響の所も私が行きますね」

小鳥 「やよいちゃんの家は大丈夫なんですか?」

律子 「去年はちょっと苦労しましたけど、今年はやよいも仕事増えましたからね」

小鳥 「ああ、なるほど……」

小鳥 「千早ちゃんの家は……」

P 「んー、今年はちょっと色々ありましたからね、でも最近は以前と違って連絡も取り合ってるらしいですし」

律子 「事前に電話さしあげましたけど、よろしくお願いしますって言われました」

小鳥 「じゃあ、問題なさそうですね」

P 「亜美と真美のところは去年社長が行ってくれたので分からないんですが」

小鳥 「実家はお医者さんでしたっけ?」

P 「まぁ最年少ですし、二人分ですしね、ご両親の心配も2倍だろうから俺が担当します」

P 「問題は残りの3人なんだよなあ」

小鳥 「えーっと、伊織ちゃんですか……」

P 「反対……とまではいかないでしょうけど、余計な事を言ってヘソ曲げられると」

小鳥 「そうですねえ」

P 「百戦錬磨のグループ総裁ですから、俺なんかじゃ説得できなくなりますね」

小鳥 「でも社長とのつながりもありますし大丈夫では?」

P 「ええ、最悪の場合社長に出張ってもらいますけどまずは俺が行ってきます」

小鳥 「真ちゃんも問題なんですか?」

P 「んー、少しの期間ですけど真がご両親に黙って芸能活動をしてたんですよ」

小鳥 「あ~でもさすがにお仕事が増えてきた今そんな事言ってられませんね」

P 「ええ、それになんというか去年は活動方針について色々言われました」

小鳥 「それはあまりキャピキャピしたのはNGって事ですか?」

P 「キャピキャピって……まぁ、そんな感じです」

律子 「お父様はレーサーらしいですね、TVで見たことありますけどハンサムで風格ありましたよ」

P 「うん、ストイックな人だな、真も俺が担当っと」

律子 「そして最難関」

小鳥 「雪歩ちゃんですね」

P 「ううう、去年は腹にサラシ、その下に新聞紙も巻いて挑みました」

小鳥 「去年はどんな感じだったんですか?」

P 「いやー、大きな仕事が取れた後らしくてすごく上機嫌だったんですよ」

小鳥 「それはラッキーでしたね」

P 「お酒も入ってたので機嫌が最高潮の時にハンコ貰って逃げるように帰ってきましたよ」

律子 「さすがに私じゃ無理なので、お願いします、すみません……」

一週間後 


P 「よしアポも取れたし、気合いれるか!」パンッ

小鳥 「頑張ってくださいね」

律子 「今日は誰のお家なんですか?」

P 「亜美と真美だな」

律子 「よろしくお願いしますね」

P 「よし行ってきます!」

小鳥・律子 「いってらっしゃいー」

ピンポーン

「はーい」

ガチャ

亜美 「いらっしゃい兄ちゃん♪」

真美 「まってたよ~ん♪」

P 「出迎えご苦労……なんてな、ご両親は?」

亜美 「居間にいるよ」

真美 「案内するね」

P 「お忙しいところ恐れ入ります」

パパ 「娘達がいつもお世話になっております」

亜美 「いえいえ、こちらこそ」

真美 「こちらこそ、こちらこそ」

ママ 「コラ、大事なお話なんだから」

P 「事前にお話しました通り、今年の契約の件なのですが」

パパ 「ええ、亜美も真美も楽しそうにしてますので、今年もお願いしますよ」

P 「ありがとうございます、ご両親にも娘さん達にもイメージダウンになるような事は無いようにいたしますので」

亜美・真美 「良かったね兄ちゃん♪」

パパ 「ん?兄ちゃん?」

P 「亜美さんも真美さんも私の事を兄の様に慕ってくれているようで……」

パパ 「なるほど」

真美 「でもいずれ亜美にとっては本当に兄ちゃんになるかもだけどね」

パパ 「おや?真美はもうお嫁さんになる気でいるのかい?」

亜美 「違うよ、真美の弟になるんだよ、でっかい弟なんだよ」

P 「二人とも人をからかうのが好きで、いつも振り回されてますよ、あはははは……」

パパ 「ん~さすがに二人ともは……」

P 「お父さんも冗談がお好きなようで、ははは」

亜美 「亜美だってば!」

真美 「真美だよ!」

ママ 「曾孫まで見れそうね、うふふ」

パパ 「楽しみな事だな ははは」

P 「ははは……」

ママ 「だけど16歳までは待って下さいね」

パパ 「娘の代わりといってはなんだが今度三浦さんに合わせt

ギュウウウウ

パパ 「いたたたたた 母さんやm

P (なんで亜美・真美がいたずらが好きか分かった気がするよ……)

律子 「楽しいご両親だったんですね」

P 「他人事だと思って……まぁ無事契約は出来たよ」

小鳥 「次もなごやかに話が進めばいいですね」

律子 「今日は真ですか?」

P 「ああ、アポの時に電話で話したけど去年よりやわらかい感じだったから今年は心配いらないかな?」

律子 「まぁ今年の真の売り出し方は765プロとしても王子様路線でしたからね」

P 「うん、真はTVなんかの実績も高いし、説得材料にはこと欠かないな、じゃあ行ってきます」

小鳥 「ファイトですよー!」

ピンポーン

「はいはい~」

ガチャ

真 「プロデューサー待ってましたよ♪」

P 「お、随分ご機嫌だな」

真 「にひひー、まぁどうぞ入って下さい」

P 「では、お邪魔します」

真一 「寒い所ご苦労様でした、お待ちしてましたよ」

P 「ご無沙汰しております」

真一 「どうぞお掛けになって下さい」

P 「失礼します」

真一 「娘の契約についてでしたね」

P 「真さんの努力の賜物と申しましょうか、最近は特に人気に拍車もかかりまして、765プロとしても是非にと」

真一 「ええ、お蔭様で私の方でも取材の時によく娘の事が話題にのぼりますよ」

P 「一般人の私からしたら羨ましい話ですよ」

真一 「契約のほうですが勿論こちらとしてもお願いしたいのですが、2つだけ条件があります」

P 「なんでしょう?」

真一 「といっても今年もあなたにプロデュースをお任せしたいというだけですがね」

P 「ご心配なく、私が責任をもってプロデュースに当たらせて頂きます」

真一 「あともう一つは活動方針なんですが」

P 「はい、多少の路線変更は考えておりますが、ご期待に沿えるようにします」

真一 「いえ、娘の好きなようにさせてあげてください」

P 「え?」

真一「お恥ずかしい話ですが、私が男らしく育てたからでしょうか娘が反発しておりまして」

P そんな事ありませんよ、真さんもお父さんの事を自慢にしていますし」

真一「でもアイドル活動をするようになってから、話をする機会も増えましてね、あなたには感謝してますよ」

P「なるほど」

真一「娘もあなたを気にいっている様で、よく話をしてくれます」

真「と 父さん」//

真一「まぁ、私も意固地になるような年でもないですし、娘の幸せを願う気持ちは普通の父親と同じなんですよ」

P「そうでしたか……良かったな、いいお父さんじゃないか」

真 「えへへ」

真一「活動方針についてもうとやかくいうことはありません、娘をよろしくお願いします」

P「お任せください、私も全力を尽くします」

真一「つかぬ事をお伺いしますが」

P「はい?」

真一「プロデューサーさんは独身でいらっしゃるとか」

P「仕事が恋人といってはかっこつけすぎでしょうか、まぁ取り得もない男ですから」

真一「そうでしたか、失礼しました、娘の事頼みましたよ」

真「プロデューサーよろしくお願いします♪」

小鳥「なんか親御さんに結婚の許しを貰いに行ったみたいな会話になってますね」

P「大事な娘さんを預かるっていう意味では同じですからね」

律子「案外、向こうさんはそのつもりだったりして」

P「そんな訳ないだろ……まったく」

小鳥「この調子でいけば楽勝ですね」

P「でも今日は伊織の所なんですよ……」

小鳥「うわ、私だったらお屋敷に入っただけで萎縮しちゃいますよ」

P「俺だって同じですよ、でも頑張ってきます」

P「やっぱりでかい家だな……」

リリリリン

ガチャ

P「765プロのPと申しますが、ええと……

新藤「お待ちしておりました」

伊織「何緊張してんのよ、こっちよ、いらっしゃい」

P「伊織、今日はお父さんはお休みだったのか?」

伊織「お父様は今も海外で仕事よ」

P「え?じゃあ出直したほうがよかったんじゃ」

伊織「大丈夫よ、保護者がいればいいんでしょ?」

コンコン

新藤「失礼します、P様をお連れいたしました」

???「入ってもらってくれるかの」

ガチャ

P「失礼します、765プロのPと申します、本日はお忙しい……

???「固い挨拶は抜きじゃ、こちらへ、耳も遠くなっての」

伊織「おじい様、こちらがいつもお話ししてるプロデューサーよ」

P「お、おじい様って、伊織……」

爺「伊織ちゃんもっとこっちへおいで」

伊織「はい!」

P「あの!お初にお目にかかります!」

爺「そう緊張せんでいいよ」

P「いえ、さすがに立志伝の方にお会いできるとは思っていなかったもので」

爺「今はもう現役は退いた、ただの爺いじゃよ」

P「では今日は会長が?」

爺「伊織ちゃんががいつも話しておるでな、どんな人が見てみたいと思っておったとこじゃ」

20分後

爺 「ホッホッホ 楽しい話をありがとう、契約の件じゃが、もちろん今後も頼むよ」

P 「ありがとうございます、決して期待に背くようなマネはいたしませんので」

爺「うんうん、孫の成長をTVで見るのが今は生きがいじゃて」

P「そうでしたか、才能のある子ですので、これからも成長し続けれると思います」

爺「しかし、ワシももう年じゃてな、あまり悠長に成長を待ってもいられんからの」

P「何をおっしゃいます、まだまだお若くていらっしゃいますのに」

爺「ホホホ、ところで君のところの社長は元気しとるかね?」

P「ええ、今は海外に出張中です、今日ここに来れなかったのを残念に思うでしょう」

爺「彼にはまた連絡するつもりじゃがの、伊織ちゃんの為に用意したものがあるんじゃ」

P「?」

爺「ほれ、5億の小切手じゃ」

P「ご、5億!?」

爺「これでてっとりばやく伊織ちゃんをトップの座に上げてやれんかの?」

伊織「おじい様!」

P「……」

爺「ん?足りんのか?畑違いじゃからようわからんが、もっと必要なら用意させるが」

P「そういう訳ではないのですが……」

P「いえ、経営の事は社長が決定しますので私が口をはさむ訳にもいきません」

爺「何か不満があるようじゃな」

P「……」

爺「何故反対なのじゃ?」

P「伊織は……いえ伊織さんはプライドの高い子です」

P「恐らくそういった方法でトップアイドルになるのを望んでいないかと……」

爺「P君、ワシは現役を退いたとてまだまだあちこちに顔が利く男じゃ」

爺「ワシが頼むというのはな……それはもう命令に等しいのじゃよ」

P「……」

爺「納得がいかんようじゃの」

P「私は無能非才の身ではありますが自分の仕事にプライドを持っています」

P「伊織さんも同じく、いえ私以上に仕事に対して真剣に取り組んでいます」

P「失敗した時の涙も、成功した時の笑顔も私は知っています」

P「先ほども申し上げましたように社長がOKと言えば私は逆らえません」

P「ですが、今しばらくだけお時間をいただけないでしょうか?」

爺「ワシに指図するのかの?」

P「いえ決してそういう訳では……」

爺「君のかわりのプロデューサーなどいくらでも用意できるんじゃぞ?」

P「私はかまいません、ですが伊織さんの……お孫さんの笑顔を曇らせる様な事だけはしないでください!」

伊織「プロデューサー……」

爺「なるほどな……よう分かった 新藤!Pさんはお帰りじゃ送ってさしあげなさい」

P「会長……」

新藤「P様こちらへ」

バタン

爺「伊織ちゃんのいう通りの男じゃったの」

伊織「おじい様もお人が悪い、試してたのね?」

爺「伊織ちゃんの自尊心をないがしろにするような事をワシはせんわい」

伊織「でも言った通りの人だったでしょ?」

爺「うむ、ワシの目を見てひるまんとはなかなかの男のようじゃな」

伊織「にひひ」

爺「……」

P「終わった……律子すまんが引き継ぎの用意を……」

律子「け、契約はできたんだし、これから挽回すればいいじゃないですか」

小鳥「そうですよ、それに社長が帰ってきたらまた話をしに行ってもらえば」

P「そ、そうですよね、それに今日は雪歩の所ですから気合いれないと」

律子「あの……私が行きましょうか?」

P「いや、もう死んだ気で行く事にするよ、色んな意味で」

小鳥「あのこれ、私と律子さんからです」

P「お酒ですか?」

小鳥「ちょっとお高いお酒なので、もしかしたら去年みたいに上手くいくかなと」

P「ありがとうございます、じゃあちょっと行ってきますね」

P「はぁ……ついたけど胃が痛い……」

雪歩「あ、プロデューサー」

P「雪歩、外で待ってたのか?寒いだろうに」

雪歩「大丈夫です、寒いのは平気なので」

P「お父さんのご機嫌はどうなんだ?」ボソボソ

雪歩「普通……かな?」

P「普通か……」

雪歩「大丈夫ですよ、私もついてますから!」

雪父「おお、プロデューサーさん寒いとこご苦労さんですなあ」

P「ご無沙汰しております、これ良かったら」

雪父「気ぃ使わんでええのに……って、おおこりゃいい酒ですな」

P「お口に合えばいいのですが」

雪父「プロデューサーさんは夕飯はまだ?一緒にどうで?」

P「そんな……家族の団欒をお邪魔する訳にはいきませんよ、お気遣いなく」

雪母「今日はお鍋なので多い方が楽しいですし、遠慮なさらずに」

P「そうですか?固辞するのも失礼ですし、ではご馳走になります」

P「ん~、私は独り者なのでお鍋はあまり食べないですけど、これは本当美味しいですね」

雪父「ん、この酒もいけるな、どうでえ一杯」

P「いえいえ、仕事中ですからさすがに……」

雪父「ワシのついだ酒が飲めn

P「頂きます、もう存分にいただきます」

雪父「なんだイケル口じゃないか、ほれ、も一杯」

P「強いお酒ですけど、美味しいですね」

雪歩「あんまり無理に飲ませちゃダメだよ」

P「ヒック」

30分後 


P「ヒック……社長、なんで雪歩さんの背中には羽が生えてないんれすかぁ?」

雪父「ん?どういう事で?」

P「らってそうでしょう?雪歩さんは天使なのに羽が生えてないなんておかしいじゃないれすか ヒック」

雪父「むふふ、まぁ雪歩は天使だけどな」

雪歩「もう二人して酔っ払って」

P「それに誕生日だってクリスマスイブれすよ?神さまも分かってるじゃないれすか ウィィ」

雪父「がはは、プロデューサーさんほれ、どんどん飲んで」

1時間後

P「もうれすね、雪歩さんの芸名を変えまひょうよ」

雪父「ん?雪歩じゃだめなんですかい?」

P「もう天使なんだから「ユキホエル」とかでいいじゃないでふか」

雪歩「もうプロデューサーったら……(微妙に語呂が悪いし……)」

雪父「プロデューサーさんは、ほんと雪歩がお気に入りみたいですなあ」

P「この間だって、雪歩さんパソコンで何か調べてると思ったら何調べてたの思いまふ?」

雪父「ん?」

P「俺が眠れないっていうのを聞いて、『快眠 疲労回復 お茶の淹れ方』って」

雪歩「だ、だって私にはそんな事しかできませんから」//

雪父「ヒック なんだ雪歩もその気なのか?」

1時間半後

雪父「がはは、プロデューサーさんそりゃ褒めすぎですわ!」

P「ゲフッ いーえ、もう(765プロにとって)欠かせない存在れふよ!!」

雪父「ヒック 気に入ったよプロデューサーさん……いやP!、ほれもっと飲んで」

P「言われなくてもいただきまふよ!」

雪父「ウチの若いのもな 『オイコラ』言うのばかりでな、Pみたいなのが来てくれたら助かるんだがな~」

P「ひひっ、俺はもうすぐ事務所クビになっちゃうんれふよ」

雪父「何があったか知らんが、そしたらウチきたらいい」

雪歩「えええ!何があったんですかあ!?」

P「ヒック カンパーイ!」

雪父「おう!カンパーイ!」

P「あいててて」

律子「大丈夫ですか?はい二日酔いのお薬」

小鳥「それで、契約は大丈夫だったんですか?」

P「あんまり良く覚えてないんだけど、ちゃんとほら」

小鳥「おお、さっすがプロデューサーさん!という事はもうこの遺書も要らないですね」

P「とりあえずはなんとか生きて帰れました、あいててて」

ガチャ

社長「ただいま戻ったよ」

「「「あ、おかえりなさい」」」

社長「ああ、水瀬くんの件だね、先ほど電話があったよ後でこちらに来させてもらうと言っていた」

P「申し訳ありません、つい熱くなってしまって……」

社長「いや、君も水瀬くんの事を思っての事だろう?後は任せておきたまえ」

P「もしもの時は、私が責任を取って」

社長「いやいや、あの人はそんな事いう人じゃあないよ、安心したまえ」

小鳥「今日来られるんなら、お茶も良いものをお出ししたほうがいいかしら?」

社長「そうだな、すまんが音無くん買って来てくれるか?」

小鳥「はい、最高級のを買って来ますね」

765プロ前

キキーッ バタン

新藤「着きました旦那様、こちらです」

爺「うむ……ん?」

真一「会長じゃありませんか?」

爺「おお、菊地くん久しいの」

真一「スポンサーを引き受けて頂いた時以来ですね、ご無沙汰いたしております」

爺「君もここに用事が?」

真一「ええ、娘の事で」

爺「そうかそうか、じゃあ一緒にお邪魔するかの」

パパ「おや?水瀬さん」

爺「おお、先生まで」

パパ「お加減はどうですか?」

爺「先生のお陰でこの通りじゃ!」

パパ「それは良かった、でもお酒はほどほどにして下さいね」

雪父「こちらは?」

パパ「ああ失礼しました、こちら水瀬グループの会長さんで……」

雪父「そうでしたか、息子さんとは以前お会いしたことがあります、今後とも御贔屓に」

爺「萩原さんもお酒の飲みすぎで先生に叱られとるんかの?」

雪父「ええ、お恥ずかしい限りで」

爺「ワシもグループ参加の医者に見てもろうて家族に心配かけるのが嫌での、先生に診てもらっとるんじゃ」

パパ「まぁ、立ち話もなんですし皆さんこちらに用があっての事でしょう?入らせて頂きましょうよ」

真一「そうですね、会長、お手を」

爺「すまんの」

コンコン

律子「はい、どうぞー」

真一「お邪魔します」

社長「おや?菊地さん……あ、みなさんも」

爺「お邪魔するよ」

社長「会長ご無沙汰しております、お電話の件ですね」

爺「んー、まぁそうなんじゃが今日はプロデューサーさんにお話があっての」

社長「??そうですか? おーいPくん」

P「先日はどうも失礼いたしました……」

爺「いやいや、こちらこそ可愛い孫の事を思うてついの、許してくれ」

P「そんな!頭を上げて下さい」

爺「今日寄せてもらったのは、お詫びとの他にももう一つあっての」

P「どういった事でしょう?」

爺「前も話た通り、ワシももう年じゃてな色々考えた結果なんじゃが」

P「?」

爺「ワシの下で経営を学んでみんかの?」

P「えええええ!?」

爺「いずれは伊織ちゃんを娶ってもらって息子の手助けをしてもらいたいんじゃ」

P「は?」

パパ「いやいや、水瀬さんそれはいけませんよ、プロデューサーさんはウチの娘を気に入ってくれてるんですから」

P「へ?」

雪父「先生、Pが気に入ってるのはウチの雪歩ですよ?それに今日ここに寄せてもらったのも今後の事を話す為で」

P「え?」

真一「みなさんには申し訳ないが、俺は娘の為……ブレーキを踏むつもりはありません」

P「ほ?」

社長「君……これは一体……」

P「あの、何がなんだか、その……」

爺「どういうことじゃ?」

先生「どういうことです?」

真一「どういうことですか?」

雪父「どういうことでい?」

律子「あの、プロデューサー……さっきのこれ返しときますね……」

遺書

P 「うわあああ、まだ死にたくないー!」

おわり

支援ありがとうございました
次は美希の誕生日のを書いているところなのでまた11月23日に
見かけたらお願いします

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