ちなつ「寂しくなんか、ないです!」(147)

ちなつ「遅くなりましたー」

ちなつ「すいません、ホームルーム長引いちゃって」

京子「ちなつ・ちゃーん!」ぴょーん

ちなつ「・・・・・・」すっ

どこーんっ

結衣「ちなつちゃん、よけるの上手くなったね」

ちなつ「当り前です」

ちなつ「毎回毎回、勘弁してほしいです」

京子「わ、わたしは負けない」がららっ

京子「なぜなら」

京子「そこに、ちなつちゃんがいるから!」

ちなつ「あー、はいはい」イラッ

結衣「ところで、ちなつちゃん一人?」

京子「あかりはー?」

ちなつ「あかりちゃんなら、職員室です」

ちなつ「なんでも、お姉さんが来たとかで」

京子「お姉さん?」

結衣「なにかあったのかな」

京子「これは、まさか!」

ちなつ「な、なんですか!?」





京子「お団子忘れて、届けに来てもらったとか」

結衣「ねーよ」

               ________
          __。rt^^^    ^^ヽ-、_
        .;/゛,-^"          ゜-、
       / /^ ,,、        __,,。。.l゚lx_     お届けものでーす
      /゜ ,,f" ./゜    ,,。.─ヾ(^゜    \
     /゜./ メ   __/゚^    ]、     `、
    ./゜ l゚゜./  ,,/^       ]!  t    t

    」  ./゜  /          T  [    ]、
    [     メ゜           ]、 ]、   .l[゛゛゛゛゛゛゛^^^^^--,,_
    [    ./゜.。            ]l. |   |───t=ヽ    ゚。
    ]、  /゜ .\_          .ll. |   ]---、.。。.。.,,_    メ

     ]、 /    \。        | |  J-、。_    ".ヽ。/゛
     ゚。./      ^\.。,,_     」  `、 ノ   .\x    ./
      4     .\。._   ^^^.ヽ─[─  ノ゜         /

       ゝ_      ^ヽ--------:ll.  /         .;,,"

        .\、            /_。(          ./゜
           ゛ー。.,,__    __。.-^^^ .\        メ
               ゛^^^゛        ゚ヽ.。,,_  __/

                              ^.ヽr"

どこーんっ

がららっ

ちなつ「あ、来たみたいです」

だだだだっ つるっ びたーんっ

結衣「転んだ!?」

がらっ

あかり「はぁはぁ、ぜぇぜぇ」

結衣「あかり、大丈夫?」

京子「お団子戻ったの、そんなに嬉しかったのかー?」

あかり「なんの話!?」

あかり「ってぇ」

あかり「そんなこと言ってる場合じゃなかったよぉ」

ちなつ「なにかあったの?」

あかり「だだだ、誰っ!?」

あかり「あかりを勝手に、読モのオーディションに応募したの!」

結衣「読モ?」

京子「・・・NTTド○モ?」

あかり「そんなボケ、いらないからぁ!」

京子「とかなんとか言ってー」

京子「目立ちたくて、自分で応募したんじゃないのー?」にひ

あかり「しないよぉ!」

結衣「あかりの性格からいって、それはないよ」

ちなつ「ですよね」

京子「冗談だってー」

京子「あかりは奥ゆかしい子だもの」

京子「そんなことするわけないわ」

あかり「きょ、京子ちゃん」

あかり「わかってくれたんだね」

京子「当然じゃん」

京子「だって、応募したのわたしだし!」

結衣「お前かよ!」

           (   
       , ´  ̄ ̄ ` ヽ、
      '  ,"   ..ヾ:::..  ゝ- 、
 "  ./   .  .::::::::::::::::::::::::.. ヾミリ
   .,´  /  i :::::::::,::::::::::::::::::: i<
   .|  ∧ /ヘ::::::::/.ヽ:::::::::::::::|::|

   .| i./:::',/::ヾ.\/ ::ヘ /:::::::::i:::|

    | |:、r==ミ   r==ノイ::::::::i:|::|  ゙
    .| ::|    ,     !:::::::::.リ:`
    | i::.、  _   .ノ::::::/:::::i::、

    .!`、::..丶 `.´ ,...´:.|::::/i::::::|:リ}

 ぴ  .、 .ヽヾ:i:`::i´   .,ノソ:::/::::::!.リ
  く    ..リ.|::| 、:|  / ./::::/ \:(
  .っ     |::| ノ/  /::::/ 、 ゞ
  :  ゙   .|:ソ    ./::::/  ´ .ヽ
        y     /::::,´ /   .iヽ
       , ´     .|:i|::| ./    .|::`,
      .|      リミ:::|/ ,.- .:´iゝ:::}

       、      ヽ::ト´ .|   .|:.:.ソ
       ヽ       ゝ .|   |:ノリ
        |        `-.|   |

京子「だって前に」

京子「オーディションの記事、じーっと見てたって言ってたじゃん」

あかり「その隣のページ見てたーって」

あかり「ちゃんと説明したよねぇ!?」

京子「まあ、でもいいじゃん」

京子「オーディション落ちるっていうのも」

京子「貴重な人生経験になるに違いないよ!」

ちなつ「・・・人に経験させることじゃないです」

結衣「あかり、元気出して」

結衣「あかりが可愛いのは、みんなわかってるから」

あかり「ゆ、結衣ちゃん」

あかり「でもね、違うんだよぉ」

結衣「え?」

あかり「しょ、書類選考に通っちゃってね」

あかり「とりあえず一度会いたいって、ハガキがっ」

京子「へ?」

結衣「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

京子・結衣・ちなつ「えぇぇぇぇぇ!?」

結衣「これが、そのハガキ?」

あかり「うん」

京子「へー、ほんとだー」

京子「一次審査合格ですってよ、奥さん!」

ちなつ「・・・少しは、悪びれましょうよ」

結衣「なになに」

結衣「いつもの姿を見たいので、普段着でお越しくださいか」

京子「それは、ワナだ!」ばーんっ

結衣「うわっ!」

ちなつ「びっくりするじゃないですかー!」

京子「そんなとこに普段着で行ったら」

京子「あかりは、いい笑い物じゃん!」

あかり「そ、そうなのぉ?」

ちなつ「あ、でも」

ちなつ「あかりちゃん、オーディション通りたくないんだよね?」

あかり「もちろんだよぉ!」

ちなつ「そしたら」

ちなつ「思いっ切り、普段着で行っちゃえばいいんじゃない?」

結衣「なるほど」

結衣「わざと普通のカッコするわけだね」

あかり「で、でも」

あかり「普段着って、どれ着てけば?」

京子「・・・某アニメによると」

京子「普段着とは、全裸のことらしい」きりっ

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

結衣「どこの情報だよ!」

  ./ ∨    ,. ' ,':: :::::::::::; :: :::::::::::::::::::::::\   lヽ、

/ ̄    ∨  /,'.:: ::::..:::::::::ヽ:::::;.::::::::::::::::::::::::::.\ ,'   ̄¨¬、
  |ヨ E| \ /,': ::. :..::::l、:ヽ::ヘヽ:l.、レ'.:::i.:i.:::::::::::,;;:::V    つ  \__
  | 耳、l   \: ::::、::::、ミヽ:_i、:∨「.-ミリl::!.::.::.:;__;;;〈     ま    /
   /    /:.、:::l\::lヽ、 ー'::,'l fモtヾi.::::fr:.:.":l;ヽ    ん    l
   \     !::::::.、:l、__,ヽ      マミラ.l.::::,ハ :.:.:.:l;;.ム.   ね   l
  ナ rゝ    lミ、::::',゙f7ミt、     ~,,, l:::::ツ:ハ.:.:.:.:!;:;;;l   |   |
   <メ、     l、ミiーニ、ヾカi .  ___ /.ィ_:ノ::;ハ.:.:.:l;;;;;;!   事    ヽ、
   |ー‐   _l ::l:::!:::ム` ´   r'/ `ヽ  !::::;;::ハ.:.:.l;;;ノ__     /
ヘ <メ、   Ylハ:::i、:',:::::ム    ヾ   .l ,l:::::;:;ミム.:.:l;;;;;;;;;;;;;i `ヽ、 /
 \   / l| V! ヽ:::、:ゝ,.._ ヽ -‐ 'ィ'l::::::lリ : ム.:.l-=:、:.`ヽ、 `'

   \/   ゝ.ヾ、 l`l::`Tl;;;;;;;;;三ア¨´:::l::!.::::/l! :rヾ.:.l_`ヽ`ヽ-ミ、
         `  l,,;;l::::::::i;;'".:/.:.:/.:l'!'/:::/.::l! :l  Yリ´ .l  l  ヽ
            /,;;;ハ:::::::l: :/. : : ,': :.l.lレ'//.:.l!.:l  l;;l  .l  l ./:l

~数日後~

ちなつ「おはようございます」

京子「おはー!」

結衣「おはよ、ちなつちゃん」

京子「あとは、あかりだけかー」

ちなつ「あ、来たみたいです」

だだだだだっ ずさーっ

結衣「また、転んだ!?」

ちなつ「だ、大丈夫?あかりちゃん」

あかり「うわぁん!」

京子「どっか痛めたのかー?」

あかり「違うよぉ!」

あかり「だだだ、誰っ!?」

あかり「普段着で行けなんて言ったの!」

ちなつ「わ、わたしかな」

京子「ま、まさか」





京子「全裸で、オーディションに!?」

結衣「だから、ねーよ」

京子「なんだってーーーーー!?」

結衣「言われた通り、普段着で行ったら」

ちなつ「ベタ褒めされちゃって、合格!?」

京子「はやっ!」

あかり「この前、お姉ちゃんにハガキ知られちゃったでしょ?」

結衣「うん、持ってきたんだったよね」

あかり「一緒に行ってあげるっていうから、付き添ってもらったんだけどぉ」

あかり「雑誌社の人のお話が上手くてね」

あかり「断り切れなかったんだよぉ」がくっ

ちなつ(あ、あのお姉さんを言いくるめるなんて)

京子(雑誌社の人、すげー)

結衣「でも、オーディションなんだよね」

結衣「ずいぶん、早くない?」

あかり「うん、それなんだけどぉ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・あかり、説明中だよぉ・*:.。. .。.:*・゜゚・*

京子「なるほどねー」

結衣「次の雑誌に載る子が出れなくなって」

ちなつ「応募書類で、あかりちゃんが目を付けられたんだー」

京子「まあ、でも」

京子「それも貴重な、人生経験だよ」うんうん

あかり「元はといえば、京子ちゃんのせいだよねぇ!?」

~また数日後~

向日葵「なるほど」

向日葵「だから最近、赤座さん疲れてますのね」

櫻子「読モとか!」

櫻子「あかりちゃん、すっごーい!」

向日葵「ほら櫻子、声が」





あかり「・・・・・・」ZZZ

櫻子「ご、ごみん」

ちなつ「授業終わったら、すぐ撮影行ってるし」

ちなつ「色々と大変みたいなんだー」

向日葵「それじゃあ」

向日葵「娯楽部にも行ってませんの?」

ちなつ「うん、それどころじゃないみたい」

向日葵「それじゃ、吉川さんも寂しいですわね」

ちなつ「寂しい?わたしが!?」

ちなつ「ないよー、それは」あははっ

櫻子「だよねー」

櫻子「あかりちゃん、時々いなくてもわからないし!」

ちなつ「ねー」

向日葵「こ、この人達って」

~放課後~

ちなつ「あ、この映画、もうやってるんだー」

ちなつ「あかりちゃん、今度の土曜日・・・」

ちなつ「あ」

結衣「あかり、今日も来てないね」

ちなつ「そ、そうでした」

京子「ちなつちゃん!」

京子「映画行きたいなら、わたしが!」

ちなつ「いえ」

ちなつ「観たかったのと、違うやつでした」

京子「・・・・・・」ちーん

京子「それにしても、あかりってすごいよねー」

結衣「なにが?」

京子「いない方が存在感あるなんて!」

結衣「それは、さすがに言い過ぎ・・・」

ちなつ「でも」

結衣・ちなつ「否定しきれない!?」

京子「ほら、みんな思ってんじゃん」

結衣「なっ!?」

ちなつ「ち、違います!」

ちなつ「元はといえば、京子先輩のせいじゃないですかー!」

ちなつ「オーディションなんかに応募するから!」

京子「あれー?」

京子「ちなつちゃん、寂しいの?」

ちなつ「さ、寂しいわけないじゃないですか!」

ちなつ「わたしは、結衣先輩がいればいいんです!」

結衣「あ、ありがと」

結衣「そういえば、気になってたんだけど」

京子「んー?」

結衣「応募に写真って必要じゃない」

結衣「京子は、あかりの写真いつ撮ったんだ?」

京子「あかりの写真なら、一杯あるよー」

どさっ

結衣「こ、こんなに?」

ちなつ「ストーカーですか?」

京子「ちなみに」きらんっ

京子「ちなつちゃんのは、もっとあるよー」

どささっ

ちなつ「ストーカーですかっ!?」

京子「そしてっ」

京子「結衣のは、寝顔とかヤバいの多いから」

京子「家に置いてある!」

結衣「あ、京子」

結衣「今日、あんたんち行っていいかな」

京子「なんでー?」

結衣「全部、焼き払う」

京子「いやん♪」

                      - 、   ´  ヽ
                   /    ´      \、 -― 、

                 ,ィ               ヽ _」  ハ
              r― y′             ' ,  ∨ノ / }
            ,'  !//  /   !     i ト    ,  V/ ノ
            i  ∨'  /   ,' /|       ハ !-, 、  ,  , ̄ \
             > 、_,'  ,'  イ/‐!    / リ ', ト i  i | ハ`ヽ
            /,  ,   ,  ´ハ′ !ハ  , '  ノ  レ′i    ! 」‐ ┘
          /イ  / !    ,'      ! N    _  .| |  | !
            ー- 、|  |   ! _二 リ    ´ ̄`ミj j  .| |
                   |  |∧ !ィ''" ̄ `  ,      ムイ   .| |
                   |  !′ゝヽ         :::::::: /   リ |
               /|    { , ::::::::  r  ⌒     ,  /∧.!
              | !    |`ヽ     、 _ ノ   ィ  / リ
          _    |/!/\ 「ヽ >   _    ィ ムイ              , -、
     _rfヽ「ヽ ( 丶- 、     ヽ/L rv 、/j     ! ヽ- 、         / / , - ニミュ
    `ーヘ ヽ \ _ ヽ     ィ´ ヽ f      〉 /  〉 、       , '   ̄ ヾ//ソ
       >ヘ  ´    ハ   / 、   \!     / /  /  ヽ    /   ⌒ ´ /´
          > -r 、   ', /   >  _ヽ   / イ /      ハ  ,'     <
                |     ∨  ',       ー ' ̄       /   i ,    7´
               |    '- 、  !              〈 /  ∨     '
               |     ト、ヽj    _/\_     !' ´ ̄/    ,
               |     i  ∨    \     /    !´ ̄/     !
             応募写真A(上半身)撮影者:歳納京子

~さらに数日後~

櫻子「はー」

櫻子「赤点とらなくて、よかったー」

向日葵「あなたは、普段からもっと勉強しなさいな」

櫻子「なんだよー」

櫻子「赤点じゃなきゃ、いーじゃん」ぶーっ

向日葵「赤座さんを見習いなさい」

向日葵「どんなに忙しくても」

向日葵「あなたより、ずーっと点数が上ですわ」





あかり「・・・・・・」zzz

向日葵「・・・いまは寝てますけど」

あかり「ん、むにゃ」

櫻子「あ、起きた」

ちなつ「あかりちゃん、今日はお仕事ないの?」

あかり「ほぇ?」

ちなつ「ないんだったら、たまには寄り道して・・・」

あかり「あーっ!」

ちなつ「!?」びくっ

あかり「もうこんな時間!?」

あかり「うえーん、遅れちゃうよぉ!!!」

あかり「ごめんね、あかり、もう行くよぉ!」

ちなつ「・・・・・・」むすっ

櫻子「ま、まーまー」

向日葵「赤座さんも悪気があったわけじゃないですし」

櫻子「ほら、寂しいのはわかるけどさー」

ちなつ「・・・誰が寂しいって?」ぎんっ

櫻子「ひぃっ!?」

櫻子「そ、それにしてもさー」

櫻子「読モなら、ちなつちゃんの方が合ってるのにねー」

櫻子「ちなつちゃん、嫉妬しちゃってたりしてー」

ちなつ「・・・・・・」

櫻子「な、なんちゃってー」

向日葵「櫻子!」

向日葵「あなた、なに言って!」

ちなつ「・・・嫉妬?」

櫻子「ご、ごめんなさい!」

櫻子「冗談でしたー!」どげざっ

ちなつ「それよ!」

櫻子「へ?」

ちなつ「なんだ、わたし嫉妬してたんだー」

ちなつ「わたしが寂しいとか思うわけないもんね」

櫻子「えっと、あの」

ちなつ「櫻子ちゃん」

櫻子「は、はいーっ!?」

ちなつ「気づかせてくれて、ありがと♪」

櫻子「ど、どいたしましてー」

向日葵(そ、そこまで寂しいのを認めないのに)

向日葵(なんの意味が!?)

ちなつ「そっかー、嫉妬だったんだ♪」

ちなつ「嫉妬、嫉妬」

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「え、嫉妬?」

ちなつ「あれ、ちょっと待って」

ちなつ「んーっと」

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「よく考えてみたら、嫉妬なんて最低じゃない!?」がーんっ

向日葵「いまさらですの!?」

京子「嫉妬って、なにー?」

櫻子「うわっ、びっくりしたー!」

ちなつ「京子先輩!?」

京子「やっほー」

結衣「ごめんね、驚かして」

向日葵「船見先輩まで、どうされたんですの?」

京子「ほら、あかりの載ってる雑誌ー」

京子「結衣が見たいって騒ぐから、買ってきちった」

結衣「人のせいにすんな」

ごんっ

京子「ほら、雑誌見ようぜー」

櫻子(で、でっかいタンコブがー)

向日葵(大丈夫なんですの!?)

櫻子「!?」

櫻子「って、すごーい、あかりちゃんだー」

向日葵「同級生が雑誌に載ってるって」

向日葵「なにか不思議な気がしますわね」

結衣「そうだね」

ちなつ「・・・・・・」

京子「ちなつちゃん、どしたー?」

ちなつ「きゃー!あかりちゃんかわいい!」

ちなつ「ほら、この服、すっごく似合ってますよ!」

ちなつ「もー、こんなに、はにかんじゃって!」

京子「・・・・・・」

結衣「・・・・・・」

櫻子「・・・・・・」

向日葵「・・・・・・」

ちなつ「はっ!?///」

櫻子「ち、ちなつちゃんー」

ちなつ「な、なにっ!?」

櫻子「嫉妬してたんじゃなかったっけー」

ちなつ「はぅっ!?///」

向日葵「やっぱり」

向日葵「寂しいだけなんですわよね?」

ちなつ「さささ、寂しくなんかないもん!」

ちなつ「みんなの、バカーーーーー!」

だだだだだっ

京子「あ、逃げた」

結衣「まあ、追わないでおこう」

櫻子「武士の情けとゆーやつですね!?」

向日葵「・・・櫻子」

向日葵「微妙に違いますから、それ」

京子「それにしてもおっかしーなー」

向日葵「なにがですの?」

京子「特別号が同時発売だったはずなんだけど」

京子「売ってなかったんだよねー」

櫻子「どんな内容だったんですかー?」

京子「水着特集号!」

結衣「たまたま切らしてたんじゃないか?」

結衣「それに、あかりは水着なんて言ってなかったし」

結衣「たぶん、出てないよ」

京子「うーん、そっかなー」

ちなつ「あかりちゃん、今日お仕事は?」

あかり「これから取材なんだぁ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「あかりちゃん、今日は・・・」

あかり「打ち合わせなんだよぉ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「あかりちゃん・・・」

あかり「明日イベントで、早起きなんだぁ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ぶちっ

ちなつ「うぅぅぅぅぅ」

ちなつ「もういいもん!」

ちなつ「あかりちゃんなんて、だいっキライ!」

あかり「・・・あ」

あかり「あはは、き、きらわれちゃったよぉ」

ちなつ「・・・・・・」

あかり「ご、ごめんね」

あかり「これから、あんまり話しかけないようにするね」

ちなつ(え?)

あかり「あかり、もう行かないと」

ちなつ「わっ、わたし言い過ぎ・・・」





あかり「・・・ばいばい・・・」

ちなつ「え、ちょっと」

ちなつ「あかり・・・ちゃん?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ「あかりちゃーーーーーん!」

がばぁっ

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「ゆ、夢かぁ」

ちなつ「はぁ」

ちなつ「夢で良かったー」

ちなつ「あ、明日は終業式だもん」

ちなつ「夏休みなら、きっと遊べるはずだよね!」





あかり「ごめんねぇ」

あかり「一週間くらい、ショーに出ないといけないんだってぇ」

あかり「あかり、恥ずかしくて死にそうだよぉ」

ちなつ「・・・・・・」ちーん

~夏休み~

ちなつ「・・・・・・」

ごろごろ

ちなつ「・・・・・」

ごろごろ

ちなつ「うぅぅ」

ちなつ「寂しい、寂しい、寂しーい!」

ちなつ「ああ、寂しいですよ!」

ちなつ「なにか問題でも!?」 ←キレた

ちなつ「なんでわたしが、こんな思いしなきゃいけないのー!?」

ちなつ「だ、だいたい、あかりちゃんってば」

ちなつ「結衣先輩のこととか、相談に乗らなきゃなのに」

ちなつ「しょ、職務怠慢で」

ちなつ「契約違反なんだからー!」

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「明日の朝、あかりちゃんち行ってやるっ」

ちなつ「そーだよー」

ちなつ「償いをしてもらわなきゃぁ」

ちなつ「あはははははっ」

ママ「ちなつー」

ママ「赤座さんから、電話よー」

ちなつ『あはははははっ』

ママ「ちなつー?」

ちなつ『あはははははははっ』

ちなつ『げほっ、げほっ』 ←聞こえてない

ママ「ごめんなさいね」

ママ「取り込み中みたいなの」

~翌朝~

ちなつ(うぅぅっ)

ちなつ(あかりちゃんちが近付くたびに)

ちなつ(テンション下がる気がするのはなんでっ!?)

ちなつ「しっかりしなきゃ!」

ちなつ「あかりちゃんを、こらしめてあげるんだから!」

ばたんっ

ちなつ「!?」びくっ

あかね『ほら、あかり、早くしないと!』

あかり『うわぁん、待ってよぉ!』

あかね『駅まで、走るわよ!』

あかり『は、走るのぉ!?』

だだだだだっ

ちなつ「あ、あかりちゃ・・・」

ちなつ「・・・・・・」





ちなつ「・・・・・・」ぐすっ

ちなつ「はぁ」

ちなつ「どうしよ、これから」

ちなつ「ぼんやり歩いてても、しょうがないよね」

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「帰ろっかな」

結衣「あれ、ちなつちゃん?」

ちなつ「!?」

ちなつ「結衣先輩!?なんでっ!?」

結衣「い、いや」

結衣「ここ、わたしんちの近くだから」

ちなつ「へ?」

ちなつ「あれ?」

結衣「オレンジジュースでいいかな?」

ちなつ「はいっ」

ちなつ「ありがとうございます」

結衣「ちなつちゃんは、散歩中だったの?」

ちなつ「い、いえっ」

ちなつ「ここに来れば、結衣先輩に会えるかなーって」

結衣「それにしては」

結衣「どこにいるか、わかってないって感じだったけど」

ちなつ「そそそ、そんなことないです!」

結衣「そ、そっか」

結衣「そういえばさ」

結衣「昨日の夜、あかりから電話あったね」

ちなつ「は?」

結衣「ちなつちゃんとこにも、あったでしょ?」

結衣「時間空いて、みんなに電話するんだーって言ってたから」

ちなつ「ええ、えっと」

ちなつ「もちろんですよー!」

ちなつ「すっごく元気そうでしたよね!」

結衣「あれ?」

結衣「わたしには、すごく疲れたって言ってたけどな」

ちなつ「そ、そうでした!」

ちなつ「あ、あの」

ちなつ「ちょっと電話してもいいですか?」

結衣「うん、もちろん」

ちなつ「・・・・・・」

ピッピッピッ

ちなつ「・・・・・・」

京子『ちなつちゃん、どしたー?』

ちなつ「き、昨日なんですけど」

ちなつ「あかりちゃんから、電話あったりしました?」

京子『うん、あったよー』

ちなつ「・・・・・・」がーんっ

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

向日葵『赤座さんからですか?』

向日葵『夜にありましたわね』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

櫻子『あったよー』

櫻子『あかりちゃん、ちょー眠そうだったよねー』

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

千歳『ぶぶ漬けの名前の由来で』

千歳『盛り上がったわぁ』

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千鶴「・・・本の感想を言い合った」

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綾乃『そういえば、赤座さん』

綾乃『なんでわたしの番号、知ってたのかしら?』

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ちなつ「す、杉浦先輩にまで!?」





ちなつ「・・・結衣先輩」

ちなつ「今日は帰ります」どよーん

結衣「なんか、大丈夫?」

結衣「送っていこうか?」

ちなつ「ぜんぜん大丈夫です」どよーん

結衣「と、とてもそうは見えないけど」

ちなつ「・・・・・・」

ミーンミンミンミンミーン

ちなつ「・・・・・・」

ミーンミンミンミンミーン

ちなつ「・・・・・・」

カナカナカナカナカナカナ

ちなつ「な、なんでっ!?」

ちなつ「なんでわたしには、電話がないの!?」

ちなつ「わ、わたしからしてみようかな」

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ「だ、ダメダメダメっ!」

ちなつ「あかりちゃんから、するべきだもん!」

ピンポーン

ちなつ「お母さ・・・は、いないんだった」

ピンポーン

ちなつ「・・・・・・」

ピンポーン

ちなつ「・・・・・・」イラッ

ちなつ(う、うるさーい!)

ちなつ(どうせなんかの勧誘でしょ!?)

ちなつ(こっちは、それどころじゃないんだから!)

~さらに翌日~

ちなつ「・・・・・・」どよーん

櫻子「あ、あのー」

向日葵「お昼でもご一緒にって、思ったんですけど」

向日葵「ご迷惑でしたかしら?」

ちなつ「そんなこと・・・ないよ」どよーん

櫻子「え、えっとー」

櫻子「そういえば昨日さー」

櫻子「突然あかりちゃん来て、びっくりしたよねー」

ちなつ「・・・は?」

向日葵「撮影で来た衣装、頂いたからって」

向日葵「わたし達まで、もらってしまうなんて」

向日葵「なにか、お礼を考えなきゃいけませんわ」

ちなつ「昨日?」

櫻子「あ、あれ、来てなかったり?」

がたんっ

櫻子「ひゃっ!?」

ちなつ「ごめんね、用事思い出しちゃった」

~その頃~

ともこ「あら?なにかしら、このメモ」

ともこ「赤座さんから・・・電話」

ともこ「あかねさん!?」

ともこ「大変、これ一昨日じゃない!」

ともこ「電話しなくちゃ!」

がちゃ

ちなつ「・・・ただいま」

ともこ「あ、おかえり、ちなつ」

ちなつ「お姉ちゃん、どっか行くの?」

ともこ「うん、お姉ちゃんね」

ともこ「赤座さんと、映画行くことになっちゃった///」

ちなつ「!?」びくっ

ともこ「どうしたの?」

ちなつ「な、なんでもない」

ともこ「じゃあ、行ってくるから」

ちなつ「・・・いってらっしゃい」

ぱたんっ

ともこ「あ、メモのこと伝え忘れちゃった」

ともこ「でも、机の上に置いたから、わかるわよね」

ともこ「そ、それより、急がないと///」

ちなつ「・・・・・・」

ドンドンドンッ

ちなつ「・・・・・・」

ドンドンドンッ

ちなつ「そっか、今日は神社のお祭りだっけ」

ドンドンドンッ

ちなつ「・・・・・・」イラッ

ちなつ(う、うるさーい!)

ちなつ(金輪際、ぜーったいお祭りなんか行ってやんないんだから!)

ちなつ「・・・・・・」

ピンポーン

ちなつ「・・・・・・」

ピンポーン

ちなつ「・・・・・・」

ピンポーン

ちなつ「・・・・・・」イライラッ

だだだだだっ ばんっ

ちなつ「いったい、なんの勧誘ですか!」

ちなつ「うちは間に合って・・・」

ちなつ「って、あかりちゃん!?」

あかり「び、びっくりしたぁ」

ちなつ「な、なにしに来たの?」つんっ

あかり「ご、ごめんね」

あかり「忙しかったかなぁ」

ちなつ「別に」

ちなつ「で、なに?」

あかり「あ、あのね」

あかり「あかり、撮影で衣装もらっちゃってね」

あかり「おすそわけと思って」

ちなつ「ふーん」

ちなつ「それで、向日葵ちゃん達の後に来たんだー」

あかり「え?」

ちなつ「昨日、向日葵ちゃん達のとこ、行ったでしょ?」

あかり「あ、うん」

あかり「だって、ちなつちゃん留守だったからぁ」

ちなつ「へ?」

あかり「何回もベル押しちゃったよぉ」あははっ

ちなつ「・・・・・・」

あかり「・・・・・・」

ちなつ「あ!」

ちなつ「あれ、あかりちゃんだったの!?」

あかり「ちなつちゃん、いたのぉ!?」がーんっ

ちなつ「ご、ごめん」

ちなつ「なんかの勧誘かと・・・思って」 ↓しゅぅぅぅ

あかり「そ、そっかぁ」

あかり「じゃあ、しょうがないよねぇ」

ちなつ「で、でも!」

ちなつ「わたしにだけ、電話くれなかったもん!」

ちなつ「わたし、傷ついたんだから!」

あかり「え、え?」

あかり「一番先に、電話したんだけどなぁ」

ちなつ「!?」

ちなつ「あれ?なんだろこのメモ」

あかり「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」





ちなつ「ごめんなさーーーーーい!」ずさーっ

あかり「ど、土下座はやめてぇ!」

あかり「そ、それでね」

あかり「この服なんだけどぉ」

がささっ

ちなつ(わたしの勘違いで、余り物になっちゃった)

ちなつ(ちょっと、残念)

ちなつ「!?」

ちなつ(え、でも、これって)

ちなつ「すごく、可愛い」

あかり「ほんと?」

あかり「気に入ってもらえて、よかったぁ」

ちなつ「うん、すごくいいね、この服」

あかり「実はね」

がささっ

ちなつ「・・・あ」

あかり「あかりのと、お揃いなんだぁ」

ちなつ「・・・・・・」うるっ

ちなつ「!?」

ちなつ「しょ、しょうがないから、もらったげる」ぷいっ

ちなつ「あ、ありがと///」

あかり「うん♪」

あかり「もらってくれて、嬉しいよぉ」





ちなつ(あ、あかりちゃんとお揃い)

ちなつ(・・・えへへ)

ちなつ「あ、そういえば」

ちなつ「お仕事、まだ忙しいんじゃないの?」

あかり「うんとねぇ」

あかり「あかりの載ったのは夏のだったから、もう終わりなんだよぉ」

ちなつ「終わ・・・り?」

あかり「次はもう秋物なんだってぇ」

あかり「早いよねぇ」

ちなつ「終わりって、読モやめちゃうの?」

あかり「続けてって言ってくれたけど」

あかり「あかり、元々こういうの向いてないからぁ」

ちなつ「だ、だからって」

あかり「それにね」

ちなつ「え?」

あかり「ちなつちゃんと遊べないと、寂しいもん」

ちなつ「・・・///」どきっ

ちなつ「じゃ、じゃあ」

ちなつ「これからずっと、遊べるの?」

あかり「あ、でもぉ」

あかり「宿題はやらなきゃ、だめだよねぇ」あはは

ちなつ「それも一緒にやればいいよ!」

あかり「え?」

ちなつ「そ、そしたら」

ちなつ「ずっと、一緒にいられるでしょ?///」

あかり「うんっ」





あかり「よろしくお願いするよぉ」にこっ

ちなつ「あ、そういえば」

ちなつ「今日は神社で夏祭りやってるみたいなの」

ちなつ「一緒に行かない?」 ←あれ、さっき?

あかり「わぁ、あかり行きたぁい」

ちなつ「・・・えっと」

ちなつ「あかりちゃんにもらった服」

ちなつ「き、着ていこっかな///」

あかり「さっそく、着てくれるんだぁ」

ちなつ「あ、あかりちゃんはさ」

ちなつ「着ないの?///」ちらっ

あかり「そうだよねぇ」

あかり「あかりも着てこうかなぁ」

櫻子「見て見てー!」

櫻子「焼きそばの屋台!たこ焼きもあるよー!」

向日葵「ちょっと待ちなさいな、櫻子」

櫻子「さっそく買ってくるー!」ばひゅーんっ

向日葵「もう!」

向日葵「って、あら?」

楓「どうしたの?お姉ちゃん」

向日葵「赤座さんと、吉川さん?」

楓「おそろいの、お洋服なの」

向日葵「ほんとですわ」

楓「おててもつないで、仲良しさんだね」

向日葵「・・・そうね」

向日葵「たまに行き違いもありますけど」

向日葵「とっても、仲良しさんですわ」

楓「ふぅん」

楓「お姉ちゃんと、櫻子お姉ちゃんみたいなの」えへへ

向日葵「そうそう・・・って!」

向日葵「なにを言ってますの!?///」

~その頃~

あかね「映画の帰りに、コンビニに寄ってよかったわ」

あかね「買い占めたはずの」

あかね「あかりが載った水着特集号が、残ってたなんて!」

あかね「これだけあれば」

あかね「観賞用、切りぬき用、保存用」

あかね「そして、家宝用と完璧ね!」

あかね「あとは、そろそろ」

ピンポーン

あかね「あ、来たかしら」

べりべりべりっ

あかね「ふふっ」

あかね「これよ、これ」

あかね「モデル承諾の、交換条件」



あかね「あかり等身大水着パネル!!!」



あかね「今年は、すっとあかりと一緒だったし」

あかね「とってもいい夏だったわ♪」



※だいたい、この人の陰謀でした

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       r:...、 /::::::}

       _{::-::> ´ ̄ ̄`   、
      く::::/         \
.      〉′{ / ハ }∧ ヽ ハ     あ、あれ?

      { i ∨ト- } ノvイノハi }

      | |  | ◯   ◯ 〈从リ     わたしのせいじゃないじゃん
      | |  l          } |  
      } ∧ 、u   _   ノ八
      i ∧ >r-´-'r彡; | \

      / / i  |/}  /::::: l |ヽ \
.     / / /l  |::{_/::::/| | !   ヽ
    / / /人 |::::V::/ |ノ | } } }

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