まる子「わたしゃ…まだ死ねないんだよ!」(270)

すみれ「こらー!まる子!!待ちなさい!!」

こたけ「あらあら…またまる子は逃げたのかい」

すみれ「おばあちゃん。全く情けない!!」

こたけ「おねいちゃんとは大違いじゃの」

すみれ「私の教育が悪かったんです…」

すみれ「もっと早くから教えればよかったわ」

すみれ「『力』の使い方を」

まる子「ひぃ…ひぃ」ダッダッダッダッ

まる子「お母さん…実の娘の急所に向かって包丁なげるなんて!」ダッダッダッダッ

まる子「うぅ…掠った腕から血が止まらないよぅ」

友蔵「おや、まる子。どうかしたかの?」

まる子「おじいちゃん!一週間も家空けてどこ行ってたのさ!!」

まる子「皆も心配してたんだよ!!」

友蔵「なぁに。ちょっとさくら家に造反でもしようかと思って…の!」ズバッ

まる子「うわ!いきなりなにするのさ!!」

友蔵「さすがまる子じゃの…今のを避けるとは」

まる子「おじいちゃん?」

友蔵「でもまだ『力』には目覚めていないようじゃの」ヒュンヒュン

まる子「おじいちゃんの周りに…風?」

友蔵「ワシの能力は『風』を自在に操れるんじゃよ」ヒュンヒュン

まる子「なに言ってるのかさっぱり分からないよ!」

友蔵「ワシの能力は『風』を自在に操れるんじゃよ」ヒュンヒュン

キートン「二回目である」

友蔵「さくらの芽はここで摘ませていただく!死ね!まる子!!」ズババ

まる子「…そんなおじいちゃん」

まる子「いやだよ…こんな所で死にたくないよ~!!!」

―刹那、世界が凍る

さきこ「待たせたわね…まる子」

友蔵「…“氷の女王おねえちゃん”かの」

さきこ「まる子、怪我はない?って腕が切れてるわね」

まる子「これはお母さんに」

さきこ「おじいちゃん…いや“鎌鼬の友蔵”。どうして『奴ら』なんかに?」

友蔵「ワシは飽きたんじゃよ…この世界にな!!」ヒュォォォォオオ

友蔵「いくらおねえちゃんでもこの竜巻は受け止めきれま」カキーン

さきこ「あら?裏切りものには凍死よ」

キートン「いつからバトル漫画になった」

まる子「おじいちゃんが氷漬けに…」ガタガタ

さきこ「さぁ…まる子。帰るわよ」

まる子「おねえちゃん…おじいちゃん殺しちゃったの?」

さきこ「そうだけど?」

まる子「ひどいよ!優しかったおじいちゃんを!!」

さきこ「あんたねぇ。さっきそのおじいちゃんに殺されかけたのもう忘れたの?」

まる子「うぅ…みんなどうかしてるよ!!」ダッ

さきこ「あっこら待ちなさいまる子!」

まる子「うわぁぁぁん」ダダダダダ

さきこ「全く」ピ

さきこ「こちらおねえちゃん。まる子はまたも逃走。引き続き追いかけるわ」ザザ

すみれ「了解、『彼ら』を向かわせる」ザザ

さきこ「後、はげじじいは始末したわ」ザザ

こたけ「じいさん…」

まる子「一体何がどうなってんのさ」トボトボ

永沢「さくらじゃないか」

藤木「永沢君…さくらも『力』に覚醒しかかっているみたいだよ」ジッ

まる子「永沢…藤木…」

永沢「さくら、僕と勝負しないかい?」

まる子「勝負?あんたにしては珍しく好戦的じゃないのさ」

永沢「僕も『力』に目覚めたばかりでね」

永沢「『力』を使いたくてうずうずしていたところさ!」ビュッ

まる子「わっ!頭から種が飛んできた!」

永沢「フフフ…避けて正解だよ、さくら」

永沢「その種は寄生者を養分にして僕の分身になるのだから!!」

まる子「種の周りの草が全部枯れていく!」

オニオンA「シャー!!」

オニオンB「シャー!!」

永沢「今の僕では2体が限界だけどね」

永沢「殺れ!オニオン!!さくら家より格上ということを知らしめろ!!」

まる子「なんか玉ねぎ臭いよ!」

キートン「んなこと言っている場合ではない」

まる子「藤木!見てないで助けなよ!!」

藤木「僕の『力』はあいにく戦闘用じゃなくね。ごめんよ」

オニオンA・B「キシャ―!」

まる子「今度こそ死ぬ…」

???「爆ぜろ!!」

オニオンA・B「キシャシャ―!!!」ボォォォォ

永沢「僕のオニオンが!!!何者だ!」

藤木「!!!!!」

??「散れよ」スパ

藤木「」マップタツ

まる子「大野君!杉山くん!!」

大野「大丈夫ですか?ひ…」

杉山「来るぞ大野!!かまえろ!!!」

永沢「燃やしたな燃やしたな燃やしたな燃やしたな」ブツブツ

永沢「くそがあああああああ」

まる子「永沢が…巨大化した!?」

大野「奴の“オニオン永沢”の頭部には大量の種オニオンが詰まっているんです」

大野「体の外にはまだ実体化できる数が限られていたようだが」

大野「自分を媒介に大量のオニオンを目覚めさせたか!」

杉山「なら…さっきと同じように燃えつくしてやるぜ!!」ボウ

大野「足元から切り崩す!!!」ジャキ

キートン「“爆熱の杉山”“剣の大野”である」

オニ沢「グギャアアアアア!!!」ドスン

杉山「…最後に巨大化は負けのセオリーだぜ」ゴォォォォ

まる子「…」ポカーン

杉山「どうした?どっか怪我でもしたか?」

まる子「ははは…もう何なんだかさっぱりだわさ」

大野「遅くなり、申し訳ありませんでした。姫」

まる子「は?今何て」

大野「すみれ様より依頼を受け、馳せ参じました」ザッ

杉山「かてーよ大野、さくらはさくらだろ」

大野「今まで秘密裏にお守り通してきたがこれで堂々とまる子姫を守れる!」キラキラ

杉山「ったく、騎士(ナイト)気取りかよ」

杉山「…ま。気持ちは分かるがな」ニィ

キートン「男前である」

大野「姫、すみれ様・こたけ様より連名命令ございます」

杉山「これからおまえを守ってやるから宜しくな!」

キートン「やはり男前である」

まる子「…」バタ

大野「姫!」

杉山「…気絶してるな」

大野「いきなり巻き込まれ憔悴したのだろう」

杉山「本拠地(学校)に運ぶぜ」

大野「こちら“爆炎”と“剣”だ。転送を頼む」

キートン「もはや何でもありである」

~学校~

まる子「うぅ…ここは」

山田「あははーー!!さくらが目覚めたじょーー!!」

たまえ「大丈夫?まるちゃん?」

丸尾「ズバリ、目が覚めたでしょう!」

先生「よかったですね、さくらさん」

野口「くっくっくっ」

まる子「皆…」

すみれ「まる子」

まる子「ひぃ!」ガタガタ

すみれ「はぁ…私のやり方が悪かったわ」

すみれ「ちゃんと説明するわ。話聞いてくれるかしら?」

まる子「…」

すみれ「まず、あなたは突然『力』を持った戦いに巻き込まれた」

まる子「そうだけど…」

すみれ「正確には『突然』ではないの」

すみれ「あなたの『力』とそれに関する記憶だけ消したのよ」

まる子「!」

すみれ「『力』を発動させるには究極に追い込まれた状態じゃないと覚醒しない」

こたけ「だから私の『力』を使って記憶を消したんじゃよ。すまんかったのまる子」

まる子「おばあちゃん…」

すみれ「続けるわよ。本来であれば記憶なんて消さずに自然と覚醒を待つはずだった」

すみれ「でも…あの事件が起こった」

まる子「??」

すみれ「世界でも最強を謳われていた覚醒者」

すみれ「“天のひろし”が殺されたの」

まる子「…え?」

すみれ「そう、お父さんよ」

こたけ「…」

すみれ「世界の均衡は圧倒的な『力』の創始者でもあるさくら家によって保たれていた」

すみれ「そのさくら家のトップが死んだの」

こたけ「世界で覇権争い、『力』同士の衝突が始まったんじゃ」

こたけ「一族の中で圧倒的に弱かったじいさんも他の組織に魅せられての」

すみれ「あれだけいたさくらを代弁する『力』の覚醒者はここにいるメンバーだけよ」

まる子「…もう一度最初から説明しておくれ」テヘペロ

キートン「基本馬鹿である」

すみれ「という訳でいつ全面戦争になるか分からない」

すみれ「幸い、大野君や杉山君、野口さんといった実力者もいるんだけど…」

丸尾「ズバリ!さくらさんの『力』の覚醒が急務でしょう!」

大野「姫、一緒にがんばりましょう!」

たまえ「私も手伝うからね!」

まる子「わ、分かったよ…」

キートン「基本流されやすいタイプである」

すみれ「そうと決まれば早速修行ね!」

まる子「修行ってなにするのさ…また包丁」ビクッ

すみれ「もう包丁は投げないわよ…」

こたけ「『力』の覚醒は覚醒者とのバトルが最短じゃよ」

先生「では近くの野良覚醒者狩りといきましょうか」

先生「まずは隣のクラスにたむろしている雑魚からですね」

キートン「聖職者の発言とは思えない」

まる子「でも戦うって一体何したら良いのさ」

すみれ「まずはいってみましょう!丸尾君、宜しく」

丸尾「ズバリ!隣のクラスへ転送でしょう!」ズバリズバリ

まる子「体が消え…」シュン

杉山「いつみても便利だな“飛ばし屋丸尾”」

こたけ「流石に一人じゃ心配じゃが…」

すみれ「そうかしら」
キートン「基本スパルタである」

たまえ「山田君がいない!」

……だじょ~……

丸尾「ズバリ!隣のクラスから声が聞こえるでしょう!」

すみれ「彼がいるなら問題無いわね」

すみれ「ではまる子が修行している間に敵対勢力の調査を続けるわよ!」

一同「おう!」

さきこ「まる子…頑張るのよ」

まる子「うわっ」シュン

はまじ「さくらじゃねーか」ニヤ

ぶー太郎「飛んで火にいるブー」ブー

小杉「喰ってもいいか?」ボリボリ

山根「我が胃腸よ…静まりたまえ…」キリキリ

まる子「あわわわ」

山根「皆…僕からいかしてくれないか?」

小杉「何言ってんだよ」

はまじ「胃弱はすっこんでろよ」

…じょ~

ぶー太郎「ぶ?」

…だじょ~

はまじ「この声は!!」

山田「あばば!おでもまぜてぐれよぉぉぉおお」

はまじ「“狂戦士(バーサーカー)山田”!!」

小杉「ちぃ!厄介な奴がきやがった!!」

ぶー太郎「全員でかかるぞブー!!」

山田「あばばばばばばっばばばっば!!皆あぞんでぐれるじょ!!」

はまじ「俺の『力』は頭をダイヤモンドに変える!『石頭三年(ダイヤモンドヘッド)』!!」

小杉「全部喰ってやるぜ!『友喰(トモグイ)』!!」

ぶー太郎「戦え!『武兎武鵜武烏(ブーブーブー)』」

山田「あははははは!!」

山田「皆すごいじょ~!!!!」

山田「でも」

はまじ「くらえ!!」ゴウ

小杉「喰われろ!!」バク

ぶー太郎「武!!」ブー

山田「技名叫ぶのとか三流のやることだじょ」

山田「だじょ」ムキ

山根「!!」

山根「皆逃げ」

山田「あはははははははははは!!!」ガンコグシャブチ

まる子「ひぃ」

山根「肉体強化系最強にして遠慮なし…まさに…『狂戦士(バーサーカー)』…!!」

キートン「…まさに『狂戦士(バーサーカー)』…!!じゃないのである」


はまじ/ぶー/小杉「」

山田「あで~?もう終わったじょ?」

山根「…」ガクブルガクブル

山田「づぎは山根ぐんがあぞんでぐれるじょ~?」

山根「僕は…さくらに決闘を申し込む!一対一だ!!」

まる子「…へ?」

キートン「全く空気であった主人公」

山田「あばばばば~!さぐらと山根ぐんがあぞぶじょ~!!!」

まる子「ちょ…あたしゃ」

山根「いくぞ・・・さくら!」グッ

まる子「待ちなさいよあんた!………??」ギュル

まる子「うぅ…急にお腹が…」ギュルギュル

山根「そうさ!僕の『力』は相手の胃腸を弱くするのさ!」

山田「だじょ~~」プシャー

まる子「臭い!ちょっと山田あんた!!」

山田「もらしちゃったじょ」シュン

山根「フフフ…僕の能力は最強さ!」

まる子「はう!(私もやばい…どうする)」ギュルギュル

まる子「あっそうか」

山根「さぁ!醜態をさらすんだ!」

まる子「おりゃ」ガス

山根「がふっ」

まる子「本体蹴りゃ良かったんだよ」ガシガシ

山根「やめっ、ちょ、待っ」

まる子「止めだよ」ガン

山根「」

まる子「実力で勝っちゃったよ」

山田「あばばばばばば~~~!!!」プシャ

コタケ「…」センリガーン

スミレ「どう?おばあちゃん、まる子の様子は」

コタケ「クックック、『力』も使わずに素手で倒したわい」

スミレ「はぁ…馬鹿なんだから」

コタケ「でもまる子は今日“勝つ”事を覚えた」

コタケ「一歩全身じゃよ」

スミレ「そうなのかしら」

??「えぇ。まだ『力』には目覚めていないようです」

??「そうなのかい?」

??「殺すならいまかと」

??「待ちたまーえ!」

??「了解しました」

??「ふふもうすぐだよベイビー!!」

キートン「金持ち登場でどうなるまる子。後編へ続く」

キートン「まる子修行一ヵ月目」

まる子「はぁ」

杉山「どうしたさくら?」

まる子「お母さんとおばあちゃんの指示通り色んな覚醒者と戦ってきてるけど」

まる子「一向に『力』が覚醒する気配がないのさ」

大野「でも姫!自分達のサポートもほぼなく大体勝ってるじゃないですか!」

まる子「あたしゃ、肉弾戦は嫌いなんだけどね」

まる子「そういや他の勢力?とやらはどうなってるのさ」

大野「そうですね…一度おさらいしておきましょうか」

丸尾「ズバリ!拮抗状態にもつれているでしょう!」

まる子「うわ!丸尾君いたの?」

大野「現状は“川の川田”・“森の佐々木”筆頭の自然系覚醒者の徒党」

大野「“曲者城ケ崎・篠山”筆頭の女子グループ」

杉山「おいおい『あいつ』を忘れてねーか“亡者花輪”率いる花輪財閥をよ」

大野「花輪は無能力者だが金と権力で急速に力を伸ばしています」

杉山「中でも“雲のヒデじい”はあの“天のひろし”と何度も渡り合ったと聞く」

まる子「ふーん、あの飲んだくれがねぇ…そんなに強かったのかい?」

大野「強いどころではないですよ!」

杉山「あの方はたった一人で戦況をひっくり返したことは何度もある」

丸尾「ズバリ!浅黒い悪魔と呼ばれていたでしょう!」

キートン「本家に謝れ、である」

杉山「俺も大野も何度も助けられた…恩人だぜ」

大野「いずれにせよその3グループが実力派とされています」

杉山「残りは、永沢や藤木といったフリーランスで動いているやるらだな」

まる子「敵はいっぱいだねぇ」

大野「川田・佐々木組には野口と穂波が、城ケ崎・篠山組にはさきこ様が当たっています」

杉山「花輪には先生がついているが…そういや先生からの定時報告がねぇな」

丸尾「!」ズバリ

まる子ちゃん「丸尾君どうしたのさ」

丸尾「ズバリ!眼鏡レーダーに正体不明の反応ありでしょう!」

キートン「そんな機能がついていたのか」

大野「敵!」

杉山「丸尾!さくらを転送さ」

??「…」パァン

丸尾「ズバリ!撃たれたでしょう!」バタ

まる子「丸尾君!!」

大野「杉山!!」

杉山「分かってる!『炎壁』!!」ゴォォォォ

まる子「うわ!」

杉山「かなりの腕前の狙撃主がいるな」

大野「あぁ…こちらからは全く見えなかった」

??「おやぁ?見えなくなったよベイビー」

???「あれは“爆炎”の仕業でしょう。銃弾も炎で溶かされてしまいます」

??「仕方ないね。こちらから出向こうか。ヒデじぃ」

ヒデじぃ「はい、ぼっちゃま」

丸尾「ズ…バリ…巨…大な『力』…が二つ…近づい…てくる…で…しょう」

まる子「もう喋らなくていいよ!」

杉山「血は荒療治だが火で止めた…が早く治療しねーとやべーな」

花輪「ヘェイベィビ~、諸君ごきげんよう!」

大野「…花輪!!」

杉山「いきなり大将のお出ましとはな」

大野「先生はどうした!!」

花輪「ベィビ~…僕は悲しいよ。一時的とはいえ師だった人間を殺すのは」OH…

まる子「!」

杉山「どうしてここが分かった?」

ヒデじぃ「先生にはあなたたちの情報を全て吐いてもらいました」

花輪「おかげで、両手足と眼鏡がなくなっちゃったけどねぇ」HAHAHAHA!

まる子「…」

大野「姫!丸尾を連れて逃げてください!」スラン

杉山「ちょっと手加減できそーにねーなぁ!!」ボォ

花輪「野蛮だよボゥイ!ヒデじぃ、さくら君と二人きりにしてくれるかぁい?」

ヒデじぃ「かしこまりました。ぼっちゃま」スゥ

杉山「やらせるかよ!『炎撃』!!」

ヒデじぃ「『貴方と私の世界(ヒデじぃワールド)』!!」

大野「姫!!」

杉山「なんだ…あの空間は」

ヒデじぃ「フォッフォッフォッあの空間は閉ざされた世界」

ヒデじぃ「私しか扉は開けられません。無論向こう側からもですがね」

杉山「簡単じゃねーか。てめーを殺せばいいだけだろう!」

大野「速攻で片を付ける!!」

ヒデじぃ「…小童が」

まる子「いつつ…」

花輪「ヘェイベィビ~我が城へようこそ!!」

丸尾「ズ…バ…リ」

花輪「…どうやらゴミもまじってしまったようだね」

花輪「さようならボォイ」パン

まる子「!!」

丸尾「」

花輪「HAHAHAHAHA」パンパンパン

丸尾「」ピクンピクンピクン

まる子「やめなよ!!」

花輪「HAHAHA…カチカチ、もう弾切れかぁ」

花輪「撃ち殺すのは楽しいよベィビ~」

まる子「…」ザワ

花輪「次は君の番だよさくらくぅん」

まる子「…どうして殺したのさ」

花輪「何故?WHY??HAHAHAHAHA!!!」

花輪「意味なんてないさぁ!」

まる子「…」

花輪「僕は金も地位も名誉も全部手に入れているのさぁ!」

花輪「後必要なのは『娯楽』だけのさベイビー」

まる子「…そうやって先生も殺したんだね」

花輪「戸川の事かぁい?彼は実に見物だったよwww」

花輪「手足をもがれても「さくら家は裏切りません」の一点張りさぁwww」

花輪「まぁ最後にはヒデじぃの催眠で色々話してくれたけどね」

花輪「おっと!だったら拷問いらなかったんじゃいかって言わないでおくれよ!」

まる子「くず野郎が」

花輪「ノンノン、全て暇つぶしさ!」

花輪「僕を楽しませるだけのね!!」

まる子「あたしゃ、あんたのことはあまり好きじゃなかったよ」

まる子「でも…嫌味だけど悪い奴だとは思ってなかった」

花輪「何をブツブツ言ってるんだい?」ジャキ

花輪「これで終わりだよさくら君www」

花輪「手始めに君の首をさくら家にでも送りつけようwww」

まる子「…」

花輪「死ねよベイビー!!!」

すみれ「はっ!」

コタケ「…」

さきこ「おばあちゃん!!」

コタケ「ようやく…かの」

ヒデじぃ「!!」

大野「はぁはぁ…どうした動きが止まった?」

杉山「へっ。気付かねーかよ、この感じは…」

花輪「HAHAHAHAHA…HA?」パンパンパンパンパンパン

まる子「…この一ヵ月、色んな奴を見てきたけど」

花輪「…な!」

まる子「これほど『明確な殺意』を覚えたのははじめてだよ!」

花輪「ひぃ!」

まる子「…」スゥ

花輪「ヒデじ」

    __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;

  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
                    ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙
                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ヒデじぃ「いかん!『空間解除』『空間移送』!!」

杉山「させるかよ!!」

大野「待て!姫の安否が先だ!!」

まる子「…」

杉山「さくら!大丈夫か!!」

まる子「…」フラ


大野「姫!」

杉山「…気絶しているだけだ。花輪は?」

花輪「…」ヒューヒュー

杉山「右半身が吹き飛んでいやがる…」

ヒデじぃ「今日はここまでのようですね」

杉山「逃げるのかよ!」

ヒデじぃ「久々に楽しかったですよ。続きはまた今度…」ヒュン

大野「消えた…」

杉山「“雲のヒデじぃ”くえないじーさんだぜ」

キートン「翌日」

まる子「…はっ」

まる子「見慣れた天井…」

すみれ「おはようまる子。そしておめでとう」

さきこ「時間かかりすぎよ」フン

まる子「あたしゃ…」

すみれ「あなたの『力』が強すぎて耐え切れなくなったんでしょう」

まる子「…そうだ丸尾君が!!」

すみれ「報告は受けたわ…先生の事も…残念だったわね」

まる子「うわぁぁぁぁぁん!!」

すみれ「まる子…」ヨシヨシ

こたけ「花輪のじじいが!貴重な覚醒者を失ったわい」

さきこ「それにしてもまる子の『力』ってなんなの?」

さきこ「あの空間使い“雲のヒデじぃ”の絶対領域を自力で破ったらしいけど…」

こたけ「恐らく、空間を破ったのは覚醒による衝撃波じゃろう」

こたけ「まるこや。何か変わったことはあるかのう」

まる子「分かんない」

すみれ「一時的な暴発かしら?」

こたけ「いや、一度でも扉を開ければ『力』は覚醒する…はずなんじゃが」

すみれ「いつでも『力』を引き出せるようにしないとね」

さきこ「引き続き特訓あるのみね」

こたけ「(まる子の『力』…もしかして)」

まる子「おかあさん、あたしゃ決めたよ」

まる子「強くなって皆を守るよ!」

キートン「大きく出たまる子。次回へ~続く」

チャンチャンチャーン

まる子「あわわ、ついに『力』に覚醒しちゃったよ。どーしようたまちゃん!!」

まる子「次回のちびまる子ちゃんは」

「まる子、修行をする」の巻
「血戦!城ケ崎さん&篠山さん」の巻

まる子「の2本だよ!お楽しみにね!」

くぅ~疲です。

一気に投下でしたが、続編は年明けに
気が向いたら書きます。
拙い文章、読んでくれてありがとうございました。

さくらももたろう

と、年明け…だと…!?
すげぇ面白いから絶対に帰ってこいよ
待ってる

>>76

サンクス
早く帰るわ

すみれ「まる子~?まる子~~??」

すみれ「全くどこにいったのかしら…」

さきこ「あら?お母さん、まる子なら山田君を連れて出かけたわよ」

すみれ「“狂戦士(バーサーカー)”を?」

さきこ「しばらく戻らないと言ってたけど…」

すみれ「!」

すみれ「(まる子…!頑張って!!)」

キートン「その頃まる子は」

まる子「さぁ山田!本気でかかってきな」

山田「あばば~!さくらがあぞんでぐれるじょ~!!…でもいいのがないいのがな」

まる子「なにがさ?」

山田「おらが本気だじだら…」

山田「一瞬だぜ?」ニヤァ

まる子「……!!!」ニィ

キートン「その頃まる子は」

まる子「さぁ山田!本気でかかってきな」

山田「あばば~!さくらがあぞんでぐれるじょ~!!…でもいいのがないいのがな」

まる子「なにがさ?」

山田「おらが本気だじだら…」

山田「一瞬だぜ?」ニヤァ

まる子「……!!!」ニィ

まる子「さぁ!ちびまる子ちゃんが始まるよ~!!」

BGM:♪踊るポンポコリン

たまえ「まるちゃん…大丈夫かなぁ」

野口「くっくっくっ…なにせあの山田と一緒だからね」

たまえ「もう!」

さきこ「何を遊んでいるの」

たまえ「さきこねえさま!」

野口「くっくっくっ」

さきこ「あなたもよ笑子。一部ではさくらで最強とも言われているんだからね!自覚なさい」

たまえ「(…野口さんって笑子って名前だったんだ)」

野口「くっくっくっそんなことより何故ここに?『あの二人組』になにかあった?」

さきこ「相変わらず…するどいわね」

さきこ「…私が監視していた城ケ崎・篠山」

さきこ「突然消えたの」

たまえ「!」

さきこ「私も突然のことだから、なにがなんだかさっぱり…」

たまえ「城ケ崎・篠山さんと言えば“曲者城ケ崎”と“女帝篠山”だよね!」

たまえ「その美貌と知略で一気に縄張りを加速させた…!」

さきこ「簡単にあの二人がやられるとは思わないわ」

さきこ「それに…」

野口「それに?」

さきこ「まぁいいわ。それよりあなたたちに命令を伝えにきたの」

さきこ「川田と佐々木を落とすわよ!」

たまえ「!!」

さきこ「あの“曲者”“女帝”がいなくなってチャンスだわ」

さきこ「いつまでも防戦一方じゃあね。こちらから攻める!」

たまえ「でも…あの歴戦の二人に一体どうやって…」

さきこ「だから私がきたんじゃないの。それにこの作戦はたまえ、あなたにかかってるわ」

野口「…面白くなってきた」クックック

さきこ「作戦を伝えるわよ…」

キートン「5分後」

さきこ「万象一切凍塊と為せ」ピキピキピキピキ

川A「なんだ!おらたちの巴川が…!」

川B「主に急いで知らせるんだ!!」

野口「くっくっくっ潰れな…」ベキベキベキベキ

山A「山が…押しつぶされていく…」

山B「主に急いで知らせるんだ!!」

佐々木「ほっほっほ、どうしましたか?」

川田「一体どうした」

川C&山C「山/川が!!!襲撃されています!!!」

佐々木「…それはいけませんねぇ」

川田「巴川をけがす奴は何人たりとも許さん!」

佐々木/川田「迎撃しましょう/迎撃だ!!」

たまえ「…」

川田「おまえか!!!巴川を凍らしまくっているのは!!!」

さきこ「そうだけど?ついでにお仲間も全部凍らしてあげたわよwww」

川田「許さん!!」

川田「『川』よ!甦れ!!」

さきこ「絶対零度の氷塊がとけていく!」

川田「わしがいる限り巴川は不滅だ!川の恐ろしさを思い知れ!」

川田「『川氾濫(タイダルウエーブ)』!!」

佐々木「ほっほっほ…貴女でしたか。“重力使い(グラビトンマスター)野口”」

野口「くっくっくっ」

佐々木「少々おいたが過ぎたようですな!」

佐々木「『森』よ、元気になりなさい」

野口「…」

佐々木「わたしがいる限り自然は不滅だ!植物の恐ろしさを思い知りなさい!」

佐々木「鋼の木龍『(アイアンツリードラゴン)』!!」

さきこ「さすがにこれはちょっと凍らしきれないわね」

野口「バッドエンドは嫌いじゃないけどね」

ゴゴゴゴゴゴゴ

川田「止めだ!!」

佐々木「終わりですね…ん?」

川田「佐々木さん…何故そこに!!!」

たまえ「いつから相手が『敵』だと錯覚していた…?」

川田「止まらない…!!!」ギャォォォォォ

佐々木「ほっほっほ…まさk」ドドドドドドドド

たまえ「お互いの技で自滅しあいなさい」

さきこ「やったわね」

野口「これが本当の騙し合い」クックックッ

さきこ「ナイスタイミングだったわ、たまえ!」

たまえ「えへへ///」

~回想
さきこ「作戦はこうよ。まず私と笑子で電撃戦をしかける」

さきこ「といっても、大将をおびき出すまでが任務よ」

さきこ「相手は自然系覚醒では最強の部類に入る、直接戦うのは危険」

野口「くっくっくっ…そこで“完全催眠”」

たまえ「えっ?」

さきこ「そうよ。二人がでてきた所で、たまえ。あなたの力で催眠をかけてほしいの」

さきこ「同士討ちさせるのよ」

さきこ「さすが“騙しのたまえ”ね」

たまえ「ねえさま!“流水のたまえ”です!!」

野口「くっくっくっ」

さきこ「どっちでも良いわよ。それじゃ帰るわよ…ん」ピピピ

さきこ「!!!」

たまえ「どうしたんですか?」

さきこ「本部が襲撃された…!!」

山田「さくら~まだやるのかじょ~もうぼろぼろだじょ~」

まる子「はぁはぁ…もうちょっと…もうちょっとで何かが掴めそうなんだよ…」

山田「…分かったじょ。おらも本気で殺しにかかる…じょ!」

まる子「(早い!殺られる!!)」

??「まる子」

まる子「??」

??「おい、まる子!おまえはいつも足もとが隙だらけなんだよ!」

まる子「その声、おとーさん!!」

ひろし「いつまでぐうたらやってんだよ!」

まる子「おとーさんに言われたくないね!!」

キートン「もっともである」

ひろし「うっせー!山田なんかにやられるよう弱く育てた覚えはねーよ!!」

まる子「娘は死にかかってるっていうのに、ひどい親だねぇ!!!」

ひろし「ったく!しゃーねーな!おまえにアドバイスしてやる」

ひろし「雲のじじぃの空間を破った時のことを思い出してみろ」

ひろし「あの空間はじじぃの膨大な『力』で作った空間だ」

ひろし「その空間を破ったのはおまえがその『力』を“吸収”したからだ」

まる子「…え?」

ひろし「もっとも、あの時のおまえは耐え切れなくなって暴発しちまったがな」

まる子「…」

ひろし「分かってきたみたいじゃねーか」ニヤ

ひろし「じゃあな!」

まる子「ちょっと待ってよ!!」

まる子「おと~~~さぁぁん!!!!!」

山田「じょ~~~!!!」

まる子「!」ハッ

まる子「(ありがとう…お陰で気づけたよ…)」

まる子「…私の『力』が!!!」

キートン「一方その頃」

さきこ「おかあさん!おばあちゃん!!」

すみれ「…おね…ちゃ」

さきこ「一体に誰が!?」

さきこ「突然…大野君と…杉山くんが…おばあちゃんを…」ガク

たまえ「まるちゃんのおかあさん!!」

さきこ「大丈夫よ…気を失っているだけ」

野口「…」

たまえ「あの大野君と杉山君が…」

さきこ「今はおばあちゃんを助けるのが優先よ!」

さきこ「でも情報が無さすぎる…!」

野口「あの忠誠心の塊が裏切るとはちょっと考えにくい…」

野口「なら可能性は対象を操る『力』の持ち主…“女帝”」

さきこ「!」

さきこ「まさか…」

野口「二人が消えた時に不自然な点は?」

さきこ「花輪組のNO.3、“妖怪みぎわ”が二人に接触したらしいの」

たまえ「!!」

さきこ「まだ未確定だったから伏せておいたんだけど…」

野口「“曲者”も“女帝”も私利私欲の為にしか動かない…」

さきこ「花輪に金で買われた!?」

野口「“買われた”とかそんな可愛いもんじゃないと思うがね」クックック

さきこ「調べてみる価値はありそうね」

さきこ「たまえ!あなたは山田とまる子を探してきてちょうだい!」

たまえ「分かりました!」

さきこ「笑子!私たちは花輪組に乗り込むわよ!」

野口「りょ~かい」クックック

キートン「さらわれたおばぁちゃん、どうするまる子。後半へ~続く」

花輪(サイボーグ)「ヘェ~イベイビ~達~よくやってくれたね~」ガシャガシャ

篠山「結構骨折れたわ~」

城ケ崎「しっかり報酬はいただくわよ」

花輪「分かってるSa!ベイビ~」ガシャガシャ

篠山「(ガシャガシャ五月蠅いわね…)」

花輪「それでさくらの“千里眼”はどこにいるのか~い?」ガシャガシャ

城ケ崎「ここにはいないわ」

ヒデじぃ「なんですと!話が違いますな」

篠山「報酬を確認出来てからよ」

花輪「仕方ないねベイビ~、ヒデじぃ!」ガシャガシャ

ヒデじぃ「はっ」ガチャ

ヒデじぃ「キャッシュで1億入ったスーツケースが3つ…合計3億ございます」

花輪「さぁ早く教えるんだよベイビ~」ガシャガシャガシャガシャ

篠山「…足りないわ」

花輪「はっ?」ガシャ?

城ケ崎「私たちの契約内容は『さくら総本山からさくらこたけを誘拐してくること』」

城ケ崎「あの“爆炎”と“剣”を相手にするなんて契約外だわ!」

花輪「なっなら幾らほしいんだ~い」ガシャ

篠山「プラスで10億」

ヒデじぃ「ふざけないでください!すぐに用意は出来ません!」

篠山「『すぐには』でしょ?」

城ケ崎「用意できたら教えてね~」

篠山「バイバ~イ☆」ガチャ

花輪「ふざけやがって…女狐共が!!」ガシャ!!

花輪「ヒデじぃ!なんとかこたけの場所は分からないのか!!」ガシャ!!

ヒデじぃ「申し訳ございませんが、用意周到のようでして…」

ヒデじぃ「お金ならなんとかかき集めてきましょう!」

花輪「役立たずが!!」ガシャ

ヒデじぃ「…」

??「…」コソ

ヒデじぃ「…誰ですか!!」

シーン

ヒデじぃ「気のせいですか…」

さきこ「さぁ花輪の屋敷まで来たけどどうしたもんかね」

野口「全部潰してみる?」クックック

さきこ「おばあちゃんも潰れてちゃうでしょ!」

??「あの…」

さきこ「あなたは…」

??「知ってるよ…城ケ崎さんと篠山さんの居場所…」

城ケ崎「それにしてもうまくいったわね!」

篠山「そうね~あのボンボンからはがっつり搾り取ってやりましょ!」

大野&杉山「…」

城ケ崎「そいつらまだ生きてるの?」

篠山「私の『力』は意思のある者を強制的に従わせる能力…」

篠山「こいつらは意思が強すぎて強引に従わせたせいか脳にダメージおっちゃったみたい」

城ケ崎「なにそれwww廃人じゃないwwww」

篠山「ね~イケメンなのにもったいな」ドゴーン

篠山「何事!?」

部下A「報告します!我が敷地内に侵入者あり!」

城ケ崎「侵入者ですって!!花輪に嗅ぎつけられたの!?」

部下A「侵入者は…“氷の女王”と重力使い(グラビトンマスター)”の模様!」

城ケ崎「はっ!大物がかかったようね…!!」

篠山「さて…もうひと頑張りしてもらいしょうか」ピーン

大野&杉山「…」

篠山「ご主人様の敵よ~助けて~騎士様~~」

大野&杉山「テキコロス」

城ケ崎「ふふっ同士討ちとは面白い余興じゃないwww」

篠山「でしょwww」

大野&杉山「…」

野口「潰れな」クックック

部下B「ぎゃああああああ」ミチミチ

さきこ「『初の舞・月白』」

部下C「…」カキーン

さきこ「このまま突っ切るわよ、笑子!!」

野口「…そうもいかないみたいね」

大野&杉山「コロス」

さきこ「大野君…杉山君…」

杉山「…『炎塊』」ゴォォ

さきこ「!…『氷塊』!!!」

大野「『神切…毘沙門・礫』」バシュシュシュシュ

野口「…『重力壁(グラビティーウォール)』」

さきこ「まだ操られいるのね!」

野口「くっくっくっなら目覚めさせてやればいいだけ」

??「始まったか…あとは…」

キートン「一方まる子は」

まる子「ようやく使えてきたよ…」

山田「も…う…あぞべないじょ…」ガク

まる子「たはは。悪かったね山田。付きあわせちゃって」

まる子「さて…行きますか!」

たまえ「まるちゃーん!!」

まる子「たまちゃん!!」

たまえ「大変なの!!こたけ様が…って山田!?」

山田「じょ~」

まる子「山田は大丈夫!それよりおばあちゃんがどうしたっていうのさ!」

たまえ「(あの山田が…)実はかくかくしかじかで」

まる子「そっか…ありがと、たまちゃん」

たまえ「…」

たまえ「なんかまるちゃん…強くなったね」

まる子「そう?あたしゃな~にも変わってないよ!」

まる子「ただ」

たまえ「ただ?」

まる子「全部守りたいんだ///おねえちゃんもおばあちゃんもたまちゃんも皆も!」

まる子「えへへ…贅沢だね」

たまえ「ううん。そんなことないよ」

さきこ「はぁ…はぁ、さすが“剣”ね…なかなか凍ってくれないわ…」

野口「くっくっくっ…まさか重力を炎圧ではじくとは」クックック

大野/杉山「…」

さきこ「おまけに痛覚とかも遮断されてるのかしら…ちょっときついわね」

野口「どうする」

さきこ「そうね…お手上げ」

さきこ「…仕方ないわ」

さきこ「笑子…あなた先に行きなさい。私が二人を食い止める」

野口「くっくっくっ…感動的なシーンになりそうだけど」

野口「『重力球』」

さきこ「!!」

大野&杉山「…」ガク

さきこ「笑子!!」

野口「抑え込むのは私の方が得意だよ…」クックック

さきこ「でもあんたも重力の対象になるんじゃ!!」

野口「潰れるのは慣れてるさ…」

さきこ「くっ…死なないで笑子!すぐ戻る」ダッ

野口「くっくっくっ…」

野口「あんたちもとんだ巻き込まれ事故だねぇ」

大野&杉山「…」グググ

キートン「色々やばいぞ、間に合うのかまる子。次回へ~続く」

チャンチャンチャーン

まる子「あわわ、ついに野口さんと大野君と杉山くんもヤバいよ!どーしようたまちゃん!!」

まる子「次回のちびまる子ちゃんは」

「まる子の『力』」の巻
「卑怯!その男、藤木」の巻

まる子「の2本だよ!お楽しみにね!」

くぅ~疲です!

年末までにもう一話、書けたら書きます。
長くなってしまってますが、最後までご支援いただきますと幸いです!

さくらももたろう

なにこれすっごい面白い

面白い!
続き楽しみ

>>125 年内は仕事が忙しいので難しいかもしれないです
>>127>>128 サンクス!励みになります!

まる子「みんな―ちびまる子ちゃんがはじまるよ~」

BGM「♪ゆめいっぱい」

キートン「前回の~あらすじ」

まる子「まる子だよ!突然、『力』と呼ばれる戦いに巻き込まれたまる子」

まる子「まる子は山田と『力』の修行をしてたんだけど」

まる子「大野君と杉山くんが操られて、おばあちゃんがさらわれちゃった!」

まる子「野口さんとおねいちゃんが救出にいったんだけど」

まる子「どうやら大変なことになってるみたいだよ。トホホ」

まる子「今すぐ行くから、待っててね皆!!」

野口「くっくっくっ…ガフッ」ベキベキベキ

大野&杉山「…」ベキベキベキ

野口「どうやら折れた骨が肺にささってるようだね」

野口「それにしても、しつこい二人…50倍の重力の中で気を失わないなんて」

キートン「あんたもである」

野口「これぞ万事休す…くっくっくっ」

大野「ガァ!!!」バキッ

野口「(…やられる!!)」

??「…やれやれだよ」

大野「!!」

まる子「大野君も杉山くんも操られて…なんて様だい」

まる子「よっと」シュウウウ

野口「(重力空間が…無くなった…)」

大野&杉山「…」ユラァ

まる子「やれやれ、それだけボロボロでまだ動けるのかい」

まる子「って意思がないんだったね…ほっ」シュン

大野&杉山「…」バタン

まる子「大丈夫だよ、今たまちゃんがお母さん呼んでくれてるから」

野口「さくらさん…」

まる子「遅くなってごめんね、野口さん。まさかこんなことになってるとは。トホホ」ヒュンヒュン

野口「(さくらさんの周りを黒い球体が飛んで…)」バタ

まる子「まだ息はある…野口さんもゆっくり休んで」

まる子「さて、おねえちゃんはこの先かな?」

??「氷撃」バン

まる子「うわっと!危ない危ない…って本当にやれやれだよ」

さきこ「マルココロス」

まる子「おねえちゃんまで操られるとはね」

篠山「フフフ…私に操れないものなんてないの」

まる子「篠山さん…城ケ崎さんの姿が見えないけど?」

篠山「姫子なら…あなたのおねえさんに殺されたわ」クスクス

~回想~

さきこ「あなた達が“曲者”に“女帝”ね!おばあちゃんを返しなさい!!」

城ケ崎「あらあら“氷の女王”自らとはね…さくら家は人材不足なのかしらwww」

篠山「(姫子…私の『我魅操(あなたも私のもの)』は女には利きにくいの…隙をつくってくれるかしら)」コソコソ

城ケ崎「(分かったわかず子)」コソコソ

さきこ「なにをコソコソやってるの!!喋らないならこちらから行くわよ!!」

城ケ崎「短期な女は嫌われるわよ!!」

城ケ崎「『吊された男(ハングドマン)』!!」

さきこ「…視界が?」グニャ

城ケ崎「あははは!!私の力は『反転』」

城ケ崎「逆さまの世界へようこそ!!」

さきこ「ちっ!方向感覚が分からない!!」

城ケ崎「どこ狙ってるのwww」ジャコ

さきこ「…」

城ケ崎「さよなら“氷の女王”!!」パン

さきこ「はぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」ガキン

城ケ崎「!!」

さきこ「氷河時代(アイスエイジ)!!!」

城ケ崎「足が!!!」ピキピキ

さきこ「方向が分からないなら全部凍らせたらいいだけの話でしょう」

城ケ崎「く…かず…助け…」ピキピキカキーン

さきこ「甘いのよ」

篠山「甘いのはあなたよ」

さきこ「しま…!」ガン

さきこ「…」

篠山「あなたのおねえさんもただの戦闘オタクねwww全然気付かないんだから」

まる子「…そう」

篠山「姫子の『力』を失ったのはちょっと痛いけど…」

篠山「“氷の女王”を手に入れたからチャラ…いやそれ以上ねwwww」

さきこ「…」パキキ

まる子「!」

さきこ「氷剣」スラン

篠山「さぁ!姉妹で殺し合いなさい!!!」

まる子「おねえちゃん…」

さきこ「毘沙門・氷斬撃!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

まる子「おねえちゃん、もうやめようよ」ヒュンヒュン

さきこ「!」

篠山「あの氷を防いだ!?それより…黒い球?」

さきこ「…」ダッ

まる子「無駄だよ」シュン

篠山「また氷が消えた!?」

まる子「…」ヒュンヒュン

さきこ「大氷塊」

まる子「篠山さんの『力』だけを消すのは厳しいかね…ごめん、おねえちゃん」ヒュンヒュン

まる子「『炸裂(バースト)』!」

さきこ「!」

さきこ「がはぁ」ドタ

篠山「(何が起きたの!?黒い球体が破裂して…攻撃した!?!)」

まる子「急所は外してるから心配しないで…おねえちゃん」

まる子「…さて」ユラリ

篠山「!」ビク

篠山「ちょ…ちょっと待ってさくらさん!(何とか隙をつくらないと)」

まる子「おばあちゃんはどこだい?」

篠山「ち、地下よ!この体育倉庫の地下にいるわ」

まる子「そう」クル

篠山「(馬鹿め!!)」バッ

まる子「あっ忘れてたよ」クル

まる子「野口さんの重力…もったいないから全部あげるね」ヒュンヒュン

篠山「!!!!」グシャァ

~グラウンド~

大野「うぅ…」

すみれ「動かないで!今治療中なんだから!」

大野「すみれ様…」ハッ

大野「俺はいったい!?」

すみれ「あなたはおばあちゃんを人質に取られた際に“女帝”に洗脳されたのよ」

杉山「全くなさけねー話だぜ」ガン

野口「…」

大野「野口まで…俺は…」

すみれ「後悔なら後でしてちょうだい。今は私の治療空間から動かないで」

まる子「おかあさん!!」

すみれ「まる子!!さきことおばあちゃんは!?」

まる子「二人とも気を失ってるだけだよ」ドサ

??「素晴らしいじゃないか!さくら!!」パチパチ

まる子「…生きてたのかい」

まる子「藤木」

藤木「はっはっはっ。伊達に唇は青くないよ!!」

藤木「僕は不死身なのさ!!」

藤木「それよりも最高だよ!!さくらぁ!!」

まる子「…何がだい」

藤木「あの女狐二人にはほどほど苦労していたのさ!」

藤木「もっとも篠山さんを重力で潰したのは少々残念だったけどねぇ」

藤木「綺麗に死体が残ればダッチワイフにでもしてやったのに!」

まる子「ゲスが」

藤木「それよりもさくら!こたけばあちゃんの首元をみてごらんよ!!」

まる子「!!!」

すみれ「これは…虫!?」

藤木「そうさ!僕の『首喰虫(ククチュー)』さあ!素敵だろ!?」

まる子「藤木…あんた!!」

藤木「おっと、その『首喰虫(ククチュー)』は僕が傷つくかもしくは僕が死んだ時点で自動的に寄生者を食い殺す」

藤木「解除は僕の意思のみさ!!」

まる子「おかあさん!!!」

すみれ「駄目…私の『傷傷飛翔(イタイノイタイノトンデケ)』でも治せないわ!!」

藤木「当たり前さ!!“治療()使いすみれ”!それは純粋な生き物だからさ!!」

まる子「藤木…あんたなにを企んでる?」

藤木「さくらぁ…僕と組まないかい?」

藤木「あいにく僕は武闘派じゃないんでね!」

藤木「強い仲間がほしいんだ」

藤木「今回の戦いを見ててさくら、君が強いってのはよく分かったよ!!」

藤木「でもイマイチなんの『力』か分からなかったけどさ。一体どんな能力なんだい」

まる子「よく喋るね…あんたは」

まる子「(どうする…私の『力』じゃおばあちゃんも傷つけてしまう!!)」

藤木「どうするどうする!!はっはっはっはっ!!!」

こたけ「…まる子や…」

まる子「おばあちゃん!!」

こたけ「あのような小童に従う必要はない」

まる子「でも!!」

こたけ「わしも長く生きすぎた…人質ももうこりごりじゃわい」

すみれ「おばあちゃん!!」

こたけ「まる子や…“暴王”の声が聞こえているんじゃろ?」

まる子「!」

こたけ「その『力』はとてつもなく巨大で危険じゃ」

こたけ「一歩間違えれば世界を滅ぼしかねない…が」

こたけ「まる子なら大丈夫かの」ニィ

こたけ「全く…最後まで『瞬間(ビジョン)』通りになったわい」グサ

まる子「おばあちゃん!!!!!」

すみれ「自分のかんざしで首を…!!」

藤木「チッ」ダッ

まる子「おかあさん!!!」

すみれ「もうやってるわよ!」

大野「こたけ様!!」

こたけ「あぁ…見える…桜満開の光景が…」ガク

すみれ「…」フルフル

まる子「--------っつ!!!!」

キートン「声にならない叫びであった…」

たまえ「まるちゃん・・・」

野口「…」

杉山「くそっ!」

大野「全部…俺のせいだ…」

キートン「一方」

藤木「ちぃ!さくらこたけの“千里眼”もさくらの『力』も手にいれられると思ったのに!!」ダッダッダッ

??「藤木君」

藤木「あなたは…」

??「………、…………」

藤木「………!」ニヤリ

キートン「藤木に接触した人物は誰なのか。次回へ~続く」

チャンチャンチャーン

まる子「どうしよ~たまちゃん!おばあちゃんまで死んじゃったよ~」

まる子「でもあたしゃ逃げないって決めたんだ!最後まで戦い抜いて見せるよ!!」

まる子「次回のちびまる子ちゃんは」

「花輪君の逆襲」の巻
「…あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」の巻

まる子「の2本だよ!お楽しみにね!」


お待たせしました。あけおめでした。
もうお分かりかと思いますが『BLEACH』『PSYREN』その他
ジャンプ漫画が大好きなのです(最近はいまいち)
今後の展開も王道ですが、もうちょっと
続ける予定なので、よろしければお付き合いくださいませ。

まる子「みんな―ちびまる子ちゃんがはじまるよ~」

BGM「♪うれしい予感」

キートン「さくら家きんきゅ~会議」

すみれ「おばあちゃんに先生、丸尾君が殺され」

すみれ「おねちゃん、野口さん、大野君、杉山君も負傷中」

たまえ「無事なのはまるちゃんとまるちゃんのおかあさん、私…」

すみれ「今他勢力に攻め込まれたらおしまいね」

すみれ「そういや山田君は??」

まる子「ギクッ!!」ピューピュー

すみれ「ま~る~子~!!!口笛吹いてないで答えなさい!!!!」

まる子「うぅ…そんなに怒鳴らないでおくれよ…」トホホ

まる子「山田は私の修行に付き合ってくれたんだよ」

すみれ「…で?」

まる子「…ちょっとやりすぎたかも」テヘペロ

すみれ「全くあんたという」「「じょ~~~!!!!」」

まる子「山田の声だ!!」

山田「やっと動けるようになったじょ!わーいわーい!!!」ピョンピョン

すみれ「肉体強化系最強にして即再生力も強い山田君が…今まで動けなかったの?」

山田「さくらったらひどいじょ~何回おいらの手足をもいd」

まる子「わ~わ~わ~!!山田!終わったことはもういいじゃん!!」

キートン「よくないのである」

すみれ「はぁ…まる子。あんたの『力』私たちにも教えてくれるかしら」

たまえ「…まるちゃんの『力』」

山田「教えて教えてだじょ~~」

まる子「仕方ないね…説明しづらいんだけど…」

まる子「突然『声』が聞こえてきたんだよ“暴王”の声が」

すみれ「“暴王”…まさか!お父さんと同じ『力』が!」

まる子「どうやらそうみたいだね。古くからさくらに伝わる」

まる子「“暴王(メルゼー)”があたしにも備わったみたいだよ」

たまえ「その“暴王”ってなんなの?まるちゃん」

まる子「う~ん。簡単に言うと“破壊の化身”ってとこかな」

まる子「見せた方が早いねこりゃ…『暴王の月(メルゼズ・ドア)』」

たまえ「黒い…球体??」ソッ

まる子「近づいたら駄目!たまちゃん!!」ガシ

山田「じょ?じょ~~~~~!!!!!!」ガガガガガガガ

たまえ「山田が半分削り取られた…!」ゾッ

まる子「この黒い球体は“暴王”のエネルギーの塊なのさ」

すみれ「…その球体に触れたものは『力』・物体・生物問わずすべてを飲み込み、抹消する」

まる子「飲み込み過ぎると破裂しちゃうけどね」

たまえ「篠山さんの洗脳をといたのもその力を使ったんだね!」

まる子「細かい作業は苦手なんだけど・・・」

まる子「でもその飲み込んだエネルギーは色々な事に使える方応用力はすごいあるかね」

山田「さくら、ひどいじょ~」ニョキニョキ

すみれ「たまちゃん…まる子のお父さん“天のひろし”の由来って知ってるかしら?」

たまえ「??」フルフル

すみれ「お父さんもまる子と同じ“暴王”の継承者だったの」

すみれ「“天のひろし”は幾度となく戦場でありとあらゆるものを吸い付くし数々の戦況を覆してきた」

すみれ「そして…最後に暴走しそうになった『力』を空に向けて発散させてたの」

まる子「お父さんがいた戦場の最後は必ず雲一つない空が広がっていた」

たまえ「故に“天のひろし”」

まる子「まぁあたしの『力』はまだまだ遠く及ばないけどね」

すみれ「歴史は繰り返されるのね…」

まる子「大丈夫だよ、おかあさん。あたしゃ簡単にはくたばらばいよ!」

たまえ「まるちゃん…」

山田「じょ?空間が割れていくじょ??」

まる子「!!」

??「ヘ~イベイビ~達!!」ガシャ

まる子「花輪君…」

花輪(サイボーグ)「やぁさくら君!ご機嫌はいかがかな?」ガシャガシャ

たまえ「敵!」

ヒデじぃ「おぉっと!動くと良いことがありませんよ」

ヒデじぃ「隣で寝ていた彼らは今どこにいると思いますか?」

すみれ「!!」

花輪「なぁ~んと!!!上空1万メートルさ!!」ガシャガシャ!!

ヒデじぃ「少しでも動けばすぐに『空間』を開放します」

まる子「…やられたよ」

まる子「復讐かい?花輪君」

花輪「復讐??ナンセンスだよさくら君」ガシャガシャ

花輪「前にも言ったけど僕が楽しみければいいのさベイビ~」ガシャガシャ

花輪「“千里眼”を手に入れてもっと楽しもうと思ったのに残念だったけどね」ガシャガシャ

まる子「相変わらず最低野郎だね」

みぎわ「花輪君になんて口の利き方するの!殺していい?花輪君!!」

まる子「“妖怪みぎわ”…あんたまできてたのかい」

花輪「まぁまぁ待ちたまえみぎわ君。さくら君、僕と一対一で決闘しないかい?」ガシャガシャ

まる子「!」

花輪「君のおかげで僕は鋼の肉体を手に入れた…でも」ガシャ…

花輪「疼くんだよ!!!おまえに吹き飛ばされた体がよ!!」ガシャ!!!

まる子「…」

花輪「君だけは僕自らの手で潰してやろうと思ってね」

花輪「いいね?ヒデじぃ!」

ヒデじぃ「はっ」

花輪「さて!二人だけの世界に行こうじゃないかベイビ~」シュン

すみれ「まる子!」

まる子「大丈夫だよおかあさん、心配しないで」シュン

みぎわ「さて残った連中は皆殺しでいいんだっけ?」

ヒデじぃ「そうですな…“狂戦士”だけにはお気を付け下さい」

みぎわ「フン!あんな不細工には負けないわよ!」フンス

山田「不細工だと?」

山田「不細工に言われたくないじょ!!!」

みぎわ「誰が不細工ですって!!『触手三昧髪(カラメトリガミ)』!!」

ヒデじぃ「さてあちらでも始まったようですし」

ヒデじぃ「こちらも始めますかな」

すみれ/たまえ「!」

ヒデじぃ「といっても戦闘系ではないお二人では少々物足りないですな」

たまえ「舐めないでほしいわ!私の『力』で」

ヒデじぃ「『完全催眠』とやらですか」

たまえ「!」

ヒデじぃ「確かに恐ろしい『力』ですな…でも発動条件は満たしていない」

たまえ「…なぜそのことを知っているの」

ヒデじぃ「ほっほっほっ花輪財閥の情報網を駆使すれば他愛もない事」

ヒデじぃ「あなたの『力』は対象者にの意識外にいないと使えない」

ヒデじぃ「つまり脅しにもなりませんな」

たまえ「…」

すみれ「(たまちゃん、相手が悪すぎるわ。私がひきつけている間に逃げるのよ)」

たまえ「でも!!」

すみれ「早く!!」

たまえ「どうか無事で…!」ダッ

ヒデじぃ「おや、逃がしませんよ」

すみれ「させないわ!」ボォォ

ヒデじぃ「むう!…袖が」ボロ

すみれ「あら?もう一歩踏み込んでいればアウトだったのに」

ヒデじぃ「…」

すみれ「私の回復術は細胞を活性化させること」

すみれ「但し、過剰な活性は破壊を促進させるの」

ヒデじぃ「ふむ…『超回復』といったところですな…戯れを!!」ヴン

花輪「HAHAHA、さくら君早速だが消えてもらうよ!!」ガシャ

まる子「全身からミサイル…ただの兵器に成り下がってあたしゃ残念だよ」

まる子「“暴王の月(メルデズ・ドア)”!」

花輪「知ってるよ~その『力』!!でも限界があるのもリサーチ済みさ!!」

花輪「暴発するまでくらえ!!!」バシュバシュ

まる子「トホホ…あたしゃ根競べは嫌いなんだけどね」

花輪「ハッハー!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

たまえ「はぁはぁ…やっぱり心配で戻ってきちゃったよ…」

たまえ「!!」

たまえ「まるちゃんのおかあさん!!」

ヒデじぃ「おや…今終わったところですよ」

すみれ「」

ヒデじぃ「触れたものを全て分解させる…さすがさくらのNO.2」

たまえ「…」

みぎわ「さぁさぁ!どうしたのもうおしまい!!」

山田「じょ…じょ~!!!」

たまえ「…」

ヒデじぃ「あちらもみぎわさんが優勢ですな」

ヒデじぃ「ぼっちゃまには空間を利用して戦艦なみの装備をさせているので万が一にも負けは無いでしょう」

たまえ「…」ガクガク

ヒデじぃ「残るは貴方だけですな…おっと可哀想に震えてますかwww」

たまえ「(無理だよ…もう)」

???「(たまえ…)」

たまえ「えっ?」

???「(私の声が聞こえる?)」

たまえ「誰?頭に直接声が??」

???「(絶体絶命のピンチねwww)」

たまえ「なんなの!今は喋ってる場合じゃないの!」

???「(あははwww可愛い!…助けてあげようか?)」

たまえ「!!」

???「(怖いでしょう!恐ろしいでしょう!!死ぬのは怖いでしょう!!!)」

たまえ「当たり前じゃない!!」

???「(なら私を認めなさい!)」

たまえ「貴方はもしかして…」

ヒデじぃ「もはや逃げることすらしませんか…潔い!」ダッ

???「(来るわよ!早く)」

たまえ「どうしたらいいのよ!!」

???「(私の名前を呼んで!!)」

たまえ「…」

ヒデじぃ「質量空間に押しつぶされなさい!!」

???「恐怖を捨てろ前を見ろ進め決して立ち止まるな退けば老いるぞ臆せば死ぬぞ!」

ヒデじぃ「何!?」

???/たまえ「叫べ!!我が名は!!」

たまえ「タミー!!!!」

ヒデじぃ「空間が消滅した??」

??「フフフ…やっと出てこれた♪」

ヒデじぃ「…貴女は何者ですかな」

タミー「私?私はタミーよ♪」バシュ

ヒデじぃ「(早い!あの尾のようなもの…刃物か…!?)」

タミー「ははは♪気持ちいいー!」バシュバシュ

ヒデじぃ「・・・小娘が」ギリッ

キートン「タミー発現でどうなるたまちゃん。後編へ~続く」

タミー「ほらほら♪遅いよ遅いよ♪」

ヒデじぃ「(くっ早すぎて空間転移も間に合わない!!)」

タミー「どうしたの?降参降参???」

ヒデじぃ「これ以上動けば…上空にいる彼らの空間を消しますよ!」

タミー「う~ん…それはやだなぁ。でも大丈夫かも♪」

??「くっくっくっ…」

ヒデじぃ「!!!」

大野「観念するんだな!」

杉山「全く…目覚めたら雲の上で天国かと思ったぜ」

さきこ「馬鹿な事いってないで集中しなさい!」

ヒデじぃ「馬鹿な…何故降りてこられた?」

杉山「馬鹿はてめーだよ、こっちに重力使いがいるのを忘れたのか」

さきこ「もっとも、おかあさんが“癒し空間”を張り続けてくれなければ誰も目覚めなかったけどね」

タミー「わーお♪」

野口「…形勢逆転」クックックッ

ヒデじぃ「舐めるなよ…小童共が…」ゴゴゴゴゴ

さきこ「来るわよ!かまえて」

キートン「一方まる子は」

花輪「HAHAHAHA!!!戦艦大和を10隻は鎮めるぐらいのミサイルさベイビ~」

花輪「跡形もなく吹き飛んじゃったか~い?」

まる子「…もう終わりかい?」

花輪「!!!」

花輪「馬鹿な!!質量的にはとっくにキャパOVERなはず!!」

まる子「一つだけ教えてあげるよ」

まる子「『力』ってのは思いの強さなんだよ。そんなスッカスカの力なんかいくら受けたってへっちゃらだよ!」

花輪「くそ!」ガシャコン

まる子「終わりにしよう花輪君」

まる子「“暴王の槍(メルゼズ・ランス)”」

花輪「この僕が…この僕が…ぎゃああああああああ」

まる子「望み通り一対一で決着をつけてあげたよ」

まる子「ついでにこの空間も…よいしょ」バリーン

ヒデじぃ「!!」

タミー「まる子!!」

まる子「へっ?たま…ちゃん??」

ヒデじぃ「…坊ちゃまは…立派な最後でしたか?」

まる子「…うん」

ヒデじぃ「そうですか…私達の負けです」

さきこ「えらく潔いわね」

ヒデじぃ「坊ちゃま亡き今、闘う理由はありません。あちらも終わったようですしね」

山田「勝ったじょ~~~!!!!!」

みぎわ「」

中途半端で止まっててすいません。
ドラマの撮影で忙しくて。
ちょっとだけ再開します。

さきこ「これからどうするつもり?」

ヒデじぃ「ほっほっほっ花輪家にお仕えし早50年」

ヒデじぃ「私には執事としての生き方しかしらない」

まる子「ヒデじぃ…」

ヒデじぃ「図々しいお願いとは百も承知の上で」ガバ

まる子「!」

ヒデじぃ「不肖“雲のヒデじぃ”!さくら家にお仕えさせてくださいませんか!!」

さきこ「なっ!」

タミー「ちょっと都合よすぎるんじゃ~い?」

杉山「敵だった人間をほいほい招き入れるのもなぁ…」

まる子「…」

まる子「いいよ」

ヒデじぃ「!!」

さきこ「まる子!あんた勝手に…」

すみれ「いいのよ…おねえちゃん…」フラ

さきこ「おかあさん!起きて大丈夫なの!?」

すみれ「えぇ…それよりまる子…あなたの考えを聞かせてちょうだい?」

まる子「う~ん…難しくは考えてないんだけどさ」

まる子「ヒデじぃほど長い時間を生きている人が自分の道を簡単に変えるってすごい事だと思うんだ」

まる子「だからその決意を無駄にしたくないっていうかなんというか」

すみれ「まる子…」

まる子「それに…ほら!ヒデじぃが加わってくれたらもう無敵じゃん!」

まる子「いいよね!おねえちゃん!皆!!」

大野「姫が仰る反対はしません…」

タミー「まっどっちでもいっか♪」

杉山「やれやれだぜ」

野口「くっくっくっ」

ヒデじぃ「皆様…」

まる子「決まりだよ!これから宜しくね!ヒデじぃ!!」

ヒデじぃ「…感謝します」ドゲザー

まる子「(よし!これであたしが楽できる!)」

キートン「本音である」

まる子「さて、皆もボロボロだしたまちゃんの様子もおかしいし帰ろっか!」

タミー「まる子!私は普通!!」

まる子「……」

山田「お腹すいたじょ~」

杉山「そうだな!」

まる子「あたしもペコペコだよ~」

ヒデじぃ「ほっほっほっそれではお礼も込めてフレンチフルコースでもふるまいましょうか」

山田「わーいわーい!!」

さきこ「…ったく」クス

??「…ハァハァ」

まる子「!!!」

山田「あーー!先生が生きてるじょ!!」

先生「やっと戻って来れましたね」

さきこ「先生!生きてたのね!!」

先生「はい…なんとか」

ヒデじぃ「…?(彼は坊ちゃまと確かに殺したはずだが?)」

タミー「先生!」ダッ

?先生「穂波さん…裏人格を覚醒させたようですね…」ニコ

?先生「邪魔なので死んでください」ザク

タミー「!!!…なぜ…」バタ

まる子「!!」

すみれ「先生!一体何を!!」

?先生「穂波さんの『力』は失敗作なので前から煩わしかったんですよ」

タミー「うぅ…」

?先生「それにしてもさくらさん。ようやく“暴王”を目覚めさせたようですね」

?先生「これで“鍵”が出来た。後は“門”を探すだけ…」

まる子「ちょっと何言ってるかわかんないよ!なんでたまちゃんを!!」

まる子「返答次第に寄っては…」ゴゴゴゴ

?先生「些細な事ですよ、さくらさん」スッ

まる子「!!??」カハッ

さきこ「まる子!!!」

すみれ「大丈夫…気絶してるだけ!たまちゃんも致命傷じゃない!」

大野「姫!!」ジャキ

杉山「やるぞ!大野!!」ボウ

山田「あはは~先生遊ぶじょ~」ムキムキ

野口「多勢に無勢…」クックック

さきこ「…まる子に何をしたの」ピキピキ

ヒデじぃ「…」

?先生「そういえばさくらの主力が集まっているんでしたね」

?先生「…藤木」

藤木「はっ」スゥ

ヒデじぃ「この“雲のヒデじぃ”から逃げられるとでも?」

?先生「少し時間があるみたいだね」

藤木「…」

ヒデじぃ「戸川さん…あなたからは邪悪な『力』しか感じない…」

ヒデじぃ「今度こそ、止めを刺してあげましょう!!」

?先生「あまり強い言葉を使うなよ」

?先生「弱く見えるぞ」ザン

ヒデじぃ「カハッ…」バタ

杉山「ヒデじぃ!!」

さきこ「一斉にかかるわよ!」

藤木「戸川様」

?先生「時間だ…今日は挨拶にきただけだ」

さきき「逃がさないわよ!」

ザワザワザワザワ…

大野「影?」

すみれ「この影は…皆触れてはだめよ!!“闇”に飲み込まれる!!」

さきこ「…“闇”にまで手をそめてどうするつもり?」

?先生「…『力』とはどこから始まったと思う?“氷の女王”」

さきこ「何言って…」

?先生「さくら家が発祥と言われているがそうではない」

すみれ「…」

?先生「私は真実を知りたい」

すみれ「…『始祖』を探してどうするつもり?」

?先生「許せないんだよ。作られた世界が」

すみれ「自分が神にでもなるつもり?」

戸川「最初から誰も、天に立ってなどいない。君も僕も神すらも。だがその耐え難い天の座の空白も終わる」

戸川「これからは 私が天に立つ」メガネバリーン

藤木「戸川様…時間です」

戸川「また会おうさくら家の諸君」

キートン「ついに動き出した戸川。どーなるまる子。次回へ~まだ続く」

チャンチャンチャーン

まる子「どうしよ~たまちゃん!戸川先生がドSなヨン様みたいになっちゃったよ~!!」

まる子「なんかおかあさんと話してたけど“闇”ってなんなんだろ?」

まる子「次回のちびまる子ちゃんは」

「『力』の始まり」の巻
「まる子、最終決戦に行く」の巻

まる子「の2本だよ!お楽しみにね!」

今日はここまでです。
一応次回で完結の予定です。
少し長めに書こうと思っているので
間隔空くと思います。
皆様のご支援にお応えしてしっかり完結できるよう
頑張りますので最後まで宜しくお願いします!

さくらももたろう

まる子「みんな―ちびまる子ちゃんがはじまるよ~」

BGM「♪おどるポンポコリン」

キートン「さくら家」

まる子「おかあさん、教えてくれる?『影』とか『始祖』とかよく分かんないよ」

すみれ「そうね…少し長くなるけど」

さきこ「…」

すみれ「今からの話は私もおばあちゃんから聞いた話でしかないから、真実かどうかは分からないわ」

すみれ「遥か昔…地球に異星人が来訪した」

すみれ「異星人は侵略目的で訪れたらしいの」

すみれ「当然、地球側と全面戦争になった」

すみれ「だが異星人は『力』と呼ばれる能力で地球側を圧倒した」

まる子「!!」

すみれ「結果、地球は一度滅ぼされ、異星人に世界を作り直された」

さきこ「何のために?」

すみれ「…自分たちの無くなった故郷そっくりに作り替えるために」

すみれ「つまり今の世界は異星人によって遠く先の未来まで操作されている」

まる子「…そんなことって!!」

すみれ「話は最後まで聞きなさい」

すみれ「一度過去の地球を滅ぼした異星人達は『穏健派』と『支配派』に分かれた」

すみれ「『穏健派』はこの元々地球にいた生物と融合し世界の創造を図る」

すみれ「『支配派』はその名の通り、自分はそのまま裏から世界を操る」

すみれ「当然、この派閥内で争いが起きるんだけど」

すみれ「勝ったのは『支配派』」

さきこ「…」

すみれ「それでも生き残った『穏健派』は地球と融合し」

すみれ「その始まりが『さくら家』と言われているわ」 

まる子「!!!!」

すみれ「そこからは生まれながらにして『力』を持っている覚醒者と」

すみれ「『支配派』…つまり『始祖』とよばれるものに『力』を与えられた覚醒者」

すみれ「今の世界はこの2パターンで成り立っている」

すみれ「実質は強大な力を今も尚行使している『始祖』によってバランスは保たれている」

すみれ「さくら家は一応最後の抑止力としての使命があるんだけど…」

すみれ「正直『始祖』には脅威としてすら見られてないみたい」

すみれ「恐らく先生…いえ戸川はこの『始祖』を倒したいみたいね」

すみれ「ここまでは大丈夫?」

さきこ「えぇ」

まる子「ははは」

すみれ「…ったく」

まる子「後でss読み返すから大丈夫だい!」

キートン「おい」

すみれ「続けるわね」

すみれ「戸川と藤木君が消えていった影」

すみれ「影とは元々地球を支配していた勢力なの」

すみれ「『始祖』を倒すために今も水面下で動いているわ…」

まる子「じゃ、こっちの味方じゃないの??」

さきこ「…まる子、お父さんは影に殺されたの」

まる子「!!!」

すみれ「影は『始祖』を倒したと同時に自分達が覇権を握るために」

すみれ「ありとあらゆる汚い手を使ってきた最悪の集団なの」

すみれ「お父さんも罠に嵌められて…」

まる子「なんだか分かんないけど『影』は悪者でそこに戸川先生が加わった」

まる子「そこが悪者だってのは分かったさ!」

まる子「でも『始祖』とやらはどうするのさ!!」

すみれ「『始祖』には干渉できないの…残念ながら私達には」

すみれ「さっきもいったけど、さくらは『穏健派』の生き残り…」

すみれ「抑止力にはなっても、『始祖』の呪いで触れることすらできないと言われている」

まる子「そんなのやってみないと分かんないじゃん!!」

すみれ「まる子…」

まる子「私たちの歴史を操られているだって!あたしゃごめんだよ!!」

まる子「決めた!戸川先生倒して『始祖』もぶっ飛ばしてやる!!」フンス

すみれ「…」ポカーン

さきこ「プッ」

すみれ/さきこ「あははははははははは!!!」

まる子「何さ!!」プンスカ

すみれ「ごめんごめん…でもあんたに話したら馬鹿らしくなってきたよ」

すみれ「…そうだね。さくら家現当主がそういってるんだからね」

まる子「へっ?誰が当主?」

すみれ「あんたに決まってるじゃない」

まる子「なんだって~!!!」

すみれ「さてそうと決まれば、まずは影討伐からかね」

すみれ「さきこ、今のさくらの戦力は?」

さきこ「戦闘要員は、まる子に私、“爆炎の杉山” “剣の大野” “狂戦士山田” “流水のたまえ”“重力使い野口”“雲のヒデじぃ”の8人ね」

まる子「おかあさん、おねえちゃん」

さきこ「何?」

まる子「あたしゃ、ちょっと山にこもるよ」

キートン「唐突である」

まる子「ほら・・・前先生に手も足もでなかったじゃん?」

まる子「だから“暴王”と特訓してこようと思うんだ」

さきこ「ちょっとまる子」

すみれ「…なにかあるのね」

まる子「ちょっとね。でも決戦前には戻るのよ!!」

まる子「了解♪」

さきこ「…たく」

まる子「えへへ」

キートン「しばらくして」

ヒデじぃ「見つけましたぞ!『影』の居場所を」

すみれ「まさか日本にいたなんてね」

さきこ「笑子!大野君!杉山君!山田君!奇襲をかけるわよ!!」

すみれ「ヒデじぃとたまちゃんは念のためお留守番ね」

すみれ「まる子が復活次第、私たちもすぐに駆けつけるわ!!」

さきこ「敵は戸川だけじゃないわ!油断しないで!!いくわよ!!皆!!」

戸川「おはよう『五影(ソンブラス)』諸君」

前田「いきなり呼び出しなんて!私は忙しいのに」ブツブツ

関口「ケッ」

長山「戸川様、おはようございます」カタカタカタ

冬田「このマフラー上手に編めてるでしょ♪」

とし子「相変わらず顔に似合わず器用ね」

戸川「敵襲だ…先ずは紅茶でも淹れようか」ニヤ

キートン「一方まる子は」

暴王「……」

まる子「トホホ、やっぱそうなのね」

まる子「まっ仕方ないか」

暴王「…」

まる子「さて、仕上げといこうかね」

キートン「後半へ~続く」

さきこ「ここがあ『影』の本拠地…」

大野「まさか学校の地下にこんな施設があるなんて…」

杉山「全部ぶっこわしてやるぜ!!」

山田「あでで~?分かれ道になってるじょ?」

野口「全部で5つ…ちょうど私たちと同じ数…」クックック…

さきこ「罠もいいところね…でも」

さきこ「あえて乗ってやりましょう!!」

大野「恐らく戸川は“五影(ソンブラス)”と結託しているでしょう」

山田「あはは~ブラブラだじょ~!!!」

さきこ「ソンブラスよ…影の実質トップに君臨している5人のことね」

杉山「ってことは一つの道に一人ってことかよ」

さきこ「各個撃破して必ず戸川のもとへいくわよ!!」

野口「くっくっくっ」

さきこ「皆!…死なないで!!いくわよ!!」タッタッタッ

「壱の扉」

杉山「さて俺の相手は…」

関口「よう、“爆炎”野郎」

杉山「貴様か…“火拳の関口”」

関口「昔からお前は気にくわなかったんだよなぁ」ゴゥ

杉山「…」ゴゥ

関口「俺とキャラがもろ被りなんだよ!!!火弾!!」

杉山「黙れよハゲ!!どこがだよ!!炎撃!!!」

杉山「相殺したか…」

杉山「ぐあ!」バシュゥ

関口「へっ、こんなもんかよ」

杉山「おまえ…いつからこんな力を…」

関口「おまえが調子こいてる…間だよ!!」ゴォォォ

杉山「かはっ」バタ

関口「終わりだ“炎”の名を冠すのは二人もいらねぇ」スタスタ

関口「炎剣」スラン

関口「死ねぇ!!」

杉山「…」ガバ

関口「!!」

関口「はっ離せ!死にぞこないが!!」ガスガス

杉山「…」

杉山「我らは一死 以て大悪を誅す」

杉山「それこそがさくらの意気と知れ。『一刀火葬』」

関口「やめろ~~!!!!」

杉山VS関口 - ドロー

「弐の扉」

野口「…」

長山「ようこそ!“重力使い(グラビトンマスター)”」

長山「なんと運がいい!!さくらの中でも最強ランカーがきてくれるとは!!」カタカタ

野口「…」グッ

長山「じっくり実験ができるというもの!!」カタカタ

野口「!」

長山「ふふふ…なにを驚いているのです?」

長山「あぁ!貴方の重力なら無効化していますよ!」

長山「この僕が開発した反重力装置でね!!」

長山「故に!貴様の重力は意味がないのさ!!」

野口「…」グッ

長山「無駄だと言っている!!」

野口「はぁ~しんどい。骨がおれるからあんまりやりたくなかったんだけど」

長山「(空間が…捻じれていく?)」

野口「ブラックホールって知ってる」クックック

長山「まさか!!!」

野口「極めて高い密度かつ大質量の空間に強い重力…」

野口「人型ぐらいの大きさしか発生させらないけどね」

長山「くそ!反重力装置出力全開!!!」

野口「遅いよ」

長山「(出られない…動けない!!)」

野口「ブラックホール内は強重力により光さえも脱出できないのさ」

野口「このブラックホールが収束するのは…」

野口「ざっと100年後ぐらいかね」

長山「」

野口「もうこちらからも届かないか」

野口「それでは」

野口「百年先まで、ごきげんよう」クックック…

キートン「鬼である」

野口VS長山 野口勝利

「参の扉」

山田「誰がおでと遊んでくれるじょ~」

とし子「はぁ」

山田「とし子ちゃんだじょ~」

とし子「山田か…パスパス」

山田「遊んでくれないじょ?」

とし子「私、池沼は嫌いなの」

山田「なんでだじょ!!!」

とし子「どいつもこいつも五月蠅い」

とし子「戸川も強いから言いなりになってるけど、もういい子ちゃんぶるのは疲れたのよ」

山田「じょ~」

とし子「じょじょじょじょ五月蠅い!」

とし子「気が変わったわ。相手してあげる」

とし子「『目玉焼き(サニーサイドアップ)』!!」ジュー

山田「」マルコゲ

とし子「くだらない」

山田VSとし子 とし子勝利

「拾の扉」

大野「油断せずに行こう!」

冬田「イケメン!!!」

大野「!!」ビクゥ

大野「最終奥義『天翔龍閃』!!」ズバ

冬田「」

大野「…はぁはぁびっくりして真っ二つにしてしまった」

大野VS冬田 大野勝利

「吾の扉」

さきこ「みんな無事かしら…」

前田「…」

さきこ「あら嫌われ者の前田さんじゃない」

前田「…」

さきこ「まる子から聞いてるわよ。あなたクラスメイトからも視聴者からも嫌われてるんだってね」

前田「黙って!!」グス

前田「私だって…私だって」

さきこ「そのしがらみから解放してあげましょうか?」

前田「本当に??」

さきこ「えぇ」

前田「皆に好かれたいの!」

さきこ「分かったわ。目を閉じて」

前田「こう?」パチ

さきこ「永遠絶対零度(アブソリュート・ゼロ)」

前田「」カキーン

さきこ「ほら綺麗な作品になった」

さきこVS前田 さきこ勝利

キートン「展開早すぎなのである」

戸川「後半は15分しかないからね」

藤木「戸川様。“五影(ソンブラス)”を撃破した奴らがここにきます」

戸川「分かってるよ。遊びの時間だ」

戸川「蹴散らすぞ、藤木」

??「いやこちらも最終決戦ですぞ」

戸川「…空間」

ヒデじぃ「座標はバッチリでしたな」

まる子「先生…決着をつけようじゃないさ」

戸川「さくらももこ…自ら“鍵”が出向いてくれるとはね」ユラ

たまえ「!」ビク

まる子「ヒデじぃとたまちゃんは下がってて」

まる子「“鍵”ってどういうことさ?」

戸川「君の『力』は『穏健派』のボスと同じ能力だからね」

戸川「『始祖』をおびき出すのにピッタリなんだよ」

まる子「先生」

戸川「なんだい」

まる子「非常に言いにくいんだけどさ…先生が思ってるような『始祖』とやらはもういないよ」

戸川「何を馬鹿な」

まる子「時々変なツッコミや解説が聞こえてこない?」

戸川「…」

まる子「あれが『始祖』さ」

まる子「もっとも世界に介入できる限界なんだろうけどさ」

キートン「…」

戸川「ふざけるな!!」

まる子「そうだよね?」

キートン「喋りかけられたのは初めてである」

戸川「ならば…ならば私は!!!」

まる子「終わりにしよう…人間は、世界は道標からもう離れているんだよ」

まる子「“暴王(メルゼズ)”」

たまえ「まるちゃんが真っ黒になっていく…」

まる子「この『力』の最終形態はあたし自身が“暴王”になることだったんだ」

戸川「貴様ごと消し去ってくれる!!」

まる子「さよなら・・・先生」ゴォ

たまえ「まるちゃん!!まるちゃ~ん!!!」

すみれ「…まる子の馬鹿」

さきこ「はぁはぁ…いったい何が!?」

すみれ「もう終わったのよ」

キートン「こんな終わり方、納得できないのである」

キートン「私の最後に力で全て元通りにするのである」

キートン「MASTER~キートン!!」

まる子「…あれ?」

すみれ「まる子!!」

まる子「あたしゃ…生きてるのかい?」

山田「あはは~怪我が治ってるじょ~」

杉山「俺は…生きてるのか」

大野「杉山!!」

野口「くっくっくっ」

まる子「『始祖』が助けてくれたんだね…ありがとうキートンさん…どこかで見守っててくれてるかな」

キートン「礼には及ばないのである」

さきこ「さぁ!皆帰りましょうか!」

まる子「こうしてあたし達の戦いは終わったとさ」

まる子「大変な目にあったよ…トホホ」

キートン「これにて大円団なのである」

まる子「わたしゃ…まだ死ねないんだよ!」 おわり

くぅ~疲です!
最後は駆け足になってしましたが一応完結です。
よく考えるとタイトル回収してないことに
気付きましたが、ネタも尽きたので…
最後までご愛読ありがとうございました。

さくらももたろう

乙ー
非常に面白かったのである

BLEACHと封神演義とるろうに剣心は分かった

面白かったよ、乙!

後はサイレンだな

おつ

>>263 ありがとう!
>>264 >>265
流石です。まる子の能力はサイレンの主人公、後半の物語は封神演義、鰤は色んな箇所で使ってます。
るろ剣は技だけ拝借しましたよ!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月05日 (日) 17:07:15   ID: CU6ySZ2V

めちゃくちゃ面白い

2 :  SS好きの774さん   2014年08月24日 (日) 22:58:39   ID: zoF2Uf15

めさ、カッケ~(*´ω`*)

3 :  SS好きの774さん   2015年06月21日 (日) 13:38:47   ID: qteP70cg

乙!面白かった

4 :  SS好きの774さん   2017年09月25日 (月) 21:41:59   ID: XRl_fLOB

野口さんの 『潰れな』と『100年先までごきげんよう』がカッコいい

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