ちなつ「京子先輩が泊りにきやがりました」(517)

~ごらく部~

ちなつ「結衣先輩!最近毎日京子先輩が泊りに来てるってほんとですか!?」

結衣「え、ああ、確かに最近泊りに来る日が多いね」

結衣「もしかして、京子、本気で私の家に住むつもりなのかな」クスッ

ちなつ「……!」

ちなつ(ゆ、油断してました、京子先輩、徐々に泊る回数を増やして最終的には住みこむつもりですね……)

ちなつ「そ、そんなの、ずるいです!」

結衣「え?」

ちなつ「結衣先輩!そんなの不公平ですよっ!」

結衣「ち、ちなつちゃん……?」

ちなつ「わ、私だって……私だってっ!」

結衣「……判ったよ、ちなつちゃん」

ちなつ「え?」

結衣「京子にはさ、私がよく言っておくから……だから、そんな悲しい顔しないで?」

ちなつ「ゆ、結衣先輩っ……」ウルッ

ちなつ(京子先輩に、あんまり泊りに来るなってズバッと言って下さるんですねっ!)

ちなつ(流石結衣先輩ですっ!かっこいいっ!)キャーッ

~翌日~

~吉川宅・玄関~


京子「……」ニコニコ

ちなつ「……」

京子「……」ニコニコニコ

ちなつ「……京子先輩、何しに来たんです?そんなに沢山荷物持って」

京子「うん、お泊りセット持ってきたんだ!」

ちなつ「は?」

京子「いやあ、まさかちなつちゃんが私とお泊りしたがってただなんて、ビックリだよん♪」

ちなつ「……何言ってるのこの人」

京子「ん?」

ちなつ「え?」

京子「私、昨日結衣から」


『京子が私の部屋にばっかり泊まるから、ちなつちゃん悲しんでるみたいなんだよ』

『だから、明日はちなつちゃんの家に泊りに行ってあげてね?』


京子「って聞いたんだけど……」

ちなつ「……」

ちなつ(え、結衣先輩、昨日の私の言葉をそういうふうに取っちゃったの!?)

ちなつ(うう、もっとはっきり『京子先輩ばっかり結衣先輩の部屋に泊るのはずるいです』って言えば良かったっ!)グヌヌ

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ「……」ハァ

ちなつ「京子先輩、来ていただいたところ申し訳ないんですが……」

京子「今日の晩御飯何にしよっか?カレーとかなら私も手伝えるよ?」

ちなつ「誤解なんです」

京子「そんな事ないって!ちゃんと手伝えますっ!」プー

ちなつ「いえ、カレーの話じゃなくて……」

京子「カレーじゃ嫌なの?」

ちなつ「いえ、カレーは好きですが……」

京子「じゃあ決まりね!」

ちなつ「……京子先輩」

京子「ほえ?」

ちなつ「昨日結衣先輩に言ったのは、京子先輩が結衣先輩のお家に泊り過ぎてて迷惑かけてるんじゃないかって話でして」

ちなつ「別に京子先輩に泊りに来てほしいって言ったつもりじゃなかったんです」

京子「……え?」

ちなつ「すみません」

京子「……」

ちなつ「……」

京子「……カレーのルーとか材料、実はもう用意してあるんだけど……」

ちなつ「……すみません」

京子「あ、あはは……そ、そうだよね、何か話がうますぎると思ったんだ……」ショボン

京子「ごめんね、騒がせちゃって……ごめん」ショボン

ちなつ(うわあ、さっきまで凄くテンション高かくて楽しそうだったのに、めちゃくちゃ落ち込んでる……)

ちなつ(流石に、可哀そうだな……)

京子「じゃ、帰るね……ばいばい……」トボトボ

ちなつ「あ、あの……」

京子「ん?」

ちなつ「……そんなに、お泊りするの、楽しみだったんですか?」

京子「……うん」

ちなつ「そです……か……」

ちなつ(正直、突然の話でびっくりはしてるけど……)

ちなつ(こんなに楽しみにして貰ってたのは、ちょっと嬉しいな……)

ちなつ「……」ハァ

ちなつ「えっと……今回だけですよ?」

京子「え?」

ちなつ「今回だけ、お泊りしていいですから……荷物、中に入れましょ?」

京子「ち、ちなつちゃんっ……」パァッ

ちなつ「ほ、ほら、こっちのリュックは持ちますからっ」プイッ

京子「う、うんっ!」ニコニコ

京子「あ、お父さんとお母さんはもう帰ってきてるの?お泊りするんだからあいさつしなきゃ」

ちなつ「いえ、今日は両親もお姉ちゃんも用事で出てて帰ってきません」

京子「……」

ちなつ「……」

京子「ひっひっひっ、二人きりだね、ちなつちゃあんっ♪」

ちなつ「追い出しますよ」

京子「もー、冗談だってっ!怒んないでよ~!」

ちなつ「はぁ……」

ちなつ(ほんとに許可して良かったのかなあ、お泊り)

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  ∠__/{     〈三f⌒\∧ニ/r三/ /ニ〉  ,イ \____>_   └== l       「 |  「 |
    {::.. ヽ    /{三}   \V,ニ/  .:{'三ノヽ{::::::..  :〉__┌‐゙ └┐└‐ュ. |   _  | 」  | .|
     \ 'ー‐':::::/㍉〉__}   {二}    .:レ'  .:〃::::::. / | || l| |l | 巨_,}┌‐゙ └┐    | .|
      \__:: /     〉  //ハ   .:ト、  /':::::::.. ノ └‐―'| |__,j    | || l| |l | (二二」 、 、
               /  ////ハ   .:| \:::::::: /       (___|     └‐―'| |__,j     |)) .|))
                 /  //////ノ   .:|    ー'                  (___|       こ|' こ|'

京子「さっきも言ったけど、晩御飯はカレーでいいよね?」

ちなつ「あ、はい……元々出前でも取ろうかなと思っていたところですし」

京子「よーしっ!じゃあ、私が作っちゃうから、ちなつちゃんはリビングで寛いでて?」

ちなつ「え、私も手伝いますよ、うちのキッチンなんですし、京子先輩何がどこに置いてあるのか判らないでしょ?」

京子「それもそっか……」

ちなつ「えっと、じゃあまず野菜でも剥きますか」

京子「おう!」

ちなつ「……ううん、ジャガイモ、形がいびつで剥きにくいなあ」シャッシャッ

ちなつ「皮ごと実を削ぎ落としちゃったから、こんなに小さくなっちゃった……」

ちなつ(京子先輩の方はどんな具合だろ、まあ、私と似たようなものだと思うけど……)

京子「ふんふんふん~♪」

ちなつ(うわあ、すごく上手に剥けてる)

ちなつ(くっ……ちょっと悔しいっ)

京子「ん?どしたのちなつちゃん」

ちなつ「……な、なんでもありませんっ!」

ちなつ(次のジャガイモこそ、ちゃんと剥いてやるんだからっ!)

ちなつ「……」

京子「ふふん、ふんふん~♪」

ちなつ「……」

京子「ふんん~♪」

ちなつ「京子先輩、楽しそうですね」

京子「えー?そう~?」

ちなつ「そうです、こんな地味な作業、すぐに飽きちゃうと思ってたのに」

京子「えへへ、1人でやってたら飽きちゃってたかも!」

ちなつ「え、ほぼ1人で剥いちゃってるじゃないですか、私が剥いたのは全部ちっちゃくなっちゃってるし……」

京子「ノンノン、二人で並んでやってるでしょ?それがね、何か楽しいなって」

ちなつ「は、はあ……」

京子「例えばね~、ちなつちゃんが最初はおっかなびっくり包丁触ってたのに、今は随分慣れてきたなーとか」

ちなつ「……!」

京子「時々手を止めて私の剥いた野菜をチラチラ見てるなーとか」

京子「そういうのを見ながらお料理の下ごしらえするのって、すっごくたのしい」ニコ

ちなつ「べ、別にチラチラ見たりなんてしてませんっ!」プー

京子「むふふ、嘘ばっかりっ」

ちなつ「くっ///」

ちなつ(ぜ、全部見られてたのか、恥ずかしいっ///)

ちなつ「ど、どーせ、私の包丁さばきはへたくそですよっ!」

ちなつ「お上手な京子先輩は、さぞかし立派なお嫁さんになるんでしょうねっ!」プイッ

京子「もー、拗ねないでよ、ちなちゅ~」

京子「ほら、ちなつちゃんが最後に剥いたコレとか、凄く上手く剥けてると思うよ?」

ちなつ「そんなお世辞はいりませんっ」プイッ

京子「いやいや、お世辞とかじゃないよ、ほら、私のと並べても区別つかないし」

ちなつ「……」

京子「ね?」

ちなつ「……ほんとですか?」チラッ

京子「うん、ちなつちゃん、上達早いよね、何日かすれば私追い抜かれちゃうかも」

ちなつ「い、言われなくても、京子先輩なんて、すぐに追い抜いちゃいますよっ……」

京子「うん!」

~30分後~


ちなつ「ほんとに醤油入れなくて良いんですか?隠し味ですよ?」

京子「い、いや、いらないよ……」


~1時間後~


ちなつ「あ、カレーにはコーヒー入れたらおいしくなるって聞きました!」

京子「ちなつちゃん、砂糖とミルクまで入れようとしないでっ!」



~2時間後~

京子「や、やっと完成した……」

ちなつ「わあ、そんなに難しくは無かったですね、京子先輩!」

京子「……はい」

京ちな「「いただきます!」」

京子「ん~♪おいちいね、ちなつちゃん♪」

ちなつ「ま、まあ、私が手伝ったんだから当然ですよね」

京子「うん、ちなつちゃんの愛が入ってるしね~♪」

ちなつ「入ってません」

京子「ちなつちゃんが入れ忘れてたみたいだから私が代わりに入れておいたよ!」

ちなつ「え、か、返してください、私の愛!」

京子「やだー!もう食べちゃってるもん!」モグモグ

ちなつ「も、もうっ!京子先輩ったら!」

京子「……ぷっ」

ちなつ「……ふふふ」

ちなつ(凄くくだらないやり取りなのに、楽しいな……)

ちなつ(お家がごらく部になったみたい)

ちなつ(カレーも美味しいし)モク゚モク゚

京子「さーて、ご飯も食べ終わったことだし!」

ちなつ「トランプでもしますか?」

京子「いやあ、お風呂でしょ~?」

ちなつ「……別に良いですけど、一緒に入るとか言わないでくださいね?」

京子「言う!」

ちなつ「駄目です」

京子「やだ!」

ちなつ「追い出しますよ?」

京子「ええー、ちなちゅ、冷たい……」

ちなつ「冷たいなら、先に入って温まって下さい」

京子「……」

ちなつ「京子先輩?」

夜食を買いに行くかいくまいか・・・

ポテチ食いながら待てど今日は、京ちなは・・・?気長に保守

京子「えっと……ほんとに、一緒に入らない?」

ちなつ「は、入りませんって!何真剣な顔で言ってるんですかっ」

京子「ううー……はいりたいはいりたいっ!」ジタバタ

ちなつ「……何意地になってるんです、何時もならこの辺で諦めるのに」

京子「だって……」モジモジ

ちなつ「京子先輩?」

京子「だって、結衣やあかりばっかり、ちなつちゃんと親しくしてるし……」モジモジ

ちなつ「え?」

京子「私とだって、もうちょっとくらい、親しくしてくれていいじゃん……」モジモジ

ちなつ(京子先輩、何言ってるんだろ)

ちなつ(そりゃあ、結衣先輩やあかりちゃんと京子先輩では、接する態度は変わっちゃうけど)

ちなつ(けど、親しくしてないなんてことは、無いと思うんだけど……)

ちなつ(わたし、そんなに変な態度取っちゃってたのかな……)

ちなつ「あ、あの、京子先輩?京子先輩は、どうしてそう思ったんですか?」

京子「だって……結衣やあかりとはチューしたのに、私とはしてくれてないし」

ちなつ「なっ///」

ちなつ「す、するわけないでしょ!な、なに言ってるんですかっ///」

京子「い、いや、違うよ?私だってそんな理由でチューして欲しいとは思ってないけどっ」

ちなつ「じゃあ、じゃあなんですかっ///」

京子「ただ……なんか、私だけ取り残されてるなって思って……」

京子「だから、私、もっとちなつちゃんと親しくしたいんだけど……方法が無いって言うか……」

ちなつ(京子先輩って、普段は強引に行動するのに、何か変な所で繊細だなあ……)

ちなつ「……それで、今回お風呂に一緒に入って親しくなりたいと」

京子「うん……」

ちなつ「……お風呂なら、温泉で入ったじゃないですかっ」プイッ

京子「ううー、温泉とお家では違うんだよっ」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

ちなつ「……変な所触ったりしないって、約束できますか?」

京子「う、うんっ!」

ちなつ「……やったら、絶交ですからね?」

京子「大丈夫!優しくするから!」

ちなつ(はぁ……ここまで必死に言ってるんだから、断るのもかわいそうか……)

ちなつ(何かしたらまたマジカルドンキくらわせればいいだろうし)

ちなつ「……じゃあ、あの、構わないですよ」プイ

京子「あ、ありがと!」

~お風呂~


京子「いっちばーん♪」ザブーンッ

ちなつ「ちょ、京子先輩!脱いだ服はちゃんとカゴに入れてくださいよっ!」

京子「えへへ、ごめんごめんっ!」

ちなつ(もう、どうして私がお母さんみたいなこと言わなきゃなんないのっ)

ちなつ(ほんっと、京子先輩って子供なんだから)

ちなつ(……パンツはクラゲさん柄かぁ)ヒョイッ

京子「おーい、ちなちゅ、早く入っておいで~?」

ちなつ「わ、判ってますよっ///」

ちなつ「京子先輩、もっと端に寄って下さい……」

京子「はーいっ!」ザバザバ

ちなつ「……」チャプ

ちなつ(ふー、今日はちょっとバタバタしてたから、熱いお湯が気持ちいいな……)ハァー

京子「えへへ」

ちなつ「な、何笑ってるんですかっ……」

京子「いやあ、ちなつちゃんとお家でお風呂入ってるのって、何か変な気持ちだなーって」

ちなつ「……変な事したら絶交だって言いましたよね?」

京子「も~、そういう意味じゃないってば!」

ちなつ(まあ、言いたい事は判りますけどね……私の日常と、京子先輩の日常が混ざる感じがして)

ちなつ(ちょっと変な気持ち)

ちなつ「……」チラッ

京子「ふんふんふん~♪」

ちなつ(何とも嬉しそうな顔して……)

ちなつ(けど、こうして近くで見ると、京子先輩のはだって綺麗だなあ)

ちなつ(髪もサラサラだし)

ちなつ(私の髪はずっと括ってるし、変な癖ついてるんだよね……)

ちなつ(私も、あんな髪に慣れたらなあ……)

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ「は、はい!」

ちなつ(見てたの気付かれた!?)

京子「身体洗っちゃわない?」

ちなつ「あ、そ、そうですねっ///」

ちなつ「じゃ、私、先に身体洗いますね」ザバー

京子「手伝うよ~」ザバッ

ちなつ「……」

京子「ん?」

ちなつ「……手伝いとかいりませんから」

京子「そんな遠慮しないで~!」アワアワ

ちなつ「ちょ、京子先輩!?」

ちなつ(ご、強引にスタンバイされた)

京子「はい、背中向けて?」

ちなつ「……」

京子「ね?」

ちなつ「はぁ……判りました、けど、ほんとに変な所触ったらこの桶で殴りますからね?」

京子「お、おう」

京子「……」ゴシゴシ

ちなつ「……」

京子「……」ゴシゴシ

ちなつ(……意外だなあ、特に悪ふざけもせずに背中洗ってくれてる)

京子「……」ゴシゴシ

ちなつ(洗い方、凄く丁寧で、気持ちいいな……)

京子「……」ゴシゴシ

ちなつ(京子先輩、どんな顔で洗ってるんだろ……)チラッ

京子「……」ゴシゴシ

ちなつ(……凄く優しそうに笑ってる)

ちなつ(いっつもは、もっといたずらっぽい笑い方してる癖に……)

ちなつ(そんなに、私の背中洗うの、嬉しいの……?)

京子「はい、しゅうりょーっ!お湯掛けるよ~?」

ちなつ「ふえ?」


ザバーッ


ちなつ「わっぷっ!」

京子「大丈夫?」

ちなつ「へ、平気ですっ!ちょっとびっくりしただけでっ」

京子「そっか……あとは、自分で洗えるよね?」

ちなつ「え?京子先輩の事だから前も洗わせろーとか言って来るのかと思ってましたが……」

京子「えー、なになに、洗ってほしいの?」

ちなつ「そ、そんな訳ありませんからっ!湯船に戻って下さいっ!」

京子「ほーいっ!」ザブンッ

いいぞ!!そのまま!!

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   `>  い |´| l |   | |::;|  ̄         {ヽ-┘       ヽ、: : : : : : \: : :
       い',:|ニ};/ |   .| | |l          |          Y`>、: : : : : :ー
  |     い',|//l |  | | リ            ` ー‐- 、      |< ∨: : :/
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  ,r'::::::;:':::::i .,!::::::|_,,,,_  ``'''-、;::::::メ/::::;'::::'ーi  「
,..--─--、;::`i:::::;::!  `ヽ    ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
       `|:::::;::|       !;;oソノ ./\:::/リ
        |::::::;::|   !ー、_,'  `''" /:';:::::`!     非常に興味深いスレですね
         |:::::::;::|.  'ー     ./:;;:-''"`\
       .|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
     ,.-┴''"ヽ``,`'、  !.,'  '/   /`ニ=_,ノ!
    .,r'   ヽ、`i !ノ  ','   i'    _,フ'-:'":、
   /  '" `i i .ノノ-' ', !  i    「  ';::::::::::::`、

俺が帰ってくる日付変更前ぐらいまで残ってろ

うむ

                  ィ- 、        ィ-..
           /⌒    /:   \   /   ヽ
       ゝ´⌒`´⌒`丶.、 ヾ::::::>-┴┴―<:::::/     -――‐- 、´ ̄`゙v-、, .-――‐-  、,-<_´  ̄⌒ヽ、
  ィ'⌒>'´          `<./            \ > イ::           \(⌒イ         く )⌒ヽ、  `、
  {{ ∨             /             く :              ヽ               ヽ `ヽ    ゙i
  八/ /   / |   | |  l ヽ/     /{  ∧     !:    /{:::∧  ::::  メ !    . ハ         i, ハ   ハ  ハ|
 / /    / 八 | { ∧/  ヽ/{_ /  . /_ ノ    .i:ヽ/{::/!::/ _i ノ ::::   .iィヽ.ハ | .| ||:ノΛ:::||l::ノ i    }: ノ |
 \{ l l /∨  \{ 八{ |{/|  / ∨  ∨    ヽ   |./ リ 乂   リ ヽ ::::メ }|__/└┘゙ーハ_,」 .ー|/ /」::   i/
   | l N≧z    z≦ ノ | ∨三≧    ≦三 ∨ !.三≧    ≦三 ∨::::: }三≧    ≦三 /::::く' )::.  (
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      | :::: :: | |:::| | :::::  |(.|   .| |:::| l     ./ |     | |:::| |    ./.|   .| .|:::| |    ./
 ̄ ̄ ̄ ̄ 乂__ノ  ̄ ̄ 乂_ノ~乂__ノ  ̄ ̄ 乂_ノ  ̄ 乂__ノ  ̄ ̄ 乂_ノ ̄乂__ノ  ̄ ̄ 乂_ノ ̄



バシャーンッ


ちなつ「ふぅ……」

京子「あ、ちなつちゃん洗い終わった?」

ちなつ「はい、おかげさまで」

京子「じゃ、次わたし洗おうっと!」ザバー

ちなつ「……」

京子「ん?ちなつちゃん、湯船浸からないの?」

ちなつ「えーと、その……私だけ背中流して貰ったのは、不公平ですから」

ちなつ「……お返しに、京子先輩の背中も……洗いますよ」

京子「ち、ちなつちゃんっ!」キラキラ

ちなつ「い、いいから、早く背中向けてくださいっ///」

京子「うん!」

ちなつ(わたし、何やってるんだろうな)ゴシゴシ

ちなつ(お返しなんてしなくても京子先輩は気にしないだろうに……)ゴシゴシ

ちなつ「……」

ちなつ(そう……なんだよね、京子先輩は私が何言っても気にしない)

ちなつ(前に『仲良くなれそうにありません』ってハッキリ言っちゃった時も、そんなに気にしてなかったし……)

ちなつ(……そんなに、私の事が好きなのかな)

ちなつ(それとも……それとも……)

ちなつ(本当は、私の言葉とかどうでもいいと思ってるんじゃ……)

京子「ちなちゅ~?手が止まってるよ~?」

ちなつ「……!」ビクッ

京子「ひょっとして、私の背中に見惚れてみちたか?」

ちなつ「……」ムカッ

ちなつ「そんな訳ないでしょうっ」

ちなつ(まったく、人の気も知らないで……)ゴシゴシ


ムニッ


京子「あんっ///」ビクッ

ちなつ「な、なに可愛い声出してるんですかっ!」

京子「ち、ちなつちゃん、指で脇なぞらないでよっ///」

ちなつ「わ、わざとじゃないです、手が滑っただけですよっ」

京子「ほ、ほんと?」

ちなつ「ほんとですっ!」

京子「うぅぅっ、脇は弱いんだから気を付けてね?」

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ「そういえば、京子先輩って毎日わたしに抱き着いたり頬ずりしたりと色々なセクハラしてきますよね?」

京子「え、あれはセクハラというかあいさつ代わりというか……」

京子「というか、ど、どうして今そんなこと聞くの」

ちなつ「……いえ、別に」ゴシゴシ


ムニッ


京子「ひゃっ///」ビクッ


プニッ


京子「んうっ///」ビクッ


コチョ


京子「やあっ///」ビクッ

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

~ちなちゅの部屋~


京子「///」プスプス

ちなつ(……しまった、つい普段の仕返しにいっぱい触っちゃった……)

ちなつ(まあ、京子先輩の反応が面白かったからいっか……)

ちなつ「おーい、京子先輩、大丈夫です?」ツンツン

京子「う、うう、酷いよちなつちゃん、触んないでって言ったのにぃっ」ウルッ

ちなつ「事故です、事故ですって」

京子「嘘だ、絶対嘘だよぉっ」グッタリ

ちなつ「そんな事より、プリン冷やしておいたんですけど、食べます?」

京子「え!マジ!?食べる食べる!」ムクッ

ちなつ(まったく、現金なんだから、京子先輩は……)クスッ

ちなつ「じゃ、持ってきますね」

ちなつ「はい、持ってきました……って、何広げてるんですか」

京子「うん、今日はいっぱい遊び道具持ってきたんだ~」

京子「これ使って、夜中まで遊ぼ?」

ちなつ「うわあ……ほんとに色々ありますね、各種ボードゲームに玩具にジェンガに……ミラクるんDVD」

ちなつ「こっちはミラクるん変身セット?」

京子「二人でミラクるんゴッコすれば面白いと思わない!?」

ちなつ「思いません」

京子「ちぇーっ、ケチぃ」

ちなつ(けど、本当に不思議な感じだな……)

ちなつ(ごらく部でやってるみたいに、色んな玩具で遊んで、笑って楽しんで……)

ちなつ(時々ふざけあって、ツッコミいれて……)

ちなつ(けど、ここは部室じゃなくて、私も部屋で……)

ちなつ(人数も二人っきりだから……)

ちなつ「……」チラッ

京子「……ん?」ニコ

ちなつ(私はずっと京子先輩を見て、京子先輩とだけ喋って……)

ちなつ(京子先輩も、私だけを見て私とだけ喋ってる……)

ちなつ「……」

ちなつ(皆で過ごすごらく部も大好きだけど……)

ちなつ(こういう時間も……悪くないかな)

結京は熟年夫婦、京綾は新婚夫婦、京あかは天使、京ちなはバカップル、京櫻はバカ

ちなつ「……」ウツラウツラ

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ「ふごっ……あ、あれ、私……」

京子「ジェンガやってるうちにうつらうつらしちゃったみいだね」クスクス

ちなつ(あ、そっか、どのパーツ抜くか迷ってるうちに頭がぼーっとしてきて……)

京子「じゃ、これが終わったらもう寝ちゃおうか?」

ちなつ「え?」

京子「ほら、もう2時だしさ」

ちなつ(うわ、ほんとだ……色んなゲームで遊んでる間に、そんなに時間経っちゃってたんだ……)

スーッ


ガラガラガラッ


京子「あー、倒れちゃったかぁ……」

京子「結局、ちなつちゃんには勝てなかったなあ……」

ちなつ「地道にやってたら京子先輩が勝ってたと思いますよ?何時も危険なパーツ狙って抜くからですよ」

京子「だって、地道にやっててもつまんないじゃん?」

ちなつ「京子先輩らしいですね」クスッ

京子「えへへ」

京子「よし、お片付けしよっか」

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ(そっか……終わっちゃうんだ、この時間も)

ちなつ(そうだよね、そもそも京子先輩と二人っきりになる事なんて、殆ど無いし)

ちなつ(仕方……無いよね……)

京子「あ、大切な事忘れてた!」

ちなつ「え、なんです?」

京子「……お布団用意してくるの忘れた」

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん家、予備のお布団とか……ある?」

ちなつ「……えっと」

ちなつ(お布団なら1年の皆でお泊りした時のが確か……)

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ「……無い、です」プイ

京子「おう……じゃあ、ソファーで寝るかぁ……」

ちなつ「あの……」

京子「ん?」

ちなつ「京子先輩は、今日は割と大人しくしてましたし……」

ちなつ「だから、その……朝まで大人しくするって約束してくれるなら……いいですよ」

京子「え、なにが?」

ちなつ「だ、だからっ///」

ちなつ「私のベットわりと大きいですし、その……」

ちなつ「……一緒に、寝ても」チラッ


京子「……」ポカーン


ちなつ「……やっぱりいいです」プイッ

京子「あっ、あっ、ま、待って!寝たい!寝たいから無かった事にしないでっ!」

ちなつ「いえ、やっぱり京子先輩はソファーで寝ててください、バスタオルくらいなら貸してあげますから」

京子「ちなつちゃぁんっ!」グスッ

キ、キマシ?

ちなつ「じゃ、電気消しますね?」

京子「ほーいっ」


カチッ


ちなつ「……」ゴソゴソ

ちなつ(うーん、流石に2人で寝るとちょっと狭いなあ、このベット)

京子「……」ジーッ

ちなつ「……何見てるんですか」

京子「えへへへ」ニコ




京子「あのね、ちなつちゃん」

ちなつ「何ですか、京子先輩」





京子「カレー、美味しかったね」

ちなつ「……はい」





京子「背中、洗ってくれてありがと」

ちなつ「……いえ」






京子「ゲーム、面白かったね」

ちなつ「……」






京子「今日は楽しかったね」

ちなつ「……うん」



京子「あのね、ちなつちゃん」

ちなつ「……なん……ですか、京子先輩」

京子「私ね」

ちなつ「……うん」

京子「ちなつちゃんの事、だーいすきっ」

ちなつ「……」

京子「ちなつちゃん、寝ちゃった?」

ちなつ「……」

京子「おやすみ、ちなつちゃん……」

ちなつ「……」

京子「……」




ちなつ「……おやすみなさい」コソッ

京ちなは最高だな……結京の次に          
           _(   
    _     ´  ` ∨ }
   /´  `ヽ (人ソハレヘ |   いや京綾が至高よ
.  | .ノ从从)) <从゚ヮ゚<リ \\

   )从 ゚ヮ゚ノ  /   ⌒i  ) )
   /   \     | | |/
  /    / ̄ ̄ ̄ ̄/ |
__(__ニつ/  FMV  / .| .|____
    \/____/ (u ⊃ 

>>406
ワロタ

京子「……」zzz

ちなつ「……」チラッ

ちなつ(今日の京子先輩は、何時もと少し違ったな……)

ちなつ(無理矢理抱きついてくる事は無かったし……)

ちなつ(私の事を、宝物みたいに扱ってくれてたし……)

ちなつ(私だけを見てくれてたし……)

ちなつ(……きっと、今日の時間を大切にしたかったんだよね)


『ちなつちゃんの事、だーいすきっ』


ちなつ「……」

ちなつ「もう、本当にしょうのない先輩ですね……」

ちなつ「そんな事言われて、私がもし本気にしたらどうするつもりなんですか……」

ちなつ「ドキドキしちゃったら、どうするつもりなんですか……」

ちなつ「責任、取ってくれるんですか……」


京子「むにゃむにゃ……ちなちゅー」zzz


ちなつ「……ちなちゅ、言うな」クスッ

キ、キマ―

~朝~


ピピピピピピピピッ


ちなつ「……ふごっ」パチッ

ちなつ「あー……眠いぃ、全然寝たりないよぉ……」ゴロンッ

京子「むにゃ……」ギュー

ちなつ(あれ、きょうこせんぱいが布団の中で私に抱きついてきてる……)

ちなつ(ああ、夢か……)

ちなつ(夢なら……まあ、いいかな……)ギュ

ちなつ「……あとごふん」スリスリ

ちなつ「……」zzz

『……ちゃん』ユサユサ


『ちな……』ユサユサ


ちなつ「んー……」


『ちなつちゃん?』ユサユサ


ちなつ「……んっ、え、な、なに」ショボショボ

京子「ちなつちゃん、おはよ!」

ちなつ「……あ、きょうこせんぱい、おはようございます」ペコ

京子「もー、まだ寝ぼけてる?」

ちなつ「……ねぼけてません、ねぼけてませんよーだ」ギュー

京子「ううっ///」

ちなつ(あれ……夢にしてはこの京子先輩妙に熱いな……)

ちなつ(ああ、そういえば、京子先輩昨日泊りに来て……)

ちなつ(それで……そうだ、何かあの特別な時間が終わるのが嫌だったから……少しでも長く続けようと、一緒に寝て……)

ちなつ(……一緒に)

京子「も、もう、ちなちゅったら、だいたんっ///」

ちなつ「え……」

ちなつ「えええええええええええええええ!!!!」ババッ

ちなつ「うう、寝ぼけて京子先輩なんかに抱きつくとは、この吉川ちなつ一生の不覚っ///」

京子「ちぇーっ、なんかとは失礼なっ!」プー

ちなつ「というか、もうこんな時間じゃないですかっ!」

京子「うん、今からだと走らないと学校間に合わないかなあ」

ちなつ「先に起きてたんなら起こしてくださいよっ!」

京子「えへへへ、だって、ちなつちゅんが、凄く安心した顔で寝てたから、起こすの勿体ないかなって」

ちなつ「くっ///」

きたか

~玄関~

ちなつ「ほ、ほら急ぎますよ!荷物は私も持ってあげますからっ!」

京子「ちなつちゃーん、お腹空いたよ?」

ちなつ「なら行く時にコンビに寄ればいいですからっ!」

京子「お、それなら欲しいお菓子あるからついでに買って行こう?」

ちなつ「も、もう!何で京子先輩そんなに呑気なの!」

ちなつ(靴も履いたし、あとは玄関を抜けて……)

ちなつ(家を出て……)

ちなつ「……」

ちなつ(あ、それで本当に最後だ、二人っきりの時間)

ちなつ(……きっと、これからはもう京子先輩と二人っきりになる事は無いだろうし)

ちなつ(だから、昨日のドキドキが、それ以上に発展する事も、無い……)

ちなつ(あとは、何時も通りの関係に戻って……)

ちなつ(皆で楽しいごらく部を……)


京子「私も靴履けたよ~、ほら、急ご?」トテトテ

ちなつ「……」クイッ


京子「ん?ちなつちゃん?」

キマ?

>>442の前にこれを入れ忘れてました



何時も強引に私の懐に飛び込んでくる京子先輩

私のペースを乱してくれる京子先輩

その癖、繊細な悩みを持っちゃう京子先輩

私を大切に扱ってくれる京子先輩

私の事を大好きだって言ってくれる京子先輩


そんな京子先輩の事……

……嫌いじゃないですよ

いや、僕は京子ちゃんに朝勃ちの一発を飲ませたいなぁ
下の口にも上の口にも^^

ちなつ「……京子先輩、あの、今日はお休み、しませんか?」

京子「え?」

ちなつ「学校……お休みして、もう少し……家に居ませんか?」

京子「……ちなつちゃん?ひょっとして体調悪いの?」

ちなつ「いえ、そういう訳ではないんですけど……」

京子「んー、どれどれ……」ピタッ

ちなつ「ひゃっ……」

ちなつ(京子先輩の手、暖かい……)

京子「うん、熱は無いみたいだねえ」

京子「ははーん、さてはちなつちゃん、眠いんだな~?」

ちなつ「ち、ちがっ」

京子「そんなの走ってれば目が覚めるよ!ほら!急ご!」ギュ

ちなつ「あ、ちょ、京子先輩ひっぱらないでっ!」

京子「ほら!早く早く!」


タッタッタッ


ちなつ「……あ」


こうして京子先輩に手を握られた私は

玄関を抜けて

庭を飛び出し

家の前の通学路へ駆けだした




これで

京子先輩がお泊りに来た時のお話は

おしまい



ちなつ(あーあ、終わっちゃった……)

ちなつ(けど、楽しかったから、いいかな)

ちなつ(ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ勿体ない気もするけど……)

京子「ちなつちゃん?」

ちなつ「はい?」

京子「日曜日も、お泊りに来て……いい?」

ちなつ「……」ドキ



この瞬間だと思う

私の中にあった「嫌いじゃない」という感情が

「好き」という感情になったのは


        >─ァ′     .:    \ ヽ   、、 ヽ(⌒)       \ \
.         /   仏′   〃  .:::{  ヽ ,ハ  犲   〉 ハ            ヽ
        //  〃   // i{  iN{\_ ∠ _}__N  / `}               
      /   ρ    V\八 斗 、_/斗笊ミ:v }/  c'            }′
    /  .::  iイ  .:{ {,斗=ミ       ,、_}__ハ }}/     Y            すみません
       :/  | {{  .:Ⅵ、}__ハ     V(ー'ソc'/   /  ハ:...    .      ,  百合以外は出てってください!
    {  :/     ヾ 斗'^ V(ー'ソ      〃〃 ′ ′ |ノ::::::::::.. .::     /
      / /   ο//ヘ ー'〃〃 `_,. -‐- 、  '└┴─ァ'^丶::::::::::.  / /}
.     ∨ ∧   /{  ,ハ      {//        fZ_ ´     )人::::. {/
.     { トヘ    └┴:ヘ     V      ノ    V⌒  _,. -‐ァァミー一
    八 {   ー、     ..::个: .     、__/     マc::´::::::::::/:/⌒ヽ
             ..::::::::/  ` ‐-   _,. イ      /:::::::::::::::::/::/
             ).:人(    ,r:= ニ二ヘ::::iト    /:::ノ7^ヽ:/::://   {
            ー<  `  /べつ:::::::::::∨レ─ v'::(/^ヽ   Y´   ハ
               ( /^>、:::::::::::\~ー{::::/\  \ }  /  }

            巛 ヽ
            〒 ! 京ちなヒャッホーーーゥ!

        ('ヽハ   |  |   
      ., ´ ̄⌒'ヽ / / 
      !ノlノ从ハ `/ /
      |(゚ ヮ゚ リ| |/

      ,リ    リヘ   _
      / ュヘ    |r8´  `8⌒ヽ
     〈_} )   |( (」从_」」ヽ ソ ) やりましたね!京子先輩!

        /    !)从゚ヮ゚ 从ノリレ
       ./  mn  |         i
       j  /ヽ-|  |´ゝ ,n _i  l
一一一一一一一一一一E_ )__ノ


ちなつ「……ちゃんと大人しくするって約束できますか?」

京子「うん!」

ちなつ「お土産に何か甘いものを希望します」

京子「オッケー!」

ちなつ「今度は野菜、もっと上手く剥けるようにしておきますから」

京子「楽しみ!」

ちなつ「お風呂で可愛い声聞かせてくださいね」

京子「え、それはちょっと……」

ちなつ「ちゃんと楽しい玩具とかも、持ってきてください」

京子「任せて!」

ちなつ「そこまでいうなら、まあ、仕方ないです……泊りに来てくれても、いいです……」

京子「ほ、ほんと!?」

ちなつ「あ、それと……」

京子「ん?まだ何かある?」


『ちなつちゃんの事、だーいすきっ』


ちなつ「……」

楽しい玩具(意味深)




ちなつ「……私も、京子先輩の事、大好きですよ」



京子「……え?」

ちなつ「さ、急いで学校行きましょ?コンビニも寄るんですよね?」

京子「ち、ちなつちゃん、今なんて?え?」

ちなつ「何やってるんですか、置いていきますよ?」

京子「ふぇ、ま、待ってよちなつちゃん!さっき何て言ったの!」

ちなつ「……そ、それは、また今度二人っきりになった時に言いますから」

         __

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         ▼/       木間
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 木間市タワー [Kima City Tower]
     (1990竣工 日本)

だから

ちゃんと責任取って下さいね

京子先輩



長期保守してもらって申し訳ありませんでしたすみませんごめんなさいもう二度としません

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