登場人物の死亡確率が高いスレ【安価とコンマ】 (108)
安価とコンマでオリキャラを作り、世界を脅威から救うことが主な目的のスレです。
このスレでは、コンマでキャラクターへの被害を判定しますが、その判定はシビアにしています。そのため、主人公がすぐ死ぬかもしれませんし、全然出てこないモブキャラのみ生き残るかもしれません。あるいは、コンマ判定が成功しまくって誰も死なないかも。
要は、主要キャラだと思ってた人があっさり死んだり、脇役だと思ってたキャラが最後まで生き残ったり……そういう物語をやってみたい、という趣旨のスレです。理不尽に死亡するわけではないので、良ければお付き合いください。
ただ、すぐ死ぬかもしれないというモチベーションでキャラを作ってもらうのは申し訳ないので、キャラ安価の際は最低限の要素だけ頂きます。
そして、一定期間生存したキャラクターには、報酬として様々な設定が安価で追加されます。生存する期間が長ければ長いほど、色々な設定が追加されるシステムです。また、途中の安価で設定が追加されたりもします。
まぁ、やりながら作っていく感じなので、取り敢えずやっていきたいと思います!
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それでは、まずは世界の脅威についての安価です。脅威の詳細と、それがどのくらい認知されているかを決めます。
呪術廻戦で言えば『呪い』、チェンソーマンで言えば『悪魔』のような感じです。
ちなみに、舞台は現代日本の設定です。
↓下3まで募集。コンマの一番高いものを採用。
コンマ判定の結果、世界の脅威は『生物の異形化』となりました。
では、『生物の異形化』がどのくらい世間に知られているかを決めます。ごめんなさい、認知度はコンマで決めるつもりでした……。
「1」であれば殆どの人間が知らないし、「0」であれば人々は『生物の異形化』に怯えています(「0」は10または特殊判定)。
↓下1のコンマ一桁で判定
コンマ判定の結果、「6(情報としては知られているが、多くの人間は経験・体験していない)」となりました。怖くないわけではないけど、実感は湧かないくらいですかね。
次に、取り敢えずの主人公を作成します。主人公の名前・性別・性格を安価してください。年齢は若めで設定されています。
名前は簡単で構いません。名字や下の名前、あだ名など……もちろんフルネームでもいいです。性格もざっくりで。
主人公になると、少しだけ死亡確率が下がります。少しだけ。すぐ死んじゃうかもしれないけど……。
↓下3まで募集。コンマの一番高いものを採用。
コンマの結果、主人公(仮)は『榊原緑』に決定。
ありがたいことなんですが、そんなに設定付けなくても大丈夫ですよ。すぐに退場するかもしれないので……。
では、まずは榊原が『生物の異形化』に遭遇するところから物語が始まります。榊原はどこで異形化に遭遇するのか。場所やイベントなどのシュチュエーションを安価してください。
↓下1。その場所に石橋・夕城もいるかも。
夜の城塞跡!? 臆病なのに!?
じゃあ、榊原・石橋・夕城の三人で肝試しに来たことにしましょう。
では、始めます。
夕城「へぇ……思ったより雰囲気あるな」
榊原「ね、ねぇ……やっぱり帰ろうよ……」
石橋「も~う! まだそんなこと言ってるの? ここまで来たんだから腹くくりなさい!」
榊原「うう……」
深夜、町外れの城塞跡。三人の男女がスマートフォンの光を頼りに歩いていた。
彼ら───榊原緑・石橋侑希・夕城文也は同じ高校のクラスメイトだ。今日は夏休みの思い出作りで、肝試しに来ている。
ガサカサ……
榊原「ひぃっ!?」
石橋「怖がりすぎだって……何も無いわよ」
榊原「む、無理だよぉ……私、こういうのダメなんだよぉ……」
石橋「情けないわねぇ、女の子でしょ」
榊原「関係ないよぉ……」
夕城「まぁ、この城には特に謂れとかも無いしな。侍が化けて出る……なんてこともないだろう」
夕城「……化けると言えば、アイツは出るかもしれないけど、な」
榊原「アイツ……?」
夕城「…………『異形』だよ」
榊原「い、異形って……あの、ニュースとかでやってる……?」
夕城「あぁ……」
夕城「生物が何かしらの能力を持った異形へと化す現象……そうして生まれた化物なら、いるかもな?」
榊原「ひいっ……!」
石橋「ちょっと! 緑を困らせないでよ!」
夕城「ははっ、悪いなバッシー」
石橋「大体、そんなのホントにいるわけ? 実際には見たことも聞いたことも無いわよ?」
夕城「まぁ、珍しい現象らしいしな……。でも、ネットには結構転がってるぞ?」
石橋「あんなのコラじゃないの?」
夕城「多くはそうだろうな。でも、本物が無いわけじゃないさ」
夕城「次回作の題材になりそうだから、一度生で見てみたいところだ……」
石橋「はいはい、小説家先生はお偉いことで」
榊原(……『生物の異形化』……)
榊原(そんなの……本当にあるのかな……?)
榊原「……あれ?」
石橋「どうしたの、緑?」
榊原「……あそこにいるのって……?」
夕城「何……?」
異形と遭遇します。異形化している動物を安価してください。人間以外で。
↓下1
榊原「…………侍…………?」
夕城「…………いや、あれは…………」
石橋「…………蛾…………?」
それは、巨大な蛾だった。城塞跡の数少ない街灯の下にいるのは、約3メートルほどの蛾だ。
だが、榊原が侍と見間違えるのも無理はない。その蛾は、甲冑を着ていた。正確には、甲冑のような体から蛾の足と翅が生えており、そのように見えていたのだ。
榊原「ま、まさか、あれって……!?」
石橋「……『異形』……!?」
榊原(ほ、本当に、いたんだ……!!)
夕城「……あれが、異形……!!」
蛾の異形『キイ……』ギロリ!!
榊原(こっちを……見た!?)
死亡コンマ判定。今回は最初なのでちょっと緩めです。
↓下1のコンマ40以下で榊原死亡
↓下2のコンマ60以下で石橋死亡
↓下3のコンマ60以下で夕城死亡
夕城君の死亡が決まったところで、今日はここまで。
こんな感じで進んでいきます。よろしくお願いします。
繭割って蛾になるマイノリティ。
始めます。
・生存……榊原、石橋
・死亡……夕城
夕城「異形……!! もっと近くで……!!」
榊原「ゆ、夕城君、危ないよ……!」
異形に強烈な興味を抱いていた夕城は、思わず一歩踏み出してしまう。そして、スマートフォンで異形を照らしてしまった。
…………蛾は光に吸い寄せられる、ということを忘れて。
蛾の異形『キイイイイイ!!』バサッ!!
夕城「……あ」
バンッ!
蛾の異形に突き飛ばされた夕城は、近くの石壁へと激突した。変な方向に首を曲げた彼は、そのままピクリとも動かない。
榊原「……夕城、君?」
石橋「緑! 逃げるよ!」
石橋は自分と榊原のスマートフォンを捨てると、榊原の手を掴んで一目散に走り出した。
蛾の異形『キイ?』
異形は光に気を取られのか、榊原達には目もくれない。
だが、スマートフォンを捨てた彼らは、暗闇の中を走ることになる……。
コンマ判定。果たして無事に城塞から抜け出せるのか。
↓下1のコンマ50以下で近くの森の中を迷い、25以下で低めの崖から落ちて怪我をする。
・コンマ51以上なので、無事市街地に辿り着きました。ですが……。
石橋「ハァ……ハァ……!」
石橋「ここまで来れば、大丈夫でしょう……!」
榊原「…………」
石橋「……緑?」
榊原「夕城君……夕城君が、死んじゃった……?」
榊原「そ、そんな……あんなのが、ほ、本当にいるなんて……!」
石橋「……落ち着きなさいっ!」
榊原「!」
石橋「今は……今は、とにかく落ち着いて。逃げることだけを考えるの……!」
榊原「に、逃げる……?」
石橋「……異形は、人を襲う。私達を襲いに来ないとは限らない……!」
バサバサッ……!!
榊原「……! 羽音……!」
蛾の異形『キイイイイイ……!!』
蛾の異形が榊原達を追いかけてきました。果たして見つかるか……?
↓下1のコンマ60以下で榊原達は襲われます。それ以上だと、市街地を無差別に襲います。
・コンマ60以下なので、榊原達が襲われます。
ドスン!!
蛾の異形『キイ……!!』
石橋「い、異形……!」
榊原「あ、あああ……!」
石橋「……逃げて」
榊原「え……」
石橋「見たところ、アイツはタダの大きい蛾よ。思いっきりぶつかれば、時間稼ぎくらいできるわ……!」
榊原「で、でも、それじゃあ……!」
石橋「……死ぬつもりは無いよ。隙を見て逃げるわ」
石橋「でも、まずは緑が逃げなさい……!」
榊原(そ、そんな……! 石橋君を置いて逃げるなんて……!)
榊原(で、でも……!!)
榊原の行動を選択してください。
1.言われた通りに逃げる
2.共に立ち向かう
3.石橋の手を引いて走る
↓下1
・3選択
榊原「……ダメ、だよ……!」
そう言うと、榊原は石橋の手を掴み、強引に走り始めた。
石橋「緑……!?」
榊原「もう……友達を失うのは、イヤだよっ……!」
石橋「……!!」
榊原(このまま二人で逃げるんだ……! 何としてでも……!!)
コンマ判定です。果たして二人は逃げ切れるのか?
↓下1のコンマ40以下で、榊原は意識を失うほどの怪我、20以下で死亡
↓下2のコンマ50以下で、石橋は意識を失うほどの怪我、25以下で死亡
・生存……榊原
・死亡……石橋
榊原(とにかく何でもいいから建物に……! そうすれば撒ける筈……!)
榊原(だけど、この直線は不味い……! 突進されたら死んじゃう……!)
榊原は石橋の手を引いて、細い路地を曲がった。少しでも異形の視界から外れるためだ。
……しかし。
ボゴォン……!!!
榊原「……!?」
蛾の異形は “壁をものともせず” その強靭な肉体で榊原達に突進してきた。
家屋や塀を破壊しながら、異形は榊原……の後ろにいた石橋にぶつかる。
榊原「きゃっ……!?」
あまりの勢いに、榊原は吹き飛ばされ、壁に激突する。
榊原「っ……!」
榊原「……石橋君っ……!!」
痛みに顔をしかめながらも、榊原は石橋の無事を確認した。
……だが石橋は、蛾の異形の頭によって、腹を潰されていた。息をしていないことは、明白だ。
榊原「…………そんな…………」
榊原(……もう……ダメだ……)
榊原(夕城君も……石橋君も……死んじゃった。私もここで死ぬんだ……)
蛾の異形『キイ……!!』
異形が、こちらに向かってくる。
コンマ判定です。偶数か奇数かで少し展開が変わります。
↓下1のコンマ偶数で異形を倒すことができる誰かが登場、コンマ奇数で榊原が『覚醒』、コンマ44だと残念ながら榊原も死んでしまいます。
コンマ偶数のため、異形を倒すことができる何者かが現れます。そのキャラクターを安価してください。
募集するのはキャラクターの名字・性別・性格・武器です。
↓下3まで募集。コンマの一番高いものを採用
久遠寺君が登場するところで今日はここまで。
ちなみに榊原さんも死んでいた場合、>>39の安価で選ばれたキャラクターが主人公になっていました。今回だったら久遠寺君ですね。
主人公交代の可能性はいつでもあります。よろしくお願いします。
もう8月も終わりますねぇ……。
始めます。
・コンマ判定の結果、『久遠寺』が登場。残り二人もそのうち……。
久遠寺「……一匹か」ザッ…
榊原「……!?」
突如、へたり込んだ榊原の後ろから青年が現れた。
彼は腰に日本刀を提げており、目の前の異形を見据えている。
久遠寺「……元は蛾か? ただの『硬質』っぽいし、大したことは無さそうだ……」
久遠寺「……ん?」
そこで青年は、榊原の存在に気づいたようだ。
久遠寺「……生存者か」
榊原「え、えっと……あの……」
久遠寺「……黙ってろ」
久遠寺「……先ずはこちらを終わらせる」
そう言って、青年は刀身を抜き、異形に向かって走り出した。
コンマ判定です。どっちにしろ勝つんですが、このコンマでちょっとだけ設定が変わります。
↓下1のコンマ50以上で、このまま一刀両断。以下だともう一振りで倒します。
・コンマ判定の結果、久遠寺は蛾の異形を一撃で倒しました。強い。
蛾の異形『キイイイイイイイイ!!』
久遠寺「……遅いな」
青年は日本刀を一振りした。
ザンッ……!!!
すると、異形は真っ二つに割れて、声を上げることも無く動かなくなった。
榊原(い、異形を……倒した……!? しかも、一撃で……!?)
榊原(凄い……この人って、一体……!?)
久遠寺「…………」
榊原「あ、あのっ……あ、ありがとうございます!」
榊原「そ、その、あの異形に会った時、わ、私だけじゃなくて……! 他にも人が……!」
久遠寺「……少し寝ていてくれ」
榊原「……え?」
ドゴッ…!!
突然、青年は榊原の腹を殴った。
榊原(な、何で…………!?)
榊原(…………)
榊原は、そのまま意識を失った……。
久遠寺「…………」ピッ
久遠寺「……こちら久遠寺。異形を討伐した。処理班を寄越せ」
久遠寺「……それと、異形に遭遇して生存した女がいる」
久遠寺「……連れて帰るから、検査の用意を頼む」ピッ
久遠寺「…………」
一定期間生存したキャラクターがいます。その人物の設定安価を行います。なお、今回はチュートリアルみたいなものなので簡単に。
・生存キャラクター……1名
・榊原緑(さかきばら みどり)の設定安価
コンマ判定です。榊原さんが目を覚ました時、どの感情が強いかを決めます。
↓下1のコンマ偶数で『喪失の悲しみ』、奇数で『異形への怒り』、44だと『失った感情』を獲得してしまいます。
・コンマ判定の結果、『異形への怒り』を獲得しました。ゾロ目全部の判定にしてなくて良かったぜ。
【榊原緑(さかきばら みどり)】
・獲得した設定……『主人公補正(弱)』『異形への怒り』
・『主人公補正(弱)』……コンマ判定がほんの少しだけ優しくなる。
・『異形への怒り』……異形に強い怒りを感じている。異形と戦う時のコンマ判定などにボーナス。
やってるうちに変わってはくると思いますが、大体こんな感じで進めていきます。
また、ここでちょっとだけ展開に関わる安価。
夜の城塞跡に来ることを計画したのは誰かを決めます。今後のキャラクターの気持ちに少しだけ関わります。
1.榊原
2.石橋
3.夕城
↓下1
・安価の結果、榊原が計画したことになりました。彼女は今後罪の意識に苛まれることになるでしょう……。
では、続き。
榊原「…………」
榊原「……あれ?」
榊原「ここは……」
榊原が目を覚ましたのは、ベッドの上だった。病室のような場所だが、窓が無いせいで圧迫感で息が詰まりそうになる。
榊原(私……どうなったんだっけ?)
榊原(夕城君と石橋君と……城塞に行って、それで……)
ガララ……
八潮「目が覚めたみたいね」
部屋のドアを開けて入ってきたのは、背の高いクールな雰囲気の女性だった。
榊原「……え、えっと……」
八潮「混乱してるわね。無理もないわ、あんな目に遭ったわけだし……」
榊原「あんな目……」
榊原「……!!」
そこで、榊原はようやく思い出した。
友人二人と城塞跡に行ったこと……そこで蛾の異形に遭遇したこと……そして……
……夕城と石橋が死んでしまったことを。
榊原「……ううっ……」
八潮「……大丈夫?」
八潮「これから色々と話があるのだけれど……ダメそうなら出直すわよ」
榊原「……い、いえ……大丈夫です……」
榊原(本当はキツイけど……状況が分からないのも怖いし……)
八潮「……そう」
八潮「じゃあ、説明するわね」
八潮「私は八潮。そして、ここは……」
選択してください。久遠寺や八潮が所属しているところです。
1.対異形のための政府直属の『機関』
2.異形の討伐を請け負う民間の『組織』
3.目的のために異形を倒している非公認の『団体』
↓下2
・安価の結果、とある目的のために異形を倒している政府非公認の『団体』となりました。政府のしがらみは無い代わりに、民間人にはバレないようにしなければなりません。
八潮「……異形を倒すための『団体』の本部よ」
八潮「あなたは『団体』の構成員の一人……久遠寺に助けられたの。覚えてる?」
榊原「久遠寺さん……?」
榊原(……そう言えば、誰かが異形を倒してくれたような……)
榊原「……私、その久遠寺さんにお腹を殴られた気がします……」
八潮「……あいつ、またそんなことを……」
八潮「ごめんなさい、悪気は無いのよ」
八潮「あなたが異形に侵されている可能性を考慮して、一度眠らせてから連れてきたのよ。検査をしないと保護できないから」
榊原「そ、そうだったんですね……」
榊原「……あっ! そ、その……」
榊原「私の友人は……どうなりましたか……?」
八潮「……男性二人よね?」
八潮「彼らの遺体は、既にご遺族に届けているわ」
八潮「表向きは城塞跡の岩が落ちてきたことによる事故としたわ。あなたも予断を許さない状態で入院していることになってる」
榊原「えっ……!? ど、どうして……」
八潮「……あなたは異形に襲われた事件をどのくらい知ってるかしら?」
榊原「事件……? そ、そうですね……あんまり聞いたことは……」
八潮「そう……異形による事件は、ほとんど起きていない……」
八潮「……そういうことになってるわね」
榊原「……それって……事件を隠してるってことですか……?」
八潮「……あなたが思っているよりも、異形による事件は起こっているのよ」
八潮「我々『団体』はその事実を表に出さないようにしているの。世界の平和を保つために、ね……」
榊原「…………」
八潮「……本題に入りましょう」
八潮「あなたには……『団体』に入ってもらいたいのよ、榊原緑さん」
榊原「え……!?」
八潮「さっき言ったでしょう。『団体』は人目を忍びながら異形と戦っている」
八潮「その戦いは熾烈を極めるわ。だから、常に新しい人員を求めているのだけど、新規で募集することはできない……」
八潮「そこで、あなたみたいに異形の事件に巻き込まれてしまった人を『団体』にスカウトしているの」
八潮「……あなた、異形が憎いでしょう?」
榊原「……それは……」
八潮「……もちろん、あなたの意志を尊重したいとは思ってる」
八潮「それでも……私はあなたに『団体』に入ってもらいたい。戦闘に出なくても構わない。今は猫の手でも借りたい状態なの」
八潮「……榊原さん、手を貸してくれないかしら?」
榊原「…………」
・獲得した設定『異形への怒り』により、『団体』への参加が自動的に決まりました。
榊原「……入ります」
榊原「私に何ができるかは分かりませんけど……それでも……!」
榊原(夕城君……石橋君……二人のためにも……!!)
八潮「……ありがとう」
八潮「歓迎するわ、榊原さん」
八潮「……それじゃあ、私は一度席を外すわね。今日はゆっくり休んで」
八潮「明日また……詳しいことを話すわ」
榊原「はい……」
ガララ……
八潮「ふう……」
南「……可哀想になぁ」
八潮「……南」
八潮「……何時からそこに?」
南「まー、ええやんええやん」
南「それよりも、また新しい犠牲者サンのご登場かい?」
南「……どーせすぐ死ぬっちゅうに」
八潮「……彼女の意志よ。強制はしてないわ」
南「はいはい、そういうことにしときましょーか……」
八潮「……小言を言うためだけに来たの?」
南「まっさか! オレ、そんなに暇やないで」
南「……異形の反応や。しかも……相当強いヤツやで」
八潮「……!」
コンマ判定です。コンマが大きければ大きいほど、ヤバめの異形となります。44だと本当にヤバい。
↓下1
お
今日はここまで。コンマを見る限り、思ったよりはヤバくなさそう。蛾の異形より強いくらいかな。
次から榊原さんの『団体』での活動が始まります。始まった瞬間に死なないと良いですね……。
榊原の運命や如何に。
始めます。
・コンマの結果、そんなにヤバい異形ではありません。弱いわけでは無いけど……
南「ほい、確認してみい」ポイッ
南は懐から端末を出すと、八潮に向かって放り投げる。
八潮「……」パシッ
八潮は微動だにせず端末を受け取り、画面を確認した。
八潮「……何よ、大した異形じゃないわよ?」
南「またまた、ご冗談を……」
八潮「……いや、本当に」
南「……え?」
八潮「ほら」
南「…………」
南「……あ、0の数、間違えてたわ」
八潮「南……」
南「か、堪忍してぇや! オレ、数字苦手やねん!」
八潮「はぁ……あなたは本当に……」
八潮「よくそんな意識で今まで生き残ってきたわね……」
南「運が良かったねん、運が」
南「……さっきの新人は……どうなんやろうね?」
南「生き残ったのは……幸運か……悪運か……」
八潮「…………」
八潮「……カッコつけても、キマってないわよ」
南「う、うるさいなぁ!」
次の日。
榊原が部屋で待っていると、ある人物が現れた。
現れた人物とは? 下から選択してください。
1.久遠寺
2.八潮
3.南
↓下1
・安価の結果、八潮が登場。八潮の部下になります。
ガララ…
八潮「おはよう、榊原さん」
榊原「お、おはようございます……」
八潮「……あまり眠れてないわね」
榊原「は、はい……」
八潮「……その調子が続くなら、遠慮なく言ってね。医療班に薬を用意させるわ」
榊原「はい、ありがとうございます……」
八潮「……それでは、本題に入りましょう」
八潮「あなたには今日から『団体』に入ってもらうわけだけど……基本的には私の直属になってもらうわ」
榊原「は、はい……!」
八潮「その前に、あなたの能力を測らせてもらう」
榊原「能力……?」
八潮「できれば、あなたには戦闘班に入ってほしい。一番人が少ないところに……それが本音」
八潮「でも、だからと言って戦闘能力の無い人間を前線に送るわけにはいかないわ」
八潮「だから、これから場所を変えて、色々な数値を測らせてもらう。大丈夫ね?」
榊原「……あの……」
八潮「? 何か疑問点が?」
榊原「そ、その……そもそもの話なんですけど……」
榊原「……異形って、何なんですか?」
八潮「……そうね、確かにそこの説明をしていなかったわね……」
八潮「……と言っても、特に何も分かっていない……というのが現状よ」
榊原「分かって……いない?」
八潮「ええ……ある日突然異形化が起こるの」
八潮「その原因は分かっていないけれど……異形化するのは生物だけだということは判明している」
八潮「そして、異形自体に感染力があるわけではない。だから、異形と戦って異形化することは無いわ」
八潮「……中には、そういう性質を持つものもいるけどね……」
榊原「性質……?」
八潮「異形は何らかの性質を持つ。異形化する前の生物としての特性ではなく、特別な能力を」
八潮「榊原さんが遭遇したのは……『硬質』の性質を持つ異形ね。異形の中ではよく見るタイプだわ」
榊原「……そうなんですか……」
八潮「……嫌なことを思い出させたわね」
榊原「い、いえ、大丈夫です……」
榊原「それと……」
八潮「何かしら?」
榊原「どうやって……異形と戦ってるんですか?」
八潮「……どうやって?」
榊原「その……久遠寺……さん? が私を助けてくれた時……刀で異形を両断していたんです」
榊原「そんなこと……人間に可能なのかなって……」
八潮「なるほど……」
久遠寺はどのように異形と戦っているのでしょう? 選択してください。残りは八潮と南の戦い方になります。
1.何らかの方法で異形の力を使う
2.科学の力で異形に対抗している
3.身体能力などその他の抜きん出た能力で戦う
↓下1
・安価の結果、久遠寺は「何らかの方法で異形の力を使う」ことで異形と戦っています。異形と戦う方法は、基本的にこの3つになります。
八潮「……久遠寺は異形の力を利用しているわ」
榊原「……!? 異形の、力を……!?」
八潮「詳しくはまだ教えられないけど……もしかしたら、あなたも異形の力を使って戦うことができるかもしれないわ」
八潮「そこも含めて能力値を測ってみましょう」
榊原「は、はい……!」
榊原の能力値を測ります。スレの性質上、全部決めなくてもいいかな……とは思ったんですが、一応主人公だし、説明も兼ねて全部決めようと思います。
決める能力値は全部で10個。
1.身体能力……運動能力の高さ。高いと身軽で俊敏になり、低いとよたよた動くことに。
2.筋力……筋肉の量や質。高いキャラが全員ムキムキというわけではなく、質が良かったり向上性があったりなど。
3.対応力……臨機応変な対応がどのくらいできるか。他のステータスが高くても、ここが低いせいでやられたりもするかも。
4.ステルス……隠密能力の高さ。忍び足や気配の消し方など。
5.頭脳……頭の回転。低いからといってアホというわけではない。まぁ、賢くはないだろうけど。
6.器用さ……手先の器用さなど。他にも、色々な物をどれくらい扱えるか、という感じ。
7.武器の扱い……どのくらい武器を手に馴染ませられるか。ここが高いと大体の武器は使える。
8.危機察知力……危ない!ということを感じられる第六感的な能力。ここのステータス一つで生死が決まることも?
9.優れた感覚……五感の高さ。目が良かったり、耳が良かったり、色々優れてたりと人にはよります。
10.異形への適応力……異形の力をどのくらい使えるか。適性が無いと異形の力は使えません。
では、榊原の能力値をコンマ判定で決めていきます。0が最大(つまり10扱い)。
人がいなそうだったら、連投も有りにします。
↓下1のコンマ十桁が「身体能力」、一桁が「筋力」
↓下2のコンマ十桁が「対応力」、一桁が「ステルス」
↓下3のコンマ十桁が「頭脳」、一桁が「器用さ」
↓下4のコンマ十桁が「武器の扱い」、一桁が「危機察知力」
↓下5のコンマ十桁が「優れた感覚」、一桁が「異形への適応力」
<榊原 緑の能力値>
身体能力:6(平均より高め。身体能力がカンストした相手に何とかついていけるくらい)
筋力:8(質の高い筋肉を持つ。戦闘向き)
対応力:10(あらゆる不測の事態に対応できる。運が悪くなければ……)
ステルス:7(基本的な隠密活動は得意)
頭脳:6(割と賢い方)
器用さ:6(複雑すぎる物で無ければ扱える)
武器の扱い:8(見たことも聞いたことも無い武器でなければ大体イケる)
危機察知力:9(過去の経験から危機を察知する能力が格段に上がった)
優れた感覚:10(五感が非常に優れている)
異形への適応力:3(異形とは相性が悪い……)
ここで安価。八潮と一緒に榊原のデータについて語るモブの名字と性別を安価してください。
↓下1に名字と性別
今日はここまで。次回は八潮と新谷が榊原についてアレコレ言ったり、榊原が初陣に出たりします(多分)。
……榊原さん、せっかくの高スペなので死なないでほしいが、果たして……。
能力値はレベルアップするんだろうか
>>87
一応、能力値が増減することはあります。ただ実際は、ステータス強化の判定はあまり無いかもしれません。
一週間以上経ってた。始めます。
八潮「……お疲れ様。充分なデータが取れたわ」
八潮「このデータを精査してから、あなたの配属を決める。今日は休んで」
榊原「はぁ……はぁ……」
榊原「は、はい……お疲れ様でした……」
榊原(そ、想像以上に疲れた……)
榊原(こんなに動いたり……頭使ったりするとは思わなかったよ……)
榊原(……どうなんだろう。自分なりには頑張ったけど……)
八潮「……どうかしら、新谷」
新谷「……多分、八潮隊長と同じ気持ちッスよ」
八潮「……そうね」
八潮「彼女は、即戦力だわ……!!」
八潮「身体能力や頭の回転、器用さが『団体』の中でも普通に使える人材なのは当然……」
八潮「それ以外の能力が、『団体』でも類を見ないはど優れているわ……!」
新谷「特に、対応力や感覚に優れているッスね。異形について知識さえあれば、どんな相手でも問題ないッス」
新谷「ただ……異形への適応力が低いッスね。俺よりも無いッスもん」
八潮「……トラウマがあるのかもしれないわ」
新谷「トラウマ……あぁ、友人が殺されたってやつッスか?」
八潮「適応力には心理的な影響が多分に作用する……彼女にはまだ、異形の力を使うのは早いかもしれないわね」
八潮「それでも……彼女がすぐにでも前線に立たせられる人物なのは間違いないわ。後は……」
八潮「……実戦の経験だけね」
新谷(……こんなに戦えると死ぬのも早いかもしれないッスねぇ……)
翌日。
榊原は八潮に呼ばれていた。いつもの病室ではなく、ちゃんとした部屋だ。おそらく、八潮の執務室であろう。
八潮「今日付けで榊原緑……あなたを八潮隊戦闘班のメンバーとするわ」
八潮「……これからよろしくね、榊原さん」
榊原「は、はい……!」
榊原(やっぱり隊長だったんだ、八潮さん……)
八潮「早速だけど……あなたには異形と戦ってもらう」
榊原「……!」
八潮「だけど安心して。そこまで強くはないわ」
八潮「それに、補佐として久遠寺を付ける。彼に色々と教えてもらいなさい。危ない時は助けてくれるでしょうし」
八潮「……彼、無口だから自分から話しかけることね」
榊原「は、はぁ……」
榊原(そういうの、苦手な方なんだけど……)
八潮「装備一式はここにある。制服に着替えて、武器を整えなさい」
八潮「武器は取り敢えず、剣と銃を支給しておくわ。本当は女性用にしておくところだけど……あなたの筋力なら男性用でいいわね」
榊原(……そんなにムキムキなのかな、私)
榊原「あ、あの……今回の異形って、どんな……」
安価とコンマ判定です。何の異形かと、久遠寺の特に優れた能力を決めます。ちなみに、戦う異形の強さは>>64のコンマです。
↓下1 異形化した生き物を安価してください。
↓下2 コンマ一桁で久遠寺の優れた能力を判定。数字は>>76のを対応。ゾロ目だと更にもっと優れています。
・安価の結果、ミジンコの異形と戦います。
・コンマ判定の結果、久遠寺は特に「武器の扱い」に優れています。
八潮「あなたが初めて戦うのは……ミジンコの異形よ」
榊原「ミジンコ……」
榊原「……サイズが小さいわけでは、無いんですよね」
八潮「察しが良いわね。少なくとも人間よりは大きいみたいよ」
八潮「……今は人里から離れた湖の中にいる。班員がその湖に近づかないように規制をしているわ」
八潮「民間人がいることはまず無い。さほど強くもないから、初陣に適しているでしょう」
八潮「……よろしく頼むわよ、榊原さん」
榊原「は、はい……!」
とある湖。
人里から離れたその場所は、行くのも一苦労だ。
……最も、身体能力に優れた榊原にとって、それは大した苦労ではない。
久遠寺「…………」
榊原「あ、あの……久遠寺さん、今回はよろしくお願いします……」
久遠寺「……大丈夫か」
榊原「へ?」
久遠寺「……体だ」
榊原「あ……は、はい、大丈夫です」
久遠寺「……そうか」
榊原(心配……してくれてるのかな?)
久遠寺「…………」
榊原「…………」
久遠寺「…………」
榊原「…………」
榊原(か……会話が無い……!)
榊原(どうしよう……何か喋った方が……?)
榊原「あ、あの……」
久遠寺「……静かに」
久遠寺「……敵だ」
榊原「……!」
湖から、一体の生物が陸に上がってきていた。
小さめの熊くらいの大きさで、体が透けており、エイリアンのような口元をしている。
榊原(ミジンコの異形……!)
久遠寺「……榊原」
榊原「は、はい……!」
久遠寺「……やってみろ」
榊原「……戦闘……ですね?」
久遠寺「……そうだ」
榊原(戦闘……どうやって倒せば……)
榊原さんの初陣です。どのように戦いますか?
1.剣
2.銃
3.素手
4.その他(その場にありそうな物であれば)
↓下1
・安価の結果、銃を使います。
榊原(……銃を使おう)
榊原(初めてだけど、中距離だから大丈夫だと思うし……!)
銃の攻撃判定。ステータスと現在の状況を合わせて平均を出し、最終的にコンマで判定します。
武器の扱い:8
対応力:10
初陣の緊張:-1
異形への怒り:1
よって平均は9
↓下1のコンマ一桁1以外であれば成功
・コンマ判定の結果、銃での攻撃は失敗となります。こういうこともあるよね。
榊原(よし……!)
榊原が、引き金に手を掛ける。
榊原「……あ……」
その瞬間、彼女は思い出してしまった。
友人の……夕城と石橋の最期の姿を。
バンッ……!!
ミジンコの異形『キシャァ……!?』
榊原(や、ヤバイ……! 外した……!)
榊原(それに、バレ、た……!)
久遠寺「……任せろ」
そう言うと、久遠寺は一気にミジンコの異形との距離を詰め、刀を振るった。
ミジンコの異形は断末魔を上げる暇も無く、両断された。
久遠寺「…………」キン…
榊原「ご、ごめんなさい……ありがとうございます……」
久遠寺「……気にするな」
榊原(……八潮さんに何て報告しよう。あんなにデータを見てもらったのに、何もできなくて……)
榊原「……?」
久遠寺「……どうした?」
榊原「……いえ……」
とあるコンマ判定です。
危機察知力:9
落ち込みによる感覚の低下:-2
よって平均は7
↓下1のコンマ一桁が4以上で成功
今日はここまで。ちなみにこの判定で失敗していると、久遠寺は死んでいたかもしれません。あぶない!
榊原さん、ステータスは高いんですが、やはり気弱なところが足を引っ張る……かもしれませんね。
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