現代系『魔王』と勇者。 (11)
かなりスローです
問題点多いです
新規です。
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勇者「ここが…魔王城…ここの一番奥に世界を脅かす悪の大将…魔王がいる!」
──魔王城最奥──
勇者「ここまで誰とも合わなかった…もしかしてもう住んでない?」
ほとんど半泣きの状態で歩いていると、
目の前には今まで見てきた部屋よりはるかにでかい扉が立ちふさがる。
勇者「…『まおうの部屋』?」
扉にはそう書かれた紙が貼られている。
勇者「…罠…否!突撃!」
「いや実際罠以外ないだろ」と、思いながら私はノブに手をかけた。
ガチャッ
勇者「来たぞ魔王!私はお前をたおs」
「だまれ!」
勇者「ひっ!」
な、なんだ?!誰かいる!?
い、いやここは魔王の部屋だしいるのは魔王か。
てかマジで魔王の部屋なの?罠じゃないの?馬鹿なの?
そんな事を思いながら怒鳴り声の方向へと目を移す。
勇者「……」
「……」ニヤッ
勇者「?!」
ヤバイヤバイヤバイ!何か、あいふぉん見てにやついてる!
怖い!無理!私の本能が逃げろって!そう言ってるような無いような気がしてきた!
勇者「…あ、あのぅ」
「……プフッ!」
ガン無視かよこの餓鬼…。
イラつきを抑えながらもゆっくりと近づいていく
勇者「あのぉ〜」
「っ…あ?」
あ、顔上げた!なんだ普通のかわいい女の子じゃん!
勇者「えっと…君は?」
「あ?…誰だおめー」
勇者「わ、私は勇者…きみは?」
「勇者?……」
勇者「……」
この沈黙、懐かしい。
私も昔は仲間とよくあったな〜…結局沈黙しかなくなって、
朝起きたらパーティーがみんな置手紙残して消えてたな…
みんな何してるかな…かれこれ2年連絡とって無いや。
あぁ…なにしてるんだろ
「おいお前…おい!…おいって!」
勇者「あ、はい!なんですか?」
「お前…何しに来たんだ?ずっとそこで天井見て…」
勇者「え、あぁ…ま、魔王を倒しに来ました!」
「私を?」
勇者「いえ、魔王をです」
「だから私だろ」
勇者「…君お名前は?」
「魔王、魔王サタン」
勇者「 」
え、嘘…マジで?いや、マジか。うん…夢じゃないよね?
た、ためしに指一本切ってみよう!
ジャキッ
魔王「お、おい…なんで剣なんかだしてんだよ…」
魔王「!…『なんか知らない女が剣を抜いてる〜wwww』ツイートっと」
魔王「お、ふぁぼはえぇw」
魔王「ん?…『写真よこせ』?」
魔王「……」カシャァッ
魔王「『ほいwww』っと」
魔王「『まじかよwww』まじだよ…」
魔王「おいお前…なにして──」
ポトッ
勇者の手から何かが落ちる。
魔王「……え」
勇者「アァ”ア”ア”」
ガクッと地面に手を抑えながら崩れるように座り込む。
勇者「夢じゃなかったぁぁぁああ!この女の子まじで魔王なんだぁああぁぁああ!!」
魔王「どんな現実の受け止め方だよぉぉおお!」
勇者「いだいぃぃいいい!!!!ち、血ィィィィィイィィィィイイ!」
ピュッピュッ、と切れた部分から血が飛び出す。
魔王「と、とりあえず止血!止血しなきゃ!」
勇者「え、えっとあれ…あれだよ!」
魔王「そ、そうだ!ツイッター!『止血方法求!』」
──10分後──
魔王「……」
勇者「あ、あぁ…頭がふらつく」フラァ
魔王「なんでふぁぼすらこねぇぇんだよぉおおお!!『くそ虫が!』」
ピロリ〜ン♪
魔王「あ?」
魔王「あ、RTされたぁ〜」
魔王「じゃねぇ!!なんでマジなことには無反応なんだよ!」
勇者「…可哀想」
憐みの目で魔王を見つめる。
魔王「う、うるせぇ!」
勇者「もういいよ…回復魔法!」
傷口が淡く緑色に光り、切れた跡が塞がり、
新たに指が生えてくる。
勇者「…完治!」
治った指を魔王の顔の前に見せびらかす様に突き出す。
魔王「最初からそれやれよ、火炎魔法」ボワッ
口から炎を吹き出し治った指を焼き尽くす。
勇者「いやぁあああぁぁぁぁああ!」
魔王「自分で直せ『うざい女退治したりぃ〜wwww』」
魔王「ん……あ、規制された…」
魔王「『規制されたwwwww』」
魔王「…さて…」
ジャキッ
首筋に白く輝く剣が突き立てられる。
魔王「…え」
勇者「熱い…ねぇ…熱いんだけど…」
魔王「わ、わるい…」
勇者「だめ。許さない…!」
魔王「ひっ!『女がヤンデレになったwww助けてwww』っと…」
魔王「いやぁぁぁぁああああぁぁあ!!たすけてぇええ!!」
ピロリーン♪
魔王「ん?…『無理☆』……え」
あいふぉん片手に振り替える。
勇者「フフフフフ」カチカチカチ
ぴろりぃ〜ん♪
ぴろりぃ〜ん♪
魔王「ま、まさか…」ガクブル
勇者「枠…み〜っけ☆」
魔王「ヒィィイイイィィ!!!」
ザシュッ!
──完──
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