にこ「音乃木坂高校の日常」 (39)

穂乃果「海未ちゃんって私をお姫様抱っこできる?」

海未「」ブシャア

花陽「きゃああああ!? 海未ちゃんが鼻血出して倒れちゃったよ!?」

凛「これは突発性鼻出血にゃ、おそらく鼻中隔の前方にあるキーゼルバッハ部位からの出血にゃ!(wikipediaより抜粋)」

穂乃果「ど、どうしよう、止めなきゃ!」

凛「圧迫止血法により比較的簡単に止血できるにゃ。目頭のあいだの鼻の骨の部分を親指と人差し指で両側から圧迫することで止血可能にゃ。小鼻の柔らかい部分を5-10分ほど強く圧迫することで大抵は止まるにゃ!(wikipediaより抜粋)」

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花陽「ティッシュ持ってきたよ!」

凛「待ってかよちん! ティッシュペーパーで圧迫するのは好ましくないにゃ。抜くときに鼻の粘膜が傷つく恐れがあるからにゃ(wikipediaより抜粋)」

海未「」ボタボタ

穂乃果「じゃあ圧迫するよ!」ギュー

海未「」ポタ

花陽「……ちょっと止まってきたかも」

凛「そのまま5分くらいそのままにゃー」

-5分後-


海未「う、うーん」

穂乃果「起きたよ!」

凛「成功にゃ! 本当はコットンや脱脂綿なんかの柔らかいものを鼻に詰めて前かがみの姿勢にしたほうが早く止まったけど……(wikipediaより抜粋)」

花陽「凛ちゃんすごい! 何でこんなこと知ってるの?」

凛「前ににこちゃんが鼻血出した時、真姫ちゃんが慌てながら言ってたにゃ」

花陽(なんだただのにこまきか)

穂乃果(凛ちゃんの記憶力って……)

穂乃果「では改めまして本題に戻ります」

穂乃果「お姫様抱っこ、できる?」

海未「で、できないことはないですけど……」

凛「かよちんなら凛でも余裕でもてっ……」ガクガク

花陽「凛ちゃん足震えてるよぉぉ!?」

穂乃果「すごいすごい! じゃあ肩車は?」

凛「」ガクガク

花陽「穂乃果ちゃんやめて! 凛ちゃんが死んじゃうよぉ!」

海未(本題は?)

穂乃果「海未ちゃん覚悟はできてる?」

海未「え、ええ」

海未(まるでフローラルのような穂乃果の香りが鼻腔をくすぐって……くっ、耐えるのです園田海未! このまま欲に負けては武士として……)

穂乃果「海未ちゃんなんで泣いてるの? そんなにいやだった?」

海未「滅相もない!」キリッ

海未「ちょっと目にゴミが入っただけです」

穂乃果「そう?」

海未「そうです! さあ行きますよ……」ヒョイッ

穂乃果「うわあ!?」

凛「」グッタリ

花陽「すごい! まるで米俵を持つ力士のようにずっしりとした安定感……」

海未(力士……)

穂乃果「海未ちゃんすごい!」

海未「当然です」エッヘン

海未(穂乃果の肌、すべすべ……)

穂乃果「これで私、海未ちゃんのお嫁さんだね」ニコッ

海未「」ピタッ

花陽「ど、どういうこと?」

穂乃果「え? だってお姫様抱っこって恋人同士がするんじゃないの?」

花陽「その解釈は間違ってはないけど……」

海未「ほ、のか」

穂乃果「う、海未ちゃんどうしたの!? 色がだんだん薄く……」

海未「私は満足です……もう思い残したことはありません」

穂乃果「海未ちゃん、それってどういうこと……?」

海未「さようなら穂乃果、私はそばでずっと……ぐふっ」

穂乃果「海未ちゃああああああん!!」

凛「かよちん、凛ももうダメそうにゃ」

花陽「凛ちゃんまで!?」

凛「さようなら、かよち……ん」パタッ

花陽「凛ちゃあああああああああん!!」

にこ「おはよう! みんな集まってるわね……え?」

真姫「ちょ、にこちゃん廊下走ったら危ないって……え?」

にこ(なにこの地獄絵図)

真姫(まさにカオス)


--仲良し3年組--


絵里「……」

絵里「ほっ……」

絵里「……」

絵里「おっとっと……」

絵里「……」

絵里「できた……」フフッ

希「えりち、ウチのタロットでなにしとるん」

絵里「!」ビクッ

絵里「ご、ごめんなさい」

希「ええんやけど……なんややること可愛いなぁ」クスクス

絵里「つ、つい出来心だったの」カァァ

希「トランプタワーならぬタロットタワーやね」

にこ「2人とも大ニュースよ!」バターン

絵里「うわぁ!?」ガタン

パタパタパタパタ

絵里「あっ」

絵里「あああああ」

絵里「ああ……」

絵里「……」グスン

希「にこっちぃ? もっと優しくドア開けられへんの?」ゴゴゴゴ

にこ「へっ?」

希「えりちがびっくりしてタワー崩してもうたやん」

にこ「だってニュース……」

希「悪い子にはおしおきやでー!」ワシワシ

にこ「逃げるが勝ちにこー!」シュタタタ

希「待ちーやにこっち!」スタタタ

絵里(もう一回作ろう)


--余り者組--

ことり「花陽ちゃん!」

花陽「何?」

ことり「この前言ってたカフェ、今日でいいかな?」

花陽「いいよぉ。天然米楽しみだなぁ」

にこ(カフェに米?)

凛「ぐぬぬ」

にこ「わかるわ凛。真姫ちゃん今日は穂乃果と買い物に行ったから」

凛「にこちゃん……」

凛「余り者同士傷を慰めあうにゃ」

にこ「その名目はどうかと思うわ」

海未「穂乃果……あんな予定は聞いていませんよ」グスン

凛「あそこにも余り者がいるにゃ」

にこ(なんて辛辣な)

凛「うーみちゃん、はい梅こぶ茶」

海未「ありがとうございます」ゴクゴク

凛「はいスルメ」

海未「うー……穂乃果は私の嫁であるという自覚が足りないんですよ」ムイーン

にこ(語りだした)

海未「今日は服を見に行こうかなーなんて思ってたのに……まああの奔放さがいいんですけど」

にこ(ノロケか)

凛「かよちんも心配にゃー、悪い人に『おいしいごはんあるよー』とか言われたらホイホイついていっちゃいそうで怖いにゃ」フゥ

にこ(何この回)

海未「次はにこのターンですよ」

にこ「ターン制なのね……」





にこ(ん? このメンバーって全員胸が……いや、考えなかったことにするにこ)


にこ「そんなに花陽のこと心配なの?」

凛「もちろん」

にこ「そんなものなのね……」

海未「私は穂むらに嫁げばいいんでしょうか……悩みますね。でも愛さえあれば……」ヒック

にこ(なんで海未ちゃん酔っぱらってるのよ)

希「なにしてるん?」

凛「希ちゃんも余り者組慰め会に入って傷をなめあうにゃ」

希「えらいやさぐれとるやん、なにがあったんや……」

凛「ことりちゃんとかよちんはきっと今頃には告白日和、にゃ」ショボーン

にこ「そういえば絵里は?」

希「えりちはタロットの魔翌力に魅せられたんや」

にこ「え? あれいわくつきのタロットだったの?」

希「いや、そうやなくて……見たらわかるわ。生徒会室行こか」

海未「穂乃果……すぅ……」



絵里(15段目……)

絵里「よしっ」



希「ほら、このスキマから覗いてみ」

にこ「……なにあれ」

凛「トランプタワーならぬタロットタワーにゃ」

にこ「生徒会長のくせになんてことを」

希「ウチが迂闊に席を外さんかったらこんなことにはならんかったんや」


絵里「はっ!」

パタパタパタ

絵里「あと1段だったのに……」ガーン



にこ「KKEはどこ行ったのよ」

凛「見る影もないにゃー」

希「でもそこがええんやで」ニコニコ

にこ「ふーん……」

凛「あーでもわかるにゃー。普段キリッとしてる人が可愛くするとギャップがすごいにゃー」

にこ「ん? それ誰のこと?」

凛「かよちん」

にこ(凛には何が見えているというの)

希「えりち作り直してる……まだやるんや」

にこ「この生徒会もどうなってるのよ」

希「えりちが今日は張り切って仕事全部終わらせてたから大丈夫やと思うで」

にこ(動機が不純)


--情報源--


穂乃果「ねぇねぇ雪穂」

雪穂「何?」

穂乃果「恋人らしい事ってお姫様抱っこ以外あるのかな?」

雪穂「うーん……腕を組んだり?」

穂乃果「……?」ウデグミ

雪穂「あ、そういう考えるポーズじゃなくてね」

雪穂「じゃあ手を繋ぐとかがベタじゃないかな」

穂乃果「よし、それにするよ! ありがとう雪穂!」

雪穂「うん、がんばってね」

穂乃果「うーみちゃん」

海未「はい、なんでしょう」

穂乃果「手、繋いで学校行かない?」ニコッ

海未「」

海未「は、はい……いいですよ」

穂乃果「やったー! 海未ちゃん大好き!」

海未(死んでもいい……)フッ

次からは

にこ「真姫ちゃんとルームシェア」

のちょっとしたおまけになります。
相変わらず短いです。

真姫「今日は飲むわ、私飲むわ」

にこ「どんだけ飲むのよ、弱いくせに」

真姫「にこちゃんには私のつらさはわからないわ」キリッ

にこ「わかるに決まってるじゃない。一緒に努力してきた仲でしょ」

真姫「それもそうね」

にこ「なーに? もしかしてそれを言わせたかっただけ?」

真姫「ふふ、あったりー」

にこ「何言ってんだか」フフフ

真姫「アイドルの方はどうなの?」

にこ「ああ、真姫ちゃんの作詞の曲の受けが良くてね」

真姫「あらそれはよかった」

にこ「作詞も作曲もできる真姫ちゃんさすが」

真姫「当たり前じゃない。私にできないことはないわ」ゴクゴク

にこ「はいはい、知ってる知ってる」

真姫「よくわかってるわね……眠くなってきた」

にこ「相変わらず弱いのに意地張ろうとするんだから」

真姫「にこちゃんの前ではかなり素直にしてるつもりだけど」

にこ「みんなの前でも素直になればいいのに」

真姫「うーん……にこちゃんは特別だから」

にこ「ゆるみきった顔で言われてもうれしくないわ、はい水」コトッ

真姫「ありがと、明日は何時出勤?」

にこ「6時から関西の方にロケ、だから5時くらいかしら?」

真姫「スーパーアイドルがこんなとこに住んでるだなんて信じられないでしょうね」クスクス

にこ「それがいいのよ」

にこ「初心忘れるべからずってやつよ。徒歩移動も捨てたもんじゃないわ」

真姫「私は遠いから車がいいかも」

にこ「引っ越す?」

真姫「やだ、ここがいい」

にこ「そうよね」

真姫「あ、シャンプー買っておいたから詰め替えといてね」

にこ「えーもう寝るんじゃないの?」

真姫「明日の晩でいいから」

にこ「はいはい仕方ないわね」

にこ「アイドルにシャンプーの詰め替えさせるってそれはそれですごい医者よね、真姫ちゃんって」

真姫「医者じゃないわ、真姫よ」

にこ「それなら納得だわ」

真姫「じゃあおやすみ」

にこ「ほら真姫ちゃん、おやすみのチュー」

真姫「はいはい」

にこ「あらー手馴れちゃって……ウブなのは最初だけだったわね」

真姫「にこちゃんも照れたり恥ずかしがったりしてたじゃない、今はしないけど」

にこ「今はないわね」

真姫「あ、あれやってよにこちゃん」

にこ「あれって?」

真姫「あれと言えばあれしかないじゃない、わからない振りはやめなさい」クスクス

にこ「だ、だって恥ずかしい」

真姫「いつもファンの前ではやってくれるのに?」

にこ「よくよく考えると結構恥ずかしいものもあるのよ」

真姫「へー」ニヤニヤ

にこ「もう、酔った真姫ちゃんきらーい」プンプン

真姫「両想いのくせに何言ってんだか」

にこ「その余裕ぶりが憎いわ……」

真姫「早く早く」

にこ「仕方ないわね……行くわよ!」



にこ「にっこにっこにー!」ニコッ

パシャッ


にこ「え」

真姫「写真ゲット!」グッ

にこ「ちょ、ちょっと!」

真姫「このポーズ実はまだ持ってなかったのよね、アイドルになってからのバージョン」

真姫「暇があったら今度二人で星見ましょ、じゃあおやすみ」

にこ「ちょっと待ったぁ!」フトンバサー

真姫「何よ、私はもう寝るのよ」

にこ「ぐぬぬ、酔うとホントに強敵ね」

真姫「にこちゃんほどじゃないわ」

にこ「え、何で真顔? ていうかにこは酒癖悪くないし!」

真姫「ところ構わず寝るじゃない」

にこ「……痛いところを」

真姫「早く寝ましょ」

にこ「くっ……」

真姫「なんだかね、こう話してると……」

にこ「どうしたの急にしんみりしちゃって」

真姫「高校生に戻ったような気分になるの」

にこ「……ったく、考えることは一緒ってわけね」ボソッ

真姫「え? なんて言ったの?」

にこ「高校生のテンションがお好みのようで……」ニヤリ

真姫「へ?」

にこ「朝まで語り合おうじゃないの!」キラーン

真姫「ちょっ、きゃああああ!?」




チュンチュンチュン




にこ「ほとんど寝られなかったにこ……」グタッ

真姫「本当に朝まで語り合うなんて……ってもう4時じゃない! にこちゃん仕事でしょ!」

にこ「あ、あれは明後日の予定だったにこ! 今日はにこ、7時出勤だから。寝よーっと」

真姫「なっ……にこちゃん! こっちは6時なのよ!」

にこ「きゃー! こわーい!」クスクス



真姫「……高校生のテンションってきつい」

にこ「にこも思った」



                             おわり

なんとなく思いついたルームシェアの続きでしたが、深夜テンションと二徹で文章がおかしくなってると思います。
>>1は長文ヘタクソなのでお許しください。

それでは良いお年を!
寝ます。

前スレはこれ→にこ「真姫ちゃんとルームシェア」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1388411855/)

よかったら見てくだし

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