放課後　奉仕部

八幡（昨今PCの一般化によって性欲は容易に解消できるが、異性に好意を持たれることはいまだとても
　　　難しい。特にコミュ障ヒキオタにとっては、いばらの道だ……ソースは俺。そう考えると中学時代
に告白などという無謀な行動に出たこと。それもひとえに自己認識および客観的な視点に立つ能力
が欠けていたといえる。そして中学時代に別れを告げた俺は二度とそんなミスはしないはずだった）

八幡「結論を言おう…………やはり俺の精神状態はまちがっている」

雪乃「……突然なにを言い出すのかしら、この男は」

八幡「おっとすまんな、声に出てたか」

雪乃「別に気にしてないけど。それとそもそも比企谷君の精神は根本的にまちがっていると思うわ」ﾔﾚﾔﾚ

八幡「うるせー余計なお世話だ」

雪乃「私は平塚先生から――」

八幡「俺の社会適応能力の向上を命じられているんだろ、何回目だこのやり取り」

雪乃「ﾌﾌｯそうね。もう１０回は軽く超えてるでしょうね。」

八幡（ﾌﾌｯってなんだﾌﾌｯって。お前そんな風に笑うキャラじゃないだろッ！　終いには告白して振られちまうぞコノヤロー）

雪乃「比企谷君は紅茶はいるかしら？」ｶﾞﾀｯ

八幡「ああ、頼む」

雪乃「はいはい」ｱｯｿｳﾀﾞ ﾕｲｶﾞﾊﾏｻﾝﾉﾌﾞﾝﾓｲﾚﾃｵｶﾅｸﾁｬ

八幡（雪ノ下か……始めと比べたら随分可愛くなったよなあ。）

雪乃　ﾌﾝﾌ～ﾝ♪ ﾌﾌｰﾝ♪ ｺﾎﾟｺﾎﾟｺﾎﾟｺﾎﾟ

八幡（鼻歌とかゆきのん可愛すぎんだろ）

雪乃　ｱｻﾞﾚｱｦ ｻｶｾﾃ～♪ ｱﾀﾀｶｲ ﾆﾜﾏｯﾃﾞ～♪

八幡「かわええ……彼女にしたい」

雪乃　ﾋﾞｸｯ ｶﾞｼｬｰﾝ

八幡「ッ!!　大丈夫かッ!?」

雪乃「えッええ、大丈夫///　単に手を滑らしてしまっただけ。怪我もないわ」

八幡「えっとまあなんだ、手伝うよ」

雪乃「あ、ありがとう///　あっ……比企谷君のカップが」

八幡「別に気にすんな。新しいのをまた買いに行けばいいだろ」

雪乃「なら私とららぽで――」

　　　ｶﾞﾗｯ

結衣「やっはろーって、大丈夫ッ!?」

雪乃「ええ、大丈夫よ。ただ比企谷君のカップが……」

結衣「ヒッキーのカップ割れちゃったんだ！」

雪乃「ええ、そうなのよ」

結衣「だったらヒッキー。今週の日曜一緒にららぽ行こうよ。私もサブレを美容院に連れてくつもりだし、どうかな？」

八幡「ああ、別に構わないぞ」

結衣「やった♪あっ私も片付け手伝うね」

雪乃「……ありがとう、由比ヶ浜さん」

結衣「いいって友達じゃん、私たち」

雪乃「そうね、友達ね」

ここから遅くなる

よかったらだけど、違和感がある話の流れとか見つけたら教えてくれ
書く立場だとよく分からん

もう遅いけど>>1みたいな注意書きはいらない
いきなり注意書きから入るだけで読む人が少なくなることある

>>7 了解　新参だから助かるわ

結衣「……？」

雪乃「どうしたの？」

結衣「なんかあたしまずいこと言っちゃった？」

雪乃「どうして？」

結衣「いつもと雰囲気違うっていうか、なんとなくだけど」

雪乃「……そんなことないわ。でも、心配してくれてありがとう」

結衣「なんか困ったことあったら絶対言ってね」

雪乃「ええ……由比ヶ浜さんは相変わらず優しいわね」

　夜中　比企谷家

八幡　ﾆﾔﾆﾔ

小町「ごみいちゃん」

八幡「なんだ？」

小町「なんで帰ってからずっとﾆﾔﾆﾔしてんの？正直小町ドン引きだよ」

八幡「マジか……いや最近心境の変化があったんだよ」

小町「どんなふうに？」

八幡「彼女が欲しいというか惚れられたいというか」

小町「おお！お兄ちゃんもついに進化したんだね」

八幡「いやむしろ中学時代の教訓を捨てたという点ではむしろ退化した」

小町「まあまあそういうのは、いいからいいから。それで誰と付き合いたいの？」

八幡「……雪ノ下とか」

小町「とか？」

八幡「由比ヶ浜とか城廻先輩も……いいなあみたいな」

小町「うわぁ……まさかのガチごみいちゃん」

八幡「そう思ったんだから仕方ないだろ」

小町「……こりゃ雪乃さんも結衣さんも苦労するなあ」ﾎﾞｿｯ

八幡「なにか言った？」

小町「なんでもないよーだ。じゃあ小町先にお風呂入るねー」

八幡「おう、早く出てくれよ」

　　ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛ ﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛﾋﾟﾛ

八幡「電話？……一色かよ」ﾋﾟｯ

いろは「もしもし、先輩ですか？」

八幡「ああ、そうだぞ」

いろは「今日生徒会になんで来なかったんですか！　ずっと待ってたんですよ！」

八幡「あれ、そんな連絡入ってたっけ」

いろは「確かにメールしました。携帯見ましたか？」

八幡「マジか……あーすまん。スパムかと思って放置してた」

いろは「はあ……まあいいです。明日はちゃんと来てくださいね」

八幡「了解だ。それじゃ切るぞ」

いろは「ちょッちょっと待ってくださいッ」

八幡「どうした」

いろは「いま私すごーく暇なんです。だから話相手になってください♪」

八幡「いや、いま俺すごく忙しいから。LPやらBPやらスタミナが俺を待ってるから」

いろは「今日の生徒会サボりましたよね」

八幡「……」

いろは「先輩はこういうことはしっかり清算しますもんね」

八幡「…………妹が風呂から出るまでだぞ」

いろは「さすが先輩♪　可愛い後輩のお願いを無下にできない先輩の鑑ですね」

八幡「一応の罪滅ぼしだ。あとあざとい」

いろは「女の武器を有効に使っているだけですよ。それに私は無差別に愛想を振りまいたりしませんから。必要な時、必要な相手にだけです」

八幡「本当に可愛げがないな」ﾊｧｰ

いろは「べーだッ！　先輩に可愛く見せるつもりなんてありませんから」

八幡（あざといなあ。まさしく可愛げのない小町だ）

いろは「ところで先輩さっきBPって言ってましたけどもしかして先輩もBeatTube……ｲﾏ……」

　３０分後

　　ｵﾆｲﾁｬｰﾝ ﾃﾞﾀﾖｰ

八幡「風呂が空いたみたいだ」

いろは「あっもうですか。それじゃ明日ipad持って来ますから絶対に来てくださいね♪お休みなさーい♪」

八幡「おう、お休み」ﾋﾟｯ

八幡（……疲れた。女の話に付き合うには、コミュ力が足らなかったぞ。葉山ってすごいんだな）

八幡（まあ、それでも……楽しかったかもな）

　翌日　放課後　奉仕部

　　ｶﾞﾗｯ

雪乃「あら遅かったわね。由比ヶ浜さんは三浦さんたちとカラオケだそうよ」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

八幡「そうか。仕事もないなら生徒会の手伝い行ってくるわ」

雪乃「……また一色さんに頼まれたの？」

八幡「まあな。生徒会も忙しいらしい」

雪乃「･･･そう」ｼｭﾝ

八幡「･･･」

雪乃「･･･」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

八幡「なぁ、雪ノ下」

雪乃「ﾊｯ、何かしら、比企谷君」

八幡「その、なんだ、今週の日曜・・なんだが･･･」

雪乃「？」

八幡「由比ヶ浜と三人で、一緒にららぽに行かないか？」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ

雪乃「！？」

雪乃「でも昨日、由比ヶ浜さんと一緒に行く話になっていたと思うのだけれど。」

八幡「別に一緒って言っても、二人で行くわけじゃないからな。」

八幡「それに、俺が変な事言って、割ってしまったようなもんだし。」

八幡（そんな、悲しそうな顔してたら行くに行けないだろーが！）

雪乃「･･･でも。」

八幡「由比ヶ浜の方には、俺から言っておくから気にするな。」

雪乃「･･･分かったわ、比企谷君が其処まで言うのなら。」

八幡「あぁ、待ち合わせと時間が決まったら連絡する。」

八幡「って雪ノ下の番号って知らなかったな。」

雪乃「そうね。」

八幡「それなら、番号教えて貰う為に、俺と友d「ゴメンなさい、それは無理」

八幡「だから、最後まで言ってないだろ！！」