火憐「一緒にDVD見ようぜ兄ちゃん!」(169)

暦「いいけど何借りてきたんだ?」

火憐「にっしっし、月火ちゃんのオススメを借りてきたんだぁ」

暦「ヨスガノ……ソラ?」



みたいな感じでどうですかねぇ

プラwwwチナwwww嬉しいのにwwwwwww

へぇ……ヨスガノソラ、ね。今の御時世、タイトルをこんなふうに片仮名表記をしている作品も珍しいんじゃないかと思う。

いや昔はそういう作品が多かったのかは知らないけれども。

阿良々木「で、これは一体どんなストーリーなんだ?」

火憐「フッフッフッ……あたしの推理によればこれはおそらく、痛快バトルアクションコメディホラー!」

阿良々木「今のお前の推理のおかげで二つのことが理解できた」

一つはこのでっかい妹がこのDVDの内容を1ビットも知らないこと。もう一つは

愛すべき僕の妹が底抜けに馬鹿であることだ。

>>25
おれはお前を信じていた

それで質問なんだがヨスガノソラってどんなストーリーなのか三行で頼む

ヨスガとは良いセンスだ

>>29
双子
セクロス
委員長にバレる

暦「ふーん、随分と可愛らしい女の子がパッケージなんだな」

火憐「なんだ、兄ちゃんはこういう子がタイプなのか?」

暦「うーん、僕はどちらかというと羽川みたいな巨乳美人が好みかな」

火憐「けど、あたしも中々の美人だろ?」

暦「火憐ちゃんはどちらかというと活発少女ってイメージだけどな」

火憐「むっ、それって褒められてるのか良く分からない評価だな」

暦「まっ、とりあえず再生してみるか」ピッ


続きはよ

阿良々木「大体どんなジャンルなんだ、バトルアクションコメディホラーって」

手を広げすぎだろ、映画ってのは幅を利かせりゃ受けるなんて単純なものじゃないぞ。

火憐「笑いの風で数々のゾンビを薙ぎ倒す!無双的な爽快感溢れる感じだな!」

阿良々木「あれ!?どうしたんだ、意外と面白そうに思える!」

映画って意外と単純なのな。というか単純なのは僕だけれど。

そうかそうか、高校生と思しきこの男女二人がゾンビを薙ぎ倒すのか。

……それはむしろジャンルとしてはギャグなんじゃないかと思うが、今は気にしないでおこう。

火憐「というわけで兄ちゃん、早く見ようぜ!」

阿良々木「はいよ」

まったく、退屈な夏休みだな。

あ、ごめん続き書いてる人いたわ

>>38
はやくしてくれ
ずっと待ってる

非常によいとはおもいますまる

・・・

阿良々木「…………」

火憐「…………」

唐突に気まずい沈黙から入ることになり申し訳ないのだが、少しばかり言い訳をさせてもらいたい。

火憐ちゃん曰く、『痛快バトルアクションコメディホラー』であるこのヨスガノソラ。

蓋を開けてみればなんのことはない、至って大人しい普通のアニメだった。

普通とは逆を言えば平凡で、特に魅き付けられるような何かを感じたりはせず

ああ。最近は絵がずいぶん綺麗になったな、だとかそういった感想を抱くだけだった。

……最初の方はそれで良かったのだ、うん。

月火「お兄ちゃんたち、そろそろ11話かな・www」

戦いにおいて奇襲攻撃とはいつやってくるか分からない恐怖がある。

来るわけがない、当事者がそう思っていればいるほど与えられるダメージは大きいらしい。

僕は先にも言ったように気を抜いた、半ば片手間のような感じでこれを見ていたし

妹はと言えば

火憐『あたしの推理によれば……最初にゾンビに襲われるのはこの妹だな!』

などと訳のわからないことを言いながら画面に釘付けであった。

そんなに推理物が好きなら探偵映画でも見ればいいものを……

『見た目は子供、頭脳は大人!』がキャッチフレーズのあれなんかコイツにはちょうどいいのかもしれないな。

などと馬鹿な妹を脳内で馬鹿にしていたのだが、後に僕は火憐探偵の推理があながち間違いではなかったことを知る。

主に、妹が襲われるといった意味で。

……まあ、後は色々と察して欲しいわけで。

家族との食事時にベッドシーンが流れたお茶の間の空気に似たものがここにある。

……というかそれよりもキツいと言えるかもしれない。

兄妹が家の玄関でヒャッホウしているシーンを実の兄妹で鑑賞……

あれ、これってどんな精神的拷問?

火憐「…………」

火憐ちゃんは俯いたまま、一向に顔を上げようとしない。

……この妹はこういったアダルト的な物に耐性がないからなぁ。

ここで一歩切り出すとすれば兄である僕だろう、こんな時くらいは僕だって気を遣うさ。

まあ、こんな時くらいしか気を遣わないけど。

火憐「兄ちゃん、なんか局部が濡れてきたんだけど……」

>アダルト的なものに耐性が

火憐「兄ひゃん……いいよ」トロン

阿良々木「あー……何というか、色々と凄いアニメだったな。これはさすがに知事も怒るだろうに」

火憐「…………」

マズい、なんだこの空気。

阿良々木「あ、あれだな!今度は僕がオススメの映画でも観るか!」

一瞬、プリキュアとか言いたくなったがそれは僕のダンコたる決意によってぐっと押し殺す。

……ちなみに僕は初代が一番好きだ。だけど正直、ハートキャッチも捨てがたい。

阿良々木「とりあえず、この『シックスセンス』って映画は凄くいい……」

と、映画を選ぶ僕の言葉を遮るように

火憐「なあ……兄ちゃん」

阿良々木「ん?」

火憐「あたしたちも……する?」

阿良々木「何を?」

火憐「だから……玄関でやってた……その……」

阿良々木「…………」

退屈な夏休みと先に述べたが、どうやらそれを訂正しなければならないらしい。

まったく、退屈しない夏休みになりそうだ。

それはもう、非常に悪い意味で。



---縁物語

続きをどうぞ

ちょっと待ってほしい、一旦落ち着こうか。タイムアウトだ、うん。

この妹はさっきなんて言った?

やってみないかって?さっきのアニメで双子が玄関やってたことを?

ホワイ?何故?

阿良々木「か、火憐ちゃん!?」

火憐「あたしは兄ちゃんがしたいんだったら、その……いいかなって」

いいわけないだろ、お前は何を言ってるんだ。

第一お前、彼氏いるんじゃなかったか!?

火憐「でも、さっきのアニメじゃ……兄妹で……」

阿良々木「アニメと現実を一緒にするんじゃない!」

火憐「兄ちゃんもさっきセックスセンスがどうとか言ってたし……」

阿良々木「たった一文字の違いにこれほど苦しめられたのは生まれてこのかた初めてだよ!」

パンツは脱いだほうがいいんですかねぇ

火憐「兄ちゃん……いいよ……」

阿良々木「いいって何が!?」

どうやらあのアニメ、ドラクエでいうメダパニを使えるらしい。いわゆる酩酊状態。

……色々と危険な気がする、人間として大切な何かが危機にさらされているような悪寒がするのだ。

はっはっはっ、いやー参ったなこれは。もうこうするしかないじゃないか。

阿良々木「さらば!」

そう叫び、僕は勢いよく部屋を飛び出た。いや、飛び出ようとした。

「ひゃっ!?」

阿良々木「うわっ!」

扉を開け走り抜けた時、何か障害物にぶつかる。

体勢を崩し一瞬だけわずかに宙を浮かんだ僕の体はすぐさま重力に捉えられ、そしてそのまま落下した。

……無駄に格好付けた言い方をしたが要するに、僕は転けたのだ。

そして転けた僕の下に

「うぅ……」

なんかいた。

阿良々木「…………」

小さい妹、ファイアーシスターズの頭脳担当、火憐ちゃんに件のDVDを薦めた僕の妹。

そして……死なない、不死鳥の妹。

そんな、様々な属性を持った妹。僕の大切なもう一人の妹。

そんな阿良々木月火を

月火「お、お兄ちゃん……?」

完全に、僕は押し倒してしまっていた。

阿良々木「つ、月火ちゃん!?なんで僕の下にいるんだ!?」

月火「むしろなんでお兄ちゃんは私の上に乗っかってるのさ!」

くっ、無茶な問いかけにも関わらず冷静にまともな疑問を投げつけてくるか。

さすがは参謀担当、これが火憐ちゃんだったら間違いなくテンパっているところだろうに。

月火「あと……お兄ちゃん」

阿良々木「…………」

月火「……いつまで私のおっぱい触ってるの?」

阿良々木「…………」

テンパっていたのは僕だったらしい。

そして

火憐「に、兄ちゃんと月火ちゃんが……えっ……えっ?」

もっとテンパっている奴が、僕の後ろにもう一人。

火憐「や、やっぱり兄ちゃん妹と……あたしたちと……!」

阿良々木「ば、馬鹿!これは違うぞ火憐ちゃん!」

火憐「だ、だって兄ちゃん……月火ちゃんを押し倒して……」

阿良々木「…………」

客観的に見れば確かにその通りだと思う。今の僕の状況を見れば誰だって火憐ちゃんと同じように考えるだろう。

ただはっきり言わせてもらいたい。今回ばかりは違うと、こんなラッキースケベなんて望むわけがないと。

て言うより、むしろアンラッキースケベだろこの状況。

阿良々木「よし分かった、今から一つずつ確認してやる。そしてこれが事故であったと証明してやるから」

阿良々木「月火ちゃん、今起こったことを端的に教えてやってくれないか?」

月火「扉を開けて飛び出てきたお兄ちゃんが私を押し倒しておっぱい触った」

阿良々木「全てに於いて正しいが全てに於いて間違ってる!?」

表現の自由をこの国が認めてるのは十分に把握しているが、今回ばかりはそれを制限させてもらいたい。

よりにもよって、なんでそんな百人聞いたら百人誤解するような言い方をするんだこの妹は!

月火「でも……私でも驚いたよね、まさかお兄ちゃんがこんな暴れ馬だったなんて」

阿良々木「…………」

……ほほう、なるほど。そういうわけか。この悪意ある物言いから全て理解したぞ妹よ。

そもそも火憐があのアニメを見るように仕向けたのがコイツだった時点で何かきな臭いとは思っていた。

どうやらここまでの流れ、すなわち僕と火憐ちゃんが一緒にアニメを見て気まずくなり

そして僕が扉を開けて逃げようとするところまで、全て計算通りだったと言うわけか。

……何を狙ってやがるこのちっこい妹。

月火「で、どうするのお兄ちゃん。妹を押し倒して……それをもう一人の妹に見られちゃって」

阿良々木「…………」

マズい、何がなんだかよく分からないのだが非常にマズい。確実に僕の逃げ道がシャットアウトされていく。

追い詰められていく犯人っていうのはこんな気分なんだろうか。

とりあえず、今は成歩堂くん辺りに助けに来てもらいたい。

阿良々木「……一応聞いておく、何を企んでんだ月火ちゃん」

月火「なにも企んでなんかないよ、人聞きが悪いなぁ」

阿良々木「…………」

企んでいない、か。それが本当だとすれば一番たちが悪い。

……単に面白がってるだけかこの野郎。

しかし待ってみよう。これは僕にとっても面白いんじゃないか?

いや、だって月火ちゃんは今現在、完全なる誘い受け状態だし火憐ちゃんはメダパニである。

すなわち、僕が何をしようと大した反撃が来るはずがないのだ。

となればだ、ここは一つ……虚を付いて月火ちゃんの策に乗ってみればどうだろう。

コイツのことだ、慌てふためく僕とテンパる火憐ちゃんを見ながら腹の中で笑い転げてるに違いない。

だが、甘かったようだな月火ちゃん。

阿良々木「仕方ない……もうここまできたら存分に触らせてもらおうか、お前の胸を!」

月火「えっ!?」

お前の兄貴はお前の想像以上に紳士的で素敵な変態だ。

正直、リアル妹の胸なんぞ触ったところで普段なら何の面白味もない。

家族として毎日を過ごしている以上、異性として見ることができないのだ。

まあ例外としてリアル妹に欲情する輩もいるらしいのだが。そしてその例外に僕も含まれている気がするのは気のせいだろう。

月火「えっ、ちょ……お兄ちゃん本気!?」

今の反応、どうやらここまでの僕の読みは正しかったらしいな。

本当、メープルシロップのように甘いな月火ちゃん。

普段の僕ならお前の胸を触ろうとはしないだろうが……

阿良々木「今の僕は本気と書いてガチと読む兄貴だ」

それでお前たち妹が困って狼狽してる愉快な様子を見られるなら話は別だ。

月火「くう……まさかお兄ちゃんがこんな変態レベルの変態だったなんて……」

阿良々木「安心しろ月火ちゃん、パンツまでは食べないでおいてやる」

月火「それ本気を出したらパンツすら食べるってことだよね!?」

火憐「へ、変態だ!兄ちゃんが変態に変態した!」

阿良々木「…………」

良い傾向だ、段々といつもの僕たちに戻ってきた気がする。

というかほとんどいつものままだ。

あとは僕が適当に月火ちゃんの胸をぷよぷよぷよっと触れば

『何やっとんじゃー!!』

みたいな感じで鉄拳制裁が執行され、なんとかオチは着くだろう。

まったく、本当に面倒なイベントだったな。もう二度と発生しなくていいぞ。

その時

僕がオチをつけるべき妹の胸に手を伸ばしたその時

「な、なに……やってるのかな……暦お兄ちゃん……」

僕を兄と呼ぶ、もう一人の少女の姿が目に飛び込んできた。

ご飯作ってくる、誰か続き書いて

撫子「えっと……あの……」

阿良々木「…………」

見れば玄関の扉が開かれている。千石のことだ、きっと呼び鈴を何度も鳴らしたんだろう。

しかしまるで反応がない、にも関わらず中に人がいる気配はする。

不審に思い扉を開けた先にあったのは

手をワキワキさせながら妹に迫る僕の姿であったと、そういうわけか。

阿良々木「……一応言っておくが千石、お前が今思っているようなことは断じて起こっていないからな」

撫子「う、うん……それは大丈夫、気にしなくていいよ。撫子、ちゃんと分かってるから」

…………

……千石、お前はやっぱり純粋だ。僕の妹を見たあとだと余計にそう思えてくる。

癒やしだホント、心のオアシスだ。

撫子「暦お兄ちゃんとララちゃんたちがそういう関係でも……撫子は暦お兄ちゃんを嫌いにならないよ?」

誰だこのオアシスに毒を投げ入れた輩は。

神原「もう三人とも食っちまおう(提案)」

撫子「神原さんが教えてくれたから、こういうのを……あの……近親相姦って言うんだよね?」

速攻で犯人が釣れやがった、アイツは僕の撫子に一体何を教えているんだ。

……いや、別に僕のものじゃないけども。

撫子「それで、そういうのはホントはいけないことだって……」

さすがにそこはちゃんと教えてるのか。変態と言えど、その辺の常識はわきまえていたらしい。

神原「でも!家族じゃない誰かが一緒にいれば大丈夫なんだよね?」

阿良々木「どんなトンデモ法律を教えているんだあの変態はっ!」

もはや完全に混ざる気だろうアイツ。

撫子「だから撫子がここにいてあげるから……その、好きなだけしていいよ。近親相姦」

多分、友人の中学生から近親相姦の許可が下りたのは世界広しと言えど僕しかいないと思う。

この上なく無意味なオンリーワンの称号だな、ホント。

阿良々木「……千石、とりあえずは神原から聞いたことは全部忘れるんだ」

撫子「えっと……暦お兄ちゃん好みな女の子のタイプとかも……」

阿良々木「そういったことは是非忘れてくれ」

もう一度言う、千石に一体何を教えているんだあの変態は!

かんばるがんばるっ!

阿良々木「そういえば……千石、僕の家に来たってことは何か用事でもあったのか?」

撫子「うん……あの、このDVDを一緒に見ようと思って……」

阿良々木「へえ、なんて名前のタイトルなんだ?」

撫子「あのね、ヨスガノソラって言うアニメなんだけど」

次の瞬間、僕は風になった。

僕の動物的直感が警鐘を鳴らしたのだ。危険であると、大変なことが起きるかもしれないと。

その直感に僕は身を任せ

二人の妹と千石を残して家から逃げるようにして駆け抜けた。

神原「もう一度四人で見よう(提案)」

・・・

阿良々木「これ……ちょっとしたホラーじゃないか?」

忍「お前様が動揺し続けるせいで儂はおちおち眠ることさえ出来ぬわ」

家を飛び出した僕が腰を落ち着けた場所は公園のブランコだった。

ここなら木の影に隠れていて暑さをしのぐことが出来るし

何よりも僕の側で不機嫌な顔をして佇むこの金髪少女にも都合がいい。

忍は事の顛末を始終を見ていた、というよりは寝ていたところを僕に起こされてしまっただけらしいのだが。

阿良々木「……どうしたもんかね、忍先生」

忍「知らん。己の身に降りかかった火の粉くらい自分で振り払うんじゃな」

実にありがたいお言葉だ。降りかかってきてるのは火の粉なんて優しいものじゃないんだろうけれど。

ごめん風呂入ってた


「あれ、そこで一人寂しくブランコを漕いでるのはもしかして阿良々木くんかな?」

一度聞いただけで分かる、この溢れるばかりの知性を感じさせる透き通った声の持ち主。

僕がよく知っている声、何でも知っている委員長、そして---猫に魅せられた少女。

羽川翼が公園の入り口から僕に手を振っていた。

阿良々木「羽川か」

羽川「阿良々木くん、せっかくの夏休みに家でひきこもってないで表へ出てみるのはすごくいいと思うよ」

阿良々木「だろ?僕だってたまにはやるんだぜ」

羽川「でも……それで一人でブランコに乗ること以外にやることがないのなら……それはすごく悲しいと思う」

阿良々木「羽川、上げてから落とすくらいならせめて落としてから上げてくれないか?」

忍はいつの間にやら姿を消していた、どうやら僕より早く羽川の存在に気付き影へ入ったらしい。

面倒ごとにはいちいち付き合っていられない、といったところか。

羽川「それで、阿良々木はどうしてこんなところにいるのかな?誰かと待ち合わせ……ってわけじゃないし」

阿良々木「待て羽川、何故真っ先に待ち合わせの可能性を排除する?」

羽川「だって阿良々木くん、友達いないじゃない」

阿良々木「ぐっ……い、いるさ……」

あながち間違ってはいないのであまり強く突っ込めない、まったく痛いところを爆撃してくるな。

羽川「そうだね、友達だったら私がいるからね」

阿良々木「…………」

羽川「どう?希望通り、下げてから上げてみたんだけれど」

…………羽川さん

最高です、はい。

羽川「それで、結局のところはどうなの?阿良々木くん、何かあった?」

阿良々木「何も、ただ僕が馬鹿をやってそれが雪だるま式に大きくなったから逃げてきただけだ」

羽川「……それは世間的に見れば十分『何かあった』に含まれる事柄だと思うけれど」

阿良々木「察してくれ、口に出すのも馬鹿馬鹿しいような、そんなつまらない失敗だよ」

羽川「ふーん……それじゃ阿良々木くん、もう一つだけ聞いてもいい?」

阿良々木「?」

羽川「妹の胸に触った感想は?」

阿良々木「…………」

羽川を前にして僕がしばしば思うことがある。

羽川と結婚したら一生隠し事なんか出来ないな、と。

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