絵里「私は貴女に……」 (46)

ー12月某日 街中ー
絵里「クリスマスが近くなると、街の明かりが綺麗で、みんな幸せそうで……いいわよね♪」

希「せやね。クリスマスが近くなると、恋人同士幸せそうな人が多いな。
見てるだけでキュンと来ちゃう♪」

絵里「そうね」

希「あそこがキュンと来ちゃうの☆」

絵里「ぶはっ!?ななななにを言ってるのよ希!!」

希「ん~?うちはあそこって言っただけやで?何を想像したん?」ニヤニヤ

絵里「っ~~~!!///もう知らない!エリチカおうちかえる!」タッ

希「あ、ちょいまちえりち!」クイッ

絵里「なによ?袖伸びちゃうでしょ?」クルッ

希「みんなへのプレゼントの包み、これがええんやない?」

絵里「そうね……いいと思うわ」

希「じゃあちょっと買ってくるから!適当に見といて!」タッ

絵里「はいはい」

絵里「・・・・・・」

絵里「キュンと来る、ね……」

絵里 (私は貴女が……)


ここまでしか思いつかなかったので今回はここまで。
25までに完結できればと思います。そんなに長くする気もないです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387105927

希「お待たせー!」

絵里「じゃあ、次行きましょう」

希「あれ?えりちなんか買わなくてええの?」

絵里「まだちょっと決めてなくてね……」

希「そっかー。じゃ、次のお店行ってみよか」クイクイ

絵里「袖引っ張らないの!行くわよ!」

ー玩具屋ー
希「うーん……このお店はどうやろね」

絵里「あんまりゲームとかやってるの見たことないし、この年で玩具も……ねぇ?」

希「女子高生には当てはまらない安パイやったね。次行こか」

絵里「ええ」

ー精米店ー
希「・・・・・・」

絵里「・・・・・・」

希「さすがにこれは……」

絵里「ないわね……次、行きましょう」

ー街中ー

希「はい、コーヒー」ピトッ

絵里「熱い熱い。はい、ありがと」

希「冬はココアだと思うんやけどなー」パキッ

絵里「ねえ、希」

希「……ぷはぁ。なに?」

絵里「そもそもみんなに何をプレゼントしたらいいのかしら……」パキッ

希「・・・」クイッ ゴクゴク

希「はぁ……えりちのもらって嬉しいものでええんとちゃう?」

絵里「・・・・・・」クイッ スー

絵里「ふぅ、よくそう言うじゃない?でも私が欲しいものってまずなんなのって話よ」

希「えりち欲しいものないん?」

絵里「うーん……」

希「・・・・・・」マジマジ

絵里「って近い近い!びっくりさせないでよ……」

希「そ、そう?(なんか今日のえりち変やな)」

絵里「うーん、欲しいもの……欲しいもの……」ブツブツ

希「ま、まあとにかく!
色々見てみればええのあるかもしれんし!とりあえずお店回ってみよか!」

絵里「うーん……まあそうするしかないわね」

ースポーツ用品店ー

希「ここも微妙やね」

絵里「そうね。私たちの中にスポーツやってるのなんて海未くらいだし……」

希「凛ちゃんもスポーツが趣味やけど……可愛い服とかの方が喜びそうやね」

絵里「海未も、大切なスポーツ用品くらいは自分で揃えるでしょうし……ここは無しね」

希「じゃあやっぱり服屋?」

絵里「そうね……と言いたいところだけど、みんなのサイズを把握してないし
服をプレゼントするっていうのは結構リスキーだと思うわ」

希「あと自分の好きな感じじゃなくて一回着て終わり、なんてのもあるしなぁ」

絵里「小物とかアクセサリーが安全……かもしれないけど……」

希「周りみんながすごいの持って来てたりすると申し訳なくなるしなぁ」

絵里「それに変な小物もらって使い所に困ったり、
サイズの合わないアクセサリー貰ったりすると結局着けないまま終わり、なんてことも……」

希「難しい問題やね」

絵里「せっかくだからその場で終わらないプレゼントにしたいのよ。
う~ん……なにか、なにか案は……」

希「でもえりち。その場で終わるプレゼントでもええんやない?」

絵里「え?」

希「確かに物をプレゼントするんだったらその場で終わらない物にしたいのは当然や。
でもそういうやなくて、例えば思い出をプレゼントするとか、そういうのはどうや?」

絵里「思い出を……具体的にはどうするのよ?」

希「……それはこれから考えよか!さっ、今日は寒いし!もう帰ろか!」

絵里「あ……うん、そうね」

希「まだクリスマスまで何日かあるし!そんなに気にする必要あらへんで!」

絵里「そうね、深く考え過ぎないことにするわ」

希「じゃ!またねえりち!」タッタッタッ

絵里「ええ、また明日……」

絵里「・・・・・・」

絵里「思い出、かぁ」


本日はここまでで
一つお聞きしたいのですがトリップはつけるべきでしょうか?
SS速報をあまり使ったことがないのでよくわかりません
どなたかアドバイスよろしくお願い致します

ー12月某日 音ノ木坂学院 生徒会室ー

絵里 (思い出……例えば思い出をプレゼントするとして、私に何ができるのかしら。
私はみんなの事を大事に思ってるし、かけがえのない大切な存在とも思ってる。
けど、それだけじゃ大切な思い出っていうのは作れないわ……。
もっと大切で特別な人との思い出……そう、例えば私なら……)

絵里「・・・」チラッ

希「ん?どしたん?うちの顔になんかついとる?」

絵里「……なんでもないわよ」

希「ふーん」

絵里「はぁ……(どうしたものかしら、みんなへのプレゼント)」

希「なぁえりち」

絵里「何?」

希「クリスマスプレゼント、まだ決まってないようやね」

絵里「・・・希にはなんでもお見通しね」

希「ま、そんなあからさまな溜息ついとったらさすがにわかるで?
それで?どの辺まで考えとるん?」

絵里「……思い出はやっぱりプレゼントできないかな、って思ったわ」

希「ほほう。その心は?」

絵里「やっぱり思い出を残すっていうのは大変なことだと思う。
私たちもお互い大切に思ってるけど、特別な人っていうのも居ると思うわ」

希「ふむふむ」

絵里「そういう人とじゃないと思い出って作れないと思うのよ。余程の事じゃなければね」

希「確かに……余程の事を起こすのは難しいしなぁ。で、どうするつもりなん?」

絵里「・・・肝心のそこが決まってないわね」

希「あらら」

希「せや、えりち」

絵里「?なにかしら」

希「だったらみんなが特別な人と思い出を作れるように手伝うっていうのはどうや?」

絵里「思い出作りを手伝う……?」

希「そ!特別な人をリサーチして、その人との思い出を作れるようにサポートする

っていうのがプレゼントっていうのはどうや?」

絵里「それ、プレゼントとして成り立つのかしら……?」

希「大丈夫やって!
それに、クリスマス当日まで浮かばなくて適当に買ったもんプレゼントするよりはマシやろ?」

絵里「ま、まあ確かにそうね……やってみるわ!」

希「じゃっ!まずは調査やね!」


ここから先安価を入れるか入れないかの意見を頂きたいです
もしよろしければ御意見お願い致します

花陽「ええっ!?と、特別な人との思い出作り!?」

絵里「そうよ。
悩んだ結果、何をプレゼントしたらいいのかわからなくなっちゃってね……
こういう結果に落ち着いたんだけど、さすがにダメだったかしら?」

花陽「う、ううん!嬉しいよ!」

絵里「それで、誰とどんな思い出を作りたいの?」

花陽「えっと……誰にも言わないでね?」

絵里「あたりまえじゃない。さ、言ってみて」

花陽「り、凛ちゃんと……どこか遊びに行きたいなぁ……なんて///」

絵里「・・・・・・」

花陽「……?絵里ちゃん……?」

絵里「そ……それだけ?」

花陽「え?」

絵里「それくらいなら、今の花陽ならできると思うわよ?」

花陽「ほ、ほんとに……?」

絵里「ええ。もっと自信を持ちなさい」

花陽「う、うん!ありがとう!絵里ちゃん!」

絵里「それで、他に何かないの?」

花陽「他に……うーん……ない、かなぁ。また何か思いついたら言うよ」

絵里「そ、そう?わかった、じゃあまたね」

花陽「うん!またね!」

ー生徒会室ー

希「で、どやった?」

絵里「凛とがいいらしいけど……現状で十分達成できる内容だったわ……」

希「……謙虚やね」

絵里「じゃあ、次行ってくるわ」

希「はーい」


とりあえずnot安価で定番カプで行きます
安価はここだけの予定でした

凛「へー!思い出作り、かぁ……」

絵里「そうよ。何かないかしら?」

凛「んーと凛は……かよちんと一緒にスキーとかスケートとかしたいなぁ!」

絵里「なるほど、花陽とウインタースポーツがしたいのね。で、予算は?」

凛「うーん……」パカッ

凛「せ、千円でなんとかなりませんか……?」

絵里「ふむふむ……任せてちょうだい」

凛「やったぁ!ホントにいいの!?」

絵里「ええ。でも、揃えられる分の道具は用意してね。自分のとかある?」

凛「うん!スケートならあるよ!」

絵里「よし。じゃあ花陽の分はスケート場で借りればいいわね。日取りはどうする?」

凛「もちろんクリスマス!よろしくね絵里ちゃん!」

絵里「このかしこいかわいいエリーチカに任せておきなさい」

凛「ちょっと寒くないかにゃー?まあいいや!ありがとう絵里ちゃん!楽しみにしてるね!」タッ

絵里 (投げてもよかったわね……じゃ、次行こうかしら)


今日はここまでです

真姫「ふーん、思い出作りね……」

絵里「そうよ。真姫もなんかないかしら?」

真姫「それって、
単にプレゼントが思いつかなかったからこうなったってだけじゃないの?」

絵里「うっ……」

真姫「……まぁいいわ。絵里のことだし、考えた結果こうなったんでしょ?
せっかくだから、好意に甘えさせてもらうわ」

絵里「理解してもらえて嬉しいわ。それで、真姫はどうしたいの?」

真姫「そうね……まああらかた想像はついてると思うけど……
にこちゃんとショッピンg……う~ん……家でゆっくりしたいかなぁ……」

絵里「へえ……意外ね。てっきりショッピングのあとに
夜景の綺麗なレストランでディナーでも、とかそういう感じだと思ってたのに」

真姫「それも考えたんだけど、にこちゃんとしたいことってそれじゃないかな、
って気がしたのよ。もっと二人でゆっくり過ごしたいっていうか」

絵里「なるほどね……というか、それって私の協力必要かしら?」

真姫「う……じ、実は……」

絵里「?」

真姫「家に居るだけじゃ、にこちゃんに飽きられちゃうんじゃないかって心配で……」

絵里「なるほど、じゃあにこが飽きないようにするためにはどうすればいいか、
を考えればいいのね(必要ないとは思うけど)」

真姫「そういうこと。じゃ、よろしくね」タッ

絵里 (にこなら「真姫ちゃんと居るだけで幸せにこー」とか言いそうだけど……
まあサプライズとかしたいのかもしれないし、考えておきましょうか)

にこ「え?クリスマスの思い出作り?」

絵里「そうよ。プレゼントが思いつかなかったからこういう形で何かできないかなって」

にこ「なるほどね……」

絵里「あ、でもクリスマスコンサートとかは無理よ?
あくまでにこ個人としての思い出作りってことでお願いね」

にこ「わかってるわよ…まあクリスマスコンサートもやりたいけど」

絵里「で、どうしたいの?」

にこ「う~ん……特にないわね……適当でいいわよ」

絵里「……そういうの一番困るんだけど」

にこ「とは言ってもね~クリスマスって別にやることないし。
家でごろごろしながら特番でも見て終わりね。今年は目当てのアイドルのライブやらないし」

絵里「……ところで真姫となんか予定とかないの?」

にこ「?ないけど」

絵里「(あの奥手め……)じゃあ暇なら真姫とでも遊んでみたら?」

にこ「なんで真姫ちゃんなのかは知らないけど……寒いのそんな好きじゃないしちょっとね」

絵里「じゃあ真姫の家で遊ぶっていうのは?」

にこ「……それだと真姫ちゃん暇じゃない?」

絵里「まあそれは本人に聞いてみないとね」

にこ「ふーん。まあいいわ。一人で居るよりは楽しいだろうし。
……でもこれ、絵里がプレゼントしたとは言えないわよ」

絵里「うっ」ギクッ

にこ「だから……そうだなー……
絵里には真姫ちゃん家に行く時のお土産でも考えてもらおうかしら」

絵里「お土産?」

にこ「そうよ。手ぶらで人の家に遊びに行くなんて人としてありえないでしょ?
クリスマスプレゼントとは別に、真姫ちゃん家に何か持ってかないとなぁって」

絵里「ず、ずいぶん礼儀正しいのね」

にこ「そう?これくらい普通でしょ?じゃあ、よろしくね」タッタッ

絵里「・・・お土産ってどうすればいいのよ」

海未「思い出……ですか?」

絵里「ええそうよ。私からのプレゼントは思い出。何かしたい事とかない?」

海未「そうですね……家ではクリスマスを祝う習慣がないので、
いつも穂乃果と、ことりと、クリスマスは三人で過ごしてましたね」

絵里「なるほど、まあそういうお家だものね。……それで、何かしたいことは?」

海未「……特にありませんね」

絵里「え?」

海未「いつもと同じように、穂乃果とことりと過ごせればいいかなと。
その口ぶりからすると、他のみんなは思い出を作るのでしょう?
それならば……あ、私はひとりぼっちですかね」

絵里「そ、そんなことないわよ!まだ穂乃果とことりに聞いてないし!」

海未「そうですか。
では、私からのお願いはひとりぼっちにならないクリスマスでお願いします」

絵里「う、うん……任せなさい……」

海未「では、放課後に」タッタッタッ

絵里 (海未……ごめんなさい……)

穂乃果「え?思い出作り?」

絵里「そうよ。何プレゼントしたらいいかわからなくなっちゃってね……
結局、こういう形に落ち着いたというわけなの」

穂乃果「なるほどー!じゃあじゃあ穂乃果はー!」

絵里「うんうん」

穂乃果「そうだなぁ、みんなで……」

絵里「あ、ごめんね。もう予定ある人もいるからちょっとね」

穂乃果「あ、そっかぁ。海未ちゃんとことりちゃんは?」

絵里「ことりはまだわからないけど、海未は大丈夫そうよ」

穂乃果「そうなの!?じゃあ一緒にイルミネーション見に行きたいなぁ!
穂乃果、生まれて初めてライトアップ街路樹見た時にね、すっごい感動したんだ!
綺麗だなぁ、素敵だなぁって思ったの!
だから、それをみんなで一緒に見に行きたかったんだけど……
まあ、みんなにはそれぞれ素敵だと思うものがあると思うし、
行けそうな人と一緒に見に行ければなぁって」

絵里「なるほど、イルミネーションね……それくらいかしら?」

穂乃果「あ!あとあと!東京タワーにも行きたいなぁ!スカイツリーもいいかも!」

絵里「なるほど、行けそうな人と夜のイルミネーションを見に行く、ね。
わかったわ。あとは任せておきなさい!」

穂乃果「うん!楽しみにしてるね!じゃあ!」タッタッタッタッ

絵里「・・・やっとまともなのが来た気がするわ」

ことり「クリスマスの思い出作り?」

絵里「ええそうよ。何かないかしら?」

ことり「う~ん、そうだなぁ……パッと思いつかないかも……」

絵里「うーん。じゃあほら、好きな人と何して過ごしたいか、とかでもいいわよ?」

ことり「す、好きな人と!?」

絵里「いないの?」

ことり「い、居るけど……言うの恥ずかしいよぉ……///」

絵里「そんなに心配する必要ないわよ。ほら、言ってみなさい。ちゃんと黙ってるから」

ことり「う、うん……実は二人いるんだけどね……」

絵里「二人!?それどういうことなの!?」

ことり「あ、いや、二人とも同じくらい好きだから……」

絵里「そ、そう……で、誰なの?」

ことり「え、えっとねっ///……穂乃果ちゃんと海未ちゃん!///」

絵里「え……同性愛……?」

ことり「あ、うん……やっぱりおかしいよね……」

絵里「い、いえ!そんなことないわよ!?ちょっとびっくりしただけ。いいと思うわ。
(私以外にも居るとは……もしかして真姫とか凛も恋愛的な意味なのかしら……)」

ことり「そ、そうかな?……それでね、好きな人とクリスマスにやりたいことは……」

絵里「うんうん」

ことり「図書館で勉強とか、したいなぁ……」

絵里「…………」

絵里「はい?」

ことり「それでね、静かに勉強してる途中に、そっとメモを渡してくれるの……!
そしてそのメモを見ると……『Merry X'mas 大好きだよ、ことり』
って書いてあるの……!はぁんっ……///」

絵里 (図書館より病院に行かせるべきかしら)

ことり「それでね、帰りに暗い道で……その……///あぁん///これ以上はダメだよぉ///」

絵里 (もう手遅れかしら)

ことり「でも、そんなこと無理だってわかってるし、
三人で楽しく過ごせれば、それでいいかなって、そんな感じかな。えへへ」

絵里「・・・・・・」

絵里「わかったわ。じゃあ後は任せておいて」

ことり「うん、ありがと。変な話に付き合わせちゃってごめんね?それじゃ!」タッタッタッ

絵里「・・・・・・」

絵里 (応援するわ、ことり。同じ同性愛者?……として)

ガチャ

希「お、お疲れさん。まとめるとどんな感じなん?」

絵里「えーっと、花陽は凛と遊びに行きたい、凛は花陽とウインタースポーツをしたい。
真姫はにこと家でゆっくり過ごしたい、にこは真姫へのお土産を考えて欲しい、
海未はぼっちになりたくない、穂乃果はイルミネーション、ことりは図書館。
……こんな感じかしら」

希「……至極簡単そうやね」

絵里「そうね……
でもお金は私が出すし、うまいこと誘導したりしなきゃいけないから……」

希「当日はてんてこ舞いになりそうやね」

絵里「ええ、今の内から綿密な予定を立てておかないと……」

希「じゃ、うちに手伝えそうなことあったら言ってな?手伝いに行くで」

絵里「ごめんね、手を借りることになると思うわ」

希「ええてええて。じゃ、またな」バタン

絵里「さて、どうしようかしらね……」

ー12月24日ー

絵里「もうイヴだと……?」

絵里 (結局何も考えてなかった……どうしようかしら)

絵里 (とりあえずアイススケート場を調べようかしら)スマホスッスッ

絵里「アイススケート場って少ないのね……」

スッスッ

絵里「……!赤坂サカス!ここがいいわね」

絵里「交通費は……滑走料は……」スマホスッスッ

絵里「結構安いわね。手袋は持ってるでしょうし……
ランチとディナー代はそこまで洒落たとこに入らなきゃ大丈夫でしょう」

絵里「花陽と凛はこれで決まりね」

絵里「そして、次。真姫とにこね」

絵里 (真姫は飽きられたくないって言ってたけ飽きられたりと思うのよね。
でも真姫の不安を払拭するためには……やらねばならないわね……)

絵里「でんでんでん1st初回生産限定版……っ!今5万……っ!やるしかない……っ!」

絵里 (オークションやってる間ににこのお土産を考えとこうかしら)

絵里 (普通に菓子折り……いや、恐らくにこは納得しないはず……。
いや、でも常識的には正解!西木野家へ持って行くならそれがベスト!
なら真姫には何をお土産に持ってくのが正しいのか!?それはあれしかない!)

prrrrrrrr

prrrrrrrrpi!

にこ『もしもし?』

絵里「ああ、にこ?例の件だけど……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

にこ『はぁっ!?そんなことできるわけないでしょ!?何言ってんのよ!?』

絵里「まあまあ、並大抵のお土産じゃ真姫は満足できないんじゃないかしら」

にこ『でもさすがにこれは……』

絵里「もちろんプレゼントは別よ?あくまでお土産だから。
プレゼントは自分の上げたいものをあげなさい」

にこ『わかった……あ、でもまだやるかどうかは決めてないから!』プツッ

絵里「あ、切れちゃった」

絵里 (でもこれ多分やるわよね……)

絵里「あ、7万になってる」

絵里「で?えっと図書館?図書館は……あ、これ良いわね。
三康図書館。東京タワーの向かい側にあるし。ここにしましょう」

絵里「17:00なら大分暗くなって、イルミネーションも綺麗でしょうね……」

絵里「で、東京タワーからスカイツリーまでのルートは……あ、そうだ」

絵里「えっとスカイツリーの最寄り駅は……錦糸町ねここから東京駅までは……」

絵里「東京タワーの最寄り駅は……錦糸町まで二駅。このルートで決まりね」

絵里「三人にLINEしておきましょう」

絵里「これでよしっと……あとは当日ね」

ー12月25日 AM0:00ー

絵里「ふ、ふふ……」

絵里「ふははははははははははははははははははははははははは!!!!!」

絵里「嬉しい!なんという高さ!今まで見た何よりも高い……
あのでんでんでん1st初回生産限定版をついに落札したぞ!」

12万7009円

絵里「はぁ……死にたい」

絵里「落札者の人に速達でお願いしておきましょう」

絵里「はぁ……

絵里「落札者じゃなくて出品者じゃない……疲れてるのかしら。もう寝ましょう」

ーAM6:00ー

絵里「うう……五時間半しか寝てない……辛いチカ……」

絵里「まず凛にお金渡しに行かなきゃ……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガチャッ

絵里「うわっ。外寒っ」ブルッ

絵里「急いで行きましょう。体が持たないわ」タッタッタッ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー凛の家ー

ピンポーン♪

ガチャ

凛「はーい!あ、絵里ちゃん!」

絵里「おはよう、凛。ルートはちゃんと覚えてるわね?」

凛「もっちろん!この一世一代の大勝負!負ける訳にはいかないにゃー!」

絵里「ふふっ、気合い入ってるわね。じゃあこれお金。頑張ってね!」タッタッタッ

凛「ありがとー!絵里ちゃん!」


絵里「あー寒い……」

ーAM7:30ー

ピンポーン♪

絵里「っ!来たっ!!」

ガチャ

絵里「はいっ!」

配達員「お届け物です。絢瀬絵里様。代金引換となっております」

絵里「はい!これで!」バッ

配達員「ではこちらにサインを」

絵里「はい!」カチッ

配達員「ありがとうございましたー」

絵里「ありがとうございます!よいクリスマスを!」

配達員「」ズキュゥン

バタン

配達員「配達員やっててよかった……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里「でんでんでんが届いたわ!早速真姫の家に行くわよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ー西木野邸ー

ピンポーン♪

『はい』

絵里「絢瀬絵里と申しますが、真姫は起きてますか?」

『はい、少々お待ちください』

真姫「で、こんな時間に何の用よ?」

絵里「何の用よ、じゃないわよ……はいこれ」

真姫「?……でんでんでん1st初回生産限定版?」

絵里「そうよ。それはにこが唯一持ってないでんでんでん。
見せてあげれば喜ぶんじゃない?」

真姫「ほ、ホントに!?感謝するわ絵里……ありがとう。
そうだ!これをにこちゃんにプレゼントすれば!」

絵里「ダメよ」

真姫「な、なんでよ?」

絵里「確かにそれをあげれば、にこは喜ぶかもしれない。
でも考えてみて。それをあげたとして、真姫の心はどこにあるの?」

真姫「心……?」

絵里「そうよ。今の真姫はただ私の意見に流されてるだけ。自分では何も考えてないわ」

真姫「・・・」

絵里「自分で目一杯考えて、プレゼントした物を相手が喜んでくれる。
それって、とっても幸せなことじゃないかしら?」

真姫「……そうかもしれないわね」

絵里「自分で考えないと、その内相手のことを理解できなくなっちゃうかもしれないしね」

真姫「そんなことあるわけっ」ガタッ

絵里「その気持ちがあれば」

真姫「!」

絵里「きっと素敵なプレゼントを贈れるはずよ。頑張ってね」

真姫「……ありがと」

ーAM8:00ー
絵里「うー寒……えっと次は……次は……そうだ、にこにあれ渡しに行かなきゃ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー矢澤宅ー
ピンポーン♪

バタバタ

ガチャ

にこ「はーい……って絵里じゃない。来るなら事前に連絡くらいよこしなさいよね」

絵里「ちょっと立て込んでてね、まあ別にいいじゃない」

にこ「別に今日はよかったけど、忙しい時もあるから気をつけてよねー。で、何の用よ?」

絵里「これを渡しに来たのよ。はい」

にこ「??」ガサッ

にこ「ッ!?な、なによこれ!?」

絵里「だから昨日言ったでしょ?これはそれに使うのよ」

にこ「で、でも……これはどう見ても……」

絵里「なんなら手伝うわよ?どうする?」

にこ「い、いいわよ!一人でできるわよ!」

絵里「そう、じゃあ頑張ってね。菓子折りも入ってるから……それと」

にこ「ん?」

絵里「ちゃんと上着着ていくのよ?」クスッ

にこ「ッ~~~!!///わかってるわよそのくらい!さっさと帰れっ!」バタン

絵里 (あれはわかってなかった顔ね。というかやるんだ)

ーAM8:20ー

prrrrrrr

prrrrrrrpi!

希『もしもーし?』

絵里「ああ、希?そろそろ行くわよ」

希『あーうんわかった。今行くでー』

絵里「はいはーい」プツッ

絵里「・・・忘れ物なしと」

ーAM8:30ー

ピンポーン♪

ガチャ

希「おはよ、えりち」

絵里「おはよう。じゃあ行きましょうか」

ー穂乃果の家 AM8:40ー

ピンポーン♪

ガチャ

穂乃果「はーい!」

絵里「おはよう、みんな。待ったかしら?」

海未「いえ、全く待ってませんよ」

ことり「今来たところだよ!」

絵里「そう、それはよかったわ」

希「じゃ、まずは図書館行こか?」

穂乃果「え"!?図書館!?穂乃果聞いてないよー!?」

ことり「言ってないからね♪」

絵里「さ、遊ぶのは宿題終わらせてから!行くわよー」

穂乃果「いやああああ……だれかたすけてぇえぇぇええ……」

絵里「着いたわ、三康図書館よ」

海未「ずいぶんと静かなところですね。芝生も綺麗です」

穂乃果「すごーい!東京タワーがすぐそこにあるよ!」

希「穂乃果ちゃん。図書館では静かにせなあかんよ?」

穂乃果「ご、ごめん……
でも、東京タワーが目の前にあるのに行かないなんて穂乃果には我慢できないよ!」

希「穂乃果ちゃん?」

穂乃果「」ビクッ

希「それ以上うるさくしたら……わかっとるね?」ワキワキ

穂乃果「ごごごごめんなさい!ま、真面目に勉強するからそれだけは」

希「ダメやね」グイグイ

穂乃果「えっ、ちょっ、誰かっ」

<ワシワシワシワシ!

<キャー!

海未「・・・希も変わりませんね」

ことり「……とりあえず、宿題やろっか」

絵里「そうね」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月31日 (火) 02:14:29   ID: PTbh-Nw7

か、完結してなっ……
ちゃ、ちゃんと書きます……っ!
書きます……っ!クリスマスネタたけど……っ!書きます……っ!

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