海未「ことりと旅行」 (34)

ことり「あぁ、いい天気だね」

海未「ええ、絶好の旅行日和です」

ことり「でも……」

海未「はい、穂乃果が用事で休むなんて……」

ことり「残念だったね」

海未「2人で楽しんできて、とは言ってましたから、穂乃果にはお土産を買っていきましょう」

ことり「そうだね」

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海未「ここが今日泊まる旅館ですか? 結構広いですね……」

ことり「うん、まるで……」

海未「まるで東洋のお城みたい、ですか?」

ことり「そうそう!」

海未「チェックインしましょうか」

ことり「うん」

ことり「あ、観光名所のパンフレットがあるよ」

海未「もらいましょう」

ことり「えーっと、なになに? ……え?」

海未「どれどれ……観光名所に崖って」

ことり「……どうしよっか」

海未「でもせっかく来たんですし」

ことり「行ってみる?」

海未「そうしましょう」

ことり「崖かぁ……」

海未(……人面魚の話がありましたね)




ことり「うわぁぁ……こわいよぉ」

海未「結構危ないですね。下は海ですか」

海未(犯人が追いつめられる場所とぴったり……)

ことり「何で柵がないの……?」

海未(撮影の時に邪魔になるからでは?)

海未「風も強いですし、他のところへ行きましょうか」

ことり「うん」

ことり「あ、何か下に落ちてない?」

海未「どこですか?」

ことり「ほらあそこ……」

海未「本当ですね、なんでしょう」

ことり「……あれって髪の毛?」

海未「まさか……人?」

ことり「きゃああああ!」

海未「ってあれ、わかめですよ」

ことり「……え?」

海未「ほら、木の枝にわかめが絡みついたのが打ち上げられてるだけですよ」

ことり「なんだぁ……よかった」

海未「ことりは怖がりですね」

ことり「ち、違うよぉ!」

ことり「ここ、有名なお団子屋さんなんだって」

海未「へぇ……明治時代からあるみたいですね」

ことり「海未ちゃん何にする?」

海未「私はこしあんにします」

ことり「じゃあ私はみたらし!」

海未「4本ありますし、1本交換してくれますか?」

ことり「あ、それいいね」



ことり「とってきたよ」

海未「ありがとうございます……あれ? 5本?」

ことり「うん、お店の人がサービスだって」

海未「きっとことりが可愛いからですよ」

ことり「そ、そんなことないよぉ!」

海未「いえいえ」

ことり「結構満喫したね」

海未「そうですね……お団子に煎餅、それから飴細工も見ましたね」

ことり「あれは綺麗だったねぇ」

海未「はい、躍動感がすごかったですね」

ことり「うんうん、あの鶴とか」

海未「はい」

ことり「穂乃果ちゃんにメールしたら『食品サンプル?』って返ってきたよね」

海未「穂乃果らしいですけどね」

ことり「……そうだ、お土産何にしようか」

海未「無難にストラップとかはどうでしょう」

ことり「でも穂乃果ちゃん、食べ物の方が喜びそう」

海未「ですね。μ'sのみんなにあげるのもありますし、ここは食べ物にしましょうか」

ことり「うん!」



海未「ここはストラップコーナーですね」

ことり「あ、お団子くんストラップだって! かわいい!」

海未(ビーズを3つ繋げただけでお団子……でもオシャレ)

ことり「……色々あるんだねぇ」

ことり「じゃあお菓子のところ見てくるね」

海未「はい」






海未「すみません、これください……はい。プレゼント用に」





海未「ああ、ここから見る月は綺麗ですね」

ことり「そうだねぇ。畳も落ち着くなぁ」

海未「明日の電車は早いですし、今日は早めに寝てしまいましょう」

ことり「うん。電気消すね」

海未「楽しかったですね」

ことり「うん」

海未「でも……何で布団は1つだけだったんでしょう」

ことり「……うん。枕は2つあるのにね」

海未「まあ一緒の方が温かいですしいんですけど」

ことり「そうだね」




ガタタッ

ことり「きゃあっ!? な、何!?」

海未「ことり?」

ことり「障子の外に何かいるの……!」

海未「……?」

ことり「まさかあの崖の下の……?」

海未(まっかっかの?)

海未「大丈夫、安心してください。ことりは私が守りますから。それにあれはわかめだったでしょう」

海未「手、繋いでおきましょう」

ことり「海未ちゃん……」

海未(…………ん? この大きさと……耳?)

海未「まさか……」

ガラッ

「にゃーお」

海未「……やはりそうでしたか」

ことり「……え? 猫?」

「にゃー」

海未「あ、逃げてしまいました」

ことり「なんだぁ……びっくりしたぁ」

海未「それじゃあ寝ましょうか」

ことり「うん」

海未「ふふ、ことりは本当に怖がりですね」

ことり「ほ、本当に怖かったんだよ!」

海未「わかってますよ」

ことり「あ、手……ごめん。ずっと握ってて」

海未「いいんですよ。繋いで寝ますか?」

ことり「……いいの?」

海未「もちろんです」



海未「思い返してみれば短かった気がしますね」

ことり「そうだね、今度は穂乃果ちゃんも一緒に行けるといいね」

海未「はい。それとことり」

ことり「んー?」

海未「ちょっと早いですがクリスマスプレゼントです」

ことり「えっ? 海未ちゃんから?」

海未「はい」

ことり「開けていい?」

海未「どうぞ」

ことり「何かなー?」

ことり「……うわあ! 飴細工風ストラップ!」

ことり「何でこれ欲しいってわかったの!?」

海未「ことりの目に留まったのが見えましたから」

ことり「海未ちゃんありがとう! 大切にするね!」

海未「喜んでもらえてうれしいです」

ことり「わぁ……」

海未「やっぱり飴細工より……ことりの方が綺麗ですよ」

ことり「えっ、う、海未ちゃん!?」

海未「本心です」

ことり「う、海未ちゃんってばぁ!」

海未「怒ったも素敵ですよ」

ことり「もー!」







           おわり

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全部10分くらいで読める量
★はルームシェアシリーズで話繋がってます
○はテレパシーシリーズで申し訳程度に話繋がってます

乙です
海未ちゃんがイケメンのことうみいいですね!

>>26
イケメンっぷり完璧に書けなかったわ ごめん

乙です
ことうみリクエストした人ですけど普通に仲が良い感じでニヤニヤできました!
ことうみはよく穂乃果を巻き込んでドロドロした話が多いのでこういう自然なイチャラブは最高です!
ありがとうございました

>>28
イチャラブしか書いたことないからね
ラブライブのキャラはほのぼのが似合うから好きだわ

まきほのもみたいなー(チラッ

私用ができたので1/20すぎくらいまでいなくなるのでリクエストあったらどうぞ
まぁリクエスト消化できるとは限らないんですが……
またスレ立てるときはラブライブ雑談スレにて告知します ルームシェアの人ですとか言えばわかるかな
酉もこれのままやるので立てたときはごひいきに

>>31
ほのまきを普段書いてる文体で書いたら( ^ω^ )どうしてこうなった!



ペンの走る音以外何も聞こえない、私しかいない音楽室。

「真姫ちゃん! 何してるの?」

その静寂を破ったのは、やはり彼女だった。

「……穂乃果ね」

「はい! 高坂穂乃果です!」

また来たか。

そんな思いを抱きながら、私は振り向かず目の前の作業を続ける。

「新しい曲作ってるの?」

「そうよ」

私とは対照的に声を弾ませながら彼女は言った。

何がそんなに楽しいのか。

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