夜叉丸「湯長谷藩御一行、覚悟!」 ???「そこまでだ!」 (21)

西暦1735年 江戸幕府老中松平信祝は東北の小藩湯長谷藩をとりつぶすことで金山の利権を獲得しようと目論む

湯長谷藩は、藩主内藤政醇の判断により理不尽な要求である5日での江戸への参勤交代を行い将軍の御前で
申し開きをすることを決定するが、それを阻むべく放たれる隠密の刺客。

それを掻い潜った湯長谷藩一行は江戸に足を踏み入れるが、それを抹[ピーーー]るべく折からの強風で邪魔者が生じないのを
いいことに隠密の大軍勢が襲い掛かろうとしていた!

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夜叉丸「湯長谷藩御一行、覚悟!」

相馬「殿、ここはこの私共にお任せください! 敵を私共が阻んでいる内に何としても登城を!」

内藤「すまぬ、相馬任せたぞ!」

???「そこまでだ!」

榊原「江戸北町奉行榊原主計頭忠之である! 老中松平信祝配下隠密夜叉丸、湯長谷藩が金山を隠し立てしていたのならば
それは天下を騒がす重大事ながらも、申し開きせんとする藩主一行を抹殺し金山利権を得ようとする老中の陰謀に
関わるは卑怯千万!」

榊原「あまつさえ江戸市中で大多数の隠密をもって公然と抹殺せんとするとは言語道断! 大人しく縛につけい!」

夜叉丸「北町奉行が我ら隠密に口出しするでない! そもそもこれは上様も認めておられる幕府に逆らう湯長谷藩主を暗殺
せんとする試み! そのような陰謀ではないわ!」

榊原「いい加減にしねえかこの悪党ども!」

夜叉丸「む、この鉄扇の夢という文字! 貴様、榊夢之助!」

榊原「貴様らの悪事、この耳でしかと聞き届かせてもらった! 人の命を弄んだ貴様らに、もはや見る夢は無いのだ。神妙に縛につけ!」

夜叉丸「ええい、こやつも切り捨てろ! 生かしておけば我らの禍根となる!」

榊原「そんなことをいっていられるのも今のうちだぜ⁉ てめえらは、江戸市中で治安の維持にあたる者たちすべての怒りを買ってんだからなあ!」

長谷川「火付盗賊改方長官長谷川平蔵宣以である! 隠密ども、江戸市中で白昼騒ぎを起こさんとするとは何事か!」

長谷川「大人しく縛につかねえか!」

夜叉丸「お、鬼兵・・・!!」


花房「36番所頭取 花房出雲! 貴様らの悪事、許さん!」

夜叉丸「花房出雲だと・・・日本支配をたくらみ数々の破壊活動を行った異人翁の御前の組織を倒したという・・・!」

遠山「江戸南町奉行遠山金四郎景本! 北町奉行榊原殿のご助力をせんとす!」

夜叉丸「奉行でありながらおとり捜査を自ら務める武闘派奉行が・・・・!」

隠密「こ、ここは一端徹底したほうがよいのでは・・・」

隠密2「このメンツを相手に勝てるとは思えません!」

夜叉丸「馬鹿者! 隠密としての誇りはないのか! いくら強かろうともこの数だ、この数と我ら隠密の高い技量があればあの程度の人数いくらでも・・・」


北町奉行所同心「御用だ! 御用だ!」



南町奉行所同心「御用だ! 御用だ!」


火付盗賊改方同心「御用だ! 御用だ!」

夜叉丸「」

隠密「やはりここは撤退しましょう!?」

夜叉丸「馬鹿を申すな、町方や火盗に屈したとあっては隠密の名折れ! こちらの手勢も多い!」

夜叉丸「それにここで逃げたところで、悪事がばれてしまえばおなじこと! 切腹を言い渡されるぞ!」

夜叉丸「者どもかかれーーー!」

隠密2「仕方がない、こうなれば破れかぶれだー!」

内藤「相馬、江戸にも志のあるものはいるのだな」

相馬「まことにですな殿 ここは彼らに任せ登城を急ぎましょう!」

雲隠「私はここに残らせていただきましょう 東国1とうたわれた忍びが木端隠密に逃げたとあっては恥ですので!」

荒木「某も 旅中では、移動速度を考え強力な武器を持てませんでしたがわれらは武芸百般を収めた雄藩ということを
証明したいので!」

内藤「では任せた! いくぞ相馬!」

相馬「殿に続け!」

隠密「鬼平を討てたとあれば末代までの誇り! お命頂戴仕る!」

長谷川「ほうなかなか見事な剣技! だが、見事なだけだ!」

隠密「ぐあああああ!」

木村「うわあああ! た、たすけて、実力が違いすぎる・・・」

隠密3「火盗改は強いと聞くが、口だけか!」

隠密3「いのちもらったぞぉぉぉ・・・」バタリ
 
佐嶋「うさ忠、手をかけさせるな!」

木村「佐嶋様、ありがとうございます!」


榊原「関わりなきものは去れ さもなくば・・・斬る!」

隠密2「ほざくのではない! 先ほどは弱気に屈したが、一度戦うと決めれば最後まで戦うのが隠密よ!」

榊原「でえええい!」

隠密2「ぐああああ・・・」

榊原「隠密というのは口先だけか!」

隠密2(ぐぅ、なんという剣さばき だがただではしなぬぞ! この毒針を・・・)

???「榊原様 危ない!」

隠密2「おのれ・・・・・」がくり

ねずみ小僧「こやつら隠密は、もともとは忍者集団 搦め手にお気を付けください!」

榊原「ウム 相わかった」

ねずみ小僧「相手の数が数です こんかいはすけだちさせてもらいやすぜ!」

隠密4「たかだが番所の人間風情が! 公儀隠密をなめるでない!」

隠密5「翁の御前一党を壊滅させた腕前見せてもらうぞ!」

花房「むううん!」

隠密4「ぐあああ!」

隠密5「4! きさま4をよくもぉぉぉ!」

松波「貴様の相手はこの俺だ! 花房様だけに負担をおかけするわけにいかぬ!」

荒木「でえええ!」

荒木「どうした隠密ども 芋侍と侮蔑した割には貴様らもたいしたことないではないか!」

隠密6「バカは貴様だ!」

荒木(ぬかった、手裏剣が首筋めがけて・・・防げん!)
 

カキィィィン!

隠密6「手裏剣にしゅりけんをぶつけただと・・・何やつ!」

御庭番クノイチ「・・・故あってお助けいたす・・・・」

御庭番忍「同じく!」

隠密6「貴様ら御庭番集・・・・」

夜叉丸「何!(まさか上様に全て見抜かれているというのか!)

数日前

御庭番集忍「上様、ただいま参上仕りました!」

御庭番集クノイチ「ご用件は何でございましょう!」

吉宗「その方たちに足労願ったのは、極めて重要な任務を任したいからだ!」

吉宗「老中松平祝信が湯長谷藩にある金山の利権をえんと湯長屋藩の取り潰しをもくろんでおる! 恐らく藩主内藤政醇は、申し開きのために無謀な
参勤交代に挑むだろう!」

吉宗「申し開きのためにこちらに向かう内藤一行を妨害のために隠密を使って妨害しようという動きを見せているという情報が入った!」

吉宗「余は、内藤政醇が金山を隠し立てするとは思えん! そこでその方たちには、松平祝信の妨害を防ぐために活動してもらいたい!」

御庭番集「「は、かしこまりました」」

御側御用取次役「吉宗様、もしも内藤政醇めがもしも金山を本気で隠そうとしていた場合はいかがなさいます? 少し信じすぎではありませぬか!」

吉宗「爺、その時は厳しく取り締まるまでのこと ただ政醇がそのようなことをするとはどうしても思えんのだ あのような
漬物を貢物として送ってくるものが、そのようなことをするだろうか・・・・」

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