モバP「夢、ですか・・・?」 (32)

ちひろ「そうです。あなたは今夢を見ているんです。」

モバP「冗談はよしてくださいよ、仕事中なのに夢なんか見てるわけないじゃないですか。」

ちひろ「いいえ、夢です。あなたが仕事をしていると思っていること、それ自体が夢なんです。」

ちひろ「CGプロなどという会社でアイドルのプロデュースをしている。そういう夢を見ているんですよ。」

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モバP「そんな訳無いじゃないですか。」

ちひろ「本当にそう思いますか?じゃあ、アイドルの子に聞いてみましょうか。」

モバP「別に良いですよ。幸子、ちょっと来てくれ。」

幸子「カワイイボクに御用ですか?プロデューサーさん!」

モバP「ああ、なんかちひろさんが可笑しいこと言っててな…。」

幸子「可笑しいこと?」

モバP「なんか、このプロダクションは俺が見ている夢で幸子たちは実在しないらしいんだよ・・・」

幸子「そうですか・・・。」

モバP「な、可笑しいだろ?」

幸子「別に、可笑しいとこなんてありませんよ?」

モバP「え?」

幸子「だって、本当にボクは夢の存在ですから。」

モバP「別に、ちひろさんに合わせなくても良いんだぞ?」

幸子「そんなことしてませんよ、事実を言ってるだけです。なんなら他の子にも聞いてみたらどうですか?」

モバP「わ、わかったよ。菜々さんちょっと来て下さい!」

菜々「どうしました?」

モバP「ああ、幸子やちひろさんが面白い冗談を言ってましてね。」

菜々「面白い話ですか?是非菜々にも話して下さい!」

モバP「何でも俺はCGプロのプロデュサーじゃなくって、菜々さん達は現実の存在じゃないらしいんですよ。笑っちゃ    いますよね!」 

菜々「それは笑っちゃいますね!」

モバP「ですよねぇ・・・」

菜々「まさか、言われるまで気付いていなかったなんて。」

モバP「え?」

菜々「菜々達は、夢の中だけの存在ですよ?まさか、ウサミン星からやってきた永遠の17歳が実在するとでも?」

ちひろ「プロデューさん一人で大勢のアイドルをプロデュースなんて、現実でできるとでも?」

幸子「プロデューさんはゆめを見ているんです!コレこそが紛れもない真実。」

モバP「なんだよ、お前ら、他の奴に聞くから良いよ、まゆ!クラリス!」

菜々「もう、めんどくさいですね。じゃあ、その二人にも聞いてみましょうか?」グニャァァ

モバP「な、菜々さん?え?」

まゆ「プロデューサーさんこれでどうですかぁ?」

幸子「まったく、飲み込みが遅いですね。しょうがないからカワイイボクが決定的な証拠を見せてあげましょう!」グニャァ

クラリス「プロデューサー様、コレで納得していただけたでしょうか?」

モバP「菜々さんが、まゆで、幸子がクラリス?これは、どうして・・・」

ちひろ「これは全て、プロデューサーさんが見ていた夢だということ。理解していただけましたか?」

モバP「嘘だ、こんなの、嘘だ・・・」

ちひろ「往生際がわるいですね」グニャアァ

ちひろA「コレならもう、言い逃れはできません。」

ちひろB「現実では2人に別れられる人間なんか存在しませんから。」

モバP「あ、ああ・・・」

ちひろA「さあ、現実へ」

ちひろB「戻りなさい!」

パンッ!!!

「…ください。おきて下さい。」

春香「起きてください、プロデューサーさん!」

P「あれ、俺は、夢を見て?」

真「良かった、一時はどうなるかと思ってましたよ。」

P「俺はどうなってたんだ?」

春香「覚えてないんですか?」

P「ああ、ちょっと記憶が飛んでてな。」

春香「小鳥さんがネットで見つけてきた催眠術をプロデューさんに試したんですよ。」

真「そしたら、意識が戻らなくて皆心配してたんです。」

P「それは心配をかけたな。でももう大丈夫だよ。」

小鳥「それは良かったです。じゃあ私も無罪放免ということで・・・。」

律子「簡単に許されるとでも思ってるんですか?」

P「良いよ、律子。元はと言えば引き受けた俺が悪いんだ。それにこうして現実に戻ってこれたんだからな。」

春香「本当にそう思ってるんですか?」

P「え?」

真「本当にここが現実だと?本当の貴方は765プロのプロデューサー?」

P「え、そうだろ俺は765のプロデューサーだ、CGプロのプロデューサーじゃなく。」

律子「本当?それは本当ですか?」

小鳥「本当のあなたって何?」グニャァ

ちひろ「765プロのプロデューサー?CGプロのプロデューサー?」

春香「そもそも本当のプロデューサーさんは、本当にアイドルのプロデューサーなんですか?」グニャアア

杏「ニートかもしれないよ?フリーターかもしれないよ?もしかして総理大臣かも。」

真「そもそも、人間なのかな?」グニャァァ

みく「人間に憧れた猫かもしれいにゃ。犬かも、雉かも、自分が人間をプロデュースしたいと考えた猿かもしれないにゃ。」

律子「あなたの夢は儚くて、あなたの現実も儚い物。」

律子「あなたは本当に存在しているの?ただ夢を見続けるだけの存在かも。」グニャァァ

幸子「未来永劫続く夢の中で、永遠にアイドルをプロデュースし続ける。」

幸子「ボクタチトオナジユメノナカノソンザイカモシレマセンネ!」

「あなたは何?」

「あなたは誰?」
 
「何を望むの?」

「どうして存在しているの?」

「ドウシテ」 「ナンデ」 「ダレ」 


「ダレ」
「ダレ」
「ダレ」
「ダレ」
「ダレ」

「オマエハイッタイダレナンダ?」

モバP「うわぁぁぁ!!!」

幸子「ボクがこれから三つ数えて手を叩きます。するとあなたは目覚めます!」

3・2・1 パンッ!

菜々「目覚めませんね・・・」

クラリス「本当にやり方はあってるのでしょうか?」

幸子「あってるはずなんです!確かに、ありすちゃんに教えてもらったとおりにやってるんです!」

まゆ「じゃあどうして、Pさんは目を覚まさないんですかぁ?」

幸子「そんなこと、ボクだって知りませんよぉ!」

菜々「じゃあここは、菜々がウサミンパワーで目覚めさせましょう!」ウサミンパワー

まゆ「・・・」

幸子「何も起こりませんね?」

クラリス「父なる神よ、どうかプロデューサー様を再び目覚めさせてください。」

まゆ「神様じゃダメですねぇ、ここはまゆの愛で・・・」

まゆ「Pさん、まゆはここに居ますよ。さあ、目を覚ましてください。」

幸子「起きる気配もありませんね!」

まゆ「幸子ちゃん?」ニコォ

幸子「え、あ・・・」

まゆ「元はと言えばあなたが悪いんですから、余計な茶々を入れている暇があればもっと頑張って解いてくださいねぇ?」

幸子「でも、もう十分頑張って・・・」

クラリス「成果が出なければ意味はありません。私は後ろで祈りを捧げていますので、もっと頑張ってください。」ヒキッ

菜々「菜々も後ろからウサミンパワーを送りますから、頑張ってください」ヒキッ

まゆ「お二人もああ言ってますし、一緒に頑張りましょうねぇ?」

幸子「は、ハィイ!」


幸子「もう、催眠術なんか懲り懲りですー!」

これで、終わりです。見てくれた方が居たらありがとうございました。

>>まゆの気迫が怖くて、一歩引いてる様子を表そうと思って作った言葉です。

分かりづらくて申し訳ない。

ススス…とかの方がわかり易かったかな?
というかこれP起きないん?どうなっちゃったん、こわい

ともあれ乙

>>25ススス…か、それのほうが良かったですね。

Pは、きっとありすちゃんが正しい起こし方を知ってるはずです。

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