岸辺露伴は動かない×俺ガイル (30)
初投稿です
岸辺露伴は動かない×俺ガイル
俺ガイルはアニメしか見てないので色々と捏造気味になりますがご了承下さい
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385431849
八幡「あぁ?、今日も奉仕部怠かったなぁ…」
八幡「帰りに『ピンクダークの少年』の8部…買うかぁ」
平塚「………」ペチャクチャ
八幡「ん…?あそこに居るのは先生と…男!?」
八幡「なんだァ?…これは?夢でもみてんのか」
なんか文字がおかしい
すいませェん…
八幡「本屋の目の前でなにしてんだ…?」
???「…それじゃ、いい漫画のネタになったよ。今度の新しいキャラは教師にでもしようかな」
平塚「参考になって光栄だ。漫画家も大変だな、取材しながら締め切りも守らなくちゃあならないなんてな」
???「…そこらの漫画家と一緒にするなよな。そのくらいわけないさ。」
???「ところで『あの子』はもう大丈夫なのかい?」
平塚「ああ、あれなら大丈夫だ。元気でやってるようだし。それに今は妹が通っているんだ」
???「そうか…。まあ『湯呑み』とか気になる事はまだあるが僕は杜王町に帰らなくちゃあならないんでな」
??? 「また来る時にその話は聞く事にするよ。ちょうどタクシーが来たところだしな」
平塚「いつでも来たらいいさ。今度は美味しいラーメン屋でも紹介しよう」
???「フム…わかったよ。…それがいつになるかわかんが」バタン
ブロロー…
平塚「フゥー…、さてと…ん?誰かと思えば比企谷じゃあないか。どうしたんだ」
八幡「それはこっちのセリフっスよ…。誰なんすか?あの人は」
平塚「ム…見られていたか。安心しろ、そういう関係では無いぞ」
八幡「誰も聞いてねぇーッスよそれ。…で、誰なんですか」
平塚「ちょっとした知り合いでな。ワガママな漫画家ってところかな」
八幡「…そのわりには結構親しげじゃあないですか。それに『あの子』って陽乃さんの事なんじゃ?」
平塚「君には話してもいいかもしれないな。よし!オススメのラーメン屋があるから続きはそこで!いいだろ?」
八幡「わかりました。じゃあそこで」
時は三年前の修学旅行…舞台は京都
教師「平塚先生、どうせホテルで待機してても暇でしょ?見廻りのついでに観光して来ていいよ」
平塚「えっ…そんな、申し訳ないです。私は学年の教師で一番年下なのに…」
教師「いーのいーのッ!おじさん達に任せて。初めての教師としての修学旅行なんだから軽ーく気分転換してきなって」
平塚「それじゃあ…お言葉に甘えて」
―外―
平塚「とはいってもだ。特にやることなんて…」
陽乃「あっ!平塚先生だぁー!」
平塚「ん?…ああ雪ノ下か。どうした」
陽乃「先生こそどうしたの?ホテルで待機してるはずだけど」
平塚「見廻りのついでに観光してこいというのでな。『湯呑み』を買いに行こうとしてたところだ」
陽乃「ふぅ?ん…。一人で?」
平塚「そ、それは…」
モブ女「陽乃ちゃ?ん。早く行こうよぉー」
陽乃「はーい!じゃあね先生」ダッ
平塚「…買いにいくか」
平塚「ここを曲がってと…。やけに人が少なくなったな…ッ!?」ガシッ
男「ラッキーィ…、こんな上玉は中々お目にかからないなァ?。そんなに震えんなよおォー。最高だなァ?」ベロベロ
平塚「い…いやだぁ…(身体に力が…)」
男「うひひひひ……ん?なんだァてめえは?」
???「別に。気にしないでいいよ、僕はこの光景をスケッチしてから止めるからさ…。気にしないで続きをやりなよ」
平塚「助けてくだ…え?」
男「何意味わかんねェ事言ってんだッ!信用出来っかこのスカタンッ!」
露伴「この岸辺露伴に向かってスカタンとは……しょうがないなぁ、『天国の扉』ーーーーッ!』」
平塚「えっ!さっきまで私を襲っていた男が『本』にッ……!一体何が…ッ!」
露伴「フム…こんなんでいいだろう」
男「……!?そうだ、早くやらねーと人が来たときに大変だな。さぁ続きをしようぜ姉ちゃんよぉ?」
平塚「あ…あれ?今この男に何かしたんじゃあないのかッ!何にも変わって無いぞ!」
露伴「大丈夫…、言っただろ?スケッチしたら止めてやるよ」
【岸辺露伴を見ることが出来ない】
男「ベロベロしてやるぜェーーーッ!ウヒヒヒヒ」
平塚「や、やめろぉーーーッ!」
露伴「…やっぱり駄目だ。『天国の扉』ーー!」
露伴「天国の扉を使うとなんか偽物っぽいんだよな……『リアリティ』が足らない。これじゃあ駄目なんだよなぁ。惜しいけれど」カキカキ
平塚「ま…、また『本』に…!」
男「…んお、ヒ、ヒィーーーー!出たァーーーッ!喰わないでェー!助けてくれぇーーーッ!」
平塚「!?」
平塚「男が…逃げた…?」
露伴「フゥ…、上手くいったみたいだな」
【女性が全て化け物に見える】
平塚「あ、あの…今のは一体…?」
露伴「ん?ああ、気にしなくていいぜ。君は取材に協力したも同然なんだからな。それより僕はこの近くにある湯呑み屋を探しているんだが何か知ってるかい?」
平塚「あぁ、私もちょうどそこに行こうと…って、そうじゃなくて!さっきの本にしたりするのは…」バラバラバラ
露伴「全く、人の話を聞こうとしないんだな最近の女性は…。こういう『ワガママ』な奴といると疲れるな」
露伴「『平塚静』、見たところ普通の一般人。C県総武高校の教師か。そういえばこの時期は修学旅行で色んな学校が来てるのか」
露伴「彼氏いない歴は年齢とイコール。まだファーストキスをしていない。初潮は12歳と3ヶ月。この事について親に真剣に相談したのを今でも後悔している…」
露伴「ここは見ない方がよかったか…」カキカキ
【今起こった事を忘れる、岸辺露伴のスタンドに何も疑問を持たない】
平塚「…ハッ!私は何を…。それはともかく、助けてくれてありがとうございます!出来ればお名前を…」
露伴「(言う必要は無いと思うが…まあいいだろう)僕は岸辺露伴。漫画家だ」
平塚「…ふざけているのか?『岸辺露伴』は『ピンクダークの少年』の作者で週刊少年ジャンプの黄金期をずっと支えている人物だぞ?それがこんなところで…」
露伴「じゃあ証拠を見せてやるよ。ほら、サインならすでに描いたよ。SPECIAL THANX」
平塚「サイン…?こっこれはーッ!本物!今ッ!私の目の前にいるのは『岸辺露伴』ーーーッ!?」
平塚「大ファンなんです!全巻持ってますよ『ピンクダークの少年』!ついでにここに『静ちゃんへ』って描いてください!」
露伴「わかったわかった。少し落ち着いて。後、さっきみたく敬語を使わなくていいよ」ウルセーナコイツ
平塚「そ、そうか。それにしても、ああ!夢みたいだなァ。岸辺露伴に助けてもらえるどころかサインまで…」
露伴「それはそうと…ここの近くにある湯呑み屋を知ってるかい?」
平塚「ああ、私もそこに行こうとしたところなんだ。礼の代わりと言っちゃなんだが、案内しよう。地図も持ってるし」
露伴「助かった。地図はバスに忘れてしまってね。地図の1つや2つ描いておけばよかったと思ってところだからな」
平塚「ところで、露伴先生はなんで湯呑み屋に?売れっ子漫画家だから高い湯呑みでも買うのか?」
露伴「いや…、ちょっと興味深い『うわさ』があってな…」
平塚「『うわさ』?」
露伴「それが『飲む者を選ぶ湯呑み』があると言うんだ。今行こうとしている湯呑み屋にね」
―湯呑み屋 有す川ー
露伴「なんだ…思ってた通りボロい店だな。」
平塚「湯呑みの専門店とは言え、ずっと昔の江戸時代からあるらしいからな」
陽乃「平塚先生?…ってッ!びっくりした!まさか男の人と一緒にいるなんて!」
平塚「ゆ、雪ノ下!どうしてまたこんな店に…」
陽乃「モブ女達がここに不思議な『湯呑み』があるからその謎を解き明かそうって話になって。私は途中でトイレに行ったから遅れちゃったのぉー。それより!二人ともどういう関係?」
露伴「なんだコイツは?君の高校の生徒か?」
平塚「ああ…。そんなことよりモブ女達は居なかったぞ」
陽乃「あれぇ??おかしいなぁ…。」
露伴「それより君は不思議な『湯呑み』を探しているようだね。それって『飲む者を選ぶ湯呑み』の事かい?」
陽乃「はい!えーと…」
露伴「露伴でいい」
陽乃「わかりました露伴さん!じゃあモブ女達よりも先に一緒に謎を解明しちゃいましょう!」
平塚「大丈夫なのか…」
お婆さん「いらっしゃいませ…」ガララ
露伴「!」
陽乃「あっ、こんにちは?」
平塚「ここの店主の方ですか?」
お婆さん「いかにも…」ピシャン
陽乃「あの?『うわさ』の『飲む者を選ぶ湯呑み』を買いに来たんですけど…」
お婆さん「それならさっき『使っていました』。この店は買う前に湯呑みでお茶を飲んで頂くのがしきたりでございまして。今、洗ってくるので少々お待ち下さい」
ガララ…ピシャン
陽乃「楽しみだね?先生」
平塚「私は普通の湯呑みを買いに来たんだけどな…」
露伴「…」
露伴「(見間違いか?あのお婆さんがドアを開けた時に一瞬だけ…)」
露伴「(『人の足』が見えた気がした…)」
陽乃「それより…二人ともどういう関係なのぉ?」
露伴「またその話か。僕は君の先生を暴漢から助けたんだ」
平塚「それでお礼にここまで道案内をしてきたわけだ。」
陽乃「本当にそれだけ?」
平塚「本当にそれだけ」
陽乃「なーんだつまんないの」
露伴「(プライベートを見てしまったのは内緒にしておこう)…ん?」
ガララ…ピシャン
お婆さん「お待たせ致しました…」
露伴「(さっきあるように見えた『人の足』がない…気のせいか)」
陽乃「なんか想像してたのと違うな?」
平塚「なんだこの絵は?」
お婆さん「それはひょうたんとナマズでございます…。」
お婆さん「この湯呑みは江戸時代の全国で修行を行っていた二人の骨董屋が作った物です…。その湯呑みは二人の骨董屋の望む『勇気』を持つ者だけを選ぶ…」
お婆さん「二人の望む『勇気』があればこの湯呑みに『持ち主』であると認められる…」
露伴「…もしその『勇気』を持っていない者が飲んだらどうなる?」
お婆さん「それは飲んでからのお楽しみです…」
平塚「それだと最初の奴が飲みにくいな…」
陽乃「それなら!私が最初に飲むよ!」ズズー
露伴「!?ちょっと待てッ!飲むのをやめるんだッ!」
陽乃「う……ん?…………ッ!」ドサッ
平塚「ど…どうした雪ノ下!いきなり倒れて…!!お、『溺れている』ッ!たった少し飲んだだけなのにッ!」
露伴「『天国の扉』ーーーッ!!!」
お婆さん「」バラバラ
露伴「…この湯呑みについて知ってる事を教えてもらうぞッ!」
露伴「今日も客があの湯呑みを使った、けれど相応しくない『勇気』で飲んだので湯呑みが嫌がり『罰』を与えた……!」
露伴「まさかさっきのは……!!」ガララ
平塚「!?モブ女が!既に『溺れている』!」
露伴「さっき見えなかったのは二人を移動させたからか…!彼女達は先にこの湯呑みを『使っていた』んだッ!」
平塚「どうにかならないのかッ!私の生徒はッ!」
露伴「今調べているんだッ!…あった!」
露伴「相応しい『勇気』を持つが飲めば『溺れた』者は助かるッ!」
露伴「彼女達を助けるには僕達が相応しい『勇気』を持って湯呑みに選ばれるしかないッ!」
平塚「ほ、他に方法は?それとも他の成功者の例でも何でもいい!」
露伴「…成功者はみんな『二人』だ。飲んだ人と合わせて『二人』ッ!!!」
露伴「選ばれる者はみんなその前にッ!先に飲んだ相方が『溺れている』!」
露伴「しかし、相応しい『勇気』を持っていないとモブ女達のように『溺れてしまう』」
平塚「………」
平塚「…私が飲もう」
露伴「!?正気かッ!」
平塚「…雪ノ下は恐らく、『罰』が明確にされていても一番最初に飲もうとしただろう。私達が『他人』でもな。あの子は『他人』のために『自分』を犠牲にしてまでも助けてしまう」
平塚「この前の文化祭も『他人』のミスを『自分』一人で全ておっ被っていた。あの子にはもう、そういう思いをさせたくない…。自分が悪者になって傷つくところを見たくない…!」
露伴「…そうか」
露伴「でも、そのままだと君も彼女のように『溺れる』と思うな」
露伴「相応しい『勇気』を持たなくてはな…。」
露伴「(なんとなく『解った』気がするぞッ!相応しい『勇気』がどういう物なのかが!)」
露伴「君は…助けたいはずなのに雪ノ下にはその事を言い出せていないな。もしかして『拒絶される』のが嫌なんじゃあないのか」
平塚「……!」
露伴「君は彼女に『拒絶される』事を恐れている。辛い想いをしている彼女を心配して『余計なことをするな』と言ってまた傷つく事を恐れている」
露伴「しかしそれじゃあ彼女は何にも変わらない。君は相応しい『勇気』を持つ事は出来ない」
露伴「もっとも『難しい事』は!いいかい!もっとも『難しい事』は!『自分を乗り越える事』さ!君は自分の『恐怖』を乗り越え我が物とするんだッ!」
平塚「………!!」
平塚「『解った』…私は『恐怖』を乗り越える!『自分を乗り越える』ッ!」
平塚「そして言うんだ!たとえ『拒絶』されても!雪ノ下に『自分』を犠牲にする事を!」
平塚「……」ズズー
陽乃「………」
平塚「ちゃんと飲めた…!」
陽乃「ううん…あれ?先生?」
モブ女「うーん……」
露伴「も、戻っている!平塚静は成功した!『恐怖』を!『自分を乗り越える』事を!そして彼女達を『救った』んだッ!」
平塚「良かった…本当に…良かった。」
平塚「雪ノ下、もう『自分』を犠牲にして解決する事は止めてくれ…。お前が傷つくのを見て悲しむ人だっているんだ…」ポロポロ
陽乃「先生…いきなりどうしちゃったの?……でも今の言葉を聞いて『心が救われた』気がする。」
陽乃「先生…『ありがとう』」グスッ
露伴「おい、起きてるか婆さん」
お婆さん「…なんでしょうか」
露伴「この湯呑みは一番最初に飲んだ奴は必ず『溺れる』だろ。飲んだら何が起こるか『解らない』のに飲んでもそいつのは『勇気」じゃあなく『自己犠牲』だからな」
露伴「二番目に飲む者が相応しい『勇気』を…『自分を乗り越える事』を覚悟した時に湯呑みから『選ばれる』。違うかい?」
お婆さん「そういう解釈もあるでしょうかが…。そもそもクリア出来ない人には湯呑みをお渡ししません…」
露伴「じゃあどうしてその前の彼女達に飲ませた?彼女達もクリア出来るということか?」
お婆さん「それは違います。湯呑みが決めたのです…。恐らく湯呑みはあなた方が来るのを知っていた…。だから彼女達にも飲ませた…。」
お婆さん「彼女達のお陰で『解った』事もあったはずです…。たとえ飲んだのが二人でも 、あなた方が一人でも欠けていたら成功しなかった…。」
露伴「つまりだ。あなたは僕達が成功するのが『解っていた』ということか。…なんか拍子抜けしたなァ?」
平塚「露伴先生…」
露伴「良かったな。彼女達も元気そうで」
平塚「あなたが居なかったら『自分を乗り越える事』が出来なかった。雪ノ下もずっと『自分』を犠牲にしたままだった…。本当に感謝している…!」
露伴「それは違うなぁ…。僕は『動いていない』。先生が彼女達を『救った』。雪ノ下の『心を救った』。」
露伴「僕も『読者』に喜んでもらいたいから『リアリティ』を追求する。その為にここに来た。あなたは『生徒』のため。僕は『読者』のため。」
露伴「寧ろ感謝したいのはこっちの方なんだぜ…。漫画家として大切な事を再認識出来たんだからな」
陽乃「先生?!」
平塚「雪ノ下!もう体は大丈夫なのか!」
陽乃「へーき。ねぇ、先生のこと『静ちゃん』って呼んでいいかな?いや決めたね!『静ちゃん』って呼ぶ!」ニコニコ
平塚「雪ノ下…」
露伴「フム、いい笑顔だ。スケッチしておこう」カキカキ
露伴「(…あんたの『教師としての姿勢』は尊敬してるよ。平塚静)」
―3年後 ラーメン屋―
平塚「……というわけだ。わかったか?」
八幡「わかったもなにも…。つーか岸辺露伴と知り合いだったのかよ…。(サイン欲しかったな…)」
平塚「またこっちに来るんじゃないのか?いつになるか解らんが」
八幡「わかんねーのかよ…。そういえばその湯呑みは買ったんですか?」
平塚「私を『選んでくれた』からな。家で愛用してるよ」
平塚「それに君は勘づいてるんじゃあないのか?何故この話をしたのか」
八幡「…俺は変わる気はありませんよ」ラーメンズルズル
平塚「別にいいさ。わかってもらうまでいい続けるからな」ラーメンズルズル
八幡「そうすか…」ズルズル
平塚「そうだ」ズルズル
―外―
平塚「じゃあな比企谷。今日の話忘れんなよ!」
八幡「へいへーい…」
八幡「(あれ…、なんか忘れてるような)」マアイッカ
―終わり―
ド低脳な作者が初めて作ったssですが少しでも見てくれた方ありがとうございます。
サブタイトルを付け忘れたのですが、ド低脳な作者がそれっぽいの付けても意味が無いと思うので
岸辺露伴は動かない×俺ガイル
そのまんまにしたいと思います。
それでは皆さんアリーヴェデルチ!
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