提督「戦いが終わり……」 (1000)


艦これSS 安価少しアリ
基本的にほのぼのとしたのを書いていきます。

キャラ崩壊もあるかもしれないのでご注意を。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387980544



提督「…………ひーまーだーなー……」

提督(海を離れて早数ヶ月、艦娘達を指揮していた頃の俺────やる気に満ち溢れていた姿が、今では影も形すらも無いというのが、自分でも分かる)

提督(好きな時間に寝て好きな時間に起き、好きな物を食べ好きなことをし、1日が過ぎていく)

提督(……こういう平和を望んでいたのに、いざ享受してみると…………)

提督(……全くもって贅沢な悩みだ)

提督「…………はぁ……」

提督「皆、元気にやってるかなぁ……」

提督(戦いが終わり、それに伴って艦娘は全員が解体された)

提督(要するに普通の女の子に戻ったのだ)

提督(そうなると今度は普通の人間としての人生が待っている。だから今頃彼女達は、自分自身の人生を謳歌していることだろう)

提督(……おそらく、戦いの記憶と共に俺のことなんて忘れているに違いない)

提督(………………)

提督(……会いたいなぁ)




任務娘『────艦娘の皆がどうしているか、ですか?』

提督「はい、ちょっと気になりまして……」

提督「あ、もしかして守秘義務みたいなのとかあります?」

任務娘『いえ、他の人ならまだしも提督ならば問題ありません』

任務娘『そうですね……』

任務娘『私の口から伝えることは簡単なのですが、本人から聞くのが一番だと思いますよ?』

提督「そうですか?」

任務娘『はい、ですから彼女達の連絡先をまとめてお送りします』

任務娘『久々の会話、楽しんで下さい』

提督「ありがとうございます!」

任務娘『いえいえ、どういたしまして』

任務娘『…………提督』

提督「はい?」

任務娘『お元気そうで何よりでした。これからもお体にお気を付けて……』

提督「………………」

提督「……今度飲みに行きましょうね! 俺、奢りますから!」

任務娘『……ふふっ、楽しみにしてますね♪』

任務娘『……それではまた』



────────
──────

提督「────おお、届いてる届いてる」

提督「こうやって見てみると……凄い量だな」

提督「1人で100を越す艦娘の指揮をするなんて、今考えると自殺行為だし……」

提督「俺、頑張ったなぁ……」

提督「…………よーし、気持ち切り替えてまずは記念すべき1人目行ってみますかぁ!」



『────もしもし?』

提督「どーも、提督です」

『…………ふぇ?』

提督「今頃何してるのかなー、って思って電話してみた次第なんだが……」

提督「鈴谷は元気にしてたか?」

鈴谷『……………………ば』

提督「ば?」

鈴谷『馬鹿あああああぁぁぁっ!!』

提督「────────っ!?」




提督「……耳が……耳が……!」

鈴谷『あはは、何て言うか良い気味だよねぇ』

提督「お前人の鼓膜破るつもりかよ……」

鈴谷『いーじゃんいーじゃん』

鈴谷『戦い終わってすぐに姿消した提督のせいで私達めっちゃ心配したんだから、これくらい甘んじて受け入れてよ』

鈴谷『……ね?』

提督「……まぁ俺にも非があるしな」

提督「元気そうで何よりだ」

鈴谷『……正確には今元気出たんだけどね』

提督「んー、今何て言った? 電波悪くて聞こえなかったんだけど……」

鈴谷『あはは、こっちの話だから気にしなくていーよ♪』




鈴谷『それで、私の近況聞きたいんだっけ?』

提督「ああ」

提督「と言っても鈴谷の年齢だと高校行ってるだろうけど……」

鈴谷『うん、そうだよ』

鈴谷『こっちの高校に来たの私だけなんだよね』

提督「マジ? 寂しくないか?」

鈴谷『そこはダイジョーブ』

鈴谷『近くの高校に熊野もいるし、友達もちゃんと出来たから平気平気』

提督「そうか……そりゃ良かった……」

鈴谷『勉強がメンドイけど割と楽しい学生生活満喫してるよ♪』

鈴谷『そういう提督はどーなの?』

提督「俺か? 俺は────」



────────
──────


鈴谷『────うわっ!? もうこんな時間じゃん!』

提督「おおっ、結構話したな……」

鈴谷『提督ごめん! 私これから約束あるからさ……』

提督「いいっていいって」

提督「夜遊びはほどほどにしろよ?」

鈴谷『ん、分かった』

鈴谷『…………また連絡くれる? というかこっちからしてもいい?』

提督「超絶暇だからな。大歓迎だ」

鈴谷『あはっ、じゃあまた今度電話するね♪』

鈴谷『それじゃ提督バイバーイ!』

鈴谷『すっごく楽しかったよ!』

提督「俺もだ鈴谷」

提督「……またな」



提督「…………ふぅ」

提督「いやー、やっぱり皆と話してると懐かしいし楽しいな……」

提督「今日はもう遅いし、また明日にするか……」





鈴谷「────お待たせー♪」

「おっそいよ、鈴谷ぁー」
「カラオケ早く行こーよー」
「……つーか、何か良いことあった?」

鈴谷「あ、分かる?」

鈴谷「んー、でも────」

鈴谷「────ひ・み・つ♪」




短いですけど本日はここまで。

安価はまだですけど、複数回選ばれた艦娘は提督の所に遊びに来たり、一緒に遊びに行ったりする感じにしていきます。

特定の艦娘を選ぶと深海棲艦が提督の家に住み着いたりする可能性もあります。居候扱いですけど。


それではまた。


コンマ運は有っても建造運は無かった。
大型建造は対空餌量産装置です。

19が3人来てくれてなかったら発狂してましたね。


投下仕様をちょろっと変更します。
安価取りつつ他の艦娘も勝手に投下するようにします。

私が勝手に書いたのも『複数回』にカウントしますので、私の好みに偏りが生じることをご了承お願いします。


ということで1人安価取っておきます。

下2のレスです。

安価から漏れたのもピンと来たら書くかもしれません。


榛名了解です。

安価によっては時系列が前後する可能性もありますけどご了承お願いします。


ちなみに今のところ直接深海棲艦に繋がる艦娘は挙げられてません。

それと言い忘れてましたが、雑談は全然OKですのでお好きにどうぞー。



鳳翔「────ふぅ……」

鳳翔「今日はこれで終わりでしょうか?」

間宮「そうですね、お客さんも掃けましたし今日はもう店仕舞いにしましょう」

間宮「今日も1日お疲れさまでした」

鳳翔「お疲れさまでした」

鳳翔「……私、片付けしてきますね」

間宮「……それは確かにありがたいのですが」

間宮「体の方は大丈夫なんですか、鳳翔さん?」

間宮「朝の仕込みから一度も休みを入れていないでしょう?」

間宮「…………それもここ毎日」

鳳翔「……お気遣いありがとうございます」

鳳翔「でもいいんです」

鳳翔「…………今は体を動かして仕事のことで頭を一杯にしていたいんです」

鳳翔「……提督のこと、考えずに済みますから」

間宮「……分かりました。私からはもう何も言いません」

間宮「私も手伝いますね」

鳳翔「ふふっ、ありがとうございます」




鳳翔(────私がこの間宮さんの経営する居酒屋で働くようになってから数ヶ月……)

鳳翔(忘れようと思っても忘れられない、提督のことが、いつも脳裏にチラついて離れません)

鳳翔(私達を見捨てるような人物ではないということは分かってます)

鳳翔(……ですが、何も言わずに姿を消されては…………)

鳳翔(………………せめて)

鳳翔(理由が知りたい……)




間宮「鳳翔さん、鳳翔さんにお電話ですよ」

鳳翔「私に、ですか?」

鳳翔「誰からでしょう……?」

間宮「ふふっ、それは出てみてからのお楽しみです」

間宮「ごゆっくりどうぞ♪」

鳳翔「…………えーと」

鳳翔「…………お電話代わりました。鳳翔です」

『あ、お久しぶりです。鳳翔さん』

『俺のこと覚えてます?』

鳳翔「────っ!?」

鳳翔(この、声は……!)

鳳翔「…………ふ、ふふっ……」

鳳翔「忘れるはずなんてありません……」

鳳翔「お久しぶりです…………提督」

鳳翔「…………ぐすっ、うぅ……!」

提督『ちょっ、鳳翔さん? 何か泣いてません?』

鳳翔「本当に、本当に……!」

鳳翔「声を、ず、ずっと聞きたくて……!」

提督『何かよく分かりませんがすみません! 謝りますから泣かないで下さい!』

鳳翔「私、……うぅ…………!」

提督『鳳翔さーん!』




鳳翔「……すみません。取り乱しました」

提督『あはは、鳳翔さんが泣くなんて夢にも見ませんでしたよ』

鳳翔「……それほど嬉しかったんです」

鳳翔「それで、今日は一体なぜ……?」

提督『えーとですね、ふと皆の近況が気になりまして……』

提督『元気にやってるかなー、って思って電話してみました』

鳳翔「ふふっ、何ですかその理由……?」

提督『あー、笑わないで下さいよー』

提督『結構真剣なんですよ、俺?』

鳳翔「はい、そうかもしれませんね……」

提督『……その言い方、絶対信じてないですよね』

提督『……まぁいいです。それで鳳翔さんはどうですか?』

提督『間宮さんと一緒に居酒屋やってるって聞きましたけど……』

鳳翔「……お料理するのは昔から好きでしたし、楽しくやっていますよ?」

鳳翔「最近は働き詰めだったので、少々疲れてはいますが……」

提督『適度な休憩は大事ですよ?』

提督『無理しないで下さいね……』

鳳翔「ふふっ……」

鳳翔「提督がお店に来てくれたら疲れも吹き飛ぶと思います」

提督『おおっ、商売上手ですねー』

提督『そんなこと言われたら行くしかないじゃないですかー』

鳳翔「………………」

鳳翔(商売とは関係ないです…………と言うのは流石に野暮ですね)

提督『今度お邪魔しますね』

鳳翔「はい、お待ちしております」

鳳翔「…………あの、提督」

提督『はい?』

鳳翔「ずっと、聞きたかったことがあるんですけど……」

鳳翔「……何故、突然居なくなられたんですか?」

提督『…………あー……』




提督『一応聞いておきたいんですけど、俺のこと何て説明されました?』

鳳翔「ええと……」

鳳翔「深海棲艦撃破の功績を讃え、本部の重役の席が用意されたと聞きました」

鳳翔「……そしてそれに提督が嬉々として応えたということも……です」

提督『やっぱりそう聞かされてましたか……皆と同じですね』

鳳翔「……違うのですか?」

提督『……はい』

提督『俺の方は艦娘全員を解体するのに時間もかかるし、今まで働いてくれた分ゆっくりと休暇を楽しんで欲しいって言われたんですよ』

鳳翔「……ちょ、ちょっと待って下さい」

鳳翔「私達は解体に関しては選択権があると言われました」

鳳翔「海軍に従事するなら艦娘のままでいてもいいと……」

鳳翔(……それでほぼ全員が解体を選んだんですよね)

鳳翔(『提督が居ないなら』って……)

提督『……つい最近知った話なんですけど、本部は俺が艦娘を指揮して、反逆を企てようとしているんじゃないかを警戒していたらしいんです』

提督『だから俺と艦娘を引き離して、その間に事を進めてしまおうと考えたんでしょうね、あはは』

鳳翔「わ、笑いごとではありませんっ」

鳳翔「…………連絡しようと思えばすぐにでも連絡出来たはずですよね? しなかったのは何故ですか?」

提督『…………休暇に入って1週間くらい経った頃ですかね』

提督『上から艦娘全員が解体されたことと、俺の処遇が決まるまで他者と連絡を取らないよう言い渡されたんです』

鳳翔「他者との連絡の禁止、ですか……」

提督『俺の出世は間違い無しでしたから。軍部の複数の勢力が秘密裏に取りこもうとしてくる可能性があるからって言われました』

提督『……警戒するべきでした。深海棲艦を撃破したことで気が緩んでいたのかもしれません。……ただの言い訳ですね、すみません』

鳳翔「いえ、提督のせいでは…………そんな事情があったんですね……」

鳳翔「そうなると今連絡出来たのは一体……」

提督『……俺、出世蹴ったんですよ』

鳳翔「えっ」




提督『俺の処遇に関しての最終決定を聞かされたのが、休暇入って1ヶ月くらい経った後だったんですよね』

提督『その頃になるともうそういうのとかどうでもよくなっちゃいまして、また深海棲艦が現れたら指揮を取らせてもらえるだけで良い、って言いました』

提督『軍部的にも渡りに船だったんだと思います。反逆の可能性が消えるし、ポストを空ける必要もなくなったんですから』

提督『それで結局住む場所と莫大なお金を渡され、今に至るわけです』

鳳翔「……そうですか」

鳳翔「ですがその説明ですと連絡は取れたように見受けられます」

提督『……1ヶ月くらい経った後って言ったじゃないですか?』

提督『何の連絡も無しに1ヶ月も姿消した訳ですし……その……気まずくなりまして……』

提督『それに皆も新天地で頑張ってるだろうし水を指すことになりかねないなー、と考えて自粛してました』

提督『でも結局寂しさに耐えかねてこうやって電話しちゃってるんですけどね、ははっ』

鳳翔「て、提督……あなたという人は……!」

提督『いや、本当にすいませんでした』

鳳翔「…………はぁ……」

鳳翔「他の皆さんにはそのことを伝えたんですか?」

提督『そうですね、この事実も皆との会話の齟齬から分かったんですけど、もう数十人くらいには伝えました』

提督『……全員に怒られましたよ』

鳳翔「当たり前です」

鳳翔「皆心配してたんですから……」




提督『最近は説明と謝罪の電話ばかりしてます。中には艦娘同士で連絡しあって、怒る準備万全で待ちかまえていた子もいます』

鳳翔「……とりあえず、皆さんに伝えるの頑張って下さいね?」

鳳翔「それから、ゆっくりと積もる話でもしましょう」

鳳翔「私、待ってますから……」

提督『鳳翔さん……』

提督『……分かりました』

提督『待ってて下さい。全部済ませて、そしたら飲みに行きますから』

鳳翔「……はい、楽しみにしてます」

鳳翔「……それではまた」



間宮「……話せましたか?」

鳳翔「はい」

鳳翔「……でも、まだまだ話し足りません」

鳳翔「だからゆっくりと待つことにします♪」

間宮「……ふふっ」

間宮「元気が出たようで何よりです」

間宮「────さて、仕込みを始めましょうか?」

鳳翔「────はい!」


一旦投下終了。続きは書けたら夜に。

説明が甘いですけど脳内補完よろしくお願いします。
このスレの主旨ではないので適当に作りました。

それではまた。

鳳翔さん店移転なのかしらん

莫大な金があるなら艦娘専用のナニでも買って
希望者を募ってアレすればと野暮な妄想を


>>43
艦娘時代のお給料で共同出資、名義は間宮さんという設定です。
鎮守府で店を出してた時は場所代とかその他もろもろが経費で落とせたけど、社会に出るとそうはいきませんので。
提督と結婚したら自分の店出すんじゃないですかね?

>>46
あくまで提督の感覚での『莫大なお金』ですので、艦娘全員は無理です。
多分軍部も許してくれません。



もう一つ投下します。


>>43
艦娘時代の貯金で共同出資、名義は間宮さんという設定です。
鎮守府で店を出してた頃は経費でいろいろ落とせましたけど、社会に出るとそうはいきませんので。
提督と結婚したら自分の店を出すんじゃないですかねー?

>>46
あくまで提督の感覚での『莫大なお金』ですのでそんなに多くはありません。
それに募る時点で軍部が警戒します。


もう一つ投下します。



提督「────ああ、うん。もちろんだ」

提督「────またな」

提督「…………ふぅ」

提督「やっぱり皆怒るよなぁ……」

提督「……でも元気が無いよりはマシか」

提督「さーて、お次は…………おっ、金剛達か」

提督「住所が全く同じってことは……ルームシェアとかかな?」

提督「…………とりあえず電話してみるか」




『────もしもし?』

提督「もしもし、えーと……」

『────あ、あのっ、もしかして提督ですか!』

提督「おおう…………その声は榛────」

『────提督ゥー!! 私ずっと待ってたヨー!!』

『Very Very Lonely な毎日だったけど今は提督の声が聞けてVery Very Happyネー!!』

提督「こ、金剛……嬉しいのは分かったからボリュームをだな……」

金剛『了解デース!』

提督「……あはは」

提督「元気あるみたいで安心したよ」

金剛『提督ゥー、私話したいこといっぱいありマース!』

提督「ああ、聞かせて欲しいな」

金剛『フフーン、実はこの前────』




『────もしもし?』

提督「もしもし、えーと……」

『────あ、あのっ、もしかして提督ですか!』

提督「おおう…………その声は榛────」

『────提督ゥー!! 私ずっと待ってたヨー!!』

『Very Very Lonely な毎日だったけど今は提督の声が聞けてVery Very Happyネー!!』

提督「こ、金剛……嬉しいのは分かったからボリュームをだな……」

金剛『了解デース!』

提督「……あはは」

提督「元気あるみたいで安心したよ」

金剛『提督ゥー、私話したいこといっぱいありマース!』

提督「ああ、聞かせて欲しいな」

金剛『フフーン、実はこの前────』




『────お電話代わりました』

『…………提督?』

提督「あ、ああ……大丈夫だ」

提督「金剛は相変わらずパワフルだな……」

『……金剛姉さま自身も言ってたと思いますけど、提督が居なくなってからずっと元気が無かったんです』

『だからさっきのは、今までの分が爆発したからなんだと思います』

提督「寂しかった、ね……」

提督「こういうの聞くのってアレだけど、榛名はどうだったんだ?」

榛名『榛名は、ですか?』

榛名『…………榛名ももちろん寂しかったです』

榛名『……もう二度と、黙っていなくなったりしないで下さいね?』

提督「……ああ、約束する」

榛名『……ふふっ、それなら良いんです』




提督「金剛も言ってたけど、今回の事について榛名は知ってるんだよな?」

榛名『はい、他の子が教えてくれましたので……』

提督「……ごめんな」

榛名『提督が謝る必要なんてないです』

榛名『こうやって声が聞けて、それだけで榛名は満足ですから』

提督「……そう言ってもらえると嬉しいよ」

榛名『あっ、そう言えば提督』

榛名『今は皆さんに謝罪の電話をかけてるんですよね?』

提督「ああ、でも比叡と霧島が今日はいないみたいだし、また今度かけ直すつもりだ」

榛名『そうですね、2人とも喜ぶと思います』

榛名『…………でも』

提督「でも?」

榛名『電話だけじゃなく、出来ることなら提督に会いたいです……』

提督「……その点は安心してくれ」

提督「この電話が全員分終わったら、今度は皆に会いに行くつもりだから」

榛名『そうですか……』

榛名『それなら姉妹一同でお待ちしていますね♪』

提督「ははっ、それは楽しみだな────」




榛名「────提督の声が聞けて良かったですね……」

金剛「………………」

榛名「…………?」

金剛「────Shit !!」

榛名「ね、姉さまっ!?」

金剛「提督の住所を聞き忘れてたネー! このままじゃSurpriseで会いに行けないヨー!」

榛名「……ええと、またかけ直してくるそうなのでそれまで待ちましょう、姉さま?」

金剛「ウゥー……! 待ち切れまセーン……」

榛名「ふふっ、姉さまったら……」



本日の投下終了。

連投に関しては申し訳ないです。
混雑時は気を付けます。


安価出します。

下2から4までの3人です。


速い……!

長門
初風
大井

了解です。

それではまた。

ダメもとの質問いいですか?
コラボ先でこっちの艦隊になる3隻(イオナ、タカオ、ハルナ)は安価で名前書いても大丈夫ですか?
設定的に無理ならいいんですがすごく気に入ってしまったので


>>73
安価ではちょっと……。
ただ、艦娘の世界に迷い込んだ彼女達を保護するという感じの設定は考えてありましたので、それで良いのなら登場させられます。
深海棲艦同様、とある艦娘達と交流しないと保護するフラグがたちませんけども。


とりあえず1人投下します。

それと楽しみにしていた人達には申し訳ないんですけど、

大鳳
まるゆ
あきつ丸
しおい

の4名は安価下になります。

キャラが掴めてないので……。
掴め次第解禁ということでお願いします。



『────はい、もしもし?』

『どちら様でしょうか?』

提督「もしもし、提督だけど……」

『……なんだ、提督か』

『知らない番号だったから誰かと思って緊張したわ』

提督「いきなりすまん」

提督「予め聞いておきたいんだけど、初風は『知ってる』のか?」

初風『私? 知ってるわよ?』

初風『妙高姉さんから教えてもらったから』

提督「そうか…………」

提督「……すまなかった」

初風『いいわ、事情が事情だし許してあげる』

提督「……ありがとな」

初風『あっ、でもお礼代わりに今度会ったら何か奢りなさいよ?』

提督「あはは、いいぞ。何だって奢ってやる」

提督「それにしても、未だに妙高と交流有るのか……」

初風『基本的にはメールのやりとりだけね。たまーに私の方から遊びに行ったりするけど……』

提督「なるほど」

提督「同年代とは上手くやってるか?」

初風『もちろんよ。私達陽炎型の艦娘勢全員、楽しく過ごしてるわ』

初風『どこかの誰かさんと違って心配かけるわけにはいかないしね』

提督「……面目ない」




初風『そう言えば提督、私で何人目なの?』

提督「えーと…………半分は超えてるな」

初風『……どうしてもそうなるのは分かってるけど、いざ知ってみると提督の優先順位が低いみたいで悲しいわね』

提督「いやいや、勘弁してくれよ」

提督「1人ずつしかかけられないんだからさ……」

初風『冗談よ。分かってるから』

初風『流石に今のは意地悪過ぎたわね、ごめんなさい』

提督「まったくもう……」

初風『ふふっ……』

初風『…………話したいことは他にも沢山あるけど、提督の方がある程度片付いてからでいいわ』

提督「……いいのか?」

初風『その代わり、終わったらなるべく早く連絡寄越しなさいよ』

初風『私が最後とか、許さないんだから』

提督「……了解だ」

提督「じゃあまたな!」

初風『……ええ、またね』





初風「────ふぅ」

初風「……陽炎型では私が一番だったみたいね」

初風「ふふっ、悪くないわ♪」




それではまた後で。

今日も夜に安価取ります。

描写されてるのは
鈴谷、鳳翔、榛名(+金剛)、初風
>>34で時系列は前後するって書いてあるから一通り>>1がかける順番決めてる中で安価で取得されたキャラをお出ししていくって感じで書いてるんだと思う


>>82
大体そんな感じです。
ちなみに何人か書いたらもうすでに一回ずつ電話をかけた状態からに移行します。(カウントは0扱い)


投下開始ー。




『────じゃ、そろそろ大井っちに代わるねー』

提督「おう、よろしく」

『────────はい、お電話代わりました。大井です』

提督「久しぶりだな、大井」

提督「元気にしてたか?」

大井『……うふふっ、どちら様ですか?』

大井『どこかで聞いたことのあるような声ですけど、さっぱり分かりません』

提督「────ひどいっ」

提督「…………やっぱり怒ってる?」

大井『怒る? どうしてですか?』

大井『深海棲艦を撃破した私達を十分に労うこともなく突然姿を消したとしても』

提督「──くっ!」

大井『そのまま何の音沙汰も無しに何ヶ月も行方知れずでいたとしても』

提督「──うぐっ!」

大井『その間もずっと心配していた私達をよそに1人で休暇を謳歌していたとしても』

大井『言ってしまえば提督の人生ですし、私達が怒るのはお門違いなんですよね?』

大井『そうでないともっと申し訳無さそうにしてるはずですし……』

提督「……お、大井…………」

提督「その辺で許してくれ……」

大井『…………本当に反省してますか?』

提督「…………はい」

大井『……まあ、いいでしょう』

大井『今回はこれくらいにしてあげます』

提督「ほっ…………」




大井『何を安心してるんですか?』

大井『さっき北上さんが話しているのを聞いていたんですけど、後半分くらいなんですよね?』

提督「あ、ああっ……」

提督「そうだけど……」

大井『それに、終わったら私達にも会いに来るって言ってましたよね?』

大井『でしたらこれの続きはその時にしますね?』

提督「……ああもう!」

提督「いいよいいよ、ドンと来い!」

大井『あら? 意外に素直ですね……?』

提督「……思い返してみると今までの奴らは皆結構簡単に許してくれてて」

提督「でもそれだと、また今回みたいなことをしかねないし」

提督「一回ガツンと怒ってもらった方が良いと思ってさ」

提督「……大井はこういう時ちゃんと歯に衣着せずに怒ってくれるからありがたいよ」

大井『…………提督』

大井『提督に被虐趣味があったなんて……』

提督「ちょっ、そういう意味じゃない!」

大井『うふふっ、分かってますよ♪』





北上「────大井っち、電話終わったの?」

大井「はい」

北上「……へぇー」

大井「…………北上さん?」

大井「どうしてニヤニヤしてるんですか? 私の顔に何か付いてます?」

北上「んーとね、大井っちがここ最近見てない顔をしててさ」

北上「────提督と話せてよっぽど嬉しかったんだなー、って思って」

大井「なっ!?」

大井「そ、そんなことありません!」

北上「はいはい、分かりましたよー♪」





提督「……………………」

提督「……………………」

提督「…………出ないな」

提督「仕方ない、また後で────」

『────こちら長門』

『…………誰だ?』

提督「────おっ、出た出た」

提督「長門、久しぶりだな」

長門『その声……提督か!』

長門『ふふっ、久しぶりだな! 元気にしていたか?』

提督「ああ、長門も元気そうで何よりだ」

提督「……えーと、それでさ、今回電話した理由なんだけど……」

長門『…………提督』

長門『私達に説明は不要だ』

長門『……既に教えてもらったからな』

提督「あっ、そうなの? ちなみに誰に教えてもらったんだ?」

長門『…………海軍本部からだ』

提督「…………は?」




長門『なに、難しい話ではない』

長門『実は私は未だに艦娘として海軍に従事していてな……』

提督「……解体、しなかったのか」

長門『……深海棲艦は確かに撃破した。しかしこれから新たに出現しないとは限らないだろう?』

長門『そういういざという時のために、残るべきだと判断した』

提督「……確かにそうだな」

提督「そういうの長門らしいよ」

長門『ふふっ、そうか?』

長門『……さて、話を戻すが……私が海軍に従事することが決まって…………1ヶ月くらい後だったか?』

長門『軍部の人間が提督のことを話しているのを偶然聞いてしまってな、問い詰めたらすべて教えてくれた』

長門『そこで真実を知ったわけだ。……まあ居場所に関しては分からずじまいで、今日まで歯痒い思いをしてきたが…………』

長門『……とにかく、提督に対して怒りなどといったものは一切無いから安心してくれ』

提督「そうか……」

提督「……変な行動起こしてないよな?」

長門『私が事を荒立てることで提督の身に何かあっては困る。そういったことはしなかったぞ』

提督「おおっ、何というか成長したな」

長門『ふふっ、私を見くびってもらっては困る』

長門『今の私には一分の隙も無い!』

提督「ははっ、それは頼もしいな────




長門『────分かった』

長門『深海棲艦が出現したらすぐに連絡しよう』

提督「よろしく頼む」

長門『それでは提督、失礼する────』

提督「おう、じゃあな」

提督「…………」

提督「長門の奴、成長したなぁ……」

提督「……昔はどっか一つ抜けてて、詰めも甘い奴だったのに」

提督「歳月の成せる業ってやつかな……?」



長門「────ふぅ」

陸奥「…………終わった?」

長門「ん…………ああっ!」

長門「すまんっ、話に夢中で陸奥に代わるのを忘れていた!」

陸奥「んーん、別に良いわよ」

陸奥「そもそも長門ねえにかかってきた電話だし、また後で私にも電話してくるだろうしね」

長門「そ、そうか……」

長門「……なぁ陸奥」

長門「提督が言ってくれたのだが、私は成長したらしいぞ」

長門「ふふふっ……♪」

陸奥(成長、ねぇ……)


────────
──────
────
──




陸奥「長門ねえー、携帯鳴ってるわよー?」

長門「ああ、すまん…………ん?」

長門「知らない番号だな……」

陸奥「そう? 出てみたら?」

長門「いや、待て。これが架空請求業者からの電話だったら対応出来る自信が無い」

陸奥「いやいや、その可能性は低いでしょ」

長門「しかしその可能性は0では……そうだ、間違い電話という可能性もある」

長門「とりあえずここは一度様子を見て────」

陸奥「提督からかもしれないわよ?」

長門「────こちら長門」

陸奥(単純ねぇ……)


────────
──────
────
──


陸奥(……まぁ、今度提督に教えてあげようかな?)

長門「どうした、陸奥?」

陸奥「何でもないわよー」



本日の投下、多分終了。

ということで安価タイムです。

下2から下5までの4名書きます。

私が裏方に回る事で誰かが輝く、そういうことに幸せを感じるんです


>>105
やだ……かっこいい……。

次からは、下1からもしくは○時に近いレスといった形にしますね。


文字化けの方を抜かすと
雪風
大和

飛鷹
の4名ですね。

了解です。

文字化けの方は、ID変わるまでにどうにか書いて頂けましたらその艦娘も書きます。

それではまた。


大井さんは好きです。
でも北上様はもっと好きです。

一番好きではないとしても、この2人のレベルがトップという提督は多いはず。かくいう私もダブル98になってました。


2人分投下します。



『────もしもし?』

提督「もしもし? その声、出雲丸で合ってる?」

『────だーかーら!』

『出雲丸じゃないってばっ!』

『……もうっ、提督ってばいつまでそれ言い続けるのよっ!』

提督「あはは、ごめんごめん……」

提督「……でも、元気そうで良かったよ」

提督「というか俺だってよく分かったな、飛鷹」

飛鷹『……だって私のことその名前でいじるの提督しかいないじゃない』

飛鷹『────そんなことより!』

飛鷹『今までどこほっつき歩いてたのよ!』

飛鷹『皆心配してたんだからね!』

提督「ええと、話せば長くなるんだけどさ……」

飛鷹『構わないわ』

飛鷹『洗いざらい、キッチリ説明してよね!』

提督「は、はい……」




飛鷹『────ふーん……、そんなことがあったのね……』

提督「……その、連絡が遅くなってごめん」

飛鷹『……本当よ』

飛鷹『どれだけ心配したと思ってるのよ……!』

提督「……ごめん」

飛鷹『………………馬鹿』

提督「………………」

飛鷹『…………提督。そろそろ隼鷹が帰ってくるけど、覚悟しておきなさいよ』

飛鷹『隼鷹は私の比じゃないと思うから』

提督「……ああ」

飛鷹『それと、私だって完全に許したわけじゃないからね?』

飛鷹『ちゃんと許して欲しかったら、全部終わってから面と向かって謝りに来なさい』

飛鷹『────いい?』

提督「……分かった」

提督「会いに行くから、待っててくれ」

飛鷹『……ええ、待ってるわ』







飛鷹「────凄い剣幕だったけど、少しはスッキリしたかしら?」

隼鷹「……まぁ、ちょっとは?」

隼鷹「今はまだ嬉しさの方が大きいし、こりゃ明日辺りにもう一回説教かましちゃうかもしれないねぇ……」

飛鷹「いいんじゃない?」

飛鷹「今までの分、提督には我慢してもらわないと気が済まないし」

隼鷹「だよなぁ……」

隼鷹「──────よーし!」

隼鷹「飛鷹、今日は飲むぞぉ!」

飛鷹「……今までだって自棄酒してたじゃない」

隼鷹「今日のは祝い酒だって!」

飛鷹「はぁ……」

飛鷹(…………でもまあ)

飛鷹(今日くらいは……ね?)

飛鷹「いいわ、朝まで付き合ってあげる」

隼鷹「さっすが飛鷹! ひゃっはぁー!」




提督「────あっ、もしもし?」

提督「雪か────」

雪風『────しれえええええぇぇぇぇっ!!』

雪風『ずっと、ずぅっとお待ちしてました!!』

雪風『どうして、どうして私が、陽炎型で一番最後なんですかぁ!!』

提督「よ、よし、分かった……」

提督「ちゃんと説明するから落ち着こう、な?」

雪風『……うぅっ…………!』

雪風『………………』

雪風『……すみません。取り乱しちゃいました』

提督「いーよいーよ、悪いのは俺だし」

提督「それで理由なんだけど、ひとえに雪風が優しい子だからだ」

雪風『……優しいから?』




提督「ああ。雪風も他の奴から聞いてるだろうから分かると思うけど、陽炎型の皆でさえ時間が空いただろ?」

雪風『はい、中には1日待たされた子もいました』

雪風『……わ、私は2日も………!』

提督「な、泣くな泣くな! 謝るからっ!」

提督「そ、それでだ、この謝罪と説明の電話なんだけど、そりゃあもちろん怒る子も沢山いるわけで……」

雪風『……それは自業自得です』

提督「いや、まあ確かにそうだけど……それが続くとさ、メンタル的にキツいんだよね」

雪風『…………えーと、つまり司令は、箸休めみたいに怒らないであろう子を、合間に挟んでるというわけですか?』

提督「……はい」

雪風『…………むむむ……』

雪風『この場合、そんな逃げに徹して本当に謝罪する気があるのかと怒るべきなのか、司令の私に対する評価を素直に喜ぶべきなのか……』

提督「喜んでくれると嬉しい」

雪風『…………次はありませんからね?』

提督『……肝に銘じておきます』







雪風「────えへへ」

黒潮「ちゃんと電話来て良かったなぁ……」

雪風「はい!」

初風「これでようやくゆっくり眠れるわ……」

秋風「『司令、司令……』ってずっと呟いてたもんねぇ」

雪風「そ、それはもう大丈夫ですからっ!」

不知火「……どうかしら?」

陽炎「油断出来ないわね……」

舞風「暗い雰囲気になるの嫌なんだけどなー」

雪風「も、もう! 信じて下さいよぉ!」



一旦投下終了。続きは多分夜に。

龍田・響・大和を投下したら第2段階に移行します。

既に電話を全員分終えた状態になりますので、提督が会いに行くあるいはどこかで遊ぶ約束をしたりします。
カウント入ってる娘はオマケ付きますよー。


深海棲艦のフラグは2つ建ちそうです。


それではまた。


ちょっと急用が出来ましたので今夜の投下はありません。

なので安価だけ取っておきます。


9時に近いレスから3名でお願いします。


それではまた。


今夜は投下しないと言ったな? あれは嘘だ。

2人分だけ投下します。

というか潜水艦多すぎです。
この速さは私初めてですわー。



『────それでよぉ、その時龍田が──────』

提督「何それ超見たかった!」

『しかもだぜ? その後────って、何だよ龍田……』

提督「…………おーい? どうしたー?」

『今良いトコなんだからちょっとくらい…………お、おい、待て! それはねぇだろっ!』

『分かった、分かったってば! もう代わるから! …………ったくよー……』

『あー、提督? 話の途中で悪いけど龍田に代わるわ』

提督「いや、構わない」

提督「話の続きは今度聞かせてくれよ、天龍?」

天龍『おう、またな!』

提督「………………もしもし? 龍田か?」

龍田『はい、龍田ですよぉ……』

龍田『天龍ちゃんとのおしゃべりは楽しかったですか?』

提督「ま、まあな……」

龍田『……うふふ♪ それなら良かったわぁ』

提督「…………あれ?」

提督「あのさ、龍田?」

龍田『はい?』

提督「…………もしかしてあんまり怒ってない?」




龍田『…………うふふっ』

龍田『そうねぇ、電話がかかってきた最初の頃は怒ってたのに…………どうしてかしら?』

龍田『提督と楽しげに電話してる天龍ちゃんを見てたらどうでも良くなっちゃったわ♪』

提督「そ、そうか?」

提督「……何というか助かった気分だ。龍田には何を言われるのかってビクビクしてたし……」

龍田『あら? ひどーい……』

龍田『私をのけ者にして長電話をしていた件に関しては怒ってるんですよぉ?』

提督「うっ……それは、その……」

提督「……消息を絶ってたことに関しても、ちゃんと謝るよ」

提督「……ごめん」

龍田『……うふふ♪ ちゃあんと謝ってくれたので許します♪』

龍田『……次は無いですからね?』

提督「は、はい……」

龍田『良い返事ですねぇ♪』

龍田『────あっ、そう言えば提督、この前天龍ちゃんが──────






天龍「────終わったのか?」

龍田「あら? もう一回天龍ちゃんに代わったほうが良かったかしら?」

天龍「あー、いいよいいよ」

天龍「電話番号も分かったし、また今度こっちからかけっからさ」

龍田「うふふ、そうねぇ……」

天龍「それにしてもさっきは驚いたぜ? 今まで龍田に提督との会話を遮られたことなんてなかったしよぉ……」

龍田「……そうだったかしら?」

龍田「……………………」

龍田(…………何となく嫌な気分になったから割って入っちゃったけど)

龍田(そもそも、何で嫌な気分になったのかしら?)

龍田(その原因は提督? それとも天龍ちゃん?)

龍田(…………今は深く考えないことにしましょ)





提督「……………………」

『────もしもし?』

提督「もしもし? 俺だ。やっと繋がったみたいだな……」

『その声……司令官か』

『すまない。いろいろと事情があったのと、タイミングが悪かったせいで出れなかったんだ』

提督「そうだとしても、履歴は残るだろ?」

提督「かけ直してくれればよかったのに……」

『……3人から、こっちからはかけるなって言われてね』

『私達に心配をかけた罰らしいよ』

提督「ははっ、そりゃ手厳しいな……」

提督「……でも、こうやって話せて良かった」

提督「今までいろいろと悪かった」

提督「……ごめん、響」

響『……謝る必要は無いさ。事情が事情だからね』

響『またこうやって話せて嬉しいよ、司令官』





提督「────皆同じ学年なのか?」

響『3人からは聞いてなかったのかい?』

提督「同じ小学校に通ってることとかは聞いてたけど……そうか……」

提督「暁とか、どうしてる?」

響『学校では普通だよ。私達4人が集まる時はお姉さんらしくあろうと頑張るけどね』

提督「ははっ、簡単に想像出来るなそれ」

提督「住んでる家が4人ともご近所なんだよな? やっぱりよく遊ぶのか?」

響『ああ…………いや、最近はちょっと違うな』

提督「ん、何かあったのか?」

響『実は最近になって、電が私達の誘いをたまに断るようになったんだ』

響『理由は分からないが、1人でどこかに行ってるらしい』

提督「……どこかって……どこに?」

響『私と暁と雷でこっそり尾行したこともあるんだが、行く場所が複数あって何が目的なのかよくわからない』

響『機械関係のお店やおもちゃ屋、あとは工場に多く行ってることは分かるんだが……』

響『聞いても教えてくれないし、最近じゃ警戒されて尾行もできないからね』

響『司令官は電から何か聞いていないかい?』

提督「……いや、そんなことは初耳だ」

提督「ちょっとそれ、詳しく教えてくれ」




提督「ふむ……」

提督(響が教えてくれた電の行き先、1つだけ聞いたことがある気がして気になったけど……)

提督(この工場、俺達の鎮守府に資材を搬入してくれてた工場の1つだ)

提督(……今さら資材の使い道なんてあるのか?)

提督(…………うーむ)


今度こそ本当に投下終了。

さてフラグは誰に行けば建つのか分かるかなー(棒


扶桑・三隈・叢雲了解です。

それではまた。


皆さんこんばんは。

投下開始します。



提督「────ふぅ……」

提督「次でようやく最後か……」

提督「頼むから出てくれよ……!」

提督「……………………」

『────もしもし?』

提督「────よしっ!」

提督「久しぶりだな大和!」

提督「俺だよ俺、提督だ!」

大和『…………えっ?』

大和『て、提督っ!?』

大和『本当に提督なのですかっ!?』

大和『ご無事だったのですね…………!』

提督「あー……うん……」

提督「そのセリフで何となくどんな想像してたか分かるけど、大和が思うようなことは無かったから、その辺は心配しなくて良いよ」

提督「それでその…………」

提督「謝らなくちゃいけないことが、あるんだ」




大和『────そのようなことが……』

提督「……いろいろ心配かけたみたいでごめん」

大和『…………ふふっ』

大和『電話越しに頭を下げている提督が、容易に想像出来ます……』

大和『提督のことを忘れてしまう前に声が聞けて、本当に良かったです』

大和『……私、とても嬉しいです』

大和『だから、怒ってなんかいませんよ?』

提督「大和……」

提督「……ありがとう」

大和『ふふっ……』

大和『さて、湿っぽい話はここまでにしましょう。せっかくの機会なんですから』

大和『私のお話、聞いて頂けますか?』

提督「……もちろん!」




────────
───────
──────
─────


提督「────へぇ、艦娘のまま各国を回ってるのか……。道理で電話しても出ないわけだ」

大和『私が言うのもなんですけど、私の知名度はかなりありますから……』

大和『曰わく、艦娘に対するイメージアップのためだそうです』

提督(…………深海棲艦がいなくなった今、脅威になるのは艦娘だから、それらの感情を緩和するためのPR活動……)

提督(でもそうなるとニュースになっていないのがおかしい。多分表向きの理由だな)

提督(裏向きは…………まあ俺が考えたところでどうにも出来ないか……)

提督「ところで移動はやっぱり?」

大和『はい、私自ら』

大和『四方を軍の船に囲まれての移動ですね』

提督「…………深海棲艦の気配は?」

大和『今のところ感じたことはありません』

大和『仮に出てきたとしても、今の私は装備を外されているので戦えませんが……』

提督「そうか……」

提督「それじゃあ万が一深海棲艦が現れたら、迷わず逃げてくれよ?」

大和『……皆さんを置いて逃げることは出来ません』

提督「……それじゃ無茶はするなよ?」

大和『……了解しました』


────────
───────
──────
─────



大和『────では提督、またご連絡下さいね?』

提督「もちろん」

大和『……ふふっ♪ 待ってます♪』

大和『それでは失礼します────』

提督「ああ、またな────」

提督「────…………お」

提督「終わったぁ……」

提督「……いや、まだまだだ」

提督「次は会いに行かないとな!」



鈴谷「────うん、いいよー♪」

鈴谷「で、待ち合わせは明日の夜いつもの場所?」

鈴谷「うん……うん……」

鈴谷「オッケー、じゃあまた明日ねぇ♪」

鈴谷「…………ふぅ」

鈴谷「さーて明日に備えて課題やりますかぁー」


ピンポーン♪


鈴谷「ありゃ? こんな時間に珍しいじゃん」

鈴谷「はいはーい、ちょっと待ってねー……」

鈴谷「はい、何か用────」


提督「よっ」

提督「来ちゃった」


鈴谷「………………」

鈴谷「………………ほぉほぉ」

鈴谷「────5分待って」


鈴谷(わあああああぁぁぁっ!?)

鈴谷(部屋ぜんっぜん片付けてないしっ!)

鈴谷(ぜ、全部片付けないと……!)

鈴谷(干してる下着とか見られたら死ねるっ!)


提督(……今頃必死で片付けてるんだろなぁ)

提督(別に気にしないのに……)




鈴谷「よ、ようこそ……」

提督「へぇー、鎮守府に居た頃と同じくらいの広さなんだな……」

提督「あの頃と違って他の誰かが部屋にいない分、いろいろ気が楽だろ?」

鈴谷「んー、まあねー」

鈴谷「ってゆーかあんまりジロジロ見ちゃ駄目」

鈴谷「ほら、こっち来て座って」

提督「失礼するぞ」

提督「……うん」

提督「割としっかり一人暮らし出来てるみたいで安心したよ」

鈴谷「あはは、何それ? 提督ってば私のこと見くびってるでしょ?」

鈴谷「私だって普通の生活くらい出来るって」

提督「……さっき台所に見えたレトルトカレーの山は一体なんなんだろうなー?」

鈴谷「す、好きなんだからいいじゃん!」

提督「はいはい、そうだな」

鈴谷「うぅー……!」







鈴谷「────私が一番かー……」

鈴谷「…………えへへ♪」

提督「まぁ最初に電話したのも鈴谷だったからな」

鈴谷「もうっ、そういうことは言わなくていいって…………はぁ……」

提督「何だよため息なんか吐いて……」

鈴谷「んーん、提督は気にしなくていいよぉー」

鈴谷「……ところで提督?」

提督「ん? どうした?」

鈴谷「まだ時間早いけど、その、もしかして…………ずっといる感じ?」

提督「いや、違う」

提督「安心しろ、他の奴らのとこも回るつもりだからずっといるわけじゃない」

鈴谷「…………むぅ……」

提督「……何で不機嫌になるんだよ」

鈴谷(……どうしよっかなぁー?)

鈴谷(せっかくのチャンスなんだし、どうにか……)

鈴谷「……………………っ!」

鈴谷「そうだ提督! あのさ────




────────
───────
──────
─────


提督「────鍵かけてきたか?」

鈴谷「もち!」

提督「よし、じゃ皆に顔見せに行くか」

鈴谷「出発いたしましょー!」

提督「ちゃんとシートベルト付けてな?」

鈴谷「あっ、うん。ごめん」


投下終了。

扶桑・三隈・叢雲のところまで鈴谷は着いてきます。

その後は安価で一度取られている艦娘でまた取られた子が着いてきます。複数も有りです。


それでは追加安価の時間デース。

11時30分に近いレスで、3名よろしくお願いします。

それとゾロ目の数だけ安価増やします。
増えた安価がゾロでもまた増えます。


速 す ぎ !

島風もビックリする速さに脱帽。

ゾロ目も相まって
電・夕張・加賀さん
のところに榛名が同行します。

そしていくつか考えてた組み合わせの1つである榛名&電が安価で選ばれました。
ヲ級が来ますよー。

それではまた。


えーと、あくまで『○○時に近いレス』なので近ければその前でもちゃんと含みます。
榛名も時間前ですがちゃんと含んでますよー。

レスにも書いてますが榛名は同行者として付いてきますし、ちゃんと榛名の所に訪ねにも行きます。

分かりにくくて申し訳ないです。


それと今夜の投下は用事があるため無いと思います。
すみません。


皆さんこんばんは。

今年最後の投下いきます。



鈴谷「ねえ提督」

鈴谷「この車、提督の私物なの?」

提督「まあな。ちょうどよかったから奮発して一括で買っちまった」

提督「車のこと詳しくないから店員に任せっきりだったんだけど…………どうだ?」

鈴谷「んー、私は好きだよ?」

鈴谷「内装も外見も悪くないし、大きさは……提督が使う分には少し大きいかなって思うけど、大は小を兼ねるっても言うしね♪」

提督「おお、そりゃ良かった」

提督「…………それにしても、まさか初めて助手席に乗せる奴が鈴谷になるなんてな」

提督「親父から『自分の車の助手席に初めて乗せる人は彼女にしろよ?』って言われてたの思い出して懐かしいわー……」

鈴谷「…………ふ、ふーん……」

鈴谷(提督にはそんな気持ち無いんだろうけど、そんなこと言われると……)

鈴谷(……えへへ♪)

提督「……どうした鈴谷? 顔赤いぞ?」

鈴谷「いいから前見る!」

提督「お、おう……」




扶桑「────ようこそ」

扶桑「提督に鈴谷ちゃん、今日はゆっくりしていって下さいね?」

提督「……えぇー…………」

鈴谷「…………まじ……?」

扶桑「…………あら?」

扶桑「どうして上がろうとしないの……?」

提督「……正直驚いてる」

鈴谷「扶桑さんの家でかすぎるでしょ!」

扶桑「ええと……」

扶桑「そうは言われましても両親の家ですし、私からは何とも……」

提督(……親御さん、お金持ちなんだなぁ)

鈴谷(玄関に熊の剥製とかドラマみたい!)

提督「……うん、まあいろいろ聞きたいことはあるけど、まずは上がらせてもらうか」

鈴谷「そうだねぇ……」

鈴谷「そんじゃ失礼しまーす♪」

扶桑「こちらのスリッパをどうぞ」

提督「おお、悪いな。ほら鈴谷も…………鈴谷?」

鈴谷(うーん……)

鈴谷(……剥製ってどんな触り心地なんだろ?)

鈴谷(ちょっと触ってみよ────)

提督「────がおおっ!」

鈴谷「わひゃあああぁぁっ!?」

鈴谷「て、提督っ! 脅かさないでよ!」

提督「あっはっは!」

扶桑「うふふっ……」

鈴谷「もぉー……! 最悪だしぃ……!」




提督「────和室まであるとは……」

扶桑「来客応対用の部屋です。父の趣味というのもありますけど」

鈴谷「おぉ、お菓子うまぁー」

扶桑「ふふっ、どんどん食べても良いんですよ?」

鈴谷「それじゃお言葉に甘えて……」

提督「おい、ほどほどにしとけよ?」

提督「……ところで扶桑、家の人はどうしたんだ?」

扶桑「父も母も仕事に行ってしまいました」

扶桑「山城は……どうにも予定が合わなかったので、大学で授業中です」

提督「うーんそうか……。ちょっと残念だな」

提督「山城にも会いたかったってのもあるけど……」

提督「ちょうど良い機会だから親御さんに一言挨拶しようかと思ってたのに……」

扶桑「…………ふふっ♪」

鈴谷「……提督、そのままの意味だよね?」

提督「ん?」

鈴谷「あ、うん、やっぱいいや。提督は提督だった」

扶桑「……それは残念ですね」

鈴谷「むぅ…………」

提督「……仲良いな、お前ら」




────────
───────
──────
─────


提督「────よし、そろそろ帰るかな」

扶桑「もうですか?」

扶桑「もう少しゆっくりされていかれては……」

提督「そうしたいのは山々なんだけど、この後にも会いに行かなくちゃいけない奴がいるからさ」

提督「まあ山城に会うこともできなかったし、近いうちにまた来るよ」

扶桑「そうですか……」

扶桑「ではその時にまたお話いたしましょうね?」

提督「今度はもっとゆっくり、な」

提督「よーし、鈴谷。帰るぞー」

鈴谷「りょうかーい」

鈴谷「……ちょっと提督先行っててくれる?」

提督「…………なんで?」

鈴谷「いーから先行く!」

提督「むっ…………早く来いよ?」

鈴谷「はーい♪」

鈴谷「………………」

扶桑「えーと……」

扶桑「鈴谷ちゃん、どうかしたんですか?」

鈴谷「んー、ちょっと扶桑さんに聞きたいことあってさ……」

扶桑「聞きたいこと?」

鈴谷「山城さんってああいう態度だけど、提督のこと大好きじゃん?」

鈴谷「だから授業くらい休むと思うんだよねぇ」

鈴谷「……そこんとこ気になったからちょっと考えてみたんだけど、扶桑さんわざと教えてないんじゃない? ……今日提督が来ること」

扶桑「………………」

鈴谷「だってそうすればほら、山城さんにも提督が会いに来るから、提督に確実にもう一回会えるわけだし……」

鈴谷「…………どう?」

扶桑「…………うふふっ」





扶桑「バレちゃいました?」






鈴谷「────扶桑さんってば策士だなぁ……」

提督「んー? 何か言ったか?」

鈴谷「なんでもなーい」 

鈴谷「それよりほら、運転に集中集中!」

提督「はいはい」

鈴谷(…………強敵になりそうだけど、扶桑さんには負けないし!)






三隈「────ようこそいらっしゃいました」

三隈「ちょっと狭いですけど、どうぞごゆっくりしていって下さいね?」

提督「お邪魔します」

鈴谷「お邪魔しまーす♪」

三隈「それではお茶を淹れますので、少々お待ちを……」

提督「すまないな」

提督「……それにしてもずいぶんと片付いてるなぁ」

提督「どこかの誰かさんとは大違いだ」

鈴谷「……あれ? 馬鹿にされてる?」

提督「だってお前一人暮らしであれだろ? 三隈なんて最上とルームシェアしてるのにこんなに綺麗なんだぜ?」

鈴谷「いやいや、くまりんこと比べるのはちょっと厳しいじやん?」

鈴谷「それにこの部屋、綺麗なのはくまりんこがお掃除頑張ってるからで、モガミンの方は結構散らかしてるんだよ?」

提督「へぇー……」

提督「いや、ちょっと待て。何で鈴谷がそれを知ってるんだ?」

提督「それにその呼び方。お前三隈のことくまりんこなんて呼んでなかったよな?」

三隈「────実は私達スマホのアプリで、私・モガミン・スズヤン・クマノン、の4人で構成したコミュニティを作っているんです。いろいろと情報も交換してますわ」

三隈「あっ、お茶どうぞ」




提督「マジかよ…………お茶どうも」

鈴谷「結構前からワイワイ楽しくやってるんだよねぇー…………サンキューくまりんこ」

三隈「どういたしまして♪」

提督「いやー……、最上と三隈は同じ高校だから分かるとして、鈴谷と熊野はここから結構遠いよな? 接点は?」

鈴谷「えー? それマジで言ってる?」

鈴谷「そんなの艦娘時代からに決まってんじゃん♪」

提督「えっ」

三隈「私達みんな、航空巡洋艦でしたから……」

三隈「戦い方を模索したりするのに、よく皆で話し合っていたんですよ?」

提督「……あー、もしかして俺、お前ら皆の関係性……全然把握できてない?」

鈴谷「それ、今ごろ?」

提督「うわぁ……うわぁ……」

三隈「て、提督、お気になさらず……」

三隈「知らなかったことだとしても、これから知っていけば何の問題もありませんわ」

提督「……ありがとう、三隈」

提督(…………思えば)

提督(艦娘との交流は沢山してきたが、艦娘同士の交流は又聞きするだけであんまり気にしてなかったもんなぁ……)

提督(……今回のことである程度まで把握しておかないとな)

提督(知らねば)




────────
───────
──────
─────


提督「────時間ギリギリまで待ってみたけど」

提督「……結局最上の奴帰って来なかったな」

鈴谷「うぅー……」

鈴谷「モガミン会いたかったぁ……」

三隈「おかしいですね……。提督達が来ることはちゃんと伝えていたのですが……」

三隈「連絡も取れませんし、部活が長引いているのでしょうか?」

提督「まあ、最上も今じゃうら若き女子高生だしな。大方外せそうにない用事でもできたんだろ」

提督「また来るから、って伝えといてくれる?」

鈴谷「私からもよろしくー♪」

三隈「はい、ちゃんと伝えておきますわ♪」

三隈「それでは提督、スズヤン────」


三隈「────また会う日まで、ごきげんよう」



『またなー(ねー)!』








最上「────三隈っ!」

最上「はぁ……はぁ……。て、提督達はっ!」

三隈「お帰りなさいモガミン」

三隈「残念だけど、ついさっき帰っていったわ」

最上「そんなぁ……」

三隈「そう落ち込まないの」

三隈「また来るから、って言ってたから元気出して」

三隈「……ね?」

最上「………………うん」




提督「────さーて、どこにいるんだ……?」

鈴谷「あっ、提督。あれじゃない? 窓際の奥のテーブルのとこ」

提督「あぁー……」

提督(うわぁ……怒ってる……)

鈴谷(怒りマークが見えるなぁ……)

提督「…………えぇー、ああ……、うん」

提督「……お待たせ、叢雲」

鈴谷「ひ、久しぶりぃー……」

叢雲「……………………」

提督「は、ははっ…………」

鈴谷「あ、あはは…………」

叢雲「……座りなさい」

提督「…………失礼します……」

鈴谷「失礼しまーす……」

叢雲「…………さて」

叢雲「約束の時間は何時だったかしら?」

提督「……7時です」

叢雲「……今は?」

鈴谷「……8時だねぇ」

叢雲「…………言うことは?」

提督「………………」

鈴谷「………………」


『…………ごめんなさい』


叢雲「……よろしい」


────────
───────
──────
─────



叢雲「────海鮮ピラフとコンポタージュ」

叢雲「それとショートケーキと杏仁豆腐にチョコレートパフェで」

提督「食うなぁ……」

叢雲「なによ? 遅れたお詫びに晩御飯奢るって言ったのはアンタでしょ?」

提督「そりゃそうだけどさ……、食えるの?」

叢雲「安心しなさい。デザートは別腹よ」

提督「……女ってすごいな」

鈴谷「そーそー。あ、私は苺のムースとミントアイスとフルーツ盛り合わせでよろしくぅー」

提督「……おい」

鈴谷「いーじゃんいーじゃん♪」

提督「…………はぁ」

叢雲「……なーにため息なんか吐いてるのよ」

叢雲「アンタが遅れてこなかったら良かっただけじゃない。全部自業自得よ?」

提督(…………なぁ、鈴谷?)

提督(叢雲ってこんなに怒る子だっけ? もしかして俺、嫌われてる?)

鈴谷(…………あのね、提督)

鈴谷(嫌いだったらファミレスで1時間も待ったりしないっしょ?)

鈴谷(っていうかむしろ叢雲は提督のこと────)

叢雲「────ちょっと!」

叢雲「何コソコソ2人で話してるのよっ!」

提督「す、すまんっ」

鈴谷「ごめんごめん」

叢雲「……ふんっ!」




叢雲「────ふふっ♪」

叢雲「中々美味しいじゃない……♪」

鈴谷「叢雲ー? こっち一口あげるからそっち一口ちょうだーい」

叢雲「……いいわよ」

叢雲「ほら、口開けなさい」

鈴谷「あー、んっ……♪ んー、美味いなぁ」

叢雲「そっちも早く寄越しなさいよ」

鈴谷「はいはい」

鈴谷「ほら、あーん」

叢雲「んっ…………」

叢雲「……いけるわね」

鈴谷「でしょー?」

提督(………………)

提督(こうやってると、叢雲も可愛げがあるんだけどなー……)

叢雲「……何見てるのよ」

鈴谷「提督も欲しいんじゃない?」

鈴谷「叢雲。あーん、ってやってあげたら?」

叢雲「こ、こんなとこでするわけないでしょっ!」

叢雲「馬っ鹿じゃないの!」

提督「理不尽に俺を怒るなよ……」

鈴谷(『こんなとこ』、ねぇ……)




────────
───────
──────
─────


提督(────結局ファミレスで食事しただけで終わっちまった……)

鈴谷「それじゃまたねぇー」

叢雲「鈴谷も元気でね」

提督「……いつの間に意気投合してるんだよ」

叢雲「………………」

鈴谷「…………んー」

鈴谷「提督、私先に車行ってるね♪」

提督「え、ちょっ、鈴谷っ!?」

鈴谷「じゃあーねぇー…………」

提督「……………………」

叢雲「……………………」

提督(き、気まずい……)

叢雲「…………提督」

提督「な、なんだ叢雲?」

叢雲「……悪かったわね」

提督「…………は?」

叢雲「だ、だからっ、ずっと怒りっぱなしで悪かったって言ってんの!」

叢雲「そりゃあ事の発端があんたにあるのは明白だけど、その…………せっかく会いに来てくれた提督に対してあの態度はやり過ぎたと今は思ってるわ」

叢雲「えーと、つまり…………その……」

叢雲「……ごめん」

提督「…………ぷっ」

提督「あははははっ!」

叢雲「ちょ、アンタ何笑ってんのよ!」

提督「いやだってほら、さっきまでと打って変わってしおらしくなった叢雲がおかしくってさ…………ははっ」

叢雲「……くっ、謝って損したわ」

提督「はははっ…………」

提督「…………なあ叢雲?」

叢雲「…………なによ?」

提督「今日はさ、結局何も話せなかっただろ?」

提督「だからまた今度会いに来るから、その時はいろいろ話そうな!」

叢雲「…………ふ、ふんっ」



叢雲「次遅れたら承知しないわよっ!」







鈴谷「────提督おかえりぃ」

鈴谷「仲直りできた?」

提督「まあ少しは?」

鈴谷「あはは、良かったじゃん」

提督「さっきは気ぃ遣ってくれてありがとな」

鈴谷「今日1日楽しかったからねぇ。そのお礼みたいな感じ?」

鈴谷「いやー、本当今日は楽しかったわー」

鈴谷「────ねぇ提督?」

提督「ん?」

鈴谷「私のこと、また誘ってくれる?」

提督「まぁ機会があればな」

鈴谷「よしっ、じゃあ気長に待ってるね♪」

鈴谷「────さ、私んちまで出発進行ー!」

鈴谷「安全運転でよろしくねー♪」

提督「……やれやれ」



投下終了。

鈴谷がヒロインっぽい。どうしてこうなった。


後少しではありますが皆さん良いお年を。

安価は新年明けてから取ります。

それではまた。


皆さんおはようございます。
新年明けましておめでとうございます。

年明け大型建造は
まるゆ
赤城
大鳳
でした。 大 勝 利 !

35 35 60 60 20 は万能レシピですね。

さて、年も明けましたし安価取ります。

先着3名です。

どうぞお書き下さい。


長門
ゴーヤ
愛宕

了解です。

年明け建造大鳳狙って正規空母と軽空母で終わったな……
>>1が羨ましすぎる


>>228
今年の運と資源を使い切りました。
資源3桁とか着任当初を思い出しますね!


投下開始します。




提督「────ごめんくださーい」

榛名「──────提督!」

榛名「お久しぶりです! お待ちしておりました!」

提督「いやー朝早くからすまんな、榛名」

榛名「いえいえ、お気になさらないで下さい♪」

提督「……えーと、榛名1人なのか?」

榛名「みんなまだ寝ているんです。提督が今日来ること、教えていませんので」

提督「あーなるほど、サプライズか……」

榛名「ふふっ、私がするのは意外でしたか?」

提督「……まあな」

提督「でもだからこそ面白いっても思うよ。金剛達の反応が楽しみだ」

榛名「はいっ、みんながどんな反応をするのか楽しみです♪」

提督(…………榛名も初めて会った頃とはずいぶん変わったなぁ……)

榛名「────さて、これ以上ここで立ち話するのもあれですし、どうぞ上がって下さい」

提督「お言葉に甘えて……お邪魔しまーす」




提督「…………へぇー」

提督「電話で聞いてはいたけど、本当に普通の一軒家じゃないか」

榛名「軍の方からの援助もありましたが、基本的には姉妹でお金を出し合って購入しました!」

提督「艦娘の給料って高かったんだな……」

提督(……まあ危険なこともたくさんあるし、妥当と言えば妥当か)

榛名「それで、こちらがリビングです」

榛名「お茶とお菓子持ってきますので、ソファに座って待ってて下さいね?」

提督「はいよー…………おっ?」



霧島「────ちょっと榛名ー?」

霧島「もしかして誰か来て────」

霧島「…………司令?」



提督「霧島おひさー。お邪魔してるぞー」

提督(……おおっ、寝癖発見)

提督(さしもの霧島も寝起きは無防備か……)

霧島「…………し、少々お待ちを!」

提督(……あっ、行っちゃった)




霧島「────先ほどは見苦しい姿を見せてしまい本当にすみませんでした」

提督「いやいや、謝る必要なんてないよ」

提督「むしろ霧島のレアな姿が見れて得した気分だ。ギャップもあって可愛かったぞ?」

霧島「──────っ!」

榛名「ふふっ、霧島? 顔が赤いですよ?」

霧島「だ、誰のせいでこうなったと……!」

霧島「そもそも榛名がこのことをちゃんと伝えてくれていたら────」

榛名「────ちゃんとお化粧とかもして万全の状態で提督を迎えられたのに、ですか?」

榛名「霧島は乙女なんですね。可愛いです♪」

霧島「────は、榛名っ!」

榛名「ふふっ♪」

提督「ぷっ、はははっ。何だか意外だな?」

提督「榛名にこんな茶目っ気があったなんて、全然知らなかったよ」

霧島「…………いえ、司令」

霧島「普段の榛名は提督が知ってる榛名のままです」

霧島「どうやら今日の榛名は、司令が訪ねてきてくれたことが嬉しくて舞い上がっているようで……」




榛名「なっ────」

榛名「そ、そんなことはありませんっ!」

榛名「う、浮かれてなんて……」

霧島「あら、どうしたのかしら? 顔が真っ赤になってるわよ?」

霧島「ふふっ、榛名も可愛いところあるじゃない」

提督「……そうなの?」

榛名「て、提督……ええと、それはその────」



金剛「────みんなGood morningデース!」

金剛「朝から騒がしいみたいだけど、姉妹喧嘩はNoなんだからネー?」

提督「おはよう金剛」

金剛「提督もGood morningヨー」

金剛「………………ハ?」

提督「久しぶりだな金剛」

提督「今日はお前らに会いに来────」

金剛「提督ゥー!!」

提督「────げふっ!?」

提督「こ、金剛……、モロに入ったからちょっと一旦離れて……」

金剛「もう絶対離しまセーン!」

金剛「提督ぅ、I love you!」



比叡「────えーと、どんな状況ですか?」

霧島「おはようございます、比叡姉さん」

榛名「多分しばらくあの状態だと思いますから、先にご飯でも食べますか?」

比叡「ひえぇ……誰か説明してよぉ……」




────────
───────
──────
─────


提督「────なるほど、当番制で家事を分担してるのか」

榛名「はい、私と霧島は基本的に料理や洗濯を」

金剛「私と比叡は掃除や買い出し、ゴミ出しをしてるネー」

金剛「あと、私はたまに料理もしてマース!」

提督「ほぉー……」

提督「……比叡は料理とかしないの?」

比叡「え、えーと……」

霧島「やらせません」

榛名「させません」

金剛「比叡には無理ネー」

比叡「……うぅっ…………」

提督「比叡、お前……成長してないのか……」

比叡「……か、カップラーメンなら作れますよ?」

提督「あ、あはは……」

比叡「ひえぇ……」




榛名「で、でも比叡姉様は力仕事をすごく頑張ってくれてるんですよ!」

金剛「そ、そうデース! とても助かってマース!」

霧島「そういえば私達が疲れているときはマッサージとかもしてくれますねっ!」

提督(露骨なフォローだ……)

提督(でも)

比叡「み、みんな……!」

比叡「私! 頑張ります!」

提督(……これで何とかなるのが比叡らしいよな)

提督「みんなそれぞれ頑張ってるんだな……」

提督「ところでさ、今日はみんな忙しいのか? 用事とかあったりする?」

榛名「私は……特にはありません」

金剛「私もネー」

霧島「私もありませんね……」

比叡「私も無いです」

提督「そうかそうか」

提督「……あのさ、行きたいっていう奴だけでいいんだけど────」


────────
───────
──────
─────



提督「────準備はいいかー?」

金剛「まさか提督の隣を榛名に取られるなんて……想定外デース……」

比叡「金剛お姉さま、元気出して下さい!」

霧島「ジャンケンは運否天賦ですから……」

榛名「えへへ♪ 運が良かったです♪」

提督「よーし、準備はいいみたいだな?」

提督「それじゃ出発するぞー」



短いですが投下終了。

金剛達が付いてこないシチュが思い付かなかった。


それでは最後の安価取っときます。
ヲ級とのコミュは勝手に発生するのでご安心を。

0時30分に近いレスで3名お願いします。
コンマぞろ目で安価が増えます。


赤城×2
陸奥

了解です。

それではまた。


喧嘩は駄目ですよー。


皆さんお久しぶりです。
初めての1人暮らしでバタバタしてました。
しかもまだそれら諸々が続きます。

投下の方は三連休までお待ち下さいませ。

それと私事ですが、私が前に建てたスレで取った安価をこのスレで番外編と称して消化したいと思います。

安価を取られた方々、新スレを建ててやると言ってたのにすいません。
新妻の大和とか嫉妬する山城とか大井っちとかちゃんと書くのでお許しを。

もちろんこのスレ主体ですので何のこっちゃという人もご安心下さい。


それではまた。



投下開始します。

安価は消化し終わるまで取らないです。



暁「────司令官、久しぶりね」

暁「元気そうで安心したわ」

提督「久しぶりだな、暁」

提督「そう言うってことは、心配してくれてたんだよな。ありがとう、嬉しいよ」

暁「お、お礼なんていらないしっ!」

暁「それにまだ司令官のこと許した訳じゃないんだからね!」

金剛「んー、暁は素直じゃないネー」

金剛「もっと正直になればとてもCuteですヨ?」

金剛「提督もそう思ってるはずデース」

提督「……良いな、そんな暁」

暁「────う、うるさいっ!」

暁「いいからさっさと上がりなさいよ!」

提督「それじゃあお邪魔しまーす」

金剛「失礼するネー」

暁「まったくもう…………!」




提督「────居間かー……」

暁「なによ、不満なの?」

提督「んー?」

提督「どうせなら暁の部屋を見たかったなー」

暁「……そんなの見せるわけないじゃない」

暁「レディーの部屋を見たがるなんて司令官ってば失礼しちゃうわ」

提督「……それもそうか。すまんな暁」

金剛「……いや、提督。暁が嘘をついている可能性もありマース」

金剛「暁は小学生ですから自分の部屋を持っていないという可能性は大いにあるネー」

提督「えっ、暁ってば親と寝てるの?」

暁「そんなのちょっと前に卒業したわよっ! 自分の部屋だってちゃんとあるしっ!」

金剛「見ないと信用できまセーン」

暁「ぐぬぬ……!」

暁「……いいわ。ついてきなさい!」

金剛(Yes! 上手くいったネ♪)

提督(『ちょっと前』ねぇ……)




────────
───────
──────
─────


響「久しぶりだね、司令官」

響「それに霧島さんも」

提督「久しぶり、響」

霧島「久しぶりね、元気そうで何よりだわ」

響「……どっちも元気みたいだね。良かった」

響「さて、立ち話もあれだから早速上がってよ」

提督「おう…………って、ん……?」

提督「何だか人気が無いけど……親御さんはどうした?」

響「2人とも買い物に行ってる」

響「司令官さん達が来ることは知ってるから安心してよ」

霧島「……普通なら一緒に出迎えると思うけど」

霧島「……急用?」

響「霧島さん、ちょっと……」

霧島(……何かしら?)

響(母さんが父さんを連れて行ったんだ)

響(詳しい理由は省くけど……うちの父さんは俗にいう親馬鹿というやつでね……)

霧島(……なるほど)

提督「コソコソ話なんかして……どうした?」

響「何でもないよ」

霧島「司令、何でもありませんよ?」

提督「……気になる」



───────
──────
─────
────


雷「じゃーん♪」

雷「司令官達のためにカレーを作っておいたのよ!」

提督「おお! 美味そう!」

提督「こんなにあるなら待機してる奴らも後で呼んで来よ────って、どうした比叡?」

比叡「食欲をそそるこの香り……!」

比叡「…………私、この時点で負けてます……」

提督(比叡の料理は匂いもひどいのか……)

雷「何? 料理が苦手なの?」

雷「仕方ないわねー……私が教えてあげるわ!」

比叡「ほ、本当ですか!」

雷「本当よ。だからどうやって作ってるか教えてくれる? とりあえず……カレーから」

比叡「はいっ!」

提督「……時間かかりそうだし、待ってる奴らも呼んでくるわ」

提督「雷、比叡を頼む」

雷「任せなさいっ!」

提督「…………さーてそれじゃ────」


「────洗剤で────駄目──じゃない!」

「──ええっ!? ──米────ですか?」

「────り前よっ! ──そもそも──」


提督「………………」

提督「聞かなかったことにしよう」



────────
───────
──────
─────


榛名「────電ちゃん、元気そうで良かったですね……」

提督「ああ……」

提督「…………今日はこれでお開きだな」

榛名「ふふっ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうんですね……」

榛名「ちょっと…………いえ、とても……残念です」

榛名「姉様達も同じ気持ちだと思います」

提督「ははっ……」

提督「そう言われると弱いな……」

榛名「……困らせてしまってすいません」

提督「いいっていいって」

提督「…………榛名、これ」

榛名「これは……」

提督「俺の住所だ。あいつらにも教えてやってくれ。そんで今度は榛名達が遊びに来てくれよ。歓迎するぞ?」

提督「連絡くれれば準備して待ってるからさ……」

榛名「………………」


榛名(……提督のことですから、この住所はいろんな人に教えているんですよね)

榛名(……それでも)

榛名(金剛姉様でもなく、比叡姉様でもなく、霧島でもなく……)

榛名(『私に渡してくれた』ということだけで…………榛名は幸せです)


榛名「────はい、必ず!」



────────
───────
──────
─────


金剛「────二人とも遅いネー!」

霧島「金剛姉さん、少しくらい道草を食っても良いのでは?」

比叡(道草……不味そうです!)

榛名「ちょっとのんびりしちゃいました。すみません」

提督「別にいいだろ? これでお前らそれぞれが俺と出てる間、皆同じ回数待ったことになるんだから」

金剛「Timeは違いマース!」

提督「細けぇ……」

榛名「あはは…………あれ?」

霧島「榛名? どうかした?」

榛名「あの、あそこにいる子……電ちゃんですよね?」

比叡「んー……確かに電です」

金剛「もうそろそろ暗くなるのにどうしたんでしょうネー?」

提督「ふむ…………」



響『理由は分からないが、1人でどこかに行ってるらしい』



提督(前に響が電話で言ってたな……)

提督「電が向かってるのは海の方か……」

提督「心配だ。着いて行ってみよう」


────────
───────
──────
─────



電「────いますかー……」

電「電なのですよー……」

電「────あっ」

電「えへへ、そんなところにいたのですね」

電「……今日もたくさん持ってきました」

電「ゆっくり食べ────」


提督「────電」

提督「……こんな洞窟で何やってるんだ」


電「────し、司令官さん!?」

電「あっ、えっと、これはその…………」

電「その…………」

提督「……ここは暗くて場所が悪い」

提督「それに金剛達が外で待っている」

提督「……そいつ、連れてこられるか?」

電「はい、なのです……」

提督「なあに、悪いようにはしないさ」

提督(……しようにもこれは……流石に俺1人じゃ手に余るしな)

提督(さーてどうしますかねぇ……)



ヲ級「ヲ?」





霧島「まさかとは思いましたが……」

比叡「こんな近くで見るなんて初めてです……」

金剛「どこからどう見ても『アイツ』デース……」

榛名「……いえ、でも…………」


ヲ級「……ヲ?」


((((可愛い……!))))


金剛「それにしてもずいぶんとSmall Sizeネ」

比叡「身長的には小学校低学年くらいに見えます」

榛名「杖みたいな物も持ってませんよ?」

霧島「頭のアレとマント、それに服は同じみたいだけど……」


「肌は人間と同じ感触デース」

「この触手みたいなのプニプニします!」

「頭のコレ、取れますね」

「榛名、それ重い?」

「……ヲ!? ヲッ!?」




提督「……電、説明頼む」

電「ええと、1ヶ月くらい前に久しぶりに海が見たくなってこの砂浜を訪れたら、この子が浜辺で倒れていたんです」

電「それで最初は軍の方に連絡しようと思ったのですが、怪我をしてるのが見えて……」

提督「つい助けちゃって今に至る、と」

電「……はい」

電「助けた後に懐かれて……見捨てられませんでした」

提督(電らしいな……)

提督「……世話とかどうしてた?」

電「主食が金属だということが分かってから、いろんな場所で廃材を分けてもらって、数日に一回は持ってきました」

提督「そうか……」

電「……あの、司令官さん」

電「この子……どうするおつもりですか……?」

提督「あー……」




提督(軍に連絡して任せるのが一番正しいんだろうけど……)

提督(この子、絶対ロクな目に遭わないよな……)

提督(観察とか……撃沈処分ならまだしも、実験とか改造に使われたらと思うと……)

提督「────ああもう!」

提督「……電はどうしたい?」

電「……電は」

電「出来れば助けたいのです」

電「……司令官さん、どうかよろしくお願いします」

提督「……………………」

提督「…………はぁ」

提督「────後は任せろ」

電「────っ!」

電「あ、ありがとうございますなのです!」

提督(……軍部には一杯食わされてるし、これはお返し代わりってことでいいだろ)

提督(信用できる人にだけ連絡して、根回ししてもらわないとな……)

提督「おーい、お前ら。ちょっとその子から離れろ」

ヲ級「……ヲ?」

提督「初めまして、提督だ」

提督「お前らとはいろいろあったけど、戦いはもう終わったことになってる」

提督「今更蒸し返すのもあれだから今までの諸々は水に流して手打ちとしようじゃないか」

提督「……それであれだ」

提督「君を保護することにしたから……」

提督「……これからよろしく」

ヲ級「…………」

ヲ級「提督、ヨロシク」



『しゃべったああああああぁぁぁっ!?』




短いですけど投下終了。

それではまた。


ヲ級「ホウショウ……マイ……フレンド」

鳳翔「……ふふっ」

黒潮「デデーン、鳳翔さん、アウトやー」

鳳翔「────ひゃんっ!」

というネタが潰された……だと……。

そしてまさかのネタ被り。
ビリーって何ですか?


投下開始します。

渋の絵師



提督「────というわけでして……」

任務娘『……俄には信じがたい話ですね』

任務娘『ですが提督が言うのであれば、本当のことなのでしょう』

任務娘『……分かりました。情報操作の方は私にお任せ下さい』

提督「助かります。それと食事の方なんですけど、鎮守府に居た頃と同じ感じで発注お願いします」

任務娘『ではそちらもお任せ下さい』

提督「重ね重ねすみません」

提督「このお礼はいつか必────」

ヲ級「提督、遊ブ?」

提督「────ヲ級、今お話し中だからちょっと待って」

ヲ級「ヤッ!」

提督「ちょっとだから、な?」

ヲ級「…………ヲ……」

提督「すぐ行くから待ってろよー」

提督「……すみません。話の途中でしたね」

任務娘『……いえ、お気になさらず』

任務娘『それにしてもヲ級が言葉を喋るなんて初めて知りました。今まで言語の使用が確認されたのは海域最奥部の特別な深海棲艦だけでしたし……』

提督「俺も驚きました。それに電が言うには俺と会ったときに喋ったのが初だそうです」

提督「どうして喋るようになったのか……見当もつきません」

任務娘『……もしかすると提督に出会っていろいろと思い出したのかもしれませんね』

任務娘『深海棲艦が巷で言われているように艦娘の成れの果てであるならば、接触機会の多い提督のことを覚えていても不思議ではありませんから』

任務娘『……まあこんなことを論じていても仕方がありません』

任務娘『とにかく悪い印象を持たれないように接触をお願いします。牙を剥かれてからでは遅いですから』

提督「了解しました。それでは失礼します」

提督「………………ふぅ」

提督「問題は山積みだなあ……」


────────
───────
──────
─────



夕張「────へぇ……電話での話は本当だったのね……」

提督「まぁ見ての通りだ」

提督「遠路はるばる来てくれてありがとな、夕張」

夕張「別に気にしなくていいわ。提督の家、一度来てみたかったし」

夕張「それで頼まれてた物、これでいいのよね?」

提督「えーと……多分大丈夫」

夕張「……ちょっと、多分って何よ、多分って」

提督「いやだって仕方ないだろ。アニメの良し悪しなんて俺には一分も分からないんだから」

夕張「…………それなら何で私にアニメのDVDを持ってこさせたの?」

提督「偶然テレビで見たアニメにヲ級が反応してな。おもちゃとかよりも好きそうだな、って思って」

提督「別に買っても良かったんだけど、夕張に任せた方が堅実だろ?」

夕張「……この年からアニメを見させるなんて将来が不安だわ」

提督「……お前が言うなよ」

夕張「それもそうね」

夕張「…………さて、頼まれてた物も渡し終えたわけだけど、ゆっくりしていっていいのかしら?」

提督「もちろん。何なら泊まっていってもいいぞ? 部屋なら空いてるし」

夕張「この家広いもんね。提督1人なら部屋が空くのも分かるわ」

夕張「お泊まりは…………また今度で」

提督「了解」

提督「特に遊べる物も無いけどゆっくりどうぞ」

提督「出来ればヲ級と遊んでくれると嬉しいけどな」

夕張「…………私必要?」



島風「おっ」

ヲ級「ヲッ」

島風「おっ?」

ヲ級「ヲッ?」

島風「おっ!」

ヲ級「ヲッ!」

島風「………………」

島風「ヲッ」

ヲ級「ヲッ!?」



提督「…………必要ないかも」




夕張「はーい、ヲ級ちゃん。こっちでお姉さんと一緒にテレビ見ましょうねー?」

ヲ級「ヲ」

提督「…………お疲れ様、島風」

島風「えへへー、あの子面白いね?」

提督「そりゃあ良かった。仲良くしてやってくれ」

島風「もっちろん!」

島風「クラスの皆にも紹介したいけど……流石に駄目だよねー」

提督「………………」

島風「……提督?」

提督「……ん、ああすまん」

提督「島風がクラスに馴染んでいるということに驚いてた」

島風「うわぁ、提督ってばひっどーい……」

島風「友達くらい、ちゃんといるよ?」

提督「……うちに配属された初期の頃とは段違いに成長したんだな」

島風「あ、あれは忘れてよ! あの頃の私は……その、子供だったというか……」

提督「今でも十分子供だろう」

島風「むぅ……」

提督「そうむくれるな。島風が
成長したようで俺は嬉しいぞ。凄いな、島風」

島風「むふふー♪ もっと褒めてもいいよ?」

提督「よーしよーし」

島風「……えへへ♪」



「最初はこれでいいかしら?」

「ヲ、楽シミ」

〈交わしたやーくそく♪〉





提督「────へぇー、来月は運動会があるのか」

提督「島風はあれか、百メートル走か?」

島風「リレーとハードルも出るよ!」

島風「当然よね、だって私速いもん!」

提督「はしゃぎすぎて熱中症とかなるなよ? 来月なんて夏真っ盛りだしな」

島風「平気平気! 練習の成果、見せちゃうもんね!」

提督「練習してるのか……。意外だ────」

提督「────島風、ちょっとタンマ」

提督「もしもし?」

提督「あっ、はい。……私です」

提督「いえ、もちろん。……了解しました」

提督「ありがとうございます。では────」

島風「…………誰から?」

提督「近くの工場の社長さん。ヲ級の食料を頼んでたんだ」

提督「さっき届いたらしいから行ってくる」

島風「行ってらっしゃーい」

提督「暴れたりするなよ? あ、あと夕張呼んできてくれる?」

島風「りょうかーい!」



〈もう何も恐くない〉

「私? 良いところなのに……」

「ねーねーヲ級? こんなのより面白いの見ようよ!」

「ヲ?」

「私のオススメだよ!」



夕張「提督、呼んだ?」




提督「ああ、といっても大したことはない。留守番よろしくってことくらいだ」

夕張「それくらいなら任せて」

提督「……島風が元気にやっていけてるみたいで安心したよ」

提督「他の奴らから聞いてたけど、解体直後は落ち込んでたんだろ?」

夕張「……うん」

夕張「私もだけど、同じ学校に行く子がいなかったっていうのと、提督が行方知れずってこと……それと連装砲ちゃんが解体されたっていうのが特にこたえたみたい」

夕張「……でも」

提督「……でも?」

夕張「解体から1ヶ月くらい後に訪ねてみたら、元気になってたわ」

夕張「『私が落ち込んでたら提督も連装砲ちゃんも悲しむと思うから』だって」

提督「…………島風」

夕張「だから今日は私なんかより島風に構ってあげてよ? きっと表に出さないだけで内心では甘えたいって思ってるはずだから」

提督「ああ、分かった」

提督「…………夕張も甘えていいぞ?」

夕張「……私は今度で良い」

提督「……いいのか?」

夕張「……………んっ……」

夕張(こういうときばっかり鋭いんだから……)

夕張(相変わらずズルいなあ……)

夕張「……少しだけ、撫でて」

提督「ああ」

提督「…………寂しい思いさせてごめんな」

夕張「……いいのよ。こうやってまた会えたし、艦娘だった頃みたいに撫でてもらえたから……」

提督「……すぐ帰ってくるよ」

夕張「……ふふっ、行ってらっしゃい♪」


────────
───────
──────
─────




ヲ級「提督ニハ速サガ足リナイ!」

提督「…………何を見せた!」

夕張「あ、あはは……」

島風「え、えへへ……」




一旦投下終了。

続きは書けたら夜に。


>>300
ありがとうございます。
調べてみます。


ビリーさんの作品見てたり夜ご飯作ったりアイロンかけたり洗濯してたりしたら遅くなりました。

ビリーさんの作品なにあれ面白い。どストライクです。

似てるけどあっちはあっち、こっちはこっちってことでお願いします。
ビリーさん、悪気は無かったんです。すみません。

愛宕とゴーヤ今から書きますがその前にちょい投下します。




〈超重力砲、エンゲージ!〉



ヲ級「………………」

提督(また違うアニメ見てるな……)

提督(艦と人間……今回は戦争物なのか?)

提督(────って何だよそのビーム!?)

提督(あんなの撃たれたら艦娘なんてひとたまりも無いぞ……!)

提督(深海棲艦にこんなトンデモ兵器が積まれてなくて本当に良かった……)

ヲ級「…………」

ヲ級「……欲シイ」

提督(やめて!)



短いけどこんな感じで提督とヲ級の様子を合間合間に挟んでいきます。

深海棲艦が増えたらその子も出ます。

様子のネタは皆さんのレスから拾ったりするかもしれません。

それでは一時間ほどお待ちを。

ヲ級の年齢が分からないけど、空母なら大学生くらいだろうし歌プリとかテニプリとかブラザーコンフリクトとか見せればいんじゃない?


>>328
文中に描写してますが、このヲ級は小学校低学年くらいの背丈です。

投下開始ー。



提督「……さーてそろそろかなー?」

提督「おっ?」

「────ーとく!」

提督「あれは…………ゴーヤと……愛宕?」

提督(ゴーヤは呼んだから分かるが……どうして愛宕まで? いや嬉しいけどさ)

ゴーヤ「────はぁ……はぁ……」

ゴーヤ「てーとく、お久しぶりでち!」

提督「久しぶりだな、ゴーヤ」

愛宕「────ご、ゴーヤちゃん……いきなり走らないで欲しいわ……」

愛宕「…………ふぅ。提督、お久しぶりですね」

提督「ああ、愛宕も久しぶり」

提督「今日はどうしたんだ?」

愛宕「実はゴーヤちゃんに頼まれて……それで来ちゃいました」

ゴーヤ「イムヤもハチもイクもシオイもまるゆもお仕事で、ゴーヤしかお休みじゃなかったんでち」

ゴーヤ「1人だと寂しいから近くに住んでた愛宕おねーさんに着いてきてもらいまちた!」

提督(そういえば潜水艦の奴らは全員艦娘のままだったな……)

提督(今は深海調査のお手伝いしてるんだったっけ? それじゃ忙しいのも仕方ないか)

提督「予想より人数は少ないが全然オーケーだ」

提督「2人ともどうぞ上がってくれ」

愛宕「お邪魔しまーす♪」

ゴーヤ「おじゃましまーす!」




ヲ級「ヲ、初メマシテ」

ゴーヤ「初めまして! ゴーヤだよ!」

愛宕「この子が……」

提督「あー……いろいろあったと思うけど、仲良くしてやってくれ」

愛宕「もちろんです♪」

愛宕「初めまして、愛宕お姉さんですよ?」

ヲ級「アナゴヲネーサン?」

愛宕「あ・た・ご」

ヲ級「……アタゴヲネーサン?」

愛宕「そうそう、覚えてね♪」

提督(流石は愛宕。適応が早い)

ゴーヤ「……てーとく、気になることがあるでち」

提督「ん、どうした?」

ゴーヤ「この子の服、近くで見るとボロボロでち。着替えないんでちか?」

提督「それなんだけどさ……」

提督「……着替えないというか着替え『が』無いというか…………」

愛宕「えっ」

ゴーヤ「えっ」

ヲ級「ヲッ?」

愛宕「…………えーと、提督?」

愛宕「まさか発見当初から一度も着替えていないんじゃ……」

提督「…………はい」




提督「で、でも一応言い訳はさせてくれっ」

提督「女の服なんて何買ったらいいか分からないし、仮に買ったとしても着替えさせるのは俺には無理だっ」

愛宕「それは確かに……そうですけど……」

ゴーヤ「それでも着替えさせないのはおかしいよぉ?」

ゴーヤ「……ちなみにお風呂は?」

提督「それもちょっと問題でな……」

提督「お風呂沸かすと勝手に入るんだ。服着たままで」

愛宕「あー……常識とかは全然身に付いていないんですね……」

愛宕「……分かりました。何とかしましょう」

提督「本当かっ」

ゴーヤ「とりあえずお風呂に入れてあげるでちか?」

愛宕「そうね、服を脱ぐこととか洗い方とかの一般的なこと、教えておいてくれる?」

愛宕「私は近くで服を買ってくるから」

ゴーヤ「任せるでち!」

ゴーヤ「てーとく、お風呂はどこでちか?」

提督「え? そこ出た廊下の突き当たりだけど……」

ゴーヤ「早速行くでち!」

ヲ級「ヲー……」

愛宕「……さて、私は買いに行ってきますね?」

提督「な、なあ愛宕?」

提督「何か俺に手伝えることとかないか?」

愛宕「えーと……お気持ちは嬉しいんですけど……」

愛宕「お店は歩いて行けますから大丈夫です。ゆっくり休んでて下さい」

愛宕「……あっ、でもお風呂に突撃したりなんかしたら……分かってますよね?」

提督「お、大人しく待ってます!」

愛宕「うふふっ♪ それならいいんです♪」




ゴーヤ「てーとくの家のお風呂は広いでちねー」

ヲ級「ヲ」

ゴーヤ(………………)

ゴーヤ(見れば見るほど人間と一緒でち)

ゴーヤ(こんなにも人間にそっくりなのに、ゴーヤ達はいっぱい沈めたんでちね……)

ゴーヤ「……ごめんなさい」

ヲ級「ヲ?」

ゴーヤ「何でもないでち」

ゴーヤ「これで体をこうやってゴシゴシ擦るんでち。やってみるでち」

ヲ級「ヲ……」

ヲ「コウ?」

ゴーヤ「そんな感じでち。それが出来たら今度は頭にいくでち」

ゴーヤ「………………」

ゴーヤ(そういえば帽子みたいなコレ、今は湯船に浮かべてるけど洗うべきでち?)

ゴーヤ(お風呂の中で触手がウネウネしててちょっと気持ち悪いでち……)

ヲ級「────ヲゥッ!?」

ゴーヤ「か、顔は擦っちゃ駄目でち!」




愛宕「ぱんぱかぱーん♪」

ヲ級「ヲ♪」

提督「おお! 可愛くなったな!」

ゴーヤ「愛宕おねーさんは流石でち」

愛宕「他にも何着か買ってきてあるから、提督はちゃんと着替えさせてあげて下さいね?」

提督「着替え方は教えたんだよな? それなら大丈夫だ」

提督「2人ともありがとな。助かったよ」

愛宕「うふふっ♪ 礼には及ばないわ♪」

ゴーヤ「困った時はお互い様でち!」

提督「お礼といっちゃあなんだけど、出前頼んであるから一緒に食べよう。時間的にもちょうどいいだろ?」

ゴーヤ「出前!? 楽しみでち!」

愛宕「それじゃあお言葉に甘えて……」

愛宕「あっ、でもその前にお風呂を借りてもいいかしら?」

愛宕「何だか汗かいちゃって……」

提督「もちろんいいぞ」

愛宕「…………覗いても良いですよ?」

提督「────ば、馬鹿なことを言うな!」

愛宕「待ってますよー……」

提督「……行かないって」

提督「……………………」

ゴーヤ「ヲ級、見るでち」

ゴーヤ「あれが欲望に満ちた男の顔でち」

ヲ級「ヲ……」

提督「い、行かないからっ!」

提督(……2人がいなけりゃ行ってたかもだけど)

愛宕(ほ、本当に来たらどうしようかしら……?)


投下終了。

いざとなるとへたれる愛宕も良いと思います。


安価は残り
赤城 加賀 長門 陸奥
であってますよね?

どちらもセットにしてお泊まりで書く予定です。

描写不足というのもありますけど、質問とかありましたら随時どうぞー。


それではまた。


ヲ級は着替えてもアレ被ってるの?


>>342
着替えても被ろうとはします。
でも外してても問題ないです。

なので皆様の想像にお任せします。


投下開始ー。



長門「………………」

提督「………………」

陸奥「………………」

提督(なあ……陸奥)

陸奥(……何?)

提督(会話の無い車内ほど寂しいものは無いぞ?)

陸奥(……仕方ないじゃない。長門ねえがあんな感じなんだから)

長門「……提督」

長門「陸奥と話すのは構わんが運転しているということを忘れずに頼む」

提督「り、了解っ!」

提督(……電話で話したときから思ったけど、かなりピリピリしてるな)

陸奥(これから向かうところに深海棲艦が居るんだもの。警戒するのは当然でしょ?)

提督(そりゃそうだけどさ……)

提督(……ん? でもそう言う割に陸奥は普通にしてないか?)

陸奥(私まで長門ねえに同調したら誰が長門ねえを止めるのよ)

陸奥(……まあ、私が思うに何とかなると思うけどね)

提督(おい陸奥、それはどういう────)

長門「提督、前を見ろ」

提督「────お、おうっ!」







長門「よーしよしよし!」

長門「ヲ級は読み書きも出来るのか! 凄いな、偉いぞ!」

ヲ級「ヲ♪」

陸奥「ね?」

提督「流石に予想外!」






────────
───────
──────
─────


長門「これが私の名前だ。読めるか?」

ヲ級「……ナ……ナガ…………」

長門「そう、その調子だ! 後一息だぞ!」

ヲ級「ナガ……ナガ……」

ヲ級「ナガモン?」

長門「────よし! 可愛いから正解!」





提督「それでいいのかビッグ7」

陸奥「軍にいると可愛い物と触れ合う機会なんて限られてるからねー……」

陸奥「提督は知ってた? 長門ねえの部屋って結構ぬいぐるみとかあるのよ?」

提督「マジか」

提督「……アイツって、どこか抜けてるところがあるとは常々思ってたけど、そんな趣味まであったのか…………」

陸奥「あら? 幻滅でもした?」

提督「いや、単に驚いてるだけだ」

提督「…………まあ人それぞれだしいいんじゃないか? よくよく考えてみると可愛げのあるギャップだし」

陸奥「何だかその言い方だと普段は可愛くないって言ってるようにも聞こえるわね」

提督「アイツは『可愛い』っていうより『凛々しい』だろ」

陸奥「………………」

陸奥「……ちなみに私は?」

提督「陸奥かぁ……」

提督「お前も『可愛い』ってガラじゃないよな」

陸奥(むっ……)

提督「陸奥は…………『綺麗』かな? いや、なんとなくだけどさ」




陸奥「ふ、ふーん……」

陸奥(き、綺麗…………私が?)

陸奥(そりゃいろいろとメイクとかにも気を遣ってるけど…………実際にこうやって褒められると…………嬉しいわね)

提督「どうした陸奥? いきなり俯いて」

陸奥「な、何でもないわよっ! 気にしないで!」

提督「そ、そうか……」

陸奥(────あーもう、提督の馬鹿っ!)

陸奥(……今の私の顔、流石に見せられないわ)





ナガモン「それであそこにいるのが────」

ヲ級「ムッチャン?」

ナガモン「そうだ!」

ナガモン「偉いなー、もう覚えたのかー」

ナガモン「よし、もう一度なでなでしてやろう!」

ヲ級「ヲ♪」




────────
───────
──────
─────


陸奥「女の子はねぇ、自分の身嗜みをキチンとしないと駄目よ?」

ヲ級「ヲッ」

陸奥「特に髪の毛。トリートメントくらいしなさい」

ヲ級「ヲ?」

陸奥「この容器に入ってるのがトリートメントよ」

陸奥「いい? 使い方は────」





長門「…………見苦しい姿を見せてしまったな」

提督「いやまあ本当にね」




提督「鎮守府に居た頃から可愛いものとか好きだったのか?」

長門「まぁな」

長門「同室の陸奥はもちろん、古参のやつらも大抵知っているぞ」

提督「……それなのに俺は知らなかったのか」

長門「無理もない。提督には特に知られないようにしていたからな」

提督(思えば長門は駆逐艦メインの出撃でも着いていこうとしてたな……)

提督(心配してるんだろうと思ってたけど、そういう意図もあったのかも……)

提督「……知らないことって案外あるもんなんだな」

長門「それが人生というものだ」

長門「私だってここに来るまでは深海棲艦は全て敵だと思っていたからな」

提督「あはは、俺も少し前まではそう思ってたよ」

提督「……………………」

提督「……なあ、長門」

長門「どうした?」

提督「アイツみたいな深海棲艦が居ると知ってたら、お前は戦えたか?」

長門「…………その質問はいささかズルいぞ」

提督「……悪い。今のやっぱ無しだ」

長門「…………仮に」

長門「あの子が私達に牙を剥いたとしたら…………私は戦う」

長門「……それが私の役目だ」

提督「…………長門は強いなぁ」

長門「ふふっ、ビッグ7を嘗めるなよ?」

提督(頼もしいよ、本当に)




────────────
────────────




ヲ級「ヲヤスミ、提督」

提督「おう、お休み」

提督(ヲ級はまた部屋のすみっこか……)

提督(……………………)

提督「……ヲ級」

ヲ級「…………ヲ?」

提督「一緒に寝るぞ、こっち来い」

ヲ級「…………」

提督「遠慮すんな。頭のソレはそこら辺にでも置いとけ」

ヲ級「…………ヲ」

提督(……ヲ級の体は冷たいな)

ヲ級「……提督、アタタカイ」

提督「……そうか、そりゃよかった」

提督(……コイツがもしかしたら敵になるかもしれないとか、今考えててもしょうがないよな)

提督「お休み、ヲ級……」

ヲ級「ヲ♪」


投下終了。

実際に鎮守府に深海棲艦が来て仲良くなっちゃったら、その後ってすごく戦い辛いと思います。そんなお話。

加賀さんのボイス追加嬉しいです。
加賀さんメインのSS用意してたけどちょっと早すぎました。このスレがあるのでしばらくお蔵入りですね。


それではまた。
次の投下の後に安価取ります。



fateはほとんど知らないのです。
少し前にアニメやってましたけど、それもOPしか見ませんでしたし。

でもOPにいた白っぽい女性は可愛いと思いました。


投下始めます。安価もあるよ!




加賀「────別に勝ち負けに拘っているわけではないわ」

加賀「ただ五航戦の子より速くないと、一航戦としての立場がありませんから……」

提督(……それを拘っていると言うのでは?)

赤城(私は翔鶴も瑞鶴もそんなに嫌いではないのですが……加賀さんはどうしてこんなにも嫌うのでしょうか……?)

提督(……というか事務仕事の書類整理で張り合おうとするなよ。戦いの場が小さすぎて流石に馬鹿馬鹿しいぞ……)

加賀「…………提督、それに赤城さん。私の話……ちゃんと聞いていますか?」

提督「あ、うん。聞いてるよ」

赤城「あ、はい。聞いてますよ」

加賀「……どこか釈然としませんが……聞いているのなら構いません」

加賀「それで────……っと、もうこんな時間ですか……」

提督「ん? ……おおっ、いつの間にか三時間くらい話してるじゃないか!」

赤城「久々の会話に花を咲かせすぎましたね……」

赤城「時間も時間ですし、そろそろ切り上げてご飯の支度でもしますか?」



提督「そうだな、それがいいだろ。……ああ、それと風呂と二人が寝る部屋の準備もしないと……」

加賀「そう…………」

加賀「……料理は二人もいれば十分ね?」

赤城「つまり一人は準備の方と」

提督「それでは公平にジャンケンで」

提督「……ジャーンケーン────」



「「「ポン」」」



提督「────しゃっ!」

赤城「────やりました♪」

加賀「……赤城さん、それは私のセリフです」

提督「それじゃ加賀さん、頼みますね」

加賀「……久しぶりに提督に料理を振る舞いたかったのですが、こうなっては致し方ありません」

加賀「了解しました。ついでではありますが、ヲ級の面倒も見ておきます」

提督「それは助かる」

加賀「それではまた後で……」

提督「よろしくー」

赤城「よろしくお願いします」

提督「………………よーし」

提督「こちらも取り掛かりますか、なあ赤城?」

赤城「────はい♪」



────────
───────
──────
─────



提督「赤城がキッチンにいるのって、何か変な気分になるな……」

赤城「そうですか?」

提督「ああ、鎮守府の頃からお前は食べてるイメージしかないし、そもそも料理が出来るって事さえ今さっき知ったばかりだ」

赤城「……そう思われても仕方ありませんね」

赤城「ですがこう見えて私、いろいろと出来るんですよ? 鎮守府ではその必要に駆られることがなかったので、お見せする機会もありませんでしたが……」

提督「まぁ料理は間宮さんがいたしな……」

赤城「因みに洗濯やアイロンがけ、部屋の掃除は加賀さんがやってくれてました」

提督「任せっきりじゃないか」

赤城「私がやると加賀さんが『詰めが甘い』と言ってやり直すので……」

提督(流石は加賀。きちっとしてるなぁ……)

赤城「────とにかく、今回は良い機会ですので私の腕前を披露します」

赤城「びっくりさせてあげますから」

提督「……そりゃ楽しみだ」

赤城「…………あっ、ところで提督」

赤城「米は何升炊きますか?」

提督「多いよ」



加賀「空いてる部屋は…………ここね」

加賀「広さは申し分ないけど……」

加賀「……部屋自体は長らく使っていなかったみたいね。床に埃が少し積もってるわ」

加賀「ヲ級」

ヲ級「ヲ」

加賀「私が掃除機をかけるからあなたはこの雑巾で棚の上を拭いてくれる?」

ヲ級「任サレタ」

加賀「……あら」

加賀(頭の帽子みたいなものから生えてる触手を使ってあんな高いところまで……)

加賀「便利ね、それ」

加賀(私の部屋にも一人欲しいわ)

ヲ級「ヲ?」





「肉じゃが、どうですか?」

「美味い。赤城もやればできるじゃないか」

「……このおひたし、気に入りました」

「……ヲカワリ」

「加賀、ボーキと鉄取って」

「はい……これくらいですか?」

「ああ。…………赤城、そんな目で見てもお前は食えないからな?」

「提督、何度も言いましたがあれは別に食べているわけでは……」

「加賀、アリガトウ」

「どういたしまして」






「────良い湯だなぁ……」

「……良キ湯カナ」

「提督、お背中流します」

「のわあああぁぁ!? 何で入って来てんの!?」

「入らなければお背中を流せません」

「そういう意味じゃない! 赤城は止めなかったのか!」

「今度は私が勝ったので」

「何にだよ!?」

「……加賀、ヲッパイ大キクナッテル?」

「これは着痩せよ」

(な、何も聞いてない! 何も聞いてないぞ俺は!)

「それより提督、流しますので一度あがって下さい」

「────今は無理!」






〈ピーリカピリララポポリナペーペルト♪〉


ヲ級「ピ、ピーリカピピララ……」

「ヲ級、ピーリカピリララポポリナペーペルトです」

「ヲ級ちゃんはアニメが好きなんですねー」

「最近分かったんだけど、アニメじゃなくても派手なやつならドラマとか映画でもいいらしい」

「過激な子に育たなければいいのですが……」

「いや、大丈夫でしょう」

(あっ、でもこの前レーザー兵器みたいなの『欲シイ』って言ってたな……)

(……一応気をつけておくか?)

「他にもパメルクラルクラリロリポップンというのもあります」

「ヲ、加賀ハ物知リ」

「それほどでも」

「加賀さんっ!?」




────────
───────
──────
─────



加賀「………………」

赤城「………………」

加賀「………………」

赤城「加賀さん、起きてますか?」

加賀「……はい。赤城さんも眠れないの?」

赤城「ええ、だからちょっとお話しましょう?」

加賀「……私は構いません」

赤城「ふふっ。その答え方、相変わらずですね」

赤城「その言葉を聞くと、鎮守府に居た頃を思い出すわ。いつもそう言うけど、何だかんだで私のお話に付き合ってくれる加賀さん……私、好きよ?」

加賀「……無愛想な私に構ってくれる赤城さんのこと、私も好きですよ」

赤城「…………ふふっ」

赤城「このやりとりも、懐かしいわ」

加賀「……私もです」




赤城「戦いが終わって、解体されて、軍部で働くようになって……」

赤城「私が艦娘になった当初は、私の代で戦いが終わるなんて思いもしなかったけど、人生何が起こるか分からないわね」

加賀「……もう会えないとまで思っていた提督にも会うことが出来ましたし、赤城さんの言うとおりだと思います」

赤城「ええ、だから深海棲艦がまた現れたりするなんてことも十分有り得るのよね……」

赤城「…………ねえ、加賀さん」

加賀「……何ですか?」

赤城「ほんの少し、ほんの少しだけ」

赤城「深海棲艦が現れてくれたら、また提督と一緒に居られるのにって思うのは、いけない事でしょうか?」

加賀「………………」

加賀「その問いには答えません」

加賀「ですが…………深海棲艦がいなくとも提督の傍にいることは出来ます」

加賀「……私はそのつもりです」

赤城「……そうね」

赤城「あまりにもライバルが多そうだったから、妥協しそうになってたみたい」

赤城「私、加賀さんにも負けません」

加賀「……私だって、赤城さんに負けません」

加賀「もちろん、他の方にもです」

赤城「…………お休み、加賀さん」

加賀「……お休みなさい」







赤城「────加賀さん、お味噌汁出来ました」

加賀「こちらもサラダの方が出来そうです」

加賀「魚もそろそろですし、ご飯をよそっておいていただけますか?」

赤城「任せて」



提督「朝から助かるなぁ……」

提督「……心なしか昨日より楽しそうに見えるんだけど、何かあったのかな?」

提督「ヲ級、何か知ってる?」

ヲ級「……私ニハ、聞コエテタ」

提督「おお、流石は深海棲艦。隣の部屋の声も聞こえるのか。……で、何を聞いたんだ?」

ヲ級「言ワヌガ華ト心得ルナリ」

提督「どこでそんな難しい言葉をっ!?」

ヲ級(……赤城ト加賀ハ提督ト一緒ニイタイ?)

ヲ級(……ドウシテ?)

提督「……おーい、ヲ級?」



投下終了。

ゆるりとスレ終了に向けて行きます。

それでは安価タイムです。
時間がアレですし、そんなに見ている人もいないでしょうから下1・2でお願いします。ぞろ目で増えますよ。


加賀さんと瑞鶴了解です。


実は当方一人暮らしを始めてから艦これを断ってまして(パソコンがないので)、そろそろ自然回復が上限を迎えそうだったので先ほど実家にいる兄に電話して、ボーキ以外マックスを三回回してもらいました。

扶桑(高速使用)
軽巡(高速未使用)
まるゆ(未使用だけど17分らしいので)

これが現実……!



悲報 軽巡は阿賀野


まぁ根気良くやってればいつか来るでしょう。


投下します。



加賀「────提督、こちらを食べてみて下さい」

提督「おおっ、きんぴらごぼうか!」

提督「────んー、美味い! このちょっと辛めの味付けのおかげでご飯が進むんだよなぁ……」

加賀「沢山作りましたので遠慮せ────」

瑞鶴「────ねぇ、提督さん」

瑞鶴「私のもちょっと食べてくれる?」

提督「あ、ああ」

提督「えーと、瑞鶴のは煮物か……」

提督「────うん、美味い。さっき作ったやつなのに随分と柔らかいな。何か裏技でも使ったのか?」

瑞鶴「聞きたい? 実は────」

加賀「────提督、お喋りは結構ですがせっかくのご飯が冷めてしまいます」

提督「そ、それもそうかっ」

提督「……すまんな瑞鶴。裏技はご飯の後で教えてくれるか?」

瑞鶴「…………いいわよ」

瑞鶴「……………………」

加賀「………………何か?」

瑞鶴「……いーえ、何も」

提督(……二人の間に火花が見える)

提督(何だか胃がきりきりしてきた……)

ヲ級「提督、顔色悪イ?」

提督「大丈夫だ。ヲ級は心配しなくていいぞ」

ヲ級「ヲ……分カッタ」

提督(唯一の癒やしだなぁ……)



提督「────さてと……」

提督(二人が洗い物をしてくれるって言うから頼んだけど……不安だ)

提督(散々睨み合ってたくせにそこだけ同調してたし……)

提督(…………大丈夫だよな?)

ヲ級「提督、遊ボ?」

提督「……ああ、いいぞ」

提督(……気にしてても仕方ないか)

提督「さーて、何して遊ぶ?」

ヲ級「絵、書クカラ当テテ?」

提督「よし、バッチコイ!」




瑞鶴「────まさか加賀さんがいるなんて思いませんでした」

加賀「……私だってあなたが来るなんて知らなかったわ」

瑞鶴「知ってたら来ませんでした?」

加賀「何故私が退かなければいけないの? あなたが来られないようにすればいい話でしょう?」

瑞鶴「……そーですか」

瑞鶴(……やっぱり私、加賀さんが嫌いだ)

瑞鶴(きっかけとかは特になかったはずだけど、何て言うのかな? 上手く言えないけど、根本的なところで加賀さんとは絶対合わないって分かるのよね)

瑞鶴(艦娘になったことが作用したんだと思ってたけど、今日改めて確認したわ)

瑞鶴(……多分、加賀さんも分かってるよね)

加賀「…………瑞鶴」

瑞鶴「……何ですか?」

加賀「あなたに聞きたいことがあるの」

加賀「……あなた、いつから提督のことを好きになったの?」

瑞鶴「…………はぁ?」




加賀「別に答えたくないなら答えなくていいわ」

加賀「変なこと聞いて、ごめんなさいね」

瑞鶴「まだ何も言ってないんですけど……」

瑞鶴「……………………」

瑞鶴(いつから、か……)

瑞鶴(……翔鶴姉に寄り付かないように忠告しに行ったのが最初の出会いだったっけ?)

瑞鶴(それで話してる内に仲良くなってって……自覚したのは提督さんが翔鶴姉と仲良くしてるのを見た時なのは覚えてる)

瑞鶴(……そう言えば、加賀さんは提督さんが着任したての頃は全然仲良くなかったのよね)

瑞鶴(提督さんが頑張って結果を出して、加賀さんがそれで徐々に認めていって……)

瑞鶴(…………ああ、なるほど)

瑞鶴(何で私が加賀さんを嫌うのか、加賀さんが私を嫌うのか……やっと分かった気がする)

瑞鶴(それはきっと────)

瑞鶴「…………加賀さん」

加賀「……何かしら?」

瑞鶴「私がいつから提督を好きになったのか、でしたっけ?」

瑞鶴「それ、私もよく分かりません」

瑞鶴「いつの間にか、ってやつなんだと思います」

瑞鶴「…………加賀さんと同じで」

加賀「……そう」

加賀「…………負けませんから」

瑞鶴「……私だって」

瑞鶴(────同族嫌悪、なんだろう)

瑞鶴(……あはは)

瑞鶴(加賀さんのこと、ちょっとだけ分かるようになった気がするわね……)



────────
───────
──────
─────




ヲ級「ヲ」

瑞鶴「ん、ヲ級ちゃんどうかしたの?」

ヲ級「当テテ?」

瑞鶴(えーと、この絵が何なのか答えれば良いのかな?)

瑞鶴(…………よりによってこれ?)

瑞鶴「……七面鳥でしょ?」

ヲ級「……違ウ」

ヲ級「コレ、瑞鶴」

瑞鶴「……ヲ、ヲ級ちゃん? これは七面鳥で、私なんかじゃないわよ?」

ヲ級「……ヲ? 加賀ガ言ッテタ」

瑞鶴「………………」

瑞鶴(あんの人はああああぁぁぁっ!!)

瑞鶴(────ああもうっ)

瑞鶴(やっぱり嫌いよ加賀さんなんて!)




投下終了。

もう一回安価取ります。

10時10分に近いレスで2人です。
ぞろ目で増えます。



あー、結構前に書いたはずなんですけど、このスレで
まるゆ あきつ丸 大鳳
は書きません。

したがって今回は
鳥海 龍壌
となります。ご了承を。

それではまた。


ダジャレネタを聞くと思い出すのは楓さん。
元Pだから仕方無い。

美優さんと鳳翔さんが世話を焼いてくれるクロスSSとか誰か書いてくれないかなー?

龍驤だけ投下しときます。



龍驤「へぇー、これが電話で言っとったヲ級ちゃんかー。なんや、かわええやん」

ヲ級「ヨロシク」

龍驤「おー、よろしく」

龍驤「……敵だったころは散々苦しめられて嫌な奴やと思っとったけど……不思議や」

龍驤「愛憎表裏一体とはこのことやな」

提督「……それは違うと思う」

提督「というかそんなことより龍驤、例のアレ持ってきてくれたか?」

龍驤「たこ焼き器やろ? 持ってきたで」

龍驤「それにしてもたこ焼きに目をつけるとはヲ級ちゃんもお目が高いなぁー」

龍驤「待っとき。めっちゃ美味しいたこ焼き作ったるから」

ヲ級「ヲ♪」

龍驤「…………」

ヲ級「…………ヲ?」

龍驤「アカン……負けとる……」

提督「おい、どうした龍驤?」

龍驤「こないな小学生体型に負けるなんて……屈辱や」

提督(……いや、何がだよ)

ヲ級「ヲ?」




龍驤「────よっ、と」

提督「おおっ、流石に手際が良いな」

龍驤「こんなん慣れや慣れ」

龍驤「……でも褒められるのはちょっち嬉しいなぁ」

龍驤「もっと褒めてもええんやで?」

提督「流石は龍驤」

ヲ級「ヨッ、日本一」

龍驤「ちょ、ヲ級ちゃん!? どこで覚えたんっ!?」

提督「……こいつの語彙は偏ってるからな。まぁ心配するな、あまりに変な言葉は覚えてないから」

提督「な、ヲ級?」

ヲ級「セヤセヤ」

龍驤「エセがおる!?」

龍驤「────っとと、危ない危ない。もうちょっとで焦がすとこやったわ」

龍驤「ほら、出来たで」

提督「これが手作りたこ焼き……!」

提督「実を言うと俺、たこ焼きはスーパーで売ってる冷凍のやつしか食べたことないんだよね」

龍驤「そりゃもったいないなぁ」

龍驤「食べてみ? 驚くで?」

提督「それじゃあ早速……」




提督「…………」

龍驤「どうや?」

提督「────熱っっっついっ!!」

提督「けど美味い! 何これ!」

龍驤「そうやろー? 美味いやろー?」

提督「これ食べちゃったらこれからもう冷凍物は食えないなぁ……」

龍驤「……て、提督さえ良ければまた作りに来てやってもええよ?」

提督「本当? 龍驤が良いならまた頼もうかな……」

龍驤(よっしゃっ!)

提督「……ん? ヲ級、どうした?」

龍驤「さっきからたこ焼き指で突っついてばっかりやね」

龍驤「ヲ級ちゃんは普通の食べ物もいけるん?」

提督「一応な。味が分かってるかどうかも分からないし、腹は膨れないみたいだけど、食えることには食える」

龍驤「ふむ……。ヲ級ちゃーん? どないした?」

ヲ級「……動カナイ」

ヲ級「小サイカラ?」

龍驤「むぅ……」

龍驤「どういう意味かサッパリや」

提督「俺もだ」

ヲ級「ヲ……」

ヲ級(仲間ダト思ッタノニ……)

ヲ級(残念……)



龍驤の口調が再現出来てないけどお許しを。
大阪弁は難しいんです。京都弁との違いがよく分かりませんし。

それでは夜にまた。



投下開始。




────居酒屋・間宮────


間宮「────モツ煮込み出来ました」

間宮「提督、どうぞ召し上がって下さい」

提督「ありがとうございます間宮さん」

提督「んー、美味い!」

任務娘「あの、鳳翔さん。おかわりお願いします」

鳳翔「はい、水割りですよね」

鳳翔「────っと」

ヲ級「ヲ、私モ手伝ウ」

ヲ級「何カ有ル?」

鳳翔「あら……」

鳳翔「ふふっ、それではこれを持って行っていただけますか?」

ヲ級「任サレタ」

ヲ級「────ヘイ、オ待チ」

任務娘「ありがとうございます、ヲ級ちゃん」

間宮「……いろいろと心配していましたが、良い子に育っているようで安心しました」

任務娘「同感です。言葉のチョイスが気になるところですが……概ね問題ないですね」

ヲ級「……褒メラレテル?」

提督「ああ。ヲ級が偉いから皆が褒めてくれてるんだぞ」

鳳翔「ヲ級ちゃんは偉い子ですねー」

ヲ級「ヲ♪」

提督「………………」

提督(ヲ級の頭を撫でる鳳翔さん……)

提督(何だか『未亡人』の香りがするな)

任務娘「…………ヲ級ちゃんで思い出しましたが、提督に頼まれていた例の件、つい先日片付けました」




提督「え、本当ですか!?」

提督「いやぁー、助かります……」

任務娘「今回は流石に骨が折れましたが……何とかなって良かったです」

提督「もうあなたには足を向けて寝られませんね……」

任務娘「ふふっ、そんなことはありませんよ」

任務娘「今まで提督が成し遂げてくれたことに比べればこんなことくらい……」

鳳翔「あの……提督、一体何を頼まれたのですか?」

提督「えーとですね、簡単に言えば……ヲ級を軍部が黙認するように働きかけてもらったんです」

間宮「黙認、ですか……」

提督「はい」

提督「いつバレて問題になるか分からないなら、先にバラしてしまって先手を打ってしまおうと思いまして……」

任務娘「名目上は深海棲艦の観察及び無力化ということにしました。これで今まで通り暮らせますし、大手を振ってとまではいきませんが往来を歩くことも可能になると思います」

鳳翔(……簡単に言ってはいますが相当難しいことですよね?)

鳳翔(実は凄い人なんじゃ……)

ヲ級「……ツマリ、ドウイウコトダッテバヨ?」

間宮「そうですね、お外で遊んでもいいってことですよ」

ヲ級「……皆ニ会イニ行ケル?」

間宮「はい♪」

ヲ級「……ヲ♪」

鳳翔「ヲ級ちゃんはまず誰に会いに行きたいですか?」

ヲ級「……エット、電」

提督「ははっ、それもそうか。一番付き合い長いもんな」

ヲ級(……クロトシロニモ会エル?)

ヲ級(……会イタイ)

任務娘(……深海棲艦の仲間に会いに行きたい、と言い出したりしなくて良かったです)

任務娘(やはりイレギュラーはこのヲ級だけなのでしょうか……?)




────────
───────
──────
─────


────翌朝 居酒屋・間宮前────


提督「────それじゃあヲ級のこと、よろしくお願いします」

鳳翔「はい、お任せを」

鳳翔「……ところでいつ頃戻る予定ですか?」

提督「うーん……まだ決めてはいませんね」

提督「皆あっちこっちに散らばっちゃってますから、会いに行くだけでも時間がかかりますし……」

提督「あっ、でも一週間はかからないと思います」

鳳翔「……分かりました」

鳳翔「何かあればすぐに連絡いたします。提督は皆さんとの久しぶりの時間、存分に楽しんできて下さい」

提督「はい」

提督「…………鳳翔さん?」

鳳翔「……提督、少しだけ……失礼いたします」

提督「────あっ」

提督(鳳翔さんが俺の胸に────)

鳳翔「…………んっ……」

鳳翔「……抱きしめて、いただけますか?」

鳳翔「今だけ、今だけでいいんです……」

提督「……お安い御用ですよ」

鳳翔「……ふふっ…………」

鳳翔(提督の体……暖かいです)


────────
───────
──────
─────




鳳翔「行ってしまわれました……」

鳳翔(まだ少し、体がポカポカします……)

鳳翔(……ふふっ♪)

鳳翔「さて、私も戻りましょ────」

ヲ級「ヲッ」

鳳翔「…………ヲ級ちゃん?」

鳳翔「早起きですね。いつもそうなのですか?」

ヲ級「………………」

ヲ級「……抱キシメテ、イタダケマスカ?」

鳳翔「────ヲ級ちゃん、話をしましょう。大事なお話です」

ヲ級「ヲ」

ヲ級「鳳翔ハ、提督ガ好キ?」

鳳翔「なっ────」

鳳翔「そ、それはその、ええと────」

ヲ級(……好キッテ、ドンナ感ジ?)

ヲ級(……知リタイ。モット、タクサンノコト)


投下終了。

しばらくヲ級無しで艦娘に会いに行きます。


安価ターイム。

10時に近いレスで2名、ぞろ目で増えます。



加賀さんと初雪了解です。

コンマが珍しいけどぞろ目じゃないから増えないのです。
記念に何か書こうにもネタが有りませんしね。

咄嗟に思い付いたのが加賀さんと提督の情事を目撃した初雪が…………というものでしたし、私の脳が疲れでヤバい。

それではまた。



投下が遅れた理由
→テラリアにハマる


皆さんお久しぶりです。
いろいろと落ち着いてきたので投下再開していきます。目指せ平日も投下。


今日は鳥海(+摩耶)のみです。



鳥海「────お待たせしました!」

鳥海「司令官さん、お久しぶりですね!」

提督「おー、久しぶりだな鳥海」

提督「摩耶がいないみたいだけどどうしたんだ? 一緒に来るって言ってたよな?」

鳥海「はい、そのつもりだったんですけど……」

鳥海「摩耶さんから時間がかかりそうだから先に行っててくれと言われまして……」

提督「それで先に来た、と」

提督「摩耶の奴……準備くらいしとけよなー」

提督「鳥海もそう思うだろ?」

鳥海「……まぁいろいろあるんですよ」

鳥海(かく言う私もかなり時間がかかりましたしね)

鳥海(……今日の服、おかしくないでしょうか?)

提督「ん、どうした鳥海? 服にホコリでも付いてたか?」

鳥海「……そういうわけではないです」

提督「ちょ、なんでそんな目で俺を見るんだよ!?」

鳥海「なんでもありません」

提督(そっぽ向かれた!? 俺何か悪いことしたか!?)

鳥海「…………はぁ」

鳥海(……計算通り、ではありました)

鳥海(この計算は外れて欲しかったのですけれどね……)




──────────────
──────────────




鳥海「────そろそろですね」

提督「どうした鳥海? いきなり時計なんか見て……」

提督「何か用事でもあるのか?」

鳥海「いえ、そうではありません」

鳥海「摩耶さんがそろそろ来る時間だと思っただけです」

提督「おお、ようやくか」

提督「……よくよく考えてみたら、もう待ち合わせの時間から三十分も過ぎてるんだな」

提督「摩耶には何か埋め合わせしてもらわないとなー。 イタズラでもしてやるかな?」

鳥海「……司令官さん」

鳥海「私に良い考えがあります」




















摩耶「────わりぃ鳥海! 遅くなっちまった!」



鳥海「いえ、大丈夫です」

鳥海「こうなるだろうとは思っていましたから」

摩耶「ははっ、お得意の『計算通り』ってやつか?」

摩耶「────で、提督は?」

摩耶「もしかしてまだ来てないのか?」

鳥海「はい、先ほど連絡がありました。もうちょっとで来るそうです」

摩耶「ちっ、あたしが言うのもアレだけどよ、女二人も待たすなんて男としてどうよ?」

鳥海「まあまあ、少しくらい良いじゃないですか」

摩耶「……ふんっ…………」

摩耶「……………なぁ、鳥海」

鳥海「はい?」

摩耶「今日のあたし、変なトコ無いよな?」

鳥海「変なところ、ですか?」

摩耶「その、ほら、髪が跳ねてたりとか、服のバランスが悪いとか……」

鳥海「……ふふっ、大丈夫ですよ」

鳥海「いつも通りの可愛い摩耶さんです」

摩耶「か、可愛くなんかねーよっ!」

摩耶「……ったく、調子狂うからそうゆーのやめてくれって言ってんだろが」

鳥海「でも本当ですよ?」

鳥海「司令官さんもそう言うと思います」

摩耶「アイツが、ねぇ……」



摩耶「あの鈍感野郎のことだ、あたし達の服装なんか気にしたりなんかしないだろ」

鳥海「確かにその可能性は高いですね」

鳥海「……でもそう思っているのならどうしてちゃんとした服で来たんですか?」

摩耶「それはその……アレだ」

摩耶「万が一、つーのがあるだろ? だからほら……」

鳥海「……ふふっ」

摩耶「────鳥海っ! 笑ってんじゃねえ!」

摩耶「だいたいお前だって気合い入れてきてるじゃねえか!」

鳥海「……私はいつもちゃんとコーディネートしてますから」

鳥海(……気合いを入れたのは否定しませんけどね)

鳥海「そんなことより摩耶さん」

摩耶「あ? 何だよ?」

鳥海「後ろを見てくれます?」

摩耶「後ろぉ? それが一体────」

提督「やぁ」

摩耶「────なっ…………!」

提督「………………」

提督「摩耶は可愛いなぁ!」

摩耶「────よし、ぶっ殺す!」

提督「ちょ」

鳥海(……ふふっ)

鳥海(この雰囲気……懐かしいですね……♪)



投下終了。

鳥海さんはうちの鎮守府に初めて来た重巡。

摩耶と一緒に重巡のトップツーです。


でも一番好きな重巡は鈴谷です。




ところで皆さんに聞きたいんですが、艦これのTRPG風安価スレって需要有りますかね?

艦娘・提督・深海棲艦の3ルートでそれぞれシステムが違う奴を考えているのですが、安価スレは人がいないとどうにもならないので需要とかそこのところが気になります。

まぁ、実現するとしても1、2ヵ月は先になるんですけどね。

それではまた。


書き忘れてました。

加賀さんが三回目となったので、本編では投下しません。
代わりにスレの本編終了後、ifエンドとして加賀さんエンドを書きます。

他にも三回目に達したらその子でもifエンドを書きます。


これに伴って安価で加賀さんが入ってもスルーしますのでご容赦を。



皆さんの貴重な意見に感謝です。

構想では戦闘や日常コミュに関しては自由度を制限して、キャラメイキングとストーリー上のイベントでは自由安価を多めにするつもりでした。

いろいろ問題点もあるみたいなので煮詰めていきたいと思います。
実現する可能性は先に書いたとおり低いですが、見かけたらその時はよろしくお願いします。


それではまた。


気が早いですけど次のスレは

犬っこ艦隊物語(比叡・時雨・夕立は確定)
→ほのぼのいちゃいちゃギャグ



艦娘ヤンデレ物(鈴谷・龍田・山城は確定)
→微グロいちゃいちゃギャグ

のどちらにしようかなー、と迷ってます。
そんなことよりこのスレですね。分かってます。


初雪ちゃん投下します。
ソロで書いたから短いです。



初雪「────例えば……そう、提督の目の前に……提督が必要としている物があるとして……」

提督「ふむふむ」

初雪「手を伸ばしてもギリギリ届かない……そんな時どうする……?」

提督「そんなの近付けばいいじゃないか」

初雪「……条件を追加する。提督は……動けない」

提督「どんな状況だよ……。じゃあアレだ、孫の手かなんかで引っ掛けて手繰り寄せるわ」

初雪「……そんな便利な物は無い」

提督「じゃあもう諦めるよ」

初雪「……残念、提督は諦め切れない」

提督「俺の意思が改竄されてるよな、それ」

提督「……というか初雪は結局どんな答えが欲しかったんだよ?」

初雪「正解は……取ってもらう」

提督「…………つまり?」

初雪「提督……お菓子取って……」

提督「はぁ……、最初からそう言えばいいのに……」

提督「ほら」

初雪「ん、ありがと……」

初雪「……だって、最初に言うとまるで私がめんどくさがってるみたい……でしょ?」

初雪「だから……あくまで提督が自主的に取ってくれるのが……私的にベストだった……」

提督「いやいや、お前がめんどくさがりなのは否定できないだろ」

初雪「それは……私に失礼……」

初雪「私はやれるけどやらないだけだし……」

提督「それがめんどくさがりって言うんだよ!」


提督「大体平日の昼間っから家のベッドで寝転がってるなんてどうかしてるぞ?」

提督「お前に指定された時間だったから来たけど、学校はどうしたんだ? サボりか?」

初雪「今日は……創立記念日……」

提督「へぇ……」

提督「お前の学校が記念日で休みってことは、同じ学校の吹雪とか深雪とかも休みだよな? 遊んだりしないのか?」

初雪「いつもなら遊ぶ、けど……」

初雪「……今日はほら、提督が来たから……」

提督「俺は別に気にしないけどなぁ……。大人数とかワイワイできて楽しそうだしさ」

初雪「…………提督のばか」

提督「……何か最近急に罵倒されることが増えてきた気がするぞ、おい」

初雪「……気にしたら、駄目」

初雪(……自覚したら、めんどくいことになるし……)

初雪「……提督、暇でしょ?」

提督「そりゃまぁ初雪の部屋に来てから座って話してばっかだしな」

初雪「ゲームでも……する……?」

提督「それは構わんが……そこのゲーム機の上にある宿題らしきものはいいのか?」

初雪「宿題があること、忘れないように置いてただけだから……」

初雪「そんなことよりゲーム……しよ?」

提督「…………じゃあ宿題はいつやるの?」

初雪「後で、頑張る」

提督「そこは乗れよ!」



──────────
──────────



初雪「……勝利、いぇい」

提督「また負けた……」

提督「……で、今度は何すればいいんだ?」

初雪「……提督が勝つまで、私の椅子になって」

提督「ついには椅子代わりか……」

提督「……ほら」

初雪「ん……良い感じ……」

提督「初雪は軽いなぁ……ちゃんと食ってるか?」

初雪「食べてるから大丈夫……」

初雪「……そんなことよりもう一回」

初雪「次の命令はもう考えてるから……」

提督「……もう俺が負ける前提か」

提督「ちくしょー、一矢報いてやるからな!」

初雪「……ん、提督、頑張って」





   YOU WIN !


初雪「ふふん……♪」

提督「知ってたよ! こんちくしょー!」






投下終了。


安価ターイム。

40分に近いレスで3人です。
ぞろ目で増えます。

新艦娘は駄目ですので。

よろしくお願いします。


ぞろ目があるので
榛名 鳥海 高雄 龍驤
の4名ですね。了解です。

分かりやすいのは除くとして、他に動物っぽい艦娘っていますかね?

余談ですが瑞鶴と翔鶴はとある絵師の絵を見てからアザラシでイメージが固定されてます。


それではまた。



日向 シベリアンハスキー

ピンと来ました。
犬っこ艦隊を書くとしたらメイン枠で追加します。
ただしポメラニアンとのミックスで。


足柄さんと微妙な距離感で爛れた関係を持っていた提督が一念発起して足柄さんに告白する、そんな電波を受信しました。
書きませんけどね!



そして今夜の投下は9時過ぎくらいからです。
安価を取るかは微妙です。



残念ながらこれ以上犬っこは増やせないです。

少ない人数で濃厚なのを書きたいので。


それでは投下します。



提督「────こ、高校生っ!?」

高雄「……提督、驚く気持ちは分かりますがここは店内ですよ? 他のお客様に迷惑です」

提督「そ、そうだな……」

提督「いや、それにしても……まさか高雄が女子高生やってるなんてなぁ……」

提督「高雄が女子高生ってことは愛宕もだろ? …………マジかぁ……」

高雄「愛宕からは聞いていらっしゃらなかったのですか?」

提督「あー……最初に皆に電話した時もそうなんだけど、どこでどうしてるかとかはあんまり聞いてないんだよ」

提督「愛宕が俺の家に来たときだって、ヲ級のことで精一杯だったし……」

高雄「そうだったのですか……」

高雄「そうすると提督は私達がどうしていると思っていたのですか?」

提督「社会人、は流石に無いから、普通に大学にでも通ってるんだと思ってたよ」

提督「年齢的にも妥当だろ?」

高雄「…………最初はそのつもりだったのですが、その……私と愛宕は頭の方には自信が無かったもので……」

提督「あぁ……なるほど」

提督(こいつらも普通の生活に戻ったときのことを考えて、自主的に勉強してたらしいけど……それだけじゃ不十分だもんな)

提督(しかし、高校生ねぇ……)

高雄「あの、提督? どうかされましたか?」

提督「いや、何でもないよ」

提督(最近の男子高校生はこの誘惑に耐えられるのか……?)

龍驤「……チチばっか栄養が行ってるからやな」

高雄「り、龍驤さんっ!?」




提督「お前……今までの沈黙を破っての一言がそれか」

龍驤「ええやん、事実やろ?」

龍驤「まぁ、その点うちは良かったわ」

龍驤「入りたいとこ入れたし、年齢と学年も一致しとるし」

龍驤「いやぁ、幸せや……」

提督「龍驤、もういい。言動と表情が一致していない」

龍驤「うちかて……うちかてなぁ……!」

高雄「そ、そう言えば龍驤さんは高校三年生なんですよね! クラスではどうしているのですかっ」

龍驤「……ツッコミ役兼いじられ役や」

龍驤「認めるのも癪やけど、タッパ足りんから中学生として見られとんねん」

提督「…………」

高雄「…………」

龍驤「……今、心の中で『確かに』って思ったやろ?」

龍驤「……はぁ。まぁええわ」

龍驤「そういう高雄はどうなん? その顔にそのチチや、大層モテてるんとちゃう?」

高雄「え、ええと、それはその……」

龍驤「あーもう、言わんでええ。その反応で分かるわ」

提督「まぁ愛宕ほどの美人を放っておく男なんていないよな」

提督「……ん? どうした高雄? 俺の顔に何か付いてるのか?」

高雄「……いえ、何でもないです」

龍驤「提督、そういうのええから」

提督「ええー……?」

提督(俺、何か悪いことしたか?)




──────────
──────────


「────メニューをお持ちしました」


高雄「ありがとうございます♪」


 チキンロールキャベツ

 イチゴミルク


龍驤「……さらに大きくする気かぁ!」

高雄「────ひああっ!?」

高雄「り、龍驤さんっ、や、やめっ」

龍驤「そないでかくしたいならうちが揉んだるわぁ!」

提督「…………」

提督(メニューで分かるとは……龍驤も試したんだろうな……)

提督(…………たゆんたゆんしてる)

提督(眼福眼福、っと)




ヲ級「────ヲマタセ」


「おっ、今日も間宮さん達のお手伝いか!」

「若いのに偉いなぁ!」


ヲ級「ソレホドデモナイ」


「またまた謙遜しちゃって!」

「あのー、俺この子初めて見るんですけど…………」

「お前知らねえのか? この子は最近この店で仕事を手伝ってる────」


ヲ級「ヲ級、デス」

ヲ級「ヲッチャンッテ呼ンデ?」




鳳翔「────ヲ級ちゃんも大分馴染んできましたね」

間宮「最初はどうなることやらと心配していましたが……あの頭のアレを取るだけで意外と分からないものなのですね……」

鳳翔「まぁ、何はともあれヲ級ちゃんが楽しそうで何よりです……♪」

鳳翔「…………ところでそこに置いてある件のそれは、結局何という名前なのでしょうか?」

間宮「……気になりますね」

ヲ級「────タダイマ戻ッタ」

ヲ級「……ヲチツク」

鳳翔(相変わらず戻ってくると被り直しますね……)

間宮(安心するのでしょうか?)

鳳翔「……ヲ級ちゃん?」

ヲ級「ヲ?」

鳳翔「それは何という名前なのですか?」

ヲ級「……コレ?」

ヲ級「コレハ……」

ヲ級「……………………」

間宮「ヲ級ちゃん?」

ヲ級「…………考エタコトモ無カッタ」

鳳翔「えーと、つまり名前は無いと」

間宮「そうみたいですね……」

ヲ級「……丁度良イ。間宮、名前付ケテ?」

間宮「わ、私ですか?」

ヲ級「……駄目?」

鳳翔「……大丈夫ですよ。間宮さんなら良い名前を付けてくれますから」

間宮「ほ、鳳翔さんっ!?」

間宮(どうしてハードルを上げるんですか!)

ヲ級「……ワクワク」

間宮「え、えーと……」

間宮(一体どうすれば────)


投下終了。

本日は安価取りません。

榛名と鳥海を投下し終えたら安価取ります。


それではまた。


ニアピンの方がいますね。

まぁそんな凝った愛称でもないので期待はしないで下さいませ。


榛名投下します。


榛名「────提督、お待たせ致しました!」

提督「おー、榛名。半日ぶりだな」

提督「朝と服装が変わってるみたいだけど、わざわざ着替えてきたのか?」

榛名「は、はい!」

榛名「……ええと、その……どうでしょうか……?」

提督「ん? ……ああ、そうだな…………」

提督「朝に見たときは綺麗だなぁ、って思ってたけど────」

榛名(き、綺麗っ!?)

提督「────今の榛名はいつにも増して可愛いよ」

榛名「か、かわっ────!?」





金剛「……My Sisterが褒められているのに素直に喜べないネー」

金剛「榛名はShoppingするだけと言ってましたが不安デース……」

霧島「榛名と提督に打診したのはお姉様じゃないですか。自業自得ですよ」

霧島「……それにしてもやっぱり、私のコーディネートに狂いはなかったわね」

比叡「……………………」

比叡(夜の街で建物の影から司令官と榛名の動向を監視する私達……)

比叡(どう見ても不審者ですよね……)



提督「買い物に付き合って欲しい、だったっけ?」

提督「さーて、それじゃとりあえずどこに…………っと、どうした榛名?」

提督「何か気になることでもあるのか」

榛名「……あの、ここまで来ておいて言うのもアレなのですが……やっぱりお姉様達や霧島も一緒の方が良かったのではないでしょうか?」

榛名「榛名だけが提督とこうやって…………不公平ですよね」

提督「うーん、深く考え過ぎじゃないかな? そもそも今回のこれは金剛達が用意した場だろ?」

提督「思えば榛名と2人きりの時間ってのも久しぶりだしさ、今夜は余計なこと考えないで楽しまないか?」

榛名「で、でも…………」

提督「でもまぁ、あれだ。榛名がどうしても申し訳ないって思ってるなら、今度あいつらとの時間も作るよ」

提督「これなら公平だろ?」

榛名「そ、そうですね……それなら榛名も大丈夫ですね……」

提督「よし、じゃあこの話しはこれで終わりな!」

榛名「……………………」

榛名(…………皆とも、と思うと面白くなく感じてしまうなんて……)

榛名(……自分が嫌になります)



金剛「……榛名は優しいネー」

金剛「でもこのChance、無駄にはしまセーン!」

霧島「まったく……榛名らしいわね」

霧島「────さて、せっかくの機会ですし、しっかりとプランを練らないと……」

比叡「提督と2人きり、ですか……」

比叡「手料理でも振る舞────」


「「やめて!」」


比叡「ひぇぇ……」




──────────
──────────




提督「夜だってのに人が多いな……」

榛名「そうですね……」

榛名「……鎮守府に居た頃はこんな人混みに紛れるなんてことも無かったので、こういう人が多いところは未だに苦手です…………」

提督「ふむ……」

提督「榛名、手貸して」

榛名「────て、提督っ!?」

提督「いやだって歩きにくそうだし、迷子になっても困るだろ?」

榛名「そ、それは、確かにそうですけど……」

提督「ほら、行くぞ」

榛名「は、はいっ……」

提督「……榛名? 顔が赤いけどどうした?」

榛名「こ、これはそのっ、熱くて、ですっ!」

提督「そうか、夏も近いもんな。そりゃ暑いよなぁ……」

榛名「あうぅ…………!」



投下終了。

最初に書いたやつではもっと砂糖蜂蜜増し増しだったんですけど、三回目を取られたとき用のifエンドネタとして取っておくことにしました。


安価は鳥海を投下し終えたらです。

多分あと5、6人分取ったところでキリが良くなるので、このスレは一旦閉じます

もうしばらくお付き合いよろしくお願いします。

それではまた。



瑞鳳の卵焼き→あーん
鈴谷のカレー→ふーふーしてからあーん


やっぱり鈴谷がナンバーワン!


鳥海さん投下します。



鳥海「────えっ、もうお戻りになられるのですか?」

提督「ああ、というか既に帰路についてるんだよね。今日鳥海に会いに来れたのも、ひとえにタイミングが良かったからだし……」

鳥海「そう、ですか……少し残念です……」

鳥海「司令官さんに会いに行くのも容易ではないですから……」

提督「すまんな……」

提督「俺ももうちょっとゆっくり皆のところを回りたかったんだけど、ヲ級のことをこれ以上ほったらかしにするわけにはいかないんだ」

鳥海「…………また、会えますよね?」

鳥海「会いに来てくれますよね?」

提督「もちろん」

鳥海「……ふふっ。それなら良いんです」

鳥海「────あっ」

鳥海「司令官さん、あれが例のお店ですよ!」

提督「ん? おおっ、あれか!」

鳥海「時間もギリギリですし、急ぎましょう。後ちょっとでシフトが変わってしまいます」

提督「よーし、突撃するぞ!」




摩耶「いらっしゃいませー!」

摩耶「何名さ────っ!?」



提督「2名、禁煙でよろしく」

鳥海「摩耶さん、こんばんは」




摩耶「────────…………」

提督「んー? どうしたんだ摩耶ー? 笑顔が固まってるぞぉ?」

摩耶「…………こ、ちらのお席にどうぞー……」

提督「おう」

摩耶(おい、鳥海! 聞いてねぇぞ!)

鳥海(だって言ってませんからね)

摩耶(そうゆう問答はいいから! 何であいつ連れて来てんだよ!)

鳥海(……摩耶さんも司令官さんも喜ぶと思いまして)

摩耶「んなわけあるかぁ!」


「ちょっと摩耶ちゃーん!」

「大声聞こえたけど何か問題ー?」


摩耶「な、何でもありませーん!」

提督「はい、仕事仕事。口より手を動かして?」

摩耶「てめっ、この……!」

摩耶「後で覚えてろよ……!」

提督「あ、ちょっと待て摩耶」

摩耶「……なんだよ」

提督「さっきの笑顔、可愛かったぞ」

提督「いつもそうしてれば良いのに」

摩耶「────っ!?」

提督「それにそのエプロンも似合ってるな。このお店では制服代わりにエプロンなのか?」

摩耶「────う、うっせえバーカ!」

摩耶「さっさと座って待ってろ!」

提督「アルバイト頑張れよー……」

鳥海「行っちゃいましたね……」

提督「…………いやぁ」

提督「やっぱあいついじるの楽しいな」

鳥海「……私もです♪」



────────
────────




提督「────ん? 摩耶からメールだ」

提督「仕事中に余裕だな」

鳥海「何と書かれているんですか?」

提督「ちょっと待て。えーと……」

提督「『鳥海のお気に入りの人形の名前は────』」

鳥海「きゃああああああぁぁぁっ!?」

提督「────ぬおっ!? ど、どうした鳥海っ!?」

鳥海「だ、駄目です! その先を見てはいけません!」

提督「えぇー……」

提督「でもそこまで言われると見たくな────」

鳥海「────えいっ」

提督「お、俺の携帯がぁぁぁっ!?」










「お、俺の携帯がぁぁぁっ!?」


摩耶(これは……提督の声だな)

摩耶(つーことは上手くいったってことか……)

摩耶「へっ、2人ともざまあみやがれ!」


「……摩耶ちゃんどうかした? 少し休む?」


摩耶「あっ、いえ! 何でもないです! はい!」


投下終了。


安価取ります。

20分に近いレスで3名です。
ぞろ目で増えます。


能代 瑞鶴 168

了解です。


それではまた。




提督「……こんなところにいたのか」

龍田「……あら、見つかっちゃった?」

提督「2月とはいえまだ寒いんだ。こんなところにいないで中に入ったらどうだ?」

龍田「それもそうねぇ……」

龍田「……でも私、もうちょっとこうしてたいの」

提督「何だ? 悩み事でもあるのか?」

龍田「うふふ、悩み事というよりは考え事かしら?」

提督「そうか……」

提督「俺でよければ相談に乗るが……」

龍田「……………………」

龍田「……ねぇ、提督」

龍田「ちょっと聞いて欲しい話があるの」

提督「……いいぞ」

龍田「……あのね、あるところに1人の男の子と2人の女の子がいたの」

龍田「3人はとっても仲良しで、楽しいことも、苦しいことも、全部3人で分かち合っていたわ」

龍田「……でもある日、その2人の女の子の内の1人が、その男の子に告白されたの」

龍田「その女の子は、そのことがとっても嬉しかったけど……その告白を受けることを恐れたわ」

龍田「だってずっと3人でやってきたんだもの」

龍田「仲の良かった『3人』が、『2人と1人』になってしまうんじゃないかって、不安になったの……」

龍田「……結局、女の子はその告白を断ったわ」

龍田「男の子は……多分その返事が来ることを分かっていたのね」

龍田「……寂しそうに、微笑んでたわ」

提督「………………」




龍田「……でも、男の子は諦めなかった」

龍田「周りから何と言われようと、彼は自分の信念を貫いた」

龍田「そして…………今ここに立ってる」

龍田「……ねぇ、提督?」

提督「………………」

龍田「私のこと……好き?」

提督「好きだ」

龍田「……天龍ちゃんのことは?」

提督「好きだ」

龍田「私と、どっちが好き?」

提督「どちらも好きだ」

提督「天龍を、龍田を、俺は愛している」

龍田「……うふふっ」

龍田「1年前の今日に提督からもらったこの指輪、ずっと付けないで持ってたけど……」

龍田「天龍ちゃん、とっても似合ってたわ」

龍田「……私にも似合うかしら?」

提督「もちろん」

提督「似合うに決まってるさ」

龍田「うふふっ♪」

龍田「…………それじゃあ提督────







 ────これでずっと


 ────3人いっしょね♪ 







本編書かずに何をやっているのか私は。

龍田さんのケッコンカッコカリのセリフを知って、気付いたら書いてました。まぁ番外編ということで。

本編は明日投下します。多分。


ケッコンカッコカリ云々の前に艦これすら出来ていない現状。パソコン買えるだけの金が欲しい。
母港で鈴谷(レベル36)が待ってるんだ……!


それではまた。



短いけど投下します。



提督「────本当にありがとうございました」

間宮「いえ、こちらこそヲ級ちゃんのおかげで非常に助かりました」

間宮「次の機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたしますね?」

提督「あはは、そう言っていただけるとありがたいです」

提督「…………ヲ級」

ヲ級「ヲ?」

提督「俺がいない間、頑張ってたんだな。偉いぞ」

ヲ級「……ムゥ」

提督「あれ? 撫でられるのは嫌か?」

ヲ級「……違ウ」

ヲ級「撫デルナラチャント撫デテ?」

提督「……ん? いや、俺今ちゃんと撫でてましたよね?」

鳳翔「提督、今撫でていたのはヲ級ちゃんではなく『ヲ頭(カシラ)』ですよ?」

提督「…………えーと、この帽子みたいなやつの名前ですかそれ?」

鳳翔「はい」

提督「へぇー……」

提督「こいつ『ヲ頭』っていうのか……」

鳳翔「ちなみに間宮さんが名付けました」

提督「……間宮さんが?」

間宮「は、はい……」

提督「……………………」

提督(ああ、なるほど……)

提督(『尾頭』ね)

提督(間宮さん、魚料理でもしてたんだろうな)

ヲ級「提督、マダ?」

提督「おおっ、すまんすまん」

提督「ほら、これならどうだ?」

ヲ級「ン……♪」











ヲ級「────ヲウチ、帰ル?」

提督「まっすぐは帰らないな」

提督「何箇所か寄って、着くのは多分夜頃になる」

提督「お手伝いは疲れただろ? ゆっくり休んでてもいいぞ?」

ヲ級「……ン、大丈夫」

ヲ級「提督ト一緒、嬉シイカラ……」

提督「そうか? 無理するなよ?」

ヲ級「……了解」

提督「…………」

提督(……何だか雰囲気がちょっと変わったな)

提督(俺がいなくて寂しかったとかか?)

提督(さっきからこっちのことチラチラ見てるし……)

提督(甘えたいとか…? ……それはないか)



ヲ級「ヲ……」

ヲ級(……モット)

ヲ級(モット撫デテ欲シイ……)

ヲ級(……寂シイ? コレガ?)

ヲ級(ナンダロウ……ムズムズスル……)




投下終了。

最後の安価、先に取っておきます。

泣いても笑ってもこれが最後ですのでご注意を。

10時30分に近いレスで3名。
ぞろ目で増えます。


よろしくお願いします。


響 大井 曙
了解です。


ifエンドは加賀さんのみですね。
1人だけですし、増量して書く予定です。

それではまた。




隠密168……そういうのもあるのか……。


能代と大井っち投下します。




能代「────提督、お久しぶりです!」

提督「久しぶりだな、能代」

提督「元気にしてたか?」

能代「はい、それはもちろん!」

能代「…………ところで、そちらが例のヲ級ですか?」

提督「ああ。ほら、ヲ級」

ヲ級「ヲ」

ヲ級「ドーモ、ヲ級デス」

ヲ級「ソレデコッチガヲカシラ」

ヲ級「今後トモ、ヨロシク」

能代「ヲ級ちゃん、よろしくお願いしますね!」

能代「……ふむふむ」

提督「どうかしたか?」

能代「いえ、特に何も」

能代「ただ私達が戦っていた空母ヲ級と、何かしら違いが有るのではないかと観察していただけです」

能代「……ですが、見る限りではサイズが小さいだけのようですね」

ヲ級「チッチャクナイヨ!」

能代「ふふっ、可愛らしいですね♪」

ヲ級「ムゥ……」




提督「ところで能代。阿賀野はどうした?」

能代「……阿賀野姉ぇは今日のことを忘れていたみたいで…………」

提督「あいつ未だにそうなのか?」

能代「お恥ずかしい限りです」

能代「もう少しでこちらに到着するらしいので、阿賀野姉ぇが来たら…………提督、お昼ご飯はもう済ませておいでで?」

提督「いや、まだだな」

能代「それでは食べに行きましょう。オススメの店がありますので」

提督「おおっ、そりゃ楽しみだな」

提督「……あっ、でもヲ級の飯もどうにかしないといけないな」

能代「通常の食事では駄目なのですか?」

提督「食えるけど腹が膨れないらしい」

提督「うーん、どうするかなぁ……」

ヲ級「提督、ソレハ問題ナイ」

ヲ級「間宮ト鳳翔カラ貰ッタ『コレ』ガアルカラ」

能代「これは……ペットボトルに入った十円玉?」

提督「これってまさか……」

ヲ級「ヲ手伝イノヲ礼」

ヲ級「ソシテ私ノヲヤツ兼ヲ小遣イ」

ヲ級「……美味シイ♪」

提督(うわぁ、バリボリいってる……)

能代「ヲ級ちゃん、食事前にはちゃんと手洗いうがいしないと駄目ですよ?」

ヲ級「────ハッ!? 確カニソノ通リ……」

提督(あ、突っ込むところはそこなのね)




ヲ級「────ヲッ!」

北上「はい、残念。そっちはババだよ」

ヲ級「ヲゥ……」

北上「次は私だねー……」

北上「……こっちかな?」

ヲ級「……♪」

北上「ふーん……」

北上「やっぱこっちで」

ヲ級「ヲッ!?」

北上「はい、また私の勝ちー」

ヲ級「……何故、一度モ勝テナイ?」

北上「……さあねぇ?」

北上「それより、もっかいやる?」

ヲ級「次コソ、負ケナイ!」





提督「北上の奴……意地が悪いな……」

提督「いちいち反応するヲ級も悪いっちゃ悪いけど、一度くらい勝たせてやってもいいだろうに……」

大井「北上さんはやるときは徹底的にやる人ですから」

大井「相手が子供とはいえ、負けたくないのだと思います」

提督「トランプよりも有意義なとこで発揮しろよその力は……」




提督「ああそうだ。なあ大井、学校の方はどうだ?」

大井「学校ですか? 楽しくやってますよ、私も北上さんも」

提督「そりゃ結構。言っちゃあアレだけどさ、お前の性格のこともあるし、わりと心配してたんだ」

大井「……その言い分だと私に問題があるみたいですよね? ちょっと刺してもいいですか?」

提督「おい、ちゃんと『アレだけど』って前置きしただろうがっ」

提督「謝るからそのフォークを下げてくれっ」

大井「うふふっ、冗談ですよ♪」

提督「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ……まったくもう…………」

大井「そう言う提督は最近どうですか?」

提督「俺か? 俺は、ねぇ……」





「はい、また私の勝ち」

「……分カッタ。トランプデ北上ニハ勝テナイ」

「ダカラ今度ハ戦艦ゲームデ勝負!」

「……私達がこれで戦うのって何か変な感じだよね」

「まぁいいけどさー」




提督「んー……」

提督「ヲ級の世話も慣れてきたし、暇だっていうのが本音だな」

提督「正直どこでもいいから働きたいって思ってる」

大井「ですが今になって一般企業に就職するのは難しいですよね……」

提督「そうなんだよなぁ……」

大井「軍部に掛け合ってみては?」

提督「……ほら、蹴ってる手前、さ?」

大井「そういえばそうでしたね」

提督「もうアレだな。誰か良い人見つけて婿にでもなるか?」

大井「…………えっ」

提督「もういっそのこと身を固めちゃって」

提督「そして主夫として生きてく……うん、悪くない」

提督「大井はどう思────」

大井「────何か」

大井「何か言いましたか提督?」

提督「────い、いえ、何も……」

提督(えっ、何これ? めっちゃ怖い笑顔なんだけど!?)

提督(俺何か地雷踏んだ!?)

大井「……あくまで」

大井「私的な意見ですが、結婚するのであればもう二年……いえ、三年は待ちませんか?」

大井「深海棲艦が復活するという可能性も捨て切れませんし…………ね?」

提督「り、了解しました……」

大井「うふふっ♪」







「私ハ空母、ダカラ先制爆撃」

「うわ、ずっこい」

「……ん、でも外れたね」

「アッ」

「ふふーん♪ それじゃ私も先制雷撃ね♪」

「四十門だから四十回攻撃だよ♪」

「……ヒドイ」




大井っちも立派な提督ラブ勢。


それではまた。




えるしっているか

吉報の後には凶報がある


どうも皆さんお久しぶりです。
嬉しくないお知らせが2つあります。


1つ目は、書き溜めていないということです。

分かる人は分かっちゃうと思いますが、お仕事がこの時期忙しくて書いてる暇がありませんでした。
しかもまだ忙しさが続きます。具体的には来週末、15日くらいまで。

なのでまとめて投下があるだろうと期待していた方、すみません。もう少しお待ち下さい。


そしてもう1つ。

前にここでお話した犬っこ艦隊の事なんですが、お蔵入りさせます。
理由は単純に艦娘×動物のスレが既にあったからです。
二番煎じはいろいろ問題があるかと思いました。ネタ被りもあるでしょうし。


復旧早々こんな話ですみません。
何とか時間を作って投下していきますのでよろしくお願いします。

それではまた。



ただでさえ低い文章力が期間を置いて錆び付いてるという予想。

というわけでリハビリ投下。
短いし本編まったく関係ないです。



例えばこんな、鎮守府の話


────────────────


提督「さーて、朝礼始めるぞー?」

鈴谷「はいはーい」

提督「毎回言ってるけど『はい』は一回な?」

提督「それじゃあ朝の挨拶ぅー…………おはようございます!」

鈴谷「ちぃーっす」

提督「こんにちは!」

鈴谷「うーっす」

提督「よろしくお願いします!」

鈴谷「よろしくぅー」

提督「申し訳ございません!」

鈴谷「めんごめんご」

提督「ありがとうございました!」

鈴谷「あざーっす」

提督「……よし、いつも通りだな」

鈴谷「……最近注意しなくなったよね」

提督「だって辞めないでしょ」

鈴谷「まあねー♪」

提督「ですよねー」




提督「気を取り直して本日の予定の確認ー……」

提督「朝礼が終わったら朝食!」

鈴谷「ちなみに今日は何?」

提督「お茶漬けだ」

提督「ヘルシーで朝食にぴったりだろ?」

鈴谷「うわ、出たよ。提督の手抜き」

鈴谷「提督のそーいうめんどくさがりなとこ鈴谷的にポイント低いっすわー」

提督「なお夜ご飯はシーフードカレーです」

鈴谷「提督大好き! 愛してる!」

鈴谷「提督のそーいうとこ鈴谷的にポイント高い!」

提督「よせやい、照れるだろ?」

提督「そしてお昼前にウォーミングアップして、お昼食べた後に出撃してもらいまーす」

鈴谷「りょーかーい」

提督「鈴谷なら大丈夫だと思うけど油断はしないように」

鈴谷「へーきへーき」

鈴谷「……それにアレだね」

鈴谷「今日の出撃が終わったら提督に言わなきゃいけないこともあるしね……」

提督「露骨な死亡フラグはむしろ生存フラグ」

提督「それに安心しろ、昨日の夜にお菓子をつまみ食いしたことならもう知ってるから」

鈴谷「ありゃ? バレてた?」

提督「ああ。だから三日間おやつ抜きな」

鈴谷「ひえぇ……」




提督「ということで予定の確認終了ー」

提督「連絡事項はありますか?」

提督「……無いようなのでこれで朝礼を終わります」

提督「ありがとうございましたー」

鈴谷「あざーっす」

鈴谷「…………ぷはぁ」

提督「どうした鈴谷? 溜め息なんか吐いて」

鈴谷「だって朝礼の時の提督ってコレジャナイ感が凄いんだもん」

鈴谷「提督のですます調聞いてると何かもう息苦しくてたまんないよねー」

鈴谷「っていうかもうこれ辞めちゃおうよ?」

提督「いやしかし部隊の雰囲気を締めるためにもこういうことは必要だろ?」

鈴谷「あー、ハイハイ」

鈴谷「まったく……私一人しかいないのに何を言ってるんだか……」

提督「……ほら、新しい子が来るかもしれないじゃん」

鈴谷「そう言ってかれこれ一年経ってるんですけどー?」

提督「………………」

鈴谷「ですけどー?」

提督「よし、鈴谷。早く飯行くぞ飯!」

鈴谷「あっ、ちょっ!?」

鈴谷「逃げるなこらー!」



短いけど終了。

いわゆる没ネタです。
2人でいた時間が長すぎて感覚がマヒした提督と鈴谷がひたすらイチャイチャする話だったんですけど、艦娘との一年で鈴谷ネタのストックが尽きたので断念しました。

ちなみにどのくらいイチャイチャするかというと、食べさせあったりお風呂に一緒に入ったり抱きしめあったり一緒に寝たりするくらいです。

そして2人とも照れたりしない。そんな感じ。

新しく配属された子も驚くけど次第に感覚がマヒしていく……そんなお話の予定でした。


それではまた。




あー、リハビリしないとなー(棒


ということで投下。




例えばこんな、鎮守府の話 夏


────────────────


鈴谷「夏っていったらやっぱかき氷っしょ!」

鈴谷「そーれごりごりぃー♪」

提督「おい待て鈴谷。もうちょいゆっくり回せ」

提督「削りが荒いと氷の粒が混じるだろうが」

鈴谷「んもー、提督は分かってないねぇ……。それが良いんじゃん!」

鈴谷「それに今日の製氷は私なんだから、注文は受け付けませーん♪」

提督「ったく……はぁ……」

提督「で、今日は何にする?」

鈴谷「今日はー……小豆ミルクで!」

提督「了解」

提督「小豆、と…………ん?」

鈴谷「提督? どしたのー?」

提督「あー、すまん。ミルク切れてる」

鈴谷「え、マジ? 私の舌もう小豆ミルクの準備出来てたんだけど……」

鈴谷「うわー、テンション下がるわー……」

提督「他ので我慢しろ」

提督「大体甘さだけなら小豆のみでも十分だろ?」

鈴谷「あのミルクのどろっとした感じが良いのになー」

鈴谷「────あ、そうだ」

鈴谷「なんなら提────」

提督「言 わ せ ね え よ ?」





鈴谷「────んーっ、美味い! 冷たい! 幸せ!」

提督「結局イチゴシロップか……」

鈴谷「いわゆる原点回帰ってやつだよ」

鈴谷「いろいろ試すのもいいけど、やっぱ一番は王道のイチゴだよねぇー」

提督「王道はレモン。異論は認めない」

鈴谷「いやいや、それはな────って何でミルク使ってんの!?」

鈴谷「もしかして嘘吐いたっ!?」

提督「こんなことで嘘なんか吐かねえよ」

提督「これはミルクじゃなくてカルピスだ。さしずめレモンカルピスってとこか」

鈴谷「何それ美味しそう!」

提督「ちなみにカルピスの原液を使うとこが個人的なポイントだ」

提督「……一口食うか?」

鈴谷「もらうもらうー♪」

鈴谷「……あっ、でも」

鈴谷「まさかとは思うけどこれって提────」

提督「だ か ら 言 わ せ ね え よ ?」





鈴谷「うぅ……頭がキーンってするぅ……」

提督「一気に食べるからだろ」

鈴谷「痛いよー痛いよー……」

鈴谷「提督ぅー、さすってぇー、なでなでしてぇー……」

提督「はいはい」

鈴谷「……えへへ♪」





それではまた。



ビスマルクでネタ一つ書けそう。

建造成功したら書こうそうしよう。


例によってリハビリ投下。
多分最後のリハビリ。




例えばこんな、鎮守府の話 秋


────────────────


鈴谷「芸術の秋」

鈴谷「食欲の秋」

鈴谷「そして何より────」

鈴谷「────スポーツの秋!」

鈴谷「提督ぅー、秋だよー、秋っ!」

提督「知ってる」

提督「……で、このスポーツ用品の数々は何だ?」

鈴谷「そんなの遊ぶために決まってるじゃーん♪」

提督「やっぱりか……」

鈴谷「むぅ」

鈴谷「……だっていっつも出撃と遠征ばっかでしょ?」

鈴谷「今日一日くらいお休みしても罰は当たらないと思うんだけどなー?」

鈴谷「……ね?」

提督「まったく……」

提督「…………まぁいいか。ちょっとした気分転換くらいにはなるだろ」

鈴谷「あはっ、さっすが提督! 話が分かる!」

鈴谷「それじゃどうする? 何する?」

提督「うーん……」

提督「よく見ると全部2人で出来そうな物ばかりだな……」

提督「まずはバドミントンでもするか?」

鈴谷「さんせーい♪」





────三十分後


鈴谷「とりゃ!」

提督「このっ!」

鈴谷「うりゃ!」

提督「なんのっ!」






────一時間後


提督「スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルボンバー!」

鈴谷「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム!」

提督「ビューティフルシャルロッテクールホーン'sミラクルスウィートウルトラファンキーファンタスティックドラマティ────」

鈴谷「長いっ!!」

提督「げふぅっ!?」






────三時間後


鈴谷「とおおおおぉぉぉおおうっ!」

提督「それはお前のセリフじゃない!」











提督「────疲れた……」

鈴谷「私もヘトヘト……」

提督「お前が瑞雲使い始めてからテンションがおかしくなったよな……」

鈴谷「提督が妖精さんとチーム組むからじゃん……」

提督「……はぁ…………あー、駄目だ。汗で体中べとべとして我慢できない」

提督「風呂入ってくる」

鈴谷「えぇっ!? もう辞めるの!?」

提督「いや、もう十分遊んだだろ?」

鈴谷「うーん……」

鈴谷「まだまだ使ってない道具余ってるんだけどなぁ……」

提督「また今度にしよう、な?」

鈴谷「むぅー……」

鈴谷「……いいよ。続きはまた今度で」

提督「ああ、助かる。それじゃ風呂入ってくるから」

鈴谷「ごゆっくりー♪」

鈴谷「……………………」

鈴谷「よーし、準備しますかぁ♪」























鈴谷「────じゃじゃーん!」

鈴谷「日頃の感謝その他諸々を込めて!」

鈴谷「お背中流しに来ましたー♪」

鈴谷「……あれ? 提督、前屈みになんかなっちゃってどうかしたの?」

提督「少 し は 隠 せ よ !」



 この後お風呂上がりの卓球をして、また汗をかいたのでもう一度提督とお風呂に入りました。 鈴谷



次回から本編入ります。

それではまた。



瑞鶴「────で、帰り道にちょうど私と翔鶴姉の家があったから寄ったのね?」

提督「ああ」

ヲ級「ヲ!」

瑞鶴「…………あわよくば、ご飯も頂こうと?」

提督「……てへ♪」

ヲ級「ヲ♪」

瑞鶴「はっ倒すわよ?」

提督「すいません」

ヲ級「ゴメンナサイ」

瑞鶴「…………はぁ……」

瑞鶴「あのね? 私にだって都合ってものがあるのよ?」

瑞鶴「そっちの都合で急に来られたら困るの。分かる?」

提督「仰るとおりです……」

ヲ級「ヲ……」

瑞鶴「ホウレンソウは基本でしょ?」

瑞鶴「いい年して全く……」

提督「………………」

ヲ級「………………」

瑞鶴「……まぁ、いいわ」

瑞鶴「大したものは作れないわよ?」

提督「……え? つ、作ってくれるのか?」

瑞鶴「……他の人なら追い返してるけどね」

瑞鶴「提督さんは特別よ?」

提督「……瑞鶴って何だかんだいって優しいんだよな」

提督「俺、お前のそういうとこ好きだよ」

瑞鶴「────────っ!?」

ヲ級「……ムゥ」

瑞鶴「い、いきなり変なこと言わないでよねっ!」

瑞鶴「や、優しいとか、す、好き、とか……」

瑞鶴「……と、とにかく! 二人ともそこで静かに待ってなさいよね!」

提督「はーい」

ヲ級「……ハイ」





提督「何が出てくるか楽しみだなー」

提督「な、ヲ級?」

ヲ級「………………」

提督「ヲ級? どうした?」

ヲ級「……提督ハ、私ノコト好キ?」

提督「おいおい、急にどうした?」

ヲ級「答エテ」

提督「んー、好きだぞ? 嫌いならこうやって面倒見たりしないしな」

ヲ級「ソウ……」

ヲ級「……私モ好キ」

ヲ級「提督ノコト好キ」

提督「そうか」

提督「それじゃあ俺と同じだな。あっはっはっ」

ヲ級「…………」

ヲ級(……違ウ)

ヲ級(提督ノ『好キ』、私ノ『好キ』ト違ウ)

ヲ級(……上手ク伝ワラナイ)





瑞鶴「────っと、こんな感じでいいかしら?」

ヲ級「ヲ」

瑞鶴「あら? どうかしたの?」

瑞鶴「ご飯なら今ちょうど出来たところよ」

ヲ級「ヲ皿、運ビニ来タ」

瑞鶴「へぇ、気が利くじゃない」

瑞鶴「それじゃあこれ、持って行ってくれる?」

ヲ級「任サレタ」

ヲ級「…………ネェ」

瑞鶴「何?」

ヲ級「『好キ』ハイロイロアルノ?」

瑞鶴「…………ふふっ」

瑞鶴「アンタでもそういうこと考えるのね」

瑞鶴「……でも、そういうのは誰かに聞いて分かるようなものじゃないわ」

瑞鶴「成長すれば自ずと分かるようになるからそれまで大人しく待ちなさい。いいわね?」

ヲ級「……成長」

ヲ級「ドウスレバ?」

瑞鶴「……あー、それは」

瑞鶴(この子ってそもそも成長するのかしら?)

瑞鶴(私の知ってるヲ級がアレだから、あのくらいまでには成長すると思うけど……)

瑞鶴「よく食べてよく寝る。そうすれば大丈夫よ…………多分」

ヲ級「ヨク食ベテ、ヨク寝ル」

ヲ級「分カッタ。頑張ル」




────────────────
────────────────
────────────────





提督「帰って来たぞー!」

ヲ級「ゾー」

提督「うおっ、郵便いっぱい来てるな……」

提督「…………マジか」

ヲ級「提督、ドウカシタ?」

提督「いやそれがさ……」

提督「お前のご飯、まぁ鋼材とかのことなんだけど、俺達がいない間も届けられてたみたいなんだ」

ヲ級「……ツマリ、ゴ飯イッパイ?」

提督「ああ、当分はお前の食料には困らないな」

提督「……ちょっとずつ消化していくか」

提督「ともかくお疲れ様、ヲ級」

提督「初めての長旅は疲れたろ? 今日はゆっくり休むぞ」

ヲ級「……ヲ」




────深夜 倉庫


ヲ級「……ンッ……ンッ……」

ヲ級「……ケフッ」

ヲ級(食ベテ、成長スル)

ヲ級「……頑張ル」












ヲ級「オハヨウ、提督」

提督(朝起きたら体が何故か大学生くらいにまで成長していて、それによってパッツンパッツンになってしまった服を着ているヲ級が、俺に添い寝していた件について)

提督「……え、どゆこと?」

ヲ級「ヲ?」

提督「ああうん、とりあえず離れてくれ」

提督「その状態で抱きつかれるのはいろいろとヤバいから」

提督(これは朝の整理現象だ。そうに違いない)




ヲ級が皆さんの知ってるサイズになりました。

残りリクエストは曙と響と168のはず。

もしかすれば次の投下で本編が終了します。
その後は前にお話しした番外編をやります。


鈴谷と提督はナニもしてません。してませんから。
洗いっこしたくらいですから!


それではまた。



皆さんこんにちは。

唐突ですがお聞きしたいことがあります。

加賀さんエンドについてです。
以下からお選び下さい。

1 低クオリティでもエロが見たい
2 いちゃいちゃほのぼのが見たい
3 どっちでも構わないorどっちも

よろしくお願いします。


皆さんありがとうございます。

集計結果より
いちゃほの:エロが7:3くらいになるようにします。

それではまた。


しばらく投下が出来ないと言ったな?
そいつは偽物だ!

ということでどうも本物です。

本日投下可能性大です。
とりあえず本編を終わらせる所存。

遅筆ですいません。決してドラゴンズドグマをやってたから遅くなった訳ではないのです。
生贄が宿屋の主人とか考慮しとらんよ……。

それでは後で。



そろそろ艦これがやりたい。
たまに実家に帰って、あるいは兄貴に電話して大型を回す日々じゃ物足りないのです。

と思ってたらあきつ丸出ました。やったね。
大和? 18連敗ですが何か?


それでは投下します。



提督(ヲ級が俺達のよく知るサイズにまで成長して早数ヶ月……)

提督(成長したとはいっても特にこれといった出来事も無く、俺とヲ級はいつものように皆のところに遊びに行ったり、逆に遊びに来られたりする毎日を送った)

提督(そして夏を迎えた俺達は────)






「海なのです!」

「海じゃーん♪」

「海デース!」

「潮風ってわびさびだよねぇ……」

「はぁ……海はこんなに青いのに……」

「出撃以外で海に来るなんて初めてでち!」

「焼きそばおかわりお願いします」

「やっぱ海の家で飲む酒は良いねぇ!」



提督「────全員で海に来ました」





提督「────で、お前らはせっかく海に来たのに泳がないのか?」

提督「皆とワイワイ騒ぐのも楽しいもんだぞ?」

響「私もそう思う」

響「でも海水は髪に良くないからね。遠慮させてもらうよ」

提督「なるほどなるほど、確かに響の言うとおりだ」

提督「……暁も同じ理由か?」

暁「と、当然じゃない!」

暁「海ごときでは、はしゃいだりなんて……」

提督(……ちらちらと響と海を交互に見てる)

提督(ふーん、なるほどねー)

提督「……とは言っても皆が一堂に会する機会なんて滅多にないんだから、今日くらいはしゃいでも罰は当たらないと思うし、むしろ楽しく過ごす方が得だと思うけどな」

提督「……なあ、そう思わないか響?」

響(………………)

響(乗れ、ということなんだろうね)

響「……ふむ、確かに」

暁「ひ、響?」

響「すまない暁」

響「今さら1人で行くのは恥ずかしいから、一緒に行ってくれないかな?」

暁「っ!?」

暁「し、仕方ないわねー!」

暁「そんなに言うなら仕方ないから着いてってあげるわ!」

暁「準備してくるから待ってなさい!」

響「ありがとう、恩に着るよ」

暁「…………ふふふーん♪」

提督「…………」

響「…………」

提督「……途中でスキップしてたな」

響「……してたね」




提督「そんなに行きたかったなら行けば良かったのに……。暁も難儀な性格してるよな」

響「最初は行くつもり満々だったんだけどね。私が遠慮したら暁も急に行かないと言い出したんだ」

提督「つまんない意地張りやがって……」

提督「成り行きとはいえ巻き込んでしまってすまんな」

響「司令官が気にすることはないよ」

響「遅かれ早かれこうなると思っていたからね」

提督「そうか、それならよかった」

暁「────待たせたわね! 行くわよ響!」

響「……ああ」

響「それじゃ行ってくるよ、司令官」

提督「待て響。水着はどうした?」

響「それはこの通り」

響「────ちゃんと着ているよ」

提督「こら、指でシャツを下げるな。女の子がそういうこと男の前でやっちゃいけません」

提督(紺のスク水か……。名前が平仮名じゃなくて漢字で書かれていたけど、それはそれでアリだな)

響「ふふっ、司令官にだけだよ?」

提督「はいはい、いいから行ってこい。暁が待ってるぞ」

響「ああ。司令官、また後でね」

提督「おう」

提督「……………………ふぅ」

提督「最近の子供はませてるのか?」

提督「将来がちょっと心配だな……」

曙「ガン見してたくせに何言ってんのよ」




提督「……居たのか、曙」

曙「居ちゃ悪い?」

提督「そういうわけじゃあないが……はぶられたりした訳じゃないよな?」

曙「失礼ね」

曙「疲れたからちょっと休憩しにきただけよ。友人の一人もいない提督と一緒にしないでくれる?」

提督「だって深海悽艦と戦ってたし! 機密情報多いから話題に出来ないし! 仕方ねえだろぉ!」

曙「な、何泣いてんのよ……」

曙「大の大人がいい年して……引くわよ?」

提督「俺だってなぁ、俺だってなぁ……!」

曙「あーもう、うるさい!」

曙「私が悪かったわ、謝るからしゃんとしてよね!」

提督「うぅ……」

曙「まったく……」

曙「今の今まで何もして来なかったの? 提督は中身アレだけどそういうの得意じゃない」

曙「自分で言っといて何だけど、正直友人が一人もいないっていうのが信じられないわ」

提督「……………………」

提督「まぁ、いろいろあるんだよ」

曙「何それ?」

提督(つい最近まで軟禁状態だったから、新しい友達がいないのは当然)

提督(そんでもって昔の友人、こいつらも男友達からは艦娘紹介しろの一点張りだし、女友達からはロリコンって言われるし……散々だった)

提督(ロリコン違います、軍部が一般の人達向けのPRに起用したのが駆逐艦娘だっただけで、ちゃんと大人な艦娘の指揮もしてます)

提督(説明したくても機密事項だし、どうにもならなかったんだよなぁ……)

曙「ちょっと、クソ提督?」

曙「私の話、ちゃんと聞いてるわよね?」

提督「あ、うん。ちゃんと聞いてるぞ」

曙「聞いてなかったわね?」

曙「…………はぁ、まぁいいわ」




提督「どうした? 休憩終わりか?」

曙「提督と一緒に居る方が疲れるから戻るだけよ」

曙「それはそうと、提督は泳がないの?」

提督「俺、カナヅチなんだ」

曙「……呆れたわ」

曙「深海悽艦を相手取る提督がカナヅチだなんてとんだ皮肉ね」

提督「執務室で指揮するだけで本当に良かったよ」

曙「……よければ教えてあげるわよ?」

提督「その何か企んだ笑顔をしてなかったら頼むとこなんだけどな……」

提督「俺のこと沈める気だろ」

曙「残念。良い薬になると思ったのに」

提督「俺のことはいいから存分に遊んでこい」

曙「そうね、お言葉に甘えさせてもらうわ」

曙「────ん、しょっと。これ、預かっといて」

提督「……いきなり上着脱ぐなよ、心臓に悪いだろうが」

曙「何、興奮したの? クソ提督」

提督「するか馬鹿」

提督(白を基調にした花柄のワンピース水着。Aラインにしてるのが何というか曙らしいな)

提督「…………水着、似合ってるぞ」

曙「なっ……!?」

曙「じ、ジロジロ見てんじゃないわよ!」

曙「このクソ提督っ!!」




──────────────

──────────────




提督「────おーい皆ー、そろそろ上がれよー」

イムヤ「あっ、司令官」

提督「おっ、イムヤか」

提督「どうだ、今日は楽しめたか?」

イムヤ「ええ、とっても楽しかったわ!」

提督「そりゃ良かった」

提督「それで、頼んでたヲ級は?」

イムヤ「もう少ししたら戻るって言ってたわ」

イムヤ「……それにしてもあのヲ級、凄いわね」

イムヤ「私達と同じくらい潜水出来るのよ?」

提督「マジ……?」

イムヤ「ホントよ。空母じゃなかったら潜水艦にでもなってたんじゃないかしら?」

イムヤ「もしくは潜水艦と空母を足したような新型とか?」

提督「……えーと、そうなると先制雷撃と先制爆撃をして、雷撃戦と夜戦もこなす深海悽艦になるわけか」

提督「何それ怖い」

イムヤ「……想像してぞっとしたわ」

提督「まぁでもそんな高スペックな敵なんていないだろ」

提督(……いないよね?)




イムヤ「ところでこの後ってどうするの?」

提督「近くの場所を借りてるからそこでバーベキューだな」

提督「ちなみに花火もある」

イムヤ「へぇ、良いわね」

提督「たまにしか集まれないからな。パーッと遊ぶべきだろ?」

イムヤ「……そういえばそうなのよね」

イムヤ「こうやって遊ぶのって、これからは難しくなっていくんでしょ?」

提督「皆それぞれ用事と事情があるからな……」

提督「まぁでも安心しろ。実は次の催しもすでに目処が立ってるから」

イムヤ「えっ? なになに?」

提督「……秘密」

イムヤ「ちょっと、教えてよっ!」

提督「実行出来るくらい煮詰まったらなー」

イムヤ「もうっ……!」

イムヤ「………………ねぇ、司令官」

提督「何だ?」

イムヤ「それ、楽しみにしてるからね?」

提督「……おう、任せとけ」

イムヤ「ふふっ♪」







ヲ級(……楽シイ)

ヲ級(海ガコンナニ心地良イ場所ダッタナンテ、知ラナカッタ)

ヲ級(提督ト、艦娘ノ皆ト居ルト、ドンドン楽シクナル)

ヲ級(ズット、傍ニ居タイ)

ヲ級(…………違ウ)

ヲ級「ズット皆ノ傍ニ居ル」

ヲ級「私ハモウ戻ラナイ」



リ級「………………」

ヨ級「………………」

ル級「………………」

タ級「………………」



ヲ級「……ジャアネ」






提督(鎮守府を使ってのお泊まり会……)

提督(さーて、どこから手をつけましょうかねぇ?)






これにて終了。

長らくお付き合い頂きありがとうございました。


次回から番外編ですがその前にちょっと設定ばらしします。



ヲ級
電に安価3回or他の暁型1回→電に1回

ヨ級
妙高型2回

リ級
深海悽艦が2人以上の状態で潜水艦娘に1回

ル級
深海悽艦が2人以上の状態で大和型に1回

タ級
他の深海悽艦全てがいると自動で


妙高型が一回も安価来ないなんて予想してなかった。

こういうこともあるんですね。


番外編は
山城の嫉妬
新妻大和
腐れ縁的な大井
間宮さんの1日
加賀さん「やりました」

の5つのはず。
抜けてたら教えていただけるとありがたいです。

それではまた。


こんばんは。

嫉妬する山城さん投下します。

キャラ崩壊があるので注意。
なお、本編との関連は全くありません。




「提督、お疲れ様です」

「ああ、扶桑こそお疲れさま。何か用か?」

「はい、実は今日の遠征で────」



ちょっと重い?
テストです。



「提督、お疲れ様です」

「ああ、扶桑こそお疲れさま。何か用か?」

「はい、実は今日の遠征で────」




 はぁ……。

 間宮食堂、その一角。隅の席に座って食事をしていた私は、食堂の入り口で歓談を始めた実の姉と提督を一瞥し、ため息をつく。
 その光景を目にしたことでもやもやとした感情が胸の内に渦巻き、とどまっている。ここ最近で何度も起こっているこの現象は目下悩みの種なのだが、対処法が分からない私は歯がゆさを感じるしかない。

 不幸だ。
 空はこんなに青…………これは姉様の台詞か。


「やれやれ、楽しい食事の時間を陰鬱とした空気で台無しにしようとしてるのはどいつだ?」


 そう言いながら私の隣に座る人影。
 許可した覚えもないのに隣に座るとは、どうやら世界のビッグセブンは図々しさも人一倍らしい。


「……何だその目は。やらんぞ?」


 要りませんよ。
 昼間からとんかつ定食なんて、重すぎて食べれるはずがないでしょう。そんなのを昼に食べれるのなんて、あなたや赤城、それと加賀くらいです。一緒にしないで下さい。


「あいつらと私を一緒にするな。赤城と加賀はこれの三倍食う」


 ……要らない情報をどうも。
 あの人達は前線で戦っているから、よく食べるのかしらね?


「……ふむ。ここは笑うところだったと思うのだが……、元気付けるというのは存外に難しいものだな」


 …………どうやら、気を遣わせてしまったらしい。

 誰かに優しくするようなそんな柄ではないくせに。

 そんな思いが頭をよぎるが、逆に言えばそんな堅物な彼女が心配するくらい、私の様子はひどかったということだろう。

 ……ほんのちょっと、見直した。

 ただしほんのちょっとだ。
 長門は知らないかもしれないが、彼女が使っている主砲は私が以前使用していたものなのだ。
 適材適所と言わんばかりに今ではすっかり彼女の兵装となっているが、私は認めた訳ではない。

 いつか必ず返してもらう。

 そう思い続けて早三ヶ月…………。
 ……やっぱり諦めようかしら。その方が賢明な気がするわ。


「おい、更に目が死んだぞ」


 うるさい。あなたのせいです。



「まぁ、あれだ。同じ戦艦というよしみだ。悩みが有るなら聞くぞ?」


 若干の戸惑いを含みつつ、彼女がまた私を気遣う。
 違います。私は航空戦艦です。
 一緒にしないで下さい。


「そういうのはいい。さっさと話せ」


 ……おかしい。承諾してもいないのにお悩み相談が始まってしまった。逃げようにもその気配を察知したのか、彼女の右手が私の肩を抑え、席から立ち上がることを妨害する。腕力でどうにかするなんて、流石はビッグセブン。でも残念だったわね。私の肩が悲鳴をあげていることを察してくれれば、あなたに対する評価は上がっていたのに。

 あ、それ以上いけない。


 ……あちらをご覧下さい。


「提督と扶桑が楽しそうに話をしているな。それがどうした?」


 決して圧力に負けたわけじゃない。
 ただ私は馬鹿ではないので、話す方が利口だと悟ったまでです。本当ですよ?

 疑問に小首を傾げる彼女から視線を外し、コップに入った氷を指で弄りながら私は問いに答える。

 あの二人が一緒にいると、楽しそうにしていると、何というか、その、……もやもやするんです。


「……うん?」


 昔はイライラしたんですよね。
 姉様に近付く輩を放っておけませんから。
 でも最近はもやもやするんです。長門さん、分かります?


「……あー、うん。お前はどう結論を出しているんだ?」


 質問を質問で返すと0点だって夕張が言ってましたよ?
 でもそうですね。私なりに考えてはみたんです。最近感じるようになったもやもやは未だに分からないのですが、それ以前のイライラに関しては結論が出ました。

 ずばり、私は提督に嫉妬していたのではないかと。


「……そっち?」



 いや、他に何があるんですか?

 悔しいことに扶桑姉様は提督にぞっこんです。バーニングラブです。
 これで提督がろくでもない男なら命を掛けてでも止めるのですが……。
 長門さんならお分かりでしょう?


「まぁ提督は上に立つ人間としても、一人の人間としても、良い男に分類されるだろう」


 非常に業腹ですが、私も同意見です。
 ですがご存知の通り提督は鈍感の唐変木ですので、姉様の精一杯のアピールも受け流してます。
 扶桑姉様があれだけ尽くしてくれているのですよ? なんて羨ましい! それを無碍にするなんて、なんと腹立たしい!


「……だから提督に嫉妬、イライラしていたと?」


 そうです。
 そしてそのイライラがもやもやに変わったのは、ついこの前起きた出来事が原因だと私は推測しています。


「ほう?」


 忘れもしません。それは四日前のお休みの日のことです。
 扶桑姉様は提督に料理を作ってあげるのだと言って、部屋に備え付けてあるキッチンに立ちました。
 そして言ったんです。

『提督は濃い目がお好きそうよね?』

 ……と。



「…………違うのか?」


 違いますよ。提督はあんな見た目ですが薄味が好みなんです。濃い目でも美味しく食べてはくれますが、箸の進み具合で丸わかりです。

 どうしたんですか? 眉間に手なんか当てて。


「……いや、気にするな。続けてくれ」


 む、何だか気になりますが……まぁいいでしょう。
 それで私は、提督は薄味の方がお好きですよ、と姉様に教えてあげたのですが……姉様は驚いた後、笑顔で嬉しそうに言ったんです。

『提督のこと、よく知っているのね。何だか私も嬉しいわ』

 ……私、そう言われてどう感じたと思います?
 …………私は、『嬉しい』と思ってしまいました。

 姉様から提督の名前を聞く度、イライラしていたのに、私はその時『嬉しい』と思ってしまったんです。

 それからですよ。イライラじゃなくてもやもやするようになったのは。つまり嫉妬ではなくなったということなのでしょうけど……本当、なんなんでしょうね?

 長門さん、頭痛ですか?
 先ほどから頭を抑えていますけど……。


「……気にするな。ところで山城、提督の好みを知ってるか? 食べ物だろうが何だろうがいいから、知ってる範囲で言ってみてくれ」


 何ですか藪からスティックに。

 そうですね……好きな食べ物は魚介類、とりわけカツオが好きです。生まれが沿岸で、祖父がカツオ漁の漁師をやっていたため、小さい頃からよく食べているうちに好きになったそうですよ。好きな色は黒で、理由はかっこいいからと言ってました。提督ってそういう子供っぽいところが多いんですよね。好きな音楽はクラシック、好きなスポーツはバスケット……ああ、そう言えば好みの女性も話してました。手のかかる妹みたいな子が好きらしいです。それに黒髪のショートで、幸薄そうだとなお良いとも。えーと後は…………。

 長門さん、本当に大丈夫ですか?
 頭なんか抱えて……医務室行きます?


「……大体お前のせいだ」


 八つ当たりだなんて……。
 失望しました。那珂ちゃんのファンになります。



「もうお前の好きにすればいいんじゃないか?」


 これだけ話を聞いておいて、無責任ですね。
 ────あっ、私ちょっと失礼します。


「どうした?」


 扶桑姉様が提督との話を終えたみたいなので、提督に話を聞いてきます。扶桑姉様にいらないことを吹き込んでないかを確認しなければいけませんし、午後の演習についても連絡がありますし。

 私の昼ご飯、食べても良いですよ。

 どうやら長門さんと話している内にもやもやも消えたみたいですし、お礼みたいなものです。
 それにしても話すだけでも効果があるんですね。ありがとうございました。またお願いしてもいいですか?


「それは単に扶桑と提督の会話が終わったからでは…………いや、いい。相談は……たまになら」


 そうですか、それではそのときはよろしくお願いしますね♪





「提督、少しお時間よろしいですよね!」









 小走りで駆けていく山城の背中から視線を外し、すっかり冷めたとんかつ定食に箸をつける。

 ……慣れないことをするものではないな。
 ああ言っといてなんだが、相談を持ちかけられないことを祈ろう。頭が痛くなる話は当分ごめんだ。

 ……よし、そんなことより飯だ。
 食えばこんな気持ちもすぐに────



「長門さん、少しよろしいですか? 妹の……扶桑のことで聞いていただきたいことがあるのですが……」



 ……勘弁してくれ!



投下終了。

それではまた。


画竜点睛を欠くというやつでしょうか。

ご指摘の通り最後の扶桑→山城で変換お願いします。


皆さんこんにちは。
今回は書き方が特殊だったので不安でしたが、割と受け入れて貰えてるようで一安心です。

書けたら夜にでもこんな感じで大井っち投下します。

期待せずにお待ちを。


ところで皆さんに質問です。
この中で一番ヤンデレにふさわしくないのは?

鳳翔 夕立 羽黒 榛名

無理強いはしませんので答えてもいいよという方、よろしくお願いします。


皆さんありがとうございます。

鳳翔さんと夕立が同票みたいなのでコンマ判定。
このレスのコンマ奇数で鳳翔さん
このレスのコンマ偶数で夕立。


見間違えました。夕立の方が多いですね。
コンマも夕立がまともだと言ってますし、もしかしたら次回作になるかもしれない(提督視点で)ハートフル(提督視点で)ほのぼの(提督は知らないけど)ヤンデレ物では夕立を初期艦&まとも枠にします。

それでは大井っち投下します。




重巡青葉の鎮守府通信 第282回




 ども、青葉です!


 今回の第282回鎮守府通信では、皆さんご存知の当鎮守府最高責任者こと司令官と、当鎮守府最多撃沈数を誇る大井さんに突撃インタビューを敢行いたしましたので、その内容をお送りしたいと思います!

 最古参である大井さんと司令官、長い時間を共に戦い抜いてきたお二人の最初の出会いとはいかなるものだったのか!?

 そんな長い時間を過ごしたからこそ語れる、他の誰もが知らないお二人の秘密とは!?

 それでは存分にお楽しみ下さい!



 ────────────────
   ────────────
     ────────
       ────
        ──




 テステス、マイク入ってます?
 …………あ、そうですか。どもです。

 えーと、それでは改めまして……よろしくお願いします!


「よろしく」

「うふふ、よろしくお願いしますね?」


 いやぁ、それにしても今回は私のインタビューに快くお応え頂き、誠にありがとうございます!
 お願いしておいてアレなんですけど、よく引き受けてくれましたね?


「大井、『快く』だってよ」

「断れない状況にしておいてよく言えますね?」


 この青葉、面白い情報を発信するためなら何でもします。
 そう、たとえこのインタビュー終了後に大井さんから厳しい罰を受けることになると分かっていても! 退けない場面が青葉にはあるんです!


「『罰』だなんて人聞きの悪い…………『教育』ですよ?」


 …………何故でしょうね?
 言われた本人である青葉も血の気が引きましたが、直接言われてないはずの司令官の方が、青ざめた顔をしているように見えます。大丈夫ですか?


「…………さっさと進めろ」


 ま、まあ誰だって思い出したくないことの一つや二つ有りますよね! それでは気を取り直して今回の本命であるインタビューに移りたいと思います! お二人に限って有り得ないと思いますが、嘘を吐くことなくお願いしますね!


「ああ、任せろ」

「お手柔らかにお願いします♪」


 それでは事前に寄せられた質問から、お二人に投げかけていきたいと思います!

 記念すべき一つ目の質問!




『お二人は付き合っているのでありますか?』





「それはない」

「ないですね」


 おお、即答……。

 いきなりド直球の質問。
 流石にちょっとは考えると思っていたので、この展開は予想外でした。答え自体もいささか不満です。お二人の仲の良さは周知の事実なので。……本当に付き合ってません?


「本当だ。というかそんなに仲が良いように見えるのか?」

「私達、基本的に口喧嘩ばかりしているような気がしますけど……」


 喧嘩するほど仲が良い、そう言うじゃないですか。
 それにほら、ここ最近の口喧嘩の内容とか教えて下さいますか?


「内容って言われてもなぁ……くだらないことばっかだからそんなに覚えてないぞ?」

「そうですね…………三日くらい前に、家具についてのことで喧嘩したのは覚えてます」

「あー、そんなのあったな。執務室のコタツ片付けようとする大井に俺が怒ったやつだろ?」

「もう春だっていうのに、結局片付けなかったんですよね。まったく……」

「おいおい、結局俺の執務室に来てはコタツでくつろいでるくせに、何だよその物言いは?」

「有るから使っているだけで、無ければ無いで使いませんから」

「うわっ、可愛げねえな……」

「うふふ、可愛さが必要ですか?」


 はい、そこまでー。
 いちゃいちゃするのやめてもらえます? というか大井さん、秘書艦じゃないのに司令官の部屋に赴いてるんですか?


「え、駄目なんですか?」


 あ、いえ、えーと……別に問題無いですけど……。


「そうですよね、ふふっ」


 …………まさか本気で首を傾げられるとは。
 無自覚? 天然?
 そのキャラは予想してませんでしたよ……。




『二人の出会いは何時なのじゃ?』





 これ、青葉も気になります。
 最古参の駆逐艦である電ちゃんにも聞きましたけど、電ちゃんがこの鎮守府に配属されたときから、すでに大井さんはいたんですよね?
 どうしてですか?


「んーと、だな……。俺達提督は軍に入ってからすぐに鎮守府に着任するわけじゃないんだ。実はその前に、あらかじめ本部の方で一通りの研修を受けることになってる」


 消防学校みたいなものですか。
 いきなり着任しても何から手をつければいいか分からないでしょうし、理には適っていますね。
 それでそこで出会ったと?


「ああ。艦娘はこんな感じの子達ですよー、って感じで紹介された中の一人、それが大井だ」


 ん? 他にもいたんですか?


「大井含めて五人ほどだ。それで研修終わった時に、その五人がそれぞれその場にいる提督から一人を選んで、その人に着いていくということになってな……」


 ほぉー、艦娘が司令官を選ぶんですか。
 判断基準は何だったんでしょうね? 指揮能力? 容姿や来歴? それともフィーリングですかね?

 そこのところどうだったんですか? 大井さん?


「その中で答えるなら……フィーリングかしら? 何となくこの人に着いていきたいと思ったのよね」


 ほうほう、自分の心に従ったと……。

 それってもしかして一目惚────


「俺それ初めて聞いたぞ」

「言ったことありませんでしたから。ちなみにこれを聞いた感想は?」

「……別に」

「あら? 私の記憶だと提督はかなり喜んで、私が着いていくことを了承してくれたはずなのだけれど? もしかして照れてます?」

「部屋が暑いんだよ」

「うふふ、提督は可愛いですね♪」

「俺に可愛さはいらん」


 あっ、聞いてないですね。はい。
 よそでやってくれます?





 今回はここまで!

 気になるインタビュー後半は次回、第283回鎮守府通信にて!

 それでは皆さんまた明日!




投下終了。

残りは
間宮さん 非エロ
大和   非エロ
加賀さん エロ
の3つですね。


それではまた。


皆さんこんにちはー。

ふと気になったのですが、レスが1000まで行ったらHTML依頼って出さなくてもよいのでしょうか?
そこまで書いたことないから勝手が分からないんです。


そして今日か明日の夜にちょっと書きたくなった話を投下します。
番外編消化せずに何やってんだと思われるかもしれませんが、何もかも夕立が天使なのが悪い。

砂糖ましましにしなきゃ(使命感)


満足。

短いけど投下。



夕立と提督、日常の一コマ




「むぅー……」

「どうした夕立? そんなにむくれているとせっかくの可愛い顔が台無しだぞ?」

「そんな言葉じゃ騙されないっぽい! 夕立は怒ってるっぽい!」

「そうなのか……。なぁ、夕立? どうして怒ってるんだ?」

「……提督さんってば最近夕立のこと構ってくれないっぽい」

「それは確かにそうだが……現にこうやって膝の上に座らせてあげてるじゃないか。これだけじゃ足りないか?」

「そんなのじゃ夕立の寂しさは埋められないっぽい!」

「じゃあどうしろと?」

「……ぎゅっ、ってして」

「はいよ」

「んふふー♪」




「満足したか?」

「……まだまだっぽい?」

「じゃあ次は何をすればいい?」

「ひゃっ!? て、提督さんっ!?」

「夕立の髪は良い香りがするなぁ」

「く、くすぐったいっぽい!」

「ああ、ごめん。今離れる」

「あっ…………」

「どうした?」

「……そんなに離れなくても」

「つまり、どうして欲しいの?」

「うぅー……! 提督さんってば意地悪っぽい! 夕立はもっと提督さんと触れていたいっぽい!」

「そうかそうか。それなら仕方ないな」

「……えへへー♪」




「夕立」

「なぁに?」

「大好きだぞ」

「……ちょっと複雑っぽい」

「ん? どうして?」

「……提督さんは皆に『大好き』って言うから」

「そんなに言ってるか?」

「言ってるっぽい。だからそういう言葉を軽々しく使うのは控えた方が良いっぽい!」

「そうかー、それならこれからは言わないようにするよ」

「そうすると良いっぽい!」

「ああ、もちろん夕立にも言わないように気をつけないとな」

「…………えっ」

「言わない方がいいんだろう?」

「ゆ、夕立は特別っぽい! 夕立になら何回でも言って良いっぽい!」

「んー、でもなぁ……」

「提督さぁん……」

「泣きそうな顔するなよ。冗談だ冗談」

「…………提督さんの意地悪」

「嫌いになったか?」

「……………………」





「……それでも好きっぽい♪」




投下終了。

思ったよりも甘くならなかった。無念。


それではまた。

>>1000到達スレは報告の必要はないお


改二『は』?
違います。改二『も』です。

>>807
ありがとうございます。


残りの番外編投下して余裕が有ったらリクエストでも取りましょうかね?
需要あればですけど。

それではまた。

続き楽しみだなー
阿賀野姉妹とかもっと見てみたいなー また安価取ってくれないかなー(チラッチラッ


>>814
終わって私に余裕があれば1000まで突っ走るつもりですので、その時には安価取ります。
まぁ内容は先の夕立のような落ちも何もない感じになりますが。それでもよければ。


投下が遅れてる理由
→やる夫AAスレにハマる。

闇○さんとか七○さんの純愛物に感銘を受けました。
あれこそ私の求める純愛像。


それはそれとして投下を待っていた方、本当に申し訳ないです。
今日から投下の方に集中するのでどうかお許しを。

とりあえず今日中に間宮さんは投下します。
それでは後で。



間宮さんの休日




間宮「────お休みを頂けたこと自体は嬉しいです」

間宮「……ですがあまりにも急に頂いたものですから、暇を持て余してしまいまして…………」

提督「はあ、そうですか……」

提督「新しい料理を作ってみては?」

間宮「そう思いましたが材料が足りません」

提督「買いに行けばいいのでは?」

間宮「……その、お金が…………」

提督「えぇー……?」

提督「まさか間宮さんがお金にだらしないとは……。人は見かけによらないんですね」

間宮「……お恥ずかしい限りです」

提督「何に使ったんですか? 凄く気になります」

間宮「……食材を買いました」

提督「……へ?」

提督「もしかして自分で時間を見つけて新作料理でも作ってました?」

間宮「いえ、私が買ったのは皆さんに振る舞うための食材です」

提督「えーと、えーと…………、ちょっと待って下さい」

提督「…………俺、材料費は別で渡してますよね?」

間宮「それだけだと足りませんので……」

提督「えっ? 俺かなりの額割いてるんですけど……」

間宮「少し前までは足りていたのですが、最近は皆さんの食べる量が増えましたから」

提督(……皆改造してより戦えるようになったからなぁ)

提督(それだけ体を動かすってことだし、そりゃ腹も減るか……)

提督「そういうこと、ちゃんと言って下さいよ」

提督「間宮さんのお金は間宮さんのために使うべきなんですから」

間宮「と、言われましても……」

間宮「こうやってお休みを頂けることも稀ですし、使う機会がありません」

提督「それは確かにそうですけど……」

間宮「それに、ちゃんと私のために使ってますよ?」

間宮「だって私の料理を皆さんが美味しそうに食べてくれるだけで、私は幸せな気持ちになります」

間宮「だから私のために使ってることになりますよね?」

提督(天使や。天使がおる)

提督(純粋にそう考えていることが分かる柔らかな微笑み……)

提督(ケッコンしたい)




提督「と、とにかく、材料費の予算はこちらで何とかします!」

提督「ですのでこれからは他のことにお金を使って下さい!」

間宮「提督がそう言うのでしたら……」

提督「……何で不満そうなんですか」

間宮「本当に使い道が思いつきませんので……」

提督「それこそさっき俺が言ったように新しい料理を作るのに費やしたらいいじゃないですか」

提督「あとは……調理器具を買ってみたりとかどうです?」

間宮「それは…………名案ですね」

間宮「提督の言うとおり、次のお給料はそういったことに使います」

提督「それがいいですよ」

間宮「……………………」

間宮「あの、提督?」

提督「どうしました?」

間宮「よろしければ、新作料理は提督に味見していただきたいのですが……」

間宮「よろしいでしょうか?」

提督「……もちろん! 楽しみにしてます!」

間宮「ふふっ、期待していて下さいね?」


































「間宮さん、ずっと膝枕していて辛くないですか?」

「いえ、むしろ提督をそばに感じられて心地良いです」

「俺の頭をずっと撫でているのは何故ですか?」

「嫌ですか?」

「……いえ。やっぱり続けてもらえます?」

「ふふっ、もちろんです♪」


投下終了。

それではまた。

提督を味見してみたいに見えた私は心が汚れきっていると痛感した


>>825

ん? 書けばいいの?


ふむふむ、それでは書いてきます。

カニバリズムは苦手ですけど頑張りますね!


そもそもヤンデレなんて書いたことのない私にいきなりカニバリズムなんて無理があった。

何もかも>>825が悪い。
そういうことにしてしまおう。

※注意!
間宮さんのキャラ崩壊が激しいよ!
先の間宮さんの続きみたいな感じだよ!





「…………提督?」


 私の膝の上に頭を乗せ、先ほどからうんともすんとも言わなくなった提督に声をかける。返事はない。その代わりとばかりに可愛らしい寝息が提督から発せられた。どうやら眠ってしまったらしい。


「よほどお疲れになっていたのですね……」


 男性にも関わらずしっかりと手入れがされた、触り心地の良い髪を優しく撫でる。起きる様子は全くなかった。

 飲み物に混ぜておいた薬が効き始めるにはまだ早い。
 つまりこれは純粋にまどろみに落ちてしまったと見ていいのだろう。そう結論付け、思考を切り替える。過程はどうあれ、これから行うことに支障はないからだ。


「提督、お休みのところすいません」


 膝からその頭を下ろし、代わりに近くに置いてあったクッションを挟む。その横でしなだれかかるように足を崩した私は、次いで提督の顔へと指を近付けた。


「……ふふっ♪」


 指で頬を突き、そのまま唇をなぞる。撫でるように顎に触れ、それからその指を私は自分の口に含んだ。

 いつもと変わらない、提督の味。
 その不変さが、私をひどく安心させる。


「提督? とっても美味しいですよ?」


 自分だけが楽しんでいてはいけないと思った私は、お返しとばかりに提督の唇に指で触れる。
 私の唾液で湿った指がその割れ目をなぞり、水分を与えられたことによって僅かばかりながらもその唇は潤された。

 薄い桃色に浮かぶ光沢、さながらそれは最高級のお肉のようで。

 その『肉』に私は舌なめずりをせずにはいられなかった。



「……ちょっとくらいなら構いませんよね?」


 問いかけの形をとっていたその言葉は、本当に問いかけだったのか。考えると自信がない。そしてそれはむしろ自分に言い聞かせるようだったと、後になって私は気付くのだった。


「提督……」


 体を動かし提督の正面へと移動する。両腿で提督の腰あたりを挟んだ私は、体重をかけ過ぎないように気をつけながら上体を折っていく。

 徐々に近付く提督の顔。
 早くなる鼓動は緊張ではなく期待からだった。

 ……そして。


「んっ……」


 唇と唇が重なる。
 感じられる柔らかさとその熱。
 何度となく繰り返しても決して飽きることのない刺激が、体中を駆け巡る。その衝動に身を任せた私は、躊躇なく舌をその隙間に差し込んだ。


「ちゅ、んっ……んんっ……」


 提督の歯を、歯茎を、内頬をなぞる。
 纏わりつく提督の唾液の甘美さに、私の心が歓喜の声を挙げる。

 ゆっくりじっくりと時間をかけて、大量の唾液を私へと移していく。
 ようやく離れたその頃には、私の口内は提督で溢れかえっていた。


「んっ、んっ………」


 そして自身のそれと丁寧に混ぜて、一息に飲み込む。食道を通る熱が胃で止まらず、更にその下へと堕ちていくのがはっきりと分かった。

 体が、熱い。



「────ふ、ふふっ……ちょっと危なかったですね……」


 無意識に伸ばしていた手を理性で止める。
 これ以上は提督が望まなければ意味がないからだ。

 私が行ってもいいのはあくまでも味見。
 味見で平らげてしまっては元も子もなくなってしまう。
 そうやって、今までもずっと我慢してきた。

 …………ただ、今日くらいは。




「んん……まみ、や……さ…………すぅ……」





「……私の夢を見ているのですか?」


 その寝言に、熱が灯る。口角が上がる。
 無意識とはいえ火をつけたのは提督だ。だから悪いのは提督で、私は一つも悪くない。


 ────ああそうだ、今日くらいは。

 『少しくらい』いいですよね?












「痛っ……」

「提督ー? どうかしたー?」

「ああ、北上か。実は知らない内に唇を切ってしまっていたみたいでな……」

「へぇー、ちょっと見せて? ……うわ、結構深いねぇ」

「まぁ、しばらくすれば治るだろ。北上はこれから演習だったな? 頑張れよ」

「はいはい、適当に頑張りますよー」

「期待してるぞ。それじゃあまた後でな」

「じゃーねー………………」

「…………」

「ふーん……」




「間宮さんってば、ずるいなぁ…………」




投下終了。

ヤンデレを書くには文章能力が足りなかった。
書いて培うしかないですねこれは。

それではまた。

えろいっつーか 官能的じゃ。
首筋にキスマークは修羅場るからさすがに。。。ね?


>>844

えっ? 修羅場ればいいの?


戦いが終わったらまた新たな戦いが始まるというのはよくあること。

修羅場は番外編終わってから書きますね。

それと今日は投下ないです。
それではまた。


新妻が行き詰まってるので番外投下します。

やっぱり物語は背景が大事だよね。そんな話です。




「艦娘はその全てが女性の形をとっていますが、決して私達と同じ『人間』ではありません」

「あれらはただの深海悽艦を沈めるための『道具』です。しかしそれと同時に恐ろしい『兵器』でもあります」

「ここにいる皆さんは、『艦娘は命令に従順である』ということは習いましたね?」

「艦娘が現れてから随分と時間が経ちましたが、このことがどういった原理で成り立っているのかは未だ解明されていません」

「ですが積み重ねられた結果から、このことは限りなく事実に近いということは間違いないでしょう」

「…………そしてもう一つの事実、分かる子はいますか?」

「────はい、しっかりと勉強しているようで大変よろしい」

「……そうです」

「艦娘は接し方次第で、命令に違反するようになります」

「先ほども言いましたがあれらは『兵器』です」

「扱いを間違えれば滅ぶのは人類の方になるというのは考えれば分かりますね?」

「ですからこれから君達にはそんな状況を引き起こさないための、『接し方』を教えます」

「心して聞き、必ず実践して下さい」

「それではまず──────」




 ────要するに、人として扱ってはならない。

 俺が養成所で教えられた艦娘への接し方は、この一言に尽きる。

 道具として扱うことでその心を殺し、万が一にも命令違反なんてことを起こさないようにする。

 そのために手っ取り早いのが恐怖による支配。
 その恐怖の様々な与え方を、俺を含めたその場にいた全員が一から十までみっちりと教え込まれた。

 ……だがその上で、俺は言わなければならない。

 そんなことは間違っている、と。



「────考え方の一つだってのは分かる。でもそれを容認できるかとなると話は別だし、実践できるかとなるとそれはもう無理だと言わざるを得ない」

「だってそうだろ? 艦娘だって生きてるんだ」

「楽しければ笑うし悲しければ泣く。お腹だって空くし眠たくもなる。人間と同じだ」

「人として、人と同じようにして、接してはいけない理由が、俺には見当たらない」

「……やっぱり提督さんってば変っぽい?」

「あー、それは重々承知してる」

「私達が反旗を翻す可能性は考慮してる?」

「するのか? 俺には夕立がそんなことをするような子には見えないけどなー……? 仮に俺に牙を剥こうと考えているなら……悲しいなー。夕立とはずっと仲良くやっていけると思っていたからなー」

「むぅー……その答え方はずるいっぽい!」

「もちろん冗談だし、私が提督さんに危害を加えるなんてこと絶対無いもん!」

「ははは、悪い悪い。でもいつものことだろ、な?」

「……謝罪する気無いっぽい」

「でもでも、提督さんの本音が聞けて嬉しい♪」

「本来教えることでもないけどな。恥ずかしいし。だから夕立には特別だぞ?」

「……………………」

「…………ねぇ、提督さん?」

「ん? 何だ?」

「夕立はこれからもちゃんと頑張るから、絶対見捨てないでね?」

「見捨てるか馬鹿」

「むふふぅー♪ 即答してくれる提督さんだーいすき♪」

「あー、はいはい」




『お前ら駆逐艦は所詮玉除けだ』
『生きて帰ってくる必要は無い。勝つために沈め』
『ああ、もううちの部隊にお前は必要ないからな』






「俺がこの鎮守府の提督だ! 成り立てだから迷惑かけると思うけど一緒に頑張ってこうな! よろしく、夕立!」






「……これからも提督さんのためだけに夕立は頑張るっぽい!」




投下終了。

ひどい目に遭ってきた艦娘達が新しい提督のもとでその心の傷をいやし文字通り一生懸命提督のために頑張る……そんな話が書きたいわけです。

それではまた。



眠れないので投下。



大和「提督、今日も一日お疲れさまでした!」

大和「お腹がお空きではありませんか? 今日の晩御飯はハンバーグですよ!」

大和「それとお風呂も炊いておきましたからすぐにでも入浴することが出来ます!」

大和「そ、それで……、その……」

大和「きょ、今日はご飯にします? お風呂にします?」

大和「そ、それとも……」

大和「わ、私、でしょうか……?」




大和「提督、おはようございます。よく眠れましたでしょうか?」

大和「えっ、こ、これですか?」

大和「これはその、は、裸エプロンというそうですよ……?」

大和「それは、その…………男の人はこれをやると喜ぶと耳にしましたので……」

大和「……えっと、こういうのはお嫌いでしょうか?」

大和「そ、それなら良いのです!」

大和「────きゃっ!? て、提督っ!?」

大和「料理中ですのでお、お待ちを!」




大和「お酒を飲むのは久し振りです……」

大和「いえいえ、まだ酔ってませんよ? ふふっ……」

大和「でも、そうですね……少し眠くなってきた気がします」

大和「提督、肩を借りてもよろしいでしょうか……?」

大和「提督のそばに居ると安心しますね……」

大和「……………………んっ」

大和「……愛してますよ」

大和「あなた♪」




大和「私、まだまだ足りないんです……」

大和「もうちょっとだけ……シませんか?」

大和「ああっ──────」





提督「俺の嫁が最近積極的過ぎる件について」

加賀「そうですか」
↑定番の台詞をアドバイスした人。

足柄「お盛んねぇ……」
↑新しい刺激として裸エプロンを教えた人。

隼鷹「いやー、大和もやるねぇ……」
↑酒にかこつけて甘えろと言った人。

鳳翔「ふふっ、仲がよろしいようですね♪」
↑もっと求めるように焚き付けた人。

















不知火「────ということで、お風呂に乱入して下さい」

不知火「裸の付き合いという言葉があるように、何も問題はありませんので」

大和「な、なるほど……!」



投下終了。

後は加賀さんだけですね。

期待はしないで待っていて下さいませ。

それではまた。


書いてて死にたくなる。

もうこの提督爆発しねえかな。

書き上げる前に羞恥で私が死にそうです。
現在30%くらい。
誰か助けてくだしあ……。



(皆がイベントに夢中な今なら、こっそり投下出来るのではないか? そうだ、そうしよう。ついでに投下後に安価も取ろう。人が少ない=リクも少ないだろうし全部書けるやろ。ということで九時半ころに加賀さん投下するよー。短いしクオリティ低いけど我慢してね。エロなんて初めて書くのですし。それでは後で)




 戦いが終わり……俺と加賀さんはケッコンした。

 思い出すだけで顔が赤くなるような出来事、それに伴った数々の困難など、乗り越えなければならない壁が多数存在したのだが、諸々の事情によりそれらについてのお話は割愛する。とりあえず何やかんやがあったのだ。それを何やかんやしたのである。

 そしてケッコンしたのはつい最近、具体的にはほんの二ヶ月前のことなのだが、それはそれは初々しい新婚生活を送っているのかというと、実はそうでもない。

 朝起きておはようのチュー、加賀さんの作った朝ご飯を食べたり食べさせあったりしながら仕事に行く準備、行ってきますのチュー、お昼のお弁当には当然ハートマーク、帰ったらただいまのチュー、朝と同じようにご飯を食べてその後は一緒のお風呂、そしてお休みのチューをしながら互いに抱きしめあって眠る。そんなこんなで一日が終わる。

 これくらいしかしていないのである。健全にもほどがある。もっとイチャイチャしたい。

 …………まぁ、だからといって不満があるわけじゃない。
 ケッコンして初めて、好きな人がそばにいるだけで幸せ、という言葉の意味が分かった気がする。加賀さんラブ、愛してます。


 とまぁ、それらはともかく。


 こんな生活がずっと続けばいいなぁ、と、俺は今日もそう思うのだ。





提督「戦いが終わり……加賀さんとケッコンしました」





──────────────────
────────────────
──────────────


「────んんっ! 提督っ……今日はっ、激しっ……あっ……!」


 ベッドライトに淡く照らされ、まるで一つの生き物であるかのように、提督と加賀、二人の影が壁に映し出される。
 加賀の熱を帯びた声が、後ろに回って密着している提督に投げかけられるが、返事はない。
 そして返事の代わりと言わんばかりに、脇の下から伸ばされたその両手は、たわわに実った二つの果実をより強く掴む。


「っつ……! くぅっ……!」


 撫で、揉み、引っ張り、押し込む。
 生地をこねるかのように優しくしたかと思えば、今度は押しつぶすかのように指を埋める。そのたびに加賀の肉は揺れ、声を出すまいと固く結ばれていたはずの口の端から、喜びと羞恥の入り混じった声が漏れた。

 たっぷりと時間をかけてその行為は続けられ、加賀の口が結ぶことを忘れた頃になって、ようやく終わりを迎えた。

 乱暴にされたためであろうか、透き通るように白かったその肌が、今では赤みを帯びている。加賀はその口から小さく息を吐く。その熱は先ほどの比ではない。


「加賀さん……」

「提督……んっ……」


 唇を合わせ、その熱を共有する。
 直前にあった激しさがまるで嘘であったかのようにそのキスは静寂に包まれていたが、その実二人の口内では互いをむさぼり合うように舌が絡め取り合われていた。
 しかしその勢いも徐々に治まり、どちらからともなくキスを終える。


「……加賀さんの反応が可愛すぎるから?」

「……そうしたのは提督です」


 互いの唇が離れ、提督が加賀の問いへの答えを今になって返す。一瞬何のことなのかを考えたあと、加賀はすでに赤い頬を更に染めてそう口にした。
 恥ずかしいのか、その視線は外されている。そしてそれは提督にとっては悪戯心を刺激される行動でしかない。
 逃がさない、そんな意志を込めて提督は加賀を強く抱きしめた。


「てい、とくっ……!」


 同時に首元を強く吸う。
 そして離したそこには、当然のごとく朱が落ちる。

 肌に残るその朱い花びらは、まるで加賀が提督のものであるということを示す、証のようだった。




「────はぁ……はぁ……、んっ……」

「…………加賀さん、俺……」


 我慢の限界です、声に出されなくてもその意味を理解した加賀が、自身の身体を反転させ提督の胸板へとしなだれかかる。


「私も、です」


 その言葉に提督の心臓がドクン、と跳ねる。
 そして無意識に伸ばした指が、提督の予想に反してクチュリと水音を立てた。


「か、加賀さん……?」

「準備は出来てますから……」


 今宵一度も触れていないはずのそこはすでにしとどに濡れ、物欲しそうにぬめり蠢いていた。

 普段清楚な加賀が、その身体を火照らせ男を誘っている。

 その事実に、提督の心は歯止めをかけることを止めた。折れてしまいそうなほど細く、それでいて艶めかしい加賀の腰を掴み、位置を整える。それに合わせて加賀も提督が求めやすいように、提督の上に跨がる。提督と加賀の目が合い、加賀は柔らかく微笑んだ。



「────んんっ!!」



 そして狙い違わず、加賀の身を一息に貫く。
 幾度となく受け入れたことがあるためなのか、さしたる抵抗もなくその隙間は瞬く間に埋まり、肉と肉がぶつかる音が響いた。
 それと同時に加賀の小さくて可愛らしい唇が塞がれるが、その艶やかな喘ぎは漏れ出て止まらない。


「──────────っ!」


 断続的に響く、肉と肉がぶつかる音と、加賀から漏れる甘い声。
 いつの間にか互いの腕は相手の背中に回されている。そのままくるりと提督は自身の身体を反転させ、加賀を組み敷く。そうして自らの体重も用いて更に力強く突き込むと、加賀の嬌声も色が変わった。





 求め合い、どれだけの時間が経っただろうか?

 コツリコツリと確かめるように加賀の奥深く────その壁を叩いていた音が、コツコツ、ゴツゴツ、と、次第に強いものへと変わっている。
 そして異物を押し出すかのようだった締め付けは、今ではむしろ更に奥へと誘うように吸い付いて離れない。

 音の間隔が、短くなっていく。

 二人の限界が近くなっていた。


「────加賀、さんっ……!」

「くぅっ……、どこにっ、欲しい、ですかっ!」


 高まる熱にとろけた思考の中で、加賀は提督のことをイジワルな人だと思った。

 この人は私の意見など気にしない。だというのに、私に、私の口から、言わせようとしているのだ。私が望んでいるということも知っていて、それでもなお言葉にさせようとしているのだ、と。

 提督の心情を察し、加賀の熱は更に増す。

 そしてこの上なく最高のタイミングで、その言葉は加賀の口から放たれた。


「中、に──────っ!」


 言い終わるや否や、溜まりに溜まった提督の欲望の塊が、加賀へと吐き出される。
 すでに存在しない二人の距離を更に埋めるかのように、提督が腰を押し付け、加賀が足を使って締め付ける。
 ドクドク、あるいはドプドプと注ぎ込まれる粘性に溢れた液体は、じわりじわりと加賀を浸食し、壁の奥へと染み出していった。


「────────っはぁ……!」

「────────……はっ……はっ……」


 ようやく猛りが下火を迎えたのか、まず提督がその力を緩め、次いで息切れを起こした加賀が力を抜く。
 それによって出来た隙間から白い粘液が漏れ出るが、二人は気にもしなかった。


「加賀さん……」

「提督……」


 そして重なる二人の影。
 熱が完全に引いたわけではない。

 だかしかしそれは、お互いがそこに居ることを確認し合うような、そんな優しさに包まれたものだった。





































「提督? 息子と娘、どちらでしょうね?」

「……どっちも欲しい、かな」

「…………頑張ります」




──────────────────
────────────────
──────────────



 戦いが終わり……私と提督はケッコンしました。

 それはようやく辿り着いた私の理想。

 あなたの隣に、私が居る。

 提督──────







 ──────私は今、幸せです。






投下終了。

クオリティ? 全部ゴルゴムのせいだ。俺は悪くねえ。


よーし、1000までがんばってみますかー。
リクエストどーぞ。10時『まで』取ります。

そこから書けそうなのを拾っていきます。順番はランダム。
残りレス的に全部は無理かもしれないことは予め了承お願いします。

それではどうぞ。





球磨 那智
了解です。

それと言い忘れてましたが新艦娘(大型建造から後の追加)はキャラが掴めていないので無理です。すみません。

浜風以外でリクエストあればどうぞ。

それと他に追加で2名分取ります。合計5名居れば1000まで行けるはず。早い者勝ちですのでどうぞ。


実家に帰るためパソコンに触れるゴールデンウィーク後半が私の山場。

少数派だろうけど個人的に明石さんが一番楽しみです。元気ハツラツな感じだったらなお良し。E-2で良かった。


提督の皆さん、イベントを楽しみつつ投下をお待ち下さい。

それではまた。


皆さんこんばんは。

人数が一艦体分になってちょうどいいので、浜風も陸奥も書きます。

ですがその前に修羅場の方書きます。
修羅場ってあれですよね?
提督の奪い合いしてればいいんですよね?

それでは後ほど。





犬っこ艦隊のシュラバカッコカリ





夕立「時雨ばっかりずるいっぽい!」

時雨「夕立は昨日独り占めしてたじゃないか!」

夕立「それは時雨が仕事を終わらせてなかったからっぽい! 自業自得っぽい!」

時雨「そもそも夕立が仕事を終わらせなかったせいでそうなったんだよ! 悪いのは夕立じゃないか!」

夕立「ぽいぃ……!」

時雨「ふんっ……!」



日向「………………君」

提督「おっ、日向。トレーニングお疲れ様」

日向「見る限り夕立と時雨がいがみ合ってるようだが……一体どうしたんだ?」

提督「遠征を終えた時雨が俺に甘えてくる→俺、時雨を撫でる→遅れて夕立が演習から帰ってくる→時雨をどかして夕立が俺の膝の上に乗る→時雨怒る←今ここ」

日向「何だ、いつものことか」






夕立「提督さんだって夕立のことを撫でたいはずだもん!」

時雨「いーや、僕だね! 絶対に僕だ!」

夕立「ふっふーん♪ 提督さんからのお墨付きだからそれは無いっぽい!」

夕立「提督さん、『夕立は時雨より撫で心地が良いな』って言ってくれたぽい!」

時雨「う、嘘だ! そんなのデタラメだ! 僕は信じないよ!」

夕立「『時雨よりも髪質が良いな』っても言ってた!」

時雨「そ、そんなぁ……!」



日向「…………言ったのか?」

提督「あー、うん……言った」

日向「夕立の髪質はそんなに良いのか?」

提督「ああ。夕立は髪が長いからな、手入れもしっかりしてるんだろう。滑らかさが違う」

日向「…………私もちゃんと手入れしているぞ」

提督「どれどれ?」

日向「き、君、急に撫でるのは……!」

提督「嫌か?」

日向「……ずるいな、君は」

提督「あぁー……日向の髪もスベスベだなぁ……」





時雨「で、でも提督は僕に『膝に乗せてると抱きしめたくなるよな、時雨って』って言ってくれた!」

時雨「夕立はそんなことを言われたことがあるのかい!」

夕立「そ、それは言われたこと無いっぽい……!」

時雨「『抱き枕にするなら時雨だよなぁ……』は!」

夕立「…………されたの?」

時雨「……………………うん」

夕立「……ど、どうだった?」

時雨「こう、何て言うのかな……? 身体全体が提督に包まれてるみたいで…………えへへ」

夕立「むうぅ……! ずるいっぽい! 夕立だってされたいっぽい!」

夕立「だから今日は私に譲るっぽい!」

時雨「なっ!? それとこれとは話が別だろ!」



提督「時雨くらいの背丈がちょうどいいんだよね」

日向「……そうか」

日向「それなら私じゃ大き過ぎるな……」

提督「そうだなぁ……」

提督「逆に俺を抱き枕にしてみるとか?」

日向「……いいのか?」

提督「むしろしてほしい」

日向「そ、それじゃあ今夜……よろしく」




夕立「提督さんにならお腹触られてもいいもん!」

時雨「ふんっ、夕立の提督への愛はその程度かい?」

時雨「僕なら一緒にお風呂に入れるよ!」

夕立「ぽ、ぽひっ!?」

夕立「それは踏み込み過ぎっぽい!」

時雨「そう思うのは夕立の愛が僕の愛に劣っているって証拠だよ!」

夕立「そ、そんなことないもん!」

夕立「それなら夕立は提督に甘噛みされてもいいっぽい!」

時雨「うえぇっ!? は、破廉恥だよ! それは越えちゃいけない一線じゃないか!」

夕立「あれー、時雨の愛はその程度っぽいー?」

時雨「ぐぬぬ……!」

時雨「そ、それなら僕は────────」



提督「んー、日向は良い匂いがするなぁ……」

日向「と、トレーニング終わりなんだ……勘弁してくれ……!」

日向「んっ……!」





時雨「────って、何してるのさ二人とも!」

夕立「日向さんずるい! 私達に譲るっぽい!」


提督「あ、バレた」

日向「そ、それなら止めてくれ……!」



投下終了。

お蔵入りした犬っこ艦隊のネタから引っ張って来ました。
誰が何と言おうとこれは修羅場。疑いようもない。

夕立をペロペロしたり時雨にペロペロされたり日向が汗の匂いを気にしながらも提督に甘えたり……そんな話があったけどお蔵入りしたのです。日の目を見ることはないのです。多分。

それではまた。


皆さんこんばんは。

残念ですがリクは
球磨 浜風 那智 足柄 龍驤 陸奥
の6名で締め切ってます。申し訳無い。

余裕があれば書きますけど曙のデレなんて思い付かない……。

結構大きなミスしてシュンとする曙とか、実は怖がりな曙とか、夜に一人で提督と普通に話すための練習する曙とかそういうのなら書けそうな気がする。多分。

瑞鶴?
翔鶴とケンカして当てつけのごとく翔鶴の目の前で他の艦娘をお姉ちゃん呼びする瑞鶴と、お姉ちゃん呼びされて満更でもない加賀さん他数名とかそんな感じの話なら書けそう。おそらく。


それはさておき球磨書いてきます。
ギャグ風味で。



球磨「最近姉妹達に負けてる気がするクマー……」

提督「おい、どうしたいきなり。何かあったか?」

球磨「ふと考えてみただけクマ」

球磨「言わずもがな多摩は猫キャラだクマ。古今東西猫キャラの人気は凄まじいクマ。つまり王道にして正道とは正に多摩のことクマ」

球磨「一部からは熱狂的に支持され、その他からはそこまでではないにしても支持される猫キャラ…………長期的に見て球磨の負けは見えてるクマー……」

提督「……戦闘能力のことじゃないのかよ!」

球磨「それはもう諦めてるクマ」

球磨「姉妹達の中じゃ下から1、2を争ってるのは提督もご存じクマ?」

提督「それは……確かにそうだが……」

球磨「木曾が羨ましいクマー……」

球磨「『木曾だキソー。お前に最高の勝利を与えてやるキソー』って言ってた木曾はもういないクマ」

提督「最初からいねえよ」

球磨「それが今じゃおっぱいの付いたイケメン…………ぐぬぬクマー」

提督「お前後で木曾に謝れ」




球磨「ちなみに北上と大井はわざわざ言う必要もないと思うけど、一応言うクマ」

球磨「北上は雷巡かつ底の見えないキャラだクマー」

球磨「主人公が苦戦してる時に颯爽と現れて気怠げに敵をあっさり倒して帰る強キャラクマー」

提督「例えがアレだがお前の言わんとしてることは何となく分かる」

球磨「そもそも改二とかずるいクマ!」

球磨「球磨だってやる気になれば改十くらいまで行けるはずクマ!」

提督「……それってどれくらい強いんだ?」

球磨「球磨、出撃するクマー!」

球磨「……このかけ声だけで海域攻略が完了するクマ」

提督「なにそれこわい」

球磨「ついでに資源も減るクマ。なーに、各1万くらいクマ」

提督「なにそれこわい!」

球磨「……どこまで話したクマ?」

提督「話してる本人が忘れちゃ駄目だろ…………、北上について話し終えたとこだよ。大井はどうなんだ?」

球磨「雷巡かつ百合、以上クマ」

提督「お前そんな性格だったかっ!?」




球磨「ともかくっ、このままじゃ球磨は埋もれて這い上がることすら出来なくなってしまうクマ!」

球磨「そうなる前にいろいろと手を打つんだクマー!」

提督「やっと本題か……」

提督「で、何か策はあるのか?」

球磨「有名なのに乗っかるクマ! 決してパクリじゃないクマ!」

提督「さ、最低だー!」

球磨「敬意を払えば問題ないクマー」

提督「そういう問題じゃないんだけどなぁ……」

球磨「言うだけなら平気クマ。とりあえず聞くだけ聞いてみて欲しいクマー」

提督「……聞くだけだぞ」

球磨「ふっふっふー……、心して聞くクマー!」




球磨「時代はゆるキャラだクマ! ということで名前の由来となった球磨川、熊本県の力を借りて『球磨もん』とかどうクマ?」

提督「いきなり大御所っ!? 知名度的に無理があるわ!」

球磨「着ぐるみ借りるだけクマ?」

提督「着ぐるみ言うな! 事実だけど!」

球磨「むー、それならランクを下げて『リラッ球磨』だクマー。こっちなら問題無いクマ?」

提督「ふむ……現実的になったな。キイロイトリ役はどうする?」

球磨「…………そんなのいたクマ?」

提督「お前……乗っかるなら対象のことちゃんと調べろよ……」

球磨「う、うるさいクマ! たまたま知らなかっただけだクマー!」

提督「はいはい、続けて」

球磨「ぐぬぬクマー……!」

球磨「それなら『メロン球磨』とかどうクマ! 夕張も巻き込めば完璧クマ!」

提督「勝手に巻き込むな」

提督「……お前あの顔出来んの?」

球磨「…………が、がおー」

球磨「…………だクマ」

球磨「……何か言うクマ。何か言うクマ!」

提督(……和むなぁ)

球磨『……分かったクマ。可愛い方向は諦めて木曾と同じようにカッコいいのを目指すクマ』

球磨『ということでカッコ付けてみたクマ!』

提督「会話じゃ分かんねえよ! つーかそれ球磨じゃなくて球磨川だから!」

球磨「クマ? 球磨は球磨川が由来で球磨なんだから球磨川を球磨がやっても問題ないクマー?」

提督「クマクマうるせぇ!」




球磨「……全部否定されたクマー」

球磨「球磨にはもう解体の道しか残されてないんだクマー……」

球磨「…………くすん」

提督「…………あー、その、何だ?」

提督「俺は絶対にお前を解体したりなんかしないし、お前が活躍出来る場所だったら優先して出番与えてやるから……」

提督「そのままのお前で大丈夫なんだ。だから……な?」

球磨「提督……」

球磨「何だか鳥肌が立つような歯の浮いたセリフだったけど、元気出たクマ」

球磨「ありがとクマー!」

提督「前半で台無しィッ!!」



投下終了。

それではまた。

そして嫉妬した翔鶴が提督に…みたいな感じですか?
ものすごく読みたいです!
書いてくれたらうれしいですが、無理なら我慢しまする。


>>935
残りレス数的に厳しいですね。
次作の合間に番外編として、もしくは話を広げて本編としてスレ立てとかならあり得るかもしれません。

どちらにせよあまり期待しない方がよろしいかと。
先に書きたい話がありますので。すみません


皆さんこんにちは。

浜風書けたので投下します。


※注意
浜風持ってないし声も聞いたこと無いからキャラ崩壊が激しいです!
具体的に言うと淡白だけど重度の提督スキーなキャラになってます!
苦手な人はそっ閉じして下さいね!



提督「イスラム教って知ってるか?」

提督「俺も詳しいわけじゃないが、その教えによると女性は夫以外の男性に肌を見せちゃいけないらしい」

提督「理由は知らん」

提督「だが夫以外に肌を見せない、その姿勢からはそこはかとない『魅力』が感じられると俺は思うわけよ」

提督「そりゃそうだ。むやみやたらに肌を見せようとする女性を好きになる奇特な奴はそうそういないからな」

提督「要するにな、簡単にそういうことをするのは女としての価値を下げるだけなんだよ。そして俺は浜風にはそんな女になってほしくない」

提督「心に決めた人にだけ、そういうことをしろ」

提督「……分かったか、浜風?」

浜風「……なるほど」

浜風「よく、分かりました」

提督「オーケー、まずはボタンを外そうとするその手を止めようか? あ、ごめんなさいマジ止めて下さい。駄目! 見えちゃうから! マジで!」




浜風「む、なぜ止めるのですか?」

提督「スキンシップはあくまで交流であって、文字通り肌の触れ合いというわけじゃないの!」

提督「俺と仲良くなりたいという浜風の気持ちは分かったけどそれが何で浜風が脱ぐことに繋がるんだよ!」

浜風「……提督」

提督「あ? どうした?」

浜風「『はだかのつきあい』って言葉、知ってます?」

提督「それお互いに隠し事なく付き合っている間柄のことだから! 裸でどうこうすることじゃないから!」

浜風「……ですがこれが一番手っ取り早いのも事実です」

浜風「私はこの通り無愛想ですから、こういうことしか思い付きません」

提督「大事なのは心。浜風の気持ちは分かってるからそんな急ぐ必要はないって」

提督「な?」

浜風「心の距離より先に、体の距離を縮めてみませんか?」

提督「お願い話を聞いて!」




浜風「……提督は私のことが嫌いなのですね」

提督「……どーしてそうなる」

浜風「自分で言うのもあれですが、私は容姿には自信があります。胸も龍驤さんよりあります」

提督「おい、後半おい」

浜風「そんな私がこれだけしているのに、応えてくれないのはつまりそういうことでは?」

提督「あー…………」

浜風「……正直にお願いしますね?」

浜風「私のこと、好きですか?」

提督「……えーと、そのー…………」

提督「……好きだよ。ライクだけど」

浜風「………………ふふっ」

浜風「そうですか……♪」

提督「くそ! 顔赤らめてにこにこすんなよ! 可愛いだろうが!」

浜風「私も提督が好きです。具体的にいうと信濃より優先するくらい好きです」

提督「そこは信濃護れよ!」




提督「とにかく! 俺はそういうことは絶対しないからな!」

提督「分かったら自分の仕事に戻れ!」

浜風「────はい、了解しました」

浜風「それでは遠征に行ってきますね?」

提督「──────あら?」

提督「……やけにあっさり引いたな」

浜風「ええ、大分満足しました。とても楽しい時間をありがとうございます」

提督「おい」

提督「お前途中から半分からかいやがったな……」

浜風「でも私の気持ちは本物ですよ?」

提督「……いいからはよ行け」

浜風「了解です」

浜風「────ああ、提督。一つ言い忘れていました」

浜風「イスラム教徒の女性が肌を隠す理由の一つには、男性の理性を無くさないために女性が守ってあげるという意味があるそうです」

浜風「ですが私は提督の理性を無くせるのならむしろ好都合だと思っています」

提督「…………さ、さっぱり意味が分からないなー? ほら、俺も浜風も別にイスラム教徒じゃないし?」

浜風「くすっ、確かにそうですね……」

浜風「所詮ただの世迷い言です。気にしないで下さいね?」

浜風「────それでは行ってきます」

提督「い、行ってらー……」

提督「……………………」

提督「…………だ、大丈夫だよね?」










 後日滅茶苦茶s────


投下終了。

最後のフレーズはあれです。
一度使って見たかったんです。

それではまた。


皆さんこんばんは。

昨日から実家に戻っており本日無事にE4突破いたしました。
秋イベと比べると資源にも時間にも優しいイベントでしたね。ドロップはくまりんこが来たので満足です。

唯一運営に言いたいのは明石さんが可愛すぎるということ。本当にありがとうございます!


そしてイベントも落ち着いたので今日と明日でこのスレも頑張って終わらせます。E5? そんなものはない。

それではまた後で。


投下開始ー。


提督(────本部より通達された危険海域の早期攻略作戦への参加要請)

提督(僅か六名の艦娘を駆使してそれなりの戦果を挙げつつ、本作戦は成功を収めることができた)

提督(……それが昨日のこと)

提督(そして今日、もろもろの後始末を終えてようやく落ち着くことができた我が鎮守府は、ささやかながらの催しを開き、尽力してくれた艦娘達をねぎらった)

提督(浜風に襲われそうになり、球磨に愚痴を言われ、陸奥へのプレゼントを約束し、龍驤から慰められる…………。短い時間だったが、各々楽しい時を過ごすことが出来たと思う)

提督(……そして今)

提督(もう寝ようと思って自室へと戻ろうとしていた俺は、足柄と那智に捕まり飲みに付き合うことになったのである)

提督(…………でも正直)





足柄「んふふー♪ 提督ぅー? 飲んでるぅー?」

那智「………………空か。次だ」





提督「……帰りてぇ」




足柄「それにしてもあの提督がここまで出来る子になるなんてねぇ……」

提督「お前は俺の親か」

足柄「知ってる? 提督ってば着任仕立ての頃に演習で三十八連敗したのよ?」

提督「当事者だから知ってるよ! というかそれはもう忘れてくれ!」

足柄「それはもう面白くてね。龍驤ちゃんに駆逐艦用の主砲渡した時は吹いたわ」

提督「あれは半分あいつが悪い。人は見た目が大事だから」

足柄「……録音完了。どうしようかしら?」

提督「足柄様! 何卒ご勘弁を!」

足柄「ふふっ♪」

提督(あーもう……完全に酔ってるな……)

提督(このノリに最後まで付き合えるかどうか厳しいし、適当なとこで切り上げないと……)

足柄「────ちょっと失礼するわね」

提督「ん、どうかしたか?」

足柄「聞くのは野暮ってもんよ。察しなさい」

提督「あー、了解。一人で大丈夫か?」

足柄「平気よ平気。それよりも那智のことよろしく頼むわよ? 調子に乗ったりしたら…………まぁキスくらいなら許すわ」

提督「しねぇよ。早く行ってこい」

足柄「……我慢しなくていいわよ?」

提督「さっさと行ってくれ!」



提督「────ったく……これだから酔っ払いは……」

那智「む……足柄はどうした?」

提督「気にしなくていいぞ。どうせすぐに帰ってくる」

提督「……それよりも那智、お前大丈夫なのか?」

那智「……何がだ?」

提督「何がだ、ってお前……」

提督(缶ビール五本に焼酎一本、日本酒二本にワイン一本……それらに加えて今飲んでるのがウイスキー……ちゃんぽんってレベルじゃねぇ)

提督「……うん、分からないならそれでいい」

那智「ふむ…………」

那智「…………ああ、私の酔いについてか」

那智「それなら気にする必要はない。ほら、見ての通り顔が赤くなってすらいないだろう?」

提督「言われてみれば確かに……。なるほど、那智はうわばみだったのか。どれくらい飲めるんだ?」

那智「酔ったことがないから分からん」

提督「おいおいマジか」

那智「ああ、だからこう言うのもなんだが酔う感覚というものを一度は味わってみたい」

提督「へぇー、弱い俺からすれば贅沢な悩みだ」

那智「それに酔うと例えばそこに二つあるグラスが四つに見えたりするらしい。何とも不思議な話だ。どんな見え方がするのか体験してみたい」

提督「………………なぁ那智」

那智「どうした?」

提督「グラス、一つしかないぞ?」

那智「…………………………」

提督「…………………………」

那智「…………………………」




那智「ひっく」

提督「酔ってんじゃねえか!」




那智「大きい声を出すな。頭に響く」

提督「やっぱり酔ってるじゃねえか!」

那智「顔が赤くなっているか? なっていないだろう。つまり私が酔っていないのは確定的に明らか」

提督「顔に出てないだけだろ!」

那智「ふふっ、私が酔っている? おかしなことを言うな?」

提督「そっちは壁だ。俺はこっち」

那智「…………もしかして」

那智「私は酔っているのか……?」

提督「さっきからそう言ってるんですけどぉ!」

提督(自覚無いタイプかよ! タチ悪いな!)

那智「そうかそうか、私は酔っているのか」

那智「なるほどな……」

提督「分かったか? 分かったらもう控えろ。ひどい目に遭うぞ、俺が」

那智「貴様が言うならそうしよう」

那智「…………なぁ、司令官」

提督「どうした?」

那智「先に言っておく」

那智「私は酔っている。だから許せ」

提督「はぁ……? 何をだ──────っ!?」

那智「────────んっ…………」

那智「………………案外悪くないものだな」



提督「…………えっ、ちょっ、えっ?」

那智「私は言葉にするのは苦手だ。故に行動で示してみた次第だ」

提督「い、いやいや、それでも今のはおかしいだろっ」

那智「それくらい貴様を想っているということだ」

那智「信頼しているといってもいい」

那智「……裏切ってくれるなよ?」

提督「──────えと、そ、それはつまり、その……」

那智「………………」

提督(お、落ち着け俺! 犬に噛まれたと思え!)

提督(那智を見ろ! 全然取り乱していないぞ! 見習え!)

提督(……………………ん?)

提督「…………那智?」

那智「…………………zZZ」

提督「……………………」

提督(…………おいぃっ!)

提督(そこで寝るとかほんとお前……!)

提督(ほんとお前…………………………)

提督(……………………)

提督「……むしろ助かった、か」

提督「………………はぁー……」

提督「何かもう疲れた……」

足柄「役得なのに?」

提督「っ!? あ、足柄っ!?」



提督「いつからそこにいたんだよお前……!」

足柄「ちょっと前からよ」

足柄「でも一部始終は見させてもらったわ。那智も大胆なことするのね」

提督「……覗き見は感心しねーぞ」

足柄「えっと……」

足柄「……客観的に見てこんな時にあんなことをするのは?」

提督「……ごめん、こっちが悪かった」

足柄「分かればいいのよ、分かれば」

足柄「……さて、那智も潰れちゃったしお開きと言いたいところなんだけど…………」

提督「だけど?」

足柄「あとほんの少し、付き合ってもらえるかしら?」

提督「……好きにしろ」

足柄「ふふっ、ありがと♪」

足柄「お酒もちょうど二杯分だし、これを飲んだらお開きにしましょう」

足柄「ほら、グラス出しなさい」

提督「おう」



───────────────
───────────
───────




提督(それから先のことはよく覚えていない)

提督(最後の一杯にお互いなかなか口を付けず、何かを話した気もするし、何も話さずに無言でいた気もする)

提督(気付いた時には自室の床で、頭が痛くて思い出すどころの話ではなかったし、痛みが引いた頃にはもう思い出せなくなってしまっていた)

提督(そして最後の手段として足柄にも聞いてみたのだが、本人も覚えていなかった。つまりもうあの夜の内容を知るすべは無い)

提督(……まぁ覚えていないということは、それほど重要な話はしていないってことだろう)

提督(────とにかく、お酒はしばらくこりごりだ)







「────あら? もうダウン?」

「女一人残して潰れるなんてひどいわね」

「あなたと那智を連れてく私の負担も考えなさいよ……」

「…………………………」

「提督、いつもありがとう」

「……ふふっ、これじゃお酒の力を借りた那智のこと、ずるいだなんて言えないわ」






「…………おやすみ♪」





















































浜風「昨晩はお楽しみでしたか?」

提督「何もねえよ!」



投下終了。

言い遅れましたが、球磨、浜風、那智、足柄、陸奥、龍驤は同じ艦隊という設定です。

それではまた。


皆さんこんばんは。

果たして今日中に1000までいけるのか?
10ちょっとあれば余裕で最後の子も投下出来るので、少しばかり手伝っていただけると幸いです。

それでは投下開始。



陸奥「────んー……?」

陸奥(朝、だけど……)

陸奥(なんだか頭がぐらぐらする……)

陸奥(体は気怠いし呼吸するのは億劫だし…………うん、間違いなく風邪ね)

陸奥「……はぁー……はぁー……」

陸奥(作戦が終わって油断したわ。今日は午後に出撃しないといけないのに……)

陸奥(そうよ、いつまでも寝てなんていられない。早いとこ起きて準備して、体調が悪いこと悟られないようにしない、と……)

陸奥(ああ、でも……)

陸奥(視界が……ぐにゃぐにゃ……)

陸奥(お、起きないと……みんなに……めい、わく…………)

陸奥「──────…………」

陸奥「…………すぅ……すぅ……」




──────────────
──────────
──────




陸奥(────……あれ?)

陸奥(おでこ……冷たくて気持ちいい……)

陸奥(…………ああ)

陸奥(誰か……看病してくれてるのね……)

陸奥(……お礼、言わないと)

陸奥「あり、がと……」

提督「起きたか?」

提督「礼はいらんからとにかく寝ろ」

提督「まったく……気ぃ抜きすぎだ。風邪なんてひきやがって……」

陸奥(……この声、提督ね)

陸奥(……………………?)

陸奥(…………提、督)

陸奥「──────きゃああああぁぁっ!?」




提督「うおおっ!? な、何だ急に飛び上がって!?」

陸奥「て、提督? え、どうし、えっ?」

陸奥(な、何で提督がここに!)

陸奥(少なくとも今さっき来た、って話じゃないわよね……ってことは!)

陸奥(へ、部屋、見られ……!)

陸奥(ううぅっ……!)

陸奥(だ、大丈夫よね? 掃除は毎日してるし、物も整理してるし……。あ、でもテーブルの上にお菓子の袋置きっぱなしだし、下着は干したま────)

陸奥「──────けほっ、けほっ!」

提督「む、陸奥! とにかく落ち着け!」

提督「言いたいことは何となく分かるけど、今は自分の体調を治すことを優先してくれ!」

陸奥「うぅ……なんで……なんで……!」

陸奥「……けほっ」

提督「……部屋に勝手に入ったことは謝る」

提督「でも今日は俺以外に陸奥のこと看れる奴がいなかったんだ。今回ばかりは我慢してくれ」

陸奥「……………………」

陸奥(…………先に言ってくれれば)

陸奥(もっとちゃんと片付けて、準備だって出来たのに……)

陸奥(寝起きで髪はぼさぼさだし、今だってこんな醜態を晒してるし……)

陸奥(せっかく提督が私の部屋に来てくれたのに、最悪な気分だわ……)

陸奥「…………ばか」

提督「……すまん」

提督「代わりといっちゃあなんだが、俺に出来ることがあったら何でも言ってくれ」

提督「叶えられる範囲内なら叶えてやるから」

陸奥「…………ほんと?」

提督「ああ、もちろん」

陸奥「……………………」

陸奥「それじゃあ────」




────────────────
────────────────




提督「────なぁ、陸奥?」

陸奥「何?」

提督「かれこれ一時間くらいずっとこうしてるけど、本当に手を握ってるだけでいいのか?」

陸奥「ええ、十分よ」

提督「そうか。陸奥が良いなら構わんが、他にもいろいろあっただろうに……」

陸奥「…………風邪をひくと部屋でずっと寝ていないといけないでしょ?」

陸奥「身体が弱ると心も弱るって言葉はよく言ったものね。普段なら平気なのに、そういうときは一人でいると寂しくなっちゃうのよ」

陸奥「だからこうやって温もりが欲しくなるわけ」

陸奥「……分かった?」

提督「なるほどねぇ……」

提督「…………と言っても陸奥の手の方が断然暖かいけどな」

陸奥「ふふっ、そういう意味じゃないわ。それと、わざと言ってるの丸わかりよ?」

提督「……こうゆうのは慣れてないんだよ。察してくれ」

陸奥「ふーん……」

陸奥「手を繋ぐのは恥ずかしいかしら?」

提督「……察しろって言っただろ。分かってるなら聞かないでくれ」

陸奥(あ、そっぽ向いちゃった……)

陸奥(照れた顔も可愛いのに……残念)

陸奥(…………提督の手、あったかいなぁ……)

陸奥(………………ぎゅー)

提督「何だ? 何か欲しいのか?」

陸奥「ふふっ、ちょっと力を入れてみただけよ。気にしないでいいわ」

提督「そうか」

陸奥「……ふふっ♪」




陸奥「もうしばらく、このままお願いね?」





一旦投下終了。

あの見た目と言動で内心ウブな子だったらいいな、と思いました。

鈴谷にも適用できます。

それではラスト、書いてきます。




ラスト投下開始します。




提督「────んー……!」

龍驤「お疲れさん、これで最後やね」

提督「どーも…………って、これか……」

龍驤「今日は月末やからね。これで最後やからきばってや」

提督「へいへい」

提督「つーか毎回思うんだけどさ、この意見書って効果ある?」

龍驤「そりゃあるで? キミとこれ始めてから皆の愚痴明らかに減ったし」

提督「ちょ、それ初耳!」

提督「俺って愚痴言われるようなことしてたか?」

提督「まったく心当たりがないんだが……」

龍驤「ほう? そういうこと言っちゃう?」

龍驤「さて、問題や。ウチの鎮守府の資源が底をついた回数は何回でしょう? 他の鎮守府に菓子折り持ってった回数は? 本部に呼び出しくらった回数は?」

提督「……さーて! 皆の意見聞いちゃうぞー!」

龍驤「分かればええんや、分かれば」

龍驤「人間素直が一番やで?」

提督「イエッサー!」




『こたつが欲しいクマ』



提督「一応無記名で書くはずなのに意味ないよねこれ」

龍驤「特徴あるやつばっかやしなぁ……」

龍驤「まぁそんなことより問題に向き合おか?」

提督「よりによってこたつ、ねぇ……」

提督「今五月なんだけどあいつ分かってんのか?」

龍驤「流石に分かるやろ」

龍驤「こたつは電源入れなくても効力あるからしゃーない」

龍驤「みかん置いとくだけであっという間にダメ人間製造機の完成やもん」

提督「ああ、俺達もだいぶやられたよな……」

龍驤「せやな、ウチらの冬の戦果は目も当てられへんかったな……」

提督「一ヶ月に四回呼び出しくらったのは初めてだった。もうやらねえ」

提督「つーことでこれは却下。テーブルに布団掛けて代用させようぜ」

龍驤「了解や。そう伝えとく」





『提督とスキンシップ(意味深)がしたいです』



提督「次行こう次」

龍驤「もぉホント何したんキミ?」

龍驤「着任当初の面影残ってないやん」

提督「甘やかした自覚はある。でもこうなるとは誰も思わないだろ!」

龍驤「キミ無自覚に落としてから上げるしね。根が純粋な子はこうなるかもしれんわ」

提督「失敬な! 俺は散々駄目出ししてから優しく良かった点を褒めただけだ!」

龍驤「それやそれ」

提督「……褒めてから怒ると後味悪いしさ。ね?」

龍驤「何事にも程度があるねん。そろそろ理解しぃ」

提督「……御意」

龍驤「…………ちなみに、どこまで手ぇ出した?」

提督「……………………」

提督「一線は越えてないぞ?」

龍驤「ふーん……」

提督「本当だって!」





『また三人で飲みましょうね?』

『あの時はすまなかった。忘れてくれ』



龍驤「二人で一枚の紙に書いてるみたいやね」

提督「やべぇ……やべぇよ……」

龍驤「……まぁ内容からある程度は分かる」

龍驤「責任は取るんやで?」

提督「一線越えてないから! 越えてないから!」

龍驤「せやろな。提督へたれやし」

提督「くっそ……、最近よそよそしいと思ったけどやっぱり覚えてたのかよ……!」

提督「足柄みたく綺麗さっぱり忘れてくれてりゃ助かったのに……!」

龍驤「…………………………」

龍驤(そういえば足柄さんの機嫌が妙に良い日があったなぁ……)

龍驤(十中八九、覚えてるやろな)

龍驤(わざわざ言わない辺り大人の女やね。憧れるわ)

提督「龍驤、どうかしたか?」

龍驤「んー? キミが気にする必要ないで」

龍驤「さ、そんなことよりラストやラスト」





『看病ありがと』



龍驤「意見書は感想書くとこやないんやけどなぁ……」

龍驤「まっ、ええか。不平不満が無いということやろ」

提督「一日で治ってくれたのは幸いだったな。おかげで任務には支障が出なかったし」

龍驤「……………………」

龍驤「任務に支障が出なかったのは悲しむところやで? そう思わんか? 風邪移されて入れ替わりで寝込んだ誰かさん?」

提督「う、うるせぇっ! 分かってるけど認めたくないんだよ!」

龍驤「まぁ任務が敵さん沈めるやつばっかやしね。キミが役に立たないことは周知の事実やで?」

提督「抉るなぁ……」

提督「やれやれ、着任当初の優しい龍驤はどこに行ったのやら……」

龍驤「捏造やめーや」

提督「『ウチ、キミのこと好きなんよ』って言ってた龍驤を返せ!」

龍驤「そんな奴は最初からおらん! それと、京都弁混ざっとる!」





提督「────よっしゃ、これで全仕事終了!」

龍驤「半分は意見やなくて感想やったね」

龍驤「しかも提督自身がどうにかせんといかんやつがほとんど……頑張ってや」

提督「むぅ……」

提督「正直このくらいなら黙殺しても問題ない気もするけどな……」

龍驤「冗談でもそういうこと言ったらアカン」

龍驤「不平不満は残らず解消する。誰か一人抜けられても困るやろ?」

龍驤「対潜能力のある球磨に浜風」

龍驤「砲撃・雷撃・夜戦をこなす足柄に那智」

龍驤「唯一タイマンで戦艦を屠れる陸奥……」

提督「お前が入ってねーぞ?」

龍驤「ウチはなぁ……」

龍驤「搭載数も少ないし制空権も取れへん。正直なとこ居ても居なくても変わらんのよね」

龍驤「あはは……」

提督「…………そんなことはないぞ」

提督「お前が居ないと丁字不利消せない」

龍驤「メタ発言やめーや!」



龍驤「まったく……人が真剣に悩んでるっちゅーのに……」

提督「元気の無い龍驤とかマジ勘弁」

提督「……俺にはお前が必要なんだよ」

龍驤「…………はぁっ……」

龍驤「せやね、今のはウチが悪いわ」

提督「分かればよし!」

提督「それじゃ飯食いに行こーぜ!」

龍驤「あー、書類棚にしまうから先行っててや」

提督「おう! すぐ来いよ!」

龍驤「りょーかいりょーかい…………」

龍驤「さて、と……これがこっちで…………これはこっちやな……」

龍驤「…………………………」







『……俺にはお前が必要なんだよ』








龍驤「…………ふふん」

龍驤「──────なんや」






「ちょっち嬉しいなぁ♪」







これにて全投下終了です。



ここまで読んでいただきありがとうございました。

またどこかで会えたら皆様よろしくお願い致します。

それではまたどこかで。


本当にありがとうございました。


このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月05日 (日) 23:51:05   ID: CU6ySZ2V

面白かった

2 :  SS好きの774さん   2014年01月06日 (月) 08:50:57   ID: iIb3bUin

わっふるわっふる

3 :  SS好きの774さん   2014年01月18日 (土) 23:21:46   ID: Pwy9zHp5

面白かったです

4 :  SS好きの774さん   2014年01月30日 (木) 12:41:31   ID: -tWPcycu


わっふるわっhる

5 :  SS好きの774さん   2014年02月20日 (木) 01:53:16   ID: 8Ccwcg8C

良かった♪

6 :  SS好きの774さん   2014年02月24日 (月) 15:34:58   ID: EJa9WBEd

おもしろい

7 :  SS好きの774さん   2014年03月19日 (水) 23:15:05   ID: ZlVfjLfs

続きが見たい

8 :  SS好きの774さん   2014年03月29日 (土) 20:36:46   ID: A_XU_iUu

面白かったです

9 :  SS好きの774さん   2014年10月22日 (水) 11:36:21   ID: NVnZqrsn

続きはないのですか‼しれーかんさん(´・ω・`)

10 :  SS好きの774さん   2015年05月07日 (木) 00:58:28   ID: XKkkH9f1

わっふるわっふる

11 :  SS好きの775さん   2015年05月18日 (月) 00:26:36   ID: NN_gPO6m

最高だった

12 :  SS好きの774さん   2015年07月01日 (水) 20:45:53   ID: 6dZUZmtr

大淀さんがまだいないのか

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