【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」 (1000)

○安価は場合によっては1つ下ずらし。R-18ネタ、残酷ネタ、意味不明レスで安価を取られたら多分発動します

○キャラクターの口調、性格が崩壊する恐れあり

○不定期更新

以上の点をご了承願います

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406735992

―提督執務室―

提督「ふむ、皆の協力の甲斐あって戦果がだいぶ安定してきたな」

電「そうですね。頼りになる方たちがたくさん仲間になってくれたおかげなのです」

提督(しかし、暁型ネームシップ…暁は未だ着任していない。雷と響はすぐに来てくれたのだが)

提督(初めのころ、電を喜ばせてやりたくて駆逐艦建造を何度もしていたが暁だけは来なかった)

提督(諦めずに続けてたら、駆逐艦ばかり増やしてないでさっさと出撃しろと大本営からお叱りを受けた)

提督(だが西方海域まで攻略完了した今なら、多少の融通は利くだろう…)

提督「そろそろ頃合いかな…」

電「何のことです?」

提督「駆逐艦建造再開だよ。君のお姉さんに会うためのね」

電「……!司令官さん、本当ですか!?」

提督「俺も早く姉妹全員を揃えてあげたいと思ってたんだけどな、遅くなって済まない」

電「そ、そんな!覚えてくれていただけでも嬉しいのです!」

提督(今まで貯めた資材を投入しまくればすぐに会えるだろう…と言ったら怒られそうだから言わない。投入するけど)

数日後

―建造ドック―

提督(む、今まで見たことのないシルエット…もしかして)

暁「暁よ、一人前のレディーとして扱ってよね!」

提督(………え?)ドクン

暁「………?」

提督「………」

暁「あ、あの…司令官?」

提督(おかしい…俺にそんな趣味はなかったはず)

提督(今まで誰にも言われたことはないし、自覚したこともない…やはり気のせいか)ブツブツ

暁(ど、どうしよう、何も考えずに自己紹介しちゃったけど、タメ口で怒っちゃった?)

暁(今更言いなおしても仕方ないわよね…でも、少しでも挽回しないと!)

暁「し、司令官!」

提督「は、はいっ!?」

暁「わ、わたくし暁と申します!本日よりお世話に、じゃなくて指揮下に…?えっと、えーっと…」ワタワタ

提督(あ、かわいい)

提督(とか思ってる場合じゃない!呆けていたせいでこの子に気を遣わせてしまった!)

提督(何か言って急いでフォローを!)

提督「↓2」

電(今日は暁お姉ちゃんと会えるかな…司令官さんが様子を見に行ったのは知ってるけど、気になるから来ちゃいました)

電「しれいか…」ギィ…

提督「ふ、踏んでください!」

暁「え!?」

電(ふぇ!?)

提督「あ!?」

提督(俺、何言ってんの!なんで踏んでとか出たの!)

提督(おおおおちつけ、なぜこんな言葉が出たのかはあとでゆっくり考察しよう、それより今は…)

暁(ちょっと待って、この人は怒ってたんじゃないの?なんでいきなり、ふ、踏んでとか…)

提督「い、いや今のはそのあのえーと」

電「し、司令官さん!暁お姉ちゃんが来てくれたんですね!今まで諦めなかった司令官さんのおかげです!」バーン!

提督「い、電!(救世主現る!)」

暁「電?…電!久しぶり!」

電「ほらお姉ちゃん、司令官さんとの挨拶が済んだなら他の人たちに挨拶まわりです!」

暁「わ、わかったから引っ張らないでよ!」



提督「………た、助かった…」

提督脳内会議

提督「さて、我が最高の秘書艦さんにより窮地を脱したわけだが…」

提督「そもそもなぜ窮地に陥ったか?要するになぜあんな言葉を口走ったか?」

提督「若干思い当たる節がないこともないが、それが当たってたとしても行きすぎだと思われる」

提督「…どうにも俺だけの手には負えない問題な気がする。暁へのアフターケアも含めて」

提督「しかし誰かに頼るとなると、この恥ずかしい現状を説明する必要があるんだよなあ…」

提督「↓2あたりが適当だろうか?」

※艦娘指定、暁以外。電でも可

提督「そうだ、鳳翔さんなら相談しやすいかな?」

提督「いや、でも、鳳翔さんだからこそ事の顛末を説明するのが恥ずかしいな…やっぱり他の」

鳳翔「何か恥ずかしいことをなさったのですか?」

提督「それが、さっきとんでもないことを…!?」

提督(脳内会議がいつの間にか終了していただと!?ただ油断して口に出していただけとも言える!!)

鳳翔「とんでもないこと?何か悩みがあればお聞きしますよ」ニコッ

提督(ダメだ…こんな真っすぐな厚意をむげにできるわけがない)

――説明中――

提督「ということがありまして」

鳳翔「なるほど、それで先ほど挨拶に来てくれた暁ちゃんの様子がどこかおかしかったのですね」

提督「自分でもなぜそんなことをしてしまったのか見当がつかなくて」

鳳翔「私の勝手な想像ですみませんが…実は心当たりがあったり…しませんか?」

提督「え?」

鳳翔「勘違いだったら謝りますね。でも少しそんな気がしてしまって」

提督「さすがというかなんというか…確かにちょっとひっかかるところはある…かな」

鳳翔「気持ちを整理するためにも今言ってみましょう?」

提督「多分、これは↓2なのかな、と…」

提督「多分、これは一目惚れなのかな、と…」

提督(自分で言ってて恥ずかしくなってきた、なんだこれ)

鳳翔「一目惚れですか…素敵ですね」

提督(相談したのがこの人でよかった。他の娘だったらなんと言われたか…もしくはどれだけ重苦しい沈黙が生まれたか…)

提督「お、俺の気持ちは今はいいんですよ!それより暁を怯えさせて(ドン引きさせて)しまったフォローがしたいんです」

鳳翔「どうでもよくはありませんよ。でも確かにフォローは大事ですね」

提督「第一印象が最悪だから、何かしようかと思っても逆効果になる気がして」

鳳翔「彼女に近しい人に仲介してもらうのはどうでしょうか?雷ちゃん、響ちゃん、電ちゃんなら安心ですよ」

提督「3人ひきつれて会いに行くと逆にこじれそうですから…↓2に協力してもらおうと思います」

※艦娘指定、雷、響、電より選択

今回はここまでとさせていただきます
暁に「踏んでください」しかまともな言葉を発していない…なんというスレタイ詐欺
次回はもう少し暁と触れ合いたいと思います

よし、始めます…が、他の作業と並行するんでペース遅いかもしれません

ちなみに洲崎綾さん大好きです。うちの洲崎声の艦娘は軒並み高レベル

提督(さて、暁との事件があったり鳳翔さんに相談したりしていたが、なんとまだ今日の仕事が残っているのだ)

提督(秘書艦の電は先に執務室に戻っているだろう。仲介役を頼むのもあるが、窮地から救ってくれた礼を言いたくてたまらない)

提督(だからって全力ダッシュするのもどうかと思うが誰も見てないだろう)

暁(あ、司令官…って行っちゃった)

提督「電ー!」バタバタ

電「あ、司令官さん!さっきのはいったい…!」

提督「さっきは助かった、本気で助かった、本当に助かった!ありがとう!」ぎゅー

電「わ、えっと、それぐらいお安い御用…なのです」

電(さっきのことについて問いつめたかったけど、こんなことされちゃできるわけないよぅ…)

電「と、とりあえず早く残りの書類片づけちゃいましょう!」

提督「おっと、そうだったな…」ガサガサ

提督(あ、俺がやったところより作業が進んでいる…ということは)

提督「電、一人で進めてくれたんだな?ありがとう」ナデナデ

電「えへへ…ちょっと頑張ったのです」

― ― ― ― ― ― ―

暁(むー…ちょっと気になって覗いてみれば…仲よさそうね…)チラチラ

暁(この様子を見てると、とても、ふ、踏んでとか言いそうにない普通の人に見えるんだけど…)

暁(まずは司令官の人柄を調べてみようかな…響と雷も割とすぐ着任したらしいし、司令官について詳しいわよね)

―宿舎・暁型の部屋―

暁「ただいまー…」ガチャ

雷「暁姉、どこ行ってたのー!せっかく会えた今日ぐらい一緒に居てくれていいじゃない!」

暁「あー…ごめんね」

響「…会ったときから思ってたけど、姉さん少し様子がおかしいよ?何かあったのかい?」

暁「な、なんでもないわ!新しい環境にちょっと馴染めてないだけよ!」

響「まあ、姉さんがそう言うならいいけど…」

暁「それより、ここの司令官について教えて欲しいんだけど…」

雷「司令官のこと!?」バッ

響「司令官が大好きなのはわかるけど、落ち着こうか、雷」

暁「雷は司令官が好きなんだ…響は?」

雷「響姉ももちろん好きだよね?」

響「うーん…尊敬してるし…並以上の好意は持ってるかな…」

雷「まったく素直じゃないわねー」

暁(電とも仲は良かったし、二人とも司令官のこと好きらしいし…あれは何かの間違いだったのかしら…)

雷「暁姉もきっとすぐに好きになるわよ!」

響「まあ、少なくとも嫌いにはならないと思うよ」

暁(さっきまでちょっと嫌いだったとか言ったら怖いわね)

暁(とにかく一回ちゃんと話してみないと!)

―提督執務室―

提督「ふう、今日はこんなところかな…」

電「お疲れ様、なのです」

提督「そうだ、思い出した。暁のことなんだが…」

電(そういえばあの発言の真意を確かめてないけど、一回タイミング外されちゃったから言いだせない…)

提督「あのときのことを謝りたいし、改めて挨拶したいからついてきてくれないか?一人では行きづらくてな…」

電「わかりました。暁お姉ちゃん相手ならすぐに仲直りできますよ!」

提督(仲直り、か…つまり仲直りが必要なほどの状態なんだよなあ)

提督「なんて言って謝ったらいいと思う?って、こういうのは自分で考えるべきか」

電「えっと、↓2なんてどうでしょうか?」

※行動orセリフ

電「えっと、わたしのようなげひんなぶたがこうきなる、えっと暁さまに…」

提督「ちょっと待て、何読んでる」

電「箪笥の二重底に隠してあった本なのです」

提督(………漣ではないが、「何も言えねえ」ってやつだ)

電「このセリフなら登場人物の名前を暁に変えれば応用が利くと思って選びました」

電「司令官さんにそういう趣味があるのなら、やっぱり嘘をつくより正直に言うべきだと…」

提督「………」

電(あっ、ちょっと悪ふざけが過ぎちゃったかも…)

提督「一応弁解しておこうか」

提督「多くの艦娘を迎えるにあたって、様々な趣味趣向を理解するために俺も様々な書籍を取り寄せて読み漁った」

提督「よって、そういう本もあれば、逆の立場の本もある。もっと特殊なものもあるんだよ」

提督「お前にはそれしか見つけられなかったろうが、ほんの一部だということを理解してもらおうか」

電(知らなくてもいい事実を知っちゃった…この本、そっと戻しておけばよかった)

電「じょ、冗談は置いておいて、何かプレゼントするというのはどうですか?」

提督「物で釣るようでちょっとなんだが、お近づきの印ってやつはいいかもしれない」

提督「じゃあ↓2でどうかな」

※物指定

処理が難しいときに他の案を混ぜるってのはずるいですかね?
ちょっと意見聞きたいです

提督「お菓子はどうかな?あの年頃の娘が何を喜んでくれるかわからないが、甘いものなら高確率で外れないと思うんだが」

電「暁お姉ちゃんは甘いものは大好きなはずです。良い案だと思いますよ」

電「でも今の時間からは用意できませんね…早いほうがいいと思いますけど…」

提督「明日速攻で決めてみせる!」

提督「よーし、そうと決まれば…↓2」

1,俺が作ろう

2,間宮さんに頼もう

3,奮発して買ってこよう

提督「俺が作ろう!」

電「えっ司令官さん、お菓子作りなんてできるんですか?」

提督「難しいものでなければな?昔ちょっとハマってた時期があったんだよ」

電「けっこう長い付き合いなのに、ここで意外な特技発見なのです…」

提督「うーん、軽くプレゼントとして渡すならクッキーがいいかな?多めに作れば姉妹で食べられるしな」

電「わたしたちのぶんも作ってくれるのですか?ありがとうございます」

提督「よし、んじゃ行ってくる!食堂は閉まってるだろうけど、どうにかしてキッチンだけは借りる!」ダッ

電「行ってらっしゃい、なのです…」

電(あそこまで必死になるなんて、暁お姉ちゃんのことを本当に心配してくれてるんですね)

電(最初に変なこと言わなきゃ、もう仲良くなれてたはずなのに…はあ)

翌日

暁「ねえ電ー、司令官が呼んでるってのはわかったけど、なんで用事を教えてくれないのー?」

電「ちょっとわたしからは言えないというか…言えるんだけど、司令官さんの口から言わないと意味がないから…」

暁「ふーん?」

暁(あのあといろんな人に司令官のことを聞いて回ったけど、悪印象を持ってる人はいないみたいだった)

暁(良い人だってことは嫌ってほどわかったけど、やっぱりちょっと会うの怖いなー)

電「失礼します」

暁(ぼーっとしてる間に着いちゃった!心の準備が…)

― ― ― ― ― ―

提督(やべえ、プレゼントは用意したがなんて言うか考えてないことに気付いた)

提督「いきなりこれ渡しても余計困惑させるだけだろ…」

提督(もう電に呼びに行かせてしまった…時間は無い!早く考え)

電「失礼します」

提督「あ」

暁「………司令官、ごきげんよう、です」

提督「おう、ごきげんよう…」

電(鸚鵡返しって、まさか司令官さんの頭のなかは今カラッポ?これはまたピンチなのでは…)

暁「…えっと、ご用はなんでしょうか」

提督「き、気を遣って敬語にしなくていいぞ、上下関係があるとは言え俺はタメ口でも気にしない」

暁「そうですか?ならお言葉に甘えてやめますね…じゃなくてやめるわね」

暁(で、用事はなんなのよ!)

提督(何言ってんだ俺、別に今言わなくていいだろうそれは!)

電「司令官さん、謝るんでしょう?わたしが付いてますから頑張って…」ゴニョゴニョ

提督(…!ええい、とにかく謝るんだ!もうどうにでもなれ!)

提督「昨日は俺のせいで妙なことにしてしまってすまなかった!お詫びといってはなんだが、これを受けとってくれないか!」

暁「これは…クッキー?ありがとう…」

電「司令官の手作りなのです!」

暁「もしかして、これを渡すために呼んだの?」

提督「め、迷惑だったか?」ドキドキ

暁「っぷ、あはは!何よその顔!」

電「お、お姉ちゃん?」

暁「もともとそんなに気にしてないし、こ、こんなものまで貰っちゃ許さないわけにもいかないでしょ!」

電(あ、すごくうれしそうなのです)

暁(なーんだ、やっぱりいい人じゃない!心配いらなかったわね)

提督「よかったぁ…」

提督(っつーか笑顔がまぶしくて直視できない。惚れそう。あ、もう惚れてたんだった)

暁「ただ単純に興味があるんだけど、その、なんであんなこと言ったの?」

電(え、それ今聞いちゃうの?お姉ちゃん)

提督「↓2」

※理由

あんまりなアレだと強引な補正が入るのでご了承ください

暁とようやく話せたところですが、今回はここまでにしたいと思います
作業がさっぱり進まないのでSS書いてる場合ではなくなりました
SS書きと並行して作業なんて無謀だったのだ…

こういうイベントが見たいとかあればご意見ください
反映の約束はできませんが、>>1が面白いなーと思ったらそのうち拾うかもしれません

艦隊が帰投したんだって、ふぅ。
の「ふぅ」が超可愛いことを熱弁する展開オナシャス

リクエストありがとうございます。正直1個くればもうけもんだなーぐらいに思ってたので嬉しい誤算です
そして>>46、握手。あなたはよくわかってる

それでは始めるぞいや

提督「えっとな…」

暁「じー…」

提督(そんなに純粋な目で見つめないでくれ!心臓がおかしくなる!)ドクンドクン

電(ああ、司令官さんが妙なことを口走りませんように…)

提督「暁があまりにもかわいいもんだから、性癖が出てしまったんだ!」ドン!

電「し、しれーかんさん!あなたって人は…」

提督「な、なんだ!電が言ったんだろう!正直に言うべきだと!」

電「そ、それは冗談の延長線上で…って、やっぱり趣味だったんじゃないですか!」

提督「もともと趣味じゃなくても読んでるうちにちょっと影響されることぐらいある!」

暁「ねえ、電?ちょっと聞きたいんだけど」

電「お、お姉ちゃん、司令官さんは今ちょっとお疲れなのです。後でまた…」

暁「せーへきって何?」

提督&電「………」

電(電もめったに「かわいい」なんて言ってもらえないのに、スルーしてそっちに疑問を持つなんて…)

電(いや、もしかしてこれはチャンスかも…)

電「司令官さんは余計なこと言わないでくださいね?」

提督「え、余計って」

電「ね?(威圧)」

提督「はい」

電「暁お姉ちゃん、分からない言葉は辞書で引くといいのです。はいどうぞ」

提督(本棚に辞書を置いていたことすら忘れていた俺は本当にこの部屋の主なのだろうか)

暁「面倒ねー、知ってるなら口で教えてくれていいじゃないー」ペラペラ

電「自分で引いてこそ、勉強になるのです!」

電(お姉ちゃんが「性癖」を引くまでに、何かそれらしい作り話を考えなきゃ…)

暁「えーっと、”性質のかたより。くせ。”(広辞苑第5版より)。つまり…何?癖になってるぐらいいつも言ってるってこと?」

電「こ、このあいだちょっとしたごっこ遊びにつきあってもらって、司令官さんはそういった役をしばらくやっていたのです」

電「司令官さんは仕事を真面目にこなす上に、わたしたちとの遊びも真剣にやってくれるのです」

電「暁お姉ちゃんもそのうち一緒に遊びましょう?」

暁「そーね、司令官、これからよろしくね!」

電(穴だらけの作り話だけど、なんとか誤魔化せた…)

提督「お、おう!よろしく!二人とも、今日はもう戻ってていいぞ!響と雷と一緒にクッキーを食べるといい」ナデナデ

電(頭なでなでは嬉しいけど、昨日今日の苦労を考えると…抱っことかしてほしいなあ…)

暁「むー、頭をなでなでしないでよー!最初にレディーとして扱ってっていったじゃない!」

提督「す、すまん…いつもの癖で思わず手が出た」

暁「それもせーへきね、せーへき!」

電「お姉ちゃん!その言葉を連呼しないでください!」

暁「???」

提督「はあああああ…」ガクッ

提督(いったい何回、電に助けられてんの…)

提督(っつーか流れで暁と一緒に電も帰しちまったよ…今日は一人で書類と格闘かよ)

… … … … … …

提督「………」カリカリ

提督「………」カリ、カリ

提督「………」

提督(暁と仲良くなりたいなー…)

提督(我が完全なる秘書艦により少し仲良くなれたが、これは初対面でも築ける程度の好感度…スタートラインに過ぎない)

提督(何かこちらからアプローチを仕掛けなければ、距離を縮めるのは難しいだろう)

提督(…今更だけど、大の大人の俺があいつに惚れてるってどうなん)

提督(やめよう…これを考えると自己の尊厳が崩壊する)

提督(そうだな、手始めに…↓2かな)

1,しばらく秘書艦にしてみる

2,遊びに誘ってみる

3,重点的に育ててみる

提督(すっかり忘れていたが、暁は着任したばかりで練度はとても低い)

提督(今日の演習のひとつに参加させる予定ではあったが、数字でいうとせいぜい3ぐらいにしかならんだろう)

提督(早いところ他の奴らに追いつかせないと、拗ねちゃうかもな…)

提督(拗ねた暁…見たいかもしれない…いやだめだだめだ、かわいそうだ)

提督「よしっ!決めた!無理させない程度に強化メニューを組むぞ!」

提督「この書類は後でやる」

―宿舎・暁型の部屋―

暁「このクッキーおいしー!」パクパク

雷「司令官にこんな特技があったなんてね!でも暁姉のために作っちゃうなんて、妬けちゃうわねー」パクパク

響「せっかく美味しいんだから、ゆっくり味わって食べなよ…」

電「でも思わずぱくぱく食べちゃうのもわかるのです」

ドドドドドドドドド…

全員「?」

提督「暁ぃ!俺が立派に育ててやるからな!」ドーン!

暁「あ、ありがとう…?」

提督「じゃっ」バタン

雷「…司令官?どうしたのあれ」

電(暁お姉ちゃんに何か特別な感情を持ってるのはなんとなくわかってたけど、もうちょっとなんとかできないの…)

響(これまでの状況を思い出すと、姉さんが絡むと司令官の様子がおかしくなるようだ…少し探りを入れてみようか)

1週間後…

暁(レベル30)「どーお!もうすっかり一人前のレディーでしょ!」フンッ

提督(っべーかわいい、頭なでまわしたい…でも怒られるからなあ…)ウズウズ

電「司令官さん、お姉ちゃんは別になでられるの嫌いじゃないのです。」ゴニョニョ

提督「え、そうなの?」ゴニョゴニョ

電「他の子が司令官さんになでられてるところを物欲しそうに見てるのです」ゴニョゴニョ

暁「なに二人で内緒話してるの!暁だけ仲間はずれにして…」

提督「いや、なんでもないんだ。それより良く頑張ったな。少しきつめのメニューだったかもしれないが…」ナデナデ

暁「と、とーぜんよ!…えへへ…って、頭なでなでしないでよ!」

提督(おお!意識して見れば確かにちょっと嬉しそう)

― ― ― ― ― ―

提督(さて、時がたち、暁の練度もまあまあ上がり、なんかいい感じになってきたぞ)

提督(ここらでまた何か仕掛けたいところだが…)

↓2 自由安価

※誰かが何かする。行動主は提督でなくともよい

暁「えへへ、暁ももう一人前…いちにんまえー♪」

電「ま、まだわたしのほうが上なのです!」

暁「すぐ追い越しちゃうもんねー♪」

響「………」

響(確かに新入りの艦娘を優先して練度を上げるというのは良いことだと思う…が)

響(姉さんの練度が既に私と雷の練度を追い越していることに司令官は気付いているのだろうか…)

響(そして、ここしばらく司令官の挙動を観察した結果、恐らく…)

響「雷、ちょっと話がある」

雷「響姉、どしたの?」

― ― ― ― ― ―

響「最近の司令官だが、少し姉さんに入れ込みすぎだとは感じないかい?」

雷「確かにそうね…でも、暁姉は待って待って待ち望んでの着任だったから、その反動じゃないかしら」

響「そういった気持ちもあるだろうね。でも、司令官は姉さんのことになると少し変になる」

響「冷静さを欠いた発言をしたり、目線が泳いだりする」

雷「い、言われてみれば確かに…」

響「その理由は少し想像がついているんだけど、一人で確かめるのも心細くてね…」

雷「仕方ないわね!この雷さまが付き合ってあげる!」

響「確かめるための作戦は考えてある」

響「まず↓2でゆさぶりをかけようと思う」

※作戦

響「司令官を拷問にかけようと思う」

雷「ご、ごーもん!?…冗談よね?」

響「心配しなくていいよ。別に本気でやろうとかじゃなくて、お遊びみたいなものだから」

響「要するに、私たちがそれだけの気持ちがあるってことを示せればいいのさ」

雷(うーん、うまくいくかなー?響姉って頭良いけど、たまに何かズレてるのよね)

雷「それで、具体的にはどうするの?」

響「司令官は夜中、電を部屋に帰したあとも一人で雑務をしているんだ。そこを狙う」

雷「拷問しに来ましたーって執務室に入るの?無理があるわよ」

響「司令官は電がいなくなると集中が切れ始めてうたた寝するんだよ。フタサンサンマルあたりが狙い目だ」

雷「なんでそんなに詳しいのよ…」

響「企業秘密だ」

今回はここまでにします。遅筆で申し訳ないです

しかし拷問ってどうすればいいんだろうな…
明日の日中は続きを考えるので頭がいっぱいになりそう

始めます
頑張って書きますが、皆さんに満足いただけるか自信は無い

ちなみにうちのヴェールヌイと雷は両方レベル90超えてます

フタサンサンマル

―提督執務室―

提督「………」ウツラウツラ

提督「………」ガクッ

提督「あかつき…」

雷「もう!夢でも暁姉なの!」

響「しっ!そんなことより、司令官に気づかれる前にこれを…」

雷「ご、ごめん、そうだったわね…」

雷「ちょっと気が引けるけど…ごめんね!司令官」

… … … … … …

提督「………っは!」グイッ

提督(ん?なんだ「ぐいっ」って)

提督「え?ロープ?」

提督(首、両腕、両足が縄で固定されているのだが…夢の続きじゃあるまいな)

響「おはよう、司令官。と言っても夜中だけど」

提督「響、雷…こんな時間に何の遊びだ…早く寝なさい」

響「ちょっと聞きたいことがあってね…聞き出すのに少し骨が折れそうだからこんなことをさせてもらった」

提督「こんなことって、俺を縛ってどうすんだ」

雷「ご、拷問を受けてもらうわ!」

提督「拷問ってお前…」

雷「こちょこちょこちょこちょ…どう!司令官!」

提督「うわっはっはははっはっはっはやめっちょまてやめて!」

響「雷、まだ質問してないのに拷問始めても仕方ないよ…」

雷「…あ」

提督「はあ…まあ付き合ってやる。で、何が聞きたいって?」

響「司令官は、自分の最近の行動が少しおかしいとは思わないかい?」

提督「俺の行動?よくわからないが、それが聞きたいのか?」

響「具体的には、行動がおかしくなった原因だね」

響「司令官の様子が変わったのはあることが起こった日と一致している」

提督(それってもしかして…)

響「そう、姉さんが着任した日だ」

響「私は司令官が姉さんに対して何かしらの気持ちを抱いているのではないかと推測している」

提督「な、何かしらって、なんだよ…」

雷「もう!じれったいわね!」

雷「要するに!司令官は暁姉のことを特別に扱ってるんじゃないの!っていいたいの!」

響「もっと言うと、好きなんじゃないかと聞きたい。一人の女性として」

提督「な!ななな何言ってんだ!んなわけあるか!ああああるわけないだろ!」

響(もうこの反応でバレバレなんだけど…司令官の口から言わせないと意味がないかな)

響「正直になるまでくすぐり攻撃に晒されるけど、いいのかい?」

提督「正直も何も、嘘は言ってない…」

雷「しれーかんのうそつきー!」コチョコチョ

提督「ぐううおおおおおっほおほおおお!」


提督「は、はっ、…ふー、…ふー」

雷「なかなかしぶといわね…」

提督「だから、嘘は、言ってない、って、最初に」

提督(知ってるか雷…男ってのはな、プライドのためなら命掛けられるんだぜ…)

雷「響姉、もしかして本当になんでもないんじゃない?私たちの早とちりだったのかも…」ゴニョゴニョ

響(ここまで耐えるとは、予想外だ…ここは変化球で攻める)

響「雷、ひと芝居打つから、話を合わせてくれ」ゴニョゴニョ

雷「え?う、うん」

響「司令官?私たちがなぜここまで大きな行動に出ているかわかるかい?」

提督「…?」

響「それはもう司令官が姉さんのことを好きだっていうのを確信しているからなのさ」

響「さっきも姉さんの夢を見ていたようだけど、寝言を聞いてしまってね」

提督(暁と一緒にどこかに出かけて手をつないでドキドキしていた夢の寝言で何言ったんだ俺!記憶が曖昧だ!)

響「”暁、俺はお前のことが好きなんだ…”」

提督(なん…だと…?)

雷「と、とっても甘い声だったもん!あれは嘘ついても説得力無くなるわ!」

響(さて、どうなる…?)



全員「………」



提督(もう、誤魔化しきれない…さらば、俺のプライド…)

提督「…ごめんなさい、俺は暁が…好きです…」ガクッ

提督「なあ、そんなに最近の俺おかしかったか?」

響「私の目に留まる程度には」

雷「私は響姉ほどじゃないけど、少しもやもやしてた…」

提督(恋は人を狂わせるというが…それを実践してしまったようだ)

雷「響姉に言われて気付いて、司令官はもしかして私たちのことはどうでもいいのかな、って…」

提督「雷、響も、無意識とはいえ済まないことをした…」

提督「それで、あの…ものすごく反省したし、これからも反省するのだが…そろそろこれ外してくれないか?」

雷「だめ、しばらくはこのままで…こうよ!」ギュ

響「じゃあ私も失礼して…」ギュ

提督「お、お前ら…」

提督(体を縛られた状態で二人の幼い子に左右から抱きつかれている図…常軌を逸している)

雷「司令官?私たち、要らない子じゃないよね?」

提督「もちろんだ。そんな心配させて悪かった…雷も、響も、大好きだよ」

響「一人の女性として?」

提督「い、いや、その…」

響「わかってるよ、無理しなくていい…」

雷「もう、しょうがないわね…」

提督「…響?雷?」

響&雷「………すぅ」

提督「寝ちゃったのか…座ってる状態の足に寄りかかりながらなんて器用な奴らだ…ふぁ…」

提督(あ、ダメだ、俺も…)

提督「ぐぅ…」

翌日

電(起きたら響お姉ちゃんと雷お姉ちゃんがいないなんて…初めてのことだな)

電(遠征?なわけないよね…夜から出かけるなんて聞いてないし…司令官さんは知ってるのかな)

電「司令官さん、おはようござ…」ガチャ

提督「っは!?」

電「………」

提督「………やあ、電。今日も朝早く御苦労」

響&雷「すぅ…すぅ…」

電「………」

提督「………」

電「まさかここまで浸食が進んでいたなんて…」

提督「浸食ってなんだ!二人も早く起きろ!急げ!この状況を説明しろ!」

響「うーん…」

雷「しれーかーん…えへー」

提督「頼む!我が最恐の秘書艦がそこまで来ている!」

響「…というわけ。思いのほか時間を要したから、眠気が来てしまったみたいだね」

雷「司令官、手ごわかったわねー。ちょっと騙されかけちゃった」

電「すごい行動力なのです…さすが響お姉ちゃん」

提督「ああ、響、雷のみならず、これで電にもバレてしまった…」

電(とっくに気づいてたんだけど…司令官さんを立てて今気付いたことにしておこう)

電「それならそうと早く言ってくれればよかったのです!わたしはともかく、お姉ちゃん達を不安にさせちゃだめなのです!」

提督「それについては海より深く反省している…」

提督「あと、この事実は口外しないでもらえると助かるのだが…俺にできることなら何でもする」

雷「司令官が私たちを大事にしてくれるって約束するならいいわよ!」

響「…そうだね。私も同意見だ」

響(もっと良い交換条件を出そうとした自分が少し悲しいな…雷のまっすぐさが少し羨ましいかな)

提督「そんなことでいいのか?電も?」

電「わたしはお姉ちゃん達がいいなら、それでいいのです」

電(わたしにとっては今更なことだし…)

提督「ありがとうな、皆…」

提督(良い話っぽいけど、客観的に見たらすごく情けない状況なんだよなあ…)

提督「さて、全員にバレてしまったが、俺は暁が好きだ。その事実は変わらない」

提督「暁と仲良くなりたいのも変わらない。改めて仲良くなる方法を考えたい!」

電「司令官さん、吹っ切れたせいでまた少しおかしくなってます…」

響「しばらく放っておいたほうがいいのかもね。司令官は約束を破るような人じゃないから今度は大丈夫だよ」

雷「でも、自分の姉が好きだと声高に叫ばれる身にもなってほしいわ…」

雷(私が司令官のこと好きなのは恋かなー違うのかなーとか思ってたけど、もう考えないほうがいいかもね…)

提督「今まで俺は、暁と接触した回数はものすごく少ないんだ」

提督「暁を重点的に育てたわけだが、出撃や演習は暁が頑張った結果であって、俺は間接的にしか関わってない」

提督「そこで!直接何かをしたい!皆、何かいいアイディアは無いだろうか!」

↓2

※アプローチのアイディア

内容によって誰が言ったかは適当に決められます


電「やっぱりこの本みたいに踏んでもらったらいいんじゃないでしょうか…」パラパラ

提督「おいやめろ今それを出すな」

響「へえ…司令官ってこういう趣味が…」

雷「こ、これって…!」

電「この間、さりげなくカミングアウトしましたよね?影響されて趣味になったって」

提督「そ、それは…」

響「姉さんが好きとかよりこっちのほうが驚きだよ…」

雷「司令官…」

提督「待て、喋るな!雷に責められるのが一番心に来そうだ!」

雷「そうじゃなくて…こういうのがいいなら、その…私が…」ボソボソ

提督「え?」

雷「な、なんでもない!」

響「そうだね…姉さんに頼むのは難しいだろうけど、偶然を装って踏まれることはできる」

響「司令官の悦びを満たすには不十分だろうけど、話す切っ掛けになるだけでもおいしいんじゃないかな?」

提督「悦びとか言うな!っていうか順応性高いなお前!普通もっと引くだろう!」

電(さすが響お姉ちゃんって感じだな…もし響お姉ちゃんがドン引きしたら、どうなるかな)

電(響お姉ちゃんの冷たい視線はキツいと思うけど…って、司令官さん、そういうのも憧れがあったりして…)

響「私たちの部屋に来て、死角で寝ているといい。私がうまく誘導して姉さんに踏ませる」

提督「マイペース過ぎるだろ、響さんよ…そして作戦がそれらしいのがまたなんとも言えない」

響「お褒めにあずかり光栄だね」

暁「今日の遠征おーわり!ふぅ」

響「姉さんお疲れ。もう完全に慣れた感じかな?」

暁「完璧よ!それより、響と遠征って初めてだったわね?なんで編成を変えたのかしら」

響「たまにあるんだよ。攻略海域と艦の練度を考慮して、司令官は定期的に編成を変えるんだ」

暁「へえー?司令官、ちゃんと考えてるのね」

響(今回の変更は明らかに恣意的だけどね)

暁「ただいまー、雷、戻ったわよ!」ガチャ

響(さて、ここからが勝負だ)

暁「あれ、雷?いないのー?」

響(雷には部屋の奥で寝た振りをしてもらっている。そしてその途中に司令官がいる)

響「姉さん、雷ならあそこだよ」

暁「あーあ、あんなところで寝ちゃってもう…毛布でもかけてあげないとね」イソイソ

響(よし、そのまま…そこだ!)


ぐにっ!


暁「へ?」

提督「うっ…」

暁「ええええええええ!?し、司令官!?ご、ごめん!?」

↓2

提督はどこを踏まれた?

提督「おうふ…」

提督(足あたりを踏まれるように響が調整したはずなんだが…まさか顔に来るとは)

響(ごめん司令官、姉さんの動きを少し読み違えたみたいだ…)

提督(だが顔を踏まれたということは、すなわち、一瞬ながら、素晴らしいものが見えたということだ…響グッジョブ)

提督(…しかし割と…いやけっこう痛い…俺には顔は少し早かったようだ)

暁「司令官!大丈夫?ごめんね、まさかこんなところにいるなんて思わなくて…」

提督「だっだいじょぶ!だよ!俺も悪かったよ!」

提督(暁が心配そうに覗きこんでくる!そして近い!かわいい!近い!)ドキドキ

雷「司令官、大丈夫…?顔真っ赤だよ」

暁「あれ、雷寝てたんじゃ…」

雷「ちょっと疲れてうとうとしちゃってただけよ」

雷「えっとね…司令官が連絡に来たんだけど、今日は暇だから遊んでくれるって言ってね、付き合ってもらってたの」

雷「それで二人とも疲れちゃって、少し横になってたの」

提督(電も響も、よくシナリオ考えられるよな…特に「性癖」事件で即興で考えた電はすごい)

暁「いいなーいいなー、私も司令官と遊びたーい!」

響(もしかして小細工せずに遊びに誘ったほうがよかったんじゃ…)

提督「お、おお、おう、また今度暇になったら、遊ぼうな、約束する」

暁「絶対よ?ぜったい!」

響(いや、これでよかったかな?正面から誘いに行ったら絶対に妙なことを口走る)

今回はここまで
提督がどんどん変態道を進んでいくようです。どうしてこうなった…

毎回深夜で申し訳ない。少し早目にしようとは思うのですが、どうにも都合がつかず。
その上、遅筆なので進まない進まない。
こんなんでよければ引き続きお付き合いお願いします。

おかしいな…このスレ、変態しかいないぞ?

それでは始めるがいや

数日後、夜

―宿舎・暁型の部屋―

暁「ねえ、ちょっと気づいたことがあるんだけど…」

雷「どうしたの?まだここについてわからないことでもある?」

暁「そういうのじゃなくて、司令官のことなんだけど…」

電(ま、また変なことをしたんですか司令官…)

暁「司令官、暁と話すときだけちゃんと目を見てくれない気がするの…」

雷「えっ、そ、そうかしら?」

暁「そうよ!今日だって、報告に行ったときに目を合わせてくれなかったもん!」

暁「すぐ目を逸らして、しばらくすると後ろ向いちゃったりして…」

響(顔が赤くなるのを見て欲しくないんだろうな)

暁「暁のこと嫌いなのかな…面と向かって言うわけにもいかないから優しくしてるだけで…」

電「そんなことないのです!そんなときは、意外と他に理由があったりするのです」

響「電の言うとおりだよ。決めつけはいけない」

電(これは重傷だな…明日司令官さんに伝えないと)

翌朝

―提督執務室―

提督「なに、暁がそんなことを…」

電「司令官さんの態度が露骨すぎるのです…」

電「露骨だけならともかく、紛らわしいからお姉ちゃんが勘違いしちゃったのです」

提督「うーむ、俺が暁に嫌われる被害妄想はしたことはあるが、まさか逆のケースが起こるとは…」

電「そんなことはいいですから、対策を考えましょう?」

提督「そんなこと言われても、恥ずかしいものは恥ずかしいんだよな…顔が赤くなるのは俺にはどうしようもないし」

電(大の男が乙女モードに入られても対応に困るなあ)

電「でも放っておくわけにはいかない問題なのです。…暁お姉ちゃんとの距離が開いてもいいならいいですけど」

提督「よしなんとかしよう!」

電「が、頑張りましょう」

提督「つっても本当にどうすりゃいいんだ?↓2とかか?」

※対応策

提督「もうお前らの誰かとすり替わってみればいいんじゃないだろうか!」ドン!

電「………」

提督「何か言えよ…みじめだろ…」

電「あの、発言に引いてるのもあるのですが…」

提督「なんだよ、もう俺の思考がおかしいことはわかってる…いっそ盛大に馬鹿にしてくれ…」

電「さっき来た報告書、ご覧になりました?」

提督「ああなるほど、さすが電さん…話を逸らして心の傷を最低限にしてくれようと…なんだこの報告書は」

"高精度全身偽装システム試運転について 開発局より"

提督「なにこれ、つまりハイレベルなコスプレができるってこと?」ペラペラ

電「そういう次元ではないです。書いてあることが本当なら、対象の容姿をほぼ完璧に擬態できるみたいです」

提督「なんでこのタイミングでこんなものが…しかしいける!」

電(本当になんていうタイミング…最悪のタイミング…)

電「最後のページに、試運転をいつどこで行って良いかという質問がありますね」

提督「つまり俺が自由に決められる!さっきの作戦を実行できるぞ!」

電(どうしよう、今までの作戦の中で一番危険を感じる)

―開発局―

夕張「あ、提督!待ってましたよ!」

提督「すごいものを開発したらしいな。詳しい話を聞かせてもらおうか」

電(この一見堂々とした頼れる司令官さんの思考が夕張さんにバレたらどうなるのかな)

夕張「はい、このシステムは具体的に言うと…」

… …  … … … …

夕張「…つまり、その応用で身長差も1mぐらいなら補正可能に!」

夕張「どうやっても身長が近い人にしか使えなかったのが、これで幅が一気に広がりました!」

提督「なるほど。つまり夕張が電に変装することもできるわけだ」

電(今ぜったい頭の中でニヤニヤしてる…)

提督「面白そうだ。その試運転、俺にやらせてくれ」

夕張「だ、だめよ!試運転は危険があるから試運転なんですよ!提督にさせるわけにはいきません!」

提督「お前を信頼しているからこそ、こんなことが言えるんだぞ?実際、今まで何もなかっただろう?」

夕張「て、提督ったら…」

電(そういう言葉は無意識なんですよね…暁お姉ちゃんにも気の利いたセリフを言えればいいのに)

夕張「えっと、それでは誰になってみます?」

提督「試運転なら、多方面からのデータを収集すべきだな?先ほどの身長差も本当に可能か調べる必要がある」

夕張「さすが、よくわかってますね!」

電(自然に暁型になる方向へ誘導している…余計なところで頭が回る人だなあ)

提督「そうだな…↓2になってみよう」

※艦娘指定 響、雷、電より選択


提督「電になってみよう」

電「ふええ!?」

夕張「やっぱりこういうのも特に理由がなくても秘書艦だと安心なのかな?ねー?」

電「そ、そういうものでしょうか…」

電(まさかわたしを選ぶなんて…暁お姉ちゃんに変に思われたら全部わたしに返ってくるのに…)

電(あ、でも逆に考えるとわたしが選ばれれば響お姉ちゃんと雷お姉ちゃんは大丈夫…よし)

提督「わ、悪い、電の意見も聞かず…だめだったか?」

電「大丈夫です。わたしもちょっと楽しみになってきました!」

夕張「最初からずっと一緒なだけあって、本当に仲が良いわねー」

夕張「そうだ!ついでにこれも試してみてもいいかしら?」

提督「その小型の機械は…?」

夕張「喉に付ける変声機です!せっかくなら声も電ちゃんになりきっちゃいましょう」

提督(危ない危ない、そういえば見た目しか変わらないんだった!夕張えらい!)

提督「いいぞ、ついでだから一緒にそれも試してやる」

夕張「ありがとうございます!これでこっちのデータもバッチリね!」

電(もう諦めて成り行きを見守ろう…)



―宿舎・暁型の部屋―

雷「どこから見ても電ね…開発局、すごすぎない?」

提督「俺もびっくりしているよ」

提督(電は夕張と一緒に執務室にいる。夕張は開発関連なら処理できるから一晩提督代理をやると言いだした)

雷「ほら、ちゃんと電の真似しないと。俺とか言っちゃだめよ」

提督「い、電もびっくりなのです…」

提督(想像以上に恥ずかしいぞこれは)

雷「電おいで、ほら、ぎゅー!」

提督「な、なにすんだ!…するんですか!」

雷「小さい司令官ってもう二度と会えないかもしれないじゃない?」

雷「見た目が電なのが複雑だけど、せっかくだから堪能しておこっかなーって」

提督(くぅ…屈辱だが、協力してもらっている以上、あまり文句は言えない…)

雷「そういえば、このことは響姉にちゃんと教えてあるの?」

提督「も、もちろん。響…お姉ちゃんの協力がないと厳しいのです」

雷「そりゃそうよね…ってそろそろ二人が帰ってくるころね」

提督(ここまで勢いで来てしまったが…いざとなると不安になってきた)

暁「ただいま雷!…と電?今日は早いのね」

提督「えっと、今日は電ができる仕事が少なかったので早めに帰れた…のです」

雷「おかげで二人で遊べて楽しかったわ!ね、電?」

提督「そうですね、たまにはこういうのもいいと思います…」

響(意識して見るとおかしい点が目に着くけど、何も知らなければ違和感はあまり感じないレベルかな…)

響「…用事を思い出した、少し出てくる」

暁「今帰ってきたのに慌ただしいわねー、何かあったの?」

響「大したことじゃないよ。ところで雷、さっき司令官が呼んでいたよ」

雷「そうなの?何かしら…じゃあ暁姉、電、留守番頼むわね!」

提督(いきなり二人きりにするなんて聞いてないぞ!気を利かせたんだろうけど急にはまずいって!)

暁「りょうかい!」

提督「了解…なのです」

暁「そういえば、電と二人きりってけっこう珍しいわね」

提督「そ、そうでしょうか?」

暁「だって秘書艦の仕事のために一番早く部屋を出て、一番最後に帰ってくるじゃない」

暁「いつも大変よね?今日は私が褒めてあげる!ほら、頭出しなさい?」

提督「え?う、うん…」

暁「よしよし、電は良い子、頑張る子…」ナデナデ

提督(暁、電の前だとこんな顔するんだな…)

提督「お姉ちゃん、ありがとう…」

暁「もっと暁に頼っていいのよ?って雷みたいね!ふふ」

提督(なんだか安心して緊張が解けてきたかな…暁、こういう一面もあるんだなあ)


↓2 何かが起こる

あまりに突拍子もないのは安価下

一緒に入渠

今回はここまで。本当に変態しかいないな(褒め言葉)

ほのぼの系を目指してるので安価に自己解釈多めで補正かけてますが、どうでしょうね?
私は書いてて面白いですが、安価を取った方がどう思ってるかちょっと不安だったり

ご意見ありがとうございます。ありがたいことに皆さん肯定的なのでこれからも適当に捌いていきます

勝手ながらお風呂と入渠は同義と判断させてもらいます。もし>>127が入渠にこだわりがあったら申し訳ないです
それでは始めます。暁は可愛いうぇー

暁「それにしても響たち遅いわね…もう私たちだけで先に行っちゃおっか?」

提督「行くってどこに?」

暁「へ?そんなの決まってるじゃない。入渠よ入渠」

提督「あ、そ、そっか…そうだったね」

提督(まずい、これは想定してなかった…さすがにこれは犯罪の臭いがやばいぞ俺…)

暁「ぼーっとしてどうしたの?ほらほら行きましょ!」

提督「えーっと、今日は…って引っ張らないでよ!」

暁「いいからいいから!響たちが遅いのが悪いんだから!たまには二人もいいでしょ!」

提督(そういうことじゃねえんだよおおお!)

―入渠ドック(風呂)―

提督(ああ…ついに来てしまった)

暁「さっきから気になってたけど、その首に捲いてるの何?お風呂のときぐらい外しなさいよ」

提督「こ、これはサポーター?ってもので、外しちゃだめなんだって。強く寝違えちゃったから…」

暁「そうなの?大変ね…」

提督(変声機がついているこれを外したら終わりなんだよ…電の姿で俺の声とか想像しただけで吐き気がする)

暁「ほら電、こっちおいで!背中流してあげる!」

提督(ああ、そんなに無防備で動かれると…暁に少し慣れてきたとは言え、出るまで耐えられるのか俺)

暁「皆で入るのもいいけど、二人ってのも新鮮でいいわね!」

提督(鼻血ブーですよこれは…いやリアルで鼻血なんて出ねえよ馬鹿、相当思考回路がぶっ飛んでんな)

暁「ごっしごっしごっしー♪」

提督(妹に対するお姉ちゃんらしさと子供っぽさが合わさり最強に見える…しかし)

提督「お、お姉ちゃん、もういいよ、あとは自分でできるから…」

暁「もう、恥ずかしがっちゃって。しょうがないなあ」

提督(助かった…あれ以上続いたら何かが壊れてた)

暁「ふんふふんふふーん♪」ゴシゴシ

提督(…俺も自分の残り洗うか)

暁「よーし、おしまーい」ザパー

提督(早すぎだろ!?)

提督「お姉ちゃん、私のときは念入りだったのに自分はあっさりすぎない?」

暁「えー、だって…」

提督「女の子なんだからちゃんとしてないとだめ!私が洗ってあげるから!」

暁「今日の電、なんか積極的ね…わかったわよ」

提督(………なぜ俺は自分の首を絞めるようなことを言ったのか。マジで馬鹿じゃねえの)

暁「電、洗うのうまいわね…」

提督「そうかな…?」ゴシゴシ

提督(無心無心無心無心無心無心無心無心無心無心…)

提督「よし、次は髪の毛」

提督(普通体を洗うときは上から、つまり髪の毛から洗うものだよな…もういいか、この場を乗り切ることだけ考えろ)

暁「人に髪洗ってもらうって気持ちいいのね…」

提督「お姉ちゃん、せっかく綺麗な髪なんだからちゃんと手入れしないと」シャコシャコ

暁「え…あ、そ、そうね」

提督(あれ、照れてるのか?電が言いそうなセリフを選んだだけだが…今度髪を褒めてみようかな)

提督「よし、今度こそ終わり」ザパー

暁「ありがとね!じゃあお風呂につかろー!」

提督(この状況にちょっと慣れてきた自分が怖い)

↓2 

※誰かが何かするor何かが起こる

あまりに突拍子もないのは安価下

雷(司令官たち、部屋に居なかったけどどこいったのかしら…響姉もいつの間にかどこか行っちゃうし)ガラッ

暁「あ、雷ー!」

雷「暁姉!先に入って、た、の、ね…?」

提督「………」ブルブル

雷「し、し、…」

提督(ダメ、ダメ!)バツ

暁「どうしたの?し?」

雷「ごめんごめん!なんでもない!あはは…」

雷(こんな形で司令官に裸見られるなんて…べ、別にいいけどね!別に気にしないもん…)

… … … … … …

雷「それで?なんでこんなことになってるのよ…そんなに暁姉の、は、裸見たかったの?」

提督「そ、そうじゃなくて、成り行きというか、どうにも断れなくて…」

雷「………」

提督「………」ガクブル

雷「はあ、こういうことを想定しなかった私たちも悪いかったわね…」

提督(想定…そういえば、響ならこれぐらい考えられるはずだよな?もしかして…)

雷「なんか電をいじめてる気分になってきたからもう許してあげる!あんまり暁姉を見ちゃだめよ!」

提督「は、はい…」

暁「二人してどうしたの?仲間外れにしないでよー」

暁「電、見てた?見てた?息止め新記録!」

提督(微笑ましい…心が和む…暁が裸?無の境地に達した俺には関係ない)

雷「そろそろ出ない?私が十分だって思うぐらい時間経ってるんだから、二人とも茹で蛸になっちゃうわよ」

提督「うん、そろそろ出ましょうか…」

提督(この二重の意味で天国に一番近い時間も終わりか…嬉しいような悲しいような)

暁「今日はいつもと違って楽しかったわ!でもやっぱり全員が一番ね。響はどうしたのかしら」

雷「しばらくしたら来ると思ったんだけど…」

提督「響お姉ちゃんのことだから心配いらないのです。それより早く上がろう?暁お姉ちゃん顔赤いよ?」

暁「えへへ、ちょっとはしゃぎすぎちゃったかな」

提督(響は恐らく…)

―宿舎・暁型の部屋―

雷「ただいまっと、あれ?響姉、戻ってたの?お風呂は?」

響「今から行くよ。たまには一人もいいよね」

暁「そうね、いつもと違うのも新鮮でよかったわ!皆と一緒の良さもわかるし」

雷「…そうね」ジトー

提督(やめろこっち見るな)

響(なんとか問題を起こさずにクリアできたみたいだね、司令官)

響「それはそうと電、司令官が呼んでたよ。伝え忘れてたことがあるみたいだ」

提督(ついに作戦終了か…長かったような短かったような)

提督「本当ですか?急いで行かないと」

響「私も入渠に行くついでに付き合うよ。一緒に行こう」

暁「行ってらっしゃーい」

―提督執務室―

夕張「よし、これで元に戻りましたよ!」

提督(電声)「ふう、やはりこの体が落ち着くな」

夕張「っぷ、ふふふ、それ外さないと声は電ちゃんのままですよ」

提督「おっと、そうだった…では報告書は後日開発局へ送る。提督代理ご苦労」

夕張「いえいえ、これぐらいいいんですよ。では、失礼します。ご協力ありがとうございました!」

… … … … … …

電「入れ替わってみてどうでした?何か変なことしたり言ったりしてないですか?」

提督「まずそれかよ、普通は成果から聞くんじゃないのか?信用ないな…」

響「最近の司令官を見てると無理もない」

提督「ごもっとも」

響「それで、どうだった?姉さんと間近で触れ合ってみて」

提督「↓2」

※感想

ただしプラス方面。さすがにマイナスだと補正が難しい

提督「嫁にしたいと思った」

電「えぇー…」

響「そうか…うん、そうか…」

提督「な、なんだよお前ら、俺が暁が好きだって事実を認めてくれてたんじゃないのか?」

電「好きとはいってもそこまで思うほどだとはさすがに…」

響「将来そういった考えになる可能性は考えていたよ?でも今その考えに至るとは思っていなかった」

提督「お、俺も今頭が混乱してるんだよ!深く考えずに、前より暁を好きになったって思っててくれ!」

提督「そ、そうだ!俺を混乱させた原因は響、お前にあるんだからな!暁と入渠させるように仕向けただろう!」

響「司令官が姉さんとまともに話せるようになるにはショック療法が一番だと思ってね。効果はあったと思うけど」

響「それに今はあまり関係ないね。話をすり替えようとしちゃだめだよ」

提督「ぐ…むぅ…」

電「にゅ、入渠って、司令官さん!」

提督(あ、しまった)

提督「と、とにかく!響の素晴らしい作戦が功を奏し、俺は暁への緊張が解けたのだった!二人とももう休むと良い!」

電「ま、まだ聞きたいことが」

提督「おやすみ!また明日!」ダッ

電「もう、司令官さん!」

響「大丈夫だよ。姉さんと電の情報の整合性を取るため、司令官には報告書を作らせる。私が嘘はつかせない」

電「どっちが部下なのかわからないのです…」

翌日

―提督執務室―

電「お風呂…洗いっこ…」

提督「い、電さん…」

電「…これで全部ですか?誤魔化しは無いですね?」

提督「響の検閲が入ってるよ…その響は暁や雷から詳細に話を聞いている」

電「…はあ」

提督「す、すみませんでした…」

電「いえ、今のため息は安心のため息なのです…お姉ちゃんと入渠したって言われて、どんなひどいことになったのかと…」

提督「え?怒って…ない?の?」

電「もう過ぎたことですし、響お姉ちゃんの作戦ならあんまり責められないのです」

提督「ありがとう、ありがとう…」

電「もういいんですって…それよりこれからどうするのですか?暁お姉ちゃんに慣れたって言いますけど」

提督「そういえば、この立場ではまだ話せてないんだよな…何かアクションを起こさねば」

↓2

※新たな作戦

もう2時か…今回はここまで
お風呂ってこんなんでいいのかな?難しい

ではみなさんお疲れ様でした

※安価にはこのレスを抜いて考えます。つまりこのレスが範囲に入っていたら>>153から↓3

たまにはスパイス入るのが安価スレってもんですよ。負の連鎖が何度も続くとさすがに苦しくなってきますがね
最終的にはいい感じになるように料理していくつもりなので安心しまっしー

それより>>146の雷のセリフ誤字「悪いかったわね」が気になってしょうがないです
誤字脱字には気をつけているつもりなんですけどね…

では始めます

提督「しばらく暁に冷たく当たってみるのはどうだろう」

電「なんでそういう発想になるのです!?」

提督「押してダメなら引いてみろっていうだろ?」

電(いつ押してみてダメだったのでしょうか…)

電「そんなことしてお姉ちゃんに嫌われても知りませんよ?だいたい今、司令官さんと暁お姉ちゃんの関係は…」

提督「大丈夫だ、なんとかする」

電(だめだこれは…この目は本気だ…)

電「…わかりました。でもわたしから条件をつけさせてもらうのです」

提督「条件?」

電「長くても3日以内に終わらせること、終わった後は暁お姉ちゃんをものすごーく喜ばせること」

提督「…いいだろう、特に後者は望むところだ」

電「もう、最初から喜ばせることだけ考えてればいいのに…」

提督「作戦開始にあたり、また少し編成を変えようと思う」

電「編成が何か関係あるのですか?」

提督「作戦の前提として、まず俺と暁が対面する必要があるだろ?でもわざわざ会いに行かなきゃそんな状況にならない」

電「会いに行って冷たく当たるなんて、もう何がしたいのかわからないですね」

提督「そこで、暁を今所属させている遠征隊の旗艦にする」

電「ああ、報告に来させてそこで対面するという…」

提督「暁に旗艦を任せたことはないから、経験を積ませる意味もある」

電(そういう利点も言われると反論しにくいなあ…)

作戦初日

暁「しれーかん、しれーかん!暁、ちゃんとレディーとして旗艦を務めたわ!」

提督「………」カリカリ

暁「…司令官?」

提督「…報告書は?」

暁「あ、えっと、これ…他のみんなにも手伝ってもらったんだけど…」

提督「………」カリカリ

暁「あ、明日は一人でできるように頑張るから!」

提督「………」カリカリ

暁「…なんだか忙しそうね?電は手伝ってくれないの?」

提督(作戦期間中、電は遠征に回した。俺の荷は重くなるが、あいつが遠征に加わればそっちの効率が良くなるからトントンだ)

提督「…その辺に報告書を置いてくれ、下がっていいぞ」

暁「え…うん…」

暁(どうしたんだろう…今まで感じてた不安とは違うけど、なんかこっちのほうが嫌だな…)

―宿舎・暁型の部屋―

暁「電、今日はなんで秘書艦やってなかったの?」

電「少し資材の貯蓄に力を入れたいという話で、しばらくわたしが指導役にされたみたいなのです」

暁「そっか、電はベテランだもんね、私と違って…」

電(さっそく、相当心にダメージ受けてる気が…やっぱり3日は長すぎだったかな)

電「だ、誰でも最初は慣れないものです!だからこそ司令官さんはお姉ちゃんに経験を積ませようとしてるんですよ」

暁「…そうよね!暁が頼れるレディーになればきっと司令官も…きっと」

… … … … … …

雷「なんで私たちに相談せずに作戦開始しちゃったの?」

電「ごめんなさい…司令官さんの本気の目を見るとつい…」

響「3日間か…これはどうなるかな…良い方向にも悪い方向にも転がるのが想像できるけど」

雷「私には良い方向が想像できないんだけど…」

響「展開によっては、雨降って地固まるも十分ありえると思うよ」

雷「うーん…そうだ、司令官が冷たいなら、少なくとも私たちが暁姉を元気づけてあげましょ、ね、電」

電「はい…」

雷「わわ、電まで落ち込まないでよ!さっき責めるみたいに言ったのは謝るから!」

作戦二日目

暁「今日の遠征もちゃんとこなしてきたわ!」

提督「………」カリカリ

暁「それでね!今日の報告書は昨日のを参考にして、一人で書いたの!」

提督「………」カリカリ

暁「えっとね、どこかおかしいところがあるかもしれないけど、言ってくれれば直すから…」

提督「………そこに置いておいてくれ」

暁「…うん」

提督「………」カリカリ

暁「じゃあまた明日!おつかれさま!」

提督「………」カリカリ

暁(だいじょうぶだもん、暁はれでぃー、暁はいちにんまえのれでぃー…)

… … … … … …

提督(そろそろ心が痛くなってきた…)

提督(そうだ、報告書…)ペラペラ

提督(うん、ちゃんとできてるじゃないか…えらいぞ)

提督(…なんで俺はこんなことやってんだっけ?)

作戦三日目

提督(計画では今日中冷たくして明日から切り替えるつもりだったが、今日の終わりに種明かししよう…もう耐えられん)

提督(そうだ、暁が喜ぶことってなんだろうな…先に姉妹たちに聞いておけばよかったかな)

… … … … … …

暁「失礼します…」

提督(来た…)

暁「今日も問題なく任務完了したわ!」

提督「………」カリカリ

暁(だいじょうぶ、だいじょーぶ…)

暁「ねえ、司令官?何か暁に言いたいことがあるなら正直に言って?ちゃんと聞くから…」

提督「………」カリ

暁「ほら、これでもお姉ちゃんだから!言われたところは直せるのよ!」

提督「………」カリ

暁「し、しれーか、ん…」

暁(あ、だめ…私…もう…)

暁「あ、暁が、嫌いなら、そうしょーじきに…いってよ…ぐすっ」

提督「あ、暁!?」ハッ

暁「しれーかん、あかつきのこときらいなんでしょ…だから、めもあわせてくれなくて…」

提督「ち、違うんだ!それは、あの、まっすぐ見られなかっただけで…」

暁「だ、だから、きらいだからなんでしょ!ほかになにかりゆうあるっていうの!」

提督「く…」

暁(やっぱりそうなんだ…暁を旗艦にしたのも仕方なくなんだよね…)

提督(もう隠していても仕方ない!これ以上、俺の恥ずかしいとかいう勝手な気持ちで暁を傷つけちゃいけない…)

提督「俺は、ずっと暁が好きだったんだよ!」

暁「そ、そんなこといっても、ごまかされないもん…」

提督「お前の目を見られなかったのは、恥ずかしかったからだ!冷たくしてたのは、お前の気を惹きたかったからだ!」

暁「う、うそ…」

提督「すまなかった!俺は絶対にお前を嫌いになんてならない!信じてくれ…」

暁「………ぐすん」

提督(だ、だめか…?)

暁「し、しれーかん…ほんとなら、ぎゅーってして…」

提督「…!ああ、いいぞ!ほらいい子いい子」ギュー

暁「あ、あたまはなでなくていいの!…しれーかん…」

… … … … … …

提督「なんつーか、恥ずかしいことにこれが初恋でな…俺も自分の気持ちが何が何だかわからなくて…」

暁「…しれー、かん………すぅ」

提督「あれ、寝ちゃったか…」

提督(…よし、明日、めいいっぱい電に怒られよう!)

明日は少し早いので今回はここまでにさせてもらいます

安価取らない安価スレになってしまった…
もうちょっとサクサク進めるべきなんでしょうが、私にはこれが精一杯でした。精進します
次は暁を喜ばせるイベントの安価取るところから始めますので、よろしくお願いします

俺も気になるあの子に試してくる

>>181
無茶しやがって…

次は安価から始めると言ったな、あれは嘘だ
(いざ書き始めてみると、話の流れ的に無理がありました…無責任な発言は慎みます、はい)
ひとつかふたつレスはさんで安価に入ります

では始めます

暁「すぅ…すぅ…」

提督(さて、このままにしておくわけにもいかないし、暁を部屋まで運ぼうか)

提督「よっと…」

提督(思ったより軽いな…て、そりゃそうか。ああ、こんなちっさい子をいじめるような真似してたんだよなあ…なんてやつだ)

提督(それにしても、なんとか収まってよかった…一歩間違えば最悪の事態になってたな)スタスタ

提督(この暁の重みを忘れないようにしよう…)スタスタ

提督(………)

提督「っと、考え事してる間にもう部屋まで来てたか」

提督「おーい、誰か開けてくれないか?両手がふさがってるんだ」

ぱたぱたぱた…

雷「はーい、どうしたの?あれ、暁姉…寝ちゃってるの?」

提督「そうなんだよ。それで送り届けに来たんだ」

提督「…ということで、作戦は終わったんだ」

雷「へえ、結局響姉が言ってた良い方向ってのに転がったんだ!よかったじゃない」

電「よかったのです…でも、もうこんなことしたらだめなのです!次に言いだしてもわたしが許しません!」

提督「ああ、わかってるよ…悪かった」

提督(今怒られておくことで、明日からすっぱりと切りかえられそうだ…暁が寝ちゃってある意味助かったかな)

提督(そういえば暁が泣いたことははしょったが、断じて俺のためではないぞ?暁の名誉のためだぞ?うん)

響(姉さん、涙の跡…)

響「…雨降って地固まるとは言うけど、本当に雨を降らせる必要はないよね」

提督「え!」ギク

雷「何の話?」

電「なのです?」

提督「な、なんでもないさ!ははは…」

提督(響、心臓に悪いことを…超能力でも使えるのかよこいつは?)

電「そうだ!司令官さん、暁お姉ちゃんを喜ばせる方法は考えましたか?」

提督「それなんだが…いろいろ考えたんだけどな?いまいち自信が持てないんだよ」

響「まあ、今回の作戦を始めてしまうぐらい落ち着かない思考回路では無理もないね」

提督(静かな怒りを感じる…響ちゃん怖い…)

雷「しょーがないわね!こういうときこそ私たちを頼っていいのよ!」

提督「ありがとう、ありがとう…」

電「なんで泣きそうな顔してるんですか…」

↓2

※暁を喜ばせる作戦

明らかに喜ばないのは安価下

提督「またプレゼントしようかなーとか思ったんだけど、さすがに芸がないか」

響「別にプレゼント自体は悪いとは思わないけど…そうだね」

雷「この前に約束してた、暇になったら遊ぶって約束を果たすというのはどう?」

提督「そういえば、最近忙しくてまだ暁と遊べてなかったな」

電(忙しくなってたのは今回の作戦のせいでもあるんだけどね…)

提督「だが、ちょうど一区切りついたことろなんだよ。暁も明日は休みだし、どこかに出かけたいな」

響「ついでにプレゼントも渡せばいいじゃないか。二者択一でもないんだから」

提督「うん、そうしよう。決まりだな!さて、どこへ行こうか…?」

↓2

※デートの行き先

明らかに相応しくない場所は安価下

電「水族館なんてどうですか?」

提督「…水族館?」

雷「そういえば暁姉、水の生き物の図鑑を楽しそうに眺めてたわね。いいんじゃない?」

提督「…お前らっていつも海で戦ってるじゃん?水族館行きたいの?」

響「司令官、私たちをなんだと思ってるんだい…そろそろ怒るよ?」

電「司令官さん、今みたいな発言は暁お姉ちゃんの前では絶対にしちゃだめです!もう少し考えてください!」

雷「ごめん司令官、かばってあげたいけど、フォローの言葉が何も浮かばないわ…」

提督「いや、あの、すみませんでした…響、目が怖い!本当にごめん!許して!」

そして…

雷「すっかり話し込んじゃったわね。そろそろ寝る時間よ…」

提督「おっと、もうこんな時間か…長居して悪かったな。皆ありがとう」

電「司令官さんも、明日に備えて早く寝たほうがいいですよ」

提督「ああ、うん…」モゾモゾ

響「…司令官?」

提督「あれっ…」グッ

雷「何やってるの?変な動きー」

提督「…暁が離してくれない」

電「…お姉ちゃん?」

暁「………しれーかん………いっちゃやだー」

雷「…寝言よね?」

提督「なんつー可愛い寝言だよおい…じゃなくて、ほら、離れなさい…」

響「無理に離すのもかわいそうだ。そのままがいいよ」

提督「そのままで俺はどうするんだ?」

響「この部屋で寝るといい」



「………………」



提督「響、怒ってたんじゃないの?俺なんかが居ていいのか?」

響「怒る臨界点まで達してないよ。私は冷静だ。もっとも、雷と電がだめだというなら…」

雷「私はいいわよ!一番のポジションを暁姉に取られてるのがちょっと残念だけどね」

電「わたしもかまわないのです…こんな幸せそうなお姉ちゃんの顔を見てると、だめだなんて言えません」

提督「お、おう…」

提督(外にバレたら立場がまずい…なんてこと言える空気じゃねえな)

提督「じゃあ一晩お世話になるよ…」

響「………」

雷「…えへへ…すぅ…」

電「…すぅ…すぅ」

提督(みんなすっかり寝てしまったか…)

暁「…………すぅ」

提督(暗闇で顔はよく見えないのが残念だが、この状況だけで充実感が半端ない)

提督(犯罪の臭いも少しするが、一緒に風呂に入ったと思えばなんてことないな!もう怖いもんはない!)

提督(いややっぱり少し自重しよう…変質者の考えだこれ…もう寝よう…)

提督「おやすみ、暁」

暁「………ん…」

そういやアプローチってことは最終目標はれでぃーとケッコンまで? それとも相思相愛になる事かな。

翌日 朝

提督(暁、よく寝るなー)

暁「………うーん」

提督(あんまり遅くまで寝てると遊ぶ時間無くなるし、もう少ししたら起こすかな)

暁「すぅ…すぅ…」

提督(でもいつまでも眺めていたい…なんというジレンマ)

暁「…あれ?しれーかん…?」

提督「おお、起きたか。おはよう暁」

暁「うん…おはよ…?」

提督「ずいぶんゆっくりだったな?よっぽど疲れてたか…」

暁「あれ、私、昨日…!?あれ!?」ハッ

提督(やべっそういえばこいつは俺が一緒に寝たことなんて知らないんだった)

↓2

※覚醒した暁の反応

暁「わ、私ったらもしかして…!」バッ

提督「そ、そんなにあわててどうした!なんで正座するんだ!」

暁「寝ぼけて司令官の布団にもぐり込んじゃった!?ごめんなさい!!」

提督「い、いや…暁、周りをよく見ろ」

暁「え?あれ…?暁たちの部屋?」

提督「お前が寝ぼけてたのまでは合ってる。寝ぼけて俺を離さなかったから、一緒に寝た。OK?」

暁「お、おーけー…」

提督(こいつまだ微妙に寝ぼけてんな…)

暁(頭の中がぐちゃぐちゃでよくわかんない…ちょっと落ち着いて考えよう…)

提督「暁?」

暁「ちょ、ちょっと待ってて!」

暁(えっと、昨日の夜、報告に行って…それで…)

提督「………」

暁「………」ブツブツ

提督(まだかな…)

暁「………!」カァァ

提督(うお、急に顔を赤らめんな!)ドキドキ

暁「わー、しれーかんのばかばかばか!」ポカポカ

提督「い、いきなりどうした!」

暁「私、本当に嫌われてると思ったんだから!司令官が変なことするから無駄に泣いちゃったじゃない!」

提督「本当に反省してるよ…ごめん」

暁「ゆ、ゆるしてあーげないもーん…」チラチラ

提督(なんでこの子はいちいち俺のツボを突くのだろうか…おっとニヤニヤが顔に出るのはまずい)

提督「許してくれよ。ほら、今日休みだしさ、いっしょに水族館にでも行かないか?」

暁「水族館!?」

提督(よっしゃ、いい食い付き!)

暁「ふ、ふーん?仕方ないわね!いっしょに行ってあげてもいいわよ!」キラキラ

提督「ありがとうな、暁」

暁「まだ許すとは言ってないもーん」

提督「頼むよ暁ぃ…」

提督(ああ…この感情を幸せって言うんだなあ…)

今回はここまでにしますね

>>195
終着点はぼんやりと考えてはいるのですが、はっきりどうとは決めていませんね
安価スレらしく成り行きで決まる気がします

さて、前回が一個も安価出せなかったので今回は少し多めにするよう心がけてみましたが、どうでしょうか
捌きスキルの低さゆえに御しきれない恐れがあるので、安価出す場面はけっこう考えて選んでいます
どうしても余所と比べると安価少なめになりがちですがご容赦ください

ではお疲れさまでした

感想や乙感謝です、励みになります

遅くなってしまいましたが開始です

暁「よーし、お出かけするなら早く準備しよ!ほら司令官もはやく!」グイグイ

提督「わかったわかった、準備もいいけどまずは朝飯な…腹が減って仕方ない」

暁「そ、そうだった…私もおなかペコペコ」

提督「響たちは先に行ったんだが…」

トコトコトコトコトコ…

提督「お、帰ってきたかな」

雷「しれーかん、暁姉、ただいまー」ガチャ

暁「おはよ、雷。響と電も…なんで先に行っちゃったの?起こしてくれてもいいのに」

響「"俺が起こすから先に飯食ってこい"と言ったから司令官に任せたんだけどね…」

電「その様子だとついさっき起きたみたいなのです…」

暁「…しーれーかーん?」

提督「暁、さっさと準備しないと時間は待ってくれないぞ!」ダッ

暁「もう、司令官!まてー!まちなさーい!」ダッ

響「二人はすっかり打ち解けたみたいだね。あの様子ならもう心配いらないかな」

雷「世話の焼ける人たちよねー…」

電「まったくなのです…」

―提督の私室―

提督(状況だけ見れば親戚の子供か何かを遊びに連れていくみたいな感じだが…)

提督(俺の目線だと、好きな子と出かけるという事実しか見えない。つまり…デート…なのか?これは)

提督(今まで何も考えてなかったが、意識すると恥ずかしくなってきた…)

提督(デートってどんな服で行けばいいんだよ?この服だと雰囲気ぶち壊しだよな)

提督(とにかくクローゼットの中身を…)ギィ

提督「………ろくなのがねえ!」

提督(もう無難なやつでいいや…はあ、こんなことならお洒落な服も買っておくべきだったなあ)

―宿舎・暁型の部屋―

雷「響姉、さっきから何ごそごそやってるの?」

響「ん、姉さんとデートだってことだからね、姉さんが可愛い格好してきたら司令官も喜ぶだろうと思って」

雷「なるほどねー…暁姉がお洒落してるのって見たことないんだけど」

響「だから私が考えているのさ…二人も協力してくれないか?」

電「かわいい格好の暁お姉ちゃん、わたしも見てみたいです!」

雷「そうね、私も協力してあげる!とは言っても、私たちが持ってる服なんて高が知れてるわよ?」

響「私をなめないでもらおうか?色々と揃えてあるよ。手伝ってほしいのは組み合わせを考えるところだ」

雷「いつの間にそんなに…」

電「響お姉ちゃん、いったいどこを目指してるんですか…」

―鎮守府正門―

提督(ここで待ってるように響に言われたが、暁はまだかな…)

提督(待ってる間に今日のプランでも考えるか…)

提督(………)

提督(プラン立てられるほどの知識と経験を持ち合わせていない!)

提督(あー、暁をがっかりさせたらどうしよう…)

提督(水族館楽しみにしてるんだろうなー、俺のせいで台無しにならなきゃいいんだがな…)

提督(暁、早く来てくれー…これ以上待ってると考えがどんどん悪いほうに向かっていく…)

ぱたぱたぱた…

暁「司令官!待たせちゃってごめん!」

提督「あ、暁、その格好…」

↓2

※暁の服装

あまりに常識外れなものは安価下

提督「その格好…」

暁「な、なに?」ドキドキ

提督「………」

暁「に、似合ってないって言いたいんでしょ?こんな清楚なワンピース、暁には…」

提督「…いや、すごく似合ってる。綺麗な髪とよく合っててとってもかわいいよ」

暁「そ、そう…ありがと…」プイッ

提督(ありゃ、そっぽ向いちゃった…自分で言っておいてなんだが、ちょっと恥ずかしいセリフだったかな…)

暁(もう、響がデートなんていうから、なんか変に意識しちゃうじゃない…)

暁(綺麗な髪か…もっとちゃんとケアとかしたほうがいいのかなー…)

提督(暁を眺めてるだけでも楽しいのだが、いつまでもここにいても仕方ないし切り替えていくか!)

提督「さ、暁!お魚さんたちが待ってるぞ!行くぞー!」

暁「な、何よお魚さんって!その言い方はやっぱり子供扱いしてるでしょー!」

提督「してないしてない」

暁「むー!」

ぜんぜん進んでませんが今回はここまで
今回のように進まないこともこれからあるかもしれませんが、毎日最低1レス更新を目標にしています
それでもできないかもしれないから>>1に不定期更新と言い訳がましく書いているのですが…

明日からイベント開始ですね
どこまで行けるかわかりませんが、私も禿げない程度に全制覇目指して頑張ります

ではお疲れさまでした

乙感謝、超支援にも超感謝。もっと心の卯月が跳ねるよう邁進していきます

そして艦これ、ログインできません

それでは開始します

電「行っちゃいましたね…」

響「私たちにできるのはここまでだね。あとはうまくいくように祈ろう」

雷「響姉って、何気に司令官のこと相当好きよね…」

響「…何の話かな」

雷「作戦のときに一番動いてるのは響姉よ?司令官のために裏で色々考えてるわよね」

電「そうですね。響お姉ちゃんの策があったからこそ、今の司令官さんと暁お姉ちゃんがいるのです」

響「そんなことはないよ…二人の献身的な姿勢には負ける」

雷「あ、司令官への拷問も響姉が考えたのよね!あれが無かったら私たちが協力するようにはならなかったわね」

電「そういえばその拷問、動機はなんでしたっけ?」

雷「私は、その…司令官にとって私は要らない子なのかなって不安になっちゃって…」

電「響お姉ちゃんは?」

響「………あのまま司令官が偏った指揮を執ると、ここ全体の統率が乱れるのが目に見えていたからだよ」

響「さあ、くだらない話は終わりだ。もう戻ろう」

雷「はーい…」

電「………」

雷「あーあ、また失敗しちゃったわね、電」ゴニョゴニョ

電「今日こそ素直な気持ちを聞いてみたかったのです…」ゴニョゴニョ

雷「恥ずかしがっちゃってもう、隠せてると思ってるのかしら」ゴニョゴニョ

響「いつまでもそこで何してるんだい?置いていくよ!」

響(嘘は言ってない、統率を危惧していたのは本心だ。ただ、姉さんばかり大事にする司令官は…)

響(………)

響(…司令官の気を惹きたかったなんて言えるわけがない)

―水族館道中―

提督(手を繋いで歩きたい…でもなんとなく言いだしづらい…)

暁(どうしよ、どうしよ…デートなんてしたことないよ…司令官もさっきから黙ってるし…)

提督(逃げるな、呼吸を整えろ…あと30秒だ、あと30秒経ったら言うぞ)

暁(ああもう!せっかく水族館に行くっていうのに、他のことばっかり考えちゃう)

暁(…そうよ!デートっていうのは響が勝手に言っただけで、ただのお出かけだもん!気にする必要なんて…)

提督(…よし!覚悟を決めた!)

提督「あ、あああ、暁!手ぇ繋いで歩かないか!?」

暁「び、びっくりさせないでよ!ずっと黙ってて喋ったと思ったら、いったい何なのよ…」

提督「い、いや、すまん、えーっと…せっかくのレディーとのデートだし、少しは触れ合いたいなあ…なんて…」

暁「で、でーと…」

暁(し、司令官もデートだと思ってるんだ…これって本当に…)

提督「暁が嫌だっていうなら別に…」

暁「………」ギュ

提督「あ、暁?」

暁「れでぃーとしては男性の顔を立てなきゃだめよね!こ、これでいい?」

提督「…ありがとう暁」ギュ

暁(デート…やっぱりこれってデートなんだ…)

―水族館―

暁「わあ…!」キラキラ

提督(さて、ここはどういう作りになってるのか…えーと、ルートは…)

暁「ねえねえ!ヤドカリいる?ヤドカリ!」

提督「ちょっと待ってろ、今パンフレット確認してるから…ってお前、渋いチョイスだな…」

暁「どーだっていいでしょ!ぷんすか!」

提督(あざとい!しかし俺には効果は抜群だ!)

提督「甲殻類はこのへんか…じゃあこういうルートはどうだ?」

暁「うん!いいわね!それじゃ早く行きましょ!」

提督「はいはい、あんまりはしゃぎすぎると疲れちゃうぞー」

暁「はしゃいでないもん!」

暁「司令官!アザラシに直接触れるんだって!」

提督「おー、かわいいな!」

暁「きゃ!くすぐったーい!」

提督「よーし、俺も触ってみよう」

… … … … … …

暁「サメ、すごい迫力…」

提督「暁、ちょうど飼育員がエサをやるみたいだぞ」

暁「すごいすごい!かわいい!」

提督(かわいい…か?)

… … … … … …

提督「甲殻類コーナーだが」

暁「ヤドカリヤドカリ…」

提督「ヤドカリ以外も見てやれよ…」

暁「わかってるわよ…あ!いたー!」

提督(嬉しそうでなにより…でもなぜヤドカリ…)

↓2

※自由イベント

暁「あれ、外に出ちゃった…司令官、ここなに?」

提督「えーと…ここはペンギンがいるビーチみたいだな」

暁「ペンギン!エンペラーペンギン?フンボルトペンギン?それとも…」

提督「暁、詳しいな…フンボルトペンギンだってよ。暑さに強い種だとか。夏でも元気なんだな」

提督「お、あのロープの向こうにいるぞ!ここもアザラシみたいに触れるみたいだ」

暁「やったー!おーい!ペンギンさん、こっちきて―!」

ヨチヨチヨチヨチ・・・

暁「わーい!ほら、なでなでしてあげる!」ナデナデ

提督「俺もやるか!おーいペンギンさん!こっちに来てくれー!」

提督(………)

暁「あら、あなたもなでなでしてほしいの?仕方ないわね!」ナデナデ

提督「おーい…ペンギンさーん」

暁「そんなに一気に来られても困るって!あはは!」

提督「おーい…」

暁「いい子いい子!みんなかわいい!」

提督(暁がかわいいからいいや…断じて悔しくなんてない)

―水族館・レストラン―

提督「すっかり夢中になってたから昼飯を忘れてたな…暁もお腹空いてただろ?」

暁「うん、ペンギンと遊んだあとに急にお腹すいちゃった…」

提督「一段落ついたからかな?しかし、さすが水族館…このレストランもすごいな」

暁「ほんと!泳いでるイルカを眺めながら食事なんて最高にレディーだわ」

提督(レディーってなんだっけ…)

… … … … … …

提督「ごちそうさま、けっこう美味しかったな」

提督(こういうところは高いんだけどな…たまにはいいか)

暁「ごひゃくえんだま…あと、ひゃくえんと…」

提督「暁、何してるんだ?」

暁「なにって、ご飯の代金数えてるのよ…えーっと…」

提督「それくらい俺が持つよ。というかそれが当然だと思ってたんだが」

暁「レディーは自分の食事代ぐらい払えるのよ!」

提督「レディーなら尚更、俺に払わせてくれよ…俺をレディーに払わせる男にさせないでくれ」

暁「え…」ドキ

暁(司令官がちゃんとレディー扱いしてくれたの初めてかも…)

提督「どうした?暁」

暁「なんでもない!そうよね!レディーなんだから当然よね!お会計お願い!」

提督「な、なんなんだ…?」

提督(そしてお会計も何も、食券式だからもう払ってるんだよな…)

今回はここまでにさせてもらいます

お気づきの方もいると思いますが、暁がヤドカリ連呼していたのはイラストレーターさんの名前ネタです
今回の話を考えるにあたり、マリンワールド海の中道様、長崎ペンギン水族館様、新江ノ島水族館様のホームページを参考にさせて頂きました
水族館なんて何年も行ってないのでうまく書けたかわかりません…

ではお疲れさまでした

イベント盛り上がってますねー
ラストまでどれだけ主力を取っておけるかが重要っぽいので、私はまだ様子見です
しばらくはいつも通りのレベリング、遠征、任務…

それでは始めます

提督「これからどうする?もうけっこう見て回っちゃったんだよな」

提督(もう少しバランス取ればいいのに、俺もつい一緒になってはしゃいじゃったからな…)

暁「何が見たいってわけじゃないけど、せっかくだからもう一周軽く回りたいな」

提督「わかった。それじゃあのんびり歩こうか」

… … … … … …

暁「………」

提督(暁、急に静かになったな…)

暁「…ねえ司令官、今日はなんで暁といっしょにお出かけしようって言ってくれたの?」

提督「え?そりゃもちろん、ひどいことしちゃったお詫びと…あとは単純に暁と仲良くなりたいからだよ」

暁(なんだろうな…そういうことじゃなくって…)

暁「…他の子とはこんなふうにどこか行ったりするの?例えば電とか」

提督(なぜそこで電…秘書艦だからライバル意識でもあるのかな)

提督「最初の艦隊で勝利を飾ったときには、お祝いにみんなで出かけたこともあった…なつかしいな」

提督「言われてみれば、誰かと二人で出かけることなんて今までなかったよ」

暁「な、なんで暁が最初なのよ…他の子とはお出かけなんかしなくても仲が良いってこと?」

提督「そういうわけじゃないけど…暁は特別って言うか…ほら、好きな子だし…」

暁「司令官は電たちだって好きでしょ?私だけ特別ってのは変な話じゃない?」

提督(あれ?俺、暁が初恋だって話をしなかったっけ…)

暁「真顔になっちゃって、どうしたの?」

提督(そうか!俺は勝手に話したつもりになっちゃってたけど、あの時こいつは既に寝てたのか!)

提督(俺は気持ちを吐きだして勝手にすっきりしてたけど、伝わってないんじゃ意味ないな…)

提督「…暁は、特別なんだよ。だからデートしたかった。だからデートできて嬉しい」

暁「そ、そーなんだ…」

暁(どういう意味?って聞きたいけどなんか恥ずかしい…司令官、真面目な顔してるから茶化せないし…)

提督「それで…あの、喜んでもらえるかわからないんだけど…」

暁「?」

提督「これを、貰ってくれないか?」

↓2

※暁へのプレゼント

常識外れなものは安価下

暁「なんだろ…あ!」

提督「一番暁が喜びそうなものを選んだつもりなんだが…」

暁「わあ、かわいいイルカさん!」

暁「司令官司令官!袋から出していい?着けてみていい?」

提督(聞いてねえ…でも気に入ってるみたいでよかった)

提督「もちろん、いいぞ」

暁「やったー!」

提督(おそろいで俺の分も買ったんだよな…でもこういうのって、お互いの了承のうえで買うんじゃなかろうか)

提督(いまどきの子ってペアルックとかどう思うんだろ…気持ち悪いとか思うのかな…内緒にしとこう。…それもどうかと思うが)

暁「あれ?同じのがふたつ入ってるよ?」

提督(うわ!俺馬鹿じゃねえの!一緒に入れたままじゃん!)

暁「お店の人が間違えたのかな?暁が行ってこようか?」

提督「いや、実はそれ…俺の分…なんだよね」

暁「そうなんだ!司令官もイルカ好きだったのね!一緒に着けましょ!」

提督(…最初から正直に言えばよかった)

提督「ああ、そうだな…よっと」

暁「へへー、おそろいかー…」

提督「暁、よく似合ってるよ」

暁「司令官もね!」

提督(白いワンピースの上に輝くイルカ…眩しいな。いろんな意味で)

暁「そうだ、司令官!いつの間に一人でお店に行ったのよ!二人で行ってもよかったんじゃない?」

提督「暁を驚かせたくてな。サプライズプレゼントってやつだ」

暁「それは…びっくりしたし嬉しかったけど!暁もお店見てみたいの!」

提督「悪かったよ…じゃあ今から見に行こうか」

… … … … … …

―売店―

暁「思ったよりいろいろあるのね…えーっと…」

提督「何か探し物でもあるのか?」

暁「レディーは妹へのおみやげも忘れないのよ!」

提督「ああ、なるほど…」

提督(俺は暁のことしか考えてなかった…ちょっと反省)

暁「司令官も一緒に考えてよ。ほら、これなんてどうかしら?」

↓2

※響たちへのお土産

提督「へー、重油か…重油!?」

暁「そーよ、面白いでしょ!」

提督「面白いってお前…ん?」

提督(よく見たらジュースか…鎮守府とタイアップ?何考えてんだ大本営…そこまで資金難なのか?)

暁「美味しそうじゃない?きっと喜んでくれるわ!」

提督「お、おう…」

提督(お前が飲みたいだけじゃないのか?つーか水族館、全く関係ねえ!)

暁「司令官は何かいいの見つけてくれた?」

提督「ああ、そうだな…」

提督(ここは俺がビシっと決めなければ…大人として、上司として)

↓2

※提督が選んだお土産

ただし水族館にゆかりのあるもの

提督「このクッキーどうだ!ヤドカリの形だぞ!」

暁「司令官、いいセンスね!」

提督「だろ?はっはっは…」

提督(あ、響たちへのお土産なのに思わず暁が好きなものを選んでた…)

提督「なあ、響たちはヤドカリ好きなのか?」

暁「だいじょうぶ!暁ほどじゃないけど、みんな好きなはずよ」

提督「そうか、そりゃよかった…」

提督(この年代の間ではひそかなブームだったりするのだろうか)

提督「じゃあこれと重油買ってくるからちょっと待っててくれ」

暁「はーい!」

今回はここまで
水族館がなかなか終わらないけど、できるだけ丁寧に描きたいからね、仕方ないね

次回は新しい作戦の安価取れるかどうかといったところですね
ではお疲れさまでした

暁のかわいさを最高に引き出してる
ナイスな>>1

みなさん毎度レスありがとうございます。血が滾ります
>>1のやる気を最高に引き出すナイスな>>254

では今回も始めていきます

―帰り道―

暁「ふふ~♪ふ~ん♪」

提督「暁、今日は楽しかったか?」

暁「とっても!」

提督「よかった。俺もとっても楽しかったよ」

暁「えへへ、またお出かけしよ!司令官!」

提督「…!ああ、また水族館でも、他の場所でもいいぞ!」

提督(暁にこんなこと言ってもらえるなんて、感激だ…)

暁「約束よ!楽しみにしてるからね」

提督「ああ、約束だ」

提督(今回のデートで様々なものを得たが、ひとつ重要なことがある…)

提督(俺の気持ちを暁は知らないってことだ)

提督(ちょっと残念だったが、改めてきちんと告白できると思えば悪くは無いかな)

暁「~♪」

提督「~♪」

暁「真似しないでよー!」

提督「おっと、つい無意識に…」

―鎮守府正門―

暁「やっと帰ってこれたわ、ふぅ」

提督「帰り道って意外と長いよな…楽しみが終わっちゃってるからかな」

暁「でも、司令官といっしょに歩くのも楽しかったわよ!」

提督「そ、そっか?」テレテレ

提督(ってなんで俺が口説かれてる感じになってんだ!そっちがそう来るなら…)

提督「俺だって、暁の可愛いとこをたくさん見られて楽しかったぞ!」

暁「え、え…」

提督「あ…」

暁「し、しれーかんのばか!」ダッ

ダダダダダダ…

提督「ま、待って暁!」

暁「なによ!」クルッ

提督「響たちへのお土産忘れてる!」

暁「うわーもうー!」

ダダダダダダ…

提督「はいこれ」

暁「こんどこそ、しれーかんのばか!」ダッ

提督「あ、それやり直すのね…」

ダダダダダダ…

提督「…今頃恥ずかしくなってきた」

―宿舎・暁型の部屋―

響「…お土産が飲食物だけっていうのは、形に残るものがなくて少し寂しいよね」

暁「…重油をイメージした面白いデザインの容器と、かわいいヤドカリの袋が残るわ!」

響「はいはい…司令官も司令官だね。もっと気を利かせて…」

響(ああ、姉さんと一緒ならそれは無理な話か)

暁「うう、響厳しい…」

雷「暁姉、気にしなくていいわよ!あれで結構喜んでるんだから!」

暁「そうなの?そうは見えないけど…」

電「はい、響お姉ちゃんは素直じゃないですから…」

響「何を勝手に言っているんだ…私は…」

暁「…やっぱり、嬉しくなかったのよね…ごめんなさい」シュン

響(え、そういう反応をするのか…)

暁「次は気をつけるね、響…」

響「…私の負けだ。雷や電の言うとおり、すごく嬉しいよ」

暁「ほ、ほんと!?」

響「本当だからもう元気出してよ…クッキー一緒に食べよう?」

暁「うん!」

雷「響姉は暁姉には素直になるのね…」ゴニョゴニョ

電「わたしたちにも素直な気持ちを教えて欲しいのです…」ゴニョゴニョ

雷「でも暁姉のあれは私たちには無理だわ…」ゴニョゴニョ

電「なのです…はあ」ゴニョゴニョ

響「?」

暁「うん、おいしー!」

夜も更け…

電「そろそろ寝ましょうか…」

雷「そうね、暁姉はきっと自分が思ってる以上に疲れてるだろうし、早く寝なきゃ」

暁「確かにねむい…もう寝るー…おやすみ」ボフッ

響「姉さん、寝るときぐらいペンダントは外しなよ」

暁「えー…」

響「何かの間違いで壊れちゃったらどうする?」

暁「むー、わかったわよぅ…イルカさん、また明日ね…」

雷「それ、そんなに気に入ったの?」

暁「だってこんなにかわいいのよ?それに…」

電「それに?」

暁(司令官がくれたものだから…って何を考えてるの暁!)

暁「なんでもない!とにかくかわいいから好きなの!もう寝る!」

響(わかりやすいな…)

電(考えがバレバレなのです…)

雷(ここまで気に入ってくれたら、司令官もプレゼントした甲斐があったわね)

翌日

―提督執務室―

提督「………」カリカリ

電「………」

提督「ふふ…」ニヘラ

電(気持ち悪い…というより怖い)

電「司令官さん、頬が緩んでますよ…」

提督「おっといかんいかん…」

電「昨日は大成功だったみたいですね?お姉ちゃん興奮してましたよ」

提督「そうなんだよ、俺も興奮してなかなか寝付けなくてな!」

電(お姉ちゃんはすぐに寝ちゃったんだけどね…)

電「初めのころを思うと、暁お姉ちゃんとすごく仲良くなりましたね」

提督「本当にな。電たちの協力のおかげだよ」ナデナデ

電「えへへ…」

提督「うーん、次はどうすればいいかな…」

電「がっつきすぎても嫌われちゃうかもしれませんよ?」

提督「そうなんだよなー、それが怖いな…で、どういう作戦がいいと思う?」

電「何と言っても作戦は立てるんですね…」

↓2

※新たなアプローチの作戦

提督「出来るだけ暁と一緒に居たいな…」

電「あの、がっつきすぎては駄目だとさっき…」

提督「………」

電「はあ…出来るだけって、どの程度の話ですか?」

提督「程度?」

電「仕事の時間以外ということなのか、…秘書艦にしてしまうかってことです」

↓2

※暁を秘書艦に…

1.する

2.しない

提督「…本音を言うと、暁を秘書艦にしてみたいと思っている」

提督「私情をはさんじゃいけないって頭ではわかってるんだけどな」

電「…この間、3日間秘書艦なしという暴挙に出たのは誰でしたっけ」

提督「あ、えーと…うん」

電「それに、わたしを秘書艦においてるのがすでに私情なのに、今更なのです」

提督「そうだな…すっかり忘れてたが、俺が安心できるからって理由でお願いしてたんだった」

電「わたしも今でこそ秘書艦をしっかり務められてると自負してますけど、最初はだめだめで…」

電「その点、暁お姉ちゃんは覚えが早いですから、きっとすぐに立派な秘書艦になるのです!」

電(…でも、そうなったらもうわたしは秘書艦の仕事ができなくなる…寂しいな)

電「だから…」

提督「なんだその顔?何か勘違いしてないか?別にずっと暁だけ秘書艦にしておくわけじゃないぞ」

電「え?」

提督「電と一緒だと安心できるって言ってるだろ?情けない話だけど、お前が居ないとこれからうまくやっていく自信はない」

提督「暁と一緒に居たいのは本心だが、電を頼りにしてるのも本心だ」

電「司令官さん…」

提督「まあ、頼りにしてるというより甘えてるというのが正しいんだけどな…」

電「…大丈夫ですよ、わたしは司令官さんに甘えてもらうのも好きなのです」

提督「それじゃ、これからも思う存分甘えさせてもらおうかな…」

電「でも、調子にのっちゃダメなのです!」

提督「わかってるよ、電のそういうちゃんと叱ってくれるところも頼りにしてるよ」ナデナデ

電「司令官さん、もう…えへへ…」

今回はここまで

電の気持ちを考えつつ暁を秘書艦に据える展開を考えるのに時間がかかってしまいました
この提督はアホでお調子者ですけど、人でなしにはならないようにしています
…しかし話を考えるのが遅い。頭の回転を速くしたいものです、切実に

ではお疲れさまでした

ついに私もイベントに着手しました
疲労抜きの合間に書くことになるのでペースが落ちるかも知れませんが、よろしくお願いします

では今回も始めていきます

そして…

暁「どうしたの?こんな時間に呼ぶなんて初めてね」

提督「うむ、熟考を重ねた結果、お前を秘書艦にすることが決まった。それを伝えるためだ」

暁「へ?」ポカーン

提督「突然のことで驚くだろうが、お前に任せたい」ポン

暁「ひ、ひしょかん…暁が秘書艦!」

暁(秘書艦、一度やってみたかったのよね!秘書、秘書よ!最高にレディーだわ!)

提督「どうやら、引き受けてくれるようだな?」

暁「もちろん…!?」ハッ

暁(ちょっと待って、…暁が秘書艦、本当になってもいいの?暁だけの問題じゃないんじゃ…)

暁「…電はいいの?ずっと秘書艦やってきたんでしょ?」

電「司令官さんと話し合った結果ですから。それに、ずっとお姉ちゃんだけに任せるわけではないのです」

暁「そ、そうなの?でも…私なんかが秘書艦なんて、ちゃんとできるかしら…」

提督「大丈夫だ。電も言っていたが暁は覚えが早いからな、すぐに慣れる」

暁「私が変なことしちゃって、皆の仕事の邪魔しちゃうかもしれないわよ!」

提督「心配するな。秘書艦が起こしうるすべてのミスを犯したとしても、なんとかカバーできる計算だ」

暁「でも、それのせいで南方海域の攻略が遅くなったらどうするの!」

電「攻略速度は以前より上がっているので、多少ならすぐ取り戻せるのです」

電(暁お姉ちゃんが来てから司令官さんがずっとキラキラしてるおかげで…)

暁「えっと、だって、他にも…」

電「お姉ちゃん、そんなに秘書艦が嫌なのですか?」

暁「嫌じゃないけど…電のほうがしっかりものなのはわかってるもん。私は…どうせ」

提督「これは暁への試練でもあるんだよ。秘書艦の任務を通じて一人前のレディーになろう」

暁「いちにんまえの…」

電「わたしは、お姉ちゃんが立派に秘書艦をこなす姿を見てみたいです!」

暁「司令官、電…うん、わかった!そこまで言われちゃ、引き下がれないわね!」

提督「やってくれるか暁!」

暁「どうなってもしらないからね!」

提督「よっしゃ、任せたぞ!」

暁「なによもう、そんなに嬉しそうな顔しちゃって…わかった!実は暁といっしょに居たかっただけでしょー!」

提督「え゛」

電「………」

暁「え?」

翌日

―提督執務室―

提督「―だから、こう処理するんだ」

暁「ふむふむ…」

提督「そんでな?こっちは…お、無線か?よし暁、出てみろ」

暁「えっえっ、どうしたらいいの!」

提督「普通に出ればいいよ。別に型にはまった応答しなくてもいい」

暁「そ、それじゃ…はい、こちら提督執務室!」ピッ

提督(あ、なんかそれっぽい)

暁「はい、はい…わかりました、お疲れ様です」プツッ

提督「なんだって?」

暁「第二艦隊、海上護衛任務より帰投!補給の後、折り返し出撃なのです!」

提督(必死にそれっぽくしようとしてるのかわいい。…暁もなのです使いだったのか)

提督「よしよし、ちゃんとできたな、えらいぞー」ナデナデ

暁「もう、これぐらいで褒められてもうれしくないわよ!」

提督("なでなでしないでよ!"を忘れてることから実は嬉しいのだろうと推測する!)

提督「なんだかんだ言ってたけど、暁はやっぱり覚えが早いな」

暁「そう?そんなことないわよ」

提督「自分のことをレディーレディー言う割には自己評価低いと思うぞ?もっと自信持てよ」

暁「んー、妹たちが優秀だからかなー?あと…ここに来たのが私だけ遅かったからね…ちょっと」

提督「それは…悪かったな」

暁「べ、別に司令官を責めてるわけじゃないの!暁のために頑張ってたのは聞いてるから…」

提督「暁…」

暁「遅くなったけど…ありがとう。妹たちに会わせてくれて感謝してる」

提督「そう思ってもらえると嬉しいよ。そのことでお礼を言ってもらえるなんて考えもしなかった」

暁「お、お礼はちゃんと言えるし…」

提督「そうか、さすがレディーだな」ナデナデ

暁「だから頭なでないでって…」

↓2

※自由イベント

誰かが何かするor何かが起こる

夕方

提督「ふー、ちょっと疲れたな…」

暁「お疲れ様、司令官!ちょうど休憩の時間よ。ちょっと待ってて、お茶淹れるから!」

提督「場所わかってるかー?」

暁「もちろん…」

コンコンコン…

暁「あら?」

提督「ん、入れ」

響「失礼するよ」ガチャ

提督「響?」

雷「私たちもいるわよー!」

電「なのです!」

暁「ちょっと、みんなしてどうしたの?」

響「休憩時間だからね。姉さんの様子を見に来たんだ」

電「暁お姉ちゃんのことだから大丈夫とは思ったけど…」

雷「一番心配してたのは電だけどねー」

電「い、雷お姉ちゃん!」

暁「へー、電、口だけで信用してくれてなかったのね…悲しいわ…」

電「わ、そんなことないのです!そうじゃなくて!」

暁「なんてね、わかってるわよ!電は優しい子だもんねー、よしよし」ナデナデ

電「もー、お姉ちゃんったら…」

雷「私もなでてあげるー!よしよし」ナデナデ

電「なんでー!?」

提督(これはにぎやかな休憩時間になりそうだ…)

響「司令官、そのだらしない顔やめなよ…」

今回はここまで

筆がいつも以上に遅くなりましたが、その甲斐あってE-1突破しました
イベント中はスローペースになりがちですが、更新はしっかりやっていきます

ではお疲れ様でした

>>281
上ルートかな?
編成知りたい

>>283
航戦2+駆逐4の編成ですよ。扶桑姉妹が良い仕事してくれました
スクショ画像載せようかとも思いましたがやり方がわかりません…

今回もイベント攻略しながら書きますのでのろのろしてます

暁「…それでねそれでね!」

響「はいはい、そこまで!休憩時間終わりだよ」

雷「あら、そんなに経ってたのね…もう行かなきゃ」

暁「まだ聞いてほしい話あるのに~…」

電「お部屋に帰ったらいくらでも聞くから、ね?お姉ちゃん」

暁「うん…ありがとね、電」

響「司令官、せっかくの休憩時間、邪魔して悪かったね」

提督「それは楽しんでた俺への皮肉か?」

響「さあね?じゃあ失礼するよ」

雷「あ、響姉待って~!暁姉、またあとでね~!」

電「わ、わたしを置いていかないでください!」

バタバタバタバタ…

暁「あわただしい子たちね!」

提督「まったくだ…ははは」

暁「…あ!ごめんなさい司令官!お茶淹れるの忘れてた!」

提督「ああ、いいんだよ。俺はお前たちが楽しそうにしているのを見て満足だ」

暁「へんなの…でも、次は最高のお茶を淹れてみせるわ!」

提督「ああ、期待してるよ」



暁「ねえねえまだ?お腹空いた!」

提督「ちょっと待ってくれ…あと少しだから」

暁「いつものご飯の時間20分も過ぎてるのよ…後でじゃだめなの?」

提督「切りのいいところでやめたいんだよ…よし!終わり!」

暁「早く早く!」グイグイ

提督「お、落ち着けって…」

―食堂―

暁「いっただっきまーす!」

提督「いただきます」

暁「もぐもぐ…やっぱりここのカレーは最高ね!」

提督(暁、美味しそうに食べるな…)

暁「司令官はカレー好き?」

提督「おう!辛口も甘口もなんでも来いだ。ただここの飯は全部うまいから、どれも捨てがたいんだよな~」

暁「最初に食べたのがこれだからつい頼んじゃうのよね…司令官のおすすめ教えてよ!明日はそれにする!」

提督「そうだな、俺は…」

提督(秘書艦にすると、食事も自然な流れでできるんだなあ…感動!幸せ!)

↓2

※自由イベント

暁「…ねえ、さっきから思ってたけど、なんでこんなに人がいないのかしら」

提督「時間が遅いから…っていうほど遅くもないな。この時間まで遅くなったのは久々だが」

暁「間宮さんは特になんとも言ってなかったわよね」

提督「そういえば間宮さん、さっき出て行ったな…誰か来るかもしれないのにどうしたんだ?」

―?―

「みなさん、提督さんと暁ちゃんがいらっしゃいましたよ!」

「ほ、本当デスか!?」

「今日は来ないって誰が言ったんだったかな…」

「あー、いつもの時間に来ないから、てっきり外食にでも行ったのかと…っぴょん!」

「ぴょん付ければ許されると思ってるんですかね~」

「まあまあ…せっかくの準備が無駄にならなかったのですから、ね?」

「何のんきに話しとるんや!とにかく急ぐで!」

ドドドドドド…

提督「ん?」

バーン!


「「「「「「暁ちゃん、秘書艦就任おめでとー!」」」」」


提督「」ポカーン

暁「」ポカーン

間宮「二人ともごめんなさいね、サプライズイベントだったんですけど、変な驚かせ方しちゃって」

提督「い、いや…構わないけど、なんでこんな妙なタイミングで…」

金剛「ちょっとした手違いが起こってしまっテ…」

提督「手違い?」

鈴谷「ああ、それはこのうさぴょんが…あっ、逃げるなー!」

卯月「うーちゃん、何もしてないぴょーん!」ピョン

青葉「おや、面白い画が撮れそうですね~…あ、もちろん今日の主役は暁ちゃんですよ!」

暁「」ポカーン

提督「主役が心ここにあらずなんだが…」

鳳翔「あらら…暁ちゃん、大丈夫?もうちょっと静かに入ればよかったかしら…」

龍嬢「祝い事はパーっと騒がなもったいないで!ほら暁、もどっといでー」

提督「暁、落ち着いたか?」

暁「なんとか…」

雷「もう、主役なんだからしっかりしてよ!」

提督「雷?お前らも来たのか」

電「はい、もちろん!わたしたちがこのサプライズを企画したんですよ」

提督「そうだったのか?」

響「実は姉さんの様子を見に行ったのはこれのためでもあったのさ」

電「はい、いつも通りに夕食を食べに来られる仕事量だと確認しました!けど…」

提督「ああ、俺の気まぐれで遅くなったのが…言ってくれれば合わせたのに」

雷「それじゃあサプライズにならないでしょ!」

提督「本当にびっくりだよ、なあ暁?」

暁「ほんとよ!もう…こんなにうれしいことしちゃって…」

電「えへへ、喜んでくれたなら何よりなのです!」

↓2

※提督、暁に話しかけてくる艦娘指定

暁型以外、今夏イベント登場艦娘以外(キャラを把握できてないため)

不知火「司令、暁さん」

暁「あ、ぬいぬいー!来てくれたのね!」

不知火「ぬいぬいはやめてくださいと何度も…」

暁「こっちも"さん"はやめてって言ってるのにぃ…」

提督「なんだ、タイプがぜんぜん違うと思ってたが、仲が良いみたいだな?」

不知火「はい、遠征のときも彼女は明るく真面目で…」

暁「あのね、ぬいぬいはね、すっごいかわいいの!」

不知火「…いきなり何を言い出すんですか」

提督「いいじゃないか。不知火の話も気になるが、暁、続きを聞かせてくれ」

暁「最初は近寄りがたくて怖かったんだけどね、仲良くなったらすっごいかわいくて!」

不知火「………」

提督「不知火、どこ見てんだ」

暁「この間もね、ご飯食べさせあいっこしたりしてね!」

不知火「そ、それは!暁さん!」

提督「へー、以外だな…」

不知火「し、失礼します!」ダッ

暁「もう行っちゃうの、ぬいぬいー!」

不知火「ぬいぬいはやめてください!」

提督「あらあらまあ」ニヤニヤ

↓2

※提督、暁に話しかけてくる艦娘指定

暁型以外、今夏イベント登場艦娘以外(キャラを把握できてないため)

話しかけてくる艦娘安価は、この安価とあともう一回やります

青葉「暁さん暁さん、インタビューよろしいでしょうか!」

暁「あ、青葉さん!何のいんたびゅー?」

提督「おお、青葉。すぐに飛んでくると思ってたんだが、どうしたんだ?」

青葉「ちっちっち…司令官、青葉、何気に空気を読める艦娘なんです。暁さんがリラックスするタイミングを読んでました」

提督「成長したな…前はネタを見つけては飛びついていたのに…」

青葉「いつの話してるんですか!もう!」

暁「ねえ、青葉さーん、いんたびゅーは?」

青葉「おっといけない、ずばり!秘書艦になった今の心境をどうぞ!」

提督「定番すぎてなんとも言えないインタビューだな」

青葉「定番がなぜ定番になっているか…それは確かな需要があるからですよ」

提督「なるほど…」

暁「えっと…」

青葉「ああほら、司令官が余計なこと言うから暁さんが困ってますよ!」

提督「俺のせいかよ!」

青葉「司令官は置いておいて…改めて、一言お願いします!」

暁「えっと…秘書艦になって…↓2」

※インタビューの答え

今回はここまでにします
不知火はE-1で頑張ってくれました

では次回もよろしくお願いします

画像の載せ方勉強してみたのでE-1突破艦隊の画像載せます。できてなかったらごめんなさい…
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5250009.bmp

※このレスは安価に含みません。範囲に入っていたら300より↓3

前回の終了宣言の少しあとにE-2突破、そしてさきほどE-3突破しました
今回はE-4攻略しながら書いていきます

読み返してまた誤字に気づく…このなんとも言えないもやもや感、SS書きならあるあるなのでしょうか
「以外だな」→「意外だな」
それでは始めます

暁「大変だけど、楽しいかな!」ニコ

青葉「良い笑顔!一枚撮らせてもらいますよ!」

暁「ちょっと照れるわね…」

青葉「照れた顔も可愛いですよー!」パシャ

提督「楽しい、か…」

暁「あ、司令官!別に遊び感覚でやってるわけじゃないの!ただ…」

提督「ただ?」

暁「この仕事がみんなを助けるんだ、とか考えるとやりがい?とか感じて…心があったかくなって…」

暁「電もこれをやってたんだと思うと、あの子のことを少しわかったような気がして…」

暁「うまく言えないけど、そんなことがいろいろぜーんぶ楽しいの!」

提督「ま、別に責めてたわけじゃないんだが…暁がそんな風に思ってたのがわかって嬉しいな」

暁「な、なあんだ…焦って思わず真面目な話しちゃった…」

青葉「これはいいコメントを聞けました!司令官のおかげですね、ありがとうございます」

提督「釈然としないが、どういたしまして…」

青葉「あんまり邪魔しちゃ悪いですし、そろそろ行きますね~」

暁「青葉さん、またねー!」

提督「ちょっと待て、青葉」

青葉「なんでしょうか?」

提督「さっき撮った写真、現像したら俺に寄越せ」ズイッ

青葉「はい?」

提督「寄越せ」ギラッ

青葉「は、はい!」

青葉(その声のトーンやめてくださいよ…どんだけ暁さんのこと溺愛してらっしゃるんですかこの人は)


↓2

※提督、暁に話しかけてくる艦娘指定

暁型以外、今夏イベント登場艦娘以外(キャラを把握できてないため)

話しかけてくる艦娘はこれでラスト

漣「暁ちゃん!秘書艦就任おめでとうございまーす!…ついでにご主人様も」

暁「あ、ありがとう漣ちゃん」

提督「いつも思うけどさ、ご主人様って扱いじゃないよな」

漣「そんなことありませんよ♪それより今は暁ちゃんが主役なんですから、ご主人様は調子に乗ってると…」

提督「ぶっ飛ばすのは勘弁してくれよ…」

暁(ごしゅじんさま…)

提督「ところで、暁と漣は仲いいのか?」

提督(不知火の時も思ったが、娘の交友関係を頑張って聞き出そうとしてる父親みたいだな…)

漣「暁ちゃんは良い子ですから、仲の良くない子はいないんじゃないですか~」

漣「漣としては、第十駆逐隊の繋がりでなんとなく仲良くなっただけですけども」

提督「なるほどな。これからも仲良くしろよお前たち…ん?」

暁「………」クイクイ

提督「暁?さっきから黙ってたけどどうした?」

暁「ご、ご主人様…?」カァ

提督「な…!?」ドキ

漣「!!!キタコレ!!!」

暁「や、やっぱなんでもない!」プイッ

漣「暁ちゃん、もう一回!もう一回!」

暁「やらなーい!」

漣「お願いですから!後生ですから―!」

暁「ぜったいやんないもーん!」



提督(上目づかいの暁のご主人様発言、破壊力が…)ドキドキ

金剛「Ladies and gentlemen…ア、失礼…コホン… Ladies and gentleman!」

提督「なんだ?」

暁「金剛さん?」

金剛「エー、この祝賀会を開くにあたって、ワタシたちから暁サンへの秘書艦就任記念品をご用意しましタ!」

金剛「これより、贈呈式を執り行いマス!」


ワー!パチパチパチ・・・


提督「みんないつの間にそんな物の準備を…響、お前たちは知ってたのか?」

響「もちろん。でも何を用意したかは知らないよ」

電「わたしたちが口出しすると、ただの姉へのプレゼントになるということで…」

雷「こういうのは気持ちが大事だからね!ただ単に暁姉が喜ぶものをあげるのが目的じゃないから」

提督「ほー…」



金剛「さあ、暁サン、こちらへドーゾ!」

暁「は、はい!」

↓2

※艦娘たちの暁へのプレゼント

ただし消耗品除く(記念品のため)
常識外れなものは安価下

暁「…金剛さん、何もないみたいだけど?」

金剛「焦っちゃダメデスよー、比叡!お願いシマース!」

比叡「はい姉さまー!」ガラガラ

提督(台車!?)

金剛「いったいこの布の下には何が!」

ダラララララララ…

提督(このドラム音、誰が鳴らしてんだ…)

暁「………」ゴクリ

金剛「いざ!参る!」バッ

提督(その掛け声はおかしい…って、なんだあれは!)

暁「わ、私!?」

金剛「そう…暁サン等身大のクリスタル像デス!」

響「これは…完全に予想外だよ」

電「どうやって用意したんでしょう…」

雷「ちょっと待ってよ!常識はずれにもほどがあるでしょー!」

金剛「ふっふっふ…大人をナメてはいけないんデスよ?ワタシ達にとっては常識の範囲内デス」

雷「どんな常識よ…」

暁「うわあ…すっごい!なにこれー!そっくりー!きれー!」

比叡「よろこんで貰えたならよかったです…私は奇抜すぎないかとずっと不安で…」

金剛「大丈夫だって言ったでショー!比叡は心配性デス…」

提督(俺もなかなかに危ない橋だと思うのだが…)

暁「うん、うれしい!けど…」

比叡「ど、どうしました!やっぱり何か不満な点が…」

暁「そ、そうじゃなくってね、なんでここまでしてくれるのかなって思って」

提督(それは俺も思っていた…まさか暁に対して邪な想いが…あるわけないか)

青葉「ふふふー、それはですねー!」

金剛「ど、どこから湧いたんデスか!」

青葉「まあまあ細かいことは気にしないで…」

青葉「なんと青葉、皆さんが暁さんをどう思っているかアンケートを取っています!」

暁「え!?」

青葉「皆さん、熱いメッセージを送ってくれましたよ!えーっと…」

[妹にしたい] [一日中頭をなでたい] [いっしょにお昼寝したい] [抱きしめたい] [食べたい]

提督「ちょっと待て」

青葉「みーんな、暁さんのことが大好きなんですよ!だからついいろいろしてあげたくなっちゃうんですねー」

暁「だいすき…」

青葉「青葉もちょーっとやり過ぎ感があるように思いますが、皆の愛ですから」

鳳翔「皆、娘ができたみたいな気分で、可愛がってあげたいんですよ」

卯月「うーちゃんの妹になったらもっと可愛がってあげるっぴょん!」

鈴谷「いや、ないから…暁ちゃん、あたしの妹にはなってもいいよー!」

卯月「横暴だぴょん!抗議するっぴょん!」

暁「あはは…みんな、ありがとう!」

提督「おい待て、食べたいって書いた奴出てこい」

勝った!祝賀会、完!
展開が迷子になってますが、まあいつものことですね

ではまた次回。お疲れさまでした

前回の〆は企画メインメンバー(>>290で間宮に呼ばれた艦娘たち)に喋らせる予定だったのに龍驤を素で忘れてた
その上、漢字も間違えてた…この機会に辞書登録したんで、堪忍してや……

今回も、引き続きE-4攻略しながらのそのそと書いていきます

―宿舎・暁型の部屋―

暁「祝賀会、クリスタル像……ここの人たちって思い切りが良いのね」

響「クリスタル像は私たちの誰も予想できなかったよ…」

雷「そういえば、あれどこに置いてきたの?」

暁「司令官の執務室に布をかけておいてあるわよ。司令官はガラスケースを買いに走って出て行ったわ」

電「今の時間からどこに行くつもりなのでしょうか……」

雷「ま、暁姉の像を守るためなんだし、何が何でも手に入れてくるんでしょうね」

響(金剛さんたちもケースぐらい用意しておいてあげればいいのに)

電「暁お姉ちゃんへの記念品なのに、司令官さんのほうが喜んじゃってますね」

暁「わ、私のほうが喜んでるもん!あれはみんなの気持ちだからね!」

響「司令官とは喜びのベクトルが全く違うんだけどね…」

電(執務室でニヤニヤしてる司令官さんが簡単に想像できるのがいやだ…)

翌日 朝

―提督執務室―

提督「ふ、ふふふ…完璧だ……」ニヤニヤ

提督「………」

提督「ふふふ」

暁「しつれいしまーす……」ガチャ

提督「…!おはよう……暁」

暁「………しれーかん、何やってたの?」

提督「えっと、ケースの様子を確認していたんだ。急ごしらえだから調子が気になってな」

暁「…どーせ、ずっと眺めてニヤニヤしてたんでしょ」

提督「な、なぜそう思うんだい暁くん」

暁「妹たち全員が、司令官ならそうするって断言してたわ」

提督「」ゴハッ

暁「べ、別に暁は気にしないけど…でも、像とはいえ暁だから、あんまり見られると恥ずかしいっていうか……」

提督「わ、わかった。これからは自重する」

提督(ゆっくり眺めるのは暁を部屋に帰したあとにしよう)

提督「………」カリカリ

暁「………」モクモク

提督(うーん…暁が秘書艦になったのはいいのだが、電のときと違って作戦の相談ができない…)

暁「………」

提督(いや、待てよ…そろそろ直接アクションを仕掛けてみるのもいいのではないか)

提督「なあ、暁」

暁「なーにー?」

提督「何かして欲しいこととかないか?」

暁「何よ藪から棒に…」

提督「おー、難しい言葉知ってるな、えらいぞ」

暁「もう、別に大したことないでしょ…で、どうしたの突然」

提督「暁に何かしてやりたくてたまらなくてな。自己満足みたいなものだから、適当に言ってみてくれないか」

暁(そういえば鳳翔さんが娘ができたみたいって言ってたけど、司令官も同じ気持ちなのかな)

提督「………」ワクワク

暁「んっと、じゃあ…↓2」

※暁がして欲しいこと

暁「だ、抱いてほしい…」カァ

提督「抱いてほしい!?」

暁「う、うるさいわね!どーせ子供っぽいって言うんでしょ!」

提督「子供どころか…え!?」

提督(まさか、最近の子供はその、そういうのが当然なのか!?)

提督「いやいや、ダメだろ、常識的に考えて!俺はお前を大事にしたいんだ!」

暁「大事にするって何よぅ…この前は抱いてくれたのに……そんな反応されるなら言わなきゃよかった」

提督「この前っていつだ!?俺は無意識にとんでもないことを……!」

暁「……私が泣いちゃったとき、司令官にぎゅーってしてって言ったらしてくれたもん」

提督「……あ、なんだ」

暁「なんだ、じゃないわよ!適当に言ってくれって言うからお願いしてみたのに、わぷっ!?」

提督「ほら、ぎゅーっ、よしよし」

暁「さっきまでいろいろ言ってたのは何だったのよ…もー」

提督「ちょっとした勘違いだ。言ってくれればいくらでも抱いてやる」

暁「そんなにお願いするつもりないもん……たまにしか」

提督「たまに、たくさん抱いてやるよ。けど"抱いてほしい"ってお願いするのは勘弁してくれ……あと外でも言わないでくれ」

暁「なんで?変なこと言ってるつもりはないんだけどな…別にいいじゃない」

提督「なんでって…なんでもいいから頼む。あ、約束しないともうぎゅーってしてあげないぞ」

暁「そ、それはだめっ!約束する!」

提督「よし、いい子だ」ナデナデ

暁(司令官の腕の中、とっても安心する…)

今回はここまでです

攻略が佳境に入ったために時間がかかってしまいましたが、E-4突破できました
この調子で夏イベント制覇狙います

ではみなさんお疲れさまでした

>>1が暁のことを好きなのはおわかりでしょうが、幼子を性的対象として扱うつもりはありませんね
成長した姿を描くならその限りではないのですが、そもそもR-18展開を描写する能力がないという根本的な問題があったり……

それはそうと、E-5突破しました。ラストはどうなることやら

では今回も始めていきますよ~

提督(ああ…このままずっと暁を抱きしめていたい…)

暁「……司令官」

提督「んあっ!ああ、ぼーっとしてた!すまん、もうそろそろ離してほしいよな」

暁「ち、違うの!もうちょっとこのまま!……ちょっと聞きたいことがあってね?」

提督「なんだ?」

暁「ねえ、暁って司令官にとってどんな存在なの?」

提督「難しいことを聞くな…」

暁「別に難しくないわよ。さっきの司令官の言葉を借りるなら、"適当に言ってみてくれないか"って感じ」

提督(適当には言いたくないのだが…それ以前に心の準備ってもんが…)

提督(今、言うべきなのか?それとも…うーん…)

暁「………」

暁(やっぱり、娘みたいな存在、なのかなあ)

提督(あんまり暁を待たせると機嫌を損ねそうだ…ここは…)

提督「↓2」

※提督の答え

本心でなくても可

なんてこった
>>1はロリコン提督じゃなかったのか…
安価ならとても大切な人で

提督「とても大切な人だよ」

暁「あいまいな答えねー…」

提督(仕方ないだろ…告白にはムードってもんがあってだな…)

提督「曖昧に聞こえるかもしれないけど、暁を大切に思ってるのは本心だ」

暁「大切ってどれぐらい?」

提督「ど、どれぐらいって言われても」

暁「暁の妹達と比べたら?」

提督「それは……その聞き方は卑怯じゃないか?」

暁「うん、ごめん……」

暁(自分でも何が言いたいのかわかんなくなってきた…)

暁「暁はね、娘みたいな存在って言われると思ってた」

提督「む、娘?なんで?」

暁「このあいだ鳳翔さんがね、娘みたいだからかわいがってあげたいって言ってくれたの」

暁「そういうものなのかなって思ってね、司令官もそうなのかなあって」

提督「な、なるほど、娘、娘ね…」

提督(一般的にはそっちが当然の感情だな…俺のほうがおかしいんだよな、つい忘れそうになる)

暁「それで、考えてた答えとぜんぜん違ったからちょっと突っかかっちゃったのかも」

提督「……暁はなんでこんなことを聞こうと思ったんだ?」

暁「それは……」

暁(あれ?なんでだろ…?)

名前欄間違えた…>>341への返事だったのに、何やってるんでしょうね

暁「……うーん」

提督「言いたくないなら別にいいよ。おっと、そろそろ仕事しないとまずいぞ」

暁(言いたくないんじゃなくてわからないんだけど…誰かに相談してみようかな)

提督「暁?」

暁「ご、ごめん。仕事よね!まだ全部覚えたわけじゃないんだから、頑張らないと!」

提督「そうだな、じゃあ今日はこっちを教えるからよく聞いとけよ」

暁「はーい!」

暁(こういうことを相談するのって誰がいいんだろ?なぜかよくわからないけど、妹たちには知られたくないような…)

暁(↓2がいいかな?)

※相談相手の艦娘 暁型以外



提督「よし、そろそろ飯食いに行こうか…」

暁「司令官ごめん、今日は他にいっしょに食べたい人がいるから先に行くね!」

提督「…え?」

提督(おすすめメニュー教えてって言ったじゃん…もしかして嫌われた!?)ガーン


―食堂―

暁「長門さん長門さん、ここ座っていい?」

長門「ん?暁か、珍しいな。提督と一緒じゃなくていいのか?」

暁「秘書艦だからってずっといっしょじゃなくてもいいでしょ?」

長門「それもそうだな…で、何か話があるんだろう?言ってみるといい」

暁「すごい、長門さんにはお見通しなのね」

長門「そういった用でも無いと私にわざわざ話しかけないだろう?ただそれだけのことだよ」

暁「むー…そのとおりだけど、認めちゃうのも失礼な話よね…ごめんなさい」

長門「私は気にしないよ。頼ってくれるだけ嬉しいさ」

暁「そう言ってもらえると助かるわ……それで、聞いてほしいことっていうのはね――」

長門「提督が暁をどう思ってるかが気になった。そして曖昧な答えでは満足できない、と」

暁「まとめるとそうなるのかな」

暁(間違ってないけど、そういう言い方されると恥ずかしいかも……)

長門「それで、具体的には何を聞きたいんだ?質問が定まってないと答えるのも難しいぞ」

暁「具体的か……そうね、私は私の気持ちが知りたいのかも」

長門「提督に対しての気持ちということでいいのか?」

暁「う、うん」

長門「ふむ…暁は提督と一緒に居て、何か特別な気持ちになったことはあるか?」

暁「特別?」

長門「一緒に時間を過ごして、とても気分が昂る瞬間だ。心臓が早鐘のように打つとか…」

暁(ドキドキしたこと、ある……)

長門「心当たりがあるようだな……大体わかった」

暁「ほんと!?さすが長門さん!」

長門「ずばり、↓2だ!」

※長門が導きだした暁の気持ち

長門「生命の危機だ!」

暁「な、なんですってー!」

長門「これ以上提督と共に行動すると、命が危ない!残念だが、秘書艦はやめ、いたっ!」ゴン

陸奥「あらあら、何言ってんのかしらね~この子ったら」

暁「陸奥さん!もしかして、ずっと聞いてた?」

陸奥「ええ、後ろでばっちり聞いてたわ」

長門「それなら隠れてないで出てくればいいものを…いや、それよりなぜ殴った」

陸奥「途中まで完璧な相談役だったのに、結論がおかしすぎるんだもの」

長門「なんだと?私が真面目に考えた答えにケチをつけるのか?」

暁「わわ、ふたりとも落ち着いて…」

陸奥「まあ見てなさい、長門。今、暁ちゃんを納得させて見せるわ」

長門「面白い、やってみるといいさ」

暁「え、えーと」

陸奥「ねえ、暁ちゃん」ボソボソ

暁「な、なに?陸奥さん」ゴニョゴニョ

陸奥「……恋、してない?」ボソボソ

暁(こい?こいって……恋!?)

暁「そんなこと!ある、わけ…」

陸奥「無いって言い切れる?」

暁「う、ええと……ご、ごちそーさま!」ガチャ

陸奥「あら」

タタタタタタ…

長門「……おい、駄目だったじゃないか」

陸奥「納得はさせられなかったけど、成功よ?多分」

長門「なんだそれは……せっかく暁が私を頼ってくれたというのに、水を差して…」

陸奥「拗ねないでよ、今度スイーツおごってあげるから!」

長門「許す」

陸奥「まったくもう…」

今回はここまでです
長門にもながもんにも成れるように書いてましたが、やはりながもんになる運命だったようです

E-6が魔境すぎる…果たしてクリアできるのでしょうか

ではみなさんお疲れ様でした

もうすでにE-6に絶望しかけてますが、皆さんも一緒にイベント頑張りましょう
新人の方も、E-2は厳しいかもしれませんがALクリア目指して頑張ってほしいものです

では始めていきます

―提督執務室―

暁(恋…恋か……陸奥さんに言われて動揺しちゃったけど、本当に……?)ウロウロ

暁(このもやもやした気分、吹き飛ばしたいなー…)

ガチャ

提督「お、暁…もう戻ってたのか。誰かと食ってたんじゃないのか」

暁「今日はちょっと、少なめのご飯だったからいつもより早く食べ終わっちゃって…えへへ」

暁(そうだ、逃げるみたいに帰っちゃったから、長門さんと陸奥さんにお礼言ってないや…)

提督「そうか…」

提督(普通は誰かと食べると遅くなるよな、少なくとも黙々と一人で食べた俺よりは。うーん…やはり嘘を…?)

暁(…っよし!せっかくの憧れの秘書艦の仕事なんだもの、もやもや気分はさっさと飛ばしちゃおう)

暁(恋かどうかなんて、確かめちゃえばいいのよ、簡単じゃない!)

暁(前読んだ本に書いてあった通りに…なんて書いてあったっけ?そうだ、↓2をすればいいんだ!)

※暁が起こす行動

今すぐ実行する内容でなくてもよい

安価見て思いついた話だとグロ回避できるんでこのままやります

あと少し席をはずします
すぐ戻るつもりですが、万が一、1時までレス無かったら今回は終わりということでお願いします

暁(レディーになるため沢山読んだ本の中の一冊、『恋の魔法』。あれに書いてあったんだから間違いないわ)

暁(自分の血を入れた食べ物を相手に食べさせれば、一発でわかるはず。……あれ、どうやって判別するんだろ)

暁(まあいいわ、やってみればわかるわね)

暁(食べ物は…バレたら嫌だからわかりにくいもの…そうだ、提督はカレー好きだって言ってたわ!それにしましょう)

暁(問題は、……ひとりじゃ作れないのよね。誰かに作り方教えてもらおう)

提督(暁がずっと黙って百面相してる…話しかけたいけど怖い…けどかわいい…)

暁(カレー作れて、手伝ってくれそうな人…↓2にお願いしようかなあ)

※艦娘指定

暁(比叡さんならカレー作れて優しいし完璧ね)

暁(よく知らないけど、ごちそうした相手はあまりの味にうち震えたという伝説を聞いたことがあるし)

暁(きーまり!少し心も軽くなったし、頑張って仕事にかかろー!)

提督(あ、笑顔)

暁「司令官、ぼーっとしてないでさっさと片づけちゃいましょ!」

提督「お、おう」

提督(ぼーっとしてたのは暁なのだが、まあいいか…)

暁(いつにしよっかなー?比叡さんの都合を聞いて、仕事ある日には作る時間ないから休みの日で…)

暁「~♪」

提督「なんだか楽しそうだな?」

暁「そんなことないわよ♪」

提督(いったいなんなんだ…?)

翌日

暁「比叡さん!」ヒョコ

比叡「暁さん!どうしました?」

暁「比叡さん、敬語やめてって言ってるのにー…」

比叡「あはは、つい癖で…それで暁ちゃん、どうしたの?」

暁「暁に、カレーの作り方を教えて欲しいの!」

比叡「カレー!?」ピキーン

暁「ど、どうしたの?やっぱりだめかな」

比叡「いえいえいえ!ぜひやりましょう!ぜひ教えましょう!」ブンブン

暁「わわ、ありがと…」

比叡「いつにします?どこでやります?もう決めてます?私が決めたほうが良いですか?」

暁「まだちゃんと決めてないから、比叡さんが決めてくれるなら助かる、かも…」

比叡「では任せてください!燃えてきました!」

暁(……あれ、人選間違えた?大丈夫だよね?)

今回はここまでにします

書きながら、比叡は年下の子にはどんな話し方するのかなーとか思いました
図鑑の喋り方からすると敬語しか話さないわけではないようですし

恋の魔法(呪術)の行方はどうなるのでしょうか
ちなみに初めの構想は協力者が比叡になったことで崩れ去りました

ではまた次回よろしくお願いします

毎度の感想、乙感謝

「初めの構想は協力者が比叡になったことで崩れ去りました」って改めて読むと少しイヤミっぽいですね、すみません
安価によって思わぬ方向に飛ぶのは私も面白いのでまったく問題ありません

では今回もお付き合いよろしくお願いします

―宿舎・暁型の部屋―

暁(比叡さんにお願いしたはいいものの、何とも言えない不安が…)

暁(教えてもらうとは言ったけど、少しは予習していこうかな)

暁(今は暁しか部屋にいないし、あれを出すチャンスね)

暁「えーっと…」ガサガサ

暁「あった、"レディー箱"!」

暁(レディーになるために集めたものをまとめておく箱、この中に料理本もあったはず…あった!)

暁(少し難しくてよくわからなかったけど…直前に見ておくのと見ておかないのでは違う!…よね?)

暁「あ、『恋の魔法』もあった……そうだ」

暁(結局、恋してるかどうか、血液入り食べ物でどうやって判別するのかわからないのよね。今のうちに確認しておこう)

暁(……あれ?……もしかして)パラパラ

暁「ま、間違えた―!」ガーン

暁(私がやろうとしてるのって、相手に好きになってもらう魔法じゃないの!ぜんぜん違う!)

暁「ど、どうしよぅ……いまさらやめるとは言えない……」

暁(もう、いいや…この機会に普通のカレー作れるようになろう…わーい)

数日後

―生鮮食品店―

比叡「材料を買いにお店にやってきましたよ!…きたよ!」

暁「そこまで無理して直すなら、敬語でいいわ…」

比叡「ごめんね、提督や金剛姉さまとばかり話してたらもう癖になっちゃって」

暁(霧島さんと榛名さんはどうしたのよ…)

比叡「さあて、必要な材料は、と…こっちかな。行きますよー」ギュ

暁「…あ、手」

比叡「ああ、ごめんなさい勝手に…手は繋ぐのは嫌いでした?」

暁「ううん、手をつないでたほうが安心する。ちょっとびっくりしただけなの」

比叡「それはよかった。何気に人が多いですからねー、はぐれたら大変だと思って」

暁(手をつなぐと安心する…でも、司令官のときはそれだけじゃなくて…なんで比叡さんだと違うのかな?)

比叡「~♪」ズンズン

暁(こういうお店ってぜんぜん来ないから、リードしてくれる人がいると助かるなあ)

暁(あれ、でもこれどこに向かってるんだろ)

比叡(カレーといえば、まずは↓2!)バッ

※比叡が手に取った食品

暁「比叡さん、それなに?」

比叡「隠し味に欠かせない、サルミアッキです!」

暁「さるみ…?お菓子みたいだけど…」

暁(そうだ、カレーにはチョコレートが隠し味に使えるとか聞いたことがある…これも同じようなものなのかな)

比叡「ふふふ…これさえあれば、土壌はできたも同然!暁ちゃん、他の材料はわかるかな?」

暁「にんじんでしょ、たまねぎでしょ、じゃがいも…ルウ…、ねえ、チョコってカレーに入れたら本当に美味しいの?」

比叡「暁ちゃんすごい!基本を押さえてる上にアレンジ食材も知ってるなんて!」

暁「これでもいちおう勉強はしたの!」フンス

比叡「じゃあ一気に揃えちゃいましょう!」

暁(えへへ、褒められちゃった…でもさるみあっき?って聞いたことないなあ?今度調べてみよう)

―宿舎・金剛型の部屋―

暁「おじゃましまーす…」オドオド

比叡「今日は誰もいないし、そんなにおびえなくても…」

暁「そ、そうじゃなくてね、戦艦の宿舎ってちょっと私が場違いな気がしちゃって」

比叡「そんなことないけどなー。たまには遊びに来てもいいんですよ?」

暁「うん、じゃあ今度は姉妹総出で来ちゃうかも」

比叡「ぜひ来てください!きっとみんな喜ぶだろうなあ」

暁(あ、ほんとに戦艦の部屋には簡易キッチンあるんだ…危険だからってことで駆逐艦の部屋にはないのよね)

暁(そういうわけでお呼ばれしたけど、なんか緊張しちゃうなぁ)

比叡「それじゃあさっそく、比叡のカレー作り講座、始めましょう!」

暁「よろしくお願いします!」

暁(特に、さるみあっきの使いどころを学んで帰らないと!)

比叡「――で、カレーの場合、切り方は割と自由でいいので…」ザクザク

暁「ふむふむ」

暁(なるほど、実際にやってるのを見ると本の内容が理解できるものね)

比叡「よし、切り終わったので、炒めましょう」

比叡(あれ、どれから炒めるんだっけ…適当でいいかな)

比叡「それではまず…」

暁「あ!知ってる!たまねぎを炒めるのよね!たしかきつね色?になるまで!」

比叡「そ、そうです!たまねぎを炒めます」

… … … … … …

暁「きつね色って何色?」

比叡「えーっと、多分、もうちょっと…」

暁「ちょっとこげくさいような…」

… … … … … …

比叡「にんじん、じゃがいも…」

暁(あれ、今気付いたけど、お肉…無い。比叡さんが何も言わないならいいのかな)

比叡「よし、順調順調」

… … … … … …

暁「これであとは煮るだけ?」

比叡「はい…あ!いつも使ってるオリーブオイルがこれだけしかない!」

暁(え、今オリーブオイル?って、そんなにあるのに"これだけ"ってどれぐらい使うつもりなんだろ)

比叡「しょうがないから今回はあるだけ使おう…」

暁(そういえばさるみあっきはまだかな?)

数十分後

比叡「そろそろ、ルウ入れて、溶かして…ぐーるぐーるとかき混ぜて」

暁「比叡さん、さるみあっきはまだ?」

比叡「まあまあ落ち着いて、今から隠し味に入れるんですよ」

暁「隠し味のタイミングは今なのね…めもめも」

比叡「それじゃ投入~」ダバダバ

暁(今メモしててよく見てなかったけど、かなり入れてたような…)

暁「ねえ、チョコも今入れちゃっていいの?」

比叡「ええ、どうぞ」

暁「よーし」ポイポイ

比叡「暁ちゃん、さっき私がルウを混ぜたときみたいにやってごらん?」

暁「はい、ぐーるぐーる…」

暁(い、意外と難しい…これでいいのかな)

比叡「上手上手!そろそろ混ざったかな、味見しましょう!」

… … … … … …

比叡「あれ、なんというか…予想した味と違うなあ」

暁「し、失敗しちゃった?暁のせいかな」

比叡「そうじゃないと思うけど…」

比叡(サルミアッキが効いてないような…なんでかな)

暁「これじゃあ司令官にはあげられないかな…」

比叡「提督に食べてもらうためにカレーを作ろうと思ったんですか?」

暁「あれ、言ってなかったかな。実はそうだったの」

比叡「それならぜひ食べてもらいましょう!せっかく作ったんですし、提督は暁ちゃんが作ったってだけで喜びますよ」

暁「そうかな?じゃあそうするね。司令官呼んでくる!」

提督(……で、暁に呼ばれて来たわけだが)

暁「…ふぅ」ドキドキ

比叡「えへへ」ニコニコ

提督(比叡監修だとは聞いてないぞ!)

提督(暁に嫌われたと思ってたところに手作りカレーだぞ!?大喜びだぞ!?なのに!!)

提督(逃げ出したくてたまらないのだが、暁を悲しませるわけにはいかない…)

暁「………」ジー

提督(冷静になれ、もしかしたら奇跡が起こってうまいカレーができたかもしれないぞ)

提督(目の端にサルミアッキの袋が見えるが、気のせいだろう。もしくはカレーには入ってないだろう)

提督「……いただきます」

暁「………」ゴクリ

提督「」パク

↓2

※提督の反応

提督「あれ、うまい…」

提督(というのは言いすぎだが、まあまあ食えるレベル…なぜだ?何か裏があるのでは…)

暁「ほ、ほんと!?やった!もっと食べて!」

比叡「提督に美味しいと言ってもらえるなんて…暁ちゃん効果でしょうか」

提督「遠慮なくいただくよ…うぐ!?」

提督(ちょっと待て、俺はいま堅めの肉を口に運んだはずなんだが…この塩味と苦味のコラボレーション…まさか!)

暁「司令官?どうしたの?」

提督「い、いやなんでもない…美味しいよ!暁、よく頑張ったな!」ウルウル

暁「し、司令官…ありがとう!」

比叡(提督ったら涙目になっちゃって…感動ものですねこれは)

提督(やべえ、不意打ちのサルミアッキで思わず涙が込み上げてきた…耐えろ俺!)

提督「」パクパク

提督(今理解した。以前食った比叡のカレー、あれはサルミアッキを完全に溶かしたものだったんだ)

提督(今回は何かの手違いか何かで溶けきらず、固形のままなんだ…)ダラダラ

暁「司令官、汗すごくない?大丈夫?」

比叡「ちょっと辛かったですかね?」

提督「だ、だいじょうぶだ…」

提督(たまに甘い塊があるのだが…チョコ?正直カレーとしては微妙だが、サルミアッキの味を緩和するのに助かる)

提督(だが、肉だと思っていたサルミアッキ、まだかなりあるぞ…覚悟を決めて…)

提督「」パクパクパク

暁「そんなに一気に食べなくていいのに…司令官ったら食いしん坊ね」

提督「」パクパクパク

比叡「気持ちいいぐらいの食べっぷりですね!」

提督(ぐぅ…あと少し…)

提督「」パクパクパク

提督「ごち、そうさま…」ガチャ

提督(食ったぞ…食いきった…俺の、勝ち…ぐえっ)フラッ

バタッ

暁「し、司令官!?」

今回はここまでです

サルミアッキは食べたことないのですが、すごい味らしいですね…
肉と間違えるわけねえだろとかいう突っ込みはしないで頂けると助かります、はい
非常に苦しい展開となりましたが、目をつぶっていただければと思います

遅くなってしまいましたがお付き合いありがとうございました

サルミアッキはフィンランドのお菓子だったはず
味は口に入れた瞬間は「ゴムの味」
そのあとに「刺激のある苦み」が口を襲うらしい
ようするに吐き気がするほどとてつもなく不味い

なんかたくさんレスついてると思ったらサルミアッキ談義…だと!?
暁よりサルミアッキのほうが好きなら誰かサルミアッキSSを書けばいいじゃないですかー!

えー、さて、くだらない冗談は置いといて…E-6が進みません
いくらなんでも29日までには終わるかな(遠い目)

今回も始めていきますよ

暁『司令官、暁、カレー作ったの!食べて!』

提督『わあ、うまそうだ!ありがとう暁!』

暁『司令官のために頑張って作ったんだから!』

提督『暁、お前…それじゃあ、いただきます!』

暁『どう、おいしい?』

提督『ああ、すごく美味しいよ!』

暁『やったー!わーい!』

提督『あっはっはっはっは……』

… … … … … …

提督「はっはっは……は!?」

提督(あ、夢でしたか、そうですか……俺どうなったんだっけ?)
        サルミアッキ
提督(確か鎖留味悪鬼に打ち勝ったような負けたような…意識がまだぼんやりしている…)

提督(今、俺は…?)

↓2

※提督の今の状況

場所、そばにいる人物など適当に

暁「しれーかん、しれーかん!」

提督(なんか呼ばれてるような…)

暁(なぜか急に笑い出してからぼーっとしてる…大丈夫かな)

提督(でも枕がやわらかくて気持ちいい…もっと寝てたい…)サワサワ

暁「きゃ!?どこさわってるのよ!」バッ

ゴン!

提督「いって!」

暁(あ、…ついやっちゃった)

提督「……暁?俺、どうなったんだっけ」

暁「しれーかん!やっと目が覚めたのね!」パァ

提督「ああ…あれ、枕、ない?あの枕があれば毎日安眠だと思ったのに」

暁「ま、枕って…!夢でも見てたんじゃないの!」

提督「そ、そうだな」

暁(さっきのは司令官がただ寝ぼけてただけ、寝ぼけてただけよ……)カァ

提督(顔赤くしちゃって、どうしたんだ?)

提督「それで…あれからどうなったんだ?どうやら俺は気絶したようだが…」

暁「ああ、えっとね…どこから説明しようかな」

↓2

※提督が倒れてからの経緯

この安価で触れられなかったところは>>1が適当に肉付けします

暁「司令官が倒れちゃって比叡さんとふたりであわててたら、金剛さん、榛名さん、霧島さんが帰ってきたの」

提督(頼むから最初から居てくれよ…)

暁「それでね、この状況を説明しようと思ったら…」



榛名『これはまさか……以前にも似たようなことがありましたけど』

霧島『皿の汚れから見るに、鍋の中身は……やっぱり』

金剛『フゥ…大体察しましタので、暁サンはテイトクの様子を看ててあげてくだサイ……あ、比叡はこっちデス』ガシ

比叡『ね、姉さま!?』

霧島『しょうがないわよね?まあ諦めなさい』ガシ

比叡『は、榛名……助け』

榛名『大丈夫ですよ、お話なら後でゆっくり聞きますから』ニコ

比叡『ヒエー!』ズルズル



暁「ってなって、みんなで比叡さんを引きずっていっちゃった」

提督「だから比叡はいないのな…これに懲りてくれればいいんだが」

暁「それでね、看ててなんて言われたけどどうすればいいかなって思って、ひざまくら…あっ」

提督「膝枕?」

暁「あっあの、えーと、そうじゃなくて」

提督「もしかして膝枕してくれてたのか?ぼーっとしててあんまり覚えてないけど、すごく気持ちよかったよ」

暁(っ~!さっきの思い出しちゃう……)

提督「……またいつかやってほしーなー、なんて」

暁「そうね!気が向いたらね!」プイッ

―鎮守府・港―

ザパーン…ザパーン…

比叡「なぜこんなところに…」

霧島「そんなことはどうでもいいから…カレー作りは封印したはずよね?どうして作ったの」ギラッ

比叡「暁ちゃんにカレーの作り方を教えて欲しいって言われて…」

榛名「小さな子にサルミアッキ入りカレーを教えるのはおかしいとは思いませんか?おかしいですよね?」ニコ

比叡「い、いえ、その…」

榛名「もしこういう作り方が普通だと勘違いしたら責任取れますか?暁ちゃんに恥をかかせるんですよ?」ニコ

比叡「は……」

榛名「恥をかくだけならまだしも、暁ちゃん本人や他の人にも危険が及ぶかも知れないことを承知でやったんですよね?」ニコニコ

比叡「………」

榛名「カレーを封印された理由を忘れていませんか?そもそも―――」ニコニコ

霧島(もっと何か言おうと思ってたけど口出しできる雰囲気ではなくなった…)

… … … … … …

比叡「」ゲッソリ

金剛「言いたいことは殆ど二人が言っテくれたので、ワタシから言うべきことはこれだけデスね」

金剛「……暁サンに謝りなさい」

比叡「……はい、では今すぐにでも」

金剛「おっと、stop比叡!今行くと暁サンとテイトクの邪魔になりマスので…」ビシッ

比叡(地面?)

金剛「ココで正座デス。気絶したテイトクが目覚めるには最低でも1時間かかるデショウから、1時間正座してなサイ」

比叡「え、でもここザラザラしてますし熱いし波が高くて水しぶきが」

金剛「そのために連れてきたんデスよ?」ニコ

比叡「ヒエー…」

今回はここまで

最近始める時間がズルズルと遅くなっていき、レス数も少なくなって申し訳ないです
もう少し早目に始めるように心がけます…できるだけ…

ではお疲れ様でした、またお付き合いお願いします

比叡(実物)で出されるご飯は本当にまずかったという話を聞いたことがあるのですが、一度食べてみたい気はしますね

今回も始めていきます

提督「しっかし、比叡にも困ったもんだな…ははは」

暁「………」

提督「ま、金剛たちにお説教食らってるなら十分反省するだろ。俺からは勘弁してやるかな……」

暁「……怒ってないの?」

提督「そりゃあ少しは頭に来たさ。比叡のやつ、カレー作りは封印させたのに、いくら暁に頼まれたからって……」

暁「比叡さんのことじゃなくて、暁に、怒ってないの?」

提督「なんで暁を怒らなきゃいけないんだ?むしろ俺のために頑張ってくれたのが嬉しいくらいだぞ」ナデナデ

暁「だって、しれーかん、暁がよびに行ったとき、すごくよろこんで…むりしてぜんぶ、たべて…」

提督「気にしなくていいんだよ。俺がしたくてしたことだし……お前は何も悪くない」ポンポン

暁「……うん」

提督「ほんとに気にしなくていいんだって!暁が落ち込んでると俺も悲しくなるぞ?」

暁「うん……ねえ、しれーかん、手…つないでいい?」

提督「…?別にかまわないが」

ギュ…

暁(ああ、やっぱり…安心して、そして…)ドキドキ

提督(…なんか気恥かしいな)

暁(このドキドキは、好きだな……まだよくわからないけど、これが恋なのかも)ドキドキ

提督(な、なんか言えよ…なんで黙って見つめてくるんだよ…緊張してきた…)



榛名「暁ちゃん、提督の具合はどう?」ガチャ

提督&暁「!?」バッ

霧島「司令、暁ちゃん、どうしたんです?そんなにあわてた様子で…」

提督「い、いや!なんでもない!なんでもないんだ!」

霧島「はあ…?お元気そうでなによりです」

提督「まあな。比叡はどうした?」

榛名「提督がお目ざめになるまでの間、"罰"が金剛姉さまより課されました」

霧島「司令はもう起きてたことだし、すぐに比叡をこちらに寄越しますね。何か言うこともあるでしょうし」

提督「おいおい、俺はタイマーじゃねえぞ」

暁「ふふふ、しれーかんタイマー…」

提督「暁、そこ広げなくていいんだよ…」

榛名「では、私たちはこの危険物を処理してきますので」

提督「それはせっかく暁が…」

暁「司令官!また無理して食べて倒れるつもり?」

提督「………でも」

暁「いいの!いつか司令官に心からおいしいって言わせて見せるから!」

提督「……そうか、楽しみだな」ナデナデ

暁「えへへ…」



霧島「……榛名、さっさと行きましょ」

榛名「……ええ、邪魔しちゃ悪いみたい」

そして…


比叡「ほんっとーにすみませんでしたー!」

提督「……反省してるな?」

比叡「それはもう……」

提督「ならばよし、もうするんじゃないぞ」

比叡「えっ…」

提督「なんだ、拳骨でも食らいたいか?」

比叡「いえいえいえ!滅相もない!お許しいただきありがたき幸せ!」

提督(やっぱちょっと殴りたくなってきた)

比叡「……暁ちゃん」

暁「……はい」

比叡「ごめんね。提督への気持ちだったのに、それを私が台無しにしちゃって…」

暁「私はね、比叡さんのこと怒ってないの。もともと自分が原因だし、比叡さんは比叡さんなりに頑張ってくれたの、わかるから」

比叡(比叡さんなり、って地味に心に刺さる…)グサ

暁「だからね、手伝ってくれてありがとうって言いたかったの」

比叡「暁ちゃん…ありがとう。いつか必ず埋め合わせします!」

暁「怒ってないって言ってるのに…でもせっかくだから期待しとくね!」

提督「これで一件落着か…おえっ…」フラッ

暁「司令官!?」

提督「ちょっと味を思い出しちゃっただけだ…大丈夫…」

比叡「後遺症ですよね…何もできませんが、せめて提督のお部屋までお連れします」

提督「ああ、悪い、肩借りるぞ…」

暁「暁も!」

提督「お前の肩をどう借りろと…でもありがとうな」

―提督私室前―

比叡「ではお大事に……」

バタン

比叡「さて、宿舎に戻りましょうか」

暁「ねえ、比叡さん…突然こんなこと言われても困るかもしれないんだけど…」

比叡「どうしました?」

暁「暁ね…司令官のこと…す、好き、かも、しれない…の」

比叡「なるほど、それで手作りカレーを?」

暁(あ、あれ?けっこう勇気出して言ったんだけど、手ごたえがない…)

暁「うん、最初は目的が違ったんだけど、とにかく何か料理を作ろうと思ったの」

暁「それでカレーを選んだんだけど…今になって思うと、ただ司令官の好物を作って喜んでほしかっただけだなって」

比叡「ふむふむ」

暁「あと…他にも思い当たることもたくさん、あるし…」

暁(手をつなぐとドキドキするとかは恥ずかしいから言わないでおこう…)

比叡「やっぱり暁ちゃんも提督のことは好きになりますよね、うんうん、よかった」

暁「暁ちゃん"も"?…え?」

比叡「あれ、知りませんでした?ほとんどの艦娘は提督のこと好きですよ?」

比叡(あの方は人徳がありますからねー、たいがいの人には好かれるでしょうねえ)

暁(う、うそ…!まわりはみんなライバル!?)

暁「ひ、比叡さんも好き、なの?」

比叡「それはもちろん」

比叡(今回の件で迷惑をかけてしまったけど、さらに尊敬の念が深まりました!)

暁(ひえー!どうしよー…勝ち目ないよ…)

比叡「暁ちゃん?」

暁(うーん、秘書艦だからいちおうリードしてるのかな…?でも着任時期のハンデが大きすぎ…)

比叡「暁ちゃん、ここでお別れですよー、考え事してるみたいだけど大丈夫?」

暁「あ、あれ?もうここまで来てたんだ…比叡さん、またね」

比叡「はい、妹さんたちによろしくー」



暁(妹たち、か…あの子たちも司令官のこと好きなのかな…もし暁が司令官を取っちゃったら悲しむかな…)

暁(いーえ!確かこういうときは正々堂々勝負するのがいいのよ!『淑女の美学』に書いてあったわ!)

暁(だいいち、妹たちに遠慮なんてしてる場合じゃないし…どうにかしてあぴーるしなきゃ)

暁(司令官へのお詫びもかねて…↓2しよう!)

※暁の行動

暁(キス…レディーから男性への特別なプレゼント…)

暁(お詫びにはちょっとごうまんかもしれないけど、それでも…)

暁(司令官と、キス…)

暁「………!」カァ

暁(だめ、想像だけでこんなになっちゃうのに、できるわけない…)

暁(……そうだ、ほっぺた!ほっぺにちゅーしちゃおう)

暁(ほっぺなら、恥ずかしく…ない…わけじゃないけど、がんばればできる!)

暁「がんばれ暁!」

響「部屋の前で何やってるんだい?」

暁「うわあ!響!」

響「…そんなに驚かれると少し傷つくよ?」

暁「ご、ごめん…少し考え事してて…あはは」

響「考え事なら部屋の中でいいじゃないか。早く入ろう」

暁(口に出してないわよね?響もライバルかもしれないんだから、油断しちゃだめよ暁!)

響(何か妙なこと考えてそうだけど…放置で大丈夫かな)

暁(実行するとして…問題はタイミング)

暁(仕事中はさすがに怒られそうだし、休憩時間は誰が来るかわからないし…どうしよう)

暁(…いろいろ考えたけど、↓2が一番マシなのかな)

※実行のタイミング

今回はここまでです

最近、主人公が暁になっていてスレタイからそれてきていますが…長く続けばこういうこともありますよね(正当化)
今回で完璧に暁がいわゆる"落ちた"状態になりましたが、恋に落ちるまでの描写が不十分で唐突に感じられなかったかが心配です
自分で書いてると、頭の中で場面を何回も流すのでよくわからなくなってくるんですよね

ではみなさんお疲れ様でした

最近普通の提督になってきてるのが物足りないな
性癖安価をやってた頃が懐かしいぜ

追い付いた
電ちゃんが秘書の時は旦那が愛人落とすのを手伝う本妻にしか見えなかったどすまる

>>452
行動主が提督の安価が減ったからかもしれないですね。少し増やしていこうと思います
別に変態にしろとかいうフリではないです

>>454
言われたらそう見えてきたじゃないですか…
自分的には気の置けない戦友か悪友みたいな感じにしたかったというのになんてこった

では今回も進めていきたいと思います

暁(いつか響たちが話してるのを盗み聞き…じゃなくてうっかり聞いてしまった情報)

暁(司令官は、秘書艦が帰ったらうたた寝を始める…このタイミングがベスト!)

暁(これなら気付かれずにキスして帰れる!)

暁(あれ、そういえばキスの目的…あれ?まあいっか、もう実行に移すって決めたもん。細かいことはいいわ)

暁「ふふふ……」



雷「ねえ、あれほっといてもいいの?」

響「放っておいてもいいと思うけど。姉さんのことだし、多分無害だよ」

電「あの、今日有害なカレー騒ぎが起こったばかりなんですが……」

響「……だ、大丈夫だろう」

雷「珍しく説得力ないわよ響姉」

翌日 夜

―提督執務室―

提督「ふぅ~…これで一段落、か」

暁「ずいぶん苦労してたわね。ごめんね、難しい書類は手伝えなくて…」

提督「いいんだよ、暁はちゃんと仕事してるんだから。そろそろ遅いし、今日はもう部屋に戻っていいぞ」

暁「うん、そうする。司令官、また明日ね」

提督「お疲れ」

暁(本当はまた少しあとで、だけどね)ガチャ

キィ・・・バタン

提督「っふぅ」ボスッ

提督(少し休んだらもうひと踏ん張りしよう)

提督(そうだ、暁が帰ったから思う存分クリスタル像が見られるぞ!)バッ

提督(やっぱり本物にはかなわないが、じろじろ見ても問題ないのが利点だな~)

1時間後

提督「………」カリカリ

提督「………」ウトウト

キィ・・・

提督(扉が開く音…?また響たち…なわけないよな)ウツラウツラ

暁(うたた寝…してるわね?よしっ…)

提督(誰だか知らんが、少し寝たふりで様子を見るか…)

暁(ゆっくり、ゆっくり…)ソローリ

提督(誰が何しに来たか気になるし、薄目あけてみよう…)チラッ

暁(もーちょっと…あいたっ)ゴン

提督(暁か…こっち注意するあまり足ぶつけるなんて危なっかしいなあ)

暁(司令官が目の前に…緊張してきた…深呼吸、深呼吸)

暁「すう…はあ…すう…はあ…」

提督(せっかく慎重に近づいたのにここで音出したらだめだろ!ってなんで俺の目の前で深呼吸すんだ)

暁(うん…おーけー)スッ

提督(ちょっまてまて、近い近い…)ドキドキ

暁(………)ドキドキ

提督(近い近いちか…)

ちゅっ

提督(…えっ!)


↓2

※提督の反応

挙動、行動、セリフなど自由に

暁(や、やった…やっちゃった…)プシュー

提督(何が起こった!?いや、頭ではわかってるが…何が…)ドキドキ

暁(……キス、しちゃった)ポー

提督(とにかく、今起きたらまずい気がする…暁が出ていくまで待とう)ドキドキ

暁(………)ボー

提督(だから早く出て行ってくれよ!頼むから!)

暁(………)ボー

提督(………)ドキドキ

暁(っは!いつまでもここに居たら気付かれちゃう…帰ろう!)

ササササ…ギィ…パタン

提督(……行ったな)

提督(暁、なんのつもりであんなことを…)ドキドキ

提督(帰った後にわざわざ忍び込んで…俺がいつも寝てることを知ってるかどうかは別だが、計画的か?)

提督(いったいなんなんだ…↓2なのか?)


※提督が予想する暁の意図

提督(暁のさっきの表情、しばらく黙って佇んでいた意味…)

提督「……はっ!」ビビッ

提督(頭にビビっときたぞ!)

提督(俺が気絶してしまったことへの詫び、そしてカレーを食べきったお礼だ!)ピカーン

提督(俺は気にしなくていいって言ったけど、暁の中では解決してなかったんだろう)

提督(それで何か礼をしたかったが、俺に気づかれては逆に俺に気を遣わせてしまうと思った)

提督(気づかれてはならないが、暁は俺に何かしないと腹の虫が収まらない…だから実行した。こんなところだろう)

提督(キスを選んだ理由は…わからないが、誰かに教えてもらったとか本で読んだとかで説明はつくな)

提督(いやー、早まらなくてよかった!暁が俺を好きになったかもしれないなんて幻想は抱いちゃいかんよ!)

提督(さて、明日はどうやって暁と仲良くなろう…)

… … … … … …

―宿舎・暁型の部屋―

暁(しちゃった!キス、しちゃった!)バタバタ

暁(………)

暁(お詫びとか考えてたけど、今思うと、ただ私はキスしたかっただけなのかも…)

暁(そ、そのー、司令官が起きてるときにする予行練習…みたいな)

暁(って何考えてるの!バカじゃないの!?)バタバタ

電(眠れない…)

雷(暁姉うるさい…)

響(何してきたか大体想像ついたかも…)

翌日

―提督執務室―

暁「………」カリカリ

暁(恥ずかしくて司令官の顔見れない…)

提督(暁、おとなしいな…まだ気にしてるのか?)

暁「………」

暁(ずっと仕事に向かってれば司令官のほう見なくて済むからこうしてるけど…ちょっと疲れてきた)

提督(暁が心配なのもあるが、こういう雰囲気だと俺もやりにくい)

提督(ここはパーっと気分を変えてやりたいとこだな)

提督(どーっすかなー、一発芸とか…もし受けなかったら悪化するなあ…)

提督(…↓2してみようか)


※気分を変えるための行動

今回はここまでにします

時間がかかりましたがE-6、あとはゲージ破壊のみとなりました
先駆者が言うにはここからが本番らしいですが…いけるいけるー

皆さん毎度遅い時間までありがとうございます、お疲れ様でした

寝落ちしかけました…目をつぶって開いたら時間が飛んでいた恐怖

また少し遅くなりましたが始めます

提督(昨日のお返しに、おでこにキスでもしてやろうかな)

提督(暁にとってはキスはお礼や詫びの印にするようなものらしいし、俺がやっても問題ないだろ。いつものお礼とか言って)

提督(決して、ただ俺が暁にキスしてみたくて、昨日のことをダシにしているわけではない。決して。断じて、ない)

提督「暁」

暁「は、はい!」ビクッ

提督「げ、元気いいな?ちょっとこっちに来てくれないか」

暁(……これは避けられないなあ。目を合わせないようにすればなんとかなるかな…)スタスタ

暁「…で、どうしたの?」プイッ

提督「どこ見てんだ。こっち向きなさい」グイッ

暁(し、しれーかんの手が…ほっぺに…!)

暁「は、はい…ごめんなさい…」

暁(なんだか、体の芯が熱くなってきた…)ドキドキ

提督(……いけないことしてる気がしてきた)ドキドキ

暁「し、しれーかん…?」ウルウル

提督(紅潮した顔、潤んだ目…妙に色っぽい…まずい、変な気分になってきた…早く終わらせてしまおう)

提督(やるぞ……)ゴクリ

提督「…おでこ出してごらん」

暁「え…?こ…これでいいの?」サッ

提督(………)ドキドキ



ちゅっ



暁「!!!」

提督「………」

暁「……!?」

提督「……え、っと」


↓2

※この後の展開

暁(いま、しれーかんが、暁に…え?)

提督(あ、あれ、まずい?気分を変えるどころか…)

暁「しれーかん、その、いまのは…どういう…つもりで…」

提督「え!?あの、それは…!」

提督(落ち着け!理由はさっき考えてただろ…なんだっけ…ああそうだ!)

提督「い、いつものお礼だよ!暁は頑張ってくれてるし…」

暁「そ、そーなんだ…へー…」

暁(勘違いしそうだったじゃない…暁のこと好きって、その…そっちの意味で…)

暁(でも、司令官がそういうつもりなら、暁だってコソコソしなくっても…いいよね)

提督(どうしよう、この空気…)

キィ・・・

青葉(……ただならぬ雰囲気!)サッ

青葉(って隠れても遅いか…扉が開いた時点で気付きますよね…)

提督「あ、あかつき…?」

暁「司令官、目、閉じて?」

青葉(気付いてない…しかもなんですかこの状況は)

青葉(カメラ準備…消音機OK…よし)

提督「え?」

暁「いいから!閉じて」

提督「わ、わかったよ」

提督(これはまさか…いやいや、そんなわけ…でももしかしたら…?やっぱないない……あるわけない…)ドキドキ

暁(司令官がさきにやったんだからね…暁がやってもおかしくないからね…)

提督「………」

暁(髪…よけて…)サッ

提督(まさか本当に…)ドキドキ

暁(さっきの司令官みたいに…自然に…)



ちゅっ



提督「……!」

青葉(!!)カシャ

暁「お返し…司令官もいつも頑張ってるから…」

提督「そ、そっか…ありがとう」

提督(まずい、ほんとにまずい。心のタガが外れかけているのを感じる…)

暁「い、いやだった…?」

提督「………」

暁「し、しれーか…!?」

ちゅっ

提督「暁、嫌だったか?」

暁「……ううん」フルフル

提督「……俺も同じだよ」

暁「も、もーいっかい…次はほっぺたにして」

提督「甘えんぼうだな…」

ちゅっ

暁「えへへ…じゃあお返し」

ちゅっ

提督「おいおい…」

暁「ふふ……」

提督「ははは……」



青葉(…そろそろ引きあげましょうかね)


・・・パタン



青葉(とんでもない場面に遭遇してしまったようで…)

青葉(思わず癖で写真を撮ってしまいましたが、これは勝手に公表してはいけないかな)

青葉(なんせ、数ヶ月前その件で司令官に大目玉食らいましたからね!もうこりごり…)

卯月「青葉、何してるっぴょん?」

青葉「あーいや…今とんでもない写真を撮ってしまい…?」

卯月「とんでもない写真?見たい見たい!皆も見たいだろうし!現像してくるっぴょん!」バッ

青葉「あっ!勝手にカメラ持って行ちゃだめです!待ちなさい!」

卯月「ぴょんぴょん!」

数時間後

提督(………)ボケー

暁(………)ボケー

提督(いかん、仕事が手に着かない…だめだ!集中しろ俺!)パン

暁(司令官…そうだ、暁もしっかりしないと…)

暁「……あれ、もうご飯の時間」

提督「え?マジかよ…」

提督(これほとんど進んでないぞ…今日は徹夜か?)

暁「えっと…とりあえず食べにいこ?」

提督「……そうだな、腹減ったし」


―食堂―

提督「今日はどうしようかな…」

暁「暁はね、えーと…」


↓2

※自由イベント

提督「今日はBにしようかな…間宮さん!B定食でお願いします!」

暁「あ、じゃあ暁も!」

提督「量、大丈夫か?食べきれなかったら無理せず俺に任せろよ」

暁「はーい」

間宮「あらあら、仲が良いですね~…本当に仲良くなって…」

提督「……?はい、そうですね…?」

提督(なんか含みを感じるなあ)

… … … … … …

暁「おいしい!やっぱりいろいろ試してみないといけないわね!」

提督「次はまた別の頼んでみような?」

暁「うん!…あ、陸奥さん」

陸奥「あら、暁ちゃん!この前私が言ったこと、当たってたみたいね?」

暁「え、えと…うん」チラ

提督「?」

暁(確かに当たってたけど…なんで今それを言うのかな?)

陸奥「ふふっうまくやるのよ?」

暁「うん…?」

… … … … … …

提督(鳳翔さんが真面目な顔でこっち来る…)

鳳翔「提督、おめでとうございます」ゴニョゴニョ

提督「え…」

鳳翔「でも…節度あるお付き合いをしないとだめですよ?お相手のためにも…」ゴニョゴニョ

提督「何のこと…ってもう行っちゃった」

提督「さっきから皆の様子がおかしくないか?」

暁「そうね…どうしたのかしら」

ぴょんぴょん♪

提督「む、この心ぴょんぴょんしそうな雰囲気は…」

卯月「司令官!暁!お疲れっぴょん!」

提督「そっちもお疲れさま、卯月…ずいぶん楽しそうだな?何かいいことでもあったか?」

卯月「うーちゃんより、お二人さんにあったんじゃないかな~?」

暁「なんのこと?……!その写真!?」

卯月「よくぞ気付いたぴょん!二人の愛の証だぴょん!うーちゃん、これをプレゼントしに来ました!」デーン

提督「」アングリ

暁「な、な、な…」

卯月「う~ん、二人は仲が良いと思ってたけど、予想以上の仲だったみたいだぴょん」

提督(俺は…怒ればいいのか?誰に?卯月?青葉?……驚きと脱力感でどうしていいのかわからない)

暁(みんなの様子がおかしかったってことは…もう知れ渡ってるってこと!?こ、これからどんな顔で生活すればいいの!?)

今回はここまでです

卯月には損な役回りをさせていますが、愛ゆえです。暁型の次に好きです
この子なら多少何かやってしまっても許してあげたくなります…よね?

では次回もよろしくお願いします

万全だと思われた資源がどんどん溶けていく…
まだ余裕はありますが、だんだん不安になってきました

では今回も攻略しながら書いていきますよ~

卯月「こっちが司令官からのちゅーで、こっちが暁からのちゅーの写真ぴょん!」

卯月「ちゃんと二人の分、焼き増ししてありますっ!えへん!」

提督「……そうか」

卯月「それじゃ、お邪魔しちゃ悪いからそろそろ行くぴょーん、司令官にぃ~敬礼!っぴょん」ビシッ

ぴょんぴょん♪

提督「………」

暁「……これどうする?」ピラッ

提督「置いて帰るわけにもいかないし…持って帰るしかないだろ」

提督(……第三者視点だと……こんなに恥ずかしいことしてたのか)

暁(これをみんな見たのよね…そう思うと周りの視線が気になってきた…)ソワソワ

提督(そうか、暁も俺と同じく…いや俺より気にしてるかも。いつまでもここに居るのはまずいな)

提督「暁、早く執務室に戻ろう。仕事がまだ山積みだ」ガタッ

暁「あ…うん、そうね」

―提督執務室―

提督(皆の反応からして、俺たちは…まあ…なんというか…付き合っている状態だと認識されていると考えていい)

提督(鳳翔さんでさえあの様子なんだから、冗談では済まない)

提督(こうなってしまった以上、何かしらけじめをつけないといけないかもな)

暁(まさかただのキスから司令官とお付き合いしてることになっちゃうなんて…)

暁(……今思うと"ただの"キスってレベルじゃなかったわね…少しおかしくなってたのかも)

暁(ああもう!今はそういうこと考えてる場合じゃないって!)フルフル

暁(よし、集中!)

暁「………」カリカリ

提督(暁…そうだ、俺がしっかりしていないといけないのに…)

提督(そうでなくても徹夜コースなんだから気合い入れないと!)

1時間後

暁「ふぁあ…」

提督(変な事件があったし、暁も疲れがたまってるのかな…)

提督「暁、今日はもう帰っていいぞ」

暁「ふぇ!?あ、今のは別にねむいってわけじゃなくて、ちょっと…」

暁(……頭が回らなくて言い訳が続かない……もうだめかも)

提督「俺は一人でも大丈夫だから、無理しなくていい」

提督(ほんとに大丈夫かは知らん)

暁「司令官一人に任せるなんてできない…って言いたいけど、お言葉に甘えようかな…」

提督「ゆっくり休めておけ。体も、心も」

暁「うん、ありがとう…またあしたね」

提督「ああ、また明日」

暁(部屋に帰ってからもあの子たちに何か言われるのかな…ちょっと気が重いな)

―宿舎・暁型の部屋―

雷「二人がくっつくまで、脅威の早さだったわね」

電「最近はわたしたちもあまり手伝ってないし…」

雷「やっぱり秘書艦になったのが大きかったのかな?ねー響姉?どう思う?」

響「……私はよく知らないんだが、二人が付き合いだしたというのは本人たちが言ったのかい?」

電「そういうわけじゃないけど、ほら、この写真見てください」

雷「何度見ても、らぶらぶすぎて妬けちゃうわね…」

響(なるほど…うーん…姉さんが夜に部屋を抜け出したことと関係があるのだろうか?)

響(あのとき司令官のところに行ってきたのは明らか。それでどうしてこうなったのかはわからないが…)

電「響お姉ちゃん、頭抱えてどうしました?」

響「……姉さんが帰ってきても、このことについては触れないようにしてくれないか?」

雷「えー?なんで?おめでたいことじゃない!」

響「私も確信は持てないんだけどね、そうしたほうがいい気がするんだ」

電「……響お姉ちゃんが言うなら正しいんでしょうね。わかりました!いつも通りでいくのです」

雷「んー…よくわからないけど響姉が言うなら…」

響「ありがとう二人とも。私の勘違いだったら謝るよ」

暁(気が重い…けど入らないわけにはいかないし…ふう)

ガチャ

暁「ただいまー…」

電「暁お姉ちゃんお帰りなさい、なのです」

雷「あれ、ちょっと早かったね?お疲れ様!」

暁(てっきり、すぐに詰め寄られて質問攻めされるかと思ったけど…いつも通り?)

響「どうしたんだい?早くこっちに来なよ」

暁「え?ええ、そうね」

雷「今日の仕事はどんな感じだったの?」

暁「えーっと、大物がひとつあってね、司令官も私も今日はずっとそれにかかりっきりで…」

… … … … … …

響「そろそろ寝よう。姉さんも疲れているようだし」

雷「そうねー…暁姉ごめんね、話に付き合わせて」

暁「いいのいいの、私も楽しいし…」

電「無理しちゃだめですよ?電がお布団しいてあげるのです!」

暁「あはは…ありがと、電」

暁(結局、誰もあのことについて言ってこなかったわね…ほっとしたような、残念なような…え?残念?)

暁(残念…なんで残念なんだろ…ああ、そっか…そうなんだ)

暁(私が司令官と付き合ってるって思われるのがうれしかったんだ…)

暁(実際は望み薄だもんね…しばらくみんなに勘違いさせて、少しぐらい夢見てもいいよね…?)

翌日 朝

―提督執務室―

提督「あ゛~…終わった」

提督(徹夜…それも完徹か。まあ終わってよかった…)

提督(だが大きな問題は残っている…暁のアレだ)

提督(放っておけば既成事実になるよな?やったぜ……ってだめだろそれは…思考が死んできてるな)

提督(これも良い機会だとは思うんだ。この機にきちんと告白してしまえばいい)

提督(受け入れてもらえれば万事OK、振られたら…躊躇なく噂を消して回れる)

提督(この状況が少しおいしいとか思ってしまうのが俺の駄目なとこだな…暁に軽蔑されてしまう)

提督(……うん、今日、暁が来たら告白しよう。中途半端な状態を終わらせよう)

提督(告白の文句は…どうする?ありきたりなものでは…だからと言って奇をてらいすぎるのも…)

提督(よし、決めた…↓2だ)


※告白の言葉

暁「しつれいしまーす…」ガチャ

提督「おはよう暁」

暁「うん、おはよう。昨日のは終わったの?」

提督「なんとかな…いや、今はそれはどうでもいいんだ。暁に真面目な話がある」

暁「どうかしたの?」

提督「少しの間、黙って聞いていてくれ。あとできれば笑わないでくれ」

暁「…?わかったわ。それに真面目に話すのに笑うわけないじゃない」

提督「…ゴホン」



提督「……初めて会った時から、あなたを見ているだけで私の胸が高鳴りました」

提督「行動を共にする時はいつも、言葉では表せないほどの充実を感じました」

提督「私ではあなたに釣りあわないかもしれませんが…」





提督「………………私の家族になってください!」



↓2

※暁の反応

暁「…え?」

暁(司令官の話…愛の告白みたいで途中までドキドキしたけど…家族?)

暁("付き合ってください!"を期待してた私が馬鹿みたいじゃない…)

提督「…だ、だめか?」

暁「だめっていうか…司令官、暁を娘みたいには思ってないんじゃなかったの?」

提督(何の話だ?)

提督「…そうだな。まあ娘みたいに可愛いかと聞かれたら否定はしないけど」

暁(娘みたいには思ってないけど、娘にしたいってこと…?でも、司令官が望むなら…)

暁(どうせ司令官と対等にお付き合いはできないんだし、それならせめて一番喜ばせることをしてあげようかな)

暁「じゃあ、お父さん…抱っこ…」

提督「な!?」

暁「あ、ごめん…パパのほうがよかった?」

提督「い、いや、そうでなく…なぜいきなりごっこ遊びが始まったんだ」

暁(あれ?何が違ったんだろ…もしかして…)

暁「お母さんになってほしいの?さすがに難しいんだけど…」

提督(さっきから何を言ってるんだ?勇気を出した告白の後になぜこんなことに…)


『………………私の家族になってください!』


提督(……!)

提督「……暁、すまない。勘違いさせた」

暁「お母さんでもないの?…妹?」

提督「…違う。お前になってほしいのは肉親の代わりじゃないんだ」

暁「じゃあ…?」

提督「面倒だ、もうはっきり言ってやる!よく聞け!」

暁「は、はい」

提督「暁!俺の嫁になってくれ!」

暁「え…え!?」

暁(ありえない!だって…司令官と暁は…)

提督「……なってくれないか?」

暁「…いいの?暁で、ほんとに、いいの?」

提督「暁が、いいんだ」

ぎゅっ…

暁「しれーかん…だって、暁はまだ…れでぃになれてないよ…」

提督「ならそれまで待つさ」

暁「ほんと?ほんとに?」

提督「いくらでも待ってやる。お前が一人前のレディーになるまで」

暁「他の子に惚れちゃったりしない?」

提督「俺は暁しか見てないよ」

暁「……しんじていいの?」

提督「信じてくれ、暁」

ぎゅっ…

暁「ほんとなら、しれーかん、キス、して…」

提督「ああ…」




――――その時、俺たちは初めての"口づけ"を交わした

流れを考えてたら急にクライマックスを迎えた感じになりました
これ以上続けるのは蛇足なのでしょうか?それともこれからが本番なのでしょうか?
個人的には続けたいのですが、安価スレである以上、みなさんの意向が大きく関わります

もし続きが見たいという声が多ければ続けたいと思います
続きを希望していただける場合、見たいシチュエーションを書いていただけると嬉しいです(ネタ確保的な意味で)

続きの希望が少ない場合でも、エピローグは書いて締めます

では今回はここまでです。みなさんお疲れ様でした

シチュは電ちゃんと暁の提督の取り合いとかが見たいな

ケッコンしたのは良いけど、じゃあ実際これからどういう風に
お互いと向き合っていけばいいのか悩む暁ちゃんと司令官

見かねた姉妹や同僚が色々と焚き付け…もとい相談に乗ってあげるとか

まさかの満場一致で継続希望に驚きと喜びを感じています
ネタ提供もありがとうございます。ただ例によって、必ず使うとは約束できませんのでご了承ください
しかしこのレス数…みなさん、いつももっと感想とか書きこんでいいんですよ?(チラッチラッ
感想でなくても質問も受け付けてますのでお気軽にどうぞ

と、レス乞食をしましたところで今回もまた始めていきます

―提督執務室―

提督「そんでな、暁のやつってば…」

電「はいはい…」

電(暁お姉ちゃんが秘書艦になってからしばらく経ち、秘書艦の仕事を安定してこなせるようになりました)

電(そこで、わたしの勘が鈍りすぎても困るということで、秘書艦は二人での交代制になりました)

電(それ自体は良い判断だと思うけど…)

提督「一度お互いに好きだってわかったら逆に距離感がわからなくなっちゃったり…」

電「それはよかったのですー」

提督「……電、なんか冷たくないか?」

電「いえ、別に…その話は3回目だから飽きたなんて思ってないのです」

提督「ぐむ…すまん、つい…」シュン

電「……ふふ、冗談です。司令官さんの気持ちはとってもわかりますから」

提督「そ、そうか!」

電「でも少しは自重してください」

提督「は、はい…」

電(今は嬉しくて仕方ないんですよね。しばらくしたら落ち着くかな)

電(それにしても、こんな嬉しそうな顔…暁お姉ちゃんにしか見せない顔もあるんだろうなあ)

電(最初からいっしょの電としては、ちょっとだけ悔しいかな…)

電「あれ、司令官さん、そのペンダント…」

提督「良く気づいた電!」

電(あ、余計なこと言っちゃったかも…)

提督「前はなんとなく恥ずかしくて付けられなかったんだが、吹っ切れてからはたまに付けることにしたんだよ」

電「まさかとは思いますが、暁お姉ちゃんも?」

提督「秘書艦のときは付けてることがあるな。でも出撃には付けていかないように言ってるよ」

提督「せっかくのおそろいだからな、壊れちゃったら嫌だし」

電「他にも何か買わないのですか?おでかけも結局水族館しか行ってないです」

提督「ああ、うん、そのー…えっと」

電(この期に及んで何を…そういえばさっき距離感がどうとか言ってたかな)

提督「あ!ほ、ほら、もう休憩の時間だ!お茶を淹れてきてくれないか?」

電「はいはい、わかったのです」


↓2

※休憩時間イベント

ココンココココンコンコン

提督(なんだ?この…何とも言えないノック音は)

提督「どーぞ!」

ガチャ

暁「し、失礼します…」

提督「お、おう…暁か」

暁「うん…来ちゃった」

提督「………」

暁「…え、えと、あのね?」

暁(ど、どうしよ…何か言おうと思ってたのに、緊張して飛んで行っちゃった)

電(………)

提督「………」

提督(明らかに暁は困っている…こういうときは俺が助け船を…助け…助けて…)

暁「………」

電(いつまで固まっているつもりかな…わたしは絶対忘れられてるよね)

電(少しつっついてみたい…)

電(↓2してみよう)


※電のちょっかい

電「暁お姉ちゃん!」

暁「電…あ、ごめん、今まで無視しちゃって…」

電「それはいいですから…ちょっと耳貸してください」

暁「なに?」

電「お姉ちゃん、少しでも司令官さんのそばに居たいから来たんですよね?」ゴニョゴニョ

暁「え!?そ、そんなんじゃないわよ!」

提督「?」

電「そういうことなら、今日は二人で一緒に秘書艦やりませんか?」ゴニョゴニョ

暁「人の話聞いてないでしょ!?それにそんなことできるわけない…」

提督「何ができないって?」

電「司令官さん、お姉ちゃんは今日、わたしと一緒に秘書艦をやってみたいそうなのです」

暁「い、電!なに勝手に言ってるのよ!だいたい、私には大事な遠征任務があるの!」

提督「あー…できないこともないな」

暁「だから絶対に無理だって…え?」

電「お姉ちゃん担当の遠征、対潜警戒任務は現在六隻で行っていますが、一隻抜けてもなんとかなるのです、よね?」

提督「ああ。鎮守府全体の練度底上げのため、多めの人数に任せているだけからな」

暁「と、いうことは…?」

提督「今日は電と一緒に頑張ってくれ、暁」

電「よかったですね、お姉ちゃん!」

暁「……ありがと、電」ボソ

提督(よくわからんが、暁が来てくれるんなら歓迎だな)

暁「あ…そうだ!そうと決まったら…ちょっと部屋に行ってくるね!すぐ戻るから!」ガチャ

電「え、おねえちゃ…」

バタン

提督「忙しいやつだなー」ニコニコ

電「楽しそうですね…」

電(どうだろ、これで少しは背中を押せたかな?)

ガチャ

暁「ただいま!」

提督「おかえり、何しに行ったんだ?」

暁「これよこれ!」キラーン

電「あ、おそろいのペンダントなのです!」

暁「えへへ、せっかく司令官が付けてるんだから、暁もね!」

提督(おお…これは心にグッとくる)

電(うーん…それを大事にするのもいいんだけど…さっきと同じことをお姉ちゃんにも言ってみようかな)

電「暁お姉ちゃん、それもいいですけど他にも思い出を作りたいとか思いませんか?」

暁「どーいう意味?」

電「司令官さんとは水族館にしか行ってないですし、また一緒にお出かけとかしないのですか?」

暁「うぇ!?え、と…それは…その…」

暁「………」プシュー

電(司令官もお姉ちゃんも、煮え切らないなあ…)

電(普通、両想いになったらもっと…そういうふうにならないのかなあ)


↓2

※自由イベント

仕事中、休憩中、食事中など選択可

暁「~♪」

提督「………」

提督(俺だって、電に言われなくても…何かしてやりたいとは考えたんだ)

提督(コレだって、"時"が来たら渡すつもりだけど、その"時"はまだ先だしなあ…)

電「司令官さん、何をいじってるのです?」

提督「うわ!な、なんでもない!」サッ

電(今のは…指輪?もしかして、お姉ちゃんのための!)

電「隠さなくてもいいのです!お姉ちゃんに聞きましたよ?告白の言葉」

提督「え?告白?」

電(嫁になってくれ…というのは少しどうかと思ったけど、指輪まで用意するほど本気だったんですね)

電「司令官さん!それ、今すぐお姉ちゃんに渡しましょう!」

提督「ええ?だってまだ…」

電「いえ、大丈夫です!今渡すのがいいのです!この電が保証します!」

提督「そ、そうなのか?」

提督(おかしいな…前見た書類だと、渡すべきタイミングは…)

暁「なに二人で盛り上がってるの?」

電「ほらほら、司令官さん!」グイグイ

提督「わ、わかったよ…」

提督「…暁!お前に渡すものがある!」

暁「なに?」

提督「……俺とケッコンカッコカリしてくれ!」バッ

暁「え?」

電「はい!?」

提督「……え?」

… … … … … …

電「ごめんなさい、なのです…」

提督「まあ、誰にも勘違いはあるさ…」

暁「そーよ!暁だってもっととんでもない間違いしたことあるし!」

提督「すまない、俺もおかしいとは思ったんだ。すぐに言えばよかったな」

暁「暁はまだまだ練度足りないもんねー…」

電(二人の間を取り持とうとして空回りしちゃうなんて…逆になぐさめられるし…大失敗…)

暁「でもきれいよね、この指輪!勘違いでくれたってことは、いつかケッコンカッコカリしてくれるんだよね?楽しみ!」

提督「……暁、やっぱりそれはお前が持っていてくれ」

暁「え?でも…」

提督「俺は他の艦娘とケッコンする気はないからな。その気持ちを預けておきたい」

暁「し、しれーかん…」ドキ

電(……あれ?もしかして…成功…なのかな?)

今回はここまで

ネタ募集しておいてなんですが、どのタイミングではさむか悩んでます
本筋に絡む用に誘導するか、始めるときに小ネタとして1レス2レス投下するかのどちらかですね

今回始めるにあたって>>525のエッセンスをまぶしてみましたが、要望に応えられたとは自信を持って言えない展開です
中途半端に反映するよりは、本筋とはすっぱり切り離して番外として書いたほうが良いかも?

ではみなさんお疲れさまでした
ご意見、ご感想、ご質問お待ちしてます。どうもやり方が下手で申し訳ないです…

一晩考えてみた結果、ネタひとつで1話完結式みたいな感じで進めていくことにしました
1話がどこで終わるかは切りの良さで決めるのでまちまちになるかと思われます

では今回も始めていきます

<暁とキス>

―宿舎・暁型の部屋―

電「…ということが今日あったのです」

雷「暁姉、せっかく両想いになったのに司令官と距離置いてるのよねー」

響「電のおかげで少しは緩和されたみたいだけど、根本的な理由があるのかもしれないね」

電「理由…というと?」

響「本人に聞いてみないとわからない」チラッ



暁「むー…」ペラッ



雷「何を熱心に読んでるのかしら」

響「よし、覗いてこよう」スッ

電「え、そんな当然のように…直接聞いたらだめなのですか?」

雷「響姉はああなったらもう止まらないわよ…」



暁「………」パラッ

響(なんだ、読んでいるのは少女漫画か…ただ話に夢中になっていただけだったのか)

暁「……んー」ペラッ

響(いや、同じページを何度も読み返している…?何がそんなに気になっているんだ…)ソッ

暁「………」パラッ

響(これは……!キスシーン……!)

暁(しれーかんとのキス…気持ちよかったなあ…またしたいなあ…)ポワー

暁(でも…普通のときにキスしてなんて言えないよぅ…)ゴロゴロ

暁(この漫画みたいにおとなのキスしてみたいなあ…)

暁(司令官はキス…あんまりしたいとは思わないのかなあ…暁だけなのかなあ)

暁(もしかして…暁にみりょくがないのがいけないのかなあ)

暁「うーん…」ペラッ

響(もはや漫画を読んではいないねこれは…)スッ



雷「おかえりー、どうだった?何かわかった?」

響「なんとなくわかった気がするけど…これは私たちが口を出すのは野暮だね」

電「そう…なのですか?」

響「割と平和な悩みみたいだからね…そのうち解決するんじゃないかな」

雷「でも、もし暁姉が私たちを頼ってきたらちゃーんと助けてあげないとね!」

電「なのです!」

響(キスの手助け…あんまりやりたいものではないな)

翌日

―提督執務室―

暁(キス…キス…しれーかんと…キス)ジー

提督(なぜか暁が熱い視線を送ってくる…嫌ではないが…少し不気味だ)

暁(漫画みたいに…いや、あのとき…司令官が告白してくれたときみたいなのでいいから…)ウズウズ

提督(この間までは恥ずかしがってこっち見てくれなかったのに、今日はどうしたんだ)

提督「暁?言いたいことがあるなら聞くぞ?」

暁「え!?な、なんでもないの…あはは…」

暁(あのときはキスしてって勢いで言ったけど、とても普通のときには言えない…)

暁(…普通のとき!?そうだ!普通じゃないときにならもしかしたら…)

暁(いつだろう…勇気を持って一線越えられそうなときと言えば…)

暁(↓2のときかな…?)


※キスができそうな特殊なタイミング?

暁(暁が大破したときなら…言える?キスしてもらったら元気が出るかも~とか言って)

暁(そうよ!要するに理由があればいいのよ!言える!言ってみせる!)

暁(ちょうど、明日は暁の出撃の日…チャンスはあるわ)

暁(別に大破したいわけじゃないけど…そう、もし、もし大破したら…試してみよう)

暁(ふふふ…司令官!待っててね!)

暁「ふふふ…」

提督(暁が怖い…俺が何かしたんだろうか)

翌日

―提督執務室―

ピピピピピピ・・・

提督「電、出てくれ」

電「はい…提督執務室です」ピッ

「第一艦隊、旗艦…暁です…ただいま帰還…」

電「暁お姉ちゃん?声が…何かあったのですか?」

「いやーちょっと…大破しちゃってね…あはは」

電「それは大変だったのです…すぐに入渠しないと」

「そーね…ねえ電、ちょっと頼みがあるんだけど…」

「…休憩時間になったら私たちの部屋に来るように司令官に言ってくれない?」

電「え?それって…」

「お願い!理由は聞かないで」

電「……わかったのです。頑張ってくださいね」

「え?」

プツッ

提督「いったい何を話してたんだ?相手は暁みたいだったが」

電「第一艦隊、帰還しました。それと…」

提督「それと?」

電「暁お姉ちゃんが司令官さんを呼んでいるのです♪」ニコ

―宿舎・暁型の部屋―

暁「…ふぅ」

暁(大破したら…って思ってたけど、まさか本当にしちゃうなんて)

暁(油断してたなあ…みんなにも迷惑かけちゃうし)

暁「………」

暁(つっかれたー…やっぱり大破したいなんて冗談でも考えるもんじゃないわ…)

暁(でも…せっかく、って言ったら変だけど、大破したんだから…やってみよう)

暁(司令官が来たら…キスしてって…言おう…)

暁(…本当に言える?不安になってきた…でも)

『……わかったのです。頑張ってくださいね』

暁(……あのときの電…まさか私の考えてることがわかってたわけじゃないと思うけど)

暁(……応援してくれてる妹のためにも勇気出さなきゃ!)

コンコンコン

提督「暁ー?」

暁「は、はい!開いてます!」

ガチャ

提督「大破したって聞いたが、大丈夫か?」

暁「だ、だいじょうぶ…じゃなくて…えっと…あの…」

提督「どこか痛いのか?俺に何かできるか?」

暁「し、司令官!き、き、き……して……」

提督「どうした?何をしてほしいんだ?」

暁「あの、えと、き、き……」

暁(や、やっぱり…言えない…!)


『頑張ってくださいね』


暁(……そうだ、電…ここで逃げたら電に顔向けできない)

提督「おい、ほんとに大丈夫か?すぐに入渠…」

暁(電!お姉ちゃん頑張るから!)

暁「……しれーかん!……キスして!」

提督「へ!?」

暁「………」

提督「……え?」

暁「き、聞こえなかった?もーいっかい言おうか?」

提督「い、いや、聞こえた…けど」

暁「………」ジー

提督(あれ、この視線…昨日感じたのと同じ…)

暁「……むー」

暁(勇気振りしぼって言ったのに……どうしよう)


↓2

1,こちらから仕掛ける

2,提督がしてくるまで待つ

暁「しれーかん…」

提督(おおお落ち着け…キス、キスだよな?できる、できる…)ドクンドクン

暁「………」ジー

提督(暁の期待に応えなきゃ…暁の…か、彼氏として…)ドクン

スッ・・・

暁「しれーかん…?」

提督「暁、目…閉じてろ」

暁「……はい」ドキドキ

提督(キス……ドラマとかだと…こうやって相手の後ろに手をまわして…)

暁(し、しれーかん…?)

提督(こ、こんなポーズ…だったか?このまま…抱きよせて…唇に…)

暁(あ…しれーかんの息……聞こえる……近い……)

提督(暁の呼吸が近くに…心臓が爆発しそうだ)

提督(そんなに緊張するなよ…まえにもやったことだろ…だから落ち着け…)

暁(もう、すこし…はやく…)ドキドキ

提督(あと10cmぐらい…もう…ちょっと…)ドキドキ

ちゅ…

暁(ああ、しれーかんの…味…)

提督(暁…)

提督「……ぷはっ」

暁「はあ…はあ…」トロン

提督「暁、暁…」

暁「お、おとなのキスするなんて…びっくりしちゃった」

提督「す、すまない…初めはそんなつもりじゃなかったんだが…思わずやってしまった」

暁「えへへ…ちょっとびっくりしたけど、うれしかった」

提督「そ、そりゃよかった」

暁「……あのね、暁ね、またキスしたいってずっと思ってたの」

提督「そうならそうと…」

提督(いや、もしお願いされて…俺はすぐに応じられただろうか…)

暁「でも、司令官は…暁がみりょくてきじゃないから、キスしたいとは思わないかなって」

提督「…暁は少し自分に自信を持ってくれよ」

提督「俺は暁が魅力的だから惚れたんだし、魅力的だから愛の告白をしたんだ」

暁「え、へへ…そうだよね…だからね、さっきのはうれしかったの。司令官の気持ちがわかって」

提督「そっか…」

暁「だから、司令官の気持ちがわかってなかったから…大破で司令官の気を引いてみたり…馬鹿なこと考えちゃった」

提督「俺の気持ち…伝わってなかったんだな…そうだよな、行動しないと伝わらないよな」

暁「暁の気持ちもね、ちゃんと伝わってないと思うの」

提督「そうだな、だから……」

暁「だから…もういっかい…」

ちゅっ…




<暁とキス> 完

今回はここまで

試験的に1話完結式でやってみましたが、特に問題なければこのスタイルで行きます
もし何か意見があればよろしくお願いします

ではみなさんお疲れさまでした

E-6…終わらない…北上様…倒してほしいのはそっちじゃない…
資源が尽きてきた…日数も…尽きてきた…

でも書きます。今回もよろしくおねがいします
ただしかなりイベントに追いつめられているのでより更新が遅くなると思います
29日からは多分普通に戻ります

<いっしょにお風呂>


提督(どれだけの時間…キスしていたのだろう)

暁「はあ…はあ、ふふふ…」

提督(とても長い時間だったような、ほんの一瞬だったような…)

暁「…ふう…はあ…」

提督(暁も疲れたのかな…ってそういえば!)

提督「暁!お前大破してんじゃねえか!」

暁「へ?えへへ…そーだった…ふう…」

提督「早く入渠してこい!」

暁「………」

提督「おい、暁?」

暁「……ない」

提督「え?」

暁「立てない…抱っこして…」

提督「……しょーがないなあ、よっ…と」ワシッ

暁「わ、ちょ、ちょっと!レディーはもっと丁寧に扱ってよね!」

提督「レディーは抱っこを要求しません」

暁「なによー!ぷんすか!」ジタバタ

―入渠ドック(大浴場)前―

提督「ほら、着いたぞ」

暁(もう着いちゃった…抱っこ終わりかあ…)

提督「……暁、本当は一人で歩けたんだろ?」

暁「え!?そ、そんなことないない!ほんとなんだから!」

提督「はいはい、もう下ろすぞ…っと」

暁「あ…」

提督「それじゃ、ゆっくり湯につかってこいよ」

暁(司令官が行っちゃう…)

暁「ま…待って!」

提督「どうした?」

暁「その!……しれーかん……いっしょに入って」

提督「念のため聞いとくが…どこに?」

暁「……おふろ」

提督(うん、なんとなくこうなるような気はしていたんだ…)

提督「あのな、よく考えろ?俺が艦娘と一緒に風呂に入るって、かなりの問題行動なんだ」

提督(いつかその問題行動を起こした気はするが…あれはアウトに限りなく近いセーフ!)

暁「それって、誰にも知られなかったら問題にはならないのよね?」

提督「簡単に言ってくれるなあ…」

暁「だいじょーぶよ、さっきの出撃でけがしたのは暁だけだし、みんな普通は夜に入ってるもん」

提督「でもまだ仕事が…」

暁「暁、知ってるもん…今日は大した仕事ないでしょ」

提督「うん…まあ…今日のノルマは少なかったからすでに達成してるんだが」

提督(だからって電に任せっきりにしちゃうのはちょっとなあ)

提督(…………そういや電、俺が出て行く時…)



電『あとは電に任せてください、なのです』

提督『え?あとはって…そんなに時間をかけるつもりはないぞ?』

電『電はひとりでも大丈夫ですから、司令官さんはお姉ちゃんといっしょに居てあげてください!』

提督『え、あ、はい』

電『司令官さんはちょっと自覚が足りないのです!』プクー



提督(なんで急に怒り出したのかと思ったが…そういうことなのか?)

提督「いや、でもなあ…」

暁「しれーかんは…そんなに…暁といっしょはいや?」

提督(ぐはっ!)

暁「わかった…どーしてもだめって言うなら…あきらめる」

提督(今まで押しておいてここで引くのは反則だろおおお!)

提督「……わかった!一緒に入ろう!」

暁「ほ、ほんと!?やったー!」パァ

提督(……これでよかったんだよな?)

―脱衣所―

提督「おーい、まだか?」

暁「………」ヒョコ

提督「……顔だけ出してどうした」

暁「………」

提督「もしかして…自分から誘っておいて恥ずかしくなったとか…」

暁「ち、ちがっ…」バッ

提督「あ…」

暁「あっ…!」

提督「……さっさと行くぞ!」

暁「司令官は…恥ずかしくないの?」

提督(暁との風呂は以前に体験しているから慣れた…とは言えんな)

提督「俺だって少しは恥ずかしいさ。でも大の大人が恥ずかしがってちゃみっともないだろ?」

暁「…そっか」

提督(でもよく考えたら…今の俺の姿を見られるのは初めてか)

提督(やべ、余計なことに気づいてしまった…今更恥ずかしくなってきた)

―大浴場―

提督「さ、早く洗ってしまおう」

暁「うん…」

提督「自分でちゃんとできるか?髪洗ってやろうか?」

暁「わ、私はお姉ちゃんなのよ?自分でできるに決まってるじゃない!」

提督「そ、そうだよな、すまん」

提督(くっ…後ろに回り込む作戦失敗か…なぜ後ろに行く必要があるかって?)

提督(電に化けていた時とは条件が違うことにさっき気付いたが…俺の体は男だ!…つまり、そういうことだ)

暁「なにしてるの?体洗わないの?」

提督「な、なんでもない…」

ジャー…

提督(シャワーの湯が心地よい…が、それどころじゃない)

暁「ふんふふんふー♪」

提督(俺も暁は少し羞恥心が和らいだようだが、コレは羞恥心とかいう問題じゃないからな…)

提督(なんとか、シャワーノズルや腕で角度を調整し…)

シャカシャカ…

暁「んー…」

提督(あれ?この間はすっごい適当に洗ってたのに、やけに丁寧だな)

暁(司令官が褒めてくれた髪…だいじにしないと)

提督(ま、そっちに集中してくれればこっちは楽…)

暁「司令官、さっきからなんで変なポーズしてるの?」

提督「!?」

今回はここまで

始める時も書きましたが、29日まではものすごくペースが落ちます。安価も取る回数減ります
イベント、本気でまずい…

ではまたお付き合いお願いします

今回も始めますが、先に言っておくと、今回の更新は2レスで終わります
2レス目は自由イベント安価を取る予定です

あと数日はこんな感じですがご容赦ください(本気で切羽詰まってます)

提督「さ、最近、肩がこっててな…そのせいかも…」

提督(我ながら苦しい言い訳だな…)

暁「そうなの?暁が肩もんであげようか?体は大事にしないとだめなんだから!」

提督「そ、そうだな…風呂あがったらお願いしようかな」

暁「えへへ、期待しててね!たぶん上手だから!」

提督(無垢な子を騙すのは少し心が痛む)

暁「~あさのかっぜ、うみにもおはよう♪」

提督(上機嫌だな…そしてほんとに丁寧に洗うなあ…この間から今までに何があった)

暁「~だってわたしだっれよりお姉さんだから♪」

暁(司令官のために綺麗にならなくっちゃ!)

提督(適当に洗うのを注意せずにさっさと一緒に湯につかる予定だったのに…)

提督「暁、俺は先に湯に入るぞ」

暁「えー?ちゃんと洗ったの?」

提督「洗った洗った!」

暁「こらー!しれーかんったら!」

提督(これじゃどっちが子供かわからんが…仕方あるまい)

チャポ・・・

提督「はあ…ようやく落ち着ける…」

提督(電に化けていたときもあれはあれで大変だったが、ある意味楽だったな…)

提督(そーいや、あのときの暁はお姉ちゃんらしかったなあ…)

提督(たまにはああいう暁も見た、い…!?)

バッシャーン!!

暁「しれーかんおまたせー!」

バチャバチャ

提督「こ、こら、風呂で泳ぐんじゃない」

提督(なんつー無防備な…順応性高いのか知らないが、もう全く恥ずかしくないのか)

暁「誰もいないんだからいいじゃない!司令官はやったことないの?」

提督「う…子供のころに…ちょっと…」

暁「じゃあ司令官も泳ごうよー!」グイグイ

提督「か、勘弁してくれよ…」


↓2

※自由イベント


夏 イ ベ ン ト 制 覇 !

よって今回から更新ペースが戻ります。あと数日とか言ったけど今回から戻ります
戻ったところでもともとペースの遅いスレなのですが…マイペースでやっていきます

それではよろしくお願いします

暁「泳ごーよー潜水艦ごっこしよーよー」

提督「なんだその潜水艦ごっこって…」

暁「水面から体を出さないように泳いで、競争するの!」

暁「潜水艦の子たちといっしょに入ったときに教えてもらってね、みんなで潜って遊んだのよ!」

提督「遊ぶのはいいけど、他のやつらの迷惑になってないだろうな…」

暁「それぐらい考えてるもん!」

提督(いざとなれば姉妹のストップがかかるか…)

提督「そういや暁、お前は大破のダメージが…」

暁「それじゃあね、ここから…あっちのはしっこまでの競争ね」

提督(何?艦娘って風呂に入ったらもう元気になるの?そして俺はやるとは一言も言ってないんだが)

提督「って、体が大きい俺が不利じゃないか?底にへばりついて平泳ぎでもしなきゃ無理だ」

暁「なによー、それぐらいのハンデがないと、逆に暁が勝てるわけないじゃない!」

提督「……ごもっとも」

提督(ちょっとガチで考え過ぎていた…暁といるとつい童心に戻ってしまうな)

暁「準備はいーい?」

提督「オーケー」

暁「じゃあいくわよ…よーい、どん!」


↓2

※潜水艦ごっこの結果…

勝敗、決着後の展開、競争中のハプニング等

ブクブク…

提督(こ、これは、想像以上に、きつい…)

暁(よーし!このままいけば勝ちー!)スイー

提督(負けてたまるか…意地を見せてやる!)

提督(うおおおおおお!……ゴール!)

提督「ぷはぁ!はあ、はあ…」バシャバシャ

暁「おつかれさまー!」

提督「……あれ、暁?」

暁「楽しかった!暁のかちー!」

提督「………」

提督(接戦だと思っていたのは俺だけらしい)

暁「暁の勝ちだから、言うことひとつ聞いてもらうね」

提督「そんな約束してないぞ…」

暁「おんぶして、ちょっと泳いでくれない?前からやってみたかったの!」

提督「それぐらいなら、まあ…」

提督(え、おんぶ!?)

暁「やった!ありがとう司令官!」ダキッ

提督「ちょ、ま、ま」ジタバタ

提督(おんぶって!裸でおんぶって!背中に感じる確かな感触!暁は気にならないのか!)

暁「司令官、どうしたの?」

提督「い、いや!こ、このまま泳げばいいんだな!?楽勝楽勝!」

暁「わーい!」




ガラガラ…

提督「!?」

暁「!?」



?(人の気配…?)


↓2

※入ってきた艦娘

少人数なら複数でも可

朧(こんな時間、誰もいないはずなのに…)

朧「誰かいるの!?」



暁「ど、どーするの!?」ゴニョゴニョ

提督「どーするって…とりあえず隠れるしかない!」ゴニョゴニョ

ザプッ

提督(顔だけ出した状態で…桶を被る!これでひとまず凌ぐ!)



潮「朧ちゃん、きっと…暁ちゃんだよ。第六駆逐隊の服もあったから…」



暁「服!そういえば司令官の服は!?」ゴニョゴニョ

提督「落ち着け…念のため隠してある…見つからないはずだ」ゴニョゴニョ



曙「何よ朧ったら騒いじゃって…奥に普通にいるじゃない」

漣「あらホント。暁ちゃん!そんなすみっこでどうしたんですかー!」



暁「こ、こっちくる!」ゴニョゴニョ

提督「落ち着け…まだあいつらは体を洗ってない、まだ大丈夫」ゴニョゴニョ



潮「何か様子がおかしいような…?」

朧「暁、どうしたの?」

暁「な、なんでもないわ!今日、大破しちゃったから気分転換に遊んでただけ!」

漣「あ~、そういえばそういう話を聞きました。大変でしたねぇ」

曙「もーいいから、さっさとシャワー浴びるわよ。汗が気持ち悪いったら」

朧「それもそうね。じゃ、暁、またね」


ペタペタペタ…


提督(行ったか…)

暁「ねえどうするの!?いくらなんでも4人に気付かれずに出るのは無理よ!」ゴニョゴニョ

提督「……俺に考えがある」ゴニョゴニョ

曙「ふぅー、さっぱりした」

漣「そしてこのお湯に入る瞬間が最高だねえ」

潮「……暁ちゃん、まだいる……のぼせちゃわないかな」

朧「大破したから長時間つかっておきたいとかじゃない?たぶん…」

チャポ・・・

暁(来た…作戦開始)パチャ

暁「ねえみんな!いきなりでなんだけど、潜水艦ごっこやらない?」

潮「潜水艦ごっこって…あの、あれですよね…」

漣「たまに潜水艦や駆逐艦の方がやってる遊びですね。何気に一度やってみたかったかも♪」

朧「あたしはそれなりに泳ぐの得意だし…いいよ」

曙「私は別に…」

暁「曙ちゃん…」ウルウル

曙「な、何よ!やらないとは言ってないでしょ!やればいいんでしょ!」

潮「わ、私は、その…応援で…」

曙「何言ってるのよ、私がやるからには当然潮も参加よ」

潮「ううっ…」

暁(ごめん、潮ちゃん…全員参加しないと作戦が…)チラッ

提督(いいぞ暁…)

暁「それでは位置について…よーい、どん!」

ザプン!

提督(今だ!)ザパッ

ダダダダダダ…ガラガラ、ピシャ!

朧(今…)

曙(変な…)

漣(音が…)

潮(したような…)

―脱衣所―

提督(なんとか…難を逃れたか…いやいや、安心するのはまだ早い)

提督(早く体を拭いて…服を着て…ここから出なければ)フキフキ

提督(……ああ煩わしい!多少濡れたままでもいい!早く服を着てもう出る!)バッ

フラッ

提督(あ、あれ?足が…)

提督(とにかく…ここから出るんだ…他の誰かが来る前に…)ヨロヨロ

ガラッ

提督(出た…外…なんとか…これで…俺の名誉は…)フラッ

バタッ

提督(あれ…体…熱い…動かない)


… … … … … …

ガラッ

暁「し、しれーかん!?どうしたの!?」

提督(あかつき…?意識が…朦朧とする…)

暁「ねえ、しれーかーん!」


長時間、肩まで湯につかったうえに桶で熱気を閉じ込めていた…
後から考えてみれば、湯あたりして当然である

俺が大浴場前で倒れていたこの事件は、鎮守府七不思議のひとつとして語られることとなった…


<いっしょにお風呂> 完

今回はここまで

前回も思いましたが、お風呂は難しい…
お風呂でイチャイチャってどうしてもエロ方向に転びがちなんで、ほのぼのネタはなかなか思いつかないものです
あと、提督が見つかると火消しでかなり大変になりそうなのでなんとか見つからないオチにもっていきました

ではみなさんお疲れさまでした

憲兵さんも大好き暁型、めでたしめでたし
何があってもR-18にはしないのでよろしくお願いします。これだけは譲れませんので

それでは今回も始めていきます

<ふみふみ>


―提督執務室―

提督「――はいはい…りょーかい、すぐそっちに行く」

プツッ

提督「すまん暁、少し出てくるから留守を任せる」

暁「なにかあったの?」

提督「大したことじゃない。すぐに戻るよ」ガチャ

暁「わかった…はやく帰ってきてね」

提督「わかってるって」




バタン




暁「………」ポツーン

暁(この部屋にひとりって初めてかも…)ウロウロ

暁(今の内に司令官の椅子に座ってみたりして…えへへ)ボフ

暁(………)

暁(この机の引き出し…何が入ってるんだろう)

暁(………)ドキドキ

暁(だめだめ!れでぃーは人のものを勝手に…)

暁(………)

暁(ちょっとだけ…ちょっと見てみるだけ…)ソー

ゴソゴソ

暁(えーっと…書類、書類、難しそうな本、書類…まあそうよね)

暁(……あれ?この下に、何か…)

暁(こ、これって!?)

タッタッタッタ・・・

提督(早く戻らないとな…急がないと暁に怒られちまう)

提督(怒られたらどうしようか…なでなで…キ、キス…はまだ少しハードル高いか…)

提督「暁、遅くなって済まない…」ガチャ

暁「っは!?」バッ

暁(つい読みふけっちゃった!)

提督「俺の椅子に座って…どうした?」

暁「わ、わ!」バタバタ

提督「……!?おい、それって……」

暁(みつかっちゃった…)

提督「読んだ、のか…」

暁「ご、ごめんなさい!」

提督(これで、姉妹全員に知られてしまったということか…今更だからいいけどさ…)

提督「……もうやっちまったことだからしょうがないけど、人のものを勝手に…」

暁「それも、ごめんなさい…」

提督「それも?も…ってなんだ、さっき謝ったのはなんだったんだ?」

暁「私、司令官のことなにもわかってあげられてなかったんだな、って…」

提督「…?」

暁「司令官って…踏まれるのが好きだったんだよね」

提督「は!?」

暁「今ならわかるわ。いつか暁が踏んじゃったのは事故じゃなかったんでしょ?」

提督「ぐ…そ、その通りだが」

提督(その通りなんだが、何か誤解を…いや、誤解と言いきれないのがなんとも…)

暁「その…司令官と私は…付き合ってるんだから、それぐらいお願いしてくれても…いいんだから!」ダンッ

提督「お、おう…」

提督(暁のやつ、あれを読んだせいか、かなり興奮しているようだ…自分が何言ってるかわかっているのか?)

提督(ど、どうするのが正解なんだ?)


↓2

1、踏んでマッサージしてもらう

2、ただ純粋に踏んでもらう

3、断る

提督(正直な話、すごく踏んでほしい)

提督(暁もああ言ってくれてるんだし…踏んでもらおうかな)

暁「ど、どうするの?」

暁(こんなこと言っちゃって断られたらどうしよう…)ドキドキ

提督「それじゃあ…お願いします」

暁「ほ、ほんと!?よかった…!」

提督(この喜びよう……暁って俺を踏みたい願望でもあったのか?)

暁「それで、どういうふうにやったら司令官は喜んでくれるの?」

提督「ど、どういうふうって…そりゃ…」

提督(……お願いしてみたい踏み方はいろいろあるのだが、ドン引きされるのは避けたい)

提督(暁は俺に合わせてくれているだけなんだ、そこを忘れるな)

提督(まあ、俺は別に踏まれるのが好きなわけじゃないけどな)

提督(ちなみに、前回の経験と度重なるイメージトレーニングにより、顔もイケるようになった)

提督(でも俺は踏まれるのが好きなわけではないからな)

提督(とりあえず…↓2をお願いしよう)


※お願いする踏みシチュエーション

展開によってはあと1回か2回踏み方安価取ります

提督「お、俺の…」

暁「俺の?」

提督(股間を踏んでくれ…とか言えるわけない!)ブンブン

暁「どうしたの?遠慮しなくていいから、言ってみて?」

提督(………!そうだ!!)

提督「暁、椅子に座って、このタオルで目隠しをしてくれ」

暁「め、目隠し?それと踏むのになんの関係があるの?」

提督「い、いいから、頼むよ。お願い聞いてくれるんだろ?」

暁「……わかったわ」

暁(これで司令官が喜んでくれるなら…)

… … … … … …

提督(セッティングはこんなもんか…)

暁「し、しれーかん…?まだ…?」

暁(目隠しのせいか、ちょっと不安になってきた…)

提督「あとは…暁、靴脱いで」

暁「そっか、靴のままじゃきたないもんね」

提督(汚いというか、足の感触がわからないと価値が減る)

提督「それじゃ、足を上げて」

暁「うん…司令官、変なとこから声が聞こえるんだけど、どんなかっこうしてるの?」

提督「まあ、気にするな…よっと」

提督(角度調節して寝っ転がった結果がこれだからな、仕方ない)

提督「そのままゆっくり足を下ろして…優しく踏んでくれ」

暁「う、うん…」ソー

ふにっ

提督(うおお!)

暁(な、なに?このやわらかいの…)

ふにふにっ

提督(うおおおおおおおおお!)

暁「ひゃっ!」

暁(や、やだっ、なんかこれ、だんだん…)

提督(や、やばい!これ以上は!)バッ

提督「お、終わり!あ、ありがとう暁!」

暁「あれでよかったの?暁にはよくわからなかったんだけど…」

提督「あ、ああ…ありがとう」

提督(ふぅ…クールダウン、クールダウン…)

暁「目隠ししてたし、私としては踏んでる感じがしなかったのよね」

提督「そ、そうなのか?」

暁「もっとわかりやすいお願いはないの?」

提督(やっぱりこいつ踏み願望あるんじゃないのか…)

提督「そうだな…」

提督(俺もさっきのは少しやりすぎたと思っている。暁が踏んでくれるというから興奮してしまったのかもしれない)

提督(ただ、決して俺は踏まれるのが好きというわけではない)

提督(……次は少しマイルドにいこう)

提督(↓2がいいかな)


※お願いする踏みシチュエーション

展開によってはあと1回踏み方安価取ります

すみません、「優しく撫でるようになじる」の状況がよくわからないので詳細書いていただけますか?
あとできれば踏む場所も…

提督「少し難しいかもしれないけど、俺の言うとおりにやってみてくれ」

暁「司令官のためならむずかしくてもがんばっちゃうから!」

提督「まず俺は仰向けに寝っ転がる」ゴロン

提督「暁、俺の腹の上に足を乗っけてくれ」

暁「おなか?だいじょうぶなの?」

提督「大丈夫だよ」

提督(さっきはもっと大丈夫じゃないところにしてしまったしな…)

提督「それで、指先を押しつけて…そうだな、円を描くように動かしてくれ」

暁「こ、こう?」グッ

提督「ああ…」

ぐーりぐーり…

提督(いい…暁の必死な表情もかわいい…チラチラ見えるニーハイとスカートの間もいい)

提督「動かすのをやめて、ちょっと強く踏んでくれ…」

暁「わかった…」グイッ

提督「ぐふぅ…」

暁「ほ、ほんとにだいじょうぶなの?」

提督「大丈夫大丈夫…今の流れを、少しずつ力を強めていく感じで何回もやってみてくれ」

暁「うん…」グッ

ぐーりぐーり…

提督「はああ……」

ぐっ

提督「っふ!」

ぐーりぐーり…

提督「ふう……」

ぐっ

提督「うあっ…」

ぐーりぐーり…

暁(司令官のおなか…少しやわらかくて、でも、腹筋かな?ちょっとかたくて…)

暁(なんだか、いつまでもこうしてたい…)

ぐっ

提督「っはぁ…暁、もう、いいぞ…ありがとう」

ぐーりぐーり…

暁「………」

提督「暁?」

ぐっ

提督「うっ!」

暁(ふふふ…)

提督「あ、暁?もういいって!」

暁「へ!?あ、ご、ごめん!」

暁(いけないいけない!つい夢中になっちゃった…)

提督「暁、ありがとうな。俺のためにこんなこと…」ナデナデ

暁「え?」

暁(もしかして…これで終わり?)

提督「暁の気持ちが伝わってきて嬉しかったよ。それじゃ…」

暁「ちょ、ちょっと待って!」

提督「どうした?」

暁「もう一回ぐらいならお願い聞いてあげてもいいわ!」

提督「あ、暁…?」

暁「ほ、ほら!一回目は目隠ししてたからよくわからなくて…」

暁「二回目のあの難しいのしかやってないから、その…こうがく?のために…もう一回…」

提督(なぜここまで必死に…)

提督「まあ、そこまで言うなら…」

提督(最後は↓2をお願いしようか)


※お願いする踏みシチュエーション

これで踏み安価ラスト

ちょっと切りが悪いですが、書く時間が無くなったので今回はここまで
次回はこの話のラストと次の話の導入って感じですかね

それにしても、今回はみなさん生き生きしてた気がするのは気のせいでしょうか

それではお疲れ様でした。憲兵の方々もご歓談ください

イベントで溶けた燃料を遠征を駆使してなんとか取り戻そうと必死に回しております
大和型が居ればここまで減らなかったのかなあ…などと思い、大型建造するから全然貯まらないんですが

では今回も始めていきます

提督(顔…そろそろ、顔を踏んでほしい)

提督(別に変な意味ではない。イメージトレーニングの成果を確かめたいだけだ)

提督(俺は踏まれるのが趣味ではないからな、うん)

提督「よし、俺の顔を踏んでくれ」

暁「か、顔!?ちょっと…というかすごく、気が引けるんだけど…」

提督「俺が頼んでるんだから、気にする必要はないだろ?」

暁「それはそうだけど…」

提督「それに、一番踏んでる感がするのが顔だと俺は思うんだ。暁も満足するだろ」

暁「言われてみれば…って!べ、べつに暁は踏みたいわけじゃないもん!」

提督(ちょっとカマ掛けてみたが、完璧に黒じゃねえか)

提督「まあそれは置いといて、顔を踏むにあたって、パターンをふたつ考えた」

暁「パターン?」

提督「パターン1、正座して上を向いた俺の顔を踏む」

提督「きっちりした姿勢の相手の顔を踏むことで優越、束縛の感覚が得られるだろう」

暁「も、もうひとつは…?」

提督「パターン2、さっきみたいに仰向けに寝た状態の俺の顔を踏む」

提督「低い位置で踏みやすい条件だからこそ踏む側の自由が生まれ、お前の欲求をお前自身が満たせる」

提督「自由とはいえ、少しはこちらから指定させてはもらうけどな」

暁「それで…どっちがいいの?」ドキドキ

提督「暁に任せる」

暁「急に任せられても…」

提督「………」

暁「……えーと」

提督「じゃあここまでということで」

暁「ま、まって!すぐ決めるから!」

提督(………ちょっと楽しくなってきた)

提督「あんまり時間かけてると…」

暁「あとちょっと!まって!」

暁(は、はやく決めないと…ど、どっち?)

暁(……決めた!↓2!)


1、正座で顔踏み

2、寝て顔踏み

暁「決めた!司令官、もう一回そこに寝て!」

提督「わかった」

提督(俺としてもそれは望むところだ)

提督(前回顔を踏まれた時は、俺の未熟さゆえに良さを感じることができなかったからな…リベンジだ)

ゴロン

提督「最初は俺の言うとおりにやってみてくれ。そのあと少し好きにしていい」

暁「……わかった」ゴクリ

提督「まずは軽く足を乗せてくれ」

暁「うん」

スッ…

提督「そして、少しずつ体重をかけていくんだ」

暁「うん…」

ぐっ…ぐぐっ…

提督(暁の足の感触が顔に…さらに暁の足の匂い…)

提督「はああ…」

暁「ど、どう?気持ちいいの?痛いの?」

提督「いい…」

暁「こ、こんなので喜ぶなんて…へんたい」

ぐぐっ…

提督(少しきつくなってきた…けど暁に踏まれてると思うとこれはこれで…)

暁「ほらほら、そろそろ痛くなってきたでしょ?がまんしなくていいのよ?」

提督「いたくない…」

暁「それじゃ、これはどう?」

ぐりぐり…

提督(指先で頬をえぐるように踏む…だと…?さっきの応用とは、やるな…)

提督「ふふ…まだまだだ…」

暁「へー…それじゃあ次はね…♪」

30分後…

提督「はあ…はあ…」

暁「はあ、はあ…ふふふ……はっ!?」

暁(さ、30分もたってる!?私ったら、こんなに長い時間司令官を踏んでたの!?)

暁「し、しれーかん!ごめんなさい、つい夢中に…じゃなくて、時間を忘れて…ってそれもおかしいけど!」

提督「いや、なんつーか…お前すげーな」

暁(司令官を踏んでると、なんだか私が私じゃなくなるみたいだった…)

暁(ちょっと楽し…いわけない、そんなことないもん)

暁「そうよ、この本がそもそもの元凶なんだから!元の場所に片づけて、これでおしまい!」

提督「………」

暁「……なに?」

提督「少し思うところがあってな。俺の机の引き出し、そろそろ整理したいと思ってたんだ」

暁「それがどうかしたの?」

提督「この本、邪魔だから秘書艦の執務机のほうに置いといてもいいか?」

暁「別に…いいけど…」

提督「助かるよ」





俺はあれ以来、暁が隠れてあの本を読んでいることを知っている。だから――



提督「暁、また踏んでくれないか?」

暁「ま、またなの?しょうがないわね…♪」



SとMの主導権を握っているのはMのほうだという話を聞いたことがある
SはMの要求に応え続けることから、Sのほうが献身的だとか…真偽のほどは知らないのだが

もっとも俺たちの関係はSMとは少し違う
俺は踏まれるのはまったく、少しも、これっぽっちも好きではないからだ

<ふみふみ> 完

ということでアブノーマルな感じの話終わりです
提督の変態度が久しぶりに上がってしまいました

少しあとに次の話を投下します

<お姉ちゃんとわたしと司令官さんと>

―提督執務室―

電「司令官さん、暁お姉ちゃんとはその後どうなのです?」

提督「ああ、最近は良い感じだよ。昨日も…」

提督(踏んだり踏まれたりした…とは電には言えないが)

提督「……お互いのことを考えて生活できたと自負している」

電(司令官さんと暁お姉ちゃんが正式にお付き合いを始めてから、しばらくは見ていられないほど不安だったけど…)

電「その様子だと、暁お姉ちゃんとの距離感は掴めたみたいなのです」

提督「ああ、もうぎこちなさは無くなったよ」

電「それはよかったのです」

提督「秘書艦の仕事もだいぶ慣れてきたようでな、新しい発見もいろいろある」

電「新しい発見?」

提督「艦隊が帰投した連絡を受けた時、始めは必死に丁寧に俺に伝えようとしてくれてたんだけどな?」

提督「最近は敬語もやめて、いつもこう言うんだよ」



暁『艦隊が帰ってきたんだって、ふう』



提督「この、少し気合いの抜けるような、でも親しみが込められたような報告をな、毎回してくれるんだ」

提督「一番のポイントは、最後の"ふう"だ!これに俺は心奪われた!」

電「は、はあ…」

提督「俺も、暁の"ふう"になんでここまで惹かれるのか考えたんだよ」

提督「艦隊の無事がわかって安堵する暁がかわいいのか?仕事でちょっと疲れた感じがかわいいのか?」

提督「いろいろ考えたんだけどな、気付いたんだ」

電「へ、へえ…なんなのでしょうか」

提督「暁のため息自体が、ただかわいかったんだ…」

電「………」

電(それは最初からわかりきっていたことでは…?)

ピピピピピピ・・・

提督「おっと、タイムリーだな…出てくれ」

電「はい、提督執務室」ピッ

「こちら、第一艦隊旗艦長門。ただいま帰投した…出撃の成果は…」

電「はい…はい…わかりました、お疲れ様なのです」

プツッ

提督「なんだって?」

電「第一艦隊…」

電(……そうだ、さっきのわたしもやってみようかな)

電「第一艦隊が帰投したのです…ふう」

提督「え…」

提督(さっき俺が言ったから、それで…?)ドキ

電「……やっぱり、電では…だめなのですか?」シュン

提督(な、なんだよ!なんでいきなりそんなかわいいことするんだ!)

提督「い、いや…驚いただけだ。不覚にも少しドキっとした」

電「え、へへ…よかったのです」

電(わたしも、少しは女の子として見てもらえたかな…?)

提督「そ、そっか…」

提督(不意打ちは卑怯だ…だいたい、電は心を許しあった親友のようなもので…)

提督(親友…?そうか、思い返してみれば、今まであまり電を女の子扱いしてあげられてなかったかもしれないな…)



―食堂―

提督「さて、空いてる席は…」

電「司令官さん、あっちが空いてますよ」

提督「お、ほんとだ…」

… … … … … …

暁「あ!しれーかん!電!こっちこっち!」

提督「暁、先に来てたんだな」

暁「うん!たまには三人でいっしょに食べましょ!」

電「この三人で食べるのって、意外と珍しいかもしれないのです」カタ

提督「言われてみれば…って…」

暁「司令官、どうしたの?はやく座れば?」

提督(電はごく自然な流れで暁の正面に座ったが…俺はどこに座るべきだろうか?)

提督(暁の隣か、電の隣か…いつも飯を食う時は二人だからこんなこと考えもしなかった)

提督(暁を優先したい気はするのだが、電を女の子として意識した手前…少し贔屓してあげたい気もする)

提督(あれ、そもそもこういう場合は隣に座ったほうがいいのか?前に座ったほうが顔が見えていいのか?)

提督(やっべ、わかんなくなってきた…だが時間をかけてはいられない)

提督(………決めた、↓2だ)


1、暁の隣

2、電の隣

今回はここまで

この話は>>524を元に書き始めましたが、取り合いの具体的内容を考えないまま見切り発車してしまいました
見たいシチュエーションを書いていただければ、食堂編のあとにできるだけ取り入れます
つまり、リクエストを取り入れられるくらい今カラッポということです。まずいです

今更ながら>>46のリクエストを消化しました。長いことお待たせしました

ではみなさんお疲れ様でした

もらったネタはメモ帳にまとめてあるのですが、使いどきが考えものなんですよね
なるべく自然な流れで話に盛り込むのが理想的です

それでは今回も始めます

ぺしぺしぺし

提督(すまん電、やはり俺は暁の隣に…)

ぺしぺしぺし

暁「……司令官、はやく」

ぺしぺしぺし

提督(何の音かと思ったら、暁が隣の席を叩いていたのか)

ぺしぺしぺし

提督「悪い悪い、少しぼーっとしてた」カタ

電(やっぱり暁お姉ちゃんの隣かあ…うん、最初からわかってたことだし…)

提督「そんじゃ、いただきまーす」

電「いただきます、なのです…」

提督(電のテンションが落ちてるのは俺のせいではないよな?)

電(どうにかして司令官さんの気を引きたいな…響お姉ちゃんたちの気持ちがわかってきたかも)

暁「しれーかん、おかずひとつ交換しよー?」

提督「へいへい、それじゃ唐揚げやるからカボチャの煮物くれ」ヒョイ

暁「やったー!さすが司令官、わかってる!」

提督「いつものことだからな、もう何が欲しいのか覚えたよ」

電(おかず交換か…そうだ、ちょっと恥ずかしいけど今こそあの技を…)

電「し、司令官さん!電とも交換してくれませんか?」

提督「ああ、いいぞ。何が欲しい?」

電「プチトマトがいいのです。司令官さんは?」

提督「その小さい魚の切り身をもらおうかな」

電「はい、いいですよ」

提督「それじゃあ交換成立ということで…」スッ

電「ま、待ってください!」

提督「へ?」ピタッ

電「…司令官さん」モジモジ

提督「どうした?」

電「あ、あーん……」ズイッ

提督「!?」

暁(……え!?)

提督「い、電…?」

電「ど、どうぞ」

暁「」ピシッ

提督(どうぞって、これは…暁も固まってるよ)

電「あーん……」プルプル

提督(電、顔真っ赤にして…箸も震えてるし…あっ涙目にならないでくれ!食べるから!)

提督「……あーむ」パク

電「し、しれーかんさん!」パァ

暁「」ピシピシッ

提督(こんな必死な電を無碍にするなんてできないだろ!?暁、わかるだろ?な?)

電「おいしいですか?」

提督「お、おいひーお…」モグモグ

暁(はっ!固まってる場合じゃないわ暁!電がそういうつもりなら、こっちだって!)

暁「司令官!暁もあーんしてあげる!」

提督「え、でももう交換したし…」

暁「そんなの、こうすればいいの!」サッ

提督(交換したおかずをわざわざ元の場所に戻すとは…なんという力技)

暁「さー、司令官、口あけて?あーん♪」

提督「あ、あーん…むぐ」

暁「おいしい?」

提督「お、おいひー」モグモグ

暁「ねえ司令官、今度は暁にあーんして?」

電(な!?)

提督「え?お、俺が?」

暁「おねがいおねがい!前からやってほしかったの!」

提督「わかったよ…ほら、あーん」

暁「あーん♪」

電「むー…」

提督「これで満足か?」

提督(そろそろまわりの視線が気になってきた…)

暁「むぐむぐ、ごくん……おいしかったー」

電「むむー…」

暁(……勝った!)グッ

バチバチバチ…

提督(なんでこいつらはこんなに燃えてるんだ…)

… … … … … …

暁「ごちそーさま!」

電「ごちそうさまでした、なのです」

提督「……ごちそうさま」

提督(妙に気疲れした……)

電(別に、お姉ちゃんから司令官さんを奪いたいわけじゃない…ただ、わたしだって…)

提督「電、執務室に戻ろう」

電(お姉ちゃんみたいに……女の子として見てもらいたい)

電(ただそれだけでいいけど…今までの積み重ねのせいで、それだけが難しいなあ)

電(↓2でもすれば少しは伝わるかなあ?)


※電の想いを伝える策

―提督執務室―


提督「さて、続き続き…」ガサガサ

電(少し、大胆な格好を見せたら意識してくれるかな…)

電(でも、だいたん…ってどうすればいいかな)

電(……そうだ、水着!水着で司令官さんを悩殺…は無理だろうけど、意識させるぐらいはできるかな?)


電「司令官さん、今日の仕事はどれぐらい残っていますか?」

提督「大したことないな。早めに終わるだろうから、電を帰すときに俺も部屋に戻るつもりだ」

電(これはチャンスかも…)

電「そうですか…あの、司令官さんにお願いがあるのです」

提督「なんだ?」

電「きょ、今日の仕事が終わったら…司令官さんの部屋に、お邪魔してよろしいでしょうか!?」

提督「うぇ!?」

提督(い、電…今日はやけに攻めるな)

電「だめでしょうか…?」ウルウル

提督(思い切った発言からのその目は卑怯だって!)

提督「か、構わないぞ」

電「ありがとう、なのです!」

提督(俺弱すぎんよ…)

電(ここだと誰が来るかわからないから、変なことできないもんね…水着を見られた言い訳なんて思いつかないよ)

提督「俺の部屋に来てどうするんだ?何も面白いものは無いぞ」

電「ないしょ、なのです」

―提督私室―



電『ちょっと待っててください、一度部屋に戻ってから来ますね』



提督(わざわざ部屋に戻るならそのまま帰ればいいのに、何のつもりだろう)

提督(俺の部屋に何の用事かもさっぱり見当がつかないしなあ)

提督(暇だな…まだ来ないなら少し掃除でも…)

コンコンコン

「お待たせしました、電です」

提督「ああ来たか、開いてるぞ」

ガチャ

電「失礼します…」

提督「いらっしゃい。まだ目的は教えてくれないのか?」

電「目的は…少し待ってください」

電(ふー…深呼吸…深呼吸…)

電「すー…はー…すー…はー…」

提督(暁のキス事件のせいか、深呼吸されると身構えてしまうのだが…電だし、大丈夫だよな?)

電「………」バッ

提督「おい待て!なぜ服を脱ぎだす!目的はどうした!」

ぱさ、ぱさ…

提督(おとなしい電がなぜいきなり服を脱ぐんだ!)

電「……司令官さん、こっちを見てください」

提督「い、電…何のつもりだ…」チラ

電「ど、どうですか?司令官さん…」


↓2

※電の水着の種類

水着と言っているのに無視しているので再安価

↓1

提督「ど、どうって…なんでそんな格好を…」

提督(それ以前になんでマイクロビキニなんて持っているんだ)

提督(そんな格好だと、いつもと違って…体のふくらみが…電ってけっこう…)

電「司令官さん、わたしだって…電だって、女の子なんです」

提督「………」ドクン

電「今まで、わたしたちの関係は当たり前のものだと思ってたけど…」

ぎゅっ

提督「い、電?」

提督(こ、この状態で抱きつかれると…電の感触がモロに…)

電「暁お姉ちゃんと司令官さんを見てると、急に…お姉ちゃんが羨ましくなるときがあるんです」

電「お姉ちゃんはいつも司令官さんに女の子として見てもらって…」

電「わ、わたしだって…しれいかんさんのこと…しれいかんさんにみとめてほしくて…」

提督「……それで今日、暁に対抗心を燃やしてたのか」

電「………」コク

提督「この水着も…?」

電「………」コク

提督「……ごめんな、気付いてやれなくて」

電「……しれーかんさん」

提督「恥ずかしいことに、今…その水着姿で初めて電を意識した」

提督「びっくりしたけど、とっても色っぽくて綺麗だ」

提督「電は、俺にとって……ものすごく魅力的な女の子だよ」ナデナデ

電「ありがとう、その言葉が聞けて…満足、なのです」

提督「俺もお前に甘えすぎてたからな…今まで済まなかった」

電「わたしが司令官さんに甘えてもいいって言っちゃったんです。司令官さんは悪くないのです…」

電「暁お姉ちゃんも、司令官さんも、大好きですから…二人が幸せならそれでいいのです」

提督「そっか…」

電「ただ…わがままをひとつ聞いてくれませんか?」

提督「わがまま?」

電「このわがままを聞いてもらえたら…心の整理がつく気がするんです」

提督「……言ってみろ」

電「……↓2」


※電のわがまま

これからもずっと幸せでいてくださいなのです

>>1に定めた意味不明レスと判断
>>686を安価に適用

電「………」

提督「……電?」

電「……これからもずっと幸せでいてください、なのです」

提督「……そんなことでいいのか?」

電「そんなこと、じゃないのです!これは一番大切なことなのです!」

提督(てっきり、抱きしめて欲しいとかキスして欲しいとかだと思ってたが…うぬぼれだったかな)

電(キス…お願いしようと思ったけど、だめだよね。お姉ちゃんに悪いよね)

電「それじゃあ…用事は済んだので服を着て帰るのです」

ぱさ、ふぁさ…

提督(露出度は下がっていっているのに、この動作はなぜかドキドキするな…)

電「っふう」

提督「さっきの格好がもう見れないかと思うと少し残念だな」

電「も、もう忘れていいのです!」

提督「………」

電「………」

提督「電…俺、お前に恥ずかしくないように幸せになる。暁も幸せにする」

電「はい、信じています。……おやすみなさい、司令官さん」ガチャ

提督「……ああ、おやすみ、電」

バタン

提督(……なぜ電があんな水着を持っていたのかは分からずじまいか)

… … … … … …

翌日

―宿舎・暁型の部屋―


響「私の水着コレクションを漁った痕跡があるんだけど…誰か知らないかな」

暁「水着?最近使う機会あったっけ」

雷「それにしても、どうやって水着もそんなに揃えたのよ…」

電「ほ、ほんとなのです!お洋服だってたくさんあるのに、び、びっくりなのです」

響(犯人は電か…何に使ったのやら…まあいいけどね)



<お姉ちゃんとわたしと司令官さんと> 完

終着点を決めずに話を書き始めてはならないと痛感しました
はじめはもっとさっぱりした方向にする予定だったのです…反省です

明日が休みなのでつい長々と続けてしまいました
みなさん遅くまでお付き合いありがとうございました

感想やリクエストありがとうございます

リクエストは見かけたら全てメモ帳にまとめていますので、希望があれば他の方も遠慮なく書きこみをどうぞ
ただし、しつこいようですが反映の約束はできないのでご了承ください

それでは今回も始めていきます

<レディーへの道>


電「それで、ただ司令官さんの気を引いてみたかっただけなのです…」

暁「なるほどねー…」

電「心の整理はつけたので、もうこの間みたいなことはしません。約束します」

暁「うん…まあ…そうしてもらえると助かる、かな」

暁「私、けっこう危機感を感じたのよ?もし電が本気出したら…司令官を取られるんじゃないかって」

電「……そんなことはないのです。お姉ちゃんには勝てません」

暁「そっちこそ、そんなことないわよ…電ってば、おしとやかで、大人っぽくて、思いやりがあって…」

暁「私は正反対で、がさつだし、れでぃーとか言ってても子供っぽいのもわかってるし、相手の気持ちを考えるの苦手だし」

電「そこまで卑下しなくても…」

暁「……決めたわ!」

電「はい?」

暁「私、ほんとにレディーになる修行をするわ!」

暁「レディーになって、もし電が司令官を誘惑しても不安にならないくらいの自信をつけてみせるの!」

電「……もうしませんって言ったのです」

暁「それぐらいの意気込みってこと!」

電「…………やっぱり、かなわないなあ」ボソッ

暁「え?何か言った?」

電「いいえ、何も」

電(その前向きさがわたしには無い最高の武器なんだよ、暁お姉ちゃん…)

暁「それで、それでね?修行には先生が必要だと思うんだけど、誰がいいと思う?」

電「それは自分で決めることですよ?お姉ちゃんが思うレディーを先生にすればいいのです」

暁「私が思う…」

暁(改めて考えてみると…私の考えるレディーって…?)

電「あの…もしかして、特に理想もないまま修行しようと考えていたわけでは…」

暁「そ、そんなこと!ない!ないから、ちょっと待って!」

電「………」

暁(えーと、えーと…)

電「はあ……それでは、いろんな方にちょっとずつ先生役をやってもらうというのはどうですか?」

暁「え…?」

電「何もイメージを固める必要はないのです。いろんな方からいろんなレディーを学べばいいのです」

暁「さすが電!あなた本当に私の妹!?」

電(その褒め方はあまり嬉しくないよ…)

電「い、いいから…早く一人目の先生を決めよう?善は急げ、なのです」

暁(そうね…ぱっと思いついた人でいいのよ。思いついたからにはどこかでレディーとして尊敬してるんだわ)

暁(れでぃーれでぃー…思いついた!)

暁「一人目の先生は↓2にお願いしましょう!」

書き忘れた…

※艦娘限定

ちょっと誤解を招きそうなので念のため言っておくと、>>697から↓2です。よって鳳翔

次からちゃんと確認して書きこみます…申し訳ない

暁「鳳翔さんにお願いしましょう!」

電「あ、わたしも鳳翔さんが適任だと思ってたのです!」

暁「ぜひ先生になってもらって、あの物腰を盗むのよ!」

電(物腰を盗むって言葉は初めて聞いたなあ…)

電「それでは、頑張ってくださいね」

暁「え?電も来るのよ?」

電「な、なんでー…?」

… … … … … …

―食堂―

電「鳳翔さんはこの時間、ここにいるはずです」

暁「やっぱ電は頼りになるわねー…ほーしょーさーん!いるー?」

電「わわ、そんな大声で…」

ぱたぱたぱた…

鳳翔「はいはい…あら、暁ちゃんに電ちゃん。何か私に御用ですか?」

暁「あのね、私、鳳翔さんに先生になってほしいの!」

鳳翔「せ、先生…?」

電「お、お姉ちゃん!鳳翔さんすみません、えーと、つまり…」

電「――ということなのです」

鳳翔「そうですか、レディーになるため…」

暁「鳳翔さんは私たちの憧れだから、少しの間先生になってほしいと思ったの!」キラキラ

鳳翔「……そこまで言われたら仕方ないわね。わかりました、先生の役を引き受けます」ニコ

暁「やったー!」ピョン

電(物腰を真似るつもりあるのかな、お姉ちゃん…)

鳳翔「でも…先生って具体的に何をすればいいのかわかりませんね」

電「鳳翔さんがレディーに必要だと思うことを修行の内容に選んでくれれば嬉しいのです」

暁「そうそう!鳳翔さんの考えるレディーが重要なの!」

鳳翔「そうですね…では、私からは↓2を教えます」


※鳳翔の修行

あまりに相応しくないものは安価下

ああ、sage解除し損ねた…何度もすみません
安価にはこのレスは除きますので>>705から↓3

早いですが今回はここまでにします
くだらないミスをしたり、一度書いたものを投稿せず消したりと、頭がちょっとおかしいのでもう素直に寝ます…

>>697のミスは本当に申し訳ないです
他のスレを見る限り艦娘って書いておかないと深海棲艦などが選ばれる可能性があるので、この断りがないと危ないんです

それではまた次回お願いします

妙に頭がおかしいと思ったら、昨日は風邪をひいていたようです。もうだいぶ良くなりました
みなさんも寒暖差にはお気を付けください

それでは今回も始めていきます

鳳翔「では、精進料理を教えようと思います」

暁「しょーじん…?なんだっけ、聞いたことあるんだけど」

電「確か…殺生に関わる食材を使わない料理でしたか?」

鳳翔「電ちゃん、難しい言葉を知ってるわね?簡単に言うと、植物性の材料だけを使った料理ですよ」

暁「植物性って…つまり、お肉やお魚は使っちゃダメってこと!?そんな~…」

電「話に聞いたことはありますけど、それが具体的にどんな料理なのかはよくわからないのです」

鳳翔「そういうことなら、ひとつの社会勉強としてもいいかもしれませんね」

暁「……でも、それのどこがレディーなの?」

鳳翔「精進料理はどうしても淡泊になりがちだから、普通の料理よりも多くの工夫が必要なんですよ」

鳳翔「飽きがこないように味や食感に気を配る必要があって、それがレディーの気配りにも通ずるんじゃないかって」

電「なるほどー、なのです」

鳳翔「それに、カロリー控えめだからレディーの体型にも優しいんですよ?」

暁「ぐぬぬ…体型…」

暁(最近お菓子食べすぎかもしれないのよね…)

暁「……お願いします、先生」

鳳翔「頑張りましょうね、二人とも」

電「はい、先生!」

鳳翔(ふふ、先生って呼ばれるのもけっこう楽しいかもしれないわね♪)

―宿舎・?の部屋―


鳳翔「ここが私の部屋です。さあ、遠慮せずに入って?」

暁「おじゃまします」

電「お邪魔します、なのです」ペコ

暁(私たちの部屋と同じぐらいの広さ…)

暁「この部屋って、ここは鳳翔さんの他に誰が住んでるの?」

鳳翔「私みたいに、同型艦がいない空母の方たちですよ。大鳳さん、龍驤さん、龍鳳さん※です」

鳳翔「同型艦でなくても、提督は赤城さんや加賀さんみたいに強い縁のある方たちは同じ部屋にしているようですね」

暁「へぇ~…初めて知った」

電「同型艦がいない方たちの部屋は少し入れ換わりが多いのです。新しい方が入ったらまた考え直して…」

鳳翔「そうなんですよね…提督には本当に苦労をかけて」

電「わわ、そういうつもりで言ったのではなくて…」

暁「りょ、料理教えてよ、鳳翔さん!何作るの?」

鳳翔「……そうね、この後も先生を探すのならあまり時間を取るのも悪いから…」

鳳翔「高野豆腐の含め煮にしましょう」パン


※この鎮守府には龍鳳がいる設定。安価で大鯨が選ばれたら龍鳳になる

鳳翔「――さて、準備もできたので、授業を始めます」

暁「はーい!」

電「お願いします」ペコ

… … … … … …

鳳翔「しいたけはまず石突きを…あ、石突きってわかるかしら」

暁「料理本に書いてあったような…ここだっけ?」

鳳翔「よくできました。ちゃんと勉強してるのね」

暁「えへへ、なんてったって、レディー目指してるから!」

鳳翔「それで、そこを切り落として、かさに十字を…」

… … … … … …

トントントン・・・

暁(この包丁さばき…まさにレディー!)

電「む、難しいのです…」

鳳翔「輪切りでもいいんですよ。人参は火が通りやすい厚さなら自由な形で…」

… … … … … …

鳳翔「そろそろ絹さやが良い感じね。暁ちゃん、さっき用意した氷水を入れたボウルに移して…熱いから気をつけてね」

暁「よ…っと…ねえ、せっかくあっためたのになんで冷やしちゃうの?」

鳳翔「茹でたまま放っておくと食感や色が悪くなってしまうの。他の野菜でもよく使うテクニックなんですよ」

暁「へえー…メモメモ」

… … … … … …

鳳翔「鍋にだしと調味料を…あ、配分はね…」

暁「ふむふむ…」

電(お姉ちゃん、とっても熱心だな…)

約10分後…


鳳翔「そろそろ豆腐に味が染みたころかしら…」

暁「できたの!?」

鳳翔「少し味見してみましょうか……うん、良い感じ」

電「それでは、みんなで食べるのです!」

… … … … … …

暁「いただきまーす!」

電「いただきます、なのです」

鳳翔「いただきます」


モグモグ…


暁「おーいしー!」

電「さすが鳳翔さんなのです」

鳳翔「ふふ、ありがとう。でも、この味は間宮さん秘伝のだしが必要だから、私がすごいわけではないのよ」

暁「そんなことないわ、ねえ電?」

電「お姉ちゃん、これは多分レディー特有の奥ゆかしさなのです。こういうところも勉強しないと」

暁「なるほど、メモメモ…レディーは奥が深いわ」

鳳翔「あらあら…」ニコニコ

鳳翔(二人があんまり可愛いものだから、つい先生になりきっちゃった…)

鳳翔(また来てくれないかな…なんてね)

暁「ありがとーございました!」

鳳翔「また遊びに来てくださいね」

電「はいなのです!」

… … … … … …

電「とっても勉強になったのです」

暁「ついてきてよかったでしょ?」

電「お姉ちゃん…不安だからついてきてほしかっただけなのに、その言い方は…」

暁「わ、わー!違うもん!」

暁「つ、次の先生、決めたわ!行くわよ!」

電「え?もう決めてたの?」

暁(決めてないけど…今決めれば同じことよ…えーと…)

暁「さあ、↓2のところに行きましょう!」


※暁が先生に選んだ艦娘(鳳翔以外)

先生安価はあと1回取ります

暁「雷のところに行きましょう!」

電「雷お姉ちゃん…なのです?」

暁「あの子、何気にいろんなことできるのよね…」

電「確かに、わたしたち姉妹の中で一番器用かも」

暁「今まで認めたくなくて目を逸らしてたけど…雷は私よりもレディーに近い位置にいるのよ」

電(暁お姉ちゃんと比べたらなあ…)

暁「今失礼なこと考えたでしょ!」

電「そ、そんなことないのです!」

暁「まあいいわ…雷の何がすごいって、基本的な家事は全部できることなのよ」

電「そうですね、ちょっとわたしも頼りすぎちゃってるかも…」

暁「それに…」

電「それに?」

暁「…………カレーが作れるのよ」

電(あ、そこ重要なんだ…)

―宿舎・暁型の部屋―


暁「――ということなんだけど、協力してくれない?」

雷「うーん…協力してあげたいのはやまやまだけど、私じゃ大したことできないわよ?」

暁「電!やっぱりこの子レディーだわ!さっきの鳳翔さんと同じ奥ゆかしさ!」ゴニョゴニョ

電「なのです!」ゴニョゴニョ

雷(勝手に盛り上がってるけど何の話だろ?)

暁「雷が教えられる範囲でいいから、お願い!先生になって!」

雷「とは言っても、何を教えたらいいかしら…」

電「雷お姉ちゃんが考える、レディーに必要なことを教えて欲しいのです」

雷「そうねえ…」

雷(要するに、暁姉がレディーになるために必要とすることよね…)

雷「それじゃ…↓2を教えようかな?」


※雷の修行

あまりに相応しくないものは安価下

なんだか難しい注文が来たところで今回はここまで

精進料理をどうしようか寝ながら考え、今夜高野豆腐の含め煮を久しぶりに作りました。私も間宮さん秘伝のだしが欲しいです

そして、母性…母性?
どんな授業か具体的な案があれば補足をお願いします。案が無かったら…まあなんとかします

それではお疲れさまでした

私の中では雷は自分の母性を理解していないイメージなので、教える側にするのがちょっと難しいです
自分でわかっててダメ提督を量産してると思ったらすごく怖くないですか?かわいいからいいけど

では今回も始めてきます

雷「暁姉には…なんていうの?包容力?みたいなのが足りないのかもしれないわ」

暁「どういうこと?」

雷「なんて言えばいいのかな…包み込んであげるような優しさ…一歩引いて見守ってあげるような寛容さ…」

電「それってつまり、母性ということなのです?」

雷「あ、それかも!さすが電ね」ナデナデ

電「えへへ、雷お姉ちゃんはとっても母性にあふれていると思うのです」

暁(頭をなでれば母性を感じる…?今度司令官にやってみよう)

雷「それじゃ、母性の授業を始めるわ!って自分で言うと照れくさいわね…」

暁(あれ、司令官がいつも私をなでてくれるのは母性…?なんか違うような)

電「どういう授業にするか思いついたのです?」

雷「そーね…暁姉、まずは母性を身につけるための基本を考えてみましょう!」

暁「………」ブツブツ

雷「って暁姉、聞いてるー?」

暁「あ!ごめん、基本、基本よね?なにかなー…」

雷「私も偉そうなことは言えないから、授業というより一緒に考えていく感じになるけどいいかな?」

電「雷お姉ちゃんが一緒に考えてくれるだけで十分授業になりますよ」

暁「うーん…」

雷「……そうだ!司令官を相手に考えてみればいいんじゃない?」

電「ああ、それなら暁お姉ちゃんもイメージしやすいのです」

暁「な、なんで急に司令官が出てくるのよぅ!」

雷「だって、もし母性を身につけたとして、それが役に立つのは司令官を相手にした時でしょ?」

暁「それは…そうだけど」

雷「今まで暁姉が普段司令官と過ごしてて、母性を発揮したと思う場面って思いつく?」

暁「え?難しいこと聞くわね……えっと……司令官がしてほしいことを聞き出して、それをしてあげたとか」

暁(司令官を踏んであげてるのは母性に入るのかな)

電「いいですね、ちょっと母性を感じます」

雷「そーね…良い感じだけど、してほしいことを無理に聞き出したりしちゃダメよ?」

雷「私の場合は、いつでも頼っていいことをアピールして向こうから言ってくれるのを待つわ」

電「雷お姉ちゃんがいつも頼っていいって言っているのはそういう意図だったんですね」

雷「まあね!私は皆の役に立ちたいけど、ありがた迷惑に思われるのがすごく怖いのよ。ただ臆病なだけかもしれないわ」

暁「ううん…さすが雷って感じ。メモメモ」

雷「メモするほど大層なことじゃないのよ。ただ、相手のことを考えた結果、私はこうなったってだけ」

雷「暁姉には暁姉の母性が生まれるかもしれないし、あくまで参考程度にしておいてね」

暁「うん、わかった…暁の母性かあ…」

暁(ぜんぜん想像できない…ちょっと悲しくなるなあ)

暁「……そうだ、母性といえば耳かきじゃない?」

電「唐突に何を言い出してるのです…」

暁「前読んだ本に書いてあったのよ、男性が彼女に母性を感じる瞬間ってのがあってね」

雷(あからさまに信憑性がなさそうな記事ね…)

電(また妙な雑誌を…どこから持ってくるのかな)

暁「それの一位が!なんと、耳かきされてる時だったのよ!」

電「暁お姉ちゃん、他の人に耳かきしてあげたことないでしょ?危ないからやったらダメなのです」

暁「そんなのわかってるわよ。だから、雷に…」

雷「えー、暁姉の練習台にはなりたくないわよ…」

暁「そうじゃなくって、雷、私の耳かきして!」

雷「へ?」

電「はい?」

… … … … … …

雷「どう?母性感じるー?」コリコリ

暁「なんか…あったかい気持ちになるー」

雷「それはよかったわ…」

暁「雷の膝枕気持ちいい…ふにふに」

雷「暁姉!動かないの!耳を傷つけたらどうするの!」

暁「あう…ごめんなさい…」



電(親子にしか見えない…)

雷「よし、こんなものかな」

暁「ありがとね、雷」

電「それでは、そろそろ失礼…」

雷「待ちなさい電、次はあなたの番。こっちおいで」

電「え?わたしは別に…」

雷「私が暁姉の耳かきをしてる間、やってほしそうな目で見てたでしょ?」

電「えっ!そそそ、そんな!」カァ

雷「いいからおいで、暁姉だけじゃ不公平だもんね」

暁(むむ!頼られるのを待つとか言っておきながら、自分から攻める雷…これが雷の無意識な母性なのかも!メモメモ)

雷(今のシーンで何かメモするところあったかしら…?)

… … … … … …

雷「痛かったらいつでも言ってね」コリコリ

電「だいじょうぶ、なのです…」

暁「ふーむ…」

雷「……ねえ、そんなに見られてるとちょっとやりづらいんだけど」

暁「えと、その…やってもらってたときは見えなかったから、やり方の勉強に…ごめん」

雷(ほんとにどうしようもないくらい真っすぐね…)

雷「ふう…しょうがないわね、見るならちゃんと見てないとダメだからね!」

暁「あ、ありがとう雷!」

電「暁お姉ちゃんったら、そんなに喜んじゃって…」

暁「電、今度練習相手になってね!」

電「え!?」

雷「こら、動いちゃだめ!」

電「ご、ごめんなさい…なのです」

雷「えーっと、授業って言っていいのかよくわからないことになったけど、これで私の授業は終わります」

暁「ありがとーございました!」

電「ありがとうございました、なのです」ペコ

雷「せっかく頼ってくれたのに、大したことできなくてごめんね?」

暁「ううん、かなり勉強させてもらったわよ。ほら」パラ

雷「うわ、メモ帳にそんなに…何書いたの?ちょっと読ませて」

暁「だめー!どれだけ書いたか見せるだけ!中身は秘密!」


… … … … … …


暁「けっこう時間経っちゃったわね…」

電「今日は次あたりでやめておきましょうか」

暁「次、次か…誰にしよっかなー」

暁(またぱっと思いついた人で…鳳翔さん…もう行ったじゃん、雷…さっき行ったってば!)

暁(うーん…そうだ!)

暁「今日最後の先生は↓2よ!」



※暁が先生に選んだ艦娘(鳳翔、雷以外)

先生安価ラスト


(某ラジオに集中するのでちょっと休憩します)

暁「最後の先生は蒼龍さんよ!」

電「確かに蒼龍さんはいいかもしれないのです。わたしにもよく優しくしてくれて…暁お姉ちゃん、意外に人を良く見てますね」

暁「意外って何よー!もう、さっさと蒼龍さんの授業受けに行くわよ!」

電「お姉ちゃん、まずはお願いするところからなのです!」

暁「そ、そーだった…鳳翔さんも雷も簡単に引き受けてくれたから、つい…」

電「まったく、お姉ちゃんったら…」プー

… … … … … …

―宿舎・蒼龍と飛龍の部屋―


暁「――ということで、先生をお願いしたいの」

蒼龍「先生…そういうふうに頼られるの初めてだし嬉しいなあ。他には誰か先生になってもらったの?」

電「これまでには、鳳翔さんと雷お姉ちゃんに先生になってもらいました」

蒼龍「ほ、鳳翔さんのあとかぁ…ちょっとハードル上がっちゃうかも…雷ちゃんもけっこうすごそうだし…ほんとに私でいいの?」

暁「他の人は関係なくて、私は蒼龍さんならではのレディーが知りたいの!」

蒼龍「私ならでは…」

電「ちょっとしたことでもいいのです。深く考えなくてもいいので、よろしくお願いします」ペコ

蒼龍「……わかりました!引き受けましょう!」

暁「やったー!ありがとう蒼龍さん!」

蒼龍「私からは、↓2を教えます!」



※蒼龍の修行

あまりに相応しくないものは安価下

蒼龍の安価を取ったところで、今回はここまで

ふと気がつけばもうレス数700超えてるんですね。時間的にもひと月経ってますし、早いものです
始めたころは300レスまで続けばいいな~くらいの気持ちだったのですが、ここまで続いてるのも暁好きの方々のおかげです

それではお疲れ様でした。また次回よろしくお願いします

どのくらいまで書くつもりなのだろう?次スレまでいくのだろうか

>>750
ネタが続くなら次スレ立てたいと思ってます。さすがに3スレ目までは続かないと思いますが

それでは今回も始めていきます

蒼龍「日々の体のお手入れや身だしなみの整え方を教えます!」

暁「わあ…!なんだかすごくレディーっぽいかも!」

蒼龍「そ、そう?よかったあ…がっかりされたらどうしようかと思ったのよ」

電「がっかりだなんてとんでもないのです。とっても役に立ちそうです!」

蒼龍「そう言ってもらえると助かるな。……よし、やると決めたらちゃんと先生しないとね!」

電「よろしくお願いします、蒼龍先生。…ほら、お姉ちゃんも」

暁「わ、わかってるわよ…せんせー、よろしくお願いします!」ペコ

蒼龍「あはは…先生って柄でもないんだけどね…えー、こほん」

蒼龍「……それでは授業を始めます」

暁「まずはどんなことを教えてくれるの?」ワクワク

蒼龍(お手入れと言っても、この子たちにはまずは簡単なことだけでいいわよね…簡単なことといえば…)

蒼龍「えーっと……あ、そうだ、二人は化粧水は使ってる?」

暁「化粧水…?」

電「化粧…?いえ、使ってません。わたしたちにはまだ化粧は早いと思うのです」

蒼龍「うん、化粧はまだしないほうがいいわ。こんなにもちもちな肌…羨ましいなあ」プニプニ

電「や、やめてくだひゃい…」

蒼龍「あら、ごめんね、つい…」

暁「先生、化粧しなくていいならなんで化粧水のことを聞いたの?」

蒼龍「化粧水って名前から先入観が生まれちゃうけど、要するに保湿のための液のことね」

電「保湿…ですか?」

蒼龍「うん、肌がかさかさにならないようにお風呂上りなんかに顔につけるの」

蒼龍「最近では男性も使ってる人が多いっていうけど、提督はどうなんだろうなあ」

暁(司令官のほっぺ、気持ちよかったな…化粧水、使ってるのかも)

暁(…ん?お風呂?と、言えば…)

暁「先生、話の途中で悪いんだけど、あとで髪のケアの仕方も教えて欲しいな…」

蒼龍「髪?もちろんいいわよ。……そうだ、そういうことなら今から一緒にお風呂に入ろっか。ちょっと早いけど」

電「もしかして、さっそく実践でしょうか?」

蒼龍「それじゃ、一気にたくさん教えても仕方ないし、今日の授業は髪のケアと化粧水の使い方の練習ってことでいいかな?」

暁「はい、お願いします、先生!」

暁(髪を大事にして、もっと司令官にほめてもらうんだから!)

―脱衣所―


暁「蒼龍さんはやくー」

蒼龍「暁ちゃん、待って!お風呂に入る前から髪のケアは始まってるのよ!」

暁「え?」

電「そうなのですか?」

蒼龍「洗う前に髪を梳かしておくのが大事でね…」


… … … … … …

―大浴場―


ジャー…

蒼龍「最初のすすぎでちゃんと地肌まで濡らして…」

暁(地肌まで…)

蒼龍「この段階でもかなりの汚れが落ちるから、ここで手を抜いたらだめなのよ」


… … … … … …


暁「しゃんぷーしゃんぷー…」

蒼龍「そうだ、シャンプーは手にとって泡立ててから髪につけてね」

電「……いつもそのまま髪につけていたのです」


… … … … … …

   ~中 略~

… … … … … …


暁「~めざすとこーろがちがーっても♪」

電「ときにしょうとつして、でもすぐになかなおーりして♪」

蒼龍(ああ、かわいいなあ…ずっと眺めてたい)

蒼龍「髪の洗い方はだいたい覚えたかな?」

暁「うん!…でも、メモ帳持ってこれなかったから、あとでもう一回聞いてもいい?」

蒼龍「暁ちゃんは勉強熱心ね。もちろんいいわよ!」

―脱衣所―


蒼龍「手にこれぐらいの量を出して…」

暁「ふむふむ」

電(メモ帳を取り戻してから急に生き生きと…)

蒼龍「よく見ててね、こういうふうに円を描くように馴染ませるの」

暁「メモメモ…」

蒼龍「顔が終わったら首にも同じようにしてね」

電「首もですか?」

蒼龍「顔と同じくらいデリケートな場所だからね」

暁「へえ~…」


… … … … … …


蒼龍「えーっと…これで授業は終わり、です、けど」

暁「けど?」

蒼龍「本当にこんなのでよかったのかなー…」

電「こんなのって…わたしは良い授業だったと思うのです」

蒼龍「ありがとう、電ちゃん。二人とも、また来てね?今回の経験を生かしてリベンジしてあげるから!」

暁「あはは、ありがと!期待してるね、蒼龍先生!」

―宿舎・暁型の部屋―


暁「今日はとっても充実した一日だったわ…」

電「暁お姉ちゃんについていって正解でした!」

暁「でしょー?」

雷「そんな得意そうな顔して…鳳翔さんと蒼龍さんに迷惑かけてないでしょーね?」

暁「そんなことするわけないじゃない!ね、電?」

電「え?えっと…そう、かな?」

雷「暁姉ー?」

暁「ほ、ほんとに迷惑かけてないってば!」



響「迷惑かけたかはともかく、割と真面目に勉強してきたみたいだね」ペラ

暁「響!いつの間に私のメモ帳取ったの!?」

響「でも姉さん、あまりに字が汚くないかい?」

暁「それはあくまでメモで、こっちのノートに清書するの!ってそんなことはどうでもいいからかえしなさーい!」


ドタバタドタバタ…


雷「………」

電「………」

雷「暁姉、レディーの勉強してきたのよね?」

電「なのです……はあ」





もちろん一朝一夕にはレディーにはなれないよね
でも、こんなお姉ちゃんがわたしは大好きなのです





暁「電、耳かきの練習台になってー!」

電「ほ、他をあたってください!」



<レディーへの道> 完

今回はここまで

はい、ここは安価スレです
安価スレ…なんです
次回は安価多めにします…

また次回もよろしくお願いします

えー、今回もリクエストに応えた話を始めていきますが、話の展開上オリジナルキャラが出ます。苦手な方はご注意ください
また、多少突っ込みどころがあっても放置の方向でお願いします

それではよろしくお願いします

<謎の少女>



「もう一度確認しておきますけど、本当に危険はないんですよね?」

「今更何言ってるの、お母さん!今まで散々説明はしてもらったじゃない」

「大丈夫ですよ。万が一のために緊急作動システムもありますので」

「……ごめんなさい。いざとなると、つい…」

「心配性だな、もう…」

「……そろそろ時間です。お母様、申しわけありませんが部屋の外にお願いします…」


… … … … … …


「実験中の決まりはちゃんと覚えているね?」

「はい、もちろん。私も無事に終わらせたいと思ってますから」

「その言葉に安心したよ。もし異常を感知したら強制終了しなくてはいけないからね、こちらとしてもそれは避けたい」

(私だって目的を果たす前に終わるわけにはいかないんだから…しっかりしないと)

「それでは…始めようか」




お母さんは若いころの話を全然してくれない

それがなぜかはわからないけど…私が聞くとちょっと困った顔をするものだから、あまり強くは言えない

だから……この機会に、私が直接探って見せる!

―鎮守府正門―


?「むー…」キョロキョロ

?(ここまで来たのはいいけど、どうやって入るかまでは考えてなかった…)

?(正面から行ってもつまみだされるだけだよね…)

暁「ねえ、さっきから何やってるの?」

?「ひゃあっ!?ごごごごめんなさいわたくし別に怪しいものではなく…」

暁「あやしい…?お姉さん、この鎮守府に用があるんでしょ?案内しよっか?」

?「え?…いいの?」

暁「もっちろん!……って言いたいけど、まずは司令官にいいかどうか聞いてみなきゃね」

暁「司令官のところにつれて行ってあげる!ついてきて!」

?「あ、ありがとう」

暁「ほらほら、はやくー!」バタバタ

?(……なにこの子、かわいい!)



?(あれ、よく考えたら…よく考えなくても、しれーかんって……)

―応接室―


提督「それで、お客さんっていうのは…」

暁「このお姉さん!」

?「は、初めまして…あなたは…ここの提督さん、です、よね?」

提督「…?そうだけど、何か?」

?(雰囲気は似てるけどちょっと若すぎるような…あれ?他の鎮守府と間違えたとかじゃないよね…)

提督(見たことのない顔だな…このあたりに住む一般人か、はたまた余所の鎮守府の艦娘か)

提督(見た感じ中学生?いや、高校生かも…女の子は外見からじゃよくわからん…)

提督(なんにせよ、一般の学生ならばこんなところに用は無いと思うが)

提督「……君は?ここは一般の人は勝手に入っちゃいけないんだけど…とりあえず自己紹介してもらえると助かるかな」

?「あ、はい…私は…」

?(あ、危ない!本当の名前を言いそうになっちゃった…偽名を使わないと、ルールを破っちゃう)

暁「お姉さん、どうしたの?」

?「な、なんでもないの……私は、↓2といいます」


※提督に名乗る名前

あまりに相応しくないものは安価下

黄昏「私は、黄昏といいます。高校一年生です」

提督「黄昏、か…」

黄昏(あ、あれ?まずい名前だったかな…もしかしてそういう艦娘がいるとか)

提督(暁が黄昏を連れてきたって、なんだか文学的だな…)

黄昏「あの、何か…?」

提督「ああ、すまない。それで、黄昏さんは…」

黄昏「呼び捨てで構いませんよ、司令官さん」

黄昏(さん付けだとなんかぞわぞわする…偽名だからどうせ違和感はあるだろうけど)

提督「なら、黄昏は何の用でここに来たのか聞かせてもらえるかな」

黄昏(若いころのお母さんに会いに来た…なんて言えないから、それらしいことを言ってなんとかごまかさないと…)

黄昏「えっと……私、↓2のために来たんです!」


※でっちあげた目的

黄昏「将来、提督になりたいと思っていて…ここの見学に来たんです!」

提督「て、提督になるだって?君が?」

黄昏「そ、そーですけど…」

提督「女性が提督になるのはとっても大変なんだぞ?俺もどうかと思うんだが、まだ男尊女卑が根付いていて苦労するだろうし」

提督「俺個人の意見としては、おすすめはできない…」

黄昏「……なるったらなるんです!」

提督「……すまん、頭から否定するのは失礼だったか」

黄昏「……いえ、気にしてないです。こちらこそ興奮しちゃてすみません」

黄昏(別に本当になりたいわけじゃないのに、つい反発しちゃった…)

提督(なんだ?よくわからないが、放っておけない気がするな…深い縁を感じるというか)

黄昏「…やっぱり、見学はだめ、ですか?」

提督(こんな若い子が軍事に興味を持つなんて珍しいし…見学させてあげたい気もするなあ)

黄昏(悩んでる?もうちょっと押せばなんとかなるかも…)

黄昏「私、艦娘さんたちも興味があって、ぜひ直接会ってみたいと思ってるんです!」

提督(艦娘に興味を持つ人は多い…特例を認めてしまうと、ちょっとした騒ぎにつながる恐れもあるんだよなあ)

暁「司令官、かたいこと言わないで許してあげてよー!私がちゃんと案内するから!」

提督「うーむ……そうだな……よし、わかった。妹たちの誰かと一緒ならいいぞ」

暁「それって私ひとりじゃ信用できないってこと!?」ガーン

黄昏「あ、ありがとうございます!」

提督「ただし、ここで見聞きしたことは他言無用。ここを見学したことも秘密にしてもらう」

黄昏「はい、もちろんです!」

暁「黄昏さん、やったね!まずはどこに行く?私の妹を拾ってからになるけど」

黄昏「……駆逐艦の暁さんに会いたいです」



暁「え?」

提督「なんだ、ちょうどよかったな。黄昏、この子が暁だよ」



?(……え?この子が、暁!?)


飛ぶ時間、間違えちゃったかも…

黄昏の名前が?になってる…下書きのまま投下してしまった
脳内補正お願いします

―廊下―


トコトコトコ…


暁「ねえ、黄昏さんはなんで私に会いたかったの?」

黄昏「え!?その…い、一人前のレディーの噂を聞いて…」

黄昏(幼いころから"一人前のレディー"が口癖だってことは知ってる…これを言えば多分外れないよね)

暁「ほ、ほんと!?一人前のレディーって噂があるの!?」

黄昏「あ、あるような…ないような…」

暁「やっぱりこの間の修行が効いたのかしら!わーい!」

黄昏(もう聞いてない…ていうかめっちゃくちゃ可愛いんだけど!抱きしめたい!)

暁「……あ、そろそろ私たちの部屋ね」

黄昏「そういえば、暁…ちゃんの妹たちって」

暁「響と雷と電の四人。みんなとってもいい子なんだから!」

黄昏(名前に馴染みはあるけど、見た目でまたショックを受けそうだな…今の内に心の準備をしておこう)

―宿舎・暁型の部屋―


暁「ただいまー」ガチャ

響「姉さんお帰り…あれ、その人は?」

暁「紹介するわ、このお姉さんは黄昏さんっていって、今日は鎮守府の見学に来たのよ!」

響「へえ…私は響だよ。よろしく」

電「よろしくお願いします、電です」ペコ

雷「雷よ!よろしくね!」

黄昏「よ、よろしくね」ペコ

黄昏(いろいろと複雑な気持ちだけど、みんな可愛い…まとめて抱きしめたい…ここは天国かな)

響「姉さん、なんでここに連れてきたんだい?まさか宿舎を見学したいと言ったわけじゃないよね」

暁「そうそう、司令官がね、私ともう一人で黄昏さんを案内しろって言うのよ。誰かついてきてくれない?」

電(ああ…暁お姉ちゃんだけでは確かに…)

雷(司令官も不安でしょうね)

響「なら、黄昏さんに誰を連れていくか選んでもらおうか」

黄昏「わ、私?」

響「短い時間とはいえ、苦手なタイプの人と一緒だと嫌だろうと思ってね。黄昏さんが選ぶのが一番いいと思うんだ」

雷「そんなこと言っても、初対面よ?苦手なタイプかどうかなんてわかんないでしょ」

電「でも、第一印象で意外とわかるものですよ」

暁「結局誰かついていくんだから、決める方法なんてなんでもいいんじゃない?」

雷「ま、それもそうね…」

黄昏(か、勝手に話が進んでいく…)

暁「そういうことで黄昏さん、誰か選んで?大丈夫、みんないい子だから!」

黄昏「……それじゃ…↓2ちゃん、ついてきてくれる?」


※響、雷、電より選択

黄昏「雷ちゃん、ついてきてくれる?」

雷「私?わかったわ、この雷様がしっかり案内役を務めるわ!」

暁「案内役は私!雷はサポート!」

雷「はいはい、わかってるわよ。黄昏さん、行きましょ!」

黄昏「うん、雷ちゃん、よろしくね」

暁「むー!私が仕切るのー!」



電「黄昏さんって、とっても綺麗な方なのです」

響「……そうだね」

電「響お姉ちゃん?」

響「いや…姉さんが成長したらあんなふうになるのかなって…なんとなくね」


… … … … … …


雷「暁姉、最初はどこに行く?」

暁「そーね…黄昏さん、どこか見たいところはある?」

黄昏「明確な目的は暁ちゃんに会うことだけだったんだよね…」

雷「暁姉に会うのが目的って…?」

暁「つまり、私が一人前のレディーってこと!」

雷「?」

黄昏「えっと…特別にここに行きたいってところはないから、順番に見ていきたいな」

黄昏(実は、鎮守府の施設に何があるかは詳しく知らないんだよね…)

雷「わかったわ。そういうことなら、まずは…」


※自由イベント

どこかに行く、何かをする、艦娘の誰かと遭遇など適当に

自由イベント安価はあと一回か二回取ります

安価先が無いのですが……
安価なら 大鯨によるテーブルマナー講座に参加

なんつーミスを…ここは>>781を採用します

>>714より、大鯨は龍鳳として扱います


雷「まずは…」


ぐぅ…


雷「………」

黄昏「………」

暁「わ、私じゃないわよ!?」

雷「まずは食堂でご飯を食べましょう」

黄昏「そういえばいい時間だね」

暁「わ、私じゃ…」

雷「暁姉、早く行くわよー」

暁「むー…」


―食堂―


暁「何を頼もっかなー♪」

雷「黄昏さん、ここのご飯はなんでも美味しいのよ」

黄昏「へえー、それは楽しみ…あれ?貼り紙が…龍鳳のテーブルマナー講座?」



暁「龍鳳さん、何してるの?」

龍鳳「暁ちゃん、雷ちゃんと…あれ?ごめんなさい、あなたは…えっと…」

暁「このお姉さんは黄昏さんっていうの!黄昏さんは――」


カクカクシカジカ


龍鳳「なるほどー…黄昏さん、よろしくお願いしますね。私はたいげ…龍鳳と申します」

黄昏「龍鳳さん、こちらこそよろしくお願いします」

龍鳳「せっかくですから、黄昏さんもテーブルマナー講座を受けてみませんか?」

今回はここまでです

超展開ですがみなさんついてきているでしょうか
ぶっ飛んだ話は書いていて面白いですが、最近イチャイチャが足りねえなと思い始めました
そろそろ二回目のデートも行かせたいなと思っております

それではお疲れさまでした

夢中になってたらこんな時間だよ責任とってください

夏が終わる前にこわい話でビビる暁たちが読みたいです

乙感謝!

>>786
作者冥利に尽きます。責任とってリクエスト受けますよ

それでは今回も始めていきます

黄昏「せっかくだから受けて行こうかな。龍鳳さんとも仲良くなりたいし」

龍鳳「やったあ♪それでは、三名様ご案内です~今日のテーマは洋食のマナーです♪」



暁「そういえば龍鳳さん、なんでテーブルマナー講座を開こうと思ったの?」

雷「確かに、気になるわね。この前まではやってなかったと思うけど」

龍鳳「ふふ…この間、暁ちゃんがレディーになる修行をしてるって鳳翔さんに聞いてね、私もお手伝いしたくなったんです♪」

龍鳳「それとね、暁ちゃんだけじゃなくって、他の子もこの機会に勉強できたらいいなって」

暁「ふわあ…!龍鳳さんってば最高にレディーだわ!」キラキラ

雷「暁姉、褒めるときとりあえずレディーって言えばいいと思ってない?」


… … … … … …


雷「ナイフとフォークがいっぱい…」

暁「ど、どれから使うんだっけ…確か、内側…いや外側…どっちかだったはず…」

黄昏「暁ちゃん、外側からだよ」

龍鳳「黄昏さん、正解です。よくご存じですね…あ、こんな言い方は逆に失礼ですね、ごめんなさい」

黄昏「いえ、そんな…」

暁「よーし、外側のナイフとフォークで…」

グッ…ギリギリ

暁「あ、あれ…うまく切れない」

雷「暁姉、力づくじゃだめよ!こうやって…あら、ちょっと…難し…」

龍鳳「あ、ナイフは…」

黄昏「こういうふうに構えて切るといいんだよ。そんなに力は入れなくていいから…」スッ

暁「わー、すごーい!」

龍鳳「黄昏さん、動きが様になってる…」

雷「黄昏さんって、実はお嬢様だったりして!?」

黄昏「お、お嬢様なんかじゃなくって……お母さんに教え込まれたの。まだぜんぜん覚えられてないんだけど…」

暁「黄昏さんのお母さん…きっとすごいレディーね!いつか会いたいな!」

黄昏「……うん、いつかね」

龍鳳「――これで、今回のテーブルマナー講座は終わりです」

龍鳳(結局あの後も黄昏さんがほとんど教えちゃうから私の出番が…ちょっと悲しい)

雷「ありがとうございました!」

暁「龍鳳さんありがと!これでまた一歩レディーに近づいたわ!」

黄昏「あの…龍鳳さん、ごめんなさい…つい口出ししちゃう性分で…」

龍鳳「い、いえ!気になさらないでください!私の願いはみんなが勉強できることですから!」

暁「また来るね!今日のテーマは洋食って言ってたから、いつか和食もやるんでしょ?」

龍鳳「も、もちろん!やります!空母龍鳳、勝つ気で参ります!」

雷「何に?」

龍鳳(黄昏さんに!)ギラギラ

黄昏「?」


… … … … … …


暁「よーし、お腹もいっぱいになったし、次にいこー!」

雷「食堂からだと、どこがいいかしら…」

黄昏(この子たちと一緒ならどこでもいいや…)ポワァ


↓2

※自由イベント

どこかに行く、何かをする、誰かと遭遇など適当に

自由イベント安価はあと一回取ります

雷「どうしようかしらね…」

暁「……黄昏さん、ほんとに行きたい場所、思いつかないの?」

黄昏「えっ…」

黄昏(私が一番行きたい場所は……でも、変に思われちゃうだろうなあ)

暁「あるんでしょ?遠慮しないで言ってみて?」

黄昏「…………暁ちゃんたちの部屋に行きたい」

雷「え?さっき来たじゃない。なんで…」

黄昏「そ、そうだよね!ごめん、やっぱりいいや、他のとこ案内してよ!」

暁「……わかった、行こっ!黄昏さん」ギュッ

黄昏「暁…ちゃん?」


… … … … … …

―宿舎・暁型の部屋―


暁「んー…」ガサゴソ

黄昏「暁ちゃん…雷ちゃんたちを追い出しちゃってよかったの?」

暁「いいのいいの、あの子たちは優しいし賢いから」

黄昏(追い出していい理由になってない気がする…)

暁「黄昏さんに私の宝物を見せたくってね、でもあの子たちには内緒なの。ここにあることはバレてるけど、内緒なの」

黄昏「宝物……」

暁「この箱!一人前のレディーになるために集めた道具が入ってるレディー箱!」デン

黄昏(そのネーミングセンスはどうなの…)

黄昏「それ、宝物なんでしょ?今日知り合った私なんかに見せていいの?」

暁「うーん、暁にもよくわからないんだけど、なぜかそういう気分になったの!」

暁「黄昏さんになら見せてもいい…見て欲しい。開けてみて?」

黄昏「……うん」

パカッ

黄昏(色々な物が入ってる…小物、本、え?ぬいぐるみ?)

黄昏「…レディー?」

暁「れ、レディーには童心も必要なの!」



黄昏「……あ、この絵本は…」

暁「それ知ってるの?私の大好きなお話なのよ」

黄昏(お母さんに読んで貰ったことがある…)

黄昏「こっちは、イルカのペンダント…」

暁「それは司令官に買ってもらったの!今の一番大事なものよ!」

黄昏「そ、そっか…いちばん、だいじ、か…」ポロポロ

暁「な、なんで泣いちゃうの!?私なにかしちゃった!?」

黄昏「ご、ごめん…なんでもない……これ、ずっと大事にするんだよ」

暁「もちろん!言われなくてもそうするわ!」

キィ…

暁「お待たせー」

雷「あら、もういいの?……黄昏さん、どうしたの?目が…」

黄昏「な、なんでもない、ちょっと目にゴミが…」

黄昏(我ながら古典的すぎる言い訳…いくらなんでもそれはないでしょ)

響「そうか、ちゃんとゴミは取れたかい?」

黄昏「え?ええ…」

電「それはよかったのです。まだ見学途中なんですよね?お気をつけて」

黄昏「ありがとう…」

黄昏(この子たちが優しくて賢いって意味がわかった気がする…)


… … … … … …


黄昏(そろそろ時間が無くなってきた…)

暁「次はどこに行こうか?」

雷「黄昏さんの希望は叶えたし、次は私たちのおすすめとか?」


↓2

※自由イベント

どこかに行く、何かをする、誰かと遭遇など適当に

自由イベント安価ラスト

暁「そうだ!いいこと思いついた!」

雷「どうしたの?」

暁「ふふー、秘密!黄昏さん、雷、響と電を連れて正門で待ってて!」ダッ

雷「あ、暁姉!」

黄昏「行っちゃった…」

雷「仕方ないわねぇ…言うとおりにしましょ」


… … … … … …

―鎮守府正門―


暁「青葉さん、はやくはやくー」

青葉「あうう、わかりましたから引っ張らないでくださいー…」

響「……青葉さんを連れてきたということは、記念写真でも撮るつもりかな?」

青葉「確かにそうお願いされましたけど、響さんの中では私イコール写真なんですね…」

電「あ、青葉さん、元気出してください!その…青葉さんの撮影技術はとってもすごいのです!」

雷「フォローになってないわよ、電」

黄昏「あのー…初めまして、私は…」

青葉「あ!あなたが噂の見学者さんですね!ひとことお願い…」

暁「青葉さん、いんたびゅーもいいけど、まずは写真お願い!」

青葉「わ、わかってますよ…では、そこに並んでくださーい」

黄昏「は、はい」

暁「黄昏さんが真ん中ね!」

黄昏「わ、私?」

雷「そりゃーね?主役が真ん中なのは当たり前よ」

響「黄昏さんの両脇は姉さんと雷で挟めばいい。二人は特別仲が良いみたいだからね」

電「それでは、響お姉ちゃんとわたしは外側に行って…」



青葉「準備はいいですかー?」

暁「おっけー!」

青葉「それではカウントダウン…3、2、1」

黄昏(あ!?写真って"過度な干渉をしてはならない"のルールに抵触しないかな!?過度ってどの程度…)


パシャ


青葉「よーし、良い写真が撮れましたよー……え?」

雷「あら?」

暁「あれ…?」

響「……?」

電「黄昏…さん?」

―?―


「すみません、最後の最後で油断してしまって…」

「はあ…実験はほぼ成功と言っていいから問題なかったけどね…」

「………」

「次は気をつけてほしいものだね。それより、君の体に異常が出なくてよかったよ」

「……ありがとうございます」

(最後は失敗しちゃったけど…楽しかったなあ…ちゃんとお別れ言いたかったなあ…)



―?―


「それで、私と会ってきたんでしょ?どうだった?」

「げ……私の目的、バレてたの?」

「それぐらいお見通しよ、お母さんを甘く見ちゃダメなんだから!……で、どうだったの?ねえ?」

「……えへへ、とっっっってもかわいかった!抱きしめたいくらい!」

「……そんな感じのこと言われる気がしてたわ…もうちょっと後の綺麗なお母さんを見て欲しかったのに」

(綺麗なお母さんも見たかったけど、これはこれでよかったかも…あれ?なんで私が飛ぶ時間を間違えたって知ってるんだろ)




戦いが終わって、幸せな日々…娘には昔の戦いよりも今の生活を見て欲しくて、自分の過去は語らなかった
あの子も大きくなったし、そろそろかっこいい私の姿を知られてもいいかなーなんて思って…




「なのに、可愛いって!私はかっこいいとこ見られたかったのに!」

「ははは、そりゃ残念だったな」

「……そういえば、あなたは以前、こういうときには私の頭をなでなでしてくれたわね」

「そうだな…」

「………」ジー

「わかったわかった、よしよし」ナデナデ

「ふふ、頭をなでなでしないでよー!……なんてね」



黄昏さんと撮った写真は、私の大切な、大切な――



<謎の少女> 完

今回はここまで
タイムパラドックス?知りません

飽きられてきたのか時間が悪いのか、過疎ってますね
次からは直下にしたほうがいいのでしょうか

それではお疲れ様でした

乙、ご意見、ご感想ありがとうございます
ちょっと考えましたが、1時を過ぎたら安価を直下にするとかにしましょうか。私が覚えてたら(ここ重要)

黄昏についてですが、実は一度も提督が父だとか、暁が母だとは明言していません
彼女の反応やその他の描写でほぼ確定みたいなものですが、SFチックな話は曖昧な方が夢が広がりますよね

そして>>776のミスよ…妹は三人だって。姉妹合わせて四人であって…


さて、では今回も始めていきましょう

<鎮守府の怪談>


提督「写真を撮った瞬間に消えたって…嘘だろ?」

暁「ほんとだって!青葉さんも証人になってくれるわよね?」

青葉「はい、それはもう忽然と消えちゃいました…まだインタビューしてなかったのにい…」

提督「うーむ…にわかには信じがたいが…」

暁「ほんとにほんとなの!だって、私と雷で挟んでたのに、気付かないわけないもの!」

提督「その話が本当なら、もしかして…黄昏は幽霊だったのかも…」

青葉「では、これは心霊写真ですか!?」

暁「そ、そんなわけないわよ!黄昏さんは確かにここにいたんだから!だいたい、私ゆーれいとか信じてないし!」

提督「いや、俺も幽霊を信じているわけではないんだが…そうでも言わないと説明がつかないからなあ」

暁「と、とにかく!黄昏さんは誰が何と言おうと幽霊なんかじゃないの!」

提督「わかったわかった…」



青葉(幽霊、ですか…そうだ!)

翌日

―提督執務室―


提督「怪談大会ぃ~?」

青葉「はい!もう夏も終わりですけど、そういえば夏らしいことなんにもやってないですよね!」

青葉「しかし、今からお出かけの企画を立ち上げるのは難しい!そこで、怖い話で盛り上がっちゃおうという提案です!」

提督「確かに、特別夏らしいことをした記憶はないが…唐突だなあ」

青葉「昨日思いついたんだから仕方ないんですよ~…」

提督「……詳細は?どんなことをする予定なんだ」

青葉「えーとですね、まず大会と言っても、少人数による小規模なものです。参加人数は八名」

提督(思った以上に小規模だった)

青葉「司令官と、暁型のみなさんと、有志の方々三名です」

提督「なんだその偏りのあるメンツは…」

提督(……ん?有志ってなんだ?ちょっと引っかかるな)

提督「そもそも俺は参加するとは言ってないし、暁は怖い話とか大丈夫なのか?」

青葉「その点は問題ありません。暁さんは自分からやりたいと希望しています!」

提督「……そうなのか?暁」

暁「」コクコク

提督(顔面蒼白なんだが…ほんとに大丈夫か)

提督「……待て、俺の参加についての問題に言及されてない」

青葉「え?暁さんが参加するなら当然司令官も一緒に参加しますよね?」

提督「……なぜそうなる」

青葉「怖がる暁さんを抱きしめて好感度アップ…」ボソボソ

提督「参加!参加だ!」

青葉「そうこなくっちゃ!ルールなんかはその時にお教えします。難しいことはないので心配要りませんよ!」



―宿舎・暁型の部屋―


提督「いったいなぜ、開催場所がここなんだ…」

響「細かいことは気にしちゃいけないよ」

雷「きっと、私たちに気を遣ってくれたのよ!私たちがメインなんだし」

提督(メイン…?全員で怖い話を順番にしていくものと思っていたが、違うのか?)


暁「………」

電「暁お姉ちゃん、大丈夫ですか?」

暁「へ、へーきよ…」


響「ま、姉さんがこの調子だから、大会とは言っても出来レースみたいなものだよ」

提督「響、この大会っていったい…」


ガチャ


青葉「お邪魔します!皆さんお集まりですね?」

雷「青葉さんいらっしゃい!お集まりって、他の三人はいいの?」

青葉「もうすぐいらっしゃるとのことなので、先に司令官にルール説明に来ました!」

提督「ああ、俺もすごく聞きたいと思ってたんだよ。ただ怪談を話すだけじゃなさそうだな?」

青葉「ええ、そうです。もし怖い話を用意していたのならすみませんが、司令官は話さなくていいのです」

青葉「有志の三人が順番に怪談を披露し、その怪談による暁型のみなさんの怖がり具合を審査します」

青葉「最も怖がっていたと判定された方に、司令官を一日自由にしていい権利を贈呈!と、まあこんな感じです」

提督「また勝手にそんなことを…俺は許可してないぞ」

青葉「まあまあ、権利を得るのは必ず暁型の誰かなんです。無茶なことには絶対にならないと断言できますよ」

提督「はあ…そりゃそうだが…それじゃあ、俺は何のために呼ばれたんだ?今ここにいる必要はないじゃないか」

青葉「だって…皆さんが怖くなったら、なだめてあげる役が必要じゃないですか」

暁(だいじょぶだいじょぶ…しれーかんいちにちじゆう…)ガタガタ

提督「ああ……」

提督「……さっき言ってた有志ってのはなんのために参加するんだ?」

青葉「私は片っ端から誘ってみただけなのでなんとも…それぞれの思惑があるのでは?」

青葉「単純に怪談が好きとか、暇だったからなんとなくとか、怖がってる暁型のみなさんを見たいとか」

響「どんな理由でも、協力してくれるならいいよ」

電「なのです!」

提督「……お前たちも賞品目当てなのか?」

雷「もらえたらいいなーとは思うけど…」

電「そうですね、欲しいけど…無理なんですよね。この企画自体が…」

響「電…しっ」

電「あっ…」

提督「?」


ガチャ


青葉「あ、ようやく来ましたね!」


↓1、↓2、↓3

※参加者の艦娘

ちょっと安価がごちゃごちゃしちゃってますが、榛名、隼鷹、山城で書いてしまったので北上さまはごめんなさい

榛名「遅くなってしまってすみません!」

山城「ああ、私のせいで…皆さんにも不幸が…」

隼鷹「そんなに気にするほど遅れてないってぇの!そんなに暗い雰囲気だと…ん?そっか、怪談なら暗いほうがいいのか」



雷「いらっしゃい!さ、こっち座って?」

隼鷹「さんきゅ、失礼!……酒は出ないのかい?」

響「ここは駆逐艦の宿舎だからね、酒類は持ち込み不可だよ」

山城「ああ、私のせいで台無しになったらどうしましょう…やっぱり興味本位で参加なんて…」

電「だ、大丈夫なのです!山城さんの話ならなんでも怖くなる自信があります!」

雷(だから電はフォロー下手すぎだって)

提督(……想像以上に濃い有志様たちだ)

青葉「さあ~て、全員そろったところで、さっそく始めていきましょう!お話する順番は決まっていますか?」

榛名「あ、はい!榛名が一番手を務めます!」

提督(まずは榛名か…正直、どうなるか読めないな)



榛名「コホン、それでは、始めまず…」

榛名「私からは、↓2の話をさせていただきます」


※榛名の怪談

例:「大浴場前で倒れた提督」など、簡潔な一文
あとは>>1が適当に肉付けします

榛名「皆さんは、鎮守府の夜中に聞こえる声…というものをご存知でしょうか」

榛名「私がある晩、鎮守府を見回りしていた時…どこからともなく雄叫びのような声が聞こえてきました」

榛名「どこから聞こえるのか…私は発生源を探りました」

榛名「外から聞こえたような気がして港へ出て、建物の中から聞こえたような気がして中に戻って…」

榛名「謎の声を追いかけてどれだけの時間が経ったのか…そのうち、宿舎に着きました」

榛名「最後にひときわ大きな叫びが聞こえ、その方向に向かうと、そこは軽巡洋艦の宿舎」

榛名「ついに正体がわからないまま夜が明けてしまいましたが、その声を放つ幽霊は、今も軽巡の誰かに憑依しているのかも…」

榛名「……以上です」


パチパチパチ…


提督(川内だ)

響(川内さんだな)

雷(川内さんよね)

電(川内さんなのです)

暁「ゆ、ゆーれい…けいじゅんようかん…」ガタガタ

提督「暁、大丈夫だって…よしよーし」



提督「ところで、なんで榛名は見回りなんてしてたんだ?そんな役割あったっけ」

榛名「………」ニコ

提督(なんか言えよ!怪談よりもお前がこえーよ!)



青葉「場があったまってきたところで、お次は…」

山城「あ、私です…」

提督(山城か…ネタには事欠かない気がするが)



山城「……では、↓1の話をしますね」


※山城の怪談

例:「大浴場前で倒れた提督」など、簡潔な一文
あとは>>1が適当に肉付けします

山城「私も最近気がついたことなのですが…艦娘を物陰から覗く怪しい視線があるのです」

山城「それも、駆逐艦の艦娘のみ覗いているようです…」

山城「初めは、私も誰かが茶目っ気を出して遊んでいるだけかと思っていたのですが…」

山城「……ある時、はっきり見てしまったんです!覗いていた者の正体を!」

山城「それは何とも言えない形の黒い影…うねうねと不気味に波打つ体」

山城「私は勇気を出して、捕まえるべく駆け寄りました。すると、黒い影は体の一部を私の足にひっかけ、その隙に逃げようとします」

山城「急いで追おうとしたところ開いていた窓から突風とともに何かが飛んできて、私の頭に当たり、私は気絶してしまいました」

山城「あの突風は、黒い影が起こした心霊現象だったのだと私は信じています…」

山城「……これで、終わりです」


パチパチパチ…


提督(最後のは明らかに山城の不幸体質によるものだと思うが…)

電「けっこう怖かったのです…」

響「まあまあだね…」

雷「響姉、さすがね…全然怖がってない」

響(黒い影って何…原因の見当がつかないと少し…いや、怖くはない、怖くはないが…)

暁「く、くちくかんねらってるって!つぎ、わたしねらわれる!しれーかん!うねうねにつかまる!」

提督「大丈夫、だいじょーぶ…いい子いい子」

隼鷹(……この間、長門が黒いビニール袋をかぶるところを見かけたが…まさかねぇ?)



青葉「さて、榛名さん、山城さんときたので、お次は~」

隼鷹「おっ、出番だね!」

提督(隼鷹…こいつが一番持ちネタが多そうで怖いなあ)


隼鷹「どの話をしてやろっかな…よし、↓1にしようか」


※隼鷹の怪談

例:「大浴場前で倒れた提督」など、簡潔な一文
あとは>>1が適当に肉付けします

今回はここまで

怪談なんてさっぱり書けないってのが露呈してしまいましたね
誰もこのスレにガチで怖い話なんて求めてないでしょうけど、さっぱり怖くないので暁型を怖がらせるという前提が壊れ気味です

そういえば夏がどうとか言ってましたが、リクエストによって季節なんかぶっ飛びます
比叡の罰(熱された港で正座)も一応現実の季節準拠でしたが、面白い話に繋がるならいつでも春夏秋冬飛びまくります
季節に関係ないネタだったら、その時は現実と同じくらいの季節と思っていただければよろしいかと

ではお疲れさまでした

おつおつ
前にリクエストした電ちゃんとの馴れ初めはまだかなー(チラッ

乙。ながもんェ・・・。
空気全く読んでなくて悪いけど、遊園地の絶叫マシンに乗って涙目の暁とかみてみたい。失礼。

>>831
お待たせしてすみません…
次に書く話を決めるときには、直前の話と新しい話の導入部分が繋がるようにしたいという謎のこだわりが発動しがちです
写真を撮った瞬間に消えた少女なんて一見ホラーっぽいので、新しくリクエスト貰った怖い話につなげちゃいました

>>832
遊園地デートはそろそろ書きたくてウズウズしていましたのでグッドタイミング。多分わりと近いうちに書きます

では遅くなりましたが今回も始めていきます
先に断っておきますけど、龍驤は大好きですよ。E-6突破も彼女あってのものです

隼鷹「ひとりの艦娘の話だ…ここはR・Jとしておこう」

隼鷹「大量の艦載機を格納できるR・Jは艦隊の中核を担い、朗らかな人柄と理想的な容姿も手伝って、仲間の憧れの的だった」

隼鷹「ある日のこと、任務を終了したR・J率いる艦隊は帰還の際、深海棲艦に出会った。そいつは駆逐艦だった」

隼鷹「R・Jたちは油断した。なんせ、駆逐艦一隻だ。だが、そいつは異常な強さだった。次々に仲間が大破していき、艦隊は全滅の危機に瀕した」

隼鷹「R・Jは、懸命に仲間を逃がそうとした。しかし、敵の猛追はそれを許さない」

隼鷹「もう駄目だと思った時、敵が語りかけてきた。お前の大事なものを置いていけば見逃してやろう、と」

隼鷹「自慢の格納庫を置いた。これでいいのか。まだだめだ。朗らかな人柄を置いた。これでいいのか。まだ足りない」

隼鷹「R・Jは渋ったが、本当に見逃してくれるのかと確認を取ると、その理想的な容姿を置いた」

隼鷹「…………艦隊は、助かった。だが、その代償に、R・Jは全てを失った」

隼鷹「R・Jは部屋に籠りがちになった。羨望の視線は、あの日を境に憐憫の視線に変わったからだ」

隼鷹「始めは深海棲艦を恨んだが、時が経つにつれ、恨みは仲間に移った。私が助けてやったのに、お前たちは憐れみの目で見るだけか!」

隼鷹「……陰陽術に通じていたR・Jは、仲間に呪いをかけて、ひとり、またひとりと深海棲艦の駆逐艦に変えてしまった」

隼鷹「どす黒い感情に飲み込まれたR・Jは、自らの姿さえも駆逐艦に変え、海に消えた」

隼鷹「R・Jは海で美しい艦娘を見つけると、圧倒的な力で襲いかかり、瀕死に追い込んだところでこう言った」

隼鷹「お前の大事なものを置いていけば見逃してやろう…と」



隼鷹「……あ、これで終わりだから!やっぱつまんなかったかな!わりぃわりぃ」

響「……い、いや…面白かった」

雷「……あはは」ガタガタ

電「はわわ……」ブルブル

暁「」

提督「暁!戻ってこい!」



青葉「さ、さすが隼鷹さん!お話がお上手で…さあ!それでは審査に入りましょう!」

青葉「榛名さん、山城さん、隼鷹さんに誰が一番怖がっていたか、判定してもらいましょう!どうぞ!」


榛名「暁ちゃんです!」

山城「暁ちゃん…」

隼鷹「響」


響「隼鷹さん、ちょっと待って。なんで私なんだい」

隼鷹「あたしの話を一番熱心に聞いてくれて、怖がってくれただろ?暁はすぐ気絶しちゃうし、響の反応が嬉しくってさあ」

響「わ、私は怖がってない…」

榛名「なるほど、そう言われてみれば…」

山城「やっぱり響ちゃんに変えようかしら…」

響「ふ、二人とも、姉さんを選ばないと約束が…」

提督「約束ってなんだ?」

響「あ…」

雷(響姉がうっかり口を滑らせるなんて…)

電(実は相当、心にきてたのかな…)


… … … … … …


提督「つまり、暁が優勝することは最初から決まってたんだな?」

青葉「ええ、まあ…そういうことです」

提督「若干そんな気はしたが、響にミスリード食らってたからな…"出来レースみたいなものだ"って」

提督「本当に出来レースならそうは言わない…すっかりしてやられたが、響本人からネタばらししてもらえるとはな」

響(恥だ…ものすごい恥だ…帰りたい…帰りたいが、既にここが私の部屋だ…帰れない…)

電「響お姉ちゃん、そんなに落ち込まないで…あの話を聞いたら誰だって怖くなるのです」

雷(響姉が気にしてるのはそこじゃないわよ)

隼鷹「響、悪かったって…他の二人が暁を選ぶからあたしはふざけてもいいと思ったんだよ」

榛名「ごめんなさいね?ちょっとした冗談のつもりだったの」

山城「わ、私も冗談のつもりで…」

山城(うっかり忘れてたとは言えない…)



青葉「それでは、ちょっとした波瀾もありましたが優勝の暁さんに司令官一日自由権を贈呈!これにて終了!解散!」

提督「せっかく来たのに青葉は怖い話してくれないのか?」

青葉「ええ~…私ですか?では短い話ですが…」

青葉「五人での記念撮影をお願いされたのですが、私がシャッターを押した瞬間、真ん中の人が消え…」

提督「それ昨日のことじゃねえか!」


… … … … … …

深夜

―鎮守府・港―


トコトコトコ…

響(はあ…大恥かいたせいか眠れない…でも、散歩してもあまり気は紛れないな…部屋に戻ろう)

ガサガサ…

響(!?)

?「………」ガサガサ…

響(く、黒い影!?山城さんの話の…ありえない!私は何も見てない!)ダッ



?「ん?誰かいたのか?」

?「む、こんな時間か…今日はもうやめよう…ぷはっ」

長門(この間は山城に捕まりそうになったからな…もっとこの状態でうまく動けるように鍛錬しなければ!)



<鎮守府の怪談> 完

<始まり>


「司令官さん、起きてください、司令官さん…」

(誰だ、気持ちよく眠っているというのに…)


… … … … … …


―提督執務室―


提督(今日から本格的に、俺は提督として働くことになる)

提督(新人提督には一隻の艦娘が与えられる決まりだが…俺は艦娘というもの…人?を、この目で見たことがない)

提督(もうすぐここに来る手はずだが、正直どうやって付き合っていけばいいのかわからない)

提督(先輩に聞いておくべきだったなあ…)

提督(………)


チッ、チッ、チッ…


提督(約束の時間から一時間過ぎたが……来ない)

提督「ふああ…」

提督(徹夜続きだったからなあ…ちょっとねむ…)

提督「すう…」ガクン


… … … … … …


コンコンコン


「あの……」


コンコンコン


「……開けてよろしいでしょうか?」

「………」

(返事がない…お、怒ってるのかな…やっぱり…でも、このままここに居ても仕方ないし…)

「……すみません、入ります」


ガチャ


電「し、失礼します…すみません、遅れてしまいました…」オドオド

提督「……すぅ」

電(ね、寝てる!?)ガーン

電「司令官さん、起きてください、司令官さん…」ユサユサ

提督(誰だ、気持ちよく眠っているというのに…)

電「お願いします、起きてください…」

提督「…はっ!?き、君は…艦娘!?」

電「わっ!は、はい!そう、なのです…」

提督「す、すまない!徹夜続きで眠くて…って言い訳にしかならないけど!」

電「い、いえ…わたしの方こそ、遅れてしまって…すみません…」

提督(なんというか…儚げというか…守ってやりたくなる雰囲気を持つ子だな…こんな子が戦えるのか?)

電「え、えっと…」

提督「えー……よく来てくれた。これから俺たちは仲間だ。一緒に頑張ろう」

提督(お!なんかそれっぽい雰囲気出せた気がする!)

電「あ、あの…」

提督(…あれ、もしかして引かれた?さっきまで寝てたくせにカッコつけすぎたか?うん、そんな気がしてきた)

電「遅刻したことへの罰は…」

提督「え?罰って…いいよ別に。居眠りしてた俺がそんなことする資格ないしな」

提督「それより、自己紹介してほしいな。君は俺のこと知ってるだろうけど、こっちには情報来てないんだ」

電「わ、私は電といいます。えっと…」

電(あ、なんて言おうと思ってたんだっけ…緊張したり安心したりで忘れちゃった…)

提督「……そうか、電ちゃんか。よろしく…」

電「ま、待ってください!さ、最初のご挨拶はきちんとしなくてはいけなくて…あの…」

提督「わ、わかった。ゆっくりでいいぞ」

提督(必死だ…可哀そうなぐらい必死だ…)

電(とにかく何か言わないと!)

電「あ、あの!↓1」


※電の挨拶

                     r  < >、
                  __  }k(__ 「f⌒ヽ
             .x ⌒>、,.ィ f  >‐< f^へif⌒   、
          i∨\,/: ハ__L∠≧r ⌒> 、 丶、   丶、___
           「「「} _〈: :{/: : : : : : <ヽi{   丶、 )k‐<:.:.:.ヽ: 斗‐┐
          l   じ∧〉 ^∨: : : : : : :ヽ丶、  _...:<:.:.:.:.: \:/   ∧\ .へ
.          /⌒∨: :{:.:.:.:.:∨ : : : : : :∨  `「:丶、:.:.:>―く      ア´: へ:.:\
.        〈x=ミ、}!: : ∨⌒ヾ: :/: : : :Ν___「≧s_厂     \  /:.:/:.:.:.:.:\:.}、     -。.、
.        /   .圦 :∨: : : : ∨ /: |:├‐っ  `゙ 弌、_   ___/:.:/:.:.:.:.:.:.__弌¨¨¨¨¨Y^.>、 くヽ
       /  ≧┴‘,{l: : : : : :∨ :|:|  `¨⌒丶、  `゙丶> 、:.:く:.:.:.:.:.:.:.:.:. >::::::::::::: i{ ∨^ヽ〉;
        、       Ⅵ: : : : : : \:从ト、      ≧s。., f:.:.√:>、:.\:.:.:.<::::::::::::::::::::::::)k、___. ィ{
        `丶、   }i|\ : : : : :ノ . リ{ 〉        `弋:i{:.∧ ` ー ミN:::::`::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉
           `ヽ.}i|. . `¨¨¨´ . . |i.{ハ            `¨^弌___,)k:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
             〈└- . . ._____」|:{ ∧                 >:::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨
                弋¨¨ ―――-′ヽ〉                  ̄ ̄`ー- 、:::::::::: ィ(/
              )k   /   \    \                      )/
           ⌒ }「∧ \            ,{     _
           i    圦、 、        , /∧、へ. ィf/^ヽ
           レ ⌒ヽ. .>、-=≦     〈∧ . 〉r"´.ィく  ノ
          {:::::::::::::|./. . >. . .__. . イ. . ∨^f{´  .>"
          ∧:::::::::::|{. . . ./. . . . i . . .| . /   ー ´
          / ∧::::::: l \./. . . . . | . . . j./
          / ∧::: 人  ` ー――― ´

安価取れましたし今回はここまで
わざと提督と暁の出会いと被らせましたが、予定調和のごとく安価を決められましたね
この提督あっての電か、この電あっての提督か…

>>848
なにこれかわいい

しかし、直下を採用したらそのときはすぐ2レスつくって、なかなかままならねえものですな
ではお疲れ様でした

おつ

残念ながら、このスレにおいては電はぷらずまちゃんにはならないんですよね~
>>1のごり押し、捻じ曲げによって軌道修正されてしまいます

では今回も始めていきます

電(そ、そうだ!こういうときのためにあの方から預かったメモが…!)ゴソゴソ

提督(お?)

電「あ、あの!えーと…ひ、ひざまづいてわたしのくつをなめるのです…」

提督「……は!?」

電「……ふぇ?」

提督「………」

電「……!」

提督(……俺はなんて言えばいいんだ)



電「は、はわわ……ご、ごめんなさいなのですー!」ダッ


ガチャ、ダダダダダダ…


提督「い、電ちゃん!」

提督(……やっべえ!本気で電ちゃんとの付き合い方がわからねえ!)

提督(このままだと任務遂行どころじゃないぞ…あの子とうまくやっていける自信がない)

提督(ここは…迷惑と恥を承知で、先輩に相談しよう…)

提督(えー…連絡先は…と)

「え!?ほんとにあのセリフ言っちまったのか!?」

提督「……え?ちょっと話が見えないんですけど…先輩は電ちゃんと面識があるんですか?」

「そりゃ、うちで建造した艦娘だからな。こっちはお前のとこと割と近いんで、新人用艦娘建造の任務を与えられたんだ」

提督(大本営から直接送られるものだと思っていた…)

「それにしても、ちょっとしたイタズラのつもりだったんだがなあ…あのメモなんて、すぐに捨てられると思ったのに」

提督「イタズラにしてはたちが悪いですよ…おかげで最悪の出会いです」

「い、いやあ、すぐに読んで、なんだこれーってゴミ箱に叩きこまれるところまでが一連のネタでな……」

提督「………」イラッ

「わ、悪かったって。お詫びに電と仲良くなる方法をアドバイスしてやるから、な?」

提督「それは…助かります。お願いします」

「ああ、任せておけって!まずお前がすべきは、何は無くとも電と一緒に過ごすことだ。なんなら遊びに行ってもいい」

提督「遊ぶって、俺は提督で、仕事をするためにここに来ているんですよ?そんなことしている暇はないんです」

「おいおい、仕事熱心なのはいいが、提督業で一番大事なことは艦娘との信頼関係を築くことだぞ」

提督「信頼、関係…」

「なーに、着任後数日は準備期間みたいなものだ。出撃しなくとも咎められない。今の内に親睦を深めておけ」

提督(そう言われてもなあ…結局どうすればいいのやら)

提督「……先輩は、最初の艦娘とどうやって仲良くなったんですか?」

「俺か?そうだな、真似してもいいぞ。俺の場合は↓2だ」


※先輩の手法

内容によっては提督が真似をする

「間宮アイスで釣っ…」

提督「つ?」

「いや、いや…間宮アイスを仲良く食べて、おしゃべりして…そんな感じだ」

提督「あの…」

「な、なんだ?」

提督「間宮アイスってなんですか?」

「……へ?間宮さんに聞かなかったか?」

提督「間宮さん?ここには自分しかいないんですけど…」

「……マジかよ」

(最近の急な提督の増加に色々と間に合ってないとは聞いていたが、ここまでだったのか…)

提督「よくわかりませんが、要するに話してみろってことですね」

「お、おう…そうだな。応援するぞ」

提督(応援って、誰のせいでこうなったと…)


… … … … … …


提督「さて、電ちゃんはどこに行ったかな…」

提督「すごく真面目な子みたいだから、変に思いつめてないといいが…」

提督「よし、探しに行くか……」

提督(だが、どこを探す?あの子が行く場所なんて想像もつかないし、もしかしたらもうここにはいないのかも…)


コンコンコン


提督「……!どうぞ!」

ガチャ

電「しつれい、します…」

提督「電ちゃん!戻ってきてくれたのか!」

電「はい…さっきのこと、あやまらないと、いけないと…ほんとうにごめんなさい」プルプル

提督「……あれは、先輩のイタズラだったんだ。気にしなくていい」

電「だ、だめです…イタズラを真に受けちゃうほうが悪いのです」

電「し、司令官さん…初めての艦娘がわたしなんかでごめんなさい…すぐに新しい艦娘を建造して、わたしは解体…」

提督(ああ、そうか…この子も、俺と同じで…)

提督「電ちゃん、こっちおいで」

電「え…?あの…」

提督「いいから、ほら、来てごらん」

電「……はい」

トコトコ…

電「………」ビクビク

提督「よく謝りに戻ってきたね、えらいえらい」ナデナデ

電「し、司令官さん?」キョトン

提督「電ちゃん、俺は艦娘と会うのが初めてで…どう接していいか悩んでいたんだ」

電「………」

提督「君も、俺との距離感がわかってなかったんだと思う」

電「距離感…なのです?」

提督「他の鎮守府がどういう方針なのかはよく知らないが、俺はさっき言ったように、仲間…いや、友達になりたいんだ」

電「と、ともだち…」

提督「友達は、喧嘩することもすれ違うこともある。でも謝れば許しあえる」

提督「俺もこの先、電ちゃんを怒らせるようなことをしてしまうかもしれない。その時は全力で謝る」

提督「俺は艦娘たちとそういう関係でありたいと、思った…だから…俺と友達に…」


電「う、うぇ…ん」ポロポロ


提督「い、電ちゃん!?」

提督(な、泣かせた!女の子泣かせた!どうすんの!どーすんの!)

電「ほ、ほんとうに、いいんですか?こんな、どんくさくって、戦いも得意じゃない…」

提督「………」

提督「友達は欠点があるからならないなんてものじゃないだろ?」

電「ひ、否定はしてくれないのですね…」

提督「あ!?わ、悪い!」

電「ふ、ふふ…司令官さんって、面白い方なのです」ニコ

提督(あ、笑顔…)

提督「落ち着いたか?」

電「はい…すみません」

提督「友達にはそんな些細なことで謝らなくていいんだよ」

電「友達…友達か…えへへ」

提督(そういえば友達って何するんだ…)

提督(いや、俺にも友達はいたぞ。たくさんいた。ただ勉強が忙しくて全然遊べなくてな…友達はいたぞ)

電「司令官さん、わたし、頑張りますから!」

提督「……ああ、期待してるよ」

提督(ま、どうでもいいか。なんとか一件落着…)

電「そうだ、司令官さん」

提督「なんだ?」

電「改めてご挨拶させていただきます」



電「電です。どうか、よろしくお願い致します」ペコ


… … … … … …


電「司令官さん、起きてください、司令官さん…」ユサユサ

提督(誰だ、気持ちよく眠っているというのに…)



提督「ん…電ちゃん…?」

電「司令官さん、寝ぼけてるのです…」

提督「んあ…あ?電、おはよう」

電「こんなところで居眠りしちゃだめなのです!」

提督「わ、悪い悪い、ちょっと眠気に襲われてな」

電「まったくもう…暁お姉ちゃんが、あの権利を使うって言ってますよ。明日はお姉ちゃんのために丸々あけておいてくださいね」

提督「そうか、暁が…」ボケー

電「……まだ、寝ぼけてるみたいなのです」

提督「いや…昔の夢を見てな。ひとつ思い出したことがあるんだ」

電「思い出したこと?」

提督「電の最初の挨拶が切っ掛けで、本当にそういう趣味を持った艦娘がそのうち現れるかもしれないと思って、特殊な本を集めたんだ」

提督「つまり、俺の性癖が若干歪んでしまったのは、なんと電のせいだったのだ!」

電「では、これはもう捨てます」

提督「待って!」



提督(あんなに儚げな少女だった子が、こんなにたくましくなって…)

電「………」イソイソ

提督「やめて!それ一番のお気に入りだから!」


<始まり> 完

今回はここまで

なんというか…リクエストくださった方、すみませんとしか。いやほんとに
安価入れようと思うと、取られる安価によっては未来と矛盾が生じそうで全然できませんでした
これ以上はgdgdになると思い、高速で終わってしまいました
リクエスト貰っても過去の話はもう書かないと思います。予想以上に難しいです

ではお疲れ様でした




またSMイベントが見たいです。

お三方乙感謝

>>867
SMに関しては>>1にさっぱり知識がないので、どういったものがいいか書いていただけると幸いです
ただしハードなものはスレの趣旨に反するので拾えません。ハードかどうかの判断は>>1の価値観で決まります

ではイチャラブを書きたい症候群に駆られて書きなぐる(予定)の話、始めていきます

<レディーと遊園地>




―食堂―


提督(今日は休みだし、どうすっか…暁は何か予定あんのかな…)モグモグ


トコトコトコ…


提督(お、噂をすれば…噂してないが、暁)

暁「し、司令官!遊園地に行くわよ!」ビシッ

提督「い、いきなりどうした」

暁「……あれ?電から聞いてない?今日はあの権利使うって…」

提督「権利というと…」

暁「司令官一日自由権!司令官は今日中、暁の言うことを聞かなきゃいけないの!」

提督「え、ああ…?そういえば聞いてた!」

提督(昔の夢を見てたせいで、あの時はなんか軽く流してしまってた…)

暁「もー、しれーかん!せっかく私からデー…で、でーと…に…でーと…さそって…」カァ

提督(途中で照れるな…こっちまで照れる)

提督「……ありがとうな。こうやって俺を誘うために苦手な怪談に耐えたんだろ?」ナデナデ

暁「……うん、がんばった」

提督(……なんとなく、お互い言いだせなかった。デート行こう…って)

提督(いつか、そのうちと思ううちに時間が過ぎて…)

提督「俺がヘタレなせいで、お前に気を揉ませてしまったな。ごめんな」

暁「そ、そーよ、司令官のせいなのよ!ちゃんと司令官がエスコートしないとだめなの!」

提督「ああ、俺もそう思う。だから…」

暁「だから…?」

提督「今日は全力で暁をリードする!」

暁「しれーかん!」パァ



提督「でもまずはゆっくり飯を食わせてくれ」

暁「あ、ごめん…」

―宿舎・暁型の部屋―


響「さあ、久しぶりのコーディネートの時間だ」

雷「気合い入ってるわね、響姉」

電「あの二人がなかなかデートに行くことにならないから、ようやくって感じなのです」

響「本当にようやくだよ。付き合いだした翌日に記念で行ってもいいくらいなのに」

雷「本人たちには本人たちなりの考えがあるのかもしれないけど、傍から見てるとやきもきしちゃうのよねー」

電「でも、これで一歩前進、なのです!」

雷「司令官は積極的なんだか消極的なんだかよくわからないわ…」

響「……あ、水族館のときはこのワンピースだったね。次はどういった感じにしようか」

電「今日は遊園地…遊園地に似合う服って…?」

響「そこから悩んでも仕方ない。適当に広げるからピンと来たのを選んでくれ」

バサバサ…

雷「ちょ、ちょっと…前より増えてない?」

響「少しね」ゴソゴソ

電「いつ、どこから調達しているのですか…」

―鎮守府正門―


提督(暁を部屋に迎えに行こうとしたら、前回同様、ここで待っていろと言われてしまった…)

提督(響が言うには、待ち合わせからすでにデートは始まっているとかなんとか)

提督(それはいいんだが…本当に、あのセリフを言うのか?)


… … … … … …


タッタッタッタッ……


暁「はあ、はあ…ま、待った?」

提督「い、いや、今来たところだよ…」

暁「そっか、そっかあ!よかった♪」

提督(そんなに喜んじゃって…よくわからんがこっちも嬉しくなるじゃないか)

暁「一度ね、このやりとりをするのが夢だったの!」

提督(なんてささやかな夢だ…俺がお前の夢なんて全部叶えてやる…とか言いたい…恥ずかしくて言えない…)

暁「無理やり言わせたみたいでごめんね?」

提督「暁が喜んでくれるなら、なんだってするさ」

提督(あれ、結局、無意識のうちに恥ずかしいことを…)

暁「……あ、ありがと」ボソ

提督「お、おう…」ドキッ

暁「………」ドキドキ

提督「………」ドキドキ

提督(私服の暁相手だと、妙に緊張するんだよな…いつもと違う雰囲気というか…)

暁(司令官、今日は服をほめてくれないのかなー…響には、司令官が口に出すまで何も言うなって言われてるけど…)


↓2

※暁の格好

あまりにも常識外れなものは安価下

暁(そろそろ何か言ってくれないと、恥ずかしいよ…)モジモジ

提督(こういうの、ゴスロリって言うんだっけ?初めて見たけど、ものすごく似合うな…)

提督(この格好の暁に踏んでもらえたら…って違う!)

提督「今日の暁、お人形さんみたいでかわいいな」

暁「お、お人形って…わかってるもん、逆に服に着られてるって言いたいんでしょ?」

提督(お人形って、確かに受け取り方によっては褒め言葉にはならんなあ…うーむ、この気持ちを伝えるにはどうすれば…)

提督「……ちょっと抱きしめていいか?」

暁「な、なに言って…わっ」

ぎゅっ

提督「いやー…俺も自分の語彙の無さに絶望してるんだけどな、こういうときにちゃんと褒めてあげられなくて」

暁「ま、まだ抱きしめていいって言ってない…」

提督「抱きしめたくてたまらないくらいにかわいいと思った」

暁「な…」

提督「ついでにキスしたい」

暁「ば、ばか!こんなところでなに言ってるの!」

提督「……冗談だ」

暁「も、もー!司令官の言いたいことはわかったから、出発しましょ!」

提督「そうだな、そろそろ行こうか」パッ

暁(し、心臓に悪い…)ドキドキ

提督(危ない危ない、割と本気でキスしようと思ってしまった…)

>>870
ちょっとハード?というかリアルなお馬さんごっことかどうかな

定期的に暁に踏んでもらってる提督がイスになり流れで馬になる。

楽しくなってきた暁が提督を走らせる。

ノリで近くにあったムチ(提督のコレクション)で提督の尻を叩いて競馬みたいになる。↓
暁のS度があがった!

提督のM度があがった!

おうまさんごっこを覚えた!

テレッテレー

―遊園地道中―


暁「………」ヨタヨタ

暁(ちょ、ちょっと歩きにくいかも…)

提督「……大丈夫か?」

暁「だ、だいじょーぶ、フリルのスカートなんて初めてだから慣れてないだけだし」

提督「辛くなったら無理しないで言うんだぞ?」

暁「辛いって言ったらおんぶしてくれるの?」

提督「いや、お姫様抱っこだな。服装的には」

暁「お、おひめさま…!」キラキラ

提督「暁?」

暁「……ちょ、ちょーっと辛くなってきたかも」チラッ

提督「そうか、まだ鎮守府に近いから戻って着替えて…」

暁「しれーかんのいじわるー!」

提督「だ、だってお前まだ大丈夫だろ!こんな街中でお姫様抱っこって最終手段だ!」

暁「うう、おひめさま…あ、そうだ!司令官は今日中、私の言うこと聞かなきゃいけないのよ!」

提督「そ、それとこれとは…」

暁「……おひめさまだっこ…だめ?」

提督(く、くぅ…)

提督「ご、五分だけだぞ!」

暁「やったー!」

提督「ほら、暴れるな…よっと」グイッ

暁「わっ…」フワッ

提督「こ、これでいいんだろ?」

暁「うん♪」

提督(くっ、周囲の視線が…)

暁「えへへ、司令官、ありがと!」ニコ

提督(……ま、この笑顔が見られるなら多少の恥は安いもんかな)



通行人(なんだあれ…)ジー



提督(それでも恥ずかしいものは恥ずかしい!)

遊園地回なのに遊園地に到着さえしてませんが今回はここまで

>>879
その筋書き通りだとキャラ崩壊が著しくなりそうなので、やるとしたらだいぶ薄めた感じになりそうです
おうまさんごっこは素晴らしいと思います

ではお疲れ様でした

乙感謝、リクエストも了解です。内容に過度な期待はしないでお待ちください

さて、デート書きた過ぎてやる気が空回りしないか不安ですが遊園地やっていきます
それでは今回もよろしくお願いします

―遊園地入口―


暁「ついたー!ゆうえんちー!」

提督「遊園地なんて久しぶりだなあ」

提督(この年になっても、この雰囲気にはわくわくさせられるものなんだな…)

提督「暁、ちょっとバス移動が長かったけど退屈しなかったか?」

暁「あれぐらい余裕よ!レディーをなめないでよね!」フン

提督「お、さすがだな」

暁「そ、それに…」ボソ

提督(あ、先に地図確認しとくか)ペラ

暁「その…し、司令官と一緒なら何時間でもだいじょーぶ、なーんて…」モゴモゴ

提督「なあ、最初はどこ行く?」

暁(き、聞いてない!?)ガーン

提督「近場から行くってのも手だが、乗りたい順番も大事だよな…」

暁(ちゃんと聞いててよぅ…ばか)シュン

提督「ど、どうした?気分でも悪いのか?」

暁「な、なんでもない!」

暁(……違う、司令官のせいじゃない。私が逃げてるだけ…)

暁(決めた!今日の目標…素直な言葉で想いを伝える!)

暁「よしっ」グッ

提督「暁?」

暁「最初に行くとこよね?一緒に考えよ!パンフレット見せて!」

提督「あ、ああ、ほら。こんな感じだ」ペラ

暁(うーん、どーしよっかなー…)


↓2

※最初のアトラクション

アトラクション安価はあと二回?

暁「この、こーひーかっぷってなに?なんでアトラクションに混じってカップ?」

提督「それはそういう名前のアトラクションなんだよ。行ってみるか?」

暁「うん!どんなのかな!」

暁(ちょっと前もって調べたけど、知らないのもあるものね!)ワクワク


… … … … … …

―コーヒーカップ―


クルクルクルクル…


暁「わぁ…」キラキラ

提督(ゴスロリの暁との親和性高いなあ)

提督「暁、この真ん中のハンドルを回してごらん」

暁「これ?ハンドルだったの?ただの持ち手かと思ってた…」

キュル、キュル…

暁「あ、はやくなった!」

提督「ここはこうやって遊ぶ…」

キュルキュル…

暁「わーい!はやいはやい!」

提督「ははは、あんまり調子に…」

キュルキュル…

暁「すごいすごーい!」

提督「ちょ、ストップ…」

キュルキュル…

暁「はやいはや…い…」クラッ

提督「暁!げ、減速しないと…」

キュ、キュ…

暁「し、しれ~か~ん…めがまわる~…」

提督「し、しっかりしろー…うぷっ」

―休憩所―


暁「うあー…」

暁(ついはしゃいじゃった…司令官に迷惑かけちゃったな…反省…)

ピタッ

暁「きゃっ!」

提督「驚いたか?ほら、ジュース」

暁「び、びっくりさせないでよ!」

提督「……俺は迷惑なんて思ってないから」

暁「え!?」ビク

提督「楽しそうな暁はとっても可愛いからな、それが見られただけで大儲けだ」ニコ

暁「……ず、ずるい」

提督「へ?」

暁「ずるいー!」ポカポカ

提督「な、何がだ!」

暁(私は苦労してるっていうのに、そーいうことあっさり言っちゃって!)

暁「はあ……でも、ありがと」

提督「……おう」

暁「ジュースのことだからね!」

提督「わ、わかってるよ」


… … … … … …


暁「ふう、そろそろ次行きましょっか」

提督「そうだな…パンフ、パンフ…」ペラ


↓2

※二つ目のアトラクション

アトラクション安価はあと一回?

提督「お化け屋敷とか面白そうだな。ここから近いし」

暁「!」ピク

提督「あ、ああ…悪い、暁はこういうの苦手だったな…」

暁「お化け屋敷ね!私も興味あったの!行こう、行きましょう!」

提督「あれ、意外に乗り気…無理してないか?」

暁「無理なんてしてない!さあ、しゅっぱーつ!」

暁(お化け屋敷…漫画で読んだわ!こわーいって言いながら彼氏に抱きつけばいいのよ!)

暁(最初っから作り物だとわかってるアトラクションなんて怖くともなんとも…)


… … … … … …

―お化け屋敷入口―


ヒュー…


暁(こ、怖くともなんとも…)

提督「けっこう雰囲気出てるな…」

暁「ま、まあまあじゃない?」

提督「…よし、行くか」

暁「う、うん…」

暁(が、外見だけよ!結局は人の作ったものだし…)




提督の怖がり度をコンマで決めてみます

直下コンマの数値が高いほど怖がり。00は100扱い

―お化け屋敷内部―


暁「ほ、ほーら、た、たいしたことない…」

提督「油断してると何かが来るぞー…」

暁「な、なにが来てもへっちゃらだし」

ヒュオー・・・

暁「うひゃあ!ゆ、ゆーれい!?」ダキッ

提督「お、落ち着け、ただ風が吹いただけだ」

暁「し、しれーかん…」ブルブル

提督(ちょっと先が思いやられるな…でも、抱きつかれるのは嬉しいかも)

… … … … … …

幽霊「ヴォォォォ…」バッ

暁「うひゃああああ!」

提督「おお!?」

提督(幽霊より暁にびびった!)

暁「は、はやくにげ、のろわれちゃう!」ギュ

提督「ひ、引っ張るなって…」



幽霊(あら可愛い)

… … … … … …

提督「ずいぶんおどろおどろしいところに出たな…」

暁(で、出口まだ…?)ブルブル

提督(む、わざとらしく空いてるスペース…いかにも何か出そう)

暁(最短ルート…)

提督「あ、暁!そっちは多分…」


骸骨「」カタカタカタ…


暁「ひえええええええ!」ダキッ

提督「うわっ!」ビクッ

暁「が、がいこつ……ふ、ふええ…ん」ウルウル

提督「た、耐えろ!頑張れ暁!もう少しだ!」

―休憩所―


暁(お化け屋敷なんてもうぜったい行かない…行かないもん…)グスッ

提督「けっこう怖かったもんな、よく頑張ったな」ナデナデ

暁「こ、こわかったけど…しれーかんが…」

暁(司令官が励ましてくれたから…)

提督「もしかして、俺が行きたいって言ったから合わせてくれたのか?」

暁「あ、そ、そ…そういうわけじゃなくってね…あの…」

提督「?」

暁「し、しれーかんにだきつきたかったの!それだけ!」

提督「え…」ドキ

暁「………」モジモジ

提督「へ、へー、そっか…」ポリポリ

暁「あ、うう…」

暁(い、言っちゃったっ…!)

提督「それなら…」


ぐいっ


暁「わわっ…」

提督「遠まわしなことしなくても、い、いくらでも抱きついていいぞ」

暁「こ、こーしゅーのめんぜんよ!」

提督「ここにはいくらでもカップルがいるんだから、こんくらいいいだろ…」

暁「む、むー……それじゃ、ちょっとだけ」


ぎゅー…


―――

――


今回はここまで

久しぶりのデートなんで気合い入ってます。空回ってないことを祈ります
怖がりコンマ取ってみましたが、もし高いと暁の怖がりが引き立たないのでこれでよかった気がします
何にも考えずコンマ取るものじゃないですね

ではお疲れさまでした。またお付き合いお願いします

提督はロリコンではありません、暁コンです。でも確かに憲兵さんが怖いので提督に少し自覚させてみましょう

遊園地は>>832のリクエスト由来なことをメモ帳を見て思い出しました。ジェットコースターをねじこみます

では今回も始めていきます

ぎゅー…


提督(どれぐらい時間が経っただろう…)

暁(しれーかんのにおい…)スゥ

暁「はあぁ…」ウットリ


キャハハ…


提督(元気な女の子の声…暁と同じくらいの年だろうか)


「おとーさんおとーさん、はやくー!」

「そ、そんなに急ぐとこけちゃうぞー!」

「こけないもーん!あはは!」


提督(仲の好さそうな親子だな…俺たちも周りからあんな風に見えるんだろうか…)

暁「ふにゅ…」

提督(ん、親子…?俺の色眼鏡のせいでその考えに至らなかったが、今の状況って…!)

提督「あ、暁!そろそろ出発しないか!?」バッ

暁「えぇ~…もう?」

提督「このままなのも悪くないが、せっかくの遊園地だぞ?」

暁「う、うーん…」

提督「帰ったら好きなだけ続きをしていいから、な?」

暁「わかった…そうよね、せっかくの遊園地だもんね」

提督(セ、セーフ…だよな?外で鎮守府内と同じように振る舞うのは危険だな…肝に銘じておこう)

暁「ほんとに好きなだけ抱きつくからね!」

提督「お、お手柔らかにな…」

提督「それじゃ、出発だ!」

暁「どこに?」

提督「……どこがいい?」

暁「……司令官が行きたいとこ」

提督「それはこっちのセリフだって。暁はどこがいいんだ?」

暁(むー…迷惑かけてばっかりだから、司令官に楽しんでほしいのに…)


ゴゴーーー……キャーーー……


暁(……そういえば司令官、あれを何回も見てたわね…)

暁「じぇ、じぇっとこーすたー…とか」

提督「お、いいな!遊園地の定番だな!」

暁(やった!大当たり!)グッ

提督「……と言いたいところだが、あれもある意味怖い類のアトラクションだぞ?暁には…」

暁「わ、私がこわいのはゆーれいとかなの!あんなのこわくないし!」

暁(…たぶん)

提督「そうか?なら行こうか。実は乗りたくてたまらなかったんだ」ワクワク

暁(よろこんでくれたー!よかったぁ…)

最後は王道の観覧車ですね
わかります

―ジェットコースター―


提督「もうすぐ発車するぞ、心の準備はいいか?」

暁「うん…」ドキドキ

暁(いざとなると…やっぱりこわい…かも)

提督「………」ギュ

暁「し、司令官?」ドキ

提督「悪い、ちょっと怖くなってきたから手ぇつないでていいか?」

暁「う、うん」

暁(司令官の手、安心する…)


「お待たせしました~!発車しま~す!カウントダウン!」

「5!4!3!2!1!」


暁「………」ギュ


「GO!」


カタンカタン…


暁「あれ?おそい…」

提督「速くなるのは、坂の頂上から降りる時だよ。場所によっては最初から超スピードのマシンもあるみたいだけど」

暁(き、緊張して損した…)


ガタン、ガタン…


提督「って、そろそろ喋ってるとまずいか。舌噛まないようにな」

暁「え…!」

提督「来るぞ!!」


ゴオオオオオオォォォォォォ…


「ワー!」


提督「うおおおおおおおおおお!」

暁(ひいいいいいいいいいい!)


「キャー!」


提督「すげええええ!」

暁(声が、風圧で声が出ないぃぃぃ…)ウルウル

暁「ふええ…」ウルウル

提督(やっぱり駄目だったか…こんな気はしていたんだ)

提督「怖かったな、よしよーし」ナデナデ

暁「こ、こわかったけど…もーいっかいのりたい…いい?」

提督「え?いや、そりゃ、お前が乗りたいって言うなら文句ないけど」

暁「あ、ありがと…でもちょっときゅうけいしてから…」

提督(こんなに涙目になって、なぜもう一回乗りたい…)


… … … … … …

二回目終了後…


暁「ふ、ふええ…」ウルウル

提督「あ、暁?」

暁「こ、こわいけどね、なんかたのしいの」ウルウル

提督「そ、そうか」

提督(怖さを楽しむと言えば正しい楽しみ方だが、泣いてまで乗る奴は聞いたことないぞ)

ガク

暁「あ、ひ、ひざにちからはいんない…」

提督(こいつ、もしやSだけでなくMの気でもあるのでは…)


ぐぅ…


提督「……腹減ったな」

暁「うん…」

提督「あ、園内レストランが目の前にあるじゃないか。ちょうどいい、行こう」

暁「……たてない」

提督「やれやれ…ほらよっと」グイッ

暁「わっ…」


スタスタスタ…


暁「……おひめさまだっこ…いいの?」

提督「お、俺は腹が減ったんだよ。早く行きたいだけだ」

暁「ふふー…ありがと」

―園内レストラン―


提督「さて、メニューは…うわ…」

提督(値段が水族館とは比べ物にならんほどぼったくり…まあ知ってたけどさ…)

提督「ほら、暁も何頼むか決めてくれ。種類はけっこうあるみたいだ」

暁「うーん…そーね…」パラパラ


… … … … … …


暁「いただきまーす!」

提督「いただきます」

提督(安定のカレーである…うん、まあカレーなら外れもそうそうないだろうしな…)モグモグ

暁「………」ジー

提督「…食べないのか?」

暁「ま、まだ力が入らなくて…司令官、食べさせて?」

提督「……さっき、メニュー表を普通に持ってた気がするんだが?」

暁「あう…」

提督(ほんとにこれ以上そういう真似したらまずいって…奇異の目で見られちまう)

暁「そ、そうだ!今日は暁の言うこと聞かなきゃダメなのよ!司令官一日自由権!」

提督(そ、その手があったか…すっかり忘れてた…)

提督「く…ちょっとだけだぞ…ほら、あーん」

暁「あーん♪」

提督(あーくっそ可愛い…俺だってここじゃなけりゃ…いや、鎮守府の食堂でも恥ずかしいのは変わらないか…)

暁「おいしー♪」

提督(いつか二人っきりで周りを気にせずに食べさせあいっこしたいなあ…)

提督「ごちそうさまでした」

暁「ごちそうさまー」

提督「ここを出る前に、次に行くところ決めておこうか」ペラ

暁「地図をこうして見ると、まだぜんぜん回れてないのねー…」

提督「ここはかなり大きいとこだからな、今日だけで全部はちょっと無理かな」

暁「しゅしゃせんたくが大事ってことね…」

提督「回れなかったところはまた今度来ればいいさ」

暁「また連れてきてくれるの?」

提督「俺が駄目だって言うと思うか?」

暁「ううん!」



↓2

※次のアトラクション(今までのアトラクション、観覧車を除く)


>>913のおかげで思い出したが、ラストはやはり観覧車固定にしたい
安価スレの癖に自由度低くて申し訳ない

~♪~~♪


提督「ん?なんだ?賑やかになってきたな」

暁「……ここ見て!今ちょうどパレードの時間!」

提督「あ、ほんとだ…そんなとこ読み飛ばしてた」

暁「急ご!もうすぐそこまで来てるみたい!」バッ

提督「あ、ああ!」


… … … … … …


―パレード―


~♪~~♪~~~♪


暁「すごいすごい!みんな踊ってる!」

提督(遊園地のイメージキャラクターたち大集合ってところか…)


「あはは、おとーさんのおどりへんー!」

「ダンスは苦手なんだから仕方ないだろー?」


提督(さっきの親子…?なんでそんなとこに?)


トントン


提督「はい?」

ネズミ「キミタチモ、イッショニオドロウヨ!」

暁「あ、ネズミさん!」

提督「一緒にって…いいんですか?」

ネズミ「ミンナデオドッタホウガ、タノシイヨ!」

提督(参加自由のパレードだったのか…)

暁「ねえ、いこ、いこ!司令官!」

提督「ああ、せっかくだし楽しまないとな!」

~♪~~♪


暁「あはは、しれーかんのダンスへんなのー!」クルクル

提督「お、俺はこういうの苦手なんだから仕方ないだろ…」

提督(って、どっかで聞いたようなやりとりだな…)

提督「なんでお前はそんなにうまいんだよ!」

暁「ネズミさんたちの真似してるだけだもーん!」

提督(子供の学習能力はすげえなあ…)


ドンッ


男「あ、すみません」

提督「いえ、こちらこそ…」

提督(あ、この人はさっきの…)


女の子「おとーさーん!」

暁「しれーかん!こっちこっち!」


男「はは、お互い元気な娘を持つと苦労しますね。そこが可愛いんですけど」

提督「そ、そうですね!可愛くて仕方ないです」

提督(あの子が俺の恋人ですって言ったらどんな目で見られるのか…)

男「では失礼。ダンス頑張ってください」

提督「そ、そっちも…頑張って」


暁「司令官!ネズミさんがダンス教えてくれるって!」

提督「お、俺は暁が踊ってるのを見てるだけで…」

暁「私は司令官といっしょに踊りたいの!」


男(……さっきから思ってたが、しれーかんってなんだろ?)

今回はここまで

次に観覧車乗って遊園地編は締める予定です
パレードは>>1が実物を見たことがないので、ちょいとお茶を濁した感があります

ではまた次回お願いします。お疲れさまでした

乙です
純愛の後は変態プレイですかね
ジョジョ7部にあった圧迫祭りがいいと思います

乙です
ハハッ

>>923
このスレは常に純愛なんですけどねえ…
圧迫祭りってなんだ?と思って調べたら、ふむ…どこかのタイミングで入れられたら入れます。あまり期待しないでお待ちください

>>924
ハハッ↑

では始めていきましょう

提督(少し陽が傾いてきたな…帰りを考えると、そろそろ…)

提督「暁」

暁「なーに?」

提督「残念だが、時間が無くなってきた。次がラストってとこだな」

暁「……そっかー」

提督「……お前が嫌じゃなけりゃ、最後に一緒に行きたいところがあるんだ」

暁「じゃあそこに行って今日は終わりね!」

提督「ん?どこに行くか聞かないのか?」

暁「司令官からのお誘いなら、どこでも一緒に行くから…楽しみはとっておくの」

提督「…そりゃ光栄だ」

暁「だ、だいたい、積極的になるのが遅いのよ!今朝、全力でリードするとか言ったくせに!」

提督「そ、それは…最初は引っ張っていこうとか思ったけど、暁の気持ちも尊重したいというか…」

暁「レディーは強引にでも引っ張ってくれたほうが嬉しいの!」

提督「そ、そういうものか…」

暁「で、でも…」

提督「え?」

暁「……なんでもない!さ、行きたい場所とやらに案内して!」

暁(あうう…つい、強い口調になっちゃう…素直な気持ち…まだ言えてない…)


… … … … … …

―観覧車乗り場―


暁「かんらんしゃ…」

提督(どうしたんだろう、暁のやつぼーっとして…)

提督「…あ!まさか、高所恐怖症とか…」

暁「ち、ちがーう!そうじゃないの!」

暁(観覧車って言えば…確か、恋人同士が愛をささやく特別スポット…だったはず)ドキドキ

暁(ここなら…ここでなら、素直な気持ちを…)

提督「おーい、俺たちの番だぞ」

暁「あ、は、はい!」

―観覧車―


暁「夕陽がきれい…」

提督(暁のほうが綺麗だよ…とか言いたいけど、笑われるかな)

暁「すっごい遠くまで見える…鎮守府はどのへんかな」

提督(夕陽に照らされた横顔…)ドキ

暁「し、しれーかん、ずっとこっち見てる…景色は見ないの?」

提督「あ、ああ…そうだな、つい暁に見とれてた」

暁「へっ!?」ドキ

暁(……そんなこと言われたら、恥ずかしくて司令官のほう見れない…)カァ

暁「………」

提督「………」

暁(素直な気持ち、素直な気持ち…なんて言えばいいんだろう)ドキドキ

提督(観覧車で恋人と二人っきりって、実際に体験するとこんなに緊張するのか…)ドキドキ

暁「………」

提督「………」

暁(正直な気持ちを伝えるのがこんなに難しいなんて…)

暁(なんとか、雰囲気を変えないと…そうだ!)

暁「……司令官、となり座っていい?」

提督「…いいぞ」


ストン


暁「………」

提督「………」


暁(位置を変えたところで、変わらないわよね…そりゃそうよね…)


提督「あのさ、さっきのことだけど…」

暁(…司令官?)

提督「俺はお前が嫌がることをしたくなくて、ついお前の顔色を窺ってしまうんだ」

提督「そのせいで、喜ばせようと思ってたはずが、嫌がられないようにしようと考えてしまっていて…」

提督「でも、結局お前を怒らせちゃったよ…ごめんな」

暁「違うの!」

提督「あ、暁?」

暁「わ、私は…その…さっきはちょっと強く言っちゃったけど…」

提督「………」

暁「た、確かにね、引っ張ってほしいって思うところもあったけど、それでもね」

暁「司令官の、そういうところ…私を大事にしてくれるところも…」



暁「す、好き、だから」カァ



提督「………」ポカーン

暁「だ、だから、ちょっとかがんで!届かないから!」

提督「え?届かないって…」

暁「いいから!」

提督「あ、えっと、こ、こうか?」


ちゅっ


暁「大好き…だから」

提督(暁…)

―帰り道・バス―

ブロロロロ…


提督「今日は楽しかったな…またいつか行こうな」

暁「………」

提督「暁?」

暁「……くかー」

提督(寝てる…レディーが口開けて寝ちゃだめだろ…よだれたれてるし…)

暁「……くー」

提督(……暁のよだれ……いやいや、なんでもない)

提督「ほら、口閉じなさい」

暁「ぐむ…しれーかんったらごーいんなんだから…」

提督(何の夢見てんだこいつは…)


… … … … … …

―鎮守府正門―


暁「………」

提督(結局ずっと寝てるから、ここまでお姫様抱っこしてしまった…誘拐かなんかに見えなかっただろうか)

暁「………」

提督(……あれ?そういや、しばらく前から寝息が聞こえないような)

暁(動きが止まった…着いたのかな?)ピク

提督「おい、暁…お前起きてるだろ…」

暁「うぐっ」

提督「はあ…そんなにやってほしいものなのか?お姫様抱っこって」

暁「だ、大好きな人にしてもらうお姫様抱っこは特別なの!」

提督「そ、そこでそういう言い方は卑怯だろ…」プイッ

暁(あ、赤くなった♪)

暁「大好き、大好き、大好き♪」

提督「や、やめろ!恥ずかしくて死ぬ!」





暁「私の素直な気持ち、伝わった?」

提督「伝わりすぎだ!」


<レディーと遊園地> 完

乙感謝。でも今日はまだ書くんじゃ

<アルコールマジック>



―提督執務室―


提督「ふー、今日はこんなもんか」

暁「おつかれさま!」

提督「暁もな」

提督(今日は早めに終わったし、部屋に戻ったらかるーく晩酌でも…)

暁「……司令官、その…ちょっとお腹すいてたり…しない?」

提督「え?まあ、小腹が空いた感じはするかな」

暁「そう…」モジモジ

提督「……もしかして、何か食わせてくれるのか?」

暁「そ、そうなの!この間、鳳翔さんに教えてもらった料理なんだけど、キッチン借りて何回か練習させてもらって…」

提督(以前のカレーみたいなことにはなってなさそうだな…)

提督「そうか、それは食べるのが楽しみだ」

暁「ほんと!?じゃあ後で部屋に持っていくから、待っててね!」ダッ

提督「え、そんなわざわざ…」


ガチャ、バタン


提督「行っちまった……ま、持ってきてくれるって言うなら甘えておくか」

―提督私室―


提督(さて、今日はビールで…いや、待てよ?暁が何を持ってくるか見てから決めても遅くないか)

提督(他には…ってビールしかねえ!そういえば補充するの忘れてた…)


コンコンコン


「しれーかん、持ってきたわ!」

提督「お、待ってました…」


ガチャ


提督「いらっしゃい」

暁「おじゃましまーす!」

提督「さ、こっちに…あ、暁のぶんの座布団が無い…確かこっちにもう一個…ちょっと待っててくれ!」ワタワタ

提督(くっそ…先にそれぐらい準備しとけよ…ほんとに気が利かない男だな俺は)

暁「あはは、そんなに気にしなくてもいいのに」

提督「一応、彼女を部屋に呼んでるような状態だぞ?そりゃ気にするさ」

暁「あ…そ、そうだよね…」

暁(そう言われてみると…か、彼氏の部屋で二人っきり…)

暁「………」キョロキョロ

暁(質素な部屋…でも、司令官の匂いがいっぱい…)

提督「よし、準備OK…それで、何を持ってきてくれたんだ?」

暁「ふふふ…じゃーん!高野豆腐の含め煮ー!」カパ


キラキラ…


提督「おお!」

提督(後光が差して見える…!感動しすぎて謎の効果音も聞こえる…!)

暁「今度はちゃんと味見もしてるから、大丈夫!」

提督「ではさっそく…いただきます!」パクッ

モグモグ…

暁「どうかなどうかな!?」ワクワク

提督「すっ…」

暁(酢?)ビク

提督「っごくおいしい!」キラキラ

暁「び、びっくりさせないでよ…すっぱいとか言われるのかと思っちゃった」

提督「いやいや、とっても上手にできてるぞ。って、味見したんならおいしいのはわかってるだろ?」

暁「し、仕方ないじゃない…司令官に料理を食べてもらうのがちょっとトラウマなの!」

提督「ま、まあ…カレー食わせた相手が倒れればトラウマにもなるか」

提督(それにしても、これは予想以上に嬉しいな…ビールも進みそうだ)カシュ

暁「それ、びーる?確か、遅い時間に飲んだら太っちゃうのよ」

提督(地味に痛いところを…)

提督「その分運動すればいいんだよ…それに、この時間に飯を食わせてるやつのセリフじゃないな」

暁「そ、それは…言い返せない…」

今回はここまでです

ちょっと考えていることを挨拶の文にしてたら長くなったので、切り離して後で書きこみます
中身だけしか興味ねーよって方は次のレスは読まなくても大丈夫です

ではお疲れ様でした

安価無しの回がもはや珍しくなくなってしまったわけですが…最近考えていたことを少し整理してまとめようと思います

今やっているネタ募集は言ってしまえば、以前の作戦安価にあたる部分を前もって受けている状態なんですよね
書いて頂ければばほぼ全て拾うのですが、頂いたネタから脱線することを恐れて安価を出せない場合が多々あります
これでは安価スレというよりネタ募集スレと言ったほうが正しいです

安価スレの売りは、読者が一緒に作り上げる柔軟な展開による面白さだと思います(初期の私ができていたかは別として)
自分から始めておいてなんですが、現在の一話完結式は全く柔軟性が無く、安価スレとしての面白さはさっぱりありません
読者と一緒に作るというより、ネタだけ貰って私が一人で暴走している感が拭えない状態です
特に遊園地のラスト観覧車固定に至っては、もうそこまでするなら非安価スレでやれよと書いた後に自分で思いました

行き当たりばったりで申し訳ないのですが、今回の話が終わったらまた以前のスタイルに戻そうかなと思っています
ただ、そうなると今度はリクエストを組み込むのが難しくなりますので、拾える頻度は下がってしまいます
今のやり方を気に入ってくださっている方には申し訳なく思います


お目汚し失礼しました

皆さん優しすぎる…いろいろと感謝を述べたいところではありますが、二日続けて長文晒すのは痛すぎるのでやめておきます
とりあえずひとこと、ありがとうございます

では今回も始めていきます

提督(ああ、幸せ…)ニヘラ

モグモグ

暁(ここまでおいしそうに食べてくれると、うれしいなあ…)ニコニコ

ゴクゴク

提督「ふう、こんなにいい気分でビール飲むのは久しぶりだな…」

暁(ビール、か…どんな味なのかな)

モグモグ

提督「」ピタッ

暁(司令官?)

提督(トイレ行きたい…とはごちそうになってる暁には言いたくないな…でも…)

提督「す、すまん、ちょっと出てくる。すぐ戻るからちょっと待っててくれ」スクッ

暁「執務室に忘れ物でもしたの?」

提督「い、いや、そうじゃなくて、大したことじゃないから…一分…は無理か。二分で戻るから」

暁「別にそこまで急がなくてもいいけど…」

提督「わざわざ部屋に来てもらって暁を一人にするのは俺が許せないんだよ。じゃっ」


ガチャ、バタン


暁「いってらっしゃーい…」

暁「………」ボー

暁(あ、ビール…)

暁「………」ジー

暁(ちょっとだけ…ちょっとだけだから…)ワクワク


ゴク・・・


暁(に、にがー…)

暁(は、はれ?なんだかへんなきぶん…)フラ


… … … … … …

ガチャ

提督「お、お待たせ!二分ギリギリ…」

暁「………」

提督「暁?どうした…?」



↓2

※暁が酔った結果…?

暁「別に、どうもしてないわよ?」

提督「そ、そうか?」

提督(ちょっと雰囲気が違った気がしたが…気のせいか)

提督「じゃあ…遠慮なく続きをいただくよ」

暁「………」サッ

提督「……あのー…そこだと皿の位置がちょっと遠いかなー…なんて」

暁(なんでかな…司令官をいじめたくなってきちゃった…)

暁「ふふ、レディーを部屋に連れ込んでおいて、一人にした罰として……ちょっとおあずけ」

提督(つ、連れ込むって…暁さん?)

提督「そ、それは悪かったけどさ…それ、せっかくあっためてくれてただろ?完全に冷める前に食べたいし…」

暁「大丈夫、冷めても美味しいわ」

提督「そ、そんな…」

暁「司令官、しょんぼりしてる顔、かわいい…」

提督「は?」

暁「なんでもない♪」

提督「なあ…どうしたら許してくれる?お前の機嫌を損ねたんなら、俺も何かしてやりたいからさ」

暁「そうね…」

暁(あんまりいじめすぎても可哀そうだけど、ちょっと遊びたいなあ…)

暁「じゃあ、↓2したら食べさせてあげる♪」

暁「ハグしたら食べさせてあげる♪」

提督「ハグって…抱き締めればいいのか?」

暁「そうよ、早くして?」

提督(よくわからないけど、要するに甘えたかっただけってことか?)

提督「それじゃあ…」

ぎゅっ…

暁「うふふ…」

暁(司令官が私の言うこと聞いてくれる…)

提督(ん?かすかに酒の臭い…もしかして…)

提督「……お前、ビール飲んだか?」

暁「さあ、どうかしら?そんなことどうでもいいから、ほら、食べさせてあげる…あーん…」

提督「あ、あーん…」

暁「」サッ

提督「」パクッ

暁「………」ニコニコ

提督「あのー…」

暁「冗談だから、怒らないでよ!ほら、あーん」

提督「あー…む」

提督(確かに、冷めてもおいしい…)モグモグ

暁「美味しいでしょ?」

提督「ああ、最高だよ。次は人参が欲しいな」

暁「だーめ♪」

提督「ハ、ハグしたら食べさせてくれるって言ったじゃないか」

暁「食べさせてあげたわ。ひとくちだけ。次はどうしようかしら…」

提督(ひ、ひとくち食べるたびに何か課題が出るのか?)

暁(どーしよっかなー…お次は…↓2かなー)

暁(せっかく司令官が言うこと聞いてくれるし…)

暁「足にキス…してもらおうかな」

提督「な!何言ってんだよ!」

暁「暁の足、綺麗に洗ったから汚くないよ?」

提督「そ、そういう問題じゃなくって…」

暁「一瞬でいいから、ね…?」

スルッ…

提督(あ、暁が靴下を脱ぐ姿…かなりそそる…じゃなくって!ほんとにやるのか…)

暁「あ、高さ的にキスしにくいかな、ベッドに座らせてもらうわ」

ギシッ…

提督(こいつはなぜこんなにノリノリなんだ)

暁「さ…キス、して?」ブラブラ

提督「ああ…」スッ

提督(拒絶しない俺も俺だよな…)

暁(ああ、司令官が私に跪いてる…なんでかな…ゾクゾクする…)

提督(目の前に、暁の足…いつもはなんとも思わないのに、今日はすごく艶めかしく見える…)

提督「……足の甲でいいのか?」

暁「どこでも、好きなとこで…」

提督(暁の足…石鹸の匂い…でも、暁を抱き締めたときと似た匂いも…)

ちゅっ

提督(あ、暁の足…まずい、我慢できない…)

ちゅっ

暁「し、しれーかん?」

提督「はあ…はあ…」

提督(ふくらはぎ…ふともも)スッ

ちゅっ、ちゅっ

暁「し、しれーかん!ストップ!もーいいから!」

提督「はっ!?す、すまん!」

提督(り、理性がふっとびかけてた…)ドキドキ

暁「よ、よくできました!食べさせてあげる!」

暁(い、いつの間にか司令官に主導権を握られてた…くやしい…)ドキドキ

暁「あ、あーん」

提督「あーん…」

暁(どうしよ…ドキドキが止まらない…こうなったらもっと司令官をいじめて…)ドキドキ

提督(こ、この状況が続くとまずい…ほんとにまずい…飯はうまいが…まずい…何か手を打たなくては)モグモグ

暁「つ、次はどうしようかしらねー」

暁(あ、頭がはたらかない…早く、次の命令を…考えないといけないのに…)ドキドキ

提督(暁が次のお題を出す前に、こちらから打って出るか…?)

暁(えーと、えーと…)

提督(でも、どうする…暁を正気に戻す方法…いや、それは高望みしすぎか?とにかくこの場を収める方法…)

暁「そ、そうだ!次は…」

提督(くそ、早い!こっちはまだ思いついてねえ!)

暁「次は↓2ね!」

暁「ぜ、全身マッサージしなさい!」

提督「は、はぁ!?」

提督(さっきので理性が飛びかけてるっていうのに、なんてこと言うんだ!)

暁「め、命令は絶対よ!私の言うことが聞けないの!?」ゴロン

提督「え、えっと…」

提督(全身マッサージってことは、暁の体をくまなく触るってことで…)

暁「……司令官、お願い」

提督「……わかった」

提督(俺、暁に弱すぎる…お願いされたら断れない)

暁「わかればいいの♪」

暁(よ、よし!これで主導権は戻ったわね!)

提督「それじゃあ、失礼して…」

モミモミ…グッグッ…

暁「し、しれーかん、普通に上手いわね」

提督「まあ、学生時代に運動してたから少し…」

提督(肩、背中はこれぐらいか…その下は…)ピタッ

暁(そ、そっか…全身マッサージって…)ドキドキ

提督(臀部がまずいのは言わずもがな、脚部もさっきのことがあるから、うっかり触るとやばい…)

暁「しれーかん、はやく…」

提督(ええい!いつか習得した無心を発動しろ!これはただのマッサージ、マッサージ…)

モミモミ…

暁「あっ…ん」ドキドキ

提督(無心無心無心無心無心無心無心無心)


… … … … … …


提督(お、終わった…)

暁「はあっ、はあっ…」ドキドキ

提督(なんとか耐えきったぞ…)

暁「はあ、はあ…しれーかん、とっても、よかったよ…」

提督(やめろ、紅潮した顔でそんなこと言うな!変な気分になる!)

暁「ふー…ふー…」

提督(暁があの様子なら、少し時間が稼げる…今の内に作戦を考えろ!)

暁「つ、次は…あ、その前に食べさせてあげないとね…」

提督(……そうだ!)

提督「ちょっと待った!」

暁「な、なに?」

提督(よし…↓1でなんとかしよう!ここでもう終わらせるんだ!)

提督(ビールはほとんど…いや、全くと言っていいほど減っていない。つまり、暁は一口飲んだだけでここまで酔っ払っているんだ)

提督(……もう少し飲ませれば、あっと言う間にダウンするんじゃないか?……だが、どうやって飲ませるか)

提督「あ、いや…なんでもない」

暁「変な司令官…ふふ…あーん」

提督「あーん…」

提督(そうだ、勝手に飲んだんなら、俺から勧めてやれば喜んで飲むんじゃないか?)モグモグ

提督「なあ、少しビール飲んでみないか?子供でも、ちょっとならいいだろ」

暁「え、遠慮しとく…」

暁(だって苦いもん…)

提督(く、こうなったら、最後の手段…)ゴク

グイッ

暁「えっ!?」

ちゅー…

暁(に、にがっ…)ゴクッ

提督「ぷはっ…どーだ」

暁「し、しれーか…いきなり…はれ?なんか……もー、だめ」フラッ


バタッ


提督「か、勝った…!」

暁「ううん…」

提督「……このあとどうしよう」サー

提督(やばいやばい…部屋に送ると姉妹たちに酒を与えたことがバレる…かといってここに置いておくと何かあったと感づかれる…)

コンコンコン

提督(うわあ!)ビク

「司令官、遅くにすまない。姉さんはここに来てないかい?」

提督「ひ、響!?あ、暁なら、えっと…」

「……何か知ってるね?入るよ」

提督「ま、待って…」

ガチャ

響「詳しい話を…」


暁「」グデー

提督「………」


響「詳しい話を聞かせてもらおうか…」ゴゴゴ

提督(ひいいいいいい!)


… … … … … …


状況説明により、今回の件は暁のせいでもあると納得してくれた
だが、俺の管理不行き届きは紛れもない事実であり、正気を取り戻した暁と一緒に響からお説教を食らった

暁は酔っ払っていた時のことを覚えているんだか覚えていないんだか…

そして、その後の俺たちは…


提督「暁、乾杯!」

暁「うん、かんぱーい!」


仕事が早く終わった日には、俺はビール、暁はこどもビールでたまに晩酌をするようになった…


暁(これなら甘くておいしー♪)


<アルコールマジック> 完

今回はここまで

今気付きましたが、ZIrqU+e10さんの安価取得率がすごい
今更言うまでもないかも知れませんが連取りはしてもらってかまいませんので、他の方もガンガン狙ってほしいです

ではお疲れさまでした
次回からは以前のやり方に戻します


安価とりたいけど大抵寝てる時間なんだよなぁ

>>974
毎回遅い時間にしかできなくて申し訳ないです。もし参加できる日があればよろしくお願いします

始めようと思いましたが
残りレス数も少なくなってきたのでまずは次スレ立ててきます

アプローチを試みるというか既にゼロ距離ですが、タイトル変えるのもなんなのでそのままです

【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」暁「その2!」
【艦これ】提督「安価で暁にアプローチを試みる」暁「その2!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410704720/)

―提督執務室―


提督(この間、暁に遊園地で言われた…少しは強引に引っ張ってほしいって)

提督(ここしばらくの俺は何もかも受動的で、なりゆきに身を任せるだけではなかっただろうか)

提督(その遊園地だって、暁のほうから誘ってもらって…俺のほうからデートに誘うべきだったんだ)


パンッ!


提督「俺は目が覚めた…」

電「はい?」

提督「以前の俺は、暁へのアプローチに必死だった。ところが、最近の俺は腑抜けていたと思わないか?」

電「え、えっと…」

電(最近は司令官さんが落ち着いてきてよかったって思ってたんだけど…)

提督「暁と付き合い始めたからって、あいつに甘えていた。今一度、初心に帰って暁へのアプローチを試みたい」

電「それはけっこうなのですが…できるだけ暴走しないようにお願いします」

提督「……まあ、うん、努力する」

電「そこはしないって断言してほしいのです!」


↓2

※新・アプローチ作戦

提督「とにかく、暁に近づくことが重要だと思うんだ」

電「それはまあ、確かにそうですね」

提督「つまり、暁の椅子になればいいんじゃないだろうか」

電「………」

提督「………」

電「……ツッコミ待ちなのです?」

提督「いや、自分の発想に自分で驚いてた」

電「はあ…考え直してくださいね」

提督「そうだな…」

提督(考え直すのは考え直すが、せっかく思いついたのに実行しないのはもったいないな)

電(なんだか嫌な予感が…)

提督(ちょっとワクワクしてきた)

―提督執務室―


提督「暁、そっちの作業はあとどれぐらいかかる?」

暁「うーん…まだ、もう少しかかるかな」

提督「俺のほうは手が空いたんだ。そこで提案があるんだが…」

暁「もしかして手伝ってくれるの?」

提督(あ、そういう期待されると言いだしづらいな…けど、ここでやめては何も変わらない!)

提督「……そうじゃなくて、暁はそのまま一人で作業をするんだ」

暁「なーんだ…」

提督「ただし、椅子を没収する」

暁「へ!?なんで!?」

提督「そして俺が四つん這いになって代わりの椅子になる」

暁「…ちょっとよくわからないんだけど」

提督「大丈夫だ、俺もよくわかってないから」

暁「……踏んでほしいってこと?」

提督「そうかもしれない」

暁「………」

提督「………」

暁「す、好きにすればっ!」

提督(やった!)グッ

>>988は翌日です。書き損ねた

ドンッ

提督「さあ来い」

暁「今日の司令官、なんかちょっと違くない?」

提督「俺もそんな気がする」

提督(アプローチに必死になるこの感覚…久しぶりだな)

暁「す、座るわよ」

提督「おう」

ストン

暁「お、重くない?」

提督「逆に軽すぎて驚いた」

暁「そ、そう…」チラチラ

提督「こっちは気にせずに作業を進めてくれ」

暁(気にするなって言うほうが無理でしょ…)カリカリ

提督(なるほど、このような形で踏まれるのも…新しいな)

… … … … … …


暁「終わったー!」

提督「終わったか…」

暁「し、司令官…思ったより時間かかったけど、大丈夫?」

提督「大丈夫というかなんというか…↓2だ」


※提督の感想

この安価のあとは次スレに移りますので、埋めてくださると助かります

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