美希「ハニーを恋人にするの!」(90)
美希「事務所のみんなもハニーのこと狙ってるみたいだけど、ハニーはミキだけのハニーなのっ」
美希「ミキも今までアピールして反応は微妙だったけど……」
美希「それはミキが本気じゃなかったからだけだもん!」
美希「ふっふっふ、ミキに掛かればハニーもイチコロなのっ!」
美希「待っててハニー!ミキと恋人になってイチャイチャするの!あはっ☆」
小鳥「み、美希ちゃんが……本気になってるっ!?」
P「!?さ、寒気がする……風邪でも引いたか?気を付けないとな」
―次の日―
美希「ハニー!おっはよーなの!」
P「おう、おはよう。今日は朝から元気だな」
美希「ミキは昨日までのミキとは違うんだよっ」
P「なんだかわからんが……やる気があるのはいい事だな」
美希「うん!ミキね、昨日まで(一緒に居られるだけで)満足してたの……」
P「うん?なんだ急に。昨日まで満足してたって?」
美希「でも、それで満足してたら他のみんなに(ハニーを)取られちゃう、って思うの」
P「取られる?それってみんなの分はないのか?」
美希「うん、そうだよ!だからミキは(恋人になるのを)諦めたくないから頑張るのっ」
P「ふむ……話は見えてきた」
美希「でねっ!今日からミキ、本気になるからねっ。ハニー!」
P「ああ、俺は甘くないからな頑張れよ。美希」ナデナデ
美希「えへへ……ハニーもホントはミキが本気になるの待ってたんだね?」
P「当たり前だろ?前から美希の本気を見せて欲しいと思ってたからな」
美希「ハニー……」ジーン
P「さ、仕事の時間だぞ美希。今日は付いていけないけど頑張って来い!」
美希「うー、ホントはハニーと一緒に行きたいけど……ハニーに嫌われたくないから一人でも頑張るのっ」
P「おっ、さっそく頑張ってくれるのか。嬉しいよ、美希」
美希「任せるのっ!じゃあ、ミキ行ってくるねっ」
小鳥「美希ちゃん、今日は元気に行きましたね」
P「ええ、美希も本気になってくれましたからね。これからは俺も頑張らないと」
小鳥「ふふ、プロデューサーさんも罪な人ですね」
P「えっ?」
小鳥「えっ?どうしたんです?プロデューサーさん」
P「いえ、なんでそこで俺が出てくるのかと……」
小鳥「えっ?」
P「……ああ、なるほど。俺がきっかけなんですね、なるほどなるほど」
小鳥(うーん、なんとなく会話が噛み合ってないような気がするけど……)
小鳥「美希ちゃんが諦めたくないものってわかってますよね」
P「もちろんですよ、これでも美希のプロデューサーですよ?」
小鳥「そ、そうですよね。美希ちゃんのプロデューサーさんですもんね」
P「美希が諦めたくないのは”トップアイドル”ですよねっ」
小鳥「ピヨッ!?」
P「美希がさっき言っていたように美希も昨日までの自分に満足していた……」
P「でもその昨日までの自分に満足していたらトップアイドルを他の人に取られてしまう」
P「でもトップアイドルを諦めたくないから、これからは本気を出すんですよね」
小鳥「えっ、そ、そのプロデューサーさんっ?」
P「この前、俺が美希に輝けるようにしてやるって言ったのがきっかけなんですよね?」
小鳥(アチャー、噛み合ってないわけだ……)
P「美希が本気を出すならこれからは仕事も忙しくなりますね」
小鳥「あ、いや……その」
P「さっき俺は甘くしないって言ったけど、少しはご褒美も考えてやらないとな」
小鳥(これは……やっぱり美希ちゃんのために誤解は解いておいたほうが良いわよね)
P「あっ!小鳥さん!」
小鳥「ピヨッ!?」
P「今日仕事終わった後、暇なら飲みに行きません?」
小鳥「ピヨヨッ!!」
P「今日は美希が本気になった記念です。本人が飲めないから二人っきりですが」
小鳥「ふっ二人っきり!?ぜひっ!!行きましょう!!」ピヨー
―次の日―
美希「昨日は結局ハニーに宣言しただけだったけど、今日からバリバリ攻めるのっ」
美希「ハニーも本気のミキを待ってたって言ってたし……」
美希「むふふ……ミキの本気にハニーもメロメロなのっ!」
美希「まずは……そうなのっ。ミキのこのナイスなボディで抱きつくのっ!」
美希「ハニーは『み、美希っ!?恥ずかしいからみんなの前は止めてくれっ!』って照れると思うの」
美希「そのあとミキは胸を当てながらこう言うの……『二人っきりならいいの?』って」
美希「でねでねっ、そうしたらハニーが『もちろんだよ、美希』って言うから~」
美希「ミキが『でも、二人っきりなら恋人じゃないと……』ってハニーに言ったら……」
美希「ハニーが真剣な顔で『じゃあ美希、俺と恋人になってくれ!』って言うのー!キャー!///」
美希「完璧なのっ!さぁ行ってみよーなのっ!あはっ☆」
P「さて、小鳥さん。営業に行ってきますね」
小鳥「はい、いってらっしゃいプロデューサーさん」
美希「ハニー!いってらっしゃいなのー!」ダキッ
P「……おっ、なんだ美希か」
美希(さぁ、ハニー。小鳥の前で抱きつかれて照れるのっ)
P「ああ、行ってくるな。美希のために仕事を取ってくるから待っててくれ」ナデナデ
美希「…………うんっ」ギュー
P「ははは、美希そんなに抱きついたら営業に行けないぞ?」ギュー
美希「…………うん、いってらっしゃい」パッ
小鳥「プロデューサーさんは行ったわね」
美希「なのー……///」
小鳥「美希ちゃん?昨日のことなんだけど……」
美希「ハニー……///」
小鳥「ダメだわ……プロデューサーさんに優しくされて出来上がっちゃってる……」
美希「ハニーが頭撫でて、抱きしめ返してくれたのー///」
小鳥「普段は困った顔をされるぐらいだものね、今日みたいなのは……」
美希「ハニー……///」
小鳥「こんなんじゃ勘違いの説明が出来ないわ……どうしよう」
小鳥(昨日飲んだとき話をした感じだと、プロデューサーさんも美希ちゃんのこと好きみたいだけど……)
―数時間後―
美希「まさかハニーが強敵だったなんて……ゴクリなの」
美希「本当にハニーを恋人にするのは甘くないかも……」
美希「でもミキも諦めないよ。ハニーと恋人になるんだもん」
美希「次はミキの手料理なのっ!いわゆる愛妻弁当なの!」
美希「ホントはミキ的に、おにぎりだけがいいんだけど彩りは必要だよね」
美希「……その前に料理の勉強をしないとダメだけど」
美希「でもミキはハニーのためならなんでも出来ちゃうの☆」
美希「それじゃ今日はお家に帰るね、じゃあなの小鳥っ」ダッ
小鳥「ああ、美希ちゃんっ!!……ごめんなさい、もう説明できないわ。ううっ……」
―次の日―
美希「さて、今日は早起きして愛妻弁当を作ってきたけど」
美希「ちゃんと味見もしたし、お弁当の定番を入れたし大丈夫だよね」
美希「ちょっぴり失敗しちゃったけど、ハニーはおいしいって褒めてくれるはずなの」
美希「でもそれだけでニヤけちゃダメダメなの!」
美希「ハニーにまたミキの愛妻弁当を食べたいって言わせないとっ」
美希「お弁当がおいしくて、恋人を通り越して結婚してくれって言われちゃうかもっ!」
美希「ハニー、大胆なの!ミキはウェディングドレスがいいな!///」イヤンイヤン
美希「あー、ハニー早く来ないかなぁ……」
美希「ミキ、こんなに緊張するの初めてなの……まだかなぁ」ドキドキ
P「おはようございまーす」
小鳥「おはようございます、プロデューサーさ――」
美希「もー、遅いよ!ハニー」ズイッ
P「お、おう。いつもと同じ時間だと思うんだが……」
美希「そんなことよりハニー。今日ミキね、ハニーのためにお弁当作ってきたの」
P「お弁当?美希が?俺のために?なにか約束してたっけ?」
美希「んもう、そんな約束はしてないよ?ミキが作りたかったから作ったの」
P「そうか。まぁ貰えるなら貰おうかな。ありがとな、美希」
美希「うん、食べたらハニーの感想が聞きたいな」
―昼食―
美希「えへへ、こっそりハニーがお弁当を食べてるところを見てみるのっ」
美希「あっ、お弁当を開けたの。お弁当の出来に驚いてる驚いてるっ」
美希「まずは……あはっ、やっぱりおにぎりからみたいなの」
美希「ハニー、笑顔なの。笑顔で食べてるハニー、かわいいってカンジ!」
美希「次は唐揚げだねっ。ハニー、おいしそうに食べてるの」ウンウン
美希「あっ、次はちょっと焦げちゃった玉子焼きなの……」
美希「時間が無くて作り直す時間が無かったから一番出来のいいのを入れたけど」
美希「ハニー、残しちゃうのかな……」
―昼食後―
美希「ハニー、……お弁当どうだった?」
P「おっ、美希か。弁当なんだけどな――」
美希「ごめんね、初めて作ったから玉子焼きとか失敗しちゃって」
美希「ミキ的にはがんばったんだよ……」
P「――美希、お弁当おいしかったよ」
美希「えっ……」
P「ほら、ちゃんと全部食べたよ。」
美希「……からっぽなの。ホントに全部食べてくれたんだね」ジーン
P「美希が俺のために作ってくれたんだろ?そりゃ全部食べるよ」
美希「ハニー……///」
美希(はっ!?ここで喜んでたら前回と同じなの)
美希(ハニーに恋人になればミキのお弁当を食べれるってアピールしなきゃ)
美希「み、ミキは特別な人にしかお弁当作らないんだよ?」
P「そうか、俺は特別なんだな?まぁ、美希のプロデューサーだもんな」
美希「えっ?うん、それはそうなんだけど……そうじゃなくてまた作って欲しかったら――」
P「おっ、また作ってくれるのか?でも今回かなり無理したんじゃないのか?」
美希「う、うん。早起きして作ったからちょっとネムネムなの」
P「作ってくれるのは嬉しいけど、仕事があるんだから無理はするなよ?」
美希「もうミキ、作っちゃダメってこと?」
P「いや、こんなにおいしい弁当なら大歓迎だ」
美希「ホントっ!?」
P「だけど仕事に影響が無い程度にな。そこだけは頼むぞ」
美希「うん、ハニーは楽しみに待っててくれればいいって思うな!」
美希(ハニーは喜んでくれたけど、アピールってこれ以上どうすればいいのかわからないの……)
P「じゃあ、俺は打ち合わせに行ってくるから」
美希「いってらっしゃい、ハニー」フリフリ
P「おう。……しかし美希の手料理をこれからも食べれるなんて本当に幸せだよなぁ」
美希「」
―数分後―
美希「最後のハニーの独り言聞こえてたの……///」
美希「幸せってことはアピールできたのかな?」
美希「予定とはちょっと違ったけどまぁ、まずは許容範囲内なの」
美希「それにしてもハニーと思ったように恋人になるのは想像より難しいかも」
美希「今までもハニーと恋人になるように頑張ってきたけど……」
美希「あっ、でも今までは本気を出してなかったしっ。まだ始めたばっかだしっなの」
美希「……と、とりあえず次の準備しよっと」
―次の日―
美希「じゃん!次はグラビア撮影なの!」
美希「ミキの水着姿にハニーもきっとメロメロになるはずなのっ」
美希「ミキがこのまま迫ったらハニーに押し倒されちゃったり?」
美希「あっ、でもHなことはちゃんと恋人になってからなの!」
美希「それまではお・あ・ず・け、なのっ!」
美希「でもでも、恋人になったらミキ、いろいろしてあげるんだよ?あはっ☆」
スタッフ「星井さーん、スタンバイお願いしまーす」
美希「なのっ!?」ビクッ
美希「きゅ、急に声を掛けられてびっくりしたの……まずは撮影を頑張るの、うん」
―撮影終了後―
美希「ふぅ……ちゃんと撮影が終わったの……」
P「おつかれ、美希。撮影よかったよ」
美希「あはっ☆ハニー、ミキの水着姿どうだった?メロメロになっちゃった?」
美希(まずは軽くジャブ攻撃なのっ。ここからどんどん攻めていく――)
P「ああ、美希はかわいいからな。メロメロになるよ」ナデナデ
美希「…………あぅ///」
P「今日はこれで仕事が終わりだから甘いものでも食べに行こうか」
美希「ホント!?ミキ、いちごババロアがいいって思うなっ!」
P「撮影を頑張ったご褒美にな。それじゃ着替えて来い」
美希「うん!急いで着替えてくるの!」
―数時間後―
美希「おかしいの……ハニーを水着でメロメロにするはずなのに……」
美希「気が付いたらいちごババロアをおかわりしていたの……」
美希「うまく誘導されてるの……もしかしてハニーは策士なのかも?」
美希「そうだとしたらミキ、ハニーの手のひらで遊ばれてるの……むむむ」
美希「……手乗りサイズのミキでもかわいがってくれるかな?」
美希「……うん、ありかもっ…………ってそうじゃないのっ!!」
美希「このままじゃダメなの……雑誌とかで恋愛の勉強するのっ」ペラペラ
―次の日―
美希「夜までいろいろ調べてたらあんまり寝られなかったの……あふぅ」
美希「でもミキ、いろいろ学んだの……今までのミキは子供だったかも」
美希「ハニーに甘えるだけで、ハニーにはなにもしてあげてなかったの」
美希「いきなりだと不自然になるから、まずは小さな心配り?ってやつだね」
美希「雪歩みたいに疲れてるハニーにそっとお茶を差し出すの」
美希「それだけで癒しになってハートにキューンとくるはずなのっ」
美希「あっ、他になにか注意すること書いてあったかなぁ…………あふぅ」
美希「うーん、渡すときなにか言ったほうがいいかも」
P「おっ、美希勉強中か?」
美希「『おつかれさま』?……普通だよね。『ミキ、おいしくなるように入れたよ!』」
P「美希?……集中してるな。読んでるのは……女性向けの雑誌か」
美希「いやいや、おいしく入れるのは当たり前だもん。うーん……」
P「美希はファッションリーダーだし流行のチェックかな?……ふむ」
美希「えっと、『粗茶ですが一服どうぞ』?『お茶だよっ』?」
美希「他には……『おいしくな~れ、萌え萌えキュン!』…………これは違うの」フルフル
美希「あふぅ……ちょっと疲れたの。眠くなってきたかも」
P「美希、お茶入れたぞ。無理はしないで休憩しな?」
美希「あっ、ハニーが入れてくれたの?」キューン
P「ああ。ほら、疲れたら甘いもの欲しいだろ。お茶請けにドラ焼きがあるぞ」
美希「ハニー……」キュキューン
P「俺は応援してるからな、頑張れよ美希」ナデナデ
美希「…………うん」キュキュキューン
―数分後―
美希「はぁ……ハニーがミキのために入れてくれたお茶がおいしーの」
美希「ハニーのやさしさにミキ、ハートにキューンっと来たのー」
美希「ミキ、今日一日頑張れるのー………………はっ!?」
美希「って違うの!なんでミキが癒されてるの!?ハートにキュンと来てるのっ!?」
美希「ミキがやる前に行動するとは……さすがハニーなの」
美希「ミキが攻めるはずなのに、いつの間にか攻められてる……」
美希「このままじゃまずいの…………あふぅ」
美希「………………うん、ちょっと眠いから少しだけ寝るの」
美希「どうすればいいのかわからないからじゃないよ?ホントだよ?」
―数分後―
美希(あふぅ……どれくらい寝てたんだろ)
美希(もうちょっと寝てもいいって思うなー、あふぅ)
P「おーい、美希?……ん?寝てるのか」
美希(あー、ハニーだぁー)
P「さっきまで頑張っていたみたいだからな……よいしょ」
美希(ハニーがミキの頭の近くに座ったけど一緒に休むのかな?)
P「よく寝てるな……」
美希(ミキの寝顔見られてるの?なんとなく恥ずかしくて起きれないの)
P「……髪が顔にかかってるな」サワサワ
美希(…………)ゾクゾク
P「あれ?起きたかな?……気のせいか」
美希(あふぅ……ハニーって、テクニシャンなの///)
P「美希の寝顔、しっかり見たこと無かったけどかわいいな」
美希(…………!?)
P「美希の仕事も増えてきて、忙しくなるから頑張ってもらわないとな」ナデナデ
美希(ハニー……えへへ///)
P「頑張れよ、美希。…………さ、仕事仕事」
美希(ふにゃあ……///)
―数分後―
美希「なんてことなの……ミキが骨抜きにされてるなんて……」
美希「おかしいの……雑誌とか参考にしてるのに……」
美希「これじゃミキ、雑誌に書いてあった『へたれ』とか『ちょろい』女の称号を得ちゃうのっ!」
美希「そんなのミキのキャラじゃないよ?ミキ、大人の女性だもん」
美希「そうなのっ!今まではハニーに子ども扱いされてるような気もしないでもないから……」
美希「ここはひとつ、ミキが自立した大人の女性ってことをハニーに見せるの!」
美希「そうしたらハニーもミキを一人の女性として恋人にしてくれると思うの」
美希「次の仕事はハニーが付き添いだから……うん、ちゃんと仕事をしてるとこ見せればっ!」
―数時間後―
P「よし、それじゃあ収録頑張って来い」
美希「了解なの!どーんと、ミキに任せればいいって思うなっ!」
P「おっ、今日はやる気があるなぁ。こりゃなにかご褒美が必要かな?」
美希「ホントっ!?…………いや、やっぱりご褒美はいらないの」
P「ん?どうしたんだ、美希。いらないってなんでだ?」
美希「ミキは子どもじゃないよ?ご褒美なんて無くても頑張れるもんっ」
P「いらないならいらないで構わないが…………あ、収録始まるみたいだな」
美希「じゃあ、行って来るね?ハ……プロデューサー!」キリッ
―収録後―
美希「ふぅ……今日のミキ、完璧ってカンジ!」
美希「これならハニーも認めてくれるでしょ?」
美希「ハニー♪ハニー♪ハニーはどっこかなぁ♪」
美希「…………あれ?見当たらないの……おかしいの」
美希「あ、すみませんなの!ハ二……765プロのプロデューサー知らない……知りませんか?」
スタッフA「え?765プロの?あー、なんかスタジオから出てたっきり戻ってきてないなぁ」
スタッフB「ああ、収録の半分ぐらいからかな。電話が掛かってきたみたいだったよ」
美希「そんなのってないの……」
―控え室―
美希「ぶー、ミキを放っておくなんてハニーひどいの!」
美希「控え室にもいないってどうゆうことなの……」
美希「ミキ、寂しいと泣いちゃうよ?いや、寝ちゃうかな?」
美希「せっかくミキ、頑張ったのに……」
美希「こうなったらハニーに電話で文句言うのっ!」
美希「いくらハニーでも泣いて謝るまで許さないもん!」
美希「……あれ?ハニーからメールが来てるの」
美希「えーと、件名は『すまない』なの。本文は……」
P『他の現場でトラブルがあって美希には悪いが向かうことになった』
美希「トラブルって現場で春香が転んだり、雪歩が穴を掘ったりしたのかな?」
P『すまないが美希は収録が終わったら一人で帰ってくれ』
美希「お仕事じゃしょうがないの……ハニーにミキが頑張ってるとこ見て欲しかったけど」
P『P.S 途中までしか見れなかったけど、今日の美希は輝いていたな』
美希「ハニー、見ててくれてたんだ」パァァ
P『さっきはご褒美いらないって言っていたけど、気分転換にどこか出掛けようか?』
美希「ふっ二人で!?で、デートのお誘いなのっ!?ミキの返事はもちろんYESなの!」ガタッ
P『これからも輝いている美希が見せてくれ。応援しているよ』
美希「………………」ギュッ
―数分後―
美希「はふぅ……ハニーからの応援メールは初めてなの」
美希「ハニーからのデートのお誘いも初めてだし……」
美希「デートかぁ……えへへ」
美希「どこに行こうかな?遊園地?映画かな?」
美希「ミキ的には買い物で歩くのもいいって思うな!」
美希「いろいろしたいことばっかで迷っちゃうの!あー、今から楽しみだよっ!」
美希「今日、頑張ってホントに良かったかも!」
美希「あっ!ハニーからのメールを消えないように保存しときゃなきゃ!」ピッピッ
美希「ハニーにも返信メールしなきゃ。えーと、『ハニーへ』、と」メルメル
―数日後―
美希「約束の時間の1時間前にミキ、到着なの!」ドヤァ
美希「服装よし、髪型……アホ毛を含めてよし!お弁当もよし!準備万端、完璧なの!」
美希「あとはハニーが来るのを待つだけ……今日のミキ、隙は見せないよ?」キリッ
美希「最近ミキが押されっぱなしの理由はわかっているの……」
美希「惚れた弱み?とか言うやつなの……ハニーにいろいろしてもらうだけで嬉しくなっちゃう」
美希「これはどうしようもないことだから、それを踏まえた上で頑張るの」
美希「覚悟しておいてね、ハニー」
美希「ハニーが来たらなんて言おうかな?~~♪」
―1時間後―
P「おーい、美希!」
美希「あっ、ハニー!おはようなの!」
P「おはよう、美希。もしかして約束の時間より早く来てたのか?」
美希「うん!楽しみだったから早く来たんだ」
P「なら俺も早く来ればよかったな。待たせてごめんな」
美希「ううん、今日なにをしようか考えてたら、時間なんてあっという間だよっ」
P「そうか。うん、今日の美希もかわいいな、服もよく似合ってる」
美希「あはっ☆ハニーとのデートだもん。当たり前だよっ///」ボソッ
P「顔、真っ赤だぞ……まさか風邪か?美希」
美希「そ、そんなことはいいのっ!それじゃ行こっ!」
P「お、おう」
―公園―
P「しかし、本当に公園で良かったのか?美希のことだから買い物に連れて行かれると思っていたんだけど」
美希「ミキも迷ったんだけど、ハニーと一緒にゆっくり過ごせれば良いかなって思ったんだ」
P「まぁ、俺も美希とゆっくりと出来るのは嬉しいけどな。お互い、仕事で忙しいし」
美希「うん、お弁当も作ってきたし、散歩しながらゆっくりしよ?」
P「ああ、そうするか。今日はいい天気だしな」
美希「ハニー、手、繋いでいい?ダメ?」
P「うーん、アイドルとってのは拙いんだけど。まぁ二人で遊びに来てる時点で今更か」
美希「そうそう、今更なの!いいよね、ハニー」
P「じゃあ、その辺を歩こうか」
美希「うん!」
―昼食―
美希「はいなの!どうぞ、ハニー。ミキ特製おにぎり弁当なの!」
P「おっ、おいしそうだな。前の弁当も良かったからな、いただきます」
美希「うん、食べて食べて♪」
P「……ん、やっぱり美希が作るおにぎりはおいしいな」
美希「もちろんだよ。ミキ、おにぎりにはこだわりがあるからね」
P「はは、本当に好きなんだな。ほら、美希も食べないと無くなるよ?」
美希「うん、いただきまーす」
P「美希はおいしそうに食べるな。見てるこっちも嬉しくなるよ」
美希「どうして?ミキ、普通に食べてるだけだよ?」
P「普通だからこそだよ、美希は気にしないで食べていいよ」
美希「うん?よくわからないの」
―昼食後―
美希「んー、ちょっと食べ過ぎちゃった……あふぅ」
P「ごちそうさま、美希。今日も早起きしたのか?」
美希「うん、お弁当もそうだけどデートが楽しみだったから早起きしちゃった」
P「お前も学校と仕事で忙しいだろうに……あとデートって」
美希「二人で遊びに来れば立派なデートだと思うな!でしょ?ハニー」
P「うん……まぁ、間違っちゃないが……」
美希「でしょ?これはハニーとデートなの!えへへ」
P「はぁ、しょうがないなぁ美希は」
美希「ハニーとこうやってゆっくりするのホントひさしぶりだね」
P「そうだな、みんなも仕事が増えて忙しくなったからなぁ」
美希「ミキ、こうやってゆっくりするの好きだな……あふぅ」
P「なんだ眠いのか?ちょっと寝ても良いぞ?」
美希「うー、そうするの。よいしょ」ドサッ
P「お、おい。膝枕するとは言ってないぞ」
美希「んー、ハニー」スリスリ
P「くすぐったいよ、膝枕してやるから動かないでくれ」
美希「はーいなの。じゃあちょっと寝るね?おやすみハニー」
P「おう、おやすみ美希」
―数分後―
美希(……あれ?ハニーがミキに膝枕してくれてるの。あふぅ)
美希(ミキ、夢を見てるのかな?夢ならハニーと恋人になれるはずだよねっ)
P「ん?起きたのか美希?」
美希「ねぇ、ハニー。ミキ、ハニーが好きなの。ミキの恋人になってぇ」
P「恋人か……美希は自分がアイドルって自覚した上で言っているんだよな?」ナデナデ
美希「あふぅ……うん。ミキ、ハニーのこと好きだからハニーのこと諦めたくないもん」
P「……わかった。じゃあ恋人になろうか?」
美希「ホント?ホントにミキと恋人になってくれるの?」エヘー
P「しばらくは公表できないし、社長には報告しないとダメだけどな」
美希「ハニーと恋人になれるなら構わないの。約束だよ?」
P「ああ、約束だ。本当は迷っていたんだけどな、覚悟を決めたよ」
P「美希、約束の証としてこれを貰ってくれ」
美希「これって……指輪?」
P「左手の薬指には着けられないけどな。貰ってくれるか?」
美希「もちろんなのっ!ハニーが着けて?」
P「ああ、これからよろしくな?美希」スッ
美希「うんっ、よろしくねっハニー♪……あふぅ」
P「あはは、眠いならまた寝ていいよ?」
美希「うん、そうするね。ハニー、だーい好き☆」
―数時間後―
美希「……うーん、よく寝たの。あふぅ」
P「起きたか?よく寝てたなぁ、美希」
美希「おはようなの、ハニー。ミキ、とってもいい夢が見れたの」
P「そうか、それは良かった。どんな夢を見たんだ?」ナデナデ
美希「…………秘密なの///」
P「気になるけど……まぁいいか。それじゃ時間もあるし、買い物にでも行こうか?」
美希「うん、行こっハニー♪」
P「じゃあ、行くか……」ギュッ
美希(あっ、ハニーから手を繋いでくれたの!夢の続きみたいなの)
美希(あれ?手に違和感が……指輪?じゃああれは夢じゃないの?)
P「どうした?美希」
美希「えっと……ミキ、ハニーと恋人なんだよね?///」ドキドキ
P「なんだ、嫌なのか?約束したのに」
美希「!?そ、そんなことないの!!ミキ、ハニーのこと大好きだもん!」
P「ははは、おかしな美希だな。寝ぼけてるのか?」
美希「おかしなってひどいの!早く買い物に行こっ!///」
美希(夢みたいだけど夢じゃなかったの……ミキ、今まで頑張ってよかったの!)
美希「ハニー、これからはずっと一緒だよ、あはっ☆」
おわり
支援ありがとうございました
とりあえずリクエストの美希を書いてみた
全部語尾に「なの」を付けられれば、もう少し楽になるんだけど……
人が少ないのはわかっていたけどスクリプトが来たのは今回が初めてだわ
アフター、ナイヨ
書き貯めないと、ムリダヨ
ゴメンネ、ワタシ、ココマデヨ
>>70
我那覇くんをお願いします
まだ残っている……
>>83
響→響→美希
って順番で書いたから響は少し休みたい
>>84
題名教えて
>>85
春香「響ちゃん何やってんの?」
P「響、今日オフじゃなかったか?」
と今回のコレだけ
二つ目は話を終わらすためPが響にセクハラする人にしちゃったけど、確信犯的な
レスの順番的に次は真かなぁ
そいじゃお疲れさま ノシ
このSSまとめへのコメント
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