まど神「大晦日だよ」さやか「掃除も、蕎麦も、あるんだよ」 (17)

注意

・時系列的には叛逆より前の話ですが、普通になぎさちゃんが出てくるので未見の方はご注意を

・外伝作品(主にかずみ☆マギカ)のキャラクターが出てきます

・円環世界なので原作で殺伐してた方々も普通に改心してます

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-円環世界-

アルティメットまどか(以下まど神)「さやかちゃん、大掃除するよ!」

さやか「え~、今しゃべくり見てたのに……第一、あたしら概念なんだから掃除なんてしなくてもよくない?」

まど神「ダメだよそんな考えじゃ。一年分の汚れを今年中に綺麗にして、新しい年に気持ち良く歳神様を迎えなくちゃ」

さやか「アハハ、神様になってもまどかは相変わらずマジメだな~。分かったよ。じゃ、まずはどこから掃除すればいいの?」

まど神「うん。リビングは私が掃除するから、さやかちゃんはみんなの部屋の掃除を手伝ってほしいんだ」

さやか「了解。じゃ、まずはミチルの部屋にでも行ってみますか」


さやか「やっほー、ミチル」

ミチル「あっ、さやか。いらっしゃい」

さやか「どう? 掃除は捗ってる?」

ミチル「う~ん、朝からやってるんだけど中々片付かなくて……」

さやか「わぁ、ノートがいっぱい……これ、何のノート?」

ミチル「グランマ直伝のレシピノートだよ」

さやか「へぇ~。じゃあこの『プレイアデス必殺技大全』って?」

ミチル「それは私たち『プレイアデス聖団』の技名をまとめたノートだよ。私を助けてくれた黄色い髪のお姉さんにならって全部イタリア語でつけてるんだ」

さやか「技名をイタリア語でつける黄色い髪のお姉さんって……もしかしてマミさん!?」

ミチル「え? さやか、その人と知り合いなの?」

さやか「うん。マミさんはあたしにとって師匠みたいな人だから」

ミチル「へぇ~、じゃあさやかも魔法少女だった頃は技名叫んで戦ってたの?」

さやか「いやー、さすがにそれはしなかったよ。恥ずかしいし」

ミチル「恥ずかしがんなくてもいいじゃん。私たち中学生なんだからさ。そうだなー……さやかなら『スクワルタトーレ』なんてあうんじゃないかな?」

さやか「す、すくわるたとーれ……?」

ミチル「うん。ためしに刀持って『スクワルタトーレ!』って叫んでみて。絶対カッコイイと思うから」

さやか「じゃあ……1回だけだよ? す、スクワルタトーレ!」

ミチル「うんうん、サマになってるよ。超クールだね」

さやか「そ、そうかな? アハハ……」

なぎさ「さやかー、何やってるんですか」

さやか「な、なぎさ!? 何でここに……」

なぎさ「まどかに頼まれて様子を見に来たのです。さやかはみんなの掃除の手伝いを頼まれたはずなのに、どうして刀持って技名を叫んでるんですか?」

さやか「うぅ、面目ない……じゃ、ちゃちゃっと片づけちゃいますか」


-十分後-

さやか「ふぅ~、終わった終わった」

ミチル「2人が手伝ってくれたおかげで早く終わったよ。ありがとね」

なぎさ「どういたしまして、なのです。ほらさやか、早く次の人の部屋に行きますよ」

さやか「分かったから引っ張らないでよー。じゃあミチル、また後でね」

ミチル「うん。後でみんなで一緒に年越しそば食べようね」


さやか「そういえばなぎさ、あんた自分の部屋の掃除は終わったの?」

なぎさ「はい。一人で部屋を片付けられたら、ユウリがチーズケーキを作ってくれるって約束してくれたのではりきって終わらせたのです」

さやか「ユウリもあんたの扱い心得てるわね。それで、ユウリは今どこにいるの?」

なぎさ「あいりと一緒に自分達の部屋を掃除してるのです」

さやか「ふ~ん。じゃあ、次はユウリ達のところに行きますか」

-ユウリとあいりの部屋-

さやか「やっほー、2人とも。掃除進んでる?」

ユウリ「あっ、さやか。それになぎさも」

なぎさ「ユウリ、なぎさは1人でお片付けできたのです。約束通りチーズケーキを作ってほしいのです」

ユウリ「え? もう終わったの? 早いなぁ。アタシ達の方はまだまだかかりそうだから、ケーキはもう少し待っててね」

さやか「あたし達も手伝うよ。まどかからも頼まれてるし」

ユウリ「ありがとう。でも大丈夫。ここはアタシとあいりで何とかなるから、さやか達は他のみんなの掃除を手伝ってあげて」

ユウリ様(あいり)「ユウリは他人に見られたくないものいっぱい持ってるからな。スライス秋山の写真集とか」

さやか(スライス秋山!? 誰それ……)

ユウリ「ちょっとあいり、人の秘密バラさないでよ。あいりだって見られたくないものの1つや2つくらいあるでしょ?」

ユウリ様「アタシは別にそんなもんねーよ」


コル「ブモー」

里美「へぇ。あいりちゃん、部屋に自分の書いたミステリー小説隠してるんだ? 海香ちゃんと話が合いそうね」

ユウリ様「てめぇ、コルから何聞きだしてんだよ! コルも勝手に喋ってんじゃねぇ!」

ユウリ「へぇ。最近あいりベッドに入るの遅いなって思ってたけど、こっそりそんなもの書いてたんだ?」ニヤニヤ

ユウリ様「な、何だよその顔……」

さやか「里美、あんたは自分の部屋の掃除終わったの?」

里美「うん。私の魔法『ファンタズマ・ビスビーリオ』でみんなを操って掃除させたからすぐ終わったわ」

さやか「いや、大晦日の掃除くらい自分でやんなさいよ……」

クマ子「あっ、いたいた! さやかちゃーん! 私の部屋の掃除も手伝って」

さやか「へ?」


-クマ子の部屋-

さやか「うわー、こりゃまぁすごい散らかり様ようだこと」

なぎさ「クマのぬいぐるみがいっぱいなのです」

クマ子「うん。みんな、私の友達なの」

サキ「ちょっとした博物館だな」

なぎさ「サキ! 自分の部屋の掃除は終わったのですか?」

サキ「ああ、ついさっきね。この部屋の掃除、良かったら私も手伝うよ」

クマ子「助かります。3人も手伝ってくれたら心強いです」

-ニ十分後-

さやか「ふぅ、やっと終わった……」

クマ子「ありがとうございます。おかげで思ってたより早く終わりました」

サキ「美幸、みらい……」

なぎさ「? サキ、どうかしたのですか?」

サキ「ん? ああ、ちょっと妹や親友の事を思い出していたんだ。2人とも同じようにテディベアを集めてたから」

さやか(家族に親友か……お父さんやお母さん、杏子は元気してるかな)

クマ子「あのー、良かったらこれどうぞ」

クマ子、自分の持ってたクマのぬいぐるみをサキに渡す。

サキ「いいのか?」

クマ子「はい。手伝ってくれたお礼です」

サキ「……ありがとう。大事にするよ」

もう1回叛逆観に行ってくるので一旦ここまで
10時頃から再開します

なぎさ「なぎさもぬいぐるみ1つ貰ったのです」

さやか「良かったね。さてと、次は誰の部屋の様子を見に行こうかな」

キリカ「ない! ないないないよぅ!」

さやか「キリカさんだ。あんなに騒いでどうしたんだろう」

なぎさ「何か探してるみたいなのです……キリカ、どうかしたのですか?」

キリカ「ああっ! 聞いてくれなぎさ。私の大事な大事な猫のストラップがないんだ。あれがないと私は私でいられなくなってしまう」

なぎさ「猫のストラップ……ひょっとしてこれなのですか?」

キリカ「ウワぁー、会いたかった! 今度こそ絶対に離さない! どこでこれを見つけてくれたんだい?」

なぎさ「リビングで拾ったのです。持ち主を聞いて回るつもりだったのをすっかり忘れてました。ごめんなさいなのです」

キリカ「いや、いいんだ恩人。おかげで愛は死なずにすんだ」

さやか「愛?」

キリカ「そう、愛だ。いいかい? 愛は無限に有限なんだ。概念になろうがそれは変わらない。私は彼女に無限に尽くす」

さやか(アハハ……前々から思ってたけど、やっぱり危ない人だ)

まど神「その気持ち、分かるよ!」

さやか「わっ! まどか、あんたいつの間に……」

まど神「キリカさん、本当愛は無限に有限だよね! 私もほむらちゃんを愛する余り、昨日もこっそりほむらちゃんのお風呂を覗いて……ウェヒヒ」

さやか「神様の力を悪用するな! てか、ちゃんと神様の仕事しなさいよ!」

さやか「はぁ……やっとみんなの部屋の掃除が終わった……」

ニコ「やぁさやか、お疲れのようだね」

さやか「ニコ、あんたが再生成の魔法でみんなに好きなもの与えるから本当、片づけるの大変だったんだよ?」

ニコ「それはすまなかったね。でも、人間だった頃の娯楽すら無くしたら、私たちは本当に人間じゃなくなるんじゃないかな。そうは思わないかい? さやか」

さやか「まぁ、確かにね。概念になっても好きなテレビ番組が観られなくなるのはイヤかな」

TV「高橋真梨子さんで曲は『for you』」

さやか「……紅白ももう終盤の方だね。いよいよ1年の終わりって感じがしますな」

ミチル「お待たせ―、年越しそばできたよ」

まど神「わぁい、それじゃ、みんなでいただきますしようか」

「「いただきまーす!」」

なぎさ「ミチル、おかわりなのです!」

さやか「あんた、さっきチーズケーキいっぱい食べてたのによくそんなに食べれるわね」

なぎさ「チーズは別腹なのです」

ユウリ様「あやせ! お前、アタシの油揚げ取っただろ!」

あやせ「やだなぁ……それは私じゃなくてルカの仕業ですよ」クスクス

ユウリ「まぁまぁ、あいり。アタシの半分あげるから落ち着いて」

ニコ「ミチル、私もおかわりだ」

サキ「私も。大盛りで頼む」

ミチル「はーい、ちょっと待っててね」

さやか「大変そうだねミチル。手伝おうか?」

ミチル「大丈夫。今日1番頑張ったのさやかなんだから、ゆっくりしてて。それにね、私嬉しいんだ」

さやか「え? 何が?」

ミチル「みんながこうやって残さずご飯食べてくれてる事が。だって、食べ物を粗末にする人は本当の悪人だもん。あっ、この考え方友達からの受け売りなんだけどね」

さやか「なるほどね~。それ聞いたら何かあたしも友達の事、思い出しちゃった」

『食い物を粗末にするんじゃねぇ、殺すぞ』

さやか「杏子……」

なぎさ「さやか、どうしたのですか?」

さやか「ううん。何でもない。あたし、風当たってくるね」

さやか「はぁ……杏子、今頃何してるんだろ」

まど神「さーやかちゃん!」

さやか「まどか、どうしたの?」

まど神「うん。ちょっとさやかちゃんとお話したくて……隣座ってもいい?」

さやか「うん。いいよ」

まど神「何ていうか……色々あった1年だったね」

さやか「ホントだねー、ついこの間まで中学生してたのがウソみたい。親友はいつの間にか神様になってるし」

まど神「ティヒヒ……あっ、もうすぐ年が変わるね」

さやか「そだね」

まど神「ねぇ、さやかちゃん」

さやか「なーに、まどか?」

まど神「ウェヒヒ。実はね、今日1日頑張ってくれたさやかちゃんに細やかながら、神様からのプレゼントがありまーす!」

さやか「へ?」

杏子「へっくし! なぁ、やっぱり初詣に行くの、日が明けてからでも良かったんじゃないか?」

ほむら「あら、年が明けると同時に初詣に行きたいって、あなたが言い出したんじゃない」

杏子「ああ、あれはその場のノリというか何というか……こんなに寒いなんて思わなかったし」

『杏子、あけましておめでとう』

杏子「え?」

マミ「どうしたの、佐倉さん?」

杏子「なぁ、今さやかの声が聞こえなかったか?」

マミ「美樹さんの?」

ほむら「いいえ、聞こえなかったわ」

杏子「そ、そうだよな……ごめん、変な事言っちゃって。幻聴が聞こえるなんてあたしも疲れてるのかな」

マミ「案外、幻聴じゃないんじゃないかしら。去年、1年間頑張った佐倉さんに神様がくれたプレゼントかもしれないわよ」

杏子「あはは! なんだよそれー」

マミ「え? 私、何か変な事言った?」

杏子「いいや。ありがとな、マミ。神様からのプレゼントって事にしとくよ」

ほむら(まどか、あなたの仕業ね……粋な事するじゃない)

さやか「まどか……」

まど神「ごめんね。言葉を現世に送るのって、結構力使うからちょっとしか送れなかったけど……」

さやか「ううん。あたしのためにここまでしてくれてありがとう。やっぱり、まどかは私の最高の親友だよ!」ギュッ

まど神「ちょっ……さやかちゃん!?」

さやか「まどか……今年も1年よろしくね」

まど神「うん! こちらこそよろしくね」

以上です。初SSなので、至らぬ点も多々あったかと思います。
それでは皆様、良い1年を

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