卯月「島村卯月頑張りません」 (94)

島村卯月「・・・・・」ドキドキ

武内P「島村さん、どうかしましたか?」

卯月「沢山のファンが集まるこのライブ・・・・ちゃんと成功できるかどうか・・・・」

渋谷凛「卯月、私たちはこれまで頑張ってきた。大丈夫・・・頑張れる」

本田未央「そうそうしまむー、いつも通りで良いんだよ!!!!」

卯月「・・・・・・」

アイドル、ずっと憧れていた。そしてついに武道館・・・・私はアイドルとして一流になった

卯月「私、頑張ります!!!!!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1526213716

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

卯月「うるさい!!!!」

バンッ

卯月「夢・・・・」

また夢を見ていた。私がアイドルをしている夢

卯月「そんなはずはないのに」

夢の中では幸せだった。現実も夢のように行けばいいのに

卯月「頂きます」

今日のご飯は納豆と焼き魚・・・・典型的な朝ごはん

卯月「・・・・・・」パクッ

ピッ

ニュースキャスター「本日のゲストは今乗りに乗っている、346プロダクションのアイドル本田未央ちゃんです」

未央「どうも~本田未央でーす。今日は映画の宣伝に来ました」

卯月「・・・・・・未央ちゃん」

私にとって未央ちゃんは一つ年下のアイドル・・・・夢の中では親友で一緒にアイドル活動もしている

卯月「ハァ・・・」

どうして夢が現実では無いのだろうと思う

卯月「・・・・・・」パクッパクッ

卯月「ご馳走様」

卯月「行ってきます」

嘆いても仕方ない、学校にでも行こう

学校

ガラガラ

卯月「・・・・・」

「うわっ・・・島村がきた」

「いつもどおりキモイ顔している」

「あームカつく」

ヒソヒソヒソ

卯月「・・・・・・」

私は学校のみんなに嫌われています。だから学校には行きたくありません

先生「島村ちょっと来い」

卯月「はい・・・・」

女子A「よしっ、今のうちに島村の鞄にタバコを入れてやろうぜ」

女子B「それいいアイディア」

・・・・・・・・・

先生「毎年最も成績優秀な生徒を海外留学させているのだが、今年は島村が選ばれるのが高い」

卯月「私ですか・・・」

正直ありがたい話だった。この学校で私は虐められている・・・・環境が変われば少しはマシになる

先生「どうだ?」

卯月「是非参加させてください」

先生「そうか、島村なら適任だと思っている」

卯月「ありがとうごさいます」

先生「だが、大丈夫なのか?家族の事は・・・・」

卯月「心配ありません」

先生「なら早速、会議で伝えておくから」

卯月「海外留学・・・」

環境を離れての再出発、悪くない話だった

キーンコーンカーンコーン

国語教師「さぁ席について授業を始めるぞ」

卯月「・・・・・」

クシャッ

卯月「え・・・・タバコ」

男子A「おい、島村がタバコ持ってるぞ」

男子B「あの島村がタバコを吸うなんて・・・・」

ザワザワザワザワ

卯月「嘘・・・どうして・・・」

国語教師「島村!!!!今すぐ来い」

卯月「はい・・・・・・」

女子A「見たかあの顔wwwww」

女子B「受けるwwwwwww」

生徒指導室

体育教師「反省しているのか!!!!」

卯月「・・・・・・・・」

卯月「私のではありません。何かの間違いです」

国語教師「島村の机から落ちた。クラスのみんなも目撃している」

教頭「いい加減認めたらどうだ」

卯月「・・・・・・・」

何を言っても無駄。信じてくれない・・・・でもこのままじゃ留学の件が無くなってしまう

卯月「・・・・・・・」ポロポロ

体育教師「泣いたって何もならないぞ」

卯月「違うんです。信じてください」ポロポロ

・・・・・・

ガチャッ

卯月「ただいま」

今日は散々な一日だった。もう寝よう

卯月「変な臭いがする・・・・まさか・・・・」

ダッダッダッダ

バタンッ

むつみ「り、料理しようとしたら失敗しちゃった・・・ごめんなさい」

卯月「むつみ・・・」

むつみ・・・私の妹

卯月「そっか・・・むつみは頑張ったんだね」

むつみ「・・・・・」オドオド

卯月「!!!!!!」

ボコッ

全力でむつみを殴った。今日の溜まっていた怒りをぶつけた・・・少し吹き飛んだ

むつみ「あっ・・・ぁぁぁぁぁぁ」

卯月「黙れ」

ガンッ

倒れてわめき声を上げたからイライラしてお腹を蹴った

むつみ「ぅぅぅ・・・」

卯月「家に居るときは何もするなと言ったはず!!!なのにどうして・・・アンタは足を引っ張る事しかしない!!!」

ボコッ

卯月「どうしてお前みたいなゴミが生きている」

ボコッ

ボコッ

殴っていると段々スッキリする。だから殴り続ける・・・・そしてこれは教育だ。馬鹿な妹に対しての教育
言ってもわからないゴミには体で覚えさせる。痛みで覚えさせる

むつき「・・・・」ポロポロ

卯月「やりすぎたか・・・・血が出てる。まぁいい」

卯月「明日までに片付けないと今の倍殴るから」

バタンッ

卯月「泣きたいのはこっちなのに・・・・」

留学の件が無くなったり、タバコなんて持ち歩いていないのに責任取らされたり

次の日

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

卯月「うるさい・・・・」

ガンッ

卯月「朝・・・また学校に行かなきゃ」

卯月(その前にあの馬鹿を起こさないと)

ガチャッ

卯月「相変わらず何も無い部屋」

妹の部屋には私物は何も無い、私が捨てたからだ
愚かな行為をしていくごとに一つずつ捨てた・・・・そしたら何も無くなった

むつみ「zzzzz」

卯月「起きて」

むつみ「zzzzz」

卯月「・・・・・・」イライラ

卯月「・・・・・そう言えば昨日は風呂に入らせていなかった」

卯月「入浴させてあげよう」

・・・・・・

卯月「・・・・・準備できた。よし」

むつみ「zzzzz」

卯月「起きなさい」

バシャャャン

むつみ「ひゃぁぁぁぁぁぁぁ」

むつみ「冷たいぃぃぃぃ」

卯月「ちゃんと浸かりなさい」

ガシッ

むつみ「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

卯月「wwwwwww」

ストレスの解消になる。妹の価値はそこにある

むつみ「・・・・・」ガクガク

卯月「ちゃんと綺麗に洗えたね」

むつみ「はい、ありがとうごさいます」ガクガク

卯月「時間が無いから朝ご飯はさっさと食べて、1分以内に」

むつみ「はい!!」

むつみ「ガツガツ」ムシャムシャ

卯月「あと・・・・二十秒」

むつみ「!!!!」ムシャムシャ

卯月「5・・・・4・・・3」

むつみ「ご馳走様」ゴクンッ

卯月「1分で完食、流石妹だね」

ナデナデ

むつみ「・・・・・・」

ピーンポーン

卯月「来た」

ガチャッ

?「おはようごさいます」ペコリッ

卯月「毎日来てくれてありがとう」

?「いえ、友達として・・・親友として当たり前の事をしているだけです」

卯月「そう・・・」

カラカラカラ

むつみ「・・・・お待たせ」

?「うん・・・いこっ」

バタンッ

卯月「・・・・・・」

卯月「やっと落ち着ける」

卯月(私は死ぬまで面倒を見なければいけないのだろうか)

3年前、交通事故が起きた。トラックが突っ込んできた
その時両親は亡くなり・・・・残ったのは歩けなくなった足手まといが1人・・・・

卯月「夢の中では今もお母さんとお父さんは生きているのに」

卯月(私もアイドルとして成功している、友達も沢山居る)

卯月「夢と現実が入れ替わったりしないかな」

卯月(なーんて思っていたりして)

ニュースキャスター「今日のゲストも昨日に引き続き本田未央さんだったのですが・・・」

ニュースキャスター「都合により変更させていただきます」

卯月「未央ちゃんどうして今日はテレビに出なかったんだろう」

卯月(何か事情があったのかな)

「そこの人、ちょっと来てください」

卯月「え・・・私」

堀裕子「私の名前は堀裕子と申します。ちょっと占いをさせてください・・・・」

卯月「えっと・・・タダなら良いですけど」

裕子「勿論タダです」

裕子「・・・・サイキック裕子の力で・・・んんんん」

卯月(なんだか危ない人みたい)

裕子「死相が出ています。もうすぐ死ぬでしょう」

卯月「え・・・」

裕子「残された時間を有意義に使ってください。それでは・・・」

タッタッタッタッタ

卯月「・・・・・・・」





卯月(あのインチキ占い師のせいで朝から嫌な気分)

これから学校でまた嫌な目に遭わされると思うと・・・

ガラガラ

卯月「はぁ・・・」

男子A「おい、聞いたか」

男子B「凄いよな、俺も聞いてビビっている」

女子A「まさか・・・本田未央が死ぬなんて」

卯月「!!!!!」

女子B「ビルから転落自殺だもんね」

男子C「アイドルが嫌だったのかな」

卯月「そんな・・・未央ちゃんが・・・」

死ぬなんて・・・

屋上

?「本田未央が亡くなったか・・・」

?「結構好きだったんだがな。あの子の曲」

?「だが自[ピーーー]るとは考えにくい・・・346プロに放課後行ってみるか」

キィィィ

前川みく「こんなところに居たんですか」

?「学級委員長」

みく「プリントの提出、貴方だけが出していないのです。期限はとっくに過ぎているというのに」

?「なぁ委員長、アイドルの本田未央って自殺したと思うか?」

みく「・・・・・はぁ?」

?「答えたら出すよ」

みく「そうですね・・・」

↓コンマレス
1~50 自殺した 51~100 自殺したとは考えにくい

みく「自殺したとは考えにくい」

?「ほぉ・・・」

みく「アイドルにははっきり言って興味は無いですけど」

みく「かなり売れていたアイドルだったのですから自殺するようには見えません」

?「売れていたからって自殺しないとは限らないよ」

みく「アイドルの業界には闇がありますからそうとは・・・」

?「闇か・・・」

みく「答えました。それではプリントを早く出してください」

?「ほらよ」

みく「・・・・・確かに頂きました。これからはもっと早く出してください」

?「りょ」

みく「・・・・」

キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン

放課後

?「346プロに行こう」

「榊原君」

榊原「その声は・・・櫻木真乃」

櫻木真乃「放課後暇だよね」

榊原「暇じゃねぇよ。これから346プロに行くんだから」

真乃「何の為?」

榊原「アイドルの本田未央の別れを告げにだよ」

真乃「でも榊原君ファンじゃないよね」

榊原「みんなが騒いでいるだろ。こういうブームには乗るのが今時だよ」

榊原「流行に乗り遅れるぞ」

真乃「不謹慎」

榊原「えっ」

真乃「人が死んでいるのに冷やかしで346プロダクションに行くなんて最低だよ」

榊原「・・・・・」

真乃「そんな人は金輪際関わりたくないです」

真乃「それじゃあ、バイバイ」

タッタッタッタッタ

榊原「・・・・なんだよ」

すると、真乃は突然きびすを返し、

真乃「うっそでーーーーーーーーす!!」

榊原「>>26

スレ終了します

榊原「手首から糸が出てくる」

真乃「壁に引き出しがある」

榊原「えんま大王様がやってくる」

真乃「ォ、熙ャサ猴エ、ケ、ネスミクス?」

榊原「ヲカオチト。ヲPX-001。ヲホゥイヨ。ヲ・ヘ・悅ヲケン。ヲ・ノ・゚・ェ。ヲナ゚フ錝エー邏ヨ、ヒ、ケ、ネスミクス」

真乃「ヌッフワスェホサ、゙、ヌ、ヒイミタア・ェ・ッ・ネ・ム・ケ、ヒニテト、ヌ、ュ、コ・イ。シ・爭ェ。シ・ミ。シ」

榊原「テッ、篥邏ヨ、ヒ、サ、コ。「ネ狄釥鬢ハ、、、ネスミクス」

榊原「手首からサザエさんが出てくる」

真乃「不謹慎」

榊原「えっ」

真乃「壁に引き出しがあるのに冷やかしで346プロダクションに行くなんて最低だよ」

榊原「・・・・・」

真乃「手首からサザエさんが出てくる人は金輪際関わりたくないです」

真乃「それじゃあ、バイバイ」

タッタッタッタッタ

榊原「メ・ハ・ウ、ネ・マ・テ・ヤ。シ・ィ、ィ、」

榊原「うんこ食べたいな~」

すると、また真乃は突然きびすを返し、

真乃「うっそでーーーーーーーーす!!」

榊原「>>26

榊原「あぁ!?」

真乃「>>32

42459583683875÷やなかねまかたな=?

榊原「>>34

げ?

卯月「島村卯月頑張りません」

終/制作・著作 NHK

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このスレを終了します。


まゆ「プロデューサーのお仕事の人は大変ですねぇ、スーツ着て」
まゆ「プロデューサーのお仕事の人は大変ですねぇ、スーツ着て」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1514190792/)

13:名無しNIPPER[sage]
2017/12/25(月) 18:39:26.85 ID:LqU3LnMB0
前作でSSがつまんないといぅ~コメントがありました。 いやあぁ~…ほならね? 自分が作ってみろって話でしょ?
ソッ私はそう言いたいでスッ…けどね? こっちゃあ…こっちはみんなを楽しませる為にィ動画のサムネを….作っている訳でして、やっぱり~…スゥゥ…
前はちょっとぉ、SSシンプルだったのですがぁ~、…いや…ちょとSSやっぱぁ~…凝ったSSが良いかなぁーと思ってまあSS作り始めた訳ですけどもぉ、
そんな~SSつまんないと言わ…とか言われたら、じゃあお前が作れって話でし…だと思いますけどもね?…ええ。
結構ォォ~~~…SSェ~作るのは大変だと思いますよSSの構成ぃ……から考えなアカンし…ヒハァァ…
つまんないと言うんだったら自分が作ってみ゛ろ゛っていう話でしょ?私はそう言いたい。…うん。

170: ◆PChhdNeYjM[sage]
2017/12/19(火) 16:55:35.42 ID:1hpLlIxwO
>>166
同じssを繰り返し投稿するのは手間がかかりますし本当ならやりたくないんですけどね
ここで更新していると貴方のような荒らしが湧きますから
曜「会いたいよ……千歌ちゃん」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513119160/)

・・・・・・

ガラガラ

榊原「来てやったぞ」

真乃「来てくれるって信じていたよ♪」

榊原「真乃に嫌われたら終わりだ。学園生活が苦しくなる」

真乃「友達いないもんね」

榊原「・・・・・」

真乃「ごめん。言い過ぎた」

榊原「別にいいさ、事実だから」

榊原「さっさと本題に入れ、今日は何の用事を頼まれたんだ」

真乃は部活動として『なんでも部』とい名前の部を立ち上げてそこの部長をしている。
自分はその部活の手伝いを(強要?)されている

真乃「私の友達のことなんだけど・・・・」

真乃「取り合えず本人に聞こっ」

榊原「あぁ・・・」

2年生の教室

真乃「ここだよ」

榊原「上級生の教室か」

ガラガラガラ

卯月「あっ・・・」

榊原「あっ・・・」

卯月「・・・・・・」

タッタッタッタッタ

真乃「知り合いの人?」

榊原「・・・・・まぁ知らないことはないが」

真乃「昨日たばこを学校に持ち込んだんだよね」

榊原「そうなのか」

真乃「海外留学の候補だったのにって・・・人は見かけにはよらないんだね」

榊原「・・・・・・」

榊原「取り合えずさっさと中には入って用件を済ませるぞ」

真乃「そ、そうだね」





真乃「あっ、いた」

?「どうも・・・」

真乃「紹介するね。二年生の幽谷霧子先輩」

榊原「・・・・こんにちは、はじめまして榊原です」

この子腕とかに包帯巻いている。怪我でもしたのか?

幽谷霧子「榊原・・・」

榊原(まずい・・・)

榊原「取り合えずご用件はなんですか」

霧子「・・・ネットの友達からの連絡が・・・・昨日から・・・ない」

霧子「様子を見て・・・欲しい」

榊原「・・・・自分で行ったらどうですか?友達なんでしょ」

榊原「部外者の自分たちが行くよりずっといい」

霧子「・・・・」

真乃「榊原君。ちょっときて」

榊原「?」

・・・・・・・・・

真乃「お願いしてるってことは事情があるって事」

榊原「・・・・」

真乃「みんな誰もが強いってわけじゃない」

真乃「榊原君。分かってあげて欲しい」

榊原「・・・・・」

榊原「悪かった口を慎む。もうあんまり口を挟まない」

真乃「・・・・ありがとう」





真乃「おまたせ」

真乃「それで名前は誰なのですか?」

霧子「名前は双葉杏、場所は・・・」

真乃「結構近くだね。早速行って様子を見に行きます」

榊原「・・・・・」

真乃「霧子さんはこの後どうしますか?」

霧子「家に帰る・・・電話・・・して・・」

真乃「うん。分かった」

そうして自分たちは双葉杏の家に向かった。安否を確認するという依頼の元に

真乃「このマンションの一室に一人暮らしをしているみたいだね」

榊原「さっさと終わらせてしまおうぜ。よーし」

ピーンポーン

シーン

榊原「いないのか」

ピーンポーン

ピーンポーン

シーン

真乃「不在みたいだね」

榊原「・・・・・」

榊原「隣の奴に聞こう」

ピーンポーン

ピーンポーン

真乃「榊原君!!!!」

ガチャッ

?「なんですか?せっかく寝ていたのに・・・ボクは眠たいんですけど」

榊原「そこのアンタ。隣人と面識あるか?」

輿水幸子「ボクの名前は輿水幸子って言います。隣人の人の事なんて知りません」

幸子「それよりもボクの事についてならなんだって答えますけど。あっスリーサイズは秘密で」

榊原「ならいい」

榊原「もういい。寝てくれ」

バタンッ

榊原「反対の隣人に聞くか」




ピーンポーン

ピーンポーン

ガチャッ

?「はい」

榊原「単刀直入に聞きます、隣人の双葉杏と面識は?」

?「・・・・・えっと貴方は誰です?」

榊原「榊原です。この隣人とは知り合いで昨日から連絡が取れていないからここに来たんです」

大崎甜花「大崎甜花です」

真乃「櫻木真乃です」

甜花「えっと・・・隣の人は1人暮らしであんまり外に出ない人みたいで」

甜花「私も面識・・・ありません」

榊原「・・・・・」

榊原「ちょっと中に入らせて貰うよ」

真乃「ちょっとそれってまずいと思うけど」

榊原「何で」

真乃「女の子の・・・部屋とか」

榊原「バカ!!!するかよ////」

榊原「隣の双葉杏の部屋に飛び移る為に入るだけだよ」

真乃「1人暮らしの女の子だから!!!!」

榊原「・・・・・嫌な予感がする。早く行かないといけない」

榊原「なら真乃がやってくれよ」

真乃「うーん」

真乃(住居侵入は犯罪だよね。でも安否を確認しないといけないし)

↓コンマレス
1~25 真乃が行く 26~50 榊原君に任せる 51~75 今日は止める 76~100 別の方法を考える

真乃「・・・・私が行きます」

榊原「行くのか?」

真乃「私たちは安否を確認するためにここに来たんだよ。だったら生きていると確認できるまで帰れないです」

真乃「例え住居侵入で怒られたって、それで構わない」

真乃「『なんでも部』の掟その3!!!依頼は必ず成功させる!!!!」

真乃「えっと・・・大崎さん。中にちょっと入らせてくれませんか・・・・」

真乃「ベランダから隣に移りたいので」

大崎「は・・・はい」

榊原「よし、じゃあ手伝うよ」

真乃「榊原君は待ってて。私一人で行くから」

榊原「・・・・あぁ」



十分後

榊原「うーん心配だなぁ」

甜花「・・・・・・・」

榊原「・・・・・・・」

ガチャッ

真乃「・・・・・・」

榊原「どうだった?」

真乃「・・・・・救急車と警察呼んだ」

榊原「?」

真乃「睡眠薬を大量に飲んで・・・・すごい危ない状態」

榊原「えっ」

真乃「でも息はしているからなんとか楽な姿勢にして寝かせておいたよ」

榊原「・・・・・そうか」

榊原(自殺をするなんて驚きだな。入って正解だったか)

こうして警察と救急車がやってきて双葉杏は運ばれた。
助かることを願うがこればかりはどうなるかわからない

そして警察の事情聴取が始まり・・・終わったのは

午後10時

榊原「あーあ、やっと終わった」

真乃「お疲れ様。ごめんね・・・こんな事になっちゃって」

榊原「心配するのはこれからだ」

真乃「え・・・」

榊原「学校に連絡が入ってると思う。明日は教師たちからも何か言われるかもな」

真乃「・・・・・」

榊原「頑張ろう。自分たちは正しい選択をしたと信じたい」

榊原(双葉杏を助けることができたのだから)

こうして警察と救急車がやってきて双葉杏は運ばれた。
助かることを願うがこればかりはどうなるかわからない

そして警察の事情聴取が始まり・・・終わったのは

午後10時

榊原「あーあ、やっと終わった」

真乃「お疲れ様。ごめんね・・・こんな事になっちゃって」

榊原「心配するのはこれからだ」

真乃「え・・・」

榊原「学校に連絡が入ってると思う。明日は教師たちからも何か言われるかもな」

真乃「・・・・・」

榊原「頑張ろう。自分たちは正しい選択をしたと信じたい」

榊原(双葉杏を助けることができたのだから)

次の日

ジリリリリリリリリリリリリリリリ

ジリリリリリリリリリリリリリリリ

榊原「zzzzzzzzs」

ガチャッ

?「早く起きて、朝ですよ」

榊原「ん・・・あれっ・・・朝」

?「朝ですよ。朝が来たっ」

榊原「そっか・・・昨日寝るの遅かったからか。眠たい」

昨日は双葉杏の事で警察に事情聴取されて帰るのが遅れたのだった
そうしてたら必然的に寝るのも遅くなる

?「朝ごはんを用意しますね」

・・・・・・

榊原「・・・・」

?「はい。ごはんと味噌汁です」

榊原「ありがとう」

この人は原田美世さん。いつもご飯や洗濯などの世話をしてくれている

榊原「その前に・・・昨日の事、何か言ってましたか?」

原田美世「そうですねぇ・・・何も聞いてはいませんが怒っているとは思いますよ」

美世「面倒な事になっていますから」

榊原「・・・・・」

美世「立派だと思いますよ。私はたとえ住居侵入だとしても救える命があったのですから」

榊原「・・・ありがとう」

美世「さぁ、早く食べてください」

榊原「・・・・いただきます」

ニュースキャスター「またしても暴動です。王国『バラライカ』で暴動が起こり死者多数」

美世「また・・・みたいですね」

榊原「王が裏切ったから。小国でありながら国民の財宝を根こそぎ奪い消えた」

榊原「残ったのは国民の怒りのみ。暴動が起きるのは必然」

美世「・・・・・・」

榊原「怒りを収めるにはただひとつ。逃げた王を見つけてさらし者にすることかな」

榊原「見つからないと思うけどね」






榊原「この味噌汁おいしいな」ズズッー

美世「納豆を入れてみました」

榊原「そうか・・納豆か。良い組み合わせだ」

榊原「これは真乃にも教えてあげなければ」

美世「あっ、そうだ忘れていました」

美世「今日はみんな忙しいみたいなのでよろしくお願いします」

榊原「何の話ですか」

美世「あれですよ、あれ」

榊原「・・・・・?」

ピーンポーン

ピーンポーン

ガチャッ

卯月「えっと・・・あれっ」

榊原「悪いが今日は自分が迎えに来た」

卯月「そ、そうなのですか」

榊原「それで妹さんは?」

卯月「むつみ。迎えが来たよ」

カラカラカラカラ

むつみ「は、はい」

榊原「よろしく」

島村むつみ・・・歩けなくて常に車いすで生活している少女

榊原「・・・・・今日は忙しくて自分が来た」

榊原「迷惑だったか?」

むつみ「いえ、いつもお話は聞いています。」

榊原「そうなのか」

むつみ「素敵な兄さんだって」

榊原「・・・・・」

榊原「言っておくが1番不出来の問題児だよ。素敵じゃない」

むつみ「・・・・・」

榊原「あいつの方が立派だ。正直言って自分なんかよりも数倍」

むつみ「フフフ」

榊原「なっ、何かおかしなこと言ったか」

むつみ「いえ、兄弟なんですね。言ってることもそっくりです」

榊原「・・・・・まじか」

榊原(向こうもそんなことを思っているのか)

榊原「恥ずかしいな」

むつみ「私はうらやましいです。お互いに尊重し合っているのは」

榊原「島村卯月先輩とは上手くいっていないのか?」

むつみ「・・・・」

↓コンマレス
1~50 良好だと伝える 51~100 上手くいっていないと伝える

むつみ「・・・・はい」

榊原「そうか、どうしてそう思う?」

むつみ「態度で分かります。きっと私の事なんて居ない方が良いんです」

榊原「・・・・・」

むつみ「お姉ちゃんタバコを吸っていたんですよね」

榊原「噂があるな。実際に見たことはないけど」

榊原「まぁ困ったことがあったら相談には乗るぜ」

むつみ「あ、ありがとうごさいます」

むつみ(けどこれ以上は言えなかった。姉に暴力を振るわれているって)

・・・・・

キーンコーンカーンコーン

ガラガラガラ

榊原「・・・・」

ザワザワザザワ

「あっ、きた」

「住居侵入」

ザワザワザザワ

榊原(早速噂が広まっている。みんな知っているのか)

みく「生徒指導室へ来てください。呼んでます」

榊原「行かないって選択肢は無いのかな」

みく「ありません」

榊原「・・・・・分かったよ」

生徒指導室

柊志乃「ゴクッゴクッゴクッ」

志乃「ぷはぁぁぁ、美味しい」

真乃「柊先生。朝からお酒ですか」

志乃「ノンアルコールよ。心配しないで」

榊原「自分と真乃の反省文を見るだけで暇そうですね」

志乃「ちゃんと反省しているか監督しないとねぇ」ゴクッゴクッ

志乃「住居侵入したことに反省しているの?」

真乃「確かに悪いとは思っています。でも侵入しなければ助からない命もありました」

真乃「私は後悔していません」

志乃「・・・・・」

志乃「そのことだけど・・・亡くなったそうよ。今朝」

榊原「!!!!!」

志乃「残念だけど、貴方達のやったことは無意味だったっていう事」

志乃「ただの住居侵入だけが残った」

真乃「無駄・・・」

榊原「・・・・・」

助けた命は無駄だった。死んでしまった

霧子「・・・ネットの友達からの連絡が・・・・昨日から・・・ない」

霧子「様子を見て・・・欲しい」

あの先輩はどう思っているだろうか。こんな事態になってしまって

榊原「はぁ・・・」

榊原「余計な事を考えるのは止めよう。寝る・・・」

榊原「zzzzzz」

真乃「ダメだよ。ちゃんと書かないと」

志乃「まぁ、放課後居残り確定ね」ゴクッゴクッ

・・・・・・・

?「フランスだ。フランスで今回のコンサートを行う」

?「世界デビュー、フランスで行うのですか?」

?「ああ、デビューなら妥当だろ」

?「でも上手くかな、世界で失敗するアイドルっていっぱいいるみたいだから」

?「常務はどう思う?」

専務「常務では無い、今は専務・・・」

専務「貴方が行ったことで失敗したことは一度もない。今回も成功すると信じている」

?「当たり前だ」



?「このクローネには俺の人生全ての集大成が掛かっている」

?「プロジェクトクローネ、346プロだけじゃない」

?「アイドル全体の歴史を変える」

?「・・・・・・」

?「浮かない顔をしているな凛」

凛「・・・・卯月や未央も今からクローネに入れる気はない?」

?「あんな雑魚をいれて何になる。諦めろ、失敗したんだよ」

凛「っ!!!」

?「シンデレラの魔法は解ける。夢は終わった」

凛「それでもアタシは・・・」

タッタッタッタッタ

?「行っちゃった」

?「舞踏会は厄介なものを残してくれた」

榊原「舞踏会・・・シンデレラ」

キーンコーンカーンコーン

志乃「はーい、休憩入ります」ゴクッゴクッ

ガラガラガラ

榊原「あっ・・・今何時?」

真乃「もうお昼だよ。ずっと寝ていたよ」

榊原「どうりでスッキリするわけか」

真乃「それよりシンデレラがどうとか言っていたけど」

榊原「寝言だろ。覚えてない」

真乃「昨日、双葉杏さんの部屋に入ったときに壁にいっぱい貼っていたの」

真乃「『シンデレラプロジェクト』って言葉が」

榊原「シンデレラプロジェクト・・・」



榊原「うーん・・・わかんない」

榊原「それよりも気になったことがあるんだけどさ」

榊原「346プロってどういったアイドル事務所なんだ?」

真乃「346プロダクションはアイドル業界の中でも老舗だけど弱小ってイメージかな」

真乃「アイドルもせいぜいDランクくらいのアイドルの集まり」

真乃「中でも本田未央さんは売れ始めたのに残念だね」

榊原「・・・・・・」

榊原「なるほど、売れ始めたか・・・」

真乃「本田未央さんの事を知らないで346プロに行く気だった?」

榊原「ああ、アイドル業界なんてまったく知らない」

榊原「どういうのが売れているのかもさっぱりだ」

真乃「今アイドル界は5大事務所が幅を利かしています」

真乃「1つは765プロダクション。ここは王道のアイドル事務所でSランクアイドルが3人います」

榊原「Sランクアイドル?」

真乃「ファンの数が200万人以上いるとSランクアイドルになれるんだ」

榊原「に、ひゃくまん!!!」

真乃「765プロのSランクアイドルは、四条貴音、如月千早、北沢志保。この3人は知っておいた方が良いですよ」

榊原「なるほど、分かった」



真乃「次は東豪寺プロダクション」

大企業グループである東豪寺財閥をバックに持ち、高層ビル街に社屋を構える大手芸能プロダクション。

真乃「ここはSランクアイドルは4人」

真乃「佐野美心、レッドショルダーの2人、桜井夢子」

榊原「レッドショルダーってなんだ」

真乃「実際私もよくわからないんだけど」

真乃「今度曲を持ってくるから、すっごいいい曲を歌うんだよ。」

榊原「ああ、分かった」


真乃「そして3つ目西園寺プロダクション。ここもかなりの大手のプロダクションなんだ」

真乃「Sランクアイドルは3人」

真乃「小早川姉妹と西園寺琴歌」

榊原「西園寺って名前のプロダクションでSランクアイドルに西園寺・・・・もしかして」

真乃「そう!!!彼女はね。社長でアイドルでね」

真乃「小学生の時に両親を事故で失って以来・・・ずっと頑張っているんだ。私の推しアイドルだよ」

榊原「ようするにワッ太みたいな人物だろ。すごいな」

真乃「ワッ太?」

榊原「いや、忘れてくれ」

真乃「4つ目は961プロダクション」

真乃「5大事務所の中でもっとも最強と呼ばれている事務所」

真乃「さっき紹介した3つの事務所なんて相手にならないくらいに」

真乃「Sランクが4人、オーバーランクアイドル3人、レジェンドアイドル1人」

榊原「オーバーランクアイドル?レジェンドアイドル?」

真乃「Sランクアイドルの中でも500万人のファンを超えるとオーバーランクアイドル」

真乃「1000万人を超えるとレジェンドアイドルって呼んでいるんだ」

真乃「まずはSランク。高峰のあ、高垣楓、大和亜季、財前時子」

真乃「オーバーランクアイドルは玲音、的場梨沙、十時愛梨」

真乃「レジェンドアイドルは詩花。彼女が現在のアイドルの頂点」

榊原「・・・・頂点」





真乃「最後はよくわからないプロダクション」

真乃「オルタナティブプロダクション。最近できたプロダクションだけど勢いがある」

真乃「Sランクアイドルは3人。それで・・・・」

ガラガラガラ

志乃「はい、昼休み終了。反省文の続きを書いてね」

榊原「もう終わったのか」

真乃「アイドルの話だけで終わったね」

榊原「ああ、話を聞いたら興味が出てきた。」

榊原「こんな苦行はさっさと終わらせる」

志乃「あああ・・・ああああっ!・・・き、来た・・・お、お、お、私の番・・・うひゃひゃひゃ・・・し、し、死にた・・くない」

榊原「あびゃああびぎゃおわぐあや!!・・・・ひいいひいいひいい・・ぐぎゃごえあ!!」

真乃「ああぎゃああっ・・や、やめろ・・・嫌だ死にたくないよう・・・助けてくれ、お願いです。何でもしますからぁ!!」

榊原「ああ。」

キーンコーンカーンコーン

志乃「うん。合格・・・よく反省文が書けているわ」

榊原「・・・・」

志乃「もう2度と問題を起こしたら駄目よ」

真乃「はい・・・」

榊原「よしっ346プロダクションに行ってくるよ。本田未央にお別れを告げないと」

真乃「本当に行く気?」

榊原「なんていうか、真乃の話を聞いてアイドルについて興味が出てきた」

榊原「昨日はニュースで見て何となく行ってやるつもりだったが今は違う」

榊原「どうして売れ始めたアイドル死んだのか・・・そこが気になる」

真乃「・・・・」

榊原「真乃は来るか?」

真乃「私は部活動があるから良いよ」

真乃「自殺した原因が分かったなら教えてね」

キタキツネ「やってきましたね」

ヘラジカ「あんただったのか…この一連の事件の黒幕は」

キタキツネ「おやおや気が付くのが遅かったですね。あなた方がボンヤリしている間に一体何人がエキノコックスの犠牲になったのやら」

ヘラジカ「許さねえ!絶対に許さねえ!」

キタキツネ「許さなかったらどうするんですか?ほらほら、その立派なツノは洗濯物でも干すためにあるんですか?」

ヘラジカ「このクソギツネがああああ!!」

346プロ

榊原「ここが346プロダクションか・・・5階建ての小さいビルだな」

榊原「ここから飛び降りて死んだ」

榊原「・・・・どうして自殺なんて」

?「バカ・・どうして死ぬのよ」

?「うぅぅ・・・・」ポロポロ

榊原(泣いている人までいる。きっとファンなんだな)

?「ねぇ・・・アンタ」ポロポロ

榊原「な、なんですか」

?「アンタは・・・・346プロとは関係あるの?」

榊原「無いよ。来ただけ・・・どうして自殺したのか」

?「・・・・・」

?「本当に・・・それだけ?」

榊原「そうだけど」

?「本当に・・・?」

榊原「・・・・」

↓コンマレス
1~50 本当にそれだけ 51~100 何かを感じる

榊原「・・・・何か感じる」

榊原「運命なのかもしれないな。ここに来なければならなっかった」

?「?」

榊原「例えば覚えてなくてもここに思い出あったりとか」

?「・・・・・」

?「じゃあアンタはここに思い出があったと?」

榊原「前世かもしれないし、はたまた平衡世界でかもしれない」

?「・・・・おかしなひと」

榊原「こっちのことは話した、次は君だ・・・君は本田未央のファン?」

?「ファンってほどじゃないけど・・・なんていうか・・・よくわからない」

?「実際に会ったことも無いのに・・・懐かしい感じがして・・・」

榊原「・・・・・ほぉ」

?「・・・あたしの名前は渋谷凛」

榊原「榊原」

渋谷凛「お互いに何かの縁だしこのまま中に入ってみる?」

榊原「346プロダクションの中に入ってもいいのか」

凛「・・・鍵ならある」

榊原「持ってるって、何で」

凛「この事務所の事務員に貸してもらった」

榊原「ほいほい貸していいのか」

凛「346プロはもうすぐ倒産するから」

榊原「!!!!!」

凛「売れているアイドルが居なかったみたいだから」

346プロ内

凛「ボロボロね。雨漏りもしている。修理してないのから」

榊原「それだけ金が無いだろうね。」

凛「未央が生きていれば、これからなんとかなったみたいなのに」

榊原「どうだろうね。本当に本田未央って売れるのか?」

凛「曲聞いたことないの?」

榊原「まったく。音楽でよく聞くのはriolaとかだ」

凛「riola?」

榊原「良い曲だよ。近藤聡美・・・きれいだし美しい」

凛「それこそ売れるアイドル?全く知らないんだけど」

榊原「少なくともこの本田未央よりは魅力的だね」

凛「は?未央をバカにした?」

榊原「いや、オーラが違う。riolaには叶わない」

凛「そんなわけないでしょ、未央は負けない。絶対に」

?「あぁ~もう、うるさいなぁ」

?「誰?」

凛「あっ・・・」

凛「346プロの事務員、千川ちひろさんから鍵を貸してもらいました」

凛「倒産するって聞いたから見に来たの」

?「なんだ、そういうことか・・・ちひろさんも一般の人に貸すなぁ」

榊原「榊原です」

凛「渋谷凛です」

?「アタシの名前は土屋亜子。ここのアイドル候補生」

土屋亜子「倒産するって分かっても一応練習してる最中なんや」

亜子「思い出もあるから」

榊原「・・・・・」

亜子「・・・・・せっかく346プロに来たならアタシが今から案内するわ付いてきて」

亜子「まずはレッスン室」

亜子「あちこち床が傷んでいるか気を付けて」

榊原「本当にボロボロ・・・少しでも激しく動くと床が抜けそうだ」

凛「修理はしないの?」

亜子「したくても出来ない。金がない」

亜子「社長が色んな業種に手を出してどれも失敗」

亜子「せめて娘さんが生きていたらなぁ」

榊原「娘さん?」

凛「元Sランクアイドル。有名よ」

榊原「Sランクアイドルって200万人以上のファンがいるっていう」

凛「曲くらいは知ってるでしょ」

亜子「不安定な~神様繰り返す過去と未来~」

榊原「生まれ~そして~死んでゆくさだめ~」

榊原「聞いたことある。これって有名な葉鍵文学の曲じゃないか』

凛「まだまだあるよ。夢想歌とか・・・・」

榊原「高校の音楽の教科書にも載っているな」

榊原「子供の頃の夢は~」

亜子「アイドルだけじゃない。育成もちゃんとしていたのよ」

亜子「引退してもずっとアイドルのプロデュースしていた」

亜子「346プロが落ちぶれたのは亡くなってから」

凛「・・・・そうなんだ」

事務室

亜子「ここが事務室。事務処理をしている部屋」

亜子「貴方達に鍵を渡した。千川ちひろさんもここで仕事をしています」

亜子「けれど仕事は全然取れていないみたい」

榊原「そうなのか」

凛「根回しとか挨拶とか大変だよ」

凛「デカいアイドル事務所の方が全部持って行っちゃったりするから」

亜子「そうそう。765プロとか961に取られる」

亜子「って嘆いていた」

榊原「ふーん。大変だね」

榊原(アイドルっていうのも楽じゃないな)

榊原「土屋亜子さんはまだデビューしていないんだよね」

亜子「うん、する前に倒産するから」

凛「どうするの?」

亜子「別のプロダクションのお世話になろうかな」

亜子「765プロなんて結構楽しそうやし」

亜子「あの如月千早が居るんやから・・・・弟殺しで有名な」

榊原「弟殺し!!!!」

凛「それって・・・ただ単に目の前でトラックに轢かれて亡くなっただけでしょ」

亜子「・・・・・」

榊原「なんか一時期ニュースでやっていたような気がするな。アイドルが弟を殺したとかしてないとか」

榊原「それなら別に殺したことにはならないな」

亜子「本当にそうやろうか」

榊原「・・・・・?」

凛「あの如月千早さんの顔を見ればわかるよ。本当に弟愛していたって顔をしていた」


榊原「分からないぜ」

榊原「兄弟でも家族でも殺すときは殺す」

榊原「愛憎っていう言葉もある」

榊原「例えば母の愛情を独占したいとかいう願望を持っている」

榊原「とすれば弟は邪魔になるから消えて欲しい」

榊原「事故を装って殺すなんて事を行うかもしれない」

凛「・・・・・」

榊原「そうだな・・・ほらっ本田未央だってそうだ」

榊原「このビルの屋上で自殺したが本当は殺されたかもしれない」

榊原「売れているから嫉妬と憎しみの混じった感情でね」

亜子「ほぉ・・・」

榊原「実際のところ自殺するような人だったんですか?本田未央は」

亜子「そうだね・・・」

↓コンマレス
1~50 自殺するような人 51~100 自殺するとは考えにくい

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