榊原「なんだろう、この手紙……」(692)
ID:/i4uiQYPOの代理
>>1
ありがとうございます
書いていきます
※若干書きためてます
勅使河原「サ、サカキ……それは」
榊原「え? なんか下駄箱に入ってたんだけど…」
勅使河原(ハートマークのシール……間違いねぇ…!)
勅使河原「それ、ラブレターじゃねーか!」
榊原「えぇ……流石にそれはないよ」
勅使河原「いや、どうみてもそうだろ!」
榊原「またまた、僕にラブレターだなんて、冗談キツいよ」
勅使河原(くそっ、うぜぇ……でもイヤミで言ってるわけじゃなさそうだから何も言えねぇよ……」
勅使河原「ま、まぁ何にせよ、とりあえず中身見てみろよ」
榊原「うん、そうだね」
ガサガサ
榊原「って、勅使河原は見ないでよ」
勅使河原「いいじゃねーか、気にすんなよ」
榊原「もう、仕方ないなぁ…」
ピラッ
榊原恒一君へ
私は恒一君のことが大好きです。
恒一君のことなら何でも知ってるし、好きな気持ちも誰にも負けません。
私なら恒一君を幸せにできます。いや、私以外では恒一君は幸せになれません。
だから私以外の女の子と話すのはやめてください。近づくのもやめてください。
恒一君と一緒にいていいのは私だけです。
榊原「」
勅使河原「うわ……」
榊原「」
勅使河原「おい、しっかりしろ、サカキ!」
榊原「……これ、イタズラだよね?」
勅使河原「いや、ガチだと思うぞ」
勅使河原(なんたってサカキだからな)
榊原「いったい誰がこんなことを…」
勅使河原「手紙に名前書いてないのか?」
榊原「…うん」
榊原「はぁ……僕はどうしたらいいんだろ…」
勅使河原「…うーん、別に気にしなくても良いんじゃねぇか? どのみち誰か分からないんだからどうしようもないだろ」
榊原「…朝から災難だよ…」
ガラッ
綾野「こういっちゃん、おはよー!」
小椋「お、おはよう、榊原君」
榊原「あ、綾野さんと小椋さんおはよう」
勅使河原「おっす」
綾野「私たちはこういっちゃんにしか挨拶してないよ?」
勅使河原「ひでぇ…」
榊原「はは…」
綾野「それよりどうしたの、こういっちゃん? 暗い顔しちゃって」
小椋「大丈夫?」
榊原「いや、実はさ…」
勅使河原「おい、サカキ…」
綾野、小椋「?」
榊原「何?勅使河原」
勅使河原「何?じゃないだろ…そんな簡単に喋っていいのか?…もしかしたら2人のどっちかが手紙入れたかも知れないだろ…」ボソボソ
榊原「でも僕らよりあとに来たよ…?」ボソボソ
勅使河原「昨日の放課後に入れた可能性もあるじゃねーか…」ボソボソ
榊原「なるほどね…」ボソボソ
綾野「どうしたの? 2人でコソコソして」ジー
小椋「…あやしい」ジー
勅使河原「ど、どうする…」ボソボソ
榊原「うーん、別に言っても良いんじゃないかな。もしかしたら反応しだいではどっちかが入れたって分かるかもしれないし」ボソボソ
勅使河原「そうだな…」ボソボソ
綾野「で? こういっちゃん話の続きは?」
小椋「私も気になる」
榊原「あぁ、うん。それが、今日僕の下駄箱に手紙が入っててさ…」
勅使河原「良いよなぁ、サカキは……モテモテで羨ましいぜ…」
榊原「そ、そんなことないよ……今回のは何かの間違いじゃないかな」
綾野「……」
小椋「……」
榊原「あ、あれ? 2人ともどうしたの?」
綾野「……こういっちゃん、その手紙はどこにあるの?」
榊原「え? 僕が持ってるけど……」
綾野「見せて」
榊原「で、でも」
綾野「いいから!」
小椋「……」
榊原「こ、怖いよ、綾野さん…」
綾野「あ……ごめん、こういっちゃん」
赤沢「みんな、何の話してるの?」
榊原「あ、赤沢さん」
赤沢「やけにうるさいから気になって仕方ないじゃない」
勅使河原「サカキがモテモテだな、って話をしてたんだよ」
榊原「ちょっと、その言い方はやめてよ」テレッ
赤沢「恒一君? どういうこと」
榊原「いや、さっき僕の下駄箱に手紙がはいってたんだ」
赤沢「!?」
赤沢「う、嘘でしょ?」
榊原「いや、本当だって…ていうかこんな嘘ついて何になるのさ…」
赤沢「な、なら、その手紙見せなさいよ!」
榊原「だ、駄目だよ! それは流石に書いてくれた人に悪いし…」
赤沢「な、なら…詳しく説明を…」
キーンコーンカーンコーン
榊原「あ、ほらチャイムなったよ」
赤沢「……くっ、次の休み時間にちゃんと話して貰うわ」
綾野「……私も聞く」
小椋「……」
昼休み
榊原「……ふぅ、結局午前中はずっと赤沢さんからの質問攻めで終わったよ……」
勅使河原「おつかれ、サカキ…」
榊原「……でさ」
勅使河原「?」
榊原「今のところどう思う?」
勅使河原「どうって?」
榊原「誰が手紙を書いたか、だよ」
勅使河原「あぁ……」
勅使河原「……そうだな、イマイチわかんねーけど……でも、とりあえず赤沢では無さそうだったな……書いた本人だったらあんなに質問ばっかしねーだろ?」
榊原「そうだね。でも、僕は綾野さんも違うと思うんだ。だってもし綾野さんが手紙を書いたなら、自分が書いたって分かってるのに、あんなに見たがるかな…」
勅使河原「なるほど、確かにそーだな」
榊原「……でも、小椋さんだけは黙りこんでたよね…」
勅使河原「あれは怪しかったな……とりあえず候補じゃねーか?」
榊原「……うん」
見崎「榊原君」
榊原、勅使河原「」ビクッ
榊原「ど、どうしたの、見崎?」
見崎「ちょっと一緒に来て」
榊原「あぁ、うん、良いけど…」
しえ
屋上
榊原「で、どうしたの? こんなところまで連れてきて…」
見崎「言いたいことがあるの」
榊原「何?」
見崎「手紙貰ったんだよね」
榊原「え……あぁ、うん。見崎も聞いてたの?」
見崎「あれだけ騒いでいればね」
榊原「で、言いたいことっていうのは…?」
見崎「……」
榊原「…?」
見崎「気をつけて」
榊原「え?」
見崎「……」
榊原「それだけ?」
見崎「うん」
榊原「…?」
か、書きためが……
こっから遅くなります
すいません
翌日
榊原「こ、これは……」
勅使河原「おいおいサカキ……またかよ……」
榊原「て、手紙……」
榊原「い、嫌な予感しかしないよ…」ガクガク
勅使河原「み、見るか?」
榊原「うん…」
ピラッ
何で他の女と喋ってるの?
駄目って書いてあったよね?
榊原「」
勅使河原「ど、どうすんだよ…これ…」
榊原「」
勅使河原「と、とりあえず教室行くぞ、サカキ!」
ガラッ
榊原「…」ズーン
綾野「おはよ、こういっちゃん」
榊原「…」ズーン
小椋「どうしたの、榊原君?」
勅使河原「あ、あぁ! 今はちょっとほっといてやってくれないか?」
綾野「なんで?」
勅使河原「えー……と、それは……そ、そうだ! 寝不足! 寝不足なんだよ!」
綾野「ふーん…」
ガラッ
赤沢「ふぅ、危なかったわ……おはよ…って、どうしたの恒一君?」
勅使河原「あ、あのな!」
榊原「……ごめん、保健室行ってくるよ」
勅使河原「え、お、おう、そうか。連れてってやろうか?」
榊原「……ありがとう、でも大丈夫だから」
ガラッ ピシャリ
赤沢「え、え…行っちゃった……大丈夫かしら、恒一君…」
勅使河原(…かなりダメージきてるな)
小椋「…」
保健室
榊原「ふぅ…」
榊原(いったい誰がこんなことをしてるんだろう……こんなの異常すぎるよ……)
榊原「それより、勝手にベッド借りても良かったのかな……誰もいないけど……」
榊原(……まぁ、いいよね……うん、とりあえず寝よう。考えすぎても駄目だ)
ガチャ
榊原「あ、せんせ…」
小椋「…」
榊原「……あれ? 小椋さん?」
榊原「……どうしたの? もう授業始まっちゃうよ?」
榊原(まぁ、僕もそんなにしんどくないんだけどね)
小椋「……から」
榊原「え?」
小椋「さ、榊原君が心配だったから…」///
榊原「お、小椋さん?」
榊原「どうして包丁を持ってるの?…どうして?」
榊原「は、はは……そんなに心配することでもないよ。一時間寝れば大丈夫だから」
小椋「で、でも」
榊原「ほら、教室に戻りなよ」
小椋「…」
小椋「私も一緒にいる…」ボソッ
榊原「え…?」
小椋「わ、私も一緒にいる!」///
榊原「い、いやいや、それは駄目だよ!」
小椋「心配だから…」///
榊原「…でも、ほら! 先生が来たらどうせバレちゃうし、教室に戻らされるよ」
小椋「なら…」モゾッ
榊原「!?」
榊原(ぼ、僕の布団の中に!?)
小椋「これならバレないよ…?」/// ギュー
榊原「だ、駄目だって、こんなの! バレたら大変なことに……」
ガチャ
赤沢「恒一君? 大丈夫?」
綾野「こういっちゃんー?」
榊原「!?」
榊原「か、隠れて!」ボソッ
小椋「きゃっ……」ギュー
榊原「あ、赤沢さん、綾野さん。どうしたの?」
恒一くんって家で怜子さんと会話するよね
赤沢「あぁ、ごめんなさい。ここに小椋来てない?」
綾野「全く、由美ったら急にどっか行っちゃったんだよ? もうすぐ先生来るのに」
榊原「そ、そうなんだ……ぼ、僕は知らないよ?」
小椋(……)サワサワ
榊原「はうっ!?」
赤沢「? どうかした?」
榊原「い、いや頭が痛くてさ…」
榊原(お、小椋さん、どこ触って…)///
レーチャンにも穴はあるんだよな…
赤沢「顔も赤いわね……熱もあるんじゃない?」
榊原「だ、大丈夫だよ……とりあえず一時間だけ寝させて貰うから」
赤沢「そう、無理しないで帰ってもいいからね?」
綾野「こういっちゃんは無理しそうだからねー」
榊原「う、うん、ありがとう」
小椋(……♪)サワサワ
榊原(う、うぅ…)///
キーンコーンカーンコーン
赤沢「チャイムが…急いで戻らないと…」
綾野「とりあえず戻ろっか」
赤沢「じゃあ、ゆっくりしてね、恒一君」
綾野「おやすみ、こういっちゃん」
ガチャ
榊原「……」
榊原「お、小椋さん!」バッ
小椋「どうかした? 榊原君?」
榊原「何であんなことするのさ!」
小椋「だって…榊原君が私を強引に引き寄せるから…」///
榊原「あ、あれは見つかりそうだったから仕方なくだよ…」
小椋「そんなこと言って…ちょっと期待してたんでしょ?」
榊原「ち、違うよ!……ていうか、とりあえず布団から出てくれないかな…」
小椋「駄目……授業終わるまでこうしてるから…」/// ギュー
榊原「うっ…」///
キーンコーンカーンコーン
榊原「お、終わった」
榊原(結局、一時間ずっと抱きつかれたままだった…)
小椋「……」ギュー
榊原「ほら、チャイムなったよ。早く戻ろう?」
小椋「まだ、こうしていたい…」/// ギュー
榊原「だ、駄目だよ」バッ
榊原「ぼ、僕は先に戻るからね!」
ガチャ バタン
小椋「榊原君…」
昼休み
榊原「…」
勅使河原「おーい、サカキ大丈夫か?」
榊原「あ、あぁ、うん」
勅使河原「良かった。なら、飯食おうぜ!」
榊原「うん、食べよう」
勅使河原「おい、望月お前もどうだ?」
望月「あ、ごめん…僕ちょっと美術室にいかないといけないんだ」
勅使河原「そうか……なら、仕方ねーな」
屋上
勅使河原「で? なんか分かったことあったか?」
榊原「いや、全然…」
勅使河原「てことは、まだ候補は小椋だな……」
榊原「うん」
榊原(保健室での行動も怪しかったし……普通の女の子はあんなにベタベタしてこないよね…?)
勅使河原「明日も怖いな…」
榊原「早く、何とかしないとね……」
翌日
勅使河原「おっす、サカキ」
榊原「あぁ、勅使河原、おはよう」
勅使河原「で、手紙は……?」
榊原「あったよ……」
勅使河原「これで三枚目か…ヤバいな」
榊原「うん……とりあえず開けるよ…」
ピラッ
保健室でのこと見てたから
あの女と抱き合うのがそんなに楽しかった?
私以外にあんなことしないで
もし、やったら次はないから
榊原「これは…」
勅使河原「……?」
榊原「決まった…」
勅使河原「へ? な、何がだ?」
榊原「小椋さんは違う…手紙を書いてない…」
勅使河原「ど、どういうことだよ!」
眠さ、限界
仮眠とります
すみません
ほ
寝過ぎた
ごめんなさい
(お)きたー!
勅使河原「てか、まず保健室のことって何だよ…」
榊原「あ……それについては触れないでほしいかな……はは」テレッ
勅使河原「おまっ……何やったんだよ、サカキ!」
榊原「と、とにかく! あの女っていうのは間違いなく小椋さんのことなんだ」
榊原「だから、手紙を書いたのは保健室にいた僕らを見ていた誰かってことだよ」
勅使河原「心当たりはないのかよ?」
保健室に居たのって小椋と赤沢と綾野、俺と恒一を入れて五人か
>>155
俺もいるぜ
榊原「うーん……あ、途中で保健室に入ってきた人はいるよ」
勅使河原「誰だ?」
榊原「赤沢さんと綾野さん」
勅使河原「その2人か……」
榊原「いや、でも最初の反応から考えるとこの2人じゃないと思うんだ」
勅使河原「あぁ…」
榊原「だから、どこからか隠れて見てたかもしれない」
勅使河原「それ、怖すぎだろ……」
教室
榊原「おはよう」
赤沢「あ、おはよう恒一君」
勅使河原「おっす!」
赤沢「……」
勅使河原「……無視はやめてくれ」
ガラッ
綾野「あ、おはよ、こういっちゃん」
榊原「うん、おはよう」
勅使河原「あれ? 今日は小椋と一緒に来てないのか?」
綾野「……うん」
榊原「…どうしたの? ケンカでもしちゃった?」
綾野「うん、そんな感じ」
勅使河原「おいおい、珍しいな。お前らがケンカだなんて」
榊原「なるべく早く仲直りしなよ? 僕は2人がケンカしてるところなんて見たくないし…」
綾野「…ありがとう、こういっちゃん」
ガラッ
小椋「あ、おはよ、榊原君」
榊原「小椋さんおはよう」
綾野「……」
小椋「……」
榊原「は、はは…」
勅使河原(く、空気がやべぇ…)
綾野「なんでじっと見てるの?」
小椋「そっちが見てるから」
綾野「……」
小椋「……」
勅使河原(だ、誰か)
ガラッ
見崎「……」
榊原「あ、見崎おはよう」
見崎「おはよう榊原君」
榊原「どうしたの? 今日は遅かったね」
見崎「いつもより起きる時間が遅れたの」
榊原「ははっ、意外とぬけてるところがあるよね、見崎って」
綾野「……」
小椋「……」
勅使河原(やべぇ、2人の目がさらに…)
キーンコーンカーンコーン
榊原「あ」
見崎「じゃあ」スタスタ
榊原「うん」
綾野「……」スタスタ
小椋「……」スタスタ
勅使河原(ふ、2人とも無言で席に戻った……ヤバいよな、これ…)
昼休み
勅使河原「おい、サカキ、飯食べようぜ!」
榊原「……うん」
勅使河原「望月はどうする?」
望月「うん、今日は僕も一緒に食べようかな」
勅使河原「おう」
榊原「……」
勅使河原「サカキ……?」
屋上
榊原「……」
勅使河原「おいおい、どうしたんだよ、サカキ」
望月「元気ないね……」
榊原「……授業中に机の中から凄いモノを発見したんだ」スッ
勅使河原「手紙……」
望月「あれ、また貰ったんだね」
榊原「? 僕ら望月に手紙のこと言ったっけ?」
望月「ううん、聞いてないけど……実はね」
望月「手紙を下駄箱に入れたの、僕なんだ」
榊原「え…?」
勅使河原「なっ!? マジかよ…」
勅使河原「お前、やっぱりそっち系だったんだな……」
望月「え、ち、違う違う! そういう意味じゃなくて!」
榊原「ど、どういうこと?」
望月「あれ、僕が教室で拾ったんだよ」
勅使河原「拾った?」
望月「うん、本人の名前は書いてないし、どうしよっかなと思ったら 裏に榊原恒一君へって書いてあったから」
勅使河原「下駄箱にいれたのか……」
榊原「なんで、下駄箱に……」
望月「手紙と言えば下駄箱だと思ったから……」
榊原「でも、良かったよ……望月だったら精神的にかなりくるから…」
勅使河原「あぁ……」
望月「もう、僕をなんだと思ってるのさ……」
勅使河原「いや、前々から若干怪しいなと思ってたから」
望月「勅使河原くん!」
勅使河原「いや、冗談だって…」
勅使河原「てかさっさとそれ見ちまわねーか?」
榊原「……そうだね、一応聞くけどこれは望月が入れたんじゃないよね?」
望月「うん、僕は知らないよ」
ピラッ
ずっと見てるから
だから私のことを見て
私以外は見なくて良い
榊原「……」
勅使河原「うわー…またストレートな…」
望月「これ書いた人、かなり怒ってるよね……」
勅使河原「サカキ…」
榊原「……」
放課後
榊原「……よし」
勅使河原「どうしたんだ?」
榊原「……今日、下駄箱の近くで待っていてみようと思う」
勅使河原「ほ、本気かよ!?」
榊原「うん……このままにしとくのはもう嫌なんだ」
勅使河原「でも、今日誰も入れなかったらどうすんだよ……」
榊原「それなら、明日朝から待てばいいだけだよ」
勅使河原「そうか、よし……俺も付き合うぜ! ここまで来たら犯人知りたいし、それに1人だと心細いだろ?」
榊原「勅使河原……ありがとう」
勅使河原「じゃあ、待ちますか!」
下駄箱
勅使河原「そろそろ生徒の出入りが少なくなってきたな……」
榊原「うん、そうだね……ここからが本番だ…」
すいません
今日バイトでした
用意してきます
まだちょっと時間ありました
榊原「……あ、誰か来るよ」
勅使河原「お、あれは………赤沢?」
赤沢「……」キョロキョロ
榊原「明らかに挙動不審だね……」
勅使河原「おう……怪しさMAXだな」
赤沢「……」ピタッ
榊原「あ、僕の下駄箱の前に止まった……」
勅使河原「おいおい、マジかよ…」
赤沢「……」スッ
榊原「あ、僕の下駄箱に手を……」
勅使河原「まさか赤沢だとは……」
赤沢「……」ガシッ
榊原「あれ? 上履きをとった?」
勅使河原「え、え? どうなってんだ…」
赤沢「……」ニヤニヤ
榊原「僕の上履き見てニヤニヤしてる……?」
勅使河原「赤沢のあんな顔初めて見たぞ……」
赤沢「……」スッ
榊原「えっ……顔に近づけ……」
勅使河原「サカキ、見なかったことにした方が……」
赤沢「ふぁ……恒一君の匂いがする……やっぱり1日の最後に恒一君の匂いを嗅がないとね……」クンクン
榊原「」
勅使河原「さ、サカキ、大丈夫か」
赤沢「あと嗅いでない恒一君の私物って何かあったかしら……」
榊原「」
勅使河原「赤沢……そこまでだとは……」
勅使河原「……結局、嗅いでいっただけかよ」
榊原「……赤沢さんが変態だったなんて……無能の上、変態……救いようがないよ」
勅使河原「……まぁ、仕方ないだろ……ストレス溜まってんじゃねぇかな……とりあえず、見なかったことにしとけよ?」
榊原「態度に出ない自信がないよ……」
バイトは6時までなので
帰ってくるのは6時半くらいになりそうです
数分後
勅使河原「誰も来ないな……」
榊原「まぁ、まぁ、気長に待とうよ」
さらに数分後
勅使河原「お、来た……」
榊原「あれは……多々良さん…?」
多々良「思ったより遅れちゃった……」スタスタ
勅使河原「なんでこんな時間まで、いるんだ?」
榊原「多分、部活が長引いたんじゃないかな…?」
勅使河原「なるほどな」
榊原「急いでるし、多々良さんでは無さそうだね」
勅使河原「そうだな、スルーでいいか」
多々良「早く帰らないと…きゃっ…」ステン
榊原「あっ、こけた…」
勅使河原「意外にどんくさいのか?」
榊原「ちょっと行ってくるよ」
勅使河原「お、おい、サカキ!」
多々良「痛い……」サスサス
榊原「大丈夫、多々良さん?」
多々良「え……え!? さ、しゃかきばら君!?」
榊原(あ、噛んだ)
多々良「な、何で、まだ学校に…?」///
榊原「ちょっと忘れ物を、ね」
多々良「そ、そうなんだ」
榊原「それより立てる?」スッ
多々良「え」///
多々良(榊原君が私に手を…)
榊原「?」
多々良「あ、ありがとう」/// ギュッ
榊原「ちゃんと気をつけてね?」ニコッ
多々良「は、ふぁい」///
勅使河原「なんだこれ」
数分後
榊原「ふぅ…」
勅使河原「お疲れさん」
榊原「僕、余計なことしちゃったかな?」
勅使河原「いや、多分かなり喜んでたぞ……」
さらに数分後
勅使河原「こねーな…」
榊原「もしかして、もうみんな帰っちゃったかな…」
移動しながら書いてます
勅使河原「いや、来たぞ…」
榊原「まだ、いたんだね……そろそろかな…」
勅使河原「お、あれは…」
中尾「ふひ……」
勅使河原「よし、スルーだ」
榊原「うん」
勅使河原「てか、アイツなんでこんな時間まで残ってるんだ?」
榊原「知らないよ」
中尾「はぁ……赤沢さんの私物はたまんねぇなぁ……ふひっ…」
勅使河原「とりあえず赤沢に連絡だな」
榊原「うん」
榊原「とりあえず電話しといたよ」
勅使河原「中尾に明日はあるのか」
榊原「ないと思うよ」
数分後
有田「ヤバいヤバい…」スタスタ
榊原「あれ、有田さんが戻ってきた?」
勅使河原「忘れ物じゃねーか?」
有田「ふぅ…」
すいません
バイトの時間です
さっきコーヒーSS見てて思ったんだけど
エクストラファンシーてそんな美味いの?
>>248
うまいというか飲みやすい
あと、他の産地に比べて人件費が高い
すいません、今終わりました
保守してくださった方ありがとうございます
電源が落ちそうなので家に帰ってから再開します
家についたので書いていきます
有田「榊原君のリコーダー返すの忘れてたよ……」
榊原「え、え?」
勅使河原「サカキ、お前、何貸してんだよ……」
榊原「僕そんなの貸した覚えないけど……」
勅使河原「え? じゃあ、どういう…」
有田「……」スタスタ
勅使河原「お、おい、行っちまうぞ! どうする!?」
榊原「……ごめん、僕だけちょっと行ってくる。一応、下駄箱の見張り続けといてくれる?」
勅使河原「あ、あぁ、任せとけ!」
教室
有田「ふぅ……危ない、危ない……」
榊原「何が危ないのかな?」
有田「」ビクッ
有田「さ、榊原君?」サッ
榊原「やぁ、有田さん」
有田「な、何で、こんな時間まで学校に……」
榊原「有田さんこそ」
有田「わ、私はその……忘れ物を……」
榊原「じゃあ、何で僕の机の前にいるのかな?」
有田「」ギク
有田「そ、それは」
榊原「有田さん」ガシッ
有田「!?」
有田(さ、榊原君の手が私の肩に触れてる…)///
榊原「嘘つかないでよ」
有田「わ、私、嘘なんて…」
榊原「……実はね」
有田「?」
榊原「僕さっきたまたま下駄箱にいたんだけど」
有田「!?」
榊原「聞こえたんだ、有田さんの声。だから、正直に話してよ」
有田「そうか……聞いちゃったんだね……」
有田「なら、仕方ないよね…………はい、これ」スッ
榊原「これはリコーダー……僕のだよね?」
有田「うん」
榊原「なんで、僕のリコーダーなんか……」
有田「……先の部分触ってみたら分かると思うよ」
榊原「どういうこと……」スッ
ビチャ
榊原「!?」
榊原「な、何この液体!」
有田「……」///
その頃の下駄箱
勅使河原「…」ポツーン
勅使河原「はぁ……何してんだ、俺は……」
勅使河原「早く帰って来ないかな、サカキ……」
スタスタ
勅使河原(ん? 足音?)
勅使河原(サカキか……?)ソー
勅使河原「あ、アイツは……」
勅使河原「木村!?」
小椋「……」スタスタ
勅使河原(小椋……か)
勅使河原(こんな時間に怪しすぎるぞ…)
小椋「ふぅ…」
勅使河原(やはり、サカキの下駄箱に近づいて……)
小椋「読んでくれてるかな…」スッ
勅使河原(い、入れた! 今のは明らかに手紙だ……これで確定だな……)
ガタッ
勅使河原(あ、しまっ……)
教室
有田「……何の液体だと思う?」
榊原「……な、なんの……まさか毒物とか……」
有田「そ、それはないよ!」
榊原「なら、いったい……うーん」
有田「仕方ないからヒントあげる」
有田「その液体は私の体から出ました…」///
榊原「なっ……」///
榊原「ま、まさか…僕のリコーダー舐めたの!?」
榊原「だからリコーダーよだれでビチョビチョに……」
有田「ぶー、不正解!」
榊原「え……? じゃあ、いったい……」
有田「もう、仕方ないなぁ……」
榊原「……?」
有田「……ここから出たんだよ?」スッ
榊原「あ、有田さん!?」
榊原(す、スカートの中が……)///
有田「見たい? 私がその液体出すところ…」///
榊原「な、な……」///
有田「ふふふ、榊原…君……」///
ガラッ
勅使河原「さ、サカキぃ!」
榊原、有田「!?」ビクッ
勅使河原「」
榊原「ち、違うんだ勅使河原……これは」
勅使河原「俺が苦労してる間に、何やっ……」
ガスッ
勅使河原「ふぶっ!?」
ドサッ
榊原「て、勅使河原!?」
小椋「忘れて……」
勅使河原「も、もう追いついてきたのか……」
榊原「お、小椋さんまで……何があったの……?」
勅使河原「サカキ! 手紙をいれたのはコイツだ! 俺がこの目でちゃんと見……」
小椋「な……何言ってるの!」
ガスッガスッ
勅使河原「ぐふぅ!?」
有田「何、この状況…」
勅使河原「うぅ……」グッタリ
小椋「もう、変なこと言うから」
榊原「お、小椋さん!」
小椋「う、榊原君……」
榊原「……ごめん、有田さん。勅使河原を引きずって廊下に出といてくれないかな。ちょっと小椋さんと2人で話がしたいからさ」
有田「え…うん、いいけど……でも」
榊原「…?」
有田「今度続き楽しみにしてるね?」ボソッ
榊原「なっ…」///
小椋「……」
ガラッ
榊原「ふぅ……さて、と」
小椋「……」
榊原「とりあえず、1つ聞いても良い?」
小椋「……なに?」
榊原「あの手紙を書いたのは、小椋さんで間違いないんだよね……?」
小椋「…っ」///
小椋「うん…」///
榊原「……そうだったんだ……なんであんな手紙を……」
小椋「だ、だって榊原君が悪いよ……保健室で私のこと抱き寄せてくれたのに……他の人にも優しくしちゃうんだもん……」
榊原「あ、あれは不可抗力だよ!」
小椋「照れなくていいよ…」///
榊原「そ、そんなことな……あれ?」
小椋「どうしたの?」
榊原「そう言えば三枚目の手紙は……」
小椋「さ、三枚目?」
榊原「え?」
小椋「ど、どういうこと?私一枚だけだよ……?」
榊原「じ、冗談だよね…?」
小椋「ううん……昨日の放課後、榊原君の机の中に入れといたんだけど…」
小椋「榊原君、何のリアクションもなかったから……やっぱりちゃんとした手紙を入れようかなと思ってさっき下駄箱に……」
榊原「……」
榊原「そう言えば四枚目だけ机の中だったな……」
小椋「よ、四枚……そんなにあるの?」
榊原「うん……最初の一枚は知ってるよね?」
小椋「榊原君が話してたもんね……そもそもあれのせいだよ……私がこんな積極的になったのも……」
榊原「どういうこと?」
小椋「だ、だって……」///
榊原「?」
小椋「榊原君が誰かにとられると思ったら……すごく嫌な気分になったから……」///
小椋「私もアピールしなきゃ、って……」///
榊原「う…」///
榊原(そ、そうだった……。冷静に考えれば、小椋さんは僕のことが好きなんだよな……)
榊原(こんな可愛い子が僕のことが好き……)
榊原「……」ジー
小椋「さ、榊原君? あんまり見ないで……恥ずかしいから……」///
榊原「……うん、可愛い」
小椋「……ふぇ?」///
寝そうなので
風呂入ってきます
帰ってきました
稚拙な文章なのは我慢してください
書いていきます
小椋「さ、榊原君…」///
榊原「小椋さんはホントに僕が好きなの……?」
小椋「うん…好き」
榊原「……」
小椋「だから、私と……」
榊原「……それ以上は、駄目だ」
小椋「……え?」
榊原「確かに小椋さんは可愛いし魅力的だから……気持ちを知って正直嬉しいよ……でも、今は駄目だ……」
小椋「……」
榊原「ちゃんとこの問題を解決してからじゃないと。もう1人の手紙を書いた子の気持ちもあるし……」
榊原「だから、それまで待ってくれる?」
小椋「……うん」
帰り道
勅使河原「……で」
有田「♪」ギュー
小椋「……有田さん近いよ」ギュー
榊原「小椋さんもね……」
勅使河原「……」
榊原「だ、大丈夫、勅使河原……?」
勅使河原「うるせー……」
翌日
榊原「……」
勅使河原「……また入ってんじゃねぇか」
榊原「……いつ入れたと思う?」
勅使河原「多分、俺らが教室に集合してた時じゃないか?」
榊原「だよね……」
勅使河原「結局、昨日のは意味なしか…」
榊原「いや、一枚小椋さんが入れたことが分かっただけでも上出来だよ」
勅使河原「うし、じゃあとりあえず見てみるか」
榊原「そんなに軽く言わないでよ……はぁ……」
ピラッ
絶対に許さないから。
恒一君も、恒一君と話す女も。
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
榊原「」
勅使河原「お、おい…流石にやべーだろ、これ…」
榊原「……逆に良いんじゃないかな、これ」
勅使河原「は? …サカキ、ついに目覚めたか?」
榊原「ち、違うよ!」
勅使河原「じゃあ、なんだよ」
榊原「いや、安全な小椋さんと仲良くすれば、犯人がなんらかの行動を見せるかも…」
勅使河原「なるほど… けど危なくねーかそれ…」
榊原「万が一があれば勅使河原に任せるから」
勅使河原「おい」
教室
ガラッ
榊原「おはよう、小椋さん」ニコッ
小椋「え、あ、お、おはよう」///
榊原「どうしたの? 顔が赤いけど……熱あるの?」ピトッ
小椋「あ……」///
勅使河原「おい、サカキ…」ボソッ
榊原「?」
勅使河原「駄目だ、特定の誰かというよりクラス全体の空気がヤバくなってる……」ボソッ
ラブラブシヤガッテ フェアジャナイヨネ ラブラブナラオレニマカセロー サカキバラクンガ イイナーオグラサン ウゼーキエロヨ
榊原「……」
榊原「これはやめとこうか…」
勅使河原「そうだな…」
小椋「どうしたの?」
榊原「ううん、何でもない、気にしないでよ」ニコッ
小椋「あ…」///
ガラッ
多々良「あ、榊原君……おはよぅ…」ボソッ
榊原「おはよう、多々良さん、ちょっと遅かったね?」
多々良「うん、さっき通学路で猫見つけちゃって…遊んでたの」
榊原「へぇ、多々良さん動物好きなの?」
多々良「うん、好きだよ。特に猫は…」
榊原「僕も好きだよ、猫は」
多々良「も、もう一回言って」
榊原「え? 僕も好きだよ、猫は」
多々良(僕も好きだよ、か)///
小椋「む…」
小椋「榊原君…」
榊原「ん、どうしたの?」
小椋「わ、私も…」
ガラッ
有田「ふぅ、危なかった……」ハァハァ
榊原「大丈夫、有田さん?」
小椋「……」
有田「あ、おはよう、榊原君」
榊原「うん、おはよう……何でこんなに遅れたの?」
有田「……聞きたい?」
榊原「やっぱりいい」
榊原「どうせ聞いても損しかないだろうしね」
有田「つまんない……」
小椋「……何してたの?」
多々良「わ、私も気になる…」
有田「実は……」ゴニョゴニョ
小椋「な、な、な」///
多々良「……」///
有田「2人ともやろうよ! たまらないよ?」
小椋「……でも、榊原君に悪いし」
榊原「待って、何してたの」
昼休み
榊原「つ、疲れたよ……」
勅使河原「そりゃ、あいつらのテンションについていったらな……」
榊原「……結局、何も分からなかったし」
勅使河原「いや」
榊原「?」
勅使河原「……分かったことがあるぞ、サカキ」
榊原「ほ、ホントに?」
勅使河原「あぁ」
すいません
眠いんでちょっと顔洗ってきます
なあ、この書き手
恒一「小椋さんが胸パットを入れて登校してきた……」
の途中から書いてた人じゃない?
何回か見たことある希ガス
よし、すっきりしました
>>487
そうです
勅使河原「お前らは会話に夢中で気づかなかったかも知れんが、ザワザワしてた周りの奴らが途中からスルーしだしてたんだ」
榊原「そうだったの?」
勅使河原「だが、中にはスルーしてない奴らがいた」
榊原「!」
勅使河原「そいつらだけはお前等をずっと見てたぞ……いや、サカキ、お前を見てた」
榊原「怖い言い方しないでよ…」
勅使河原「多分、その中の誰かで間違いないぜ」
榊原「で、誰なの……その、僕を見てたのは……」
勅使河原「あぁ…、まずは赤沢だ」
榊原「あ、あぁ……あれ見たからね…僕からは話しかけづらいよ……」
勅使河原「赤沢が見てたのは多分それが理由じゃねーか?」
勅使河原「いつも、サカキから声をかけてるし」
榊原「そうかもね……」
勅使河原「とりあえず赤沢には声かけてやれよ…」
榊原「…うん」
榊原「あとは?」
勅使河原「綾野だな」
榊原「うーん…綾野さんはむしろ小椋さんを見てたんじゃないかな…」
勅使河原「あぁ……そう言われれば、確かに…」
榊原「あの様子だとケンカしたままだろうし……」
勅使河原「サカキが何とかしてやれよ」
榊原「うん、そうだね」
勅使河原「で、最後なんだが…」
榊原「あぁ、なんとなく分かる気がする……もしかして、見崎?」
勅使河原「おぅ……なんで分かるんだよ……」
榊原「いや、そう言えば見崎と全然喋ってないからさ…」
勅使河原「仲いいのにな、お前ら」
榊原「そ、そんなことないよ」
勅使河原「ん……待てよ……見崎が犯人なら話の筋が通らないか?」
榊原「え?」
勅使河原「だってよ、見崎はお前に好意持ってるのは確実だろうし……」
榊原「そ、そんなことだけで…」
勅使河原「それ以外にも、赤沢と綾野は最初の手紙の時点でまずないし、さっきお前らを見てた理由も明らかだ」
榊原「…」
勅使河原「見崎はどうだ? 犯人だという証拠はないが、犯人じゃないという証拠もない」
勅使河原「一番怪しいだろ…」
ごめんなさい、眠すぎます
展開は決まってるんですが
集中できません
少し眠ります
あー私もインスピレーション湧いてきた
続き書いていい? 結構有名な眼帯少女なの
あー僕もインスピレーション湧いてきた
続き書いていい? 結構フェアだよ
保守してくださった方ありがとうございます
書いていきます
おっ( ̄0 ̄)/
待ってました(^3^)
榊原「……」
勅使河原「な?」
榊原「……」ガタッ
勅使河原「ど、どこに行くんだ?」
榊原「……見崎と話してくるよ」
屋上
見崎「……」
榊原「ごめんね…呼び出しちゃって」
見崎「どうしたの?」
榊原「いや、手紙のことで話があるんだ」
見崎「……」
榊原「この間、見崎は僕に『気をつけて』って言ったよね? あれってどういう意味だったの?」
見崎「……」
気をつけ礼を聞き間違えたんじゃね
榊原「あれってもしかして……」
見崎「……もう」
榊原「え?」
見崎「もう遅いかもしれない」
榊原「? それってどういう……」
見崎「実は、私見てたの……誰が手紙を入れたか」
榊原「え……」
見崎「だから誰が犯人かも分かってる」
榊原「な、ホントに!?」
榊原「な、なんで教えてくれなかったの?」
見崎「聞かれなかったから、分かってると思ってた」
榊原「あぁ……」
見崎「?」
榊原「最初から見崎に聞けば良かったんだね……」
榊原「……じゃあ見崎、教えてくれるかな?」
見崎「……」コクリ
もう正直、さっさと犯人知りたい
見崎「私はその日、美術室で絵を描いていて帰るのが遅くなったの」
榊原「うん」
見崎「で、教室に忘れ物をしちゃったから取りに戻った」
見崎「そしたら、いたの」
榊原「……」
見崎「榊原君の机の周りでウロウロしてる彼女が」
そうっすね右京さん
榊原「……」
見崎「明らかに様子がおかしかったから、そのまま教室の外で見ていたの」
見崎「よく、見ると彼女は手に手紙を持っていた……それで、分かったの、彼女は榊原君の机にラブレターを入れるつもりなんだって」
榊原「で、でも最初に入れたのは望月のはずだよ?」
見崎「それは分かってる」
見崎「彼女は悩んだ末、結局入れるのを諦めた……そのまま自分の鞄にいれて持ち帰ろうとした」
榊原「でも、落としてしまったんだね…」
見崎「それで彼女はそのまま気づかずに帰ってしまった」
見崎「私は手紙の内容が気になったから教室に入って手紙を読んだ」
榊原「……それで『気をつけて』か」
見崎「手紙の内容的に榊原君が危険だと思って……」
榊原「もしかして、その日、望月も美術室にいたの?」
見崎「うん、彼も忘れ物をしたようで、私が立ち去る時に教室に入っていった」
榊原「なるほど、ね……」
見崎「気をつけて
見崎「それで彼女はそのまま気づかずに帰ってしまった」
見崎「私は手紙の内容が気になったから教室に入って手紙を読んだ」
榊原「……それで『気をつけて』か」
見崎「手紙の内容的に榊原君が危険だと思って……」
榊原「もしかして、その日、望月も美術室にいたの?」
見崎「うん、彼も忘れ物をしたようで、私が立ち去る時に教室に入っていった」
榊原「なるほど、ね」
榊原「話の流れは分かったよ……で、結局さ……」
見崎「……」
榊原「誰、だったの?」
見崎「それは…………」
榊原「………!」
放課後
勅使河原「そうか……ついに分かったんだな…」
榊原「うん」
勅使河原「にしても、最初から聞けば良かったな……俺たちの苦労は完全に無駄だったわけだ」
榊原「そうでも、ないよ」
榊原「それだと、小椋さんの件が解決しなかったし……」
勅使河原「あ、そうか」
怜子さんじゃね
勅使河原「で、犯人に声をかけなくていいのか?」
榊原「実は呼び出しといたんだ。授業が終わったら屋上に、って」
勅使河原「そうか……なら、行ってこい!あんまり待たせても悪いだろ」
榊原「うん、そうだね…」
勅使河原「おう」
榊原「あ、それと……」
勅使河原「?」
榊原「……ごめん、今まで色々と迷惑かけちゃって……」
勅使河原「気にすんなよ! 俺とお前の仲だろ?」
榊原「……うん、ありがとう」
屋上
榊原「ごめん待たせちゃったかな?」
「……」
榊原「そんなに黙って、どうしたの?」
「……」
榊原「まぁ、いいや……1つ質問するけど……」
榊原「手紙を入れたのは君だよね……―」
食ザーさんじゃね?
多々良さんなら全然おkじゃん
榊原「綾野さん」
綾野「……」
えええええええええええええええええええ
普通に綾野さんかよ
綾野「どうしてそう思うの…?」
榊原「……見崎に聞いたんだ」
綾野「何で、見崎さんの言うことを信じてるの? 何か証拠はあるの?」
榊原「……見崎は綾野さんが手紙を入れようとしてたところを見たんだよ」
綾野「!」
榊原「その反応……やっぱりそうなんだね……」
あやのん。。。。。
榊原「綾野さんだと決めた理由はそれだけじゃないけど……」
綾野「……」
榊原「よく考えてみると綾野さんが犯人だと全て話の辻褄が合うんだ」
綾野「……」
榊原「最初の手紙を見せた時……綾野さんはやけに『見せて』と反応していたよね? 僕はそれで綾野さんを犯人じゃないと決めつけた……書いた本人がこんなに見たがるはずがない、とね……」
榊原「でも、僕は大事なことを忘れてたんだよ」
榊原「手紙を入れたのは本人じゃなく望月だったってこと、だよ」
四枚目が俺か
綾野「……っ」
榊原「これは見崎に聞いた話なんだけど……綾野さん手紙を落としたよね?」
綾野「……うん」
榊原「帰ってから気づいて焦っただろうね……どうしよう、あれが見つかったら……ってね」
榊原「それで、翌日学校に行ったら、僕が手紙を貰ったという話をしてきた。そりゃ、『見せて』とも言いたくなるよね……」
綾野「……」
榊原「2枚目は内容から考えて1枚目を書いた人と同一人物」
榊原「3枚目の保健室のことは、綾野さん見に来たからね、その時気づいてたんでしょ?」
榊原「それに綾野さんそのタイミングで小椋さんとケンカしたよね?」
綾野「……っ」
榊原「自惚れてるみたいで恥ずかしいけど、僕のことでケンカした、で間違いないよね?」
綾野「……うん」
僕の事で喧嘩した
↑
言ってみたい…
榊原「……どうして、こんなことしたの?」
綾野「……最初は普通に告白するつもりだったの」
綾野「でも、こういっちゃんに好意を抱いている人は他にもいる」
綾野「普通に告白するだけじゃ、振り向いてもらえないと思ったの」
榊原「だからって、あんな脅迫みたいな手紙……」
綾野「私はただ、私がどれだけ愛してるかを知ってもらいたかっただけ…」
榊原「でも後半は……」
綾野「こういっちゃんが悪いんだよ……? 手紙を見た後なのに、由美たちと仲良くするから」
恒一「許してくれとは言わないがーそんなにー俺が悪いのかー…」
榊原「綾野さん……」
綾野「駄目だよ、こういっちゃんは私のモノなのに……」
榊原「……」
榊原「僕は……」
綾野「……?」
榊原「綾野さんのモノじゃないよ」
綾野「こういっちゃん…?」
わああああああああああああああああああああああああああああああああああ
恒一(こんな事ならガラスの下敷きにしておくんだったな…)
綾野「そ、そんな……」
榊原「僕は僕のモノだ、だから自分の行動は自分で決めるよ。誰かに決めさせたりしない」
綾野「……いや」
榊原「あ、綾野さん?」
綾野「そんなの、いや」ジワッ
榊原「……」
綾野「こういっちゃんは私の……」
:: .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト。
:: .::::::::::::::::::::::::::::::爪::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ|
::.:::::::::::::::::::::::::ト、:|‐‐\|ト、V::::::::::::::::;:::::::::::::::::::′ ! モグ _______
::::::::::::::::::::::::::::|_,ィf云芯ミ、`}::l!::::::::::/!:;イ::::::::::::| | / モグ
::::::::::::::::::::::::::::|ヽ ,_):::rリ ヾ }ハ::i:::/.ノ'/:::::::::::: | | |
::::::::::::::::::::::::::圦 ゞ--' lル'.: /イ::::::::::: | | < …いや、私のだろ
:::::::::::::::::::::::::::ト。\___,..===、/ :_ /::::::::::::::| | |
:::::::::::::::::::::::::::|¨\__ ̄ ` ヽ-≠:::::::::::::::::i | \ モグ
:::::::::::::::::::::::::::| 、 ο ノ、__ 'イ::::::::::::::::::} |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄モグ  ̄ ̄
::::::::::::::i::::::::::::|. \ .ノ:::::::::::::::::: ′ | モグ
::::::l、:::::|\:::::::i > __...-‐≦:;:::::::::::::::::: / |
\:| \{ \:::{\__/ミ::::::ノ!::::::/乂:::::::::::: / j!
_,...\´.ヾ. \! /─\ノ'\{ 〉:::イ/ 〃
榊原「……」ギュー
綾野「こ、こういっちゃん? なんで抱きしめっ……」///
榊原「綾野さんのモノにはなれないけどさ……」
綾野「……」
榊原「これくらいのことなら、いつでもしてあげるから……」
榊原「だから、そんな悲しい顔しないでよ」ニコッ
綾野「こういっちゃん……」///
また榊原誠くんかよ
小椋「彩……!」
榊原「あ、小椋さん……遅かったね」
綾野「ゆ、由美……」
綾野「これは……その」
小椋「……ごめんね」
綾野「え?」
和姦もくるな
小椋「私、彩が榊原君のこと好きって知ってたのに……あんなことしちゃって」
綾野「ち、違うよ、由美は悪くないよ……私がそもそも手紙を出そうと思わなければ……」
小椋「でも……」
綾野「……というより、私たち謝る相手が違うよね……」チラッ
榊原「?」
榊原「どうしたの?」
綾野「ごめんね、こういっちゃん…」
小椋「ごめんなさい、榊原君…」
榊原「……いいよ、全然。確かにちょっと辛いときはあったけど…」
榊原「結果的にこんな可愛い子2人に告白されてるわけだし……」テレッ
綾野「……」///
小椋「……」///
綾野「こういっちゃん!」ギュー
小椋「さ、榊原君!」ギュー
こういっちゃんは二人とも養うしかないね、こりゃ
榊原「わ、わ……」///
綾野「さっき言ったよね? これくらいならいつでもしてあげる、って…」///
小椋「彩だけズルいから、私も…」///
榊原「……うん、じゃあこのまま帰ろっか」ニコッ
綾野、小椋「うん!」
そうだよなあ、鳴ちゃんは恒一がいないとダメだからなあ
翌日
榊原「おはよう!」
勅使河原「おう、サカキ! ずいぶんと元気になってるじゃねぇか!」
榊原「うん、やっと解決したからね、それに今日は下駄箱にも何も入ってなかったし」
勅使河原「終わったんだな……」
榊原「うん……」
鳴ちゃん。。。。。
教室
ガラッ
榊原「あ、おはよう、2人とも」
綾野「おはよー、こういっちゃーん♪」ギュー
榊原「ちょっと、朝から…」
小椋「わ、私も……」ギュー
榊原「もう……」
勅使河原「なんで、こうなった」
榊原「はは……なんかごめん」
有田「榊原君私は?」
榊原「え、えー……」
有田「酷いなぁ……何ならここであの時の続きしても良いんだよ?」
榊原「なっ!?」///
有田「ふふっ、冗談だよ……榊原君だけに見せてあげるから、ね?」///
榊原「」///
多々良「お、おはよう、榊原君…」
榊原「あ、おはよう……」
多々良「た、楽しそうだね……」
榊原「え……そうかな…」
多々良「……わ、私も後で抱きしめていい?」
榊原「!? い、いいけど…」
多々良「ありがとう…」
なんだこれ
ガラッ
赤沢「おはよ……って、え?」
見崎「……」
榊原「あ、おはよう。2人が一緒だなんて珍しいね…」
赤沢「な、なにこの状況!」
見崎「だから気をつけてって言ったのに…」
赤沢「恒一君? 説明してもらうわよ?」
榊原「え……」
赤沢「面倒くさそうな顔しないの!」
キーンコーンカーンコーン
榊原「ほ、ほらチャイム鳴ったから!」
赤沢「ちゃんと後で説明してもらうからね」
見崎「私も」
榊原(なんかデジャヴ)
授業中
榊原(ふぅ、なんやかんやあったけど無事に終わって良かったな…)
榊原(あんな体験は二度とごめんだよ)
久保寺「では、みなさん教科書をだしてください」
榊原(教科書、教科書…)
カサッ
榊原(ん? なんだこれ)
榊原「!?」
榊原(また、手紙が入ってる……?)
お
わ
り
お泊り会?のやつじゃなイカ
>>672
02
お、乙
最後まで読んでくれて
ありがとうございました
ヤンデレが良かった人はごめんなさい
ヤンデレだとどうしてもbadendに……
みんな幸せにしてあげたかったんです
3-3は女の子みんな魅力的だから難しいね。楽しいひと時だったよ
もし、次があれば
ちゃんと書きためて時間がある時にします…
>>679
お風呂でのやりとりがたまらない↓
赤沢「顔も整ってて体も綺麗とか反則じゃない?」
多々良「それはこっちのセリフ…それに…」
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