平塚「奉仕部は廃部だ」 (9)
雪ノ下「本当ですか平塚先生?」
平塚「あぁ、依頼もたまにしかなく部活動として活動実績に乏しいからな、職員会議で廃部が決定した」
比企谷「確かに俺らほとんど本読んで菓子食ったりしてるだけだしな」
雪ノ下「まぁ、当然の判断よね」
由比ヶ浜「嫌だよ………奉仕部がなくなるなんて絶対嫌だ!」
平塚「由比ヶ浜………、しかしだ、この部を存続させる方法がひとつある」
比企谷「なんですか?」
平塚「それは……・・・
雪ノ下「つまり依頼を待つのではなく自分たちで作れと、そういう事でしょうか?」
平塚「そうだ、上に報告する時は依頼者の名前はプライバシーに関わるから匿名にしてある、これがどういう意味かわかるか?」
比企谷「自分たちで架空の依頼者をでっちあげてもばれない、それを廃部にならない程度に適当に作ればいいってことだろ」
平塚「比企谷……ありもしない依頼を報告なんてのは私が許さん」
由比ヶ浜「じゃあどうすればいいんですか…?」
平塚「お前らが依頼者になればいい、丁度比企谷の更生もできて一石二鳥ではないか」
比企谷「いくらなんでも部内で依頼を回すってのは……」
由比ヶ浜「それで奉仕部が存続できるなら……、ゆきのん、ヒッキー!やろうよ!」
雪ノ下「それしか方法がないのら仕方がないわね……」
比企谷「まじかよ………」
平塚「そうだな、ローテーションを組んで毎日一人が他の二人に対して依頼する。今まで通りの依頼も平行してな、それなら上も納得してくれるだろう」
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