怜「宮永照に対して歯が立たんかったのは仕方ない。ウチやって未来予知使ってもかなわんかったんや。それにあんたがいなかったらドラがあいつにいって、みんなとんでたかもわからん」
玄「……」
怜「あんたの姉ちゃんも心配しとったで。もうわすれーな。今日はおごったるさかい、パーッとやって忘れよ、な?」
すばら「怜さん、太っ腹、すばらですっ!」
怜「あんたには奢らへんで」
すばら「すばらっ!」
ドラゴンロードは完全に諦めてただろ
とりあえず死ね
怜「頼んでたもんが来ぃへんな。おーい、こっちのテーブル、頼んでるもんが来てへんよー」
すばら「すばらくないですね」
店員「サーセン!スグニオモチシマッス!」
怜「最近のバイトは抜けてる奴が多くてけしからんな」
店員「スイマセン!ご注文は焼き鳥でよろしかったっすか!?」
玄「……」ビクゥゥゥ!!
玄 グスッ
怜「アホ!ちゃうわ!うちらが頼んだのは刺身や!」
店員「おまかせあれ!」
店員「あーサーセンッス!チョイマッテクダサイ!」
怜「全く……なんやあの店員は……アホちゃうか……」
すばら「焼き鳥とは空気読めて無いですねぇ」
怜「あんたも空気読めてないわっ!」
怜「全く……すまんな、別に店員も悪気があったわけやないと思うんや、許したってーな」
……
店員「サーセンッス!間違えて焼き鳥作っちゃったんで、食べてもらえませんッスカ!?」
玄 ガクガクガク
怜「だから焼き鳥はいらんって言ってるやろ!」
店員「いや~でもこの焼鳥美味しいんっすよ、ちょっと試しでいいから食べてみてくださいよ。焼き鳥サービスっす、焼き鳥焼き鳥」
煌「わ、わかりました」
煌(怜さん、ここは素直に受け取ってこの空気の読めない店員追っ払いましょう。玄さんに見えないようにかくして刺身を待ちましょう)ヒソッ
怜(せ、せやな、あんた、ここ一番ってときは頼りになるな・・・)
煌(すばらです)
怜「わ、わかったわ。もらう、もらうからはよ刺身持ってきてくれ……」
怜「そ、そや、ウチは宗教上、鳥は食べられへんのや、だから刺身はよ、持ってきてくれ」
店員「そーなんすかぁ?焼き鳥美味しいっすよ焼き鳥焼き鳥」
玄 ガクガクガクブルブルブル
怜「あーもぅ!わかったからはよそれおいて厨房もどりーな!」
店員「わかりました!サーセンした!」
店員「あ、あとコレなんすけど」
怜「な、なんやこれは・・・!」
照「遅れてすまない」ガラッ
煌「これは・・・、焼き鳥マーク」 ←雀牌セットに付いてるアレ
怜「な、なんでこないなもん……」
店員「ウチのサービスでして、焼き鳥マーク10コ集めると焼き鳥がタダになるんすよぉ!」
店員「洒落が効いてるでしょ~!あ、焼き鳥マークっていうのは麻雀で和了れてない人が」
怜「うるさいうるさい!なんやこれ、いらんわ!さっさと持って行って!ふざけるのもいいかげんにしてーや!」
店員「ふざけてないっすよぉ!バイトの連中で話し合って考えたんですから!」
怜「あんな、いま、うちらはうちらだけで話をしたいんや」
店員「でも洒落がきいてません?ほら焼き鳥の人って5000点とか払うじゃないですかぁ~?でもうちらの店だとタダでものが食えるんすよぉ~」
怜「あ~もううるさい!うちは宗教上焼き鳥食えへんって言うてるやろ!」
店員「そうなんですか~?でも焼き鳥ってシステムも酷ですよね~!だって和了れてない人に罰点を…」
怜「いまうちらは麻雀の話聞きとうないんや!」
店員「あ、お客さんその感じだと、今日負けたんすね!どんまいっす!じゃあその焼き鳥は俺からのサービスで」
玄 「」レイプ目
店員「でも焼き鳥マークなんて滅多に見ませんよねぇ~俺なんて麻雀覚えて3ヶ月ですけど、見た事無いですよ」
煌「お言葉ですがっ!職務中に雑談に興じるのはすばらくありませんよ!」スバラッ
店員「大丈夫っすよ~うちの店長そういうの寛容なんで~」
怜「ウチらはそんなに寛容やあらへんで」
煌「と、とにかく、あなたは早く厨房にお戻りください!」
店員B「お~い店員、手伝ってくれ~」
煌「ほ、ほら、呼ばれていますよ、早く戻らないとすばらくないことに…」
店員「そーっすか~!?じゃあまぁごゆっくり~!」
なんでおっさんみたいなんだよ…怜
普通にカラオケとかの方が良かったんじゃないか?
>>39
すまんトンキン人だから関西弁適当なんだ……(´・ω・`)
随時脳内補完でおね
怜「全く、なんやったんや、あいつは…」
煌「興が削がれること、甚だしいことです」スバラッ
玄「……」
怜「……」
煌「……」
怜(あかん、空気が通夜みたいになってしもうた。どないしよ……)
煌「な、なにか頼みましょう!」スバラッ
怜「せ、せやな。ほな>>48たのも」(新道寺、ナイスや!)
ブリの照り焼き
怜(実は来る前に、この子の姉ちゃんにあって、この子が好きなもん聞いてきたんや)
怜「あんた、魚とかすきやったよな、じゃあこのぶりの照り(アカン)ゃき頼もうか」
怜(危なかった…)
煌「あ、あと飲み物を頼みましょう。…ウーロン茶3つでよろしいですか?」
怜「おっけーや」
怜(烏龍茶くるまでになんとか話題を作るんや・・・!)
怜「あ、あんた、姉ちゃんおったな、確か、宥さん、とかいう」
玄「……」コクリ
怜(お、ちょっと反応したで)
煌(すばらです。無難に家族ネタで行きましょう)
怜「お姉ちゃん、優しそうでいい人やなぁ。ウチ、そういうのおらんから、ホンマ羨ましいねん」
煌「すばらですっ!なんて言うか、お姉さんからは母性っていうか、そういうものが溢れてましたね」
怜「せ、せやけど、なんでいっつも厚着しているん?夏でもマフラーつけとるし」
煌(園城寺さん!それは危険です!もしかしたら何らかの事故があって…とか…トラウマ話になる可能性が!?)
怜(な、なんやて・・・!ウチ、そんなつもりじゃ・・・)
怜「…あ、あ、言い難いことだったええねん、いや、出来れば、あんたのことも、あんたのお姉さんのことも、もっとよく知りたいなぁ、なんて思っただけやから」
玄「……お姉ちゃんは、寒がりなのです……」
怜(…これは、地雷回避したんか…?)
煌(なんにせよすばらですっ!)
店員「うーっす!五番テーブルの方~!」
怜(た、たすかった……ウチ、セーラみたいに口達者やないし……セーラ連れてくればよかった……)
店員「え~ブリの照り~ 焼き と り んごサワーですね~」
怜煌「「」」
怜「アホ!だれがいつリンゴサワーなんて頼んだ!だいたいうちら未成年やねん!見ればわかるやろ!」
店員「まじっすか~さーせん!で、ブリのてる? あぁ 照り焼きと~」
玄「」ビクゥゥ!
怜「なんでさっき読めてたのに間違えるんや!ええかげんにせえよ!」
煌「烏龍茶です!わたくしたちがたのんだのは烏龍茶3つ!」
店員「あ~まじっすか!サーセンシタ!」
店員「お~い!5番テーブルさん違ったわ~『ロン』みっつ~!」
上級店員「ん~きこえねぇぞ~?バイト!」
店員「『ロン』3つっす~」
怜煌「「」」
玄「」 プルプルプル…
煌「あ・・・あ・・・」
上級店員「おいおいバイト~ちゃんと覚えろよ~『ロン』じゃウーロンハイか烏龍茶かわかんないだろ~」
店員「あ~サーセン!『ロン』茶3つっす~」
上級店員「それもちが~う!ウチの店の通し忘れたのか~!?わかりにくいから『茶』は数の最後に付けんだよ!」
店員「ソウデシタサーセン!えぇと、ロン!さんちゃー! ほぉぉ~ むずいっすね~これ」
玄(……さ、三家和・・・!?)
怜「・・・はよ!はよ!店員、お前は向こういき!」
上級店員「まったく~お前、ちゃんとやらないと給料 ふりこまれ ないぞ~」
店員「え~こまりますよぉ~ 今月からっけつなんですから~」
玄「……」ブクブクブク
怜「あ、あかん、気絶して…」
店員「あっ、ちょっと~吐くならトイレで吐いてくださいよぉ~」
怜「…こ、こいつ、殺す……」
煌「と、怜さん抑えて!とりあえず店員さん、あなたはちゃんと注文したもの持ってきてください!」
………
怜「だいぶ落ち着いたな」
玄「…す、すみません…」
怜「あんたが謝ることやない。だいたい、悪くないのに、むやみに人に謝るもんやないで」
煌「そうですよ。なんにせよ、このお刺身はすばらですっ。あなたも一口」
怜「ええと、家族の話をしてたんやったな」
店員「いらっしゃいませ~」
煌「あ、あの人は…」
1.知らない人だった
2.原村和
3.宮永照
>>91までの投票で
同一の場合は選ばせてくださし
3
みんなそんなにクロチャー虐めたいのか
煌「」ガクガクガク
怜(どした?!)
煌(まずいですよ)
怜(なんや?)
煌(今入ってきた人…チャンピョンが・・・この店に)
怜(な、なんやて?!)
怜(うちも正直もうあの人の顔見とうないけど……)
怜(いまこの人にチャンピョンの顔見せたらショック死してまう…!)
怜「あー、なんかーうちートイレに行きとうなってきてしもうた」チラッ
煌(…!)コクリ
煌「園城寺さん、烏龍茶飲み過ぎたのではありませんか?」
怜「そーかもーしれんなぁー。ほなちょっとトイレに~」
玄「……あ、私も少し……おトイレに…」
怜煌「「!?」」
怜(あかん!それだけはあかん!新道寺、どないしよ)
煌(え~っと、え~っと~)
怜「と、とりあえずウチは先いくで」タタッ
怜(ウチがトイレまでの道からチャンピョンをどけるから、それまで時間稼ぎ頼んだで!)
煌(わかりました。時間稼ぎ、まかされました!)
煌「え~っと、あぁそうだ松実さん、お冷いりませんか?」
玄「えっと、ごめんなさい。私はトイレに行きたいので…」
煌「あ、いやいや違います、違います。ちょっと最近冷えて来ませんかとお伺いしたのです」
玄「えっと、いま夏ですけど……」
煌「あ、そうだ、そういえばそうでございました。いやいや、わたくしとしたことが」(マズイマズイマズイ)
怜(なんやちょっと新道寺は不安やけど、ウチはウチの仕事をやるだけや)
怜(いた、チャンピョン!なんでこないなとこに……)
怜「あ、あの!」
照「ん?」
怜「宮永照さんであってます?」
照「なんだ?私に用か?」
怜「用があるといえば用があるし、用がないといえばないんやけど」
照「用がないならどいてくれ、私は忙しいんだ」
照(咲がここにくるという情報をキャッチしたからな…)
怜「いや、いや、用ならあるで。あんた、ウチのこと覚えとらん?」
照「……いや、覚えて…」
照(まて、宮永照!…なんかあったような気がするぞ、この子)
照(どうする、もし、この子が私と合っていて、自分のことを覚えてくれているかもしれないと勇気を出して話しかけてきたとしたら)
照(もし無下にしてこの子が泣き出しでもしたら・・・いや、それは看過できない!そしてもしそこに咲が来たら)
咲『お姉ちゃんひどい!そんな人だったなんて!』ウルウル
照(咲に罵られるのもいいかも・・・)
照(いや、だめだ、目を覚ませ宮永照!そんなことになれば生きていけない)
怜「照さん」
照「な、なんだ」
怜「鼻血でとるで」
照「」
照「ま、まぁなんだ、久しぶりだな」フキフキ
怜「久しぶり言うほどの仲でもないと思うてたけど、チャンピョンに覚えてもろうてたってのは素直に嬉しいわ」
照「…」
照(そうだこういう時にどうすればいいか前に本で読んだぞ!)
照(名前は知らないけど、あったことがある気がする、そんなときは・・・!)
照「字は…」
怜「?」
照「名前は、どんな漢字を書くんだ?」
怜「え?ウチの名前の漢字か?」
照(どうだ・・・これなら自然に相手の名前を引き出せる)
怜「えっと、名前やな、名前の漢字は、これや」ヒョイ(ケータイ)
[怜]
照「……」
照(この漢字見たぞ・・・そうだ確かこないだのインター杯で…私とあたった相手だ…)
照(あの時は死人の形相で正直こっちは怖かったんだが、普段は可愛い顔をしているんだな)
照(思い出した。うん。思い出したはいいが…)
照(……漢字が読めない)
照(……そうだ。昔、淡に聞いたぞ……こういう時は漢字をパーツに分解して…)
照 ピーン!
照「思い出した。久しぶりだな、レイ」ドヤッ
怜「・・・は?」
照「インター以来か。あの時のレイの打ち筋は、私の目に強く焼き付いている」
怜「あの」
照「なんだ?レイ?」
怜「レイやのうて、トキや」
照「え?」
怜「だから、うちの名前はレイやのうて、トキや。園城寺怜」
照「」
照(淡の嘘つき……)
怜「まぁ、あんたがウチの名前覚えてるか覚えてないかはどうでもいいんやけど」
照「どうでもよかったのか」
怜「あんた、なんでこんなところにおるん?あんた東京やろ?」
照「そ、それは…」
照(…まさかこいつ、差金か!?咲にまとわりついていた、和了だか放銃だか知らないがそんな漢字の…胸に余分な脂肪のついた…虫の差金…!?)
照「い、いや、違うんだ。ここには私の古い友人がきていてだな・・・」
怜「そ、そか」
怜(良かった、一人やないんやったら、その人と席でおしゃべりでもしててもらって、その間にうちらが阿知賀を連れ出せばええな…)
怜「そ、それなら、はよ、席につきーや。あんたの連れはどこにおるん」
照(ま、まずい、これでは連れを見せなくては差金に嘘がバレてしまう・・・!)
照(時間を稼がなくては・・・!)
照「わ、私が入ろうとしたのを止めたのはお前だが」
怜「せ、せやったな。すまん。ちょっとチャンピョンがおったから話しかけてみたかったんや」
照「わたしに覚えてもらっているかどうかはどうでもいいと言っていたように聞こえたが」
怜「そ、それは、こ、言葉のあやや!ウチとて麻雀打ちとして、あんたみたいな麻雀打ちになりとう思ってる!」
怜(なんやなんやこの人なんで絡んでくるん?はよせんと、阿知賀がトイレにこっちに来てまう!)
照(こいつ、早く私を席に座らせようとして私のつれを確認するつもりに違いない…ここで何としても自然を装わなければ)
照「そ、それはとても光栄だ」
怜「せやろ?ほな、時間取って悪かったから、はよ、席に座りーや」
照「そ、それはそうなんだが」
照(いかん活路が見いだせない…)
照(そうだ…!トイレだ!トイレに行くふりをして一旦脱出、再度入り口で待ちぶせて咲をまとう!)
照「せ、せっかくあったところすまないが、私は今非常に、その、と、トイレに行きたいんだ、ではこれにて…」
怜「ま、ちょい待ち!と、トイレやって!?」
怜(あかん!それはあかん!阿知賀はあと一分ももたん。たぶん。このままいくとトイレではちあわせて舞う)
怜(そしたらショックで阿知賀は……まぁおもらしはトイレでしてくれた方が片付けは楽やけど)
怜(ってちゃうわ!アカン、それは最悪!最悪の展開や!)
怜「ま、まちーな!トイレはいま、そ、その、掃除中!掃除中で使えへんで!」
照(こいつ、私の作戦を見破っているというのか!?いや、しかしここですんなり引くとかえって不自然…そうか…これはブラフ!)
照(恐ろしい、さすが差金だ…私がトイレをここですんなり諦めたら、トイレに行きたかったのに行かなかったことになりかえって不自然…)
照(こいつは私のトイレ行きが嘘かどうか確かめているに違いない)
照「ト、トイレが清掃中で全部使えないなんてそんなことがあるはずなかろう」
怜「!?そや、そやった、トイレは使えるけど、トイレはあっち!あんたの後ろ行って右や!」
照「トイレはこちらとお前の後ろの掛け看板に書いてあるが……」
怜(あ、あぁ~どないしよ~たすけて竜華ぁ~)
その頃
煌「で、だからわたくしはいってさし上げたんです『すばらですっ』って」
玄「あ、あの」
煌「はい」
玄「そ、そのお話、もう三回目…」
煌「・・・!これは失礼いたしました。いえ、この話には続きがありまして…」
玄「あ、あの!」
玄「もう、これ以上は・・・ホントに、そ、その…も、漏れちゃいそうなので…トイレに…」
煌(園城寺さん、申し訳ないですが…もうこれは限界かと…)
玄「す、すいませんっ!行かせてください!」
煌「ま、松実さん落ち着いて!」ドン
玄「あっ」
玄(///)カァァ
煌「あ、あのぉ…もしかして…ちょっぴり…」
玄「……っっ!トイレに行かせてください!」
タタッ
煌「あっ」
煌「し、しまった」
煌「お、おまちを!」タタッ
煌(園城寺さん…!なんとか成功してますように…!わたくしはあなたを信じ申し上げておりますよ…)
一方
和「今日行くお店は、このへんではとても有名なお店なんですよ。」
咲「へぇ~楽しみだな~」
和「近くに住んでいる友だちに教えていただいたんです」
咲「そういえば、明日、昔のお友達紹介してくれるんだってね!楽しみだなぁ!」
和「はい!今日はちょっと遅いので旅館を予約してありますからそこに泊まって、明日会いに行きましょう!」
和(憧に教えてもらったんです…とびきり強いお酒がおいてあるお店…)
和(ふふふっ、咲さんに、ジュースと偽って、飲ませて……)ジュルリ
咲「…?よだれ出てるよ?」
和「へ…?あ、すいません…」(私としたことが…)
咲「ふふふ、よっぽどお腹が空いてるんだね!きっとすごく美味しいお店なんだろうなぁ!私もすごく楽しみ!一緒に楽しもうよ!」
和「…えぇ!もちろん」
怜「せやから、トイレは後ろやねん」
照「だからそっちと書いてあるんだが」
怜「こっちのトイレは清掃中やねん」
照「さっき通りかかった店員が使えると言ってたが」
怜「あいつはアホや。うちらの注文何回も間違えたアホや」
怜&照((こ、こいつ・・・・埒があかへん&あかない))
照「どいてくれ!私も限界なんだ」
怜「だから!こっちのトイレは使えへんって!」
タッタッタ
怜「!?」
玄「…も、漏れちゃうよ・・・本当に」タッタッタ
怜「あ、あかんなんで阿知賀・・・!きたらあかん!あかん!」
照「は、はやくそこをどけっ!私はトイレに…」
煌「すばらっ!これは最高にまずい状況!!」
そして座標は揃った
玄「と、トイレは・・・あれ、園城寺さん、トイレに行かれたのでは・・・」
怜「いや、これは、これはちゃうんや!」
照「さぁどいてくれ…ん?あいつは…おぉ、あいつは覚えてるぞ(誰かの妹だったから覚えている)」
怜(あかん!もうあかん!他家が東南西北ポンしてるとこに立直かけてて字牌ツモ切りしなきゃいけないくらいアカン!)
煌(これは…一体誰が最後の役牌を鳴かせたんでしょうかね…)
照「えーっと…インターであった」
玄 ビクッ
照「阿知賀女子先鋒の・・・」
玄 ビクビクッ
照「ドラゴンロード?とかいう…」
玄 ビクビクビクッ
照「名前は、そうだ……松実、松実玄!どうだ、私もちゃんと名前を覚えて…おい、どうした」
怜「どうもこうもないで…」
煌「すばらっ」
玄「あ…ああああ・・・」
…その様子はまるで、夏の終わりを告げる夕立があたり一面を清めていくようであったという…
玄「わ、わたひぃ、と、トイレにぃ、いきたくて、でも…ここは、トイレじゃないのにぃ…」
玄 バタッ
怜照煌「「「」」」
店長「何の騒ぎだ全く」
客「おぃなんかすごい声がしたぞ?」
客「えーなにーちょっと見に行く?」
ドヤドヤ
怜(ま、まずい…どない、どないすれば…)
煌(これはもう…)
照「いや、まだだ!」
怜煌「「!?」」
店員「あーい、お冷ピッチャーで、って!?なんだあんた!?」
照「かりるぞ」
店員「おい!」
照、店員からお冷を奪い取り、コークスクリューで撒き散らす!
怜「つ、冷たっ!なんやこれ!み、みず!?」
煌「はっ!まさか・・・!」
客「なんだなんだ」ドヤドヤ
照 スゥ
照「みなさんお騒がせして申し訳ありません!急いで店内を歩いていたら、この女の子と店員さんにぶつかってしまいました!」
照「申し訳ありません!」
怜「喋り方…変わりすぎやろ…」
煌「これが…チャンピョン…」
照「あなた、大丈夫?」
怜(…新道寺!)
煌(…承知いたしました!)
怜「そそっかしいなぁ、ホンマ、すいません皆さん」
煌「店員さん、申し訳ないですが、布巾をお借り出来ますか?」
店員「ア、アア…分かった」
煌「すばらですっ…」
怜(さすがやな、土壇場でこんなことを思いつくなんて…やっぱチャンピョンにはかなわへんわ…)
煌(麻雀だけの人かと思っていましたが…この危機管理能力…さすがは白糸台のエースです…すばらですっ!)
照(………日頃妄想、いや、仮想訓練をしていた、「咲inピンチを救うシュミレーションNo.92」がこんなところで役に立つとは思わなかったな)
……後日……
怜「結局あのあと、宥さんに迎えに来てもらったわけやけど」
煌「当の松実さんが全部覚えていなかったのは幸いでしたね」
怜「ホンマやなぁ、でも実はあの夜のことウチもあんまり記憶ないんやけど」
煌「まるで酔っぱったみたいでしたねぇ」
怜「ただまぁ、なんとか事なきを得てよかったわ」
煌「あっ、ゲストが来ましたよ」
怜「今日こそ、リベンジせぇへんとな」
玄「おまたせしました~」
怜「遅かったやないか」
煌「おぉ松実さん、ようこそいらっしゃいました…すばらですっ!あれ?後ろの方は…」
怜「チャ、チャンp…」
煌(シーッ!!何言ってるんですか園城寺さん!松実さんが自分から照さんを連れてくるわけ…!)
照「こんにちは、いや、こんばんは、というべき時間か」
煌「ど、どうしてあなたがここに…?」
玄「あれ?煌さん、ご存知なんですか?」
怜「ご存知も何も…あんた、その人は…」
玄「わたし道に迷ってしまってたんですけど、駅にいたこの方に道を聞いたら、同じ所に行くところだったんで、道を教えていただいたんです」
照(実はそのあと私が迷って30分でいけるところを3時間かかってしまったんだが)
照(今日も咲が来るというからリベンジしようとしたのだが…咲はもう退店してしまっただろうな)
玄「それで、とってもいい方で、話しているうちに仲良くなってしまって~」
玄「でもお二人のお友達さんでしたら話は早いですね!」
怜(な、なぁ、なんやあんた、阿知賀に忘れられとるんか?)
照(私も分からないが、まぁ、平和にすむならそのほうがいいだろ。私とて人を泣かせるは好きではない)
怜(よういうわ)
煌(何にせよ、すばらですっ)
怜「ま、まぁそういう事なら座りーや」
怜(なんか・・・こーゆーのも楽しいな…)
怜(インターで死ぬほど、ウチの場合は文字通りやけど、必死になって戦った相手とおしゃべりして・・・)
怜(せやな…なんや、うちら、麻雀好き麻雀好きいうてんのに、それでトラウマ作ってんやったら目も当てられん)
怜(麻雀は時の運、ヤオチュウみたいな不幸な牌しか来いへんときもある)
怜(でもそんなヤオチュウだって、揃えば役満にもなる…)
怜(ウチ、インターでこの人達死闘になったてのが不幸なことやったと思っとったけど・・・)
怜(それを通じてこうして楽しくおしゃべりできるんなら、それはそれで、役満あがったんちゃうか?ウチら)
煌「園城寺さん、ぼーっとしてるけど、大丈夫ですか?」
玄「お水のみます?」
照「気付けに爪楊枝でもさすか?」
怜「アホ、そんな気付けの方法、聞いたことないわ」
照「冗談だ」
怜「あんたの、冗談に聞こえへんのや」
煌「まぁまぁ。あ、注文したもの来ましたよ」
怜「そや、刺身の盛り合わせたのんどいたからな。財布が厳しいから今日は奢れんけど」
煌「すばら・・・くないですね」
怜「ウチとてそんなに金持ちや無いわ!」
店員「あい~ご注文の焼き鳥セットお持ちしました~」
怜「!!!!アホ!!!!ウチらが頼んだのは焼き鳥や無いわ!!!!」
おわり
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