更新遅め
えりぱな
ほのぼの
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1443178719
――――――
μ's がもう一度ラブライブを目指すようになって、少ししてからのことです。
音ノ木坂に入学して2度目の定期テストの時期がやってきました。
前回と同じで、赤点を取ったら、ラブライブには出られない。
そんな約束つきです。
今度こそラブライブに出るんだ!
そんな風に言って、一次予選も突破した私たちです。
テストで赤点を取ったせいで、出場取り消しなんてことになったら……。
……うぅぅぅ。
想像しただけで、恥ずかしくなります。
なので、にこちゃんは希ちゃんに。
穂乃果ちゃんは海未ちゃんとことりちゃんに。
凛ちゃんは真姫ちゃんに、それぞれ勉強を見てもらうことになりました。
うん、それも前回同様です。
…………。
ただ、前を違うことが少しだけあって……。
――――――
―― 絵里の家 ――
花陽「お邪魔しますっ」
絵里「いらっしゃい、花陽」
少し緊張しつつ、そう言うと、絵里ちゃんは笑顔で迎えてくれました。
上がって、と言う絵里ちゃんの言葉に頷き、早速上がらせてもらいます。
リビングに案内され、絵里ちゃんは花陽の前にお茶を出してくれました。
花陽「きょ、今日はごめんね?」
絵里「ふふっ、いいのよ」
なんだか悪くなって謝る花陽と、ニコリと微笑む絵里ちゃん。
うぅぅぅ。
なんだか更に緊張してきたよぉ……。
絵里ちゃんの整った笑顔を見て、手汗をかいた錯覚をしちゃう。
そんな花陽の様子に気がついたみたいで、絵里ちゃんは、
絵里「ふふっ、そんなに緊張しないでもいいのよ?」
そう言って、花陽の頭をナデナデ。
花陽「んっ……」
思わず声が出ちゃった。
えへへっ。
なんだか気持ちいいな。
絵里「ふふっ、お気に召したかしら?」
花陽「う、うんっ。気持ちいい♪」
絵里「お姫様のお気に召したようで、安心したわ」
花陽「か、からかわないでよぉ」
絵里「ふふっ、ごめんなさい」
いたずらっぽく笑う絵里ちゃんに、花陽は抗議の声をあげて。
……本当は絵里ちゃんにお姫様なんて言われてちょっとだけ嬉しいんだけど、それは内緒です。
絵里「さて」
ふと絵里ちゃんは撫でる手を止めて、立ち上がりました。
ちょっと残念……じゃなくて。
花陽「絵里ちゃん? どこいくの?」
絵里「え? 花陽が言ってきたんでしょう?」
花陽「…………?」
絵里「もしかして、忘れてる?」
花陽「……えっと」
絵里ちゃんの家に遊びに来た――
絵里「……花陽?」
花陽「…………」
――んじゃなかったよね。
うん、わかってます。
分かってるよぉ。
少しだけ呆れたような口調で、絵里ちゃんはこう言いました。
絵里「花陽の勉強、見るんでしょ?」
花陽「……うん。お願いします」
そう。
今日のメインイベント。
絵里ちゃんと話していてすっかり忘れてたけど。
……忘れていたかったんだけど。
今日は、花陽の勉強を見てもらう。
そのために絵里ちゃんの家に来たんでした。
――――――
――――――
絵里「それにしても珍しいわね」
花陽「えっと?」
絵里「花陽、点数はそれなりにとれるんでしょ?」
首をかしげた花陽に、絵里ちゃんはそう聞きました。
それには素直に頷けません。
いいってほどじゃないし……。
花陽「そ、そんなにいい方じゃないよ? 真ん中より少し上の方ってだけで……」
絵里「十分よ。少なくともあの3人よりは全然、ね」
あきれたように肩をすくめる絵里ちゃん。
あの3人がどの3人かは聞きません。
……わかるような感じはするけど。
絵里「そんな花陽が今回はどうして?」
花陽「うーん……」
絵里ちゃんの言葉に、わたしは言葉を詰まらせました。
うーん。
理由は、えっと。
はっきりはしてるんだけど……。
花陽「…………」
絵里「…………」
花陽「…………」
絵里「……もしかして、ラブライブのこと?」
花陽「あっ」
流石は鋭い絵里ちゃんです。
花陽の表情から、その理由を言い当ててしまいました。
絵里「興奮して授業に集中できないとか、その辺かしら?」
花陽「えっと……うんっ」
絵里ちゃんの言う通りでした。
激戦区の東京の一次予選を突破したこと。
厳しいけど充実した練習。
それに!
生A-RISEに会えて、しかも、誉めてもらえたこと!
そんな風に、最近は色んなことがたくさんあって……。
花陽「授業中も……その、ライブのこと考えちゃってて……」
絵里「はぁぁ」
これには流石の絵里ちゃんもため息を吐きます。
うぅぅぅ、なんだか申し訳ないです。
花陽らしいといえば花陽らしいけれど。
そんな風にフォローしてくれた絵里ちゃんの優しさが今は痛いよぉ……。
花陽「ご、ごめんね?」
絵里「ダメよ? 授業はきちんと聞くこと!」
花陽「は、はい……」
怒られちゃいました。
うぅぅ、花陽はダメな子ですぅ……。
と、落ち込みかけた花陽の耳に、
絵里「ふふっ」
小さく笑う絵里ちゃんの声が入ってきます。
えっと、絵里ちゃん?
どうして笑っているの、と尋ねる代わりに首をかしげます。
すると、絵里ちゃんは、
絵里「なんてね」
花陽「え?」
絵里「偉そうなこと言ってるけれど、私もその気持ちはわかるわ」
そう言って、絵里ちゃんは優しい表情になって。
絵里ちゃんもそうなの?
そう尋ねた花陽に、コクリと頷きました。
絵里「私も授業の内容よりも放課後の練習メニューに考えがいってることあるもの」
そういうときに限って、当てられるのよね。
そんな風に絵里ちゃんはおどけて、ウインクをしました。
ふふっ、なんだかちょっと力が抜けたかも。
花陽「ありがと、絵里ちゃん」
絵里「お礼はこれが終わったら、ね? 今は勉強、しっかりしましょうか」
花陽「うんっ!」
絵里ちゃんの言葉に、花陽は大きく頷きました。
よしっ!
頑張ります!
――――――
短いですが、今日はここまで。
レス感謝。
可能であれば本日夜更新します。
――――――
花陽「ふぅ」
絵里「お疲れ様、花陽」
花陽の勉強が一段落するのを見計らったみたいに、絵里ちゃんが飲み物を出してくれました。
花陽「ありがとう、絵里ちゃん」
絵里「気にしないで。ココアでよかった?」
花陽「うん」
絵里ちゃんからマグカップを受け取って、一口。
うん、美味しい♪
絵里「気に入ってくれたみたいね」
花陽「うん! 絵里ちゃんもココア?」
絵里「えぇ。勉強すると、脳に糖分が必要だもの」
そう言って、絵里ちゃんもカップに口をつけた。
絵里「うん、やっぱりココアは森○ね♪」
花陽「ふふっ、懐かしいね、それ」
昔のCMのフレーズを口にした絵里ちゃん。
花陽も懐かしくなって、思わず笑みがこぼれた、んだけど……。
絵里「?」
なんだか絵里ちゃんは不思議そうな表情を浮かべてます。
って、あれ?
もしかして、知らない?
そう尋ねると、絵里ちゃんは首を縦に振りました。
絵里「懐かしいってことは、もしかして、昔のCMかなにか?」
花陽「うん。結構前のココアのCMだったと思うよ」
絵里「なら、納得ね。その頃はまだロシアにはずだわ」
あ、そっかぁ。
絵里ちゃん、普通に日本語ペラペラだからすっかり忘れてたけど、クォーターだもんね。
絵里「その顔は、すっかりクォーターってこと忘れてたのね」
花陽「あ、えへへ」
絵里「ま、変に意識されるよりは全然いいのだけどね」
ふふっ、と絵里ちゃんは笑います。
整った顔とさらさらの金髪を見ると、改めて絵里ちゃんがクォーターだってことを実感したり……。
今さらだけどね。
花陽「……っ、ふわぁぁぁ」
と、話の途中なのに、大きなあくびが出ちゃった。
慌てて口を手で塞ぎます。
絵里「ふふふっ、可愛いあくびね」
花陽「は、うぅぅぅ」
クスクスと笑う絵里ちゃん。
恥ずかしくなって、思わず目を伏せる。
なんだけど、うぅぅぅ。
なんだか顔が熱いよぉ。
そんな花陽の心中を知ってか知らずか……。
絵里「少し眠くなっちゃった?」
なんて、絵里ちゃんは言います。
子どもに問いかけるような優しい声色で。
花陽「……えっと、その……」
更に恥ずかしくなっちゃって、しどろもどろになるわたし。
けれど、絵里ちゃんはお構いなしに言葉を続けます。
絵里「まぁ、結構な時間やっていたもの。仕方ないわ」
花陽「あ、その……」
絵里「さっきまででずいぶん勉強の方も捗ったみたいだし……ふふっ、本当に寝ちゃう?」
ボフン。
見れば、絵里ちゃんはベッドに腰を下ろしていました。
そして、優しげな眼差しを花陽に向けた絵里ちゃんは言いました。
絵里「頑張ったご褒美……と言ったら変かもしれないけれど……」
絵里「膝枕してあげる♪」
絵里「ほら、おいで、花陽」
眠気があったのは事実で。
それに、絵里ちゃんにそんな風に言われたら、なんだか断ることもできなくて。
花陽「う、うん……」
いつの間にか頷いていた花陽は、気づけば絵里ちゃんに甘えるみたいに膝枕をしてもらっていました。
そして、徐々に目の前が暗くなっていって……。
――――――
――――――
花陽「すぅ……」
絵里「ふふっ」
静かに寝息をたてて眠る花陽を見ていたら、思わず笑みがこぼれた。
絵里「可愛い寝顔ね」
そう言って、私は花陽の頭を撫でる。
ナデナデ。
ナデナデ。
ナデナデ。
花陽「……んっ、んんー」
おっと、調子に乗りすぎたかしら?
……うん、起きてはいないわね。
寝息が規則的になったことを確認して。
それから、今度は花陽の手をトントンと叩く。
もちろん軽く、ゆっくりと。
絵里「…………」
花陽「すぅすぅ……」
絵里「…………」
花陽「ん、すぅ……」
絵里「……ふふっ」
花陽をみていると、癒されるわ。
心が休まるというか……うーん。
なぜかしら?
亜里沙にもたまにこうして膝枕をしてあげることはあるけれど、その時とはまた違う感じ。
妹、とはまた少し違う。
やっぱり可愛い後輩って感じかな。
絵里「先輩禁止、とこ言っておいてなんだけどね」
なんて、思わず笑ってしまう。
まぁ、こうして甘えてくれるんだもの。
たまには、いいわよね?
絵里「ね、花陽?」
花陽「んっ……すぅ」
ふふっ、本当はもうちょっと勉強するべきなんでしょうけど、今は寝かせといてあげましょ。
幸い今日は土曜日。
まだ明日も時間はあるでしょうしね。
――――――
一旦ここまで。
もう少しして書けたら書きます。
今日は更新無理そうです。
明日には恐らく……。
――――――
花陽「んっ……?」
ガタガタと。
窓が風で震える音に目が覚めました。
目の前は真っ暗。
そんななかで微かに見える天井はいつもとは違っています。
あれ?
……あぁ、そっか。
わたし、絵里ちゃんの家に来てたんだった。
少し遅れて理解が追いつきます。
それと同時に、ふわりと鼻をくすぐる香り。
これは、絵里ちゃんの香り?
そういえば、絵里ちゃんに膝枕をしてもらっていたはずなのに……。
この感触はベッドかな?
……絵里ちゃんのベッドかぁ。
花陽「えへへ」
って!
なんで、笑ってるのっ!?
いけないいけない……。
花陽「うぅぅ、迷惑かけちゃったかな……」
なんだか少し頬が緩んじゃうのを必死に戻した花陽。
申し訳なさを口にしながら、ゆっくりと起き上がります。
―― ふにっ ――
花陽「――え?」
ふにっ?
起き上がろうとして、不意に感じた柔らかさに、花陽はそちらに目を向けました。
花陽の隣、ベッドの中。
そこには、
絵里「すぅ……すぅ……」
花陽「…………あっ」
絵里ちゃんがいました。
花陽の隣でぐっすりと眠る絵里ちゃん。
穏やかな寝息。
おろされたさらさらの髪。
手元には、文庫本が中途半端に開かれているのがわかりました。
もしかしたら、花陽が起きるのを待っててくれたのかな?
絵里ちゃんのお膝の上で眠っちゃった花陽を、ベッドに移動させてくれて。
それから、添い寝をしてくれてる絵里ちゃん。
そんな姿を想像したら……。
花陽「えへへぇ♪」
あぁ、だめです。
やっぱり頬が緩んじゃった。
なんだろう。
なんだかすっごく心がポカポカします♪
花陽「絵里ちゃん?」
ボソリと囁くみたいに、絵里ちゃんの名前を呼ぶ。
でも、絵里ちゃんは起きなくて。
ううん、ほんとは起こすつもりなんてなかったのかも……。
絵里「すぅすぅ……」
花陽「…………」
もうちょっと。
もうちょっとだけいいよね?
――――――
――――――
絵里「は、はははははなよっ!」
花陽「うん、大丈夫だよ、絵里ちゃん」
絵里「ほんとに? ほんとにちゃんといる?」
花陽「う、うんっ」
暗闇のなか。
花陽は絵里ちゃんに手を繋がれていました。
ぎっちりと。
さっきからずっと繋いでいるから、ちょっと痛いです……。
絵里「花陽! 離しちゃダメよっ!」
花陽「う、うん。わかってるよ」
上擦った声の絵里ちゃんを安心させるように、花陽はそう答えます。
そして、花陽からも手を少しだけぎゅってする。
絵里「……は、はなよぉぉ」
花陽「…………大丈夫だよぉ」
すぐ隣の絵里ちゃんの声を聞きながら、花陽はなんでこうなったのかを思い返していました。
――――――
―― 30分前 ――
絵里「んっ……」
花陽「絵里ちゃん?」
花陽が目を覚ましてから少しして。
絵里ちゃんが目を覚ましました。
絵里「あら、私も眠ってしまったのね」
花陽「うん。ごめんね? 花陽が眠っちゃったから……」
せっかくの休みなのに、こんな過ごし方になっちゃって。
軽く目を擦る絵里ちゃんにそう言います。
勉強も教えてもらって、なのに、絵里ちゃんの時間を無駄にしちゃった。
そんなことを考えて、いたたまれない気持ちになりました。
だけど、花陽の不安はまるで杞憂だったようで、絵里ちゃんはふふっ、と笑います。
絵里「謝らないで? 私もよく眠れてすっきりしたの」
花陽「えっと……」
絵里「それに、花陽の可愛い寝顔も見れたし、ね?」
パチンと、ウインクする絵里ちゃん。
って、うぅぅぅ。
改めてそんなこと言われると恥ずかしいよぉ。
赤くなる顔を隠すために俯くわたし。
だけど、絵里ちゃんは顔を覗き込んできて、また微笑む。
花陽「み、みないでぇぇ」
絵里「ふふっ、可愛い♪」
花陽「~~っ」
は、恥ずかしすぎて、煙が出そうです。
きっと花陽の顔は真っ赤で……。
今は暗いからいいけど、電気をつけたら見られちゃうよぉ。
見ないでほしい。
そんな花陽の願いとは裏腹に、絵里ちゃんは立ち上がって、今にも電気をつけようとしています。
電気がっ!!
噫、無情、ですっ!
―― カチッ ――
絵里「あれ?」
―― カチッカチッ ――
絵里「…………え?」
絵里ちゃんが電気のスイッチを何回押しても、部屋の電気はつきません。
そう。
なんの偶然か、きっと花陽の願いを神様が叶えてくれたのでしょう。
……なんて。
思えば、さっきから風も窓を叩くみたいに強くなっていて。
雨も窓に強く打ち付けてる。
きっと、どこかの電線が切れて停電になっちゃったのかな?
花陽はそんな風に分析します。
こんなときに冷静なのは自分でもおかしいとは思うんだけど、さっきがさっきだったからかな?
花陽「もしかして、停電かな?」
絵里「…………」
花陽「困ったねぇ」
落ち着きを取り戻したわたしは、絵里ちゃんにそう声をかけました。
花陽「うーん。冷蔵庫も止まっちゃってるだろうし……。いつ戻るかなぁ」
絵里「…………」
花陽「このまま、一晩中停電だったりして……」
それはそれでちょっと楽しそうかも?
なんて思っちゃうのは、凛ちゃんや穂乃果ちゃんの影響かな、ふふっ。
と、そんなことを考えて、少しだけおかしくなっていた花陽はあることに気がつきました。
絵里「…………」
花陽「……絵里ちゃん?」
絵里「…………」
そう。
絵里ちゃんの反応がおかしいです。
なんだか顔面蒼白で、小刻みに震えてるような――。
絵里「は、はははは……」
花陽「え、え――」
絵里「はなよぉぉぉ!!!」
花陽「ピャァァァッ!? え、絵里ちゃんっ!?」
いきなり飛びついてきた絵里ちゃんに、思わず悲鳴をあげてしまって。
ど、どうしたの?
やっとのことで出てきたのはそんな質問。
その質問に、ひたすら花陽の名前を呼び続ける絵里ちゃんは、こう答えました。
絵里「く、くらいのはダメなのよぉぉぉ」
――――――
――――――
そんなわけで、現在に至ります。
絵里「…………」
花陽「……絵里ちゃん」
絵里「な、なにかしら?」
花陽「…………えっと、落ち着いた?」
絵里「………………もう少し」
花陽「う、うん」
絵里ちゃんは少しだけ落ち着いたみたいで、花陽の手にはちょっと余裕ができました。
そしたら、なんだか心の方も余裕がでてきたみたいで……。
花陽「ふふっ」
思わず声が漏れました。
絵里「……花陽?」
花陽「あっ、ごめんねっ!」
絵里「……ううん、高校生にもなって暗いのを怖がるのが変なのよ」
あわわっ!?
絵里ちゃんが自虐的になっちゃった!?
え、えっと!?
花陽「わ、わたしは、そういうのかわいいと思うよっ!」
どうにかフォローしなきゃと思って、出てきたのはそんな言葉。
首をかしげる絵里ちゃんのことも構わずに、続けます。
花陽「ほ、ほら! 絵里ちゃんってすごくクールに見えて……あっ、実際すごくクールでかっこいいよっ」
花陽「それにしっかりしてるイメージもあって、生徒会長ですし!」
花陽「で、でもねっ! そんな絵里ちゃんが暗いのが怖いっていうのは、すごくかわいいなって!」
花陽「ギャップ……そう! ギャップですっ! アイドルにはファンに飽きられないような工夫が必要なんですっ! そのためには、ギャップは大きな武器になりますっ! 例えば――」
絵里「ぷっ」
絵里「ふふふっ!」
花陽「え? 絵里ちゃん?」
ごめんなさいって言いながらも、笑いを堪える絵里ちゃん。
えっと、どうしたの?
そう尋ねると、絵里ちゃんは目元を拭ってから答えます。
絵里「だ、だって、花陽、途中からキャラ変わっているのよ? ふふふっ、なんだかおかしいわっ」
花陽「あっ、うぅぅぅ」
いつの間にかヒートアップしちゃってたよぉ。
絵里ちゃんの指摘に顔が赤くなる。
……けど。
絵里「ふふふっ」
花陽の話で、笑顔になってくれたなら。
……うん。
ちょっとくらい恥ずかしくてもいいかな。
顔の赤さもきっと今は見られないだろう――
―― ぐぅぅぅぅぅ ――
花陽「…………」
絵里「……ふふっ」
花陽「あ、あぅ……うぅぅぅ」
絵里「なにか食べましょうか。電気使えなくてもできるものがあったはずだから」
せっかく、顔の赤さは隠せたのに。
お腹の虫のせいで台無しですっ!
うぅぅぅ、やっぱり恥ずかしいよぉぉ……。
自己主張する花陽のお腹が恨めしいです。
…………。
ご飯、食べたいなぁ。
――――――
今日はここまで。
昨日は仕事のため更新できませんでした。
申し訳ないです。
今週も仕事のため更新は難しいですが、完結はさせますのでしばしお付き合いください。
最初に書き忘れてしまい申し訳なかったのですが……。
更新遅め
えりぱな
ほのぼの
以上のことが大丈夫な方はぜひお付き合いください。
――――――
花陽「ご飯おいしいねぇ」
真っ暗な部屋で、絵里ちゃんと二人でご飯を食べます。
電気が使えないから包丁を使うのは危ないって話になって、結局とレトルトのカレーを鍋で温めて作ったカレーライスです。
絵里「ありがとう、花陽」
花陽「?」
絵里ちゃんはスプーンをそっと置いて、そう言いました。
突然のお礼に、花陽はカレーを頬張りながら首をかしげます。
えっと、なんだろう?
絵里「ご飯、炊いてくれたでしょう?」
えっとぉ……なんでありがとうなの?
そんな意味を込めて、見つめると絵里ちゃんはこう言いました。
絵里「炊飯器が使えなかったらご飯は炊けないと思ってたのだけれど……」
絵里「ふふっ、まさか花陽が鍋でご飯炊けるとは思ってなかったわ」
そうして、また花陽にお礼を言う絵里ちゃん。
花陽「!!」
絵里「そんなに首を振らなくても……。本当に助かったのよ?」
そんなに大したことじゃないのに、こんなに感謝されて……。
ちょっと変な気分です。
ご飯を慌てて飲み込んで、花陽もそれに答えます。
花陽「そ、そんなにお礼言われることじゃないよぉ」
絵里「ううん。ただでさえカレーはレトルトで、その上パックのご飯じゃ味気ないもの」
花陽様様ね♪
なんて、絵里ちゃんは笑います。
暗さに慣れた目には、絵里ちゃんの表情もはっきり分かる。
だから、余計にあたふたとしちゃいます。
花陽「そ、そんなことないよ……」
どうにか小さな声でそう返す。
謙遜しなくてもいいのに。
絵里ちゃんはそう言うけど、なんだか妙にくすぐったくて……。
絵里「ふふっ、可愛いわね」
花陽「は、あぅぅぅ……」
褒め殺し。
その言葉の意味を実感してるわたし。
褒められ、というより、感謝されって感じだけど。
恥ずかしくて……うぅぅぅ、死んじゃいそうだよぉ!
絵里「ふふっ、御馳走様♪」
花陽「……えっ、もう食べ終わっちゃった?」
と、花陽が恥ずかしがってる間に、絵里ちゃんが食べ終わっちゃっ――
花陽「――てない?」
絵里ちゃんの皿を見ると、まだ半分しか食べてない。
えっと……。
花陽「も、もしかして、ご飯……美味しくなかった?」
い、いままでのは絵里ちゃんが気を遣ってくれてたのっ!?
そう思ったんだけど、絵里ちゃんは首を振ってそれを否定しました。
絵里「花陽の炊いてくれたご飯はとっても美味しいわ」
花陽「そ、それじゃあ、食欲ない……とか?」
絵里「ううん、むしろおかわりも貰おうかと思ってるくらい……って、もうルーがないわね」
せっかくの美味しいご飯なのに……。
そう言ってくれる絵里ちゃん。
えっと、それは嬉しいんだけど、それじゃあ?
まだはてなマークを浮かべる花陽に、絵里ちゃんはウインクをひとつしてこう言います。
絵里「そっちじゃなくて♪」
花陽「…………」
そっちじゃない?
そっちってご飯のことだよね?
えっと、ご飯のことじゃないとすると……。
花陽「っ!?」
絵里「ね?」
花陽「お、お粗末様です……」
絵里「ふふふっ」
なんとなく絵里ちゃんの言おうとしてることを察しちゃった。
うぅぅぅ。
恥ずかしがってるのを見て、御馳走様なんて……。
絵里ちゃん意地悪だよぉ。
結局、先に食べ終わった絵里ちゃんに見つめられながら、ご飯を食べた花陽。
顔の熱さと赤さが気になって、ご飯を一回しかおかわりできませんでした。
――――――
――――――
花陽「うん。それじゃあ、おやすみなさい、お母さん」
絵里「…………どう?」
花陽「うん! お世話になりますって伝えてくださいって」
絵里「ふふっ、それはよかったわ」
お母さんからの言伝を伝えると、絵里ちゃんはそう言って微笑みました。
外はまだ雨風が強いから、今日は泊まっていって?
晩御飯を食べ終わって、そう言われた花陽。
確かに外はまだ雨も強く降っていて、風も窓を揺らしていました。
穂乃果ちゃんの、というより、雪穂ちゃんの家に出かけていたっていう亜理沙ちゃんも帰ってくるのも不安だからお泊まりに変更したみたい。
それくらい外は荒れたお天気でした。
花陽としてもありがたいお話です。
この中を帰るのは……うん、大変だし。
……そういえば。
花陽「それにしても、よかったよね」
絵里「? なにがかしら?」
花陽「停電が直って」
絵里「…………えぇ」
ふと、思いついた話題を振る花陽。
それに目を反らしながら頷く絵里ちゃん。
やっぱり怖がる姿を花陽に見せたのは恥ずかしかったのかな?
そう思ったら、
花陽「ふふっ」
絵里「ちょ、ちょっと花陽? なんで笑うのよ!?」
花陽「う、ううん……笑ってないよ? ……ふふっ」
絵里「笑ってるじゃない!!」
花陽「あははっ!」
絵里「もうっ!」
顔を少し赤くする絵里ちゃんを見てたら、なんだか自然に笑っちゃって。
ふふっ、さっきの仕返しだよ?
ちょっとだけさっきの絵里ちゃんの意地悪が移っちゃったかも?
なんてね♪
絵里「…………」
花陽「あっ、え、絵里ちゃん?」
笑うのがやっと収まって。
気づけば、絵里ちゃんが花陽のことをじっと見ています。
ジト目っていうんだっけ?
花陽「絵里ちゃーん……?」
絵里「…………」
同じ表情のまま、絵里ちゃんは花陽を見ます。
あ、えっと、もしかして……。
花陽「お、怒っちゃった?」
ビクビクしながら尋ねる。
えっと、やっぱり笑いすぎちゃったかな?
うぅぅぅ、どうしよう……。
と、心配していた花陽でしたが……。
絵里「…………ふふっ」
花陽「え、あっ……」
絵里ちゃんは微笑みました。
よ、よかったぁ……。
怒ってなかったんだね。
絵里「えぇ、そんなことで怒らないわ」
花陽「そ、そっかぁ」
絵里「…………ねぇ、花陽?」
花陽「なに、絵里ちゃん?」
話は変わるんだけど。
そう前置きをして。
絵里ちゃんはニコニコ顔のまま、こう言いました。
絵里「そろそろお風呂に入りましょうか」
絵里「もちろん、一緒に♪」
花陽「…………」
なぜでしょう。
絵里ちゃんは満面の笑顔のままなのに……。
花陽の脳裏には、手をワキワキする希ちゃんの姿が浮かんでいたのでした。
――――――
短いですが一旦ここまで。
ちょい更新。
たぶんもうすぐ終わります。
色々書いてはいます。
最近のだと
『花陽「凛ちゃんと」凛「かよちん」』とか
『ほのキチ戦隊ソルゲジャー』辺りですね。
――――――
花陽「ダレカタスレテェ……」
絵里ちゃんの家のリビングのソファの上。
誰に言うわけでもなく、わたしはそう呟きました。
げっそり。
今の花陽を示す言葉があるとすれば、それに尽きます。
それほどまでに、絵里ちゃんとのお風呂は……。
花陽「花陽には刺激が強すぎます……」
絵里「なにがかしら?」
花陽「っ、絵里ちゃんっ!?」
髪の毛を乾かすからと言って、部屋に戻ったはずの絵里ちゃんの姿がそこにはありました。
絵里「どうしたの? そんなに驚いて?」
ついあげてしまったわたしの声に、絵里ちゃんはキョトンとした顔で聞いてきます。
……お風呂のことを思い出してた、なんて、言えないよぉ……。
花陽「あ、えっと……絵里ちゃん、部屋に髪を乾かしに行ったと思ってたから」
絵里「あぁ、ドライヤー取りに行ってただけだから」
ここで乾かしてもいい?
そう聞く絵里ちゃんに、わたしはコクリと頷きました。
絵里ちゃんはニコリと笑って、花陽の隣に座って。
それからは少し静かな時間です。
あ、ドライヤーの音はしてるから、本当に静かってわけじゃないんですけど……。
絵里「♪」
花陽「…………」
絵里「♪」
ドライヤーの音をすり抜けて、花陽の耳に絵里ちゃんの鼻歌が入ってきます。
……あれ、これって?
花陽「私たちの曲?」
そう尋ねると、絵里ちゃんはちょっとだけ首を傾げてから、得心のいったように答えます。
絵里「ふふっ、つい口ずさんじゃうのよ」
そう答える絵里ちゃんの表情はとっても優しい。
そんな絵里ちゃんを見ていたら、
花陽「花陽も、そう、だよ?」
花陽もそんなことを口にしていました。
たぶん、絵里ちゃんのμ's が大好きって気持ちが花陽にも伝染っちゃったんだと思う。
もちろん、花陽は元々μ's大好きだけど。
絵里「ふふっ、やっぱりそうよね?」
花陽「うんっ」
二人、そんな風に笑い合う。
外はまだあいにくの雨模様だけど。
ここにはとっても穏やかで、優しい時間が流れていました。
――――――
――――――
それからまた絵里ちゃんに勉強を教えてもらって。
花陽も絵里ちゃんも、昼間少しだけ寝たから、今日はまだ夜更かしできるかな?
そんな風に思っていたんだけど……。
絵里「…………」
花陽「絵里ちゃん?」
絵里「……え、あっ、ごめんなさい」
閉じかけた目をゴシゴシと擦って答える絵里ちゃん。
もしかして、ううん。
もしかしなくても?
花陽「眠い?」
絵里「えぇ、少しだけね? でも、大丈夫よ。もう少しやってから寝ましょう?」
絵里ちゃんはそんな風に答えます。
責任感の強い絵里ちゃんのことです。
きっと花陽にしっかり教えなきゃって思ってるんだよね?
それはすっごくありがたい、けど……。
花陽「……よし」
小さく息を吐いてから。
花陽は、
花陽「ふわぁぁぁ……」
絵里「……花陽?」
花陽「なんだか眠くなっちゃったみたい」
それを口にしました。
本当のところは、そんなには眠くはないです。
だけど、このままじゃ全部終わるまで絵里ちゃんは付き合ってくれると思う。
それに、ここまでで基礎はちゃんと教えてもらったから、後は花陽が頑張ればいいだけだし。
チラリ。
絵里ちゃんの反応を目を擦りながら見ます。
どう、かな?
絵里「…………」
絵里「……ふふっ」
少ししてから、ふと絵里ちゃんは笑いました。
そして、
絵里「そうね。今日はもうおしまいにしましょうか?」
そう言いました。
きっと花陽の考えなんて、ばれていたんだろうけど。
絵里「花陽が眠いのなら、仕方がないわね♪」
なんて。
そんな風におどけて見せてから、
花陽「えっと、ごめんね?」
絵里「ううん、ありがとう、花陽」
花陽の言葉に、絵里ちゃんはお礼を返したのでした。
絵里「あっ、そうそう」
花陽「?」
絵里「ごめんなさい、花陽。実は予備の布団がないのよ」
花陽「あっ、じゃあ、花陽はソファで――」
絵里「だ・か・ら♪」
絵里「今日は私のベッドで、一緒に寝ましょう?」
花陽「…………」
満面の笑みの絵里ちゃん。
花陽の脳裏には、さっきのお風呂での一件がありありと蘇ってきて……。
花陽「……だ」
花陽「ダレカタスレテェェェ!!」
夜も更けていく中。
静寂を突くような悲鳴がそこには響いていましたとさ。
……うぅぅぅ、恥ずかしいよぉ。
――――――
更新します。
――――――
花陽「絵里ちゃん、起きてる?」
絵里「……えぇ」
少しうとうとしていたところだけど。
そう答える絵里ちゃん。
起こしちゃったかな?
絵里「ううん、大丈夫」
絵里「それで、どうかした?」
花陽「…………えっとね」
絵里「…………」
花陽の言葉を待つように、絵里ちゃんは何もしゃべらない。
だから、コツコツと、屋根を叩く雨の音が聴こえてくる。
それから静かな吐息。
背中越しに感じる絵里ちゃんの体温。
色んなものを感じながら、花陽は答えます。
花陽「なんだか、もったいなくて……」
もったいない。
少し考えて花陽の口から出てきた言葉はそれでした。
……うん。
絵里ちゃんと二人きりなのは、少し珍しくて。
でも、それがすごく心地よかった。
そのせいかな?
花陽「もっと、絵里ちゃんとお話してたいな……」
絵里「……花陽」
少しだけ、ほんの少しだけ。
花陽は寂しさを感じていたんです。
花陽「えへへ、変だよね」
絵里「…………」
別に今日でなにかが終わっちゃうわけじゃない。
だから、こんな寂しさなんて……。
絵里「ふふっ」
あ、やっぱりおかしかったよね?
ごめんね。
変なこと言っちゃって!
絵里ちゃんの笑い声を聞いて、花陽は早口でそう言います。
花陽「は、はやく寝よっか!」
おかしなことを言っちゃったことに、ふと恥ずかしさが込み上げてきて、布団を頭まで被ります。
よしっ!
もう寝ます!
寝ちゃい――
――――――
絵里「は~なよ♪」
―― ギュッ ――
花陽「ピャァァ!?」
――――――
花陽「え、ええ、えりちゃん!?」
絵里「ふふっ」
いきなりぎゅってされて、思わず悲鳴をあげちゃいました。
背中合わせだった花陽と絵里ちゃんは、気づけば向かい合わせになってる。
絵里「もうっ、可愛いこと言うんだから♪」
花陽「え、えりちゃん……く、くるしいよぉ」
ぎゅっ、スリスリ。
それを繰り返す絵里ちゃん。
花陽「はずかしい、です……」
絵里「ふふふっ」
いつのまにか、スリスリからナデナデに変わってる……。
……気持ちいい。
花陽「…………」
絵里「…………」
花陽「えり、ちゃん……」
絵里「…………」
花陽「……絵里ちゃん?」
抱き締められたまま、絵里ちゃんの顔を見上げる。
花陽「あっ」
小さな声をあげる。
絵里ちゃんはもう目を閉じてちゃっていました。
もしかして、寝ちゃった?
小声でそう尋ねました。
もう返ってこないかな?
そう思って、聞いたんだけど……。
絵里「ね、はなよ……」
予想に反して声は返ってきました。
ただその声は小さくて。
耳を澄ませないと、激しく降る雨の音に負けてしまいそうです。
花陽「なに、絵里ちゃん」
絵里ちゃんの呼びかけに、小声で答えます。
花陽の声も雨に負けそうな声。
けれど、そうしなきゃ絵里ちゃんを起こしてしまいそうで……。
また起こしちゃ悪いもんね。
でも、これじゃ聞こえないかな?
そんな心配は杞憂で、絵里ちゃんにはしっかり届いていたみたい。
絵里ちゃんは優しい声で、ささやきました。
絵里「あした……どこかでかけましょ」
絵里「あしたは、きっと……」
そのまま、絵里ちゃんの声は聴こえなくなりました。
代わりに聴こえてきたのは――
絵里「すぅ……」
絵里ちゃんの穏やかな寝息。
きっと……なんだろう?
絵里ちゃんの言葉の続きをほんやりと考えて。
その内に、花陽も――。
花陽「……ん、すぅ……」
――――――
――――――
――――――
絵里「おはよう! 花陽!」
その日、わたしはその声で夢から覚めました。
隣にはパジャマ姿の絵里ちゃん。
花陽「っ、えりちゃん? なんで、はなよの家に?」
なんて。
ねぼすけな花陽は、そんなことを聞いちゃいました。
と、遅れて理解が追い付きます。
あ、そっか!
昨日は絵里ちゃんの家に泊まったんだった!?
絵里「ふふっ、花陽はまだ夢の中なのかしら?」
花陽「も、もう起きたよっ!」
顔が赤くなるのを自覚しながら飛び起きます。
絵里「そう。なら、よかった♪」
ひとつウインクをして、ベッドから出る絵里ちゃん。
そして、そのまま窓際まで歩いていって……。
花陽「?」
絵里ちゃんは首をかしげる花陽を横目で見て、そのままカーテンに手をかけて、
絵里「ほらっ!」
花陽「っ!! ……まぶしいっ」
音を鳴らして、開けました。
朝の光。
それが起きたばかりの花陽の目を刺激します。
うぅぅぅ、なんだか目がチカチカするよぉ。
……ん?
まぶしい?
花陽「……あっ!」
そこで気づきます。
そうだ、昨日は一日中雨で暗かったのに……。
今日は――
花陽「晴れてる?」
絵里「えぇ♪」
外は快晴。
昨日の雨が嘘みたいに、いいお天気で。
絵里「ね? こんな日にねぼすけなのは、もったいないわ♪」
上機嫌に、絵里ちゃんは笑います。
そして、絵里ちゃんは花陽の手を取ってから、こう言いました。
絵里「さ、花陽? 早く出かけましょう」
絵里「今日もまた、『一緒』よ♪」
花陽「……あっ」
昨日の夜のことを、絵里ちゃんが覚えているかはわからない。
でも、今日も絵里ちゃんは花陽に微笑んでくれる。
それが花陽は、なんだかとっても嬉しくって――
花陽「うんっ!」
――しっかりと頷いたのでした。
天気は、快晴。
今日は、絵里ちゃんとまた一緒の日曜日。
―――――― fin ――――――
以上で
『花陽「雨、絵里ちゃんと一緒の土曜日」』完結になります。
レスをくださった方
読んでくださった方
お付き合いいただき、ありがとうございました。
以下、過去作です。
よろしければどうぞ。
【ラブライブ】ことり「小さくなった花陽ちゃん」
【ラブライブ】ことり「小さくなった花陽ちゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436011982/)
【ラブライブ】ほのキチ戦隊ソルゲジャー
【ラブライブ】ほのキチ戦隊ソルゲジャー - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438494608/)
次は恐らくにこカプを書きます。
相手の要望がありましたら書いてくださると助かります。
では、また。
レス感謝。
うみにこで行こうかと思います。
ss名は恐らく
『にこ「海未のお姉ちゃん」』になります。
次作も見ていただけると僥倖です。
【ラブライブ】にこ「海未のお姉ちゃん」
【ラブライブ】にこ「海未のお姉ちゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444644429/)
次作です。
もし読んでくださる方いたら
よろしくお願いします。
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